説明

包装ケース

【課題】
本発明は、添付品の取り出し及び収納を容易に行い得るようにする。
【解決手段】
本発明は、背面板20の一部分が切り込まれた内蓋30が台紙部3の内部へ折り込まれることにより形成された孔部20Cを介して、当該内蓋30を案内板として取扱説明書6を取り出させ又は収納させ、収納時には当該内蓋30と周辺部20Fとの間に当該取扱説明書6の右端付近を挟み込み、さらに外蓋16によって覆うことにより、当該取扱説明書6を容易に当該包装ケース1内に収納させて当該取扱説明書6の意図しない脱落を防止できると共に、当該包装ケース1から外部へ容易に取り出させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は包装ケースに関し、例えば小型の電子機器やアクセサリー部品などを収納した状態で店頭に陳列される包装ケースに適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、物品の販売時に用いられる包装ケースとして、紙製の台紙部と透明な樹脂製の透明カバー部とを組み合わせたものが広く利用されている。このような包装ケースでは、透明カバー部を介して収納した商品を購入者に視覚的に確認させると共に、当該商品の説明や注意等を台紙部に記載できるようになされている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ところで、一般に電子機器等には、1年間や3年間等の保証期間が設定されることが多く、このような場合、保証規定等が記載された保証書が添付されている。この保証書は、電子機器等が販売される際に、店頭で販売店の印が押印されると共に販売日が記載されるようになされている。
【0004】
このため包装ケースのなかには、予め保証書を透明カバー部と台紙部との隙間に挟んでおくようになされたものがある。これにより包装ケースは、わざわざ開梱させることなく保証書を容易に取り出させ得ると共に、押印後に再度当該保証書を当該包装ケース内に容易に収納させ得るため、店頭等において当該保証書に関する作業を軽減させることができる。
【特許文献1】特開平9−328163公報(第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、電子機器等の商品においては、コストダウンの観点等から、保証書が独立した紙片ではなく取扱説明書の一部に印刷されている場合がある。
【0006】
ここで、電子機器等の取扱説明書は、一般に記載量が多いためにA3サイズ等の大きい紙が折り畳まれたり、又は冊子になっていることが多い。このような場合、包装ケースでは、取扱説明書がある程度の厚みを有するため、従来の「透明カバー部と台紙部との隙間に挟んでおく」といった手法を利用することができなくなってしまう。
【0007】
このため包装ケースでは、電子機器等の販売時に、当該包装ケースを開梱して取扱説明書(すなわち添付品)を取り出させ、保証書部分に押印後、当該取扱説明書を収納させて当該包装ケースを再度組み立てさせるといった手間を要してしまうという問題があった。
【0008】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、添付品の取り出し及び収納を容易に行い得る包装ケースを提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる課題を解決するため本発明の包装ケースにおいては、所定の物品を収納するための収納空間が設けられた包装ケースであって、収納空間を形成する外装面に対して所定形状に切り込まれ、包装ケースの内側へ押し込まれるように形成された切込片と、外装面における切込片の周辺に位置し、収納空間の内部へ押し込まれることのない非押込部とを設け、切込片が物品に対する所定の添付品を収納空間に収納する際の案内部となり、かつ非押込部との間に添付品を挟み込むための保持部となるようにした。
【0010】
案内部としての切込片に沿って添付品を摺動させることにより当該添付品を包装ケースの外部へ容易に取り出させ得ると共に、保持部としての切込片と非押込部との間に当該添付品を挟み込んだ状態で保持させることができる。
【0011】
また本発明の包装ケースにおいては、所定の物品を収納するための収納空間に対応した形状の包装部及び当該包装部と組み合わされる底部とから構成される包装ケースであって、底部に対して所定形状に切り込まれ、収納空間の内部へ押し込まれるように形成された切込片と、底部における切込片の周辺に位置し、収納空間の内部へ押し込まれることのない非押込部と、包装部と底部とが組み合わされる際に用いられる当該包装部に設けられた取付片とを設け、切込片が物品に対する所定の添付品を収納空間に収納する際の案内部となり、かつ切込片が非押込部との間に添付品を挟み込むための保持部となると共に、包装部の取付片が収納空間からの添付品の排出を防ぐように添付品を抑える抑止部となるようにした。
【0012】
案内部としての切込片に沿って添付品を摺動させることにより当該添付品を包装ケースの外部へ容易に取り出させ得ると共に、保持部としての切込片と非押込部との間に当該添付品を挟み込んだ状態で保持させることができ、このとき抑止部としての取付片により添付品の排出を防止させることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、案内部としての切込片に沿って添付品を摺動させることにより当該添付品を包装ケースの外部へ容易に取り出させ得ると共に、保持部としての切込片と非押込部との間に当該添付品を挟み込んだ状態で保持させることができ、かくして添付品の取り出し及び収納を容易に行い得る包装ケースを実現できる。
【0014】
また本発明によれば、案内部としての切込片に沿って添付品を摺動させることにより当該添付品を包装ケースの外部へ容易に取り出させ得ると共に、保持部としての切込片と非押込部との間に当該添付品を挟み込んだ状態で保持させることができ、このとき抑止部としての取付片により添付品の排出を防止させることができ、かくして添付品の取り出し及び収納を容易に行い得る包装ケースを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0016】
(1)第1の実施の形態
(1−1)外観構成
図1及び図2において、包装ケース1は、物品としてのマウス5に加えて添付品としての取扱説明書6や図示しない付属品等を内部に収納し得るようになされ、当該マウス5が店頭で販売される際の取り扱いを容易化し得るようになされている。
【0017】
包装ケース1は、ポリスチレン樹脂が成型されてなる透明カバー部2とボール紙が組み立てられてなる台紙部3との組み合わせにより構成されており、販売店の店頭において、当該透明カバー部2を介して当該マウス5の形状や色等を購入者に目視確認させ得ると共に、台紙3に記載した対応機種等の説明や注意事項を購入者に読ませ得るようになされている。
【0018】
ちなみに取扱説明書6は、A3サイズの1枚の紙が折り畳まれており、所定の厚さを有すると共に、その一部に保証書が印刷されており、マウス5が販売店で販売されたときに、販売員によって包装ケース1から取り出され、当該保証書に販売店の印が押印され日付が記入されるようになされている。
【0019】
以下では、吊り下げ用フック穴4を介して包装ケース1が図示しない吊り下げ用フックに貫通され吊り下げられた状態で透明カバー部2を介してマウス5を正視できる面(以下、この面を正面と呼ぶ)に購入者が対峙した状態で上方向、下方向、左方向及び右方向を定義した上で説明する。
【0020】
(1−2)透明カバー部の構成
図3(A)〜(C)に示すように、透明カバー部2は、平板状のポリスチレン樹脂が真空成型されてなり、台紙部3の形状に合わせて成型された浅いトレー状でなるベース部10のほぼ中央部分にマウス5(図1)の形状に合わせたマウス収納部11が設けられている。
【0021】
ベース部10の右側部には、台紙部3(図1及び図2)と係合するための平板状の係合爪12及び13が折曲軸14及び15を介して設けられている。当該折曲軸14及び15は、係合爪12及び13の上側のみに設けられ、下側には切欠12A及び13Aが設けられている。
【0022】
一方ベース部10の左側部には、略矩形平板状の外蓋16が折曲軸17を介して設けられている。外蓋16には、折曲軸17と反対側(すなわち先端側)の上側及び下側に半円状の係止舌部16A及び16Bが設けられ、さらに当該外蓋16を上下方向に補強するための補強リブ16Cが設けられている。
【0023】
また、透明カバー部2が可撓性を有するポリスチレン樹脂でなるため、係合爪12、13及び外蓋16は、図2(A)に示したように、それぞれ折曲軸14、15及び17を中心に内側へ折り曲げ得ると共に再度図2(B)に示した外側へ広げた状態にも復元し得るようになされている。
【0024】
(1−3)台紙部の構成
図4に示すように、台紙部3は、組立前の段階では所定形状に切り込まれた平板状となっており、後述する組立手順に従って各部が折り曲げられることにより、内部に空間を有する立体的な形状となるようになされている。
【0025】
ちなみに図4は、台紙部3が組み立てられた際に外側に露出する面から見た状態を示している。
【0026】
台紙部3は、背面板20を中心に構成されており、背面板20の左側には、折り目(図中破線で示す、以下同じ)を介して長方形状の左側柱部前面板21が設けられ、さらに折り目を介して長方形の一部が切り欠かれた形状でなる左側柱部内面板22が設けられている。また左側柱部前面板21の上側には、折り目を介して三角形状の左側柱部上面板21Aが設けられ、左側柱部内面板22の上部左側及び下部には、それぞれ折り目を介して舌部22A及び22Bが設けられている。
【0027】
また背面板20の右側には、左側柱部前面板21、左側柱部上面板21A、左側柱部内面板22、舌部22A及び22Bとそれぞれ左右対称構成でなる右側柱部前面板23、右側柱部上面板23A、右側柱部内面板24、舌部24A及び24Bが設けられている。
【0028】
ここで台紙部3は、図5(A)に示す組立手順に従い、背面板20に対して左側柱部前面板21、左側柱部上面板21A、左側柱部内面板22、舌部22A及び22Bが各折り目に沿ってそれぞれ折り曲げられることにより、図5(B)に示すように略三角柱状でなる左側柱部3Aを形成する。
【0029】
同様に台紙部3は、図5(A)に示した組立手順に従い、背面板20に対して右側柱部前面板23、右側柱部上面板23A、右側柱部内面板24、舌部24A及び24Bが各折り目に沿ってそれぞれ折り曲げられることにより、図5(B)に示したように略三角柱状でなる右側柱部3Bを形成する。
【0030】
ちなみに図5(A)は、図4と反対に、台紙部3が組み立てられた際に内側に折り込まれる面から見た状態を示している。また台紙部3は、実際上、他の添付品としての付属品8が予めセットされ、当該付属品8を周囲から覆っていくように組み立てられることになる。この付属品8は、上述した保証書に販売店の印を押印し日付を記入する際には不必要なものである。
【0031】
背面板20(図4)の下側には、折り目を介して略台形状の底面板25が設けられ、さらに折り目を介して長方形状の底部前面板26が設けられ、さらにその先に略長方形状の底部上面板27が設けられている。当該底部前面板26の左右には、それぞれ長方形状の底部左側板26A及び底部右側板26Bが設けられている。
【0032】
これにより台紙部3は、図5(A)に示した組立手順に従い、背面板20に対して底面板25、底部前面板26、底部左側板26A、底部右側板26B及び底部上面板27が各折り目に沿ってそれぞれ折り曲げられることにより、図5(B)に示したように略直方体状でなる底部3Cを形成する。
【0033】
さらに背面板20(図4)の上側には、折り目を介して中央部前面板28が設けられている。中央部前面板28の左右には、長方形の一部が所定形状に切り欠かれた左右対称の中央部左側板28A及び中央部右側板28Bが折り目を介してそれぞれ設けられており、また当該中央部前面板28の上側(図4の場合)には、折り目を介して中央部底面板28Cが設けられている。
【0034】
このため台紙部3は、図5(A)に示した組立手順に従い、背面板20に対して中央部前面板28、中央部左側板28A、中央部右側板28B及び中央部底面板28Cが各折り目に沿ってそれぞれ折り曲げられることにより、図5(B)に示したように上側から下側に向かって徐々に厚みを増す扁平な楔状でなる中央部3Dを形成する。
【0035】
かかる構成に加えて、背面板20(図4)の右側下部には、右側を残して略コ字状に切り込まれることにより内蓋30が形成されている。また背面板20には、当該背面板20における内蓋30の周辺部分である周辺部20Fのうち、内蓋30の左側中央部付近の位置から右方向へ突出した略半円状の突出部20Bが設けられている。このため内蓋30は、左側中央部付近が当該突出部20Bと対応するように半円状に窪んだ形状となっている。
【0036】
ここで図6に示すように、中央部3Dの内部は、左側柱部内面板22及び右側柱部内面板24にそれぞれ切欠部22C及び24Cが設けられていることにより、左側柱部3A及び右側柱部3Bの内部と接続されるようになされている。以下では、切欠部22C及び24Cを介して接続された中央部3Dの内部、左側柱部3A及び右側柱部3Bの内部を一体として収納部3Eとする。
【0037】
また背面板20は、内蓋30が台紙部3の内部へ押し込まれることにより形成された孔部20Cにより、台紙部3の背面側外部と収納部3Eの内部とを結ぶようになされている。
【0038】
ちなみに内蓋30(すなわち孔部20C)の上下方向の長さは、取扱説明書6(図2)の上下方向の長さよりも若干長くなるように設計されている。また収納部3Eの左右方向の幅(すなわち台紙部3の左右方向の長さ)は、取扱説明書6の左右方向の長さよりも所定長さだけ長くなるよう設計されている。
【0039】
また台紙部3は、底部上面板27及び中央部底面板28Cによって収納部3Eの下側を区切っているため、包装ケース1として組み立てられた後、吊り下げ用フック穴4を介して吊り下げ用フック(図示せず)に貫通され吊り下げられたときに、当該収納部3Eに収納された収納物を底部3C内に落下させず当該収納部3E内に保持し得るようになされている。
【0040】
(1−4)台紙部と透明カバー部との係合
ところで台紙部3は、図5(B)に示した立体的な形状に組み立てられた後、図7に示すように、包装ケース1(図1及び図2)として組み上げられる過程において、透明カバー部2と係合されるようになされている。
【0041】
この場合、台紙部3は、透明カバー部2のマウス収納部11にマウス5が収納された状態で、当該透明カバー部2の係合爪12及び13が背面板20の左辺に設けられた切込部20D及び20Eに差し込まれて下方向にスライドされる。
【0042】
この結果、台紙部3は、背面板20の左辺を回転軸として回転自在に透明カバー部2の左側と係合される(以下、これを片係合状態と呼ぶ)。
【0043】
ちなみに台紙部3は、この状態からさらに透明カバー部2の外蓋16が孔部20Cに係止されることにより(詳しくは後述する)、当該台紙部3に対して透明カバー部2が固定されるようになされている。
【0044】
(1−5)取扱説明書の収納
ところで包装ケース1は、図2に示したように、台紙部3の収納部3E(図6)に取扱説明書6が収納されることにより、包装ケース1として完成した状態、すなわち実際に商品として販売店で販売可能な状態となるようになされており、ここでは当該収納部3Eに当該取扱説明書6が収納される様子について説明する。
【0045】
まず図8(A)に示すように、包装ケース1は、係合爪12及び13により台紙部3に透明カバー部2が係合された片係合状態において外蓋16が開かれる。このとき図8(B)に示すように、内蓋30は、包装ケース1の内部に押し込まれ、中央部前面板28との間に付属品8を挟んでいる。
【0046】
次に図9(A)に示すように、包装ケース1は、取扱説明書6の左側端部から孔部20Cに差し込まれ、収納部3E内へ順次挿入されていく。
【0047】
このとき図9(B)に示すように、内蓋30は、取扱説明書6が挿入される力により撓んで右側柱部内面板24の切欠部24C及び中央部右側板28Bに押し付けられており、このとき案内板として機能することにより、当該取扱説明書6を当該内蓋30に摺動させながら収納部3Eへ挿入させる。
【0048】
続いて図10(A)に示すように、包装ケース1は、取扱説明書6の左側端部が収納部3E内の左側柱部前面板21に当接するまで挿入され、当該取扱説明書6の右側端部付近のみが孔部20Cを介して背面側から目視され得る状態となる。
【0049】
このとき図10(B)に示すように、内蓋30は、復元力の作用により、取扱説明書6の右側端部を背面方向へ軽く押し上げ、背面板20における内蓋30の周辺部分である周辺部20Fとの間に当該取扱説明書6を挟んで保持するようになされている。
【0050】
さらに包装ケース1は、図10(A)の状態から外蓋16が孔部20Cを覆うように閉じられて係止舌部16A及び16Bが当該孔部20Cを介して周辺部20Fの下側に差し込まれることにより、図2に示したように、当該外蓋16により取扱説明書6を抑え、当該外蓋16と内蓋30との間に当該取扱説明書6を挟んだ状態で当該外蓋16が背面版20に係止される。同時に包装ケース1は、当該外蓋16によって台紙部3と透明カバー部2とを一体化させることにより、当該包装ケース1の左右両側が係合された両係合状態となる。
【0051】
この場合、外蓋16は、取扱説明書6の取り出し方向である右側から孔部20Cを覆うため、当該取扱説明書6が包装ケース1の外部へ飛び出たり排出されたりすることを確実に防止することができる。
【0052】
このとき図11に示すように、内蓋30は、正面方向にやや湾曲することにより、外蓋16から取扱説明書6の右側端部を介して正面方向に加えられる力を受け止めるようになされている。
【0053】
このように包装ケース1は、取扱説明書6が挿入されるときには内蓋30が案内板として機能することにより当該取扱説明書6をスムーズに収納部3E内に挿入させると共に、
当該取扱説明書6が収納部3Eに収納されたときには、内蓋30と周辺部20Fとの間に当該取扱説明書6を挟み込み、さらに上蓋16により当該取扱説明書6を抑えて脱落を防止するようになされている。
【0054】
(1−6)取扱説明書の取出
ところで、マウス5が包装ケース1に収納され商品として販売店で販売された場合、上述したように取扱説明書6が取り出され、当該取扱説明書6に印刷された保証書に販売店の印が押印され日付が記入される。
【0055】
この場合、包装ケース1は、上述した取扱説明書6の収納手順が逆順に実行されることにより、当該取扱説明書6が取り出されるようになされている。
【0056】
このとき包装ケース1は、図2に示したように外蓋16が係止された状態において、背面板20に突出部20Bが設けられていることにより、当該外蓋16の端部16Dが孔部20C内に落ち込むこと無く当該背面板20からやや浮き上がった状態となる。このため包装ケース1は、外蓋16が開かれる際、当該端部16Dに指先等を容易に引っかけさせることができ、当該外蓋16を容易に開かせて係止状態を解除させることができる。
【0057】
また内蓋30は、図10(B)に示した状態から取扱説明書6が右方向へ引き抜かれるとき、案内板として機能することにより、当該取扱説明書6の右側端部を当該内蓋30に摺動させながら、孔部20Cの外側へスムーズに取り出させることができる。
【0058】
このように包装ケース1は、外蓋16及び内蓋30を設けたことにより、取扱説明書6の取出作業を簡素化すると共に短時間で完了させることができる。
【0059】
(1−7)動作及び効果
以上の構成において、包装ケース1は、台紙部3における背面板20の一部分が略コ字状に切り込まれることにより内蓋30が設けられ、当該内蓋30が当該台紙部3の内部へ押し込まれることにより形成された孔部20Cを介して、取扱説明書6が収納部3E内に挿入される。
【0060】
このとき包装ケース1は、内蓋30を案内板として機能させ、取扱説明書6を当該内蓋30に摺動させながら当該取扱説明書6を収納部3E内に収納させ、また当該取扱説明書6を当該内蓋30に摺動させながら当該収納部3E内から外部へ取り出させる。
【0061】
従って包装ケース1は、孔部20Cを介して内蓋30を案内板としながら、取扱説明書6を容易に収納部3E内に収納させ、また当該包装ケース1から外部へ容易に取り出させることができる。
【0062】
これにより包装ケース1は、取扱説明書6の取出又は収納のために開梱されたり分解されたりする必要がなく、当該取扱説明書6の取出又は収納に要する作業量を大幅に削減し、作業時間を格段に短縮させることができる。
【0063】
また包装ケース1は、取扱説明書6が収納された場合、当該内蓋30と周辺部20Fとの間に当該取扱説明書6の右端付近を挟み込むことにより、当該取扱説明書6を容易に取り出しやすい状態に維持することができる。
【0064】
さらに包装ケース1は、外蓋16が背面板20に係止されることにより、当該外蓋16によって取扱説明書6を抑えることができ、当該取扱説明書6が飛び出たり脱落したりすることを防止することができる。
【0065】
特に包装ケース1は、外蓋16が取扱説明書6の取り出し方向である右側から孔部20Cを覆うため、当該外蓋16が背面板20に係止され閉じた状態であるとき、当該取扱説明書6の取出経路上に当該外蓋16と当該背面板20との間の隙間を生じることがないため、当該取扱説明書6が当該包装ケース1の外部へ飛び出たり排出されたりすることを確実に防止することができる。
【0066】
そのうえ包装ケース1は、突出部20B(図2)の存在により外蓋16の端部16Dを背面板20よりも沈み込ませることがないため、当該端部16Dに指先等を容易に引っかけさせることができ、当該外蓋16を容易に開かせて係止状態を短時間で解除させることができる。
【0067】
さらに包装ケース1は、外蓋16が背面板20に係止されることにより台紙部3と透明カバー部2とを一体化させているため、他に包装ケース1の右側面に当該台紙部3と当該透明カバー部2とを係合させるための係合片等を設ける必要が無く、また購入後にマウス5が取り出される際、当該外蓋16の係止状態を解除させるだけで片係合状態として台紙部3から透明カバー部2を開かせることができ、当該マウス5を短時間で容易に取り出させることができる。
【0068】
また包装ケース1は、底部上面板27及び中央部底面板28Cによって収納部3Eの下側が区切られているため、吊り下げ用フック穴4を介して吊り下げ用フック(図示せず)に貫通され吊り下げられたときに、当該収納部3Eに収納された収納物を底部3C内に落下させず当該収納部3E内に保持することができる。
【0069】
そのうえ包装ケース1は、収納部3Eの左右方向の幅、すなわち台紙部3の左右方向の長さが取扱説明書6の左右方向の長さよりも所定長さだけ長くなるよう予め設計されているため、当該取扱説明書6が収納部3Eに完全に入り込んで孔部20Cから取り出せなくなることを未然に防止できる。
【0070】
また内蓋30は、包装ケース1内部に止めておきたい付属品8を中央部前面板28との間に挟むことにより、取扱説明書6が取り出される際に、当該付属品8が一緒に取り出されてしまうことを確実に防止することができ、また取扱説明書6の収納時に当該付属品8と干渉して収納できなくなることを未然に防止することができる。
【0071】
これにより、販売店の店頭で保証書への記載時に、必要な取扱説明書6のみを確実に取り出させ、また確実に収納させることができ、不必要な添付品が誤って取り出されることに伴う作業量の増加を未然に防止することができる。
【0072】
以上の構成によれば、包装ケース1は、背面板20の一部分が切り込まれた内蓋30が台紙部3の内部へ折り込まれることにより形成された孔部20Cを介して、当該内蓋30を案内板として取扱説明書6を取り出させ又は収納させ、収納時には当該内蓋30と周辺部20Fとの間に当該取扱説明書6の右端付近を挟み込み、さらに外蓋16によって覆うことにより、当該取扱説明書6を容易に当該包装ケース1内に収納させて当該取扱説明書6の意図しない脱落を防止できると共に、当該包装ケース1から外部へ容易に取り出させることができる。
【0073】
(2)第2の実施の形態
(2−1)外観構成
図1及び図2との対応箇所に同一符号を付して示す図12及び図13において、包装ケース50は、無線方式に対応したマウス55に加えてレシーバ56、延長ケーブル57、電池58や取扱説明書6等を内部に収納し得るようになされ、包装ケース1と同様、当該マウス55が店頭で販売される際の取り扱いを容易化し得るようになされている。
【0074】
包装ケース50は、包装ケース1と同様、透明カバー部2に対応した透明カバー部52と台紙部3に対応した台紙部53との組み合わせにより構成されている。
【0075】
(2−2)台紙部の構成
図4と対応する図14に示すように、台紙部53は、組立前の段階では所定形状に切り込まれた平板状となっている。
【0076】
台紙部53は、背面板70を中心に構成されており、背面板70の左側には、折り目を介して長方形状の左側柱部前面板71及び左上部前面板79が設けられ、当該左側柱部前面板71からさらに折り目を介して長方形の一部が切り欠かれた形状でなる左側柱部内面板72が設けられている。また左側柱部前面板71の下部には、折り目を介して舌部71Bが設けられている。
【0077】
ここで台紙部53は、図5(A)と対応する図15(A)に示す組立手順に従い、背面板70に対して左側柱部前面板71、舌部71B及び左側柱部内面板72が各折り目に沿ってそれぞれ折り曲げられることにより、図15(B)に示すように略三角柱状でなる左側柱部53Aを形成する。
【0078】
また台紙部53は、台紙部3(図4)と同様、背面板70(図14)の右側に折り目を介して右側柱部前面板73、右側柱部上面板73A、舌部73B、右側柱部内面板74及び舌部74Aが設けられており、図15(A)に示した組立手順に従いこれらが各折り目に沿ってそれぞれ折り曲げられることにより、図15(B)に示したように略三角柱状でなる右側柱部53Bを形成する。
【0079】
さらに台紙部53は、台紙部3(図4)と同様、背面板70(図14)の下側に折り目を介して底面板75、底部前面板76、底部左側板76A、底部右側板76B及び底部上面板77が設けられており、図15(A)に示した組立手順に従いこれらが各折り目に沿ってそれぞれ折り曲げられることにより、図15(B)に示したように略直方体状でなる底部53Cを形成する。
【0080】
そのうえ台紙部53は、台紙部3(図4)と同様、背面板70(図14)の上側に折り目を介して中央部前面板78、中央部左側板78A、中央部右側板78B及び中央部底面板78Cが設けられており、図15(A)に示した組立手順に従いこれらが各折り目に沿ってそれぞれ折り曲げられることにより、図15(B)に示したように上側から下側に向かって徐々に厚みを増す扁平な楔状でなる中央部53Dを形成する。
【0081】
また台紙部53の内部には、台紙部3(図6)と同様、中央部53Dの内部、左側柱部53A及び右側柱部53Bの内部を一体として収納部53Eが形成されている。
【0082】
かかる構成に加えて、背面板70(図14)の中央部には、上側を残して略コ字状に切り込まれることにより内蓋80が形成されている。当該背面板70は、当該内蓋80が台紙部53の内部へ押し込まれることにより形成された孔部70Cにより、台紙部53の背面側外部と収納部53Eの内部とを結ぶようになされている。
【0083】
(2−3)台紙部と透明カバー部との組み立て
ところで台紙部53は、図15(B)に示した立体的な形状に組み立てられた後、図16に示すように、透明カバー部52と係合されることにより、包装ケース50(図12及び図13)として組み上げられるようになされている。
【0084】
この場合、台紙部53は、透明カバー部52の対応する箇所にマウス55、レシーバ56、延長ケーブル57及び電池58等がそれぞれ収納された状態で、ベース部60内に軽く嵌め込まれる。
【0085】
続いて台紙部53は、透明カバー部52の上側係止舌部62、左側係止舌部63、右側係止舌部64及び左側係止舌部65がそれぞれ背面板70に設けられた各切込部に差し込まれることにより、当該透明カバー部52と一体化して包装ケース50を形成する。
【0086】
この状態において包装ケース50は、包装ケース1(図8〜図10)と同様、内蓋80を案内板として、背面板70の孔部70Cから当該内蓋80に摺動されるように取扱説明書6が台紙部53内の収納部53Eに収納される。
【0087】
ちなみに包装ケース50は、包装ケース1(図8〜図10)と異なり、第1の実施の形態における外蓋16に相当する、孔部70Cを背面側から覆う外蓋を有していない。これは、包装ケース50において取扱説明書6を取り出す方向が上方向となるため、当該包装ケース50が販売店において吊り下げ用フック穴54(図12及び図13)を介して吊り下げられたときに、収納部53Eから当該取扱説明書6が脱落する可能性が極めて低いことを考慮したためである。
【0088】
(2−4)動作及び効果
以上の構成において、包装ケース50は、包装ケース1と同様、台紙部53における背面板70の一部分が略コ字状に切り込まれることにより内蓋80が設けられ、当該内蓋80が当該台紙部53の内部へ押し込まれることにより形成された孔部70Cを介して、取扱説明書6が収納部53E内に収納される。
【0089】
このとき包装ケース50は、内蓋80を案内板として機能させることにより、当該内蓋80に取扱説明書6を摺動させながら当該取扱説明書6を収納部53E内に収納させ、又は当該収納部53E内から外部へ取り出させる。
【0090】
従って包装ケース50は、包装ケース1と同様、孔部70Cを介して内蓋80を案内板としながら、取扱説明書6を容易に収納部53E内に収納させ、また当該包装ケース50から外部へ容易に取り出させることができる。
【0091】
これにより包装ケース50は、取扱説明書6の取出又は収納のために開梱されたり分解されたりする必要がなく、当該取扱説明書6の取出又は収納に要する手間を大幅に削減し、作業時間を格段に短縮させることができる。
【0092】
また包装ケース50は、取扱説明書6が収納された場合、背面板70における内蓋80の周辺部分でなる周辺部80Fと当該内蓋80との間に当該取扱説明書6の上端付近を挟み込むことにより、当該取扱説明書6を容易に取り出しやすい状態に維持することができる。
【0093】
特に包装ケース50は、包装ケース1における外蓋16に相当する外蓋を有していないため、当該包装ケース1と比較して、取扱説明書6の取出又は収納に要する手間及び作業時間を一段と削減することができる。
【0094】
また内蓋80は、包装ケース50内部に止めておきたい付属品8を中央部前面板78との間に挟むことにより、取扱説明書6が取り出される際に、当該付属品8が一緒に取り出されてしまうことを確実に防止することができる。
【0095】
以上の構成によれば、包装ケース50は、背面板70の一部分が切り込まれた内蓋80が台紙部53の内部へ折り込まれることにより形成された孔部70Cを介して、当該内蓋80を案内板として取扱説明書6を取り出させ又は収納させ、収納時には当該内蓋80と周辺部70Fとの間に当該取扱説明書6の上端付近を挟み込むことにより、当該取扱説明書6を容易に当該包装ケース50内に収納させ、また当該包装ケース50から外部へ容易に取り出させることができる。
【0096】
(3)他の実施の形態
なお上述した第1の実施の形態においては、略平板状で孔部20Cを覆う形状でなる外蓋16が取扱説明書6を抑えて脱落を防止するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばスリットが形成された外蓋や中央に穴が開けられた外蓋等としても良く、要は収納された取扱説明書6を抑えることができる形状であれば良い。
【0097】
また上述した実施の形態においては、背面板20(70)が略コ字状に切り込まれることにより内蓋30(80)を略長方形状とするようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、当該内蓋30(80)を略台形状や略半円状等の種々の形状とするようにしても良い。この場合、取扱説明書6の取り出しやすさや脱落しにくさ等を考慮して当該形状を決定しても良い。
【0098】
さらに上述した第1の実施の形態においては、外蓋16が取扱説明書6の取り出し方向である右側から孔部20Cを覆うようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば外蓋16を透明カバー部2の下側辺や左側辺に設ける等して当該外蓋16が下側や左側等の他の方向から孔部20Cを覆うようにしても良い。
【0099】
さらに上述した第1の実施の形態においては、外蓋16が背面板20に係止されることにより台紙部3と透明カバー部2とが一体化されるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば図16に示したような係止舌部62〜65と同様の係止舌部を外蓋16以外に設け、これらの組み合わせにより台紙部3と透明カバー部2とを一体化するようにしたり、或いは当該外蓋16が台紙部3と透明カバー部2との一体化に寄与しないようにしても良い。
【0100】
さらに上述した第1の実施の形態においては、背面板20から孔部20Cに突出部20Bを設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば敢えて外蓋16を孔部20Cの中に完全に落とし込みたい場合等に、当該突出部20Bを設けないようにしても良い。
【0101】
さらに上述した実施の形態においては、左側柱部内面板22に切欠部22Cが設けられていることにより、中央部3Dの内部と左側柱部3Aの内部とが接続される場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば当該切欠部22Cを設けず左側柱部内面板22により中央部3Dの内部と左側柱部3A内部とが完全に分離され、収納部3Eに収納された取扱説明書6の左端が左側柱部内面板22(又は中央部左側面板28A)と当接するようにしても良い。
【0102】
この場合、収納部3Eの左右方向の長さを調整することができるので、例えば取扱説明書6の左右方向の長さが比較的短い場合等に、当該取扱説明書6の内部に完全に収納されて取り出し難くなることを未然に防止することができる。
【0103】
さらに上述した実施の形態においては、包装ケース1(50)が透明カバー部2(52)及び台紙部3(53)の組み合わせにより構成されるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば図17に示すように、1枚の台紙から組み立てられ背面板92に内蓋93及び穴部92Cを有する包装ケース90を構成するようにしたり、或いは3以上の部品の組み合わせにより当該包装ケースを構成するようにしても良い。
【0104】
さらに上述した実施の形態においては、透明カバー部2(52)がポリスチレン樹脂でなり、台紙部3(53)がボール紙でなるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、当該透明カバー部2(52)がポリ塩化ビニル樹脂やポリエチレンテレフタラート樹脂などの透明な合成樹脂や段ボール等の不透明な材料で構成されるようにしても良く、また当該台紙部3(53)についても合成樹脂や段ボール等の種々の材料で構成されるようにしても良い。
【0105】
さらに上述した実施の形態においては、内蓋30(80)が付属品8を中央部前面板28(78)との間に挟むことにより、取扱説明書6が取り出される際に、当該付属品8が一緒に取り出されてないようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば取扱説明書6及び付属品8をいずれも内蓋30(80)よりも背面側に収納しておき、当該取扱説明書6及び当該付属品8が敢えて一緒に取り出されるようにしても良い。
【0106】
さらに上述した第1及び第2実施の形態においては、取扱説明書6を包装ケース1(50)の外部へ取り出し、また当該包装ケース1(50)の内部へ収納するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば所定のサービスへの加入申込書や各種付属品等、或いはある程度の厚さを有する磁気カード等の種々の添付品を当該包装ケース1(50)の外部へ取り出し、また当該包装ケース1(50)の内部へ収納するようにしても良い。
【0107】
さらに上述した実施の形態においては、切込片としての内蓋30と、非押込部としての周辺部20Fと、取付片としての外蓋16とによって包装ケースとしての包装ケース1を構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる切込片と、非押込部と、取付片とによって包装ケースを構成するようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0108】
本発明は、本来の収納品に加えて取扱説明書等の添付品を収納する種々の包装ケースでも利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】第1の実施の形態における包装ケースの外観構成(1)を示す略線的斜視図である。
【図2】第1の実施の形態における包装ケースの外観構成(2)を示す略線的斜視図である。
【図3】第1の実施の形態における透明カバー部の構成を示す略線的三面図である。
【図4】第1の実施の形態における台紙部の組み立て前の状態を示す略線図である。
【図5】第1の実施の形態における台紙部の組み立ての説明に供する略線的斜視図である。
【図6】第1の実施の形態における収納部の構成を示す略線的斜視図である。
【図7】第1の実施の形態における台紙部と透明カバー部との係合の説明に供する略線的斜視図である。
【図8】第1の実施の形態における取扱説明書の収納(1)の説明に供する略線的斜視図及び略線的断面図である。
【図9】第1の実施の形態における取扱説明書の収納(2)の説明に供する略線的斜視図及び略線的断面図である。
【図10】第1の実施の形態における取扱説明書の収納(3)の説明に供する略線的斜視図及び略線的断面図である。
【図11】第1の実施の形態における取扱説明書の収納(4)の説明に供する略線的断面図である。
【図12】第2の実施の形態における包装ケースの外観構成(1)を示す略線的斜視図である。
【図13】第2の実施の形態における包装ケースの外観構成(2)を示す略線的斜視図である。
【図14】第2の実施の形態における台紙部の組み立て前の状態を示す略線図である。
【図15】第2の実施の形態における台紙部の組み立ての説明に供する略線的斜視図である。
【図16】第2の実施の形態における包装ケースの組み立ての説明に供する略線的斜視図である。
【図17】他の実施の形態における包装ケースの構成を示す略線的斜視図である。
【符号の説明】
【0110】
1、50、90……包装ケース、2、52……透明カバー部、3、53……台紙部、5、55……マウス、6……取扱説明書、8……付属品、10、60……ベース部、12、13……係合爪、16……外蓋、20、70……背面板、20B……突出部、20C、70C……孔部、20F、70F……周辺部、30、80……内蓋。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の物品を収納するための収納空間が設けられた包装ケースであって、
上記収納空間を形成する外装面に対して所定形状に切り込まれ、上記包装ケースの内側へ押し込まれるように形成された切込片と、
上記外装面における上記切込片の周辺に位置し、上記収納空間の内部へ押し込まれることのない非押込部と
を具え、
上記切込片が上記物品に対する所定の添付品を上記収納空間に収納する際の案内部となり、かつ上記非押込部との間に上記添付品を挟み込むための保持部となる
ことを特徴とする包装ケース。
【請求項2】
所定の物品を収納するための収納空間に対応した形状の包装部及び当該包装部と組み合わされる底部とから構成される包装ケースであって、
上記底部に対して所定形状に切り込まれ、上記収納空間の内部へ押し込まれるように形成された切込片と、
上記底部における上記切込片の周辺に位置し、上記収納空間の内部へ押し込まれることのない非押込部と、
上記包装部と上記底部とが組み合わされる際に用いられる当該包装部に設けられた取付片と
を具え、
上記切込片が上記物品に対する所定の添付品を上記収納空間に収納する際の案内部となり、かつ上記切込片が上記非押込部との間に上記添付品を挟み込むための保持部となると共に、上記包装部の上記取付片が上記収納空間からの上記添付品の排出を防ぐように上記添付品を抑える抑止部となる
ことを特徴とする包装ケース。
【請求項3】
上記取付片は、
上記抑止部となることに加えて、上記添付品を覆う蓋部となる
ことを特徴とする請求項2に記載の包装ケース。
【請求項4】
上記非押込部には、
上記取付片が上記底部よりも上記包装ケースの内部側に沈み込むことを防止するために上記収納空間の入り口に所定形状の沈込防止片が設けられている
ことを特徴とする請求項2に記載の包装ケース。
【請求項5】
上記切込片は、
上記包装ケース内の上記収納空間に予め収納された上記物品に対する他の添付品が
当該包装ケースの外部へ排出されることを防ぐ排出防止部となる
ことを特徴とする請求項2に記載の包装ケース。
【請求項6】
上記添付品が上記切込片と上記非押込部との間に挟み込まれ、上記収納空間内に上記収納される方向へ所定長さだけ収納されたときに、当該添付品の先端と当接することにより、上記添付品が上記収納される方向へさらに押し込まれることを防止する押込防止板と
を具えることを特徴とする請求項2に記載の包装ケース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2007−69924(P2007−69924A)
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−256573(P2005−256573)
【出願日】平成17年9月5日(2005.9.5)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】