説明

動画像選択装置およびプログラム

【課題】映像選択装置において、装置の映像再生能力を上回る数の映像を同時に表示する。
【解決手段】表示部120、主プロセッサ150、表示制御部160および主メモリ180を有する映像選択装置100を提供する。主メモリ180に書き込まれた第1映像データを用いて表示制御部160および表示部120が第1映像AM1を再生することにより、複数の第1部分映像SM1が表示される。つまり、1つの映像を再生することにより、複数の映像を表示することができる。よって、映像選択装置100によれば、装置の映像再生能力を上回る数の映像を同時に表示することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像選択装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、問題をプレイヤーに出題し、当該問題への解答の選択肢を表示し、当該選択肢からの選択を受け付け、選択された選択肢が正解の選択肢であるか否かを判定するクイズ処理を行ってゲームを進行させるゲーム装置が記載されている。このゲーム装置では、ディスプレイ等の表示部に、複数の選択肢として複数の静止画像が同時に表示される。
【特許文献1】特開2006−055294号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ここで、プレイヤーの興味を惹くために、上記のゲーム装置を変形し、複数の選択肢として複数の映像(動画像)を同時に表示するゲーム装置を提供することを考える。しかし、いかなる装置であれ、その装置の映像再生能力を上回る数の映像を同時に再生することはできない。したがって、提供しようとするゲーム装置では選択肢の数または映像の品質に当該装置の映像再生能力に応じた制限を受けざるを得ない、と考えるのが普通である。このことは、ゲーム装置に限らず、複数の選択肢として複数の映像を表示し、当該選択肢からの選択を受け付ける、任意の映像選択装置についても同様である。
本発明は、上述した事情に鑑みて為されたものであり、装置の映像再生能力を上回る数の映像を同時に表示することができる映像選択装置およびプログラムを提供することを解決課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
本発明は、第1映像(AM1)を再生するための第1映像データが書き込まれる第1映像記憶部(180)と、前記第1映像記憶部(180)に書き込まれた第1映像データを用いて前記第1映像(AM1)を再生する再生部(160、120)と、前記第1映像(AM1)に占められる画像表示領域(AR)内の互いに重ならない複数の矩形をそれぞれ外周とする複数の第1部分領域(SR)と、前記第1映像(AM1)に含まれ、各々が前記第1映像(AM1)のうち前記複数の第1部分領域(SR)の各々の一部または全部を占める部分のみを含み、前記第1映像(AM1)と同じ長さの複数の第1部分映像(SM1)とを、それぞれ対応付ける第1配置データが書き込まれる第1配置データ記憶部(180)と、前記複数の第1部分領域(SR)からの選択を受け付ける選択受け付け部(150)と、前記第1配置データ記憶部(180)に書き込まれた前記第1配置データに基づいて、前記複数の第1部分映像(SM1)のうち、前記選択受け付け部(150)に受け付けられた選択に対応する第1部分映像(SM1)を特定する部分映像特定部(150)と、前記特定された第1部分映像(SM1)に応じた情報を出力する情報出力部(150、160、120、130)と、を有することを特徴とする映像選択装置(100)を提供する。
この映像選択装置では、再生部(160、120)が第1映像データを用いて第1映像(AM1)を再生することにより、複数の第1部分映像(SM1)が表示される。つまり、この映像選択装置によれば、1つの映像を再生することにより、複数の映像を表示することができる。よって、この映像選択装置によれば、装置の映像再生能力を上回る数の映像を同時に表示することができる。
情報出力部(150、160、120、130)に出力される情報としては、光、音、振動等の人間に感知される形態のものを例示することができる。光の形態の情報の出力としては、LEDの明滅や、画像の表示を例示することができる。この場合の「画像」は、静止画像のみならず、映像をも含む概念である。音の形態の情報の出力としては、スピーカによる放音やソレノイドによる発音機構の駆動(例えば、ベルの鳴動)を例示することができる。振動の形態の情報の出力としては、振動子の揺動を例示することができる。なお、情報出力部(150、160、120、130)による情報の出力が画像の表示の場合、情報出力部(150、160、120、130)が再生部(160、120)を用いて情報の出力を行うようにしてもよい。
複数の第1部分映像(SM1)の各々が、第1映像(AM1)のうち当該第1部分映像に対応する第1部分領域の全部を占める部分のみを含む場合、複数の第1部分映像(SM1)の各々が占める領域は、当該第1部分映像に対応する第1部分領域と一致してもよいし、当該第1部分映像に対応する第1部分領域よりも広くてもよい。また、複数の第1部分領域(SR)の外周は、互いに合同であってもよいし、そうでなくともよい。また、再生部(160、120)は、第1映像データの全てが、第1映像記憶部(180)に書き込まれてから当該第1映像データを用いた第1映像(AM1)の再生を開始してもよいし、第1映像データの一部が第1映像記憶部(180)に書き込まれる前に当該第1映像データを用いた第1映像(AM1)の再生を開始してもよい。
【0005】
上記の映像選択装置(100)において、第2映像(AM2)を再生するための第2映像データを記憶している第2映像記憶部(170)と、第2映像(AM2)に占められる画像表示領域内の互いに重ならない複数の矩形をそれぞれ外周とし、前記複数の第1部分領域(SR)にそれぞれ対応する複数の第2部分領域と、前記第2映像(AM2)に含まれ、各々が前記第2映像(AM2)のうち前記複数の第2部分領域の各々の一部または全部を占める部分のみを含み、前記第2映像(AM2)と同じ長さの複数の第2部分映像(SM2)とを、それぞれ対応付ける第2配置データを記憶する第2配置データ記憶部(170)と、前記第2映像記憶部(170)から前記第2映像データを読み出し、前記第2映像(AM2)における前記複数の第2部分映像(SM2)の配置が入れ替わるように加工し、前記第1映像データとして前記第1映像記憶部(180)に書き込む一方、前記第2配置データ記憶部(170)から前記第2配置データを読み出し、前記第2映像データの加工の内容に応じて加工し、前記第1配置データとして前記第1配置データ記憶部(180)に書き込む再配置部(150)と、を有するようにしてもよい。
この態様によれば、複数の第2部分映像(SM2)と複数の第1部分領域(SR)との対応関係を維持しつつ、複数の第1部分映像(SM1)が第2映像(AM2)における複数の第2部分映像(SM2)の配置とは異なる配置で並んだ第1映像(AM1)を再生することが可能となる。よって、この態様によれば、同一の第2映像データを用いて異なる第1映像(AM1)を再生することができる。これは、例えば、同一の問題が繰り返し出題されるクイズゲームを行うゲーム装置において適切なゲーム結果を得ることに寄与する。具体的には、問題の出題の度に正解の選択肢の配置をランダムに入れ替えることにより、正解の選択肢の配置だけを憶えているプレイヤーが正解する不適切な事態が生じ難くなる。
【0006】
上記の態様において、前記再配置部(150)は、前記第2映像データの加工において、前記複数の第1部分映像(SM1)を空間的に分離する分離映像(DM)を前記第1映像(AM1)に含ませるようにする、ようにしてもよい。
この態様によれば、複数の第1部分映像(SM1)の各々が、独立した映像として認識され易くなる。
分離映像(DM)としては、同一の画像を繰り返し表示することにより表示される映像が望ましく、複数の第1部分領域(SR)の境界に沿って延在する領域を占める映像を例示することができる。また、複数の第1部分映像(SM1)の少なくとも1つに分離映像(DM)の一部が含まれると把握することも可能であるし、複数の第1部分映像(SM1)のいずれにも分離映像(DM)の一部が含まれないと把握することも可能である。前者の場合、分離映像(DM)の一部を含む第1部分映像(SM1)と、この第1部分映像(SM1)に対応する第2部分映像(SM2)は、一致しない。後者の場合、複数の第1部分映像(SM1)の各々と、当該第1部分映像(SM1)に対応する第2部分映像(SM2)は、一致する。
【0007】
上記の各態様において、前記第2映像記憶部(170)に記憶されている第2映像データは圧縮符号化されており、前記再配置部(150)は、前記第2映像データの加工に先立って、読み出した前記第2配置データを復号する、ようにしてもよい。
この態様によれば、第2映像記憶部(170)に要求される記憶容量を低減することができる。
【0008】
上記の映像選択装置(100)または各態様において、問題をプレイヤーに出題する出題部(150)と、前記再生部(160、120)に前記第1映像(AM1)を再生させることにより前記問題への解答の選択肢として前記複数の第1部分映像(SM1)を表示する提示部(150)と、正解の選択肢を示す正解データを記憶している正解記憶部(170)とを有し、前記情報出力部(150、160、120、130)は、前記特定された第1部分映像(SM1)と前記正解記憶部(170)に記憶されている前記正解データとに基づいて、前記特定された第1部分映像(SM1)が正解の選択肢であるか否かを判定し、判定結果に応じた情報を出力する、ようにしてもよい。
この態様によれば、前述のクイズ処理を行うことができる。
【0009】
また、本発明は、第1映像(AM1)を再生するための第1映像データが書き込まれる第1映像記憶部(180)と、前記第1映像(AM1)に占められる画像表示領域内の互いに重ならない複数の矩形をそれぞれ外周とする複数の第1部分領域(SR)と、前記第1映像(AM1)に含まれ、各々が前記第1映像(AM1)のうち前記複数の第1部分領域(SR)の各々の一部または全部を占める部分のみを含み、前記第1映像(AM1)と同じ長さの複数の第1部分映像(SM1)とを、それぞれ対応付ける第1配置データが書き込まれる第1配置データ記憶部(180)と、前記第1映像記憶部(180)に書き込まれた第1映像データを用いて前記第1映像(AM1)を再生する再生部(160、120)とを有するコンピュータ(100)を、前記複数の第1部分領域(SR)からの選択を受け付ける選択受け付け部(150)と、前記第1配置データ記憶部(180)に書き込まれた前記第1配置データに基づいて、前記複数の第1部分映像(SM1)のうち、前記選択受け付け部(150)に受け付けられた選択に対応する第1部分映像(SM1)を特定する部分映像特定部(150)と、前記特定された第1部分映像(SM1)に応じた情報を出力する情報出力部(150)として機能させるプログラム(P)を提供する。
このプログラム(P)を実行中のコンピュータ(装置)によれば、上述の映像選択装置(100)と同様に、装置の映像再生能力を上回る数の映像を同時に表示することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、装置の映像再生能力を上回る数の映像を同時に表示することができる映像選択装置およびプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。以下に説明する具体的な構成は一例に過ぎず、本発明は、この具体的な構成を変形して得られる各種の形態をも範囲に含む。
【0012】
[構成]
図1は、本発明の実施の形態に係る映像選択装置100の外観を示す図である。映像選択装置(コンピュータ)100は、問題をプレイヤーに出題し、当該問題への解答の選択肢を表示し、当該選択肢からの選択を受け付けるクイズ処理を行ってクイズゲームを進行させるアーケードゲーム機(ゲーム装置)であり、来訪したプレイヤーにゲームを行わせる施設内に設置されている。なお、本実施の形態を変形して、映像選択装置100と同様の機能を家庭用ゲーム機(ゲーム装置)に実現してもよい。
【0013】
クイズゲームを行うプレイヤーは、映像選択装置100の筐体110の正面で、筐体110に設けられた表示部(具体的にはモニタ)120の画面121に表示される画像を見るとともに筐体110に設けられたスピーカ131から放出される音声を聴いて、出題された問題および表示された選択肢を把握し、所望の選択肢を選択するための画像に占められている画面121内の領域に触れて当該領域を選択する。接触による選択が可能なのは、画面121が透明なタッチパネル141に覆われているからである。
【0014】
図2は、映像選択装置100の画面121に表示される画像の一例を示す図である。本実施の形態におけるクイズゲームでは、そのプレイヤーには、出題された問題への解答として最適な選択肢を、表示された解答選択肢から選択することが要求される。このとき、問題文(例えば「東京駅の映像はどれでしょうか?」)が「問題」に相当し、問題文の画像の表示が問題の「出題」に相当する。
【0015】
画面121には、問題文の画像が表示される画像表示領域である問題領域QRと、解答の選択肢群の映像(第1映像データ)である第1映像AM1に占められる画像表示領域である選択肢群領域ARとが設けられている。選択肢群領域ARは、選択肢群領域AR内の互いに重ならない複数の矩形をそれぞれ外周とする複数の第1部分映像領域SR(具体的には、第1部分映像領域SR1〜SR4)と、分離映像領域DRとに分かれている。各第1部分映像領域SRは、解答の選択肢の映像である第1部分映像SM1(具体的には、第1部分映像SM11〜SM14)に占められる。複数の第1部分映像SM1は、それぞれ、第1映像AM1と同じ長さの映像であり、第1映像AM1に含まれており、後述の第1配置データにより、複数の第1部分映像領域SRに対応付けられる。分離映像領域DRは、複数の第1部分映像SM1を空間的に分離する分離映像DMに占められる。複数の第1部分映像領域SRは、互いに離間しており、いずれも選択肢群領域ARの外周から離間している。つまり、各第1部分映像領域SRは分離映像領域DRに囲まれており、分離映像領域DRは複数の第1部分映像領域SRの境界に沿って延在している。
【0016】
図3は、映像選択装置100の構成を示すブロック図である。この図に示すように、映像選択装置100は、後述のゲームプログラムPを実行する主プロセッサ150、プレイヤーに操作されて操作内容に応じた操作データを主プロセッサ150へ供給する操作部140、命令を受けて当該命令に応じた画像処理を行うとともに映像信号を表示部120へ供給する表示制御部160、表示制御部160からの映像信号を用いて映像を画面121に表示する表示部120、主プロセッサ150からの音声データを用いてスピーカ131から音声を放出する発音部130、各種のデータを記憶する格納部170、およびワークエリアとして用いられる主メモリ180を有する。
【0017】
主プロセッサ150は、例えば、一又は複数のCPU(Central Processing Unit)である。操作部140は、タッチパネル141を備える。タッチパネル141は、触れられた位置に応じた操作データを主プロセッサ150へ供給する。なお、本実施の形態を変形し、表示部120としてビデオプロジェクタを用いる構成としてもよい。この場合、画像が投射されるスクリーンが画面121に相当し、キーボードやボタンなどが操作部140に備えられる。
【0018】
表示制御部160は、表示部120へ映像信号を供給するために各種データを記憶するビデオメモリ161および表示用プロセッサ162を有する。ビデオメモリ161は、例えばRAM1(Random Access Memory)により実現されており、その記憶領域には、1画面(1フレーム)分の画像データを記憶するフレームバッファFBが確保される。
【0019】
表示用プロセッサ(Graphics Processing Unit)162は、命令を受けて当該命令に応じた画像処理を行う一方、映像信号を表示部120へ供給する。表示用プロセッサ162による映像信号の供給は、フレームバッファFBから1画面分の画像データを読み出して表示部120へ供給する処理を予め定められた時間(例えば、約1/30秒間または約1/60秒間)間隔で繰り返し実行することにより実現される。
【0020】
表示用プロセッサ162に供給される命令には、描画命令と停止命令とがある。描画命令に応じた画像処理が描画処理であり、停止命令に応じた画像処理が停止処理である。描画処理とは、画像データをフレームバッファFBに書き込む処理である。描画処理の一種として、映像を再生するための映像再生処理がある。描画命令の一種として、映像再生処理を命ずる映像再生命令がある。映像再生命令は、映像データを指定する映像指定データと、この映像データを用いて再生される映像に占めさせる矩形の画像表示領域を指定する領域指定データを含む。映像再生処理では、表示用プロセッサ162は、映像指定データに指定された映像データを用いて再生される映像を構成する複数の矩形の画像をそれぞれ表示するための複数の画像データを、フレームバッファFBの、領域指定データに指定された画像表示領域に対応する記憶領域に、1つずつ順に書き込む。停止処理では、表示用プロセッサ162は、実行中の映像再生処理を停止する。
【0021】
なお、本実施の形態を変形し、主プロセッサ150が表示用プロセッサ162を、主メモリ180がビデオメモリ161を兼ねる構成としてもよい。この場合、主プロセッサ150は、表示用プロセッサ162が行う処理と同様の処理を行うためのプログラムを実行することになる。
【0022】
格納部170は、記憶内容の保持に電源を必須としない。格納部170の記憶領域は、記憶内容を書き換え不可能な書き換え不可能領域R1と、記憶内容を書き換え可能な書き換え可能領域R2とに分けられる。書き換え不可能領域R1は例えばROM(Read Only Memory)により、書き換え可能領域R2は例えばハードディスクにより実現される。
【0023】
書き換え不可能領域R1には、ゲームプログラムPが記憶されている。ゲームプログラムPは、主プロセッサ150に実行され、映像選択装置100に後述のゲーム処理を行わせる。書き換え可能領域R2には、多数のクイズデータ171が記憶されている。クイズデータ171は、クイズの出題、選択肢の表示、および選択された選択肢が正解の選択肢であるか否かの判定に用いられるデータであり、クイズ毎に用意されている。
【0024】
図4は、映像選択装置100で用いられるクイズデータ171の構造を模式的に示す図である。クイズデータ171は、問題を出題するための問題データ、当該問題への解答の選択肢を提示するための選択肢群データ(第2映像データ)、選択された選択肢が正解の選択肢であるか否かを判定するための正解データ、および各選択肢の配置を示す第2配置データを含む。
【0025】
問題データは、問題文の画像を表示するためのデータであり、テキストデータであっても、画像データであってもよい。正解データは、具体的には、正解の選択肢を示すデータである。本実施の形態において、各問題に対する正解の選択肢は1つである。なお、本実施の形態を変形し、正解データとして、不正解の選択肢を漏れなく示すデータを採用することも可能である。この場合であっても、正解データが正解の選択肢を示すデータであることに変わりはない。
【0026】
選択肢群データは、第1映像AM1を再生するための第1映像データの生成に用いられる1つの映像データであり、公知の動画圧縮技術により圧縮符号化されている。本実施の形態では、動画圧縮技術としてSMPTE(Society of Motion Picture and Television Engineers)のVC1を採用している。
【0027】
第2配置データは、選択肢群データを用いて再生される映像を第2映像AM2とした場合に、第2映像AM2に占められる画像表示領域内の互いに重ならない複数の矩形をそれぞれ外周とし、複数の第1部分映像領域SR1にそれぞれ対応する複数の第2部分映像領域と、第2映像AM2に含まれ、各々が第2映像AM2のうち複数の第2部分映像領域の各々の一部または全部を占める部分のみを含み、第2映像AM2と同じ長さの複数の第2部分映像SM2(具体的には、第2部分映像SM21〜SM24)とを対応付けるデータである。
【0028】
主メモリ180は、例えばRAM1により実現され、記憶内容の保持に電源を必須とする。主メモリ180には、連続正解数を示す連続正解数データ181や、後述の加工後データ182等のデータが一時的に記憶される。後述するように、ゲーム処理では、クイズ処理と問題への解答が正解であるか否かの判定処理(以降、「正解判定処理」)とが繰り返し実行される。連続正解数は、初期値が0であり、問題への解答が正解であると判定される度に1ずつ増え、不正解であると判定される度に0に戻る。
【0029】
[ゲーム処理]
図5は、映像選択装置100の主プロセッサ150が行うゲーム処理を示すフローチャートである。主プロセッサ150がゲーム処理を行うことにより、映像選択装置100を用いたクイズゲームが進行する。ゲーム処理では、主プロセッサ150は、まず、連続正解数を初期化する(S1)。具体的には、主メモリ180に、0を示す連続正解数データ181を記憶させる。
【0030】
次に主プロセッサ150は、次回のクイズ処理で出題される問題である出題対象問題を特定する(S2)。具体的には、格納部170の書き換え可能領域R2に記憶されている多数のクイズデータ171のうち、1つのクイズデータ171を選択する。出題対象問題の特定の規則は任意である。例えば、クイズゲームにおいて同一の問題が出題されないように出題対象問題を特定してもよいし、ランダムに出題対象問題を特定してもよい。
【0031】
次に主プロセッサ150は、部分映像を再配置することにより加工後データ182を生成する再配置処理を行う(S3)。具体的には、選択されたクイズデータ171を格納部170から読み出し、VC1により復号(伸長)し、加工し、加工後のクイズデータを加工後データ182として主メモリ180に書き込む。この加工には、映像データの加工および配置データの加工が含まれる。
【0032】
映像データの加工では、読み出されたクイズデータに含まれている選択肢群データ(第2映像データ)が、第2映像AM2における複数の第2部分映像SM2の配置が入れ替わるように、かつ、加工後の選択肢群データ(第1映像データ)を用いて再生される第1映像AM1に分離映像DMが含まれるように、加工されて第1映像データとなる。なお、配置の入れ替えはランダムに行われる。したがって、映像データの加工を経ても、第2映像AM2における複数の第2部分映像SM2の配置と第1映像AM1における複数の第1部分映像SM1の配置とが一致する、ということが有り得る。
【0033】
配置データの加工では、読み出されたクイズデータに含まれている第2配置データが、選択肢群データの加工の内容に応じて加工され、複数の第1部分領域SRと複数の第1部分映像SM1とをそれぞれ対応付ける第1配置データとなる。
【0034】
次に主プロセッサ150は、クイズ処理を行う(S4)。クイズ処理では、主プロセッサ150は、出題対象問題を出題するとともに当該問題への解答の選択肢を提示するための出題提示処理を行う一方(S4A)、プレイヤーによる選択を受け付ける受付処理を行う(S4B)。出題提示処理では、主プロセッサ150は、出題対象問題を出題するための描画命令を表示制御部160へ供給する。この結果、図2に示すように、表示部120の画面121の問題領域QRに問題文の画像が表示される。
【0035】
また、出題提示処理では、主プロセッサ150は、選択肢を提示するための映像再生命令を表示制御部160へ供給する。この映像再生命令に含まれる映像指定データは、加工後データ182に含まれている第1映像データを指定している。また、この映像再生命令に含まれる領域指定データは、表示部120の画面121の選択肢群領域ARを指定している。表示制御部160の表示用プロセッサ162は、この映像再生命令を受けると、映像再生処理を行う。具体的には、指定された第1映像データを用いて再生される第1映像AM1を構成する複数の矩形の画像をそれぞれ表示するための複数の画像データを、フレームバッファFBの、指定された選択肢群領域ARに対応する記憶領域に、1つずつ順に書き込む。この結果、図2に示すように、選択肢群領域ARは第1映像AM1に、選択肢領域SR1は第1部分映像SM14に、選択肢領域SR2は第1部分映像SM12に、選択肢領域SR3は第1部分映像SM11に、選択肢領域SR4は第1部分映像SM13に占められる。
【0036】
受付処理では、主プロセッサ150は、複数の選択肢領域SRからの選択が受け付けられたか否かを判定し(S4B1)、この判定結果が否定的であれば受付処理の開始からの経過時間が制限時間を超過したか否かを判定し(S4B2)、この判定結果が否定的であれば、処理をステップS4B1に戻す。つまり、1つの選択肢領域SRの選択が受け付けられるまで、または経過時間が制限時間を超過するまで、1つの選択肢領域SRの選択を待ち受ける。ステップS4B1の判定結果は、複数の選択肢領域SRのいずれか1つにプレイヤーに触れた場合に肯定的となり、他の場合に否定的となる。
【0037】
制限時間は、提示対象選択肢の選択を受け付ける期間を制限するために予め定められた一定の時間であり、例えば60秒間である。画面121には、経過時間が制限時間を超過するまでの残り時間を示す画像(図2では「09秒」)が含まれる。なお、本実施の形態では、受付処理の開始時点と出題提示処理の開始時点は一致しているが、出題提示処理の開始後に受付処理が開始されるようにしてもよい。
【0038】
主プロセッサ150は、受付処理のステップS4B1またはステップS4B2の判定結果が肯定的になると、クイズ処理を終了し、次の処理を行う。具体的には、主プロセッサ150は、ステップS4B2の判定結果が肯定的になってクイズ処理を終了した場合、すなわち経過時間が制限時間を超過してクイズ処理を終了した場合には、不正解処理を行う(S5)。
【0039】
不正解処理では、主プロセッサ150は、まず、前述の停止命令を表示制御部160へ供給する。これにより、画面121における第1映像AM1の表示が停止する。次に、主プロセッサ150は、不正解であることを報知する画像を画面121に表示させるための処理を行うとともに、不正解であることを報知する音を発音部130のスピーカ131から放出させるための処理を行う。これにより、不正解であることがプレイヤーに報知される。次に、主プロセッサ150は、連続正解数を初期化する。
【0040】
一方、主プロセッサ150は、ステップS4B1の判定結果が肯定的になってクイズ処理を終了した場合、すなわち1つの選択肢領域SRの選択が受け付けられてクイズ処理を終了した場合には、選択された選択肢領域SRと加工後データ182に含まれている第1配置データに基づいて、受け付けられた選択(選択された選択肢領域SR)に対応する選択肢を特定する(S6)。次に、主プロセッサ150は、特定された選択肢(選択された選択肢)と加工後データ182に含まれている正解データに基づいて、特定された選択肢が正解の選択肢であるか否かを判定する(S7)。この判定結果が否定的な場合には、処理はステップS5に進む。この判定結果が肯定的な場合には、主プロセッサ150は、正解処理を行う(S8)。
【0041】
正解処理では、主プロセッサ150は、まず、前述の停止命令を表示制御部160へ供給する。これにより、画面121における第1映像AM1の表示が停止する。次に、主プロセッサ150は、正解であることをプレイヤーに報知する画像を画面121に表示させるための処理を行うとともに、正解であることを報知する音を発音部130のスピーカ131から放出させるための処理を行う。次に、主プロセッサ150は、連続正解数が1だけ増加するように連続正解数データ181を更新する。
【0042】
正解処理または不正解処理を終えた主プロセッサ150は、次のクイズを出題可能か否かを判定する(S9)。この判定の内容は、クイズゲームの仕様に応じて適宜に定めるべきである。例えば、クイズゲームが一定の回数のクイズ処理を経て終了するゲームであれば、終了したクイズ処理が一定回数に達したか否かを判定すればよい。また例えば、クイズゲームが一定の時間内に終了するゲームであれば、クイズゲームの開始からの経過時間が制限時間以上であるか否かを判定すればよい。ステップS9の判定結果が肯定的な場合、処理はステップS2に戻る。以降、上述した処理が繰り返し行われる。
【0043】
[効果]
以上説明したように、映像選択装置100は、第1映像AM1を再生するための第1映像データ、および複数の第1部分領域SRと複数の第1部分映像SM1とをそれぞれ対応付ける第1配置データが書き込まれる主メモリ180と、正解の選択肢を示す正解データを記憶している格納部170と、主メモリ180に書き込まれた第1映像データを用いて第1映像AM1を再生する表示制御部160および表示部120と、主プロセッサ150とを有し、主プロセッサ150は、問題をプレイヤーに出題し、表示制御部160および表示部120に第1映像AM1を再生させることにより当該問題への解答の選択肢として複数の第1部分映像SM1を表示し、複数の選択肢領域SRからの選択を受け付け、主メモリ180に書き込まれた第1配置データに基づいて、複数の第1部分映像SM1のうち当該選択に対応する第1部分映像SM1を特定し、この第1部分映像SM1と格納部170に記憶された正解データとに基づいて、この第1部分映像SM1が正解の選択肢であるか否かを判定し、判定結果に応じた情報を出力する。
【0044】
よって、映像選択装置100によれば、前述のクイズ処理を行うことができる。また、映像選択装置100では、表示制御部160および表示部120が第1映像データを用いて第1映像AM1を再生することにより、複数の第1部分映像SM1が表示される。つまり、1つの映像を再生することにより、複数の映像を表示することができる。よって、映像選択装置100によれば、装置の映像再生能力を上回る数の映像を同時に表示することができる。
【0045】
また、映像選択装置100では、格納部170が、第2映像AM2を再生するための第2映像データと、複数の第1部分領域SRにそれぞれ対応する複数の第2部分領域と複数の第2部分映像SM2とをそれぞれ対応付ける第2配置データを記憶しており、主プロセッサ150が、格納部170から第2映像データを読み出し、第2映像AM2における複数の第2部分映像SM2の配置が入れ替わるように加工し、第1映像データとして主メモリ180に書き込む一方、格納部170から第2配置データを読み出し、当該第2映像データの加工の内容に応じて加工し、第1配置データとして主メモリ180に書き込む。
【0046】
よって、映像選択装置100によれば、複数の第2部分映像SM2と複数の第1部分領域SRとの対応関係を維持しつつ、複数の第1部分映像SM1が第2映像AM2における複数の第2部分映像SM2の配置とは異なる配置で並んだ第1映像AM1を再生することが可能となる。つまり、同一の第2映像データ(選択肢群データ)を用いて異なる第1映像AM1を再生することができる。これは、適切なゲーム結果を得ることに寄与する。具体的には、映像選択装置100によれば、正解の選択肢の配置だけを憶えているプレイヤーが正解する不適切な事態が生じ難くなる。
【0047】
また、映像選択装置100では、複数の第1部分映像SM1を空間的に分離する分離映像DMが第1映像AM1に含まれている。よって、映像選択装置100によれば、複数の第1部分映像SM1の各々が独立した映像として認識され易くなる。なお、本実施の形態を変形し、図2に示す分離映像DMとは異なる映像を分離映像として採用してもよい。
【0048】
また、映像選択装置100では、格納部170に記憶されている第2映像データ(選択肢群データ)は圧縮符号化されている。したがって、格納部170に要求される記憶容量を大幅に低減することができる。さらに、第2映像データはVC1により圧縮符号化されている。VC1ではフレーム内符号化が行われるから、映像選択装置100によれば、選択肢毎に映像データをVC1で圧縮符号化する場合に比較して、圧縮効率を上げることができる。なお、本実施の形態を変形し、フレーム内符号化を行う他の動画圧縮技術を採用してもよいし、動画圧縮技術を用いないようにしてもよい。
【0049】
[変形例]
図6は、本実施の形態の変形例に係る映像選択装置において表示される画像の一例を示す図である。この図において、選択肢群領域BR、選択肢領域GR1〜GR4、第1映像BM1、第1部分映像GM11〜GM14は、それぞれ、選択肢群領域AR、選択肢領域SR1〜SR4、第1映像AM1、第1部分映像SM11〜SM14に相当する。図から明らかなように、分離画像領域DRおよび分離映像DMに相当するものは存在せず、選択肢群領域BRは、選択肢領域GR1〜GR4のみから構成されている。
【0050】
図7は、上記の変形例に係る映像選択装置の主プロセッサ150が行うゲーム処理のフローチャートの一部を示す図である。この図において、ステップS31はステップS3に相当する。ステップS31がステップS3と異なる点は、映像データの加工の内容であり、ステップS31では、読み出されたクイズデータに含まれている選択肢群データ(第2映像データ)は、第2映像AM2における複数の第2部分映像SM2の配置が入れ替わるように加工されて第1映像データとなる。つまり、分離映像DMに関する処理が行われない。
【0051】
また、本実施の形態を変形し、第1映像データを圧縮符号化してから、映像再生命令を表示制御部160へ供給するようにしてもよい。ただし、この場合、表示制御部160は、圧縮符号化された映像データを復号する機能を有する必要がある。また、圧縮符号化された映像データを復号することなくその部分映像の配置を入れ替えることが可能な動画圧縮技術を採用することが可能であれば、第2映像データを復号する処理を省略してもよい。
【0052】
また、本実施の形態では、複数の第1部分映像SM1がそれぞれ複数の選択肢領域SRの全域を占めているが、本実施の形態を変形し、複数の第1部分映像SM1がそれぞれ複数の選択肢領域SRの一部を占めるようにしてもよい。また、複数の第1部分映像SM1がそれぞれ複数の選択肢領域SRからはみ出してもよい。また、複数の第1部分領域SRの外周は、互いに合同であってもよいし、そうでなくともよい。
【0053】
また、本実施の形態を変形し、いわゆるストリーミング再生に対応させてもよい。つまり、本実施の形態では、第1映像データの全てが主メモリ180に書き込まれてから当該第1映像データを用いた第1映像AM1の再生を開始するようになっているが、これを変形し、第1映像データの一部が主メモリ180に書き込まれる前に当該第1映像データを用いた第1映像AM1の再生を開始してもよい。
【0054】
また、本実施の形態を変形し、クイズゲーム処理とは異なる処理を行うようにしてもよい。ただし、その場合でも、特定された第1部分映像SM1に応じた情報を出力する必要がある。出力される情報としては、光、音、振動等の人間に感知される形態のものを例示することができる。光の形態の情報の出力としては、画像の表示のみならず、LEDの明滅をも例示することができる。なお、画像の表示の一例として、映像の表示を挙げることができる。音の形態の情報の出力としては、スピーカによる放音のみならず、ソレノイドによる発音機構の駆動(例えば、ベルの鳴動)をも例示することができる。振動の形態の情報の出力としては、振動子の揺動を例示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の実施の形態に係る映像選択装置100の外観を示す図である。
【図2】映像選択装置100の画面121に表示される画像の一例を示す図である。
【図3】映像選択装置100の構成を示すブロック図である。
【図4】映像選択装置100で用いられるクイズデータ171の構造を模式的に示す図である。
【図5】映像選択装置100の主プロセッサ150が行うゲーム処理を示すフローチャートである。
【図6】本実施の形態の変形例に係る映像選択装置において表示される画像の一例を示す図である。
【図7】本実施の形態の変形例に係る映像選択装置の主プロセッサ150が行うゲーム処理のフローチャートの一部を示す図である。
【符号の説明】
【0056】
100 映像選択装置
120 表示部
130 放音部
140 操作部
141 タッチパネル
150 主プロセッサ
160 表示制御部
170 格納部
171 クイズデータ
180 主メモリ
182 加工後データ
P ゲームプログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1映像を再生するための第1映像データが書き込まれる第1映像記憶部と、
前記第1映像記憶部に書き込まれた第1映像データを用いて前記第1映像を再生する再生部と、
前記第1映像に占められる画像表示領域内の互いに重ならない複数の矩形をそれぞれ外周とする複数の第1部分領域と、前記第1映像に含まれ、各々が前記第1映像のうち前記複数の第1部分領域の各々の一部または全部を占める部分のみを含み、前記第1映像と同じ長さの複数の第1部分映像とを、それぞれ対応付ける第1配置データが書き込まれる第1配置データ記憶部と、
前記複数の第1部分領域からの選択を受け付ける選択受け付け部と、
前記第1配置データ記憶部に書き込まれた前記第1配置データに基づいて、前記複数の第1部分映像のうち、前記選択受け付け部に受け付けられた選択に対応する第1部分映像を特定する部分映像特定部と、
前記特定された第1部分映像に応じた情報を出力する情報出力部と、
を有することを特徴とする映像選択装置。
【請求項2】
第2映像を再生するための第2映像データを記憶している第2映像記憶部と、
第2映像に占められる画像表示領域内の互いに重ならない複数の矩形をそれぞれ外周とし、前記複数の第1部分領域にそれぞれ対応する複数の第2部分領域と、前記第2映像に含まれ、各々が前記第2映像のうち前記複数の第2部分領域の各々の一部または全部を占める部分のみを含み、前記第2映像と同じ長さの複数の第2部分映像とを、それぞれ対応付ける第2配置データを記憶する第2配置データ記憶部と、
前記第2映像記憶部から前記第2映像データを読み出し、前記第2映像における前記複数の第2部分映像の配置が入れ替わるように加工し、前記第1映像データとして前記第1映像記憶部に書き込む一方、前記第2配置データ記憶部から前記第2配置データを読み出し、前記第2映像データの加工の内容に応じて加工し、前記第1配置データとして前記第1配置データ記憶部に書き込む再配置部と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の映像選択装置。
【請求項3】
前記再配置部は、前記第2映像データの加工において、前記複数の第1部分映像を空間的に分離する分離映像を前記第1映像に含ませるようにする、
ことを特徴とする請求項2に記載の映像選択装置。
【請求項4】
前記第2映像記憶部に記憶されている第2映像データは圧縮符号化されており、
前記再配置部は、前記第2映像データの加工に先立って、読み出した前記第2配置データを復号する、
ことを特徴とする請求項2または3に記載の映像選択装置。
【請求項5】
問題をプレイヤーに出題する出題部と、
前記再生部に前記第1映像を再生させることにより前記問題への解答の選択肢として前記複数の第1部分映像を表示する提示部と、
正解の選択肢を示す正解データを記憶している正解記憶部とを有し、
前記情報出力部は、前記特定された第1部分映像と前記正解記憶部に記憶されている前記正解データとに基づいて、前記特定された第1部分映像が正解の選択肢であるか否かを判定し、判定結果に応じた情報を出力する、
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の映像選択装置。
【請求項6】
第1映像を再生するための第1映像データが書き込まれる第1映像記憶部と、前記第1映像に占められる画像表示領域内の互いに重ならない複数の矩形をそれぞれ外周とする複数の第1部分領域と、前記第1映像に含まれ、各々が前記第1映像のうち前記複数の第1部分領域の各々の一部または全部を占める部分のみを含み、前記第1映像と同じ長さの複数の第1部分映像とを、それぞれ対応付ける第1配置データが書き込まれる第1配置データ記憶部と、前記第1映像記憶部に書き込まれた第1映像データを用いて前記第1映像を再生する再生部とを有するコンピュータを、
前記複数の第1部分領域からの選択を受け付ける選択受け付け部と、
前記第1配置データ記憶部に書き込まれた前記第1配置データに基づいて、前記複数の第1部分映像のうち、前記選択受け付け部に受け付けられた選択に対応する第1部分映像を特定する部分映像特定部と、
前記特定された第1部分映像に応じた情報を出力する情報出力部として機能させるプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−110027(P2008−110027A)
【公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−294463(P2006−294463)
【出願日】平成18年10月30日(2006.10.30)
【出願人】(506113602)株式会社コナミデジタルエンタテインメント (1,441)
【Fターム(参考)】