説明

動作制御装置及び動作制御方法

【課題】外部機器の状態に応じて適切に動作を制御することができる動作制御装置を提供することである。
【解決手段】動作制御装置は、記憶手段と、接続手段と、検出手段と、制御手段とを備える。前記記憶手段は、動作電力を消費する動作状態より低い電力を消費する現在の待機状態を記憶する。前記接続手段は、外部機器と接続する。前記検出手段は、前記外部機器の起動及び停止を検出する。前記制御手段は、前記外部機器の起動検出に応じて前記待機状態を前記動作状態へ変更し、前記外部機器の停止検出に応じて前記動作状態を前記待機状態へ戻す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、動作制御装置及び動作制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、外部入出力インターフェースを搭載したデジタル機器として、例えば、デジタルTV、DVDプレーヤー、DVDレコーダー、BD(Blu-ray)(登録商標)プレーヤー、BDレコーダ、及びゲーム機等が普及している。外部入出力インターフェースとして、例えば、HDMI(High Definition Multimedia Interface)(登録商標)が知られている。
【0003】
HDMIは、映像、音声を非圧縮で転送することができる。また、HDMI−CEC(Consumer Electronics Control)準拠と謳った機器同士、例えばデジタルTVとDVDレコーダーとを接続すると、HDMI−CEC機能により、デジタルTVのリモートコントローラを使用して、デジタルTVに接続されたDVDレコーダーを操作することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−166898号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、上記HDMIを介して外部機器が接続されたデジタルTVは、外部機器からの映像信号を出力(表示)することができる。デジタルTVが、外部機器からの映像信号を出力するためには、外部機器が起動し、デジタルTVも起動している必要がある。従って、ユーザは、デジタルTVで外部機器からの映像信号を楽しむためには、例えば、停止中の外部機器を操作して外部機器を起動し、停止中のデジタルTVを操作してデジタルTVも起動する。
【0006】
例えば、ユーザは、デジタルTVにより外部機器からの映像を楽しんだ後、外部機器を操作し外部機器を待機状態へ移行させ、デジタルTVを操作しデジタルTVを初期状態へ移行させる。ここで言う初期状態とは、外部機器からの映像を楽しむ前のデジタルTVの状態である。つまり、デジタルTVの初期状態が待機状態であれば、ユーザは、外部機器からの映像を楽しんだ後、デジタルTVを操作しデジタルTVを待機状態(電源オフ状態)へ移行させたい。また、デジタルTVの初期状態が動作状態であれば、ユーザは、外部機器からの映像を楽しんだ後、デジタルTVを操作しデジタルTVを動作状態(電源オン状態)へ移行させたい。ユーザは、自身の記憶を頼りに、デジタルTVを初期状態へ移行させる。
【0007】
上記したような接続関係にある二つの機器を夫々操作するのは、ユーザにとって面倒である。例えば、上記したように、外部機器からの映像をデジタルTVで楽しむためには、外部機器及びデジタルTVの両者を起動するための操作が必要であるし、また、外部機器からの映像をデジタルTVで楽しんだ後には、外部機器を停止するための操作が必要であるし、デジタルTVを初期状態に戻したい場合にはデジタルTVを初期状態へ戻すための操作が必要である。上記操作は、ユーザにとって面倒である。
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、外部機器の状態に応じて適切に動作を制御することができる動作制御装置及び動作制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施形態の動作制御装置は、記憶手段と、接続手段と、検出手段と、制御手段とを備える。前記記憶手段は、動作電力を消費する動作状態より低い電力を消費する現在の待機状態を記憶する。前記接続手段は、外部機器と接続する。前記検出手段は、前記外部機器の起動及び停止を検出する。前記制御手段は、前記外部機器の起動検出に応じて前記待機状態を前記動作状態へ変更し、前記外部機器の停止検出に応じて前記動作状態を前記待機状態へ戻す。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】各実施形態に係るテレビジョン放送受信装置の構成の一例を示す図である。
【図2】テレビジョン放送受信装置とテレビジョン放送受信装置に接続された外部装置とが夫々のリモートコントローラにより操作される様子の一例を示す図である。
【図3】テレビジョン放送受信装置とゲーム機等の外部接続機器とがHDMI等の外部入出力インターフェースを介して接続された状態の一例を示す図である。
【図4】外部接続機器に接続されたセンサーバーからの信号検出を利用した外部接続機器の起動又は停止状態の検出の一例を説明するための図である。
【図5】センサーバーを備えたテレビジョン放送受信装置の一例を示す図である。
【図6】大型のテレビジョン放送受信装置又は小型のテレビジョン放送受信装置の上部又は下部等にセンサーバーを配置した様子の一例を示す図である。
【図7】センサーバーを備えた大型のテレビジョン放送受信装置又は小型のテレビジョン放送受信装置の一例を示す図である。
【図8】起動検出に基づく動作制御の一例を示すフローチャートである。
【図9】停止検出に基づく動作制御の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、各実施形態について図面を参照して説明する。
【0012】
図1は、各実施形態に係るテレビジョン放送受信装置の構成の一例を示す図である。各実施形態では、動作制御装置の一例としてディスプレイ114を備えたテレビジョン放送受信装置111について説明するが、動作制御装置は、ディスプレイ114を構成要件から除外してもよい。例えば、各実施形態で説明する動作制御装置が、DVD記録再生装置、BD記録再生装置、又はHDD記録再生装置等の映像処理装置である場合には、動作制御装置は、ディスプレイ114を構成要件として含まない。
【0013】
例えば、テレビジョン放送受信装置111は、ディスプレイ114、スピーカ115、操作モジュール116、受光モジュール118、HDD120、放送信号入力端子244,250、出力端子259、260、チューナ245,251、PSK(Phase Shift Keying)復調器246、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調器252、TS(Transport Stream)復号器247,253、信号処理モジュール248、音声処理モジュール255、映像処理モジュール254、制御モジュール261、外部入出力インターフェース262、263等を備える。なお、放送信号入力端子244,250は、放送信号(映像信号含む)を入力する端子である。また、外部入出力インターフェース262、263は、外部接続機器121、122からの信号(映像信号、音声信号、及び制御信号等)を入力したり、外部接続機器121、122に対して信号(映像信号、音声信号、及び制御信号等)を出力するインターフェースである。例えば、外部入出力インターフェース262、263は、HDMIであり、外部接続機器121、122は、DVDプレーヤー、DVDレコーダー、BDプレーヤー、BDレコーダ、及びゲーム機等の何れかである。なお、外部入出力インターフェース262、263は、アナログのビデオ入力等であってもよい。
【0014】
制御モジュール261は、ROM261a、RAM261b、不揮発性メモリ261c、状態検出モジュール261eを備える。状態検出モジュール261eは、外部入出力インターフェース262、263からの信号に基づき、外部接続機器121、122の状態を検出する。例えば、状態検出モジュール261eは、外部接続機器121、122の起動、停止等を検出する。「起動」とは待機状態から動作状態へ移行することを指し、上記「停止」とは動作状態から待機状態へ移行することを指す。例えば、外部接続機器121、122は、待機状態において待機電力を消費し、動作状態において待機電力より高い動作電力を消費する。なお、待機状態を電源オフ状態、動作状態を電源オン状態とも称する。同様に、テレビジョン放送受信装置111も待機状態において待機電力を消費し、動作状態において待機電力より高い動作電力を消費する。なお、待機状態を電源オフ状態、動作状態を電源オン状態とも称する。
【0015】
制御モジュール261は、状態検出に応じて各種動作を制御する。制御モジュール261による動作制御については後に詳しく説明する。映像処理モジュール254は、表示情報に基づく映像を生成し、ディスプレイ114へ出力する。ディスプレイ114は、表示情報に基づく映像を表示する。
【0016】
(第1の実施形態)
HDMI−CEC通信を利用した制御について説明する。
【0017】
図3は、テレビジョン放送受信装置111とゲーム機等の外部接続機器121とがHDMI等の外部入出力インターフェース262を介して接続された状態の一例を示す図である。例えば、テレビジョン放送受信装置111とゲーム機等の外部接続機器121とはHDMIケーブルC1により接続される。
【0018】
最初に、外部接続機器121の起動(電源オン)に対応したテレビジョン放送受信装置111の動作制御について説明する。
【0019】
ユーザが、リモートコントローラ121a等を介して外部接続機器121に対して起動(電源オン)を指示すると、外部接続機器121は起動する。つまり、外部接続機器121は、待機状態(電源オフ状態)から起動状態(電源オン状態)へ移行する。さらに、外部接続機器121は、HDMI−CEC通信により、起動(電源オン)をテレビジョン放送受信装置111へ通知する。
【0020】
テレビジョン放送受信装置111は、外部入出力インターフェース262を介して、起動通知を受信し、状態検出モジュール261eは、起動通知に基づき外部接続機器121の起動を検出し、制御モジュール261は、起動検出に基づき動作を制御する。
【0021】
図8は、起動検出に基づく動作制御の一例を示すフローチャートである。
【0022】
テレビジョン放送受信装置111の不揮発性メモリ261cは、現在の状態(各種状態)を記憶する(ST101)。不揮発性メモリ261cは、外部接続機器121の起動検出のタイミングで、現在の状態を記憶してもよいし、起動検出のタイミングとは関係なく、常に最新の状態を記憶してもよい。
【0023】
例えば、不揮発性メモリ261cは、待機状態ならば現在の状態として待機状態を記憶し、動作状態ならば現在の状態として動作状態を記憶する。
【0024】
また、不揮発性メモリ261cは、複数の信号入力部(放送信号入力端子244、250、外部入出力インターフェース262、263)のうちの第1の信号入力部(例えば放送信号入力端子244)からの信号(例えば放送信号)を選択した第1の入力選択状態を記憶する。つまり、ユーザが、操作モジュール116又はリモートコントローラ117を介して第1の信号入力部(例えば放送信号入力端子244)からの入力信号(例えば放送信号)を選択した場合、不揮発性メモリ261cは、この入力信号の選択状態を記憶する。
【0025】
さらに、不揮発性メモリ261cは、第1の信号入力部からの入力信号(例えば放送信号)に基づく第1のチャンネル信号を選択した第1のチャンネル信号選択状態を記憶する。つまり、ユーザが、操作モジュール116又はリモートコントローラ117を介して第1の信号入力部(例えば放送信号入力端子244)からの入力信号(例えば放送信号)に基づく第1のチャンネル信号を選択した場合、不揮発性メモリ261cは、この第1のチャンネル信号(ラストチャンネル)の選択状態を記憶する。
【0026】
また、不揮発性メモリ261cは、現在設定されている第1の音量、第1の音質を記憶する。例えば、ユーザが、上記したように操作モジュール116又はリモートコントローラ117を介して、第1のチャンネル信号を選択し、さらに、操作モジュール116又はリモートコントローラ117を介して第1の音量、第1の音質を設定した場合、不揮発性メモリ261cは、この第1の音量、第1の音質を記憶する。
【0027】
また、不揮発性メモリ261cは、現在設定されている第1の画質を記憶する。例えば、ユーザが、上記したように操作モジュール116又はリモートコントローラ117を介して、第1のチャンネル信号を選択し、さらに、操作モジュール116又はリモートコントローラ117を介して第1の画質を設定した場合、不揮発性メモリ261cは、この第1の画質を記憶する。
【0028】
制御モジュール261は、現在の状態が待機状態(オフ状態)及び起動状態(オン状態)の何れに該当するかを確認し(ST102)、待機状態であれば(ST103、YES)、外部接続機器121からの起動通知に応じて(起動検出に応じて)、待機状態を前記動作状態へ変更する(ST104)。つまり、制御モジュール261は、動作電力の供給を要求し、動作電力の供給を受けて、動作状態へ移行させる。
【0029】
さらに、制御モジュール261は、外部接続機器121からの起動通知に応じて(起動検出に応じて)、第1の信号入力部(例えば放送信号入力端子244)からの入力信号(例えば放送信号)の選択状態を第2の信号入力部(例えば外部入出力インターフェース262)からの入力信号の選択状態へ変更する。つまり、制御モジュール261は、入力を切り換えて、外部入出力インターフェース262からの入力信号を選択する(ST105)。
【0030】
さらに、制御モジュール261は、外部接続機器121からの起動通知に応じて(起動検出に応じて)、現在設定されている第1の画質を外部入出力インターフェース262からの要求に応じた第2の画質へ変更する。つまり、制御モジュール261は、画質を切り換えて、外部接続機器121が要求する画質を選択する(ST106)。例えば、外部接続機器121がゲーム機の場合には、制御モジュール261は、予め設定されたゲーム用の画質(超低遅延接続など)に変更する。
【0031】
さらに、制御モジュール261は、外部接続機器121からの起動通知に応じて(起動検出に応じて)、現在設定されている第1の音量、第1の音質を外部入出力インターフェース262からの要求に応じた第2の音量、第2の音質へ変更する。つまり、制御モジュール261は、音量を切り換えて、外部接続機器121が要求する音量、音質を選択する(ST107)。例えば、外部接続機器121がゲーム機の場合には、制御モジュール261は、予め設定されたゲーム用の音量、音質に変更する。
【0032】
また、制御モジュール261が、起動状態であることを確認し(ST103、YES)、例えば、第1の信号入力部(例えば放送信号入力端子244)からの入力信号(例えば放送信号)に基づく第1のチャンネル信号が選択された状態であれば(第1のチャンネルの視聴中であれば)、選択中の第1のチャンネル信号に基づく番組の記録を制御する。
【0033】
まず、制御モジュール261は、自動記録設定の有効又は無効を確認する(ST201)。制御モジュール261は、自動記録設定が有効であることを確認すると(ST202、YES)、続いて、ユーザに対して番組記録の必要性を確認する(ST203)。制御モジュール261は、番組記録の必要性を確認すると(ST204、YES)、選択中の第1のチャンネル信号に基づく番組の記録を開始する(ST205)。例えば、番組は、HDD120に記録される。その後、入力切換(ST105)、画質切換(ST106)、音量切換(ST107)に移行する。
【0034】
なお、上記した自動記録設定の確認及び番組記録の必要性の確認はオプションであり、省略することもできる。つまり、自動記録設定の確認及び番組記録の必要性の確認を省略して、番組を自動記録してもよい。
【0035】
次に、外部接続機器121の停止(電源オフ)に対応したテレビジョン放送受信装置111の動作制御について説明する。
【0036】
ユーザが、リモートコントローラ121a等を介して外部接続機器121に対して停止(電源オフ)を指示すると、外部接続機器121は停止する。つまり、外部接続機器121は、起動状態(電源オン状態)から待機状態(電源オフ状態)へ移行する。また、外部接続機器121は、HDMI−CEC通信により、停止前に、停止(電源オフ)をテレビジョン放送受信装置111へ通知する。
【0037】
テレビジョン放送受信装置111は、外部入出力インターフェース262を介して、停止通知を受信し、状態検出モジュール261eは、停止通知に基づき外部接続機器121の停止を検出し、制御モジュール261は、停止検出に基づき動作を制御する。
【0038】
図9は、停止検出に基づく動作制御の一例を示すフローチャートである。
【0039】
制御モジュール261は、停止検出に基づき、状態の変更を確認する(ST301)。つまり、制御モジュール261は、起動検出から停止検出の間に、ユーザ操作等に対応して状態がユーザの意志で変更されていないか否かを確認する。例えば、外部接続機器121の起動後に、ユーザが、テレビジョン放送受信装置111の入力を切り換えたり、選択チャンネルを変更したり、音量、音質を変更したり、画質を変更していないか確認する。例えば、入力が切り換えられている場合には、第2の音量、第2の音質、第2の画質等の設定は解除される。
【0040】
テレビジョン放送受信装置111の状態が意図的に変更されていなければ(ST302、NO)、制御モジュール261は、不揮発性メモリ261cに記憶された情報に基づき、第2の信号入力部(例えば外部入出力インターフェース262)の選択状態を第1の信号入力部(例えば放送信号入力端子244)の選択状態へ戻し、さらに、第1のチャンネル信号(ラストチャンネル)の選択状態へ戻す(ST303)。
【0041】
また、制御モジュール261は、不揮発性メモリ261cに記憶された情報に基づき、第2の画質の設定を第1の画質の設定へ戻す(ST304)。
【0042】
また、制御モジュール261は、不揮発性メモリ261cに記憶された情報に基づき、第2の音量、第2の音質の設定を第1の音量、第1の音質の設定へ戻す(ST305)。
【0043】
さらに、制御モジュール261は、外部接続機器からの起動通知を受けたときの状態が、待機状態であったか、動作状態であったかを確認する(ST306)。待機状態であったことを確認した場合(ST307、YES)、制御モジュール261は、待機状態に戻す(ST308)。
【0044】
制御モジュール261は、起動状態であったことを確認し(ST307、NO)、自動番組記録の実施も確認し(ST401)(ST402、YES)、さらに、自動再生設定が有効であることを確認すると(ST403)(ST404、YES)、続いて、ユーザに対して番組再生の必要性を確認する(ST405)。制御モジュール261は、番組再生の必要性を確認すると(ST406、YES)、自動記録された番組の再生を開始する(ST407)。
【0045】
なお、上記した自動再生設定の確認及び番組再生の必要性の確認はオプションであり、省略することもできる。つまり、自動再生設定の確認及び番組再生の必要性の確認を省略して、番組を自動再生してもよい。
【0046】
本実施形態により、以下の作用効果が得られる。
【0047】
(1)テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121の起動を検出することができ、起動検出に応じた動作を制御することができる。例えば、ユーザが外部接続機器121によりゲーム等を始めると(外部接続機器121が起動すると)、テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121の起動を検出し、必要となる処理を自動的に実行する。つまり、ユーザが操作をしなくても、テレビジョン放送受信装置111は、電源オン/入力切換/画質調整/音量調整/視聴中番組の記録などの動作を自動的に実行する。
【0048】
また、テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121の停止を検出することができ、停止検出に応じた動作を制御することができる。例えば、ユーザが外部接続機器121によるゲーム等を終了すると(外部接続機器121が停止すると)、テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121の停止を検出し、必要となる処理を自動的に実行する。つまり、ユーザが操作をしなくても、テレビジョン放送受信装置111は、電源オフ/選局・入力切換/画質調整/音量調整/外部装置の起動前に視聴していた番組の再生などの動作を自動的に実行する。
【0049】
(2)テレビジョン放送受信装置111は、HDMIのCEC通信の利用により、外部接続機器121が接続されている外部入出力インターフェース262を自動的に特定することができる。このため、テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121が接続されている外部入出力インターフェース262を登録しなくても、外部接続機器121の起動検出に応じて、外部入出力インターフェース262からの信号を選択することができる。
【0050】
(第2の実施形態)
外部入出力インターフェース262、263からの信号の検出(信号の有無の変化検出)を利用した外部接続機器121、122の起動又は停止状態の検出について説明する。
【0051】
例えば、ユーザが、リモートコントローラ121a等を介して外部接続機器121に対して起動(電源オン)を指示すると、外部接続機器121は起動し、外部接続機器121は映像信号を出力する。テレビジョン放送受信装置111の外部入出力インターフェース262は、外部接続機器121からの映像信号を入力する。
【0052】
例えば、テレビジョン放送受信装置111は、予め、外部入出力インターフェース262を監視対象として登録し、状態検出モジュール261eは、監視対象として登録された外部入出力インターフェース262からの映像信号(映像信号有り)を検出し、この映像信号検出に基づき外部接続機器121の起動を検出する。
【0053】
制御モジュール261は、外部接続機器121の起動検出に応じて、第1の実施形態で説明したように、各種動作を制御する。
【0054】
また、ユーザが、リモートコントローラ121a等を介して外部接続機器121に対して停止(電源オフ)を指示すると、外部接続機器121は停止し、外部接続機器121は映像信号も停止する。テレビジョン放送受信装置111の外部入出力インターフェース262は、外部接続機器121からの映像信号を受け取らなくなる。状態検出モジュール261eは、監視対象として登録された外部入出力インターフェース262からの映像信号が途絶えたこと(映像信号無し)を検出し、映像信号の途絶え検出に基づき外部接続機器121の停止を検出する。
【0055】
制御モジュール261は、外部接続機器121の停止検出に応じて、第1の実施形態で説明したように、各種動作を制御する。
【0056】
本実施形態により、以下の作用効果が得られる。
【0057】
(1)テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121の起動を検出することができ、起動検出に応じた動作を制御することができる。例えば、ユーザが外部接続機器121によりゲーム等を始めると(外部接続機器121が起動すると)、テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121の起動を検出し、必要となる処理を自動的に実行する。つまり、ユーザが操作をしなくても、テレビジョン放送受信装置111は、電源オン/入力切換/画質調整/音量調整/視聴中番組の記録などの動作を自動的に実行する。
【0058】
また、テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121の停止を検出することができ、停止検出に応じた動作を制御することができる。例えば、ユーザが外部接続機器121にによるゲーム等を終了すると(外部接続機器121が停止すると)、テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121の停止を検出し、必要となる処理を自動的に実行する。つまり、ユーザが操作をしなくても、テレビジョン放送受信装置111は、電源オフ/選局・入力切換/画質調整/音量調整/外部装置の起動前に視聴していた番組の再生などの動作を自動的に実行する。
【0059】
(2)テレビジョン放送受信装置111が、HDMIのCEC通信を利用できない場合でも、コンポジットやコンポーネント信号の検出により、上記制御を実現することができる。
【0060】
(第3の実施形態)
外部接続機器121のLED等の表示器の変化の検出を利用した外部接続機器121、122の起動又は停止状態の検出について説明する。
【0061】
例えば、テレビジョン放送受信装置111は、表示状態検出センサー264を備え、外部接続機器121は、LED等の表示器121bを備える。表示器121bは、外部接続機器121の起動に対応して点灯(発光)する。或いは、表示器121bは、外部接続機器121の停止に対応して第1の色で点灯(発光)し、外部接続機器121の起動に対応して第2の色で点灯(発光)する。表示状態検出センサー264は、表示器121bの点灯を検出することができる。或いは、表示状態検出センサー264は、表示器121bの点灯色(発光色)を検出することができる。
【0062】
例えば、テレビジョン放送受信装置111は、予め、外部接続機器121を表示状態検出センサー264の監視対象として登録し、外部接続機器121と外部入出力インターフェース262との対応を登録する。
【0063】
例えば、ユーザが、リモートコントローラ121a等を介して外部接続機器121に対して起動(電源オン)を指示すると、外部接続機器121は起動し、外部接続機器121は表示器121bを点灯させ又は表示器121を第1の色で点灯させ、外部接続機器121は映像信号を出力する。テレビジョン放送受信装置111の表示状態検出センサー264は、表示器121bの点灯を検出する(又は消灯から点灯への変化を検出する)。或いは表示状態検出センサー264は、表示器121の第1の色の点灯を検出する(又は第2の色から第1の色への点灯色変化を検出する)。状態検出モジュール261eは、表示状態検出センサー264による点灯検出に基づき、登録された外部接続機器121の起動を検出する。制御モジュール261は、外部接続機器121の起動検出に応じて、登録された外部入出力インターフェース262を選択し、第1の実施形態で説明したように、各種動作を制御する。
【0064】
また、ユーザが、リモートコントローラ121a等を介して外部接続機器121に対して停止(電源オフ)を指示すると、外部接続機器121は停止し、外部接続機器121は表示器121bを消灯させ又は表示器121を第2の色で点灯させ、外部接続機器121は映像信号も停止する。テレビジョン放送受信装置111の表示状態検出センサー264は、表示器121bの消灯を検出する(又は点灯から消灯への変化を検出する)。或いは表示状態検出センサー264は、表示器121の第2の色の点灯を検出する(又は第1の色から第2の色への点灯色変化を検出する)。状態検出モジュール261eは、表示状態検出センサー264による消灯検出に基づき外部接続機器121の停止を検出し、外部入出力インターフェース262は、外部接続機器121からの映像信号を受け取らなくなる。制御モジュール261は、外部接続機器121の停止検出に応じて、第1の実施形態で説明したように、各種動作を制御する。
【0065】
本実施形態により、以下の作用効果が得られる。
【0066】
(1)テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121の起動を検出することができ、起動検出に応じた動作を制御することができる。例えば、ユーザが外部接続機器121によりゲーム等を始めると(外部接続機器121が起動すると)、テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121の起動を検出し、必要となる処理を自動的に実行する。つまり、ユーザが操作をしなくても、テレビジョン放送受信装置111は、電源オン/入力切換/画質調整/音量調整/視聴中番組の記録などの動作を自動的に実行する。
【0067】
また、テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121の停止を検出することができ、停止検出に応じた動作を制御することができる。例えば、ユーザが外部接続機器121にによるゲーム等を終了すると(外部接続機器121が停止すると)、テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121の停止を検出し、必要となる処理を自動的に実行する。つまり、ユーザが操作をしなくても、テレビジョン放送受信装置111は、電源オフ/選局・入力切換/画質調整/音量調整/外部装置の起動前に視聴していた番組の再生などの動作を自動的に実行する。
【0068】
(2)テレビジョン放送受信装置111が、HDMIのCEC通信を利用できない場合でも、コンポジットやコンポーネント信号の検出により、上記制御を実現することができる。
【0069】
(第4の実施形態)
外部接続機器121、122の電力消費量の変化の検出を利用した外部接続機器121、122の起動又は停止状態の検出について説明する。
【0070】
例えば、テレビジョン放送受信装置111は、電力消費量センサー265を備える。電力消費量センサー265は、外部接続機器121の電力消費量の変化を検出することができる。例えば、電力消費量センサー265は、電力消費量が第1の電力消費閾値未満の状態から第2の電力消費閾値(>第1の電力消費閾値)より高い値に変化したことを検出することができる。また、電力消費量センサー265は、電力消費量が第2の電力消費閾値より高い値から第1の電力消費閾値未満に変化したことを検出することができる。例えば、テレビジョン放送受信装置111は、予め、外部接続機器121を電力消費量センサー265の監視対象として登録し、外部接続機器121と外部入出力インターフェース262との対応を登録する。
【0071】
例えば、ユーザが、リモートコントローラ121a等を介して外部接続機器121に対して起動(電源オン)を指示すると、外部接続機器121は起動し、外部接続機器121は待機電力消費状態から動作電力消費状態へ移行し、電力消費量が増加し、第2の電力消費閾値を超える。テレビジョン放送受信装置111の電力消費量センサー265は、第2の電力消費閾値を超えた電力消費量を検出する。状態検出モジュール261eは、電力消費量センサー265による第2の電力消費閾値を超えた電力消費量の検出に基づき、登録された外部接続機器121の起動を検出する。制御モジュール261は、外部接続機器121の起動検出に応じて、登録された外部入出力インターフェース262を選択し、第1の実施形態で説明したように、各種動作を制御する。
【0072】
また、ユーザが、リモートコントローラ121a等を介して外部接続機器121に対して停止(電源オフ)を指示すると、外部接続機器121は停止し、外部接続機器121は動作電力消費状態から待機電力消費状態へ移行し、電力消費量が減少し、第1の電力消費閾値未満になる。テレビジョン放送受信装置111の電力消費量センサー265は、第1の電力消費閾値未満の電力消費量を検出する。状態検出モジュール261eは、電力消費量センサー265による第1の電力消費閾値未満の電力消費量の検出に基づき外部接続機器121の停止を検出する。制御モジュール261は、外部接続機器121の停止検出に応じて、第1の実施形態で説明したように、各種動作を制御する。
【0073】
本実施形態により、以下の作用効果が得られる。
【0074】
(1)テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121の起動を検出することができ、起動検出に応じた動作を制御することができる。例えば、ユーザが外部接続機器121によりゲーム等を始めると(外部接続機器121が起動すると)、テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121の起動を検出し、必要となる処理を自動的に実行する。つまり、ユーザが操作をしなくても、テレビジョン放送受信装置111は、電源オン/入力切換/画質調整/音量調整/視聴中番組の記録などの動作を自動的に実行する。
【0075】
また、テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121の停止を検出することができ、停止検出に応じた動作を制御することができる。例えば、ユーザが外部接続機器121にによるゲーム等を終了すると(外部接続機器121が停止すると)、テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121の停止を検出し、必要となる処理を自動的に実行する。つまり、ユーザが操作をしなくても、テレビジョン放送受信装置111は、電源オフ/選局・入力切換/画質調整/音量調整/外部装置の起動前に視聴していた番組の再生などの動作を自動的に実行する。
【0076】
(2)テレビジョン放送受信装置111が、HDMIのCEC通信を利用できない場合でも、コンポジットやコンポーネント信号の検出により、上記制御を実現することができる。
【0077】
(第5の実施形態)
外部接続機器121、122に対応するリモートコントローラからの信号検出を利用した外部接続機器121、122の起動又は停止状態の検出について説明する。
【0078】
例えば、テレビジョン放送受信装置111は、受光モジュール266を備える。受光モジュール266は、外部接続機器121のリモートコントローラ121aからの信号を検出することができる。例えば、テレビジョン放送受信装置111は、予め、外部接続機器121を監視対象として登録し、外部接続機器121と外部入出力インターフェース262との対応も登録する。なお、テレビジョン放送受信装置111の受光モジュール118が、受光モジュール266の役割を兼任する場合、テレビジョン放送受信装置111は、受光モジュール266を備えなくてもよい。また、リモートコントローラ121aが無線信号を送信する場合には、テレビジョン放送受信装置111は受光モジュール266に替えて無線通信部を備え、無線通信部がリモートコントローラ121aからの無線信号を受信する。
【0079】
例えば、ユーザが、リモートコントローラ121a等を介して外部接続機器121に対して起動(電源オン)を指示すると、外部接続機器121は起動する。また、テレビジョン放送受信装置111の受光モジュール266は、リモートコントローラ121aからの起動指示を受光し、制御モジュール261に対して起動指示を通知する。制御モジュール261の状態検出モジュール261eは、起動指示に基づき、登録された外部接続機器121の起動を検出する。制御モジュール261は、起動指示(起動検出)に応じて、登録された外部入出力インターフェース262を選択し、第1の実施形態で説明したように、各種動作を制御する。
【0080】
また、ユーザが、リモートコントローラ121a等を介して外部接続機器121に対して停止(電源オフ)を指示すると、外部接続機器121は停止する。また、テレビジョン放送受信装置111の受光モジュール266は、リモートコントローラ121aからの停止指示を受光し、制御モジュール261に対して停止指示を通知する。制御モジュール261の状態検出モジュール261eは、停止指示に基づき外部接続機器121の停止を検出する。制御モジュール261は、停止指示(停止検出)に応じて、第1の実施形態で説明したように、各種動作を制御する。
【0081】
本実施形態により、以下の作用効果が得られる。
【0082】
(1)テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121の起動を検出することができ、起動検出に応じた動作を制御することができる。例えば、ユーザが外部接続機器121によりゲーム等を始めると(外部接続機器121が起動すると)、テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121の起動を検出し、必要となる処理を自動的に実行する。つまり、ユーザが操作をしなくても、テレビジョン放送受信装置111は、電源オン/入力切換/画質調整/音量調整/視聴中番組の記録などの動作を自動的に実行する。
【0083】
また、テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121の停止を検出することができ、停止検出に応じた動作を制御することができる。例えば、ユーザが外部接続機器121にによるゲーム等を終了すると(外部接続機器121が停止すると)、テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121の停止を検出し、必要となる処理を自動的に実行する。つまり、ユーザが操作をしなくても、テレビジョン放送受信装置111は、電源オフ/選局・入力切換/画質調整/音量調整/外部装置の起動前に視聴していた番組の再生などの動作を自動的に実行する。
【0084】
(2)テレビジョン放送受信装置111が、HDMIのCEC通信を利用できない場合でも、コンポジットやコンポーネント信号の検出により、上記制御を実現することができる。
【0085】
(第6の実施形態)
図4に示すように、外部接続機器121に接続されたセンサーバー121cからの信号検出を利用した外部接続機器121、122の起動又は停止状態の検出について説明する。
【0086】
例えば、テレビジョン放送受信装置111は、受光モジュール267を備える。受光モジュール267は、外部接続機器121のセンサーバー121cからの信号を検出することができる。例えば、テレビジョン放送受信装置111は、予め、外部接続機器121を監視対象として登録し、外部接続機器121と外部入出力インターフェース262との対応も登録する。なお、テレビジョン放送受信装置111の受光モジュール118が、受光モジュール267の役割を兼任する場合、テレビジョン放送受信装置111は、受光モジュール267を備えなくてもよい。また、センサーバー121cが無線信号を送信する場合には、テレビジョン放送受信装置111は受光モジュール267に替えて無線通信部を備え、無線通信部がセンサーバー121cからの無線信号を受信する。
【0087】
例えば、ユーザが、リモートコントローラ121a等を介して外部接続機器121に対して起動(電源オン)を指示すると、外部接続機器121は起動し、センサーバー121cから信号が送信される。テレビジョン放送受信装置111の受光モジュール267は、センサーバー121cからの信号を受光し、制御モジュール261に対して信号受光を通知する。制御モジュール261の状態検出モジュール261eは、信号受光を検出し、登録された外部接続機器121の起動を検出する。制御モジュール261は、起動検出に応じて、登録された外部入出力インターフェース262を選択し、第1の実施形態で説明したように、各種動作を制御する。
【0088】
また、ユーザが、リモートコントローラ121a等を介して外部接続機器121に対して停止(電源オフ)を指示すると、外部接続機器121は停止し、センサーバー121cからの信号も停止する。センサーバー121aからの信号が途絶えると、テレビジョン放送受信装置111の受光モジュール267は、センサーバー121cからの信号を受光しなくなり、制御モジュール261に対して信号受光無しを通知する。制御モジュール261の状態検出モジュール261eは、信号受光無しを検出し、外部接続機器121の停止を検出する。制御モジュール261は、停止検出に応じて、第1の実施形態で説明したように、各種動作を制御する。
【0089】
本実施形態により、以下の作用効果が得られる。
【0090】
(1)テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121の起動を検出することができ、起動検出に応じた動作を制御することができる。例えば、ユーザが外部接続機器121によりゲーム等を始めると(外部接続機器121が起動すると)、テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121の起動を検出し、必要となる処理を自動的に実行する。つまり、ユーザが操作をしなくても、テレビジョン放送受信装置111は、電源オン/入力切換/画質調整/音量調整/視聴中番組の記録などの動作を自動的に実行する。
【0091】
また、テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121の停止を検出することができ、停止検出に応じた動作を制御することができる。例えば、ユーザが外部接続機器121にによるゲーム等を終了すると(外部接続機器121が停止すると)、テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121の停止を検出し、必要となる処理を自動的に実行する。つまり、ユーザが操作をしなくても、テレビジョン放送受信装置111は、電源オフ/選局・入力切換/画質調整/音量調整/外部装置の起動前に視聴していた番組の再生などの動作を自動的に実行する。
【0092】
(2)テレビジョン放送受信装置111が、HDMIのCEC通信を利用できない場合でも、コンポジットやコンポーネント信号の検出により、上記制御を実現することができる。
【0093】
(3)テレビジョン放送受信装置111の受光モジュール118が、外部接続機器121のリモートコントローラ121aからの信号を受光する場合には、テレビジョン放送受信装置111は、起動検出、停止検出のための新たな構成を備えなくてもよい。
【0094】
(第7の実施形態)
テレビジョン放送受信装置111に設けられたセンサーバー268による信号検出を利用した外部接続機器121、122の起動又は停止状態の検出について説明する。
【0095】
例えば、テレビジョン放送受信装置111は、センサーバー268を備える(図5参照)。また、テレビジョン放送受信装置111は、予め、外部接続機器121を監視対象として登録し、外部接続機器121と外部入出力インターフェース262との対応も登録する。
【0096】
例えば、ユーザが、リモートコントローラ121a等を介して外部接続機器121に対して起動(電源オン)を指示すると、外部接続機器121は起動し、外部接続機器121はセンサーバー制御線C3を介してセンサーバー268に対して信号(例えば赤外線信号)の発信を指示する発信制御信号を送信する。これに対応して、センサーバー268は信号を発信する。テレビジョン放送受信装置111の状態検出モジュール261eは、センサーバー制御線C3からの発信制御信号を検出し、登録された外部接続機器121の起動を検出する。制御モジュール261は、起動検出に応じて、登録された外部入出力インターフェース262を選択し、第1の実施形態で説明したように、各種動作を制御する。
【0097】
また、ユーザが、リモートコントローラ121a等を介して外部接続機器121に対して停止(電源オフ)を指示すると、外部接続機器121は停止し、外部接続機器121はセンサーバー制御線C3を介してセンサーバー268に対して信号(例えば赤外線信号)の停止を指示する停止制御信号を送信する。これに対応して、センサーバー268は信号の発信を停止する。テレビジョン放送受信装置111の状態検出モジュール261eは、センサーバー制御線C3からの停止制御信号を検出し、登録された外部接続機器121の停止を検出する。制御モジュール261は、停止検出に応じて、第1の実施形態で説明したように、各種動作を制御する。
【0098】
また、テレビジョン放送受信装置111が、センサーバー268を備える場合、テレビジョン放送受信装置111のディスプレイ114のサイズ(インチ数)毎に、最適な位置にセンサーバー268の赤外線発光部268a、268bを配置することができる。
【0099】
例えば、図6に示すように、大型のテレビジョン放送受信装置300又は小型のテレビジョン放送受信装置300’の上部又は下部等にセンサーバー121cを配置した場合、センサーバー121cの両端に設けられた赤外線発光部121c1、121c2は、一定の間隔となる。このため、テレビジョン放送受信装置300のディスプレイ(大型)又はテレビジョン放送受信装置300’のディスプレイ(小型)を目安にしたリモートコントローラ301の移動操作(ポインター操作)の操作感は、ディスプレイのサイズ(インチ数)毎に変わってしまう。
【0100】
これに対して、図7に示すように、大型のテレビジョン放送受信装置111又は小型のテレビジョン放送受信装置111’がセンサーバー268を備える場合、センサーバー268の赤外線発光部268a、268bをディスプレイ114のサイズ(インチ数)毎に最適な位置に配置することができる。これにより、テレビジョン放送受信装置111のディスプレイ(大型)114又はテレビジョン放送受信装置111’のディスプレイ(小型)114を目安にしたリモートコントローラ121aの移動操作(ポインター操作)の操作感が、ディスプレイのサイズ(インチ数)毎に変わってしまうのを防止できる。
【0101】
本実施形態により、以下の作用効果が得られる。
【0102】
(1)テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121の起動を検出することができ、起動検出に応じた動作を制御することができる。例えば、ユーザが外部接続機器121によりゲーム等を始めると(外部接続機器121が起動すると)、テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121の起動を検出し、必要となる処理を自動的に実行する。つまり、ユーザが操作をしなくても、テレビジョン放送受信装置111は、電源オン/入力切換/画質調整/音量調整/視聴中番組の記録などの動作を自動的に実行する。
【0103】
また、テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121の停止を検出することができ、停止検出に応じた動作を制御することができる。例えば、ユーザが外部接続機器121にによるゲーム等を終了すると(外部接続機器121が停止すると)、テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121の停止を検出し、必要となる処理を自動的に実行する。つまり、ユーザが操作をしなくても、テレビジョン放送受信装置111は、電源オフ/選局・入力切換/画質調整/音量調整/外部装置の起動前に視聴していた番組の再生などの動作を自動的に実行する。
【0104】
(2)テレビジョン放送受信装置111が、HDMIのCEC通信を利用できない場合でも、コンポジットやコンポーネント信号の検出により、上記制御を実現することができる。
【0105】
(3)テレビジョン放送受信装置111は、センサーバー制御線C3からの信号に基づき、外部接続機器121の起動及び停止を検出するため、検出精度が高い。
【0106】
(4)テレビジョン放送受信装置111のディスプレイ114のサイズ(インチ数)毎に、リモートコントローラ121aの移動操作(ポインター操作)の操作感が、変わってしまうのを防止できる。
【0107】
以上説明した第1〜第7の実施形態によれば、図2に示すように、ユーザがリモートコントローラ121aで外部接続機器121を操作し、また、ユーザがリモートコントローラ301でテレビジョン放送受信装置300を操作しなければならないような不便な状態を解消することができる。
【0108】
以下、第1〜第7の実施形態についてまとめる。
【0109】
(1)テレビジョン放送受信装置111は、ゲーム機等の外部接続機器121の起動を検出したら、起動する(電源オン)。
【0110】
(2)テレビジョン放送受信装置111は、ゲーム機等の外部接続機器121の起動を検出したら、外部接続機器121が接続されている外部入出力インターフェース262を選択し、外部入出力インターフェース262からの信号を入力するように入力切換を実行する。
【0111】
(3)テレビジョン放送受信装置111は、ゲーム機等の外部接続機器121の起動を検出したら、現在の画質を外部接続機器121からの映像信号に応じた画質(超低遅延接続など)へ変更する。
【0112】
(4)テレビジョン放送受信装置111は、ゲーム機等の外部接続機器121の起動を検出したら、外部接続機器121が接続されている外部入出力インターフェース262を選択し、外部入出力インターフェース262からの信号を入力するように入力切換を実行し、入力切換実行前に視聴していた番組の記録を開始する。
【0113】
(5)テレビジョン放送受信装置111は、ゲーム機等の外部接続機器121の停止を検出したら、停止する(電源オフ)。
【0114】
(6)テレビジョン放送受信装置111は、ゲーム機等の外部接続機器121の停止を検出したら、外部接続機器121の起動検出前に選択されていたラストチャンネルに対応する信号を出力(表示)する。
【0115】
(7)テレビジョン放送受信装置111は、ゲーム機等の外部接続機器121の停止を検出したら、外部接続機器121からの映像信号に応じた画質(超低遅延接続など)を、外部接続機器121の起動検出前の画質へ戻す。
【0116】
(8)テレビジョン放送受信装置111は、ゲーム機等の外部接続機器121の停止を検出したら、外部接続機器121の起動検出前に選択されていたラストチャンネルの記録番組の再生を開始する。
【0117】
(9)テレビジョン放送受信装置111は、HDMIのCEC通信等により、ゲーム機等の外部接続機器121の起動及び停止を検出し、起動検出に応じた適切な動作(上記(1)〜(4))の実行を制御し、また、停止検出に応じた適切な動作(上記(5)〜(8))の実行を制御する。
【0118】
(10)テレビジョン放送受信装置111は、外部入出力インターフェース262からの信号を検出し(信号の有無の変化を検出し)、これにより、ゲーム機等の外部接続機器121の起動及び停止を検出し、起動検出に応じた適切な動作(上記(1)〜(4))の実行を制御し、また、停止検出に応じた適切な動作(上記(5)〜(8))の実行を制御する。
【0119】
(11)テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121のLED等の表示器の変化を検出し、これにより、ゲーム機等の外部接続機器121の起動及び停止を検出し、起動検出に応じた適切な動作(上記(1)〜(4))の実行を制御し、また、停止検出に応じた適切な動作(上記(5)〜(8))の実行を制御する。
【0120】
(12)テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121の電力消費量の変化を検出し、これにより、ゲーム機等の外部接続機器121の起動及び停止を検出し、起動検出に応じた適切な動作(上記(1)〜(4))の実行を制御し、また、停止検出に応じた適切な動作(上記(5)〜(8))の実行を制御する。
【0121】
(13)テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121のリモートコントローラ121aからの信号(赤外線信号又は無線信号)を検出し、これにより、ゲーム機等の外部接続機器121の起動及び停止を検出し、起動検出に応じた適切な動作(上記(1)〜(4))の実行を制御し、また、停止検出に応じた適切な動作(上記(5)〜(8))の実行を制御する。
【0122】
(14)テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121のセンサーバー121cからの信号(赤外線信号)を検出し、これにより、ゲーム機等の外部接続機器121の起動及び停止を検出し、起動検出に応じた適切な動作(上記(1)〜(4))の実行を制御し、また、停止検出に応じた適切な動作(上記(5)〜(8))の実行を制御する。
【0123】
(15)テレビジョン放送受信装置111は、外部接続機器121のセンサーバー121cに対する制御信号を検出し、これにより、ゲーム機等の外部接続機器121の起動及び停止を検出し、起動検出に応じた適切な動作(上記(1)〜(4))の実行を制御し、また、停止検出に応じた適切な動作(上記(5)〜(8))の実行を制御する。
【0124】
(16)テレビジョン放送受信装置111は、ディスプレイ114のサイズ(インチ数)に応じたセンサーバー268を備え、これにより、リモートコントローラ121aの操作性の向上を図ることができる。
【0125】
なお、上記したモジュールとは、ハードウェアで実現するものであっても良いし、CPU等を使ってソフトウェアで実現するものであってもよい。
【0126】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0127】
111…テレビジョン放送受信装置、114…ディスプレイ、117…リモートコントローラ、118…受光モジュール、261…制御モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動作電力を消費する動作状態より低い電力を消費する現在の待機状態を記憶する記憶手段と、
外部機器と接続する接続手段と、
前記外部機器の起動及び停止を検出する検出手段と、
前記外部機器の起動検出に応じて前記待機状態を前記動作状態へ変更し、前記外部機器の停止検出に応じて前記動作状態を前記待機状態へ戻す制御手段と、
を備えた動作制御装置。
【請求項2】
前記記憶手段は、前記待機状態から前記動作状態へ移行に対応し、前記記憶した前記待機状態に替えて現在の前記動作状態を記憶し、
前記制御手段は、前記外部機器の起動検出に応じて前記動作状態を継続し、前記外部機器の停止検出に応じても前記動作状態を継続する請求項1記載の動作制御装置。
【請求項3】
前記記憶手段は、複数の信号入力部のうちの第1の信号入力部を選択した第1の入力選択状態を記憶し、
前記制御手段は、前記外部機器の起動検出に応じて前記第1の入力選択状態を、前記複数の信号入力部のうちの第2の信号入力部を選択した第2の入力選択状態へ変更し、前記外部機器の停止検出に応じて前記第2の入力選択状態を前記第1の入力選択状態へ戻す請求項1又は2記載の動作制御装置。
【請求項4】
前記記憶手段は、前記第1の入力選択状態を記憶し、さらに前記第1の信号入力部からの入力信号に基づく第1のチャンネル信号を選択した第1のチャンネル信号選択状態を記憶し、
前記制御手段は、前記外部機器の停止検出に応じて前記第2の入力選択状態を前記第1の入力選択状態へ戻し、さらに前記第1のチャンネル信号選択状態へ戻す請求項3記載の動作制御装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記外部機器の起動検出に応じて前記第1の信号入力部からの入力信号に基づく第1のチャンネル信号の記録を開始し、前記外部機器の停止検出に応じて前記第1のチャンネル信号の記録を停止する請求項3又は4記載の動作制御装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記外部機器の停止検出に応じて、記録された前記第1のチャンネル信号の再生を開始する請求項5記載の動作制御装置。
【請求項7】
前記記憶手段は、現在の第1の音量を記憶し、
前記制御手段は、前記外部機器の起動検出に応じて前記第1の音量を第2の音量へ変更し、前記外部機器の停止検出に応じて前記第2の音量を前記第1の音量へ戻す請求項1乃至6の何れか1項記載の動作制御装置。
【請求項8】
前記記憶手段は、現在の第1の画質を記憶し、
前記制御手段は、前記外部機器の起動検出に応じて前記第1の画質を第2の画質へ変更し、前記外部機器の停止検出に応じて前記第2の画質を前記第1の画質へ戻す請求項1乃至7の何れか1項記載の動作制御装置。
【請求項9】
放送信号を受信する受信手段と、
前記放送信号から指定チャンネル信号を選択する選択手段と、
前記指定チャンネル信号に基づく第1の映像を表示する表示手段と、
を備え、
前記接続手段は、前記外部機器と接続し、前記外部機器からの第2の映像を入力し、
前記制御手段は、前記外部機器の起動検出に応じて前記表示手段による前記第1の映像の表示を前記第2の映像の表示へ切り換える請求項1乃至8の何れか1項記載の動作制御装置。
【請求項10】
動作電力を消費する動作状態より低い電力を消費する現在の待機状態を記憶し、
接続された外部機器の起動検出に応じて前記待機状態を前記動作状態へ変更し、前記外部機器の停止検出に応じて前記動作状態を前記待機状態へ戻す動作制御方法。
【請求項11】
前記待機状態から前記動作状態へ移行に対応し、前記記憶した前記待機状態に替えて現在の前記動作状態を記憶し、
前記外部機器の起動検出に応じて前記動作状態を継続し、前記外部機器の停止検出に応じても前記動作状態を継続する請求項10記載の動作制御方法。
【請求項12】
複数の信号入力部のうちの第1の信号入力部を選択した第1の入力選択状態を記憶し、
前記外部機器の起動検出に応じて前記第1の入力選択状態を、前記複数の信号入力部のうちの第2の信号入力部を選択した第2の入力選択状態へ変更し、前記外部機器の停止検出に応じて前記第2の入力選択状態を前記第1の入力選択状態へ戻す請求項10又は11記載の動作制御方法。
【請求項13】
前記第1の入力選択状態を記憶し、さらに前記第1の信号入力部からの入力信号に基づく第1のチャンネル信号を選択した第1のチャンネル信号選択状態を記憶し、
前記外部機器の停止検出に応じて前記第2の入力選択状態を前記第1の入力選択状態へ戻し、さらに前記第1のチャンネル信号選択状態へ戻す請求項12記載の動作制御方法。
【請求項14】
前記外部機器の起動検出に応じて前記第1の信号入力部からの入力信号に基づく第1のチャンネル信号の記録を開始し、前記外部機器の停止検出に応じて前記第1のチャンネル信号の記録を停止する請求項12又は13記載の動作制御方法。
【請求項15】
前記外部機器の停止検出に応じて、記録された前記第1のチャンネル信号の再生を開始する請求項14記載の動作制御方法。
【請求項16】
現在の第1の音量を記憶し、
前記外部機器の起動検出に応じて前記第1の音量を第2の音量へ変更し、前記外部機器の停止検出に応じて前記第2の音量を前記第1の音量へ戻す請求項10乃至15の何れか1項記載の動作制御方法。
【請求項17】
現在の第1の画質を記憶し、
前記外部機器の起動検出に応じて前記第1の画質を第2の画質へ変更し、前記外部機器の停止検出に応じて前記第2の画質を前記第1の画質へ戻す請求項10乃至16の何れか1項記載の動作制御方法。
【請求項18】
放送信号を受信し、
前記放送信号から指定チャンネル信号を選択し、
前記指定チャンネル信号に基づく第1の映像を表示し、
前記外部機器の起動検出に応じて、前記第1の映像の表示を前記外部機器からの第2の映像の表示へ切り換える請求項10乃至17の何れか1項記載の動作制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−16916(P2013−16916A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−146580(P2011−146580)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】