説明

光学ローパスフィルタ及び光学機器

【課題】光学素子等に入射する画像の画質の低下を防止するために、中心部と周辺部との遮断周波数を光学素子等の周波数特性に合わせて任意に制御すること。
【解決手段】第1面21aを入射光の光軸方向に交差させて配置された基板21と、第1面21a上に形成され、入射光の光軸方向に凸状に形成され入射光の空間周波数の遮断を行う回折格子を有する回折格子群22とを備え、回折格子群22は、線幅L1、周期P、厚さdを有する第1の回折格子と、線幅L2、周期P、厚さdを有する第2の回折格子とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は光学ローパスフィルタ及びこの光学ローパスフィルタが組み込まれた光学機器に関し、特に遮断周波数を任意に制御することで、光軸周辺部の画質の低下を防止できるものに関する。
【背景技術】
【0002】
CCD等の固体撮像素子を使ったカメラ(光学機器)では、受光素子が水平及び垂直方向に一定の間隔で配列されているため、解像できる画像の最高周波数は受光素子の配列で決まるサンプリング周波数の1/2の周波数となる。この周波数は一般にナイキスト周波数と呼ばれている。
【0003】
ナイキスト周波数以上の周波数を含む画像が固体撮像素子に入射した場合は、ナイキスト周波数で周波数特性が折りたたまれ、高次の周波数領域に擬似信号が発生し、画像に偽色あるいはモワレを生じさせる問題があった。このような問題への対策として、水晶や方解石等の複屈折特性を有する光学結晶で作られた平板を固体撮像素子の前に置き、ナイキスト周波数以上の成分をカットするようにしていた(例えば、特許文献1,2参照)。
【0004】
このような光学結晶平板を一般に光学ローパスフィルタと呼んでいる。この光学ローパスフィルタの遮断周波数は、光学結晶平板の厚さによって決まる。光学結晶平板の常光線に対する屈折率をno、異常光線に対する屈折率をne、光学結晶平板の厚さをτとすると、常光線と異常光線の分離幅δは、以下の式(1)で表すことができる。
【数1】

【0005】
光学結晶平板を通過した常光線と異常光線はお互いに分離幅δだけずれているので、周波数1/δの周波数成分はお互いに位相がπだけずれて打ち消し合い、周波数2/δの周波数成分はお互いに位相が2πずれで強め合うことになる。これが、光学結晶平板を用いた光学ローパスフィルタの原理である。
【特許文献1】特開2000−284230号公報
【特許文献2】特開2000−114502号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した光学ローパスフィルタであると次のような問題があった。すなわち、撮像素子は、光軸を基準位置とした場合、その中心部と周辺部で周波数特性が異なるという性質を有している。一般に、中心部では周波数特性が高く、周辺部では周波数特性が低くなる傾向にある。したがって、光学ローパスフィルタの分離幅もこれに合せて中心部と周辺部とで異ならせる必要がある。しかし、光学結晶平板の場合、その厚さτが一定であるため、遮断周波数は面内で同一である。この場合、周辺部において必要以上に画像の周波数が遮断され、画質が落ちるという問題があった。
【0007】
一方、光軸方向の周波数を変えようとすれば、光学結晶平板を用いた場合では、屈折率ne,ntは、一定値であるため、光軸方向によって厚さτを変化させねばならず、厚さが異なる水晶を光軸に沿って張り合わせるなど、製造工程が複雑になり高価になってしまう。
【0008】
そこで本発明は、前段又は後段にある光学素子の周波数特性に合わせて遮断周波数を任意に制御できるとともに、低コストで製造可能な光学ローパスフィルタ及びこの光学ローパスフィルタを用いた光学機器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決し目的を達成するために、本発明の光学ローパスフィルタ及びこの光学ローパスフィルタが組み込まれた光学機器は次のように構成されている。
【0010】
(1)第1面を入射光の光軸方向に交差させて配置されたベースと、上記第1面上に形成され、上記入射光の光軸方向に凸状に形成され上記入射光の空間周波数の遮断を行う回折格子を有する第1回折格子群とを備え、上記第1回折格子群は、所定の線幅、周期、厚さを有する第1の回折格子と、この第1の回折格子に対し、線幅及び周期の少なくとも一方が異なる第2の回折格子とを備えていることを特徴とする。
【0011】
(2)上記(1)に記載された光学ローパスフィルタであって、上記ベースの第1面には所定の基準位置が設けられ、上記第1の回折格子と上記第2の回折格子は、上記基準位置からの距離に基づいて配置されていることを特徴とする。
【0012】
(3)上記(1)に記載された光学ローパスフィルタであって、上記第1及び第2の回折格子は、上記第1の面上の所定の第1方向に沿って並設されていることを特徴とする。
【0013】
(4)上記(1)に記載された光学ローパスフィルタであって、上記第1及び第2の回折格子は、上記第1の面上の所定の第1方向及びこの第1方向に交差する第2方向に沿って並設されていることを特徴とする。
【0014】
(5)上記(1)に記載された光学ローパスフィルタであって、上記ベースは、上記入射光の光軸方向に交差させて配置された第2面をさらに有し、上記第2面には、上記入射光の光軸方向に凸状に形成され上記入射光の空間周波数の遮断を行う回折格子を有する第2回折格子群が設けられ、上記第2回折格子群は、所定の線幅、周期、厚さを有する第3の回折格子と、この第3の回折格子に対し、線幅及び周期の少なくとも一方が異なる第4の回折格子とを備えていることを特徴とする。
【0015】
(6)上記(5)に記載された光学ローパスフィルタであって、上記第1及び第2の回折格子は、上記第1の面上の所定の第1方向に沿って並設され、上記第3及び第4の回折格子は、上記第2の面上の上記第1方向に交差する第2方向に沿って並設されていることを特徴とする。
【0016】
(7)入射光が入射される光学素子と、この光学素子の入射される入射光を制御する(1)に記載の光学ローパスフィルタとを備えていることを特徴とする。
【0017】
(8)上記(7)に記載された光学機器であって、上記光学素子は、固体撮像素子であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、前段又は後段にある光学素子の周波数特性に合わせて遮断周波数を任意に制御することが低コストで可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図1は本発明の第1の実施の形態に係る光学ローパスフィルタ20が組み込まれた撮像装置(光学機器)10の構成を模式的に示す説明図、図2は光学ローパスフィルタ20を模式的に示す側面図、図3は光学ローパスフィルタ20によるフィルタ原理を示す説明図、図4は光学ローパスフィルタ20による線幅と分離幅との関係を示す説明図、図5は光学ローパスフィルタ20による線幅と分離幅との関係を示す説明図、図6は光学ローパスフィルタ20における分離幅と格子線幅及び格子膜厚との関係を示したグラフである。これらの図中矢印XYZは互いに直交する三方向を示しており、特に矢印Zは光軸Φと平行である。
【0020】
撮像装置10は、光軸Φ上に沿って配置されたレンズ群11及びCCD等の固体撮像素子12と、レンズ群11と固体撮像素子12との間に配置された光学ローパスフィルタ20とを備えている。
【0021】
光学ローパスフィルタ20は、図2に示すように、Si0材からなる基板21と、回折格子群(第1回折格子群)22とを備えている。回折格子群22は、基準位置Sを中心に、基準位置Sから最も近い位置に配置されたA領域回折格子(第1回折格子)23と、B領域回折格子(第2回折格子)24と、基準位置Sから最も遠い位置に配置されたC領域回折格子25とを備えている。各回折格子23〜25は、入射光の光軸Φ方向に対して凸状に形成されており、それぞれ厚さdと周期Pに形成されている。また、A領域回折格子23の線幅はL1、B領域回折格子24の線幅はL2と、C領域回折格子25の線幅はL3であり、基準位置SからX軸方向(第1方向)に離間するにつれて、次第に線幅が細くなるように設定されている。
【0022】
ここで、上述した光学ローパスフィルタ20によるフィルタ原理について説明する。図3に示すように、光学ローパスフィルタ20に、入射光が垂直に入射した場合について述べる。まず、この回折格子を空間周波数の遮断のために用いるには、回折格子が反射も透過も±1次以上の回折を起こさないためには式(2),(3)の条件を満たす必要がある。回折格子の周期をP、入射空間(空気)の屈折率n1、回折格子(Si0)の屈折率n2、入射光の波長をλとする。
【0023】
P<λ/n1 …(2)
P<λ/n2 …(3)
波長以下程度の周期構造を持つ回折格子では、光の偏光方向により屈折率が異なり複屈折を生じる。この時、入射光のTE偏光波及びTM偏光波に対する屈折率ne,ntは以下の式(4),(5)で表される。
【数2】

【0024】
ここで、式(6)のtは回折格子の周期Pと線幅Lのデューティ比を表す。この回折格子を通過した場合の、TE偏光波とTM偏光波の光の分離幅をwとすると、wは次式で表される。
【数3】

【0025】
式(7)からも分かるように、周期構造を持つ回折格子の場合、TE偏光波とTM偏光波の分離幅wは、格子の厚さdのみならず回折格子の周期Pや線幅Lでも制御できる。
【0026】
図4及び図5は、回折格子の線幅Lを変えた場合の分離幅wの変化を模式的に示した図である。図4では、周期P、線幅L1、厚さdの格子を通過した光の分離幅w1を示しており、図5では周期P、厚さdは図4と等しく、線幅がL2の場合の光の分離幅w2を示している。
【0027】
図6に示すグラフQ1〜Q4は、100μm厚のSi0基材に周期Pが290nm、厚さdが各々50、100、150,200μmのSi0格子を形成した場合に、波長0.588μmの場合における線幅Lを変えた時の分離幅wの変化を示している。例えば、グラフQ1(厚さd=50μm)によれば、線幅Lを変えることにより、分離幅wを0μmから4.25μmまで、任意に設定する事ができる。分離幅wを大きくしたい場合は、厚さdを所望の分離幅が得られるよう厚くしていけば良い。
【0028】
次に、光学ローパスフィルタ20の製造方法、すなわち基板21上に回折格子群22を形成する方法について説明する。材料となるSiO基板にフォトレジストを均一膜厚で塗布し、周期P、格子線幅Lのマスクを用い、格子パターンを転写する。転写する時、ドーズ量とフォーカス量を制御し、転写時の格子の線幅を変えデューティ比を調整する。このような手法を使えば、一種類のマスクで、デューティ比の異なる回折格子の作成が可能になる。
【0029】
このように構成された撮像装置10によれば、光学ローパスフィルタ20により、光軸の基準位置Sの近傍の分離幅wと、基準位置Sから離間した位置の分離幅wとを変化させることができ、固体撮像素子12の周辺部の周波数特性が中心部に対して低くなることに対応させることが可能となる。なお、基準位置Sからの距離は画像の像高に対応する。
【0030】
このため、高次の周波数領域における擬似信号の発生を防止し、画像に偽色・モワレが生じることを防止することができる。したがって、画質の低下を防ぐことができる。さらに、前述したように、回折格子の線幅、周期を変えることで、遮断周波数を調整することができるため、回折格子の厚さを変える場合に比べて低コストで製造することが可能となる。
【0031】
また、光学ローパスフィルタの基板及び回折格子には、一般にシリコン系の材料が用いられるので、同系の材料で構成される光学素子を用いる場合には、これと一体化する等して、光学機器(全体)の小型化に寄与することも可能である。また、このような場合、光学ローパスフィルタは、光学素子の製造過程において形成することが可能となるので、光学機器の製造コストの低減に寄与することも可能である。
【0032】
なお、光学ローパスフィルタ20の材料としてSiOを例示したが、入射光の波長領域に合せて他の材質を用いてもよい。例えば、SiNは可視光で透明であるため、撮像装置等に用いることができる。また、光学素子として撮像素子を例示したが、位置によって周波数特性が異なるものであれば他の光学素子に用いても良い。例えば、デジタルカメラのレンズを設計する場合、光軸の近傍部と周辺部とでは、周波数特性が異なるため、これに合わせて光学ローパスフィルタを設計するようにしてもよい。
【0033】
図7は本発明の第2の実施の形態に係る光学ローパスフィルタ30を模式的に示す説明図である。光学ローパスフィルタ30は、Si0材からなる基板31と、この基板31の第1面32に設けられた第1回折格子群40と、第2面33に設けられた第2回折格子群50を備えている。
【0034】
第1回折格子群40は、基準位置Hを中心に、基準位置Hから最も近い位置に配置されたA領域回折格子(第1回折格子)41と、B領域回折格子(第2回折格子)42と、基準位置Sから最も遠い位置に配置されたC領域回折格子43とを備えている。各回折格子41〜43には、入射光の光軸方向に対して凸状に形成され格子体が形成され、それぞれ厚さdと周期Pに形成されている。また、A領域回折格子41の線幅はL1、B領域回折格子42の線幅はL2と、C領域回折格子43の線幅はL3であり、基準位置HからX軸方向(第1方向)に離間するにつれて次第に線幅が細くなるように設定されている。
【0035】
第2回折格子群50は、基準位置Vを中心に、基準位置Vから最も近い位置に配置されたD領域回折格子(第3回折格子)51と、E領域回折格子(第4回折格子)52と、基準位置Vから最も遠い位置に配置されたF領域回折格子53とを備えている。各回折格子51〜53には、入射光の光軸方向に対して凸状に形成され格子体が形成され、それぞれ厚さdと周期Pに形成されている。また、A領域回折格子51の線幅はL1、B領域回折格子52の線幅はL2と、C領域回折格子53の線幅はL3であり、基準位置VからY軸方向(第2方向)に離間するにつれて次第に線幅が細くなるように設定されている。
【0036】
このように構成された光学ローパスフィルタ30においても、前述した光学ローパスフィルタ20と同様の効果が得られるとともに、第2方向に対しても回折格子による分離幅wの変化によって遮断周波数を制御することができ、固体撮像素子の特性に適合させることが可能となる。通常、固体撮像素子の空間周波数は、X軸方向とY軸方向とで異なっているため、X軸方向及びY軸方向の分離幅を最適化することで、撮像装置の光学特性の改善が可能である。
【0037】
図8は本発明の第3の実施の形態に係る光学ローパスフィルタ60を模式的に示す説明図である。光学ローパスフィルタ60は、Si0材からなる基板61と、この基板61の第1面62に設けられた回折格子群63とを備えている。
【0038】
回折格子群63の回折格子64は、X軸方向については、周期Px、線幅Lx、Y軸方向については周期Py、線幅Lyに形成され、X軸方向とY軸方向とで周期及び線幅を変えて構成されている。さらに、基準位置からの距離によって周期Px,Py及び線幅Lx,Lyを変えるようにしている。これにより、上述した光学ローパスフィルタ30と同様に、X軸方向とY軸方向とで異なる特性で入射光を分離することが可能となる。
【0039】
本実施の形態に係る光学ローパスフィルタ60においても、上述した光学ローパスフィルタ30と同様の効果を得ることができる。
【0040】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光学ローパスフィルタが組み込まれた撮像装置を模式的に示す説明図。
【図2】同光学ローパスフィルタを模式的に示す側面図。
【図3】同光学ローパスフィルタによるフィルタ原理を示す説明図。
【図4】同光学ローパスフィルタによる線幅と分離幅との関係を示す説明図。
【図5】同光学ローパスフィルタによる線幅と分離幅との関係を示す説明図。
【図6】同光学ローパスフィルタにおける分離幅と格子線幅及び格子膜厚との関係を示したグラフ。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る光学ローパスフィルタの構成を模式的に示す説明図。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る光学ローパスフィルタの構成を模式的に示す説明図。
【符号の説明】
【0042】
10…撮像装置、12…固体撮像素子(光学素子)、20,30,60…光学ローパスフィルタ、21…基板、21a…第1面、22…回折格子群(第1回折格子群)、23…A領域回折格子(第1回折格子)、24…B領域回折格子(第2回折格子)、25…C領域回折格子。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1面を入射光の光軸方向に交差させて配置されたベースと、
上記第1面上に形成され、上記入射光の光軸方向に凸状に形成され上記入射光の空間周波数の遮断を行う回折格子を有する第1回折格子群とを備え、
上記第1回折格子群は、所定の線幅、周期、厚さを有する第1の回折格子と、
この第1の回折格子に対し、線幅及び周期の少なくとも一方が異なる第2の回折格子とを備えていることを特徴とする光学ローパスフィルタ。
【請求項2】
上記ベースの第1面には所定の基準位置が設けられ、上記第1の回折格子と上記第2の回折格子は、上記基準位置からの距離に基づいて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光学ローパスフィルタ。
【請求項3】
上記第1及び第2の回折格子は、上記第1の面上の所定の第1方向に沿って並設されていることを特徴とする請求項1に記載の光学ローパスフィルタ
【請求項4】
上記第1及び第2の回折格子は、上記第1の面上の所定の第1方向及びこの第1方向に交差する第2方向に沿って並設されていることを特徴とする請求項1に記載の光学ローパスフィルタ
【請求項5】
上記ベースは、上記入射光の光軸方向に交差させて配置された第2面をさらに有し、
上記第2面には、上記入射光の光軸方向に凸状に形成され上記入射光の空間周波数の遮断を行う回折格子を有する第2回折格子群が設けられ、
上記第2回折格子群は、所定の線幅、周期、厚さを有する第3の回折格子と、
この第3の回折格子に対し、線幅及び周期の少なくとも一方が異なる第4の回折格子とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の光学ローパスフィルタ。
【請求項6】
上記第1及び第2の回折格子は、上記第1の面上の所定の第1方向に沿って並設され、
上記第3及び第4の回折格子は、上記第2の面上の上記第1方向に交差する第2方向に沿って並設されていることを特徴とする請求項5に記載の光学ローパスフィルタ。
【請求項7】
入射光が入射される光学素子と、
この光学素子の入射される入射光を制御する請求項1に記載の光学ローパスフィルタと、光学素子とを備えていることを特徴とする光学機器。
【請求項8】
上記光学素子は、固体撮像素子であることを特徴とする請求項7に記載の光学機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−72112(P2006−72112A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−257164(P2004−257164)
【出願日】平成16年9月3日(2004.9.3)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】