説明

加熱用低BTU燃料流量比ダクトバーナ及び熱回収システム

【課題】低BTU燃料原料用のダクトバーナシステムを提供する。
【解決手段】システム76は、排気ダクト66から排気ガス34の一次ガス流86を受ける一次ダクト80と、排気ダクト66から排気ガス34の二次ガス流88を受ける二次ダクト90とを有する。一次及び二次可変形状分流装置82、84はそれぞれ、一次及び二次ガス流86、88を受け、その流量を制限する。燃焼システム98は、二次ガス流88を受け、このガス流を少なくとも1つの低BTU燃料原料104と混合して燃焼させ、これにより二次ガス流88を加熱し、加熱された二次ガス流106を一次ダクト80内に再噴射する。ブロワ96を用いて、燃焼システム98を介して二次ガス流88を送ることもできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にガスタービン及び排熱回収ボイラ(HRSG)システムと共に用いるダクトバーナシステムに関し、特に、低BTU(英国熱量単位)燃料原料を燃焼させるための、形状可変特性と流量制御の適用により可燃混合気の化学量論比が最適化されたダクトバーナシステム及び該最適化の方法に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの精鋼所、ガス化設備及び低BTU燃料を生産するその他の施設では、加熱及び動力伝達にHRSGシステムも用いている。天然ガス又はその他の一般的な高BTU燃料原料の代わりに低BTU燃料を燃焼させることが再生エネルギーの活用であり、合理的とみなされることもある。しかも、さもなければ低BTU燃料は、燃料原料として役に立たない場合もある。従って、HRSGシステムにおける追い焚きに低BTU燃料を用いることは、運転効率と経済面のいずれの観点からも有利である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第4859173号明細書
【特許文献2】米国特許第6247315号明細書
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】E. Mazzi, et al., "Heat Recovery Steam Generators Supplementary Fired With Lean Gas;" Proceedings of 2000 International Joint Power Generation Conference, Miami Beach, Florida, July 23-26, 2000; 9 pgs.
【非特許文献2】Eclipse RatioAir Burners Bulletin 115C, June 2003, 2pgs. located at http://riveon.eclipsenet.com/parkstreet/public/ViewFile.aspx?aid=161531
【非特許文献3】Coen Duct Burners for Cogeneration Systems brochure dated 1993.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、HRSGシステムにおける追い焚きに低BTU燃料を用いるには、幾つかの理由で問題がある。例えば、燃料の物理的及び化学的特性を満たしながら可燃限界範囲内で適切な燃焼を行うには、発火装置を個別に調整しなければならないこともある。加えて、一般に、このような追い焚きシステムでは、化学量論的流量比を制御することが難しい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態において、ガスタービンから排気ガスを受けるよう構成された排気ダクトを有するシステムを開示する。このシステムは更に、排気ダクトから排気ガスの一次ガス流を受けるよう構成された一次ダクトを有する。このシステムは更に、排気ダクトから排気ガスの二次ガス流を受けるよう構成された二次ダクトを有する。加えて、このシステムは、一次ガス流を一次ダクト内に流入させ、その流量を制限するように構成された一次可変形状分流装置を有する。このシステムは更に、二次ガス流を二次ダクト内に流入させ、この流量を制限するよう構成された二次可変形状分流装置を含む。このシステムは更に、二次ガス流を少なくとも1つの低BTU燃料原料と混合し、二次ガス流を燃焼させた後、加熱された二次ガス流を一次ダクト内に再噴射するように構成された燃焼システムを有する。システムは更に、燃焼システムを介して二次ガス流を送るブロワを有する。加えて、このシステムは、一次及び二次可変形状分流装置を作動させることにより、低BTU燃料原料と二次ガス流との化学量論的流量比を制御するよう構成された制御装置を含む。
【0007】
本発明のその他の実施形態において、ガスタービンから排熱回収ボイラシステムへと至る経路内で動作するよう構成された可変形状分流装置を有するシステムを開示する。この可変形状分流装置は、排気ガスの経路を一次排気経路と二次排気経路とに分割するよう構成される。このシステムは更に、二次排気経路内の排気ガスを少なくとも1つの低BTU燃料原料と混合し、二次排気経路内の排気ガスを燃焼させた後、加熱されたガスを一次排気経路内に再噴射するよう構成された燃焼システムを有する。
【0008】
本発明のまた他の実施形態において、可変形状分流装置を用いてガスを一次ダクトと二次ダクトとに分流させるステップを含む方法を開示する。一次ガス流は一次ダクト内へと誘導され、二次ガス流は二次ダクト内へと誘導される。この方法は更に、燃焼システム内で燃焼する低BTU燃料を用いて二次ガス流を燃焼システムにおいて加熱するステップを含む。この方法は更に、加熱されたガス流を一次ダクト内に再噴射するステップを含む。
【0009】
上記その他の本発明の特徴、態様、利点は、添付図面を参照しながら以下の詳細な説明によって、より良く理解されよう。なお、全図面を通して、同様の構成要素には同様の参照符号が付与されている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態によるダクトバーナシステム及び方法を適用可能な、例示的な複合サイクル発電システムの概略フローチャートである。
【図2】本発明の実施形態による、ガスタービン、HRSG及びダクトバーナの基本的な運転方式を例示的に示す概略図である。
【図3】本発明の実施形態による、ガスタービン及びHRSGと共に用いられる例示的なダクトバーナシステムの概略図である。
【図4】本発明の実施形態による、ガスタービン及びHRSGと共に用いられるまた他の例示的なダクトバーナシステムの概略図である。
【図5】本発明の実施形態による、低BTU燃料原料を追い焚きする例示的な方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明の1つ以上の特定の実施形態を説明する。これらの実施形態は、説明の便宜上、実使用における全ての特徴を詳細に説明しない場合がある。こうしたいかなる実使用における形態の開発形態についても、あらゆる技術又は設計プロジェクトと同様、システム関連及び事業関連の制約事項に準拠する等の、実施条件により様々である開発者の特定の目標を達成するために、実施条件特有の数多くの決定を行わなければならないことを理解するべきである。また、このような開発努力は、手間と時間がかかることであるが、それでもやはり、本開示を利用することができる当業者にとっては、設計、製作及び製造という定常作業の一環であることを理解するべきである。
【0012】
本発明の様々な実施形態の構成要素を示す場合、「1つの」、「ある」、「この」及び「前記の」という冠詞は、その構成要素が1つ以上あることを意味することを意図している。「からなる」、「含む」及び「有する」という用語は、包括的な意味において用いられており、列挙された構成要素以外の追加の構成要素が存在する可能性を含んでいる。動作パラメータのいかなる例も本発明の実施形態のその他のパラメータが存在する可能性を排除するものではない。
【0013】
本発明の実施形態において、低BTU燃料原料を用いるよう構成されたダクトバーナシステムを開示する。ある実施形態では、これらのシステムは、排気ダクトからの排気ガスの一次ガス流を受けるよう構成された一次ダクトと、排気ダクトからの排気ガスの二次ガス流を受けるよう構成された二次ダクトとを含んで良い。一次及び二次可変形状分流装置を、それぞれ一次及び二次ガス流を流入させ、制限するように構成して良い。燃焼システムにより、二次ガス流を受け、このガス流を少なくとも1つの低BTU燃料原料と混合して燃焼させ、これにより二次ガス流を加熱して、加熱された二次ガス流を一次ダクト内に再噴射することができる。ブロワを用いて、燃焼システムを介して二次ガス流を送ることができる。加えて、システム制御装置を用いて、一次及び二次可変形状分流装置を作動させることにより、二次ガス流の化学量論的流量比を制御することができる。
【0014】
図1は、本発明の実施形態によるダクトバーナシステム及び方法を適用可能な、例示的な複合サイクル発電システム10の概略フローチャートである。このシステム10は、第1の負荷14を駆動させるガスタービン12を含む。第1の負荷14は、例えば発電を行う発電機であって良い。ガスタービン12は、タービン16と、燃焼器又は燃焼室18と、圧縮機20とを含む。システム10は、更にまた、第2の負荷24を駆動させる蒸気タービン22を含む。第2の負荷24も発電を行う発電機であって良い。更に、第1及び第2の負荷14、24はいずれも、ガスタービン12及び蒸気タービン22により駆動可能なその他の種類の負荷であっても良い。加えて、ガスタービン12と蒸気タービン22とは、図示の実施形態では、別々の負荷14及び24を駆動させるが、ガスタービン12と蒸気タービン22とを直列配置し、単一の軸を介して単一の負荷を駆動させても良い。図示の実施形態において、蒸気タービン22は、1つの低圧段26(LP ST)と、1つの中圧段28(IP ST)と、1つの高圧段30(HP ST)とを含む。しかし、蒸気タービン22及びガスタービン12のこの特定の構成は、個々の実施条件に基づくものであって良く、いかなる組合せで段を含んでいても良い。
【0015】
システム10は更に、多段HRSG32を含んでいても良い。HRSG32の構成要素は、図示においては簡略化されているが、その実施形態はこれに限定されない。図示のHRSG32は、あくまでも、このようなHRSGシステムの一般的な運転を示すものである。ガスタービン12からの加熱された排気ガス34は、HRSG32内に送り込まれ、蒸気タービン22の動力駆動に用いる蒸気を加熱するために用いられる。蒸気タービン22の低圧段26からの排気は、コンデンサ36内に導かれる。コンデンサ36からの復水は、更に、復水ポンプ38を補助的に用いてHRSG32の低圧部内に導かれる。
【0016】
この復水はその後、ガスを用いて給水を加熱するよう構成された、復水の加熱に用いる装置である低圧エコノマイザ40(LPECON)を通って流れる。そして、この低圧エコノマイザ40から、復水が低圧蒸発器42(LPEVAP)内又は中圧エコノマイザ44(IPECON)の方へのいずれかに導かれる。低圧蒸発器42からの蒸気は、蒸気タービン22の低圧段26に戻される。同様に、中圧エコノマイザ44から、復水が中圧蒸発器46(IPEVAP)内又は高圧エコノマイザ48(HPECON)の方へのいずれかに導かれる。加えて、中圧エコノマイザ44からの蒸気は、燃料ガス加熱器(図示せず)に送られ、この加熱器は、この蒸気を用いて、ガスタービン12の燃焼室18内で用いる燃料ガスを加熱する。中圧蒸発器46からの蒸気は、蒸気タービン22の中圧段28に送られる。この場合も、図示の実施形態は、あくまでも本発明の実施形態に特有の態様を適用可能なHRSGシステムの一般的な運転を例示するためのものであり、エコノマイザと蒸発器と蒸気タービン22との接続態様は、実施条件により異なっていても良い。
【0017】
最後に、高圧エコノマイザ48からの復水は、高圧蒸発器50(HPEVAP)内に導かれる。高圧蒸発器50から排出される蒸気は、一次高圧過熱器52及び最終高圧過熱器54内に導かれて過熱され、最終的に蒸気タービン22の高圧段30に送られる。更に、蒸気タービン22の高圧段30からの排気は、蒸気タービン22の中圧段28内に導かれる。蒸気タービン22の中圧段28からの排気は、蒸気タービン22の低圧段26内に導かれる。
【0018】
一次高圧過熱器52と最終高圧過熱器54との間には、段間過熱低減器56が配置される。この段間過熱低減器56により、最終高圧過熱器54からの蒸気の排気温度を更にロバスト制御できる。特に、段間過熱低減器56は、最終高圧過熱器54から排出される蒸気の排気温度が所定値を上回る場合は常に、最終高圧過熱器54の上流において、過熱蒸気中に低温の給水噴霧を噴射することにより、最終高圧過熱器54から排出される蒸気の温度を制御するように構成されている。
【0019】
加えて、蒸気タービン22の高圧段30からの排気が、一次再熱器58及び二次再熱器60内に導かれて再加熱され、その後、蒸気タービン22の中圧段28内に導かれる。更に、一次再熱器58と二次再熱器60とは、これらの再熱器からの排気温度を制御する段間過熱低減器62と関連付けられている。詳細には、段間過熱低減器62は、二次再熱器60から排出される蒸気の排気温度が所定値を上回る場合は常に、二次再熱器60の上流において、過熱蒸気中に低温の給水噴霧を噴射することにより、二次再熱器60から排出される蒸気の温度を制御するように構成されている。
【0020】
システム10のような複合サイクルシステムにおいては、高温の排気をガスタービン12からHRSG32を通過させ、この排気を用いて高圧かつ高温の蒸気を生成することができる。その後、HRSG32から生じる蒸気を、蒸気タービン22を通過させて、これを用いて発電することができる。発生した蒸気を更に、過熱蒸気を用いる何らかのその他の工程に供しても良い。ガスタービン12の発電サイクルがしばしば「トッピングサイクル」と称されるのに対して、蒸気タービン22の発電サイクルは、しばしば「ボトミングサイクル」と称される。これらの2つのサイクルを、図1のように組み合わせて用いることにより、いずれのサイクルでもより高い効率で、複合サイクル発電システム10を運転することができる。また、トッピングサイクルから排熱を回収し、ボトミングサイクルで用いる蒸気の生成に用いることができる。
【0021】
従って、システム10のような複合サイクルシステムでは、さもなければ無駄になるトッピングサイクルからの熱エネルギーを回収し、この熱エネルギーを用いてボトミングサイクルにおいて発電を行うことが望ましい。ガスタービン12からHRSG32内への排気温度が上昇すると、HRSG32により回収できる熱エネルギーの量も増加する。これにより、複合サイクルシステム10の全体効率が向上する。HRSG32内への排気温度を上昇させるには、ガスタービン12とHRSG32との間にダクトバーナを用いることができるが、これに限らず、多様な技術を適用することができる。ガスタービン12からの排気34の温度を上昇させるためにダクトバーナを用いたとしも、このダクトバーナへの燃料供給が補助燃料原料による場合、必ずしもシステム10の全体効率が向上するわけではない。しかし、ダクトバーナは、システム10のピーク負荷期において、多くの蒸気だけでなく、多くの電力を生じることができる。更に、以下に示すように、補助燃料原料の代わりに、ダクトバーナにおいて一般入手可能な低BTU燃料を用いると、さもなければ低BTU燃料を用いることによって、総合効率を向上させることができる。
【0022】
ここで、低BTU燃料原料とは、発熱量は従来の気体、液体又は固体燃料(例えばメタン)より小さいものの、可燃混合気が創出され、連続燃焼が可能な程度の発熱量を有する燃料のことである。低BTU燃料の発熱量は、90〜700Btu/scf(英国熱量単位毎標準立法フィート)の範囲である。この発熱量は、燃焼時に放出される熱量を規定する燃料特性である。低BTU燃料は、発熱量がゼロの又は発熱量が小さい成分(例えば一酸化炭素、二酸化炭素、窒素等)を高い濃度で含有していても良い。
【0023】
図2は、本発明の実施形態による、ガスタービン12、HRSG32及びダクトバーナ64の運転の基本方式を例示的に示す概略図である。上述のように、ガスタービン12からの排気34はHRSG32内に導かれる。ボトミングサイクルにおいて、この排気34の熱を用いて、ボトミングサイクルからの復水が過熱蒸気に変換される。排気34は、ガスタービン12から排出されると、徐々に膨張しながら排気ダクト66を通過し、ダクトバーナ64に到達する。排気34中には、ダクトバーナ70に関連付けられた噴射器72を用いて、(低BTU燃料等の)補助燃料原料68が噴射され、排気34と混合される。排気34がダクトバーナ70により発火すると、その結果得られる過熱排気74を用いて、最終高圧過熱器54、二次再熱器60、一次再熱器58、一次高圧過熱器52及びHRSG32のその他の構成要素を経由して流れる蒸気を過熱させることができる。
【0024】
ガスタービン12が消費するガスタービン空気流中の酸素は通常、利用可能な少量のみであるので、排気34には通常、高比率の酸素が含有まれており、それにより、ダクトバーナ64における追い焚きが可能になる。比較的高BTUの成分を有する補助燃料原料68は、保炎のためには有利かもしれないが、設備によっては入手不可能な生産物かもしれない。つまり、設備によっては、高BTU燃料が産出されない場合があるので、これを用いることは設備費用の増大と効率の低下に繋がる。一方、低BTU燃料は、低い等価比及び保炎性の問題により、ダクト内で燃焼させることは比較的困難かもしれないが、低BTU燃料は、設備において入手可能な生産物である場合がある。従って、これら入手可能な低BTU燃料を用いることにより、設備全体の効率を高めることができる。
【0025】
本発明による技術は、その実施形態において、高い信頼性で低BTU燃料を制御し、活用できるようになり、その結果、設備効率を高めることができる。本発明の実施形態では、ダクトバーナ装置において低BTU燃料を燃焼させるために、補助燃料原料68が、発熱量の大きい燃料(例えば天然ガス)と混合される。その結果、混合燃料の発熱量が上昇し、高可燃性の混合気が得られる。また、排気34を分流させて、その一部のみを燃焼に用いることができる。例えば、比例流量制御システムにより、可燃混合気が希薄可燃限界未満に希釈されることを防ぐことができ、これにより、安定した燃焼を維持することができる。
【0026】
低BTU燃料原料をダクトバーナ内で燃焼させることにより、さもなければ複合サイクル発電システム10の比較的無用の副産物とみなされかねない低BTU燃料原料が排出されて発火し、燃焼しなくなる。即ち、この観点から、低BTU燃料原料を燃焼させることにより、効率を向上させることができる。本発明の実施形態では、ダクトバーナ内で低BTU燃料を効率的に燃焼させることができる。本発明の実施形態は更に、従来のダクトバーナシステムでは容易に燃焼させることができないあらゆるその他の燃料(例えば高酸素ガス、埋立地ガス等)にも対応しているので、有用である。本発明の実施形態では、このような従来技術では対応できなかった燃料、固体、混合物等を燃焼させることができる。実使用において、本発明の実施形態を、従来の燃料を含む全ての燃料に幅広く適用することができる。
【0027】
図3は、本発明の実施形態による、ガスタービン12及びHRSG32と共に用いられる例示的なダクトバーナシステム76の概略図である。図示の実施形態において、給水ポンプ78から加熱用高圧エコノマイザ48へ給水され、この水は、蒸気を復水から分離させることができる高圧蒸発器50にポンプ送りされる。次に、高圧蒸気が一次高圧過熱器52及び最終高圧過熱器54内に導かれ、蒸気が過熱状態になり、その後、蒸気タービン22の高圧段30内へと導かれる。蒸気は、蒸気タービン22の高圧段30において使用された後、HRSG32に戻り、一次再熱器58と二次再熱器60とを用いて再加熱される。蒸気がこれらの再熱器により再加熱されると、蒸気タービン22の中圧段28内に導かれる。上述のように、図示におけるHRSG32と蒸気タービン22との相互関係は、あくまでも例示目的において記載されており、これに限定されるものではない。特に、これらの接続関係は、蒸気がどのようにHRSG32を通って移動し、且つ、この蒸気が本発明の実施形態による例示的なダクトバーナシステム76を通過した後のガスタービン12からの排気34とどのように関係するかを説明するためのものに過ぎない。
【0028】
ガスタービン12からの排気34は通常、排気ダクト66内に流入してここで徐々に膨張し、その後、一次ダクト80内に流入する。排気34は、一次ダクト80内において加熱されつつ更に膨張し、その後、HRSG32を通り、これを利用して、蒸気タービン22を動力駆動させるために用いられる過熱蒸気が生成される。図示の実施形態では、排気34は、一次分流装置82と二次分流装置84とにより2本の並流に分割されている。一次ガス流86が一次ダクト80を通過する一方で、二次ガス流88は二次ダクト90内に導入される。特に、一次分流装置82は、一次ガス流86を一次ダクト80内に流入させるよう、又はこの流量を制限するように構成されても良い。一方、二次分流装置84は、二次ガス流88を二次ダクト90内に導入するように構成されても、この流量を制限するように構成されても良い。従って、排気ダクト66とHRSG32との間で全てのガス流を単一の共通ダクト内に保持する代わりに、これらの2つのガス流86、88として、別々のダクト80、90へと分割しても良い。本発明の実施形態では、ダクトバーナ機能を、一次ダクト80又は単一の共通ダクトとは対照的に、二次ダクト90の一部分として設けることができる。
【0029】
分流装置82、84の一方又は両方は、可変形状であり、ガス流86、88を分流させる。可変形状の分流装置82、84としては、多様な設計が可能であり、例えばルーバ付き分流ダンパ又は収束/拡散ノズル機構が含まれる。固定形状の分流装置機構を適用したダクトバーナシステムと、可変形状の分流装置機構を適用したダクトバーナシステムは大きく異なる。可変形状分流機構の適用により、固定形状分流機構の場合よりも広範にわたる運転条件において、安定したダクトバーナ機能を維持できる。特に、可変形状分流機構を適用すると、運転状態の変化、特にガスタービン12からの排気34の化学量論的組成の変化に応じて、分流比を経時的に変化させることができる。一次及び二次ダクト80、90は、円形、正方形又は矩形の断面を含め、適宜の形状に設計されて良い。
【0030】
分流装置82、84は、分流装置82、84とその他の関連付けられた分流機構との配置を変化させるための作動システムを備えていても良い。この作動システムは、システム制御装置92と相互作用的に機能して、その結果、分流装置82、84の配置が変化し、一次ガス流86及び二次ガス流88へ分流される排気34の分量又は比率を制御することができる。システム制御装置92は、低BTU燃料流と二次ガス流88との化学量論的流量比を、各流れの成分に基づいて変化させるよう構成されていても良い。加えて、補助空気流94を、二次ダクト90内の開口を介して二次ガス流88中に導入しても良い。この補助空気流94により、二次ガス流88の化学量論的特性を変化させることができる。更に、ブロワ96を用い、流れ分流プロセスを活性化しても良い。ブロワ96により、予混合燃焼法を実施し易くなるので、連続点火源としてパイロット火炎技術を用いる必要がなくなる。加えて、ブロワ96を用いて、二次ガス流88の速度を調節して、ダクトバーナシステム76の発火を安定させることもできる。
【0031】
二次ガス流88は、燃焼システム98内に導入され、加熱される。燃焼システム98には、燃料、希釈剤及び酸化剤噴射ノズル、予混合機能、火炎検出、点火システム、燃焼プロセス制御等の多様な燃焼システム機能を含めることができる。例えば、図示のように、燃焼システム98を加熱空気又は加熱酸化剤システム100により増強しても良く、これにより、高温の燃焼副産物を用いて空気又は酸化剤流を加熱し、燃焼システム98の燃焼室内に導入することができる。加熱空気又は加熱酸化剤は、保炎促進に最適な燃焼反応温度まで可燃混合気を加熱することができるような位置から、燃焼室内に流入される。従って、加熱空気又は加熱酸化剤システム100を、パイロット技術の代わりに、自動点火システムとして用いることができる。加熱空気又は酸化剤システム100を自動点火システムとして用いることにより、熱力学的な効率が向上する。加えて、加熱空気又は加熱酸化剤システム100に用いる技術は、ガスタービン12の燃焼室18等の、複合サイクル発電システム10のその他の燃焼システムにも適用可能である。一次ガス流86中の空気又は酸化剤を加熱する位置は、燃焼システム98に流入する加熱空気又は加熱酸化剤の最適温度に応じて変更可能である。
【0032】
また、燃焼システム98を、燃焼システム98の上流の希釈剤及び/又は酸素富化システム102により増強しても良い。上述のように、低BTU燃料混合気104は、燃焼システム98内に導入され、燃焼システム98の燃焼室内において発火し、加熱ガス流106が生成される。この加熱ガス流106は、加熱域とも称される一次ダクト80の領域内で一次ガス流86と混合される。更に、流量比制御ストラテジーに基づいて、煙道ガス、空気又はその他の流動媒体と低BTU燃料との化学量論比を制御することもできる。
【0033】
本開示のダクトバーナ技術は多様な用途に適用可能であるが、特に、図3に示すように、ガスタービン12の排気ダクト66のすぐ下流且つHRSG32の上流において好適である。上述のように、本発明の実施形態では、幅広い運転条件にわたって排気34の化学量論的流量比を好適に制御することができる。ダクトバーナシステム76が有する燃焼室の数は、ダクトバーナシステム76の所望の運転範囲に応じて、単一であっても複数であっても良い。更に、燃焼システム98は、超低BTU燃料(例えば排ガス)を含む多様な燃料流を受け入れることができる。なお、この燃料流のまた他の蒸気との予混合は、燃焼システム98への流入前であっても、流入時であっても良い。
【0034】
ここで、超低BTU燃料原料とは、発熱量が約90Btu/scf未満の燃料を指す。超低BTU燃料原料は発熱量が小さいので、ここから可燃混合気を得ることはできない。超低BTU燃料の燃焼により発熱を生じるためには、超低BTU燃料を、発熱量が大きい燃料原料と共に燃焼させると良い。
【0035】
追加の特徴をダクトバーナシステム76に、すなわちシステム制御装置92の機能の範囲内に追加しても良い。例えば、システム制御装置92を用いて、排気監視に基づいて化学量論的流量比を制御することができる。換言すれば、ダクトバーナシステム76からの排気を監視し、排気の変化に基づいて、システム制御装置92は二次ガス流88及び結果として得られる可燃混合気の流量と組成とを調節することができる。加えて、全体的な燃焼プロセスに悪影響を与えることなく、低BTU燃料混合物104の再循環ループを付け加えることができる。また、サーモグラフィー等の監視・診断システムを、本発明の実施形態に追加しても良い。システム制御装置92は、補助空気流94、ブロワ96、加熱空気又は加熱酸化剤システム100、酸素富化システム102、低BTU燃料混合物104、燃焼システム98及び加熱ガス流106を含む、本発明の実施形態に組み込まれるサブシステムのプロセス制御パラメータを変化させることもできる。ダクトバーナシステム76では、システム制御装置92を用いて、ガスタービン12、HRSG32、更には複合サイクル発電システム10の設備に含まれる制御装置を相互に関連付け、動作を統合制御することができる。
【0036】
図4は、本発明の実施形態による、ガスタービン12及びHRSG32と共に用いられるまた他の例示的なダクトバーナシステム108の概略図である。図4のダクトバーナシステム108の構成要素の殆どは、図3のダクトバーナシステム76に用いられるものと同様であるが、図4のダクトバーナシステム108からは、本発明のダクトバーナ技術は、いかに様々な設計に適用可能であるかがわかる。例えば、図4において、燃焼システム98を、HRSG32の適宜の構成要素の下流に配置して良い。図示の実施形態では具体的に、燃焼システム98を、HRSG32の一次高圧過熱器52、最終高圧過熱器54、一次再熱器58及び二次再熱器60の下流に配置することができる。このため、加熱ガス流106は、HRSG32のこれら過熱及び再熱要素の下流の、一次ダクト80の領域で一次ガス流86中に導入される。かくして、加熱ガス流106が一次ガス流86と混合されるので、一次ガス流86が高圧蒸発器50(HPEVAP)に流入する温度はかなり高温になる。この遅延混合により効果の程度は、運転条件により異なることがある。しかし、HRSG32の高圧蒸発器50(HPEVAP)内への流入温度が高くなるので、概して、HRSG32内においてより多くの過熱蒸気をより効率的に発生させることができる。
【0037】
即ち、図4から、本発明の実施形態によるダクトバーナシステムを、いかに様々な態様で構成することができるかがわかる。加えて、本発明のダクトバーナシステムを、様々なシステムの一部分として組み込んでも良い。例えば、ダクトバーナシステムを、図3及び4のように、ガスタービン12の排気部又はHRSG32に沿った任意の位置において、又は任意の組み合わせの位置において一体化しても良い。特に、ダクトバーナシステムを、HRSG32に挿入可能なモジュールとして設計しても良い。従って、本発明の実施形態には、モジュール式ダクトバーナ、後付けキット、一体形ダクト等も含まれる。本発明では、ダクトバーナシステムの運転方法は、適用される個別の空間的構成にかかわらず、実質的に同様であって良い。
【0038】
図5は、本発明の実施形態による、低BTU燃料原料を追い焚きする例示的な方法110のフローチャートである。ステップ112では、一次ダクト80と二次ダクト90との間で、可変形状分流機構を用いてガスが分流される。本明細書全体において、このガスを、ガスタービン12からの排気34であるとして説明する。しかし、低BTU燃料原料を追い焚きする方法110は、ガスを用いて追い焚きシステムを点火するその他の用途にも適用可能である。上述のように、可変形状機構は、一次分流装置82と二次分流装置84とを含む。一次分流装置82によって、ガスを一次ダクト80内に流入させたり、流量を制限したりでき、二次分流装置84によって、ガスを二次ダクト90内に流入させるか、又はこの流量を制限することができる。ステップ112は概して、システム制御装置92が受ける制御命令に基づいて、分流装置82、84を位置決めするステップを含んでも良い。システム制御装置92は、低BTU燃料混合物104と二次ガス流88との間の化学量論的流量比を制御することができる。それぞれのガス流88、104の流量と組成とを制御することにより、特に、燃焼システム98において好適な化学量論条件を創出することができる。
【0039】
システム制御装置92を用いて、その他の化学量論的パラメータを制御することもできる。例えば、任意のステップ114において、補助空気流94を、二次ガス流88中に噴射しても良い。加えて、任意のステップ116において、二次ガス流88を、ブロワ96により燃焼システム98を介して送っても良い。システム制御装置92では更に、その他様々な燃料制御装置を操作することにより、二次ガス流88の化学量論的流量比を最適化することで、燃焼を最適化することができる。例えば、低BTU燃料混合物104を用いて燃焼システム98内で確実に安定した火炎燃焼状態を維持できるように、加熱空気又は酸化剤システム100、希釈剤及び/又は酸素富化システム102及びその他の適宜のシステムを、システム制御装置92を用いて制御し、補助空気及びガスを二次ガス流88中に噴射することができる。
【0040】
ステップ118では、二次ガス流88が低BTU燃料混合物104と混合され、燃焼システム98の燃焼室内で発火し、加熱ガス流106が生成される。ステップ120では、加熱ガス流106がその後、燃焼システム98により一次ダクト80内に再噴射されて、一次ガス流86と混合される。
【0041】
低BTU燃料を追い焚きすることにより、設備において、蒸気発生のために、さもなければガスタービンによって消費されないこともある過剰なプロセス燃料を燃焼させることができる。このため、本発明の実施形態により、既存の設備で生産され、得られる全ての燃料原料を燃焼させることができる。その結果、柔軟なプラント設計が可能になり、ガスタービン及び蒸気タービンの出力容量を最適化できるようになる。加えて、本発明の実施形態によるダクトバーナシステムを、その他の低BTU燃料燃焼装置の故障が発生した場合の予備機能としても良い。また、本発明により、追い焚きによってガスタービンの排気温度を上昇させ、より効率的に再熱蒸気サイクルを実施することができる。本発明の実施形態を、電気的周波数応答及び隣接する蒸気発生器からの蒸気生産損失等の緊急の、及び不都合な出来事が発生したときに用い、これに対処することができる。更に、追い焚きにより発生量が追加された蒸気をガスタービンサイクルに再導入して、排気を制御したり出力を増大させたりできる。
【0042】
本発明の追い焚き技術では、ブロワと可変形状分流装置と燃料制御装置とを組み合わせて化学量論的流量比を最適化することによって、追い焚きにおいて燃焼反応を最適化することができる。その他のダクトバーナシステムでは単一の断熱炉を用いることがあるが、本発明の実施形態では、単一又は複数の燃焼室を用いることができる。加えて、その他のダクトバーナシステムでは、加熱耐火物を用いることによって可燃混合気温度を最適化することがあるが、本発明の実施形態では、加熱空気又は酸化物を燃焼システム98の燃焼室内に導入することによって可燃混合気温度を上昇させることができる。更に、その他のダクトバーナシステムでは、パイロット火炎燃焼ストラテジーが必要なことがあるが、本発明の実施形態では、上述のようにブロワ96を組み込むことで予混合燃焼ストラテジーが可能になる。
【0043】
本発明のダクトバーナシステムの形態は、ダクトに内蔵された一体装置とは限らない。むしろ、動作診断及びメンテナンスのために接近することができるように、外面からダクト内に挿入可能な装置パッケージを構成しても良い。本発明の実施形態は、熱回収設計の最適化に関して、複数の燃焼室を設置し様々に配向することができるので、装置をより柔軟に構成し、配向することができる。加えて、本発明の実施形態では、加熱域の温度分布が一様になるので、熱により生じる機械的歪みを緩和することができる。本発明のダクトバーナシステムでは更に、多段化ストラテジーが可能になるよう構成されて良い。例えば、電力又は蒸気の需要が増加すると、異なる燃焼システムを「オン」又は「オフ」し、需要を満たすことができる。この多段化ストラテジーを適用して、燃料供給量を調節することもできる。
【0044】
本明細書に示す低BTU燃料追い焚き技術は、あらゆる複合サイクル式ガスタービンに適用可能であり、これによりHRSGへの熱を増加させることができる。この技術は更に、多様な蒸気発生ボイラ又は熱交換器にも適用可能である。本発明の実施形態は特に、合成ガス生産、製鋼用高炉、ガス設備及びガス精製設備におけるガスタービン排熱回収システムに好適である。更に、本発明の実施形態による追い焚きシステムは、既存のガスタービン複合サイクルにも適用可能である。
【0045】
本明細書に記載した本発明の特徴は、その一部に過ぎず、当業者には、これらの様々な修正形態及び改変形態が想起可能であろう。従って、添付の特許請求の範囲は、かかる修正形態及び改変形態も本発明の範囲に含まれるものとして網羅していることを理解されたい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガスタービン(12)から排熱回収ボイラシステム(32)に至る排気ガス(34)の経路内で動作するよう構成された可変形状分流装置(82、84)であって、
前記排気ガス(34)の経路を一次排気経路(86)と二次排気経路(88)とに分割するよう構成された可変形状分流装置(82、84)と、
前記二次排気経路(88)内の前記排気ガス(34)を少なくとも1つの燃料原料(104)と混合して、前記二次排気経路(88)内の前記排気ガス(34)を燃焼させ、その結果加熱されたガス(106)を前記一次排気経路(86)内に再噴射するよう構成された燃焼システム(98)とを有するシステム(76、108)。
【請求項2】
前記二次排気経路(88)内の前記排気ガス(34)を、前記燃焼システム(98)を介して送るよう構成されたブロワ(96)を更に有する、請求項1記載のシステム(76、108)。
【請求項3】
前記少なくとも1つの燃料原料(104)と前記二次排気経路(88)内の前記排気ガス(34)との化学量論的流量比に基づいて、前記二次排気経路(88)内の前記排気ガス(34)の流量及び組成を制御するよう構成された制御装置(92)を更に有する、請求項1記載のシステム(76、108)。
【請求項4】
前記可変形状分流装置(82、84)を作動させることにより、前記制御装置(92)が、前記二次排気経路(88)内の前記排気ガス(34)の流量及び組成を制御するように構成された、請求項3記載のシステム(76、108)。
【請求項5】
前記制御装置(92)が、前記燃焼システム(98)からの排気に基づいて、前記二次排気経路(88)内の前記排気ガス(34)の流量及び組成を制御するよう構成された、請求項3記載のシステム(76、108)。
【請求項6】
前記二次排気経路(88)内の前記排気ガス(34)中に空気(94)を添加するよう構成された補助空気噴射器を更に有する、請求項1記載のシステム(76、108)。
【請求項7】
前記二次排気経路(88)内の前記排気ガス(34)中に加熱空気又はその他の酸化剤を添加するよう構成された加熱空気又は加熱酸化剤システム(100)を更に有する、請求項1記載のシステム(76、108)。
【請求項8】
前記可変形状分流装置(82、84)が、前記一次排気経路(86)内に前記排気ガス(34)を流入させ、この時の流量を制限するよう構成された一次分流装置(82)と、
前記二次排気経路(88)内に前記排気ガス(34)を流入させ、この時の流量を制限するよう構成された二次分流装置(84)とを有する、請求項1記載のシステム(76、108)。
【請求項9】
前記可変形状分流装置(82、84)が、ルーバ付き分流ダンパ、収束/拡散ノズル機構又はこれらを組み合わせたものから成る、請求項1記載のシステム(76、108)。
【請求項10】
前記ガスタービン(12)と前記排熱回収ボイラシステム(32)との間で、ダクト(66、80)内に取り付けられるよう構成されたモジュール式装置であって、
前記可変形状分流装置(82、84)、前記一次排気経路(86)、前記二次排気経路(88)、前記燃焼システム(98)又はこれらを組み合わせたものからなるモジュール式装置を更に有する、請求項1記載のシステム(76、108)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−65695(P2010−65695A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−206543(P2009−206543)
【出願日】平成21年9月8日(2009.9.8)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】