説明

光ファイバーによる異常監視システム

【課題】電子回路等へ接続している各種組電線(ハーネス)(以下ハーネスと言う)のコネクターの不正な取外しや取替えによる不正行為や、電子回路等を収容する回路収容箱(以下回路収容箱と言う)の不正な開箱による不正行為や、金庫・保管庫等の不正な開箱・開扉および建造物・家屋への不正な侵入等が横行し、遊技機業界や一般社会等に多大の損害を与えており、的確に検知するシステムの出現が望まれていた。
【解決手段】光路遮断式異常センサーは検出部とクランプから構成され、ハーネスや回路収容箱等の対象物をクランプによって挟み込み、監視用光ファイバーにおける送光ファイバーと受光ファイバーの光的結合の変化を検出する検出部の働きによって上記の各種異常の有無を瞬時に検知することが出来る、光ファイバーによる異常監視システムとして機能することになる。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
本発明は電子回路等へ接続している各種組電線(ハーネス)(以下ハーネスと言う)のコネクターの不正な取外しや取替えの有無や、電子回路等を収容する回路収容箱(以下回路収容箱と言う)の不正な開箱の有無を検知する光路遮断式異常センサーを利用した光ファイバーによる異常監視システムに関する。
なお、便宜上パチンコ・パチスロ機等の遊技機におけるハーネスのコネクターと回路収容箱に焦点を当てて以下に説明する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ・パチスロ等の遊技機は、その作動の中心的な制御を機械的なものからマイクロコンピュータを使用した電子的なものに変化している。この電子回路等へ接続しているハーネスのコネクターを不正に取外し、コネクターやハーネスに不正電子部品(ゴト部品)(以下ゴト部品と言う)を取付けたり、外見から容易に判別の付かぬゴト部品を組み込んだ不正ハーネスへの取替が横行している。これらハーネスへの不正行為(ハーネスゴト)(以下ハーネスゴトと言う)を検知するために、メーカー名やホール名を印刷した「封印シール」「ホログラム封印シール」「剥がした痕跡が残る封印シール」「コネクターカバー」や「ホットボンド」等が利用されている。
【0003】
遊技機の電子回路には制御プログラムを格納するメモリーが搭載されており、回路収容箱を不正に開箱しその電子回路のメモリーを交換したり内容を書き換えたりする不正行為が多発し、パチンコ・パチスロ等の遊技機業界に甚大な損害を与えている。これらの回路収容箱への不正行為を検知すべく特殊ネジを利用した機械的な封印「カシメ構造」やメーカー名を記した「封印シール」「ホログラム封印シール」の貼付や「インシュロック」による封止などが利用されている。
【0004】
上記のごとく、ハーネスゴトを検知するために「封印シール」「ホログラム封印シール」「剥がした痕跡が残る封印シール」「コネクターカバー」「ホットボンド」を利用したり、回路収容箱の不正な開箱を検知するために、特殊ネジを利用した機械的な封印「カシメ構造」やメーカー名を記した「封印シール」「ホログラム封印シール」や「インシュロック」を利用した場合では、問題が発生したことを確認するには目視点検に依存することとなり,点検確認の精度は実行する検査員の個人的技量の差異により検査結果の信頼性が異なる可能性が極めて大きい。また検査した時刻が異常発見時刻となり異常を起こさせた行為がいつ行われたかを特定することが出来ないため、不正行為等の犯罪を抑止する力が乏しい。
【0005】
【特許文献1】特願平10−095672
【特許文献2】特願平10−112086
【特許文献3】特願平10−128992
【特許文献4】特願平10−195362
【特許文献5】特願2001−30195
【特許文献6】特願2003−13107
【特許文献7】特公2004−222894
【特許文献8】特願2006−81733
【特許文献9】特願2007−169736
【特許文献10】特願2007−211975
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のハーネスゴトを検知するために「封印シール」「ホログラム封印シール」「剥がした痕跡が残る封印シール」「コネクターカバー」「ホットボンド」を利用したり、回路収容箱の不正な開箱を検知するために、特殊ネジを利用した機械的な封印「カシメ構造」やメーカー名を記した「封印シール」「ホログラム封印シール」や「インシュロック」利用した場合では、問題が発生したことを確認するには目視点検に依存することとなり,点検確認の精度は実行する検査員の個人的技量の差異により検査結果の信頼性が異なる可能性が極めて大きい。また検査した時刻が異常発見時刻となり異常を起こさせた行為がいつ行われたかを特定することが出来ないため、不正行為等の犯罪を抑止する力が乏しい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は電子回路等へ接続しているハーネスの不正な取外し・取替えの有無や、回路収容箱の不正な開箱を検知する異常監視システムであって、異常を感知するための光信号を送受する送光ファイバーおよび受光ファイバー(以下、送光ファイバーと受光ファイバーをまとめて監視用光ファイバーと呼ぶ)と、監視用光ファイバーの切断やハーネスの異常な取外し・取替えや、回路収容箱の不正な開箱等の異常により監視用光ファイバーの内部を通過する光信号が正常に帰還しなくなることで異常の有無を検出する光路遮断式異常センサーと、光発光素子・光受光素子・発光電圧発生回路・変調周波数発振回路・変調回路・復調比較回路・電源監視回路・判定信号発生回路・インターフェイス回路を設けた制御装置(以下、制御装置という)と、光路遮断式異常センサーの検出部と制御装置間との間の光通信の通信線としての働きもする監視用光ファイバーを設けたものである。
【0008】
上記の光路遮断式異常センサーは検出部とクランプから構成されており、検出部は監視用光ファイバーの送光ファイバーの終端部および受光ファイバーの始端部を固定し、シャッターの動きによって送光ファイバーと受光ファイバーとの光的結合状況の変化を検出する機能を持ち、可動クランプおよび固定クランプによって監視対象物に取り付けられて作動する構造体を持っている。
【0009】
上記のクランプは可動クランプと固定クランプから構成され、可動クランプは監視対象物の大きさの変化に対応すべく実用上有効な範囲で移動させることが出来る構造であり、クランプ固定ネジによって所定の位置に固定される構造を備えている。
【0010】
検出部のシャッターの一端には送光ファイバーと受光ファイバーとの光的結合状況を変化させるためのシャッター穴が設けられており、又シャッターの他端には検出爪が設けられている。検出爪が押し込まれるとシャッター穴は送光ファイバーと受光ファイバーの光的結合が成立する位置に移動し、クランプが監視対象物から取り外されると検出爪はシャッタースプリングの働きで元の位置に戻り、送光ファイバーと受光ファイバーの光的結合が成立しなくなり、この光的結合状況の微細な変化を瞬時に検知することができる。
【発明の効果】
【0011】
ハーネスゴトを検知するために「封印シール」「ホログラム封印シール」「剥がした痕跡が残る封印シール」「コネクターカバー」「ホットボンド」を利用したり、回路収容箱の不正な開箱を検知するために、特殊ネジを利用した機械的な封印「カシメ構造」やメーカー名を記した「封印シール」「ホログラム封印シール」や「インシュロック」利用した場合に不可欠である目視点検が不要となり、ハーネスゴトや回路収容箱の不正な開箱を瞬時に検知することが出来、遊技場経営者の損害を軽微にとどめることが出来る。
【0012】
光ファイバーを利用することによって、電気的断線検出式の異常監視システムにおける電気的な特性を利用した「偽装回路」の形成による不正行為の可能性を除去することが出来、回路収容箱の監視の精度を向上させることが可能となる
【0013】
光ファイバーを利用することにより、コネクターや回路収容箱に直接取付ける光路遮断式異常センサーからは電磁波が発生すること無く、遊技機に悪影響を与えないことで風適法などの法律に適合し易い。
【発明を実施するための最良の形態】
【実施例】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図13に基づいて説明する。
まず図1において、概略を説明する。
17光路遮断式異常センサーを構成している19クランプによって1コネクターを挟み込んで固定している。17光路遮断式異常センサーの18検出部には13制御装置からの信号を伝達させる15送光ファイバーと16受光ファイバーとが固定されている。17光路遮断式異常センサーは1コネクターをしっかり挟み込んだ状態を「正常状態」と認識し、15送光ファイバーから来た信号光を16受光ファイバーに戻す。この状態で17光路遮断式異常センサーの19クランプを1コネクターから取外したり、19クランプを故意に広げると、15送光ファイバーと16受光ファイバーとの間の光的結合が「粗」となり、1コネクターの抜去行為がなされた可能性があると認識する。この光信号の変化は13制御装置によって電気信号に変換され12終端装置を通じて10監視装置に伝達され、1コネクターの不正な抜去行為の有無を検知する光ファイバーによる異常監視システムとして機能することになる。
【0015】
図2、図3において、17光路遮断式異常センサーを構成している21可動クランプと22固定クランプを1コネクターの上部より23矢印1の方角に挿入し、21可動クランプを25矢印2の方向に、22固定クランプを26矢印3の方向に押し込み1コネクターを挟み込み24可動クランプ固定ネジを締め付けることで21可動クランプを固定することにより、17光路遮断式異常センサーが1コネクターから脱落しない状態で固定している。
【0016】
図4において、17光路遮断式異常センサーが監視対象とする1コネクターの形態を示す。対象となる1コネクターは電気信号を送受する数本の5信号ケーブルを固定する構造体2コネクター(メス)と、5信号ケーブルとの電気的結合機能を有する3コネクター(オス)とで構成され、2コネクター(メス)には3コネクター(オス)との嵌合後の抜落ちを防止する4ロックレバーを有する。
【0017】
図5において、図4に示した3コネクター(オス)と2コネクター(メス)が嵌合し、嵌合後の抜落ちを防止する4ロックレバーがかかって1コネクターが一体化している状態を示す。
【0018】
図6において17光路遮断式異常センサーを取り付ける準備として2コネクター(メス)から引き出されている5信号ケーブルを平坦に寝かせた状態を示す。
【0019】
図7、図8の透視図において17光路遮断式異常センサーの部位は大きく分けると15送光ファイバー、16受光ファイバーのそれぞれの断面の芯線を一致させた状態で極めて狭い間隙を開けて固定した上、その間隙に可動式の30シャッターを設け「正常状態」と「異常状態」の相違により光信号を断続処理する31シャッター穴と、30シャッターの動きを定位置に固定する32シャッタースプリングがあり、それらを包括した18検出部を1コネクターに固定するための21可動クランプと22固定クランプとで構成されている。
【0020】
図9、10において、「正常状態」と「異常状態」の相違を検出する状況を示す。図9の状態にある17光路遮断式異常センサーは「正常状態」を検出した図であり、図5における3コネクター(オス)と2コネクター(メス)が嵌合した状態の4ロックレバーを21可動クランプと22固定クランプとで挟み込んで、33検出爪が4ロックレバーに押され32シャッタースプリングが圧縮され、30シャッターが本体の内部に入り込み31シャッター穴が34シャッター穴位置中心線Aに移動している。この状態で31シャッター穴は15送光ファイバーの正面に位置することとなり15送光ファイバーを通る信号光は31シャッター穴を通過し16受光ファイバーに到達し図1に示す13制御装置にて「正常状態」と認識される。
【0021】
図10において「監視中」に「異常状態」を検出した場合の17光路遮断式異常センサーの透視図を示す。ここで「異常状態」とは故意に3コネクター(オス)と2コネクター(メス)を分離するために17光路遮断式異常センサーを取り外す行為を想定している。17光路遮断式異常センサーを取り外すためには24可動クランプ固定ネジを弛めて21可動クランプを解放するか、又は17光路遮断式異常センサー自体を1コネクターから引きはがす必要がある。このような行為がなされた場合、4ロックレバーに押し込まれていた33検出爪が開放され、32シャッタースプリングの反発力により30シャッターは元の位置に戻り、31シャッター穴は35シャッター穴位置中心線Bに移動し30シャッターは15送光ファイバーの正面を塞ぐ状態になり通信光を遮蔽してしまう。よって通信光は16受光ファイバーに到達しなくなり13制御装置は「異常状態」を認識する。
【0022】
図11において、17光路遮断式異常センサーの内部において15送光ファイバーと16受光ファイバーとの間で一連の光路を形成しており、15送光ファイバー、16受光ファイバーの末端には14制御回路に接続すべき40送光コネクターと41受光コネクターが取り付けられている。
【0023】
図12において、141発光素子は図11の40送光コネクターと対面し、142受光素子は図11の41受光コネクターと対面して光の送信・受信を行う。141発光素子を励起するための電圧を143発光電圧発生回路で発生させ、144変調周波数発振回路で発振させた変調信号と共に145変調回路で電圧振幅をパルス状に変調する。変調のかかった信号は141発光素子に送られ光に変換後、15送光ファイバーにて送出される。送出された光信号は変調を受けているため外来光とは完全に分離することが出来、また外来光による何たる影響も受けない。16受光ファイバーにより14制御回路に帰還した光信号は142受光素子によって電気信号に変換され146復調比較回路に送られる。146復調比較回路で復調後に変調信号と比較され14制御回路から送信した変調光であることを認識した場合、148判定信号発生回路に「正常」の二値信号を送る。14制御回路から送信した変調光でない場合は「異常」の二値信号を送る。また、147電源監視回路では常に14制御回路に供給される電圧を監視しており、異常値が発生すれば148判定信号発生回路に「異常」の二値信号を送り故意的な電源切断や停電を異常状態として判別している。これらの二値信号は149インターフェイス回路にて上位機器に適合する値に変換送信される。
【0024】
図13は応用例としてパチンコなど遊技機の50回路収容箱に納められている電子回路基板に取り付けられた51基板上のコネクターに52ハーネスが挿入されている部位を監視する例であり、21可動クランプと22固定クランプにて52ハーネスの上から51基板上のコネクターに至る部位を挟み込んでいる。この状態で52ハーネスを故意に抜き去ろうとすると、21可動クランプと22固定クランプ間をこじ開けるか、24可動クランプ固定ネジを緩めて18検出部自体を取り外す必要があり、この変化を検出して「異常状態」を認識する。
【0025】
図14も応用例として図13と同様の電子回路基板を封入した50回路収容箱の故意的な開封を監視する例であり、21可動クランプと22固定クランプにて53回路収容箱上蓋と54回路収容箱底蓋を挟み込んでいる。この状態で53基板ケース上蓋と54基板ケース底蓋を開封しようとする場合、24可動クランプ固定ネジを緩めて50回路収容箱に取り付けた18検出部を取り外すか、24可動クランプ固定ネジを緩めず50回路収容箱から18検出部をずらして取り外す必要があり、この時に生ずる18検出部の取付位置の変化や取り外しを検出して「異常状態」を認識する。
【0026】
図15は図13,14で示した50回路収容箱の監視状態を中心に図1で示した8監視装置に至る迄の各装置の配置と相互連結状態を55遊技機裏面に実際に50回路収容箱が取り付けられている状態で図示したものである。この場合、17光路遮断式異常センサーは2台使用して50回路収容箱に設置されている51コネクターに嵌合している52ハーネスの抜き取りと、50回路収容箱の開封を監視している。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】光ファイバーによる異常監視システムの概要図
【図2】コネクターの抜去を監視する光路遮断式異常センサーの取付位置を示す立体図
【図3】光路遮断式異常センサーのコネクターへの固定方法を示す立体図
【図4】コネクター(オス)とコネクター(メス)の形態を表す立体図
【図5】コネクター(オス)とコネクター(メス)の嵌合状態を示す立体図
【図6】コネクターからの信号ケーブルを平坦に寝かせた状態を示す立体図
【図7】光路遮断式異常センサーの検出部の側面からの透視図
【図8】光路遮断式異常センサーの検出部の上面からの透視図
【図9】正常状態を検出している光路遮断式異常センサーの上面からの透視図とシャッターの位置関係を示す図
【図10】異常状態を検出している光路遮断式異常センサーの上面からの透視図とシャッターの位置関係を示す図
【図11】制御回路と光路遮断式異常センサーの連結図
【図12】制御回路の回路構成図
【図13】回路収容箱のコネクターに光路遮断式異常センサーを取付けた立体図
【図14】回路収容箱自体に光路遮断式異常センサーを取付けた立体図
【図15】光ファイバーによる異常監視システム全体図
【符号の説明】
【0028】
1 コネクター
2 コネクター(メス)
3 コネクター(オス)
4 ロックレバー
5 信号ケーブル
10 監視装置
11 通信経路
12 終端装置
13 制御装置
14 制御回路
15 送光ファイバー
16 受光ファイバー
17 光路遮断式異常センサー
18 検出部
19 クランプ
21 可動クランプ
22 固定クランプ
23 矢印1
24 可動クランプ固定ネジ
25 矢印2
26 矢印3
30 シャッター
31 シャッター穴
32 シャッタースプリング
33 検出爪
34 シャッター穴位置中心線A
35 シャッター穴位置中心線B
40 送光コネクター
41 受光コネクター
50 回路収容箱
51 基板上のコネクター
52 ハーネス
53 回路収容箱上蓋
54 回路収容箱底蓋
55 遊技機裏面
141 発光素子
142 受光素子
143 発光電圧発生回路
144 変調周波数発振回路
145 変調回路
146 復調回路
147 電源監視回路
148 判定信号発生回路
149 インターフェイス回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本発明は電子回路等へ接続している各種組電線(ハーネス)(以下ハーネスと言う)のコネクターの不正な取外しや取替えの有無や、電子回路等を収容する回路収容箱等の不正な開箱の有無や、金庫・保管庫等の不正な開箱・開扉の有無および建造物・家屋等への不正な侵入等の有無を検知する光ファイバーによる異常監視システムであって、上記コネクターの不正な取外し・取替えや回路収容箱の不正な開箱等の各種の異常を感知するための光信号を送受する送光ファイバーおよび受光ファイバー(以下、送光ファイバーと受光ファイバーをまとめて監視用光ファイバーと呼ぶ)と、上記不正行為等の異常により監視用光ファイバーの内部を通過する光信号が正常に帰還しなくなることで、上記不正行為等の有無を検出する光路遮断式異常センサーと、光発光素子・光受光素子・発光電圧発生回路・変調周波数発振回路・変調回路・復調比較回路・電源監視回路・判定信号発生回路・インターフェイス回路を設けた制御装置(以下、制御装置という)と、光路遮断式異常センサーの検出部と上記制御装置間との間の光通信の通信線としての働きもする監視用光ファイバーを、設けてあることを特徴とする光ファイバーによる異常監視システム。
【請求項2】
請求項1において、光路遮断式異常センサーは検出部とクランプから構成されており、検出部は監視用光ファイバーの送光ファイバーの終端部および受光ファイバーの始端部を固定し、シャッターの動きによって送光ファイバーと受光ファイバーとの光的結合状況の変化を検出する機能を持ち、被監視物に可動クランプおよび固定クランプにて固定する構造体を持つことを特徴とする光ファイバーによる異常監視システム。
【請求項3】
請求項2において、シャッターには送光ファイバーと受光ファイバーとの光的結合状況を変化させるためのシャッター穴が設けられ、又シャッター穴が設けられているシャッター端の反対側の端には検出爪が設けられており、検出爪が被監視物に突合して押し込まれる動きによってシャッターが移動して送光ファイバーと受光ファイバーの光的結合状況の微細な変化を瞬時に検知することを特徴とする光ファイバーによる異常監視システム。
【請求項4】
請求項2において、シャッターには送光ファイバーと受光ファイバーの光的結合状況を変化させるためのシャッター穴が設けられており、検出爪が押し込まれることによって信号光を通過させる位置に移動して「正常状態」を検出し、押し込まれた検出爪が元に戻ることによって信号光を遮蔽する位置にシャッター穴を移動させるための動力源となるシャッタースプリングを有する構造を特徴とする光ファイバーによる異常監視システム。
【請求項5】
可動クランプは大きさの異なるコネクターを挟み込んでも検出爪が正確に押し込まれてシャッターが「正常状態」を保つようにするため、固定クランプとの間隙を定められた範囲で任意に調整することが出来、その位置で可動クランプを固定することが出来る可動クランプ固定ネジを有する構造を特徴とする光ファイバーによる異常監視システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate