説明

光源ユニット及びこれを用いた画像読取装置

【課題】読取面に線状光を照射する際に読取り光学系の特性に適合した光量で出射することが可能であり、その構造が簡単で安価に製造することが可能な光源ユニットを提供する。
【解決手段】光を読取面に沿ってライン方向に散乱する光散乱面と、この光散乱面からの光を読取面に向けて出射する光出射面とを有する導光体と、この導光体の少なくとも一端面に配置された光源とを備える。そこでこの光源を少なくとも2つの発光体で構成し、第1第2の発光体は異なる位置から導光体に光を入射すると共に、光出射面から出射光路方向に上下に距離を隔てた位置に配列する。このような構成によって出射方向上下に配列されている発光体は、散乱面に近い位置の発光体(第1の発光体)からの光は線状光の両端部に集中してその光量を増大させることとなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスキャナ装置、複写機、ファクシミリ等の画像読取装置における光源ユニットに係わり、読取面に照射する光源機構の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、スキャナ装置、複写機などの画像読取装置における光源ユニットは、例えば特許文献1に開示されているように読取りプラテンに光源から光を照射し、その反射光を集光して光電変換センサで光電変換する装置として広く知られている。
【0003】
この光源ユニットとしては、特許文献2に開示されているようにプラテンに沿って移動する走査キャリッジに光源ランプを配置し、この光源ランプから照射した光の反射光を集光レンズで光電変換センサに結像している。そしてこの光電変換センサをラインセンサで構成し、走査キャリッジを副走査方向に移動しながらプラテン上の画像を線順位で読み取っている。
【0004】
このような構成の画像読取装置では光源ユニットとして主走査方向(ラインセンサの配置方向)に均一の光を照射することが要求される。このため従来は光源ランプとして蛍光ランプ(冷陰極管)、LEDアレイなどの棒状発光体を使用するか、点光源を読取りラインに沿って乱反射させて所定角度から出射させるロッド光源を使用している。
【0005】
例えば特許文献3には図14(a)に示すように光散乱面と光出射面を長手方向に対向配置した棒状の導光体を設け、この導光体の端面に光源を配置した光源ユニットが提案されている。そして光源から入射した光を光散乱面と光出射面の間で散乱させて長手方向に導光し、所定の臨界角以内の光線を光出射面から外部に照射する光源機構が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−074019号公報
【特許文献2】特開2005−234297号公報
【特許文献3】特開2000−048616号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のように画像の読取面に均一な線状光を照射する際に、読取ラインに沿って導光体を設け、その端面からLEDなどの発光体で光を導入する光源ユニット構造は前掲特許文献3などで知られている。この場合従来は導光体の端面から1つの発光体から光を導光体内に入射するか、或いは波長の異なる複数の発光体から光を導光体内に入射させている。
【0008】
そして導光体は読取面の読取ラインに沿って線状の光束として図14(b)の点線で示す均一光量の光を照射するように構成し、この読取面からの反射光を集光レンズでラインセンサ上に結像させている。この場合、集光レンズは1枚若しくは複数枚のレンズユニット(凸レンズ構成)で構成している。このとき集光レンズの特性からレンズユニットを通過した光は、図14(b)の実線で示す様に、レンズの中心を通った光の光量に対し、レンズの周辺を通った光の光量が減衰することが知られている。
【0009】
これは一般的にコサイン4乗則(レンズに入射する入射角がθのとき入射後の照度はコサイン4乗に比例する)として知られている。このため仮に読取面に照射する線状光が主走査方向に均一に構成されていてもラインセンサで光電変換する光量はレンズ中央を通過した光とその周辺を通過した光ではセンサの出力値が異なってしまう。この状態を図14(b)に示すがセンサの出力値がレンズ中央は高く、周辺は低くなる。
【0010】
このようなレンズ特性の問題を解決するため、従来は図15(b)に示すように、導光体から読取面に出射する光量を読取りラインの両端部が高く、中央部が低くなるように例えば散乱面を工夫している。前掲特許文献3の様な導光体を用いる場合には、例えば図15(a)に示すように、まず導光体中央部位の光量を上げる為に散乱面を図示の様に傾斜させると共に、散乱面に形成した反射面突起のピッチ幅を調整し、導光体中央部位のピッチ幅P2に比べ両端部のピッチ幅P1を小さくし反射光を増やすことで、両端部の光量を上げることが行われている。
【0011】
このように導光体の散乱面の形状で光量調整する場合には、散乱面の形状(肉厚など)による成形時の収縮斑や、導光体の径時変化が問題なる。通常導光体は透明度の高い樹脂材料(例えばアクリル樹脂、ポリカーボネイト樹脂などの熱可塑性樹脂)で構成され、熱或いは径時劣化によって変形することがある。
【0012】
そこで本発明者は、導光体の端面に光を導入する光源に着目し、この光源をチップ形状の複数の発光体で構成し、導光体に異なる高さ位置から複数の光を入射させることによって線状光の光量を、両端部を大きく中央部を小さくすることが可能であるとの着想に至った。
【0013】
本発明は読取面に線状光を照射する際に読取り光学系の特性に適合した光量で出射することが可能であり、その構造が簡単で安価に製造することが可能な光源ユニットの提供をその課題としている。
更に本発明は、線状光を生成する導光体に複数の発光体から光を導入する際に光量斑がなく、同時に光量特性に適合した光源ユニットの提供をその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を達成するため本発明は、光を読取面に沿ってライン方向に散乱する光散乱面と、この光散乱面からの光を読取面に向けて出射する光出射面とを有する導光体と、この導光体の少なくとも一端面に配置された光源とを備える。そこでこの光源を少なくとも2つの発光体で構成し、第1第2の発光体は異なる位置から導光体に光を入射すると共に、光出射面から出射光路方向に上下に距離を隔てた位置に配列することを特徴としている。このような構成によって出射方向上下に配列されている発光体は、散乱面に近い位置の発光体(第1の発光体)からの光は線状光の両端部に集中してその光量を増大させることとなる。
【0015】
更に、その構成を詳述すると、光源(9)からの光を散乱反射させて読取面(R)に線状光を照射する光源ユニットであって、光を読取面に沿ったライン方向に散乱する光散乱面(32)と、この光散乱面からの光を読取面に向けて出射する光出射面(33)とを有する導光体(30)と、導光体の少なくとも一端面(31R)に配置された光源(9)とを備える。光源は、少なくとも2つの発光体(41,42)で構成され、この第1の発光体(41)と第2の発光体(42)とは、互いに異なる位置から導光体に光を入射すると共に、光出射面から読取面に向かう出射光路方向(hx)に距離を隔てて配列させる。
【0016】
この場合、第1の発光体と第2の発光体は、例えば白色LED(Light Emitting Diode)などの実質的に同一波長の発光素子で構成する。そして上記第1第2の発光体は、1つの発光素子に限らず複数の発光素子で構成する。この場合、例えば第2の発光体を構成する複数の発光素子は出射光路(光散乱面の法線)を中心に左右対称に配列する。このように構成することによって線状光の光量斑を少なくすることが可能となる。
【0017】
また、導光体の端面に配置する光源は、導光体の両端面に配置するか、その一方に配置する。両端面に配置する場合には左右が完全にシンメトリーとなるように配置する。また一端面に配置する場合には、他端面には反射部材を設けて仮想光源を形成する。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、導光体の端面に配置する光源を少なくとも2つの発光体で構成し、この第1第2の発光体を異なる位置から導光体に光を入射し、光出射面からの出射光路方向上下に距離を隔てて配列するようにしたものであるから以下の効果を奏する。
【0019】
本発明は、読取面に沿ってライン方向に配置した導光体には、出射光路方向(散乱面の法線方向)に散乱面に近い距離位置の発光体からの光は線状光の両端部に比較的密に光を反射し、散乱面から遠い距離位置の発光体からの光は線状光の中央部に比較的密に光を反射し、両端部が大きい光量となる。
【0020】
このように導光体の出射面から読取面に照射される光は、読取りライン方向にその両端部の光量が大きく、中央部の光量が小さく光量特性となる。従って第1第2複数の発光体の入射位置を最適値に設定することによって読取光学系の特性(主にレンズ特性、若しくはセンサ特性)に適合した光量特性で光を読取面に照射することが可能となる。
【0021】
また、本発明は導光体の端面に配置する発光体の相対位置を設定することによって光量調整するものであるから、例えば解像度、読取りライン幅、走査速度などの装置仕様に応じてその最適な高利用特性を簡単に設定することが出来る。この特徴は従来の導光体構造を個別に装置仕様に適合させる(導光体生産)場合に比べ、例えば発光素子を基板にマウントする際にその位置を調整する(基板生産)のみで良く、安価で簡単に他品種少量生産が可能となる。
【0022】
更に本発明は使用過程で光量斑、光量劣化などの不具合が発生した場合に比較的高価である導光体を交換することなく発光体をマウントした基板を交換することによって初期特性の光学性能に修理することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明に係わる画像読取装置の縦断説明図。
【図2】図1の装置における原稿画像を読取る読取キャリッジの構成を示す説明図。
【図3】図1の装置におけるキャリッジの外観斜視図を示す。
【図4】図3で示すキャリッジの部分分解斜視図を示す。
【図5】本発明における光源ユニットの光源と導光体の配置関係を説明する説明図。
【図6】(a)乃至(f)図3に示すキャリッジにおける光源配置状態を説明する配置図。
【図7】図6の光源配置における発光特性を示すグラフ図。
【図8】(a)乃至(c)図6の光源配置における光量特性を示す模式図。
【図9】(a)乃至(c)図6の光源配置における光量特性を示す模式図。
【図10】キャリッジの構成を示す平面説明図。
【図11】図3の装置における光源ユニットの構成図。
【図12】第6実施形態における光源ユニットの光源と導光体の配置関係を説明する説明図。
【図13】図12の光源ユニットの光量特性を示す模式図。
【図14】(a)従来一般的な光源ユニット構成図を示し、(b)光学縮小型の光源特性と受光特性の関係を説明する特性図。
【図15】(a)従来一般的な光量調整を対応した光源ユニット構成図を示し、(b)光学縮小型の光源特性と受光特性の関係を説明する特性図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1に本発明に係わる光源ユニット9を内蔵した画像読取装置Aの構成を示す。図1に示す装置は画像読取装置Aと、これに搭載した原稿給送ユニットBから構成されている。以下画像読取装置Aと、これに内蔵された光源ユニット9の順に説明する。
【0025】
[画像読取装置]
本発明に係わる画像読取装置Aは、図1に示すように装置ハウジング1に第1プラテン3と、第2プラテン2を備えている。この第1、第2プラテン3,2は、ガラスなどの透明素材で形成され、装置ハウジング1の天部に固定されている。そして第1プラテン3は原稿を載置セットする寸法サイズに形成され、第2プラテン2は所定速度で移動する原稿を読み取るようにその幅サイズに形成されている。上記第1、第2プラテン3,2は図1に示すように互いに並設されている。そして上記装置ハウジング1の内部には画像読取機構が内蔵されている。
【0026】
この画像読取機構の一例を図2(図1の要部拡大図)に従って説明する。装置ハウジング1内には、第1プラテン3と第2プラテン2間で位置移動可能にキャリッジ6が配置されている。これと共にキャリッジ6は第1プラテン3に沿って往復動するように後述するガイドレール12に支持されている。
【0027】
キャリッジ6は耐熱性樹脂などで構成されたユニットフレーム11に光源ユニット9(後述の第1光源ユニット9aと第2光源ユニット9b)と、原稿からの反射光を偏向する反射ミラー10(第1ミラー10a、第2ミラー10b、第3ミラー10c)と、反射ミラー10からの光を集光する集光レンズ7と、集光レンズ7で結像される結像部に配置されたラインセンサ8とが搭載されている。そしてラインセンサ8から電気信号として出力された画像データを画像処理部に転送するようにデータ転送ケーブルによって画像処理部(データ処理ボード;不図示)に電気的に接続されている。
【0028】
[キャリッジの構成]
上記キャリッジ6は装置フレームに配置されたガイドレール12に軸受けされ、このガイドレール12に沿って往復動するように支持されている。またキャリッジ6にはワイヤなどの巻き上げ部材を介してキャリッジモータ(不図示)に連結され、このモータの正逆転で図2左右方向に往復動する。上記ガイドレール12は左右一対が第1プラテン3と並行に配置され、キャリッジ6を安定して往復動するように構成されている。
【0029】
図2に示すように第1プラテン3と第2プラテン2は略々同一平面に配置され、その下方に位置するキャリッジ6は第1プラテン3と第2プラテン2の直下に位置移動自在にガイドレール12に支持され、キャリッジモータで選択的に位置移動する。そしてキャリッジ6は第1プラテン3に沿って移動する過程で、この第1プラテン3にセットされた原稿を走査しラインセンサ8で画像を読み取る。これと同時にこのキャリッジ6は第1プラテン3から第2プラテン2の直下に移動し、この位置に静止した状態で第2プラテン上を所定速度で移動する原稿の画像を読み取るように構成されている。
【0030】
上記キャリッジ6には後述する光源ユニット9と、この光源ユニット9から照射した光の反射光を所定の読取り光路方向に偏向する反射ミラー(板ガラス、プリズムなど)10が搭載されている。図2に示す装置は読取面R(第1プラテンR1、第2プラテンR2)からの反射光を第1ミラー10aで偏向し、その光を第2ミラー10b、第3ミラー10cで偏向する場合を示している。そして第3ミラー10cからの光を集光レンズ7でラインセンサ8に結像するようになっている。
【0031】
上記集光レンズ7は1枚若しくは複数枚のレンズで構成され全体として凸レンズを形成している。そしてラインセンサ8はCCDなどの光電変換素子で構成され、図示のものはRGBのカラーセンサアレイで構成されている。尚この集光レンズ7とラインセンサ8は、キャリッジ6に搭載する場合を示したが装置ハウジング1の例えば底部シャーシにマウントしても良い。この他キャリッジ6を第1第2、2つのキャリッジで構成し、第1キャリッジに光源ユニットと反射ミラーを搭載し、第2キャリッジに集光レンズとラインセンサを搭載するキャリッジ構成にしても良い。
【0032】
上記キャリッジ6には読取面Rに光を照射する光源ユニット9が搭載されている。この光源ユニット9は読取面Rの読取りライン(図2に示す読取面Rと直交する主走査方向読取り幅)に線状光を照射する。この光源ユニット9は1本の線状光を照射する構成と、2本の線状光を照射する構成が採用可能である。前者は例えば図2に示す第1光源ユニット9aのみを搭載する構成であり、後者は図2に示す第1光源ユニット9aと第2光源ユニット9bを搭載する構成である。
【0033】
この他、図示しないが第1光源ユニット9aはキャリッジ6に搭載し、第2光源ユニット9bは第2プラテン2に光を照射するように装置ハウジング1に固定配置する構成も可能である。このように第1第2光源ユニット9a、9bを設ける目的は、読取面Rの照射光量を大きくして高速読取りを可能にするためであり、また第2プラテン2の照射光量を第1プラテン3より大きくすることによって第2プラテン2で走行する原稿速度を高速に読み取るためである。
【0034】
[光源ユニット]
本発明は上述のキャリッジ6に搭載する光源ユニット9、或いは上述の第2プラテン2に固定配置する光源ユニット9を次のように構成したことを特徴としている。図2にはキャリッジ6に第1、第2光源ユニット9a、9bを搭載する場合を示している。適宜の形状に構成したキャリッジ6には光源収容部(導光体支持枠)13が設けられ、この収容部13は第1収容部13aと第2収容部13bの2個所に構成され、それぞれ以下に説明する光源ユニット9a、9bが収納されている。図3に示す14は放熱フィン(ヒートシンク;放熱部材)であり、後述する光源(発光体)40からの熱を放熱するためである。
【0035】
図3に示す光源ユニット9の要部(発光部)の組み立て分解図を図4に示すが、本発明の光源ユニット9は、導光体30と発光体40で構成される。尚第1光源ユニット9aと第2光源ユニット9bとは同一構造であるので同一符合を付して第1光源ユニット9aについてその構成を説明する。
【0036】
導光体30は、図4及び図5に示すように読取面Rの読取幅(読取りライン幅)Wに応じた長さの棒状透光部材で構成されている。導光体30は例えば透明アクリル樹脂、エポキシ樹脂などの透光性に富んだ材料で構成され、その断面形状は矩形状、或いは図示のように断面扇形状に構成され、左右端面31L、31Rには発光体40が配置される。そしてこの導光体30には光散乱面32と光出射面33が互いに対向するように配置されている。
【0037】
つまり図5に示すように光散乱面32と光出射面33は距離Ldを隔てて略並行に読取りライン幅Wの長さで対向配置されている。光散乱面32は塗装加工、エッチング加工、モールド成形加工などで凹凸面に形成され導入された光を乱反射するように表面加工されている。また光出射面33は透光性に富んだレンズ表面のように表面仕上げされている。
【0038】
従って導光体30内に導入された光は光散乱面32で所定方向に拡散され、光出射面33に導入された光は所定の臨界角度以上のときには内部に反射し、臨界角度以下のときには外部に出射される。図5に矢印haで示す光は導光体30内で反射し読取りライン幅W方向に分散し、矢印hbで示す光は光出射面33から読取面Rに出射することとなる。尚図示しないが後述する発光体40からは球方向(360度方向;図示のものは60度広角方向)に光が入射され、光散乱面32と光出射面33に照射される。
【0039】
そこで発光体40について説明すると、発光体40は導光体30の少なくとも一端面に配置される。図5には左右端面31L、31Rに配置する場合を示し、この左右端面の光源は左右シンメトリーとなるように構成する。この他図示しないが発光体40を左右端面の一方に配置し、他方には反射部材(鏡面部材)を配置する。このときの反射部材は仮想光源が発光体40と対称となるように構成する。
【0040】
[発光体の実施形態]
上記発光体40は少なくとも2つの発光体41、42で構成(第1実施形態)するか、3つの発光体41、42、43で構成(第2実施形態)、発光体41、42a、42bで構成(第3実施形態)するか、4つの発光体41、42、43a、43bで構成(第4実施形態)、発光体41a、41b、42a、42bで構成(第5実施形態)する。
【0041】
この場合に第1発光体41と第2発光体42は光散乱面32と光出射面33の間で異なる位置から導光体30の左端面31Lから光を入射する。これと共に第1発光体41と第2発光体42は光出射面33から読取面Rに向かう出射光路方向(図5に矢印hxで示す)に距離を隔てて配列する。
【0042】
つまり散乱面32に対して第1発光体41は距離Ld1で第2発光体42は距離Ld2(Ld1<Ld2)で配列する。図示の導光体30の出射光路方向hxは光散乱面32の法線方向と一致するように構成されている。そして各発光体41、42、43は面状発光素子で構成され、白色LEDで構成されている。
【0043】
図6(a)には発光体40を第1発光体41と第2発光体42の2つの発光素子で構成するレイアウト構造(第1実施形態)を示す。光散乱面32の法線(出射光路方向)hxに沿って第1発光体41と第2発光体42が配列されている。第1発光体41は光散乱面32から距離Ld1に配置され、第2発光体42は距離Ld2を隔てて配置されている。この両発光体41,42の間にはオフセット量dxが形成されている。
【0044】
尚上記法線hxは前述したように光散乱面32は読取りラインに沿って帯状に形成され、その中心(副走査方向の1/2;同図O点)から直交する方向に出射方向が設定されている。そして第1第2発光体41、42はこの法線上に配列されている。
【0045】
図6(b)には発光体40を第1発光体41と第2発光体42と第3発光体43の3つの発光素子で構成するレイアウト構造(第2実施形態)を示す。第1発光体41は光散乱面32から距離Ld1に配置され、第2発光体42は距離Ld2、第3発光体43は距離Ld3を隔てて配置されている。各発光体間にはオフセット量dxが形成されている。この実施形態も前述した法線(出射光路方向)hx上に配列されている。
【0046】
図6(c)には発光体40を第1発光体41と第2発光体42とで構成し、第2発光体を2つの発光素子で構成するレイアウト構造(第3実施形態)を示す。第1発光体41は光散乱面32から距離Ld1に配置され、第2発光体42aと42bは共に光散乱面32から距離Ld2を隔てて配置されている。そして光出射面33に近接する第2発光体42a、42bは法線hxを中心に対称となる位置に配列されている。
【0047】
この実施形態では光出射面33に近接された位置に配置される第2発光体42を2つの発光素子で構成し、この2つの発光素子を出射光路方向(法線)hxに対称に配置することを特徴としている。
【0048】
図6(d)には発光体40を第1発光体41と第2発光体42と第3発光体43で構成し、第3発光体を2つの発光素子43a、43bで構成するレイアウト構造(第4実施形態)を示す。第1発光体41は光散乱面32から距離Ld1位置に、第2発光体42は距離Ld2位置に、第3発光体43は距離Ld3位置に配置されている。そして第1発光体41と第2発光体42は法線hx上に配置され、第3発光体43の発光素子43aと43bは法線hxを中心に対称となる位置に配列されている。
【0049】
この実施形態では光出射面33に近接された位置に配置される第3発光体43を2つの発光素子で構成し、この2つの発光素子を出射光路方向(法線)hxに対称に配置することを特徴としている。
【0050】
図6(e)には発光体40を第1発光体41と第2発光体42とで構成し、この第1発光体を2つの発光素子41a、41bで、第2発光体を2つの発光素子42a、42bで構成するレイアウト構造(第5実施形態)を示す。そしてこの第1第2発光体41,42を構成する2つの発光素子は、それぞれ法線hxを中心に対称となる位置に配列されている。
【0051】
この実施形態では光散乱面32に近接された位置に配置される第1発光体41と光出射面33に近接された位置に配置される第2発光体42をそれぞれ2つの発光素子で構成し、これら2つの発光素子を出射光路方向(法線)hxに対称に配置することを特徴としている。
【0052】
図6(f)には発光体40を第1発光体41と第2発光体42と第3発光体43とで構成し、この第1発光体41を1つの発光素子41で、第2発光体42を2つの発光素子42a、42bで、第3発光体43を2つの発光素子43a、43bで構成するレイアウト構造(第6実施形態)を示す。そしてこの第1発光体41を構成する発光素子は法線hx上に、また第2,第3発光体42、43を構成する2つの発光素子は、それぞれ出射光路方向(法線)hxを中心に対称となる位置に配列されている。
【0053】
この実施形態では光散乱面32に近接された位置に配置される第1発光体41を1つの発光素子で、光出射面33に近接された位置に配置される第3発光体43を2つの発光素子(43a、43b)で、この第1,第3発光体41、43の間に近接された位置に配置される第2発光体42を2つの発光素子(42a、42b)で構成し、第2,第3発光体42、43を構成する2つの発光素子を出射光路方向(法線)hxに対称に配置することを特徴としている。
【0054】
尚、図8及び図9は、上述した第1乃至第6実施形態に於ける発光体40を図5で示す様に導光体30の両端に配置した実施形態を示したもので有るが、先に説明した様にどちらか一方の発光体40に代え反射部材(鏡面部材)を配置し、この反射部材によって発光体40と同等の仮想光源を構成しても良い。
【0055】
本発明は上述したように導光体30に入射する光源を実質的に同一波長の複数の発光体40で構成し、この第1発光体41からの入射位置と第2発光体42からの入射位置を導光体30の出射光路方向(光散乱面の法線方向)hxに距離を隔てた位置に設定することを特徴としている。
【0056】
このように2つ以上の発光体を出射光路方向に距離を隔てて配置することにより導光体30から読取面Rに向かう線状光を集光レンズの特性と合致(補完関係)させることが可能となる。そこで上述した第1乃至第6実施形態に於ける発光体40の発光特性を説明する。
【0057】
図7には前述の第4実施形態(4つの発光素子構成)における発光特性を示す。X軸は読取りライン方向(ラインセンサの主走査方向)の距離位置を、Y軸は照度を示す。そして図中LED1は第1発光体41からの光を、LED2は第2発光体42からの光を、(LED3+LED4)は第3発光体43aと発光体43bからの合成された光を、それぞれ示す。図中Totalは全体光量を示す。
【0058】
そこで光散乱面32から最も近く(同図15ミリ付近)に位置する第1発光体41からの光は主走査方向端部(図7左右端部)が高く主走査方向中央部に向かって徐々に減衰する照度曲線を形成する。次に光散乱面32から中間に位置する第2発光体42からの光は主走査方向端部から若干中央寄り(同図20ミリ付近)が高く主走査方向中央部に向かって徐々に減衰する照度曲線を形成する。そして光散乱面32から最も遠くに位置する第3発光体43a、43bからの光は主走査方向端部から中央寄り(同図40ミリ付近)が高く主走査方向中央部に向かって徐々に減衰する照度曲線を形成する。
【0059】
このように発光体40の出射光路方向hxの高さ位置(Ld1、Ld2、Ld3)が光散乱面32に近いときには面状波発光素子からの光は主走査方向端部に照射される光量が大きくなる。これは発光素子からの光は等分布で四方八方に放射されるため光散乱面32に近い高さ位置の第1発光体41からの光は主走査方向端部に照射される光量が大きく、遠い高さ位置の第3発光体43からの光は主走査方向中央部寄り照射される光量が大きくなるためである。
【0060】
従って全体光量は図7に示すように主走査方向の端部の照度が大きく中央部に向かって減衰する。そこで導光体30の右端面31Rと左端面31Lには、それぞれ同一構造の光源が配置されているから主走査方向に両端部の光量は大きく中央部の光量は小さい光量特性が得られる。そしてこの光量特性は集光レンズ7の特性と合致(補完)するように設計する。
【0061】
この場合、図5に示すように発光体41、42を光散乱面32の法線方向hxに対して角度θだけ角度調整することによって上述の光量特性を補正することが可能となる。つまり図5に示す発光体41、42は回路基板16にマウントされ、この基板16の取付角度を時計方向にプラスθ傾けると主走査方向両端部の光量が大きくなり、逆に反時計方向にマイナスθ傾けると主走査方向両端部の光量は小さくなり、この角度調整によって簡単に集光レンズ7の特性に合致させることが可能となる。尚、取付角度は3°が最適値である。
【0062】
図8及び図9には前述した第1乃至第6実施形態における光量特性を示す。その光量差は図7で説明した原理から理解されるので個別の説明を省略する。なお、本発明は上述のように複数の発光素子を出射光路方向に距離を隔てて配置したことと同時に光出射面33に近接する発光体40を2つの発光素子で構成(前述の第3、第4、第5、第6実施形態)し、この両発光素子を法線hxを中心に対称(線対称)位置に配置することも特徴としている。このように光出射面33に近接する発光体を複数の発光素子からの光を合成することによって光量斑を防止することが可能となる。
【0063】
図10には上述の第1乃至第6実施形態における発光体41、42、43のマウント構造を示す。前述したキャリッジ6には第1光源ユニット9aと第2光源ユニット9bが、それぞれ第1収容部13aと第2収容部13bに収容される。そしてキャリッジ6のユニットフレーム11には放熱部材14が一体形成されている。この放熱部材14に耐熱シート(耐熱樹脂板)15を介して回路基板16が固定されている。図示17は回路基板16を支持するバックアッププレートである。
【0064】
従って回路基板16は放熱部材(ヒートシンク)14にバックアッププレート17で一体的に取付けられ、このバックアッププレート17に導光体30の端面31が固定されている。そして前述の発光体41〜43はこの回路基板16に面状発光素子(図示のものはLED発光素子)がマウントされている。この発光素子をマウントした回路基板16は発光面と導光体30の端面31L(31R)との間にギャップdを隔てて配置する。このギャップdは0.25ミリが最適値して、実際の工程では0.25ミリから0.50ミリまでの範囲を許容値として設定されている。
【0065】
[第6実施形態の説明]
特に、図12及び図13は上記第6実施形態を詳述するもので、先に図5で説明した第1実施形態との違いは、導光体30の一端31Lに対しギャップd(0.25ミリ)を隔て発光体40を配置し、導光体30の他端31Rに反射体MR(ミラー)の反射面MR1を面接触させた構造と成っている。当然、発光体40の光量は導光体30を伝搬する過程で減衰し、導光体30の他端31R側の光量が低くなる為に、導光体30の他端31Rと接触する反射体MRの接触角度λを適宜調整する。尚、発光体40を構成する発光体41、42、43のマウント構造は図6(f)で示す配置関係となっている。
【0066】
実際に、図13は第6実施形態による光量特性を示した模式図で、導光体30の一端31Lに対峙する発光体40の傾斜角度θ1が2°に対し、導光体30の他端31Rに接触する反射体MRの反射面MR1の傾斜角度λ1を3°と異なる角度に設定調整している。
【0067】
[光源の制御構成]
図2に従って前述した光源ユニット9の制御について説明すると、第1光源9aと第2光源9bは図11に示すように第1プラテン3と第2プラテン3の読取面Rに光を照射する。この光源ユニット9a(9b)は図示のように2つの光源で構成する必然性はなく、1本或いは3本以上の光源で構成しても良い。この場合、後述する原稿給送ユニットBでは、第2プラテン2を走行する原稿の速度を、第1プラテン3に沿ってキャリッジ6が移動する速度より高速にしている。
【0068】
つまり、第1プラテン3の読取り速度より第2プラテン2の読取り速度を高速にしている。このため原稿に照射する光量を第1プラテン3より第2プラテン2を高くすることがましい。
【0069】
このような光量調整は次のいずれかの方法を採用することによって可能である。(1)キャリッジ6に搭載された光源ユニット9に供給する電力を高低調節する。例えば光源ユニット9に電源を供給する電源供給回路に供給電圧又は供給電流の切り換え手段を設け、ランプに供給する電力を高低調整する光量調整手段を設ける。この光量調整手段はPWM制御として広く知られているのでその詳細説明を省く。
【0070】
次の方法は、(2)キャリッジ6に搭載された第1第2、少なくとも2つの光源ユニット9a、9bを選択的に点灯する光量調整手段を設ける。図2に示す装置はキャリッジ6に第1導光体30aと第2導光体30bが搭載され、第1プラテン3上の原稿に光を照射する際には第1導光体30aに電源供給して第1プラテン3上の原稿に光を照射し、第2プラテン2上の原稿に光を照射する際には第1導光体30aと第2導光体30bに電源供給して第2プラテン2上の原稿に光を照射するように構成されている。
【0071】
このような構成においてキャリッジ6が第1プラテン3に位置するときには第1導光体30aを、第2プラテン2に位置するときには第1導光体30aと第2導光体30bを点灯する。これによって原稿に照射する光量を調整することが可能となり、供給電源を「ON」「OFF」するスイッチング回路が光量調整手段を構成することとなる。
【0072】
[原稿搬送ユニットの構成]
原稿給送ユニットBは図1に示すように上述の第1、第2プラテン3、2を覆うようにその上方に配置され、上記第2プラテン2に原稿シートを給送するリードローラ(原稿給送手段)21と搬出ローラ22とを備えている。更に上記リードローラ21の上流側には原稿シートを積載収納する給紙スタッカ23と、この給紙スタッカに積載されてシートを1枚ずつ分離給送する給紙ローラ24と、分離給送されたシートの先端をスキュ修正するレジストローラ対25が配置されている。図示26は給紙スタッカ23から第2プラテン2に原稿シートを案内する給紙経路であり、図示S1はプラテンに至る原稿の先端を検知するリードセンサである。
【0073】
図示の装置は第2プラテン2の上方に原稿シートを案内するバックアップローラ27が配置されている。このバックアップローラ27はリードローラ21と同一周速度で回転し第2プラテン2上に原稿シートをフィットさせる為であり、このバックアップローラ27を設けることなくプラテン上方にバックアップカイドを配置しても良い。
【0074】
上記搬出ローラ22の下流側には排紙ローラ28と排紙スタッカ29が配置されている。この排紙スタッカ29は図2に示すように給紙スタッカ23の下方に上下並列に配置され、その底部には前述の第1プラテン3上の原稿シートを押圧支持するプラテンカバー5が設けられている。
【0075】
このように構成された原稿給送ユニットBは画像読取ユニットAの装置ハウジング1に開閉自在に据え付けられている。そして第1プラテン3を開放した状態で原稿シートを載置セットし、この原稿給送ユニットBのプラテンカバー5でこの原稿を覆うように構成されている。
【0076】
一方この原稿給送ユニットBを開閉する際に第1プラテン3とバックアップローラ27(又はバックアップガイド)との間隔(原稿搬送ギャップ)が変化しないように原稿給送ユニットBのフレームには第1プラテン3に当接する位置決め突起(ストッパ部材;不図示)が設けられている。
【符号の説明】
【0077】
2 第2プラテン
3 第1プラテン
6 キャリッジ
7 集光レンズ
8 ラインセンサ
9 光源ユニット
9a 第1光源ユニット
9b 第2光源ユニット
A 画像読取装置
W 読取りライン幅
13 光源収容部(導光体支持枠)
13a 第1収容部
13b 第2収容部
14 放熱部材
15 耐熱シート
16 回路基板
30 導光体
30a 第1導光体
30b 第2導光体
31L 左端面
31R 右端面
32 光散乱面
33 光出射面
40 発光体
41 第1発光体
42 第2発光体
43 第3発光体
hx 法線方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源からの光を散乱反射させて読取面に線状光を照射する光源ユニットであって、
光を前記読取面に沿ったライン方向に散乱する光散乱面と、この光散乱面からの光を読取面に向けて出射する光出射面とを有する導光体と、
前記導光体の少なくとも一端面に配置された光源と、
を備え、
前記光源は、少なくとも2つの発光体で構成され、
この第1の発光体と第2の発光体とは、互いに異なる位置から前記導光体に光を入射すると共に、前記光出射面から前記読取面に向かう出射光路方向に距離を隔てて配列されていることを特徴とする光源ユニット。
【請求項2】
前記第1の発光体と第2の発光体は、実質的に同一波長の発光素子で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光源ユニット。
【請求項3】
前記導光体は、
前記光散乱面の法線方向に出射光路を形成するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光源ユニット。
【請求項4】
前記第1の発光体と第2の発光体は、少なくとも一方が複数の発光体で構成され、
この複数の発光体は、前記光出射面から前記読取面に向かう出射光路に対して対称位置で前記光散乱面から等距離に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光源ユニット。
【請求項5】
前記導光体は、前記読取面の読取ラインに応じた所定長さの光散乱面と光出射面を有する透光性部材/光透過性部材で構成され、
前記光源は、この導光体の一端面に第1光源が、他端面に第2光源がそれぞれ配設され、
この第1光源と第2光源とは、それぞれ少なくとも2つの発光体で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光源ユニット。
【請求項6】
前記導光体は、前記読取面の読取ラインに応じた所定長さの光散乱面と光出射面を有する透光性部材/光透過性部材で構成され、
前記光源はこの導光体の一端面に配置され、導光体の他端面にはこの光源からの光を反射する反射面が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光源ユニット。
【請求項7】
前記発光体は面状発光素子で構成され、
この面状発光素子の発光面は前記導光体の端面との間に距離を隔てて配置されると共に、
前記光散乱面の法線に対して所定角度傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の光源ユニット。
【請求項8】
前記面状発光素子と前記導光体の端面との間の距離は0.25ミリメートル、前記発光面と光散乱面の法線との傾斜角度は3度に設定されていることを特徴とする請求項7に記載の光源ユニット。
【請求項9】
前記光源は、前記導光体の端面に配置した3つ以上の発光体で構成され、
前記第1の発光体と第2の発光体との間に第3の発光体が、それぞれ出射光路方向に距離を隔てて配列されていることを特徴とする請求項1に記載の光源ユニット。
【請求項10】
画像の読取面を有するプラテンと、
前記読取面に線状光を照射する光源ユニットと、
前記読取面からの反射光を所定の結像面に集光する集光レンズと、
前記集光レンズの結像面に配置されたラインセンサと、
を備え、
前記光源ユニットは請求項1乃至9に記載の構成を備えていることを特徴とする画像読取装置。
【請求項11】
前記光源ユニットを構成する第1の発光体と第2の発光体とは、前記ラインセンサの主走査方向に両端部の光量が中央部の光量より大きくなるように前記光出射面から前記読取面に向かう出射光路方向に距離を隔てて配列されていることを特徴とする画像読取装置。
【請求項12】
前記第1の発光体と第2の発光体との出射光路方向の間隔は前記集光レンズの照度特性を補完する距離に設定されていることを特徴とする請求項11に記載の画像読取装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−188153(P2011−188153A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−49937(P2010−49937)
【出願日】平成22年3月5日(2010.3.5)
【出願人】(000231589)ニスカ株式会社 (568)
【Fターム(参考)】