光源装置及び投写型映像表示装置
【課題】 第1リフレクタ及び回転体(カラーホイール)を組み合わせる場合に、発光光を効率よく取り出すことを可能とする光源装置及び投写型映像表示装置を提供する。
【解決手段】 投写型映像表示装置100は、複数の光源10Bを有する光源ユニット10と、反射面30Aを有するリフレクタ30とを備える。反射面30Aは、複数の光源10Bから出射される励起光を焦点位置30Xの近傍に反射する。前記第1リフレクタの焦点位置の近傍には発光体Gが設けられる。リフレクタ30は、複数の光源10Bから前記励起光が出射される方向と同じ方向に向けて反射された光を透過する透過領域31を有する。複数の光源10Bは、焦点位置30Xの焦点位置を中心とする同心円状に配置される。
【解決手段】 投写型映像表示装置100は、複数の光源10Bを有する光源ユニット10と、反射面30Aを有するリフレクタ30とを備える。反射面30Aは、複数の光源10Bから出射される励起光を焦点位置30Xの近傍に反射する。前記第1リフレクタの焦点位置の近傍には発光体Gが設けられる。リフレクタ30は、複数の光源10Bから前記励起光が出射される方向と同じ方向に向けて反射された光を透過する透過領域31を有する。複数の光源10Bは、焦点位置30Xの焦点位置を中心とする同心円状に配置される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光を出射する複数の固体光源を有する光源ユニットを備える光源装置及び投写型映像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光源ユニットと、光源ユニットから出射された光を変調する光変調素子と、光変調素子によって変調された光を投写面上に投写する投写ユニットとを有する投写型映像表示装置が知られている。
【0003】
ここで、光源ユニットから出射される光を励起光として、赤成分光、緑成分光、青成分光などの基準映像光(以下、発光光)発光する発光体を有する投写型映像表示装置が提案されている(例えば、特許文献1)。具体的には、各色成分光を発光する複数種類の発光体がカラーホイールに設けられており、カラーホイールの回転によって、各色成分光が時分割で出射される。
【0004】
また、光源ユニットから出射される光を増大する手法として、複数の固体光源(LEDやLDなど)をアレイ状に配置する技術も提案されている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−052070号公報
【特許文献2】特開2007−004197号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、発光体を用いるケースでは、光源ユニットから出射される光が発光体のみに照射されることが好ましい。従って、光源ユニットから出射される光は密集している必要がある。
【0007】
光源ユニットから出射される光は密集するためには、複数の固体光源を密集して配置することが考えられる。しかしながら、冷却等の観点から、複数の固体光源を密集して配置することは難しい。
【0008】
或いは、光源ユニットから出射される光は密集するためには、複数の固体光源から出射される光を反射するミラー群を設けて、ミラー群で反射される光の進行方向から見て、ミラー群を密集して配置することが考えられる。しかしながら、ミラー群を構成する各ミラーの位置決めが困難である。
【0009】
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、複数の固体光源から出射される光を簡易な構成で密集することを可能とする光源装置及び投写型映像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の特徴に係る光源装置は、光を出射する複数の固体光源を有する光源ユニット(光源ユニット10)と、放物面形状を有する第1反射面(反射面30A)を有する第1リフレクタ(リフレクタ30)とを備える。前記第1反射面は、前記複数の固体光源と対向しており、前記複数の固体光源から出射される光を前記第1リフレクタの焦点位置の近傍に反射する。前記複数の固体光源から光が出射される方向と同じ方向に向けて、前記第1リフレクタで反射される光を反射する反射部材(第1回転面41或いはリフレクタ310)が設けられる。前記第1リフレクタは、前記反射部材で反射された光を透過する透過領域(透過領域31)を有する。前記複数の固体光源は、前記複数の固体光源から光が出射される方向から見て、前記第1リフレクタの焦点位置を中心とする同心円状に配置される。
【0011】
第1の特徴において、光源装置は、回転軸を中心として回転する円盤形状の回転体(カラーホイール40)を備える。前記回転体は、前記複数の固体光源から出射される光に応じて発光光を発光する発光体が設けられた回転面(第2回転面42)を有する。前記発光体は、前記第1リフレクタの焦点位置の近傍に設けられる。
【0012】
第1の特徴において、前記反射部材は、放物面形状を有する第2反射面(反射面310A)を有する第2リフレクタ(リフレクタ310)である。前記第2反射面は、前記第1反射面と対向する。前記発光体は、前記第2リフレクタの焦点位置の近傍を通るように配置される。
【0013】
第1の特徴において、前記反射部材は、前記回転体に設けられる回転体反射面(第1回転面41)である。前記回転体反射面で反射される光が前記透過領域を通るように、前記回転体反射面で反射される光を導く導光部材(レンズ111又はロッドインテグレータ211)が設けられる。
【0014】
第1の特徴において、前記光源ユニットは、複数の分割ユニットによって構成される。
【0015】
第1の特徴において、前記導光部材は、レンズ又はロッドインテグレータである。
【0016】
第2の特徴に係る投写型映像表示装置は、第1の特徴に係る光源装置と、前記光源装置から出射される光を変調する光変調素子と、前記光変調素子によって変調される光を投写する投写ユニットとを備える。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、複数の固体光源から出射される光を簡易な構成で密集することを可能とする光源装置及び投写型映像表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、第1実施形態に係る投写型映像表示装置100を示す図である。
【図2】図2は、第1実施形態に係る光源ユニット10を示す図である。
【図3】図3は、第1実施形態に係るリフレクタ30を示す図である。
【図4】図4は、第1実施形態に係るカラーホイール40を示す図である。
【図5】図5は、第1実施形態に係るカラーホイール40を示す図である。
【図6】図6は、第1実施形態に係るカラーホイール40を示す図である。
【図7】図7は、変更例1に係るカラーホイール40を示す図である。
【図8】図8は、変更例2に係るリフレクタ30を示す図である。
【図9】図9は、変更例3に係る光源ユニット10を示す図である。
【図10】図10は、変更例4に係るリフレクタ30を示す図である。
【図11】図11は、変更例4に係る光源ユニット10を示す図である。
【図12】図12は、変更例5に係る投写型映像表示装置100を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下において、本発明の実施形態に係る光源装置及び投写型映像表示装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
【0020】
ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0021】
[実施形態の概要]
実施形態に係る光源装置は、光を出射する複数の固体光源を有する光源ユニットと、放物面形状を有する第1反射面を有する第1リフレクタとを備える。前記第1反射面は、前記複数の固体光源と対向しており、前記複数の固体光源から出射される光を前記第1リフレクタの焦点位置近傍に反射する。前記複数の固体光源から光が出射される方向と同じ方向に向けて、前記第1リフレクタで反射される光を反射する反射部材が設けられる。前記第1リフレクタは、前記反射部材で反射された光を透過する透過領域を有する。前記複数の固体光源は、前記複数の固体光源から光が出射される方向から見て、前記第1リフレクタの焦点位置を中心とする同心円状に配置される。
【0022】
実施形態では、第1リフレクタは、複数の固体光源から出射される光を第1リフレクタの焦点位置の近傍に反射する第1反射面を有しており、複数の固体光源から光が出射される方向と同じ方向に向けて、反射部材で反射された光を透過する透過領域を有する。従って、発光体から発光される発光光を透過領域から取り出すことができる。
【0023】
また、第1反射面は、放物面形状を有しており、複数の固体光源は、複数の固体光源から光が出射される方向から見て、第1リフレクタの焦点位置を中心とする同心円状に配置される。従って、複数の固体光源から出射される光を簡易な構成で密集することができる。
【0024】
[第1実施形態]
(投写型映像表示装置)
以下において、第1実施形態に係る投写型映像表示装置について説明する。図1は、第1実施形態に係る投写型映像表示装置100を示す図である。なお、第1実施形態では、基準映像光として、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bを用いるケースについて例示する。
【0025】
図1に示すように、第1に、投写型映像表示装置100は、光源ユニット10と、冷却ファン20と、リフレクタ30と、カラーホイール40と、回転モータ50と、フライアイレンズユニット60と、液晶パネル70と、ダイクロイックキューブ80と、投写ユニット90とを有する。
【0026】
光源ユニット10は、例えば、LD(Laser Diode)やLED(Light Emitting Diode)などの複数の固体光源によって構成される。第1実施形態では、光源ユニット10として、光源10B及び光源10Rが設けられる。
【0027】
光源10Bは、励起光を出射する。第1実施形態では、光源10Bは、青成分光Bを出射する。なお、青成分光Bは、基準映像光として用いられるとともに、緑成分光Gの励起光としても用いられる。光源10Bは、例えば、LD(Laser Diode)やLED(Light Emitting Diode)などである。
【0028】
光源10Rは、基準映像光として赤成分光Rを出射する。光源10Rは、例えば、LD(Laser Diode)やLED(Light Emitting Diode)などである。
【0029】
ここで、光源10B及び光源10Rには、ヒートシンク11が併設される。ヒートシンク11は、光源10B及び光源10Rを冷却する。なお、光源10B及び光源10Rの詳細については後述する(図2を参照)。
【0030】
冷却ファン20は、光源ユニット10から光が出射される方向から見て、回転モータ50と重なるように配置される。冷却ファン20は、ヒートシンク11や回転モータ50を冷却する。
【0031】
リフレクタ30は、放物面形状を有する反射面30Aを有する。反射面30Aは、光源ユニット10と対向しており、光源ユニット10から出射される光(赤成分光R、青成分光B)をリフレクタ30の焦点位置30Xの近傍に反射する。なお、青成分光Bは、上述したように、励起光としても用いられる。なお、焦点位置30Xの近傍とは、焦点位置30Xから一定距離内の範囲である。一定距離は、投写型映像表示装置100或いは光源装置の光学特性に応じて定められる。
【0032】
第1実施形態では、リフレクタ30は、カラーホイール40で反射された光を透過する透過領域31を有する。カラーホイール40で反射された光は、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bを含む。ここで、緑成分光Gは、発光体から発光される発光光である。なお、リフレクタ30の詳細については後述する(図3を参照)。
【0033】
カラーホイール40は、励起光(青成分光B)の光軸に沿って延びる回転軸40Xを中心として回転するように構成される。カラーホイール40は、リフレクタ30の焦点位置30Xの近傍を通るように配置されており、発光光(第1実施形態では、緑成分光G)を発光する発光体(第1実施形態では、発光体G)を有する。発光体(第1実施形態では、発光体G)は、リフレクタ30の焦点位置30Xの近傍に配置される。
【0034】
第1実施形態では、カラーホイール40は、リフレクタ30で反射される光を反射する反射型回転体の一例である。なお、カラーホイール40の詳細については後述する(図4〜図6を参照)。
【0035】
回転モータ50は、カラーホイール40を回転するためのモータである。具体的には、回転モータ50は、回転軸40Xを中心としてカラーホイール40を回転する。
【0036】
フライアイレンズユニット60は、光源ユニット10から出射される光を均一化する。具体的には、フライアイレンズユニット60は、フライアイレンズ60A及びフライアイレンズ60Bによって構成される。フライアイレンズ60A及びフライアイレンズ60Bは、それぞれ、複数の微少レンズによって構成される。各微少レンズは、光源ユニット10から出射される光が液晶パネル70の全面に照射されるように、光源ユニット10から出射される光を集光する。
【0037】
液晶パネル70は、光源ユニット10から出射される光を変調する。第1実施形態では、液晶パネル70として、液晶パネル70R、液晶パネル70G及び液晶パネル70Bが設けられる。
【0038】
液晶パネル70Rは、赤映像信号Rに基づいて赤成分光Rを変調する。液晶パネル70Rに光が入射する側には、一の偏光方向(例えば、S偏光)を有する光を透過して、他の偏光方向(例えば、P偏光)を有する光を遮光する入射側偏光板71Rが設けられている。液晶パネル70Rから光が出射する側には、一の偏光方向(例えば、S偏光)を有する光を遮光して、他の偏光方向(例えば、P偏光)を有する光を透過する出射側偏光板72Rが設けられている。
【0039】
液晶パネル70Gは、緑映像信号Gに基づいて緑成分光Gを変調する。液晶パネル70Gに光が入射する側には、一の偏光方向(例えば、S偏光)を有する光を透過して、他の偏光方向(例えば、P偏光)を有する光を遮光する入射側偏光板71Gが設けられる。一方で、液晶パネル70Gから光が出射する側には、一の偏光方向(例えば、S偏光)を有する光を遮光して、他の偏光方向(例えば、P偏光)を有する光を透過する出射側偏光板72Gが設けられる。
【0040】
液晶パネル70Bは、青映像信号Bに基づいて青成分光Bを変調する。液晶パネル70Bに光が入射する側には、一の偏光方向(例えば、S偏光)を有する光を透過して、他の偏光方向(例えば、P偏光)を有する光を遮光する入射側偏光板71Bが設けられる。一方で、液晶パネル70Bから光が出射する側には、一の偏光方向(例えば、S偏光)を有する光を遮光して、他の偏光方向(例えば、P偏光)を有する光を透過する出射側偏光板72Bが設けられる。
【0041】
ここで、各液晶パネル70には、コントラスト比や透過率を向上させる補償板が設けられていてもよい。また、各偏光板は、偏光板に入射する光の光量や熱負担を軽減させるプリ偏光板を有していてもよい。
【0042】
ダイクロイックキューブ80は、液晶パネル70R、液晶パネル70G及び液晶パネル70Bから出射される光を合成する色合成部を構成する。ダイクロイックキューブ80から出射された合成光(映像光)は、投写ユニット90に導かれる。
【0043】
投写ユニット90は、ダイクロイックキューブ80から出射された合成光(映像光)を投写面(不図示)上などに投写する。
【0044】
第2に、投写型映像表示装置100は、必要なレンズ群及びミラー群を有する。レンズ群としては、レンズ111〜レンズ118が設けられており、ミラー群としては、ミラー121〜ミラー126が設けられる。
【0045】
レンズ111は、焦点位置30Xと透過領域31との間に設けられており、カラーホイール40で反射される光が透過領域31を通るように、カラーホイール40で反射される光を導く導光部材の一例である。レンズ111は、焦点位置30Xの近傍に配置されることが好ましい。
【0046】
レンズ112及びレンズ113は、光源ユニット10から出射される光が液晶パネル70の全面に照射されるように、光源ユニット10から出射される光を集光する集光レンズである。レンズ114及びレンズ115は、各色成分光の光路長を調整するためのリレーレンズである。レンズ116は、赤成分光Rを液晶パネル70Rに集光する集光レンズである。レンズ117は、緑成分光Gを液晶パネル70Gに集光する集光レンズである。レンズ118は、青成分光Bを液晶パネル70Bに集光する集光レンズである。
【0047】
ミラー121は、各色成分光を反射する反射ミラーである。ミラー122は、青成分光Bを透過して、赤成分光R及び緑成分光Gを反射するダイクロイックミラーである。ミラー123は、緑成分光Gを透過して、赤成分光Rを反射するダイクロイックミラーである。ミラー124及びミラー125は、赤成分光Rを反射する反射ミラーである。ミラー126は、青成分光Bを反射する反射ミラーである。
【0048】
(光源)
以下において、第1実施形態に係る光源について説明する。図2は、第1実施形態に係る光源ユニット10を示す図である。なお、図2は、光源ユニット10から出射される方向から各固体光源の配置を見た図である。
【0049】
図2に示すように、複数の光源10Bは、リフレクタ30の焦点位置30Xを中心とする同心円状に配置される。同様に、複数の光源10Rは、リフレクタ30の焦点位置30Xを中心とする同心円状に配置される。
【0050】
第1実施形態では、複数の光源10Rは、複数の光源10Bよりも内側に配置される。また、光源10Rは、リフレクタ30の焦点位置30Xを中心とする同心円の半径方向において、光源10Bからずれた位置に配置される。これによって、光源10R及び光源10Bの密集度を高めることが可能である。
【0051】
なお、上述した回転モータ50は、複数の光源10Rよりもさらに内側に配置される。図2では示されていないが、上述した冷却ファン20も、複数の光源10Rよりもさらに内側に配置される。
【0052】
また、冷却ファン20は、ヒートシンク11に対して、光源10B及び光源10Rから光が出射される向きとは反対側に設けられていてもよい。例えば、後述する図3において、ヒートシンク11は、冷却ファン20が設けられている位置にまで張り出しており、冷却ファン20は、光源10B及び光源10Rから光が出射される向きとは反対側に移動されていてもよい。 (リフレクタ)
以下において、第1実施形態に係るリフレクタについて説明する。図3は、第1実施形態に係るリフレクタ30を示す図である。なお、図3は、リフレクタ30を側面から見た図である。
【0053】
図3に示すように、リフレクタ30は、放物面形状を有する反射面30Aを有する。反射面30Aは、光源ユニット10と対向しており光源ユニット10から出射される光(赤成分光R、青成分光B)をリフレクタ30の焦点位置30Xの近傍に反射する。なお、青成分光Bは、上述したように、励起光としても用いられる。
【0054】
第1実施形態では、リフレクタ30は、カラーホイール40で反射された光を透過する透過領域31を有する。カラーホイール40で反射された光は、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bを含む。ここで、緑成分光Gは、発光体から発光される発光光である。
【0055】
第1実施形態では、カラーホイール40で反射された光は、レンズ111によって導かれて、透過領域31を透過する。なお、透過領域31は、透明な部材によって構成されていてもよく、開口であってもよい。
【0056】
(カラーホイール)
以下において、第1実施形態に係るカラーホイールについて説明する。図4〜図6は、第1実施形態に係るカラーホイール40を示す図である。なお、図4は、カラーホイール40を側面から見た図である。図5は、第1回転面41を正面から見た図である。図6は、第2回転面42を正面から見た図である。
【0057】
図4に示すように、カラーホイール40は、第1回転面41及び第2回転面42を有する。第1回転面41は、反射面30A(レンズ111)から離れた側に設けられる面である。第2回転面42は、反射面30A(レンズ111)に近い側に設けられる面である。
【0058】
第1回転面41は、図5に示すように、緑領域41G、赤領域41R及び青領域41Bをを有する。緑領域41Gは、反射膜によって構成される。赤領域41R及び青領域41Bは、拡散膜及び反射膜によって構成される。なお、赤領域41R及び青領域41Bを構成する拡散膜は、赤領域41R及び青領域41Bを構成する反射膜よりも、反射面30A(レンズ111)に近い側に設けられる。
【0059】
ここで、緑領域41Gは、回転軸40Xを中心とする円環領域のうち、所定の中心角度θGを有する領域である。赤領域41Rは、回転軸40Xを中心とする円環領域のうち、所定の中心角度θRを有する領域である。青領域41Bは、回転軸40Xを中心とする円環領域のうち、所定の中心角度θBを有する領域である。
【0060】
第1実施形態では、第1回転面41は、リフレクタ30で反射される光を反射する反射部材を構成することに留意すべきである。
【0061】
第2回転面42は、図6に示すように、緑領域42G、赤領域42R及び青領域42Bを有する。緑領域42Gは、光源10Bから出射される励起光(青成分光B)に応じて緑成分光G(発光光)を発光する発光体Gを有する。発光体Gは、蛍光体或いは燐光体である。赤領域42R及び青領域42Bは、透明な部材によって構成される。
【0062】
ここで、緑領域42Gは、回転軸40Xを中心とする円環領域のうち、所定の中心角度θGを有する領域である。赤領域42Rは、回転軸40Xを中心とする円環領域のうち、所定の中心角度θRを有する領域である。青領域42Bは、回転軸40Xを中心とする円環領域のうち、所定の中心角度θBを有する領域である。
【0063】
なお、緑領域42Gは、緑領域41Gと重ね合わされる領域である。また、赤領域42Rは、赤領域41Rと重ね合わされる領域であり、青領域42Bは、青領域41Bと重ね合わされる領域である。
【0064】
第1実施形態では、赤領域42Rは、透明な部材によって構成される。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。赤領域42Rは、発光体Gを有していてもよい。すなわち、赤領域42Rは、緑領域42Gの一部を構成していてもよい。このようなケースでは、赤成分光Rは、発光体Gを透過することに留意すべきである。
【0065】
第1実施形態では、光源装置は、少なくとも光源ユニット10、リフレクタ30及びカラーホイール40によって構成される。但し、光源装置は、光源ユニット10、リフレクタ30及びカラーホイール40以外にも、フライアイレンズユニット60などを含んでもよい。
【0066】
(作用及び効果)
第1実施形態では、リフレクタ30は、光源ユニット10から出射される励起光をリフレクタ30の焦点位置30Xの近傍(カラーホイール40に設けられる発光体)に反射する反射面30Aを有しており、光源ユニット10から励起光が出射される方向と同じ方向に向けて、反射部材(第1回転面41)で反射された光を透過する透過領域31を有する。従って、発光体から発光される発光光を透過領域から取り出すことができる。
【0067】
また、反射面30Aは、放物面形状を有しており、光源ユニット10を構成する固体光源は、光源ユニット10から励起光が出射される方向から見て、リフレクタ30の焦点位置30Xを中心とする同心円状に配置される。従って、複数の固体光源から出射される光を簡易な構成で密集することができる。
【0068】
[変更例1]
以下において、第1実施形態の変更例1について説明する。以下においては、第1実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0069】
具体的には、第1実施形態では、カラーホイール40で反射された光は、レンズ111によって導かれる。これに対して、変更例1では、カラーホイール40で反射された光は、ロッドインテグレータによって導かれる。
【0070】
詳細には、図7に示すように、変更例1では、レンズ111に替えて、ロッドインテグレータ211が設けられる。
【0071】
ロッドインテグレータ211は、レンズ111と同様に、焦点位置30Xと透過領域31との間に設けられており、カラーホイール40で反射される光が透過領域31を通るように、カラーホイール40で反射される光を導く導光部材の一例である。ロッドインテグレータ211は、焦点位置30Xの近傍に配置されることが好ましい。ここで、ロッドインテグレータ211は、カラーホイール40で反射される光を略平行光化してもよい。
【0072】
なお、ロッドインテグレータ211は、ガラスなどの透明部材によって構成される中実のロッドである。或いは、ロッドインテグレータ211は、内壁がミラー面によって構成される中空のロッドであってもよい。
【0073】
[変更例2]
以下において、第1実施形態の変更例2について説明する。以下においては、第1実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0074】
第1実施形態では、リフレクタ30で反射される光を反射する反射部材は、カラーホイール40の第1回転面41である。また、発光体Gは、カラーホイール40に設けられる。これに対して、変更例2では、リフレクタ30で反射される光を反射する反射部材は、放物面形状を有するリフレクタである。
【0075】
詳細には、図8に示すように、変更例2では、リフレクタ310が設けられる。また、レンズ111が省略される。
【0076】
リフレクタ310は、放物面形状を有する反射面310Aを有する。反射面310Aは、リフレクタ30の反射面30Aと対向する。リフレクタ310は、リフレクタ310の焦点位置がリフレクタ30の焦点位置30Xと重なるように配置される。反射面30Aで反射された光は、反射面310Aによって略平行光化される。
【0077】
変更例2では、リフレクタ310(第2リフレクタ)は、リフレクタ30(第1リフレクタ)で反射される光を反射する反射部材を構成する。また、リフレクタ310は、リフレクタ30で反射される光が透過領域31を通るように、リフレクタ310で反射される光を導く導光部材を構成する。
【0078】
なお、変更例2では、特に図示していないが、光源ユニット10から出射される光は、カラーホイール40に設けられる発光体から発光される発光光の励起光として用いられる。
【0079】
[変更例3]
以下において、第1実施形態の変更例3について説明する。以下においては、第1実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0080】
第1実施形態では、赤成分光Rは、光源10Rから出射される。これに対して、変更例3では、赤成分光Rは、励起光(青成分光B)によって励起される発光光である。
【0081】
詳細には、図9に示すように、変更例3では、光源10Rが設けられておらず、光源10Bのみが設けられる。
【0082】
なお、上述した赤領域42Rは、光源10Bから出射される励起光(青成分光B)に応じて赤成分光R(発光光)を発光する発光体Rを有する。発光体Rは、蛍光体或いは燐光体である。
【0083】
[変更例4]
以下において、第1実施形態の変更例4について説明する。以下においては、変更例2に対する相違点について主として説明する。
【0084】
詳細には、変更例4では、リフレクタ30は、光源ユニット10から光が出射される側から見て、円形形状ではなくてもよい。例えば、光源ユニット10から出射される光の反射に寄与しない部分については、リフレクタ30の反射面30Aが放物面形状を有していなくてもよい。例えば、図10に示すように、上下において反射面30Aの両端が直線状の形状を有していてもよい。
【0085】
このようなケースでは、光源10Bは、反射面30Aのうち、放物面形状を有する部分に光が照射されるように配置される。例えば、図11に示すように、上下において光源10Bが直線上に配置されてもよい。
【0086】
なお、図11においては、説明簡略化のために、光源10Rが省略されているに過ぎないことに留意すべきである。
【0087】
[変更例5]
以下において、第1実施形態の変更例5について説明する。以下においては、第1実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0088】
具体的には、第1実施形態では、3板タイプの投写型映像表示装置100について例示した。これに対して、変更例5では、単板タイプの投写型映像表示装置100について説明する。
【0089】
詳細には、変更例5では、図12に示すように、投写型映像表示装置100は、フライアイレンズユニット60に替えて、ロッドインテグレータ460を有しており、複数の液晶パネル70に替えて、DMD470を有する。また、投写型映像表示装置100は、レンズ411を有する。
【0090】
なお、変更例5では、色成分光の分離及び合成に必要な構成(例えば、ダイクロイックキューブ80、レンズ群、ミラー群)は不要であることに留意すべきである。
【0091】
ロッドインテグレータ460は、ガラスなどの透明部材によって構成される中実のロッドである。ロッドインテグレータ460は、光源ユニット10から出射される光を均一化する。なお、ロッドインテグレータ460は、内壁がミラー面によって構成される中空のロッドであってもよい。
【0092】
DMD470は、複数の微小ミラーによって構成されており、複数の微小ミラーは可動式である。各微小ミラーは、基本的に1画素に相当する。DMD470は、各微小ミラーの角度を変更することによって、投写ユニット90側に光を反射するか否かを切り替える。
【0093】
レンズ411は、光源ユニット10から出射される光をDMD470に集光する集光レンズである。
【0094】
なお、DMD470は、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bを時分割で出射するため、光源10B及び光源10Rは、常時点灯ではなくて、時分割点灯でよいことに留意すべきである。
【0095】
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0096】
実施形態では、励起光として青成分光Bを用いるケースについて説明した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、励起光として紫外成分光を用いてもよい。このようなケースでは、紫外成分光に応じて青成分光Bを出射する発光体が用いられる。
【0097】
実施形態では、複数の光源10Rは、複数の光源10Bよりも内側に配置される。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。光源10R及び光源10Bは、リフレクタ30の焦点位置30Xを中心とする1つの同心円上に配置されていてもよい。例えば、焦点位置30Xを中心とする1つの同心円上において、光源10R及び光源10Bは、交互に配置されていてもよい。
【0098】
実施形態では特に触れていなが、光源ユニット10は、複数の分割ユニットによって構成されていてもよい。これによって、分割ユニット毎に、固体光源を交換することが可能である。
【0099】
実施形態では、光源10Bから出射される青成分光Bは、励起光として用いられる。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。光源10Bから出射される青成分光Bは、基準映像光として用いられてもよい。
【符号の説明】
【0100】
10…光源ユニット、10B…光源、10R…光源、11…ヒートシンク、20…冷却ファン、30…リフレクタ、30A…反射面、30X…焦点位置、31…透過領域、40…カラーホイール、40X…回転軸、41…第1回転面、41B…青領域、41G…緑領域、41R…赤領域、42…第2回転面、42B…青領域、42G…緑領域、42R…赤領域、50…回転モータ、60…フライアイレンズユニット、60A…フライアイレンズ、60B…フライアイレンズ、70…液晶パネル、70B…液晶パネル、70G…液晶パネル、70R…液晶パネル、71B…入射側偏光板、71G…入射側偏光板、71R…入射側偏光板、72B…出射側偏光板、72G…出射側偏光板、72R…出射側偏光板、80…ダイクロイックキューブ、90…投写ユニット、100…投写型映像表示装置、111〜118…レンズ、121〜126…ミラー、211…ロッドインテグレータ、310…リフレクタ、310A…反射面、411…レンズ、460…ロッドインテグレータ、470…DMD
【技術分野】
【0001】
本発明は、光を出射する複数の固体光源を有する光源ユニットを備える光源装置及び投写型映像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光源ユニットと、光源ユニットから出射された光を変調する光変調素子と、光変調素子によって変調された光を投写面上に投写する投写ユニットとを有する投写型映像表示装置が知られている。
【0003】
ここで、光源ユニットから出射される光を励起光として、赤成分光、緑成分光、青成分光などの基準映像光(以下、発光光)発光する発光体を有する投写型映像表示装置が提案されている(例えば、特許文献1)。具体的には、各色成分光を発光する複数種類の発光体がカラーホイールに設けられており、カラーホイールの回転によって、各色成分光が時分割で出射される。
【0004】
また、光源ユニットから出射される光を増大する手法として、複数の固体光源(LEDやLDなど)をアレイ状に配置する技術も提案されている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−052070号公報
【特許文献2】特開2007−004197号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、発光体を用いるケースでは、光源ユニットから出射される光が発光体のみに照射されることが好ましい。従って、光源ユニットから出射される光は密集している必要がある。
【0007】
光源ユニットから出射される光は密集するためには、複数の固体光源を密集して配置することが考えられる。しかしながら、冷却等の観点から、複数の固体光源を密集して配置することは難しい。
【0008】
或いは、光源ユニットから出射される光は密集するためには、複数の固体光源から出射される光を反射するミラー群を設けて、ミラー群で反射される光の進行方向から見て、ミラー群を密集して配置することが考えられる。しかしながら、ミラー群を構成する各ミラーの位置決めが困難である。
【0009】
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、複数の固体光源から出射される光を簡易な構成で密集することを可能とする光源装置及び投写型映像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の特徴に係る光源装置は、光を出射する複数の固体光源を有する光源ユニット(光源ユニット10)と、放物面形状を有する第1反射面(反射面30A)を有する第1リフレクタ(リフレクタ30)とを備える。前記第1反射面は、前記複数の固体光源と対向しており、前記複数の固体光源から出射される光を前記第1リフレクタの焦点位置の近傍に反射する。前記複数の固体光源から光が出射される方向と同じ方向に向けて、前記第1リフレクタで反射される光を反射する反射部材(第1回転面41或いはリフレクタ310)が設けられる。前記第1リフレクタは、前記反射部材で反射された光を透過する透過領域(透過領域31)を有する。前記複数の固体光源は、前記複数の固体光源から光が出射される方向から見て、前記第1リフレクタの焦点位置を中心とする同心円状に配置される。
【0011】
第1の特徴において、光源装置は、回転軸を中心として回転する円盤形状の回転体(カラーホイール40)を備える。前記回転体は、前記複数の固体光源から出射される光に応じて発光光を発光する発光体が設けられた回転面(第2回転面42)を有する。前記発光体は、前記第1リフレクタの焦点位置の近傍に設けられる。
【0012】
第1の特徴において、前記反射部材は、放物面形状を有する第2反射面(反射面310A)を有する第2リフレクタ(リフレクタ310)である。前記第2反射面は、前記第1反射面と対向する。前記発光体は、前記第2リフレクタの焦点位置の近傍を通るように配置される。
【0013】
第1の特徴において、前記反射部材は、前記回転体に設けられる回転体反射面(第1回転面41)である。前記回転体反射面で反射される光が前記透過領域を通るように、前記回転体反射面で反射される光を導く導光部材(レンズ111又はロッドインテグレータ211)が設けられる。
【0014】
第1の特徴において、前記光源ユニットは、複数の分割ユニットによって構成される。
【0015】
第1の特徴において、前記導光部材は、レンズ又はロッドインテグレータである。
【0016】
第2の特徴に係る投写型映像表示装置は、第1の特徴に係る光源装置と、前記光源装置から出射される光を変調する光変調素子と、前記光変調素子によって変調される光を投写する投写ユニットとを備える。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、複数の固体光源から出射される光を簡易な構成で密集することを可能とする光源装置及び投写型映像表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、第1実施形態に係る投写型映像表示装置100を示す図である。
【図2】図2は、第1実施形態に係る光源ユニット10を示す図である。
【図3】図3は、第1実施形態に係るリフレクタ30を示す図である。
【図4】図4は、第1実施形態に係るカラーホイール40を示す図である。
【図5】図5は、第1実施形態に係るカラーホイール40を示す図である。
【図6】図6は、第1実施形態に係るカラーホイール40を示す図である。
【図7】図7は、変更例1に係るカラーホイール40を示す図である。
【図8】図8は、変更例2に係るリフレクタ30を示す図である。
【図9】図9は、変更例3に係る光源ユニット10を示す図である。
【図10】図10は、変更例4に係るリフレクタ30を示す図である。
【図11】図11は、変更例4に係る光源ユニット10を示す図である。
【図12】図12は、変更例5に係る投写型映像表示装置100を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下において、本発明の実施形態に係る光源装置及び投写型映像表示装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
【0020】
ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0021】
[実施形態の概要]
実施形態に係る光源装置は、光を出射する複数の固体光源を有する光源ユニットと、放物面形状を有する第1反射面を有する第1リフレクタとを備える。前記第1反射面は、前記複数の固体光源と対向しており、前記複数の固体光源から出射される光を前記第1リフレクタの焦点位置近傍に反射する。前記複数の固体光源から光が出射される方向と同じ方向に向けて、前記第1リフレクタで反射される光を反射する反射部材が設けられる。前記第1リフレクタは、前記反射部材で反射された光を透過する透過領域を有する。前記複数の固体光源は、前記複数の固体光源から光が出射される方向から見て、前記第1リフレクタの焦点位置を中心とする同心円状に配置される。
【0022】
実施形態では、第1リフレクタは、複数の固体光源から出射される光を第1リフレクタの焦点位置の近傍に反射する第1反射面を有しており、複数の固体光源から光が出射される方向と同じ方向に向けて、反射部材で反射された光を透過する透過領域を有する。従って、発光体から発光される発光光を透過領域から取り出すことができる。
【0023】
また、第1反射面は、放物面形状を有しており、複数の固体光源は、複数の固体光源から光が出射される方向から見て、第1リフレクタの焦点位置を中心とする同心円状に配置される。従って、複数の固体光源から出射される光を簡易な構成で密集することができる。
【0024】
[第1実施形態]
(投写型映像表示装置)
以下において、第1実施形態に係る投写型映像表示装置について説明する。図1は、第1実施形態に係る投写型映像表示装置100を示す図である。なお、第1実施形態では、基準映像光として、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bを用いるケースについて例示する。
【0025】
図1に示すように、第1に、投写型映像表示装置100は、光源ユニット10と、冷却ファン20と、リフレクタ30と、カラーホイール40と、回転モータ50と、フライアイレンズユニット60と、液晶パネル70と、ダイクロイックキューブ80と、投写ユニット90とを有する。
【0026】
光源ユニット10は、例えば、LD(Laser Diode)やLED(Light Emitting Diode)などの複数の固体光源によって構成される。第1実施形態では、光源ユニット10として、光源10B及び光源10Rが設けられる。
【0027】
光源10Bは、励起光を出射する。第1実施形態では、光源10Bは、青成分光Bを出射する。なお、青成分光Bは、基準映像光として用いられるとともに、緑成分光Gの励起光としても用いられる。光源10Bは、例えば、LD(Laser Diode)やLED(Light Emitting Diode)などである。
【0028】
光源10Rは、基準映像光として赤成分光Rを出射する。光源10Rは、例えば、LD(Laser Diode)やLED(Light Emitting Diode)などである。
【0029】
ここで、光源10B及び光源10Rには、ヒートシンク11が併設される。ヒートシンク11は、光源10B及び光源10Rを冷却する。なお、光源10B及び光源10Rの詳細については後述する(図2を参照)。
【0030】
冷却ファン20は、光源ユニット10から光が出射される方向から見て、回転モータ50と重なるように配置される。冷却ファン20は、ヒートシンク11や回転モータ50を冷却する。
【0031】
リフレクタ30は、放物面形状を有する反射面30Aを有する。反射面30Aは、光源ユニット10と対向しており、光源ユニット10から出射される光(赤成分光R、青成分光B)をリフレクタ30の焦点位置30Xの近傍に反射する。なお、青成分光Bは、上述したように、励起光としても用いられる。なお、焦点位置30Xの近傍とは、焦点位置30Xから一定距離内の範囲である。一定距離は、投写型映像表示装置100或いは光源装置の光学特性に応じて定められる。
【0032】
第1実施形態では、リフレクタ30は、カラーホイール40で反射された光を透過する透過領域31を有する。カラーホイール40で反射された光は、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bを含む。ここで、緑成分光Gは、発光体から発光される発光光である。なお、リフレクタ30の詳細については後述する(図3を参照)。
【0033】
カラーホイール40は、励起光(青成分光B)の光軸に沿って延びる回転軸40Xを中心として回転するように構成される。カラーホイール40は、リフレクタ30の焦点位置30Xの近傍を通るように配置されており、発光光(第1実施形態では、緑成分光G)を発光する発光体(第1実施形態では、発光体G)を有する。発光体(第1実施形態では、発光体G)は、リフレクタ30の焦点位置30Xの近傍に配置される。
【0034】
第1実施形態では、カラーホイール40は、リフレクタ30で反射される光を反射する反射型回転体の一例である。なお、カラーホイール40の詳細については後述する(図4〜図6を参照)。
【0035】
回転モータ50は、カラーホイール40を回転するためのモータである。具体的には、回転モータ50は、回転軸40Xを中心としてカラーホイール40を回転する。
【0036】
フライアイレンズユニット60は、光源ユニット10から出射される光を均一化する。具体的には、フライアイレンズユニット60は、フライアイレンズ60A及びフライアイレンズ60Bによって構成される。フライアイレンズ60A及びフライアイレンズ60Bは、それぞれ、複数の微少レンズによって構成される。各微少レンズは、光源ユニット10から出射される光が液晶パネル70の全面に照射されるように、光源ユニット10から出射される光を集光する。
【0037】
液晶パネル70は、光源ユニット10から出射される光を変調する。第1実施形態では、液晶パネル70として、液晶パネル70R、液晶パネル70G及び液晶パネル70Bが設けられる。
【0038】
液晶パネル70Rは、赤映像信号Rに基づいて赤成分光Rを変調する。液晶パネル70Rに光が入射する側には、一の偏光方向(例えば、S偏光)を有する光を透過して、他の偏光方向(例えば、P偏光)を有する光を遮光する入射側偏光板71Rが設けられている。液晶パネル70Rから光が出射する側には、一の偏光方向(例えば、S偏光)を有する光を遮光して、他の偏光方向(例えば、P偏光)を有する光を透過する出射側偏光板72Rが設けられている。
【0039】
液晶パネル70Gは、緑映像信号Gに基づいて緑成分光Gを変調する。液晶パネル70Gに光が入射する側には、一の偏光方向(例えば、S偏光)を有する光を透過して、他の偏光方向(例えば、P偏光)を有する光を遮光する入射側偏光板71Gが設けられる。一方で、液晶パネル70Gから光が出射する側には、一の偏光方向(例えば、S偏光)を有する光を遮光して、他の偏光方向(例えば、P偏光)を有する光を透過する出射側偏光板72Gが設けられる。
【0040】
液晶パネル70Bは、青映像信号Bに基づいて青成分光Bを変調する。液晶パネル70Bに光が入射する側には、一の偏光方向(例えば、S偏光)を有する光を透過して、他の偏光方向(例えば、P偏光)を有する光を遮光する入射側偏光板71Bが設けられる。一方で、液晶パネル70Bから光が出射する側には、一の偏光方向(例えば、S偏光)を有する光を遮光して、他の偏光方向(例えば、P偏光)を有する光を透過する出射側偏光板72Bが設けられる。
【0041】
ここで、各液晶パネル70には、コントラスト比や透過率を向上させる補償板が設けられていてもよい。また、各偏光板は、偏光板に入射する光の光量や熱負担を軽減させるプリ偏光板を有していてもよい。
【0042】
ダイクロイックキューブ80は、液晶パネル70R、液晶パネル70G及び液晶パネル70Bから出射される光を合成する色合成部を構成する。ダイクロイックキューブ80から出射された合成光(映像光)は、投写ユニット90に導かれる。
【0043】
投写ユニット90は、ダイクロイックキューブ80から出射された合成光(映像光)を投写面(不図示)上などに投写する。
【0044】
第2に、投写型映像表示装置100は、必要なレンズ群及びミラー群を有する。レンズ群としては、レンズ111〜レンズ118が設けられており、ミラー群としては、ミラー121〜ミラー126が設けられる。
【0045】
レンズ111は、焦点位置30Xと透過領域31との間に設けられており、カラーホイール40で反射される光が透過領域31を通るように、カラーホイール40で反射される光を導く導光部材の一例である。レンズ111は、焦点位置30Xの近傍に配置されることが好ましい。
【0046】
レンズ112及びレンズ113は、光源ユニット10から出射される光が液晶パネル70の全面に照射されるように、光源ユニット10から出射される光を集光する集光レンズである。レンズ114及びレンズ115は、各色成分光の光路長を調整するためのリレーレンズである。レンズ116は、赤成分光Rを液晶パネル70Rに集光する集光レンズである。レンズ117は、緑成分光Gを液晶パネル70Gに集光する集光レンズである。レンズ118は、青成分光Bを液晶パネル70Bに集光する集光レンズである。
【0047】
ミラー121は、各色成分光を反射する反射ミラーである。ミラー122は、青成分光Bを透過して、赤成分光R及び緑成分光Gを反射するダイクロイックミラーである。ミラー123は、緑成分光Gを透過して、赤成分光Rを反射するダイクロイックミラーである。ミラー124及びミラー125は、赤成分光Rを反射する反射ミラーである。ミラー126は、青成分光Bを反射する反射ミラーである。
【0048】
(光源)
以下において、第1実施形態に係る光源について説明する。図2は、第1実施形態に係る光源ユニット10を示す図である。なお、図2は、光源ユニット10から出射される方向から各固体光源の配置を見た図である。
【0049】
図2に示すように、複数の光源10Bは、リフレクタ30の焦点位置30Xを中心とする同心円状に配置される。同様に、複数の光源10Rは、リフレクタ30の焦点位置30Xを中心とする同心円状に配置される。
【0050】
第1実施形態では、複数の光源10Rは、複数の光源10Bよりも内側に配置される。また、光源10Rは、リフレクタ30の焦点位置30Xを中心とする同心円の半径方向において、光源10Bからずれた位置に配置される。これによって、光源10R及び光源10Bの密集度を高めることが可能である。
【0051】
なお、上述した回転モータ50は、複数の光源10Rよりもさらに内側に配置される。図2では示されていないが、上述した冷却ファン20も、複数の光源10Rよりもさらに内側に配置される。
【0052】
また、冷却ファン20は、ヒートシンク11に対して、光源10B及び光源10Rから光が出射される向きとは反対側に設けられていてもよい。例えば、後述する図3において、ヒートシンク11は、冷却ファン20が設けられている位置にまで張り出しており、冷却ファン20は、光源10B及び光源10Rから光が出射される向きとは反対側に移動されていてもよい。 (リフレクタ)
以下において、第1実施形態に係るリフレクタについて説明する。図3は、第1実施形態に係るリフレクタ30を示す図である。なお、図3は、リフレクタ30を側面から見た図である。
【0053】
図3に示すように、リフレクタ30は、放物面形状を有する反射面30Aを有する。反射面30Aは、光源ユニット10と対向しており光源ユニット10から出射される光(赤成分光R、青成分光B)をリフレクタ30の焦点位置30Xの近傍に反射する。なお、青成分光Bは、上述したように、励起光としても用いられる。
【0054】
第1実施形態では、リフレクタ30は、カラーホイール40で反射された光を透過する透過領域31を有する。カラーホイール40で反射された光は、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bを含む。ここで、緑成分光Gは、発光体から発光される発光光である。
【0055】
第1実施形態では、カラーホイール40で反射された光は、レンズ111によって導かれて、透過領域31を透過する。なお、透過領域31は、透明な部材によって構成されていてもよく、開口であってもよい。
【0056】
(カラーホイール)
以下において、第1実施形態に係るカラーホイールについて説明する。図4〜図6は、第1実施形態に係るカラーホイール40を示す図である。なお、図4は、カラーホイール40を側面から見た図である。図5は、第1回転面41を正面から見た図である。図6は、第2回転面42を正面から見た図である。
【0057】
図4に示すように、カラーホイール40は、第1回転面41及び第2回転面42を有する。第1回転面41は、反射面30A(レンズ111)から離れた側に設けられる面である。第2回転面42は、反射面30A(レンズ111)に近い側に設けられる面である。
【0058】
第1回転面41は、図5に示すように、緑領域41G、赤領域41R及び青領域41Bをを有する。緑領域41Gは、反射膜によって構成される。赤領域41R及び青領域41Bは、拡散膜及び反射膜によって構成される。なお、赤領域41R及び青領域41Bを構成する拡散膜は、赤領域41R及び青領域41Bを構成する反射膜よりも、反射面30A(レンズ111)に近い側に設けられる。
【0059】
ここで、緑領域41Gは、回転軸40Xを中心とする円環領域のうち、所定の中心角度θGを有する領域である。赤領域41Rは、回転軸40Xを中心とする円環領域のうち、所定の中心角度θRを有する領域である。青領域41Bは、回転軸40Xを中心とする円環領域のうち、所定の中心角度θBを有する領域である。
【0060】
第1実施形態では、第1回転面41は、リフレクタ30で反射される光を反射する反射部材を構成することに留意すべきである。
【0061】
第2回転面42は、図6に示すように、緑領域42G、赤領域42R及び青領域42Bを有する。緑領域42Gは、光源10Bから出射される励起光(青成分光B)に応じて緑成分光G(発光光)を発光する発光体Gを有する。発光体Gは、蛍光体或いは燐光体である。赤領域42R及び青領域42Bは、透明な部材によって構成される。
【0062】
ここで、緑領域42Gは、回転軸40Xを中心とする円環領域のうち、所定の中心角度θGを有する領域である。赤領域42Rは、回転軸40Xを中心とする円環領域のうち、所定の中心角度θRを有する領域である。青領域42Bは、回転軸40Xを中心とする円環領域のうち、所定の中心角度θBを有する領域である。
【0063】
なお、緑領域42Gは、緑領域41Gと重ね合わされる領域である。また、赤領域42Rは、赤領域41Rと重ね合わされる領域であり、青領域42Bは、青領域41Bと重ね合わされる領域である。
【0064】
第1実施形態では、赤領域42Rは、透明な部材によって構成される。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。赤領域42Rは、発光体Gを有していてもよい。すなわち、赤領域42Rは、緑領域42Gの一部を構成していてもよい。このようなケースでは、赤成分光Rは、発光体Gを透過することに留意すべきである。
【0065】
第1実施形態では、光源装置は、少なくとも光源ユニット10、リフレクタ30及びカラーホイール40によって構成される。但し、光源装置は、光源ユニット10、リフレクタ30及びカラーホイール40以外にも、フライアイレンズユニット60などを含んでもよい。
【0066】
(作用及び効果)
第1実施形態では、リフレクタ30は、光源ユニット10から出射される励起光をリフレクタ30の焦点位置30Xの近傍(カラーホイール40に設けられる発光体)に反射する反射面30Aを有しており、光源ユニット10から励起光が出射される方向と同じ方向に向けて、反射部材(第1回転面41)で反射された光を透過する透過領域31を有する。従って、発光体から発光される発光光を透過領域から取り出すことができる。
【0067】
また、反射面30Aは、放物面形状を有しており、光源ユニット10を構成する固体光源は、光源ユニット10から励起光が出射される方向から見て、リフレクタ30の焦点位置30Xを中心とする同心円状に配置される。従って、複数の固体光源から出射される光を簡易な構成で密集することができる。
【0068】
[変更例1]
以下において、第1実施形態の変更例1について説明する。以下においては、第1実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0069】
具体的には、第1実施形態では、カラーホイール40で反射された光は、レンズ111によって導かれる。これに対して、変更例1では、カラーホイール40で反射された光は、ロッドインテグレータによって導かれる。
【0070】
詳細には、図7に示すように、変更例1では、レンズ111に替えて、ロッドインテグレータ211が設けられる。
【0071】
ロッドインテグレータ211は、レンズ111と同様に、焦点位置30Xと透過領域31との間に設けられており、カラーホイール40で反射される光が透過領域31を通るように、カラーホイール40で反射される光を導く導光部材の一例である。ロッドインテグレータ211は、焦点位置30Xの近傍に配置されることが好ましい。ここで、ロッドインテグレータ211は、カラーホイール40で反射される光を略平行光化してもよい。
【0072】
なお、ロッドインテグレータ211は、ガラスなどの透明部材によって構成される中実のロッドである。或いは、ロッドインテグレータ211は、内壁がミラー面によって構成される中空のロッドであってもよい。
【0073】
[変更例2]
以下において、第1実施形態の変更例2について説明する。以下においては、第1実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0074】
第1実施形態では、リフレクタ30で反射される光を反射する反射部材は、カラーホイール40の第1回転面41である。また、発光体Gは、カラーホイール40に設けられる。これに対して、変更例2では、リフレクタ30で反射される光を反射する反射部材は、放物面形状を有するリフレクタである。
【0075】
詳細には、図8に示すように、変更例2では、リフレクタ310が設けられる。また、レンズ111が省略される。
【0076】
リフレクタ310は、放物面形状を有する反射面310Aを有する。反射面310Aは、リフレクタ30の反射面30Aと対向する。リフレクタ310は、リフレクタ310の焦点位置がリフレクタ30の焦点位置30Xと重なるように配置される。反射面30Aで反射された光は、反射面310Aによって略平行光化される。
【0077】
変更例2では、リフレクタ310(第2リフレクタ)は、リフレクタ30(第1リフレクタ)で反射される光を反射する反射部材を構成する。また、リフレクタ310は、リフレクタ30で反射される光が透過領域31を通るように、リフレクタ310で反射される光を導く導光部材を構成する。
【0078】
なお、変更例2では、特に図示していないが、光源ユニット10から出射される光は、カラーホイール40に設けられる発光体から発光される発光光の励起光として用いられる。
【0079】
[変更例3]
以下において、第1実施形態の変更例3について説明する。以下においては、第1実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0080】
第1実施形態では、赤成分光Rは、光源10Rから出射される。これに対して、変更例3では、赤成分光Rは、励起光(青成分光B)によって励起される発光光である。
【0081】
詳細には、図9に示すように、変更例3では、光源10Rが設けられておらず、光源10Bのみが設けられる。
【0082】
なお、上述した赤領域42Rは、光源10Bから出射される励起光(青成分光B)に応じて赤成分光R(発光光)を発光する発光体Rを有する。発光体Rは、蛍光体或いは燐光体である。
【0083】
[変更例4]
以下において、第1実施形態の変更例4について説明する。以下においては、変更例2に対する相違点について主として説明する。
【0084】
詳細には、変更例4では、リフレクタ30は、光源ユニット10から光が出射される側から見て、円形形状ではなくてもよい。例えば、光源ユニット10から出射される光の反射に寄与しない部分については、リフレクタ30の反射面30Aが放物面形状を有していなくてもよい。例えば、図10に示すように、上下において反射面30Aの両端が直線状の形状を有していてもよい。
【0085】
このようなケースでは、光源10Bは、反射面30Aのうち、放物面形状を有する部分に光が照射されるように配置される。例えば、図11に示すように、上下において光源10Bが直線上に配置されてもよい。
【0086】
なお、図11においては、説明簡略化のために、光源10Rが省略されているに過ぎないことに留意すべきである。
【0087】
[変更例5]
以下において、第1実施形態の変更例5について説明する。以下においては、第1実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0088】
具体的には、第1実施形態では、3板タイプの投写型映像表示装置100について例示した。これに対して、変更例5では、単板タイプの投写型映像表示装置100について説明する。
【0089】
詳細には、変更例5では、図12に示すように、投写型映像表示装置100は、フライアイレンズユニット60に替えて、ロッドインテグレータ460を有しており、複数の液晶パネル70に替えて、DMD470を有する。また、投写型映像表示装置100は、レンズ411を有する。
【0090】
なお、変更例5では、色成分光の分離及び合成に必要な構成(例えば、ダイクロイックキューブ80、レンズ群、ミラー群)は不要であることに留意すべきである。
【0091】
ロッドインテグレータ460は、ガラスなどの透明部材によって構成される中実のロッドである。ロッドインテグレータ460は、光源ユニット10から出射される光を均一化する。なお、ロッドインテグレータ460は、内壁がミラー面によって構成される中空のロッドであってもよい。
【0092】
DMD470は、複数の微小ミラーによって構成されており、複数の微小ミラーは可動式である。各微小ミラーは、基本的に1画素に相当する。DMD470は、各微小ミラーの角度を変更することによって、投写ユニット90側に光を反射するか否かを切り替える。
【0093】
レンズ411は、光源ユニット10から出射される光をDMD470に集光する集光レンズである。
【0094】
なお、DMD470は、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bを時分割で出射するため、光源10B及び光源10Rは、常時点灯ではなくて、時分割点灯でよいことに留意すべきである。
【0095】
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0096】
実施形態では、励起光として青成分光Bを用いるケースについて説明した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、励起光として紫外成分光を用いてもよい。このようなケースでは、紫外成分光に応じて青成分光Bを出射する発光体が用いられる。
【0097】
実施形態では、複数の光源10Rは、複数の光源10Bよりも内側に配置される。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。光源10R及び光源10Bは、リフレクタ30の焦点位置30Xを中心とする1つの同心円上に配置されていてもよい。例えば、焦点位置30Xを中心とする1つの同心円上において、光源10R及び光源10Bは、交互に配置されていてもよい。
【0098】
実施形態では特に触れていなが、光源ユニット10は、複数の分割ユニットによって構成されていてもよい。これによって、分割ユニット毎に、固体光源を交換することが可能である。
【0099】
実施形態では、光源10Bから出射される青成分光Bは、励起光として用いられる。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。光源10Bから出射される青成分光Bは、基準映像光として用いられてもよい。
【符号の説明】
【0100】
10…光源ユニット、10B…光源、10R…光源、11…ヒートシンク、20…冷却ファン、30…リフレクタ、30A…反射面、30X…焦点位置、31…透過領域、40…カラーホイール、40X…回転軸、41…第1回転面、41B…青領域、41G…緑領域、41R…赤領域、42…第2回転面、42B…青領域、42G…緑領域、42R…赤領域、50…回転モータ、60…フライアイレンズユニット、60A…フライアイレンズ、60B…フライアイレンズ、70…液晶パネル、70B…液晶パネル、70G…液晶パネル、70R…液晶パネル、71B…入射側偏光板、71G…入射側偏光板、71R…入射側偏光板、72B…出射側偏光板、72G…出射側偏光板、72R…出射側偏光板、80…ダイクロイックキューブ、90…投写ユニット、100…投写型映像表示装置、111〜118…レンズ、121〜126…ミラー、211…ロッドインテグレータ、310…リフレクタ、310A…反射面、411…レンズ、460…ロッドインテグレータ、470…DMD
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を出射する複数の固体光源を有する光源ユニットと、放物面形状を有する第1反射面を有する第1リフレクタとを備える光源装置であって、
前記第1反射面は、前記複数の固体光源と対向しており、前記複数の固体光源から出射される光を前記第1リフレクタの焦点位置の近傍に反射し、
前記複数の固体光源から光が出射される方向と同じ方向に向けて、前記第1リフレクタで反射される光を反射する反射部材が設けられており、
前記第1リフレクタは、前記反射部材で反射された光を透過する透過領域を有しており、
前記複数の固体光源は、前記複数の固体光源から光が出射される方向から見て、前記第1リフレクタの焦点位置を中心とする同心円状に配置されることを特徴とする光源装置。
【請求項2】
回転軸を中心として回転する円盤形状の回転体を備え、
前記回転体は、前記複数の固体光源から出射される光に応じて発光光を発光する発光体が発光体が設けられた回転面を有しており、
前記発光体は、前記第1リフレクタの焦点位置の近傍に設けられることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
【請求項3】
前記反射部材は、放物面形状を有する第2反射面を有する第2リフレクタであり、
前記第2反射面は、前記第1反射面と対向しており、
前記発光体は、前記第2リフレクタの焦点位置の近傍に設けられることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
【請求項4】
前記反射部材は、前記回転体に設けられる回転体反射面であり、
前記回転体反射面で反射される光が前記透過領域を通るように、前記回転体反射面で反射される光を導く導光部材が設けられることを特徴とする請求項2に記載の光源装置。
【請求項5】
前記光源ユニットは、複数の分割ユニットによって構成されることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
【請求項6】
前記導光部材は、レンズ又はロッドインテグレータであることを特徴とする請求項4に記載の光源装置。
【請求項7】
請求項1に記載の光源装置と、
前記光源装置から出射される光を変調する光変調素子と、
前記光変調素子によって変調される光を投写する投写ユニットとを備えることを特徴とする投写型映像表示装置。
【請求項1】
光を出射する複数の固体光源を有する光源ユニットと、放物面形状を有する第1反射面を有する第1リフレクタとを備える光源装置であって、
前記第1反射面は、前記複数の固体光源と対向しており、前記複数の固体光源から出射される光を前記第1リフレクタの焦点位置の近傍に反射し、
前記複数の固体光源から光が出射される方向と同じ方向に向けて、前記第1リフレクタで反射される光を反射する反射部材が設けられており、
前記第1リフレクタは、前記反射部材で反射された光を透過する透過領域を有しており、
前記複数の固体光源は、前記複数の固体光源から光が出射される方向から見て、前記第1リフレクタの焦点位置を中心とする同心円状に配置されることを特徴とする光源装置。
【請求項2】
回転軸を中心として回転する円盤形状の回転体を備え、
前記回転体は、前記複数の固体光源から出射される光に応じて発光光を発光する発光体が発光体が設けられた回転面を有しており、
前記発光体は、前記第1リフレクタの焦点位置の近傍に設けられることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
【請求項3】
前記反射部材は、放物面形状を有する第2反射面を有する第2リフレクタであり、
前記第2反射面は、前記第1反射面と対向しており、
前記発光体は、前記第2リフレクタの焦点位置の近傍に設けられることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
【請求項4】
前記反射部材は、前記回転体に設けられる回転体反射面であり、
前記回転体反射面で反射される光が前記透過領域を通るように、前記回転体反射面で反射される光を導く導光部材が設けられることを特徴とする請求項2に記載の光源装置。
【請求項5】
前記光源ユニットは、複数の分割ユニットによって構成されることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
【請求項6】
前記導光部材は、レンズ又はロッドインテグレータであることを特徴とする請求項4に記載の光源装置。
【請求項7】
請求項1に記載の光源装置と、
前記光源装置から出射される光を変調する光変調素子と、
前記光変調素子によって変調される光を投写する投写ユニットとを備えることを特徴とする投写型映像表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−72901(P2013−72901A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−209966(P2011−209966)
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】
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