説明

光機器装置

【課題】簡単な機構で非常時のディスクの排出を可能にする。
【解決手段】上昇/下降してディスクをターンテーブルにチャッキング/アンチャッキングさせ、光ピックアップを具備してディスクにデータを記録/再生するメインユニットと、ギア305によって駆動源と連結されるラック355を具備し、直線移動しながらメインユニットを上昇/下降させるメインスライダ350と、光機器装置の外部から挿入されるピン700により、ギアとラックとの連結を解除し、メインスライダを手動で作動させる解除手段600とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光機器装置に係り、特に、ディスクを自動的にローディング/アンローディングさせられるスロットイン方式の光機器装置に関する。
【背景技術】
【0002】
情報記録媒体のうち光ディスク(以下、「ディスク」という。)は、関連技術の発展により情報保存容量が急増しており、その価格も比較的廉価であって、非常に広範囲に使われている。ディスクは、情報保存容量により、例えば、コンパクトディスク(CD:Compact Disk)、デジタル多機能ディスク(DVD:Digital Versatile Disk)に区分される。記録、消去および再生の可能なディスクとしては、650MB CD−R、CD−RW、4.7GB DVD−R、DVD+R、DVD−RW、DVD+RWなどが挙げられる。さらに、記録容量が20GB以上であるHD−DVDおよびブルーレイディスクも開発されている。
【0003】
このような中、ノート型パソコンやカムコーダのような携帯用電子装置の情報記録媒体として、光機器装置のディスクを利用しようとする試みがある。しかし、従来の光機器装置をカムコーダのような携帯用電子装置に適用するには、様々な問題がある。すなわち、携帯用としては、装置の大きさおよび厚さがあまりにも大きく、また、従来のスリム型光機器装置を適用すれば、ディスクの挿入または取り出しが不便であるという点である。したがって、ディスクをカセットやトレイなどに載置してローディングさせる従来の光機器装置に比べ、光機器装置の一側面にディスク幅ほど形成された細長いスロットを介し、ディスクを自動的に挿入または取り出すことのできるスロットイン方式の光機器装置が望ましい。
【0004】
【特許文献1】韓国特許公開2004−0086175号
【特許文献2】韓国特許公開1998−060680号
【特許文献3】特開2005−085451号公報
【特許文献4】特開2005−203033号公報
【特許文献5】特開2005−190554号公報
【特許文献6】特開2005−190555号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、光機器装置では、例えば、光機器装置に故障が発生した場合、または、光機器装置の装着されたコンピュータの運用体制に問題が発生した場合、または、光機器装置の装着されたノート型パソコンのバッテリーが全部消耗した場合、ディスクを手動でイジェクトさせられねばならない。特に、ディスクが自動的にローディングおよびアンローディングされるスロットイン方式の光機器では、非常時に、ディスクを手動でイジェクトさせられる構造がさらに必要である。しかしながら、現在まで開発されたスロットイン方式の光機器装置には、ディスクを手動でイジェクトさせられる手段が設けられていない。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、スロットイン方式の光機器装置において、非常時にディスクを手動でイジェクトさせることが可能なイジェクト手段を備えた、新規かつ改良された光機器装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明のある観点によれば、上昇/下降してディスクをターンテーブルにチャッキング/アンチャッキングさせ、光ピックアップを具備して上記ディスクにデータを記録/再生するメインユニットと、ギアによって駆動源と連結されるラックを具備し、直線移動しながら上記メインユニットを上昇/下降させるメインスライダと、光機器装置の外部から挿入されるピンにより、上記ギアと上記ラックとの連結を解除し、上記メインスライダを手動で作動させる解除手段とを備える光機器装置が提供される。ここで、「手動で作動」とは、例えば、上記駆動源以外の動力源によりメインスライダが動作することをいう。
【0008】
また、上記解除手段は、ヒンジを基準として、傾斜面と上記傾斜面の反対側にギア移動部を具備する解除レバーを備え、上記ピンによって、上記傾斜面が押されて、上記解除レバーが上記ヒンジを中心に回動し、上記ギア移動部が上記ギアを上記ラックから離脱させるとしてもよい。
【0009】
また、上記解除手段は、上記ギアに弾性力を加える弾性部材をさらに備え、上記ピンが除去された場合には、上記弾性力により、上記解除レバーおよび上記ギアが上記ピンの挿入前位置に復帰するとしてもよい。
【0010】
また、上記ギアの先端部は、面取りされているとしてもよい。
【0011】
また、スロットと、上記メインスライダによって動作し、上記スロットを介して挿入されたディスクをガイドすることにより、上記ディスクを上記ターンテーブルと同中心となる位置にローディングさせ、上記ローディングされたディスクを上記スロットの方向へとアンローディングさせるレバー部材とをさらに備え、上記ピンによって、上記ラックの連結が解除され、上記メインスライダが手動で移動する場合には、上記ディスクは、アンチャッキングされ、上記スロットの方向へとアンローディングされるとしてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、スロットイン方式の光機器装置において、非常時にディスクを手動でイジェクトさせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0014】
図1は、本発明の実施形態に係る光機器装置の外観を示す斜視図である。本発明の実施形態に係る光機器装置の前面部には、ベゼル20が設けられる。ベゼル20にはスロット10が設けられ、スロット10は、ディスクが挿入および取り出しされる通路となる。また、ベゼル20にはイジェクトボタン30が設けられ、イジェクトボタン30が押されると、光機器装置にローディングされていたディスクがアンローディングされる。
【0015】
光機器装置にディスクがローディングされたままで電源がオフになった場合は、非常用イジェクトホール40にピン700(図9参照)を挿入し、メインスライダ350(図7参照)を移動させることにより、ディスクをアンローディングさせる。
【0016】
本発明の実施形態に係る光機器装置は、直径が実質的に12cmほどに該当するディスク(以下、「大径ディスク」という。)はもとより、直径が実質的に8cmほどに該当するディスク(以下、「小径ディスク」という)のローディング/アンローディングが可能である。ディスクにおいては、高密度化の趨勢により、小径ディスクの活用頻度が高まっている。なお、ディスクの標準規格が変わることにより、大径ディスクと小径ディスクとの直径は多様に変動されうることは、言うまでもない。また、ノート型パソコンのような携帯用情報機器に装着される光機器装置はスリム型であって、その全体厚が許容値(例えば、設計上定められる値などをいう。)以下に制限される場合が多い。ここで、上記許容値は、例えば、12.7mmであるが、光機器装置の標準規格の変化により変わりうることは言うまでもない。本発明の実施形態に係るレバー部材200(後述する)および駆動手段(後述する)は、そのサイズをコンパクトにすることができ、また部品数を少なくすることができるので、光機器装置のスリム化に有利である。
【0017】
図2は、本発明の実施形態に係る光機器装置において、大径ディスクDLがガイドレバー210およびローディングレバー250を押し始める状態を示す斜視図である。図2を参照すると、メインユニット100、レバー部材200が図示されている。
【0018】
メインユニット100は、ディスクを載置させるターンテーブル110と、ターンテーブル110を回転させるスピンドルモータ120と、ディスクに光を照射してデータを記録し、および/または、データを読み取る光ピックアップ130と、光ピックアップ130をディスクのトラックキング方向に移動させるフィーディングモータ(図示せず)とを具備する。
【0019】
レバー部材200は、スロット10を介して挿入されたディスクをガイドすることにより、ディスクをターンテーブル110と同中心になる位置にローディングさせた後でチャッキングさせ、また、ディスクをアンチャッキングさせた後でその逆方向にアンローディングさせる。駆動手段は、駆動源300と連結されるメインスライダ350(図7参照)を具備し、レバー部材200を動作させてディスクをローディング/アンローディングさせ、メインユニット100を上昇/下降(ここで、「上昇」とは、z軸における正の方向に移動することを意味し、また「下降」とは、z軸における負の方向に移動することを意味する。)させてディスクをターンテーブル110にチャッキング/アンチャッキングさせる。
【0020】
レバー部材200は、イジェクトレバー230、ガイドレバー210、およびローディングレバー250を具備する。イジェクトレバー230は、ディスクにアンローディング方向(y軸の負方向)に弾性力を作用させることにより、ディスクのアンローディングに必要な力を提供する。ガイドレバー210は、ディスクのローディング方向(y軸の正方向)に沿って一直線状に延びるディスクガイド面219を形成する。ガイドレバー210は、四節リンク構造であって、ディスクのローディング方向に対して実質的に平行した状態を維持して動作される。ディスクの安定したローディング/アンローディング性能を確保するためである。ガイドレバー210、第1補助リンク211、および第2補助リンク212は、平行四辺形をなして移動する。
【0021】
第1補助リンク211の一端部は、光機器装置側に設けられた第1補助リンクヒンジ213を中心に回動し、その他端部は、ガイドレバー210側に設けられたガイドレバー第1ヒンジ215にピボット結合される。同様に、第2補助リンク212の一端部は、光機器装置側に設けられた第2補助リンクヒンジ214を中心に回動し、その他端部は、ガイドレバー210側に設けられたガイドレバー第2ヒンジ216にピボット結合される。ここで、第1補助リンク211と第2補助リンク212との長さは、同じであることが望ましいが、本発明の実施形態が、第1補助リンク211と第2補助リンク212との長さが等しいことに限らないことは、言うまでもない。
【0022】
ローディングレバー250は、スロット10に隣接した位置に設けられ、ディスク接触部255がディスクを押してローディングさせ、ディスクのアンローディング時、その逆方向に移動しつつ、ディスクをスロット10方向にガイドする。多数のカムによって作動するガイドレバー210およびローディングレバー250は、正確な位置制御を行うために、一方向に付勢されることが望ましい。本発明に係る一の実施形態では、ディスクに接触される第1補助リンク211に対して、ガイドレバースプリング218(図7参照)の弾性力が作用するので、ガイドレバー210は、ディスクに接触される方向に付勢される。
【0023】
図3は、本発明の実施形態に係る光機器装置において、大径ディスクDLがガイドレバー210およびローディングレバー250を移動させた後、イジェクトレバー230に接触開始する状態を示す斜視図である。大径ディスクDLを挿入する場合、ガイドレバー210が移動してローディング空間を確保する。ディスクは、続けて移動しつつイジェクトレバー230を押し始める。イジェクトレバー230端部のディスク接触部235がディスクをガイドする。
【0024】
図4は、本発明の実施形態に係る光機器装置において、大径ディスクDLがローディングされた後、チャッキングされる前の状態を示す斜視図である。駆動手段は、ターンテーブル110と同中心になる位置にディスクがローディングされた場合、メインユニット100を上昇させてディスクをターンテーブル110にチャッキングさせる。
【0025】
図5は、図4に図示されたディスクがターンテーブル110にチャッキング完了し、レバー部材200が隔離(逃避)した状態を示す斜視図である。ディスクのチャッキングが完了すると、ディスクの回転のために、レバー部材200がディスクの外周から隔離される。駆動手段は、レバー部材200をディスクの側面から隔離させる。
【0026】
図6は、本発明の実施形態に係る光機器装置において、小径ディスクDSがターンテーブル110にチャッキング完了し、レバー部材200が隔離された状態を示す斜視図である。ディスクの直径により、レバー部材200は、互いに異なる軌跡を有するように動作する。図6と図5とを比較すると、小径ディスクDSの場合、ガイドレバー210は、待機状態およびローディング状態において、ロッキング状態を維持しつつ、チャッキング完了時にディスクの側面から隔離される。ここで、ローディングレバー250の回動量は、小径ディスクDSの場合の方が大径ディスクDLの場合よりもさらに大きくなる。また、イジェクトレバー230の移動量は、小径ディスクDSの場合の方が大径ディスクDLの場合よりもさらに小さくなる。
【0027】
図5および図6を共に参照すると、シャッタ440がスロット10を遮断するために、上昇した状態が図示されている。ディスクがローディングされた状態で、スロット10に他のディスクが挿入された場合、レバー部材200などが破損する恐れがある。上記破損を防止するため、シャッタ440は、ディスクがローディングされた状態で、スロット10を遮断する位置に上昇し、ディスクがアンローディングされた状態で、スロット10を開放する位置に下降する。ここで、シャッタ440は、例えば、メインスライダ350(図7参照)によって動作されることが望ましい。なお、メインスライダ350がシャッタ440を動作させる詳細な構造については、多様な実施形態が可能であり、図示していない。
【0028】
図7は、本発明の実施形態に係るロッキング手段およびレバー部材200(図2参照)がロッキングされた状態を示す背面図である。ロッキング手段は、待機状態で、ガイドレバー210およびローディングレバー250の動作をロッキングさせる。また、ロッキング手段は、スロット10にディスクが手動で挿入されるとき、ガイドレバー210およびローディングレバー250がいずれも押される場合に限り、上記ロッキングを解除する。このとき、ガイドレバー210およびローディングレバー250の離隔距離ΔLは、小径ディスクDSの直径より大きく、かつ大径ディスクDLの直径より小さなことが望ましい。なお、本発明の実施形態に係るガイドレバー210およびローディングレバー250の離隔距離ΔLが、上記に限られないことは、言うまでもない。
【0029】
メインスライダ350は、ワームギア301、ギア列305、およびラック355によって駆動源300と連結され、直線移動しつつレバー部材200を動作させる。メインスライダ350は、第1ローディングカム361と第2ローディングカム362とを具備する。第1ローディングカム361は、ローディングレバー250を動作させることにより、大径ディスクDLを移動させることができる。第2ローディングカム362は、ローディングレバー250を動作させることにより、小径ディスクDSを移動させることができる。待機状態において、スロット10を介してディスクが手動で挿入されるとき、ディスクに押されて移動するローディングレバー250の移動量差により、第1ローディングカム361および第2ローディングカム362のうち、いずれか一つが選択される。ローディングレバー250には、挿入されるディスクの直径により、第1ローディングカム361および第2ローディングカム362のうち、いずれか一つと連結されるローディングカムボス256が設けられる。ローディングレバー250は、第1ローディングレバー251および第2ローディングレバー252を有する。第1ローディングレバー251は、ローディングカムボス256により、その一端部がメインスライダ350と連結され、第1ローディングレバーヒンジ253を中心に回動する。第2ローディングレバー252は、第2ローディングレバーヒンジ254を中心に回動し、その一端部が第1ローディングレバー251とピボット結合され、他端部にディスク接触部255を具備する。
【0030】
ロッキング手段は、第1リンク410および第2リンク420を有する。第1リンク410は第1カム411を具備し、第1カム411の移動により、第1ヒンジ412を中心に回動する。第1カム411は、ガイドレバー210に設けられた第1ボス220に連結される。第2リンク420は第2カム421を具備し、第2カム421の移動により、第2ヒンジ422を中心に回動する。第2カム421は、ローディングレバー250に設けられた第2ボス260に連結される。第1リンク410および第2リンク420は、第1ヒンジ412および第2ヒンジ422を基準に、第1カム411および第2カム421の反対側が互いにピボット結合される。スイッチ450は、ガイドレバー210の動作により、オン/オフされてディスクの直径を感知する。カム351は、サブスライダ(図示せず)を作動させ、ディスクがチャッキング完了した後、ガイドレバー210およびイジェクトレバー230をディスクの側面から隔離させる。
【0031】
ディスクのアンローディングおよびアンチャッキングは、図2から図5に至る順序の逆になされる。光機器装置の外装をなすフレーム500には、アンチャッキングロッド50が設けられる。メインユニット100には、アンチャッキング時に、アンチャッキングロッド50をディスク側に露出させるアンチャッキングロッドホール60が設けられる。図8に図示されているように、メインユニット100の側面には、メインユニットボス109が設けられ、メインスライダ350の側面には、メインユニットボス109と連結されるメインユニットカム359が設けられる。したがって、メインスライダ350は、直線移動しつつ、メインユニット100を上昇および下降させることができる。メインユニット100が下降すると、アンチャッキングロッド50がアンチャッキングロッドホール60に突出してディスクを押してアンチャッキングさせる。上述したように、本発明の実施形態に係るメインスライダ350は、メインユニット100を上昇または下降させることにより、ディスクをアンチャッキングさせたり、または、特にスロットイン方式の光機器装置で、レバー部材200を移動させることにより、ディスクのアンローディングまで可能であることが望ましい。
【0032】
図9は、本発明の実施形態に係る解除手段を示す斜視図である。図10は、本発明の実施形態において、ピン700挿入前の位置における解除レバー600を示す側面図である。図11は、本発明の実施形態において、ピン700挿入のより、ギアおよびラック355の結合が解除された状態を示す側面図である。図9〜図11を共に参照すると、解除手段は、解除レバー600を具備する。解除レバー600は、光機器装置の外部からピン700を非常用イジェクトホール40(図1参照)に挿入することにより、ギアとラック355との連結を解除し、メインスライダ350を移動させる。駆動源300は、ワームギア301とギア列305とによってラック355と連結される。ギア列305は、ワームギア301に噛合する第1ギア305aと、ラック355に噛合する第3ギア305cと、第1ギア305aおよび第3ギア305cを連結する第2ギア305bとを具備する。解除手段により、ラック355と噛合/離脱するギアは、ギア列305に備わった第1ギア305a、第2ギア305b、および第3ギア305cのうち、いずれであってもよい。併せて、ギア列305には、さらに多数のギアが設けられてもよい。以下では、説明の便宜上、第3ギア305cが噛合/離脱するとして説明する。
【0033】
第3ギア305cの内側には、ギアベアリング306が設けられ、光機器装置のフレーム500に設けられたギアボス308に回転自在に挿入される。フレーム500と第3ギア305cとの間には、弾性部材307が介在し、ラック355に噛合される方向の弾性力を第3ギア305cに作用させる。解除レバー600は、ヒンジ620を基準に、傾斜面610とその反対側にギア移動部630を具備する。非常用イジェクトホール40(図1参照)を介して挿入されるピン700によって傾斜面610が押され、解除レバー600がヒンジ620を中心に回動する。そして、ギア移動部630が第3ギア305cをラック355から離脱させる。ピン700が除去された場合には、弾性部材307の弾性力により、解除レバー600および第3ギア305cがピン700が挿入される前の位置に復帰する。ここで、第3ギア305cの先端部309は面取りされ、ラック355との噛合が容易になされることが望ましい。
【0034】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明に係る解除手段を含む光機器装置は、例えば、情報保存関連の技術分野に効果的に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施形態に係る光機器装置の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係る光機器装置において、大径ディスクがガイドレバーおよびローディングレバーを押し始める状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係る光機器装置において、大径ディスクがガイドレバーおよびローディングレバーを移動させた後、イジェクトレバーに接触開始する状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係る光機器装置において、大径ディスクがローディングされた後、チャッキングされる前の状態を示す斜視図である。
【図5】図4に図示された大径ディスクがターンテーブルにチャッキング完了し、レバー部材が逃避した状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施形態に係る光機器装置において、小径ディスクがターンテーブルにチャッキング完了し、レバー部材が逃避した状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施形態に係るロッキング手段およびレバー部材がロッキングされた状態を示す背面図である。
【図8】本発明の実施形態に係るメインユニットが下降しつつ、ディスクがアンチャッキングされる状態を示す側面図である。
【図9】本発明の実施形態に係る解除手段を示す斜視図である。
【図10】本発明の実施形態において、ピン挿入前の位置における解除レバーを示す側面図である。
【図11】本発明の実施形態において、ピンの挿入のより、ギアおよびラックの結合が解除された状態を示す側面図である。
【符号の説明】
【0037】
10 スロット
20 ベゼル
30 イジェクトボタン
40 イジェクトホール
50 アンチャッキングロッド
60 アンチャッキングロッドホール
100 メインユニット
109 メインユニットボス
110 ターンテーブル
120 スピンドルモータ
130 光ピックアップ
200 レバー部材
210 ガイドレバー
211 第1補助リンク
212 第2補助リンク
213 第1補助リンクヒンジ
214 第2補助リンクヒンジ
215 ガイドレバー第1ヒンジ
216 ガイドレバー第2ヒンジ
218 ガイドレバースプリング
219 ディスクガイド面
220 第1ボス
230 イジェクトレバー
235 イジェクトレバーのディスク接触部
250 ローディングレバー
251 第1ローディングレバー
252 第2ローディングレバー
253 第1ローディングレバーヒンジ
254 第2ローディングレバーヒンジ
255 ローディングレバーのディスク接触部
256 ローディングカムボス
260 第2ボス
300 駆動源
301 ワームギア
305 ギア列
305a 第1ギア
305b 第2ギア
305c 第3ギア
306 ギアベアリング
307 弾性部材
308 ギアボス
309 第3ギアの先端部
350 メインスライダ
355 ラック
359 メインユニットカム
351 カム
361 第1ローディングカム
362 第2ローディングカム
410 第1リンク
411 第1カム
412 第1ヒンジ
420 第2リンク
421 第2カム
422 第2ヒンジ
440 シャッタ
450 ガイドレバースイッチ
500 フレーム
600 解除レバー
610 傾斜面
620 ヒンジ
630 ギア移動部
700 ピン
DL 大径ディスク
DS 小径ディスク
ΔL ガイドレバーとローディングレバーとの離隔距離

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上昇/下降してディスクをターンテーブルにチャッキング/アンチャッキングさせ、光ピックアップを具備して前記ディスクにデータを記録/再生するメインユニットと;
ギアによって駆動源と連結されるラックを具備し、直線移動しながら前記メインユニットを上昇/下降させるメインスライダと;
光機器装置の外部から挿入されるピンにより、前記ギアと前記ラックとの連結を解除し、前記メインスライダを手動で作動させる解除手段と;
を備えることを特徴とする、光機器装置。
【請求項2】
前記解除手段は、
ヒンジを基準として、傾斜面と前記傾斜面の反対側にギア移動部を具備する解除レバーを備え、前記ピンによって、前記傾斜面が押されて、前記解除レバーが前記ヒンジを中心に回動し、前記ギア移動部が前記ギアを前記ラックから離脱させることを特徴とする、請求項1に記載の光機器装置。
【請求項3】
前記解除手段は、
前記ギアに弾性力を加える弾性部材をさらに備え、前記ピンが除去された場合には、前記弾性力により、前記解除レバーおよび前記ギアが前記ピンの挿入前位置に復帰することを特徴とする、請求項2に記載の光機器装置。
【請求項4】
前記ギアの先端部は、面取りされていることを特徴とする、請求項3に記載の光機器装置。
【請求項5】
スロットと;
前記メインスライダによって動作し、前記スロットを介して挿入されたディスクをガイドすることにより、前記ディスクを前記ターンテーブルと同中心となる位置にローディングさせ、前記ローディングされたディスクを前記スロットの方向へとアンローディングさせるレバー部材と;
をさらに備え、
前記ピンによって、前記ラックの連結が解除され、前記メインスライダが手動で移動する場合には、前記ディスクは、アンチャッキングされ、前記スロットの方向へとアンローディングされることを特徴とする、請求項1に記載の光機器装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−220276(P2007−220276A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−29571(P2007−29571)
【出願日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【出願人】(507043036)東芝三星存儲技術韓国株式会社 (2)
【Fターム(参考)】