説明

動物の体重を管理するための組成物および方法

リジンと必須アミノ酸および代謝エネルギーの間のバランスのとれたものを含む組成物を提供する。これらの組成物は、動物において除脂肪筋量の随伴損失なしに肥満症を予防または治療するための方法に有用である。これらの組成物は、その必要がある動物において除脂肪筋量を保持し、または増加させるための方法にも使用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本発明は、動物の体重を管理するための組成物および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] 動物、特に愛玩動物(たとえばイヌおよびネコ)が、それらの理想体重を超える体重になる場合がある。過剰の脂肪組織をもつため、これらの動物はたとえば”太った”、”過体重”、または”肥満”と臨床診断される可能性があり、そのため関連する身体上の障害、たとえば関節炎、心疾患、呼吸器疾患、糖尿病、膀胱癌、甲状腺機能低下、関節疾患および/または膵炎に罹患する可能性がより高い。
【0003】
[0003] 愛玩動物における過剰の脂肪組織量の予防または減少のための試みには、一般に食事制限および運動が含まれる。実際に、カロリー摂取の管理、体重増加の予防、または減量の促進のために、過体重の愛玩動物用の多数の”低”または”減”カロリー飼料が開発され、市販されている。ヒトの場合、減量のための1方策は、体脂肪を減少させるためにタンパク質対カロリー比の高い高タンパク食を用いる。愛玩動物製品にも同様な方法が用いられている(たとえばPRESCRIPTION DIET(登録商標)FELINE M/D(登録商標)、Hill’s Pet Nutrition、カンサス州トピーカ)。高タンパク食はネコにおいては減量に有効であることが証明されたが、高タンパク飼料はイヌ類の体重管理計画に適用した場合には混合した結果を示した。処置方策には飼料中の繊維および/またはタンパク質含量を増加させ、一方では脂肪を減少させることも含まれる。繊維源に応じて、腸の膨張により、またはフィードバック機序(たとえばGLP−1)により、繊維は満腹感を誘導することができる。繊維は食物の消化性を低下させ、その結果高カロリー栄養素成分(すなわち脂肪および炭水化物)の利用能を低下させるのに有効な可能性がある。
【0004】
[0004] しかし、そのようなペットフード配合物を入手できるにもかかわらず、愛玩動物において肥満症を予防または治療するための革新的な成分および栄養素を含むさらに他の配合物の開発が依然として求められている。たとえば、減量に伴う問題のひとつは、全体重減少の要素として、標的組織ではないにもかかわらず除脂肪筋量(lean muscle mass)が一般に失われることである。したがって、動物において除脂肪筋量を失わせることなく体重を減少させることができる組成物が求められている。
【0005】
[0005] 本発明者らは今回、意外にも特定のバランスの必須アミノ酸および制限アミノ酸を含むように配合された減量用組成物が除脂肪筋量の保持または増加を特徴とする減量を生じうることを見いだした。したがって、本発明において意図するように、本発明組成物は動物において除脂肪筋量の随伴損失なしに動物の肥満症を予防または治療するのに有用となることができる。
【0006】
[0006] 必須アミノ酸は、生物がデノボ合成できず、または十分な量で合成できず、したがって食事中に補充しなければならないアミノ酸である。必須アミノ酸は生物の代謝に応じて種毎に異なる。たとえば、イヌおよびネコ(およびヒト)にとっての必須アミノ酸はフェニルアラニン、ロイシン、メチオニン、リジン、イソロイシン、バリン、トレオニン、トリプトファン、ヒスチジンおよびアルギニンであると一般に理解されている。さらに、タウリンは技術的にはアミノ酸ではなくシステインの誘導体であるが、ネコにとっては必須栄養素である。バランスのとれた食事はすべての必須アミノ酸を供給できるが、より重要な特定の必須アミノ酸がある;それらのうちのひとつが欠乏する食事は、他の必須アミノ酸が十分な量で存在しても他のものの有用性を制限するからである。一般に、これらの制限アミノ酸はメチオニン、システイン、トリプトファンおよびリジンである。
【発明の概要】
【0007】
[0007] 本発明者らは、減量用組成物において必須アミノ酸のバランスをとることのプラス効果を確認した。具体的には、これはリジンと、ロイシン、メチオニン、メチオニン+システイン、および/またはフェニルアラニン+チロシンとの量のバランスをとることを含む。特に、本発明の配合物は、動物において肥満症を予防または治療し、かつ動物において除脂肪筋量を保持および増加させるために有用な組成物に関する。1態様において、組成物はペットフードである。他の態様において、組成物は湿潤ペットフードである。さらに他の態様において、組成物は乾燥ペットフードである。
【0008】
[0008] 本発明によれば、下記の組成物1.0が提供される:
約1.4〜約2.1%のリジンを含み、
約1.7〜約2.7のロイシン対リジン比、
約0.5〜約1.5のメチオニン+システイン対リジン比、
約1.3〜約2.1のフェニルアラニン+チロシン対リジン比、および
約4〜約8グラムのリジン/Mcal
を有する組成物。
【0009】
[0009] 本発明の他の組成物は、下記のいずれかを含むことができる:
1.1.さらに約20〜約30%、約22〜約28%、または約24〜約26%の食物繊維を含む、組成物1;
1.2.さらに約8〜約14%、約9〜約13%、約10〜約12%、または約10.3〜約11.6%の粗繊維を含む、組成物1または1.1;
1.3.さらに約1.2〜約4.0%、約1.3〜約3.6%、約1.4〜約3.3%、約1.5〜約3.1%、約3.0%、または約1.6%の可溶性繊維を含む、前記のいずれかの組成物;
1.4.約4〜約7、約4.2〜約6.8、約4.7〜約5.8、または約5.0〜約5.6グラムのリジン/Mcalを含む、前記のいずれかの組成物;
1.5.約1.5%〜約1.9%のリジン、約1.6%〜約1.8%のリジン、または約1.7%のリジンを含む、前記のいずれかの組成物;
1.6.約2.0〜約2.4、約2.1〜約2.3、または約2.2のロイシン対リジン比を含む、前記のいずれかの組成物;
1.7.約0.8〜約1.2、約0.86〜約1.1、約0.90〜約1.0、または約.95〜約.98のメチオニン+システイン対リジン比を含む、前記のいずれかの組成物;
1.8.約1.5〜約1.9、約1.6〜約1.8、または約1.6〜約1.7のフェニルアラニン+チロシン対リジン比を含む、前記のいずれかの組成物;
1.9.約0.1〜約0.2、約0.12〜約0.18、約0.13〜約0.17、または約0.14〜約0.16のトリプトファン対リジン比を含む、前記のいずれかの組成物;
1.10.約0.5〜約0.9、約0.6〜約0.8、または約約0.7のトレオニン対リジン比を含む、前記のいずれかの組成物;
1.11.約0.75〜約1.2、約0.85〜約1.1、好ましくは約0.89〜約1.1、または約0.94〜約1.0のアルギニン対リジン比を含む、前記のいずれかの組成物;
1.12.約0.51〜約0.82、約0.58〜約0.74、約0.61〜約0.71、約0.68、または約0.64のイソロイシン対リジン比を含む、前記のいずれかの組成物;
1.13.約0.6〜約1.0、約0.7〜約0.9、約0.7〜約0.8、または約0.76〜約0.80のバリン対リジン比を含む、前記のいずれかの組成物;
1.14.約0.3〜約0.5、約0.35〜約0.44、約0.37〜約0.41、または約0.40のヒスチジン対リジン比を含む、前記のいずれかの組成物;
1.15.約0.5〜約0.9、約0.6〜約0.8、約0.67〜約0.76、または約0.70〜約0.73のメチオニン対リジン比を含む、前記のいずれかの組成物;
1.16.約2600〜約3950Kcal/kg;約2900〜約3610Kcal/kg;約3080〜約3450Kcal/kg;または約3240〜約3280Kcal/kgの代謝エネルギー含量を含む、前記のいずれかの組成物;
1.17.約75〜約200ppmまたは約100〜約150ppmのマンガンを含む、前記のいずれかの組成物;
1.18.約200〜約500ppm、約250〜約400ppm、または約300〜約350ppmのL−カルニチンを含む、前記のいずれかの組成物;
1.19.約24〜約41%、または約28〜約37%の粗タンパク質を有する、前記のいずれかの組成物;
1.20.約6.3〜約11%、または約7.5〜約10%の脂肪を含む、前記のいずれかの組成物;
1.21.約4.6%〜約7.0%、または約5.5〜約6.6%の灰分を含む、前記のいずれかの組成物;
1.22.約27〜約45%、約31〜約39%、または約33〜約37%の炭水化物を含む、前記のいずれかの組成物;および
1.23.乾燥飼料であるか、またはさらに約5.3〜約8.4%もしくは約6.3%〜約7.4%の水分を含む、前記のいずれかの組成物;
[0010] 本発明の他の態様においては、下記の組成物2.0が提供される:
約24〜約41%の粗タンパク質;
約20〜約32%の食物繊維;
約2〜約3のロイシン対リジン比;
約1.2〜約1.7%のメチオニン;および
約50〜約500ppmのマンガン;および
約4.6〜約6.8グラムのリジン/Mcal。
【0010】
[0011] 本発明の他の組成物は、下記のいずれかを含むことができる:
2.1.約22〜約29%、または約24〜約27%の食物繊維を有する、組成物2.0;
2.2.約1.2〜約4.0%、または約2〜約3%の可溶性繊維を有する、組成物2.0または2.1;
2.3.約21〜約27%、または約23〜約25%の不溶性繊維を有する、2.0〜2.2のいずれかの組成物;
2.4.粗タンパク質が約33〜約36%、または約35%である、2.0〜2.3のいずれかの組成物;
2.5.約5.1〜約6.3グラムのリジン/Mcal;約5.4〜約6.0グラムのリジン/Mcal;または約5.7グラムのリジン/Mcalを有する、2.0〜2.4のいずれかの組成物;
2.6.約1.3〜約1.6%、または約1.4〜約1.5%のメチオニンを有する、2.0〜2.5のいずれかの組成物;
2.7.約75〜約200ppmのマンガン;または約100〜約150ppmのマンガンを有する、2.0〜2.6のいずれかの組成物;
2.8.約200〜約500ppmのカルニチン;約250〜約400ppmのカルニチンを有する;または約300〜約350ppmのカルニチンを有する、2.0〜2.7のいずれかの組成物;
2.9.約1:1.25〜約1.75:1のメチオニン+システイン対リジン比;または約1:1のメチオニン+システイン対リジン比を有する、2.0〜2.8のいずれかの組成物;
2.10.約1.4〜約2.6、約1.8〜約2.2、または約2のロイシン対リジン比を有する、2.0〜2.9のいずれかの組成物;
2.11.約1〜約10%、約3〜約7%、または約4〜約6%の灰分を含む、2.0〜2.10のいずれかの組成物;
2.12.約2〜約13%、約8〜約11%、または約5〜約7%の脂肪を有する、2.0〜2.11のいずれかの組成物;
2.13.約2000〜約5000kcal/kg、約2480〜約3720kcal/kg、約2800〜約3400kcal/kg、または約3100kcal/kgの代謝エネルギー含量を有する、2.0〜2.12のいずれかの組成物;
2.14.約70%〜約90%の水分を有する湿潤飼料である、2.0〜2.13のいずれかの組成物;
2.15.湿潤物質基準で約720〜約1080kcal/kg、約810〜約990kcal/kg、または約900kcal/kgの代謝エネルギー含量を有する、2.14の組成物。
【0011】
[0012] 他の観点において本発明は、動物において肥満症を予防または治療するのに有効な量の組成物1.0〜2.15のいずれかを動物に投与することにより、動物において除脂肪筋量の随伴損失なしに肥満症を予防または治療するための方法に関する。組成物を動物に有効な期間投与することができる。
【0012】
[0013] 他の観点において本発明は、有効な量の組成物1.0〜2.15のいずれかを動物に投与することにより、動物において除脂肪筋量を保持し、または増加させるための方法に関する。組成物を動物に有効な期間投与することができる。
【0013】
[0014] 本発明の組成物および方法は、動物、特に愛玩動物、好ましくはイヌおよびネコ、より好ましくはイヌを処置するのに有用である。動物は、過体重、正常/理想体重、または低体重であってもよい。
【0014】
[0015] 本発明の追加または他の利点および有益性は当業者に明らかであろう。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[0016] 本明細書に記載する本発明は、特定の方法、プロトコルおよび試薬に限定されないものとする。さらに、本明細書中で用いた用語は特定の態様を記述するためのものにすぎず、決して本発明の範囲を限定するためものではないことも理解すべきである。
【0016】
[0017] 別途定義しない限り、本明細書中で用いるすべての技術用語および科学用語は、本発明が属する分野の当業者が一般に理解しているものと同じ意味をもつ。本明細書中で引用または参照したすべての特許、特許出願、刊行物および他の参考文献を、あらゆる目的で援用する。
【0017】
[0018] 本明細書および特許請求の範囲で用いる単数形には、そうではないことが状況から明示されない限り、複数表示が含まれる。
[0019] 本明細書中で用いる用語”過体重”、”太った”、”肥満”、”肥満症”およびこれらに類する用語は、それの’理想体重’より多い動物の体重状態を表わす。たとえば、動物に適用した用語”太った”は、動物飼育の専門家その他の当業者に既知の技術および方法を用いて、過剰量の体脂肪組織をもつと判定されたいずれかの動物、または過剰量の体脂肪組織を発現する傾向にある動物を意味することができる。たとえば下記の場合、動物は”太っている”とみなされる:(1)その動物が25以上の肥満指数(BMI)をもつ場合(動物の状態を特性付けるある方法において”過体重”および”肥満”動物を含むとみなされる数値)、(2)動物飼育の専門家が判定して、または当業者に既知のとおり、動物の体重がそれの”理想体重”より15%以上多い場合、(3)二エネルギーX線吸収測定法(”DEXA”)により測定して、動物の体脂肪率が27%以上である場合、あるいは(4)当業者が”Small Animal Clinical Nutrition”, 4th Edition, Chapter 13 (ISBN 0-945837-05-4)に記載された方法を用いて判定して1〜5の尺度で動物が3より大きい身体状態スコア(”BCS”)をもつ場合、または他のBCS法を用いてそれと同等のものをもつ場合。ある場合には、理想体重より20%以上多い動物が肥満とみなされる。
【0018】
[0020] 本明細書中で用いる”肥満症の治療”は、たとえば有効量の本発明組成物を動物に投与することにより、常法に従って判定して肥満動物の体重をその動物がそれの理想体重を達成するまで減少させることを表わす。”肥満症の予防”は、たとえば有効量の本発明組成物を動物に投与することにより、当業者が判定して動物がその動物に理想的であるより多いとみなされる体重状態に達するのを防ぐことを表わす。
【0019】
[0021] 本明細書中で用いる”有効な量”、”有効量”などの用語は、特定の生物学的結果を達成するのに有効となりうる、本明細書に記載する化合物、物質または組成物の量を表わす。そのような結果には、肥満症の治療および/または予防、ならびに/あるいは除脂肪筋量の保持または増加を含めることができるが、これらに限定されない。そのような有効な活性は、たとえば本発明組成物を動物に投与することにより達成できる。有効量は幾つかの要因を基礎とする可能性があり、これには動物の理想体重、組成物の代謝エネルギー、および動物に本発明組成物を与える頻度、たとえば1日1回、2回または3回、ならびに動物に与える他の組成物が含まれる。
【0020】
[0022] 本明細書中で用いる”有効期間”は、動物において体重、体重減少量、または除脂肪筋量を観察または測定することにより判定でき、過度の実験なしに当業者が判定できる。
【0021】
[0023] 本発明はいずれかの動物、好ましくは哺乳動物、より好ましくは愛玩動物に関する。用語”愛玩動物”は、ヒトと密接な関係で生きているいずれかの動物を表わし、いずれかの品種のイヌ類およびネコ類が含まれるが、これらに限定されない。たとえば、本明細書においてこの用語は、その食事をヒトが管理できかつ本明細書に開示する配合物の給餌が有益となりうるいかなる動物も含むことができるものとする。これらの動物には、たとえば家畜化された農場動物(たとえばウシ、ウマ、ブタなど)、および家畜化されていない動物であってたとえば動物園などに捕獲状態にあるものを含めることができる。好ましくは、愛玩動物はネコおよびイヌ、好ましくはイヌである。
【0022】
[0024] 本明細書中で表記するすべてのパーセントは、そうではないと明記しない限り、乾燥物質基準である。
[0025] いずれかの理論または特定の作用様式に限定されるわけではないが、本発明は、組成物のリジン含量、特に組成物中の他のアミノ酸に対する比率のバランスをとることにより、特定の組成物を用いて、除脂肪筋量を保持し、または増加させながら肥満症を予防および/または治療することができるという意外な知見に基づく。好ましくは、リジンと1種類以上の必須アミノ酸(たとえばフェニルアラニン、ロイシン、メチオニン、イソロイシン、バリン、トレオニン、トリプトファン、ヒスチジンおよびアルギニン)とのバランスをとる。より好ましくは、リジンと、1種類以上の制限アミノ酸(メチオニン、システイン、トリプトファン)を含めた1種類以上の必須アミノ酸とのバランスをとる。リジンの比率を1種類以上のアミノ酸に対して表わすことができる。代謝エネルギーに対するリジンの比率のバランスをとることも本発明においては重要である。
【0023】
[0026] 本発明において意図するように、本発明組成物は栄養的に完全でありかつバランスのとれたペットフード組成物を含むものとする。栄養的に完全でありかつバランスのとれたペットフード組成物は当業者に周知である。たとえば、本明細書に開示する栄養素および成分ならびに動物飼料組成物用として適切な他のもの、ならびにその推奨量は、たとえばOfficial Publication of the Associate of American Feed Control Officials ("AAFCO"), Inc., Nutrient Requirements of Dogs and Cats, 2006中にある。
【0024】
[0027] タンパク質は当業者に既知の多様な供給源のいずれかにより供給でき、これには植物源、動物源、または両方が含まれる。動物源には、たとえば食肉、食肉副産物、水産物、酪農品、卵などが含まれる。食肉には、たとえば家禽類、魚類および哺乳類(たとえばウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギなど)の肉が含まれる。食肉副産物には、たとえば肺、腎臓、脳、肝臓、ならびに胃および腸(それらの内容物を全部または本質的に全部除いたもの)が含まれる。タンパク質は無傷であってもよく、ほぼ完全に水解または部分水解したものであってもよい。飼料のタンパク質含量は当業者に既知である多数の方法のいずれか、たとえばAssociation of Official Analytical ChemistsがOfficial Methods of Analysis ("OMA"), method 988.05に発表された方法により測定できる。本明細書中に開示する組成物中の”粗タンパク質”の量は、当業者に慣用される方法に従って組成物中の窒素の量に基づいて判定できる。
【0025】
[0028] 脂肪は当業者に既知の多様な供給源のいずれかにより供給でき、これには食肉、食肉副産物、魚油および植物が含まれる。植物脂肪源には、コムギ、亜麻仁、ライムギ、オオムギ、コメ、モロコシ、トウモロコシ、エンバク、アワ、コムギ胚芽、トウモロコシ胚芽、ダイズ、ラッカセイ、および綿実、ならびにこれらおよび他の植物脂肪源から得られる油が含まれる。飼料の脂肪含量は、当業者に既知である多数の方法のいずれか、たとえばOMA methods 920.39、954.02および960.39により測定できる。
【0026】
[0029] 炭水化物は当業者に既知の多様な供給源のいずれかにより供給でき、これにはエンバク繊維、セルロース、ラッカセイ殻、テンサイパルプ、予備調理したコメ、コーンスターチ、トウモロコシグルテン粉、およびこれらの供給源のいずれかの組合わせが含まれる。炭水化物を供給する穀物にはコムギ、トウモロコシ、オオムギ、およびコメが含まれるが、これらに限定されない。飼料の炭水化物含量は、当業者に既知である多数の方法のいずれかにより測定できる。一般に炭水化物のパーセントは無窒素抽出物(“NFE”)として計算でき、これは下記に従って計算できる:NFE=100%−水分%−タンパク質%−脂肪%−灰分%−粗繊維%。
【0027】
[0030] 食物繊維は、動物の消化酵素による消化に対して抵抗性である植物成分を表わす。飼料の食物繊維成分は、当業者に既知である多数の方法のいずれか、たとえばOMA method 991.43/32.1.17 (1994)により測定できる。食物繊維には可溶性繊維および不溶性繊維が含まれる。
【0028】
[0031] 可溶性繊維は小腸における消化および吸収に対して抵抗性であり、大腸において完全または部分発酵する;たとえばテンサイパルプ、グアーゴム、チコリ根、オオバコ、ペクチン、ブルーベリー、クランベリー、カボチャ、リンゴ、エンバク、マメ類、柑橘類、オオムギ、またはエンドウ。不溶性繊維は多様な供給源のいずれかにより供給でき、これにはセルロース、全コムギ製品、コムギエンバク、トウモロコシ糠、亜麻仁、ブドウ、セロリ、サヤインゲン、カリフラワー、バレイショ皮、果実皮、植物皮、ラッカセイ殻、およびダイズ繊維が含まれる。飼料の可溶性繊維および不溶性繊維含量は、当業者に既知である多数の方法のいずれか、好ましくはOMA method 991.43/32.1.17 (1994)により測定できる。
【0029】
[0032] 粗繊維には、穀物などの植物、たとえばコメなどの穀粒殻、トウモロコシおよびマメ類の、細胞壁および細胞内容物に含有される非消化性成分が含まれる。飼料の粗繊維含量は、当業者に既知である多数の方法のいずれか、たとえばOMA 16th edition method 962.09/4.6.01により測定できる。
【0030】
[0033] 本発明組成物のアミノ酸のパーセントは、当技術分野で既知のいずれかの手段で測定できる。たとえば、本発明により示される総リジン量に関する数値は当技術分野で既知の方法を用いて測定でき、これにはOMA methods 975.44, 988.15および994.12 (1995)が含まれる。他の例として、トリプトファン含量はOMA method 988.15 (1995)に従って測定でき;メチオニン、システインおよび他のアミノ酸含量はOMA method 994.12 (1995)に従って測定できる。アミノ酸含量はOMA method 982.30に従って測定することもできる。本発明組成物中の必須アミノ酸は、粗タンパク質を含めた多数の供給源のいずれかにより、または遊離アミノ酸を組成物に添加することにより供給できる。
【0031】
[0034] 飼料の代謝エネルギー(ME)は、飼料が消費された際に、糞、尿および燃焼性ガス中に排出されるエネルギーを差し引いた後に動物が利用できるエネルギーである。代謝エネルギー値は、当業者に既知である方法、たとえばAssociation of American Feed Control Officials: Official Publication, ジョージア州アトランタ, pages 160-165 (2006)に詳述された方法により測定できる。
【0032】
[0035] ”灰分”は有機物または水ではない化合物からなり、一般に生物材料の燃焼により生成する。灰分は、当業者に既知である多数の方法のいずれか、たとえばOMA method 942.05により測定できる。
【0033】
[0036] カルニチン、またはL−カルニチンは、体内でリジンおよびメチオニンから合成されるビタミン様化合物である。カルニチンは自然界で本発明の成分中に存在する可能性があり、あるいはカルニチンを本発明組成物に添加することができる。カルニチンを測定する方法は当技術分野で既知であり、たとえばR. Parvin and S. V. Pande, ”(−)カルニチンおよびカルニチンアセチルトランスフェラーゼ活性の微量測定”, ANALYTICAL BIOCHEMISTRY, vol. 79, pp. 190-201 (1977)に記載されている。
【0034】
[0037] 本発明組成物は、1種類以上の無機質および/または微量成分、たとえばカルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、マンガン、銅、亜鉛、コリン、または鉄の塩類をも含有する。好ましい微量成分のひとつはマンガンである。マンガンは多数の酵素にとって補因子として必須であり、タンパク質、脂肪および炭水化物を含めた食物の代謝を調節することができる。そのような酵素には、オキシドレダクターゼ、トランスフェラーゼ、ヒドロラーゼ、リアーゼ、イソメラーゼ、リガーゼ、レクチン、およびインテグリンを含めることができる。マンガンは骨の発育および神経機能にも作用する。マンガンは自然界で本発明の成分中に存在する可能性があり、あるいはそれを組成物に添加することができる。組成物中のマンガン含量を測定する方法は当業者に周知である;たとえばOMA 965.17および985.01。
【0035】
[0038] 本発明組成物は、欠乏を避けかつ健康を維持するのに必要な量のビタミンおよび無機質を含むこともできる。これらの量および測定方法は当業者に既知である。たとえばAAFCOは、イヌおよびネコについてそれらの成分の推奨量を提供する。本発明において意図する有用なビタミンには、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンH(ビオチン)、ビタミンK、葉酸、イノシトール、ナイアシン、およびパントテン酸が含まれるが、これらに限定されない。
【0036】
[0039] 本発明組成物はさらに添加剤、安定剤、充填剤、増粘剤、着香剤、嗜好性向上剤、および着色剤を、当業者に慣用される量および組合わせで含むことができる。
[0040] 1態様において、組成物は飼料またはペットフードの形態である。他の態様において、組成物はおやつ(treat)である。おやつは当業者に既知であり、たとえば食事時間以外に動物に与える組成物、たとえばビスケットを含むことができる。
【0037】
[0041] いかなる稠度(consistency)または水分の飼料も考慮されるが、好ましくは本発明組成物はたとえば湿潤または乾燥した動物飼料組成物であってもよい。”湿潤”飼料は約70〜約90%の水分を含む飼料を表わす。”乾燥”飼料は約5〜約15%の水分を含む組成物を表わし、しばしば小片またはキブル(kibble)の形態に加工される。本発明においては種々の稠度をもつ成分および1種類より多い稠度をもつ可能性のある成分を含むことができる組成物も考慮される;たとえば柔らかい、噛みごたえのある(chewy)食肉様の粒子、および外側の穀物成分と内側のクリーム成分を含むキブル、たとえばUS Patent 6,517,877に記載のもの。キブルを次いで乾燥させ、場合により当業者に既知の1種類以上の局所コーティング、たとえば着香剤、脂肪、油、粉末などでコートすることができる。
【0038】
[0042] 本発明によれば、好ましくは除脂肪筋量の損失なしに、動物において肥満症を予防または治療するために、組成物1.0〜2.15を動物に投与することができる。肥満症の予防は、動物に有効量の本発明組成物をある期間にわたって投与し、動物の体重脂肪組織、および除脂肪筋量をモニタリングし、動物に与える飼料の量を調整して、動物において過剰の脂肪組織が増加するのを防ぎ、除脂肪筋量を保持し、または増加させることにより達成できる。肥満症の治療は、動物に有効量の本発明組成物を投与し、当業者が解釈する理想重量とみなされるのに十分な脂肪組織を動物が失なうまで動物の脂肪組織含量をモニタリングすることにより達成できる。
【0039】
[0043] 本発明によれば、除脂肪筋量の損失なしに肥満症を処置するためだけでなく、その必要がある動物において除脂肪筋量を増加させるためにも、組成物1.0〜2.15を動物に投与することができる。その動物は肥満症である必要はない;除脂肪筋量の増加は、たとえば年齢、疾患または栄養不良を含めた多数の要因のいずれかが原因でその除脂肪筋量が理想より少ない動物において望ましい可能性がある。除脂肪筋量の増加は、動物に有効量の本発明組成物を投与し、その間、当業者が判定して理想重量または十分とみなされるのに十分な除脂肪筋量を動物が得るまで動物の除脂肪筋含量をモニタリングすることにより達成できる。
【0040】
[0044] 本発明の組成物および方法は総体的な減量計画の一部であってもよく、たとえば本発明の組成物および方法を、規則的な運動、およびおやつ、残飯またはペット用スナックの摂取制限と組み合わせて採用できる。
【0041】
[0045] 本発明には、肥満症を予防または治療するための、および/または除脂肪筋量を保持するための、および/または除脂肪筋量を増加させるための、組成物1.0〜2.15のいずれかの使用も含まれる。本発明には、肥満症を予防または治療するための、および/または除脂肪筋量を保持するための、および/または除脂肪筋量を増加させるための飼料組成物、好ましくはペットフード組成物、より好ましくはドッグフードの製造における、組成物1.0〜2.15のいずれかの使用も含まれる。
【実施例】
【0042】
実施例1
組成物の配合
[0046] 以下の表1の組成物をAmerican Feed Control Officials 2005、イヌ用栄養素指針に従って配合し、成体の維持要件を満たすように調整し、乾燥キブルとして押し出した。組成物の含量を当技術分野で既知の方法により分析する。
【0043】
【表1】

【0044】
実施例2
イヌの減量試験
[0047] 30匹の肥満症イヌ(ビーグル犬)を120日間の減量試験に用いる。すべてのイヌが26%を超える体脂肪率(総重量)をもつ。イヌをランダムに3グループに分け、対照、処方Aまたは処方Bを与える。イヌにそれらの理想体重に従った量、すなわち下記により計算したイヌの理想体重に従った1日当たりのkcal数を与える:
イヌの理想体重を下記により計算する:
【0045】
【数1】

【0046】
ここで、W=理想体重(kg)、W=初期体重(kg)、F=測定体脂肪率(%)、およびF=理想体脂肪率(%)である。試験に用いたイヌは理想体脂肪率20%をもつとみなされる。イヌの理想体重に従って1日当たり与えるkcal数を下記により計算する:
1.6 X (70 WI)3/4 = イヌにその理想体重に従って与えるkcal/日。
【0047】
[0048] イヌ当たり与える量は、イヌの理想体重に従った1日当たりのkcal数を飼料のキログラム当たりのkcal数、すなわち対照、処方Aまたは処方Bのkcal/kg数で割ることにより決定される。
【0048】
[0049] 試験期間中、各イヌを0、30、60、90および120目にDEXAスキャンして(DXA−QDR−4500、Hologic,Inc.、マサチュセッツ州ウォルサム)、除脂肪筋量および体脂肪を測定する。0および30日目には、それぞれ対照、処方Aまたは処方Bの組成物を与えたイヌについてn=10であった。イヌが体脂肪率25%未満に達した時点でそれらを試験から除いた。60日目に、処方Aを与えた4匹のイヌおよび処方Bを与えた2匹のイヌを試験から除いた。したがって、90日目のデータについて:
対照を与えたイヌについてはn=10;
処方Aを与えたイヌについてはn=6;
処方Bを与えたイヌについてはn=8。
【0049】
[0050] 90日目に、対照を与えた2匹のイヌ、処方Aを与えた4匹のイヌ、および処方Bを与えた3匹のイヌを試験から除いた。したがって、120日目のデータについて:
対照を与えたイヌについてはn=8;
処方Aを与えたイヌについてはn=7;
処方Bを与えたイヌについてはn=5。
【0050】
[0051] 試験の結果を次表に示す:
【0051】
【表2】

【0052】
【表3】

【0053】
【表4】

【0054】
[0052] これらの結果は、すべての動物が試験の最初の30日で除脂肪筋量を失ったが、処方AおよびBを与えた動物は対照を与えた動物より統計的に多量の脂肪組織を失ったことを指摘する。これらの結果は、処方AおよびBを与えた動物は60日目に除脂肪筋量が再び増加したことをも指摘する(対照と比較)。
【0055】
実施例3
組成物の配合
[0053] 乾燥物質基準で表5の明細に従って組成物を配合する:
【0056】
【表5】

【0057】
実施例4
乾燥組成物の配合
[0054] 実施例3の組成物を約3100kcal/kgの代謝エネルギー含量をもつ乾燥ドッグフードとして配合する。
【0058】
実施例5
湿潤組成物の配合
[0055] 実施例3の組成物を湿潤物質基準で約900kcal/kgの代謝エネルギー含量をもつ湿潤ドッグフードとして配合する。
【0059】
[0056] 本明細書に本発明の特定の態様を示し、記載したが、より広い本発明の観点から逸脱することなく変更および改変をなしうることは当業者に自明であろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
約1.4〜約2.1%のリジンを含む組成物であって、
約1.7〜約2.7のロイシン対リジン比、
約0.5〜約1.5のメチオニン+システイン対リジン比、
約1.3〜約2.1のフェニルアラニン+チロシン対リジン比、および
約4〜約8グラムのリジン/Mcal
を有する組成物。
【請求項2】
さらに約20〜約30%の食物繊維を含む、請求項1の組成物。
【請求項3】
約8〜約14%の粗繊維を含む、請求項1または2の組成物。
【請求項4】
約1.2〜約4.0%の可溶性繊維を含む、請求項1〜3のいずれか1項の組成物。
【請求項5】
約4.2〜約6.8グラムのリジン/Mcalを有する、請求項1〜4のいずれか1項の組成物。
【請求項6】
約1.5%〜約1.9%のリジンを含む、請求項1〜5のいずれか1項の組成物。
【請求項7】
約2.0〜約2.4のロイシン対リジン比を有する、請求項1〜6のいずれか1項の組成物。
【請求項8】
約0.8〜約1.2のメチオニン+システイン対リジン比を有する、請求項1〜7のいずれか1項の組成物。
【請求項9】
約1.5〜約1.9のフェニルアラニン+チロシン対リジン比を有する、請求項1〜8のいずれか1項の組成物。
【請求項10】
約0.1〜約0.2のトリプトファン対リジン比を有する、請求項1〜9のいずれか1項の組成物。
【請求項11】
約0.5〜約0.9のトレオニン対リジン比を有する、請求項1〜10のいずれか1項の組成物。
【請求項12】
約0.75〜約1.2のアルギニン対リジン比を有する、請求項1〜11のいずれか1項の組成物。
【請求項13】
約0.51〜約0.82のイソロイシン対リジン比を有する、請求項1〜12のいずれか1項の組成物。
【請求項14】
約0.6〜約1.0のバリン対リジン比を有する、請求項1〜13のいずれか1項の組成物。
【請求項15】
約0.3〜約0.5のヒスチジン対リジン比を有する、請求項1〜14のいずれか1項の組成物。
【請求項16】
約0.5〜約0.9のメチオニン対リジン比を有する、請求項1〜15のいずれか1項の組成物。
【請求項17】
約2600〜約3950Kcal/kgの代謝エネルギー含量を有する、請求項1〜16のいずれか1項の組成物。
【請求項18】
さらに約75〜約200ppmのマンガンを含む、請求項1〜17のいずれか1項の組成物。
【請求項19】
さらに約200〜約500ppmのL−カルニチンを含む、前記請求項のいずれか1項の組成物。
【請求項20】
さらに約24〜約41%の粗タンパク質を含む、前記請求項のいずれか1項の組成物。
【請求項21】
約24〜約41%の粗タンパク質;
約20〜約32%の食物繊維;
約2〜約3のロイシン対リジン比;
約1.2〜約1.7%のメチオニン;
約50〜約500ppmのマンガン;および
約4.6〜約6.8グラムのリジン/Mcal
を含む組成物。
【請求項22】
さらに約1.2〜約4.0%の可溶性繊維を含む、請求項21の組成物。
【請求項23】
さらに約21〜約27%の不溶性繊維を含む、請求項21または22のいずれか1項の組成物。
【請求項24】
約5.1〜約6.3グラムのリジン/Mcalを有する、請求項21〜23のいずれか1項の組成物。
【請求項25】
約200〜約500ppmのL−カルニチンを含む、請求項21〜24のいずれか1項の組成物。
【請求項26】
さらに約1:1.25〜約1.75:1のメチオニン+システイン対リジン比を有する、請求項21〜25のいずれか1項の組成物。
【請求項27】
約1.4〜約2.6のロイシン対リジン比を有する、請求項21〜26のいずれか1項の組成物。
【請求項28】
約1〜約10%の灰分である、請求項21〜27のいずれか1項の組成物。
【請求項29】
約2000〜約5000kcal/kgの代謝エネルギー含量を有する、請求項21〜28のいずれか1項の組成物。
【請求項30】
組成物が湿潤ペットフードである、請求項21〜29のいずれか1項の組成物。
【請求項31】
湿潤物質基準で約720〜約1080kcal/kgの代謝エネルギー含量を有する、請求項30の組成物。
【請求項32】
動物において除脂肪筋量の随伴損失なしに肥満症を予防または治療するための方法であって、有効量の請求項1〜31のいずれか1項に記載の組成物を動物に投与することを含む方法。
【請求項33】
動物において除脂肪筋量を保持するための方法であって、有効量の請求項1〜31のいずれか1項に記載の組成物を動物に投与することを含む方法。
【請求項34】
動物において除脂肪筋量を増加させるための方法であって、有効量の請求項1〜31のいずれか1項に記載の組成物を動物に投与することを含む方法。
【請求項35】
動物が愛玩動物である、請求項32〜34のいずれか1項の方法。
【請求項36】
愛玩動物がイヌである、請求項35の方法。
【請求項37】
動物において除脂肪筋量の随伴損失なしに肥満症を予防または治療するための、請求項1〜31のいずれか1項の組成物の使用。
【請求項38】
動物において除脂肪筋量を保持するための、請求項1〜31のいずれか1項の組成物の使用。
【請求項39】
愛玩動物がイヌ類である、請求項37〜38のいずれか1項の使用。
【請求項40】
ペットフード組成物の製造における、請求項1〜31のいずれか1項の組成物の使用。

【公表番号】特表2010−518851(P2010−518851A)
【公表日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−550862(P2009−550862)
【出願日】平成19年2月23日(2007.2.23)
【国際出願番号】PCT/US2007/062710
【国際公開番号】WO2008/103179
【国際公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【出願人】(502329223)ヒルズ・ペット・ニュートリシャン・インコーポレーテッド (138)
【Fターム(参考)】