説明

出産用ベッド足部部分の収納

【課題】取り外し可能で収納可能な関節動作型デッキ部分を有する患者支持装置を提供する。
【解決手段】患者支持装置が、使用位置から収納位置へ移動可能な患者支持デッキを有し、患者支持デッキは、デッキを片持ち梁の構成で支持するため、患者支持装置の受容体と係合するように構成され、患者支持デッキは、ロック機構によって患者支持装置に固定される構成とする。収納構造400は、患者支持デッキを収納位置で支持し、収納構造や患者支持デッキへのダメージを防ぐために、荷重の下で変形する構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は患者支持装置及び付属品に関する。特に本開示は、取り外し可能で収納可能な関節動作型デッキ部分を有する患者支持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
病院のベッドや出産用ベッドを含む患者支持装置は、医療処置中の患者を支持することがある。出産用ベッドの場合、この装置は母親を陣痛や子供の分娩中に渡って支持する。処置や出産プロセスの間は、医者や看護婦などの治療・介護者が患者の身体の一部へ接近しやすくなるように、患者支持装置の一部を移動させたり取り外すことが好適である場合がある。例えば出産用ベッドの場合、治療・介護者が、子供の分娩を手助けするために陣痛の間母親の会陰部に接近できるように、足部デッキ部分が取り外し可能になっていてもよい。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示によると、出産用ベッドとして実現される患者支持装置が、下方フレームと、下方フレームに対して昇降する上方フレームと、上方フレームに対して移動する支持フレームとを備えている。患者支持装置はさらに、支持フレームに解除可能に連結できるデッキ部分と、支持フレームと上方フレームとに連結された収納構造とを備えている。支持フレームは、デッキ部分が、当該デッキ部分が支持フレームに固定される使用位置と、下方フレームと上方フレームとの間の収納位置との間を移動するとき、当該デッキ部分を支持するように構成されている。ある実施形態では、デッキ部分は、デッキ部分を支持フレームに固定するために、支持フレームの一部と係合するよう作動させることが可能なロック機構を有していてもよい。
【0004】
実施形態によっては、デッキ部分上にクッションアセンブリを配置することによってロック機構を動作させてもよい。クッションアセンブリが、デッキ部分を支持フレームに固定させるために、ロック機構と係合するように構成されロック機構を支持フレームと係合するよう作動させる突出部を有していてもよい。ロック機構が、ロック機構の係合ピンが足部デッキ部分のフレーム内に引き込まれる位置に付勢されていてもよい。前記突出部が、足部デッキ部分を支持フレームに固定させるために、連結部を作動させ、ロック機構の付勢に打ち勝って係合ピンを伸張させ支持フレームの一部と係合させるように構成されていてもよい。
【0005】
収納構造が、患者支持装置の上方フレームから支持される付勢アセンブリと、付勢アセンブリに連結されたフレームと、フレームと係合され支持フレームに回転可能に連結された案内体とを備えていてもよい。案内体が、使用位置と収納位置との間をデッキ部分が移動する間、デッキ部分を支持するように構成されていてもよい。足部デッキ部分を支持するための連続的な収納構造を提供するために、案内体が、支持フレームと共に移動し収納構造のフレームに沿って移動してもよい。
【0006】
フレームが、収納位置にある足部デッキ部分に荷重が置かれることで変形するために、上方フレームに対して移動可能であってもよい。付勢アセンブリが、収納構造のフレームを定位置に付勢するばねを備えていてもよい。定位置では、フレームは、足部デッキ部分を概ね水平である収納位置で保持するように構成されている。付勢アセンブリが、上方フレームの一部と係合されているハンガーアセンブリと連結されていてもよい。
【0007】
収納構造が上方フレームに対して移動可能になるように、ハンガーアセンブリが患者支持装置の長手方向長さに沿って上方フレームに対して移動可能となっていてもよい。ハンガーアセンブリが、患者支持装置の足側端部から離れた第一位置に付勢されていてもよい。収納構造が、上方フレームが下方フレームに向かって垂直下方に関節動作するときに、患者支持装置の下方フレームと係合して、ハンガーアセンブリに行使されている付勢に打ち勝って収納構造を患者支持装置の足側端部に向けて付勢するように構成されていてもよい。
【0008】
収納構造が、足部デッキ部分の一部が露呈されるような位置に足部デッキ部分を配置するように構成されていてもよい。足部デッキ部分の露呈される部分が、足部デッキ部分が収納位置にあるとき治療・介護者によって接近されるよう配置される容器を有するように形成されていてもよい。前記容器は、胎盤受け用たらいとして実現されてもよいし、出産プロセスの間に治療・介護者によって接近されるように配置されてもよい。
【0009】
別の例示的な実施形態では、患者支持装置が、第一部材及び第二部材を有するフレームと、第一部材及び第二部材それぞれに連結された第一受容体及び第二受容体と、患者支持装置のフレーム上に患者支持デッキが支持するために第一受容体及び第二受容体と係合するように構成されている第一支持ブラケット及び第二支持ブラケットを有する患者支持デッキとを備えている。これらの受容体は、概ね垂直の境界を形成する第一突出部と、第一突出部から離間して配置され別の概ね垂直な境界を形成する第二突出部とを備えていてもよい。配置された下方の概ね垂直な面が第一突出部と第二突出部との間に置かれていてもよい。第一突出部と第二突出部との間に斜面が配置され、この斜面が前記下方の面の垂直上方に間隔を空けて配置され、前記下方の面と交差していてもよい。
【0010】
患者支持デッキが、第一側方部及び第二側方部を有する主要部を備えていてもよい。第一支持ブラケット及び第二支持ブラケットが主要部に連結され、それぞれ第一側方部及び第二側方部に配置されていてもよい。第二側方部は第一支持ブラケットと左右に相対する側に配置されていてもよい。これらのブラケットは、患者支持デッキを支持・固定するために、第一受容体及び第二受容体と係合するように構成されていてもよい。
【0011】
ある実施形態では、第一支持ブラケット及び第二支持ブラケットが、患者支持デッキの端部近辺に配置されていてもよい。患者支持デッキが片持ち梁の構成で支持されてもよい。各受容体が患者支持装置の長手方向軸の相対する両側に配置されていてもよい。患者支持装置は出産用ベッドを備えていてもよい。患者支持デッキは足部デッキ部分を備えていてもよい。
【0012】
ある実施形態では、患者支持デッキが一対のハンドルを備えていてもよい。これらのハンドルが患者支持デッキの相対する両側方部に配置されていてもよい。ある実施形態では、ハンドルが柔軟な素材でもよい。患者支持デッキが受容体と反対側の端部から持ち上げられた場合に、受容体の突出部の下方の面と係合して患者支持デッキを患者支持装置と係合した状態で保持するように構成されている突出部を、支持ブラケットが有していてもよい。
【0013】
ある実施形態では、第一支持ブラケット及び第二支持ブラケットが、患者支持デッキが患者支持装置上に配置されるときに第一受容体及び第二受容体の斜面及び下方の面と係合するように配置されたベアリング材を備えている。ある実施形態では、受容体が、概ね水平の支持面とラッチブロックとを備えていてもよい。患者支持デッキが、患者支持デッキを患者支持装置に固定させるために受容体のラッチブロックと係合するように配置されたラッチフックを有するロック機構を備えていてもよい。
【0014】
患者支持デッキがロック機構を有する場合、前記ハンドルが、ラッチフックを、係合解除位置と、患者支持デッキを患者支持装置に固定させるためにラッチフックがラッチブロックと係合される位置とに移動させるように、回転可能となっていてもよい。例えば、ロック機構が、ハンドルに連結された第一シャフトと、シャフトに連結されシャフトと共に動作可能なアームとを備えていてもよい。ロック機構はまた、ラッチフックに連結された第二シャフトと、各シャフトに連結され各シャフトと共に回転可能な各アームと、各シャフトの回転軸からずれた点で各アームに回転可能に連結されたリンクとを備えていてもよい。ハンドルの回転がこの機構を通じて伝達され、ラッチフックを回転させてもよい。
【0015】
以上で列挙した特徴や特許請求の範囲で列挙した特徴を含め、その他の特徴も、単独でもその他のいずれの特徴と組み合わせても、特許可能な対象を備えることができる。そしてこれらの特徴は、以降に示す例示的な実施形態についての詳細な説明を考慮して当業者には明らかとなるだろう。これらの実施形態は、ここで説明した発明を実行する最良の形態を例示するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
《図面の詳細な説明》
本開示によると出産用ベッド10は、図1に示すとおり、頭部デッキ部分12、座部デッキ部分14、及び取り外し可能な足部デッキ部分16を備えている。出産用ベッド10はさらにベースフレーム18を備えている。ベースフレーム18は中間フレーム20を支持している。中間フレーム20は頭部デッキ部分12及び座部デッキ部分14を支持している。頭部デッキ部分12及び座部デッキ部分14は、出産用ベッド10を占有する患者の体勢を調節できるように中間フレーム20に対して関節動作が可能になっている。足部デッキ部分14は支持フレーム22上で支持されており、支持フレーム22は中間フレーム20によって支持されている。支持フレーム22は、図1の矢印24で示すとおり垂直に移動して、足部デッキ部分16が座部デッキ部分14から垂直方向に離間される体勢を含む複数の体勢に調節できるようになっている。これにより、陣痛や分娩の間に治療・介護者や患者が出産用ベッド10を複数の体勢に調節することが可能になっている。
【0017】
出産用ベッド10はマットレス25を備えている。マットレス25は頭部デッキ部分12及び座部デッキ部分14上に支持されている。マットレス25は、足部デッキ部分16に隣接するマットレス25の縁に沿ってV字形の凹部26を備えている。図1の例示的な実施形態では、クッションアセンブリ28が足部デッキ部分16上に支持されており、凸部30を備えている。凸部30は、足部デッキ部分16が座部デッキ部分14と同じ高さで整列した時に平滑な患者支持面が形成されるように、凹部26に受容されるように構成されている。図1に示すとおり、出産用ベッド10はさらに関節動作可能な2つの足支持体32及び34を備えている。足支持体32は使用時に患者の右足を支持するように配置されており、一方足支持体34は使用時に患者の左足を支持するように配置されている。
【0018】
子供の自然分娩の間の使用時に出産用ベッド10は、マットレス25に座り座部デッキ部分14上に支持されている患者に治療・介護者が接近できるように構成される。足部デッキ部分16は支持フレーム22上に支持されており、支持フレーム22が中間フレーム20に対して垂直に移動するとき支持フレーム22と共に移動できるようになっている。
【0019】
ここで図16を参照すると、取り外し可能な足部デッキ部分16及び出産用ベッド10の一部の分解組立図が示されている。座部デッキ部分14は上側デッキ36を備えており、上側デッキ36は下側デッキ38上に支持されている。下側デッキ38は第一ピボット40及び第二ピボット42それぞれを有している。第一ピボット40と第二ピボット42との協働によって、座部デッキ部分14が中間フレーム20に対して回転する際に中心となる回転軸が形成される。支持フレーム22は中間フレーム20に対して支持されており、矢印24で示すとおりに中間フレーム20に対して垂直に移動する。支持フレーム22は駆動機構(図示せず)によって駆動される。駆動機構では、直流駆動装置を利用して関節動作機構44を関節動作させて支持フレーム22の動きを制御する。本開示によれば、支持フレーム22の関節動作を含む出産用ベッド10の動作は全実施形態に渡って一致している。しかし、ある実施形態では、足部支持デッキの代替の実施形態を出産用ベッド10に採用できるように出産用ベッド10の構成を変更するために、支持フレーム22が受容体によって係止されてもよい。
【0020】
例えば、図12を参照すると、受容体46が3本のボルト48によって支持フレーム22に連結されている。受容体46は、治療・介護者などの使用者が足部デッキ部分16などの取り外し可能な足部デッキ部分を支持フレーム22に係合しやすくなるように構成されている。受容体46は、足部デッキ部分16が支持フレーム22から片持ち梁の形態で支持されるように、支持プレート50が受容体46と適切に係合すべく案内するようになっている。ここで再び図16を参照すると、第二受容体52が支持フレーム22に配置されており、受容体46と左右に相対する側に配置されている。受容体52も同様に3本のボルト48によって支持フレーム22に固定されており、受容体50は第二支持プレート54を受容するように配置されている。第二支持プレート54は、支持プレート50と左右に相対する側に足部デッキ部分16に配置されている。支持プレート50及び54がそれぞれ受容体46及び52と係合されると、足部デッキ部分16は支持フレーム22から片持ち梁の形態で支持されるようになる。以降でもっと詳細に説明するが、足部デッキ部分16やクッションアセンブリ28の重量、さらにここに支持されている患者の一部の重量が、支持プレート50及び54を受容体46及び52と係合させる力を増強する役目を果たす。
【0021】
ここで図19〜20を参照すると、支持プレート50及び受容体46の一例が示されている。受容体46は上面56を有している。上面56は斜面58へと遷移し、斜面58は係止面60へと遷移している。受容体46はさらに第一突出部62及び第二突出部64を有している。受容体46が収納構造22に連結されるとき、第一突出部62は受容体46のフットエンド側に、突出部64は受容体46のヘッドエンドに配置される。これにより突出部62及び64は、支持プレート50が受容体46と係合する時に支持プレート50のための長手方向の障壁として機能するようになる。支持プレート50は、図19に示すとおり、概して下方部分の方が幅が狭くなっており、垂直に上方向に行くにつれて広くなっている。このテーパー形状の効果によって治療・介護者は、取り外し可能な足部デッキ部分16を受容体46及び52と係合させて配置するときに、足部デッキ部分16を適切に長手方向に配置しやすくなる。
【0022】
ここで図19を参照すると、支持プレート50は面66を有しており、面66は、支持プレート50が受容体46と係合されるときに第二突出部64の面68と係合する面である。支持プレート50はさらに面70を有している。面70は、支持プレート50が受容体46と係合されるときに受容体46の面72と係合する面である。支持プレート50は垂直軸74を有しているが、面66及び70は垂直軸74に平行ではなく、また相互に対しても平行でない。支持プレート50が矢印76の方向に降下されると面66及び70がそれぞれ面68及び72と係合し、これにより、支持プレート50が受容体46と摩擦的に係合し、そして取り外し可能な足部デッキ部分16が出産用ベッド10に固定されるようになる。さらに外面78(図19〜図20には不図示)が面58と係合する。面58は、支持プレート50を、受容体46の面60と適切に係合するように案内する。この例示的な実施形態において、支持プレート50は支持プレート54の鏡像にあたる。支持プレート54は主要部102と外側部材104とを備えている。外側部材104は受容体52と係合するように配置されており、支持プレート50を受容体52に挿入する間の騒音や、また、足部支持デッキ16上での患者の動きによって足部デッキ部分16が動いたときに発生する可能性がある騒音を低減するためのベアリング面として機能する。支持プレート50も同様に主要部106と外側部材108とを有している。
【0023】
支持プレート50の面70は、突出部80を有するように形成されている。突出部80は、足部デッキ部分16を受容体46及び52から意図せずに外してしまうことを防ぐためのフックとして機能する。足部デッキ部分16の足側端部側が持ち上げられた場合、突出部80が受容体46の第一突出部62の下方面82と係合する。これにより、足部デッキ部分16の操作に不慣れな人が足部デッキ部分16を外してしまうことを防ぐ。通常の操作では、使用者は2つのハンドル84及び86を把持する。ハンドル84及び86は、足部デッキ部分16の重量の回転を引き起こして、突出部80が第一突出部62の面82を通過することが阻止されるように、形作られて配置されている。足部デッキ部分16は、主要部88と、ハンドル84及び86とを有している。ハンドル84及び86は、主要部88の相対する両側に留め具90によって連結されている。
【0024】
足部デッキ部分16はさらに4つの延長部92、94、96、及び98を有している。これらの延長部は主要部88に連結されて、そこから横に延在している。支持プレート50が延長部96及び98に連結され、支持プレート54が延長部92及び94に連結される。延長部92、94、96、及び98はそれぞれ貫通孔100を有している。ここで図16Aを参照すると、支持プレート54が一対のフランジ110及び112を有していることが分かる。これらのフランジは主要部102に連結されている。2つの貫通孔がフランジ110及び112のそれぞれに形成されている。フランジ110には貫通孔114及び貫通孔116がそれぞれ形成されている。フランジ112には貫通孔118及び貫通孔120がそれぞれ形成されている。貫通孔114は貫通孔118の垂直上方に配置され、両貫通孔の中心線によって軸122が形成されている。同様に、貫通孔116は貫通孔120の垂直上方に配置され、両貫通孔の中心線によって軸124が形成されている。支持プレート54が足部デッキ部分16の主要部88に連結されるとき、留め具100がフランジ110と延長部92とフランジ112とを軸122に沿って貫通できるように、また、第二の留め具100がフランジ110と延長部94とフランジ112とを軸124に沿って貫通できるように、軸122が位置調節される。留め具100が支持プレート54と係合されるとき、座金126がフランジ110における留め具のヘッド128との間のインタフェースとなる。第二の座金126が、ナット128とフランジ112との間に配置される。ナット128を留め具100に締め付けることによって、支持プレート54が足部デッキ16の延長部92及び94に固定される。支持プレート50は2つのフランジ130及び132を有しており、延長部96及び98に連結されるが、この方法はブラケット54が延長部92及び94に連結されるのと同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0025】
支持プレート54はさらにグライド134を有している。グライド134は主要部102に連結されて、主要部102の下面138を覆うように配置されている。グライド134は、支持プレート54を受容体52に係合させるときのベアリングとして機能し、この間に騒音が発生する可能性を減らす。支持プレート50も同様にグライド140を有している。グライド140は主要部106に連結されて、一定の方法で、又は支持プレート54のグライド134と同じように機能する。
【0026】
足部デッキ部分16はさらにスタンド142を有している。スタンド142は2つの留め具144によって主要部88に連結されている。スタンド142は、例えば、足部デッキ部分16を起立姿勢で支持するように構成されているワイヤフォームとして実現される。例えば、図17に示す別の例示的な実施形態では、スタンド142が足部デッキ部分144に連結されており、起立姿勢において足部デッキ部分144を支持している。これによりクッションアセンブリ146が床から離間され、クッションアセンブリ146上で支持されているリネン類が床に触れて汚染されることを防げるようになっている。実施形態の一例である足部デッキ部分144は足部デッキ部分16と同様のものだが、足部デッキ部分144の方は、主要部152に連結された2つのグリップハンドル148及び150を有している。グリップハンドル148及び150は、治療・介護者が、出産用ベッド10のベースフレーム18に連結されたキャスター154で出産用ベッド10を移動させて出産用ベッド10を再配置するためにグリップハンドル148及び150を利用できるように、配置されている。
【0027】
再び図16を参照すると、足部デッキ部分16はさらにハンドル156を有している。ハンドル156は主要部88に連結されている。ハンドル156は、出産用ベッド10をキャスター154で移動させて再配置するために、治療・介護者が利用できるようになっている。ハンドル156はさらにスタンドとしても機能する。ハンドル156が床に着地して、足部デッキ部分16を起立姿勢で支持する。
【0028】
図16の例示的な実施形態では、胎盤受け用たらい158が2つのラック160及び162上に支持される。ラック160及び162はそれぞれ受容体46及び52の垂直下方で支持フレーム22に連結されている。ラック160及び162は例えばワイヤフォームとして実現され、胎盤受け用たらい158のフランジ部166及び168をそれぞれ受容するように構成されている。シュラウド164が支持フレーム22に連結されているが、その形状は胎盤受け用たらい158の前部170と係合するように構成されており、これにより、シュラウド164と胎盤受け用たらい158が協働して汚物などを胎盤受け用たらい158に案内できるようになっている。ラック116は2つの延長部172及び174を有している。延長部172及び174が支持フレーム22の2つの穴(図示せず)に受容され、これによりラック116は摩擦締まりばめによって支持フレーム22に連結されている。ある実施形態では、ラック116を支持フレーム22に固定するために接着剤が付加されていてもよい。同様にラック162は、支持フレーム22の穴(図示せず)に受容される2つの延長部176及び178を有している。
【0029】
足部デッキ部分16はさらに支持部材180を有している。支持部材180は主要部88に連結されており、足部デッキ部分16が支持フレーム22と係合されると、足部デッキ部分16上に支持されたクッションアセンブリの凸部を支持できるように構成されている。支持部材180は、例えば、V字形の形状を有し、座部部分14の上側デッキ36に形成されたV字形の凹部182に受容されるように配置されたワイヤフォームとして実現される。支持部材180は、2つの留め具184と座金186によって主要部88に連結されている。他の実施形態において、座部部分14の上側デッキ36に形成された凹部をU字形の凹部とし、支持部材180の代わりに、U字形の凹部内に受容されるように構成された支持部材であって、U字形凹部に受容されるように構成された足部デッキ部分上に支持されるクッションアセンブリのU字形凸部を支持するように構成された別の支持部材を使用していてもよい。
【0030】
図17〜図18に示す足部デッキ部分144は足部デッキ部分16と同様のものであるが、クッションアセンブリ146などのクッションアセンブリが、足部デッキ部分144、又は足部デッキ部分16など足部デッキ部分のその他の実施形態に連結される方法の一例を示している。クッションアセンブリ146はフラップ188と2つのスナップ部190とを有している。フラップ188は足部デッキ部分144の側面上に延在している。スナップ部190は相補スナップ部192と係合している。スナップ部192が図16に示されている。図16は、スナップ部192と足部デッキ部分16の主要部88との係合を示している。再度図17を参照すると、フラップ188を相補し、クッションアセンブリ146の反対側で側方に配置された別のフラップが、一対のスナップ部190を有している。スナップ部190は別の一対のスナップ部192と連結されている。このようにしてクッションアセンブリ146は足部デッキ部分144に連結され、足部デッキ部分144と受容体46及び52との係合が解除されても、足部デッキ部分144との係合を維持する。その他の実施形態では、クッションアセンブリ146などのクッションアセンブリが足部デッキ部分16に連結されることも可能である。
【0031】
足部デッキ部分144は一対のハンドルを有しており、そのハンドル194の一つが図17及び図18に示されている。ハンドル194などのこれらのハンドルは柔軟性があり、その配置は、使用者が足部デッキ部分144を持ち上げて出産用ベッド10の支持フレーム22から取り外すと、足部デッキ部分144の重量によって足部デッキ部分がスタンド142と共に垂直下方向に回転されて、これにより図17に示す起立姿勢に治療・介護者が足部デッキ部分144を配置できるように、調節されている。
【0032】
上述のとおり、足部デッキ部分16及び144では、足部デッキ部分16及び144を出産用ベッド10に固定するために受動的なロック手法を採用している。図21〜図23に示す別の実施形態では、足部デッキ部分196が支持フレーム22から取り外し可能となっており、支持フレーム22に足部デッキ部分196を能動的に固定するためのロック機構を有している。足部デッキ部分196は、主要部198と、主要部198に連結された2つの支持ブラケットアセンブリ200及び202を有している。図21〜図23の例示的な実施形態では、支持フレーム22のみを示し出産用ベッド10の残りの部分は省略している。しかし、図21〜図23の例示的な実施形態における支持フレーム22は、この開示の別の箇所で説明しているような病院ベッド10に連結されていることを理解されたい。足部デッキ部分196が支持フレーム22上に配置されると、支持ブラケット200は受容体204の一部に、支持ブラケット202は受容体206の一部において受容される。支持ブラケット202の受容体206との係合は支持ブラケット200の受容体204との係合と同様であるため、詳細の説明は省略する。支持ブラケット200の受容体204との係合についての説明は、支持ブラケット202の受容体206との係合にも当てはまる。
【0033】
受容体204は上方部208と下方部210とを有している。上方部208は上面214、案内面216、及び垂直面218を有する突出部212を含むように形成されている。突出部212は、下方部210の上面220の上に延在して、支持ブラケット200の主要部226に連結されたローラー224を受容するように構成されるアンダーカット部222を形成している。また、支持ブラケット200はフランジ228を有している。フランジ228は、受容体204の下方部210の上面220と係合するように配置されている。足部デッキ部分196が支持フレーム22上に配置されると、ローラー224がアンダーカット部222に、フランジ228が下方部210の上面220に配置されて、これにより足部デッキ部分196が支持フレーム22から片持ちの向きに支持されるようになる。
【0034】
足部デッキ部分196はさらにロック機構230を有している。ロック機構230は、一対のハンドル232及び234からの動きを伝達して一対のフックを回転させる。この一対のフックが下方部210の穴部と係合して、足部デッキ部分196を支持フレーム22に固定させる。例えば、ラッチフック236が支持ブラケット200に対して回転する。支持ブラケット200が受容体204と係合されるとき、ラッチフック236が下方部210の穴部238上に配置され、そしてバーブ241が面242の下にある穴部240内に配置されるように回転する。穴部240と面242の協働によってラッチブロック243が形成されている。バーブ241がラッチブロック243と係合することによって足部デッキ部分196が支持フレーム22に固定される。ラッチフック236のバーブ241は、ロックされた位置にあるとき、足部デッキ部分196が支持フレーム22から取り外されることを阻止する。ハンドル232及び234は、足部デッキ部分196の主要部198の幅に渡って伸張するシャフト242に連結されている。シャフト242は、一対の軸受244を通して主要部198に支持されている。軸受244によってシャフト242は、矢印246で示すように主要部198に対して自身の長手方向長さを中心に回転できるようになっている。
【0035】
ロック機構230はさらにアーム248を有している。アーム248はシャフト242に連結されている。アーム248は、シャフト242がハンドル232及び234によって回転されると、シャフト242と共に回転する。リンク250がアーム248に回転可能に連結されており、さらに第二アーム252に回転可能に連結されている。アーム252はシャフト254に連結されている。ラッチフック236がシャフト254に連結されており、矢印256で示すようにシャフト254の長手方向長さを中心に回転する。シャフト254は連結部260を通じて別のシャフト258に連結されている。連結部260は各シャフトに留め具262によって連結されており、シャフト256の回転がシャフト258に伝達されて、これによりラッチフック236と左右に相対する側に配置された別のフック(図示せず)をシャフト258が回転させるようになっている。シャフト254及び258はそれぞれ支持ブラケット200及び202に対して回転し、軸受244によって支持されている。リンク250はシャフト242とシャフト254の各長手方向軸からずれた位置でアーム248及び252に回転可能に連結されているため、シャフト242の回転がシャフト254に伝達されてこれによりシャフト258に伝達される。
【0036】
このようにして、ハンドル232及び/又はハンドル234の駆動によって、ラッチフック236が受容体204と係合するように回転される。ハンドル232及び234を下方に回転させると、ハンドル232及び234は、足部デッキ部分196上に支持されるクッションアセンブリの上面より下となる邪魔にならない位置まで移動する。ハンドルを図21の矢印264の方向に上方に回転させると、ラッチフック236と受容体200との係合が解除されて、足部デッキ部分196を受容体200及び202との係合から自由に解除できるようになる。
【0037】
図24の例示的な実施形態では、足部デッキ部分266がクッションアセンブリ268を支持し、出産用ベッド10の支持フレーム22に連結されている。ハンドル273は主要部270とグリップ部272とを有している。ハンドル273は矢印274の方向に作動させることが可能で、グリップ部272がデッキ部分266の足側端部にて収納される収納位置まで移動する。この位置ではグリップ部がハンドル271に隣接して配置される状態となる。足部デッキ部分266では図21〜図23の例示的な実施形態におけるロック機構230と同様のロック機構が利用されているが、ハンドル273の移動方向が足部デッキ部分196のハンドル232及び234のそれとは逆方向になっている。
【0038】
図25に示すさらに別の実施形態では、取り外し可能な足部デッキ部分280が主要部282と2つの支持ブラケット284及び286を有している。支持ブラケット284及び286は主要部282に連結されており、それぞれ図16の例示的な実施形態における受容体52及び46と係合するように構成されている。足部デッキ部分280はハンドル288を有している。ハンドル288は主要部282に連結されており、足部デッキ部分16のハンドル156と同様に機能する。足部デッキ部分280は、受容体52及び46に連結されるとき足部デッキ部分16と同様に機能するが、足部デッキ部分280の方は3点スタンド290を有している。3点スタンド290は、足部デッキ部分280が床に着地されるとき展開される。スタンド290は上方ブラケットアセンブリ292を有している。上方ブラケットアセンブリ292は、足部デッキ部分280の主要部282の横材294に連結されている。ブラケットアセンブリ292は2つの受容体296及び298を有している。受容体296及び298は、受容体296及び298が一定の相対的間隔を維持するように、リンク300によって連結されている。ブラケットアセンブリ292は回転可能に横材294に連結されており、矢印302で示すとおりに横材294に対して回転する。
【0039】
290はさらに2つの脚304及び306を有している。脚304及び脚306がブラケットアセンブリ292と共に動くように、脚304は受容体296と、脚306は受容体298と係合されている。カラー308が脚304に連結されており、リンク312をカラー308に故に脚304に対して回転動作できるように受容するように構成されている。同様にカラー310が脚306に連結されており、リンク314がカラー310に対して回転可能となるようにリンク314を受容するように構成されている。リンク312及び314はブラケット316に連結されている。ブラケット316にはさらに付勢部材318が連結されており、付勢部材318はリンク312及び314の間に配置されている。付勢部材318は、ブラケット316とは反対側の端部で、足部デッキ部分280の主要部282の横材320に連結されている。ブラケット316にはさらにフランジ322が連結されており、フランジ322は、足部デッキ部分280が床に降下されたときに床に付くように構成されている。さらに、足324がフランジ322及びブラケット316に連結されている。足324は柔軟性があり高い摩擦係数を有するため、床に付くと、スタンド290を展開するための抵抗を提供できるようになっている。
【0040】
付勢部材318は無負荷になると、ブラケット316を収納位置に付勢し、これにより脚304及び306を足部デッキ部分280の主要部282の底に接するような収納位置まで引き上げる。足324が床に付いて足部デッキ部分280の重量が足324及びフランジ322に掛けられると、付勢部材318は矢印326の方向にたわむ。リンク312及び314は硬質でありその長さが一定であるため、付勢部材318がたわむことによって、リンク312及び314がそれぞれ、脚304及び306を図25に示すとおりの展開位置まで付勢するように、脚304及び306へ作用するようになる。スタンド290が完全に展開されると、足部デッキ部分280は、脚304及び306それぞれに連結された2つのグライド328及び330と、さらに足324との上に載るようになる。付勢部材318のたわみが十分な場合に、足部デッキ部分280がこれらに加えて支持ブラケット284及び286の上にも載るようになっていてもよい。足部デッキ部分280が床から持ち上げられると、付勢部材318はブラケット316を矢印326の反対方向に付勢し、これによりリンク312及び314が脚304及び306を引っ張って、主要部282の下側に折り込まれる収納位置に移動させる。
【0041】
図26に示すさらに別の実施形態では、取り外し可能な足部デッキ部分332がはさみ状フレーム334上に支持されており、これにより足部デッキ部分332を出産用ベッド10などの患者支持装置から運び去ることができるようになっている。はさみ状フレーム334は4つのキャスター336を有しており、そのうちの2つは下方部材338に、他の2つは下方部材340に連結されている。はさみ状機構334はさらに2つの脚342、342を有している。脚342は下方部材338に連結されており、さらに足部デッキ部分332の主要部344の頭側端部に回転可能に連結されている。2つの脚346、346は主要部344の足側端部近辺で横材348に回転可能に連結されており、これにより脚346は主要部344に対して回転できるようになっている。また、はさみ状フレーム334が形成されるように、脚342の一つ一つが、他方の一対の脚346の一つ一つに回転可能に連結されている。治療・介護者が足部デッキ部分332を出産用ベッド10との係合から外したいときは、はさみ状フレーム334を床に着地するように手動で展開させる。また、足部デッキ部分332を出産用ベッド10と係合させる場合、はさみ状フレーム334は手動で収納位置に持ち上げることができる。
【0042】
支持ブラケット350が主要部344に連結されており、出産用ベッド10の支持フレーム22に連結された受容体(図示せず)に摺動されるように構成されている。同等の支持ブラケットが支持ブラケット350と左右に相対する側に配置されており、これら支持ブラケットが受容体と係合されると足部デッキ部分332が支持フレーム22から片持ち梁の構成で支持されるようになっている。支持ブラケット350は付勢部材352を有している。付勢部材352は、支持ブラケット350が支持フレーム22の受容体と係合されるときに、付勢部材352が受容体の穴部に受容されるまでたわむ。穴部は付勢部材352に相補的であり、付勢部材352の付勢に打ち勝って足部デッキ部分332を支持フレーム22から取り外すのに十分な力が加えられるまで、足部デッキ部分332を支持フレーム22と係合している状態で保持する。
【0043】
なお、取り外し可能な足部デッキ部分の様々な例示的な実施形態をここに開示してきたが、取り外し可能足部デッキ部分の各種態様は相互に交換可能であり、各スタンド、各ロック機構、及び各ハンドル形状の色々な組み合わせも本開示の範囲に入るものと意図していることを理解されたい。例えば、ある実施形態では、足部デッキ部分16と同様な足部デッキ部分が、スタンド142のようなスタンドは省かれて、図25の例示的な実施形態で開示されたようなスタンド290と同様の構造によって起立方向で支持されてもよい。同様に、別の実施形態では、足部デッキ部分16のような足部デッキ部分が図21〜図23の例示的な実施形態で開示されたロック機構を用いるように構成されていてもよい。
【0044】
これまで述べた実施形態にて開示してきたのは、出産用ベッド10から取り外し可能で出産用ベッド10から離れた位置にて収納可能な足部デッキ部分である。しかし場合によっては、分娩室内部を整頓し、また取り外し可能な足部デッキ部分を持ち上げる治療・介護者が負傷する危険性を減らすために、出産用ベッド10のスペース内部に足部デッキ部分を収納することが好適であることもある。
【0045】
ここで図2を参照すると、別の実施形態である足部デッキ部分360が、足部デッキ部分362の上に配置されたクッションアセンブリ362と共に示されている。クッションアセンブリ362は作動体364を備えている。作動体364は、クッションアセンブリ362の底面366から延在しており(図6に最も良く示す)、足部デッキ部分360の上面370の開口368に受容されている。作動体364は、足部デッキ部分360上にクッションアセンブリ362を保持し、ロック機構372を作動させる(図4に最も良く示す)。ロック機構372は、2つのピン374及び376を足部デッキ部分360から外側に向けて横に伸張させて、支持フレーム22に連結された受容体380にあるチャネル378(図11を参照)と係合する。図2に示すように、受容体380は出産用ベッド10の患者右側に、第二受容体382は出産用ベッド10の患者左側に配置されている。
【0046】
足部デッキ部分360は、2セットのローラー、ローラー384・386とローラー388・390とを通して受容体380及び382と係合する。ローラー384・386は足部デッキ部分360の患者右側に、ローラー388・390は足部デッキ部分360の患者左側に配置されている。ローラー384、386、388及び390は留め具900、902、904、及び906によって足部デッキ部分360に固定されている。これら留め具のそれぞれはフランジ910を有している。フランジ910は、チャネル378に形成されたアンダーカット部379に受容される。ここで図11を参照すると、チャネル378がチャネル392と交わっている。足部デッキ部分360が支持フレーム22上に配置されるとき、ローラー384がチャネル378内に配置される。ローラー386が受容体380の面394に配置され、ローラー384がチャネル378の端部396と係合するまでチャネル378内を移動するように、足部デッキ部分360がローラー386を中心に回転される。ローラー386が面394に配置され、ローラー384が端部396と係合すると、足部デッキ部分360は支持フレーム22から片持ち梁の形態で支持される。しかし、足部デッキ部分360を持ち上げると、足部デッキ部分360は受容体380に対して動いてしまう。
【0047】
足部デッキ部分360を受容体380に固定するために、ピン374が、受容体380の内面90に形成された止まり穴部398の中に伸張される。ピン374とこの穴部398との係合が、足部デッキ部分360の受容体380に対する回転を阻止する。後にもっと詳細に説明するが、クッションアセンブリ362の作動体364が、ピン374及び376を伸張させるようロック機構372を作動させるように、クッションアセンブリ362が足部デッキ部分360上に配置される。このときピン374が足部デッキ部分360から伸張する。これによって、使用時に足部デッキ部分360が支持フレーム22上に配置されたとき、足部デッキ部分360及びクッションアセンブリ362が支持フレーム22に対して固定されるようになる。
【0048】
足部デッキ部分360は、使用時以外のときは図30〜図40に示すように収納構造400に収納可能であり、足部デッキ部分360の胎盤受け用たらい402を、図2に示すように、陣痛や分娩プロセスの間に使用されるように配置できるようになっている。収納構造400の一部が図13に示されている。収納構造400は、その上で足部デッキ部分360を収納位置において受容し支持するように構成されている。さらに収納構造400は、足部デッキ部分360がダメージを受けるのを防ぐために、足部デッキ部分360が収納位置にある状態で治療・介護者が足部デッキ部分360を踏むと、下方に変形するように構成されている。さらに収納構造400の一部は、ベース18の横桁404を通過するために、出産用ベッド10の長さに対して長手方向に沿って動く。
【0049】
図13〜図15を参照すると、収納構造400は案内体406を有している。案内体406はフレーム407上に支持されており、フレーム407は一対の延長部408及び410を有している。案内体406は一対のプレート412及び414を有している。プレート412及び414はそれぞれ、受容体380及び382に固定されるように構成されている。案内体406はさらに一対のアーム416及び418を有している。アーム416及び418はそれぞれプレート412及び414に連結されている。アーム416と418は横材420によって相互に連結されている。横材420は、延長部408及び410に対して矢印422及び424の方向に移動可能なように、延長部408及び410の内側に配置されており、延長部408及び410によって支持されている。案内体406のフレーム407に対する動きが図39及び図40に示されている。概して、収納構造22が中間フレーム20に対して垂直に動くとき案内体406がフレーム407に対して動く。プレート412は貫通孔426を有しており、プレート414は貫通孔428を有している。これら貫通孔の中心線が協働して、支持フレーム22が中間フレーム20に対して動くにつれて案内体406が回転する際に中心となる回転軸430を形成する。
【0050】
フレーム407はさらにシャフト432を有している。シャフト432は2つのプレート434及び436に連結されている。プレート434には延長部408が、プレート436には延長部410が連結されている。プレート434は上面438を、プレート436は上面440を有している。上面438及び上面440はそれぞれ、付勢アセンブリ446の横材444の下面442と係合するように構成されている。付勢アセンブリは、通常の状態では延長部408及び410が概ね水平方向となるような方向においてフレーム407を保持するが、荷重がフレーム407の先端に加えられるとフレーム407が付勢アセンブリ446に対して横材444まで変形することを可能にするように構成されている。例えば、足部デッキ部分360がフレーム407上に支持されている状態で使用者が足部デッキ部分360を踏むと、付勢アセンブリ446によって、フレーム407は使用者の荷重のもと、図13の矢印448の方向に変形することができる。
【0051】
付勢アセンブリは2つの引きばね450及び452を有している。引きばね450及び452は、2つのピン454及び456にそれぞれ組み立てられると、横材444を押すようになる。ピン454及び456はフレーム407のシャフト432の相対する両端部において受容されている。シャフト432は2つの留め具458、458によって付勢アセンブリ446に固定されている。各留め具458はシャフト432の各端部で受容されている。付勢アセンブリ446はさらに2つのブラケット460及び462を有しており、ブラケット460及び462は相対する両端部において横材444と係合されている。2つの軸受464が横材444の2つの貫通孔(図示せず)と係合しており、横材444と、ピン454・456及び引きばね450・452との間の軸受インタフェースを提供している。ピン454及び456はそれぞれ引きばね450及び452を貫通している。ピン454はねじ部466を、ピン456はねじ部468を有している。これらねじ部はそれぞれ座金470及びナット472を受容するように構成されている。プレート434及び436の面438及び440のそれぞれが、横材444の下面442に押し付けられる。引きばね450及び452の圧縮が、付勢アセンブリ446がフレーム407に行使する付勢量を決定する。
【0052】
引きばね450及び452の抑制の範囲内で、横材444はブラケット460及び462に対して自由に移動できる。それゆえ、矢印448の方向に荷重がフレーム407に加えられるにつれて、フレーム407はシャフト432を中心に回転し、面438及び440が面442に押し付けられる。その荷重が十分に重いと、横材444がばね450及び452を圧縮してフレーム407の変形を可能にする。荷重が取り除かれると、フレーム407は、延長部408及び410が概ね水平方向となる位置に戻るように付勢される。
【0053】
図31を参照すると、収納構造400は中間フレーム20のチューブ部材474及び476に受容されており、中間フレーム20に対して長手方向に移動可能となっている。収納構造400は2つのハンガーアセンブリ478及び480を備えている。ハンガーアセンブリ478及び480には、それぞれブラケット460及び462が連結されている。ハンガーアセンブリ478と480は同一の構造を有しており、全体的にはハンガーアセンブリ478を参照して説明を進める。ハンガーアセンブリ478はロッド482とハンガーブラケット484とを有している。ハンガーブラケット484はチューブ状部材486を有している。ロッド482はチューブ状部材486を貫通して受容されている。ハンガーブラケット484をロッド482に固定するために、留め具488がチューブ状部材486に螺入され、ロッド482と係合している。これにより、ハンガーブラケット484はロッド482に固定され、ロッド482と共に動く。ハンガーアセンブリ478はさらに2つの案内体490、490を有している。案内体490のそれぞれは留め具492によってロッド482の端部に連結されており、ハンガーアセンブリ478が組み立てられると案内体490、490が中間フレーム20の部材474内部でロッド482を支持するよう配置されるようになっている。案内体490は、部材474の長さに沿って移動するために、十分な隙間を持って部材474の内部スペースに受容されるような寸法を有している。収納構造400はさらに一対の引きばね494、494を有している。引きばね494の一つは、出産用ベッド10の足側端部にてハンガーアセンブリ478及び480と中間フレーム20との間に配置されている。引きばね494、494はそれぞれ、部材474及び476内に配置されている。引きばね494、494は、ハンガーアセンブリ478及び480を出産用ベッド10の頭側端部に向かって付勢する。
【0054】
ブラケット460及び462は、ハンガーブロック496を通してハンガーアセンブリ478及び480に固定されている。ハンガーブロック496は、チューブ状部材486の長手方向長さに平行となる貫通孔498を有するように形成されている。ブラケット460は、ブラケット460の相対するフランジ504及び506において2つの貫通孔500及び502を有するように形成されている。ハンガーブロック496は、貫通孔498を貫通孔500及び502と整列させるようにしてフランジ504と506との間に受容されるような寸法を有している。付勢アセンブリ446をハンガーアセンブリ478に連結するために、例えばキャリッジボルト等として実現される留め具508が、貫通孔500、498、及び502を貫通し、ナット510によって固定されている。ブラケット462も同様な方法でハンガーアセンブリ484に固定されている。留め具508が、ブラケット462のフランジ516の貫通孔512と、ハンガーアセンブリ484のハンガーブロック496の貫通孔498と、そしてブラケット462のフランジ518の貫通孔514とを貫通して、ナット510によって固定されている。
【0055】
再度図15を参照すると、付勢アセンブリはさらに2つのベアリングプレート520及び522を有している。ベアリングプレート520及び522は、留め具458によってそれぞれブラケット460及び462の外面に連結されている。ベアリングプレート520及び522のそれぞれは同様に機能し、相互に鏡像同士にあたる。プレート522について言及すると、ベアリングプレートは斜面524を有するように形成されている。同様に、プレート434及び436も斜面526及び528を有するように形成されている。斜面526及び528は、ベアリングプレート522の斜面524及びベアリングプレート520の相補する面(図示せず)に概ね平行となっている。
【0056】
斜面524、526、及び528は、中間フレーム20が降下されたときに斜面524、526、及び528が、ベース18の横桁530の面532と536の交差部534と係合するように、配置されている。斜面524、526及び528の横桁530との係合によって、収納構造400は出産用ベッド10の足側端部の方に押され、引きばね494の付勢が克服されて、ハンガーアセンブリ478及び480の長手方向の移動が引き起こされる。これにより、収納構造400と横桁530との間の間隔不足によって足部デッキ部分360及び収納構造400へダメージが加わってしまうことを防ぐ。中間フレーム20が上昇されると、引きばね494が収納構造400を定位置へ付勢する。
【0057】
図43に示す別の実施形態では、収納構造592が中間フレーム20から支持されており、中間フレーム20に対して移動可能になっている。収納構造592は2つのばね596及び598を備えている。ばね596及び598は一端において部材474及び476にそれぞれ連結されている。ばね596及び598はまた、チューブ状ロッド604及び606にもそれぞれ連結されている。チューブ状ロッド604及び606はチューブ600及び602をそれぞれ支持している。ばね596及び598が収納構造592を付勢し、収納構造592を出産用ベッド10の頭側端部の方に移動させる。
【0058】
収納構造592はさらに2つの支持ブラケット618及び620を備えている。支持ブラケット618及び620はチューブ600及び602をそれぞれ備えている。支持ブラケット618及び620はハンガー622及び624をそれぞれ有しており、ハンガー622及び624はマウントブロック626及び628をそれぞれ有している。マウントブロック626及び628はハンガー622及び624にそれぞれ固定されている。マウントブロック626及び628は、ハンガー622及び624に対するねじりばねアセンブリ630の回転を制限するように構成されている。ねじりばねアセンブリ630は、外側チューブ632と、複数の屈曲部材634と、ねじりカラー636と、保持カラー638とを備えている。屈曲部材634は外側チューブ632の長さを貫通して受容され、外側チューブ632の端部642にある正方形開口640に受容されている。外側チューブ632がハンガー624の開口646を通過すると、保持カラー638が外側チューブ632の端部642にピン644によって連結される。
【0059】
屈曲部材634はねじりカラー636の貫通孔648に受容されている。貫通孔648は正方形の断面を有している。マウントブロック626はピン650を受容するピン受容穴(図示せず)を備えている。ピン650はさらに、ねじりカラー636の外側環状面654にある一連の穴652の一つに受容されている。ピン650をねじりカラー636とマウントブロック626とに取り付けることによって、ねじりカラー636が支持ブラケット618に、故に中間フレーム20に対して固定される。
【0060】
外側チューブ632は長手方向軸656を有しており、この軸を中心に外側チューブ632は回転する。外側チューブ632はさらに位置決めフランジ658を備えている。位置決めフランジ658は、ハンガー622の面660と係合して、ねじりばねアセンブリ630の矢印660方向への横移動を阻止する。別の位置決めフランジ662が外側チューブ632に沿ってハンガー624の内面(図示せず)に隣接して配置され、ねじりばねアセンブリ630の矢印664方向への横移動を阻止する。このようにねじりばねアセンブリ630は、ねじりカラー636及び位置決めフランジ658によってハンガー622に保持され、また、位置決めフランジ662及び保持カラー638によってハンガー624に保持されている。
【0061】
外側チューブ632はさらに2つのマウント666及び668を備えている。マウント666及び668は長手方向軸656の垂直下方に来るように配置されている。マウント666はブラケット670を受容している。ブラケット670はピン672によってマウント666に連結されている。同様に、ブラケット674はピン676によってマウント668に連結されている。各ブラケット670及び674はロッド678及び680にそれぞれ連結されている。各ロッド678及び680はピン682及び684をそれぞれ有している。ピン682及び684はロッド678及び680にそれぞれ連結されて、保持具としての役目を果たしている。
【0062】
上述のとおり、収納構造692は荷重を受けると変形する。例えば、荷重が収納構造692上に置かれると、ねじりばねアセンブリ630は矢印710で示すように軸656を中心に回転する。ねじりカラー636がマウントブロック626に固定されているねじりばねアセンブリ630の端部は回転が制止される一方、端部642において屈曲部材634は曲がる。屈曲部材634は開口640において外側チューブ632と係合されているが、外側チューブ632はねじりカラー636に対して自由に回転できる。よって、外側チューブ632はブラケット622及び624に対して回転し、ロッド678及び680の軸656を中心とする回転を可能にしている。
【0063】
さらに、矢印710の反対方向への外側チューブ632の回転は、フランジ662のタブ712の係合によって制限される。タブ712は、マウントブロック628のタブ714と係合する。マウントブロック628はブラケット624に固定されているので、タブ712のタブ714との係合によって、外側チューブ632の軸656を中心とした矢印710の反対方向への回転は制限される。図4は、変形していない位置における収納構造592を示している。中間フレーム20が下方へ移動していく間に、ブラケット622及び624はベース18の横桁530と係合し、ブラケット622及び624と横桁530との間の衝突によって収納構造592へダメージが加わることを防ぐために横桁530から離れるように付勢される。
【0064】
このように、収納構造592は収納構造400と同様に動作して、収納構造のフレームの中間フレームに対する回転と、収納構造400及び592の中間フレームに対する長手方向の移動とを可能にしている。ある実施形態では、収納構造400の付勢アセンブリ446が省略されて、代わりにねじりばねアセンブリ630が用いられていてもよいことを理解されたい。同様に、ある実施形態では、ハンガーアセンブリ478及び480が省略されて、代わりに収納構造592のばね96及び98を利用した構造が用いられていてもよい。
【0065】
別の実施形態では、案内体406が省略されて代わりに一対の案内部材が用いられている。図10には、受容体380と係合された案内部材100が示されている。他方の案内部材が受容体382と係合しているが、案内部材1000と鏡像ではあるがほぼ同様であるため、案内部材1000の説明で開示の理解には十分だろう。案内部材1000はピボット1004を中心に回転可能となっている。案内部材1000は収納構造400と同様の構造の上に支持されており、横材1002によってフレーム407上に支持されている。横材1002は、足部デッキ部分360が収納位置に移動するときに、ローラー384及び386と留め具900及び902とがチャネル1006を案内されて降下していくように、案内部材1000に固定されている。ここで図27〜図29を参照すると、案内部材1000の反対側である案内部材1008が詳細に示されている。案内部材1008はチャネル1010を有している。案内部材は矢印1014で示すようにマウント穴1012を中心に受容体382に対して回転する。図29に示すとおり、案内部材1008は溝1016を有している。溝1016はチャネル1010内に形成されている。溝1016は、足部デッキ部分360が収納位置に移動するときに足部デッキ部分360が横に移動することを阻止するために、留め具900及び902のフランジ910を受容するように構成されている。ローラー384及び386は、留め具900及び902のフランジ910が溝1016内部の金属面と接触しないようにしながら、面1020に沿って転がっていく。
【0066】
ここで図6を参照すると、足部支持クッションアセンブリ362が中央クッション716とサイドクッション718及び720とを備えている。クッション716、718、及び720の全てがウレタンコーティング布を備える単一のカバーで覆われている。しかし、クッション718及び720はクッション716に対して回転可能となっている。クッションアセンブリ362はさらにフラップ722及びフラップ724を備えている。各フラップはスナップ726を有している。スナップ726によって、クッションアセンブリ362を足部デッキ部分360の上面856へ固定することが可能となる。図9に示すとおり、作動体364は案内斜面728を主要部730に備えている。主要部730は足部デッキ部分360の開口368に受容されるように構成されている。主要部730はベース部732から延在しており、ベース部732は支持プレート740に連結されており、支持プレート740はクッションアセンブリ362のカバー734の横にあり、作動体364がクッションアセンブリ362の中央クッション716の下面738に形成された開口736を通って伸張できるようになっている。
【0067】
作動体364はさらに、クッションアセンブリ362に剛性を持たせるためのプレート742も貫通して延在している。例示的な実施形態におけるプレート740及び742は半剛性のプラスティック素材を備えている。クッションアセンブリ362はさらにグリップハンドル744を備えている。グリップハンドル744はナイロン織布を備えており、プレート742に固定されている。ここで図8を参照すると、グリップハンドル744はループ746とストラップ748とを有している。ストラップ748は、フック及びループ留め具756によってプレート742に固定されるように、第一開口750を通過し第二開口752と第三開口754とに挿入されていってその後折り重ねられている。これは図9に最も良く示す。また、ループ746は、織布材の一部を折り重ねて固定し、それをまた別のフック及びループ留め具で固定することによって形成されている。
【0068】
ここで図4を参照すると、足部デッキ部分360が、カバー751が分離された状態で示されており、ロック機構872の構造と、ロック機構872と足部デッキ部分360のフレームの各部材との連結が明らかになっている。足部デッキ部分360は2つのフレームレール752及び754を備えている。フレームレール752及び754はそれぞれ横断チューブ756に連結されている。デッキ部分360はさらにガセット758を備えており、ガセット758はフレームレール752と横断チューブ756とに連結されている。ローラー384及び386はガセット758に連結されており、ガセット758の面760から外方向に延在しており、2つの留め具900及び902によってそれぞれガセット758に保持されている。ガセット758はさらに開口762を備えている。保持ピン374が開口762を通って伸張したり引っ込んだりする。足部デッキ部分はガセット764を備えている。ガセット764はフレームレール754と横断チューブ756とに連結されている。ローラー388及び390がそれぞれフレームレール754に連結されており、ガセット764から外方向に延在しており、2つの留め具904及び906によってそれぞれガセット764に保持されている。留め具900、902、904及び906はそれぞれベアリング面908とフランジ910とを備えている。フランジ910は、収納構造400上で横方向での足部デッキ部分360の位置を保持するように構成されている。ローラー384、386、388及び390は、留め具900、902、904及び906のベアリング面908上で自由に回転する。376がガセット764にある開口を通って延在し、ガセット764の面766から外方向に延在して受容体382と係合するために、この開口に対して移動可能となっている。足部デッキ部分360はさらにフランジ768及び770を備えている。フランジ768及び770はそれぞれフレームレール752及び754に連結されている。フランジ768及び770はプラスティックハンドル772に連結されるように構成されている(図4に最も良く示す)。
【0069】
クッションアセンブリ362の作動体364が足部デッキ部分360の開口368内に受容されると、作動体はロック機構372と係合し、これによりピン374及び376が足部デッキ部分360から伸張されて受容体380及び382と係合して足部支持デッキ16を支持フレーム22に保持できるようになる。図5Aを参照すると、ロック機構372は支持プレート774を備えている。支持プレート774は横断チューブ756に連結されている。支持プレート774によって第一スペース776と第二スペース778とが画定されている。クッションアセンブリ362が足部デッキ部分360上に配置されるとき、第二スペース778が作動体364を受容する。
【0070】
支持プレート774は、足部デッキ部分360の患者右側に、支持プレート774を貫通する開口790を備えている。ロック機構372はさらに作動プレート780を備えている。作動プレート780は、開口790を通って受容されるタング802を備えている。作動プレート780は支持プレート774に対して移動可能であり、ロック機構372が作動体364によって作動されるとタング802が開口790内で動く。作動プレート780は矢印804の方向に横に移動してピン374を足部デッキ部分360から外に向かって横に伸張させる。作動プレート780はさらに係合縁784を備えている。係合縁784は、クッションアセンブリ362が足部デッキ部分360上に配置されると作動体364の面728によって係合される。作動体364が矢印788の方向に進むにつれて作動プレート780が矢印804の方向へ移動していく。
【0071】
支持プレート774はさらに開口792を備えている。開口792は患者左側に配置されている。開口792は作動プレート782のタング306を受容している。作動プレート782はさらに係合縁786を備えている。係合縁786は、作動体364が矢印788の方向に進んでいくと、作動体364の面728によって係合されて、これにより作動プレート782が矢印808の方向へ横に移動して、ピン376を足部デッキ部分360から外に向かって横に伸張させる。
【0072】
ここで作動プレート780について再度言及すると、プレート780はさらにフランジ798を備えている。フランジ798は支持プレート774の開口794を通過して延在し、ロック機構372の作動アーム810と係合している。作動アーム810は、動きをフランジ798からピン374へと伝達する。同様に作動プレート782もフランジ800を備えている。フランジ800は支持プレート774の開口796を通過して延在し、作動アーム812と係合している。作動アーム812は、動きをフランジ800からピン376へと伝達する。
【0073】
ロック機構372はピン374及び376が引き込まれる位置に付勢されているが、この付勢は、クッションアセンブリ362が足部デッキ部分360と係合される時に、作動体364が作動プレート780及び782を移動させることによって克服される。付勢は、フレームレール752及び754とそれぞれ係合された2つのばね814及び816の係合から来るものである。ばね814は、作動アーム810の脚818とフレームレール752の内面820との間に配置されている。作動アーム810が矢印804の方向に横に移動するにつれて、ばね814が圧縮され、ピン374の横方向の移動が抑止される。ばね816は作動アーム812の脚822とフレームレール754の内面824との間に配置されており、作動アーム812が矢印808の方向に横に移動すると、ばね816が圧縮され、これによりピン376の移動が抑止される。作動体364の作動プレート780及び782との係合によって、ばね814及び816が圧縮された状態で保持される。クッションアセンブリ362が足部デッキ部分360から取り外されるとこの状態が解除されて、ばね814及び816の付勢によってピン374及び376が引き込まれ、これにより足部デッキ部分を受容体380及び382に対して動かすことが可能になる。
【0074】
足部デッキ部分360を収納するのに必要なステップが、図30〜図40での収納過程において示されている。図30及び図31では、足部デッキ部分360が片持ち梁の構成で支持フレーム22上に支持されている。クッションアセンブリ362が取り外されているので、ロック機構372は始動しておらず、足部デッキ部分360は支持フレーム22に対して自由に動くことができる。ここで使用者がハンドル770を持ち上げて足部デッキ部分360の足側端部を持ち上げると、ローラー388及び390が案内体406のアーム418と係合する。図32及び33に示すとおり、留め具904及び906のフランジ910がアーム418と係合して、足部デッキ部分360が収納構造400上で横に動くのを阻止する。
【0075】
使用者は、図34及び35に示すように、足部デッキ部分360を案内体406に沿ってフレーム407に向かって降下させ続ける。足部デッキ部分360が完全にフレーム407上に支持されると、胎盤受け用たらい402のための開口は支持フレーム22の下方に位置し、図2に示すような収納位置まで長手方向に移動可能となる。足部デッキ部分360を使用位置まで移動させるには、使用者がただハンドル770を引くと、足部デッキ部分360は案内体406を昇っていって2つの受容体380及び382と係合する。
【0076】
別の例示的な実施形態では、足部デッキ部分920が第一デッキ部922と第二デッキ部924とを備えている。第一デッキ部922と第二デッキ部924は、図41に示すように、一対のヒンジ部材926及び928を通して相互に連結されている。第一デッキ部922の底部に連結されたスライド(図示せず)が、当該スライドが第二デッキ部924と係合しない位置と、第二位置との間を移動可能になっている。第二位置とは、当該スライドが第二デッキ部924と係合し、当技術には公知のとおりの差し込み板用支持部材と同様に第一デッキ部922と第二デッキ部924との下で剛性支持を提供するような位置である。図41及び42の例示的な実施形態では、デッキ部を共に折り畳めるように、第一デッキ部922が第二デッキ部924に対して回転する。図42に示す折り畳まれた状態では、足部デッキ部分920は2つの足支持体32及び34の間で収納される。ある実施形態では、足デッキ部分920が、ケーブルアセンブリによって作動される2つのスライドを、第二デッキ部924に対する第一デッキ部922の動きを可能にする一つのケーブルアセンブリと、支持フレーム22に対する第二デッキ部924の回転を可能にする第二スライドと共に有していてもよい。ある実施形態では、スライドが図41に示す位置に付勢され、図42に示す収納位置に関節動作させるために使用者が解除する必要があるように、スライドがばね搭載されていてもよい。
【0077】
以上、特定の例示的な実施形態について詳細に説明してきたが、様々な改変や変更も本開示の範囲と趣旨に入るものとする。本開示の範囲と趣旨は、別添の特許請求の範囲に記載し定義するとおりである。
【図面の簡単な説明】
【0078】
詳細な説明では特に、添付の以下のような図面を参照する。
【図1】図1は、関節動作可能な足支持体を収納位置に有し、取り外し可能な足部部分を有している出産用ベッドを示す斜視図である。
【図2】図2は、一部分が取り除かれた出産用ベッドの一部を示す斜視図であり、ベッドの足側端部側から見た出産用ベッドと共に、収納可能な足部デッキ部分を、収納可能足部デッキ部分における容器が胎盤受け用たらいとして機能するように配置されるような収納位置に関節動作された状態で示している。
【図3】図3は、足部デッキ部分に固定されたクッションアセンブリを有する、図2の収納可能な足部デッキ部分を示す側面図である。
【図4】図4は、図3の収納可能な足部デッキ部分を示す分解斜視組立図であり、上方から見た足部デッキ部分を示している。
【図5】図5は、図4と同様な足部デッキ部分の分解斜視組立図であるが、図5においては下方から見た足部デッキ部分を示している。
【図5A】図5Aは、図5において円で囲んだ、図5の一部を示す拡大図である。
【図6】図6は、足部デッキ部分上に支持されるように構成されたクッションアセンブリの斜視図であり、使用位置にある収納可能な足部デッキ部分を出産用ベッド上に固定するために、収納可能な足部デッキ部分によって受容されロック機構を作動させるように構成された突出部を有するクッションアセンブリを示している。
【図7】図7は、図6のクッションアセンブリの側面図である。
【図8】図8は、図6のクッションアセンブリの収納構造の底面図である。
【図9】図9は、図8の収納構造の側面図である。
【図10】図10は、収納可能な足部デッキ部分を、使用位置から収納構造上に支持されるように案内する案内システムの一実施形態を有する出産用ベッドの一部を示す斜視図である。
【図11】図11は、一部分を取り除いた図2の出産用ベッドの一部を示す斜視図であり、出産用ベッドのフレームに取り付けられた受容体であって、収納可能な足部デッキ部分の一部を片持ち梁の形態で受容するように構成された受容体を示す斜視図である。
【図12】図12は、図11と同様の図であるが、取り外し可能な足部デッキ部分を受容するように構成されている受容体の代替の実施形態を示している。
【図13】図13は、図2の出産用ベッドの一部に連結された構造の分解斜視組立図であり、収納可能な足部デッキ部分を収納位置で支持するように構成されている構造を示している。
【図14】図14は、図13の収納構造の一部を示す斜視図である。
【図15】図15は、図14に示す収納構造部分の分解斜視組立図である。
【図16】図16は、図1の出産用ベッドの一部を、取り外し可能な足部デッキ部分と共に示す分解組立図である。
【図16A】図16Aは、円16Aで囲んだ、図16の一部を示す拡大図である。
【図17】図17は、邪魔にならない体勢で、収納され床に配置された取り外し可能な足部デッキ部分を示す斜視図である。
【図18】図18は、取り外し可能な足部デッキ部分の側面図である。
【図19】図19は、図12に示す受容体と係合するように配置された、図16の取り外し可能な足部デッキ部分のタブを示す側面図である。
【図20】図20は、図12、図16及び図19の受容体を示す断面図で、図19の線20−20に沿って切り取った断面図である。
【図21】図21は、足部デッキ部分の別の実施形態を有する出産用ベッドの一部を示す斜視図であり、取り外し可能な足部デッキ部分を出産用ベッドのフレームに固定するためのロック機構を有する取り外し可能な足部デッキ部分を示している。
【図22】図22は、図21の取り外し可能な足部デッキ部分を示す斜視図であるが、下方から見た足部デッキ部分を示している。
【図23】図23は、図21の出産用ベッドのフレームの一部を示す斜視図であり、固定のためにロック機構によって係合されるように構成されているフレームを示している。
【図24】図24は、取り外し可能な足部デッキ部分のさらに別の実施形態を有する出産用ベッドの一部を示す斜視図である。
【図25】図25は、取り外し可能な足部デッキ部分のさらに別の実施形態を示す斜視図であり、床上に配置されると足部デッキ部分を支持する自己展開型のスタンドを有する足部デッキ部分を示している。
【図26】図26は、さらに別の取り外し可能な足部デッキ部分を示す斜視図であり、足部デッキ部分が係合される出産用ベッドから足部デッキ部分を運び去ることができるように、キャスター車輪付きの展開可能支持フレームを有する足部デッキ部分を示している。
【図27】図27は、図10の案内体の一部を示す斜視図である。
【図28】図28は、図27の案内体の側面図である。
【図29】図29は、図28の線29−29に沿って切り取った、図27の案内体を示す断面図である。
【図30】出産用ベッドの別の実施形態を一部を取り除いて示す様々な斜視図であり、収納可能な足部デッキ部分を使用位置と収納位置とで支持するための構造と案内システムとを有する出産用ベッドを示している。
【図31】出産用ベッドの別の実施形態を一部を取り除いて示す様々な斜視図であり、収納可能な足部デッキ部分を使用位置と収納位置とで支持するための構造と案内システムとを有する出産用ベッドを示している。
【図32】出産用ベッドの別の実施形態を一部を取り除いて示す様々な斜視図であり、収納可能な足部デッキ部分を使用位置と収納位置とで支持するための構造と案内システムとを有する出産用ベッドを示している。
【図33】出産用ベッドの別の実施形態を一部を取り除いて示す様々な斜視図であり、収納可能な足部デッキ部分を使用位置と収納位置とで支持するための構造と案内システムとを有する出産用ベッドを示している。
【図34】出産用ベッドの別の実施形態を一部を取り除いて示す様々な斜視図であり、収納可能な足部デッキ部分を使用位置と収納位置とで支持するための構造と案内システムとを有する出産用ベッドを示している。
【図35】出産用ベッドの別の実施形態を一部を取り除いて示す様々な斜視図であり、収納可能な足部デッキ部分を使用位置と収納位置とで支持するための構造と案内システムとを有する出産用ベッドを示している。
【図36】出産用ベッドの別の実施形態を一部を取り除いて示す様々な斜視図であり、収納可能な足部デッキ部分を使用位置と収納位置とで支持するための構造と案内システムとを有する出産用ベッドを示している。
【図37】出産用ベッドの別の実施形態を一部を取り除いて示す様々な斜視図であり、収納可能な足部デッキ部分を使用位置と収納位置とで支持するための構造と案内システムとを有する出産用ベッドを示している。
【図38】出産用ベッドの別の実施形態を一部を取り除いて示す様々な斜視図であり、収納可能な足部デッキ部分を使用位置と収納位置とで支持するための構造と案内システムとを有する出産用ベッドを示している。
【図39】出産用ベッドの別の実施形態を一部を取り除いて示す様々な斜視図であり、収納可能な足部デッキ部分を使用位置と収納位置とで支持するための構造と案内システムとを有する出産用ベッドを示している。
【図40】出産用ベッドの別の実施形態を一部を取り除いて示す様々な斜視図であり、収納可能な足部デッキ部分を使用位置と収納位置とで支持するための構造と案内システムとを有する出産用ベッドを示している。
【図41】図41は、出産用ベッドの別の実施形態を示す斜視図であり、収納位置に折畳まれて関節動作される収納可能な足部デッキ部分を有する出産用ベッドを示している。
【図42】図42は、収納位置にある図41の収納可能な足部デッキ部分を示す斜視図である。
【図43】図43は、患者支持装置のフレームから吊り下げて足部デッキ部分を支持するように構成された収納構造の別の実施形態を示す斜視分解組立図である。
【符号の説明】
【0079】
10 出産用ベッド
12 頭部デッキ部分
14 座部デッキ部分
16 足部デッキ部分
18 ベースフレーム
20 中間フレーム
22 支持フレーム
22 収納構造
25 マットレス
26 マットレスの凹部
28 クッションアセンブリ
30 クッションアセンブリの凸部
32、34 足支持体
36 上側デッキ
38 下側デッキ
40 第一ピボット
42 第二ピボット
46、52 受容体
50、54 支持プレート
56 受容体上面
58 受容体斜面
60 受容体係止面
62 受容体第一突出部
64 受容体第二突出部
80 支持プレートの突出部
82 受容体の第一突出部の下方面
84 ハンドル
88 足部デッキ部分16の主要部
102 支持プレート54の主要部
104 支持プレート54の外側部材
106 支持プレート50の主要部
108 支持プレート50の外側部材
134 支持プレート54のグライド
138 主要部102の下面
140 支持プレート50のグライド
142 スタンド
144 足部デッキ部分
146 クッションアセンブリ
148 グリップハンドル
152 足部デッキ部分144の主要部
154 キャスター
156 ハンドル
158 胎盤受け用たらい
160、162 ラック
164 シュラウド
166、168 胎盤受け用たらい158のフランジ部
170 胎盤受け用たらい158の前部
172、174 ラック160の延長部
176、178 ラック162の延長部
180 足部デッキ部分16の支持部材
182 座部デッキ部分14の凹部
188 クッションアセンブリ146のフラップ
190 スナップ部
192 相補スナップ部
194 足部デッキ部分144のハンドル
196 足部デッキ部分
198 足部デッキ部分196の主要部
200 支持ブラケット
202 支持ブラケット
204、206 受容体
208 受容体204の上方部
210 受容体204の下方部
212 受容体204の突出部
214 突出部212の上面
216 突出部212の案内面
218 突出部212の垂直面
220 受容体204の上面
222 アンダーカット部
224 ローラー
226 支持ブラケット200の主要部
228 支持ブラケット200のフランジ
230 足部デッキ部分196のロック機構
232、234 足部デッキ部分196のハンドル
236 ラッチフック
241 ラッチフックのバーブ
242、254、258 シャフト
243 ラッチブロック
244 シャフトの軸受
248、252 アーム
250 リンク
260 シャフト連結部
266 足部デッキ部分
268 クッションアセンブリ
273 ハンドル
280 足部デッキ部分
282 足部デッキ部分280の主要部
284、286 支持ブラケット
288 足部デッキ部分280のハンドル
290 3点スタンド
304、306 3点スタンドの脚
316 ブラケット
318 付勢部材
322 フランジ
324 足
328、330 グライド
332 足部デッキ部分
334 はさみ状フレーム
336 キャスター
342 はさみ状フレーム334の脚
344 足部デッキ部分334の主要部
346 はさみ状フレーム334の脚
350 足部デッキ部分334の支持ブラケット
352 支持ブラケット350の付勢部材
360 足部デッキ部分
362 クッションアセンブリ
364 作動体
366 クッションアセンブリ362の底面
368 足部デッキ部分360の開口
370 足部デッキ部分360の上面
372 ロック機構
374、376 ピン
378 受容体380のチャネル
379 アンダーカット部
380、382 受容体
384、386、388、390 ローラー
392 受容体380のチャネル
394 受容体380の面
396 チャネル378の端部
398 受容体380の止まり穴部
400 収納構造
406 案内体
407 フレーム
408、410 フレーム407の延長部
412、414 案内体406のプレート
416、418 案内体406のアーム
420 フレーム407の横材
432 フレーム407のシャフト
434、436 プレート
438 プレート434の上面
440 プレート436の上面
442 横材444の下面
444 横材
446 付勢アセンブリ
460、462 付勢アセンブリ446のブラケット
474、476 中間フレーム20のチューブ部材
478、480 ハンガーアセンブリ
482 ロッド
484 ハンガーブラケット
486 チューブ状部材
490 案内体
496 ハンガーブロック
520、522 ベアリングプレート
524、526、528 斜面
530 横桁
534 交差部
592 収納構造
600、602 チューブ
604、606 ロッド
618、622 支持ブラケット
622、624 ハンガー
626、628 マウントブロック
630 ねじりばねアセンブリ
632 外側チューブ
634 屈曲部材
636 カラー
638 カラー
640 正方形開口
642 端部
650 ピン
652 穴
654 外側環状面
656 長手方向軸
658、662 位置決めフランジ
716 中央クッション
718、720 サイドクッション
722、724 フラップ
726 スナップ
728 作動体364の案内斜面
730 作動体364の主要部
732 作動体364のベース部
734 カバー
736 中央クッション716の開口
738 中央クッション716の下面
740、742 クッションアセンブリ362のプレート
744 グリップハンドル
746 グリップハンドル744のループ
748 グリップハンドル744のストラップ
758、764 デッキ部分360のガセット
760 ガセット758の面
762 ガセット758の開口
766 ガセット764の面
772 プラスティックハンドル
774 ロック機構372の支持プレート
776 第一スペース
778 第二スペース
780、782 作動プレート
784、786 係合縁
790、792、794、796 支持プレート774の開口
798 作動プレート780のフランジ
800 作動プレート782のフランジ
810、812 作動アーム
814、816 ばね
818 作動アーム810の脚
820 フレームレール752の内面
822 作動アーム812の脚
824 フレームレール754の内面
856 足部デッキ部分360の上面
900、902、904、906 留め具
908 留め具900のベアリング面
910 留め具900のフランジ
920 足部デッキ部分
922 第一デッキ部
924 第二デッキ部
926、928 ヒンジ部材
1000 案内部材
1002 横材
1004 ピボット
1006 チャネル
1008 案内部材
1010 チャネル
1012 マウント穴
1016 溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下方フレームと、
前記下方フレームに対して移動可能な上方フレームと、
前記上方フレームに対して移動可能な支持フレームと、
前記支持フレームに解除可能に連結でき、前記支持フレームに対して片持ち梁の方向で支持されるように構成されているデッキ部分と、
前記支持フレーム及び前記上方フレームに連結された収納構造であって、前記デッキ部分が、前記デッキ部分が前記支持フレームに固定される使用位置と、前記下方フレームと前記上方フレームとの間の収納位置との間を移動するとき、前記デッキ部分を支持するように構成されている収納構造と、
を備えている患者支持装置であって、
取り外し可能なクッションアセンブリが前記デッキ部分に配置されると前記デッキ部分が前記支持フレームに固定される
ことを特徴とする患者支持装置。
【請求項2】
前記デッキ部分がさらに、前記デッキ部分を前記支持フレームに固定するために、前記支持フレームと係合するように構成されているロック機構を有している
ことを特徴とする請求項1に記載の患者支持装置。
【請求項3】
前記ロック機構が、引っ込み位置と、前記デッキ部分を前記支持フレームに固定するために前記ロック機構が前記支持フレームと係合する伸張位置との間を移動可能となっている
ことを特徴とする請求項2に記載の患者支持装置。
【請求項4】
前記ロック機構が前記引っ込み位置に付勢される
ことを特徴とする請求項3に記載の患者支持装置。
【請求項5】
前記クッションアセンブリが前記ロック機構と係合して前記ロック機構を前記伸張位置に付勢する
ことを特徴とする請求項4に記載の患者支持装置。
【請求項6】
前記クッションアセンブリが前記デッキ部分上に支持されると前記ロック機構が前記伸張位置に付勢されるように、前記デッキ部分が開口を有しており、前記クッションアセンブリがさらに前記デッキ部分の前記開口に受容されるように構成されている突出部を有している
ことを特徴とする請求項5に記載の患者支持装置。
【請求項7】
前記デッキ部分がさらに、前記デッキ部分が前記収納位置にあるとき使用位置に配置される容器を有している
ことを特徴とする請求項2に記載の患者支持装置。
【請求項8】
前記デッキ部分が足部デッキ部分として構成されており、前記容器が胎盤受け用たらいとして構成されている
ことを特徴とする請求項7に記載の患者支持装置。
【請求項9】
前記収納構造が、前記デッキ部分が概ね水平の方向で保持される第一位置と、前記デッキ部分が前記概ね水平の方向から変形される第二位置との間を移動可能となっている
ことを特徴とする請求項2に記載の患者支持装置。
【請求項10】
前記収納構造が、前記概ね水平の方向で前記デッキ部分を保持するように付勢される
ことを特徴とする請求項9に記載の患者支持装置。
【請求項11】
前記収納構造が付勢アセンブリとフレームとを備えており、前記付勢アセンブリが前記収納構造の前記フレームと係合される横材を有している
ことを特徴とする請求項10に記載の患者支持装置。
【請求項12】
前記収納構造が前記患者支持装置の前記上方フレームに対して長手方向に移動可能である
ことを特徴とする請求項11に記載の患者支持装置。
【請求項13】
前記収納構造は、前記下方フレームに対する前記上方フレームの関節動作の間に前記下方フレームの一部と係合するように構成されており、前記収納構造と前記下方フレームの前記一部との係合によって前記収納構造が前記上方フレームに対して長手方向に移動するよう付勢される
ことを特徴とする請求項12に記載の患者支持装置。
【請求項14】
患者支持装置のためのデッキ部分であって、
第一側と、第二側と、第一端部と、第二端部と、を有する主要部と、
前記第一側及び前記第二側それぞれに前記第一端部近辺にて配置された第一係合部及び第二係合部であって、前記患者支持装置の一部と係合して前記デッキ部分を係合部に対して片持ちの向きで保持するように構成されている第一係合部及び第二係合部と、
前記主要部に連結されて、少なくても一つの突入部を有するロック機構であって、この突入部が、前記主要部の側方から外に向かって横に延在して前記患者支持装置の一部と係合し、使用者によって解除されるまで前記患者支持部分を前記患者支持装置に固定するように構成されているロック機構と、
前記主要部に配置可能であって、前記患者支持面が前記主要部に配置されると前記患者支持デッキが前記患者支持装置に固定されるように、前記ロック機構と係合して前記突入部を外側に付勢するように構成されているクッションアセンブリと
を備えているデッキ部分。
【請求項15】
前記ロック機構の前記突入部が引っ込み位置に付勢される
ことを特徴とする請求項14に記載のデッキ部分。
【請求項16】
前記デッキ部分が病院ベッドの足部部分を備えている
ことを特徴とする請求項14に記載のデッキ部分。
【請求項17】
前記主要部が、上面に形成された容器を有している
ことを特徴とする請求項14に記載のデッキ部分。
【請求項18】
前記デッキ部分が出産用ベッドの足部デッキ部分を備えており、前記主要部が前記主要部の上面に形成された胎盤受け用たらいを有している
ことを特徴とする請求項14に記載のデッキ部分。
【請求項19】
前記足部デッキ部分の前記ロック機構が第一プレート及び第二プレートを備えており、これらのプレートは、第一プレート及び第二プレートが相互から第一間隔を空けて離間される第一位置と、第一プレート及び第二プレートが相互から前記第一間隔よりも大きい第二間隔を空けて離間される第二位置との間を移動可能となっており、
前記第一プレート及び前記第二プレートは前記第二位置において、前記足部デッキ部分の第一ロックピン及び第二ロックピンとそれぞれ係合する
ことを特徴とする請求項14に記載のデッキ部分。
【請求項20】
前記第一プレート及び前記第二プレートが、前記第一位置にばね付勢される
ことを特徴とする請求項19に記載のデッキ部分。
【請求項21】
前記クッションアセンブリが、基板と、前記基板に連結された作動体とを有しており、前記作動体が、前記クッションアセンブリが前記主要部に配置されると前記ロック機構と係合するように構成されている
ことを特徴とする請求項14に記載のデッキ部分。
【請求項22】
前記クッションアセンブリがハンドルを有している
ことを特徴とする請求項21に記載のデッキ部分。
【請求項23】
前記デッキ部分が、そこを貫通する開口を有する上面を有しており、この開口が前記クッションアセンブリの作動体を受容するように構成されており、
前記開口が、前記作動体を前記足部デッキ部分のロック機構と係合するよう案内するように構成されている
ことを特徴とする請求項14に記載のデッキ部分。
【請求項24】
前記デッキ部分の前記ロック機構が、前記デッキ部分を片持ちの体勢で固定するために、前記足部デッキ部分の相対する各側から横に延在して患者支持装置の一部と係合するように構成されている一対の係合ピンを有している
ことを特徴とする請求項23に記載のデッキ部分。
【請求項25】
患者支持装置のためのクッションアセンブリであって、
基板と、
前記基板に連結された突出部であって、クッションアセンブリがデッキ部分と係合されたとき前記デッキ部分を前記患者支持装置に固定するために、クッションアセンブリの下面から延在して前記患者支持装置の前記デッキ部分のロック機構と係合するように構成されている突出部と
を備えているクッションアセンブリ。
【請求項26】
前記クッションアセンブリがハンドルを有している
ことを特徴とする請求項25に記載のクッションアセンブリ。
【請求項27】
前記クッションアセンブリが足部支持クッションとして構成されている
ことを特徴とする請求項25に記載のクッションアセンブリ。
【請求項28】
患者支持装置のための収納構造であって、
前記患者支持装置の第一フレームと係合するように構成されているハンガーアセンブリと、
前記ハンガーアセンブリから支持されている付勢アセンブリと、
前記付勢アセンブリに連結されて、荷重を掛けられると前記付勢アセンブリに対して変形するように構成されているフレームと
を備えており、
収納のために前記患者支持装置の一部を受容するように構成されている
ことを特徴とする収納構造。
【請求項29】
前記フレームが前記付勢アセンブリに回転可能に連結されており、前記付勢アセンブリが前記フレームを概ね水平の方向で支持する
ことを特徴とする請求項28に記載の収納構造。
【請求項30】
前記フレームは、前記フレームが過剰に荷重を掛けられたときに、概ね水平な第一位置と、水平から変形した第二位置との間を移動する
ことを特徴とする請求項29に記載の収納構造。
【請求項31】
前記患者支持装置の一部が収納されたとき前記フレームが前記の概ね水平な位置を維持する
ことを特徴とする請求項30に記載の収納構造。
【請求項32】
前記患者支持装置の第二フレームであって、前記第一フレームに対して垂直方向に移動可能となっている第二フレームに、回転可能に連結できる案内体をさらに備えている
請求項28に記載の収納構造。
【請求項33】
前記案内体が、使用位置から収納位置への移動の間、前記患者支持装置の前記一部を支持するように構成されている
ことを特徴とする請求項32に記載の収納構造。
【請求項34】
前記第一フレームに対する前記第二フレームの移動を維持するために前記案内体が前記第二フレームに対して回転できるように、前記案内体が前記収納構造の前記フレームと係合されている
ことを特徴とする請求項33に記載の収納構造。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図16A】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate

【図38】
image rotate

【図39】
image rotate

【図40】
image rotate

【図41】
image rotate

【図42】
image rotate

【図43】
image rotate


【公開番号】特開2007−144160(P2007−144160A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−312020(P2006−312020)
【出願日】平成18年11月17日(2006.11.17)
【出願人】(501453167)ヒル−ロム サービシーズ,インコーポレイティド (54)
【Fターム(参考)】