説明

動物有害生物駆除用のスルホキシイミンアミド化合物

本発明は、式(I)のスルホキシイミンアミド化合物、そのエナンチオマー、ジアステレオマーおよび塩、ならびにかかる化合物を含む組成物に関する。本発明はまた、動物有害生物を駆除するためのスルホキシイミンアミド化合物、その塩またはそれらを含む組成物の使用にも関する。さらに、本発明はまた、かかるスルホキシイミノ化合物の適用方法にも関する。本発明のスルホキシイミンアミド化合物は下記の式I:
【化1】


[式中、Q、Het、R1、R2、R3、R4およびnは明細書中で定義したとおりである]により定義される。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)のスルホキシイミンアミド化合物、またはその農業上もしくは獣医学上許容可能な塩、エナンチオマーもしくはジアステレオマー:
【化1】

[式中、
Qは、NO2またはCNであり;
nは、0、1または2であり;
R1、R2は、互いに独立して且つnから独立して、水素、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C3-C6-シクロアルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C1-C6-アルコキシ、CN、NO2、C(O)Rc、C(O)ORa、C(O)NRaRb、C(S)NRaRbまたはS(O)mRcから選択され(ここで上記の基の炭素原子は、1、2もしくは3個の基Rdの任意の組み合わせを有してもよい);あるいは
R1とR2は、それらが結合している炭素原子と一緒になって3〜6員の炭素環を形成し(ここで該環の炭素原子は、1もしくは2個の基Rdの任意の組み合わせを有してもよい);
R3は、水素、C1-C6-アルキル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C6-アルコキシ、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C(O)Rc、C(O)ORa、C(O)NRaRb、C(S)NRaRb、SOmRcまたはNReから選択され(ここで上記の基の炭素原子は、1、2もしくは3個の基Rdの任意の組み合わせを有してもよい);
R4は、C1-C6-アルキル、C3-C6-シクロアルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニルまたはNReRfから選択され(ここで上記の基の炭素原子は、1、2もしくは3個の基Rdの任意の組み合わせを有してもよい);
あるいは
R3とR4は、それらが結合している窒素原子および硫黄原子と一緒になって、場合によりN、O、Sから選択されるさらなるヘテロ原子を含む、飽和もしくは不飽和の4-、5-もしくは6員のヘテロ環を形成し(ここで該ヘテロ環の炭素原子は場合により1もしくは2個の基Rdの任意の組み合わせを有してもよく、さらなるN原子は場合によりReを有してもよい);
Hetは、
【化2】

から選択され、ここで#は式(I)中の結合を表し、また
Xは、水素、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C2-C6アルケニル、C2-C6ハロアルケニル、C2-C6アルキニル、C2-C6ハロアルキニル、C(O)Rc、C(O)OR5、C(O)NRaRb、C(S)NRaRbまたはS(O)mRcから選択され(ここで上記の基の炭素原子は、1、2もしくは3個の基Rdの任意の組み合わせを有してもよい);
Yは、ハロゲン、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、C1-C6アルコキシ、CN、NO2、S(O)mRc、C(O)Rc、C(O)ORa、C(O)NRaRbまたはC(S)NRaRbから選択され(ここで上記の基の炭素原子は、1、2もしくは3個の基Rdの任意の組み合わせを有してもよい);
pは、0、1または2であり;
qは、0、1、または2であり;
この場合、
Ra、Rbは、互いに独立して、水素、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C3-C6-シクロアルキル、C3-C6-アルケニル、C3-C6-ハロアルケニルまたはC3-C6-アルキニルから選択され;
Rcは、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C3-C6-シクロアルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-ハロアルケニルまたはC2-C6-アルキニルから選択され;
Rdは、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C3-C6-シクロアルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-ハロアルケニルまたはC2-C6-アルキニル、C1-C6-アルコキシ、C2-C6-アルケニルオキシ、C2-C6-アルキニルオキシ、C1-C6-ハロアルコキシまたはC1-C6-アルキルチオから選択され;
Re、Rfは、互いに独立して、水素、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C3-C6-シクロアルキル、C3-C6-アルケニル、C3-C6-ハロアルケニル、C3-C6-アルキニル、C(O)Rc、C(O)ORa、C(O)NRaRbまたはC(S)NRaRbから選択され;
mは、0、1または2である]。
【請求項2】
Hetが、
【化3】

[式中、
Yは、ハロゲン、C1-C4-ハロアルキルまたはC1-C4-アルキルから選択され;
pは、0、1または2であり;
Rdは、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C3-C6-シクロアルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-ハロアルケニルまたはC2-C6-アルキニル、C1-C6-アルコキシ、C2-C6-アルケニルオキシ、C2-C6-アルキニルオキシ、C1-C6-ハロアルコキシまたはC1-C6-アルキルチオから選択され;
qは、0、1、または2である]
から選択される、請求項1に記載の式(I)のスルホキシイミンアミド化合物。
【請求項3】
QがCNである、請求項1または2に記載の式(I)のスルホキシイミンアミド化合物。
【請求項4】
nが0である、請求項1または2に記載の式(I)のスルホキシイミンアミド化合物。
【請求項5】
nが1であり、
R1、R2が、互いに独立して且つnから独立して、水素、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキルまたはC3-C6-シクロアルキルから選択される、
請求項1または2に記載の式(I)のスルホキシイミンアミド化合物。
【請求項6】
R3が、水素、C1-C6-アルキル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C6-ハロアルキルまたはC4-C6-シクロアルキルアルキルから選択される、請求項1または2に記載の式(I)のスルホキシイミンアミド化合物。
【請求項7】
R3が、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、tert-ブチルまたはシクロプロピルメチルから選択される、請求項1または2に記載の式(I)のスルホキシイミンアミド化合物。
【請求項8】
R4がメチルまたはエチルである、請求項1または2に記載の式(I)のスルホキシイミンアミド化合物。
【請求項9】
R3とR4が、それらが結合している窒素原子および硫黄原子と一緒になって、飽和もしくは不飽和の5-もしくは6員のヘテロ環を形成し(ここで該ヘテロ環の炭素原子は、場合により1もしくは2個の基Rdの任意の組み合わせを有してもよい)、この場合、
Rdは、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C3-C6-シクロアルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-ハロアルケニルまたはC2-C6-アルキニル、C1-C6-アルコキシ、C2-C6-アルケニルオキシ、C2-C6-アルキニルオキシ、C1-C6-ハロアルコキシまたはC1-C6-アルキルチオから選択される、
請求項1または2に記載の式(I)のスルホキシイミンアミド化合物。
【請求項10】
Hetが、
【化4】

[式中、
Yは、ハロゲン、C1-C4-ハロアルキルまたはC1-C4-アルキルから選択され、
pは、0、1または2である]
であり;
QがCNであり;
nが0または1であり;
R1、R2が、互いに独立して、水素、メチル、エチルまたはトリフルオロメチルから選択され、あるいは
R1とR2が、それらが結合している炭素原子と一緒になってシクロプロパンを形成し;
R3が、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、tert-ブチルまたはシクロプロピルメチルから選択され;
R4がメチルまたはエチルであり;
あるいは
R3とR4が、それらが結合している窒素原子および硫黄原子と一緒になって、飽和の4-、5-もしくは6員のヘテロ環を形成する、
請求項1または2に記載の式(I)のスルホキシイミンアミド化合物。
【請求項11】
Hetが、
【化5】

[式中、
Yは、ハロゲンまたはC1-C4-ハロアルキルから選択され;
pは1である]
であり;
QがCNであり;
nが0であり;
R3が、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、tert-ブチルまたはシクロプロピルメチルから選択され;
R4がメチルまたはエチルであり;
あるいは
R3とR4が、それらが結合している窒素原子および硫黄原子と一緒になって、飽和の4-、5-もしくは6員のヘテロ環を形成する、
請求項1または2に記載の式(I)のスルホキシイミンアミド化合物。
【請求項12】
Hetが、
【化6】

[式中、
Yは、ハロゲンまたはC1-C4-ハロアルキルから選択され;
pは1である]
であり;
QがCNであり;
nが0であり;
R3とR4が、それらが結合している窒素原子および硫黄原子と一緒になって、非置換イソチアゾリジンまたは非置換[1,2]チアジナン環を形成する、
請求項1または2に記載の式(I)のスルホキシイミンアミド化合物。
【請求項13】
式(II):
【化7】

[式中、n、Het、R1、R2、R3およびR4は、請求項1で定義したとおりである]
の化合物。
【請求項14】
式(VII):
【化8】

[式中、n、Het、R1、R2、R3、R4およびQは、請求項1で定義したとおりである]
の化合物。
【請求項15】
式(IV):
【化9】

[式中、
rは1または2であり;
qは0、1または2であり;
Rdは、請求項1で定義したとおりである]
の化合物。
【請求項16】
少なくとも1種の請求項1〜13のいずれか1項に記載の式Iのスルホキシイミンアミド化合物またはそのエナンチオマー、ジオステレオマーもしくは塩と、少なくとも1種の液体および/または固体の不活性担体とを含有する組成物。
【請求項17】
殺有害生物有効量の少なくとも1種の請求項1〜13のいずれか1項に記載の式Iのスルホキシイミンアミド化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマーもしくは農業上もしくは獣医学上有用な塩と、少なくとも1種の液体および/または固体の許容可能な不活性担体と、さらに所望により少なくとも1種の界面活性剤とを含有する、動物有害生物を駆除するための農業用または動物用組成物。
【請求項18】
昆虫、クモ形類または線虫を駆除または防除する方法であって、昆虫、クモ形類もしくは線虫、またはそれらの食糧、生息地もしくは繁殖地に、殺有害生物有効量の少なくとも1種の請求項1〜13のいずれか1項に定義される式Iのスルホキシイミンアミド化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマーもしくは塩、または少なくとも1種のかかる式Iの化合物を含有する組成物を接触させることを含んでなる、上記方法。
【請求項19】
生育中の植物を昆虫、クモ形類または線虫による攻撃または侵入から保護する方法であって、植物、または該植物が生育している土壌もしくは水に、殺有害生物有効量の少なくとも1種の請求項1〜13のいずれか1項に定義される式Iのスルホキシイミンアミド化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマーもしくは塩、または少なくとも1種のかかる式Iの化合物を含有する組成物を接触させることを含んでなる、上記方法。
【請求項20】
動物有害生物が半翅目(Hemiptera)または総翅目(Thysanoptera)に属するものである、請求項18または19に定義される方法。
【請求項21】
種子を土壌昆虫から保護し、且つ苗の根とシュートを土壌昆虫および食葉性昆虫から保護する方法であって、播種前および/または前発芽後の種子を、少なくとも1種の請求項1〜13のいずれか1項に定義される式Iのスルホキシイミンアミド化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマーもしくは塩、または少なくともかかる化合物を含有する組成物と接触させることを含んでなる、上記方法。
【請求項22】
式Iのスルホキシイミンアミド化合物を種子100kgあたり100mg〜10kgの量で適用する、請求項21に定義される方法。
【請求項23】
生じる植物の根とシュートを保護する、請求項21または22に定義される方法。
【請求項24】
請求項1〜13のいずれか1項に定義される式Iのスルホキシイミンアミド化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマーもしくは塩を、種子100kgあたり0.1g〜10kgの量で含む種子。
【請求項25】
動物の体内および表面上の寄生生物を駆除するための、請求項1〜13のいずれか1項に定義される式Iの化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマーもしくは獣医学上許容可能な塩の使用。
【請求項26】
寄生生物による侵入または感染に対して動物を処置、管理、予防または保護する方法であって、殺寄生生物有効量の請求項1〜13のいずれか1項に定義される式Iのスルホキシイミンアミド化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマーおよび/もしくは獣医学上許容可能な塩を、動物に経口的、局所的または非経口的に投与または適用することを含んでなる、上記方法。
【請求項27】
殺寄生生物有効量の請求項1〜13のいずれか1項に定義される式Iのスルホキシイミンアミド化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマーおよび/もしくは獣医学上許容可能な塩を含有する、寄生生物による侵入または感染に対して動物を処置、管理、予防または保護するための組成物の調製方法。

【公表番号】特表2011−525485(P2011−525485A)
【公表日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−514055(P2011−514055)
【出願日】平成21年6月19日(2009.6.19)
【国際出願番号】PCT/EP2009/057650
【国際公開番号】WO2009/156336
【国際公開日】平成21年12月30日(2009.12.30)
【出願人】(508020155)ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア (2,842)
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】