説明

内皮細胞特異性を示すプロモーター及びそのプロモーターを使って血管形成を制御する方法

内皮細胞特異的プロモーター活性を示す単離されたポリヌクレオチド配列、新規のシス調節因子、及び異常な血管新生または細胞増殖によって特徴付けられる弛緩の治療を可能にするそれらの使用方法が開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装材料及び以下の(a)、(b)を含む製造物:
(a)以下の(i)〜(iii)を含む核酸構築物:
(i)内皮細胞特異的プロモーター;
(ii)配列番号:5に記載の低酸素応答因子の少なくとも一つのコピー;及び
(iii)血管形成調節因子をコードしかつ前記プロモーター及び前記低酸素応答因子の調節制御下にある核酸配列;及び
(b)血管形成の少なくとも一つのモジュレーターであって、前記内皮特異的プロモーターの活性を相乗作用方式でさらに増強することができるように選択されたモジュレーター;
ただし、前記包装材料は、前記核酸構築物及び前記血管形成のモジュレーターが、血管形成に関連する疾患又は症状を被験者において治療するためのものであることを示すラベル又は包装挿入物を含む。
【請求項2】
包装材料及び以下の(a)、(b)を含む製造物:
(a)以下の(i)、(ii)を含む核酸構築物:
(i)内皮細胞特異的プロモーター;
(ii)血管形成調節因子をコードしかつ前記内皮特異的プロモーター及びシス調節因子の調節制御下にある核酸配列であって、前記シス調節因子は、配列番号:16に記載の配列の少なくとも一部に共有結合された配列番号:15に記載の配列の少なくとも一部を含む核酸配列;及び
(b)血管形成の少なくとも一つのモジュレーターであって、前記内皮特異的プロモーターの活性を相乗作用方式でさらに増強することができるように選択されたモジュレーター;
ただし、前記包装材料は、前記核酸構築物及び前記血管形成のモジュレーターが血管形成に関連する疾患又は症状を被験者において治療するためのものであることを示すラベル又は包装挿入物を含む。
【請求項3】
包装材料及び以下の(a)、(b)を含む製造物:
(a)以下の(i)、(ii)を含む、血管形成細胞の部分集団における細胞傷害性を発生するように設計され配置構成された核酸構築物:
(i)細胞傷害性分子のエフェクタードメインに融合されたリガンド結合ドメインを含むキメラポリペプチドをコードする第一ポリヌクレオチド領域;及び
(ii)前記血管形成細胞の部分集団における前記キメラポリペプチドの発現を指向させるためのシス調節因子をコードする第二ポリヌクレオチド領域;
ただし、前記リガンド結合ドメインは、前記血管形成細胞の部分集団に存在するか又は前記血管形成細胞の部分集団に与えられているリガンドに結合できるように選択され、前記リガンド結合ドメインへの前記リガンドの結合は前記細胞傷害性分子の前記エフェクタードメインを活性化する;及び
(b)血管形成の少なくとも一つのモジュレーターであって、前記シス調節因子の活性を相乗作用方式でさらに増強することができるように選択されたモジュレーター;
ただし、前記包装材料は、前記核酸構築物及び前記血管形成のモジュレーターが、過剰の血管形成に関連する疾患又は症状を被験者において治療するためのものであることを示すラベル又は包装挿入物を含む。
【請求項4】
包装材料及び以下の(a)、(b)を含む製造物:
(a)以下の(i)、(ii)を含む、血管形成細胞の部分集団における細胞傷害性を発生するように設計され配置構成された核酸構築物:
(i)細胞傷害性分子のエフェクタードメインに融合されたリガンド結合ドメインを含むキメラポリペプチドをコードする第一ポリヌクレオチド領域;及び
(ii)前記血管形成細胞の部分集団における前記キメラポリペプチドの発現を指向させるためのシス調節因子をコードする第二ポリヌクレオチド領域;
ただし、前記リガンド結合ドメインは、前記血管形成細胞の部分集団に存在するか又は前記血管形成細胞の部分集団に与えられているリガンドに結合できるように選択され、前記リガンド結合ドメインへの前記リガンドの結合は前記細胞傷害性分子の前記エフェクタードメインを活性化する;及び
(b)血管形成の少なくとも一つのモジュレーターであって、前記シス調節因子の活性を相乗作用方式でさらに増強することができるように選択されたモジュレーター;
ただし、前記包装材料は、前記核酸構築物及び前記血管形成のモジュレーターが、過剰の血管新生に関連する疾患又は症状を被験者において治療するためのものであることを示すラベル又は包装挿入物を含む。
【請求項5】
包装材料及び以下の(a)、(b)を含む製造物:
(a)以下の(i)、(ii)を含む、腫瘍細胞における細胞傷害性を発生するように設計され配置構成された核酸構築物:
(i)細胞傷害性分子のエフェクタードメインに融合されたリガンド結合ドメインを含むキメラポリペプチドをコードする第一ポリヌクレオチド領域;及び
(ii)前記腫瘍細胞における前記キメラポリペプチドの発現を指向させるためのシス調節因子をコードする第二ポリヌクレオチド領域;
ただし、前記リガンド結合ドメインは、前記腫瘍細胞に存在するか又は前記腫瘍細胞に与えられているリガンドに結合できるように選択され、前記リガンド結合ドメインへの前記リガンドの結合は前記細胞傷害性分子の前記エフェクタードメインを活性化する;及び
(b)血管形成の少なくとも一つのモジュレーターであって、前記シス調節因子の活性を相乗作用方式でさらに増強することができるように選択されたモジュレーター;
ただし、前記包装材料は、前記核酸構築物及び前記血管形成のモジュレーターが、腫瘍の増殖又は発展を被験者において治療するためのものであることを示すラベル又は包装挿入物を含む。
【請求項6】
包装材料及び以下の(a)、(b)を含む製造物:
(a)以下の(i)、(ii)を含む、血管形成細胞の部分集団における血管形成を発生するように設計され配置構成された核酸構築物:
(i)プロ血管形成因子をコードする第一ポリヌクレオチド領域;及び
(ii)前記血管形成細胞の部分集団における前記プロ血管形成因子の発現を指向させるためのシス調節因子をコードする第二ポリヌクレオチド領域;及び
(b)血管形成の少なくとも一つのモジュレーターであって、前記シス調節因子の活性を相乗作用方式でさらに増強することができるように選択されたモジュレーター;
ただし、前記包装材料は、前記核酸構築物及び前記血管形成のモジュレーターが、虚血に関連する疾患又は症状を被験者において治療するためのものであることを示すラベル又は包装挿入物を含む。
【請求項7】
包装材料及び以下の(a)、(b)を含む製造物:
(a)以下の(i)、(ii)を含む、血管形成細胞における細胞傷害性を発生するように設計され配置構成された核酸構築物:
(i)自殺遺伝子をコードする第一ポリヌクレオチド領域;及び
(ii)前記血管形成細胞における前記自殺遺伝子の発現を指向させることができるシス作用調節因子をコードする第二ポリヌクレオチド領域;及び
(b)血管形成の少なくとも一つのモジュレーターであって、前記シス調節因子の活性を相乗作用方式でさらに増強することができるように選択されたモジュレーター;
ただし、前記包装材料は、前記核酸構築物及び前記血管形成のモジュレーターが、過剰の血管形成に関連する疾患又は症状を被験者において治療するためのものであることを示すラベル又は包装挿入物を含む。
【請求項8】
前記核酸構築物は、条件付で複製するアデノウイルスをさらに含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の製造物。
【請求項9】
前記アデノウイルスのコピー数を増大することができるように選択された少なくとも一つの化合物をさらに含む、請求項8に記載の製造物。
【請求項10】
前記化合物はコルチコステロイド及び/又はN−アセチルシステインである、請求項9に記載の製造物。
【請求項11】
前記血管形成のモジュレーターは、Bosentanを除くエンドセリン受容体アンタゴニストである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の製造物。
【請求項12】
前記エンドセリン受容体アンタゴニストは、二重A型及びB型エンドセリン受容体アンタゴニストである、請求項11に記載の製造物。
【請求項13】
前記エンドセリン受容体アンタゴニストは、B型特異的エンドセリン受容体アンタゴニストである、請求項11に記載の製造物。
【請求項14】
前記B型特異的エンドセリン受容体アンタゴニストはA192,621;BQ788;Res 701−1及びRo 46−8443からなる群から選択される、請求項13に記載の製造物。
【請求項15】
前記核酸配列は、プロ血管形成因子をコードし、前記疾患又は症状は、減少した血管形成に関連する、請求項2に記載の製造物。
【請求項16】
前記核酸配列は、血管形成の阻害剤をコードし、前記疾患又は症状は、過剰の血管形成に関連する、請求項2に記載の製造物。
【請求項17】
前記リガンド結合ドメインのリガンドをさらに含む、請求項3〜5のいずれか一項に記載の製造物。
【請求項18】
前記シス作用調節因子は、PPE−1プロモーター、PPE−1−3xプロモーター、TIE−1プロモーター、TIE−2プロモーター、エンドグリンプロモーター、フォンヴィレブランドプロモーター、KDR/flk−1プロモーター、FLT−1プロモーター、Egr−1プロモーター、ICAM−1プロモーター、VCAM−1プロモーター、PECAM−1プロモーター及び大動脈カルボキシペプチダーゼ様タンパク質(ACLP)プロモーターからなる群から選択される内皮細胞特異的又は内皮周囲細胞特異的プロモーターである、請求項3〜7のいずれか一項に記載の製造物。
【請求項19】
前記虚血に関連する疾患又は症状は、創傷の治癒、虚血性発作、虚血性心臓疾患及び胃腸の損傷からなる群から選択される、請求項6に記載の製造物。
【請求項20】
前記自殺遺伝子は、前記血管形成細胞に細胞傷害性又はアポトーシスを起こすことができる毒性化合物へとプロドラッグを変換することができるように選択される、請求項7に記載の製造物。
【請求項21】
プロドラッグが前記自殺遺伝子によって毒性化合物に変換されると前記血管形成細胞の細胞傷害性又はアポトーシスを起こすことができるプロドラッグをさらに含む、請求項7又は20に記載の製造物。
【請求項22】
内皮特異的プロモーターの活性を相乗作用方式でさらに増強することができるように選択された血管形成の少なくとも一つのモジュレーターで治療される被験者において血管形成に関連する疾患又は症状を治療するための医薬を製造するための、以下の(a)〜(c)を含む核酸構築物の使用:
(a)内皮細胞特異的プロモーター;
(b)配列番号:5に記載の低酸素応答因子の少なくとも一つのコピー;及び
(c)血管形成調節因子をコードしかつ前記プロモーター及び前記低酸素応答因子の調節制御下にある核酸配列。
【請求項23】
内皮特異的プロモーターの活性を相乗作用方式でさらに増強することができるように選択された血管形成の少なくとも一つのモジュレーターで治療される被験者において血管形成に関連する疾患又は症状を治療するための医薬を製造するための、以下の(a)、(b)を含む核酸構築物の使用:
(a)内皮細胞特異的プロモーター;
(b)血管形成調節因子をコードしかつ前記内皮特異的プロモーター及びシス調節因子の調節制御下にある核酸配列であって、前記シス調節因子は、配列番号:16に記載の配列の少なくとも一部に共有結合された配列番号:15に記載の配列の少なくとも一部を含む核酸配列。
【請求項24】
シス調節因子の活性を相乗作用方式でさらに増強することができるように選択された血管形成の少なくとも一つのモジュレーターで治療される被験者において過剰の血管形成に関連する疾患又は症状を治療するための医薬を製造するための、以下の(a)、(b)を含む、血管形成細胞の部分集団における細胞傷害性を発生するように設計され配置構成された核酸構築物の使用:
(a)細胞傷害性分子のエフェクタードメインに融合されたリガンド結合ドメインを含むキメラポリペプチドをコードする第一ポリヌクレオチド領域;及び
(b)前記血管形成細胞の部分集団における前記キメラポリペプチドの発現を指向させるためのシス調節因子をコードする第二ポリヌクレオチド領域;
ただし、前記リガンド結合ドメインは、前記血管形成細胞の部分集団に存在するか又は前記血管形成細胞の部分集団に与えられているリガンドに結合できるように選択され、前記リガンド結合ドメインへの前記リガンドの結合は前記細胞傷害性分子の前記エフェクタードメインを活性化する。
【請求項25】
シス調節因子の活性を相乗作用方式でさらに増強することができるように選択された血管形成の少なくとも一つのモジュレーターで治療される被験者において血管新生に関連する疾患又は症状を治療するための医薬を製造するための、以下の(a)、(b)を含む、血管形成細胞の部分集団における細胞傷害性を発生するように設計され配置構成された核酸構築物の使用:
(a)細胞傷害性分子のエフェクタードメインに融合されたリガンド結合ドメインを含むキメラポリペプチドをコードする第一ポリヌクレオチド領域;及び
(b)前記血管形成細胞の部分集団における前記キメラポリペプチドの発現を指向させるためのシス調節因子をコードする第二ポリヌクレオチド領域;
ただし、前記リガンド結合ドメインは、前記血管形成細胞の部分集団に存在するか又は前記血管形成細胞の部分集団に与えられているリガンドに結合できるように選択され、前記リガンド結合ドメインへの前記リガンドの結合は前記細胞傷害性分子の前記エフェクタードメインを活性化する。
【請求項26】
シス調節因子の活性を相乗作用方式でさらに増強することができるように選択された血管形成の少なくとも一つのモジュレーターで治療される被験者において腫瘍の増殖又は発展を治療するための医薬を製造するための、以下の(a)、(b)を含む、腫瘍細胞における細胞傷害性を発生するように設計され配置構成された核酸構築物の使用:
(a)細胞傷害性分子のエフェクタードメインに融合されたリガンド結合ドメインを含むキメラポリペプチドをコードする第一ポリヌクレオチド領域;及び
(b)前記腫瘍細胞における前記キメラポリペプチドの発現を指向させるためのシス調節因子をコードする第二ポリヌクレオチド領域;
ただし、前記リガンド結合ドメインは、前記腫瘍細胞に存在するか又は前記腫瘍細胞に与えられているリガンドに結合できるように選択され、前記リガンド結合ドメインへの前記リガンドの結合は前記細胞傷害性分子の前記エフェクタードメインを活性化する。
【請求項27】
シス調節因子の活性を相乗作用方式でさらに増強することができるように選択された血管形成の少なくとも一つのモジュレーターで治療される被験者において虚血に関連する疾患又は症状を治療するための医薬を製造するための、以下の(a)、(b)を含む、血管形成細胞の部分集団における細胞傷害性を発生するように設計され配置構成された核酸構築物の使用:
(a)プロ血管形成因子をコードする第一ポリヌクレオチド領域;及び
(b)前記血管形成細胞の部分集団における前記プロ血管形成因子の発現を指向させるためのシス調節因子をコードする第二ポリヌクレオチド領域。
【請求項28】
シス調節因子の活性を相乗作用方式でさらに増強することができるように選択された血管形成の少なくとも一つのモジュレーターで治療される被験者において過剰の血管形成に関連する疾患又は症状を治療するための医薬を製造するための、以下の(a)、(b)を含む、血管形成細胞における細胞傷害性を発生するように設計され配置構成された核酸構築物の使用:
(a)自殺遺伝子をコードする第一ポリヌクレオチド領域;及び
(b)前記血管形成細胞における前記自殺遺伝子の発現を指向させることができるシス作用調節因子をコードする第二ポリヌクレオチド領域。
【請求項29】
核酸構築物で治療される被験者において血管形成に関連する疾患又は症状を治療するための医薬を製造するための、少なくとも一つの血管形成のモジュレーターの使用であって、前記核酸構築物が以下の(a)〜(c)を含む、使用:
(a)内皮細胞特異的プロモーター;
(b)配列番号:5に記載の低酸素応答因子の少なくとも一つのコピー;及び
(c)血管形成調節因子をコードしかつ前記プロモーター及び前記低酸素応答因子の調節制御下にある核酸配列;
ただし、前記少なくとも一つの血管形成のモジュレーターは、前記内皮特異的プロモーターの活性を相乗作用方式でさらに増強することができるように選択される。
【請求項30】
核酸構築物で治療される被験者において血管形成に関連する疾患又は症状を治療するための医薬を製造するための、少なくとも一つの血管形成のモジュレーターの使用であって、前記核酸構築物が以下の(a)、(b)を含む、使用:
(a)内皮細胞特異的プロモーター;
(b)血管形成調節因子をコードしかつ前記内皮特異的プロモーター及びシス調節因子の調節制御下にある核酸配列であって、前記シス調節因子は、配列番号:16に記載の配列の少なくとも一部に共有結合された配列番号:15に記載の配列の少なくとも一部を含む核酸配列;
ただし、前記少なくとも一つの血管形成のモジュレーターは、前記内皮特異的プロモーターの活性を相乗作用方式でさらに増強することができるように選択される。
【請求項31】
血管形成細胞の部分集団における細胞傷害性を発生するように設計され配置構成された核酸構築物で治療される被験者において過剰の血管形成に関連する疾患又は症状を治療するための医薬を製造するための、少なくとも一つの血管形成のモジュレーターの使用であって、前記核酸構築物が以下の(a)、(b)を含む、使用:
(a)細胞傷害性分子のエフェクタードメインに融合されたリガンド結合ドメインを含むキメラポリペプチドをコードする第一ポリヌクレオチド領域;及び
(b)前記血管形成細胞の部分集団における前記キメラポリペプチドの発現を指向させるためのシス調節因子をコードする第二ポリヌクレオチド領域;
ただし、前記リガンド結合ドメインは、前記血管形成細胞の部分集団に存在するか又は前記血管形成細胞の部分集団に与えられているリガンドに結合できるように選択され、前記リガンド結合ドメインへの前記リガンドの結合は前記細胞傷害性分子の前記エフェクタードメインを活性化し、前記少なくとも一つの血管形成のモジュレーターは、前記シス調節因子の活性を相乗作用方式でさらに増強することができるように選択される。
【請求項32】
血管形成細胞の部分集団における細胞傷害性を発生するように設計され配置構成された核酸構築物で治療される被験者において血管新生に関連する疾患又は症状を治療するための医薬を製造するための、少なくとも一つの血管形成のモジュレーターの使用であって、前記核酸構築物が以下の(a)、(b)を含む、使用:
(a)細胞傷害性分子のエフェクタードメインに融合されたリガンド結合ドメインを含むキメラポリペプチドをコードする第一ポリヌクレオチド領域;及び
(b)前記血管形成細胞の部分集団における前記キメラポリペプチドの発現を指向させるためのシス調節因子をコードする第二ポリヌクレオチド領域;
ただし、前記リガンド結合ドメインは、前記血管形成細胞の部分集団に存在するか又は前記血管形成細胞の部分集団に与えられているリガンドに結合できるように選択され、前記リガンド結合ドメインへの前記リガンドの結合は前記細胞傷害性分子の前記エフェクタードメインを活性化し、前記少なくとも一つの血管形成のモジュレーターは、前記シス調節因子の活性を相乗作用方式でさらに増強することができるように選択される。
【請求項33】
シス調節因子の活性を相乗作用方式でさらに増強することができるように選択された血管形成の少なくとも一つのモジュレーターで治療される被験者において腫瘍の増殖又は発展を治療するための医薬を製造するための、以下の(a)、(b)を含む、腫瘍細胞における細胞傷害性を発生するように設計され配置構成された核酸構築物の使用:
(a)細胞傷害性分子のエフェクタードメインに融合されたリガンド結合ドメインを含むキメラポリペプチドをコードする第一ポリヌクレオチド領域;及び
(b)前記腫瘍細胞における前記キメラポリペプチドの発現を指向させるためのシス調節因子をコードする第二ポリヌクレオチド領域;
ただし、前記リガンド結合ドメインは、前記腫瘍細胞に存在するか又は前記腫瘍細胞に与えられているリガンドに結合できるように選択され、前記リガンド結合ドメインへの前記リガンドの結合は前記細胞傷害性分子の前記エフェクタードメインを活性化する。
【請求項34】
血管形成細胞の部分集団における血管形成を発生するように設計され配置構成された核酸構築物で治療される被験者において虚血に関連する疾患又は症状を治療するための医薬を製造するための、少なくとも一つの血管形成のモジュレーターの使用であって、前記核酸構築物が以下の(a)、(b)を含む、使用:
(a)プロ血管形成因子をコードする第一ポリヌクレオチド領域;及び
(b)前記血管形成細胞の部分集団における前記プロ血管形成因子の発現を指向させるためのシス調節因子をコードする第二ポリヌクレオチド領域;
ただし、前記少なくとも一つの血管形成のモジュレーターは、前記シス調節因子の活性を相乗作用方式でさらに増強することができるように選択される。
【請求項35】
血管形成細胞における細胞傷害性を発生するように設計され配置構成された核酸構築物で治療される被験者において過剰の血管形成に関連する疾患又は症状を治療するための医薬を製造するための、少なくとも一つの血管形成のモジュレーターの使用であって、前記核酸構築物が以下の(a)、(b)を含む、使用:
(a)自殺遺伝子をコードする第一ポリヌクレオチド領域;及び
(b)前記血管形成細胞における前記自殺遺伝子の発現を指向させることができるシス作用調節因子をコードする第二ポリヌクレオチド領域;
ただし、前記少なくとも一つの血管形成のモジュレーターは、前記シス調節因子の活性を相乗作用方式でさらに増強することができるように選択される。
【請求項36】
前記核酸構築物は、条件付で複製するアデノウイルスをさらに含む、請求項22〜35のいずれか一項に記載の使用。
【請求項37】
前記アデノウイルスのコピー数を増大することができるように選択された少なくとも一つの化合物をさらに含む、請求項36に記載の使用。
【請求項38】
前記化合物はコルチコステロイド及び/又はN−アセチルシステインである、請求項37に記載の使用。
【請求項39】
前記血管形成のモジュレーターは、Bosentanを除くエンドセリン受容体アンタゴニストである、請求項22〜35のいずれか一項に記載の使用。
【請求項40】
前記エンドセリン受容体アンタゴニストは、二重A型及びB型エンドセリン受容体アンタゴニストである、請求項39に記載の使用。
【請求項41】
前記エンドセリン受容体アンタゴニストは、B型特異的エンドセリン受容体アンタゴニストである、請求項39に記載の使用。
【請求項42】
前記B型特異的エンドセリン受容体アンタゴニストはA192,621;BQ788;Res 701−1及びRo 46−8443からなる群から選択される、請求項41に記載の使用。
【請求項43】
前記核酸配列は、プロ血管形成因子をコードし、前記疾患又は症状は、減少した血管形成に関連する、請求項23又は30に記載の使用。
【請求項44】
前記核酸配列は、血管形成の阻害剤をコードし、前記疾患又は症状は、過剰の血管形成に関連する、請求項23又は30に記載の使用。
【請求項45】
前記リガンド結合ドメインのリガンドをさらに含む、請求項24〜26及び31〜33のいずれか一項に記載の使用。
【請求項46】
前記シス作用調節因子は、PPE−1プロモーター、PPE−1−3xプロモーター、TIE−1プロモーター、TIE−2プロモーター、エンドグリンプロモーター、フォンヴィレブランドプロモーター、KDR/flk−1プロモーター、FLT−1プロモーター、Egr−1プロモーター、ICAM−1プロモーター、VCAM−1プロモーター、PECAM−1プロモーター及び大動脈カルボキシペプチダーゼ様タンパク質(ACLP)プロモーターからなる群から選択される内皮細胞特異的又は内皮周囲細胞特異的プロモーターである、請求項24〜28及び31〜35のいずれか一項に記載の使用。
【請求項47】
前記虚血に関連する疾患又は症状は、創傷の治癒、虚血性発作、虚血性心臓疾患及び胃腸の損傷からなる群から選択される、請求項27又は34に記載の使用。
【請求項48】
前記自殺遺伝子は、前記血管形成細胞に細胞傷害性又はアポトーシスを起こすことができる毒性化合物へとプロドラッグを変換することができるように選択される、請求項28又は35に記載の使用。
【請求項49】
プロドラッグが前記自殺遺伝子によって毒性化合物に変換されると前記血管形成細胞の細胞傷害性又はアポトーシスを起こすことができるプロドラッグをさらに含む、請求項28,35又は48に記載の使用。
【請求項50】
以下の(a)、(b)を含む、被験者の組織において血管形成を調節する方法:
(a)(i)内皮細胞特異的プロモーター;
(ii)配列番号:5に記載の低酸素応答因子の少なくとも一つのコピー;及び
(iii)血管形成調節因子をコードしかつ前記プロモーター及び前記低酸素応答因子の調節制御下にある核酸配列
を含む核酸構築物を、組織において発現させること;及び
(b)前記内皮特異的プロモーターの活性を相乗作用方式でさらに増強することができるように選択された血管形成の少なくとも一つのモジュレーターを投与し、それにより前記被験者の前記組織において血管形成を調節すること。
【請求項51】
以下の(a)、(b)を含む、組織において血管形成を調節する方法:
(a)(i)内皮細胞特異的プロモーター;
(ii)血管形成調節因子をコードしかつシス調節因子の調節制御下にある核酸配列であって、前記シス調節因子は、配列番号:16に記載の配列の少なくとも一部に共有結合された配列番号:15に記載の配列の少なくとも一部を含む核酸配列
を含む核酸構築物を、組織において発現させること;及び
(b)前記内皮特異的プロモーターの活性を相乗作用方式でさらに増強することができるように選択された血管形成の少なくとも一つのモジュレーターを組織に投与し、それにより前記組織において血管形成を調節すること。
【請求項52】
以下の(a)、(b)を含む、被験者の組織において血管形成をダウンレギュレートする方法:
(a)血管形成細胞の部分集団における細胞傷害性を発生させるように設計され配置構成された核酸構築物であって、
(i)細胞傷害性分子のエフェクタードメインに融合されたリガンド結合ドメインを含むキメラポリペプチドをコードする第一ポリヌクレオチド領域;及び
(ii)前記血管形成細胞の部分集団における前記キメラポリペプチドの発現を指向させるためのシス調節因子をコードする第二ポリヌクレオチド領域;
ただし、前記リガンド結合ドメインは、前記血管形成細胞の部分集団に存在するか又は前記血管形成細胞の部分集団に与えられているリガンドに結合できるように選択され、前記リガンド結合ドメインへの前記リガンドの結合は前記細胞傷害性分子の前記エフェクタードメインを活性化する
を含む核酸構築物を、被験者に投与すること;及び
(b)前記シス調節因子の活性を相乗作用方式でさらに増強することができるように選択された血管形成の少なくとも一つのモジュレーターを被験者に投与し、それにより組織において血管形成をダウンレギュレートすること。
【請求項53】
以下の(a)、(b)を含む、過剰の血管新生に関連する疾患又は症状を治療する方法:
(a)血管形成細胞の部分集団における細胞傷害性を発生させるように設計され配置構成された核酸構築物であって、
(i)細胞傷害性分子のエフェクタードメインに融合されたリガンド結合ドメインを含むキメラポリペプチドをコードする第一ポリヌクレオチド領域;及び
(ii)前記血管形成細胞の部分集団における前記キメラポリペプチドの発現を指向させるためのシス作用調節因子をコードする第二ポリヌクレオチド領域;
ただし、前記リガンド結合ドメインは、前記血管形成細胞の部分集団に存在するか又は前記血管形成細胞の部分集団に与えられているリガンドに結合できるように選択され、前記リガンド結合ドメインへの前記リガンドの結合は前記細胞傷害性分子の前記エフェクタードメインを活性化する
を含む核酸構築物の治療有効量を投与すること;及び
(b)前記シス調節因子の活性を相乗作用方式でさらに増強することができるように選択された血管形成の少なくとも一つのモジュレーターを投与し、それにより前記組織において血管形成をダウンレギュレートし、過剰の血管新生に関連する疾患又は症状を治療すること。
【請求項54】
以下の(a)、(b)を含む、被験者における腫瘍を治療する方法:
(a)腫瘍細胞における細胞傷害性を発生させるように設計され配置構成された核酸構築物であって、
(i)細胞傷害性分子のエフェクタードメインに融合されたリガンド結合ドメインを含むキメラポリペプチドをコードする第一ポリヌクレオチド領域;及び
(ii)前記腫瘍細胞における前記キメラポリペプチドの発現を指向させるためのシス調節因子をコードする第二ポリヌクレオチド領域;
ただし、前記リガンド結合ドメインは、前記腫瘍細胞に存在するか又は前記腫瘍細胞に与えられているリガンドに結合できるように選択され、前記リガンド結合ドメインへの前記リガンドの結合は前記細胞傷害性分子の前記エフェクタードメインを活性化する
を含む核酸構築物の治療有効量を被験者に投与し、それにより前記腫瘍細胞における細胞傷害性を指向させること;及び
(b)前記シス調節因子の活性を相乗作用方式でさらに増強することができるように選択された血管形成の少なくとも一つのモジュレーターを投与し、それにより被験者における腫瘍を治療すること。
【請求項55】
以下の(a)、(b)を含む、虚血に関連する疾患又は症状を治療する方法:
(a)血管形成細胞の部分集団における血管形成を発生するように設計され配置構成された核酸構築物であって、
(i)プロ血管形成因子をコードする第一ポリヌクレオチド領域;及び
(ii)前記血管形成細胞の部分集団における前記プロ血管形成因子の発現を指向させるためのシス調節因子をコードする第二ポリヌクレオチド領域
を含む核酸構築物の治療有効量を被験者に投与すること;及び
(b)前記シス調節因子の活性を相乗作用方式でさらに増強することができるように選択された血管形成の少なくとも一つのモジュレーターを投与し、それにより前記被験者における虚血に関連する疾患又は症状を治療し、それにより組織における血管形成をアップレギュレートし、虚血に関連する疾患又は症状を治療すること。
【請求項56】
以下の(a)、(b)を含む、被験者の組織において血管形成をダウンレギュレートする方法:
(a)血管形成細胞における細胞傷害性を発生させるように設計され配置構成された核酸構築物であって、
(i)自殺遺伝子をコードする第一ポリヌクレオチド領域;及び
(ii)前記血管形成細胞における前記自殺遺伝子の発現を指向させることができるシス作用調節因子をコードする第二ポリヌクレオチド領域
を含む核酸構築物を組織において発現させること;及び
(b)前記シス調節因子の活性を相乗作用方式でさらに増強することができるように選択された血管形成の少なくとも一つのモジュレーターを被験者に投与し、それにより組織において血管形成をダウンレギュレートすること。
【請求項57】
前記核酸構築物は、条件付で複製するアデノウイルスをさらに含む、請求項50〜56のいずれかに記載の方法。
【請求項58】
前記アデノウイルスのコピー数を増大することができるように選択された少なくとも一つの化合物をさらに含む、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記化合物はコルチコステロイド及び/又はN−アセチルシステインである、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記血管形成のモジュレーターは、Bosentanを除くエンドセリン受容体アンタゴニストである、請求項50〜56のいずれか一項に記載の方法。
【請求項61】
前記核酸配列は、プロ血管形成因子をコードし、前記疾患又は症状は、減少した血管形成に関連する、請求項51に記載の方法。
【請求項62】
前記核酸配列は、血管形成の阻害剤をコードし、前記疾患又は症状は、過剰の血管形成に関連する、請求項51に記載の方法。
【請求項63】
前記リガンド結合ドメインのリガンドを投与することをさらに含む、請求項52〜54のいずれか一項に記載の方法。
【請求項64】
前記自殺遺伝子は、前記血管形成細胞に細胞傷害性又はアポトーシスを起こすことができる毒性化合物へとプロドラッグを変換することができるように選択される、請求項56に記載の方法。
【請求項65】
プロドラッグが前記自殺遺伝子によって毒性化合物に変換されると前記血管形成細胞の細胞傷害性又はアポトーシスを起こすことができるプロドラッグをさらに含む、請求項56又は64に記載の方法。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6a−b】
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【図6c−d】
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【図7】
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【図8】
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【図9a−b】
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【図9c−e】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31a−b】
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【図31c−d】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37a】
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【図37b】
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【図38a−b】
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【図38c−d】
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【図38e】
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【図38f】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47a−b】
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【図47c−d】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54a−c】
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【図54d−h】
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【図55】
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【図56a−b】
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【図56c】
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【図56d】
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【図57a−b】
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【図57c−g】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72a−b】
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【図72c】
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【図73】
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【図74】
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【図75a】
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【図75b−c】
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【図75d】
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【図76】
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【図77】
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【図78】
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【図79a】
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【図79b】
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【図79c】
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【図79d−e】
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【図79f−g】
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【図80】
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【図81】
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【図82】
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【図83】
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【図84】
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【図85】
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【図86a−b】
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【図86c−d】
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【図87】
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【図88】
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【図89】
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【図90】
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【図91】
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【図92】
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【図93】
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【図94】
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【図95】
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【図96】
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【図97a】
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【図97b】
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【図98】
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【図99】
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【公表番号】特表2010−519172(P2010−519172A)
【公表日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−555946(P2008−555946)
【出願日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際出願番号】PCT/IL2007/000242
【国際公開番号】WO2007/096882
【国際公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【出願人】(503179263)ヴァスキュラー バイオジェニックス リミテッド (12)
【Fターム(参考)】