説明

光情報記録媒体用記録層、および光情報記録媒体、ならびに光情報記録媒体の記録層形成用スパッタリングターゲット

【課題】信号品質が十分に高い上に、更に良好な記録特性を得ることができる光情報記録媒体用記録層、および光情報記録媒体、ならびに光情報記録媒体の記録層形成用スパッタリングターゲットを提供することを課題とする。
【解決手段】レーザー光の照射によって記録マークが形成される記録層であって、その記録層は、Co、Niから選ばれる1種類以上の元素を20〜50原子%含有し、更にNbを5〜20原子%、またはLa、Ce、Pr、Ybから選ばれる1種類以上の元素を1〜10原子%含有するIn合金からなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、青色レーザーを使用した次世代型と呼ばれる追記型光ディスクであるBD−R等の光情報記録媒体用記録層、および光情報記録媒体、ならびに光情報記録媒体の記録層形成用スパッタリングターゲットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、光情報記録媒体として、赤色レーザーを使用した追記型光ディスクのCD−RやDVD−Rに代わり、青色レーザーを使用した次世代型と呼ばれる追記型光ディスクのBD−Rが採用され始めている。このBD−Rの記録層としては、大別して有機色素材料と無機材料薄膜を用いることが検討されている。有機色素材料は、赤色レーザーを使用した既存の追記型光ディスクのCD−RやDVD−Rにおいて実績があるものの、青色レーザーで記録することができる有機色素材料は、耐光性の面で問題があることから、特にBD−Rの記録層としては、無機材料薄膜を用いることが主に検討されている。
【0003】
その記録方式としては、レーザー照射によって、無機材料薄膜が相変化する方式、無機材料薄膜に孔を開ける方式、無機材料薄膜が層間反応する方式などが知られている。
【0004】
無機材料薄膜が相変化する方式としては、その記録層として酸化物や窒化物が検討され、例えば、特許文献1では、Te−O−M(Mは金属元素、半金属元素、半導体元素のいずれかから選ばれる少なくとも1種の元素)が提案されている。
【0005】
また、無機材料薄膜に孔を開ける方式としては、その記録層として低融点金属材料が検討され、例えば、特許文献2では、Sn合金に3B族、4B族、5B族を添加した合金、特許文献3では、A(=Si,Sn)−M(=Al,Ag,Au,Zn,Ti,Ni,Cu,Co,Ta,Fe,W,Cr,V,Ga,Pb,Mo,In,Te)合金(但し、Mの比率は原子比で0.02〜0.8)などが夫々提案されている。
【0006】
更には、無機材料薄膜が層間反応する方式としては、例えば、特許文献4では、第一記録層:In−O−(Ni,Mn,Mo)、第二記録層:Seおよび/またはTe−O−(Ti,Pb,Zr)、特許文献5では、第一記録層:Inを主成分とする金属、第二記録層:5B族もしくは6B族を含む酸化物以外の金属あるいは半金属などが夫々提案されている。
【0007】
無機材料薄膜が相変化する方式として、その記録層として例えば酸化物を用いた場合、記録層単独での反射率が低く、ディスク状態での反射率を高めるため反射層が必要となり、且つ変調度を増加させるために記録層の上下にZnS−SiOなどの誘電体層を設ける必要があり、ディスクを構成する層数が多くなってしまう。また、無機材料薄膜が層間反応する方式でも、記録層自体が複数の薄膜で形成されることから、層数が多くなってしまう問題が残る。
【0008】
これに対し、低融点金属に孔を開ける方式は、記録層単独での反射率が高く、且つ、孔開けによって変調度も大きく取れることからディスクを構成する層数を少なくする観点からは有利な方式である。但し、一般的に金属薄膜は、酸化物や窒化物の薄膜に比べ、高温高湿下での耐久性に劣るため、合金化によって各種改善が検討されているが、合金化によって逆に反射率は低下し、ディスク特性も変化することから、各種特性を適度に向上させバランスを取ることが課題となっている。
【0009】
【特許文献1】特許第3638152号公報
【特許文献2】特開2002−225433号公報
【特許文献3】米国特許公開2004/0241376号明細書
【特許文献4】特開2003−3268458号公報
【特許文献5】特許第3499724号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記従来の問題を解消せんとしてなされたもので、信号品質が十分に高い上に、更に良好な記録特性を得ることができる光情報記録媒体用記録層、およびその記録層を備えた光情報記録媒体、ならびに光情報記録媒体の記録層形成用スパッタリングターゲットを提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1記載の発明は、レーザー光の照射によって記録マークが形成される記録層であって、前記記録層は、Co、Niから選ばれる1種類以上の元素を20〜50原子%含有し、更にNbを5〜20原子%含有するIn合金からなることを特徴とする光情報記録媒体用記録層である。
【0012】
請求項2記載の発明は、レーザー光の照射によって記録マークが形成される記録層であって、前記記録層は、Co、Niから選ばれる1種類以上の元素を20〜50原子%含有し、更にLa、Ce、Pr、Ybから選ばれる1種類以上の元素を1〜10原子%含有するIn合金からなることを特徴とする光情報記録媒体用記録層である。
【0013】
請求項3記載の発明は、前記請求項1または2のいずれかに記載の記録層を備えてなることを特徴とする光情報記録媒体である。
【0014】
請求項4記載の発明は、Co、Niから選ばれる1種類以上の元素を20〜50原子%含有し、更にNbを5〜20原子%含有するIn合金からなることを特徴とする光情報記録媒体の記録層形成用スパッタリングターゲットである。
【0015】
請求項5記載の発明は、Co、Niから選ばれる1種類以上の元素を20〜50原子%含有し、更にLa、Ce、Pr、Ybから選ばれる1種類以上の元素を1〜10原子%含有するIn合金からなることを特徴とする光情報記録媒体の記録層形成用スパッタリングターゲットである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、信号品質が十分に高い上に、更に良好な記録特性を得ることができる光情報記録媒体用記録層、およびその記録層を備えた光情報記録媒体を提供することができる。特にディスク構成の層数の少ない有利な記録方式である孔開け方式を採用する青色レーザーを使用した追記型光ディスクとして最適である。また、本発明によれば、上記記録層の形成および光情報記録媒体の作製に有効なスパッタリングターゲットを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明者らは、次世代の青色レーザーを使用した良好な記録感度を持つ孔開け方式の記録層開発を目指し、鋭意、実験、検討を重ねた結果、基金属元素として低融点且つ環境負荷の小さいInに着目し、これにCo、Niを適量含有させ、更に加えてNb、La、Ce、Pr、Ybを含有させることにより、前記の課題を有利に解決することを知見し、ここに発明を完成させるに至った。
【0018】
以下、本発明の光情報記録媒体用記録層において、主成分である基金属元素としてInを選定した理由、また、このInにCo、Ni、更にはNb、La、Ce、Pr、Ybを含有させたIn合金を採用した理由について、その成分範囲の規定を含めて詳細に説明する。
【0019】
まず、Inを主成分の基金属元素として採用したのは、融点が約156.6℃であり、従来から光情報記録媒体用記録層に用いられているAl、Ag、Cuなどの他の金属に比べてその融点が格段に低いため、In合金の薄膜が容易に溶融、変形し、低いレーザーパワーであっても容易に優れた記録特性を発揮することができるからである。また、特に、青色レーザーを使用した次世代型の追記型光ディスクへの適用を考えた場合には、Al基合金などでは記録マークの形成が困難となる可能性があるが、In基合金ではこのような可能性は全くないからである。そして、このInは、上記記録特性を十分に発揮させるには40原子%以上とすることが好ましく、またより好ましくは45原子%以上、特に好ましくは50原子%以上とする。
【0020】
次に、本発明では、InにCo、Niの1種以上を20〜50原子%含有させることによって、高反射率を維持しながら、8T信号の高C/Nを実現することができる。尚、この詳細なメカニズムは明確ではないが、CoやNiの含有によって、超表面平滑性、微細組織、表面張力調整を同時に実現できたと推測することができる。
【0021】
Co、Niの1種以上の含有量が20原子%未満では、記録層の超表面平滑性が実現できなくなるため、メディアノイズが高くなってしまうことから高C/Nを実現することができず、好ましくない。また、Co、Niの1種以上の含有量が50原子%を超えると、Inの低融点という特徴を大きく損ない、高C/Nを得るための記録レーザーパワーが増大することで記録感度が劣化するため好ましくない。尚、ジッターの観点では、Coの単独添加もしくはCoとNiの複合添加が好ましい。
【0022】
しかしながら、InにCo、Niの1種以上を加えただけの合金系では、信号品質は十分に高いが、一方で記録感度が必ずしも十分に高くないことが明らかになったため、InにCo、Niの1種以上を20〜50原子%含有させた上で、更に加えて、Nbであれば5〜20原子%、La、Ce、Pr、Ybであれば1〜10原子%を含有させることにより、記録レーザーパワーを低減することができることを見出した。尚、NbとLa、Ce、Pr、Ybは共に含有させても良い。
【0023】
本発明の記録層の膜厚は、記録層の上下に金属、半金属、誘電体などの他の層を挿入することによって最適値は変動するが、記録層単層で使用する場合は、8〜25nmとすることが好ましく、更にその下限は10nm、上限は20nmとすることが好ましい。
【0024】
上記In合金からなる記録層は、ディスク面内での膜厚分布を均一に制御しやすい点からスパッタリング法によって形成するのが良い。本発明に係る上記In合金からなる記録層を形成するために用いるスパッタリングターゲットの組成は、上述した記録層の合金組成と基本的に同一であり、先にIn合金として記載した合金組成に調整することで、所望の成分組成を容易に実現することができる。
【0025】
尚、このスパッタリングターゲットは、真空溶解法などによって製造されるが、その製造に当たっては、雰囲気中の酸素、窒素などのガス成分や溶解炉成分が微量ながら不純物としてスパッタリングターゲット中に混入することがある。しかし、本発明の記録層やスパッタリングターゲットの成分組成は、それら不可避的に混入してくる微量成分まで規定するものではなく、本発明の特性が阻害されない限り、それら不可避的不純物の微量混入は許容することができる。
【実施例】
【0026】
以下、本発明の発明例および比較例について説明する。尚、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それらは何れも本発明の技術範囲に含まれる。
【0027】
(1)光ディスクの作製方法
基板としてポリカーボネート基板(厚さ:1.1mm、トラックピッチ:0.32μm、溝幅:0.14〜0.16μm、溝深さ:25nm)を用い、その上面に、DCマグネトロンスパッタリング法によって記録層を形成した。スパッタリングターゲットとしては、直径4インチのInターゲット上に添加元素のチップ(5mm角もしくは10mm角)を置いた複合ターゲットを用いた。膜組成は、ICP発光分析法またはICP質量分析法で測定した。
【0028】
スパッタ条件は、到達真空度:4×10−3Pa以下、Arガス圧:0.27Pa、DCスパッタパワー:100Wとした。膜厚は、BD−Rディスク未記録状態のSUM2信号(反射率と相関ある出力信号)レベルが280mV以上を確保できる膜厚となるよう12〜21nmの範囲で調整した。
【0029】
次いで、形成された記録層の上面に、紫外線硬化性樹脂(日本化薬社製「BRD−130」(商品名))をスピンコ−トした後、紫外線硬化させて膜厚100±15μmの光透過層を形成した。
【0030】
(2)光ディスクの評価法
光ディスクの評価には、光ディスク評価装置(パルステック工業社製「ODU−1000」(商品名)、記録レーザー波長:405nm、NA(開口数):0.85)、スペクトラムアナライザー(アドバンテスト社製「R3131R」(商品名))を用いた。
【0031】
線速は4.9m/sで、未記録状態のSUM2レベル、記録レーザーパワー4〜12mWの範囲において、長さ0.6μmの記録マーク(25GBのBlue−ray Discの8T信号に相当)を繰り返して形成し、再生レーザーパワー0.3mWにおける信号読み取り時の記録再生時の信号変調度((SUM2最大値−SUM2最小値)/SUM2最大値×100(単位%))および最大C/N値を測定した。
【0032】
一般的に光ディスクに要求される記録特性は、信号変調度として50%以上、最大C/N値として45dB以上必要と考えられており、表1には、各記録層組成において、信号変調度50%以上(表1の(1))、最大C/N値45dB以上(表1の(2))となったときの各記録レーザーパワーを記載している。表1の(3)には各記録層組成の記録感度を記載しているが、これは、表1の(1)と(2)のうち、記録レーザーパワーが高い方の値を記載している。これは、信号変調度と最大C/N値が共に良好な記録特性を得るための必要条件であるためである。尚、最大C/N値が45dBに達しなかった場合は、表1の(3)には×と記載している。
【0033】
また、表1に記載の判定基準は、最上段に基準例として記載のIn−Co2元系合金と比較して記録感度が改善したか否かであって、基準例と比較して記録レーザーパワーを低減することができたもの(記録感度:7.0mW未満)を合格(○)とし、基準例と同レベル(記録感度:7.0〜7.5mW)のものを不合格(△)、基準例より明らかに劣るもの(記録感度:7.5mW超)を不合格(×)として記載した。
【0034】
【表1】

【0035】
発明例1、2、3は、Coを20〜50原子%含有し、更にNbを5〜20原子%含有するIn合金からなる成分組成の記録層である。記録感度は6.5mW、5.5mW、6.5mWと基準例の7.0mWと比較して夫々改善することができている。それに対し、Coを20〜50原子%含有したIn合金に、Nbを含有させたものの、その含有量が3.3原子%と低い比較例1では、記録感度は基準例と同じ7.0mWであり、Nbの含有量が5原子%未満では、記録感度を向上させることができないことを示している。また、Nbの含有量が21.5原子%と高い比較例2では、記録感度は基準例より高い7.5mWであり、Nbの含有量が20原子%超では、記録感度を向上させることができないことを示している。
【0036】
発明例4、5は、Niを20〜50原子%含有し、更にNbを5〜20原子%含有するIn合金からなる成分組成の記録層である。記録感度は発明例4、5ともに6.5mWであり、基準例の7.0mWと比較して夫々改善することができている。
【0037】
発明例6、7は、CoとNiを合計20〜50原子%含有し、更にNbを5〜20原子%含有するIn合金からなる成分組成の記録層である。記録感度は発明例6、7共に6.5mWであり、基準例の7.0mWと比較して夫々改善することができている。それに対し、CoとNiの合計含有量が59.9原子%と高い比較例3では、最大C/N値が45dBに達しなかった。
【0038】
発明例8、9、10は、Coを20〜50原子%含有し、更にLaを1〜10原子%含有するIn合金からなる成分組成の記録層である。記録感度は発明例8、9、10共に6.5mWであり、基準例の7.0mWと比較して改善することができている。それに対し、Coを20〜50原子%含有したIn合金に、Laを含有させたものの、その含有量が0.3原子%と低い比較例4では、記録感度は基準例と同じ7.0mWであり、Laの含有量が1原子%未満では、記録感度を向上させることができないことを示している。また、Laの含有量が13.2原子%と高い比較例5では、記録感度は基準例と同じ7.0mWであり、Laの含有量が10原子%以上では、記録感度を向上させることができないことを示している。比較例6は、Laの含有量が20.5原子%と更に高く、最大C/N値が45dBに達しなかった。
【0039】
発明例11、12は、Niを20〜50原子%含有し、更にLaを1〜10原子%含有するIn合金からなる成分組成の記録層である。記録感度は発明例11、12ともに6.5mWであり、基準例の7.0mWと比較して夫々改善することができている。
【0040】
発明例13、14は、CoとNiを合計20〜50原子%含有し、更にLaを1〜10原子%含有するIn合金からなる成分組成の記録層である。記録感度は発明例13、14共に6.5mWであり、基準例の7.0mWと比較して夫々改善することができている。それに対し、Laの含有量が12.9原子%と高い比較例7では、最大C/N値が45dBに達しなかった。
【0041】
発明例15、16は、Coを20〜50原子%含有し、更にCeを1〜10原子%含有するIn合金からなる成分組成の記録層である。記録感度は発明例15、16共に6.5mWであり、基準例の7.0mWと比較して改善することができている。また、発明例17は、CoとNiを合計20〜50原子%含有し、更にCeを1〜10原子%含有するIn合金からなる成分組成の記録層である。記録感度は6.5mWと基準例の7.0mWと比較して改善することができている。
【0042】
発明例18、19は、Coを20〜50原子%含有し、更にPrを1〜10原子%含有するIn合金からなる成分組成の記録層である。記録感度は発明例18、19共に6.5mWであり、基準例の7.0mWと比較して改善することができている。また、発明例20は、CoとNiを合計20〜50原子%含有し、更にPrを1〜10原子%含有するIn合金からなる成分組成の記録層である。記録感度は6.5mWと基準例の7.0mWと比較して改善することができている。
【0043】
発明例21、22は、Coを20〜50原子%含有し、更にYbを1〜10原子%含有するIn合金からなる成分組成の記録層である。記録感度は発明例21、22共に6.5mWであり、基準例の7.0mWと比較して改善することができている。また、発明例23は、CoとNiを合計20〜50原子%含有し、更にYbを1〜10原子%含有するIn合金からなる成分組成の記録層である。記録感度は6.5mWと基準例の7.0mWと比較して改善することができている。
【0044】
比較例8〜15は、Coを20〜50原子%含有したIn合金に、Nb、La、Ce、Pr、Ybに代えて、Y、Mn、Gdを夫々含有させている。これらNb、La、Ce、Pr、Yb以外の添加元素を含有させた比較例8〜15では、何れも合格基準を達成することはできなかった。特に、Y、Gdは、La、Ce、Pr、Ybと同じ希土類元素であるが、La、Ce、Pr、Ybとは異なり融点が1000℃を超えるため、これらと同等の記録感度を得ることができなかったと判断することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーザー光の照射によって記録マークが形成される記録層であって、前記記録層は、Co、Niから選ばれる1種類以上の元素を20〜50原子%含有し、更にNbを5〜20原子%含有するIn合金からなることを特徴とする光情報記録媒体用記録層。
【請求項2】
レーザー光の照射によって記録マークが形成される記録層であって、前記記録層は、Co、Niから選ばれる1種類以上の元素を20〜50原子%含有し、更にLa、Ce、Pr、Ybから選ばれる1種類以上の元素を1〜10原子%含有するIn合金からなることを特徴とする光情報記録媒体用記録層。
【請求項3】
前記請求項1または2のいずれかに記載の記録層を備えてなることを特徴とする光情報記録媒体。
【請求項4】
Co、Niから選ばれる1種類以上の元素を20〜50原子%含有し、更にNbを5〜20原子%含有するIn合金からなることを特徴とする光情報記録媒体の記録層形成用スパッタリングターゲット。
【請求項5】
Co、Niから選ばれる1種類以上の元素を20〜50原子%含有し、更にLa、Ce、Pr、Ybから選ばれる1種類以上の元素を1〜10原子%含有するIn合金からなることを特徴とする光情報記録媒体の記録層形成用スパッタリングターゲット。

【公開番号】特開2009−196312(P2009−196312A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−43219(P2008−43219)
【出願日】平成20年2月25日(2008.2.25)
【出願人】(000001199)株式会社神戸製鋼所 (5,860)
【Fターム(参考)】