説明

公共輸送機関ターミナル内の警備及び利便性を乗客に与えるシステム及び方法

本発明は、輸送機関ターミナル内の強化された警備及び乗客の利便性に関するシステム及び方法にかかる。乗客はインテリジェントIEBPを携行する。IEBPは携帯電子端末であって、従来の照明を与えると共に光学的にデータを送信する人工の光源を介し、光学的に送信された位置決めデータ及び他の情報を受信する。IEBP装置は、ターミナル内で乗客を案内したり、遅延又は欠航便又は運行予定の変更を知らせ得る。警備を強化するよう、IEBPは、輸送機関ターミナル中で乗客の所在位置を追跡する。IEBP装置は、乗客が依然として装置を携行しているか、及び/又は、誤った又は立入禁止の区域に入ったかを決定する。続いて、IEBP装置は、中央監視ステーションへの無線周波数信号を生成し、警備上の違反行為を適切な担当者に警告し、また、その装置を携行している乗客に違反行為を指摘する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して警備にかかり、特には、乗客が公共輸送機関施設を動き回る間、乗客に強化された警備及び利便性を与える方法及びシステムにかかる。
【背景技術】
【0002】
身分証明票は、多くの場合空港の職員に与えられる。しかしながら、乗客は、一般的に、チェックイン時に提示される単一の写真入りの身分証明書でのみ確認される。警備は、荷物及び搭乗券に関する一連の質問からなる。乗客の身分照明に関するチェックはなされない(パスポートが求められる国際飛行便の場合を除く)。空港内の乗客の所在位置は追跡されない。乗客が航空機にチェックインをする際は、搭乗券が提示され、乗客は航空機に搭乗する。チェックインをした同一の乗客が搭乗した乗客であるという確証はなく、搭乗した乗客が、搭乗後に誰にも気づかれずに航空機を降りることは非常に容易である。空港での警備は、乗客の身元及び空港内での乗客の所在位置に関しては最低限である。
【0003】
従来技術のシステムは、乗客が携行し得る電子搭乗券及びスマートカードを提示してきた。米国特許第5,914,671号明細書(特許文献1)でTuttleは、携帯無線トランスポーダ装置を個人が携行する施設内で、個人の所在位置を見つけるシステムを提示する。Tuttleの装置は、身分証明票に個人の撮り得る写真付きの標準的な警備票に類似する。Tuttleの発明は、かかる身分証明票を着用する職員の所在位置を対象とする。Tuttleは、乗客も、また、かかる身分証明票を有し所在位置を見つけられ得る、と述べる。しかしながらTuttleは、個人の保安検査のいずれの形式についても言及しない。
【0004】
米国特許第5,740,369号明細書(特許文献2)でYokozawa外は、個人が、無線装置のスマートカード型を所有し、無線システムによって追跡され得る、情報提供システム及び携帯情報端末を提示する。Yokozawaは、人が、チェックイン・ゲートそのものが無線の手段によって携帯装置を認識し、携帯装置と通信するチェックイン・ゲートを通過することについて説明する。Yokozawaは乗客によって携行される無線装置を提示するが、状況の警備面については言及がない。
【0005】
国際公開第02/27686号パンフレット(特許文献3)でSweatteは、乗客が、確実な身分証明を実施する指紋スキャン、顔面スキャン、又は、他の好適な生体測定技術によって、確実な身分証明(ID)を受ける、空港の警備に関する方法及びシステムを提示する。乗客は、また、搭乗券としての役割を果たす無線カードを与えられる。人は空港内でそのカードを携行する。システムは、人が警備なゲート区域に入るか、航空機に搭乗又は降機する際に、通知される。Sweatteは、空港の警備を与える方法及びシステムを提示するが、警備なゲート区域に入る際以外のとき、又は、航空機の乗降の際の乗客の追跡については言及がない。
【特許文献1】米国特許第5,914,671号明細書
【特許文献2】米国特許第5,740,369号明細書
【特許文献3】国際公開第02/27686号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、輸送機関ターミナル内及び周辺を動き回る間、乗客にチェックインの利便性を与えると同様に、強化された警備の特性を含むインテリジェントIEBPを与えることによって、従来技術の課題を克服することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、公共輸送機関施設内で、乗客に強化された警備及びチェックインの利便性を与えるシステム及び方法を与える。
【0008】
本発明の1つの面によれば、強化された警備及びチェックインの利便性を与えるシステムは、インテリジェントIEBP(IEBP)と称される乗客によって携行される携帯電子端末を有する。IEBPは、光学的に送信された位置決めデータ及び乗客の利便データを受信する。異なるデータは、従来の照明機能を実行することに加え異なるデータを光学的に送信するよう適応された輸送機関施設中に設置された複数の人工光源を介して、中央コンピュータからIEBPにダウンロードされる。システムは、警備及びチェックインの利便性の段階を制御及び調整するよう設定された中央コンピュータを更に有する。
【0009】
本発明の一つの面によれば、IEBPは、光学手段を介して通信され、乗客に、航空機の到着及び出発時間、遅延又は欠航便の処置、運行予定の変更、及び輸送機関ターミナル内の乗客案内等に関する情報を与える。
【0010】
本発明の他の面によれば、IEBPは、輸送機関ターミナル中で乗客の所在位置を追跡するよう設計されたシステムで、強化された警備を与える。各IEBPは、かかるデータを送信するよう設計された複数のローカル光源から略定期的な間隔で光学的に送信された位置決め情報を受信するよう、設計される。位置決め情報を受信する際、IEBPは、装置を携行している乗客が立入禁止区域又は誤った出発ゲートに入ったか否かを決定する。この場合、IEBPは、乗客に対して音声信号及び/又は視覚信号を生成し、警備上の違反行為を示す。更に、IEBPは、中央監視ステーションへの送信用の無線周波数(RF)
信号を生成し、適切な担当者に警備上の違反行為を警告する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の上述の特性は、添付の図面を伴い、本発明の実例的な実施例に関する以下の詳述を参照することによって、より容易に明らかになり且つ理解されるであろう。
【0012】
本発明に関する以下の詳述では、本発明の完全な理解を与えるよう、多数の特定の詳細が説明される。しかしながら、本発明はこれらの特定の詳細なく実行され得ることが、当業者にとって明らかである。いくつかの例では、周知の構造及び装置は、本発明を不明瞭にすることを避けるよう、詳細に亘らず、ブロック図形式で示される。
【0013】
本開示では、「輸送機関ターミナル」という表現は、移動を容易にする役目を果たす公共輸送機関ターミナルのいずれも意味するよう使用され、また、制限することなく、航空機ターミナル、バスターミナル、及び、鉄道ターミナルを含む。また、「インテリジェント電子搭乗券(intelligent electronic boarding pass)(IEBP)」という表現は、光周波数信号及び無線周波数信号を受信及び送信する能力を有し、また、限られた計算能力を有する携帯無線装置を示すよう使用される。
【0014】
インテリジェントIEBPは、望ましくは、乗客/ターミナルの警備を強化し、また、チェックインの利便性の特性を乗客に与えるよう、公共輸送機関ターミナルを動き回る間乗客によって携行又は着用される。しかしながら、インテリジェントIEBP(即ち無線装置)は、大量輸送機関業界以外での有用な用途を有し、また、可動の対象物又は人間の信頼性のある識別及び追跡が所望されるいずれの場所でも有効な利用法を有し得ることが、すぐに明らかとなるであろう。
【0015】
図1は、乗客の動きを追跡する本発明の通信システム200(図2参照)を含む、空港等の公共輸送機関ターミナル10を図示する。輸送機関ターミナル10は、区域16内の荷物検査場、店舗、飲食店等を通常は含む主要ターミナル区域等の一般的な移動施設の多種の区域を含む。輸送機関ターミナル10は、チェックイン/チェックアウト・カウンタ20を通過した後に入る、ターミナル・コンコース区域を更に含む。ターミナル・コンコース区域は、管理されたアクセスポイントを定義する複数の搭乗ゲートドア22を含む。より特には、搭乗ゲートドア22は、航空機が出発又は降機可能になるまで、通常は閉められている。航空会社職員は、搭乗ゲートドアを通る通路を管理し、搭乗券を有する者のみの搭乗ゲートドア22の通過を許可する。搭乗ゲートドア22は、航空機への通路を定め可動な乗降通路24へと繋がる。ターミナル区域18は、また、搭乗ゲートのそばにまとめられ得る複数の待合区域30を含む。主要ターミナル区域14及びターミナル・コンコース区域18のうちいずれも、2つの機能を果たす複数の蛍光灯発光体28を有する蛍光灯システムによって照明される。第1の機能は、輸送機関ターミナル10中に照明を与えることであり、第2の機能は、データ送信を促進することである。具体的には、蛍光灯発光体28は、中央コンピュータ50(図2参照)であるデータ源を使用する、振幅、周波数、又は、安定器内の位相変調手段を含む多種の方法で蛍光灯照明器具28のランプから放射される光を変調することによって、本発明のシステムの一要素としてのデータを送信する。光変調技術によってデータを送信するかかる方法は、従来技術で周知である。蛍光灯安定器を介してデータを送信する一方法は、1998年11月17日出願の米国特許第5,838,116号明細書「Fluorescent Light Ballast with Information Transmission Circuitry」Katyl外に記載されており、そこでの全内容が参照される。
【0016】
図2は、本発明の原理に従って、通信配置200の一般の概略的な配置図を図示する。概略的な配置図は、図1中の変調された蛍光灯システム28によって与えられたデータ・リンクを使用する。また、本発明の3つのインテリジェントIEBP53が図示される。IEBP53は、ターミナル10を動き回る乗客によって携行又は着用される。中央コンピュータ50等の源からのデータは、複数の蛍光灯発光体28の安定器55上に設置された入力データポートに接続される。中央コンピュータ50は、警備監視/乗客情報エンティティ56と関連付けられる。放射光(矢印52)は変調され、蛍光灯発光体28内のランプからデータを送信する方法を与えるようにされる。利用される変調方法の型が周波数変調又は位相変調である場合、十分に高い周波数(例えば1kHz又はそれ以上のオーダ)での光の流れ52へのデータ情報の包含は、電子安定器によって使用される一般的な周波数が25kHzより大きいため人間の視覚の感応性を著しく超えており、人間の目によって感じられることはないことが、留意される。
【0017】
IEBP53は、光学送受信機53a及び無線周波数(RF)送受信機53bを含む。光学受信機53aは、光熱出力変調、位置決めデータ、及び、乗客の利便性データを介して蛍光灯発光体28によって送信された2つの型のデータを受信するよう使用される。光学送受信機53aは、また、IEBP53と輸送機関ターミナル10に据え付けられたチェックイン/チェックアウト装置との間の双方向の短距離高速通信を実施するよう使用される。RF送受信機部53bは、送信モードでは、故意又はそれ以外の警備上の違反行為と疑われるもの又はIEBP53の障害を、空港警備担当者に通知するよう使用される。RF送受信機部53bは、受信モードでは、光学信号の妨害を阻止するよう、光学的に送信された位置決めデータでのコード変更を指定するRF信号を受信するよう使用される。
【0018】
他の実施例では、コード変更指定は、空港チェックイン/チェックアウト・カウンタ20でIEBP53を有効なコード及び開始時間に同期することによって実施されうる。その後、IEBP53は、後の時点で光学的に送信されたコードを受容及び読取りするよう、内部メモリに格納された内部時計及びアルゴリズムを使用する。従って、定期的なRFコードの変化を送信する必要が除去される。この場合、IEBP53は、RF送信機を含むことのみを必要とする。
【0019】
本発明のシステム及び方法の動作は、図1及び図2に図示される非制限的である典型的な実施例を参照して説明される。
【0020】
図1及び図2を参照し、典型的な実施例によれば、到着及び出発する乗客は、チェックイン/チェックアウト・カウンタ20で航空機にチェックイン及び航空機からチェックアウトする。これらのカウンタ20では、乗客は、搭乗券及び荷物を提示するよう列を作って並んで待つ。この特定のチェックイン/チェックアウト・ポイント20では、到着する乗客は、警備員によって航空会社のデータベース51に入れられる自身の写真、関連する個人情報、及び、搭乗券情報を提示することを求められる。この情報は、公的な航空会社のデータベース51の一部となる。乗客データが得られるとすぐに、そのデータは、各乗客に与えられた本発明のIEBP53に、光学手段を介して暗号化されダウンロードされる。各乗客は、自身のIEBPを目に見える位置(手に持つ、又は、外衣に取り付ける等)に置くことを求められ、警備員がそれを示していない人を見つけ得るようにされる。本発明のIEBP53は、特定の例では、航空機への搭乗用の紙の搭乗券を代用し得る。上述された通り、IEBP53は、空港総合施設中で所在位置を追跡され得、且つ、乗客の情報を与える、無線の装置である。
【0021】
チェックイン後、乗客は、従来通り輸送機関ターミナル10を動き回ってよい。しかしながら、その間、与えられた各IEBP53は、図2を参照して上述された通り、照明器具28より光学的に送信された情報を受容する。送信された情報は、2つの一般型である。
【0022】
照明器具28からIEBP53に送信された第1の型の情報は、乗客の利便性を対象とする。この型の情報は、例えば、遅延又は欠航便の処置、運行予定の変更、及び、輸送機関ターミナル内での乗客案内、空港店舗の販売情報及び個人的なメッセージを対象とし得る。運行予定の変更の場合には、乗客は、かかる変更が公的な乗客データベースの一部となる前に、チェックイン/チェックアウト装置でその変更を確認するよう求められる。
【0023】
図2を再度参照すると、照明器具28からIEBP53に送信された第2の型の情報は、空港の警備及び乗客の安全を対象とする。各IEBP53は、蛍光灯発光体28(矢印52)から(光学送受信機53aを介して)光学的に送信された位置決め情報を受信する。各IEBP53は、乗客が立入禁止区域に入ったり誤った出発ゲートに到着しているか否かを決定するよう、各IEBP53内に与えられた計算手段を介して与えられた情報を処理する。これら2つの状況のいずれか、又は、ここに明確に挙げられていない他の警備上の違反が発生した場合、IEBPは音声警告信号及び/又は視覚警告信号を生成する。加えて、IEBP53は、RF信号(矢印59)を警備監視/乗客情報ステーション56に送信し、警備監視/乗客情報ステーション56にその違反を通告する。
【0024】
IEBP53によって与えられた強化された警備を妨げる試みがなされるであろうことが、本発明によって更に熟考される。かかる試みは、故意の障害、又は、公認された源以外からの同質の光学信号の送信を含み得る。かかる発生を防ぐよう、光学的に送信された位置決め信号は、比較的低い強度で蛍光灯発光体28から、又は、より高い強度の中央RF送信機(図示せず)からのうちいずれか一方から受信されたRF送信信号に従って、定期的に変更される。RF送信信号は、IEBP53内に格納された内部アルゴリズムを参照することによって読み取られるコードを含み得る。これによって、何者かが公認された源以外からの光学コードを送信することによって警備システムを破ろうとする場合、かかる試みは、所望された通りに所定のアルゴリズムに基づく時間を過ぎても変更せずに違法に送信したコードの結果として、IEBP53によって認識される。RF信号を送信する時間間隔は、施設の警備のニーズに適するよう変化し得る。
【0025】
光学コード警備を実施する他の方法として、IEBP53は、空港チェックイン/チェックアウト・カウンタ20で有効なコード及び開始時間と同期され得る。その後、IEBP53は、後の時点で光学的に送信されたコードを受容及び読取りするよう、内部メモリに格納された内部時計及びアルゴリズムを使用する。従って、定期的なRFコードの変化を送信する必要が除去される。
【0026】
望ましい実施例の前述の説明は、当業者が本発明を使用することができるよう与えられることが、留意されるべきである。これらの実施例に対する多種の変更は、他の実施例と同様に、発明力の使用なく、当業者には容易に明らかであろう。従って、本発明は、ここに示した実施例に限られるのではなく、ここに開示された原理及び新しい特性と一致するもっとも広い範囲と合致するものである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】システムを含み、本発明を具現化する、空港等の移動用の発着施設の平面図である。
【図2】本発明の通信システムの一般的な配置の概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
公共輸送機関ターミナル内の乗客に、強化された警備及び利便性を与えるシステムであって、
チェックイン時に乗客のデータを得る手段と、
前記得られた乗客データを前記公共輸送機関ターミナルに関連付けられたデータベースに入れる手段と、
前記乗客に無線装置を与える手段と、
前記得られた乗客データを、前記データベースから前記与えられた無線装置に送信する手段と、
位置決めデータ及び乗客の利便性データを、前記与えられた無線装置に光学的に送信する手段と、
警備上の違反行為が前記乗客によって犯された際に、前記与えられた無線装置から無線周波数(RF)警告信号を送信する手段と、
を有するシステム。
【請求項2】
前記乗客が前記警備上の違反行為を犯す際に、前記無線装置から音声及び/又は視覚の警備上の違反行為の警告信号を生成する手段を更に有する、請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記光学的に送信された位置決めデータをコード化する手段を更に有する、請求項1記載のシステム。
【請求項4】
前記警備上の違反行為は、前記乗客の立入禁止区域への侵入及び誤ったターミナル・ゲートへの到着のうちいずれか一方である、請求項1記載のシステム。
【請求項5】
前記得られた乗客データを暗号化する手段を更に有する、請求項1記載のシステム。
【請求項6】
前記光学的に送信された位置決めデータをコード化するコードを定期的に変更する手段を更に有する、請求項1記載のシステム。
【請求項7】
前記無線装置は、前記光学的に送信された位置決めデータ内の変更を検出する手段を更に有する、請求項1記載のシステム。
【請求項8】
前記得られた乗客データ及び前記データベース内に格納された移動データは、乗客の個人データ及び乗客の搭乗券情報に関連する少なくとも1つの項目で、少なくとも1つの確実な乗客の身分証明手段を含む、請求項1記載のシステム。
【請求項9】
公共輸送機関ターミナル内の強化された警備及び乗客の利便性を与えるシステムであって、
(a) 中央プロセッサと、
(b) 複数のデータ配布照明要素と、
(c) 複数の無線装置と、
を有し、
前記中央プロセッサは、
1. 位置決めデータを生成し、
2. 乗客の利便性データを生成し、
3. 前記位置決めデータを暗号化し、
4. 前記位置決めデータをコード化するようコード変更を定期的に実施するよう、
設定され、
前記複数のデータ配布照明要素は、前記プロセッサに結合され、前記公共輸送機関ターミナル中で前記プロセッサから前記位置決めデータ及び乗客の利便性データを光学的に送信するよう適合され、
前記複数の無線装置は、そのうちの各装置が、前記複数のデータ配布照明要素から前記光学的に送信された位置決めデータ及び乗客の利便性データを受信するよう設定された光学送受信機と、前記無線装置を使用して、前記無線装置の不具合及び乗客によって犯された警備上の違反行為の検出のうちいずれか1つに応答しRF警告信号を送信するよう設定された無線周波数送受信機とを含む、
システム。
【請求項10】
公共輸送機関ターミナル内の警備と乗客利便性を与える方法であって、
前記方法は、
チェックイン時に乗客データを得る段階と、
前記得られた乗客データを、前記公共輸送機関ターミナルに関連付けられたデータベースへと入れる段階と、
前記チェックイン時に前記乗客に無線装置を与える段階と、
前記得られた乗客データを、前記データベースから前記乗客に与えられた無線装置へと送信する段階と、
位置決めデータ及び顧客の利便性データを、前記乗客に与えられた無線装置へと光学的に送信する段階と、
前記乗客が前記乗客に与えられた無線装置によって検出可能な警備上の違反行為を犯す際に、音声信号及び/又は視覚信号を生成する段階と、
前記無線装置が、前記警備上の違反行為を検出する際に、前記与えられた無線装置から無線周波数(RF)警告信号を送信する段階と、
を有する方法。
【請求項11】
前記警備上の違反行為は、乗客の立入禁止区域への侵入、又は、前記乗客の誤ったターミナル・ゲートへの到着のうちいずれか一方である、請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記RF警告信号は、中央警備ステーションへ送信される、請求項10記載の方法。
【請求項13】
前記無線装置は、光学RF送受信機を含む、請求項10記載の方法。
【請求項14】
前記データベースからの前記得られた乗客データを暗号化する段階を更に有する、請求項10記載の方法。
【請求項15】
チェックイン時に得られた前記乗客データは、確実な乗客の身分証明手段、乗客の個人データ、及び乗客の搭乗券情報のうち少なくとも1つを含む、請求項10記載の方法。
【請求項16】
前記乗客の利便性データは、遅延又は欠航便の処置、運行予定の変更、及び乗客案内情報を含む、請求項10記載の方法。
【請求項17】
前記光学的に送信された位置決めデータを送信する警備コードを定期的に変更する段階を更に有する、請求項10記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2006−511861(P2006−511861A)
【公表日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−561767(P2004−561767)
【出願日】平成15年11月27日(2003.11.27)
【国際出願番号】PCT/IB2003/005489
【国際公開番号】WO2004/057543
【国際公開日】平成16年7月8日(2004.7.8)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips Electronics N.V.
【住所又は居所原語表記】Groenewoudseweg 1,5621 BA Eindhoven, The Netherlands
【Fターム(参考)】