説明

分散組成物及びその製造方法、着色硬化性組成物、カラーフィルタ及びその製造方法、固体撮像素子、並びに液晶表示装置

【課題】分散性及び分散安定性に優れ、耐光性に優れた分散組成物及びその製造方法を提供する。
【解決手段】有機顔料と、高分子分散剤と、前記有機顔料と異なる母体骨格を有し、前記有機顔料の表面に吸着していない染料と、溶剤とを含み、前記有機顔料は前記染料存在下で分散されて含有された分散組成物である。前記染料は、一般式(I)で表される化合物が金属原子又は金属化合物に配位した錯体が好ましい〔R〜R:H、置換基;R:H、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基〕。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
有機顔料と、高分子分散剤と、前記有機顔料と異なる母体骨格を有し、前記有機顔料の表面に吸着していない染料と、溶剤とを含み、前記有機顔料は前記染料存在下で分散されて含有された分散組成物。
【請求項2】
前記有機顔料が、フタロシアニン系顔料である請求項1に記載の分散組成物。
【請求項3】
前記染料は、下記一般式(I)で表される化合物が金属原子又は金属化合物に配位した錯体である請求項1又は請求項2に記載の分散組成物。
【化1】



〔一般式(I)中、R、R、R、R、R、及びRは、各々独立に水素原子又は置換基を表し、Rは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、又はヘテロ環基を表す。〕
【請求項4】
前記金属原子又は金属化合物は、Fe、Zn、Co、V=O、及びCuから選ばれる少なくとも1つである請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の分散組成物。
【請求項5】
前記高分子分散剤が、下記一般式(II)又は(III)で表される構造単位の群から選択される少なくとも1種の構造単位を含む請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の分散組成物。
【化2】



〔一般式(II)及び(III)中、R、R、R、R、R、及びRは、各々独立に水素原子又は1価の有機基を表す。X及びXは、各々独立に−CO−、−C(=O)O−、−CONH−、−OC(=O)−、又はフェニレン基を表す。L及びLは、各々独立に単結合又は2価の有機連結基を表す。A及びAは、各々独立に1価の有機基を表す。m及びnは、各々独立に2〜8の整数を表し、p及びqは各々独立に1〜100の整数を表す。〕
【請求項6】
請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の分散組成物と、重合開始剤と、重合性化合物とを含有する着色硬化性組成物。
【請求項7】
有機顔料と、高分子分散剤と、前記有機顔料と異なる母体骨格を有し、前記有機顔料の表面に吸着していない染料と、溶剤とを、前記有機顔料を少なくとも染料の存在下で分散させる過程を設けて混合することにより分散組成物を作製する分散組成物の製造方法。
【請求項8】
前記過程は、少なくとも前記溶剤及び前記染料を含む染料溶液に前記有機顔料を加えて分散を行なう請求項7に記載の分散組成物の製造方法。
【請求項9】
前記過程は、少なくとも前記溶剤と前記染料と前記有機顔料とを混合した後に分散させる請求項7に記載の分散組成物の製造方法。
【請求項10】
支持体上に請求項6に記載の着色硬化性組成物を塗布し、着色層を形成する工程と、
形成された前記着色層をマスクを通してパターン状に露光し、現像して着色領域を形成する工程と、
を有するカラーフィルタの製造方法。
【請求項11】
請求項10に記載のカラーフィルタの製造方法により形成された着色領域を有するカラーフィルタ。
【請求項12】
請求項11に記載のカラーフィルタを備えた固体撮像素子。
【請求項13】
請求項11に記載のカラーフィルタを備えた液晶表示装置。

【公開番号】特開2011−178865(P2011−178865A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−43451(P2010−43451)
【出願日】平成22年2月26日(2010.2.26)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】