説明

光ディスク装置

【課題】光ディスク装置のアナログフロントエンド処理において、インタフェース回路で発生するノイズを低減し、高精度安定した安定した信号処理を行う。
【解決手段】クロック信号CKNRMが’Lo’、クロック信号CK1が’Hi’となってスイッチ20,22がONすると、静電容量素子17にリファレンス電圧VREF2が充電される。その後、クロック信号CK1,CK2が’Lo’、’Hi’となるとスイッチ19,21がONし、静電容量素子17のリファレンス電圧VREF2と出力信号LSAとが平衡状態となる。続いて、クロック信号CK2が’Lo’となりスイッチ19,21がOFFし、ノードaには平衡状態となった電圧が保持され、クロック信号CKNRMが’Hi’となってスイッチ13がONし、読み出し信号が入力されると、静電容量素子15,16で分圧された減衰信号がノードaに保持された電圧を基点にスイングする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ディスク装置の信頼性の向上化技術に関し、特に、光信号から電気信号に変換された出力信号の安定処理に有効な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
DVD(Digital Versatile Disc)ドライブなどに例示される光ディスク装置に用いられる半導体集積回路装置として、ピックアップから読み出された光信号を電気信号に変換するOEIC(Opto−Electronic IC)や、OEICの後段に設けられ、アナログフロントエンド処理用のアナログ部とDSP(Digital Signal Processor)などのデジタル部とが混載されたデジタル/アナログ混載型の半導体集積回路装置などが知られている。
【0003】
アナログフロントエンド処理用の半導体集積回路装置は、OEICよりも電源電圧振幅が小さいために、該半導体集積回路装置には、インタフェース回路が設けられている。そして、このインタフェース回路においてOEICから出力された信号を、抵抗分圧などによって最適な電圧レベルとなるように減衰させている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記のような半導体集積回路装置のインタフェース回路における電圧レベルの適合技術では、次のような問題点があることが本発明者により見い出された。
【0005】
すなわち、抵抗分圧により電圧を減衰させるので、ボルツマン定数で表される熱雑音が発生してしまい、ナログフロントエンドの信号認識率が低下し、誤動作などが発生してしまう恐れがある。
【0006】
また、インタフェース回路では、アナログフロントエンドのDC信号基準レベルを設定するリファレンス電圧が生成される。このリファレンス電圧は、OEICから出力された基準電圧を抵抗分圧し、MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタをドレイン接地したソースフォロア動作のバッファを介して出力される。
【0007】
この場合、製造ばらつきや温度変化などによって、MOSトランジスタのしきい値電圧のばらつきが発生してしまうという問題があり、それによって、アナログフロントエンドの信号が安定化せず、信号の誤認識などが発生してしまう恐れがある。
【0008】
本発明の目的は、光ディスク装置のアナログフロントエンド処理において、インタフェース回路で発生するノイズを低減し、高精度安定した安定した信号処理を行うことのできる技術を提供することにある。
【0009】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0011】
本発明は、ピックアップから読み出された光信号を電気信号に変換するピックアップ部と、該ピックアップ部から出力されるアナログ信号のアナログ処理を行うアナログフロントエンド部とを有した光ディスク装置であって、該アナログフロントエンド部は、ピックアップ部からの信号が入力されるインタフェース部を有し、該インタフェース部は、ピックアップ部から出力される電気信号をレベルシフトするレベルシフト部と、該レベルシフト部から出力された信号をバッファリングするバッファとを備え、レベルシフト部は、ピックアップ部から出力される電気信号を静電容量素子によって容量分圧するものである。
【0012】
また、本願のその他の発明の概要を簡単に示す。
【0013】
本発明は、前記レベルシフト部を構成する静電容量素子が、配線層間などに形成される層間容量よりなるものである。
【0014】
また、本発明は、前記インタフェース部から出力される出力信号のDCオフセットをキャンセルするDCオフセットキャンセル部を備えたものである。
【0015】
さらに、本発明は、前記DCオフセットキャンセル部が、ピックアップ部が光信号を電気信号に変換する際に用いる第1のリファレンス電圧とアナログフロントエンド部における基準電圧レベルとなる第2のリファレンス電圧とを生成する基準電圧生成部と、補正電圧を充電する補正用静電容量素子と、オフセットキャンセル期間において、補正用静電容量素子に第2のリファレンス電圧を供給する第1のスイッチング部と、オフセットキャンセル期間において、バッファの入力部が第2のリファレンス電圧と略同程度の電圧レベルとなるように補正用静電容量素子に充電された補正電圧を供給する電圧補正部と、オフセットキャンセル期間は、レベルシフト部の入力部に第1のリファレンス電圧を供給し、オフセットキャンセル期間以外は、レベルシフト部の入力部にピックアップ部が変換した電気信号を出力する第2のスイッチング部とよりなるものである。
【0016】
さらに、本発明は、前記基準電圧生成部、前記第1のスイッチング部、および前記電圧補正部がインタフェース部に設けられ、前記第2のスイッチング部がピックアップ部に設けられた構成よりなるものである。
【発明の効果】
【0017】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
【0018】
(1)インタフェース部における電気信号のレベルシフト時の熱雑音を防止することができる。
【0019】
(2)また、インタフェース部から出力される電気信号のDCオフセットをキャンセルすることができる。
【0020】
(3)上記(1)、(2)により、高精度で安定した信号処理を行うことができ、信頼性の高い光ディスク装置を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0022】
図1は、本発明の一実施の形態による光ディスク装置に用いられるピックアップ部、およびアナログフロントエンド/デジタル処理部の構成を示す説明図、図2は、図1のピックアップ部、ならびにアナログフロントエンド/デジタル処理部のインタフェースの構成例を示す回路図、図3は、ピックアップ部、およびインタフェースにおけるDCオフセットキャンセル時の各部信号のタイミングチャートである。
【0023】
本実施の形態において、DVDドライブなどに例示される光ディスク装置は、図1に示すように、ピックアップ部1、およびアナログフロントエンド/デジタル処理部2が備えられている。
【0024】
ピックアップ部1は、回転駆動されるDVDディスクなどの光ディスクにレーザ光を照射し、その反射光をフォトダイオードからなる受光部で受光して光学変換して該光ディスクに記憶されている情報を読み出す。ピックアップ部1は、たとえば、約5V程度の電源電圧VCCで動作する半導体集積回路装置である。
【0025】
アナログフロントエンド/デジタル処理部2は、アナログ部からなるアナログフロントエンド部3とデジタル処理部となるDSP(Digital Signal Processor)4とからなり、たとえば、3.3V程度の電源電圧VDDで動作する半導体集積回路装置から構成されている。
【0026】
アナログフロントエンド部3は、光ディスクから読み取った信号から再生信号、およびサーボ信号などのドライブ制御に必要な各種信号を生成する。アナログフロントエンド部3は、インタフェース部であるインタフェース5、RF(Radio Frequency)系回路6、Wobble/各種検出回路7、ならびにサーボ系回路8、APC(Auto Laser Power Control)回路9から構成されている。
【0027】
インタフェース5は、ピックアップ部1とのインタフェースであり、該ピックアップ部1から読み出された信号が入力される。インタフェース5には、RF系回路6、Wobble/各種検出回路7、およびサーボ系回路8がそれぞれ接続されている。
【0028】
また、RF系回路6、Wobble/各種検出回路7、ならびにサーボ系回路8には、後段に設けられたデジタル信号処理を行うDSP4が接続されている。
【0029】
RF系回路6は、RF帯域の信号から再生信号を生成し、DSP4に該再生信号を出力する。Wobble/各種検出回路7は、Wobble、およびディスクの傷や欠陥、記録部/未記録部などを検出し、その検出結果をDSP4に出力する。
【0030】
サーボ系回路8は、ピックアップPやレンズの位置を制御するための各種演算を行い、その演算結果をDSP4に出力する。APC回路9は、 再生/記録のレーザパワーを検出し、ピックアップ部1にフィードバックする。
【0031】
DSP4は、光学ピックアップから読み出されて増幅された読み出し信号を2値(デジタル)化し、その2値化したデータに基づいてPLLクロックを出力するなどのデジタル信号処理を行う。
【0032】
図2は、ピックアップ部1、ならびにアナログフロントエンド/デジタル処理部2のインタフェース5の構成例を示す回路図である。
【0033】
ピックアップ部1は、フォトダイオード10、オペアンプ11、抵抗12、および第2のスイッチング部となるスイッチ13,14から構成されている。また、インタフェース5は、静電容量素子15〜17、インバータ18、スイッチ19〜22、トランジスタ23、定電流源24、基準電圧生成部25、およびクロック生成部26から構成されている。
【0034】
また、第2のスイッチングとなるスイッチ13,14、補正用静電容量素子となる静電容量素子17、第1のスイッチング部となるスイッチ20,22、電圧補正部を構成するスイッチ19,21とインバータ18、基準電圧生成部25、ならびにクロック生成部26によってDCオフセットキャンセル部が構成されている。このDCオフセットキャンセル部は、インタフェース5から出力される信号のDCオフセットをキャンセルする。
【0035】
フォトダイオード10は、回転駆動されるDVDディスクなどの光ディスクにレーザ光を照射した際の反射光を受光した光信号を電流に変換する。フォトダイオード10のカソードには、オペアンプ11の正(+)側入力端子に接続されている。
【0036】
オペアンプ11の負(−)側入力端子には、第1のリファレンス電圧であるリファレンス電圧VREF1が入力されるように接続されており、該オペアンプ11の出力端子には、スイッチ13の一方の接続部が接続されている。また、オペアンプ11の負(−)側入力端子と出力端子との間には、抵抗12が接続されている。
【0037】
スイッチ14の一方の接続部には、リファレンス電圧VREF1が入力されるように接続されており、該スイッチ14の他方の接続部には、スイッチ13の他方の接続部が接続されており、この接続部が、ピックアップ部1の信号出力部となる。
【0038】
ピックアップ部1の信号出力部には、アナログフロントエンド/デジタル処理部2の信号入力部が接続されている。この信号入力部を介して、静電容量素子15の一方の接続部が接続されており、該静電容量素子15の他方の接続部には、静電容量素子16の一方の接続部が接続されている。この静電容量素子16の他方の接続部には基準電位VSSが接続されている。
【0039】
静電容量素子15と静電容量素子16との接続部には、スイッチ19の一方の接続部、ならびにトランジスタ23のゲートがそれぞれ接続されている。
【0040】
これにより、ピックアップ部1から出力された信号は、レベルシフト部として機能する静電容量素子15,16によって容量分圧されてスイッチ19の一方の接続部、ならびにトランジスタ23のゲートがそれぞれ出力される。また、静電容量素子15,16は、静電容量素子を形成するのではなく、たとえば、配線層間などに形成される層間容量を用いるようにしてもよい。
【0041】
スイッチ19の他方の接続部には、インバータ18の出力部、およびスイッチ20の一方の接続部がそれぞれ接続されており、インバータ18の入力部とスイッチ20の他方の接続部には、静電容量素子17の一方の接続部が接続されており、該静電容量素子17の他方の接続部には、スイッチ20,22の一方の接続部がそれぞれ接続されている。
【0042】
スイッチ22の他方の接続部には、第2のリファレンス電圧であるリファレンス電圧VREF2が供給されるように接続されている。トランジスタ23の一方の接続部には、電源電圧VDDが接続されており、該トランジスタ23の他方の接続部には定電流源24が接続されている。
【0043】
また、トランジスタ23の他方の接続部には、スイッチ21の他方の接続部が接続されており、このスイッチ21の他方の接続部がインタフェース5の信号出力部となる。インタフェース5の信号出力部からは、出力信号LSAが出力される。
【0044】
基準電圧生成部25は、リファレンス電圧VREF1,VREF2を生成する。リファレンス電圧VREF1は、リファレンス電圧VREF2よりも電圧レベルが高く、ピックアップ部1における光信号を電圧信号に変換する際に用いられる基準電圧となる。リファレンス電圧VREF2は、アナログフロントエンド処理における基準DC電圧レベルとなる。
【0045】
クロック生成部26は、クロック信号CK1,CK2,CKNRM,/CKNRMをそれぞれ生成する。また、スイッチ13,14,19〜22は、たとえば、MOSトランジスタなどから構成されており、制御端子(ゲート)に入力されたクロック生成部26のクロック信号によってON/OFFを行う。
【0046】
クロック信号CK1は、スイッチ20,22の制御端子に入力されるように接続されており、該クロック信号CK1により、スイッチ20,22がON/OFF制御される。クロック信号CK2は、電圧補正部を構成するスイッチ19,21の制御端子に入力されるように接続されており、該クロック信号CK2により、スイッチ19,21がON/OFF制御される。
【0047】
クロック信号CKNRMは、スイッチ13の制御端子に、クロック信号CKNRMの反転信号である。クロック信号/CKNRMは、スイッチ14の制御端子にそれぞれ入力されるように接続されており、これらクロック信号CKNRM,/CKNRMにより、スイッチ13,14がそれぞれON/OFF制御される。
【0048】
次に、本実施の形態におけるインタフェース5の動作について説明する。
【0049】
図3は、ピックアップ部1、およびインタフェース5におけるDCオフセットキャンセル時の各部信号のタイミングチャートである。
【0050】
まず、通常の光ディスクからの情報の読み出し処理(または情報の書き込み処理)の期間(図3の期間C)では、クロック信号CKNRMは’Hi’レベルとなっており、クロック信号/CKNRM、CK1,CK2は’Lo’レベルとなっている。
【0051】
これにより、スイッチ13のみがON(導通)となり、その他のスイッチ14,19〜22はOFF(非導通)となっている。よって、ピックアップ部1によって光信号から電圧信号に変換された読み出し信号は、静電容量素子15,16によって容量分圧され、任意の電圧レベルまでレベルシフトされる。
【0052】
そして、容量分圧された信号は、後段に接続されたバッファとして機能するトランジスタ23を介してインタフェース5の出力信号LSAとして出力される。
【0053】
続いて、クロック信号CKNRMが’Lo’レベル(クロック信号CKNRMは’Hi’レベル)となり、クロック信号CK1が’Hi’レベルとなり、DCオフセット調整が開始される期間Aとなる。
【0054】
この期間Aでは、クロック信号CK1が’Hi’レベルとなるので、スイッチ20,22がONとなり、静電容量素子17には、インバータ18の論理スレッショルド電圧とリファレンス電圧VREF2との差分が充電される。
【0055】
その後、クロック信号CK1が’Lo’レベルとなり期間Aが終了すると、続いて、クロック信号CK2が’Hi’レベルとなる期間Bとなる。この期間Bでは、スイッチ19,21がそれぞれONとなることにより、静電容量素子17に充電されたリファレンス電圧VREF2と出力信号LSAとが平衡状態となる。
【0056】
その後、クロック信号CK2が’Lo’レベルとなり、期間Bが終了すると、クロック信号CK2が’Lo’レベルとなってスイッチ19,21がOFFとなることにより、ノードa(静電容量素子15,16の接続部)には、期間Bで平衡状態となったときの電圧が保持される。
【0057】
続いて、クロック信号CKNRMが’Hi’レベル(クロック信号/CKNRMは’Lo’レベル)となる期間Cとなる。スイッチ13のみがONとなり、読み出し信号が入力されると、静電容量素子15,16で分圧された減衰信号が、期間Bで保持された電圧を基点にスイングする。出力信号LSAは、リファレンス電圧VREF2を基準レベルとした信号出力となる。
【0058】
これら期間A,BによるDCオフセットのキャンセル処理は、静電容量素子17の放電が生じるために任意の期間毎に定期的に実行される。
【0059】
それにより、本実施の形態によれば、ピックアップ部1から出力された出力信号のレベルシフトを容量分圧とすることにより、熱雑音の発生を防止し、信号の誤認識などを低減させることができる。
【0060】
また、オフセットキャンセルを行うことにより、高精度で安定した信号処理を行うことができる。
【0061】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明は、光ディスク装置におけるインタフェース部の安定した信号処理技術に適している。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態による光ディスク装置に用いられるピックアップ部、およびアナログフロントエンド/デジタル処理部の構成を示す説明図である。
【図2】図1のピックアップ部、ならびにアナログフロントエンド/デジタル処理部のインタフェースの構成例を示す回路図である。
【図3】ピックアップ部、およびインタフェースにおけるDCオフセットキャンセル時の各部信号のタイミングチャートである。
【符号の説明】
【0064】
1 ピックアップ部
2 アナログフロントエンド/デジタル処理部
3 アナログフロントエンド部
4 DSP
5 インタフェース
6 RF系回路
7 Wobble/各種検出回路
8 サーボ系回路
9 APC回路
10 フォトダイオード
11 オペアンプ
12 抵抗
13,14 スイッチ
15〜17 静電容量素子
18 インバータ
19〜22 スイッチ
23 トランジスタ
24 定電流源
25 基準電圧生成部
26 クロック生成部
VREF1,VREF2 リファレンス電圧

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピックアップから読み出された光信号を電気信号に変換するピックアップ部と、
前記ピックアップ部から出力されるアナログ信号のアナログ処理を行うアナログフロントエンド部とを有した光ディスク装置であって、
前記アナログフロントエンド部は、
前記ピックアップ部からの信号が入力されるインタフェース部を有し、
前記インタフェース部は、
前記ピックアップ部から出力される電気信号をレベルシフトするレベルシフト部と、
前記レベルシフト部から出力された信号をバッファリングするバッファとを備え、
前記レベルシフト部は、
前記ピックアップ部から出力される電気信号を静電容量素子によって容量分圧することを特徴とする光ディスク装置。
【請求項2】
請求項1記載の光ディスク装置において、
前記レベルシフト部を構成する静電容量素子は、配線層間などに形成される層間容量よりなることを光ディスク装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の光ディスク装置において、
前記インタフェース部から出力される出力信号のDCオフセットをキャンセルするDCオフセットキャンセル部を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
【請求項4】
請求項3記載の光ディスク装置において、
前記DCオフセットキャンセル部は、
前記ピックアップ部が光信号を電気信号に変換する際に用いる第1のリファレンス電圧と前記アナログフロントエンド部における基準電圧レベルとなる第2のリファレンス電圧とを生成する基準電圧生成部と、
補正電圧を充電する補正用静電容量素子と、
オフセットキャンセル期間において、前記補正用静電容量素子に前記第2のリファレンス電圧を供給する第1のスイッチング部と、
オフセットキャンセル期間において、前記バッファの入力部が前記第2のリファレンス電圧と略同程度の電圧レベルとなるように前記補正用静電容量素子に充電された補正電圧を供給する電圧補正部と、
オフセットキャンセル期間は、前記レベルシフト部の入力部に前記第1のリファレンス電圧を供給し、オフセットキャンセル期間以外は、前記レベルシフト部の入力部に前記ピックアップ部が変換した電気信号を出力する第2のスイッチング部とよりなることを特徴とする光ディスク装置。
【請求項5】
請求項4記載の光ディスク装置において、
前記基準電圧生成部、前記第1のスイッチング部、および前記電圧補正部は、前記インタフェース部に設けられ、
前記第2のスイッチング部は、前記ピックアップ部に設けられたことを特徴とする光ディスク装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−204563(P2008−204563A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−40613(P2007−40613)
【出願日】平成19年2月21日(2007.2.21)
【出願人】(503121103)株式会社ルネサステクノロジ (4,790)
【Fターム(参考)】