説明

加熱コーティングを有する透明な窓ガラス

本発明は、電気加熱コーティング(2)を有する透明な窓ガラス(1)であって、電気加熱コーティング(2)が、窓ガラス表面の大部分に広がり、特には視界(4R)に広がるとともに、低い電気抵抗を有する少なくとも2つのバスバー(5、6)へと電気的に接続されており、バスバーへと電気供給電圧が加えられると、コーティングによって定められる加熱領域に電流が流れる透明な窓ガラス(1)に関する。本発明によれば、ワイヤおよび/または印刷による導電路などといった低い電気抵抗の導電要素(8、8’)を備える加熱要素(7)が、表面のうちのコーティング(2)によって加熱されない領域であって、好ましくはコーティング(2)と同じ面の透明な窓ガラス(1)の縁に位置する領域に設けられる。その結果、表面の前記領域の独立した加熱を得ることができる一方で、比較的高い電気抵抗を有するコーティング内の電流の経路を短縮することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気加熱コーティングを有する透明な窓ガラスであって、請求項1のプリアンブルに記載の事項を有する窓ガラスに関する。
【背景技術】
【0002】
特には自動車のフロントガラスの市場において、加熱型であって、加熱自体を可能な限り知覚することができず、あるいは加熱自体が可能な限り視覚的妨げになることがないフロントガラスについて、強い需要が存在している。したがって、窓ガラスの加熱用の透明なコーティングが、ますます求められるようになってきている。
【0003】
光の吸収が少ない加熱コーティングに一般的な1つの問題は、それらの表面抵抗が依然として比較的大きく、加熱すべき窓ガラスの寸法が大きい場合や、電流の経路が長い場合に、車上の通常の電圧を上回る高い供給電圧が常に必要になる点にある。表面抵抗を下げることが望まれる場合、結果として、現時点において知られている積層系においては、導電層を厚くせざるを得ず、可視光の透過が減少してしまうと考えられる。
【0004】
このような技術的理由ゆえ、通常の車上の電圧を問題なく供給することができるワイヤ加熱式の窓ガラスを装着することが、現時点においては依然として好ましい。しかしながら、加熱領域をきわめて細いワイヤとして取り入れてなるこれらの複合窓ガラスは、すべての顧客にとって受け入れられるものではない。
【0005】
また、そのようなワイヤ加熱式の窓ガラスに、複合体の形式の熱絶縁透明コーティングを設けることも知られている(国際公開第2006/024809号パンフレット)。
【0006】
加熱コーティングにおける別の問題は、それらを透明な窓ガラスの全表面に対して一様に適用することが場合によっては不可能であり、むしろ1つ以上の中断部(「通信窓」と呼ばれる)を設けることが必要であるという事実ゆえ、加熱電流の流れが損なわれ、場合によってはそれらの縁において高温点が形成される点にある。このような通信窓は、もともとは短波または赤外線を反射するコーティングを、局所的に特定のデータストリームまたは信号に対してより透過性にするものである。
【0007】
そのようなコーティングへと加熱電流を注入し、そのようなコーティングから加熱電流を取り出すために、ストリップまたはバスバーの形態の少なくとも一対の電極が設けられるが、それらの電極は、層の表面へと可能な限り一様に電流を注入し、広い正面へと分配させなければならない。幅が高さよりも大幅に大きい自動車の窓ガラスにおいては、バスバーは、多くの場合に、加熱電流が窓ガラスの高さを横切るより短い経路を流れることができるよう、窓ガラスの長辺(取り付け状態での上辺および下辺)に沿って配置される。同様に、前記の通信窓も、通常は窓ガラスの上辺に位置し、数センチメートルの幅にわたって広がっている。
【0008】
国際公開第00/72635号パンフレットが、IR反射コーティングと、表面コーティングを除去または省略することによってもたらされた通信窓とが設けられた透明な基材について記載している。
【0009】
また、独国特許第3644297号明細書から、自動車のフロントガラスの加熱コーティングが分割されているいくつかの例が知られている。やはり、分割を、表面の層が設けられていない領域によって生成することができ、さらには/あるいは機械的またはレーザ放射を使用して形成される切り込みによって生成することができる。そのような分割または切り込みは、コーティングされた表面内の電流の流れを狙い通りの方法で調節および偏向させるために使用され、該当の表面において電流密度が可能な限り一様であるように保証しなければならない。
【0010】
国際公開第2004/032569号パンフレットが、加熱コーティングを有する透明な窓ガラスの別の構成を教示しており、コーティングに形成される分割線によって、やはり表面において一様な加熱力を得ようとしている。
【0011】
独国特許第2936398号明細書は、加熱コーティングを有する透明な窓ガラスにおいて、バスバーとコーティングとの間の変わり目における電流スパイクを防止するための手段に関する。概して、その目的は、バスバーにより大きな電気抵抗を有する材料または形状を使用し、あるいは中間抵抗を備えることによって、コーティングとバスバーとの間の抵抗の突然の相違を小さくすることにある。コーティングについて、1から10オームパースクエアという表面抵抗が提案されている。前記文献に記載されている多数の実施形態のうちの1つでは、それぞれのバスバーにおいて、反対側のバスバーへと向かう側が、波形に製作されている。この例では、加熱コーティングへと向かうスパイクの形成が、回避されるに相違ない。この手法は、バスバーとコーティングとの間の変わり目の線を大幅に延長し、この変わり目における電流密度を下げようとするものである。しかしながら、これらの手段はすべて、加熱層に比較的低い電圧を供給するためには適していないように見受けられる。
【0012】
また、電気加熱へと適用できる窓ガラスにおいて、バスバーから直ちに加熱領域へと延びる導電路またはワイヤの形態の低オーム抵抗の導電要素により、層によって覆われた表面の領域にバスバーを実際に延ばすことによって、コーティングを通る電流の経路を短縮することが知られている(独国特許第102004050158号明細書)。しかしながら、この技術的解決策においては、バスバーに直接隣接する層の領域において、加熱力が小さすぎる可能性がある。
【0013】
すでに何度か述べたバスバーを、窓ガラスにコーティングを設ける前または設けた後で、印刷(スクリーン印刷)によって形成することができ、あるいは金属(好ましくは、(すずめっきした)銅)の薄片をはんだ付けすることによって形成することができる。印刷によるバスバーと金属片との組み合わせも存在する(例えば、独国特許第19829151号明細書を参照)。当然ながら、バスバーは、多くの場合、細いストリップの形態であるが、不透明である。したがって、視覚的な理由で、それらは常に、該当の透明な窓ガラスの外縁の付近に配置される。多くの場合、それらを、不透明な縁のコーティング(やはり、スクリーン印刷によって形成される)によって隠すことができる。同様に、前記の通信窓も、これら縁のコーティングが送信される放射にとって充分に透過性である限りにおいて、これら縁のコーティングによって隠すことができる。
【0014】
標準的な自動車のフロントガラスでは、これらの不透明なコーティングが、枠の形態で形成され、そのような枠のもう1つの機能は、窓ガラスと車体との間に接着されるアセンブリを紫外線に対して保護することにある。これらの枠が、窓ガラスの視界を囲む。さらに、フロントガラスにおいて、画面の中央の視覚への妨げ(例えば、色、ワイヤ、または他の損傷)が存在し得ない視界Aと、縁に近い視界Bとの間で、区別が行われる。
【0015】
最後に、ワイパーによって拭かれる自動車の窓ガラスについて、ワイパーの停止位置または格納位置に別途の加熱を設けることが知られている。欧州特許第849977号明細書が、この格納領域のみをカバーするワイヤループによる加熱を記載している。対照的に、米国特許第5434384号明細書および独国特許第10160806号明細書が、加熱層を備える加熱式の窓ガラスであって、ワイパー停止領域のための特定の加熱場所が、加熱領域から分離され、専用のバスバーを備える窓ガラスを開示している。
【0016】
また、赤外データ送信の放射を通過させるように設計された車両の窓ガラスの表面の限定された領域に、凝縮、着雪、および/または氷結によるこの領域の赤外送信の低下を防止しなければならない別途の加熱要素を設けることも知られている(独国特許第102004054161号明細書)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【特許文献1】国際公開第2006/024809号パンフレット
【特許文献2】国際公開第00/72635号パンフレット
【特許文献3】独国特許第3644297号明細書
【特許文献4】国際公開第2004/032569号パンフレット
【特許文献5】独国特許第2936398号明細書
【特許文献6】独国特許第102004050158号明細書
【特許文献7】独国特許第19829151号明細書
【特許文献8】欧州特許第849977号明細書
【特許文献9】米国特許第5434384号明細書
【特許文献10】独国特許第10160806号明細書
【特許文献11】独国特許第102004054161号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本発明の目的は、加熱コーティングを有する別の透明な窓ガラスであって、比較的低い供給電圧で動作することが可能であるにもかかわらず、一様な熱の分布ならびに窓ガラスの表面の一部領域(例えば、ワイパーを格納するための領域または他の一部領域(例えば、センサ窓など))の確実な加熱をもたらす窓ガラスを提供することにある。視覚的な理由で、これらの領域は、好ましくはそれぞれの窓ガラスの縁に位置するであろう。
【課題を解決するための手段】
【0019】
この目的は、本発明によれば、請求項1の特徴によって達成される。従属請求項の特徴が、本発明の有利な実施形態を有する。
【0020】
コーティングによる加熱に代えて、別途または所定の縁領域、特にはワイパーの停止領域に、ワイヤおよび/または印刷による導電路によって形成される加熱抵抗を備える別途の加熱要素による加熱を提供することで、いくつかの利点を達成することが可能になり、あるいはこれまでの窓ガラスに影響を及ぼしている特定の欠点を回避することができる。
【0021】
詳しくは、層の加熱領域が前記縁領域によって狭くされると、高抵抗のコーティングを通過する電流の経路が先験的に短くなり、したがって比較的低い供給電圧で動作することが可能である。必要であれば、1つの有利な実施形態によれば、低電気抵抗の追加の導電要素を使用してバスバーの間の距離を知られている方法で短縮することも可能である。
【0022】
縁領域のための別個の加熱要素は、コーティングと同じ面に配置されるが、この縁領域を別個または独立に加熱でき、したがってきわめて迅速かつきわめて効率的に加熱できることも保証し、前記の追加の導電要素が加熱コーティングのためのバスバーに設けられるとき、加熱力の減少が考えられないことを保証する。
【0023】
明らかに、この構成は、安全な運転のために中央の視界において視覚が良好であることが必要であるフロントガラスの場合に、絶対的に好ましく使用されるが、本発明による加熱窓ガラスは、車両の他の場所(例えば、後部窓または横窓)にも、他の可動の機械および装置にも、建物にも取り付けることが可能である。
【0024】
車両に適用される場合、本発明による実施形態は、特にはフロントガラスの加熱に車上の通常の12から14VのDC電圧を直接供給できるようにし、これは、当然ながら、可能な限り低い電気抵抗を有するコーティングにきわめて良く対応する。随意による追加の導電要素の長さは、それぞれのコーティングの有効な表面抵抗に従って設定され、コーティング自体の導電性が良好であるほど、導電要素は短くてもよい。
【0025】
同様に、この構成は、コーティングを、設けられる通信窓という考えられる例外を除き、透明な窓ガラスの全表面に保持することを可能し、したがってマスキングの配置またはコーティングの除去が不要である。この方法で、コーティングの肯定的な特性、すなわち特には全表面にわたる赤外線の反射(熱絶縁)および一様な彩色が、維持される。
【0026】
可能な限り細い追加の導電要素は、窓ガラスを通しての視覚を、ほぼ知覚できない方法でしか妨げない。
【0027】
加熱コーティングによって加熱される領域を加熱要素によって加熱される領域から分離するために、2つの加熱領域の間のコーティングが、例えばコーティングの切断の線によって電気的に分離され、あるいはコーティングが加熱要素において不活化される。別の実施形態においては、加熱要素によって加熱される表面領域が、好ましくはコーティングを有さない。
【0028】
透明な窓ガラスが、実質的にすべての場合において、コーティング自体が複合体の内部に位置する面に配置される複合窓ガラスである点に鑑み、導電要素を、印刷に代えて、それ自身は知られている方法で複合体の接着フィルムへと固定され、次いでフィルムとともにコーティングへと適用されて、コーティングに電気的に接触する薄いワイヤによって製造することも可能である。この接触は、複合窓ガラスの最終的な接合の後に、長期にわたって安定である。
【0029】
スクリーン印刷による構造の形態で製造される場合、導電要素は、好ましくはコーティングが形成される前に、基材(ガラスまたはプラスチック製の窓ガラス、あるいはプラスチックフィルム)へと適用される。これは、バスバーの設置と一緒に1回の作業で実行することができる。
【0030】
また、低い電気抵抗を有するこれらの導電要素によって、実質的に窓ガラスの縁においてコーティングに形成された通信窓を、高温点を形成する危険なく、またぐことも可能である。これらの通信窓の横縁の知られている問題ある領域に存在する電流が、導電要素によってきわめて大きく減らされる。
【0031】
本発明の主題のさらなる詳細および利点が、車両のフロントガラスの2つの典型的な実施形態の図、およびそれらの実施形態の以下の詳細な説明から、明らかになるであろう。
【0032】
これらの図は、特定の縮尺を持たない簡略化した表現である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】視野内の電気加熱コーティングと、縁領域の追加の加熱要素とを備える透明な窓ガラスの一実施形態を示している。
【図2】別途の加熱要素の一変形例を備える第2の実施形態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0034】
図1において、導電性であって完全に透明であるコーティング2が、それ自身は知られている方法で、実質的に台形の複合加熱窓ガラス1へと取り入れられている。
【0035】
2Tによって指し示されている破線が、連続的なコート面の外縁が、すべての辺において、複合窓ガラス1の外縁に対して内側へとわずかに後退させられており、あるいは縁のストリップが、全体的なコーティングから分離されている旨を示している。その結果、一方では、外側へと向かう電気的な絶縁がもたらされ、他方では、外縁から到来する腐食の攻撃に対するコーティングの保護がもたらされている。外縁2Tを、窓ガラスの縁に沿ってコーティングを除去することによって後退させることができ、コーティングを設ける際に基材をマスクすることによって後退させることができ、あるいは窓ガラスの外縁に沿ってコーティングを貫く外周の分離線をたどることによって後退させることができる。これは、絶縁および腐食防止の両方にとって充分であろう。
【0036】
コーティング自体は、好ましくは、それ自身は知られている方法で、窓ガラスの曲げに必要な650℃を超える温度に損傷を受けることなく耐え、すなわち光学、熱反射、および電気の各特性が損なわれることなく耐える少なくとも1つ、好ましくは複数の金属製の部分層(好ましくは、銀で形成される)を備える高い熱負荷に耐えることができる多層系で構成される。金属層の他に、この多層系は、反射防止層および場合によってはストップ層など、他の部分層をさらに含む。本発明の意図する目的に使用することができる多層系が、例えば欧州特許第1412300号明細書に開示されている。
【0037】
しかしながら、本発明に関しては、より熱容量の小さい他の導電多層系を使用することも可能であり、特には剛なガラスまたはプラスチック製の窓ガラスへと直接形成されるのではなく、プラスチックフィルム(好ましくは、PETフィルム)に形成される多層系を使用することも可能である。これらの多層系はすべて、好ましくはスパッタリング(マグネトロン陰極スパッタリング)によって形成される。
【0038】
前記した形式の現在の多層系の表面抵抗は、1から5Ω/□の間である。そのような多層系が設けられた車両のフロントガラスは、欧州標準により、少なくとも75%という全体としての光の透過率に達しなくてはならない。これは、多層系のみでは、さらに高い光透過率をもたらさなければならないことを意味する。残念ながら、より高い光透過性を求めることは、コーティングについて可能な限り低い表面抵抗を達成しようとする要請に矛盾する。導電部分層は、厚さが厚いほど、よりよく電流を導くが、透明度は低くなる。
【0039】
しかしながら、コーティング2の組成および製造は、本発明においてはあまり重要でないため、これ以上は説明しない。
【0040】
複合窓ガラス1の縁には、不透明色の層4が、枠の形態で形成され、その内縁4Rが、透明な窓ガラス1の視野を囲んでおり、あるいは換言すると、透明な窓ガラス1の視野の外縁を形成している。この層4は、コーティング2の平面とは異なる複合窓ガラスの平面(複合窓ガラスの内側または外側に位置する)に位置することができる。この層4は、仕上がった窓ガラスを車体へと貼り付ける接着剤のビードのための紫外線保護層として機能する。さらに、層4は、窓ガラス1の追加の電気機能を接続するための要素のための光マスクとして機能する。しかしながら、層4は、コーティング2の導電性には、いかなる影響も有さない。
【0041】
したがって、カラー層4によって覆われた表面の領域において、複合窓ガラス1の上縁に沿って、第1のバスバー5を見て取ることができ、下縁に沿って、第2のバスバー6を見て取ることができる。2つのバスバー5、6は、それ自身は知られている方法で、コーティング2へと電気的に接続されている。
【0042】
多くの自動車のフロントガラスには、着色されているが透明である帯(「フィルタ帯」)が、上縁に沿って設けられており、特には太陽光線による幻惑を少なくする。本明細書に記載の窓ガラスも、そのようなフィルタ帯を含むことができ、その下方の境界線が、ここでは選択肢として、破線BFによって示されている。この境界の下方において、窓ガラスの視界は無色透明であるが、この境界の上方では、多少なりとも半透明であって、着色および/または彩色されている。
【0043】
ここで、実際の窓ガラス(フロントガラス)において、高さ/幅の比が実質的に互角であることができ、すなわちバスバーが上縁および下縁に沿って配置される場合、コーティング内の電流経路がきわめて長くなり得ることを、指摘しておかなければならない。
【0044】
複合窓ガラス1は、一般に、2つの剛なガラスおよび/またはプラスチック製の窓と、それらを表面にて互いに接合する接着層(例えば、ポリビニルブチラール(PVB)、エチレン/ビニルアセテート(EVA)、またはポリウレタン(PU)で作られた熱可塑性接着フィルム)とで構成される。コーティング2ならびにバスバー5および6は、剛な窓のうちの一方において、この複合体の内側に位置する方の表面に適用され、随意により、接着層が剛な窓へと接合および接着される前に、窓と同時に熱間で曲げられる。
【0045】
バスバー5および6を、複合体の各層の組み立ての最後において、窓ガラスの表面へと取り付けられ、コーティング2に電気的に接触させられる薄くて細い金属フィルムの帯(銅またはアルミニウム製)で構成することができる。しかしながら、電気的な接触を、バスバー5および6をはんだ付け、または印刷することによって、もたらすことも可能である。その後のオートクレーブでの処理において、バスバーとコーティングとの間の接触が、熱および圧力の作用によって確実にされる。
【0046】
すでに示したとおり、バスバー5および6を、変形例または補完として、窓の曲げの際に焼き固められる導電ペーストによる印刷によって形成することができる。これは、金属帯の線分を設置することに比べ、明らかに安価でもある。しかしながら、印刷によるバスバーの電気抵抗は、連続的な工業生産において、金属フィルムの帯よりも常に大きい。したがって、金属フィルムまたはスクリーン印刷によるバスバーの形成の選択は、個々の窓ガラスの種類に依存してのみ可能であり、場合によっては加熱システム全体の抵抗に依存してのみ可能である。
【0047】
しかしながら、コーティング2に比べると、バスバー5および6は、常に無視できる程度の電気抵抗しか有さず、加熱の作動時に、実質的に加熱することがない。
【0048】
複合窓ガラス1に、それ自身は知られている方法で、別個に電気を供給することができる2つ(または、3つ以上)の加熱領域を設けること(例えば、窓ガラスの中央での垂直な分割)が可能であり、それらの領域は、当然ながら、別個の外部コネクタによってそれぞれの電圧源へと接続されなければならない。この場合、両方の加熱領域のために共通の接地導体を使用することができ、したがってバスバー5またはバスバー6のみを、2つの部分へと分割すればよく、他方のバスバーは連続的であってもよい。第1の実施形態では、4つの外部コネクタが必要になるのに対し、第2の実施形態では、3つだけでよい。
【0049】
ここに示した加熱領域が1つだけである実施形態においては、加熱電流が、広い正面を横切ってバスバー5および6の間を窓ガラス1の最短の寸法の方向(垂直方向)に流れる。上側のバスバー5が、バスバー6と一緒に或る地点において外部に向かって電気的に接触できるような方法で、上部から窓ガラスの下縁に向かって、コーティング2の電気的に有効な表面の外側へと(したがって、窓ガラスの外縁と分割線2Tとの間を不透明な着色層4に重なって)延びている。当然ながら、このようなコネクタの局所の接点は、窓ガラスの外周の任意の別の地点に設けることが可能であり、さらに離れた外部コネクタをもたらすよう、このような局所の接点をなくすこともできる。
【0050】
窓ガラスの下縁の領域において、不透明な着色枠は、窓ガラスの残りの縁の長さよりも大幅に幅広い。同様に、分割線2Tも、この縁領域においては、窓ガラスの中央に向かってさらに後退させられている。このような方法で、加熱コーティングを有しておらず、すなわち加熱されることがない部分表面が、この下縁の領域に設けられる。明らかに、この部分表面は、コーティングが窓ガラスの輪郭の切断に先立って表面全体を覆って適用される場合には、コーティングによって覆われてもよい。しかしながら、この部分表面をコーティングによって加熱することは想定されない。したがって、この部分表面について、コーティングがすでに切り出された窓ガラスにのみ形成される場合に、この部分表面をマスクすることによってもとよりコーティングを行わないことも可能であり、あるいはこの部分表面に形成されたコーティングを除去することも可能である。
【0051】
窓ガラスが車両に取り付けられたときにワイパーが装着されるこの部分表面が、窓ガラスの総面積に比べて比較的狭いと考えられることを、強調しておかなければならない。センサの観察窓の場合には、部分表面は、ここに示したほどには広くないであろう。ここで、原理上は従来からの形式の追加の加熱要素7、すなわちコーティングに比べて低い電気抵抗を有する材料で作られた平行な導電ワイヤまたは導電路8のアレイが、窓ガラスの下縁と平行に延びており、2つのバスバー9および10によって電圧へと接続可能であることを、見て取ることができる。加熱要素7の左端のバスバー9が、いずれにせよバスバー5および6の外部接点の領域にあるため、きわめて短くてもよい一方で、右手のバスバー10は、やはり接点の領域において外部へと接続できるよう、加熱要素7の上方で直角に曲げられ、加熱要素7の左端まで延びている。これは、仕上がった窓ガラスにおいて、外部への接続要素を1つだけ取り出せばよいという利点を有する。
【0052】
加熱要素7を、それ自身は知られている方法で、フィルムの別途の要素の形態であらかじめ製作することができ、複合窓ガラスへとひとまとめに組み込むことができる。また、加熱要素7を、やはりそれ自身は知られている方法で、複合体の剛な窓を表面接合によって組み立てるために設けられる接着フィルムに配置してもよい。最後に、加熱要素7を、剛な窓の表面(特には、好ましくはコーティング2が設けられる表面)へと印刷することによって製造することも可能である。
【0053】
加熱要素7は、コーティング2による表面の加熱とは別個独立に動作することができるが、当然ながら、車両が充分な電気資源(発電機の出力)を有するならば、コーティング2による表面の加熱と同時に動作してもよい。この方法で、これら2つの加熱装置を、互いに別個独立に電気的に保護することができる。
【0054】
例えば、加熱要素7を、ワイパーの凍結の恐れがあるときに常に、自動的に作動させることができる。外部の温度および空気の湿気の程度に依存するそのような自動動作を、例えば、現実には一般的でないが、車両がワイパーを依然として作動させた状態で停止させられるとき、および次の始動時に場合によっては凍結したワイパーを作動させたいが阻止されるときに、思慮深く使用することができる。ワイパースイッチの実際の位置を含む自動的な防氷によって、少なくともワイパー駆動系の深刻な損傷を防止することが可能であると考えられる。
【0055】
前記の外部のコネクタについては、従来技術の多数の先行事例において説明されているため、ここでは詳しくは説明しない。好ましくは、フラットケーブル要素(例えば、独国特許第19536131号明細書に記載されている形式の複数の平行な導電路を備える絶縁フィルム)が使用され、複合窓ガラスに問題なく使用し、複合窓ガラスから引き出すことが可能である。
【0056】
それ自身は知られている方法で、ここで上側のバスバー5について示されるとおり、導電要素5Eのアレイを、複合窓ガラス1の視野へと、着色層3によって覆われた縁領域から出発してわずかに窓ガラスの縁側の視野へと延ばすことができる。これらの導電要素5Eは、バスバー5およびコーティング2へと電気的に接続され、コーティング2に比べて低い電気抵抗を有する。導電要素5Eは、一方では着色層によって視界から隠されており、別のマスキングを、随意により、すでに示したとおりに、ここには図示されていない薄い色の帯(フィルタ帯)によって形成することができる。
【0057】
そのような導電要素を、必要であれば、下側のバスバー6から複合窓ガラス1の視界へと延ばしてもよい(ここでは図示されていない)。
【0058】
この形式の層の加熱を伴う従来からの窓ガラスにおいて、加熱電流が、コーティングにおいて、バスバー間の全距離を横切って流れることしかできない一方で、この距離を、本発明による導電要素によれば50から80%の値へと減らすことができ、電流の一部は、導電要素内の残りの距離を進む。
【0059】
このように、バスバーが導電要素間の部分においてコーティングから分離されないため、コーティングの全表面を横切る電流の流れの減少が維持される。
【0060】
すでに前記した本発明の目的を満足させるために、これらの追加の導電要素5Eは、良好な導電性を有することに加え、コーティング2に密に電気的に接触しなければならない。明らかに、導電要素5Eをワイヤセグメントの形態に製作することを原理上は想像できる。しかしながら、好ましくは、導電要素5Eは、コーティングを形成する前に、後にコーティングを支持しなければならない窓ガラスの表面に印刷される。
【0061】
また、導電要素5Eを、最近の組成においては機械的にきわめて耐久性に富んでいなければならないコーティングを傷める危険を冒すことなく、仕上がったコーティングにバスバーと同時に印刷することも可能である。これは、コーティングをガラスストリップの全表面を覆って形成することができ、窓ガラスの輪郭を切断することができ、次いで窓ガラスに印刷を行い、最後に曲げおよび/またはプレストレスなどの熱処理へと送ることができるという利点を有する。
【0062】
機能的な観点からは、加熱電流が、導電要素5Eと同じ方向でコーティング2内を流れ、したがってバスバーの主たる長手方向の延在に対して垂直に流れる。
【0063】
好ましくは、導電要素およびバスバーは、少なくとも80%、好ましくは85%超の銀を含むスクリーン印刷ペーストを使用して印刷される。
【0064】
印刷によるバスバー5および6が使用される場合には、随意により設けられる導電要素5Eを、1回の作業で同じ印刷ペーストによって製造することができる。その後に、導電要素およびバスバーを電気的に接触させるための別途の作業を用意する必要はもはやない。
【0065】
さらに加熱要素7も印刷によって形成しなければならない場合には、バスバー5および6ならびに場合によっては随意による導電要素と同時に、1回のスクリーン印刷作業にて製造することが推奨される。しかしながら、加熱要素7を別の転写フィルムに印刷し、次いで複合体へと挿入し、加熱導体を窓ガラスのうちのコーティング2をも保持する表面に位置させることも考えられる。
【0066】
導電要素5Eの長さ、配置、および相互の距離、導電要素5Eの数、ならびにバスバーの寸法は、ここでは概略的にのみ示されている。しかしながら、相対的な寸法を見て取ることができる。実際のバスバー5および6は、通常のストリップの形態において、数ミリメートルの幅を備えて製造されるが、導電要素5Eは、可能な限り細く、可能な限り視認不可能であってもよいが、バスバーの幅よりも大幅に長くてもよい。
【0067】
特定の複合窓ガラスにおける個々の構成は、明らかに、かなりの範囲までシミュレーションによってあらかじめ決定することができるが、特定の窓ガラスの大きさまたは寸法、バスバーの種類、ならびに実際のコーティングの電気特性に大きく依存する。これらの窓ガラスのさらに正確な詳細、特には断面の説明については、すでに冒頭において述べた独国特許第102004050158号明細書を参照することができ、その開示が本明細書に組み込まれる。
【0068】
車両のフロントガラスにおいては、特には、法的な要求ゆえに、視覚が明確に視認できる障害物によって妨げられることがないよう、導電要素が決して窓ガラスの通常の視界Aへと延びないように保証する必要がある。対照的に、この視界Aを囲んでいる視界Bにおいては、眼に見える小さな障害物が存在してもよい。
【0069】
図2は、加熱要素7が、やはりそれ自身は知られている方法で、単一の蛇行導電路8’の形態に印刷されている窓ガラス1の変形例を示している。この蛇行導電路は、ワイパーが休止位置において位置する全領域を覆っている。同時に、バスバー16(バスバー16および図1のバスバー10で構成される機能ユニットとして)が、コーティング2および加熱要素7のための共通の接地導体としても機能する。この目的のため、コネクタ側の端部に接地の記号が示されている。対照的に、コーティング2および加熱要素7のための供給コネクタが、外側へと向けられた矢印によって示されている(これらの矢印は、電流の方向を表わしている)。この構成は、図1に比べ、外部のコネクタとして必要な導電路またはケーブルストランドが、3つだけであるという利点を有する。随意により必要なコーティングの加熱領域からの電気的分離は、窓ガラス1の外部および場合によっては複合体の内部に対しても、問題なく可能である(薄膜抵抗、ダイオードなど)。
【0070】
この図2による実施形態においては、窓ガラス1の(下部の)縁領域のコーティング2を除去することが推奨され、あるいはそもそも形成しないことが推奨される。導電路8’とコーティングとの間の電気的分離が、容易には実現できない点に鑑み、蛇行導電路の目的(すなわち、導電路8’の実質的な拡大)が、コーティング2による部分的な短絡によって妨げられる可能性がある。
【0071】
対照的に、平行な導体のアレイを備える図1による実施形態では、短絡の影響がこの場合には考えられないため、コーティング2が連続的なままであってもよい。
【0072】
ここには図示されていない加熱要素7のまた別の変形例によれば、加熱要素7が、導電路とバスバーとの間の区別がない閉じた導電ループの形態を呈してもよいと考えられ、あるいは共通の最初および最後の点で相互に瓦状に重なる(imbricate)複数の導電ループを呈してもよいと考えられる。
【0073】
これらの可能な技術的解決策の間での最終的な選択は、生成される電力、加えられる入力電圧、および特には加熱要素7の寸法に依存する。
【0074】
最後に、縁側の加熱要素7が取り付けられる位置を変更できることも、強調しておかなければならない。詳しくは、多くの車両においては、ワイパーが、取り付けられた状態の窓ガラスの下縁に沿って停められるが、ワイパーの停止位置が垂直であり、すなわち取り付けられた状態の窓ガラスの一方または両方の垂直縁に平行である車両も存在する。当然ながら、そのような窓ガラスにも、本明細書において説明した形式の加熱要素を設けることができる。したがって、2つのワイパーを加熱する必要がある場合、場合によっては2つの側方の加熱要素が設けられる。当然ながら、これは、ワイパーを装備する車両の後部窓にも当てはまる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気加熱コーティング(2)を備える透明な窓ガラス(1)にして、該電気加熱コーティング(2)が該窓ガラスの表面の大部分にわたって広がり、特には視界(4R)の全体を覆って広がり、低い電気抵抗の少なくとも2つのバスバー(5、6)へと電気的に接続されており、バスバーへと電気供給電圧が加えられると、コーティングによって形成される加熱領域に電流が流れる、透明な窓ガラス(1)であって、
印刷による導電路および/またはワイヤなどの低い電気抵抗の導電要素(8、8’)を備える加熱要素(7)が、表面のうちのコーティング(2)によって加熱されない領域において、コーティング(2)と同じ面に設けられていることを特徴とする、窓ガラス(1)。
【請求項2】
表面のうちのコーティング(2)によって加熱されない領域が、透明な窓ガラス(1)の縁に位置していることを特徴とする、請求項1に記載の窓ガラス(1)。
【請求項3】
少なくとも2つの剛な窓ガラスと、窓ガラスを表面結合によって互いに接合する接着層とで構成された複合窓ガラスであることと、
コーティング(2)および加熱要素(7)が、一方の剛な窓ガラスの1つの面であって、複合体の内部に位置する面に位置していることとを特徴とする、請求項1または2に記載の窓ガラス(1)。
【請求項4】
コーティング(2)が、1から5オーム/□の間の表面抵抗を有し、1つ以上の導電性の部分層を含むことを特徴とする、請求項1、2、または3に記載の窓ガラス。
【請求項5】
表面のうちの加熱要素(7)によって加熱される領域のコーティング(2)が、コーティング(2)によって加熱される加熱領域から電気的に分離され、あるいは不活化されていること、または表面のうちの加熱要素(7)によって加熱されるこの領域が、コーティングを有していないことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の窓ガラス。
【請求項6】
加熱要素(7)が、少なくとも単一の導体(8’)または電気的に並列に接続された複数の導体(8)を含むことを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の窓ガラス。
【請求項7】
加熱要素(7)が、窓ガラスの表面またはフィルムへの印刷によって形成されていることを特徴とする、請求項6に記載の窓ガラス。
【請求項8】
加熱要素(7)が、複合窓ガラス(1)のための接着層または別途の転写フィルムの微細なワイヤ(8)と端部においてワイヤ(8)を接続する2つのバスバー(9、10)とからの別途の要素の形態で製造されることを特徴とする、請求項6に記載の窓ガラス(1)。
【請求項9】
加熱要素が、実際のバスバーを有さずに、1つ以上の相互に瓦状に重なる導電ループによって形成されることを特徴とする、請求項6に記載の窓ガラス。
【請求項10】
コーティング(2)および加熱要素(7)が、互いに分離された外部コネクタを有し、さらには/あるいは互いに別個独立に電気の供給を受けることができることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の窓ガラス。
【請求項11】
コーティング(2)および加熱要素(7)が、共通の接地導体(16)を有することを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の窓ガラス。
【請求項12】
低い電気抵抗の別の導電要素(5E)が、少なくとも一方のバスバー(5、6)から加熱領域へと延びてコーティング(2)に接触していることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の窓ガラス。
【請求項13】
導電要素(5E)が、印刷による線および/またはワイヤであることを特徴とする、請求項12に記載の窓ガラス。
【請求項14】
縁が、少なくとも外周の一部、特にはバスバー(5、6)の領域および加熱要素(7)によって加熱される部分領域において、不透明な着色層(4)によって覆われていることを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載の窓ガラス。
【請求項15】
バスバー(5、6)が、印刷および/または金属フィルムによって形成されていることを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載の窓ガラス。
【請求項16】
印刷によるバスバー(5、6)が、コーティング(2)の形成の前または後に、該当の基材へと印刷されることを特徴とする、請求項15に記載の窓ガラス。
【請求項17】
金属フィルムから製作されたバスバー(5、6)が、少なくとも不連続な接触点において、コーティング(2)および場合によっては他の導電要素(5E)へとろう付けによって電気的に接続されていることを特徴とする、請求項15に記載の窓ガラス。
【請求項18】
他の導電要素(5E)が、一様または非一様な間隔で配置されていることを特徴とする、請求項1から17のいずれか一項に記載の窓ガラス。
【請求項19】
他の導電要素(5E)が、すべて同じ長さを有し、あるいはすべて異なる長さを有することを特徴とする、請求項1から18のいずれか一項に記載の窓ガラス。
【請求項20】
他の導電要素(5E)が、一方または両方のバスバー(5、6)の長手方向の延在のうちの一部分についてのみ配置されていることを特徴とする、請求項1から19のいずれか一項に記載の窓ガラス。
【請求項21】
他の導電要素(5E)が、線、開放または閉鎖ループ、直線セグメント、円弧、および/または蛇行導電路の形態で形成されていることを特徴とする、請求項1から20のいずれか一項に記載の窓ガラス。
【請求項22】
他の導電要素(5E)が、最大でもこのフロントガラスの規格による視界Aの境界までしか延びていないことを特徴とする、自動車のフロントガラスとしての一実施形態における、請求項1から21のいずれか一項に記載の窓ガラス。
【請求項23】
加熱要素(7)が、窓ガラスを拭くために設けられたワイパーが停止または格納状態において位置する領域に位置していることを特徴とする、請求項1から22のいずれか一項に記載の窓ガラス。
【請求項24】
加熱要素(7)が、窓ガラス(1)の1つ以上の側方の辺に沿って延びていることを特徴とする、請求項23に記載の窓ガラス。
【請求項25】
薄く色付けされたストリップ(BF)が、少なくとも取り付けられた状態における上縁に沿って延びており、この領域に配置された導電要素(5E)を少なくとも部分的に隠していることを特徴とする、請求項1から24のいずれか一項に記載の窓ガラス。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2010−519121(P2010−519121A)
【公表日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−550743(P2009−550743)
【出願日】平成20年2月19日(2008.2.19)
【国際出願番号】PCT/FR2008/050270
【国際公開番号】WO2008/104728
【国際公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願人】(500374146)サン−ゴバン グラス フランス (388)
【Fターム(参考)】