説明

免疫原性組成物における使用のための微粒子

生分解性ポリマーと、免疫アジュバントと、トコール系化合物とを含む微粒子を含む免疫原性組成物を開示する。こうした微粒子組成物を作製および使用する方法も開示する。免疫アジュバントは、イミダゾキノリン化合物、免疫賦活性オリゴヌクレオチド、ロキソリビン、ブロピリミン、細菌性リポ多糖、ペプチドグリカン、細菌性リポタンパク質、細菌性フラジェリン、一本鎖RNA、二本鎖RNA、サポニン、リポテイコ酸、ADP−リボシル化毒素およびその無毒化誘導体、ポリフォスファーゼン、ムラミルペプチド、チオセミカルバゾン化合物、トリプタントリン化合物、リピドA誘導体、ベンゾナフチリジン化合物、ならびにリポペプチドから選択される。免疫アジュバントは、Toll様受容体7(TLR7)、Toll様受容体8(TLR8)、またはそれらの組み合わせから選択されるToll様受容体(TLR)の活性化因子である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
生分解性ポリマーと、免疫アジュバントと、トコール系化合物とを含む微粒子を含む免疫原性組成物。
【請求項2】
前記免疫アジュバントが、イミダゾキノリン化合物、免疫賦活性オリゴヌクレオチド、ロキソリビン、ブロピリミン、細菌性リポ多糖、ペプチドグリカン、細菌性リポタンパク質、細菌性フラジェリン、一本鎖RNA、二本鎖RNA、サポニン、リポテイコ酸、ADP−リボシル化毒素およびその無毒化誘導体、ポリフォスファーゼン、ムラミルペプチド、チオセミカルバゾン化合物、トリプタントリン化合物、リピドA誘導体、ベンゾナフチリジン化合物、ならびにリポペプチドから選択される、請求項1に記載の免疫原性組成物。
【請求項3】
前記免疫アジュバントが、Toll様受容体7(TLR7)、Toll様受容体8(TLR8)、またはそれらの組み合わせから選択されるToll様受容体(TLR)の活性化因子である、請求項1に記載の免疫原性組成物。
【請求項4】
前記免疫アジュバントがイミダゾキノリン化合物である、請求項1に記載の免疫原性組成物。
【請求項5】
前記イミダゾキノリン化合物が、次式:
【化22】

のものであり、
式中、RおよびRは独立に、水素、1から10個の炭素原子のアルキル、1から10個の炭素原子のヒドロキシアルキル、1から10個の炭素原子のアルコキシアルキル、アシルオキシ部分が、1から5個の炭素原子のアルカノイルオキシまたはベンゾイルオキシであり、かつ、アルキル部分が、1から6個の炭素原子を含有するアシルオキシアルキル、RおよびRが独立に、水素、および1から10個の炭素原子のアルキル、ベンジル、(フェニル)エチル、およびフェニルからなる群より選択され、ここで、該ベンジル、(フェニル)エチル、またはフェニル部分は、1から4個の炭素原子のアルキル、1から4個の炭素原子のアルコキシ、およびハロゲンからなる群より独立に選択される1つまたは2つの部分によってベンゼン環上で任意選択で置換される
【化23】

からなる群より選択される、請求項4に記載の免疫原性組成物。
【請求項6】
前記イミダゾキノリン化合物が、レシミキモド、イミキモド、イミダゾキノリン090、およびそれらの組み合わせから選択される、請求項4に記載の免疫原性組成物。
【請求項7】
前記免疫アジュバントが、前記微粒子中の生分解性ポリマーの量に対して0.1から20%w/wの範囲の量で提供される、請求項1に記載の免疫原性組成物。
【請求項8】
前記トコール系化合物が、次式:
【化24】

のものであり、
式中、R、R、R、およびRは独立に、−H、−OH、および−CHから選択され、示されるそれぞれの
【化25】

結合は、独立に、単結合または二重結合を表す、請求項1に記載の免疫原性組成物。
【請求項9】
、R、RおよびRのうちの少なくとも1つが−OHであり、R、R、RおよびRのうちの少なくとも1つが−CHである、請求項8に記載の免疫原性組成物。
【請求項10】
が−OHであり、R、R、およびRのうちの少なくとも1つが−CHである、請求項8に記載の免疫原性組成物。
【請求項11】
前記トコール系化合物が、アルファ−トコフェロール、ベータ−トコフェロール、ガンマ−トコフェロール、デルタ−トコフェロール、アルファ−トコトリエノール、ベータ−トコトリエノール、ガンマ−トコトリエノール、デルタ−トコトリエノール、およびそれらの組み合わせから選択される、請求項1に記載の免疫原性組成物。
【請求項12】
トコール系化合物が、前記微粒子中の生分解性ポリマーの量に対して0.5から10%w/wの範囲の量で提供される、請求項1に記載の免疫原性組成物。
【請求項13】
前記生分解性ポリマーが、ポリ(α−ヒドロキシ酸)である、請求項1に記載の免疫原性組成物。
【請求項14】
前記生分解性ポリマーが、ポリ(ラクチド−co−グリコリド)である、請求項1に記載の免疫原性組成物。
【請求項15】
抗原をさらに含む、請求項1に記載の免疫原性組成物。
【請求項16】
前記抗原が、前記微粒子内に吸着または封入される、請求項15に記載の免疫原性組成物。
【請求項17】
前記抗原が、前記微粒子中の生分解性ポリマーの量に対して0.5から10%w/wの範囲の量で提供される、請求項15に記載の免疫原性組成物。
【請求項18】
界面活性剤をさらに含む、請求項1に記載の免疫原性組成物。
【請求項19】
前記免疫原性組成物が凍結乾燥される、請求項1に記載の免疫原性組成物。
【請求項20】
さらに凍結保護剤を含む、請求項19に記載の免疫原性組成物。
【請求項21】
免疫原性微粒子を生成する方法であって、(a)水を含む水性液体(i)と、有機溶媒に溶解させた生分解性ポリマーと、該有機溶媒に溶解または懸濁させた免疫アジュバントと、該有機溶媒に溶解または懸濁させたトコール系分子とを含む有機液体(ii)とを乳化することによってエマルジョンを形成することと;(b)該有機溶媒を除去することとを含む、方法。
【請求項22】
前記免疫原性微粒子が、(a)前記有機液体と前記水性液体とを乳化することによって水中油型エマルジョンを形成することと;(b)該水中油型エマルジョンから前記有機溶媒を除去することとを含む方法によって生成される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記免疫原性微粒子が、(a)前記有機液体と前記水性液体とを乳化することによって油中水型エマルジョンを形成することと;(b)水を含む追加の水性液体を用いてステップ(a)の該油中水型エマルジョンを乳化することによって水中油中水型エマルジョンを形成することと;(c)該水中油中水型エマルジョンから前記有機溶媒を除去することとを含む方法によって生成される、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
免疫原性微粒子を形成する方法であって、第1の溶媒に溶解させた生分解性ポリマーと、該第1の溶媒に溶解または懸濁させた免疫アジュバントと、該第1の溶媒に溶解または懸濁させたトコール系化合物とを含む第1の液体(a)を、該第1の溶媒と混和可能であるが該生分解性ポリマーの溶媒ではない第2の溶媒を含む第2の液体(b)と接触させることを含む、方法。
【請求項25】
前記第1の溶媒がアセトンを含み、前記第2の溶媒が水を含む、請求項24に記載の方法。

【公表番号】特表2011−530526(P2011−530526A)
【公表日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−522227(P2011−522227)
【出願日】平成21年8月5日(2009.8.5)
【国際出願番号】PCT/US2009/052900
【国際公開番号】WO2010/017330
【国際公開日】平成22年2月11日(2010.2.11)
【出願人】(504389991)ノバルティス アーゲー (806)
【Fターム(参考)】