説明

動画像再生装置

【課題】 本発明は、一時停止の操作の際、フレーム画像の内容に応じてユーザにとって好ましいフレーム画像が選択される動画像再生装置を提供する。
【解決手段】 動画像再生装置は、操作部と、特徴抽出部と、フレーム画像選択部と、を有する。操作部は、一時停止の操作を含む動画像再生用の操作を受け付ける。特徴抽出部は、複数のフレーム画像からなる動画像データの再生中に、操作部が前記一時停止の操作を受け付けた場合、一時停止時と、一時停止前、及び/又は、一時停止後とにおけるフレーム画像から、予め決められた手順に従って画像の特徴をフレーム画像ごとに抽出する。フレーム画像選択部は、特徴抽出部が抽出した特徴に基づいて、最終的な一時停止時のフレーム画像を選択する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のフレーム画像からなる動画像データを再生する動画像再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
動画像再生装置には、通常、再生中の動画を一時停止するための一時停止機能が備えられている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平11−341425号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の一時停止機能では、当然ながら、一時停止の際のフレーム画像が再生表示される。この場合、フレーム画像の内容によっては、ユーザから見て好ましくない画像が再生表示されることがある。
【0004】
例えば、人物を撮影した動画を再生する場合、人物の顔をアップしたシーンにおいては、瞬きしている状態のフレーム画像が連続的に続くことになる。この場合、ユーザの一時停止操作のタイミングによっては、完全に目を閉じている状態や完全に目を開けている状態で一時停止されることになる。しかし、確率的には、それ以外の状態(例えば、目が半開きの状態)で一時停止されることが多くなってしまう。この状態で一時停止されると、人物の不本意な表情のフレーム画像が選択され、モニタに表示されてしまうことになる。そのため、好ましくない結果となる。
【0005】
なお、上記説明は、一時停止の操作だけでなく、所定の画面から動画の再生を開始させるシークの操作の場合についても同様のことが言える。すなわち、再生開始時のフレーム画像によっては、目が半開きの状態のフレーム画像が再生開始時のフレーム画像として選択されることがある。この状態では、人物の不本意な表情のフレーム画像が、まず選択され、モニタに表示された後、再生が開始されることになる。そのため、好ましくない結果となる。
【0006】
そこで、本発明の目的は、一時停止の操作やシークの操作の際、フレーム画像の内容に応じてユーザにとって好ましいフレーム画像が選択される動画像再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の発明に係る動画像再生装置は、操作部と、特徴抽出部と、フレーム画像選択部と、を有する。操作部は、一時停止の操作を含む動画像再生用の操作を受け付ける。特徴抽出部は、複数のフレーム画像からなる動画像データの再生中に、操作部が前記一時停止の操作を受け付けた場合、一時停止時と、一時停止前、及び/又は、一時停止後とにおけるフレーム画像から、予め決められた手順に従って画像の特徴をフレーム画像ごとに抽出する。フレーム画像選択部は、特徴抽出部が抽出した特徴に基づいて、最終的な一時停止時のフレーム画像を選択する。
【0008】
第2の発明に係る動画像再生装置は、操作部と、特徴抽出部と、フレーム画像選択部と、を有する。操作部は、所定の画面から動画の再生を開始させるシークの操作を含む動画像再生用の操作を受け付ける。特徴抽出部は、操作部が前記シークの操作を受け付けた場合、再生開始時と、再生開始前、及び/又は、再生開始後とにおけるフレーム画像から、予め決められた手順に従って画像の特徴を抽出する。フレーム画像選択部は、特徴抽出部が抽出した特徴に基づいて、最終的な再生開始時のフレーム画像を選択する。
【0009】
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明において、特徴抽出部は、フレーム画像の中から顔の領域を検出する顔検出部と、顔の領域から目を抽出し、瞬きの度合いを検出する瞬き検出部と、を備える。フレーム画像選択部は、瞬きの度合いの中から、瞼を閉じた第1状態若しくは瞼が開いた状態から閉じる動作に切り替わる直前の第2状態を判定する瞬き判定部を備える。フレーム画像選択部は、第1状態のフレーム画像若しくは第2状態のフレーム画像を、最終的な一時停止時若しくは再生開始時のフレーム画像として選択する。
【0010】
第4の発明は、第3の発明において、フレーム画像選択部は、ユーザ入力により第1状態のフレーム画像と第2状態のフレーム画像とを切り替え可能に一時停止時若しくは再生開始時のフレーム画像として選択する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の動画像再生装置によれば、一時停止の操作やシークの操作の際、フレーム画像の内容に応じてユーザにとって好ましいフレーム画像を選択することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
(第1実施形態)
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、動画像再生装置の一実施形態であるDVD(Digital Versatile Disc)プレーヤ1の構成を示すブロック図である。図1に示す通りDVDプレーヤ1には、媒体ドライブ部2と、バッファメモリ3と、デコーダ4と、画像メモリ5と、表示インターフェース6と、制御部7と、操作部8と、バス9とが備えられている。このDVDプレーヤ1は、外部のモニタ100とケーブルを介して接続されている。また、記録媒体であるDVDディスク10が、媒体ドライブ部2に装填される。
【0013】
媒体ドライブ部2は、スピンドルモータを駆動するモータ駆動制御部(不図示)を有する。媒体ドライブ部2は、モータ駆動制御部を介してDVDディスク10を回転させ、光ヘッド部(不図示)により、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)規格に従って符号化された複数のフレーム画像からなる動画データを読み出す。なお、MPEG規格は一例であって、他の規格であってもよく、特に動画像データの規格に限定されるものではない。
【0014】
バッファメモリ3は、媒体ドライブ部2が読み出した動画データを一時的に記憶するメモリである。デコーダ4は、バッファメモリ3に一時的に記憶されている符号化されたフレーム画像を順次復号化する。これにより、圧縮されたフレーム画像は、伸長される。画像メモリ5は、復号化されたフレーム画像を一時的に記憶する。
【0015】
表示インターフェース6は、モニタ100に動画像が表示されるためのインターフェースを提供する。
【0016】
制御部7は、DVDプレーヤ1の制御を行うプロセッサである。制御部7は、例えば、動画再生の場合、媒体ドライブ部2に指示を出し、動画像データを読み出させてバッファメモリ3に一時的に記憶させる。この制御部7は、図2に示すプログラムAが組み込まれることにより、特徴抽出部7aと、フレーム画像選択部7bとが構築される。
【0017】
図2は、制御部7で実行されるプログラムAの模式図である。特徴抽出部7aは、顔検出部70と、瞬き検出部71とを有する。
【0018】
顔検出部70は、モニタ100に表示された画像から顔を検出する。さらに、顔検出部70は、検出した顔に基づいて顔の器官を構成する特徴点を抽出する。顔検出部70は、一例として特開2001−16573号公報などに記載された特徴点抽出処理によって顔の特徴点を抽出する。特徴点としては、例えば、眉、目、顔の輪郭点などが挙げられる。
【0019】
瞬き検出部71は、顔検出部70が抽出した特徴点から、顔の目を抽出し、一例として特開2007−316762号公報などに記載された瞬き検出処理によって、瞬きの度合いを検出する。なお、瞬き検出処理としては、例えば、特開2000−235468号公報などに記載された瞬き検出処理によって、瞬きの度合いを検出してもよい。
【0020】
フレーム画像選択部7bは、瞬き検出部71により得られた瞬きの度合いの中から、瞼を閉じた第1状態若しくは瞼が開いた状態から閉じる動作に切り替わる直前の第2状態を判定する瞬き判定部72を備える。そして、フレーム画像選択部7bは、第1状態のフレーム画像若しくは第2状態のフレーム画像を、最終的な一時停止時のフレーム画像として選択する(詳細は後述する)。
【0021】
操作部8は、動画再生又は停止、一時停止、早送り、巻き戻し、シーク、電源のオンオフ等の操作を受け付ける。操作部8は、例えば、不図示の操作用のリモコンによって、赤外線通信によりユーザ入力を受け付ける。
【0022】
次に、動画像再生装置の一実施形態であるDVDプレーヤ1の動作の一例を説明する。ここでは、操作部8が、ユーザ入力により動画再生の操作を受け付けると、制御部7は、一例として、60fpsのフレームレートで動画像を再生させる。この場合、バッファメモリには、複数の符号化されたフレーム画像が一時的に記憶される。そして、いわゆるFIFO(First−in First−out)式にフレーム画像が復号化される。復号化されたフレーム画像は、画像メモリ5に一時的に記憶されていく。そして、フレーム画像が画像メモリ5から読み出されて、表示インターフェース6を介してモニタ100に表示されていく。この状態で、操作部8が一時停止を受け付けると、以下に示すフローチャートが実行される。なお、画像メモリ5では、一時停止の操作に備えて、現在表示されているフレーム画像の前に表示されたフレーム画像の画像データを予め指定されたフレーム分、記憶するようにしている。
【0023】
図3は、一時停止操作を受け付けた後に開始される動作の一例を表すフローチャートである。このフローチャートは、図2に示すプログラムAに基づいており、制御部7は、特徴抽出部7a(顔検出部70と、瞬き検出部71)、フレーム画像選択部7b(瞬き判定部72)としても機能する。
【0024】
ステップS101:制御部7は、操作部8からの一時操作を受けて、現在、モニタ100に表示されているフレーム画像を読み出す。
【0025】
ステップS102:制御部7の顔検出部70は、顔検出処理を実行する。
【0026】
ステップS103:制御部7は、顔が検出したか否かを判定する。顔が検出された場合(ステップS103:Yes)、この処理ルーチンは、ステップS104の処理に移行する。一方、顔が検出されなかった場合(ステップS103:No)については後述する。
【0027】
ステップS104:制御部7の瞬き検出部71は、顔検出部70が抽出した特徴点から、目の抽出処理の結果として、顔の上瞼のエッジを検出する。
【0028】
ステップS105:瞬き検出部71は、一例として特開2007−316762号公報などに記載された瞬き検出処理によって、瞬きの度合いを検出する。
【0029】
図4は、瞬き検出処理の一例を示す図である。図4では、図4(a)から図4(j)へと時系列に並んだ画像フレームを模式的に表している。ここで、人間の瞬きは、およそ100〜150msecであるので、60fpsの動画だと、6〜10フレーム分に相当する。したがって、瞬き検出部71は、必要に応じて一時停止を指示したフレームと、そのフレームの前後数フレームについて瞬きの度合いを検出すれば、目を閉じている第1状態(瞼を閉じている状態)のフレームや、目を完全に開けている第2状態(瞼が開いた状態から閉じる動作に切り替わる直前の状態)のフレームを探し出すことができる。
【0030】
図4において、図4(a)が第2状態のフレーム画像に相当する。そして、図4(b)から図4(d)へと進むにしたがって、瞼が閉じていき、図4(e)で第1状態のフレーム画像となる。さらに、図4(f)から図4(i)へと進むにしたがって、瞼が開いていき、図4(j)で第2状態のフレーム画像となる。
【0031】
本実施形態では、目の瞬きの度合いを評価値に置き換えて判断する。例えば、第1状態のフレーム画像の評価値を0.5とし、第2状態のフレーム画像の評価値を1とし、それ以外の状態(図4(b)〜図4(d)、図4(f)〜図4(i))の評価値を0とする。ここでは、顔が検出された場合、第2状態のフレーム画像を一時停止時にモニタ100に表示するフレーム画像とする。
【0032】
ステップS106:制御部7の瞬き判定部72は、まず、一時停止時のフレーム画像に対して、上述した評価値を算出する。
【0033】
ステップS107:瞬き判定部72は、評価値が1の場合には(ステップS107:Yes)、ステップS108の処理に移行させる。
【0034】
ステップS108:制御部7のフレーム画像選択部7bは、第2状態のフレーム画像を、最終的な一時停止時のフレーム画像として選択する。したがって、この場合は、一時停止時のフレーム画像が、第2状態のフレーム画像だったことになる。
【0035】
ステップS109:制御部7は、表示インターフェース6を介して、モニタ100に第2状態のフレーム画像を表示させる。そして、この処理ルーチンは終了する。
【0036】
なお、ステップS103において、顔が検出されなかった場合には(ステップS103:No)、ステップS108の処理に移行し、現在のフレーム画像を一時停止時のフレーム画像とする。そして、ステップS109において、制御部7は、表示インターフェース6を介して、モニタ100に現在のフレーム画像を表示させる。そして、この処理ルーチンは終了する。
【0037】
また、ステップS107において、瞬き判定部72は、評価値が1でない場合には(ステップS107:No)、ステップS101の処理に移行させる。
【0038】
ステップS101では、制御部7は、一時停止時におけるフレーム画像の1つ前のフレーム画像を読み出して、顔検出処理を行う。例えば、一時停止時におけるフレーム画像が図4において、図4(f)のフレーム画像であったとすると、画像メモリ5に一時記憶されている図4(e)のフレーム画像が読み出される。この場合、ステップS107の処理に進んだ段階で、評価値が0と判定されるので、再び、ステップS101の処理に戻ることになる。
【0039】
このようにして、制御部7は、図4(d)、図4(c)、図4(b)とフレーム画像の瞬き度を判定していき、最終的に図4(a)において、評価値が1となる。そこで、制御部7は、表示インターフェース6を介して、モニタ100に図4(a)のフレーム画像を表示させる。
【0040】
なお、ステップS101では、一時停止時におけるフレーム画像の前の画像を数フレーム読み出しても、第2状態のフレーム画像が得られない場合には、バッファメモリ3に記憶されているフレーム画像を順次読み出して同様の処理を行う。
【0041】
したがって、制御部7は、一時停止時におけるフレーム画像と、その前後のフレーム画像を読み出せば、動画のシーンが急に切り替わらない限り、第2状態のフレーム画像を選択して、モニタ100に表示させることができる。
【0042】
上述した説明では、第2状態のフレーム画像を一時停止時のフレーム画像としたが、第1状態のフレーム画像を一時停止のフレーム画像としてもよい。さらに、一時停止時のフレーム画像に基づいて、瞬きの度合いを判定し、完全に目を閉じているフレーム画像と完全に目が開いているフレーム画像とについて、より直近である方のフレーム画像を一時停止時のフレーム画像としてもよい。
【0043】
また、第1状態のフレーム画像と第2状態のフレーム画像とを画像メモリ5に一時記憶させて、ユーザ入力により、第1状態のフレーム画像と第2状態のフレーム画像とを切り替え可能に一時停止時のフレーム画像として選択できるようにしてもよい。これにより、モニタ100には、ユーザの好みに応じて、第1状態のフレーム画像と第2状態のフレーム画像のいずれかを表示させることができる。
【0044】
以上、動画像再生装置の一実施形態であるDVDプレーヤ1によれば、一時停止の際、第1状態のフレーム画像若しくは第2状態のフレーム画像がモニタ100に表示されるため、目が中途半端に開いた状態のフレーム画像が、モニタ100に表示されることはなくなる。したがって、フレーム画像の内容に応じてユーザにとって好ましいフレーム画像(第1状態のフレーム画像若しくは第2状態のフレーム画像)が選択されることになる。
【0045】
次に、第1実施形態の変形例について説明する。
【0046】
第1実施形態では、一時停止の操作を例に挙げて説明したが、シークの操作に適用することも可能である。すなわち、ユーザが、指定した場面(時刻)で再生させるため、シークの操作した場合、再生開始の場面において人間の顔がアップされていると、一時停止の操作と同様にして、目が半開きの状態になっている場合がある。この場合、再生開始の場面のフレーム画像と、その前後のフレーム画像とを用いて、上述した処理と同様にして、第1状態のフレーム画像若しくは第2状態のフレーム画像をモニタ100に表示させることができる。
【0047】
また、ユーザ入力により、第1状態のフレーム画像と第2状態のフレーム画像とを切り替え可能にシーク開始時のフレーム画像として選択できるようにしてもよい。これにより、モニタ100には、ユーザの好みに応じて、第1状態のフレーム画像と第2状態のフレーム画像のいずれかを表示させることができる。
<実施形態の補足事項>
(1)本実施形態では、主要被写体の動きとして、特に、人物の顔における瞼の開閉動作に着目した。これは、一例であって、例えば、人物の前を木の葉が横切るシーンにおいて、一時停止した場合、木の葉が人物の顔を隠すようなフレーム画像がモニタ100に表示される場合がある。このような事例においては、木の葉が人物の顔を隠さない前後のフレームのいずれかのフレームを一時停止時のフレーム画像として選択するような構成にしてもよい。
(2)本実施形態では、一時停止のタイミングによっては、動画のシーンが切り替わるシーンチェンジで一時停止させるようにしてもよい。
(3)本実施形態では、主要被写体が1人の場合について説明したが、被写体が2人以上の場合の対処としては、例えば、優先順位として、主要被写体の1人について、まず、第2状態を選択し、他の被写体については、第1状態若しくは第2状態のいずれかを選択可能かを判定するようにしてもよい。また、評価値を細かく段階分けして、評価値の平均が最大であるフレーム画像を選択するようにしてもよい。また、被写体ごとに第1状態若しくは第2状態のフレーム画像を選択して、一旦画像メモリ5に一時記憶させて、ユーザが選択できるような構成にしてもよい。
(4)本実施形態では、制御部7は、顔検出処理、瞬き検出処理及び瞬き判定処理をモニタ100に表示された画像に基づいて行ったが、画像メモリ5に一時的に記憶された、伸長処理が施された後の画像データに対して直接行ってもよい。また、制御部7は、フレーム画像をモニタ100に表示させるとともに顔検出処理、瞬き検出処理及び瞬き判定処理をリアルタイムでパラレルに行って、結果を画像メモリに記憶させてもよい。この場合は、一時停止時の画像フレームや一時停止前の画像フレームについては、画像メモリ5を参照するだけで済み、再生させるフレーム画像の選択までの時間を短縮させることができる。
(5)本実施形態のDVDプレーヤ1は、外部のモニタ100に動画像を表示することとしたが、モニタ一体型のDVDプレーヤであってもよい。また、再生/録画タイプのDVDプレーヤであってもよい。
(6)本発明の動画再生装置は、DVDプレーヤ1に限られず、ハードディスク内蔵型のプレーヤであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】動画像再生装置の一実施形態であるDVDプレーヤ1の構成を示すブロック図
【図2】制御部7で実行されるプログラムAの模式図
【図3】一時停止操作を受け付けた後に開始される動作の一例を表すフローチャート
【図4】瞬き検出処理の一例を示す図
【符号の説明】
【0049】
1・・・DVDプレーヤ、7a・・・特徴抽出部、70・・・顔検出部、71・・・瞬き検出部、7b・・・フレーム画像選択部、72・・・瞬き判定部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
一時停止の操作を含む動画像再生用の操作を受け付ける操作部と、
複数のフレーム画像からなる動画像データの再生中に、前記操作部が前記一時停止の操作を受け付けた場合、一時停止時と、一時停止前、及び/又は、一時停止後とにおけるフレーム画像から、予め決められた手順に従って画像の特徴をフレーム画像ごとに抽出する特徴抽出部と、
前記特徴抽出部が抽出した特徴に基づいて、最終的な一時停止時のフレーム画像を選択するフレーム画像選択部と、
を備えることを特徴とする動画像再生装置。
【請求項2】
所定の画面から動画の再生を開始させるシークの操作を含む動画像再生用の操作を受け付ける操作部と、
前記操作部が前記シークの操作を受け付けた場合、再生開始時と、再生開始前、及び/又は、再生開始後とにおけるフレーム画像から、予め決められた手順に従って画像の特徴を抽出する特徴抽出部と、
前記特徴抽出部が抽出した特徴に基づいて、最終的な再生開始時のフレーム画像を選択するフレーム画像選択部と、
を備えることを特徴とする動画像再生装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の動画像再生装置において、
前記特徴抽出部は、
前記フレーム画像の中から顔の領域を検出する顔検出部と、
前記顔の領域から目を抽出し、瞬きの度合いを検出する瞬き検出部と、を備え、
前記フレーム画像選択部は、
前記瞬きの度合いの中から、瞼を閉じた第1状態若しくは瞼が開いた状態から閉じる動作に切り替わる直前の第2状態を判定する瞬き判定部を備え、
前記フレーム画像選択部は、前記第1状態のフレーム画像若しくは前記第2状態のフレーム画像を、最終的な一時停止時若しくは再生開始時のフレーム画像として選択することを特徴とする動画像再生装置。
【請求項4】
請求項3に記載の動画像再生装置において、
前記フレーム画像選択部は、ユーザ入力により前記第1状態のフレーム画像と前記第2状態のフレーム画像とを切り替え可能に前記一時停止時若しくは前記再生開始時のフレーム画像として選択することを特徴とする動画像再生装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−63066(P2010−63066A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−229512(P2008−229512)
【出願日】平成20年9月8日(2008.9.8)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】