説明

制御された薬物送達のための複合体に基づくシステム

薬物と第一の糖を含むリガンドとを含む複合体であって、該複合体を哺乳類に投与したとき、少なくとも1つの複合体の薬物動態または薬力学的特性が、第二の糖の血清濃度に対し感受性を示すことを特徴とする複合体。例示的な複合体および徐放性製剤が、使用および調製方法に加えて提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬物と、第一の糖を含むリガンドとを含む複合体であって、該複合体を哺乳類に投与したとき、少なくとも1つの複合体の薬物動態または薬力学的特性が、第二の糖の血清濃度に対し感受性を示すことを特徴とする、複合体。
【請求項2】
第二の糖がグルコースである、請求項1に記載の複合体。
【請求項3】
第二の糖が、マンノースである、請求項1に記載の複合体。
【請求項4】
第二の糖が、L−フコースである、請求項1に記載の複合体。
【請求項5】
第二の糖がN−アセチルグルコサミンである、請求項1に記載の複合体。
【請求項6】
第二の糖が、α−メチルマンノースである、請求項1に記載の複合体。
【請求項7】
薬物のない複合体の分子量が、約10,000Da未満である、請求項1に記載の複合体。
【請求項8】
薬物のない複合体の分子量が、約250〜約5,000Daの範囲内である、請求項1に記載の複合体。
【請求項9】
薬物のない複合体の分子量が、約900〜約2,000Daの範囲内である、請求項1に記載の複合体。
【請求項10】
薬物を含む複合体の分子量が、約20,000Da未満である、請求項1に記載の複合体。
【請求項11】
薬物を含む複合体の分子量が、約2,000〜約18,000Daの範囲内である、請求項1に記載の複合体。
【請求項12】
薬物を含む複合体の分子量が、約6,500〜約8,000Daの範囲内である、請求項1に記載の複合体。
【請求項13】
複合体が、固有の分子量を有する、請求項1に記載の複合体。
【請求項14】
複合体が、絶食させかつ高血糖状態下で、実質的に異なる血清濃度曲線を有する、請求項1に記載の複合体。
【請求項15】
高血糖状態が、哺乳類への複合体およびグルコースの同時投与によって誘発される、請求項14に記載の複合体。
【請求項16】
複合体が、絶食させた状態と比較して、高血糖状態下のほうが高い血清Cmaxを有する、請求項14に記載の複合体。
【請求項17】
複合体が、絶食させた状態と比較して、高血糖状態下のほうがより高い血清AUCを有する、請求項14に記載の複合体。
【請求項18】
複合体が、絶食させた状態と比較して、高血糖状態下のほうがより遅い血清排出速度を有する、請求項14に記載の複合体。
【請求項19】
複合体が、2分画2項分布モデルを使用して、1つは短半減期とおよび1つは長半減期と適合することができる血清濃度曲線を有し、ここで、前記長半減期は、絶食させた状態と比較して、高血糖状態下のほうがより長い、請求項14に記載の複合体。
【請求項20】
絶食させた状態が、100mg/dL未満の血清グルコースCmaxを含む、請求項14〜19のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項21】
高血糖状態が、200mg/dLを超える血清グルコースCmaxを含む、請求項14〜19のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項22】
複合体が、100および300mg/dLグルコースで実質的に異なる血清濃度曲線を有する、請求項1に記載の複合体。
【請求項23】
複合体が、300mg/dLグルコースでのほうが、100mg/dLグルコースにおけるより高いCmaxを有する、請求項22に記載の複合体。
【請求項24】
複合体のCmaxが、300mg/dLグルコースにおいて、少なくとも50%高い、請求項23に記載の複合体。
【請求項25】
複合体が、300mg/dLグルコースでのほうが、100mg/dLグルコースにおけるより高いAUCを有する、請求項22に記載の複合体。
【請求項26】
複合体のAUCが、300mg/dLグルコースにおいて少なくとも50%高い、請求項25に記載の複合体。
【請求項27】
複合体が、100mg/dLグルコースでのほうが、300mg/dLグルコースにおけるより速い血清排出速度を有する、請求項22に記載の複合体。
【請求項28】
複合体の血清排出速度が、100mg/dLグルコースにおいて、少なくとも25%速い、請求項27に記載の複合体。
【請求項29】
複合体の血清濃度曲線を、2分画2項分布モデルを使用して、1つは短半減期および1つは長半減期に適合させることができ、および前記長半減期は、300mg/dLにおいてより長い、請求項22に記載の複合体。
【請求項30】
長半減期が、300mg/dLグルコースにおいて少なくとも50%長い、請求項29に記載の複合体。
【請求項31】
複合体および複合体化されていない薬物が、高血糖状態下で、実質的に同じ血清濃度曲線を有する、請求項1に記載の複合体。
【請求項32】
複合体および複合体化されていない薬物が、絶食させた状態下で実質的に異なる血清濃度曲線を有する、請求項1に記載の複合体。
【請求項33】
複合体および複合体化されていない薬物が、高血糖状態下で実質的に同じであり、絶食させた状態下で実質的に異なる血清濃度曲線を有する、請求項1に記載の複合体。
【請求項34】
絶食させた状態が、100mg/dL未満の血清グルコースCmaxを含む、請求項31〜33のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項35】
高血糖状態が、200mg/dLを超える血清グルコースCmaxを含む、請求項31〜33のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項36】
複合体が、高血糖状態と比較して、絶食させた状態下で、より低い生物活性を有する、請求項1に記載の複合体。
【請求項37】
絶食させた状態が、100mg/dL未満の血清グルコースCmaxを含む、請求項36に記載の複合体。
【請求項38】
高血糖状態が、200mg/dLを超える血清グルコースCmaxを含む、請求項36に記載の複合体。
【請求項39】
複合体が、100mg/dLグルコースでのほうが、300mg/dLグルコースにおけるより低い生物活性を有する、請求項1に記載の複合体。
【請求項40】
複合体の生物活性が、300mg/dLグルコースにおいて少なくとも25%高い、請求項39に記載の複合体。
【請求項41】
哺乳類が、ヒト、イヌ、ネコ、ラットまたは小型ブタである、請求項1〜40のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項42】
哺乳類がヒトである、請求項1〜40のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項43】
薬物が、抗糖尿病薬物である、請求項1に記載の複合体。
【請求項44】
薬物が、インスリン感受性改善薬である、請求項1に記載の複合体。
【請求項45】
薬物が、インスリン分泌促進薬である、請求項1に記載の複合体。
【請求項46】
薬物が、インスリン様成長因子1(IGF−1)である、請求項1に記載の複合体。
【請求項47】
薬物が、インスリン分子である、請求項1に記載の複合体。
【請求項48】
インスリン分子が、ヒトインスリン、ブタインスリンおよびウシインスリンからなる群から選択される、請求項47に記載の複合体。
【請求項49】
インスリン分子が、インスリンリスプロ、インスリンアスパルトおよびインスリングルリジンからなる群から選択される、請求項47に記載の複合体。
【請求項50】
インスリン分子が、インスリングラルギンまたはインスリンデテミルである、請求項47に記載の複合体。
【請求項51】
インスリン分子が、3個のジスルフィド架橋を含む、請求項47に記載の複合体。
【請求項52】
インスリン分子が、A1アミノ酸残基を介して複合体化している、請求項47に記載の複合体。
【請求項53】
インスリン分子が、B1アミノ酸残基を介して複合体化している、請求項47に記載の複合体。
【請求項54】
インスリン分子が、LysB29のε−アミノ基を介して複合体化している、請求項47に記載の複合体。
【請求項55】
インスリン分子が、LysB3のε−アミノ基を介して複合体化している、請求項47に記載の複合体。
【請求項56】
インスリン分子がトランケートされている、請求項47に記載の複合体。
【請求項57】
インスリン分子が、des(B30)−インスリン、des(B28−B30)−インスリン、des(B27)−インスリン、des(B1)−インスリンまたはdes(B1−B3)−インスリンである、請求項56に記載の複合体。
【請求項58】
複合体化によって、野生型ヒトインスリンと比較して、インビトロにおけるインスリン受容体親和力の減少がもたらされる、請求項47に記載の複合体。
【請求項59】
インスリン分子が、A3、A4、A5、A8、A9またはB30アミノ酸残基を介して複合体化している、請求項47に記載の複合体。
【請求項60】
インスリン分子が、A1アミノ酸残基およびLysB29のε−アミノ基を介して複合体化している、請求項47に記載の複合体。
【請求項61】
複合体が、単一のリガンドを含む、請求項1に記載の複合体。
【請求項62】
複合体が、少なくとも2個の別のリガンドを含み、該リガンドはそれぞれ、糖を含む、請求項1に記載の複合体。
【請求項63】
複合体が、2個の別のリガンドを含み、該リガンドはそれぞれ、糖を含む、請求項1に記載の複合体。
【請求項64】
複合体が、3個の別のリガンドを含み、該リガンドはそれぞれ、糖を含む、請求項1に記載の複合体。
【請求項65】
複合体が、4個の別のリガンドを含み、該リガンドはそれぞれ、糖を含む、請求項1に記載の複合体。
【請求項66】
複合体が、5個の別のリガンドを含み、該リガンドはそれぞれ、糖を含む、請求項1に記載の複合体。
【請求項67】
別のリガンドが同じである、請求項62〜66のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項68】
少なくとも2個の別のリガンドが、異なる複合点を介して薬物に複合体化している、請求項62に記載の複合体。
【請求項69】
少なくとも2個の別のリガンドが、これも薬物に複合体化している単一の複合体骨格に複合体化している、請求項62に記載の複合体。
【請求項70】
少なくとも2個の別のリガンドおよび薬物が、それぞれ、分岐複合体骨格の別の分岐部に位置する、請求項62に記載の複合体。
【請求項71】
少なくとも2個の別のリガンドおよび薬物が、それぞれ、分岐複合体骨格の別の分岐部の末端に位置する、請求項70に記載の複合体。
【請求項72】
複合体骨格が、多分岐状である、請求項70に記載の複合体。
【請求項73】
複合体骨格が、非ポリマーである、請求項62に記載の複合体。
【請求項74】
リガンドが、グルコース、マンノースおよびL−フコースからなる群から選択される第一の糖を含む、請求項1に記載の複合体。
【請求項75】
リガンドが、マンノサミンおよびβ架橋N−アセチルマンノサミンからなる群から選択される第一の糖を含む、請求項1に記載の複合体。
【請求項76】
リガンドが、メチルグルコース、メチルマンノース、エチルグルコース、エチルマンノース、プロピルグルコースおよびプロピルマンノースからなる群から選択される第一の糖を含む、請求項1に記載の複合体。
【請求項77】
リガンドが、α−L−フコピラノシドを含む、請求項1に記載の複合体。
【請求項78】
リガンドが、ビマンノースを含む、請求項1に記載の複合体。
【請求項79】
リガンドが、トリマンノースを含む、請求項1に記載の複合体。
【請求項80】
リガンドが、直鎖トリマンノースを含む、請求項1に記載の複合体。
【請求項81】
リガンドが、分岐状トリマンノースを含む、請求項1に記載の複合体。
【請求項82】
リガンドが、第一の糖およびアミン基を含む、請求項1に記載の複合体。
【請求項83】
第一の糖およびアミン基が、C−Cアルキル基によって分離されている、請求項82に記載の複合体。
【請求項84】
リガンドが、式(IIIa)または(IIIb):
【化1】

である、請求項1に記載の複合体。
(式中、
各Rは、独立して、水素、−OR、−N(R、−SR、−O−Y、−G−Zまたは−CHであり;
各Rは、独立して、水素、−OR、−N(R、−SRまたは−O−Yであり;
各Rは、独立して、−R、−SO、−S(O)R、−P(O)(OR、−C(O)R、−COまたは−C(O)N(Rであり;
各Yは、独立して、単糖、二糖または三糖であり;
各Gは、独立して、共有結合または場合によっては置換されたC1−9アルキレンであり、ここで、Gの1個以上のメチレン単位は、場合によっては、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)C(O)N(R)−、−SO−、−SON(R)−、−N(R)SO−または−N(R)SON(R)−で置き換えられ;
各Zは、独立して、ハロゲン、−N(R、−OR、−SR、−N、−C≡CR、−CO、−C(O)Rまたは−OSOであり;および
各Rは、独立して、水素または場合によっては置換された、C1−6脂肪族、フェニル、窒素、酸素またはイオウから選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜7員複素環、または窒素、酸素またはイオウから選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員単環式ヘテロアリール環から選択される基であり;
ただし、リガンドは、合計で、4個以下の単糖部分を含む。)
【請求項85】
が、水素、−OH、−NHC(O)CH、−O−Y、−G−Z、−CHOH、−CH−O−Yまたは−NHである、請求項84に記載の複合体。
【請求項86】
が、水素、−OHまたは−O−Yである、請求項84に記載の複合体。
【請求項87】
が、水素、−R、−C(O)Rまたはアセチルである、請求項84に記載の複合体。
【請求項88】
Yが、単糖である、請求項84に記載の複合体。
【請求項89】
Yが、マンノース、グルコース、フルクトース、ガラクトース、ラムノースまたはキシロピラノースである、請求項88に記載の複合体。
【請求項90】
Yがマンノースである、請求項88に記載の複合体。
【請求項91】
Yが、D−マンノースである、請求項88に記載の複合体。
【請求項92】
Yが二糖である、請求項84に記載の複合体。
【請求項93】
Yが、スクロース、マルトース、ツラノース、トレハロース、セロビオースまたはラクトースである、請求項92に記載の複合体。
【請求項94】
Gが、共有結合である、請求項84に記載の複合体。
【請求項95】
Gが、−O−C1−8アルキレンである、請求項84に記載の複合体。
【請求項96】
Gが、−OCHCH−である、請求項95に記載の複合体。
【請求項97】
Zが、−N(R、−ORまたは−SRである、請求項84に記載の複合体。
【請求項98】
Zが−SHである、請求項97に記載の複合体。
【請求項99】
Zが、−NHである、請求項97に記載の複合体。
【請求項100】
−G−Zが、−OCHCHNHである、請求項84に記載の複合体。
【請求項101】
リガンドが、式(IIIa−i):
【化2】

のリガンドである、請求項84に記載の複合体。
【請求項102】
リガンドが、式(IIIa−ii):
【化3】

のリガンドである、請求項84に記載の複合体。
【請求項103】
リガンドが、アミノエチルグルコース(AEG)、アミノエチルマンノース(AEM)、アミノエチルビマンノース(AEBM)またはアミノエチルトリマンノース(AETM)を含む、請求項1に記載の複合体。
【請求項104】
リガンドが、アミノエチルトリマンノース(AETM)を含む、請求項1に記載の複合体。
【請求項105】
複合体が、2個または3個の別のリガンドを含み、それぞれのリガンドが、アミノエチルトリマンノース(AETM)を含む、請求項1に記載の複合体。
【請求項106】
リガンドが、アノマー炭素を介して複合体化している第一の糖を含む、請求項1〜105のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項107】
アノマー炭素が、αアノマーである、請求項106に記載の複合体。
【請求項108】
糖が、複合体骨格を介して薬物に間接的に複合体化している、請求項106に記載の複合体。
【請求項109】
複合体が、一般式(II):
【化4】

を有する、請求項1〜108のいずれか一項に記載の複合体。
(式中、
[(A−T)]は、それぞれ、複合体内のポテンシャル分岐部を示し;
(A−T)は、それぞれ、複合体の分岐部内のポテンシャル繰返部を示し;
−A−は、それぞれ独立して、共有結合、炭素原子、ヘテロ原子、または場合によっては置換されたアシル、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロ環からなる群から選択される基であり;
Tは、それぞれ独立して、共有結合、または2価の、直鎖または分岐状、飽和または不飽和の、場合によっては置換されたC1−30炭化水素鎖であって、ここで、Tの1個以上のメチレン単位は、場合によっては、および独立して、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−N(R)SO−、−SON(R)−、複素環基、アリール基またはヘテロアリール基で置き換えられ;
Rは、それぞれ独立して、水素、適切な保護基、またはアシル部分、アリールアルキル部分、脂肪族部分、アリール部分、ヘテロアリール部分、またはヘテロ脂肪族部分であり;
−Bは、−T−L−Xであり;
Xは、それぞれ独立して、リガンドであり;
は、それぞれ独立して、共有結合、またはTのXとの共有複合から誘導される基であり;
−Dは−T−L−Wであり;
Wは、それぞれ独立して、薬物であり;
は、それぞれ独立して、共有結合、またはTのWとの共有複合から誘導される基であり;
kは、1〜12の整数であり;
jは、1〜4の整数であり;
pは、それぞれ独立して、1〜5の整数であり;
nは、それぞれ独立して、0〜5の整数であり;
mは、それぞれ独立して、1〜5の整数であり;および
vは、それぞれ独立して、0〜5の整数であり、ただし、
各k−分岐部内で、nの少なくとも1つが≧1であり、およびvの少なくとも1つが≧1である。)
【請求項110】
BおよびD基の外側のTは、それぞれ、共有結合であり、複合体が、式(V):
【化5】

である、請求項109に記載の複合体。
【請求項111】
中心の−A−以外の−A−が、それぞれ、共有結合であり、vが、それぞれ、1であり、複合体が、式(VII):
【化6】

である、請求項109に記載の複合体。
【請求項112】
k=1およびj=2である、請求項109に記載の複合体。
【請求項113】
k=2およびj=2である、請求項109に記載の複合体。
【請求項114】
k=3およびj=2である、請求項109に記載の複合体。
【請求項115】
複合体が一般式(I):
【化7】

を有する、請求項1〜114のいずれか一項に記載の複合体。
(式中、
[(A−T)]は、それぞれ、複合体内のポテンシャル分岐部を示し;
(A−T)は、それぞれ、複合体の分岐部内のポテンシャル繰返部を示し;
−A−は、それぞれ独立して、共有結合、炭素原子、ヘテロ原子、または場合によっては置換された、アシル、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリールおよび複素環からなる群から選択される基であり;
Tは、それぞれ独立して、共有結合、または2価の、直鎖または分岐状、飽和または不飽和の、場合によっては置換された、C1−30炭化水素鎖であり、ここで、Tの1個以上のメチレン単位は、場合によっては、および独立して、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−N(R)SO−、−SON(R)−、複素環基、アリール基、またはヘテロアリール基で置き換えられ;
Rは、それぞれ独立して、水素、適切な保護基、またはアシル部分、アリールアルキル部分、脂肪族部分、アリール部分、ヘテロアリール部分またはヘテロ脂肪族部分であり;
−Bは、−T−L−Xであり;
Xは、それぞれ独立して、リガンドであり;
は、それぞれ独立して、共有結合、またはTのXとの共有複合から誘導される基であり;
−Dは、−T−L−Wであり;
Wは、それぞれ独立して、薬物であり;
は、それぞれ独立して、共有結合、またはTのWとの共有複合から誘導される基であり;
kは、1〜12の整数であり;
qは、1〜4の整数であり;
pは、それぞれ独立して、1〜5の整数であり;
nは、それぞれ独立して、0〜5の整数であり;
mは、それぞれ独立して、1〜5の整数であり;
vは、それぞれ独立して、0〜5の整数であり、ただし
各k−分岐部内で、nの少なくとも1つが≧1であり、およびvの少なくとも1つが≧1である。)
【請求項116】
pの括弧でくくられた部分の−A−は、それぞれ、n≧1の数に対応する数のnの括弧でくくられた部分によって置換されている、請求項115に記載の複合体。
【請求項117】
両k−分岐部内においてk=2およびp=2であり、複合体が、式(Ia):
【化8】

である、請求項116に記載の複合体。
【請求項118】
pの括弧でくくられた部分内の末端の−A−のみが、n≧1の数に対応する数のnの括弧でくくられた部分によって置換されている、請求項115に記載の複合体。
【請求項119】
両k−分岐部においてk=2およびp=2であり、両k−分岐部において、最初のpの括弧でくくられた部分に関して、n=0であり、複合体が、式(Ib):
【化9】

である、請求項118に記載の複合体。
【請求項120】
mの括弧でくくられた部分における−A−は、それぞれ、v≧1の数に対応する数のB部分によって置換されている、請求項115に記載の複合体。
【請求項121】
k=2であり、それぞれにおいてp=1であり、それぞれにおいてm=2であり、複合体が、式(Ic):
【化10】

である、請求項120に記載の複合体。
【請求項122】
mの括弧でくくられた部分における末端の−A−のみが、v≧1の数に対応する数のB部分によって置換されている、請求項115に記載の複合体。
【請求項123】
k=2であり、それぞれにおいてp=1であり、それぞれにおいてm=2であり、各n−分岐部において最初のmの括弧でくくられた部分に関してv=0であり、複合体が、式(Id):
【化11】

である、請求項122に記載の複合体。
【請求項124】
両k−分岐部においてq=1であり、およびn=1であり、複合体が、式(Ie):
【化12】

である、請求項123に記載の複合体。
【請求項125】
両k−分岐部において、q=1であり、およびn=2であり、複合体が、式(If):
【化13】

である、請求項123に記載の複合体。
【請求項126】
−A−は、それぞれ、アシル、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリールおよび複素環からなる群から選択される、場合によっては置換された基である、請求項115に記載の複合体。
【請求項127】
−A−が、それぞれ、同じである、請求項115に記載の複合体。
【請求項128】
中央の−A−が、他の全ての−A−と異なる、請求項115に記載の複合体。
【請求項129】
−A−が、中央の−A−を除いて、全て同じである、請求項128に記載の複合体。
【請求項130】
−A−が、場合によっては置換されたアリールまたはヘテロアリール基である、請求項115に記載の複合体。
【請求項131】
−A−が、6員アリールである、請求項130に記載の複合体。
【請求項132】
−A−が、フェニルである、請求項131に記載の複合体。
【請求項133】
−A−が、N、OまたはSから選択されるヘテロ原子である、請求項115に記載の複合体。
【請求項134】
−A−が、窒素原子である、請求項115に記載の複合体。
【請求項135】
−A−が、炭素原子である、請求項115に記載の複合体。
【請求項136】
Tは、それぞれ独立して、2価の、直鎖または分岐状、飽和または不飽和、場合によっては置換された、C1−20炭化水素鎖であって、Tの1個以上のメチレン単位は、場合によっておよび独立して、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−N(R)SO−、−SON(R)−、複素環基、アリール基またはヘテロアリール基で置き換えられた炭化水素鎖である、請求項115に記載の複合体。
【請求項137】
Tの1、2、3、4または5個のメチレン単位が、場合によってはおよび独立して、置き換えられた、請求項136に記載の複合体。
【請求項138】
Tは、C1−10炭化水素鎖から構築され、ここで、Tの1個以上のメチレン単位は、場合によってはおよび独立して、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−N(R)SO−、−SON(R)−、複素環基、アリール基、またはヘテロアリール基で置き換えられている、請求項136に記載の複合体。
【請求項139】
Tの1個以上のメチレン単位が、複素環基で置き換えられている、請求項136に記載の複合体。
【請求項140】
Tの1個以上のメチレン単位が、トリアゾール部分で置き換えられている、請求項136に記載の複合体。
【請求項141】
Tの1個以上のメチレン単位が、−C(O)−で置き換えられている、請求項136に記載の複合体。
【請求項142】
Tの1個以上のメチレン単位が、−C(O)N(R)−で置き換えられている、請求項136に記載の複合体。
【請求項143】
Tの1個以上のメチレン単位が、−O−で置き換えられている、請求項136に記載の複合体。
【請求項144】
Tが、
【化14】

である、請求項136に記載の複合体。
【請求項145】
Tが
【化15】

である、請求項136に記載の複合体。
【請求項146】
Tが
【化16】

である、請求項136に記載の複合体。
【請求項147】
Tが、
【化17】

である、請求項136に記載の複合体。
【請求項148】
Tが
【化18】

である、請求項136に記載の複合体。
【請求項149】
Tが
【化19】

である、請求項136に記載の複合体。
【請求項150】
Tは、それぞれ、同じである、請求項136に記載の複合体。
【請求項151】
BおよびD基の外側のTが、それぞれ、共有結合であり、複合体が、式(IV):
【化20】

である、請求項136に記載の複合体。
【請求項152】
−A−が、中央の−A−を除いて、それぞれ、共有結合であり、それぞれにおいてv=1であり、複合体が式(VI):
【化21】

である、請求項151に記載の複合体。
【請求項153】
k=1であり、q=1である、請求項152に記載の複合体。
【請求項154】
k=2であり、q=1である、請求項152に記載の複合体。
【請求項155】
k=3であり、q=1である、請求項152に記載の複合体。
【請求項156】
複合体が、式(VIa):
【化22】

である、請求項154に記載の複合体。
【請求項157】
複合体が、式(VIa−1):
【化23】

である、請求項156に記載の複合体。
【請求項158】
複合体が、式(VIa−2):
【化24】

である、請求項156に記載の複合体。
【請求項159】
複合体が、式(VIa−3):
【化25】

である、請求項156に記載の複合体。
【請求項160】
複合体が、式(VIb):
【化26】

である、請求項154に記載の複合体。
【請求項161】
複合体が、式(VIb−1):
【化27】

である、請求項160に記載の複合体。
【請求項162】
複合体が、式(VIb−2):
【化28】

である、請求項160に記載の複合体。
【請求項163】
複合体が、式(VIb−3):
【化29】

である、請求項160に記載の複合体。
【請求項164】
複合体が、式(VIb−4):
【化30】

である、請求項160に記載の複合体。
【請求項165】
複合体が、式(VIb−5):
【化31】

である、請求項160に記載の複合体。
【請求項166】
複合体が、式(VIb−6):
【化32】

である、請求項160に記載の複合体。
【請求項167】
複合体が、式(VIb−7):
【化33】

である、請求項160に記載の複合体。
【請求項168】
複合体が、式(VIc):
【化34】

である、請求項155に記載の複合体。
【請求項169】
複合体が、式(VIc−1):
【化35】

である、請求項168に記載の複合体。
【請求項170】
複合体が、式(VIc−2):
【化36】

である、請求項168に記載の複合体。
【請求項171】
およびLの少なくとも1つが共有結合である、請求項115に記載の複合体。
【請求項172】
少なくとも1つのLおよび/またはLが、Tの場合によっては置換されたカルボニル反応性、チオール反応性、アミン反応性、またはヒドロキシル反応性部分と、XまたはWのカルボキシル、チオール、アミン、またはヒドロキシル基との複合に由来する、場合によっては置換された部分である、請求項115に記載の複合体。
【請求項173】
少なくとも1つのLおよび/またはLが、XまたはWの場合によっては置換されたカルボキシル反応性、チオール反応性、アミン反応性、またはヒドロキシル反応性部分と、Tのカルボキシル、チオール、アミン、またはヒドロキシル基との複合に由来する、場合によっては置換された部分である、請求項115に記載の複合体。
【請求項174】
およびLの少なくとも1つが、
【化37】

である、請求項172に記載の複合体。
【請求項175】
およびLの少なくとも1つが、スクシンイミド部分である、請求項172に記載の複合体。
【請求項176】
k+qが、2〜6の整数である、請求項115に記載の複合体。
【請求項177】
k+qが2、3または4である、請求項176に記載の複合体。
【請求項178】
pが、それぞれ、1、2または3である、請求項115に記載の複合体。
【請求項179】
pが、それぞれ1である、請求項115に記載の複合体。
【請求項180】
それぞれのpが同じである、請求項115に記載の複合体。
【請求項181】
mが、それぞれ、1、2または3である、請求項115に記載の複合体。
【請求項182】
mが、それぞれ、1である、請求項115に記載の複合体。
【請求項183】
それぞれのmが同じである、請求項115に記載の複合体。
【請求項184】
Xが、それぞれ、アミノエチルグルコース(AEG)、アミノエチルマンノース(AEM)、アミノエチルビマンノース(AEBM)またはアミノエチルトリマンノース(AETM)を含むリガンドである、請求項109〜183のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項185】
Xは、それぞれ、アミノエチルトリマンノース(AETM)を含むリガンドである、請求項109〜183のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項186】
Wが、インスリン分子である、請求項185に記載の複合体。
【請求項187】
インスリン分子が、A1アミノ酸残基を介して複合体化している、請求項186に記載の複合体。
【請求項188】
インスリン分子が、B1アミノ酸残基を介して複合体化している、請求項186に記載の複合体。
【請求項189】
インスリン分子が、LysB29のε−アミノ基を介して複合体化している、請求項186に記載の複合体。
【請求項190】
インスリン分子が、LysB3のε−アミノ基を介して複合体化している、請求項186に記載の複合体。
【請求項191】
Xが、それぞれ、αアノマー炭素を介して、複合体骨格に複合体化したアミノエチルトリマンノース(AETM)であり;およびWが、LysB29のεアミノ基を介して、複合体骨格に複合体化したインスリン分子である、請求項115に記載の複合体。
【請求項192】
式(VIa):
【化38】

の複合体。
(式中、
−Bは、−T−L−Xであり;
Xは、それぞれ独立して、糖を含有するリガンドであり;
は、それぞれ独立して、共有結合、またはTのXとの共有複合から誘導される基であり;
−Dは、−T−L−Wであり;
Wは薬物であり;
は、それぞれ独立して、共有結合、またはTのWとの共有複合から誘導される基であり;
Tは、それぞれ独立して、共有結合、または2価の、直鎖または分岐状、飽和または不飽和の、場合によっては置換されたC1−30炭化水素鎖であって、ここで、Tの1個以上のメチレン単位は、場合によってはおよび独立して、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−N(R)SO−、−SON(R)−、複素環基、アリール基またはヘテロアリール基によって置き換えられ;および
Rは、それぞれ独立して、水素、適切な保護基、またはアシル部分、アリールアルキル部分、脂肪族部分、アリール部分、ヘテロアリール部分またはヘテロ脂肪族部分である。)
【請求項193】
複合体が、式(VIa−1):
【化39】

である、請求項192に記載の複合体。
【請求項194】
複合体が、式(VIa−2):
【化40】

である、請求項192に記載の複合体。
【請求項195】
複合体が、式(VIa−3):
【化41】

である、請求項192に記載の複合体。
【請求項196】
式(VIb):
【化42】

の複合体。
(式中、
−Bは、−T−L−Xであり;
Xは、それぞれ独立して、糖を含むリガンドであり;
は、それぞれ独立して、共有結合、またはTのXとの共有複合から誘導される基であり;
−Dは、−T−L−Wであり;
Wは、薬物であり;
は、それぞれ独立して、共有結合、またはTのWとの共有複合から誘導される基であり;
Tは、それぞれ独立して、共有結合、または2価の、直鎖または分岐状、飽和または不飽和、場合によっては置換されたC1−30炭化水素鎖であって、Tの1個以上のメチレン単位は、場合によってはおよび独立して、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−N(R)SO−、−SON(R)−、複素環基、アリール基またはヘテロアリール基によって置き換えられ;および
Rは、それぞれ独立して、水素、適切な保護基、またはアシル部分、アリールアルキル部分、脂肪族部分、アリール部分、ヘテロアリール部分またはヘテロ脂肪族部分である。)
【請求項197】
複合体が、式(VIb−1):
【化43】

である、請求項196に記載の複合体。
【請求項198】
複合体が、式(VIb−2):
【化44】

である、請求項196に記載の複合体。
【請求項199】
複合体が、式(VIb−3):
【化45】

である、請求項196に記載の複合体。
【請求項200】
複合体が、式(VIb−4):
【化46】

である、請求項196に記載の複合体。
【請求項201】
複合体が、式(VIb−5):
【化47】

である、請求項196に記載の複合体。
【請求項202】
複合体が、式(VIb−6):
【化48】

である、請求項196に記載の複合体。
【請求項203】
複合体が、式(VIb−7):
【化49】

である、請求項196に記載の複合体。
【請求項204】
式(VIc):
【化50】

の複合体。(式中、
−Bは、−T−L−Xであり;
Xは、それぞれ独立して、糖を含むリガンドであり;
は、それぞれ独立して、共有結合、またはTのXとの共有複合から誘導される基であり;
−Dは、−T−L−Wであり;
Wは、薬物であり;
は、それぞれ独立して、共有結合、またはTのWとの共有複合から誘導される基であり;
Tは、それぞれ独立して、共有結合、または2価の、直鎖または分岐状、飽和または不飽和、場合によっては置換されたC1−30炭化水素鎖であって、ここで、Tの1個以上のメチレン単位は、場合によってはおよび独立して、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−N(R)SO−、−SON(R)−、複素環基、アリール基またはヘテロアリール基で置き換えられ;および
Rは、それぞれ独立して、水素、適切な保護基、またはアシル部分、アリールアルキル部分、脂肪族部分、アリール部分、ヘテロアリール部分またはヘテロ脂肪族部分である。)
【請求項205】
複合体が、式(VIc−1):
【化51】

である、請求項204に記載の複合体。
【請求項206】
複合体が、式(VIc−2):
【化52】

である、請求項204に記載の複合体。
【請求項207】
Tは、それぞれ独立して、2価の、直鎖または分岐状、飽和または不飽和の、場合によっては置換されたC1−20炭化水素鎖であり、ここで、Tの1個以上のメチレン単位は、場合によってはおよび独立して、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−N(R)SO−、−SON(R)−、複素環基、アリール基、またはヘテロアリール基で置き換えられている、請求項192、196または204に記載の複合体。
【請求項208】
Tの1、2、3、4または5個のメチレン単位が、場合によってはおよび独立して、置き換えられている、請求項207に記載の複合体。
【請求項209】
Tは、C1−10炭化水素鎖から構築され、ここで、Tの1個以上のメチレン単位は、場合によってはおよび独立して、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−N(R)SO−、−SON(R)−、複素環基、アリール基、またはヘテロアリール基で置き換えられている、請求項207に記載の複合体。
【請求項210】
Tの1個以上のメチレン単位が、複素環基で置き換えられている、請求項207に記載の複合体。
【請求項211】
Tの1個以上のメチレン単位が、トリアゾール部分で置き換えられている、請求項207に記載の複合体。
【請求項212】
Tの1個以上のメチレン単位が、−C(O)−で置き換えられている、請求項207に記載の複合体。
【請求項213】
Tの1個以上のメチレン単位が、−C(O)N(R)−で置き換えられている、請求項207に記載の複合体。
【請求項214】
Tの1個以上のメチレン単位が、−O−で置き換えられている、請求項207に記載の複合体。
【請求項215】
Tが、
【化53】

である、請求項207に記載の複合体。
【請求項216】
Tが、
【化54】

である、請求項207に記載の複合体。
【請求項217】
Tが、
【化55】

である、請求項207に記載の複合体。
【請求項218】
Tが、
【化56】

である、請求項207に記載の複合体。
【請求項219】
Tが、
【化57】

である、請求項207に記載の複合体。
【請求項220】
Tが、
【化58】

である、請求項207に記載の複合体。
【請求項221】
それぞれのTが同じである、請求項207に記載の複合体。
【請求項222】
およびLの少なくとも1つが、共有結合である、請求項192、196または204に記載の複合体。
【請求項223】
少なくとも1つのLおよび/またはLが、Tの場合によっては置換されたカルボニル反応性、チオール反応性、アミン反応性、またはヒドロキシル反応性部分と、XまたはWのカルボキシル、チオール、アミン、またはヒドロキシル基との複合に由来する、場合によっては置換された部分である、請求項192、196または204に記載の複合体。
【請求項224】
少なくとも1つのLおよび/またはLが、XまたはWの場合によっては置換されたカルボキシル反応性、チオール反応性、アミン反応性、またはヒドロキシル反応性部分と、Tのカルボキシル、チオール、アミン、またはヒドロキシル基との複合に由来する、場合によっては置換された部分である、請求項192、196または204に記載の複合体。
【請求項225】
およびLの少なくとも1つが、
【化59】

である、請求項192、196または204に記載の複合体。
【請求項226】
およびLの少なくとも1つが、スクシンイミド部分である、請求項192、196または204に記載の複合体。
【請求項227】
薬物が、抗糖尿病薬物である、請求項192〜226のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項228】
薬物が、インスリン感受性改善薬である、請求項192〜226のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項229】
薬物が、インスリン分泌促進薬である、請求項192〜226のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項230】
薬物が、インスリン分子である、請求項192〜226のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項231】
インスリン分子が、ヒトインスリン、ブタインスリンおよびウシインスリンからなる群から選択される、請求項230に記載の複合体。
【請求項232】
インスリン分子が、インスリンリスプロ、インスリンアスパルトおよびインスリングルリジンからなる群から選択される、請求項230に記載の複合体。
【請求項233】
インスリン分子が、インスリングラルギンまたはインスリンデテミルである、請求項230に記載の複合体。
【請求項234】
インスリン分子が、3個のジスルフィド架橋を含む、請求項230に記載の複合体。
【請求項235】
インスリン分子が、A1アミノ酸残基を介して複合体化している、請求項230に記載の複合体。
【請求項236】
インスリン分子が、B1アミノ酸残基を介して複合体化している、請求項230に記載の複合体。
【請求項237】
インスリン分子が、LysB29のε−アミノ基を介して複合体化している、請求項230に記載の複合体。
【請求項238】
インスリン分子が、LysB3のε−アミノ基を介して複合体化している、請求項230に記載の複合体。
【請求項239】
Xは、それぞれ独立して、グルコース、マンノースおよびL−フコースからなる群から選択される糖を含むリガンドである、請求項192〜226のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項240】
Xが、それぞれ独立してマンノサミンおよびβ架橋N−アセチルマンノサミンからなる群から選択される糖を含むリガンドである、請求項239に記載の複合体。
【請求項241】
Xが、それぞれ独立して、メチルグルコース、メチルマンノース、エチルグルコース、エチルマンノース、プロピルグルコースおよびプロピルマンノースからなる群から選択される糖を含むリガンドである、請求項239に記載の複合体。
【請求項242】
Xが、それぞれ、α−L−フコピラノシドを含むリガンドである、請求項239に記載の複合体。
【請求項243】
Xが、それぞれ、ビマンノースを含むリガンドである、請求項239に記載の複合体。
【請求項244】
Xが、それぞれ、トリマンノースを含むリガンドである、請求項239に記載の複合体。
【請求項245】
Xが、それぞれ、直鎖トリマンノースを含むリガンドである、請求項239に記載の複合体。
【請求項246】
Xが、それぞれ、分岐状トリマンノースを含むリガンドである、請求項239に記載の複合体。
【請求項247】
Xが、それぞれ、糖およびアミン基を含むリガンドである、請求項239に記載の複合体。
【請求項248】
糖およびアミン基が、C−Cアルキル基で分離されている、請求項247に記載の複合体。
【請求項249】
Xが、それぞれ独立して、アミノエチルグルコース(AEG)、アミノエチルマンノース(AEM)、アミノエチルビマンノース(AEBM)またはアミノエチルトリマンノース(AETM)を含むリガンドである、請求項248に記載の複合体。
【請求項250】
Xは、それぞれ、アミノエチルトリマンノース(AETM)を含むリガンドである、請求項249に記載の複合体。
【請求項251】
複合体が、Xがアミノエチルトリマンノース(AETM)を含むリガンドである箇所を2個または3個含む、請求項250に記載の複合体。
【請求項252】
Xが、それぞれ、アノマー炭素を介して複合体化された糖を含むリガンドである、請求項192〜226のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項253】
アノマー炭素が、αアノマーである、請求項252に記載の複合体。
【請求項254】
Xが、それぞれ、αアノマー炭素を介して、複合体骨格に複合体化したアミノエチルトリマンノース(AETM)であり;およびWが、LysB29のεアミノ基を介して、複合体骨格に複合体化したインスリン分子である、請求項192〜226のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項255】
請求項1〜254のいずれか一項に記載の複合体を含む徐放性製剤。
【請求項256】
絶食状態で哺乳類に投与した場合、製剤は、複合体のゼロ次放出を示す、請求項255に記載の製剤。
【請求項257】
絶食状態で哺乳類に皮下投与した場合、製剤は、複合体のゼロ次放出を示す、請求項255に記載の製剤。
【請求項258】
薬物がインスリン分子であり、製剤がプロタミンおよび亜鉛を含む、請求項255に記載の製剤。
【請求項259】
インスリン分子が、ヒトインスリン、ブタインスリンおよびウシインスリンからなる群から選択される、請求項258に記載の製剤。
【請求項260】
インスリン分子が、インスリングラルギンまたはインスリンデテミルである、請求項258に記載の製剤。
【請求項261】
インスリン分子が、3個のジスルフィド架橋を含む、請求項258に記載の製剤。
【請求項262】
製剤が、約0.05〜約10mgのプロタミン/mg複合体を含む、請求項258に記載の製剤。
【請求項263】
製剤が、複合体1mg当たり約1〜約5mgのプロタミンを含む、請求項258に記載の製剤。
【請求項264】
製剤が、約0.006〜約0.5mgの亜鉛/mg複合体を含む、請求項258に記載の製剤。
【請求項265】
製剤が、約0.1〜約0.25mgの亜鉛/mg複合体を含む、請求項258に記載の製剤。
【請求項266】
製剤が、プロタミンおよび亜鉛を、約100:1〜約5:1の範囲の比(w/w)で含む、請求項258に記載の製剤。
【請求項267】
製剤が、プロタミンおよび亜鉛を、約40:1〜約10:1の範囲の比(w/w)で含む、請求項258に記載の製剤。
【請求項268】
製剤が、さらに、抗菌性防腐剤を含む、請求項258〜267のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項269】
抗菌性防腐剤が、m−クレゾール、フェノール、メチルパラベン、およびプロピルパラベンからなる群から選択される、請求項268に記載の製剤。
【請求項270】
抗菌性防腐剤が、m−クレゾールである、請求項268に記載の製剤。
【請求項271】
製剤が、約0.1〜約1.0%v/vのm−クレゾールを含む、請求項270に記載の製剤。
【請求項272】
製剤が、約0.15〜約0.35%v/vのm−クレゾールを含む、請求項270に記載の製剤。
【請求項273】
製剤が、さらに、等張剤を含む、請求項258〜267のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項274】
等張剤が、ポリオールである、請求項273に記載の製剤。
【請求項275】
等張剤が、マンニトール、プロピレングリコールおよびグリセロールからなる群から選択される、請求項274に記載の製剤。
【請求項276】
等張剤がグリセロールである、請求項275に記載の製剤。
【請求項277】
等張剤が塩である、請求項273に記載の製剤。
【請求項278】
塩がNaClである、請求項277に記載の製剤。
【請求項279】
製剤が、約0.05〜約0.5MのNaClを含む、請求項278に記載の製剤。
【請求項280】
製剤が、約0.1〜約0.2MのNaClを含む、請求項278に記載の製剤。
【請求項281】
製剤が、さらに、ある量の複合体化されていないインスリン分子を含む、請求項258〜267のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項282】
製剤が、複合体化されているインスリン分子の複合体化されていないインスリン分子に対するモル比を約100:1〜約1:1の範囲で含む、請求項281に記載の製剤。
【請求項283】
製剤が、複合体化されているインスリン分子の複合体化されていないインスリン分子に対するモル比を約25:1〜約2:1の範囲で含む、請求項281に記載の製剤。
【請求項284】
複合体が、請求項327〜350のいずれか一項に定義されている、請求項255〜283のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項285】
請求項1〜254のいずれか一項の複合体を含むポンプ・デリバリー・システムであって、該ポンプ・デリバリー・システムは、前記複合体を哺乳類に注入することにより動くポンプ・デリバリー・システム。
【請求項286】
ポンプが、複合体を、静脈内に、皮下にまたは腹腔内に注入することにより動く、請求項285に記載のポンプ。
【請求項287】
複合体が、請求項327〜350のいずれか一項に定義されている、請求項285に記載のポンプ。
【請求項288】
請求項255〜284のいずれか一項の製剤を、その投与を必要とする哺乳類患者に投与することを含む、高血糖症を治療する方法。
【請求項289】
患者が糖尿病である、請求項288に記載の方法。
【請求項290】
患者が、血糖管理不良に関連する感染症を患う、請求項288の方法。
【請求項291】
製剤が、レクチンを含まない、請求項288に記載の方法。
【請求項292】
製剤が、皮下注射によって投与される、請求項288に記載の方法。
【請求項293】
患者がヒトである、請求項288に記載の方法。
【請求項294】
薬物が抗糖尿病薬物である、請求項288に記載の方法。
【請求項295】
薬物が、インスリン感受性改善薬である、請求項288に記載の方法。
【請求項296】
薬物が、インスリン分泌促進薬である、請求項288に記載の方法。
【請求項297】
薬物が、インスリン分子である、請求項288に記載の方法。
【請求項298】
複合体を、インスリン分子の平均一日量が、10〜200Uの範囲になるように投与する、請求項297に記載の方法。
【請求項299】
複合体を毎日投与する、請求項298に記載の方法。
【請求項300】
複合体を毎週投与する、請求項298に記載の方法。
【請求項301】
複合体を毎月投与する、請求項298に記載の方法。
【請求項302】
患者が、インスリン感受性改善薬も投与されている、請求項298に記載の方法。
【請求項303】
患者が、インスリン分泌促進薬も投与されている、請求項298に記載の方法。
【請求項304】
製剤が、レクチンを含まない、請求項288〜303のいずれか一項に記載の方法。
【請求項305】
複合体が、請求項327〜350のいずれか一項に定義されている、請求項288〜304のいずれか一項に記載の方法。
【請求項306】
請求項1〜254のいずれか一項の複合体を、その投与を必要とする哺乳類患者に投与することを含む方法。
【請求項307】
薬物がインスリン分子である、請求項306に記載の方法。
【請求項308】
複合体が、インスリン分子の複合体化されていないものより、血糖降下の誘発が少ない、請求項307に記載の方法。
【請求項309】
複合体が、請求項327〜350のいずれか一項に定義されている、請求項307または308に記載の方法。
【請求項310】
請求項255〜283のいずれか一項の製剤を、その投与を必要とする哺乳類患者に投与することを含む方法。
【請求項311】
薬物がインスリン分子である、請求項310に記載の方法。
【請求項312】
製剤が、インスリン分子の複合体化されていないものを含む製剤より、血糖降下の誘発が少ない、請求項311に記載の方法。
【請求項313】
製剤が、インスリン分子の複合体化されていないものを含む製剤より低いHbA1cを含む、請求項311に記載の方法。
【請求項314】
複合体が、請求項327〜350のいずれか一項で定義されている、請求項311〜313のいずれか一項に記載の方法。
【請求項315】
さらに、トリガー量の外因性糖を、患者に投与することを含む、請求項306〜314のいずれか一項に記載の方法。
【請求項316】
外因性糖が、マンノースである、請求項315に記載の方法。
【請求項317】
外因性糖が、L−フコースである、請求項315に記載の方法。
【請求項318】
外因性糖がN−アセチルグルコサミンである、請求項315の方法。
【請求項319】
外因性糖が、α−メチルマンノースである、請求項315に記載の方法。
【請求項320】
複合体または製剤と、外因性糖とを、異なる経路で哺乳類に投与する、請求項315に記載の方法。
【請求項321】
複合体または製剤を皮下投与し、および外因性糖を経口投与する、請求項320に記載の方法。
【請求項322】
複合体または製剤を皮下投与し、および外因性糖を静脈内投与する、請求項320に記載の方法。
【請求項323】
式(VIb−3):
【化60】

の複合体。
(式中、
Wはインスリン分子であり;および
−Xは、それぞれ、
【化61】

である。)
【請求項324】
インスリン分子が、ヒトインスリン、ブタインスリンおよびウシインスリンからなる群から選択される、請求項323に記載の複合体。
【請求項325】
インスリン分子が、インスリングラルギンまたはインスリンデテミルである、請求項323に記載の複合体。
【請求項326】
インスリン分子が、3個のジスルフィド架橋を含む、請求項323に記載の複合体。
【請求項327】
式:
【化62】

の複合体。
【請求項328】
式:
【化63】

の複合体。
【請求項329】
式:
【化64】

の複合体。
【請求項330】
式:
【化65】

の複合体。
【請求項331】
式:
【化66】

の複合体。
【請求項332】
式:
【化67】

の複合体。
【請求項333】
式:
【化68】

の複合体。
【請求項334】
式:
【化69】

の複合体。
【請求項335】
式:
【化70】

の複合体。
【請求項336】
式:
【化71】

の複合体。
【請求項337】
式:
【化72】

の複合体。
【請求項338】
式:
【化73】

の複合体。
【請求項339】
式:
【化74】

の複合体。
【請求項340】
式:
【化75】

の複合体。
【請求項341】
式:
【化76】

の複合体。
【請求項342】
式:
【化77】

の複合体。
【請求項343】
式:
【化78】

の複合体。
【請求項344】
式:
【化79】

の複合体。
【請求項345】
式:
【化80】

の複合体。
【請求項346】
式:
【化81】

の複合体。
【請求項347】
式:
【化82】

の複合体。
【請求項348】
式:
【化83】

の複合体。
【請求項349】
式:
【化84】

の複合体。
【請求項350】
式:
【化85】

の複合体。
【請求項351】
式(VIc−2):
【化86】

の複合体。
(式中、
Wは、インスリン分子であり;および
−Xは、それぞれ、
【化87】

である。)
【請求項352】
インスリン分子が、ヒトインスリン、ブタインスリンおよびウシインスリンからなる群から選択される、請求項351に記載の複合体。
【請求項353】
インスリン分子が、インスリングラルギンまたはインスリンデテミルである、請求項351に記載の複合体。
【請求項354】
インスリン分子が、3個のジスルフィド架橋を含む、請求項351に記載の複合体。
【請求項355】
式(VId−1):
【化88】

の複合体。
(式中、
Wは、インスリン分子であり;および
−Xは、
【化89】

である。)
【請求項356】
インスリン分子が、ヒトインスリン、ブタインスリンおよびウシインスリンからなる群から選択される、請求項355に記載の複合体。
【請求項357】
インスリン分子が、インスリングラルギンまたはインスリンデテミルである、請求項355に記載の複合体。
【請求項358】
インスリン分子が、3個のジスルフィド架橋を含む、請求項355に記載の複合体。
【請求項359】
請求項327〜350のいずれか一項の複合体を含む徐放性製剤であって、プロタミンおよび亜鉛を含む徐放性製剤。
【請求項360】
製剤が、約1〜約5mgのプロタミン/mg複合体と、
約0.1〜約0.25mgの亜鉛/mg複合体と
を含む、請求項359に記載の製剤。
【請求項361】
製剤が、プロタミンおよび亜鉛を、約40:1〜約10:1の範囲の比(w/w)で含む、請求項359に記載の製剤。
【請求項362】
製剤が、さらに、ある量の複合体化されていないインスリン分子を含む、請求項359〜361のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項363】
製剤が、複合体化されているインスリン分子の複合体化されていないインスリン分子に対するモル比を約25:1〜約2:1の範囲で含む、請求項362に記載の製剤。
【請求項364】
製剤が、さらに、抗菌性防腐剤を含む、請求項359〜363のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項365】
抗菌性防腐剤が、m−クレゾールである、請求項364に記載の製剤。
【請求項366】
製剤が、約0.15〜約0.35%v/vのm−クレゾールを含む、請求項365に記載の製剤。
【請求項367】
製剤が、さらに、等張剤を含む、請求項359〜366のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項368】
等張剤がグリセロールである、請求項367に記載の製剤。
【請求項369】
等張剤がNaClである、請求項367に記載の製剤。
【請求項370】
製剤が、約0.1〜約0.2MのNaClを含む、請求項369に記載の製剤。
【請求項371】
製剤が、さらに、ある量の複合体化されていないインスリン分子を含む、請求項359に記載の製剤。
【請求項372】
製剤が、複合体化されているインスリン分子の複合体化されていないインスリン分子に対するモル比を約25:1〜約2:1の範囲で含む、請求項371に記載の製剤。
【請求項373】
製剤が、さらに、抗菌性防腐剤を含む、請求項372に記載の製剤。
【請求項374】
抗菌性防腐剤が、m−クレゾールである、請求項373に記載の製剤。
【請求項375】
製剤が、約0.15〜約0.35%v/vのm−クレゾールを含む、請求項374に記載の製剤。
【請求項376】
製剤がさらに等張剤を含む、請求項375に記載の製剤。
【請求項377】
等張剤がグリセロールである、請求項376に記載の製剤。
【請求項378】
等張剤がNaClである、請求項376に記載の製剤。
【請求項379】
製剤が、約0.1〜約0.2MのNaClを含む、請求項378に記載の製剤。
【請求項380】
請求項327〜350のいずれか一項の複合体を含む徐放性製剤であって、
約3.6mgのプロタミン/mg複合体と、
約0.2mgの亜鉛/mg複合体と
を含む製剤。
【請求項381】
製剤が、さらに、ある量の複合体化されていないインスリン分子を含み、複合体化インスリン分子の複合体化されていないインスリン分子に対するモル比が約5:1である、請求項380に記載の製剤。
【請求項382】
製剤が、さらに、約0.2%v/vのm−クレゾールを含む、請求項381に記載の製剤。
【請求項383】
製剤が、グリセロールを含む、請求項382に記載の製剤。
【請求項384】
製剤が、さらに、約0.15MのNaClを含む、請求項382に記載の製剤。
【請求項385】
式(VIII):
【化90】

の複合体。
(式中、
[(A−T)]は、それぞれ、複合体内のポテンシャル分岐部を示し;
(A−T)は、それぞれ、複合体の分岐部内のポテンシャル繰返部を示し;
−A−は、それぞれ独立して、共有結合、炭素原子、ヘテロ原子、またはアシル、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリールおよび複素環からなる群から選択される、場合によっては置換された基であり;
Tは、それぞれ独立して、共有結合、または2価の、直鎖または分岐状、飽和または不飽和、場合によっては置換されたC1−30炭化水素鎖であって、ここで、Tの1個以上のメチレン単位は、場合によってはおよび独立して、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−N(R)SO−、−SON(R)−、複素環基、アリール基またはヘテロアリール基で置き換えられ;
Rは、それぞれ独立して、水素、適切な保護基、アシル部分、アリールアルキル部分、脂肪族部分、アリール部分、ヘテロアリール部分またはヘテロ脂肪族部分であり;
−Bは、−T−L−Xであり;
Xは、それぞれ独立して、糖を含むリガンドであり;
は、それぞれ独立して、共有結合、またはTのXとの共有複合から誘導される基であり;
−Dは、−T−L−Wであり;
Wは、それぞれ独立して、薬物であり;
は、それぞれ独立して、共有結合、またはTのWとの共有複合から誘導される基であり;
nは、それぞれ独立して、0〜5の整数であり;
mは、それぞれ独立して、1〜5の整数であり;および
vは、それぞれ独立して、0〜5の整数であり、ただし
nの少なくとも1つは≧1であり、vの少なくとも1つは≧1である。)
【請求項386】
複合体が、式:
【化91】

である、請求項385に記載の複合体。
【請求項387】
式(IX):
【化92】

の複合体。
(式中、
−Bは、−T−L−Xであり;
Tは、それぞれ独立して、共有結合、または2価の、直鎖または分岐状、飽和または不飽和の、場合によっては置換されたC1−30炭化水素鎖であって、ここで、Tの1個以上のメチレン単位は、場合によってはおよび独立して、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−N(R)SO−、−SON(R)−、複素環基、アリール基またはヘテロアリール基で置き換えられ;
Rは、それぞれ独立して、水素、適切な保護基、またはアシル部分、アリールアルキル部分、脂肪族部分、アリール部分、ヘテロアリール部分、またはヘテロ脂肪族部分であり;
Xは、それぞれ独立して、糖を含むリガンドであり;
は、それぞれ独立して、共有結合、またはTのXとの共有複合から誘導される基であり;
−Dは−T−L−Wであり;
Wは、それぞれ独立して、薬物であり;および
は、それぞれ独立して、共有結合、またはTのWとの共有複合から誘導される基である。)
【請求項388】
アミノエチルグルコース(AEG)、アミノエチルマンノース(AEM)、アミノエチルビマンノース(AEBM)、アミノエチルトリマンノース(AETM)、β−アミノエチル−N−アセチルグルコサミン(AEGA)、およびアミノエチルフコース(AEF)からなる群から独立して選択される1個以上のリガンドに複合体化したインスリン分子を含む複合体。
【請求項389】
インスリン分子が、A1アミノ酸残基を介して複合体化している、請求項388に記載の複合体。
【請求項390】
インスリン分子が、B1アミノ酸残基を介して複合体化している、請求項388に記載の複合体。
【請求項391】
インスリン分子が、LysB29のε−アミノ基を介して複合体化している、請求項388に記載の複合体。
【請求項392】
インスリン分子が、LysB3のε−アミノ基を介して複合体化している、請求項388に記載の複合体。
【請求項393】
1個以上のリガンドが、アミノエチルグルコース(AEG)である、請求項389〜392のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項394】
1個以上のリガンドが、アミノエチルマンノース(AEM)である、請求項389〜392のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項395】
1個以上のリガンドが、アミノエチルビマンノース(AEBM)である、請求項389〜392のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項396】
1個以上のリガンドが、アミノエチルトリマンノース(AETM)である、請求項389〜392のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項397】
1個以上のリガンドが、β−アミノエチル−N−アセチルグルコサミン(AEGA)である、請求項389〜392のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項398】
1個以上のリガンドが、アミノエチルフコース(AEF)である、請求項389〜392のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項399】
インスリン分子が、2個以上の異なるリガンドに複合体化している、請求項388に記載の複合体。
【請求項400】
インスリン分子が、2個の異なるリガンドに複合体化している、請求項399に記載の複合体。
【請求項401】
インスリン分子が、3個の別のリガンドに複合体化している、請求項399に記載の複合体。
【請求項402】
インスリン分子が、4個の別のリガンドに複合体化している、請求項399に記載の複合体。
【請求項403】
2個以上の別のリガンドが、インスリン分子に複合体化している単一複合体骨格に複合体化している、請求項399に記載の複合体。
【請求項404】
2個以上の別のリガンドおよびインスリン分子が、それぞれ、単一分岐複合体骨格の異なる分岐部に位置する、請求項399に記載の複合体。
【請求項405】
2個以上の別のリガンドおよびインスリン分子が、それぞれ、単一分岐複合体骨格の別の分岐部の末端に位置する、請求項404に記載の複合体。
【請求項406】
2個以上の別のリガンドおよび複合体が、2個以上の異なる複合点を介してインスリン分子に複合体化する、請求項399に記載の複合体。
【請求項407】
インスリン分子が、A1アミノ酸残基およびLysB29のε−アミノ基を介して複合体化する、請求項406に記載の複合体。
【請求項408】
インスリン分子が、それぞれが1個以上の別のリガンドに複合体化している2個の別の複合体骨格に複合体化している、請求項407に記載の複合体。
【請求項409】
インスリン分子が、それぞれが1個のリガンドに複合体化している2個の別の複合体骨格に複合体化している、請求項407に記載の複合体。
【請求項410】
インスリン分子が、それぞれが2個のリガンドに複合体化している2個の別の分岐複合体骨格に複合体化している、請求項407に記載の複合体。
【請求項411】
リガンドが、分岐複合体骨格の別の分岐部に位置する、請求項410に記載の複合体。
【請求項412】
リガンドが、分岐複合体骨格の別の分岐部の末端に位置する、請求項411に記載の複合体。
【請求項413】
2個以上の別のリガンドが、アミノエチルグルコース(AEG)である、請求項399〜412のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項414】
2個以上の別のリガンドが、アミノエチルマンノース(AEM)である、請求項399〜412のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項415】
2個以上の別のリガンドが、アミノエチルビマンノース(AEBM)である、請求項399〜412のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項416】
2個以上の別のリガンドが、アミノエチルトリマンノース(AETM)である、請求項399〜412のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項417】
2個以上の別のリガンドが、β−アミノエチル−N−アセチルグルコサミン(AEGA)である、請求項399〜412のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項418】
2個以上の別のリガンドが、アミノエチルフコース(AEF)である、請求項399〜412のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項419】
アミノエチルグルコース(AEG)に複合体化したインスリン分子を含む複合体。
【請求項420】
アミノエチルマンノース(AEM)に複合体化したインスリン分子を含む複合体。
【請求項421】
アミノエチルビマンノース(AEBM)に複合体化したインスリン分子を含む複合体。
【請求項422】
アミノエチルトリマンノース(AETM)に複合体化したインスリン分子を含む複合体。
【請求項423】
β−アミノエチル−N−アセチルグルコサミン(AEGA)に複合体化したインスリン分子を含む複合体。
【請求項424】
アミノエチルフコース(AEF)に複合体化したインスリン分子を含む複合体。
【請求項425】
インスリン分子が、A1アミノ酸残基を介して複合体化している、請求項419〜424のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項426】
インスリン分子が、B1アミノ酸残基を介して複合体化している、請求項419〜424のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項427】
インスリン分子が、LysB29のε−アミノ基を介して複合体化している、請求項419〜424のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項428】
インスリン分子が、LysB3のε−アミノ基を介して複合体化しているインスリングルリシンである、請求項419〜424のいずれか一項に記載の複合体。
【請求項429】
インスリン分子が、Alアミノ酸残基およびLysB29のε−アミノ基を介して複合体化している、請求項419〜424のいずれか一項に記載の複合体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31−1】
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【図31−2】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35−1】
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【図35−2】
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【図36−1】
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【図36−2】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40−1】
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【図40−2】
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【図40−3】
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【図41】
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【図42−1】
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【図42−2】
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【図43】
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【図44】
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【図45−1】
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【図45−2】
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【図45−3】
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【図45−4】
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【図45−5】
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【図45−6】
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【図45−7】
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【図45−8】
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【図45−9】
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【図45−10】
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【図45−11】
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【図45−12】
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【図45−13】
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【図45−14】
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【図45−15】
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【図45−16】
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【図45−17】
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【図46】
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【図47−1】
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【図47−2】
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【図47−3】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【公表番号】特表2012−516341(P2012−516341A)
【公表日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−548259(P2011−548259)
【出願日】平成22年1月27日(2010.1.27)
【国際出願番号】PCT/US2010/022268
【国際公開番号】WO2010/088294
【国際公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【出願人】(511181289)スマートセルズ・インコーポレイテツド (7)
【Fターム(参考)】