説明

分析装置

【課題】分析装置において、混合容器の管理を容易にすると共に、検体による装置の汚染を防止する。
【解決手段】分析装置は、検体を収容する検体容器2と、検体を希釈及び/又は混合する混合容器3と、検体容器2と混合容器3とを搭載する検体ラック4と、を備え、検体ラック4を搭載するラック搭載部が設けられている。混合容器3に、検体容器2を保持する保持部33が一体的に形成され、検体ラック4が、混合容器3を保持することにより、混合容器3を介して検体容器2を保持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は分析装置に関し、特に検体容器と混合容器を搭載する構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば生化学分析装置等の分析装置では、検体を希釈・混合して分析を行うものがあり、このような分析装置では、検体容器に収容された検体を希釈・混合するための混合容器(混合カップ)へ分注し、さらにこの混合容器へ試薬や希釈液等を注入・混合して、この混合液を分析・測定に使用するものがある(特許文献1、2)。
【特許文献1】特開2003−75453号公報
【特許文献2】特開平11−271313号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら上記のような分析装置では、検体容器と混合容器とが別々に搭載されているので、前の検体が分注された、すなわち使用済の混合容器を誤って使用してしまう虞があり、この場合、検体の分析結果は前の検体の影響を受け誤った結果となってしまう。このようなことが起こらないために、検体数に対応する個数の混合容器が使用されているか否かを確認するために、混合容器に対して残数管理や現物管理等を厳重に行う必要があり、さらに混合容器が、どの検体容器に収容されていた検体が分注された混合容器なのか、検体に対応させて混合容器を個別に管理する必要もある。
【0004】
一方、分析装置に混合容器が搭載されていないときに、検体が分注されてしまうことにより装置が汚染されてしまうのを防止するために、混合容器を検出するための検出機構が必要とされる。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、混合容器の管理を容易にすると共に、検体による装置の汚染を防止する分析装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の分析装置は、検体を収容する検体容器と、
検体を希釈及び/又は混合する混合容器と、
検体容器と混合容器とを搭載する検体ラックと、を備え、
該検体ラックを搭載するラック搭載部が設けられている分析装置において、
混合容器に、検体容器を保持する保持部が一体的に形成され、
検体ラックが、混合容器を保持することにより、該混合容器を介して検体容器を保持するものであることを特徴とするものである。
【0007】
また本発明の別の分析装置は、検体を収容する検体容器と、
検体を希釈及び/又は混合する混合容器と、を備え、
検体容器と混合容器とを搭載する1つ以上の容器搭載部が設けられている分析装置において、
混合容器に、検体容器を保持する保持部が一体的に形成され、
容器搭載部が、混合容器を保持することにより、該混合容器を介して検体容器を保持するものであることを特徴とするものである。
【0008】
本発明の分析装置は、混合容器が、希釈及び/又は混合用の凹部を1つ以上備えることができる。
【0009】
また本発明の分析装置は、混合容器が、持ち運び用の把持部を有することができる。
【0010】
また本発明の分析装置は、検体ラック又は容器搭載部に搭載された混合容器に保持された検体容器内部の検体の液面を検出する液面検出手段と、
液面検出手段により前記液面が検出された後で、検体を混合容器に分注すると共に希釈液及び/又は混合用の試料を注入する分注手段とを備えてなることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明の分析装置は、混合容器に、検体容器を保持する保持部が一体的に形成され、検体ラック又は容器搭載部が、混合容器を保持することにより、該混合容器を介して検体容器を保持するので、検体ラック又は容器搭載部に混合容器を直接搭載することはできるが、検体容器を直接搭載することができず、検体容器は、検体ラック又は容器搭載部に混合容器を搭載されている場合のみこの混合容器を介して検体ラック又は容器搭載部に搭載することができる。
【0012】
こうすることにより、検体容器が検体ラック又は容器搭載部に搭載されるときには、必ず混合容器が必要となるため、分析装置に混合容器が搭載されていないときには、検体容器を搭載することができないので分析装置に分注用の検体が存在せず、混合容器の搭載し忘れにより分析装置が検体により汚染されるのを防止することができる。
【0013】
さらに検体容器と混合容器とは分析装置に搭載されているときは常にペアで存在しているので、検体数に対応する個数の混合容器が使用されているか否かを確認するために、混合容器に対して残数管理や現物管理等を厳重に行う必要がなく、さらに混合容器が、どの検体容器に収容されていた検体が分注された混合容器なのか、検体に対応させて混合容器を個別に管理する必要もないので、混合容器の管理を簡易にすることができる。
【0014】
また、混合容器が、持ち運び用の把持部を有するものである場合には、検体の分析が終了した後、ユーザが把持部を把持して混合容器を運ぶことにより、使用済の検体すなわち検体容器は混合容器と共に容易に分析装置から除去することができる。
【0015】
このように検体容器と共に混合容器が分析装置から除去されるので、使用済の混合容器が分析装置に存在しないことにより、前の検体が分注された、すなわち使用済の混合容器を誤って使用してしまうことがないので、検体の分析結果の信頼性を向上させることができる。
【0016】
また分析装置が、検体ラック又は容器搭載部に搭載された混合容器に保持された検体容器内部の検体の液面を検出する液面検出手段と、該液面検出手段により前記液面が検出された後で、検体を混合容器に分注すると共に希釈液及び/又は混合用の試料を注入する分注手段とを備えてなるものである場合には、検体容器は単独では検体ラック又は容器搭載部に搭載することができないので、液面検出手段が検体の液面を検出したときには、必ず検体ラック又は容器搭載部に混合容器も搭載されている。
【0017】
これにより分析装置に混合容器を検出するための検出機構を備えることなく、検体容器の検体の液面を検出することにより混合容器の有無を確認することができて、前記検出機構を設置する分のコストを低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明にかかる実施形態の分析装置について図面を参照して詳細に説明する。本実施形態の分析装置1は、例えば医療機関、研究所等で使用される生化学分析装置等の臨床分析装置であり、先ずは、この装置に搭載される検体ラック4について以下説明する。
【0019】
ここで図1に本実施形態の検体容器2及び混合容器3を搭載した検体ラック4の斜視図、図2に図1の検体容器2及び混合容器3の斜視図を示す。なお本実施形態においては、便宜上、混合容器の開口側(図1中、上側)を上方として説明する。
【0020】
本実施形態の検体ラック4は、図1に示す如く、上端に複数個(本実施形態では10個)の開口4aを有している。この開口4aには検体容器2及び混合容器3が搭載される。
【0021】
検体容器2は、図2に示す如く、上端に開口を有する通常の容器本体21と、この容器本体21の上側に形成された環状の鍔部22とを有している。この検体容器2に収容される検体としては、例えば血清、リンパ液等の体液、尿等の排泄物、膿等の生体由来物質、その他、飲料、河川水等の種々の液体等があげられる。
【0022】
また混合容器3は、図2に示す如く、矩形状の平板31と、該平板31の上面に例えば4つ配設された開口32から下方に延びて形成された有底筒状の凹部32aとを備え、この凹部32aで上記検体が希釈及び/又は混合される。そして混合容器3の平板31には、凹部32aの近傍にさらに上述の検体容器2を保持する保持部33が円孔状に開口されている。
【0023】
保持部33は上述のように混合容器3に凹部32aと共に一体的に形成されており、この円孔による保持部33に上述の検体容器2の容器本体21が挿入され、鍔部22の下面が平板31の上面に当接することにより、保持部33は検体容器2を保持する。
【0024】
一方、混合容器3の上面にはさらに、板状の持ち運び用の把持部34が立設されている。把持部34は、例えば凹部32aと凹部32aとの間に、板の端面が保持部33に臨むように設けられている。なお把持部34は、本実施形態では上記の形状としたが、本発明はこれに限られるものではなく、ユーザ又は搬送用のロボット装置等が把持可能な形状であればいずれであってもよく、適宜設計変更可能である。
【0025】
そして上記混合容器3は、図2に示す如く、検体ラック4の開口4aに混合容器3の下端側が挿入され、平板31の下面が検体ラック4の上面に当接することにより、検体ラック4に搭載される。そして検体ラック4に搭載された混合容器3の保持部33に、上述のようにして検体容器2が保持される。
【0026】
本発明において特徴的なのは、上記のように検体ラック4が、混合容器3を保持することにより、この混合容器3を介して検体容器2を保持していることである。すなわち、検体ラック4には、混合容器3を直接搭載することはできるが、検体容器2を直接搭載することができないので、検体容器2は、検体ラック4に混合容器3を搭載されている場合のみこの混合容器3を介して検体ラック4に搭載することができる。
【0027】
こうすることにより、検体容器2が検体ラック4に搭載されるときには、必ず混合容器3が必要となるため、後述の分析装置1に混合容器3が搭載されていないときには、検体容器2を搭載することができないので、分析装置1に検体が存在せず、混合容器3の搭載し忘れにより分析装置1が検体により汚染されるのを防止することができる。
【0028】
ここで、上記のような構成の検体ラック4が搭載される分析装置1について説明する。図3は本実施形態の一例を示す分析装置1の概略構成図である。分析装置1は、図3に示す如く、上述の検体ラック4を搭載するラック搭載部5を備え、ラック搭載部5は、例えば上端に検体ラック4の底部が装着される凹部5aが設けられている。
【0029】
また分析装置1は、ラック搭載部5の上方に位置することが可能にされたプローブ12a、一端がプローブ12aと連結し、他端が希釈液又は試薬等の液体Fを収容した液体容器8cに浸漬された配管12c、プローブ12aへ上記液体Fを供給したりプローブ12aから検体又は混合液を吸引したりするポンプ12d1や図示しないモータ等によりこのポンプ12d1を駆動するポンプ駆動部12d2等のポンプ手段12d、プローブ12aを取り付ける移動体12a1及びこの移動体12a1を上下左右前後に移動させるノズル駆動部12a2、後述の液面検出部13から出力される信号に基づいてノズル駆動部12a2及びポンプ駆動部12d2を制御する制御部11等を備え、検体容器2から検体を吸引及び吐出したり、混合容器に希釈液や試薬等の液体を供給したりする分注機構部12と、液面を検出する液面検出部13と、混合容器3にて希釈又は混合された検体を測定する測定部10とを備えている。
【0030】
なおこの測定部10は、例えば測定対象物に蛍光を励起して蛍光を測定する蛍光測定法や、比色タイプの乾式分析素子を使用する比色測定法、電解質タイプの乾式分析素子を使用する電位差測定法等、様々な公知の測定法を使用することができる。
【0031】
液面検出部13は、プローブ12aの内部の圧力変化を検出する圧力センサを備えるものであって、検体容器2内部に収容された検体の液面位置を検出して、液面検出信号を制御部11に出力する。なお液面検出部13は、液面位置を検出可能な構造であれば上記に限られるものでなく、例えば光又は超音波等を利用した液面センサを備えるものであってもよいし、適宜変更可能である。
【0032】
次に上記のように構成された分析装置1の作用について説明する。
【0033】
分析装置1のラック搭載部5に、上述の検体ラック4が搭載されると、搭載された検体ラック4に検体容器2と混合容器3の両方が搭載されている場合には、上記液面検出部13が検体容器2に収容された検体の液面を検出することにより、分析装置1は検体ラック4に検体容器2と混合容器3の両方が搭載されていると認識して、分注機構部12による検体の希釈又は混合を開始する。
【0034】
このとき上述したように、検体容器2は単独では検体ラック4に搭載することができないので、液面検出部13が検体の液面を検出したときには、必ず検体ラック4に混合容器3も搭載されている。これにより分析装置1に混合容器3を検出するための検出機構を備えることなく、検体容器2の検体の液面を検出することにより混合容器3の有無を確認することができて、前記検出機構を設置する分のコストを低減することができると共に、分注機構部12により検体容器2から混合容器3へ検体を分注する際に、混合容器3の搭載し忘れにより分析装置1が検体により汚染されるのを防止することができる。
【0035】
一方、液面検出部13が、検体の液面を検出しなかったときには、検体ラック4には混合容器3のみが搭載されているか又は検体容器2と混合容器3の両方とも搭載されていないので、前記検出がされるまで分注機構部12は待機する。
【0036】
そして混合容器3にて希釈又は混合された検体は、図示しない搬送部により測定部10に搬送され、測定部10にて分析が行われる。この分析が終了すると、使用済の検体を分析装置1から除去する。このとき混合容器3には持ち運び用の把持部34が形成されているので、ユーザが把持部34を把持して混合容器3を運ぶことにより、使用済の検体すなわち検体容器2は混合容器3と共に容易に分析装置1から除去することができる。
【0037】
このように検体容器2と共に混合容器3が分析装置1から除去されるので、使用済の混合容器3が分析装置1に存在しないことにより、前の検体が分注された、すなわち使用済の混合容器3を誤って使用してしまうことがないので、検体の分析結果の信頼性を向上させることができる
そして上述のように前の検体が分析装置1から除去された後で、同様にして次の検体の分析を行う。
【0038】
このとき分注機構部12が次の検体を希釈又は混合するために、液面検出部13は次の検体の液面位置を検出するので、その液面位置が著しく低いことを検出した場合は、その検体容器2は前の検体を収容していると判別することができるので、使用済の混合容器3を分析装置1から除去し忘れるのを低減することができる。
【0039】
また検体容器2と混合容器3とは分析装置1に搭載されているときは常にペアで存在しているので、検体数に対応する個数の混合容器3が使用されているか否かを確認するために、混合容器3に対して残数管理や現物管理等を厳重に行う必要がなく、さらに混合容器3が、どの検体容器2に収容されていた検体が分注された混合容器3なのか、検体に対応させて混合容器3を個別に管理する必要もないので、混合容器3の管理を簡易にすることができる。
【0040】
次に本発明にかかる別の実施形態の分析装置1−2について図面を参照して以下詳細に説明する。図4は分析装置1−2の概観を示す斜視図、図5は、図4の配置部8の拡大斜視図である。
【0041】
分析装置1−2は、筐体1aと、この筐体1aに配置された配置部8と、この配置部8の近傍に並設された測定部10と、配置部8と測定部10の間を往復移動する分注機構部12とを有する。また、筐体1aに開閉可能に設けられたカバー1c、1dは、それぞれ測定部10、配置部8を覆うためのものである。図4では、これらのカバー1c、1dは開いた状態を示す。これらのカバー1c、1dは、検体等の試料の検出中と洗浄動作中は開けることができないようになっている。
【0042】
配置部8には、図5に示す如く、円形の試薬庫8aおよびサンプル保持部8bがある。サンプル保持部8bは、試薬庫8aの周囲を取り巻くように配置された環状部材14を有する。なお、試薬庫8aおよびサンプル保持部8bの環状部材14は回動するが、回動させるためのモータ等の動力源については、図示を省略する。この環状部材14には、検体容器2と混合容器3とが搭載される複数の切欠からなる容器搭載部14aが所定の間隔で形成されている。なお、配置部8は、図示しない冷蔵装置により内部が冷却されている。
【0043】
本実施形態の分析装置1−2は、上記実施形態の分析装置1とは、混合容器4を検体ラック4に搭載するのではなく上記容器搭載部14aに搭載している点が異なっている。なお検体容器2及び混合容器3の形状は上記実施形態の分析装置1と同様であるため説明は省略する。
【0044】
また図4に示す如く、筐体1aの上面1bには、例えば液晶等の表示パネル16が設けられている。この表示パネル16には、試験の名称が表示され、検体ごとに測定内容を選択できるようになっている。また、表示パネル16の近傍にはプリンタ18が配置され、分析結果がプリントアウトされるようになっている。筐体1aの外側且つ配置部8の近傍には、2つの直方形の洗浄水容器20、廃液容器22が取り付けられている。洗浄水容器20は、測定部10にて図示しない測定用のマイクロチップ等を洗浄する洗浄水を収容するためのものであり、廃液容器22は全ての廃液を収容するためのものである。分注機構部12は、移動体12a1と、この移動体12a1に取付けられたプローブ12aを有する。
【0045】
本発明では、プローブ12aは1本使用されるが、検体或いは複数種類の試薬を吸引して運搬するので、異なる液体を運搬する度に洗浄される。この洗浄は、測定部10と配置部8の間に位置するプローブ洗浄部66で行われる。すなわちプローブ洗浄部66の開口66aにプローブ12aが挿入されて、プローブ洗浄部66内の洗浄液(図示せず)により洗浄される。
【0046】
またプローブ12aには、上記実施形態と同様に図示しない液面検出部13が備えられている。本実施形態の分析装置1−2はこのように構成されている。なお本実施形態の分析装置1−2の作用については、上記実施形態の分析装置1と概略同様であるため説明は省略する。
【0047】
このように、検体ラック4を使用せず、分析装置1−2に形成された容器搭載部14aに直接混合容器3を搭載する構成であっても、上述の実施形態の分析装置1と同様の効果を得ることができる。
【0048】
なお上述の実施形態の分析装置1、1−2は、上記のような構成としたが、本発明はこれに限られるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本実施形態の分析装置の主要部斜視図
【図2】図1の検体容器及び混合容器の斜視図
【図3】本実施形態の分析装置の概略構成図
【図4】別の実施形態の分析装置の概観を示す斜視図
【図5】図4の配置部の拡大斜視図
【符号の説明】
【0050】
1,1−2 分析装置
10 測定部
12 分注機構部(分注手段)
13 液面検出部(液面検出手段)
14a 容器搭載部
2 検体容器
3 混合容器
32a 凹部
33 保持部
34 把持部
4 検体ラック
5 ラック搭載部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検体を収容する検体容器と、
前記検体を希釈及び/又は混合する混合容器と、
前記検体容器と前記混合容器とを搭載する検体ラックと、を備え、
該検体ラックを搭載するラック搭載部が設けられている分析装置において、
前記混合容器に、前記検体容器を保持する保持部が一体的に形成され、
前記検体ラックが、前記混合容器を保持することにより、該混合容器を介して前記検体容器を保持するものであることを特徴とする分析装置。
【請求項2】
検体を収容する検体容器と、
前記検体を希釈及び/又は混合する混合容器と、を備え、
前記検体容器と前記混合容器とを搭載する1つ以上の容器搭載部が設けられている分析装置において、
前記混合容器に、前記検体容器を保持する保持部が一体的に形成され、
前記容器搭載部が、前記混合容器を保持することにより、該混合容器を介して前記検体容器を保持するものであることを特徴とする分析装置。
【請求項3】
前記混合容器が、希釈及び/又は混合用の凹部を1つ以上備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の分析装置。
【請求項4】
前記混合容器が、持ち運び用の把持部を有するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の分析装置。
【請求項5】
前記検体ラック又は容器搭載部に搭載された混合容器に保持された検体容器内部の検体の液面を検出する液面検出手段と、
該液面検出手段により前記液面が検出された後で、前記検体を前記混合容器に分注すると共に希釈液及び/又は混合用の試料を注入する分注手段とを備えてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の分析装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−233004(P2008−233004A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−76486(P2007−76486)
【出願日】平成19年3月23日(2007.3.23)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】