説明

制御装置、画像形成装置、制御方法及び制御プログラム

【課題】ログと、実行プログラムと、を一体として記録媒体に記録することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】着脱可能な記録媒体3を搭載した画像形成装置である。そして、当該画像形成装置上で動作する実行プログラムが記録媒体3に格納されており、当該画像形成装置に搭載されている書き換え可能メモリ(RAMに相当)の全ての内容を、実行プログラムが格納されている記録媒体3に書き込むことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラムで動作する制御装置、画像形成装置、制御方法及び制御プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
市場で発生した機器故障や不具合に対し、その原因調査やデバッグのために、機器内部の情報を、ログあるいはメモリダンプといった形式で保存し、その情報を解析する手法が広く使われている。
【0003】
例えば、本発明より先に出願された技術文献として、複数のHDDに安全にログを保持する方式について開示された文献がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、固定長や可変長のログを効率良く保存する方式について開示された文献がある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
また、メモリのダンプすべき領域を予め指定しておくことで、必要な解析情報だけを保存する方式について開示された文献がある(例えば、特許文献3参照)。
【0006】
また、デバック情報を他の装置に容易に提供可能な技術について開示された文献がある(例えば、特許文献4参照)。
【特許文献1】特許第3136258号公報
【特許文献2】特許第3504138号公報
【特許文献3】特許第3884461号公報
【特許文献4】特開2004−249667号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、何れの従来技術も、限られた容量の記録媒体に対し、解析に必要なログだけを選別して記録しようとしている。
【0008】
従って、必要なログが記録媒体に記録出来ていなかったり、記録媒体に記録されたログを解析した結果、記録媒体に記録されていない別のログを解析する必要が発覚した場合には、記録媒体に記録するログの設定内容を変更することになる。
【0009】
更に、ログと、実行プログラムと、のバージョンが一致している必要があるが、解析用に用意した特別な実行プログラムを使用した場合や、現象比較のために複数のバージョンを入れ換えながらログを記録媒体に記録した場合には、ログと実行プログラムとの対応付けが分からなくなる危険性が高い。このため、ログと、実行プログラムと、を一体として記録媒体に記録することが好ましいことになる。
【0010】
なお、近年ではSDカード等の着脱可能な記録媒体のメモリ容量が増加し、小型化と低価格化が著しい。従って、障害解析の作業量や対策期間を減らせるのであれば、大容量の着脱可能な記録媒体を、機器に搭載することが現実的である。
【0011】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ログと、実行プログラムと、を一体として記録媒体に記録することが可能な制御装置、画像形成装置、制御方法及び制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
かかる目的を達成するために、本発明は、以下の特徴を有することとする。
【0013】
<制御装置>
本発明にかかる制御装置は、
着脱可能な記録媒体を搭載した制御装置であって、
当該制御装置上で動作する実行プログラムが前記記録媒体に格納されており、
当該制御装置に搭載されている書き換え可能メモリの全ての内容を、前記実行プログラムが格納されている記録媒体に書き込む書込手段を有することを特徴とする。
【0014】
<画像形成装置>
また、本発明にかかる画像形成装置は、
着脱可能な記録媒体を搭載した画像形成装置であって、
当該画像形成装置上で動作する実行プログラムが前記記録媒体に格納されており、
当該画像形成装置に搭載されている書き換え可能メモリの全ての内容を、前記実行プログラムが格納されている記録媒体に書き込む書込手段を有することを特徴とする。
【0015】
<制御方法>
また、本発明にかかる制御方法は、
着脱可能な記録媒体を搭載した制御装置で行う制御方法であって、
当該制御装置上で動作する実行プログラムが前記記録媒体に格納されており、
当該制御装置に搭載されている書き換え可能メモリの全ての内容を、前記実行プログラムが格納されている記録媒体に書き込む書込工程を、前記制御装置が行うことを特徴とする。
【0016】
<制御プログラム>
また、本発明にかかる制御プログラムは、
着脱可能な記録媒体を搭載した制御装置に実行させる制御プログラムであって、
当該制御装置上で動作する実行プログラムが前記記録媒体に格納されており、
当該制御装置に搭載されている書き換え可能メモリの全ての内容を、前記実行プログラムが格納されている記録媒体に書き込む書込処理を、前記制御装置に実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、ログ(装置に搭載されている書き換え可能メモリの全ての内容)と、実行プログラムと、を一体として記録媒体に記録することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
まず、図2を参照しながら、本実施形態の制御装置の概要について説明する。
本実施形態における制御装置は、着脱可能な記録媒体3を搭載した制御装置である。そして、当該制御装置上で動作する実行プログラムが記録媒体3に格納されており、当該制御装置に搭載されている書き換え可能メモリ(RAMに相当)の全ての内容を、実行プログラムが格納されている記録媒体3に書き込むことを特徴とする。これにより、本実施形態の制御装置は、ログ(制御装置に搭載されている書き換え可能メモリの全ての内容)と、実行プログラムと、を一体として記録媒体に記録することが可能となる。以下、添付図面を参照しながら、本実施形態について詳細に説明する。
【0019】
<画像形成装置1の構成>
まず、図1を参照しながら、本実施形態の画像形成装置1の構成について説明する。
本実施形態の画像形成装置1は、操作部10と、コントローラ20と、印字部30と、を有して構成している。なお、コントローラ20は、USBまたはネットワークを介してPC2と接続している。
【0020】
本実施形態の画像形成装置1は、PC2から送信されたプリンタ言語データを、コントローラ20が取得する。そして、コントローラ20は、そのプリンタ言語を基に、画像データを生成し、印字部30から画像データの印刷結果を出力する。
【0021】
<コントローラ20の機能説明>
次に、図2、図3を参照しながら、コントローラ20の機能について説明する。なお、図2は、コントローラ20のハードウェア構成例を示す。図3は、コントローラ20で動作する実行プログラムの構成例を示す。
【0022】
本実施形態のコントローラ20は、図2に示すように、スロット0〜2と、CPUと、RAMと、ROM(BOOT)と、ASICと、RTCと、NVRAMと、を有して構成している。
【0023】
また、実行プログラムは、図3に示すように、USBDと、NETDと、PDL(プリンタ言語処理プログラム)と、IMG(画像データ管理プログラム)と、ENG(エンジン制御プログラム)と、OSと、が挙げられる。
【0024】
コントローラ20のスロット0〜2には、着脱可能な記録媒体3が装着される。記録媒体3には、上述した図3に示す6個の実行プログラムが格納される。
【0025】
ASICは、USBインタフェース、エンジンインタフェース、ネットワークインタフェースの機能を司るものである。RTCは、現在時刻を保持し続けるものである。NVRAMは、不揮発性の書き換え可能メモリである。ROMは、読み出し専用メモリであり、初期プログラムが格納されている。
【0026】
画像形成装置の電源がオンになると、CPUは、ROMに格納された初期プログラムの実行を開始する。初期プログラムは、記録媒体3からOSを読み出した後、OSの実行が開始される。
【0027】
OSは、記録媒体3から、エンジン制御プログラム(ENG)と、画像データ管理プログラム(IMG)と、プリンタ言語処理プログラム(PDL)と、の各実行プログラムを読み出して実行する。
【0028】
USBDは、PC2からUSB経由で受け取ったプリンタ言語データをPDLに渡す。
【0029】
NETDは、PC2からネットワーク経由で受け取ったプリンタ言語データをPDLに渡す。
【0030】
PDLは、USBD、または、NETDから受け取ったプリンタ言語データを基に、画像データを生成し、IMGに渡す。
【0031】
IMGは、ENGに印刷要求を出し、ENGが印字部30を制御し、画像データを印字部30に転送し、印字部30から印刷結果を出力する。
【0032】
なお、本実施形態の記録媒体3には、図3に示す6個の実行プログラムが格納されているが、各実行プログラムがどのような形式で格納されているかは特に限定せず、あらゆる形式で格納することが可能である。
【0033】
例えば、記録媒体3の容量を圧迫しないように、予め圧縮されたファイルとして実行プログラムを格納する方法が考えられる。OSを圧縮形式で記録媒体3に格納した場合には、初期プログラムは、圧縮形式を解凍する機能を持つ必要があり、解凍した結果を、コントローラ20のRAMに格納する。そして、CPUは、RAMに格納したOSを実行することになる。
【0034】
また、別の方法としては、圧縮しない実行形式のまま実行プログラムを記録媒体3に格納する方法も考えられる。実行プログラムを実行形式のままで記録媒体3に格納する場合には、実行プログラムを、コントローラ20のRAMにコピーする。そして、CPUは、RAMにコピーしたOSを実行することになる。
【0035】
また、オンデマンドページングと呼ばれる方式を使用し、CPUが実行している命令コードを含む部分だけを、必要に応じてRAMにコピーしながら実行する方法もある。
【0036】
<OS内部の機能>
次に、図4を参照しながら、本実施形態のOS内部の機能について説明する。
本実施形態のOS内部の機能としては、図4に示すように、『操作パネル制御部』と、『時刻制御部』と、『プログラム実行制御部』と、『メモリダンプ実行制御部』と、『メモリダンプ実行部』と、『メモリダンプ条件記録部』と、が挙げられる。
【0037】
『操作パネル制御部』は、操作部10の表示部上に画像形成装置1の状態を表示したり、操作部10のボタン操作内容を解釈し、その解釈した処理を実行する機能を持つ。
【0038】
『時刻制御部』は、RTCが保持している現在時刻と、メモリダンプ実行時刻と、を比較する機能を持つ。
【0039】
『プログラム実行制御部』は、OS自身以外の実行プログラムを記録媒体3から読み出し、実行を開始する機能を持つ。また、その実行プログラムでエラーが発生した場合や、実行プログラムの実行が終了した場合には、その旨を検出する機能を持つ。
【0040】
『メモリダンプ実行制御部』は、『メモリダンプ実行部』に対し、メモリダンプの実行指示を行う機能を持つ。
【0041】
『メモリダンプ実行部』は、コントローラ20のRAMの内容を、記録媒体3の空き領域に書き込む機能を持つ。
【0042】
『メモリダンプ条件記録部』は、メモリダンプを実行する条件の設定内容を、コントローラ20のNVRAMに保存したり、NVRAMから読み出す機能を持つ。
【0043】
なお、本実施形態の画像形成装置において、例えば、IMGが、何らかの不具合により異常終了してしまった場合には、その後の印字動作の継続が不可能な状態となる。なお、図5は、IMGで、致命的な障害が発生した場合の処理動作を示す。
【0044】
まず、図5に示すように、プログラム実行制御部は、IMGのエラー終了を検出した場合に(S1:終了)、操作パネル制御部に対し、致命的な障害が発生した旨の表示要求を送る(S2:表示要求)。操作パネル制御部は、表示要求を受付けた場合に、操作部10の表示部上に致命的な障害が発生した旨を表示する。
【0045】
次に、プログラム実行制御部は、メモリダンプ実行制御部に対し、メモリダンプ実行要求を送る(S3:実行要求)。メモリダンプ実行制御部は、実行要求を受付けた場合に、メモリダンプ実行部に対し、メモリダンプ開始指示を送る(S4:開始指示)。メモリダンプ実行部は、開始指示を受付けた場合に、コントローラ20のRAMの内容を、記録媒体3の空き領域に書き込む(S5:書込)。
【0046】
メモリダンプ実行部は、メモリダンプが完了すると、メモリダンプ実行制御部に対し、メモリダンプ完了通知を送る(S6:完了)。
【0047】
このように、本実施形態の画像形成装置は、当該画像形成装置の動作が停止に至るような致命的な障害が発生した場合に、コントローラ20のRAMの全ての内容を、記録媒体3の空き領域に書き込むことになる。従って、本実施形態の画像形成装置は、実行プログラムと、メモリダンプと、を記録媒体と一体で引き上げることが可能となるため、障害解析やデバッグの情報取得に要する手間が少なく、作業ミスが発生しないようにすることが可能となる。その結果、お客様先での市場障害再現確認の作業が効率良く行えることになり、ユーザへの負担を軽減することが可能となる。
【0048】
また、本実施形態の画像形成装置は、実行プログラムと、メモリダンプと、を記録媒体と一体で引き上げることが可能となるため、解析用の特別な実行プログラムを使った再現確認と情報取得を容易にすることが可能となる。その結果、お客様先での市場障害再現確認の作業が効率良く行えることになり、ユーザへの負担を最小限に抑えることが可能となる。
【0049】
また、メモリダンプには全ての実行プログラムの情報やログが含まれているため、情報の取得漏れが発生しない。また、実行プログラムのバージョンとメモリダンプとが確実に一致するため、解析ミスが発生しない。従って、障害解析が円滑に行えるので、市場障害対応期間が最低限で済み、ユーザの満足度向上に寄与することが可能となる。
【0050】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
【0051】
第2の実施形態における画像形成装置は、予め指定した実行プログラムが終了した時点で、コントローラ20のRAMの全ての内容を、記録媒体の空き領域に書き込むことを特徴とする。これにより、第1の実施形態と同様な効果を奏することが可能となる。以下、図6、図7を参照しながら、第2の実施形態について説明する。
【0052】
<実行プログラムが異常終了した場合の処理例>
本実施形態の画像形成装置において、例えば、NETDが何らかの不具合により異常終了してしまった場合には、画像形成装置は、ネットワーク経由での印刷要求には応答出来なくなるが、USB経由での印刷要求は受け取ることが可能な状態になる。このような障害発生状態の解析情報を取得するためには、特定の実行プログラムが異常終了した時点で、メモリダンプを実行すれば良い。
【0053】
そのため、本実施形態の画像形成装置は、どの実行プログラムが終了した場合にメモリダンプを実行するかを記録しておくためのメモリダンプ条件記録部を持つ。
【0054】
図6は、どの実行プログラムが終了した場合にメモリダンプを実行するかを設定するための画面表示例である。なお、図6に示す表示例は、一例であり、どの実行プログラムが終了した場合にメモリダンプを実行するかを設定することが可能であれば、あらゆる表示形態が適用可能である。
【0055】
なお、図6に示す画面から設定した内容は、実行プログラムの識別子と、メモリダンプ実行要否の情報と、を一組とし、コントローラ20のNVRAM等の不揮発性の領域に格納する。
【0056】
実行プログラムの識別子は、コントローラ20上で動作している実行プログラムを一意に識別可能な情報であれば特に限定せず、あらゆる識別子が適用可能である。本実施形態では、実行プログラムの識別子として、プログラム名称を用いる。
【0057】
図7は、実行プログラムが異常終了した際の処理動作を示す。
【0058】
プログラム実行制御部は、何れかの実行プログラムの終了を検出した場合に(A1:終了)、メモリダンプ条件記録部に対し、問い合わせを行い(A2:問い合わせ)、その終了を検出した実行プログラムに対し、メモリダンプを実行する旨が設定されているか否かを確認する。
【0059】
なお、図7では、メモリダンプ条件記録部には、『USBD』と、『NETD』が終了した場合に、メモリダンプを実行する旨が設定されている。このため、メモリダンプ条件記録部は、メモリダンプを実行する旨を、プログラム実行制御部に通知する(A3:実行要)。
【0060】
プログラム実行制御部は、メモリダンプを実行する旨が通知された場合に、操作パネル制御部に対し、メモリダンプ実行中の旨の表示要求を送る(A4:表示要求)。操作パネル制御部は、表示要求を受付けた場合に、操作部10の表示部上にメモリダンプ実行中の旨を表示する。
【0061】
次に、プログラム実行制御部は、メモリダンプ実行制御部に対し、メモリダンプ実行要求を送る(A5:実行要求)。メモリダンプ実行制御部は、実行要求を受付けた場合に、メモリダンプ実行部に対し、メモリダンプ開始指示を送る(A6:開始指示)。メモリダンプ実行部は、開始指示を受付けた場合に、コントローラ20のRAMの内容を、記録媒体3の空き領域に書き込む(A7:書込)。
【0062】
メモリダンプ実行部は、メモリダンプが完了すると、メモリダンプ実行制御部に対し、メモリダンプ完了通知を送る(A8:完了)。
【0063】
このように、本実施形態の画像形成装置は、実行プログラムが異常終了した際に、コントローラ20のRAMの全ての内容を、記録媒体3の空き領域に書き込むことになる。
【0064】
ある実行プログラムが異常終了しただけの場合でも、その異常終了の原因が別の実行プログラムの異常動作に起因する可能性があるので、コントローラ20のRAMの全ての内容をメモリダンプすることは有益となる。
【0065】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
【0066】
第3の実施形態における画像形成装置は、予め指定したエラーが発生した時点で、コントローラ20のRAMの全ての内容を、記録媒体の空き領域に書き込むことを特徴とする。これにより、第1の実施形態と同様な効果を奏することが可能となる。以下、図8、図9を参照しながら、第3の実施形態について説明する。
【0067】
<実行プログラムエラーが発生した場合の処理>
本実施形態の画像形成装置において、例えば、USBDがハードウェア障害によりエラーが発生した場合には、USBD実行プログラムが異常終了しなくても、USB経由での印刷要求を受け取ることが不可能な状態になる。このような障害発生状態の解析情報を取得するためには、何れかの実行プログラムにおいて、特定のエラーが発生した時点で、メモリダンプを実行すれば良い。
【0068】
そのため、本実施形態の画像形成装置は、どのエラーが発生した場合にメモリダンプを実行するかを記録しておくためのメモリダンプ条件記録部を持つ。
【0069】
図8は、どのエラーが発生した場合にメモリダンプを実行するかを設定するための画面表示例である。なお、図8に示す表示例は、一例であり、どのエラーが発生した場合にメモリダンプを実行するかを設定することが可能であれば、あらゆる表示形態が適用可能である。
【0070】
なお、図8に示す画面から設定した内容は、エラー識別子と、メモリダンプ実行要否の情報と、を一組とし、コントローラ20のNVRAM等の不揮発性の領域に格納する。
【0071】
エラー識別子は、コントローラ20上で動作している実行プログラムで発生する可能性のあるエラーを一意に識別可能な情報であれば特に限定せず、あらゆる識別子が適用可能である。本実施形態では、エラー識別子として、エラー番号値を用いる。
【0072】
図9は、実行プログラムでエラーが発生した際の処理動作を示す。
【0073】
実行プログラムが自分自身の動作中にエラーを検出した場合、各実行プログラムは、プログラム実行制御部に対し、エラー発生の旨を通知する。このエラー発生通知には、エラー識別子が含まれることになる。
【0074】
プログラム実行制御部は、何れかの実行プログラムにおけるエラー発生が通知された場合に(B1:EIOエラー発生通知)、メモリダンプ条件記録部に対し、問い合わせを行い(B2:問い合わせ)、通知されたエラー発生に対し、メモリダンプを実行する旨が設定されているか否かを確認する。
【0075】
なお、図9では、メモリダンプ条件記録部には、『EIO(デバイスが応答しない)』のエラーが発生した場合に、メモリダンプを実行する旨が設定されている。このため、メモリダンプ条件記録部は、メモリダンプを実行する旨を、プログラム実行制御部に通知する(B3:実行要)。
【0076】
プログラム実行制御部は、メモリダンプを実行する旨が通知された場合に、操作パネル制御部に対し、メモリダンプ実行中の旨の表示要求を送る(B4:表示要求)。操作パネル制御部は、表示要求を受付けた場合に、操作部10の表示部上にメモリダンプ実行中の旨を表示する。
【0077】
次に、プログラム実行制御部は、メモリダンプ実行制御部に対し、メモリダンプ実行要求を送る(B5:実行要求)。メモリダンプ実行制御部は、実行要求を受付けた場合に、メモリダンプ実行部に対し、メモリダンプ開始指示を送る(B6:開始指示)。メモリダンプ実行部は、開始指示を受付けた場合に、コントローラ20のRAMの内容を、記録媒体3の空き領域に書き込む(B7:書込)。
【0078】
メモリダンプ実行部は、メモリダンプが完了すると、メモリダンプ実行制御部に対し、メモリダンプ完了通知を送る(B8:完了)。
【0079】
このように、本実施形態の画像形成装置は、特定のエラーが発生した際に、コントローラ20のRAMの全ての内容を、記録媒体3の空き領域に書き込むことになる。
【0080】
あるエラーが発生しただけの場合でも、エラーの原因が別の実行プログラムの異常動作に起因する可能性があるので、コントローラ20のRAMの全ての内容をメモリダンプすることは有益となる。
【0081】
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。
【0082】
第4の実施形態における画像形成装置は、書き込み指示の操作が行なわれた時点で、コントローラ20のRAMの全ての内容を、記録媒体の空き領域に書き込むことを特徴とする。これにより、第1の実施形態と同様な効果を奏することが可能となる。以下、図10、図11を参照しながら、第4の実施形態について説明する。
【0083】
<書き込み指示操作の処理例>
本実施形態の画像形成装置において、予め設定しておいた実行プログラムが終了せず、また、予め設定しておいたエラーが発生していないにもかかわらず、何らかの理由により画像形成装置での処理が停滞してしまうといった状況が発生する可能性も考えられる。このような障害発生状態の解析情報を取得するためには、任意の時点においてユーザが明示的にメモリダンプを実行することが出来れば良い。
【0084】
そのため、本実施形態の画像形成装置は、操作部10からメモリダンプ実行を指示するように制御する。
【0085】
図10は、メモリダンプ実行を指示する表示画面の例である。なお、図10に示す表示例は、一例であり、メモリダンプ実行を指示することが可能であれば、あらゆる表示形態が適用可能である。
【0086】
なお、図10の画面からメモリダンプ実行の指示が行われた場合に、操作パネル制御部は、メモリダンプ実行制御部に対し、メモリダンプ実行要求を送る(C1:実行要求)。メモリダンプ実行制御部は、実行要求を受付けた場合に、メモリダンプ実行部に対し、メモリダンプ開始指示を送る(C2:開始指示)。メモリダンプ実行部は、開始指示を受付けた場合に、コントローラ20のRAMの内容を、記録媒体3の空き領域に書き込む(C3:書込)。
【0087】
メモリダンプ実行部は、メモリダンプが完了すると、メモリダンプ実行制御部に対し、メモリダンプ完了通知を送る(C4:完了)。
【0088】
このように、本実施形態の画像形成装置は、書き込み指示の操作が行なわれた時点で、コントローラ20のRAMの全ての内容を、記録媒体の空き領域に書き込むことになる。これにより、予め設定したメモリダンプ条件に該当しない状態の場合でも、ユーザが任意の時点でコントローラ20のRAMの全ての内容を、記録媒体3の空き領域に書き込むことが可能となる。
【0089】
市場で発生する障害状況は多種多様であり、後で再現確認しようとしても困難な場合が多いため、障害現象が発生している状態時に解析情報を記録しておくことが重要である。このため、コントローラ20のRAMの全ての内容をメモリダンプすることは有益となる。
【0090】
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について説明する。
【0091】
第5の実施形態における画像形成装置は、予め設定した時刻に到達した時点で、コントローラ20のRAMの全ての内容を、記録媒体の空き領域に書き込むことを特徴とする。これにより、第1の実施形態と同様な効果を奏することが可能となる。以下、図12、図13を参照しながら、第5の実施形態について説明する。
【0092】
<書き込み時刻設定の処理例>
本実施形態における画像形成装置において、電源オンによる起動から長時間経過するにつれて、徐々に動作が遅くなる等の不具合現象が発生する場合がある。
【0093】
このような障害発生状態の解析情報を取得するためには、予め設定した任意の『時刻』において、メモリダンプを実行することが出来れば良い。なお、上記『時刻』は、年月日も含むものとする。
【0094】
そのため、本実施形態の画像形成装置は、現在時刻を保持するとともに、どの時刻にメモリダンプを実行するかの設定時刻を保持する時刻制御部を持つ。
【0095】
図12は、メモリダンプの実行時刻を設定する画面表示例である。なお、図12に示す表示例は、一例であり、メモリダンプの実行時刻を設定することが可能であれば、あらゆる表示形態が適用可能である。
【0096】
また、メモリダンプの実行時刻の設定方法も、特に限定するものではなく、メモリダンプの実行時刻を設定することが可能であれば、あらゆる設定方法が適用可能である。例えば、メモリダンプの実行時刻を直接指定する方法や、現在時刻からの経過時間を指定する方法が適用可能である。
【0097】
図12の画面から時刻設定操作が行われた場合に、操作パネル制御部は、時刻制御部に対し、メモリダンプ実行時刻設定要求を送る(D1:設定要求)。時刻制御部は、設定要求を受付けた場合に、RTCが保持している現在時刻と、メモリダンプの実行時刻と、を比較し、RTCが保持している現在時刻が、メモリダンプの実行時刻に至った時点で、メモリダンプ実行制御部に対し、メモリダンプ実行要求を送る(D2:実行要求)。メモリダンプ実行制御部は、実行要求を受付けた場合に、メモリダンプ実行部に対し、メモリダンプ開始指示を送る(D3:開始指示)。メモリダンプ実行部は、開始指示を受付けた場合に、コントローラ20のRAMの内容を、記録媒体3の空き領域に書き込む(D4:書込)。
【0098】
メモリダンプ実行部は、メモリダンプが完了すると、メモリダンプ実行制御部に対し、メモリダンプ完了通知を送る(D5:完了)。
【0099】
このように、本実施形態の画像形成装置は、メモリダンプの実行を開始する実行時刻、あるいは、経過時間を予め設定しておくことで、予め設定した時刻に到達した時点で、コントローラ20のRAMの全ての内容を、記録媒体3の空き領域に書き込むことになる。
【0100】
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態について説明する。
【0101】
第6の実施形態における画像形成装置は、コントローラ20のRAMの内容を書き込む記録媒体3の優先順位を設定することを特徴とする。これにより、記録媒体3の優先順位を設定することが可能となる。以下、図14、図15を参照しながら、第6の実施形態について説明する。
【0102】
<複数の記録媒体が装着されている場合の処理例>
本実施形態における画像形成装置において、複数の記録媒体3を装着可能な構成を持つ場合が考えられる。
【0103】
そのため、本実施形態の画像形成装置においては、どの記録媒体3にメモリダンプを書き込むかを記録しておくためのメモリダンプ条件記録部を持つ。
【0104】
図14は、メモリダンプをどの記録媒体3に記録するかを設定する画面表示例である。なお、図14に示す表示例は、一例であり、メモリダンプをどの記録媒体3に記録するかを設定することが可能であれば、あらゆる表示形態が適用可能である。例えば、現時点でそれぞれのスロット0〜2に記録媒体が装着されているか否かを示す表示と、どの記録媒体にメモリダンプを書き込むかの優先順の設定内容と、を表示するようにすることも可能である。
【0105】
なお、図14に示す画面から設定された優先順情報は、スロット識別子と、優先順位の情報と、を一組とし、コントローラ20のNVRAM等の不揮発性の領域に格納する。
【0106】
スロット識別子は、コントローラ20のスロット0〜2を一意に識別可能な情報であれば特に限定せず、あらゆる識別子が適用可能である。本実施形態では、スロット識別子として、0番から始まるスロット番号を用いる。なお、図14に示す画面からユーザが設定した優先順情報は、スロット0→スロット2→スロット1の順番とする。
【0107】
まず、プログラム実行制御部、操作パネル制御部、時刻制御部の何れかの制御部から、メモリダンプ実行制御部に対し、メモリダンプ実行要求が送られてきた場合に、メモリダンプ実行制御部は、メモリダンプ条件記録部に対し、書き込み優先順情報を問い合わせる(E1:問い合わせ)。
【0108】
メモリダンプ条件記録部は、書き込み優先順情報の問い合わせを受付けた場合に、メモリダンプ条件記録部に格納されている優先順情報を、メモリダンプ実行制御部に通知する(E2:優先順情報通知)。なお、本実施形態では、優先順情報として、『スロット0→スロット2→スロット1』を通知する。
【0109】
これにより、メモリダンプ実行制御部は、メモリダンプ条件記録部から優先順情報を取得することになり、メモリダンプ実行制御部は、優先順情報を基に、メモリダンプ実行部に対し、メモリダンプ開始指示を行うことになる(E3:開始指示)。
【0110】
まず、メモリダンプ実行制御部は、メモリダンプ実行部に対し、スロット0番の記録媒体へのメモリダンプ開始指示を送る。メモリダンプ実行部は、開始指示を受付けた場合に、コントローラ20のRAMの内容を、スロット0番の記録媒体の空き領域に書き込む(E4:書込)。メモリダンプ実行部は、メモリダンプが完了すると、メモリダンプ実行制御部に対し、メモリダンプ完了通知を送る(E5:完了)。
【0111】
なお、上記処理で、スロット0番に記録媒体が装着されていなかったり、スロット0番の記録媒体の空き容量が少ない等の理由により、メモリダンプが完了しなかった場合には、メモリダンプ実行部は、メモリダンプ実行制御部に対し、メモリダンプ失敗通知を送ることになる。
【0112】
メモリダンプ実行制御部は、メモリダンプ失敗通知を受付けた場合に、メモリダンプ実行部に対し、スロット2番の記録媒体へのメモリダンプ開始指示を送る。メモリダンプ実行部は、開始指示を受付けた場合に、コントローラ20のRAMの内容を、スロット2番の記録媒体の空き領域に書き込む(E4:書込)。メモリダンプ実行部は、メモリダンプが完了すると、メモリダンプ実行制御部に対し、メモリダンプ完了通知を送る(E5:完了)。
【0113】
なお、上記処理で、スロット2番の記録媒体へのメモリダンプが完了しなかった場合には、メモリダンプ実行部は、メモリダンプ実行制御部に対し、メモリダンプ失敗通知を送ることになる。
【0114】
メモリダンプ実行制御部は、メモリダンプ失敗通知を受付けた場合に、メモリダンプ実行部に対し、スロット1番の記録媒体へのメモリダンプ開始指示を送る。メモリダンプ実行部は、開始指示を受付けた場合に、コントローラ20のRAMの内容を、スロット1番の記録媒体の空き領域に書き込む(E4:書込)。メモリダンプ実行部は、メモリダンプが完了すると、メモリダンプ実行制御部に対し、メモリダンプ完了通知を送る(E5:完了)。
【0115】
このように、本実施形態の画像形成装置は、着脱可能な記録媒体を複数搭載可能な場合には、どのスロットに装着されている記録媒体に対し、メモリダンプを書き込むかを設定しておくことで、コントローラ20のRAMの全ての内容を、記録媒体の空き領域に確実に書き込むことが可能となる。
【0116】
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において当業者が上記実施形態の修正や代用を行い、種々の変更を施した形態を構築することが可能である。
【0117】
例えば、上述した実施形態における画像形成装置における制御動作は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成によって実行することも可能である。
【0118】
なお、ソフトウェアによる処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
【0119】
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することが可能である。なお、本実施形態は、上記リムーバブル記録媒体のうち、書き込み可能なものであれば適用可能である。
【0120】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送したりし、コンピュータでは、転送されてきたプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることが可能である。
【0121】
また、上記実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に実行するように構築することも可能である。また、上記実施形態で説明した画像形成装置は、複数の装置の論理的集合構成にしたり、各構成の装置が同一筐体内に存在する構成にしたりするように構築することも可能である。
【0122】
このように、本実施形態の画像形成装置は、着脱可能な記録媒体に、システム全ての実行プログラムのオブジェクトファイルを格納する。そして、何らかの、あるいは、予め設定した不具合現象の発生を検出した場合に、システムの全て、あるいは、画像データを含む領域以外の書き換え可能なメモリの内容を、上記実行プログラムのオブジェクトファイルが格納された記録媒体と同じ記録媒体に書き込む。これにより、本実施形態の画像形成装置は、ログ(画像形成装置に搭載されている書き換え可能メモリの全ての内容)と、実行プログラムと、を一体として記録媒体に記録することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0123】
本発明にかかる制御装置、画像形成装置、制御方法及び制御プログラムは、プログラムで動作する機器に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0124】
【図1】本実施形態の画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】コントローラ20のハードウェア構成例を示す図である。
【図3】コントローラ20で動作する実行プログラムの構成例を示す図である。
【図4】OS内部の機能を説明するための図である。
【図5】第1の実施形態の処理動作を説明するための図である。
【図6】第2の実施形態の処理動作を説明するための第1の図である。
【図7】第2の実施形態の処理動作を説明するための第2の図である。
【図8】第3の実施形態の処理動作を説明するための第1の図である。
【図9】第3の実施形態の処理動作を説明するための第2の図である。
【図10】第4の実施形態の処理動作を説明するための第1の図である。
【図11】第4の実施形態の処理動作を説明するための第2の図である。
【図12】第5の実施形態の処理動作を説明するための第1の図である。
【図13】第5の実施形態の処理動作を説明するための第2の図である。
【図14】第6の実施形態の処理動作を説明するための第1の図である。
【図15】第6の実施形態の処理動作を説明するための第2の図である。
【符号の説明】
【0125】
1 画像形成装置
2 PC
3 記録媒体
10 操作部
20 コントローラ
30 印字部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着脱可能な記録媒体を搭載した制御装置であって、
当該制御装置上で動作する実行プログラムが前記記録媒体に格納されており、
当該制御装置に搭載されている書き換え可能メモリの全ての内容を、前記実行プログラムが格納されている記録媒体に書き込む書込手段を有することを特徴とする制御装置。
【請求項2】
前記書込手段は、
当該制御装置の動作が停止に至るようなエラーが発生した場合に、当該制御装置の動作を停止する前段階で、前記書き換え可能メモリの全ての内容を、前記記録媒体に書き込むことを特徴とする請求項1記載の制御装置。
【請求項3】
前記書込手段は、
予め指定した実行プログラムが終了した時点で、前記書き換え可能メモリの全ての内容を、前記記録媒体に書き込むことを特徴とする請求項1または2記載の制御装置。
【請求項4】
前記書込手段は、
予め指定したエラーが発生した時点で、前記書き換え可能メモリの全ての内容を、前記記録媒体に書き込むことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の制御装置。
【請求項5】
前記書込手段は、
書き込み指示の操作が行なわれた時点で、前記書き換え可能メモリの全ての内容を、前記記録媒体に書き込むことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の制御装置。
【請求項6】
前記書込手段は、
予め設定した時刻に到達した時点で、前記書き換え可能メモリの全ての内容を、前記記録媒体に書き込むことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の制御装置。
【請求項7】
前記書き換え可能メモリの全ての内容を書き込む記録媒体の優先順位を設定する設定手段を有することを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の制御装置。
【請求項8】
着脱可能な記録媒体を搭載した画像形成装置であって、
当該画像形成装置上で動作する実行プログラムが前記記録媒体に格納されており、
当該画像形成装置に搭載されている書き換え可能メモリの全ての内容を、前記実行プログラムが格納されている記録媒体に書き込む書込手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
着脱可能な記録媒体を搭載した制御装置で行う制御方法であって、
当該制御装置上で動作する実行プログラムが前記記録媒体に格納されており、
当該制御装置に搭載されている書き換え可能メモリの全ての内容を、前記実行プログラムが格納されている記録媒体に書き込む書込工程を、前記制御装置が行うことを特徴とする制御方法。
【請求項10】
着脱可能な記録媒体を搭載した制御装置に実行させる制御プログラムであって、
当該制御装置上で動作する実行プログラムが前記記録媒体に格納されており、
当該制御装置に搭載されている書き換え可能メモリの全ての内容を、前記実行プログラムが格納されている記録媒体に書き込む書込処理を、前記制御装置に実行させることを特徴とする制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−113248(P2009−113248A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−286455(P2007−286455)
【出願日】平成19年11月2日(2007.11.2)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】