説明

前庭の生体機構を改変するためのシステムおよび方法

本発明は、脳および身体の機能ならびに知覚の管理のためのシステムおよび方法に関する。例えば、本発明は、感覚代行および感覚強化(増強)ならびに運動制御強化のためのシステムおよび方法を提供する。本発明はまた、感覚代行、感覚強化および関連効果を通じて、疾患および病状を治療するための、ならびに身体的および精神的な健康および遂行能力の強化を与えるための、システムおよび方法も提供する。特に、本発明は、例えば、疾患および病状の治療、または前庭機能に関連した遂行能力の強化を目的として、前庭生物学を改変するためのシステムおよび方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
前庭機能に関係する対象の身体的または精神的な遂行能力(performance)を改変するための方法であって、前庭機能に関係する該身体的または精神的な遂行能力が改変されるような条件下で、対象を触覚刺激に曝露させる段階を含む方法。
【請求項2】
改変が、前庭機能に関係する身体的または精神的な遂行能力を強化することを含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前庭機能が平衡感覚(balance)を含む、請求項1記載の方法。
【請求項4】
平衡感覚が、重力面に対する身体の向きの知覚を含む、請求項3記載の方法。
【請求項5】
平衡感覚が、ある身体部分の他の身体部分に対する位置の知覚を含む、請求項3記載の方法。
【請求項6】
平衡感覚が、環境物体に対する身体部分の位置の知覚を含む、請求項3記載の方法。
【請求項7】
対象が、感覚運動協調性機能不全を伴う疾患または病状を有する、請求項1記載の方法。
【請求項8】
対象が、前庭機能障害を伴う疾患または病状を有する、請求項1記載の方法。
【請求項9】
疾患または病状が末梢神経系機能不全に関係する、請求項8記載の方法。
【請求項10】
疾患または病状が中枢神経系機能不全に関係する、請求項8記載の方法。
【請求項11】
疾患または病状が、てんかん、失読症、メニエール病、片頭痛、デバルクマン症候群(Mal de Debarquement syndrome)、動揺視、自閉症および耳鳴からなる群より選択される、請求項8記載の方法。
【請求項12】
対象が両側性前庭機能不全を有する、請求項1記載の方法。
【請求項13】
対象が疾患、病状または医学的介入からの回復期間にある、請求項1記載の方法。
【請求項14】
対象が脳卒中からの回復期間にある、請求項13記載の方法。
【請求項15】
対象が薬物療法からの回復期間にある、請求項13記載の方法。
【請求項16】
対象が平衡障害(loss of balance)を有する、請求項1記載の方法。
【請求項17】
対象が平衡障害のリスクを有する、請求項1記載の方法。
【請求項18】
対象が生物学的年齢に起因する平衡障害のリスクを有する、請求項17記載の方法。
【請求項19】
対象が疾患に起因する平衡障害のリスクを有する、請求項17記載の方法。
【請求項20】
対象が環境に起因する平衡障害のリスクを有する、請求項17記載の方法。
【請求項21】
触覚刺激が対象の舌に対して与えられる、請求項1記載の方法。
【請求項22】
触覚刺激が対象に情報を伝え、該情報が重力面に対する対象の身体の向きに関する、請求項1記載の方法。
【請求項23】
触覚刺激が刺激装置アレイによって与えられる、請求項1記載の方法。
【請求項24】
条件が、改変された身体的または精神的な遂行能力が電気触覚刺激(electrotactile stimulation)の曝露後にある期間にわたって持続することを可能にする条件を含む、請求項1記載の方法。
【請求項25】
期間が1時間を含む、請求項24記載の方法。
【請求項26】
期間が6時間を含む、請求項24記載の方法。
【請求項27】
期間が24時間を含む、請求項24記載の方法。
【請求項28】
期間が1週間を含む、請求項24記載の方法。
【請求項29】
期間が1カ月を含む、請求項24記載の方法。
【請求項30】
期間が6カ月を含む、請求項24記載の方法。
【請求項31】
触覚刺激が電気触覚刺激を含む、請求項1記載の方法。
【請求項32】
前庭機能に関係する対象の身体的または精神的な遂行能力を改変するためのシステムであって、a)環境基準点を基準とした体位または身体の向きに関する情報を収集するセンサー;b)触覚情報を対象に伝達するように構成された刺激装置;ならびにc)i)該センサーから情報を受け取ること;ii)該情報を触覚情報に変換すること;およびiii)該体位または身体の向きを該対象に伝える形態で該刺激装置に該触覚情報を伝達すること、を行うように構成されたプロセッサ、を含むシステム。
【請求項33】
センサーが角運動または線運動のセンサーを含む、請求項32記載のシステム。
【請求項34】
環境基準点が重力面を含む、請求項32記載のシステム。
【請求項35】
刺激装置が電気触覚出力を与える、請求項32記載のシステム。
【請求項36】
刺激装置が刺激装置アレイの部分として与えられる、請求項32記載のシステム。
【請求項37】
刺激装置が、対象の口腔内に収まるように構成されたマウント上に与えられる、請求項32記載のシステム。
【請求項38】
プロセッサが情報を無線通信を介して受け取る、請求項32記載のシステム。
【請求項39】
プロセッサが携帯型筐体内に与えられる、請求項32記載のシステム。
【請求項40】
プロセッサがさらに、対象が触覚情報を位置または向きと関連づけることを可能にする訓練ソフトウエアを実行するように構成されている、請求項32記載のシステム。
【請求項41】
平衡障害を有する対象のリハビリテーションのための方法であって、触覚刺激を、該平衡障害の症状の1つまたは複数が該触覚刺激の曝露後にある期間にわたって改善されるような条件下で該対象に与える段階を含む方法。
【請求項42】
平衡障害が両側性前庭機能不全を含む、請求項41記載の方法。
【請求項43】
触覚刺激が電気触覚刺激を含む、請求項41記載の方法。
【請求項44】
触覚刺激が対象の舌に対して与えられる、請求項41記載の方法。
【請求項45】
期間が1時間を含む、請求項41記載の方法。
【請求項46】
期間が6時間を含む、請求項41記載の方法。
【請求項47】
期間が24時間を含む、請求項41記載の方法。
【請求項48】
期間が1週間を含む、請求項41記載の方法。
【請求項49】
期間が1カ月を含む、請求項41記載の方法。
【請求項50】
期間が6カ月を含む、請求項41記載の方法。
【請求項51】
平衡障害を有する対象を治療するためのシステムであって、a)触覚情報を対象に伝達するように構成された刺激装置、ならびにb)i)対象の体位または身体の向きと相関する知覚可能な事象を生成する訓練プログラムを実行すること、およびii)該体位または身体の向きを該知覚可能な事象と関連づける形態で該刺激装置に触覚情報を伝達すること、を行うように構成されたプロセッサ、を含むシステム。
【請求項52】
刺激装置が電気触覚刺激装置を含む、請求項51記載のシステム。
【請求項53】
知覚可能な事象がディスプレイスクリーン上のビデオ画像を含む、請求項51記載のシステム。
【請求項54】
瞑想またはストレス緩和の身体的または情緒的な利益を得るための方法であって、対象が制御された身体的体位を持続的な期間にわたって維持している間、対象を電気触覚刺激に接触させる段階を含む方法。
【請求項55】
電気触覚刺激が舌の電気触覚刺激を含む、請求項54記載の方法。
【請求項56】
制御された身体的体位が、直立した硬い背もたれを用いた座位を含む、請求項54記載の方法。
【請求項57】
制御された身体的体位が立位を含む、請求項54記載の方法。
【請求項58】
制御された身体的体位が、身体の向きのモニタリングシステムの補助を受けて維持される、請求項54記載の方法。
【請求項59】
身体の向きのモニタリングシステムが、角運動または線運動のセンサー、および該センサーからの情報を電気触覚刺激を介して該対象に伝達するプロセッサを含む、請求項58記載の方法。
【請求項60】
期間が少なくとも10分間である、請求項54記載の方法。
【請求項61】
期間が少なくとも20分間である、請求項54記載の方法。
【請求項62】
身体的または情緒的な利益が運動協調性の改善を含む、請求項54記載の方法。
【請求項63】
身体的または情緒的な利益が睡眠の改善を含む、請求項54記載の方法。
【請求項64】
身体的または情緒的な利益が視覚の改善を含む、請求項54記載の方法。
【請求項65】
身体的または情緒的な利益が認知技能の改善を含む、請求項54記載の方法。
【請求項66】
身体的または情緒的な利益が精神衛生(emotional health)の改善を含む、請求項54記載の方法。
【請求項67】
前庭機能不全を診断するための方法であって、触覚刺激に応答する、前庭機能に関連する対象の技能を測定する段階、および該測定された技能を所定の正常技能値と比較する段階を含む方法。
【請求項68】
技能が平衡感覚を含む、請求項67記載の方法。
【請求項69】
前庭機能不全が両側性前庭機能不全を含む、請求項67記載の方法。
【請求項70】
対象が薬物による治療を受けている、請求項67記載の方法。
【請求項71】
薬物が抗生物質である、請求項70記載の方法。
【請求項72】
抗生物質がゲンタマイシンである、請求項71記載の方法。
【請求項73】
所定の技能値が集団平均から得られる、請求項67記載の方法。
【請求項74】
所定の技能値が以前の時点で対象から得られている、請求項67記載の方法。
【請求項75】
対象の舌を電気触覚刺激に接触させる段階を含む、運動制御障害を伴う疾患または病状を治療する方法。
【請求項76】
対象が発声障害を有する、請求項75記載の方法。
【請求項77】
正常な前庭機能を有する対象における前庭機能を強化するための方法であって、対象の舌を電気触覚刺激に接触させる段階を含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公表番号】特表2007−518469(P2007−518469A)
【公表日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−541468(P2006−541468)
【出願日】平成16年11月26日(2004.11.26)
【国際出願番号】PCT/US2004/039754
【国際公開番号】WO2005/051329
【国際公開日】平成17年6月9日(2005.6.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.コンパクトフラッシュ
2.JAVA
3.WINDOWS
4.Linux
【出願人】(506179642)
【出願人】(506179653)
【出願人】(506180017)
【Fターム(参考)】