説明

包装用容器

【課題】 通常形状の食品容器を使用することができると共に、使用の際に食品容器の底面部に汚れ等が付着し難い包装用容器を提供する。
【解決手段】 包装用容器15はその中央部に切れ目又は切欠きが形成された1枚の包装用枠体17により構成されている。この切れ目によってシート体は中央部を囲う枠部30と、枠部30に接続する脚部31と、押圧によって枠部30から所定距離離れた位置に移動する底部33とからなる包装用枠体17が形成される。枠部30と底部33との間のスペースに紙容器38が脱着自在に取り付けられる。使用に際しては、紙容器38と包装用枠体17とを一体とした状態で食材を充填したり加熱処理等を行い、その後、紙容器38のみを包装用枠体17から取り出して弁当箱等に移せば良い。これによって、紙容器38の底面部に雑菌等が付着する虞が低減する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は包装用容器に関し、特に冷凍食品等を充填して包装袋に収納される包装用容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、惣菜やおかず等の食材を紙ケースやフィルムケースに入れ、そのまま弁当箱内に入れて使用されていることが多い。この場合、食材は冷凍された状態で前もってケースに入れ、これをプラスチック製のトレー等に4〜6個程度入れた状態で包装袋に包装されて販売されているのが一般的である。
【0003】
しかしながら、食材を加熱処理したものをケースに入れて販売しようとした場合、トレーと共に加熱することはトレーの材質上できない。そのため、各ケースごとに加熱した後トレーに移す必要があるため手間がかかることになる。
【0004】
又、このようなケースに充填された食材を食した後は、ケースとトレーとを分別廃棄する必要もある。
【0005】
そこで、特許文献1に示されているような容器が提案されている。
【0006】
図8はこのような従来の包装用容器の外観形状を示した斜視図であり、図9は図8で示したIX−IXラインの拡大断面図である。
【0007】
これらの図を参照して、紙製の連結板65の上面に複数の係合孔66が形成されている。係合孔66の各々に取り付けられている成形カップ61は、上方が開放された紙製の襞付き容器であり、その上端が外方に折り返されて折返し部63を構成し、折返し部63の全周には内方に括れた係合溝64が形成されている。
【0008】
成形カップ61の連結板65に対する取付け状態では、図9に示されているように成形カップ61の係合溝64が連結板65の係合孔66に当接するように係合している。これによって成形カップ61は安定した状態で連結板65に取り付けられることになる。
【0009】
このように包装用容器が構成されることによって、連結板65と共に成形カップ61に充填した食材を加熱したりすることが可能となる。又、成形カップ61と連結板65とは、いずれも紙を主体とした同材質によるものであるためこれらを分別廃棄する必要もない。
【0010】
尚、同様の構成として、特許文献2のような容器も提案されている。
【特許文献1】実開平3−680号公報
【特許文献2】特開2006−273424号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上記のような従来の容器の構成では、食材を充填する食品容器の形状を特殊なものとしているためその製造コストが上昇する。又、トレーとの係合状態によっては、食品容器がトレーから脱落する虞が無いとも言えない。更に、これらの容器の構成では、成形カップ61を単独で或いは連結板65と共に電子レンジ内部等に設置して加熱処理を行う際に衛生上の問題を生じる。即ち、その際成形カップ61の底面が設置面に直に接触することになり、底面に汚れや雑菌が付着する虞がある。このような状態のまま成形カップ61を弁当箱に収納することは好ましくない。この問題は成形カップ61に調理加工済食品を充填する際の工場でも同様に生じる虞がある。
【0012】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、通常形状の食品容器を使用することができると共に、使用の際に食品容器の底面部に汚れ等が付着し難い包装用容器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、冷凍食品等を収容するための包装用容器であって、その中央部に切れ目又は切欠きが形成された1枚のシート体よりなり、切れ目又は切欠きによってシート体を、中央部を囲う枠部と、枠部に接続する脚部と、脚部に接続され、枠部の面から所定距離離れた位置で形成面とほぼ平行な面を有する底部とに変形させた包装用枠体と、枠部と底部との間のスペースに脱着自在に取り付けられた食品容器とを備えたものである。
【0014】
このように構成すると、1枚のシート体が食品容器が取り付けられる包装用枠体に変形する。又、包装用容器を電子レンジ等の内部に載置した時、食品容器は底面部が載置面に直接触れることなく包装用枠体により支持される。
【0015】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、シート体はほぼ正方形形状を有し、切れ目は4本の同一のほぼL字形状を有し、各々はシート体のコーナーの内方側の位置を始点として各辺に沿って伸び、底部は中央が円形開口のドーナツ形状を有するものである。
【0016】
このように構成すると、包装用枠体は点対称形状となる。
【0017】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の構成において、食品容器は円形の底面部と底面部から外方に立ち上がる側壁部とからなり、底面部は包装用枠体の底部の上に配置され、側壁部は包装用枠体の脚部に囲まれ、側壁部の上端の一部は、包装用枠体の枠部の底部側の面に当接するものである。
【0018】
このように構成すると、食品容器は全周を包装用枠体によって囲まれることになる。
【0019】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の構成において、脚部は底部に向かうにつれてその幅が細くなるように形成され、枠部の内方側の辺には凸部が形成されるものである。
【0020】
このように構成すると、食品容器の底部周りの脚部の幅が細くなり、食品容器の枠部の当接状態が安定する。
【0021】
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明の構成において、包装用枠体を構成するシート体は、複数枚が1枚のシートに形成され、シート体の各々に分離できるように、各々の境界には切れ目線が形成されるものである。
【0022】
このように構成すると、包装用枠体に取り付けられたいずれかの食品容器をその包装用枠体と共に分離することができる。
【0023】
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の発明の構成において、枠部には、これを横断する方向に切れ目線が形成されるものである。
【0024】
このように構成すると、枠部の切断が容易となる。
【発明の効果】
【0025】
以上説明したように、請求項1記載の発明は、1枚のシート体が包装用枠体に変形するため、製造コストが下がり効率的な容器構成となる。又、食品容器は包装用枠体に対して脱着自在に取り付けられているため、食品容器を包装用枠体から取り外して、弁当箱等の容器に効率良く収納することが可能となる。この場合、包装用枠体の支持によって食品容器の底面部に雑菌等が付着しにくく、包装用枠体から取り外した食品容器の衛生状態が保持される。
【0026】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、包装用枠体は点対称形状となるため、その変形状態が安定する。
【0027】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、食品容器は全周を包装用枠体によって囲まれることになるため、不用意に包装用枠体から脱落する虞が無くなり、包装用容器の信頼性が向上する。
【0028】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の効果に加えて、包装用容器の積み重ねが容易となり、又、食品容器の取付け作業が容易となる。
【0029】
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、各食品容器を対応する包装用枠体と共に分離することができるため、食品容器を個別に電子レンジによる加熱処理等をすることができ、使い勝手が向上する。
【0030】
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、枠部の切断が容易となるため、食品容器の包装用枠体からの取り出しが容易となり、使い勝手が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
図1はこの発明の第1の実施の形態による包装用容器を構成する包装用枠体を含む紙シートの外観形状を示した平面図である。
【0032】
紙シート13はほぼ正方形形状を有している。その中央部に開口19が形成され、その各辺の中央には凹み18a〜凹み18dが形成されている。凹み18aと開口19との間には切れ目線20aが形成され、同様に凹み18bと開口19との間には切れ目線20bが形成され、凹み18cと開口19との間には切れ目線20cが形成され、凹み18dと開口19との間には切れ目線20dが形成されている。そして切れ目線20a〜切れ目線20dの各々によって4つの区画が形成され、各々の区画が包装用枠体17a〜包装用枠体17dを構成することになる。図に示されているように、包装用枠体17a〜包装用枠体17dの各々は凹み18や開口19の位置が異なるだけで、ほぼ同一正方形形状を有している。
【0033】
図2は図1で示した包装用枠体17aの部分を拡大した平面図である。
【0034】
包装用枠体17aは上述のようにほぼ正方形形状のシート体より構成されている。まず右下のコーナーの内方側の位置を始点24aとし、この位置から辺23a及び切れ目線20bに沿って延びるほぼL字状の切れ目25aが形成されている。尚、切れ目25aの始点24aに接続する部分の長さに対して終点26aに接続する部分の長さは短く設定されており、又、終点26a側の端部は円弧状に形成されている。又、切れ目25aの角には三角形状の切欠き27aが形成されている。
【0035】
同様に包装用枠体17aの左下のコーナー部から内方側の位置を始点24bとして、切れ目25aと同一形状の切れ目25bが切れ目線20b及び切れ目線20aに沿って形成されている。又、同様に、始点24cから切れ目25cが切れ目線20a及び辺23bに沿って形成されている。更に、同様に、始点24dから切れ目25dが辺23b及び辺23aに沿って形成されている。
【0036】
そして、切れ目25aと辺23aとの間の部分は枠部30aを構成する。同様に、切れ目25bと切れ目線20bとの間の部分は枠部30bを構成し、切れ目25cと切れ目線20aとの間の部分は枠部30cを構成し、切れ目25dと辺23bとの間の部分は枠部30dを構成する。
【0037】
又、切れ目25aと切れ目25dとの間の部分は枠部30dに接続する脚部31aを構成する。同様に、切れ目25bと切れ目25aとの間の部分は枠部30aに接続する脚部31bを構成し、切れ目25cと切れ目25bとの間の部分は枠部30bに接続する脚部31cを構成し、切れ目25dと切れ目25cとの間の部分は枠部30cに接続する脚部31dを構成する。
【0038】
一方、包装用枠体17aの中心部には円形の開口29が形成され、その周囲のドーナツ状の底部33に脚部31a〜脚部31dの各々の先端が接続するように包装用枠体17aは形成されている。
【0039】
包装用枠体17aは以上のように構成されているため、枠部30a〜枠部30dの各々を保持した状態で底部33を紙面を貫通する方向に力を加えてみる。すると、切れ目25a〜切れ目25d及び切欠き27a〜切欠き27dの各々の働きによって脚部31a〜脚部31dの先端側が枠部30a〜枠部30dから離れるように移動することになる。その結果、脚部31a〜脚部31dの先端が接続された底部33も枠部30a〜枠部30dから離れる方向に移動することになる。即ち、包装用枠体17aは、底部33に力を加えることによって、底部33の形成面が枠部30a〜枠部30dの各々の形成面から離れた位置で且つほぼ平行な面に位置するように立体的に変形することになる。
【0040】
図3は図1で示した紙シートを用いたこの発明の第1の実施の形態による包装用容器の斜視図であり、図4は図3で示したIV−IVラインから見た拡大側面図であり、図5は図4で示したV−Vラインから見た底面図である。
【0041】
これらの図を参照して、包装用容器15を構成する包装用枠体17a〜包装用枠体17dの各々に取り付けられる紙容器38は、いわゆる襞付き容器であり、円形形状の底面部40と、底面部40の外周から上方外方に広がる側壁部41とからなる一般形状の容器である。
【0042】
上述のように包装用枠体17a〜包装用枠体17dの各々は、底部33に下方に力を加えることによって包装用枠体17bとして示しているように枠部30に対して立体形状に容易に変形する。この状態で包装用枠体17aとして示しているように枠部30と底部33との間のスペースに紙容器38aを取り付けることが可能となる。紙容器38aを包装用枠体17aに取り付けた状態にあっては、紙容器38aの底面部40は底部33の上面に位置し、紙容器38aの側壁部41はその周囲を脚部31a〜脚部31dによって囲まれることになる。又、紙容器38aの側壁部41の上方の一部は、図5に示されているように枠部30a〜枠部30dの各々の下面に当接することになる。このように紙容器38aは上下左右に移動できない状態に包装用枠体17aに収納されることになり、その収納状態が極めて安定的なものとなる。
【0043】
このように紙容器38aの包装用枠体17aへの取付け後の状態は安定したものとなるが、その取付けは極めて容易である。即ち、紙容器38を包装用枠体17に取り付けるに際しては、紙容器38を該当するシート状の包装用枠体17の上に設置し、その状態で紙容器38に下方に向かって力を加えるだけで良い。紙容器38に力が加えられると、包装用枠体17の底部33は上述のように下方に移動することになる。この状態で紙容器38に更に力を加えると、側壁部41の上方部分が包装用枠体17の枠部30の各々の内辺に沿って一旦内方側に曲がることになる。更に紙容器38を下方に進行させると、側壁部41の上端の一部が枠部30の位置を通過し、その下面に当接状態となって紙容器38の包装用枠体17への取付けが完了する。この状態になれば上述のように紙容器38は上方に移動することなく安定した取付け状態が保持される。
【0044】
尚、実際の使用に際しては、包装用枠体17a〜17dの各々に紙容器38a〜38dを収納した状態で各紙容器38a〜38dに食材を充填する。そして、必要であればその状態で加熱処理、冷凍加工等を行い、これらを図示しない包装袋等に収納して食材の包装が完了する。
【0045】
図6は図4に対応した図であって、食材が充填された紙容器38aを包装用枠体17aと共に図3の状態から分離して電子レンジの内部等に設置した状態を示した側面図である。
【0046】
図を参照して、上述のように紙容器38aは、その底面部40が包装用枠体17aの底部33の上方に位置するように包装用枠体17aに取り付けられている。そのため、電子レンジ等の載置面44の上には底部33の一部や脚部31d等の一部が接触することがあっても、底面部40が載置面44に直接接触することはない。従って、加熱調理後に包装用枠体17aから紙容器38aだけを取り出して弁当箱等に移し換える場合であっても、底面部40に汚れや雑菌等が付着している虞が無いため、衛生上好ましいものとなる。
【0047】
尚、紙容器38aを包装用枠体17aから取り出す際には、図2に示されているように包装用枠体17aのコーナー部に形成されている切れ目線35を利用して枠部30の一部を破るようにすれば、より簡単に取り外すことが可能となる。
【0048】
このようにして紙容器38に充填された食材を食した後の処理は、紙容器38及び包装用枠体17共に紙製であるので、これらを分別廃棄する必要も無く、又、リサイクルの観点からも好ましいものとなる。
【0049】
図7はこの発明の第2の実施の形態による包装用容器を構成する紙シートの外観形状を示した平面図である。
【0050】
図を参照して、紙シート13は先の第1の実施の形態によるものと基本的な構成は同一であるが、切れ目や切欠きの形状が若干異なっている。即ち、包装用枠体17aとして示されているように、切欠き27aが大きく形成されており、これによって脚部31aは底部33に対する接続箇所に向かって先細りとなるように形成されている。このため、この包装用枠体17aに図示しない先の実施の形態で示したのと同様の紙容器を取り付けた際、その側壁部の周りを囲う脚部31aの幅が下方に行くに従って細くなることになる。その結果、紙容器を取り付けた状態で包装用枠体17を上下に積み重ねることが先の実施の形態によるものに比べてより容易となる。
【0051】
又、この実施の形態にあっては、切欠き27aの切欠き形状によって枠部30aに対して内方側に凸部46aが形成されている。このため、包装用枠体17aに紙容器を取り付けた際、その側壁部の上端が確実に凸部46aの下面に当接することになり、取付け状態がより安定する。
【0052】
尚、上記の実施の形態では、複数の包装用枠体が1枚のシートに形成されているが、個々の包装用枠体が1枚のシートに形成されるように構成しても良い。
【0053】
又、上記の実施の形態では、包装用枠体に形成されている切れ目、切欠きを特定形状としているが、少なくとも枠部と底部との間のスペースを包装用枠体の変形によって確保し、これに紙容器を収納できるものであれば、他の形状であっても良い。
【0054】
更に、上記の実施の形態では、包装用枠体及び紙容器を特定形状としているが、これらは他の形状であっても良い。又、これらは一枚の紙シートにおいて複数組が同一形状を有しているが、各組が互いに異なった形状、大きさであっても良い。
【0055】
更に、上記の実施の形態では、紙シートや包装用枠体自体に切断用の切れ目線を形成しているが、切れ目線はなくても良い。尚、本発明において切れ目線とは、ミシン目加工やハーフカット加工などの易切断線加工処理のことをいい、その数、長さ、位置は必要に応じて適宜変更しても良い。
【0056】
更に、上記の実施の形態では、紙容器及び紙シートは紙製により形成されているが、これらは、紙とフィルムとの積層構造やフィルム又は合成樹脂シートによって形成されても良いことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】この発明の第1の実施の形態による包装用容器を構成する紙シートの概略形状を示した平面図である。
【図2】図1で示した包装用枠体17aの部分を拡大した図である。
【図3】この発明の第1の実施の形態による包装用容器の使用状態を示した概略斜視図である。
【図4】図3で示したIV−IVラインから見た拡大側面図である。
【図5】図4で示したV−Vラインから見た底面図である。
【図6】図4に対応した図であって、この発明の第1の実施の形態による包装用容器の使用状態を示した側面図である。
【図7】この発明の第2の実施の形態による包装用容器を構成する紙シートの概略形状を示した平面図である。
【図8】従来の包装用容器の概略形状を示した斜視図である。
【図9】図8で示したIX−IXラインの拡大断面図である。
【符号の説明】
【0058】
13…紙シート
15…包装用容器
17…包装用枠体
20,35…切れ目線
23…辺
24…始点
25…切れ目
27…切欠き
29…開口
30…枠部
31…脚部
33…底部
38…紙容器
40…底面部
41…側壁部
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷凍食品等を収容するための包装用容器であって、
その中央部に切れ目又は切欠きが形成された1枚のシート体よりなり、前記切れ目又は前記切欠きによって前記シート体を、前記中央部を囲う枠部と、前記枠部に接続する脚部と、前記脚部に接続され、前記枠部の形成面から所定距離離れた位置で前記形成面とほぼ平行な面を有する底部とに変形させた包装用枠体と、
前記枠部と前記底部との間のスペースに脱着自在に取り付けられた食品容器とを備えた、包装用容器。
【請求項2】
前記シート体はほぼ正方形形状を有し、
前記切れ目は4本の同一のほぼL字形状を有し、各々は前記シート体のコーナーの内方側の位置を始点として各辺に沿って伸び、
前記底部は中央が円形開口のドーナツ形状を有する、請求項1記載の包装用容器。
【請求項3】
前記食品容器は、円形の底面部と前記底面部から外方に立ち上がる側壁部とからなり、
前記底面部は前記包装用枠体の前記底部の上に配置され、
前記側壁部は前記包装用枠体の前記脚部に囲まれ、
前記側壁部の上端の一部は、前記包装用枠体の前記枠部の前記底部側の面に当接する、請求項1又は請求項2記載の包装用容器。
【請求項4】
前記脚部はその底部に向かうにつれてその幅が細くなるように形成され、
前記枠部の内方側の辺には凸部が形成される、請求項3記載の包装用容器。
【請求項5】
前記包装用枠体を構成する前記シート体は複数枚が1枚のシートに形成され、
前記シート体の各々に分離できるように、各々の境界には切れ目線が形成される、請求項1から請求項4のいずれかに記載の包装用容器。
【請求項6】
前記枠部には、これを横断する方向に切れ目線が形成される、請求項1から請求項5のいずれかに記載の包装用容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−213925(P2008−213925A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−58007(P2007−58007)
【出願日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【出願人】(000222141)東洋アルミエコープロダクツ株式会社 (106)
【Fターム(参考)】