説明

光学可変効果顔料

本発明は、(A)小板状下地(S)、(B)少なくとも0.1の屈折率の差を有する2つの異なる金属酸化物を含有する被覆、その際より高い屈折率を有する金属酸化物は金属酸化物MOHであり、かつより低い屈折率を有する金属酸化物は、金属酸化物MOLであり、MOHの量及びMOLの量は(連続的に)変化し、(C)金属酸化物MOH及びMOLを含有する被覆、その際MOHの量及びMOLの量は(連続的に)変化し、並びに(D)場合により外側の被覆層を含有する顔料に、それらの製造方法、並びにペイント、インクジェット印刷において、織物の染色のため、塗料(ペイント)、印刷インク、プラスチック、化粧品、並びにセラミック及びガラスのための上薬を着色するためのそれらの使用に関する。該顔料は、従来の干渉顔料の明るさを維持する間に(又はその逆)、高められた色のクロマを示しうる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも0.1の屈折率における差を有する2つの異なる金属酸化物を含有する塗料を含有し、その際、高い屈折率を有する金属酸化物は金属酸化物MOHであり、かつ低い屈折率を有する金属酸化物は金属酸化物MOLであり、MOHの量及びMOLの量が絶えず変化する、小板状の下地(S)を基礎とする顔料に、それらの製造方法、並びにペイント、インクジェット印刷において、織物の染色のため、塗料(ペイント)、印刷インク、プラスチック、化粧品、並びにセラミック及びガラスのための上薬を着色するためのそれらの使用に関する。該顔料は、従来の干渉顔料の明るさを維持する間に(又はその逆)、高められた色のクロマを示しうる。
【0002】
US6579355号は、(A)約10:1〜約1:3の質量比でTiO2及びFe23の混合物、及び場合により、層(A)に対して約20質量%未満の量で1つ以上の金属酸化物を含有する高い屈折率の被覆、(B)屈折率n<約1.8を有する無色の被覆、並びに場合により(C)外側の保護層の少なくとも1つの層の配列を有する、多層被覆された小板状下地を含有する強干渉顔料に関する。
【0003】
US6692561号は、以下の少なくとも1つの2層の配列を有する多層被覆された小板状下地を含有する干渉顔料を開示している:
(A)屈折率1.8以下を有する無色の被覆、及び
(B)1:0.1〜1:5の質量比でTiO2とFe23との混合物、及び層(B)の合計量に対して20質量%までの量で、Al23、Ce23、ZrO2、SnO2及び/又はB23から選択される1つ以上の金属酸化物からなる高い屈折率の被覆、
並びに場合により(C)外側の保護層。
【0004】
US2004166316号A1は、小板状下地を含有する干渉顔料、及びそれらの上に、少なくとも2層の金属酸化物、それぞれCe、Sn、Ti、Fe、Zn及びZrからなる群から選択された1つ以上の金属を含有する前記の金属酸化物層を被覆することに関する。
【0005】
US6482419号は、うろこ状の(scaled)下地、及びそれぞれ異なる屈折率を有する少なくとも3つの無機酸化物層を含有し、かつうろこ状の下地の表面から最外層までの高い屈折率から低い屈折率の順で順次積層された無機複合材粉末を開示しており、その際、最外層を形成するために使用される無機酸化物の屈折率は1.73以下であり、かつ最外層とそれらに隣接する層の間の屈折率の差は0.6以下である。実施例1において、顔料は、雲母下地に続いてTiO2、ZrO2、Al23及びSiO2で被覆されている雲母下地を含有することを記載している。
【0006】
US5855660号は、
(a)平坦なコア、及び
(b)少なくとも2つの異なる下地からなる、すなわち該コアの表面上に適用される少なくとも1つの被覆を含有し、その際、被覆(b)は、その表面に対して垂直に横たわる軸における実質的に連続する可変の組成物を有する顔料を記載しており、かつ
コア(a)を仕上げる表面で、及び該コア(a)から離れた表面で被覆(b)の屈折率は異なる。
【0007】
被覆(b)の組成は、実質的に、その表面に垂直に横たわる軸において連続的に可変する。これは、コア(a)を仕上げる表面からコア(a)から離れた表面までの被覆(b)の組成が、連続的に変化し、又は適宜、少ない工程で、段階的に変化することを意味するとして理解されるべきであり、その際、該組成物は、2つの隣接する工程間でわずかにのみ変化し、その結果2つの隣接する工程間の屈折率の差は、著しい光の屈折をもたらさない。
【0008】
US5855660号の実施例1において、ガラス板は、その後、TiO2、TiO2/SiO2(TiO2の濃度は連続的に減少し、かつTiO2の濃度は連続的に増加する)、及びSiO2で被覆される。
【0009】
US5855660号の実施例5において、ガラス板は、異なる屈折率の6個の層で被覆される:
【表1】

【0010】
US6482419号は、うろこ状の下地、及びそれぞれ異なる屈折率を有する少なくとも3つの無機酸化物層を含有し、かつうろこ状の下地の表面から最外層までの高い屈折率から低い屈折率の順で順次積層された無機複合材粉末を開示しており、その際、最外層を形成するために使用される無機酸化物の屈折率は1.73以下であり、かつ最外層とそれらに隣接する層の間の屈折率の差は0.6以下である。
【0011】
EP1025168号(及びEP0948572号)は、
(A)屈折率n≧2.0を有する被覆、
(B)屈折率n≦1.8を有する無色の被覆、及び
(C)高い屈折率の非吸収被覆、並びに(D)場合により外側の保護層
を含有する少なくとも1つの層の配列を有する多層被覆された小板状の下地(S)を含有する干渉顔料を開示している。
【0012】
実際の技術は、厳密な十分な厚さの分布を特徴とする雲母粉末の製造が可能ではない。従って、雲母のTiO2のような金属酸化物での被覆は、たいてい、光学可変の色を導かない。
【0013】
本発明は、広い厚さ分布を特徴とする下地粉末及び光学可変の色を有する方法を提供する。本発明は、同様の明度を維持する間に、又はその逆に、色のクロマを高めることが可能でもある。本発明の概念を使用することによって、よりきれいな色相を有する顔料を得ることもがきる。これは、NIR領域における最大の反射率及び可視領域における最大の透過率を有する顔料を製造することも可能である。
【0014】
従って、本発明は、
(A)小板状下地(S)、
(B)少なくとも0.1の屈折率の差を有する2つの異なる金属酸化物を含有する被覆、その際より高い屈折率を有する金属酸化物は金属酸化物MOHであり、かつより低い屈折率を有する金属酸化物は、金属酸化物MOLであり、MOHの量及びMOLの量は(連続的に)変化し、
(C)金属酸化物MOH及びMOLを含有する被覆、その際MOHの量及びMOLの量は(連続的に)変化し、並びに
(D)場合により外側の保護層
を含有する顔料に関する。
【0015】
被覆(B)及び(C)は、それらが、この被覆の厚さの全体にわたって局所の屈折率の(以下の指数の勾配の)変化がある、特に連続的に変化があるように製造される。すなわち、被覆(B)及び(C)の組成物が、連続的に、それらの表面に対して垂直に横たわる軸で変化する。指数の勾配を有するこの被覆は、指数の勾配を有さない金属酸化物層と合されうる。
【0016】
好適な小板状下地(S)は、透明であり、部分的に反射し、又は反射する。それらの例は、天然の雲母状酸化鉄(例えばWO99/48634号におけるような)、合成及びドープされた雲母状酸化鉄(例えばEP−A−068311号におけるような)、雲母(黒雲母、バーミキュライト、絹雲母、白雲母、金雲母、フルオロ金雲母、カオリナイト、又は関連するもしくはあらゆる合成の雲母、例えば合成フルオロ金雲母)、塩基性炭酸鉛、フレーク状硫酸バリウム、MoS2、SiO2、Al23、TiO2、ガラス、ZnO、ZrO2、SnO2、BiOCl、酸化クロム、BN、MgOフレーク、Si34、及びグラファイトである。特に好ましい下地は、雲母、合成雲母、SiO2フレーク、Al23フレーク、TiO2フレーク、及びガラスフレークである。
【0017】
他の好ましい実施態様は、コアとしての平らな金属粒子の使用である。好適な金属粒子の例は、Ag、Al、Au、Cu、Cr、Fe、Ge、Mo、Ni、Si、Ti、又はそれらの合金、例えば黄銅もしくは鋼のフレーク、有利にはAlフレークである。その材料に依存して、天然の光学的に非干渉の酸化物層が、金属粒子の表面上に形成してよい。 部分的に反射するコアは、有利には380〜800nmの範囲でその表面上で垂直に落ちる光の少なくとも35%の反射率を有する。
【0018】
小板状下地のさらなる例は、小板状有機顔料、例えばキナクリドン、フタロシアニン、フルオロルビン、赤ペリレン又はジケトピロロピロールである。
【0019】
MOH及びMOLは、層(B)及び(C)において異なってよいが、しかし有利には同一である。
【0020】
MOH及びMOLは、"高い"屈折率、すなわち、約1.65より大きい、有利には約2.0より大きい、最も有利には約2.2より大きい屈折率を有する金属酸化物から、及び"低い"屈折率、すなわち約1.65以下の屈折率を有する金属酸化物から選択されうる。"高い"屈折率を有する金属酸化物の例は、硫化亜鉛(ZnS)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、二酸化チタン(TiO2)、炭素、酸化インジウム(In23)、酸化インジウムスズ(ITO)、五酸化タンタル(Ta25)、酸化クロム(Cr23)、酸化セリウム(CeO2)、酸化イットリウム(Y23)、酸化ユーロピウム(Eu23)、酸化鉄、例えば酸化鉄(II)/鉄(III)(Fe34)及び酸化鉄(III)(Fe23)、窒化ハフニウム(HfN)、炭化ハフニウム(HfC)、酸化ハフニウム(HfO2)、酸化ランタン(La23)、酸化マグネシウム(MgO)、酸化ネオジム(Nd23)、酸化プラセオジム(Pr611)、酸化サマリウム(Sm23)、三酸化アンチモン(Sb23)、一酸化ケイ素(SiO)、三酸化セレン(Se23)、酸化スズ(SnO2)、又は三酸化タングステン(WO3)である。
【0021】
低い屈折率の金属酸化物の例は、SiO2、Al23、AlOOH、又はB23であり、SiO2、Al23、及びB23が特に好ましい。MOH及びMOLは、"高い"屈折率を有する金属酸化物、もしくは"低い"屈折率を有する金属酸化物の双方であってよく、又はMOHは、"高い"屈折率を有する金属酸化物であり、かつMOLは、"低い"屈折率を有する金属酸化物であり、2つの金属酸化物の屈折率における差は、少なくとも0.1である。
【0022】
好ましい金属酸化物は、TiO2、SnO2、ZrO2、Al23、SiO2、MgO、Nb23、MoO3、HfO2、WO3、CeO2及びTe23である。金属酸化物MOL及びMOHは、2つの金属酸化物の屈折率における差が少なくとも0.1である限りは、それらの材料のあらゆる組合せであってよい。最も好ましいMOHは、(ルチル)TiO2である。MOLとして、Al23、ZrO2、及びMgOが最も好ましい。
【0023】
被覆(B)及び(C)の厚さは、一般的に10〜300nm、有利には30〜150nmである。
【0024】
本発明の好ましい実施態様において、
MOHはTiO2であり、かつMOLはZrO2であり、
MOHはTiO2であり、かつMOLはMgOであり、
MOHはTiO2であり、かつMOLはAl23であり、又は
MOHはTiO2であり、かつMOLはSiO2である。
【0025】
SnO2は、TiO2の堆積前に堆積されることができ、ルチル変態の形成を容易にする。
【0026】
前記の顔料は、被覆(B)と(C)との間の中間被覆(B1)を有することができる。該中間被覆(B1)は、有利には、"高い"又は"低い"屈折率を有する前記の金属酸化物の1つからなり、又はMOH x質量%及びMOL100−x質量%からなる被覆であり、その際xは0〜90質量%である。
【0027】
該中間被覆(B1)は、10〜300nm、有利には30〜150nmの厚さを有する。
【0028】
さらに、中間被覆(S1)は、下地(S)と被覆(B)との間に位置されることができ、かつ追加の被覆(C1)は、被覆(C)と光保護被覆(D)との間に存在しうる。被覆(S1)及び(C1)は、有利には、"高い"又は"低い"屈折率を有する前記の金属酸化物の1つからなる。被覆(S1)及び(C1)は、10〜300nm、有利には30〜150nmの厚さを有する。
【0029】
前記の顔料は、1つの層の配列(B)及び(C)を含有するが、しかしそれらは、多層の配列[(B)及び(C)]n、[(B)及び(C)及び(B)]又は[(B)及び(C)及び(B)及び(C)及び(B)]を含有することもでき、その際nは、有利には整数1〜5、最も有利には1もしくは2である。
【0030】
好ましい一実施態様において、本発明は、
(A)小板状下地(S)、
(B)少なくとも0.1の屈折率における差を有する2つの異なる金属酸化物を含有する被覆、その際高い屈折率を有する金属酸化物は金属酸化物MOHであり、かつ低い屈折率を有する金属酸化物は金属酸化物MOLであり、
(b1)MOHの量が下地に続く面上で100質量%であり、MOLの量が下地に続く面上で0質量%であり、かつMOH及びMOLの量が、MOHの量がx質量%であり、MOLの量が100−x質量%であるまで、連続的に変化し、又は
(b2)MOHの量が下地に続く面上でx質量%であり、MOLの量が下地に続く面上で100−x質量%であり、かつMOH及びMOLの量が、MOHの量が100質量%であり、MOLの量が0質量%であるまで連続的に変化し、
(C)(b1)である場合に、金属酸化物MOH及びMOLを含有する被覆、
(c1)MOHの量が被覆(B)に続いてx質量%であり、MOLの量が被覆(B)に続いて100−x質量%であり、かつMOH及びMOLの量が、MOHの量が100質量%であり、MOLの量が0質量%であるまで連続的に変化し、もしくは
(c1’)MOHの量が被覆(B)に続いて100質量%であり、MOLの量が被覆(B)に続いて0質量%であり、かつMOH及びMOLの量が、MOHの量がx質量%であり、MOLの量が100−x質量%であるまで連続的に変化し、又は(b2)の場合において、
(c2)MOHの量が被覆(B)に続いて100質量%であり、MOLの量が被覆(B)に続いて0質量%であり、かつMOH及びMOLの量が、MOHの量がx質量%であり、MOLの量が100−x質量%であるまで連続的に変化し、もしくは
(c2’)MOHの量が被覆(B)に続いてx質量%であり、MOLの量が被覆(B)に続いて100−x質量%であり、かつMOH及びMOLの量が、MOHの量が100質量%であり、MOLの量が0質量%であるまで連続的に変化し、並びに
(D)場合により外側の保護層
を含有する顔料に関し、その際xは、0〜90質量%である。
【0031】
前記の好ましい一実施態様は、MOHとしてTiO2、及びMOLとしてAl23に基づいてより詳細に以下で説明されるが、それらに制限されない。
【0032】
好ましい一実施態様の最初の変法において、その顔料は、
(A)小板状下地(S)、
(B)MOH及びMOLを含有する被覆、
(b1)MOHの量が下地に続く面上で100質量%であり、MOLの量が下地に続く面上で0質量%であり、かつMOH及びMOLの量が、MOHの量がx質量%であり、MOLの量が100−x質量%であるまで、連続的に変化し、
(B1)場合により、MOL100−x質量%及びMOH x質量%からなる被覆、又はMOH、
(C)構成成分MOH及びMOLを含有する被覆、その際
(c1)MOHの量が被覆(B)に続いてx質量%であり、MOLの量が被覆(B)に続いて100−x質量%であり、かつMOH及びMOLの量が、MOHの量が100質量%であり、MOLの量が0質量%であるまで連続的に変化し、並びに
(D)場合により外側の保護層
を含有し、その際xは0〜90質量%である。
【0033】
MOHとしてTiO2、及びMOLとしてAl23である場合において、xは、有利には70質量%である。従って、顔料は、次の構造を有する:
【表2】

【0034】
前記の顔料は、被覆(Bb1)と(Cc1)との間の中間被覆(B1)を有しうる。中間被覆(B1)は、有利には、70質量%のTiO2及び30質量%のAl23、又はTiO2の層からなる。
【0035】
中間被覆(S1)は、下地(S)と被覆(B)との間に位置されることができ、かつ追加の被覆(C1)は、被覆(C)と光保護被覆(D)との間に存在しうる。被覆(S1)と(C1)は、有利にはTiO2からなる。
【0036】
前記の実施態様において、好ましい顔料は、次の層構造を有する:
− 下地(S)、被覆(Bb1)、被覆(Cc1)
− 下地(S)、被覆(Bb1)、被覆(B1m)、被覆(Cc1)
− 下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb1)、被覆(Cc1)、(SnO2)TiO2
− 下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb1)、被覆(B1m)、被覆(Cc1)、(SnO2)TiO2
− 下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb1)、TiO2、被覆(Cc1)、(SnO2)TiO2
− 下地(S)、被覆(Bb1)、被覆(Cc1)、被覆(Bb1)、被覆(Cc1)
− 下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb1)、被覆(Cc1)、被覆(Bb1)、被覆(Cc1)、(SnO2)TiO2
【0037】
被覆(B1m)は、MOL100−x質量%及びMOH x質量%からなる。被覆(B1H)は、MOHからなる。被覆(B1m)は、有利には70質量%のTiO2及び30質量%のAl23からなる。被覆(B1H)は、有利にはTiO2からなる。
【0038】
代わりの好ましい一実施態様において、xは、有利には100質量%である。従って、顔料は、次の構造を有する:
【表3】

【0039】
好ましい一実施態様の第二の変法において、その顔料は、
(A)小板状下地(S)、
(B)MOH及びMOLを含有する被覆、
(b2)MOHの量が下地に続く面上でx質量%であり、MOLの量が下地に続く面上で100−x質量%であり、かつMOH及びMOLの量が、MOHの量が100質量%であり、MOLの量が0質量%であるまで、連続的に変化し、
(B1)場合により、MOH、又はMOL100−x質量%及びMOH x質量%からなる被覆、
(C)MOH及びMOLを含有する被覆、その際
(c2)MOHの量が被覆(B)に続いて100質量%であり、MOLの量が被覆(B)に続いて0質量%であり、かつMOH及びMOLの量が、MOHの量がx質量%であり、MOLの量が100−x質量%であるまで連続的に変化し、並びに
(D)場合により外側の保護層
を含有し、その際xは0〜90質量%である。
【0040】
MOHとしてTiO2、及びMOLとしてAl23である場合において、xは、有利には70質量%である。従って、顔料は、次の構造を有する:
【表4】

【0041】
前記の顔料は、被覆(Bb2)と(Cc2)との間の中間被覆(B1)を有しうる。中間被覆(B1)は、有利には、TiO2、又は70質量%のTiO2及び30質量%のAl23の層からなる。
【0042】
中間被覆(S1)は、下地(S)と被覆(B)との間に位置されることができ、かつ追加の被覆(C1)は、被覆(C)と光保護被覆(D)との間に存在しうる。被覆(S1)と(C1)は、有利にはTiO2からなる。
【0043】
前記の実施態様において、好ましい顔料は、次の層構造を有する:
− 下地(S)、被覆(Bb2)、被覆(Cc2)
− 下地(S)、被覆(Bb2)、被覆(B1H)、被覆(Cc2)
− 下地(S)、被覆(Bb2)、被覆(B1m)、被覆(Cc2)
− 下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb2)、被覆(Cc2)、(SnO2)TiO2
− 下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb2)、被覆(B1H)、被覆(Cc2)、(SnO2)TiO2
− 下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb2)、被覆(B1H)、被覆(Cc2)、(SnO2)TiO2
− 下地(S)、被覆(Bb2)、被覆(Cc2)、被覆(Bb2)、被覆(Cc2)
− 下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb2)、被覆(Cc2)、被覆(Bb2)、被覆(Cc2)、(SnO2)TiO2
【0044】
好ましい一実施態様の第三の変法において、その顔料は、
(A)小板状下地(S)、
(B)MOH及びMOLを含有する被覆、
(b1)MOHの量が下地に続く面上で100質量%であり、MOLの量が下地に続く面上で0質量%であり、かつMOH及びMOLの量が、MOHの量がx質量%であり、MOLの量が100−x質量%であるまで、連続的に変化し、
(B1)場合により、MOL100−x質量%及びMOH x質量%、又はMOHからなる被覆、
(C)金属酸化物MOH及びMOLを含有する被覆、その際
(c2)MOHの量が被覆(B)に続いて100質量%であり、MOLの量が被覆(B)に続いて0質量%であり、かつMOH及びMOLの量が、MOHの量がx質量%であり、MOLの量が100−x質量%であるまで連続的に変化し、並びに
(D)場合により外側の保護層
を含有し、その際xは0〜90質量%である。
【0045】
MOHとしてTiO2、及びMOLとしてAl23である場合において、xは、有利には70質量%である。従って、顔料は、次の構造を有する:
【表5】

【0046】
前記の顔料は、被覆(Bb2)と(Cc2)との間の中間被覆(B1)を有しうる。中間被覆(B1)は、有利には、70質量%のTiO2及び30質量%のAl23、又はTiO2の層からなる。
【0047】
中間被覆(S1)は、下地(S)と被覆(B)との間に位置されることができ、かつ追加の被覆(C1)は、被覆(C)と光保護被覆(D)との間に存在しうる。被覆(S1)は、有利にはTiO2からなり、かつ被覆(C1)は、有利にはAl23からなる。
【0048】
前記の実施態様において、好ましい顔料は、次の層構造を有する:
− 下地(S)、被覆(Bb1)、被覆(Cc2)
− 下地(S)、被覆(Bb1)、被覆(B1m)、被覆(Cc2)
− 下地(S)、被覆(Bb1)、被覆(B1H)、被覆(Cc2)
− 下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb1)、被覆(Cc2)、Al23
− 下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb1)、被覆(B1m)、被覆(Cc2)、Al23
− 下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb1)、被覆(B1H)、被覆(Cc2)、Al23
− 下地(S)、被覆(Bb1)、被覆(Cc2)、被覆(Bb1)、被覆(Cc2)
− 下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb1)、被覆(Cc2)、被覆(Bb1)、被覆(Cc2)、Al23
【0049】
好ましい一実施態様の第四の変法において、その顔料は、
(A)小板状下地(S)、
(B)MOH及びMOLを含有する被覆、
(b2)MOHの量が下地に続く面上でx質量%であり、MOLの量が下地に続く面上で100−x質量%であり、かつMOH及びMOLの量が、MOHの量が100質量%であり、MOLの量が0質量%であるまで、連続的に変化し、
(B1)場合により、MOL100−x質量%及びMOH x質量%、又はMOHからなる被覆、
(C)構成成分MOH及びMOLを含有する被覆、その際
(c2’)MOHの量が被覆(B)に続いてx質量%であり、MOLの量が被覆(B)に続いて100−x質量%であり、かつMOH及びMOLの量が、MOHの量が100質量%であり、MOLの量が0質量%であるまで連続的に変化し、並びに
(D)場合により外側の保護層
を含有し、その際xは0〜90質量%である。
【0050】
MOHとしてTiO2、及びMOLとしてAl23である場合において、xは、有利には70質量%である。従って、顔料は、次の構造を有する:
【表6】

【0051】
前記の顔料は、被覆(Bb2)と(Cc2’)との間の中間被覆(B1)を有しうる。中間被覆(B1)は、有利にはTiO2からなる。
【0052】
中間被覆(S1)は、下地(S)と被覆(B)との間に位置されることができ、かつ追加の被覆(C1)は、被覆(C)と光保護被覆(D)との間に存在しうる。被覆(S1)は、有利にはTiO2からなり、かつ被覆(C1)は、有利にはTiO2、又は70質量%のTiO2及び30質量%のAl23からなる。
【0053】
前記の実施態様において、好ましい顔料は、次の層構造を有する:
− 下地(S)、被覆(Bb2)、被覆(Cc2’)
− 下地(S)、被覆(Bb2)、被覆(B1m)、被覆(Cc2’)
− 下地(S)、被覆(Bb2)、被覆(B1H)、被覆(Cc2’)
− 下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb2)、被覆(Cc2’)、(SnO2)TiO2
− 下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb2)、被覆(B1m)、被覆(Cc2’)、(SnO2)TiO2
− 下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb2)、被覆(B1H)、被覆(Cc2’)、(SnO2)TiO2
− 下地(S)、被覆(Bb2)、被覆(Cc2’)、被覆(Bb2)、被覆(Cc2’)
− 下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb2)、被覆(Cc2’)、被覆(Bb2)、被覆(Cc2’)、(SnO2)TiO2
【0054】
前記の実施態様において、以下の層構造を有する顔料が特に好ましい:下地(=雲母、Al23、SiO2、ガラス)、(SnO2)TiO2(30nm)、被覆(Bb2)(50nm)、被覆(Cc1)(50nm)、(SnO2)TiO2(30nm)。該顔料は、高いクロマによって特徴付けられる。
【0055】
本発明の他の好ましい実施態様において、TiO2がMOHとして使用され、Al23がMOLとして使用され、かつxは、有利には0質量%である。従って、顔料は、次の構造を有する:
【表7】

【0056】
金属酸化物層は、PVD(physical vapour deposition;物理蒸着法)、CVD(chemical vapour deposition;化学蒸着法)によって、又は湿式化学被覆によって適用されうる。該金属酸化物層は、金属カルボニルの分解によって、水蒸気の存在下で(比較的低分子量の金属酸化物、例えば磁鉄鉱)、又は酸素、及び適宜水蒸気の存在下で得られうる(例えば酸化ニッケル及び酸化コバルト)。
【0057】
金属酸化物の層は、有利には、湿式化学法による沈澱によって適用される。湿式化学被覆の場合において、真珠箔顔料の製造のために開発された湿式化学被覆法が使用されてよく、その方法は、例えば、DE−A−14 67 468号、DE−A−19 59 988号、DE−A−20 09 566号、DE−A−22 14 545号、DE−A−22 15 191号、DE−A−22 44 298号、DE−A−23 13 331号、DE−A−25 22 572号、DE−A−31 37 808号、DE−A−31 37 809号、DE−A−31 51 343号、DE−A−31 51 354号、DE−A−31 51 355号、DE−A−32 11 602号及びDE−A−32 35 017号、DE 195 99 88号、WO 93/08237号、WO 98/53001号及びWO03/6558号において記載されている。
【0058】
被覆の目的のために、下地粒子を、水中で懸濁し、そして1つ以上の加水分解可能な金属塩を、金属酸化物又は金属酸化物水和物を、副次的な沈着を生じることなく粒子上に直接沈着させるように選択される、加水分解に好適なpHで添加する。そのpHを、大抵、塩基中で同時に計量供給することによって一定に保つ。そしてその顔料を、分離し、洗浄し、乾燥し、そして適宜か焼し、その際、問題の被覆に関するか焼温度を最適化することができる。所望される場合に、個々の被覆が適用された後に、顔料を、分離し、乾燥しそして、適宜か焼し、そしてさらに、他の層を沈着するために再懸濁することができる。
【0059】
金属酸化物層は、例えば、DE−A−195 01 307号において記載されている方法に類似して、1つ以上の金属酸エステルの制御された加水分解によって金属酸化物層を製造することによって、適宜、有機溶剤及び塩基性触媒の存在下で、ゾル−ゲル法によって、得ることもできる。好適な塩基性触媒は、例えばアミン、例えばトリエチルアミン、エチレンジアミン、トリブチルアミン、ジメチルエタノールアミン及びメトキシプロピルアミンである。有機溶剤は、水混和性有機溶剤、例えばC1-4アルコール、特にイソプロパノールである。
【0060】
好適な金属酸エステルは、アルキル及びアリールアルコレート、カルボキシレート、並びにカルボキシル基もしくはアルキル基もしくはアーリル基で置換されたアルキルアルコレート、又はバナジウム、チタン、ジルコニウム、ケイ素、アルミニウム及びホウ素のカルボキシレートから選択される。トリイソプロピルアルミネート、テトライソプロピルチタネート、テトライソプロピルジルコネート、テトラエチルオルトシリケート及びトリエチルボレートの使用が好ましい。さらに、前記の金属のアセチルアセトネート及びアセトアセチルアセトネートを使用してよい。金属酸エステルのタイプの好ましい例は、ジルコニウムアセチルアセトネート、アルミニウムアセチルアセトネート、チタンアセチルアセトネート、及びジイソブチルオレイルアセトアセチルアルミネート又はジイソプロピルオレイルアセトアセチルアセトネートである。
【0061】
マイクロ波放射の助けによって、又は助け無しに、湿式化学被覆技術を使用して単一バッチで顔料を製造することが好ましい。堆積技術に関連するマイクロ波放射に関して、US2005013934号を参照することができる。金属酸化物の選択に依存して、キレート剤(例えばアミノ酸、例えばグリシン)の使用が要求される。PCT/EP2008/051910号を参照できる。
【0062】
本発明の顔料は、少なくとも0.1の屈折率における差を有する2つの異なる金属酸化物を含有する被覆を含み、その際高い屈折率を有する金属酸化物は、金属酸化物MOHであり、かつ低い屈折率を有する金属酸化物は、金属酸化物MOLであり、MOHの量及びMOLの量は(連続的に)変化する。
【0063】
従って、本発明による(干渉)顔料の製造方法は、
(b’)水溶性金属化合物(MOH’)及び蒸留水を含有する配合物(配合物(A))を、ゆっくりと、1M NaOH溶液の連続添加によってpHを一定に保ちながら、被覆される材料の懸濁液に添加すること、その際該懸濁液は、約50〜100℃に加熱され、MOH’の量は被覆が得られる方法で制御され、MOHの量は(連続的に)変化し、並びに
(b’’)水溶性金属化合物(MOL’)及び蒸留水を含有する配合物(配合物(B))を該懸濁液に同時に添加すること、その際MOL’の量は、被覆が得られる方法で制御され、MOLの量は(連続的に)変化し、
かつ場合により(c’)水溶性金属化合物(MOH’)及び蒸留水を含有する配合物(配合物(A))を、ゆっくりと、1M NaOH溶液の連続添加によってpHを一定に保ちながら、被覆される材料の懸濁液に添加すること、その際該懸濁液は、約50〜100℃に加熱され、MOH’の量は被覆が得られる方法で制御され、MOHの量は(連続的に)変化し、並びに
(c’’)水溶性金属化合物(MOL’)及び蒸留水を含有する配合物(配合物(B))を該懸濁液に同時に添加すること、その際MOL’の量は、被覆が得られる方法で制御され、MOLの量は(連続的に)変化する
を含む。
【0064】
US5855660号と対照的に、連続可変被覆が化学蒸着によって製造される場合に、本発明の連続可変被覆は、湿式化学法によって行われる。
【0065】
前記の被覆(B)及び(C)の製造方法は、使用される金属酸化物の特定の組合せに依存し、かつTiO2(MOH)及びAl23(MOL)に基づいてより詳細に説明されるが、それらに制限されない。
【0066】
そのpHは、約3.5〜3.7に調整され、かつTiOCl2、HCl、グリシンを含有する配合物(配合物(A))及び蒸留水を、3時間以内に1〜0ml/分の減速で、1M NaOH溶液の連続添加によって一定のpH(3.5〜3.7)を維持しながら、被覆される材料の懸濁液にゆっくりと添加する。同時に、AlCl3及び蒸留水を含有する配合物(配合物(B))を、0〜1ml/分の増速で、3時間の同一時間内にその懸濁液に添加する。そのpHを、全過程中、1M NaOHで3.5〜3.7、特に3.6に維持する。
【0067】
その懸濁液を、被覆される材料の懸濁液に添加し、その懸濁液を、約50〜100℃、特に70〜90℃まで加熱し、かつ実質的に約3.5〜3.8、特に約3.6の一定のpH値を、塩基、例えばアンモニア水溶液又はアルカリ金属水酸化物水溶液中で同時に計量供給することによって維持する。沈着した被覆の所望の層の厚さを達してすぐに、配合物(A)及び(B)並びに塩基の添加を停止する。
【0068】
TiO2層が、勾配被覆後に堆積されるべきである場合に、有利には、pH1.8に達する前に、まず約6.0までpHを上昇することが証明されている。それというのも、勾配被覆が、pHが3.6〜1.8まで直接減少する場合に再溶解しうるからである。
【0069】
追加の層は、小板状下地(S)、層(B)、(C)、及び(D)の間に配置されうる。かかる追加の層は、TiO2からなりうる。US−B−3 553 001号において記載されている方法は、本発明の一実施態様に従って、二酸化チタン層の適用のために使用される。チタン塩水溶液は、被覆される材料の懸濁液中にゆっくりと添加され、その懸濁液は、約50〜100℃、特に70〜80℃まで加熱され、かつ実質的に約0.5〜5、特に約1.2〜2.5の一定のpH値が、塩基、例えばアンモニア水溶液又はアルカリ金属水酸化物水溶液中で同時に計量供給することによって維持される。沈着したTiO2の所望の層の厚さを達してすぐに、チタン塩溶液及び塩基の添加を停止する。主に、TiO2のアナターゼ形は、出発顔料の表面上に形成する。しかしながら、少量のSnO2を添加することによって、ルチル構造を形成させることができる。
【0070】
例えば、WO 93/08237号において記載されているように、二酸化スズは、二酸化チタンの沈着の前に堆積されることができ、かつ二酸化チタンで被覆された生成物は、800〜900℃でか焼されうる。
【0071】
TiO2は、場合により、通常の方法によって還元されうる:US−B−4,948,631号(NH3、750〜850℃)、WO93/19131号(H2、>900℃)又はDE−A−19843014号(固体還元剤、例えばケイ素、>600℃)。
【0072】
本発明の特に好ましい一実施態様において、TiO2層を、PCT/EP2008/051910号において記載されているように形成することができる。被覆されるべきフレークを、密閉反応器中で蒸留水と混合し、かつ約90℃まで加熱する。そのpHを、1.8〜2.2に調整し、そしてTiOCl2、HCl、グリシン及び蒸留水を含有する配合物を、1M NaOH溶液の連続添加によって一定のpH(1.8〜2.2)を維持しながら、ゆっくりと添加する。TiO2の堆積中にアミノ酸、例えばグリシンを添加することによって、形成されるべきTiO2被覆の質を改良することができる。有利には、TiOCl2、HCl、及びグリシンを含有する配合物と蒸留水とを、下地フレークに水中で添加する。
【0073】
本発明の顔料が混合層Al23/TiO2を含有し、その際混合層が30mol%のAl23までを含有する場合に、Al23/TiO2の混合層を、アルミニウム塩水溶液及びチタン塩水溶液を被覆されるべき材料の懸濁液にゆっくりと添加することによって得ることができ、その懸濁液は、約50〜100℃、特に70〜90℃に加熱され、かつ実質的に約0.5〜5の一定のpH値を、塩基、例えばアンモニア水溶液又はアルカリ金属水和物水溶液中で同時に計量供給することによって維持する。沈着したAl23/TiO2の所望の層の厚さを達してすぐに、チタン及びアルミニウム塩溶液及び塩基の添加を停止する。
【0074】
天候及び光の安定性を高めるために、本発明の顔料は、適用の分野に依存して、表面処理を受けうる。有用な表面処理は、例えば、DE−A−2215191号、DE−A−3151354号、DE−A−3235017号、DE−A−3334598号、DE−A−4030727号、EP−A−649886号、WO97/29059号、WO99/57204号、US−A−5,759,255号、WO2006021388号及びPCT/EP2007/062780号において記載されている。該表面処理は、顔料の取扱い、特に種々の適用媒体中へのその取込みも容易にしてよい。
【0075】
通常、保護層は、元素Si、Ce、Al、Zr、Sn、Zn、Mn、Co、Cr、Mo、Sb及び/又はBの金属酸化物層を含有し、その際有機化学の表面改質が、金属酸化物層に適用される。前記の有機化学の表面改質は、有利には、1つ以上の有機官能シラン、アルミネート、ジルコネート、チタネート等からなる。"金属酸化物"と言う用語は、前記の元素の水酸化物層及び/又は含水酸化物層を含む。
【0076】
本発明による(効果)顔料は、全ての従来の目的のために、例えば、全体としてポリマーを着色する、被覆する(自動車部門のための被覆を含む効果仕上剤を含む)、及びインクを印刷する(オフセット印刷、凹版印刷、ブロンジング及びフレキソ印刷を含む)のために、並びに、例えば、化粧品における、インクジェット印刷における適用のために、織物、並びにセラミック及びガラスのための上薬を染色するために、並びに紙及びプラスチックのレーザー捺印のために使用されうる。かかる適用は、参照の研究、例えば"High Performance Pigments"(H. M. Smith, Wiley VCH−Verlag GmbH, Weinheim, 2002)、"Special effect pigments"(R. Glausch et al., Curt R. Vincentz Verlag, Hannover, 1998)から公知である。
【0077】
本発明による顔料が、干渉顔料(効果顔料)である場合に、それらは、ゴニオクロマティックであってよく、かつ輝く、より高い飽和(光沢のある)色をもたらす。それらは、従って、通常の透明顔料、例えば有機顔料、例えばジケトピロロピロール、キナクリドン、ジオキサジン、ペリレン、イソインドリノン等との組合せに、非常に特に好適であり、その際、透明顔料に関して、効果顔料と同一の色を有することが可能である。しかしながら、透明顔料の色及び効果顔料の色が相補的である場合に、特に興味深い組合せの効果が、例えばEP−A−388 932号又はEP−A−402 943号に類似して得られる。
【0078】
従って、本発明は、ペイント、インクジェット印刷において、織物の染色のため、塗料(ペイント)、印刷インク、プラスチック、化粧品、並びにセラミック及びガラスのための上薬を着色するための本発明の顔料の使用、並びに本発明による顔料で着色されたペイント、印刷インク、プラスチック、化粧品、セラミック及びガラスにも関する。
【0079】
本発明による(効果)顔料は、あらゆる着色に効果的な量で、着色される高分子量の有機材料に添加されうる。高分子量の有機材料、及び高分子量の有機材料に対して、本発明による顔料0.01〜80質量%、有利には0.1〜30質量%を含有する着色された物質の組成物が有利である。1〜20質量%、特に約10質量%の濃縮物が、しばしば実際に使用されうる。
【0080】
高濃度、例えば約30質量%の濃度は、通常、比較的低い顔料含有率を有する着色された材料を製造するための着色剤として使用されうる濃縮物("マスターバッチ")の形であり、その際本発明による顔料は、従来の調合物において極めて低い粘度を有し、結果としてそれらは、まだ十分に加工されうる。
【0081】
有機材料の着色の目的のために、本発明による効果顔料が、単独で使用されてよい。しかしながら、種々の色相又は色彩効果を得るために、あらゆる所望の量の他の色付与成分、例えば白、有色、黒又は効果顔料を、高分子量の有機物質に、さらに本発明による効果顔料に添加することも可能である。着色された顔料が、本発明による効果顔料と混合して使用される場合に、その合計量は、高分子量の有機材料に対して、有利には0.1〜10質量%である。特に高いゴニオクロミック性(goniochromicity)は、効果顔料を使用して製造された着色、及び10°の測定角度で、20〜340、特に150〜210の色相(ΔH*)における差を有する着色された顔料を使用して製造された着色で、本発明による効果顔料と、他の色の、特に補色の着色された顔料との好ましい組合せによって提供される。
【0082】
本発明による顔料での高分子量の有機物質の着色は、例えば、かかる顔料と、適宜マスターバッチの形で、下地とを、ロールミル、又は混合もしくは粉砕装置を使用して混合することによって実施される。そして着色された材料を、それ自体公知の方法、例えばカレンダリング、圧縮成形、押出、被覆、鋳込み又は射出成形を使用して所望の最終形にする。プラスチック産業において慣例のあらゆる添加物、例えば可塑剤、充填剤又は安定剤は、ポリマーに、慣例の量で、顔料の練り込み前又は後に添加されうる。特に、軟質の造形品を製造するため又はそれらの明るさを低減するために、可塑剤、例えばリン酸、フタル酸又はセバシン酸のエステルを、成形前に高分子量化合物に添加することが所望される。
【0083】
被覆及び印刷インクを着色するために、高分子量の有機材料及び本発明による効果顔料を、適宜、慣例の添加剤、例えば充填剤、他の顔料、乾燥剤又は可塑剤と共に、同一の有機溶剤又は溶剤混合物中で細かく分散又は溶解し、その際、個々の構成成分に関してそれぞれ溶解もしくは分散され、又は多数の構成成分に関して共に溶解もしくは分散され、かつその後のみ、全ての構成成分に関して集められることができる。
【0084】
本発明による効果顔料を、着色される高分子量の有機材料中で分散すること、及び本発明による顔料組成物を加工することが、有利には、比較的弱い剪断力のみが生じ、結果として効果顔料が、より小さい部分に破壊されない条件を受けて、実施される。
【0085】
プラスチックは、本発明の顔料を0.1〜50質量%、特に0.5〜7質量%の量で含有する。被覆部門において、本発明の顔料は、0.1〜10質量%の量で使用される。バインダーシステムの着色において、例えば凹版印刷、オフセット印刷もしくはスクリーン印刷のためのペイント及び印刷インクのために、該顔料は、0.1〜50質量%、有利には5〜30質量%、及び特に8〜15質量%の量で、印刷インク中へ練り込まれる。
【0086】
本発明による効果顔料は、唇又は皮膚を化粧するために、及び髪又は爪を着色するために好適でもある。
【0087】
従って本発明は、化粧品配合物又は調合物の全質量に対して、本発明による顔料、特に効果顔料0.0001〜90質量%、及び化粧品に好適なキャリヤー材料10〜99.9999%を含有する化粧品配合物又は調合物にも関する。
【0088】
かかる化粧品配合物又は調合物は、例えば、口紅、ほお紅、ファンデーション、マニキュア及びヘアシャンプーである。
【0089】
前記の顔料は、単独で、又は混合物の形で使用されてよい。さらに、例えば前記に記載されている、又は化粧品配合物において公知の組合せで、本発明による顔料と共に、他の顔料及び/又は着色剤を使用することが可能である。
【0090】
有利には、本発明による化粧品配合物及び調合物は、該配合物の全質量に対して、0.005〜50質量%の量で本発明による顔料を含有する。
【0091】
本発明による化粧品配合物及び調合物に好適なキャリヤー材料は、かかる組成物において使用される通常の材料を含む。
【0092】
本発明による化粧品配合物及び調合物は、例えば、棒、軟膏、クリーム、乳濁液、懸濁液、分散剤、粉末又は溶液の形であってよい。それらは、例えば、口紅、マスカラ配合物、ほお紅、アイシャドー、ファンデーション、アイライナー、粉おしろい又はマニキュアである。
【0093】
本発明による化粧品配合物及び調合物は、従来の方法で、例えば、構成成分を場合により加熱してその混合物を溶融しながら、共に混合又は撹拌することによって製造される。
【0094】
本発明の種々の特徴及び側面は、以下の実施例においてさらに説明される。それらの実施例が、当業者の本発明の範囲内でのどのような操作法かを示すことを示す一方で、それらは、本発明の範囲に対する制限として、かかる範囲が請求項において定義されるだけである場合に、機能しない。次の実施例において、並びに明細書及び請求項において特に示されない限り、全ての部及び百分率は、質量により、温度は摂氏度であり、かつ圧力は、大気、又は大気付近である。
【0095】
実施例
実施例1
離層させた天然雲母(粒子サイズ10〜60ミクロン、厚さ200〜600nm)20gを、脱イオン水300ml中で懸濁した。その懸濁液を、90℃まで加熱し、そしてそのpHを1.8に調整した。
【0096】
TiOCl2 34g、37%HCl32g、グリシン10.2g及び脱イオン水445gを含有する配合物(配合物(A))を、2時間、1ml/分で、pH1.8を保ちながら、前記の懸濁液に添加した。
【0097】
その懸濁液のpHを、1M NaOHで3.6に調整した。
【0098】
前記の配合物(A)を、懸濁液に添加して、計量供給速度を、3時間以内に1ml/分から0ml/分からまで低減した。同時に、AlCl3(H2O)12g及び蒸留水200gを含有する配合物(配合物(B))を、0〜1ml/分の増速で、3時間の同一時間内にその懸濁液に添加した。そのpHを、全過程の間、1M NaOHで3.6で維持した。
【0099】
そして、配合物(A)を。3時間、pH3.6を維持しながら1ml/分の一定速度で添加した。
【0100】
該配合物(A)を、懸濁液に添加して、計量供給速度を、3時間以内に1ml/分から0ml/分からまで低減した。同時に、配合物(B)100g(アルミニウム0.64gに相当する)及び配合物(A)400g(チタン3.9gに相当する)を含有する配合物を、0〜1ml/分の増速で、3時間の同一時間内にその懸濁液に添加した。そのpHを、全過程の間、1M NaOHで3.6に維持した。
【0101】
その懸濁液のpHを、1M NaOHを添加することによって6に調整した。そして、該懸濁液のpHを、さらに、1M HClで1.8に調整した。配合物(A)を、2時間、pH1.8を維持しながら1ml/分で懸濁液に添加した。そしてその懸濁液を冷却し、濾過し、そして乾燥した。明るい黄色〜オレンジ色の粉末が得られた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下、
(A)小板状下地(S)、
(B)少なくとも0.1の屈折率の差を有する2つの異なる金属酸化物を含有する被覆、その際より高い屈折率を有する金属酸化物は金属酸化物MOHであり、かつより低い屈折率を有する金属酸化物は、金属酸化物MOLであり、MOHの量及びMOLの量は連続的に変化し、
(C)金属酸化物MOH及びMOLを含有する被覆、その際MOHの量及びMOLの量は連続的に変化し、並びに
(D)場合により外側の保護層
を含有する顔料。
【請求項2】
請求項1に記載の顔料であって、
(A)小板状下地(S)、
(B)少なくとも0.1の屈折率における差を有する2つの異なる金属酸化物を含有する被覆、その際より高い屈折率を有する金属酸化物は金属酸化物MOHであり、かつより低い屈折率を有する金属酸化物は金属酸化物MOLであり、
(b1)MOHの量が下地に続く面上で100質量%であり、MOLの量が下地に続く面上で0質量%であり、かつMOH及びMOLの量が、MOHの量がx質量%であり、MOLの量が100−x質量%であるまで、連続的に変化し、もしくは
(b2)MOHの量が下地に続く面上でx質量%であり、MOLの量が下地に続く面上で100−x質量%であり、かつMOH及びMOLの量が、MOHの量が100質量%であり、MOLの量が0質量%であるまで連続的に変化し、
(C)金属酸化物MOH及びMOLを含有する被覆、(b1)である場合に、
(c1)MOHの量が被覆(B)に続いてx質量%であり、MOLの量が被覆(B)に続いて100−x質量%であり、かつMOH及びMOLの量が、MOHの量が100質量%であり、MOLの量が0質量%であるまで連続的に変化し、もしくは
(c1’)MOHの量が被覆(B)に続いて100質量%であり、MOLの量が被覆(B)に続いて0質量%であり、かつMOH及びMOLの量が、MOHの量がx質量%であり、MOLの量が100−x質量%であるまで連続的に変化し、又は(b2)の場合において、
(c2)MOHの量が被覆(B)に続いて100質量%であり、MOLの量が被覆(B)に続いて0質量%であり、かつMOH及びMOLの量が、MOHの量がx質量%であり、MOLの量が100−x質量%であるまで連続的に変化し、もしくは
(c2’)MOHの量が被覆(B)に続いてx質量%であり、MOLの量が被覆覆(B)に続いて100−x質量%であり、かつMOH及びMOLの量が、MOHの量が100質量%であり、MOLの量が0質量%であるまで連続的に変化し、並びに
(D)場合により外側の保護層
を含有し、その際xが0〜90質量%である、顔料。
【請求項3】
請求項2に記載の顔料であって、
(A)小板状下地(S)、
(B)MOH及びMOLを含有する被覆、
(b1)MOHの量が下地に続く面上で100質量%であり、MOLの量が下地に続く面上で0質量%であり、かつMOH及びMOLの量が、MOHの量がx質量%であり、MOLの量が100−x質量%であるまで、連続的に変化し、
(B1)場合により、MOL100−x質量%及びMOH x質量%、又はMOHからなる被覆、
(C)MOH及びMOLを含有する被覆、その際
(c1)MOHの量が被覆(B)に続いてx質量%であり、MOLの量が被覆(B)に続いて100−x質量%であり、かつMOH及びMOLの量が、MOHの量が100質量%であり、MOLの量が0質量%であるまで連続的に変化し、及び
(C1)MOHからなる被覆、並びに
(D)場合により外側の保護層
を含有し、その際xが0〜90質量%である、顔料。
【請求項4】
請求項2に記載の顔料であって、
(A)小板状下地(S)、
(B)MOH及びMOLを含有する被覆、
(b2)MOHの量が下地に続く面上でx質量%であり、MOLの量が下地に続く面上で100−x質量%であり、かつMOH及びMOLの量が、MOHの量が100質量%であり、MOLの量が0質量%であるまで、連続的に変化し、
(B1)場合により、MOH、又はMOL100−x質量%及びMOH x質量%からなる被覆、
(C)MOH及びMOLを含有する被覆、その際
(c1)MOHの量が被覆(B1)に続いて100質量%であり、MOLの量が被覆(B1)に続いて0質量%であり、かつMOH及びMOLの量が、MOHの量がx質量%であり、MOLの量が100−x質量%であるまで連続的に変化し、及び
(C1)MOLからなる被覆、並びに
(D)場合により外側の保護層
を含有し、その際xが0〜90質量%である、顔料。
【請求項5】
請求項2に記載の顔料であって、
(A)小板状下地(S)、
(B)MOH及びMOLを含有する被覆、
(b1)MOHの量が下地に続く面上で100質量%であり、MOLの量が下地に続く面上で0質量%であり、かつMOH及びMOLの量が、MOHの量がx質量%であり、MOLの量が100−x質量%であるまで、連続的に変化し、
(B1)場合により、MOL100−x質量%及びMOH x質量%、又はMOHからなる被覆、
(C)金属酸化物MOH及びMOLを含有する被覆、その際
(c1’)MOHの量が被覆(B)に続いて100質量%であり、MOLの量が被覆(B)に続いて0質量%であり、かつMOH及びMOLの量が、MOHの量がx質量%であり、MOLの量が100−x質量%であるまで連続的に変化し、
(C1)MOLからなる被覆、並びに
(D)場合により外側の保護層
を含有し、その際xが0〜90質量%である、顔料。
【請求項6】
請求項2に記載の顔料であって、
(A)小板状下地(S)、
(B)MOH及びMOLを含有する被覆、
(b2)MOHの量が下地に続く面上でx質量%であり、MOLの量が下地に続く面上で100−x質量%であり、かつMOH及びMOLの量が、MOHの量が100質量%であり、MOLの量が0質量%であるまで、連続的に変化し、
(B1)場合により、MOHからなる被覆、
(C)構成成分MOH及びMOLを含有する被覆、その際
(c2’)MOHの量が被覆(B)に続いてx質量%であり、MOLの量が被覆(B)に続いて100−x質量%であり、かつMOH及びMOLの量が、MOHの量が100質量%であり、MOLの量が0質量%であるまで連続的に変化し、並びに
(C1)MOHからなる被覆、
(D)場合により外側の保護層
を含有し、その際xが0〜90質量%である、顔料。
【請求項7】
MOHがTiO2であり、かつMOLがZrO2であり、
MOHがTiO2であり、かつMOLがMgOであり、
MOHがTiO2であり、かつMOLがAl23であり、又は
MOHがTiO2であり、かつMOLがSiO2である、
請求項1から6までのいずれか1項に記載の顔料。
【請求項8】
請求項3に記載の顔料であって、該顔料が、以下の層構造:
下地(S)、被覆(Bb1)、被覆(Cc1)
下地(S)、被覆(Bb1)、被覆(B1m)、被覆(Cc1)
下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb1)、被覆(Cc1)、(SnO2)TiO2
下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb1)、被覆(B1m)、被覆(Cc1)、(SnO2)TiO2
下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb1)、TiO2、被覆(Cc1)、(SnO2)TiO2
下地(S)、被覆(Bb1)、被覆(Cc1)、被覆(Bb1)、被覆(Cc1)又は
下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb1)、被覆(Cc1)、被覆(Bb1)、被覆(Cc1)、(SnO2)TiO2を有し、その際
【表1】

である、顔料。
【請求項9】
請求項4に記載の顔料であって、該顔料が、次の層構造:
下地(S)、被覆(Bb2)、被覆(Cc2)
下地(S)、被覆(Bb2)、被覆(B1H)、被覆(Cc2)
下地(S)、被覆(Bb2)、被覆(B1m)、被覆(Cc2)
下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb2)、被覆(Cc2)、(SnO2)TiO2
下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb2)、被覆(B1H)、被覆(Cc2)、(SnO2)TiO2
下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb2)、被覆(B1H)、被覆(Cc2)、(SnO2)TiO2
下地(S)、被覆(Bb2)、被覆(Cc2)、被覆(Bb2)、被覆(Cc2)又は
下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb2)、被覆(Cc2)、被覆(Bb2)、被覆(Cc2)、(SnO2)TiO2を有し、その際
【表2】

である、顔料。
【請求項10】
請求項5に記載の顔料であって、該顔料が、次の層構造:
下地(S)、被覆(Bb1)、被覆(Cc2)
下地(S)、被覆(Bb1)、被覆(B1m)、被覆(Cc2)
下地(S)、被覆(Bb1)、被覆(B1H)、被覆(Cc2)
下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb1)、被覆(Cc2)、Al23
下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb1)、被覆(B1m)、被覆(Cc2)、Al23
下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb1)、被覆(B1H)、被覆(Cc2)、Al23
下地(S)、被覆(Bb1)、被覆(Cc2)、被覆(Bb1)、被覆(Cc2)又は
下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb1)、被覆(Cc2)、被覆(Bb1)、被覆(Cc2)、Al23を有し、その際
【表3】

である、顔料。
【請求項11】
請求項6に記載の顔料であって、該顔料が、次の層構造:
下地(S)、被覆(Bb2)、被覆(Cc2’)
下地(S)、被覆(Bb2)、被覆(B1m)、被覆(Cc2’)
下地(S)、被覆(Bb2)、被覆(B1H)、被覆(Cc2’)
下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb2)、被覆(Cc2’)、(SnO2)TiO2
下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb2)、被覆(B1m)、被覆(Cc2’)、(SnO2)TiO2
下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb2)、被覆(B1H)、被覆(Cc2’)、(SnO2)TiO2
下地(S)、被覆(Bb2)、被覆(Cc2’)、被覆(Bb2)、被覆(Cc2’)又は
下地(S)、(SnO2)TiO2、被覆(Bb2)、被覆(Cc2’)、被覆(Bb2)、被覆(Cc2’)、(SnO2)TiO2を有し、その際
【表4】

である、顔料。
【請求項12】
ペイント、インクジェット印刷において、織物の染色のため、塗料、印刷インク、プラスチック、化粧品、並びにセラミック及びガラスのための上薬を着色するための、請求項1から11までのいずれか1項に記載の顔料の使用。
【請求項13】
請求項1から11までのいずれか1項に記載の顔料で着色された、ペイント、印刷インク、プラスチック、化粧品、セラミック及びガラス。
【請求項14】
前記の顔料の製造方法であって、
(b’)水溶性金属化合物(MOH’)及び蒸留水を含有する配合物(配合物(A))を、ゆっくりと、1M NaOH溶液の連続添加によってpHを一定に保ちながら、被覆される材料の懸濁液に添加すること、その際該懸濁液は、約50〜100℃に加熱され、MOH’の量は被覆が得られる方法で制御され、MOHの量は(連続的に)変化し、並びに
(b’’)水溶性金属化合物(MOL’)及び蒸留水を含有する配合物(配合物(B))を該懸濁液に同時に添加すること、その際MOL’の量は、被覆が得られる方法で制御され、MOLの量は(連続的に)変化し、かつ場合により
(c’)水溶性金属化合物(MOH’)及び蒸留水を含有する配合物(配合物(A))を、ゆっくりと、1M NaOH溶液の連続添加によってpHを一定に保ちながら、被覆される材料の懸濁液に添加すること、その際該懸濁液は、約50〜100℃に加熱され、MOH’の量は被覆が得られる方法で制御され、MOHの量は(連続的に)変化し、並びに
(c’’)水溶性金属化合物(MOL’)及び蒸留水を含有する配合物(配合物(B))を該懸濁液に同時に添加すること、その際MOL’の量は、被覆が得られる方法で制御され、MOLの量は(連続的に)変化する
を含む方法。

【公表番号】特表2010−534753(P2010−534753A)
【公表日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−518614(P2010−518614)
【出願日】平成20年7月21日(2008.7.21)
【国際出願番号】PCT/EP2008/059497
【国際公開番号】WO2009/016056
【国際公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【出願人】(508020155)ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア (2,842)
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】