内因性クロストリジウム毒素受容体系に対する増大した標的能力を有する修飾クロストリジウム毒素
本明細書は、クロストリジウム毒素の酵素ドメイン、クロストリジウム毒素の転座ドメイン及び増大したクロストリジウム毒素の結合ドメインを含む修飾クロストリジウム毒素；その修飾クロストリジウム毒素をコードするポリヌクレオチド分子；及びその修飾クロストリジウム毒素の製造方法を開示する。
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【特許請求の範囲】
【請求項１】
ａ）クロストリジウム毒素の中毒過程の酵素標的修飾段階を行うことができるクロストリジウム毒素酵素ドメイン；
ｂ）クロストリジウム毒素の中毒過程の転座段階を行うことができるクロストリジウム毒素転座ドメイン；
ｃ）クロストリジウム毒素の中毒過程の細胞結合段階を行うことができる修飾クロストリジウム結合ドメインを含む増大した標的ドメイン；及び、
ｄ）プロテアーゼ切断部位
を含む修飾クロストリジウム毒素であって、
プロテアーゼ切断部位の切断が、修飾クロストリジウム毒素の単鎖形態を二重鎖形態に変換させ；及び、
修飾クロストリジウム結合ドメインが、修飾クロストリジウム結合ドメインが由来する天然由来のクロストリジウム結合ドメインの結合活性に比べ、内因性クロストリジウム毒素の受容体系に対して増大した結合活性を示す、修飾クロストリジウム毒素。
【請求項２】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素転座ドメイン、及び増大した標的ドメインを含む、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項３】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、増大した標的ドメイン、及びクロストリジウム毒素転座ドメインを含む、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項４】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、増大した標的ドメイン、クロストリジウム毒素転座ドメイン、プロテアーゼ切断部位、及びクロストリジウム毒素酵素ドメインを含む、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項５】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、増大した標的ドメイン、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、及びクロストリジウム毒素転座ドメインを含む、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項６】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、クロストリジウム毒素転座ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、及び増大した標的ドメインを含む、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項７】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、クロストリジウム毒素転座ドメイン、プロテアーゼ切断部位、増大した標的ドメイン、及びクロストリジウム毒素酵素ドメインを含む、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項８】
クロストリジウム毒素酵素ドメインが、ＢｏＮＴ／Ａ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｂ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｃ１酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｄ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｅ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｆ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｇ酵素ドメイン、及びＴｅＮＴ酵素ドメインからなる群より選択される、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項９】
クロストリジウム毒素転座ドメインが、ＢｏＮＴ／Ａ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｂ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｃ１転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｄ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｅ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｆ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｇ転座ドメイン、及びＴｅＮＴ転座ドメインからなる群より選択される、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項１０】
修飾クロストリジウム毒素の結合ドメインが、修飾ＢｏＮＴ／Ａ結合ドメイン、修飾ＢｏＮＴ／Ｂ結合ドメイン、修飾ＢｏＮＴ／Ｃ１結合ドメイン、修飾ＢｏＮＴ／Ｄ結合ドメイン、修飾ＢｏＮＴ／Ｅ結合ドメイン、修飾ＢｏＮＴ／Ｆ結合ドメイン、修飾ＢｏＮＴ／Ｇ結合ドメイン、及び修飾ＴｅＮＴ結合ドメインからなる群より選択される、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項１１】
修飾ＢｏＮＴ／Ａ結合ドメインが、配列番号１のＴｒｐ１１０１番、Ｇｌｙ１１０２番、Ｌｅｕ１１０５番、Ｔｙｒ１１１１番、Ｔｙｒ１１１２番、Ｇｌｙ１１５８番、Ｉｌｅ１１６３番、Ａｓｐ１１７９番、Ｇｌｕ１２０３番、Ｐｈｅ１２５２番、Ｓｅｒ１２６４番、Ｔｒｐ１２６６番、Ｔｙｒ１２６７番、Ｇｌｎ１２７０番、Ｇｌｙ１２７９番、及びＴｒｐ１２８２番、並びにこれらの任意の組み合わせからなる群より選択される位置でのアミノ酸の置換を含み；
アミノ酸の置換が、ＢｏＮＴ／Ａ受容体系に対する修飾ＢｏＮＴ／Ａ結合ドメインの結合活性を増大させる、請求項１０に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項１２】
修飾ＢｏＮＴ／Ｂ結合ドメインが、配列番号２のＴｒｐ１０８８番、Ｇｌｙ１０８９番、Ｌｅｕ１０９２番、Ｔｙｒ１０９８番、Ｔｙｒ１０９９番、Ｇｌｙ１１４２番、Ｉｌｅ１１４７番、Ａｓｐ１１６５番、Ｇｌｕ１１９１番、Ｉｌｅ１２４０番、Ｓｅｒ１２６０番、Ｔｒｐ１２６２番、Ｔｙｒ１２６３番、Ｇｌｕ１２６６番、Ｇｌｙ１２７７番、及びＴｒｐ１２８０番、並びにこれらの任意の組み合わせからなる群より選択される位置でのアミノ酸の置換を含み；
アミノ酸の置換が、ＢｏＮＴ／Ｂ受容体系に対する修飾ＢｏＮＴ／Ｂ結合ドメインの結合活性を増大させる、請求項１０に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項１３】
修飾ＢｏＮＴ／Ｃ１結合ドメインが、配列番号３のＴｒｐ１１０２番、Ｇｌｙ１１０３番、Ｌｅｕ１１０６番、Ｔｙｒ１１１２番、Ｔｙｒ１１１３番、Ｇｌｙ１１４５番、Ｉｌｅ１１５０番、Ａｓｐ１１６６番、Ｇｌｕ１１９６番、Ｉｌｅ１２４７番、Ｇｌｙ１２５６番、Ｔｒｐ１２５８番、Ｔｙｒ１２５９番、Ｈｉｓ１２６１番、Ｇｌｙ１２８１番、及びＴｒｐ１２８４番、並びにこれらの任意の組み合わせからなる群より選択される位置でのアミノ酸の置換を含み；
アミノ酸の置換が、ＢｏＮＴ／Ｃ１受容体系に対する修飾ＢｏＮＴ／Ｃ１結合ドメインの結合活性を増大させる、請求項１０に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項１４】
修飾ＢｏＮＴ／Ｄ結合ドメインが、配列番号４のＴｒｐ１０８９番、Ｇｌｙ１０９０番、Ｌｅｕ１０９３番、Ｔｙｒ１０９９番、Ｔｙｒ１１００番、Ｇｌｙ１１３２番、Ｉｌｅ１１３７番、Ａｓｐ１１５３番、Ａｓｎ１１８６番、Ｌｙｓ１２３６番、Ｔｒｐ１２３８番、Ａｒｇ１２３９番、Ｐｈｅ１２４２番、Ｓｅｒ１２６２番、及びＴｒｐ１２６５番、並びにこれらの任意の組み合わせからなる群より選択される位置でのアミノ酸の置換を含み；
アミノ酸の置換が、ＢｏＮＴ／Ｄ受容体系に対する修飾ＢｏＮＴ／Ｄ結合ドメインの結合活性を増大させる、請求項１０に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項１５】
修飾ＢｏＮＴ／Ｅ結合ドメインが、配列番号５のＴｒｐ１０７６番、Ｇｌｙ１０７７番、Ｌｅｕ１０８０番、Ｔｙｒ１０８６番、Ｔｙｒ１０８７番、Ｇｌｙ１１２４番、Ｉｌｅ１１２９番、Ａｓｐ１１４６番、Ｇｌｕ１１７２番、Ｐｈｅ１２１３番、Ｓｅｒ１２２１番、Ｔｒｐ１２２３番、Ｔｙｒ１２２４番、Ｈｉｓ１２２７番、Ｇｌｙ１２３６番、及びＴｒｐ１２３９番、並びにこれらの任意の組み合わせからなる群より選択される位置でのアミノ酸の置換を含み；
アミノ酸の置換が、ＢｏＮＴ／Ｅ受容体系に対する修飾ＢｏＮＴ／Ｅ結合ドメインの結合活性を増大させる、請求項１０に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項１６】
修飾ＢｏＮＴ／Ｆ結合ドメインが、配列番号６のＴｒｐ１０９６番、Ｇｌｙ１０９７番、Ｌｅｕ１１００番、Ｔｙｒ１１０６番、Ｔｙｒ１１０７番、Ｇｌｙ１１４７番、Ｉｌｅ１１５２番、Ａｓｐ１１７１番、Ｇｌｕ１１９５番、Ｐｈｅ１２３７番、Ｓｅｒ１２４５番、Ｔｒｐ１２４７番、Ｔｙｒ１２４８番、Ａｓｎ１２５１番、Ｇｌｙ１２６０番、及びＴｒｐ１２６３番、並びにこれらの任意の組み合わせからなる群より選択される位置でのアミノ酸の置換を含み；
アミノ酸の置換が、ＢｏＮＴ／Ｆ受容体系に対する修飾ＢｏＮＴ／Ｆ結合ドメインの結合活性を増大させる、請求項１０に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項１７】
修飾ＢｏＮＴ／Ｇ結合ドメインが、配列番号７のＴｒｐ１０９６番、Ｇｌｙ１０９７番、Ｌｅｕ１１００番、Ｔｙｒ１１０６番、Ｔｙｒ１１０７番、Ｇｌｙ１１４８番、Ｉｌｅ１１５３番、Ａｓｐ１１７２番、Ｇｌｎ１１９８番、Ｉｌｅ１２４５番、Ｓｅｒ１２６６番、Ｔｒｐ１２６８番、Ｔｙｒ１２６９番、Ａｒｇ１２７２番、Ｇｌｙ１２８３番、及びＴｒｐ１２８５番、並びにこれらの任意の組み合わせからなる群より選択される位置でのアミノ酸の置換を含み；
アミノ酸の置換が、ＢｏＮＴ／Ｇ受容体系に対する修飾ＢｏＮＴ／Ｇ結合ドメインの結合活性を増大させる、請求項１０に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項１８】
修飾ＴｅＮＴ結合ドメインが、配列番号８のＴｒｐ１１１８番、Ｇｌｙ１１１９番、Ｌｅｕ１１２２番、Ｔｙｒ１１２８番、Ｔｙｒ１１２９番、Ｇｌｙ１１７２番、Ｉｌｅ１１７７番、Ａｓｐ１１９４番、Ａｓｐ１２２２番、Ｔｈｒ１２７０番、Ｓｅｒ１２８７番、Ｔｒｐ１２８９番、Ｔｙｒ１２９０番、Ｈｉｓ１２９３番、Ｇｌｙ１３００番、及びＴｒｐ１３０３番、並びにこれらの任意の組み合わせからなる群より選択される位置でのアミノ酸の置換を含み；
アミノ酸の置換が、ＴｅＮＴ受容体系に対する修飾ＴｅＮＴ結合ドメインの結合活性を増大させる、請求項１０に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項１９】
修飾クロストリジウム毒素の結合ドメインが、β−三葉形ドメインに少なくとも１個のアミノ酸の置換を含む、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項２０】
アミノ酸の置換が、β−三葉形ドメインのα−折り畳み、β−折り畳みまたはγ−折り畳み内に位置する、請求項１９に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項２１】
アミノ酸の置換が、β−三葉形ドメインのβ４／β５ β−ヘアピンカーブまたはβ８／β９ β−ヘアピンカーブ内に位置する、請求項１９に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項２２】
アミノ酸の置換が、グリシンまたはフェニルアラニンである、請求項２１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項２３】
修飾クロストリジウム毒素の結合ドメインが、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ １α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ １α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ １α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ １α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ ２α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ ２α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ ２α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ ２α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−１７ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−１７ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−１７ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−１７ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＮＴＮＨ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＮＴＮＨ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＮＴＮＨ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＮＴＮＨ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｅ ＮＴＮＨ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｆ ＮＴＮＨ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｇ ＮＴＮＨ α−折り畳み、ＦＧＦ−１ α−折り畳み、ＦＧＦ−２ α−折り畳み、ＦＧＦ−４ α−折り畳み、ＦＧＦ−８ α−折り畳み、ＦＧＦ−９ α−折り畳み、ＦＧＦ−１７ α−折り畳み、及びＦＧＦ−１８ α−折り畳みからなる群より選択されるα−折り畳みに対するクロストリジウム毒素結合ドメインのα−折り畳みの置換を含む、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項２４】
修飾クロストリジウム毒素の結合ドメインが、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ １β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ １β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ １β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ １β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ ２β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ ２β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ ２β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ ２β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−１７ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−１７ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−１７ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−１７ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＮＴＮＨ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＮＴＮＨ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＮＴＮＨ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＮＴＮＨ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｅ ＮＴＮＨ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｆ ＮＴＮＨ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｇ ＮＴＮＨ β−折り畳み、ＦＧＦ−１ β−折り畳み、ＦＧＦ−２ β−折り畳み、ＦＧＦ−４ β−折り畳み、ＦＧＦ−８ β−折り畳み、ＦＧＦ−９ β−折り畳み、ＦＧＦ−１７ β−折り畳み、及びＦＧＦ−１８ β−折り畳みからなる群より選択されるβ−折り畳みに対するクロストリジウム毒素結合ドメインのβ−折り畳みの置換を含む、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項２５】
修飾クロストリジウム毒素の結合ドメインが、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ １γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ １γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ １γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ １γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ ２γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ ２γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ ２γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ ２γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−１７ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−１７ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−１７ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−１７ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＮＴＮＨ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＮＴＮＨ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＮＴＮＨ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＮＴＮＨ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｅ ＮＴＮＨ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｆ ＮＴＮＨ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｇ ＮＴＮＨ γ−折り畳み、ＦＧＦ−１ γ−折り畳み、ＦＧＦ−２ γ−折り畳み、ＦＧＦ−４ γ−折り畳み、ＦＧＦ−８ γ−折り畳み、ＦＧＦ−９ γ−折り畳み、ＦＧＦ−１７ γ−折り畳み、及びＦＧＦ−１８ γ−折り畳みからなる群より選択されるγ−折り畳みに対するクロストリジウム毒素結合ドメインのγ−折り畳みの置換を含む、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項２６】
修飾クロストリジウム毒素の結合ドメインが、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ １β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ １β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ １β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ ２β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ ２β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ ２β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ ２β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−１７ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−１７ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−１７ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−１７ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＮＴＮＨ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＮＴＮＨ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＮＴＮＨ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＮＴＮＨ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｅ ＮＴＮＨ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｆ ＮＴＮＨ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｇ ＮＴＮＨ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−１ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−２ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−４ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−８ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−９ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−１７ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、及びＦＧＦ−１８ β４／β５ β−ヘアピンカーブからなる群より選択されるβ４／β５ β−ヘアピンカーブに対するクロストリジウム毒素結合ドメインのβ４／β５ β−ヘアピンカーブの置換を含む、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項２７】
修飾クロストリジウム毒素の結合ドメインが、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ １β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ １β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ １β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ ２β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ ２β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ ２β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ ２β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−１７ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−１７ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−１７ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−１７ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＮＴＮＨ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＮＴＮＨ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＮＴＮＨ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＮＴＮＨ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｅ ＮＴＮＨ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｆ ＮＴＮＨ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｇ ＮＴＮＨ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−１ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−２ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−４ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−８ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−９ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−１７ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、及びＦＧＦ−１８ β８／β９ β−ヘアピンカーブからなる群より選択されるβ８／β９ β−ヘアピンカーブに対するクロストリジウム毒素結合ドメインのβ８／β９ β−ヘアピンカーブの置換を含む、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項２８】
プロテアーゼ切断部位が、内因性クロストリジウム毒素の二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位または外因性切断部位である、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項２９】
内因性クロストリジウム毒素の二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位が、ＢｏＮＴ／Ａ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｂ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｃ１二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｄ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｅ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｆ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｇ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、及びＴｅＮＴ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位からなる群より選択される、請求項２８に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項３０】
外因性プロテアーゼ切断部位が、エンテロキナーゼ切断部位、トロンビン切断部位、Ｘａ因子切断部位、ヒトライノウイルス３Ｃプロテアーゼ切断部位、タバコエッチウイルスプロテアーゼ切断部位、ジペプチジルアミノペプチダーゼ切断部位、低分子量のユビキチン類似因子（ＳＵＭＯ）／ユビキチン様タンパク質−１（ＵＬＰ−１）プロテアーゼ切断部位、及びクロストリジウム毒素基質切断部位からなる群より選択される、請求項２８に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項３１】
クロストリジウム毒素基質切断部位が、ＢｏＮＴ／Ａ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｂ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｃ１基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｄ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｅ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｆ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｇ基質切断部位、及びＴｅＮＴ基質切断部位からなる群より選択される、請求項３０に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項３２】
ａ）クロストリジウム毒素の中毒過程の酵素標的修飾段階を行うことができるクロストリジウム毒素酵素ドメイン；
ｂ）クロストリジウム毒素の中毒過程の転座段階を行うことができるクロストリジウム毒素転座ドメイン；
ｃ）クロストリジウム毒素の中毒過程の細胞結合段階を行うことができるクロストリジウム非毒素関連タンパク質のβ−三葉形ドメインを含む増大した標的ドメイン；及び、
ｄ）プロテアーゼ切断部位
を含む修飾クロストリジウム毒素であって、
プロテアーゼ切断部位の切断が、修飾クロストリジウム毒素の単鎖形態を二重鎖形態に変換させる、修飾クロストリジウム毒素。
【請求項３３】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素転座ドメイン、及び増大した標的ドメインを含む、請求項３２に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項３４】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、増大した標的ドメイン、及びクロストリジウム毒素転座ドメインを含む、請求項３２に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項３５】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、増大した標的ドメイン、クロストリジウム毒素転座ドメイン、プロテアーゼ切断部位、及びクロストリジウム毒素酵素ドメインを含む、請求項３２に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項３６】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、増大した標的ドメイン、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、及びクロストリジウム毒素転座ドメインを含む、請求項３２に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項３７】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、クロストリジウム毒素転座ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、及び増大した標的ドメインを含む、請求項３２に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項３８】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、クロストリジウム毒素転座ドメイン、プロテアーゼ切断部位、増大した標的ドメイン、及びクロストリジウム毒素酵素ドメインを含む、請求項３２に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項３９】
クロストリジウム毒素酵素ドメインが、ＢｏＮＴ／Ａ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｂ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｃ１酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｄ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｅ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｆ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｇ酵素ドメイン、及びＴｅＮＴ酵素ドメインからなる群より選択される、請求項３２に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項４０】
クロストリジウム毒素転座ドメインが、ＢｏＮＴ／Ａ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｂ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｃ１転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｄ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｅ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｆ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｇ転座ドメイン、及びＴｅＮＴ転座ドメインからなる群より選択される、請求項３２に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項４１】
クロストリジウム非毒素関連タンパク質のβ−三葉形ドメインが、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−１７ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−１７ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−１７ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−１７ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＮＴＮＨ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＮＴＮＨ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＮＴＮＨ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＮＴＮＨ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｅ ＮＴＮＨ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｆ ＮＴＮＨ β−三葉形ドメイン、及びクロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｇ ＮＴＮＨ β−三葉形ドメインからなる群より選択される、請求項３２に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項４２】
プロテアーゼ切断部位が、内因性クロストリジウム毒素の二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位または外因性切断部位である、請求項３２に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項４３】
内因性クロストリジウム毒素の二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位が、ＢｏＮＴ／Ａ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｂ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｃ１二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｄ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｅ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｆ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｇ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、及びＴｅＮＴ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位からなる群より選択される、請求項４２に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項４４】
外因性プロテアーゼ切断部位が、エンテロキナーゼ切断部位、トロンビン切断部位、Ｘａ因子切断部位、ヒトライノウイルス３Ｃプロテアーゼ切断部位、タバコエッチウイルスプロテアーゼ切断部位、ジペプチジルアミノペプチダーゼ切断部位、低分子量のユビキチン類似因子（ＳＵＭＯ）／ユビキチン様タンパク質−１（ＵＬＰ−１）プロテアーゼ切断部位、及びクロストリジウム毒素基質切断部位からなる群より選択される、請求項４２に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項４５】
クロストリジウム毒素基質切断部位が、ＢｏＮＴ／Ａ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｂ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｃ１基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｄ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｅ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｆ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｇ基質切断部位、及びＴｅＮＴ基質切断部位からなる群より選択される、請求項４４に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項４６】
ａ）クロストリジウム毒素の中毒過程の酵素標的修飾段階を行うことができるクロストリジウム毒素酵素ドメイン；
ｂ）クロストリジウム毒素の中毒過程の転座段階を行うことができるクロストリジウム毒素転座ドメイン；
ｃ）ＦＧＦＲ３に選択的に結合することができるＦＧＦ β−三葉形ドメインを含む増大した標的ドメイン；及び
ｄ）プロテアーゼ切断部位
を含む修飾クロストリジウム毒素であって、
プロテアーゼ切断部位の切断が、修飾クロストリジウム毒素の単鎖形態を二重鎖形態に変換させる、修飾クロストリジウム毒素。
【請求項４７】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素転座ドメイン、及び増大した標的ドメインを含む、請求項４６に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項４８】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、増大した標的ドメイン、及びクロストリジウム毒素転座ドメインを含む、請求項４６に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項４９】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、増大した標的ドメイン、クロストリジウム毒素転座ドメイン、プロテアーゼ切断部位、及びクロストリジウム毒素酵素ドメインを含む、請求項４６に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項５０】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、増大した標的ドメイン、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、及びクロストリジウム毒素転座ドメインを含む、請求項４６に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項５１】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、クロストリジウム毒素転座ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、及び増大した標的ドメインを含む、請求項４６に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項５２】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、クロストリジウム毒素転座ドメイン、プロテアーゼ切断部位、増大した標的ドメイン、及びクロストリジウム毒素酵素ドメインを含む、請求項４６に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項５３】
クロストリジウム毒素酵素ドメインが、ＢｏＮＴ／Ａ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｂ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｃ１酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｄ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｅ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｆ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｇ酵素ドメイン、及びＴｅＮＴ酵素ドメインからなる群より選択される、請求項４６に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項５４】
クロストリジウム毒素転座ドメインが、ＢｏＮＴ／Ａ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｂ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｃ１転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｄ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｅ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｆ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｇ転座ドメイン、及びＴｅＮＴ転座ドメインからなる群より選択される、請求項４６に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項５５】
ＦＧＦ β−三葉形ドメインが、ＦＧＦ−１ β−三葉形ドメイン、ＦＧＦ−２ β−三葉形ドメイン、ＦＧＦ−４ β−三葉形ドメイン、ＦＧＦ−８ β−三葉形ドメイン、ＦＧＦ−９ β−三葉形ドメイン、ＦＧＦ−１７ β−三葉形ドメイン、及びＦＧＦ−１８ β−三葉形ドメインからなる群より選択される、請求項４６に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項５６】
プロテアーゼ切断部位が、内因性クロストリジウム毒素の二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位または外因性切断部位である、請求項４６に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項５７】
内因性クロストリジウム毒素の二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位が、ＢｏＮＴ／Ａ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｂ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｃ１二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｄ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｅ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｆ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｇ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、及びＴｅＮＴ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位からなる群より選択される、請求項５６に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項５８】
外因性プロテアーゼ切断部位が、エンテロキナーゼ切断部位、トロンビン切断部位、Ｘａ因子切断部位、ヒトライノウイルス３Ｃプロテアーゼ切断部位、タバコエッチウイルスプロテアーゼ切断部位、ジペプチジルアミノペプチダーゼ切断部位、低分子量のユビキチン類似因子（ＳＵＭＯ）／ユビキチン様タンパク質−１（ＵＬＰ−１）プロテアーゼ切断部位、及びクロストリジウム毒素基質切断部位からなる群より選択される、請求項５６に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項５９】
クロストリジウム毒素基質切断部位が、ＢｏＮＴ／Ａ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｂ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｃ１基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｄ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｅ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｆ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｇ基質切断部位、及びＴｅＮＴ基質切断部位からなる群より選択される、請求項５８に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項６０】
修飾クロストリジウム毒素をコードするポリヌクレオチド分子であって、ポリヌクレオチド分子は、
ａ）クロストリジウム毒素の中毒過程の酵素標的修飾段階を行うことができるクロストリジウム毒素酵素ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｂ）クロストリジウム毒素の中毒過程の転座段階を行うことができるクロストリジウム毒素転座ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｃ）クロストリジウム毒素の中毒過程の細胞結合段階を行うことができる修飾クロストリジウム結合ドメインを含む増大した標的ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；及び
ｄ）プロテアーゼ切断部位をコードするポリヌクレオチド分子
を含み、
プロテアーゼ切断部位の切断が、修飾クロストリジウム毒素の単鎖形態を二重鎖形態に変換させ、及び
修飾クロストリジウム結合ドメインが、修飾クロストリジウム結合ドメインが由来する天然由来のクロストリジウム結合ドメインの結合活性に比べ、内因性クロストリジウム毒素の受容体系に対して増大した結合活性を示す、ポリヌクレオチド分子。
【請求項６１】
ポリヌクレオチド分子が、請求項２〜７のいずれか一項に記載の修飾クロストリジウム毒素をコードする、請求項６０に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項６２】
ポリヌクレオチド分子が、ＢｏＮＴ／Ａ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｂ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｃ１酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｄ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｅ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｆ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｇ酵素ドメイン、及びＴｅＮＴ酵素ドメインからなる群より選択されるクロストリジウム毒素酵素ドメインをコードする、請求項６０に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項６３】
ポリヌクレオチド分子が、ＢｏＮＴ／Ａ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｂ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｃ１転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｄ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｅ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｆ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｇ転座ドメイン、及びＴｅＮＴ転座ドメインからなる群より選択されるクロストリジウム毒素転座ドメインをコードする、請求項６０に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項６４】
ポリヌクレオチド分子が、修飾ＢｏＮＴ／Ａ結合ドメイン、修飾ＢｏＮＴ／Ｂ結合ドメイン、修飾ＢｏＮＴ／Ｃ１結合ドメイン、修飾ＢｏＮＴ／Ｄ結合ドメイン、修飾ＢｏＮＴ／Ｅ結合ドメイン、修飾ＢｏＮＴ／Ｆ結合ドメイン、修飾ＢｏＮＴ／Ｇ結合ドメイン、及び修飾ＴｅＮＴ結合ドメインからなる群より選択される修飾クロストリジウム毒素の結合ドメインをコードする、請求項６０に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項６５】
ポリヌクレオチド分子が、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ １α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ １α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ １α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ １α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ ２α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ ２α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ ２α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ ２α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−１７ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−１７ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−１７ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−１７ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＮＴＮＨ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＮＴＮＨ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＮＴＮＨ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＮＴＮＨ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｅ ＮＴＮＨ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｆ ＮＴＮＨ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｇ ＮＴＮＨ α−折り畳み、ＦＧＦ−１ α−折り畳み、ＦＧＦ−２ α−折り畳み、ＦＧＦ−４ α−折り畳み、ＦＧＦ−８ α−折り畳み、ＦＧＦ−９ α−折り畳み、ＦＧＦ−１７ α−折り畳み、及びＦＧＦ−１８ α−折り畳みからなる群より選択されるα−折り畳みに対するクロストリジウム毒素結合ドメインのα−折り畳みの置換を含む修飾クロストリジウム毒素の結合ドメインをコードする、請求項６０に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項６６】
ポリヌクレオチド分子が、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ １β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ １β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ １β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ １β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ ２β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ ２β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ ２β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ ２β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−１７ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−１７ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−１７ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−１７ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＮＴＮＨ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＮＴＮＨ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＮＴＮＨ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＮＴＮＨ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｅ ＮＴＮＨ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｆ ＮＴＮＨ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｇ ＮＴＮＨ β−折り畳み、ＦＧＦ−１ β−折り畳み、ＦＧＦ−２ β−折り畳み、ＦＧＦ−４ β−折り畳み、ＦＧＦ−８ β−折り畳み、ＦＧＦ−９ β−折り畳み、ＦＧＦ−１７ β−折り畳み、及びＦＧＦ−１８ β−折り畳みからなる群より選択されるβ−折り畳みに対するクロストリジウム毒素結合ドメインのβ−折り畳みの置換を含む修飾クロストリジウム毒素の結合ドメインをコードする、請求項６０に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項６７】
ポリヌクレオチド分子が、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ １γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ １γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ １γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ １γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ ２γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ ２γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ ２γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ ２γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−１７ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−１７ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−１７ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−１７ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＮＴＮＨ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＮＴＮＨ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＮＴＮＨ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＮＴＮＨ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｅ ＮＴＮＨ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｆ ＮＴＮＨ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｇ ＮＴＮＨ γ−折り畳み、ＦＧＦ−１ γ−折り畳み、ＦＧＦ−２ γ−折り畳み、ＦＧＦ−４ γ−折り畳み、ＦＧＦ−８ γ−折り畳み、ＦＧＦ−９ γ−折り畳み、ＦＧＦ−１７ γ−折り畳み、及びＦＧＦ−１８ γ−折り畳みからなる群より選択されるγ−折り畳みに対するクロストリジウム毒素結合ドメインのγ−折り畳みの置換を含む修飾クロストリジウム毒素の結合ドメインをコードする、請求項６０に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項６８】
ポリヌクレオチド分子が、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ １β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ １β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ １β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ ２β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ ２β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ ２β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ ２β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−１７ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−１７ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−１７ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−１７ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＮＴＮＨ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＮＴＮＨ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＮＴＮＨ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＮＴＮＨ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｅ ＮＴＮＨ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｆ ＮＴＮＨ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｇ ＮＴＮＨ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−１ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−２ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−４ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−８ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−９ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−１７ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、及びＦＧＦ−１８ β４／β５ β−ヘアピンカーブからなる群より選択されるβ４／β５ β−ヘアピンカーブに対するクロストリジウム毒素結合ドメインのβ４／β５ β−ヘアピンカーブの置換を含む修飾クロストリジウム毒素の結合ドメインをコードする、請求項６０に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項６９】
ポリヌクレオチド分子が、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ １β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ １β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ １β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ ２β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ ２β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ ２β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ ２β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−１７ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−１７ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−１７ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−１７ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＮＴＮＨ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＮＴＮＨ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＮＴＮＨ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＮＴＮＨ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｅ ＮＴＮＨ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｆ ＮＴＮＨ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｇ ＮＴＮＨ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−１ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−２ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−４ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−８ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−９ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−１７ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、及びＦＧＦ−１８ β８／β９ β−ヘアピンカーブからなる群より選択されるβ８／β９ β−ヘアピンカーブに対するクロストリジウム毒素結合ドメインのβ８／β９ β−ヘアピンカーブの置換を含む修飾クロストリジウム毒素の結合ドメインをコードする、請求項６０に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項７０】
プロテアーゼ切断部位をコードするポリヌクレオチド分子が、内因性クロストリジウム毒素の二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位または外因性切断部位である、請求項６０に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項７１】
ポリヌクレオチド分子が、発現ベクターを含む、請求項６０に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項７２】
修飾クロストリジウム毒素をコードするポリヌクレオチド分子であって、ポリヌクレオチド分子が、
ａ）クロストリジウム毒素の中毒過程の酵素標的修飾段階を行うことができるクロストリジウム毒素酵素ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｂ）クロストリジウム毒素の中毒過程の転座段階を行うことができるクロストリジウム毒素転座ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｃ）クロストリジウム毒素の中毒過程の細胞結合段階を行うことができるクロストリジウム非毒素関連タンパク質のβ−三葉形ドメインを含む増大した標的ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；及び
ｄ）プロテアーゼ切断部位をコードするポリヌクレオチド分子
を含み、
プロテアーゼ切断部位の切断が、修飾クロストリジウム毒素の単鎖形態を二重鎖形態に変換させる、ポリヌクレオチド分子。
【請求項７３】
ポリヌクレオチド分子が、請求項３３〜３８のいずれか一項に記載の修飾クロストリジウム毒素をコードする、請求項７２に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項７４】
ポリヌクレオチド分子が、ＢｏＮＴ／Ａ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｂ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｃ１酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｄ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｅ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｆ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｇ酵素ドメイン、及びＴｅＮＴ酵素ドメインからなる群より選択されるクロストリジウム毒素酵素ドメインをコードする、請求項７２に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項７５】
ポリヌクレオチド分子が、ＢｏＮＴ／Ａ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｂ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｃ１転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｄ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｅ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｆ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｇ転座ドメイン、及びＴｅＮＴ転座ドメインからなる群より選択されるクロストリジウム毒素転座ドメインをコードする、請求項７２に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項７６】
ポリヌクレオチド分子が、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−１７ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−１７ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−１７ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−１７ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＮＴＮＨ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＮＴＮＨ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＮＴＮＨ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＮＴＮＨ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｅ ＮＴＮＨ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｆ ＮＴＮＨ β−三葉形ドメイン、及びクロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｇ ＮＴＮＨ β−三葉形ドメインからなる群より選択されるクロストリジウム非毒素関連タンパク質のβ−三葉形ドメインをコードする、請求項７２に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項７７】
プロテアーゼ切断部位をコードするポリヌクレオチド分子が、内因性クロストリジウム毒素の二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位または外因性切断部位である、請求項７２に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項７８】
ポリヌクレオチド分子が、発現ベクターを含む、請求項６０に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項７９】
修飾クロストリジウム毒素をコードするポリヌクレオチド分子であって、ポリヌクレオチド分子が、
ａ）クロストリジウム毒素の中毒過程の酵素標的修飾段階を行うことができるクロストリジウム毒素酵素ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｂ）クロストリジウム毒素の中毒過程の転座段階を行うことができるクロストリジウム毒素転座ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｃ）ＦＧＦＲ３に選択的に結合することができるＦＧＦ β−三葉形ドメインを含む増大した標的ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；及び
ｄ）プロテアーゼ切断部位をコードするポリヌクレオチド分子
を含み、
プロテアーゼ切断部位の切断が、修飾クロストリジウム毒素の単鎖形態を二重鎖形態に変換させる、ポリヌクレオチド分子。
【請求項８０】
ポリヌクレオチド分子が、請求項４７〜５２のいずれか一項に記載の修飾クロストリジウム毒素をコードする、請求項７９に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項８１】
ポリヌクレオチド分子が、ＢｏＮＴ／Ａ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｂ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｃ１酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｄ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｅ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｆ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｇ酵素ドメイン、及びＴｅＮＴ酵素ドメインからなる群より選択されるクロストリジウム毒素酵素ドメインをコードする、請求項７９に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項８２】
ポリヌクレオチド分子が、ＢｏＮＴ／Ａ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｂ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｃ１転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｄ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｅ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｆ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｇ転座ドメイン、及びＴｅＮＴ転座ドメインからなる群より選択されるクロストリジウム毒素転座ドメインをコードする、請求項７９に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項８３】
ポリヌクレオチド分子が、ＦＧＦ−１ β−三葉形ドメイン、ＦＧＦ−２ β−三葉形ドメイン、ＦＧＦ−４ β−三葉形ドメイン、ＦＧＦ−８ β−三葉形ドメイン、ＦＧＦ−９ β−三葉形ドメイン、ＦＧＦ−１７ β−三葉形ドメイン、及びＦＧＦ−１８ β−三葉形ドメインからなる群より選択されるＦＧＦ β−三葉形ドメインをコードする、請求項７９に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項８４】
プロテアーゼ切断部位をコードするポリヌクレオチド分子が、内因性クロストリジウム毒素の二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位または外因性切断部位である、請求項７９に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項８５】
ポリヌクレオチド分子が、発現ベクターを含む、請求項７９に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項８６】
細胞内で修飾クロストリジウム毒素をコードするポリヌクレオチド分子を発現させる段階を含む、修飾クロストリジウム毒素の製造方法であって、ポリヌクレオチド分子が、
ａ）クロストリジウム毒素の中毒過程の酵素標的修飾段階を行うことができるクロストリジウム毒素酵素ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｂ）クロストリジウム毒素の中毒過程の転座段階を行うことができるクロストリジウム毒素転座ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｃ）クロストリジウム毒素の中毒過程の細胞結合段階を行うことができる修飾クロストリジウム結合ドメインを含む増大した標的ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；及び
ｄ）プロテアーゼ切断部位をコードするポリヌクレオチド分子
を含み、
プロテアーゼ切断部位の切断が、修飾クロストリジウム毒素の単鎖形態を二重鎖形態に変換させ；及び
修飾クロストリジウム結合ドメインが、修飾クロストリジウム結合ドメインが由来する天然由来のクロストリジウム結合ドメインの結合活性に比べ、内因性クロストリジウム毒素の受容体系に対する増大した結合活性を示す、方法。
【請求項８７】
細胞内で修飾クロストリジウム毒素をコードするポリヌクレオチド分子を発現させる段階を含む、修飾クロストリジウム毒素の製造方法であって、ポリヌクレオチド分子が、
ａ）クロストリジウム毒素の中毒過程の酵素標的修飾段階を行うことができるクロストリジウム毒素酵素ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｂ）クロストリジウム毒素の中毒過程の転座段階を行うことができるクロストリジウム毒素転座ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｃ）クロストリジウム毒素の中毒過程の細胞結合段階を行うことができるクロストリジウム非毒素関連タンパク質のβ−三葉形ドメインを含む増大した標的ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；及び
ｄ）プロテアーゼ切断部位をコードするポリヌクレオチド分子
を含み、
プロテアーゼ切断部位の切断が、修飾クロストリジウム毒素の単鎖形態を二重鎖形態に変換させる、方法。
【請求項８８】
細胞内で修飾クロストリジウム毒素をコードするポリヌクレオチド分子を発現させる段階を含む、修飾クロストリジウム毒素の製造方法であって、ポリヌクレオチド分子が、
ａ）クロストリジウム毒素の中毒過程の酵素標的修飾段階を行うことができるクロストリジウム毒素酵素ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｂ）クロストリジウム毒素の中毒過程の転座段階を行うことができるクロストリジウム毒素転座ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｃ）ＦＧＦＲ３に選択的に結合することができるＦＧＦ β−三葉形ドメインを含む増大した標的ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；及び
ｄ）プロテアーゼ切断部位をコードするポリヌクレオチド分子
を含み、
プロテアーゼ切断部位の切断が、修飾クロストリジウム毒素の単鎖形態を二重鎖形態に変換させる、方法。
【請求項８９】
ａ）修飾クロストリジウム毒素をコードするポリヌクレオチド分子を細胞内に取り込む段階において、ポリヌクレオチド分子が、
ｉ）クロストリジウム毒素の中毒過程の酵素標的修飾段階を行うことができるクロストリジウム毒素酵素ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｉｉ）クロストリジウム毒素の中毒過程の転座段階を行うことができるクロストリジウム毒素転座ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｉｉｉ）クロストリジウム毒素の中毒過程の細胞結合段階を行うことができる修飾クロストリジウム結合ドメインを含む増大した標的ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；及び
ｉｖ）プロテアーゼ切断部位をコードするポリヌクレオチド分子
を含み、
プロテアーゼ切断部位の切断が、修飾クロストリジウム毒素の単鎖形態を二重鎖形態に変化させ；及び
修飾クロストリジウム結合ドメインが、修飾クロストリジウム結合ドメインが由来する天然由来のクロストリジウム結合ドメインの結合活性に比べ、内因性クロストリジウム毒素の受容体系に対して増大した結合活性を示す段階；及び、
ｂ）ポリヌクレオチド分子によってコードされる修飾クロストリジウム毒素を発現させる段階
を含む、修飾クロストリジウム毒素の製造方法。
【請求項９０】
ａ）修飾クロストリジウム毒素をコードするポリヌクレオチド分子を細胞内に取り込む段階であって、ポリヌクレオチド分子が、
ｉ）クロストリジウム毒素の中毒過程の酵素標的修飾段階を行うことができるクロストリジウム毒素酵素ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｉｉ）クロストリジウム毒素の中毒過程の転座段階を行うことができるクロストリジウム毒素転座ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｉｉｉ）クロストリジウム毒素の中毒過程の細胞結合段階を行うことができるクロストリジウム非毒素関連タンパク質のβ−三葉形ドメインを含む増大した標的ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；及び
ｉｖ）プロテアーゼ切断部位をコードするポリヌクレオチド分子
を含み、
プロテアーゼ切断部位の切断が、修飾クロストリジウム毒素の単鎖形態を二重鎖形態に変換させる段階；
ｂ）ポリヌクレオチド分子によってコードされた修飾クロストリジウム毒素を発現させる段階
を含む、修飾クロストリジウム毒素の製造方法。
【請求項９１】
ａ）修飾クロストリジウム毒素をコードするポリヌクレオチド分子を細胞内に取り込む段階であって、ポリヌクレオチド分子が、
ｉ）クロストリジウム毒素の中毒過程の酵素標的修飾段階を行うことができるクロストリジウム毒素酵素ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｉｉ）クロストリジウム毒素の中毒過程の転座段階を行うことができるクロストリジウム毒素転座ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｉｉｉ）ＦＧＦＲ３に選択的に結合することができるＦＧＦ β−三葉形ドメインを含む増大した標的ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；及び
ｉｖ）プロテアーゼ切断部位をコードするポリヌクレオチド分子
を含み、
プロテアーゼ切断部位の切断が、修飾クロストリジウム毒素の単鎖形態を二重鎖形態に変換させる段階；
ｂ）ポリヌクレオチド分子によってコードされた修飾クロストリジウム毒素を発現させる段階
を含む、修飾クロストリジウム毒素の製造方法。
【請求項１】
ａ）クロストリジウム毒素の中毒過程の酵素標的修飾段階を行うことができるクロストリジウム毒素酵素ドメイン；
ｂ）クロストリジウム毒素の中毒過程の転座段階を行うことができるクロストリジウム毒素転座ドメイン；
ｃ）クロストリジウム毒素の中毒過程の細胞結合段階を行うことができる修飾クロストリジウム結合ドメインを含む増大した標的ドメイン；及び、
ｄ）プロテアーゼ切断部位
を含む修飾クロストリジウム毒素であって、
プロテアーゼ切断部位の切断が、修飾クロストリジウム毒素の単鎖形態を二重鎖形態に変換させ；及び、
修飾クロストリジウム結合ドメインが、修飾クロストリジウム結合ドメインが由来する天然由来のクロストリジウム結合ドメインの結合活性に比べ、内因性クロストリジウム毒素の受容体系に対して増大した結合活性を示す、修飾クロストリジウム毒素。
【請求項２】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素転座ドメイン、及び増大した標的ドメインを含む、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項３】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、増大した標的ドメイン、及びクロストリジウム毒素転座ドメインを含む、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項４】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、増大した標的ドメイン、クロストリジウム毒素転座ドメイン、プロテアーゼ切断部位、及びクロストリジウム毒素酵素ドメインを含む、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項５】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、増大した標的ドメイン、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、及びクロストリジウム毒素転座ドメインを含む、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項６】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、クロストリジウム毒素転座ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、及び増大した標的ドメインを含む、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項７】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、クロストリジウム毒素転座ドメイン、プロテアーゼ切断部位、増大した標的ドメイン、及びクロストリジウム毒素酵素ドメインを含む、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項８】
クロストリジウム毒素酵素ドメインが、ＢｏＮＴ／Ａ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｂ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｃ１酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｄ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｅ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｆ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｇ酵素ドメイン、及びＴｅＮＴ酵素ドメインからなる群より選択される、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項９】
クロストリジウム毒素転座ドメインが、ＢｏＮＴ／Ａ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｂ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｃ１転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｄ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｅ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｆ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｇ転座ドメイン、及びＴｅＮＴ転座ドメインからなる群より選択される、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項１０】
修飾クロストリジウム毒素の結合ドメインが、修飾ＢｏＮＴ／Ａ結合ドメイン、修飾ＢｏＮＴ／Ｂ結合ドメイン、修飾ＢｏＮＴ／Ｃ１結合ドメイン、修飾ＢｏＮＴ／Ｄ結合ドメイン、修飾ＢｏＮＴ／Ｅ結合ドメイン、修飾ＢｏＮＴ／Ｆ結合ドメイン、修飾ＢｏＮＴ／Ｇ結合ドメイン、及び修飾ＴｅＮＴ結合ドメインからなる群より選択される、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項１１】
修飾ＢｏＮＴ／Ａ結合ドメインが、配列番号１のＴｒｐ１１０１番、Ｇｌｙ１１０２番、Ｌｅｕ１１０５番、Ｔｙｒ１１１１番、Ｔｙｒ１１１２番、Ｇｌｙ１１５８番、Ｉｌｅ１１６３番、Ａｓｐ１１７９番、Ｇｌｕ１２０３番、Ｐｈｅ１２５２番、Ｓｅｒ１２６４番、Ｔｒｐ１２６６番、Ｔｙｒ１２６７番、Ｇｌｎ１２７０番、Ｇｌｙ１２７９番、及びＴｒｐ１２８２番、並びにこれらの任意の組み合わせからなる群より選択される位置でのアミノ酸の置換を含み；
アミノ酸の置換が、ＢｏＮＴ／Ａ受容体系に対する修飾ＢｏＮＴ／Ａ結合ドメインの結合活性を増大させる、請求項１０に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項１２】
修飾ＢｏＮＴ／Ｂ結合ドメインが、配列番号２のＴｒｐ１０８８番、Ｇｌｙ１０８９番、Ｌｅｕ１０９２番、Ｔｙｒ１０９８番、Ｔｙｒ１０９９番、Ｇｌｙ１１４２番、Ｉｌｅ１１４７番、Ａｓｐ１１６５番、Ｇｌｕ１１９１番、Ｉｌｅ１２４０番、Ｓｅｒ１２６０番、Ｔｒｐ１２６２番、Ｔｙｒ１２６３番、Ｇｌｕ１２６６番、Ｇｌｙ１２７７番、及びＴｒｐ１２８０番、並びにこれらの任意の組み合わせからなる群より選択される位置でのアミノ酸の置換を含み；
アミノ酸の置換が、ＢｏＮＴ／Ｂ受容体系に対する修飾ＢｏＮＴ／Ｂ結合ドメインの結合活性を増大させる、請求項１０に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項１３】
修飾ＢｏＮＴ／Ｃ１結合ドメインが、配列番号３のＴｒｐ１１０２番、Ｇｌｙ１１０３番、Ｌｅｕ１１０６番、Ｔｙｒ１１１２番、Ｔｙｒ１１１３番、Ｇｌｙ１１４５番、Ｉｌｅ１１５０番、Ａｓｐ１１６６番、Ｇｌｕ１１９６番、Ｉｌｅ１２４７番、Ｇｌｙ１２５６番、Ｔｒｐ１２５８番、Ｔｙｒ１２５９番、Ｈｉｓ１２６１番、Ｇｌｙ１２８１番、及びＴｒｐ１２８４番、並びにこれらの任意の組み合わせからなる群より選択される位置でのアミノ酸の置換を含み；
アミノ酸の置換が、ＢｏＮＴ／Ｃ１受容体系に対する修飾ＢｏＮＴ／Ｃ１結合ドメインの結合活性を増大させる、請求項１０に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項１４】
修飾ＢｏＮＴ／Ｄ結合ドメインが、配列番号４のＴｒｐ１０８９番、Ｇｌｙ１０９０番、Ｌｅｕ１０９３番、Ｔｙｒ１０９９番、Ｔｙｒ１１００番、Ｇｌｙ１１３２番、Ｉｌｅ１１３７番、Ａｓｐ１１５３番、Ａｓｎ１１８６番、Ｌｙｓ１２３６番、Ｔｒｐ１２３８番、Ａｒｇ１２３９番、Ｐｈｅ１２４２番、Ｓｅｒ１２６２番、及びＴｒｐ１２６５番、並びにこれらの任意の組み合わせからなる群より選択される位置でのアミノ酸の置換を含み；
アミノ酸の置換が、ＢｏＮＴ／Ｄ受容体系に対する修飾ＢｏＮＴ／Ｄ結合ドメインの結合活性を増大させる、請求項１０に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項１５】
修飾ＢｏＮＴ／Ｅ結合ドメインが、配列番号５のＴｒｐ１０７６番、Ｇｌｙ１０７７番、Ｌｅｕ１０８０番、Ｔｙｒ１０８６番、Ｔｙｒ１０８７番、Ｇｌｙ１１２４番、Ｉｌｅ１１２９番、Ａｓｐ１１４６番、Ｇｌｕ１１７２番、Ｐｈｅ１２１３番、Ｓｅｒ１２２１番、Ｔｒｐ１２２３番、Ｔｙｒ１２２４番、Ｈｉｓ１２２７番、Ｇｌｙ１２３６番、及びＴｒｐ１２３９番、並びにこれらの任意の組み合わせからなる群より選択される位置でのアミノ酸の置換を含み；
アミノ酸の置換が、ＢｏＮＴ／Ｅ受容体系に対する修飾ＢｏＮＴ／Ｅ結合ドメインの結合活性を増大させる、請求項１０に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項１６】
修飾ＢｏＮＴ／Ｆ結合ドメインが、配列番号６のＴｒｐ１０９６番、Ｇｌｙ１０９７番、Ｌｅｕ１１００番、Ｔｙｒ１１０６番、Ｔｙｒ１１０７番、Ｇｌｙ１１４７番、Ｉｌｅ１１５２番、Ａｓｐ１１７１番、Ｇｌｕ１１９５番、Ｐｈｅ１２３７番、Ｓｅｒ１２４５番、Ｔｒｐ１２４７番、Ｔｙｒ１２４８番、Ａｓｎ１２５１番、Ｇｌｙ１２６０番、及びＴｒｐ１２６３番、並びにこれらの任意の組み合わせからなる群より選択される位置でのアミノ酸の置換を含み；
アミノ酸の置換が、ＢｏＮＴ／Ｆ受容体系に対する修飾ＢｏＮＴ／Ｆ結合ドメインの結合活性を増大させる、請求項１０に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項１７】
修飾ＢｏＮＴ／Ｇ結合ドメインが、配列番号７のＴｒｐ１０９６番、Ｇｌｙ１０９７番、Ｌｅｕ１１００番、Ｔｙｒ１１０６番、Ｔｙｒ１１０７番、Ｇｌｙ１１４８番、Ｉｌｅ１１５３番、Ａｓｐ１１７２番、Ｇｌｎ１１９８番、Ｉｌｅ１２４５番、Ｓｅｒ１２６６番、Ｔｒｐ１２６８番、Ｔｙｒ１２６９番、Ａｒｇ１２７２番、Ｇｌｙ１２８３番、及びＴｒｐ１２８５番、並びにこれらの任意の組み合わせからなる群より選択される位置でのアミノ酸の置換を含み；
アミノ酸の置換が、ＢｏＮＴ／Ｇ受容体系に対する修飾ＢｏＮＴ／Ｇ結合ドメインの結合活性を増大させる、請求項１０に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項１８】
修飾ＴｅＮＴ結合ドメインが、配列番号８のＴｒｐ１１１８番、Ｇｌｙ１１１９番、Ｌｅｕ１１２２番、Ｔｙｒ１１２８番、Ｔｙｒ１１２９番、Ｇｌｙ１１７２番、Ｉｌｅ１１７７番、Ａｓｐ１１９４番、Ａｓｐ１２２２番、Ｔｈｒ１２７０番、Ｓｅｒ１２８７番、Ｔｒｐ１２８９番、Ｔｙｒ１２９０番、Ｈｉｓ１２９３番、Ｇｌｙ１３００番、及びＴｒｐ１３０３番、並びにこれらの任意の組み合わせからなる群より選択される位置でのアミノ酸の置換を含み；
アミノ酸の置換が、ＴｅＮＴ受容体系に対する修飾ＴｅＮＴ結合ドメインの結合活性を増大させる、請求項１０に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項１９】
修飾クロストリジウム毒素の結合ドメインが、β−三葉形ドメインに少なくとも１個のアミノ酸の置換を含む、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項２０】
アミノ酸の置換が、β−三葉形ドメインのα−折り畳み、β−折り畳みまたはγ−折り畳み内に位置する、請求項１９に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項２１】
アミノ酸の置換が、β−三葉形ドメインのβ４／β５ β−ヘアピンカーブまたはβ８／β９ β−ヘアピンカーブ内に位置する、請求項１９に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項２２】
アミノ酸の置換が、グリシンまたはフェニルアラニンである、請求項２１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項２３】
修飾クロストリジウム毒素の結合ドメインが、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ １α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ １α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ １α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ １α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ ２α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ ２α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ ２α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ ２α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−１７ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−１７ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−１７ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−１７ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＮＴＮＨ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＮＴＮＨ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＮＴＮＨ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＮＴＮＨ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｅ ＮＴＮＨ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｆ ＮＴＮＨ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｇ ＮＴＮＨ α−折り畳み、ＦＧＦ−１ α−折り畳み、ＦＧＦ−２ α−折り畳み、ＦＧＦ−４ α−折り畳み、ＦＧＦ−８ α−折り畳み、ＦＧＦ−９ α−折り畳み、ＦＧＦ−１７ α−折り畳み、及びＦＧＦ−１８ α−折り畳みからなる群より選択されるα−折り畳みに対するクロストリジウム毒素結合ドメインのα−折り畳みの置換を含む、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項２４】
修飾クロストリジウム毒素の結合ドメインが、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ １β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ １β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ １β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ １β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ ２β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ ２β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ ２β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ ２β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−１７ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−１７ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−１７ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−１７ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＮＴＮＨ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＮＴＮＨ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＮＴＮＨ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＮＴＮＨ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｅ ＮＴＮＨ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｆ ＮＴＮＨ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｇ ＮＴＮＨ β−折り畳み、ＦＧＦ−１ β−折り畳み、ＦＧＦ−２ β−折り畳み、ＦＧＦ−４ β−折り畳み、ＦＧＦ−８ β−折り畳み、ＦＧＦ−９ β−折り畳み、ＦＧＦ−１７ β−折り畳み、及びＦＧＦ−１８ β−折り畳みからなる群より選択されるβ−折り畳みに対するクロストリジウム毒素結合ドメインのβ−折り畳みの置換を含む、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項２５】
修飾クロストリジウム毒素の結合ドメインが、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ １γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ １γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ １γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ １γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ ２γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ ２γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ ２γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ ２γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−１７ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−１７ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−１７ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−１７ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＮＴＮＨ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＮＴＮＨ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＮＴＮＨ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＮＴＮＨ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｅ ＮＴＮＨ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｆ ＮＴＮＨ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｇ ＮＴＮＨ γ−折り畳み、ＦＧＦ−１ γ−折り畳み、ＦＧＦ−２ γ−折り畳み、ＦＧＦ−４ γ−折り畳み、ＦＧＦ−８ γ−折り畳み、ＦＧＦ−９ γ−折り畳み、ＦＧＦ−１７ γ−折り畳み、及びＦＧＦ−１８ γ−折り畳みからなる群より選択されるγ−折り畳みに対するクロストリジウム毒素結合ドメインのγ−折り畳みの置換を含む、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項２６】
修飾クロストリジウム毒素の結合ドメインが、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ １β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ １β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ １β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ ２β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ ２β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ ２β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ ２β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−１７ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−１７ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−１７ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−１７ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＮＴＮＨ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＮＴＮＨ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＮＴＮＨ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＮＴＮＨ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｅ ＮＴＮＨ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｆ ＮＴＮＨ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｇ ＮＴＮＨ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−１ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−２ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−４ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−８ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−９ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−１７ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、及びＦＧＦ−１８ β４／β５ β−ヘアピンカーブからなる群より選択されるβ４／β５ β−ヘアピンカーブに対するクロストリジウム毒素結合ドメインのβ４／β５ β−ヘアピンカーブの置換を含む、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項２７】
修飾クロストリジウム毒素の結合ドメインが、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ １β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ １β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ １β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ ２β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ ２β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ ２β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ ２β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−１７ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−１７ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−１７ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−１７ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＮＴＮＨ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＮＴＮＨ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＮＴＮＨ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＮＴＮＨ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｅ ＮＴＮＨ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｆ ＮＴＮＨ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｇ ＮＴＮＨ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−１ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−２ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−４ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−８ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−９ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−１７ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、及びＦＧＦ−１８ β８／β９ β−ヘアピンカーブからなる群より選択されるβ８／β９ β−ヘアピンカーブに対するクロストリジウム毒素結合ドメインのβ８／β９ β−ヘアピンカーブの置換を含む、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項２８】
プロテアーゼ切断部位が、内因性クロストリジウム毒素の二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位または外因性切断部位である、請求項１に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項２９】
内因性クロストリジウム毒素の二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位が、ＢｏＮＴ／Ａ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｂ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｃ１二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｄ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｅ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｆ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｇ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、及びＴｅＮＴ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位からなる群より選択される、請求項２８に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項３０】
外因性プロテアーゼ切断部位が、エンテロキナーゼ切断部位、トロンビン切断部位、Ｘａ因子切断部位、ヒトライノウイルス３Ｃプロテアーゼ切断部位、タバコエッチウイルスプロテアーゼ切断部位、ジペプチジルアミノペプチダーゼ切断部位、低分子量のユビキチン類似因子（ＳＵＭＯ）／ユビキチン様タンパク質−１（ＵＬＰ−１）プロテアーゼ切断部位、及びクロストリジウム毒素基質切断部位からなる群より選択される、請求項２８に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項３１】
クロストリジウム毒素基質切断部位が、ＢｏＮＴ／Ａ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｂ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｃ１基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｄ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｅ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｆ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｇ基質切断部位、及びＴｅＮＴ基質切断部位からなる群より選択される、請求項３０に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項３２】
ａ）クロストリジウム毒素の中毒過程の酵素標的修飾段階を行うことができるクロストリジウム毒素酵素ドメイン；
ｂ）クロストリジウム毒素の中毒過程の転座段階を行うことができるクロストリジウム毒素転座ドメイン；
ｃ）クロストリジウム毒素の中毒過程の細胞結合段階を行うことができるクロストリジウム非毒素関連タンパク質のβ−三葉形ドメインを含む増大した標的ドメイン；及び、
ｄ）プロテアーゼ切断部位
を含む修飾クロストリジウム毒素であって、
プロテアーゼ切断部位の切断が、修飾クロストリジウム毒素の単鎖形態を二重鎖形態に変換させる、修飾クロストリジウム毒素。
【請求項３３】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素転座ドメイン、及び増大した標的ドメインを含む、請求項３２に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項３４】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、増大した標的ドメイン、及びクロストリジウム毒素転座ドメインを含む、請求項３２に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項３５】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、増大した標的ドメイン、クロストリジウム毒素転座ドメイン、プロテアーゼ切断部位、及びクロストリジウム毒素酵素ドメインを含む、請求項３２に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項３６】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、増大した標的ドメイン、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、及びクロストリジウム毒素転座ドメインを含む、請求項３２に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項３７】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、クロストリジウム毒素転座ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、及び増大した標的ドメインを含む、請求項３２に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項３８】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、クロストリジウム毒素転座ドメイン、プロテアーゼ切断部位、増大した標的ドメイン、及びクロストリジウム毒素酵素ドメインを含む、請求項３２に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項３９】
クロストリジウム毒素酵素ドメインが、ＢｏＮＴ／Ａ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｂ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｃ１酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｄ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｅ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｆ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｇ酵素ドメイン、及びＴｅＮＴ酵素ドメインからなる群より選択される、請求項３２に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項４０】
クロストリジウム毒素転座ドメインが、ＢｏＮＴ／Ａ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｂ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｃ１転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｄ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｅ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｆ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｇ転座ドメイン、及びＴｅＮＴ転座ドメインからなる群より選択される、請求項３２に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項４１】
クロストリジウム非毒素関連タンパク質のβ−三葉形ドメインが、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−１７ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−１７ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−１７ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−１７ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＮＴＮＨ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＮＴＮＨ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＮＴＮＨ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＮＴＮＨ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｅ ＮＴＮＨ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｆ ＮＴＮＨ β−三葉形ドメイン、及びクロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｇ ＮＴＮＨ β−三葉形ドメインからなる群より選択される、請求項３２に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項４２】
プロテアーゼ切断部位が、内因性クロストリジウム毒素の二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位または外因性切断部位である、請求項３２に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項４３】
内因性クロストリジウム毒素の二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位が、ＢｏＮＴ／Ａ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｂ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｃ１二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｄ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｅ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｆ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｇ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、及びＴｅＮＴ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位からなる群より選択される、請求項４２に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項４４】
外因性プロテアーゼ切断部位が、エンテロキナーゼ切断部位、トロンビン切断部位、Ｘａ因子切断部位、ヒトライノウイルス３Ｃプロテアーゼ切断部位、タバコエッチウイルスプロテアーゼ切断部位、ジペプチジルアミノペプチダーゼ切断部位、低分子量のユビキチン類似因子（ＳＵＭＯ）／ユビキチン様タンパク質−１（ＵＬＰ−１）プロテアーゼ切断部位、及びクロストリジウム毒素基質切断部位からなる群より選択される、請求項４２に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項４５】
クロストリジウム毒素基質切断部位が、ＢｏＮＴ／Ａ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｂ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｃ１基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｄ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｅ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｆ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｇ基質切断部位、及びＴｅＮＴ基質切断部位からなる群より選択される、請求項４４に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項４６】
ａ）クロストリジウム毒素の中毒過程の酵素標的修飾段階を行うことができるクロストリジウム毒素酵素ドメイン；
ｂ）クロストリジウム毒素の中毒過程の転座段階を行うことができるクロストリジウム毒素転座ドメイン；
ｃ）ＦＧＦＲ３に選択的に結合することができるＦＧＦ β−三葉形ドメインを含む増大した標的ドメイン；及び
ｄ）プロテアーゼ切断部位
を含む修飾クロストリジウム毒素であって、
プロテアーゼ切断部位の切断が、修飾クロストリジウム毒素の単鎖形態を二重鎖形態に変換させる、修飾クロストリジウム毒素。
【請求項４７】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素転座ドメイン、及び増大した標的ドメインを含む、請求項４６に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項４８】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、増大した標的ドメイン、及びクロストリジウム毒素転座ドメインを含む、請求項４６に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項４９】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、増大した標的ドメイン、クロストリジウム毒素転座ドメイン、プロテアーゼ切断部位、及びクロストリジウム毒素酵素ドメインを含む、請求項４６に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項５０】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、増大した標的ドメイン、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、及びクロストリジウム毒素転座ドメインを含む、請求項４６に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項５１】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、クロストリジウム毒素転座ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、及び増大した標的ドメインを含む、請求項４６に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項５２】
修飾クロストリジウム毒素が、アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、クロストリジウム毒素転座ドメイン、プロテアーゼ切断部位、増大した標的ドメイン、及びクロストリジウム毒素酵素ドメインを含む、請求項４６に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項５３】
クロストリジウム毒素酵素ドメインが、ＢｏＮＴ／Ａ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｂ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｃ１酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｄ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｅ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｆ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｇ酵素ドメイン、及びＴｅＮＴ酵素ドメインからなる群より選択される、請求項４６に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項５４】
クロストリジウム毒素転座ドメインが、ＢｏＮＴ／Ａ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｂ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｃ１転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｄ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｅ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｆ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｇ転座ドメイン、及びＴｅＮＴ転座ドメインからなる群より選択される、請求項４６に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項５５】
ＦＧＦ β−三葉形ドメインが、ＦＧＦ−１ β−三葉形ドメイン、ＦＧＦ−２ β−三葉形ドメイン、ＦＧＦ−４ β−三葉形ドメイン、ＦＧＦ−８ β−三葉形ドメイン、ＦＧＦ−９ β−三葉形ドメイン、ＦＧＦ−１７ β−三葉形ドメイン、及びＦＧＦ−１８ β−三葉形ドメインからなる群より選択される、請求項４６に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項５６】
プロテアーゼ切断部位が、内因性クロストリジウム毒素の二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位または外因性切断部位である、請求項４６に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項５７】
内因性クロストリジウム毒素の二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位が、ＢｏＮＴ／Ａ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｂ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｃ１二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｄ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｅ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｆ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、ＢｏＮＴ／Ｇ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、及びＴｅＮＴ二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位からなる群より選択される、請求項５６に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項５８】
外因性プロテアーゼ切断部位が、エンテロキナーゼ切断部位、トロンビン切断部位、Ｘａ因子切断部位、ヒトライノウイルス３Ｃプロテアーゼ切断部位、タバコエッチウイルスプロテアーゼ切断部位、ジペプチジルアミノペプチダーゼ切断部位、低分子量のユビキチン類似因子（ＳＵＭＯ）／ユビキチン様タンパク質−１（ＵＬＰ−１）プロテアーゼ切断部位、及びクロストリジウム毒素基質切断部位からなる群より選択される、請求項５６に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項５９】
クロストリジウム毒素基質切断部位が、ＢｏＮＴ／Ａ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｂ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｃ１基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｄ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｅ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｆ基質切断部位、ＢｏＮＴ／Ｇ基質切断部位、及びＴｅＮＴ基質切断部位からなる群より選択される、請求項５８に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項６０】
修飾クロストリジウム毒素をコードするポリヌクレオチド分子であって、ポリヌクレオチド分子は、
ａ）クロストリジウム毒素の中毒過程の酵素標的修飾段階を行うことができるクロストリジウム毒素酵素ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｂ）クロストリジウム毒素の中毒過程の転座段階を行うことができるクロストリジウム毒素転座ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｃ）クロストリジウム毒素の中毒過程の細胞結合段階を行うことができる修飾クロストリジウム結合ドメインを含む増大した標的ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；及び
ｄ）プロテアーゼ切断部位をコードするポリヌクレオチド分子
を含み、
プロテアーゼ切断部位の切断が、修飾クロストリジウム毒素の単鎖形態を二重鎖形態に変換させ、及び
修飾クロストリジウム結合ドメインが、修飾クロストリジウム結合ドメインが由来する天然由来のクロストリジウム結合ドメインの結合活性に比べ、内因性クロストリジウム毒素の受容体系に対して増大した結合活性を示す、ポリヌクレオチド分子。
【請求項６１】
ポリヌクレオチド分子が、請求項２〜７のいずれか一項に記載の修飾クロストリジウム毒素をコードする、請求項６０に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項６２】
ポリヌクレオチド分子が、ＢｏＮＴ／Ａ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｂ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｃ１酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｄ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｅ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｆ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｇ酵素ドメイン、及びＴｅＮＴ酵素ドメインからなる群より選択されるクロストリジウム毒素酵素ドメインをコードする、請求項６０に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項６３】
ポリヌクレオチド分子が、ＢｏＮＴ／Ａ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｂ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｃ１転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｄ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｅ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｆ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｇ転座ドメイン、及びＴｅＮＴ転座ドメインからなる群より選択されるクロストリジウム毒素転座ドメインをコードする、請求項６０に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項６４】
ポリヌクレオチド分子が、修飾ＢｏＮＴ／Ａ結合ドメイン、修飾ＢｏＮＴ／Ｂ結合ドメイン、修飾ＢｏＮＴ／Ｃ１結合ドメイン、修飾ＢｏＮＴ／Ｄ結合ドメイン、修飾ＢｏＮＴ／Ｅ結合ドメイン、修飾ＢｏＮＴ／Ｆ結合ドメイン、修飾ＢｏＮＴ／Ｇ結合ドメイン、及び修飾ＴｅＮＴ結合ドメインからなる群より選択される修飾クロストリジウム毒素の結合ドメインをコードする、請求項６０に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項６５】
ポリヌクレオチド分子が、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ １α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ １α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ １α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ １α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ ２α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ ２α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ ２α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ ２α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−１７ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−１７ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−１７ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−１７ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＮＴＮＨ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＮＴＮＨ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＮＴＮＨ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＮＴＮＨ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｅ ＮＴＮＨ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｆ ＮＴＮＨ α−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｇ ＮＴＮＨ α−折り畳み、ＦＧＦ−１ α−折り畳み、ＦＧＦ−２ α−折り畳み、ＦＧＦ−４ α−折り畳み、ＦＧＦ−８ α−折り畳み、ＦＧＦ−９ α−折り畳み、ＦＧＦ−１７ α−折り畳み、及びＦＧＦ−１８ α−折り畳みからなる群より選択されるα−折り畳みに対するクロストリジウム毒素結合ドメインのα−折り畳みの置換を含む修飾クロストリジウム毒素の結合ドメインをコードする、請求項６０に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項６６】
ポリヌクレオチド分子が、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ １β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ １β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ １β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ １β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ ２β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ ２β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ ２β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ ２β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−１７ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−１７ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−１７ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−１７ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＮＴＮＨ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＮＴＮＨ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＮＴＮＨ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＮＴＮＨ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｅ ＮＴＮＨ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｆ ＮＴＮＨ β−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｇ ＮＴＮＨ β−折り畳み、ＦＧＦ−１ β−折り畳み、ＦＧＦ−２ β−折り畳み、ＦＧＦ−４ β−折り畳み、ＦＧＦ−８ β−折り畳み、ＦＧＦ−９ β−折り畳み、ＦＧＦ−１７ β−折り畳み、及びＦＧＦ−１８ β−折り畳みからなる群より選択されるβ−折り畳みに対するクロストリジウム毒素結合ドメインのβ−折り畳みの置換を含む修飾クロストリジウム毒素の結合ドメインをコードする、請求項６０に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項６７】
ポリヌクレオチド分子が、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ １γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ １γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ １γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ １γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ ２γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ ２γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ ２γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ ２γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−１７ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−１７ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−１７ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−１７ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＮＴＮＨ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＮＴＮＨ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＮＴＮＨ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＮＴＮＨ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｅ ＮＴＮＨ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｆ ＮＴＮＨ γ−折り畳み、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｇ ＮＴＮＨ γ−折り畳み、ＦＧＦ−１ γ−折り畳み、ＦＧＦ−２ γ−折り畳み、ＦＧＦ−４ γ−折り畳み、ＦＧＦ−８ γ−折り畳み、ＦＧＦ−９ γ−折り畳み、ＦＧＦ−１７ γ−折り畳み、及びＦＧＦ−１８ γ−折り畳みからなる群より選択されるγ−折り畳みに対するクロストリジウム毒素結合ドメインのγ−折り畳みの置換を含む修飾クロストリジウム毒素の結合ドメインをコードする、請求項６０に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項６８】
ポリヌクレオチド分子が、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ １β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ １β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ １β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ ２β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ ２β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ ２β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ ２β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−１７ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−１７ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−１７ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−１７ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＮＴＮＨ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＮＴＮＨ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＮＴＮＨ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＮＴＮＨ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｅ ＮＴＮＨ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｆ ＮＴＮＨ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｇ ＮＴＮＨ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−１ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−２ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−４ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−８ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−９ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−１７ β４／β５ β−ヘアピンカーブ、及びＦＧＦ−１８ β４／β５ β−ヘアピンカーブからなる群より選択されるβ４／β５ β−ヘアピンカーブに対するクロストリジウム毒素結合ドメインのβ４／β５ β−ヘアピンカーブの置換を含む修飾クロストリジウム毒素の結合ドメインをコードする、請求項６０に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項６９】
ポリヌクレオチド分子が、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ １β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ １β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ １β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ ２β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ ２β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ ２β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ ２β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−１７ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−１７ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−１７ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−１７ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＮＴＮＨ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＮＴＮＨ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＮＴＮＨ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＮＴＮＨ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｅ ＮＴＮＨ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｆ ＮＴＮＨ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｇ ＮＴＮＨ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−１ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−２ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−４ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−８ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−９ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、ＦＧＦ−１７ β８／β９ β−ヘアピンカーブ、及びＦＧＦ−１８ β８／β９ β−ヘアピンカーブからなる群より選択されるβ８／β９ β−ヘアピンカーブに対するクロストリジウム毒素結合ドメインのβ８／β９ β−ヘアピンカーブの置換を含む修飾クロストリジウム毒素の結合ドメインをコードする、請求項６０に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項７０】
プロテアーゼ切断部位をコードするポリヌクレオチド分子が、内因性クロストリジウム毒素の二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位または外因性切断部位である、請求項６０に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項７１】
ポリヌクレオチド分子が、発現ベクターを含む、請求項６０に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項７２】
修飾クロストリジウム毒素をコードするポリヌクレオチド分子であって、ポリヌクレオチド分子が、
ａ）クロストリジウム毒素の中毒過程の酵素標的修飾段階を行うことができるクロストリジウム毒素酵素ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｂ）クロストリジウム毒素の中毒過程の転座段階を行うことができるクロストリジウム毒素転座ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｃ）クロストリジウム毒素の中毒過程の細胞結合段階を行うことができるクロストリジウム非毒素関連タンパク質のβ−三葉形ドメインを含む増大した標的ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；及び
ｄ）プロテアーゼ切断部位をコードするポリヌクレオチド分子
を含み、
プロテアーゼ切断部位の切断が、修飾クロストリジウム毒素の単鎖形態を二重鎖形態に変換させる、ポリヌクレオチド分子。
【請求項７３】
ポリヌクレオチド分子が、請求項３３〜３８のいずれか一項に記載の修飾クロストリジウム毒素をコードする、請求項７２に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項７４】
ポリヌクレオチド分子が、ＢｏＮＴ／Ａ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｂ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｃ１酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｄ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｅ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｆ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｇ酵素ドメイン、及びＴｅＮＴ酵素ドメインからなる群より選択されるクロストリジウム毒素酵素ドメインをコードする、請求項７２に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項７５】
ポリヌクレオチド分子が、ＢｏＮＴ／Ａ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｂ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｃ１転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｄ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｅ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｆ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｇ転座ドメイン、及びＴｅＮＴ転座ドメインからなる群より選択されるクロストリジウム毒素転座ドメインをコードする、請求項７２に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項７６】
ポリヌクレオチド分子が、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−３３ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−３３ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−３３ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−３３ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＨＡ−１７ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＨＡ−１７ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＨＡ−１７ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＨＡ−１７ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ａ ＮＴＮＨ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｂ ＮＴＮＨ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｃ１ ＮＴＮＨ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｄ ＮＴＮＨ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｅ ＮＴＮＨ β−三葉形ドメイン、クロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｆ ＮＴＮＨ β−三葉形ドメイン、及びクロストリジウムボツリヌス菌血清型Ｇ ＮＴＮＨ β−三葉形ドメインからなる群より選択されるクロストリジウム非毒素関連タンパク質のβ−三葉形ドメインをコードする、請求項７２に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項７７】
プロテアーゼ切断部位をコードするポリヌクレオチド分子が、内因性クロストリジウム毒素の二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位または外因性切断部位である、請求項７２に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項７８】
ポリヌクレオチド分子が、発現ベクターを含む、請求項６０に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項７９】
修飾クロストリジウム毒素をコードするポリヌクレオチド分子であって、ポリヌクレオチド分子が、
ａ）クロストリジウム毒素の中毒過程の酵素標的修飾段階を行うことができるクロストリジウム毒素酵素ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｂ）クロストリジウム毒素の中毒過程の転座段階を行うことができるクロストリジウム毒素転座ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｃ）ＦＧＦＲ３に選択的に結合することができるＦＧＦ β−三葉形ドメインを含む増大した標的ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；及び
ｄ）プロテアーゼ切断部位をコードするポリヌクレオチド分子
を含み、
プロテアーゼ切断部位の切断が、修飾クロストリジウム毒素の単鎖形態を二重鎖形態に変換させる、ポリヌクレオチド分子。
【請求項８０】
ポリヌクレオチド分子が、請求項４７〜５２のいずれか一項に記載の修飾クロストリジウム毒素をコードする、請求項７９に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項８１】
ポリヌクレオチド分子が、ＢｏＮＴ／Ａ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｂ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｃ１酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｄ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｅ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｆ酵素ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｇ酵素ドメイン、及びＴｅＮＴ酵素ドメインからなる群より選択されるクロストリジウム毒素酵素ドメインをコードする、請求項７９に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項８２】
ポリヌクレオチド分子が、ＢｏＮＴ／Ａ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｂ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｃ１転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｄ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｅ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｆ転座ドメイン、ＢｏＮＴ／Ｇ転座ドメイン、及びＴｅＮＴ転座ドメインからなる群より選択されるクロストリジウム毒素転座ドメインをコードする、請求項７９に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項８３】
ポリヌクレオチド分子が、ＦＧＦ−１ β−三葉形ドメイン、ＦＧＦ−２ β−三葉形ドメイン、ＦＧＦ−４ β−三葉形ドメイン、ＦＧＦ−８ β−三葉形ドメイン、ＦＧＦ−９ β−三葉形ドメイン、ＦＧＦ−１７ β−三葉形ドメイン、及びＦＧＦ−１８ β−三葉形ドメインからなる群より選択されるＦＧＦ β−三葉形ドメインをコードする、請求項７９に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項８４】
プロテアーゼ切断部位をコードするポリヌクレオチド分子が、内因性クロストリジウム毒素の二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位または外因性切断部位である、請求項７９に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項８５】
ポリヌクレオチド分子が、発現ベクターを含む、請求項７９に記載のポリヌクレオチド分子。
【請求項８６】
細胞内で修飾クロストリジウム毒素をコードするポリヌクレオチド分子を発現させる段階を含む、修飾クロストリジウム毒素の製造方法であって、ポリヌクレオチド分子が、
ａ）クロストリジウム毒素の中毒過程の酵素標的修飾段階を行うことができるクロストリジウム毒素酵素ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｂ）クロストリジウム毒素の中毒過程の転座段階を行うことができるクロストリジウム毒素転座ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｃ）クロストリジウム毒素の中毒過程の細胞結合段階を行うことができる修飾クロストリジウム結合ドメインを含む増大した標的ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；及び
ｄ）プロテアーゼ切断部位をコードするポリヌクレオチド分子
を含み、
プロテアーゼ切断部位の切断が、修飾クロストリジウム毒素の単鎖形態を二重鎖形態に変換させ；及び
修飾クロストリジウム結合ドメインが、修飾クロストリジウム結合ドメインが由来する天然由来のクロストリジウム結合ドメインの結合活性に比べ、内因性クロストリジウム毒素の受容体系に対する増大した結合活性を示す、方法。
【請求項８７】
細胞内で修飾クロストリジウム毒素をコードするポリヌクレオチド分子を発現させる段階を含む、修飾クロストリジウム毒素の製造方法であって、ポリヌクレオチド分子が、
ａ）クロストリジウム毒素の中毒過程の酵素標的修飾段階を行うことができるクロストリジウム毒素酵素ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｂ）クロストリジウム毒素の中毒過程の転座段階を行うことができるクロストリジウム毒素転座ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｃ）クロストリジウム毒素の中毒過程の細胞結合段階を行うことができるクロストリジウム非毒素関連タンパク質のβ−三葉形ドメインを含む増大した標的ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；及び
ｄ）プロテアーゼ切断部位をコードするポリヌクレオチド分子
を含み、
プロテアーゼ切断部位の切断が、修飾クロストリジウム毒素の単鎖形態を二重鎖形態に変換させる、方法。
【請求項８８】
細胞内で修飾クロストリジウム毒素をコードするポリヌクレオチド分子を発現させる段階を含む、修飾クロストリジウム毒素の製造方法であって、ポリヌクレオチド分子が、
ａ）クロストリジウム毒素の中毒過程の酵素標的修飾段階を行うことができるクロストリジウム毒素酵素ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｂ）クロストリジウム毒素の中毒過程の転座段階を行うことができるクロストリジウム毒素転座ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｃ）ＦＧＦＲ３に選択的に結合することができるＦＧＦ β−三葉形ドメインを含む増大した標的ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；及び
ｄ）プロテアーゼ切断部位をコードするポリヌクレオチド分子
を含み、
プロテアーゼ切断部位の切断が、修飾クロストリジウム毒素の単鎖形態を二重鎖形態に変換させる、方法。
【請求項８９】
ａ）修飾クロストリジウム毒素をコードするポリヌクレオチド分子を細胞内に取り込む段階において、ポリヌクレオチド分子が、
ｉ）クロストリジウム毒素の中毒過程の酵素標的修飾段階を行うことができるクロストリジウム毒素酵素ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｉｉ）クロストリジウム毒素の中毒過程の転座段階を行うことができるクロストリジウム毒素転座ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｉｉｉ）クロストリジウム毒素の中毒過程の細胞結合段階を行うことができる修飾クロストリジウム結合ドメインを含む増大した標的ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；及び
ｉｖ）プロテアーゼ切断部位をコードするポリヌクレオチド分子
を含み、
プロテアーゼ切断部位の切断が、修飾クロストリジウム毒素の単鎖形態を二重鎖形態に変化させ；及び
修飾クロストリジウム結合ドメインが、修飾クロストリジウム結合ドメインが由来する天然由来のクロストリジウム結合ドメインの結合活性に比べ、内因性クロストリジウム毒素の受容体系に対して増大した結合活性を示す段階；及び、
ｂ）ポリヌクレオチド分子によってコードされる修飾クロストリジウム毒素を発現させる段階
を含む、修飾クロストリジウム毒素の製造方法。
【請求項９０】
ａ）修飾クロストリジウム毒素をコードするポリヌクレオチド分子を細胞内に取り込む段階であって、ポリヌクレオチド分子が、
ｉ）クロストリジウム毒素の中毒過程の酵素標的修飾段階を行うことができるクロストリジウム毒素酵素ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｉｉ）クロストリジウム毒素の中毒過程の転座段階を行うことができるクロストリジウム毒素転座ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｉｉｉ）クロストリジウム毒素の中毒過程の細胞結合段階を行うことができるクロストリジウム非毒素関連タンパク質のβ−三葉形ドメインを含む増大した標的ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；及び
ｉｖ）プロテアーゼ切断部位をコードするポリヌクレオチド分子
を含み、
プロテアーゼ切断部位の切断が、修飾クロストリジウム毒素の単鎖形態を二重鎖形態に変換させる段階；
ｂ）ポリヌクレオチド分子によってコードされた修飾クロストリジウム毒素を発現させる段階
を含む、修飾クロストリジウム毒素の製造方法。
【請求項９１】
ａ）修飾クロストリジウム毒素をコードするポリヌクレオチド分子を細胞内に取り込む段階であって、ポリヌクレオチド分子が、
ｉ）クロストリジウム毒素の中毒過程の酵素標的修飾段階を行うことができるクロストリジウム毒素酵素ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｉｉ）クロストリジウム毒素の中毒過程の転座段階を行うことができるクロストリジウム毒素転座ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；
ｉｉｉ）ＦＧＦＲ３に選択的に結合することができるＦＧＦ β−三葉形ドメインを含む増大した標的ドメインをコードするポリヌクレオチド分子；及び
ｉｖ）プロテアーゼ切断部位をコードするポリヌクレオチド分子
を含み、
プロテアーゼ切断部位の切断が、修飾クロストリジウム毒素の単鎖形態を二重鎖形態に変換させる段階；
ｂ）ポリヌクレオチド分子によってコードされた修飾クロストリジウム毒素を発現させる段階
を含む、修飾クロストリジウム毒素の製造方法。
【図１Ａ】
【図１Ｂ】
【図２】
【図３Ａ】
【図３Ｂ】
【図４Ａ】
【図４Ｂ】
【図５Ａ】
【図５Ｂ】
【図１Ｂ】
【図２】
【図３Ａ】
【図３Ｂ】
【図４Ａ】
【図４Ｂ】
【図５Ａ】
【図５Ｂ】
【公表番号】特表２００８−５３２５４９（Ｐ２００８−５３２５４９Ａ）
【公表日】平成２０年８月２１日（２００８．８．２１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−５０１９４３（Ｐ２００８−５０１９４３）
【出願日】平成１８年３月１４日（２００６．３．１４）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＵＳ２００６／００８９５６
【国際公開番号】ＷＯ２００６／１０１８０９
【国際公開日】平成１８年９月２８日（２００６．９．２８）
【出願人】（５９１０１８２６８）アラーガン、インコーポレイテッド (293)
【氏名又は名称原語表記】ＡＬＬＥＲＧＡＮ，ＩＮＣＯＲＰＯＲＡＴＥＤ
【Ｆターム（参考）】
【公表日】平成２０年８月２１日（２００８．８．２１）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年３月１４日（２００６．３．１４）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＵＳ２００６／００８９５６
【国際公開番号】ＷＯ２００６／１０１８０９
【国際公開日】平成１８年９月２８日（２００６．９．２８）
【出願人】（５９１０１８２６８）アラーガン、インコーポレイテッド (293)
【氏名又は名称原語表記】ＡＬＬＥＲＧＡＮ，ＩＮＣＯＲＰＯＲＡＴＥＤ
【Ｆターム（参考）】
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