説明

加圧可能なシールを有するねじ接合部

ねじ接合部は、1つ又は1対のシールリング(11,11’)であって、シールリングの内面から突出する1つ以上の環状リブ(9)を有する円錐台状断面を備え、ピン(3)のねじ部分の端部の後のピン表面の部分に配置され、シールリングの外側円柱面(25)によりボックス(2)の環状溝(10)の内面と締まったシール用接触をしており、かつシールリングの環状リブ(9)によりピン(3)の外面と締まったシール用接触をしている1つ又は1対のシールリングを具備する。ねじ接合部は接合部の改良されたシール能力を提供するために前記ピンに対しシールリング(11)を加圧する油圧作動手段を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はねじ接合部に関し、特定すると炭化水素産業で使われ、特にオーシーテージー(OCTG)(産油地チューブ品)及び海底採掘適用設備のパイプラインの分野で使う掘削パイプを創るためチューブを連結するねじ接合部に関する。
【背景技術】
【0002】
石油、もっと一般的には炭化水素の探索は近年ハードウエア及びデバイスの意味で益々厳しくなっているが、それは油田及びガス田又はリザーバーがより深く、又は到達し難い場所に、そして海の下に位置しているからである。炭化水素産地の期待と開発は、前に余り重要でなかった高負荷及び腐食の様な環境的挑戦にもっと耐えるハードウエアを求めている。
【0003】
或る適用設備ではねじ接合部は接合シールの変形を受ける。
【0004】
近代的接合部は一般に、通常、接合部の一端又は両端のねじ部分の、適当な応力大きさ用の弾性係数の弾性範囲で干渉する、2面間の接触により作られる金属対金属のシールを用いて設計される。しかしながら、ねじの隙間内への外部流体の貫入を防止するために、金属シールの代わり、又は金属シールと組み合わせた弾性シールが必要となる状況がある。
【0005】
従って、腐食速度を減ずるために、接合部シールが外部又は内部流体の貫入に抵抗すること、又は少なくとも、既に貫入した流体の周囲流体との連続した交換をさせないことが設計要求である。
【0006】
最近、ねじ結合を外部からシールする問題の普及している技術的解決策は、弾性又は複合材料で作られた種々の断面のO−リング又は弾性シールリングを使うことである。
【0007】
複雑な弾性シールリング及び簡単なO−リングはそれらのシール機能を、接合部材の少なくとも1つに関し予め規定された、ピン及びボックス間の直径方向の幾何学的干渉に基づいて行う。前記幾何学的干渉は結合部の組み立て後に、シールリングを弾性的に変形させ、シールとピン及びボックスの各々との間に接触圧力を誘起するように見え、接合部をシールする機械的バリヤを規定する。シールリングの追加的エネルギー付与は変形を増やし、シールリングが収容されるシートへの接着力を増加させる外部流体圧力により提供される。
【0008】
ピン及びボックスの間の接合部をシールするO−リングの例は特許文献1に開示される。O−リングは実質的に同じ直径の環状バックアップリングと接する。環状バックアップリングは半径方向膨張を可能にするように分割され、内周よりも外周が大きい厚さを有する。シールされた接合部が高圧下にあると、シールリングはシールされる部材間の何等かのギャップをカバーするためにバックアップリングを半径方向に広がらせ、例え高温状態でもシール容量を保持し、そしてシールリングがギャップ内に押し出されるのを防止する。圧力は海の深さと共に変わり、O−リングに低い圧力しか作用しない時にシール効率は減じられる。
【0009】
本文献では、接合部への外圧はO−リングに作用する圧力を決める。O−リングに高い接触圧力を要する時は、O−リングと接合部材の間にはより高い幾何学的な干渉を要する。これはシールの破壊を引き起こすかも知れない。
【0010】
O−リングのシール容量の効率を改善するもう1つの方法は幾何学的な干渉を増やすことであるが、これは大抵の場合、シールリングをハウジングより半径方向に大きくすることに依って達成される。しかしながら、シールリングが大きい程、組み立ての時にシールリングは破損に曝され、特に、シールリングがボックス部材内に予め設置され、ピンねじ範囲全体を乗り越えるように強制された時に破損に曝される。
【0011】
この場合、他の欠点が生ずる。楕円度、偏心、しわの様な製造過程で生ずる幾つかの幾何学的な結合変数は、シール面の円周全体上で不均一な干渉を招き、不均一な接触圧力を生じ、シール容量を減ずる。
【0012】
実際に、幾何学的な干渉によるシール容量は、破損されずに、ねじ及び何等かの他の干渉面を横切って組み立てられる時に、引かれる能力に関連する弾性的要素の形状、主に半径方向寸法及び長さによって限定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】米国特許第6,173,968号明細書
【発明の概要】
【0014】
従って、本発明の目的は前記欠点を克服するねじ接合部を提供することである。
【0015】
本発明の主要な目的は、簡単で信頼性のある初期の組み立てと、動作時の高いシール効率と、を共に保証する革新的シールリングを有する接合部を提供することである。
【0016】
上記目的は、軸線を規定しているねじ接合部であって、ピンとして規定される雄ねじチューブ及びボックスとして規定される雌ねじチューブを備え、該ピンが該ボックス内に組み入れられるよう適合されており、外側円柱面と、突出する1つ以上の環状リブを有する内面と、円錐台形の少なくとも1部分を有する第1ベース及び該第1ベースと軸線方向で相対し円錐台形の少なくとも1部分を有する第2ベースとを有するシールリングを備え、該第1及び第2ベースが軸線の方へ傾斜しており、それにより該外面が該内面よりも幅広く、シールリングはピンとボックスの間に間挿され、外側円柱面によりボックスの環状溝の内面と緊密なシール接触をしており、かつ、環状リブによりピンの外面と緊密なシール接触をしており、ねじ接合部の改良したシール能力を提供するようにピンに対してシールリングを加圧するように油圧駆動手段が設けられているねじチューブ接合部による本発明により達成される。
【0017】
本発明のねじ接合部では、シールリングはボックス部材内に収容され、外部に噴射される流体の加圧により駆動及びエネルギー付与されており、この流体の噴射及び加圧は該ボックス部材に固定された逆止め弁を経由してもたらされる。
【0018】
シールリング用のハウジングは、ねじ接合部のボックス部材内に形成された環状溝である。このハウジングはシールリングを収容し、加圧流体により賦活される前にシールリングを衝撃から保護する。このハウジングはシールリングを抱き、そのエネルギー獲得を可能にする流体密封型のキャビテイを提供するように構成されている。
【0019】
このシールを組み入れるねじ接合部のボックスは、シールリングが円柱面、有利なのはチューブボデイの円柱面、上で作動されるような仕方で作られ、従って、ピンは修正される必要がない。このような仕方で、引っ張り負荷の中で接合部の性能は完全のまま保たれる。
【0020】
環状溝、逆止め弁、そしてシールリングの3者は完全にボックスの厚壁内に収容され、これによってシールシステムを保護するのみならず、結合の設計及び性能をも保存する利点を有する。有限要素法解析(FEA)を介した全体設計及び原寸寸法テストは、シールリングの環状溝との最適な相互作用を産み出し、本発明のねじ接合部は高い軸方向負荷に耐えることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0021】
上記及び他の目的は下記の詳細な説明と添付する図面を参照することにより更に容易に明らかになる。
【図1】本発明による接合部の部分的断面の斜視図を示す。
【図2】本発明による接合部の実施例の軸線方向平面に沿った断面図を示す。
【図2a】本発明による接合部のボックスの詳細の軸線方向平面に沿った断面図を示す。
【図3】本発明による接合部の要素の実施例の軸線方向平面に沿った断面図を示す。
【図4】本発明による接合部の要素のもう1つの実施例の軸線方向平面に沿った断面図を示す。
【図5】本発明による接合部の要素のもう1つの実施例の軸線方向平面に沿った断面図を示す。
【図6】第1作用段階に於ける本発明による接合部の拡大特定部の断面図を示す。
【図7】第2作用段階に於ける本発明による接合部の拡大特定部の断面図を示す。
【図8】本発明による接合部のボックスのもう1つの実施例の軸線方向平面に沿った断面図を示す。
【実施例1】
【0022】
図面を特に参照するに、公称外径Dを有する一般的にピンとも呼ばれる雄のチューブ3と、外径D1の、一般的にボックスとも呼ばれる雌のパイプ2と、の2本のチューブを連結する参照数字1で全体的に示めされるねじ接合部が図示されている。
【0023】
ピンすなわちチューブ3は適当な外形、例えば台形、の雄ねじを有するねじ部分5を備え、ボックスすなわちパイプ2は雌ねじを有する雌ねじ部分4を備える。これらパイプ、ピン及びボックスの共通の軸線がAで示される。
【0024】
ボックス2はノーズ6で終っている。このノーズ6に近いボックス2の部分はねじが切られていない面7を有する。
【0025】
ねじ接合部1がピンのノーズとボックスの肩部の間に内側の金属対金属シールを有する(図には示されてない)ことは好ましいが、しかし必要なことではない。
【0026】
図1の実施例を特に参照すると、ねじ4の端部とノーズ6の間のボックス2の部分上に作られる環状溝10として構成されるハウジングが設けられ、このハウジングは、ねじ接合部1が組み立てられる時に外側シールを形成するシールリング11を収容する。
【0027】
大抵の場合、シールリング11はボックス2と、ピン3すなわちチューブのボデイと、
の間に置かれる外側シールの機能を行う。
【0028】
シールリング11は、外部流体のねじ接合部1のねじ帯域内への漏れを防止する。しかしながら、シールリング11は、もし必要なら、ねじ接合部の他の部分内で使われてもよい。
【0029】
シールリング11は、外部流体が噴射されて、弁を通してハウジング内に加圧された時に作動され、室13内に発生したこの圧力が面25上に作用して、シールリング11を変形して、ハウジング10の側部14,15,16,17及びピン3の両者に対するようにシールリング11を押して、ねじ接合部1をシールする機械的バリヤを作るようになる。
【0030】
図6に示す位置に対応して、溝又はハウジング10は、駆動流体の噴射の前はシールリングを保持し、隠匿して保護する。シールリングと一緒に、ハウジングは、作動流体が噴射されて弁20を介して加圧された時、流体密封の環状圧力室を構成する。弁20は逆止め弁であり、ボックス2に固定され、弁の先端は、弁への損傷又は操作者への危険を避けるために、ボックス面と同じになるのが好適である。作動流体の噴射と、続くシール用システムのエネルギー付与及び賦活は、ねじ接合部1が最終組み立て位置になった後に行われる。
【0031】
シールリング11は、ボックスに沿うハウジングの位置に依り、ピン部材3又はチューブボデイの円柱面に対するように作動される。シールリング11がピン3と接触するこの面は、ロール加工か又は機械加工されるかの何れかであり、ねじの逃げ部分を有する帯域にも対応して有利であるが、他の仕方を取ってよい。この仕方では、ピンの形状は修正されず、従って、ねじ接合部の引っ張り効率は影響されずに留まる。
【0032】
作動流体は、オイル、グリース、ドープ、ゲル、他の又は噴射後に固化するポリマーの様な、高粘性又は低粘性の流体か、或いは実際に、ねじ結合部の外部にある流体、すなわちシールがねじ接合部内への漏れを防止しようと意図している同じ流体か、何れであってもよい。
【0033】
本発明の利点は、シールリング11が、組み立ての時、隠匿されて留まるので、保護され、そしてどんな種類の損傷も受けることを防止されることであり、この目的は接合部性能に影響することなく達成される。
【0034】
本発明のもう1つの利点はシール用システムにより展開される接触圧力が作動流体の圧力に比例しており、この圧力は良く知られており、作動流体を噴射して加圧する瞬間に規定されている、ことである。他方、作動圧力の大きさはねじ接合部の外部の流体により発生される圧力から完全に独立している。更に、シールリング11により作られる接触圧力も、楕円度、偏心、しわ及び結合の種類の様な接合部自身の幾何学的パラメーターから独立しており、そしてシール及び接触部の両範囲の構造、形状、長さがねじ接合部の種類から独立した変数である時、ねじ接合部1の円周全体に亘り均一である。
【0035】
シールリング11の内面は複数の突出するリブ9を有するよう構成され、従ってシールリングが負荷を受けた時に隣接リブ9が外部流体に対して多数の連続するバリヤを設けるので、シール能力を付加する。もし、1つ以上のバリヤが漏れるなら、なお次のバリヤが外圧に耐え、充分なシール能力を保証する。
【0036】
図2に示すねじ接合部1の第1の実施例では、環状溝形状は軸線方向の断面でダブテイル(ばち形)又は楔の形を有している。すなわちその形は、軸線Aに平行に測定した断面幅が軸線の方向に減少し、2つの横方向の面16,17が互の方に傾斜されている。
【0037】
この実施例で、溝は又相互に相対し、平行な2つの環状の平面14,15を有するのが好適である。溝10のこの特別な形状は、ねじ接合部1が組み立てられる時に、シールリング11を収縮させ、環状室13内の作動流体により押される時に、エネルギー付与される。
【0038】
軸線方向の平面上のシールリング11の断面は、溝10内に収容されるように構成され、種々の代わりの形状を有しており、その形状の幾つかが図5に示され、溝10の形状を補っている。この形状では円錐台形の部分を有する第1ベース26と、第1ベースと軸線方向で相対する円錐台形の部分を有する第2ベース27と、を有し、第1及び第2ベース26及び27は軸線Aの方へ傾斜しているので、その外面25はリブ9を有するシールリングの内面より幅広である。
【0039】
図2aに示す、溝10の代わりの実施例では、溝10は簡単なばち形の断面を有し、組み合わせられるシールリング11は図3及び4に示すものに似た形を有するのが好ましい。
【0040】
図3及び5の実施例では、シールリング11は又、環の形を有する、各第1及び第2ベースの部分28,29を有する。
【0041】
これらの形のシールリング11は最適の接触面と最適のシールリング変形を生ずる。
【0042】
溝10の半径方向深さとシールリング11の厚さと、はボックス2の壁厚さに依り、室13が加圧されない時にシールを溝10内に完全に隠匿する要求を考慮して規定される。
【0043】
溝10は約15mmの幅を有し、シールリングは、溝の形状、シールリングの形と材料、作動流体の種類と圧力に依り、溝の幅に対して類似の、より小さい、より大きい又は等しい幅を有する。
【0044】
室13の圧力は約6894.8hPa[約100ピーエスアイ(6.89バール)]と約34.474MPa[約5000ピーエスアイ(344.73バール)]の間の値に設定されてもよい。この範囲は、過渡及び定常の両状態で運転条件の期待範囲に好適な良好なシールリング変形パターンと、シールの完全性を評価するのに必要な、集中点での最適な変形/応力比と、を与える。この様な大きさの圧力のもう1つの利点は、流体密封キャビテイを評価するのに必要なシールと溝の間の良好な接触パターンと、接合部シール容量を評価するのに必要な、シールとピンの間の良好な大きさ及び接触パターンと、である。
【0045】
シールリング11を加圧する作動流体は、オイル、グリース、ドープ、ゲル、他の又は噴射後に固化するポリマーの様な、高粘性又は低粘性流体か、又は、実際に、連結部の外部にある流体、すなわち、シールが接合部内に漏れるのを防止する同じ流体か、何れかを有してもよい。
【0046】
ねじ接合部1の追加の利点は接合部の引っ張り効率がこのシールリング11により改良され得ることである。このシールリングは、ピン上へ予め設置される場合に、シールリングがねじ上を引かれねばならぬので、ピン上への予めの設置に際し、接合部がシールリングの破損を防止する様にされる時、ねじの端部にねじの逃げの帯域(すなわち、切頭型頂上を有するねじ)を作るのを不要にする。最悪の応力条件は、ピンノーズより大きい直径を有するねじの最後の帯域のシールリング上で発生するが、これがねじの切頭される理由である。従って、この様な場合、シールリング11を保護するために価値のあるねじ高さが失われる。これと反対に、本発明のねじ接合部は、もし構造的理由で要求されるなら、
ねじ帯域を伸ばすことを可能にするか又は切頭ねじ山又は頂上の消えるねじ山の使用を避けることを可能にするが、それはシールリングがシールリングをボックス内に隠匿し、保護するボックスの溝内に設置されるからである。
【0047】
図8を特に参照すると、ボックス2内に形成された2つの環状溝10,10’内に挿入された2つのシールリング11,11’を有する、本発明の接合部のもう1つの実施例が示される。この実施例では、1つのシールリング11は、組み立て後、ねじ部分5の後のピン3の部分に面するノーズ6の近くのボックスの部分内に位置付けられる。第2のシールリング11’は、組み立て後、ノーズに近いピン3の先頭部分に面するボックス2のねじ無し部分内に位置付けられる。
【0048】
この実施例では、シールリング11’は、シールリング11の様に、上記説明の変形部品の1つにより形成されてもよい。代わりに、最もよいシール結果を得るために適当であるなら、第1シールリングは上記で説明した中の1つの変形部品に依り、第2シールリングが異なる変形部品による様に、シールリング11と11’が相互に異なるように形成されてもよい。
【0049】
ねじ接合部の或る特定の実施例では、2つのシールリングは、1つのシールリングにより印加される圧力がもう1つより大きいか、又は小さいか、何れかになるよう、異なる圧力の作動流体で作動されてもよい。
【0050】
代わりに、図に示されないもう1つの実施例では、ねじ接合部1は図8に示す位置のシールリング11のみを有し、シールリング11’無しで、使われてもよい。この実施例は、必ずしも必要なことではないが、例えば、ピン3のノーズの近傍に配置された金属対金属シールと組み合わされて使われてもよい。本発明のねじ接合部は、ねじ接合部の種々の実施例では、殆ど完全に漏れを防止し、充分な締まりを提供する。
【0051】
本発明は特に海底採掘適用設備に於ける、石油及びガス産業用のオーシーテージー及びパイプライン接続の分野で使われるのが好ましい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸線(A)を規定しているねじ接合部(1)であって、ピンとして規定される雄ねじチューブ(3)及びボックスとして規定される雌ねじチューブ(2)を備え、該ピン(3)が該ボックス(2)内に組み入れられるように適合されており、外側円柱面(25)と、突出する1つ以上の環状リブ(9)を有する内面と、円錐台形の少なくとも1部分を有する第1ベース(26)及び該第1ベースと軸線方向で相対し円錐台形の少なくとも1部分を有する第2ベース(27)とを有するシールリング(11)を備え、該第1(26)及び第2(27)ベースが軸線(A)の方へ傾斜しており、それにより外面が内面よりも幅が広く、該シールリング(11)が該ピン(3)と該ボックス(2)の間に間挿され、シールリングの外側円柱面(25)によりボックス(2)の環状溝(10)の内面と緊密なシール接触をしており、かつ、シールリングの環状リブ(9)によりピン(3)の外面と緊密なシール接触をしており、接合部の改良したシール能力を提供するように前記ピンに対してシールリング(11)を加圧するように出来る油圧駆動手段が設けられているねじ接合部。
【請求項2】
シールリング(11)が均一直径のシールリングの外側円柱面(25)を備える請求項1記載のねじ接合部。
【請求項3】
シールリング(11)がシールリングの内面上に突出する環状リブ(9)を備える請求項2記載のねじ接合部。
【請求項4】
第1及び第2ベースが軸線(A)により近いそれぞれの環形の部分(28,29)を有する請求項1記載のねじ接合部。
【請求項5】
シールリング(11)がポリマー材料で作られてる請求項1記載のねじ接合部。
【請求項6】
溝(10)が軸線方向の平面上の断面でばち形を有する請求項1記載のねじ接合部。
【請求項7】
弁がボックスの外面と同一面である請求項1記載のねじ接合部。
【請求項8】
シールリング(11)がボックス(2)のノーズ(6)の近位のねじ部分の第1端部と前記ノーズ(6)の間に収容される請求項1から7の何れか1つに記載のねじ接合部。
【請求項9】
ボックス(2)のノーズ(6)から遠位のねじ部分(5)の第2端部を超えて収容された第2シールリング(11’)が設けられている請求項8記載のねじ接合部。
【請求項10】
シールリング(11’)がボックス(2)のノーズから遠位のねじ部分(5)の端部を超えて収容される請求項1から7の何れか1つに記載のねじ接合部。
【請求項11】
シールリング(11,11’)がピン及びボックスのねじのない部分に配置される請求項9又は10の何れかに記載のねじ接合部。

【図1】
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【図2】
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【図2a】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2010−532843(P2010−532843A)
【公表日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−513901(P2010−513901)
【出願日】平成20年6月25日(2008.6.25)
【国際出願番号】PCT/EP2008/058073
【国際公開番号】WO2009/000851
【国際公開日】平成20年12月31日(2008.12.31)
【出願人】(504415946)テナリス・コネクシヨンズ・アクチエンゲゼルシヤフト (15)
【Fターム(参考)】