説明

包装装置

【課題】 煩雑な操作を必要とすることなく、各商品に対する適切な搬入部の搬送速度を選択することができる包装装置を提供する。
【解決手段】 操作部の品番キーと数字キーが押下され、商品が選択される(ステップS1)。選択された商品の商品名データとキーワードデータとが比較判断される(ステップS2)。比較判断の結果に基づいてインフィードコンベアの搬送速度が制御される(ステップS3)。商品載置部における商品の計量が安定すると(ステップS4)、インフィードコンベアがスタートする(ステップS5)。そして、包装装置内にて商品の包装が行われる(ステップS6)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装部へ商品を搬送する搬送速度を制御する包装装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、主にスーパーマーケット等の店舗にて、商品を搬入部から包装部に搬送し、包装部にて包装し、該商品に貼付されるラベルを発行する包装装置が使用されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、前記搬入部の搬送速度を、後述する処理モードによって変える包装値付装置が記載されている。この包装値付装置は、搬入部内において、包装済みの商品の底面と、未包装の商品底面とで、滑り具合いが異なることに鑑み、包装済みの商品を包装する処理モードと、未包装の商品を包装する処理モードといった、処理モード毎に搬送速度を変えようとするものである。
【特許文献1】特開2001−97332号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のように、商品が包装済みか未包装かによって処理モードを変更する包装値付装置において、以下のような不都合が生じることがある。例えば、冷凍商品をトレイに載置して包装する場合、一定の時間が経つと、トレイに結露が生じて底面が濡れてきて、同じ処理モードであっても、それ以外の商品を載置した場合と滑り具合が異なってしまう。そして、該トレイを包装装置の搬入部に載置して包装装置内部へ搬入すると、処理モードによって決定された搬送速度によって搬入が行われても滑りが生じ、包装装置内部においてトレイの位置がずれ、その状態にてトレイが包装部へ進入すると、トレイが潰れて包装不良を起こしてしまうという問題があった。
【0005】
このような問題に対し、従来は、包装に使用するトレイを規定するトレイデータや商品データに対し搬送速度を予め設定することにより、搬入中の滑りを解消するようにしていた。しかしながら、各商品データに搬送速度を設定しておくと、数多くある商品データ全てに搬送速度を割振らなければならず、煩雑な操作が要求され、また、商品データに誤った搬送速度を設定してしまう恐れがあるという問題があった。また、各トレイデータに搬送速度を設定しておくと、該トレイを使用する場合、全ての商品に対して該搬送速度が適用されてしまうという問題もあった。
【0006】
本発明は、上記問題を考慮してなされたもので、その目的は、煩雑な操作を必要とすることなく、各商品に対する適切な搬入部の搬送速度を選択することができる包装装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明では、以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、商品を搬入する搬入機構と、前記搬入機構により搬入された商品を包装する包装機構と、前記包装機構により包装された商品に貼付されるラベルを発行するラベル発行部と、前記搬入機構の搬送速度を制御する制御手段とを有する包装装置であって、前記商品毎に少なくとも商品名データを含む商品データを記憶する商品ファイルと、前記搬入機構の搬送速度を変化させる必要がある商品に関連するキーワードデータと、前記商品ファイルから前記商品の商品データを呼び出す呼び出し手段と、前記呼び出し手段によって呼び出された商品の商品データがキーワードデータを含むか否か判断する判断手段とを備え、前記判断手段による判断に基づいて、前記搬入機構の搬送速度を制御することを特徴とする。
この発明によれば、判断手段によって商品データがキーワードデータを含むか否か判断した結果に基づいて搬入機構の搬送速度を制御する。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の包装装置であって、前記判断手段が前記商品名データに前記キーワードデータが含まれるか否かを判断することを特徴とする。
この発明によれば、判断手段が商品に対して必ず設けられる商品名データにキーワードデータが含まれるか否かを判断する。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2のいずれかの項に記載の包装装置であって、前記判断手段による判断に基づいて前記搬送速度を通常の速度より遅い速度に制御することを特徴とする。
この発明によれば、判断手段による判断結果に基づいて、搬送速度を通常の速度よりも遅く制御する。
【0010】
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれかの項に記載の包装装置であって、前記キーワードデータを設定するキーワード設定手段を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、オペレータがキーワード設定手段によって自由にキーワードを設定することができる。
【0011】
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれかの項に記載の包装装置であって、前記商品の重量を計量する計量部を備え、前記ラベル発行部が前記計量部によって計量された前記商品の重量と該重量に基づく前記商品の価格とを印字することを特徴とする。
この発明によれば、計量部によって計量された商品の重量とそれに基づいて算出される商品の価格とが商品に貼付されるラベルに印字される。
【0012】
請求項6に係る発明は、請求項1から請求項5のいずれかの項に記載の包装装置であって、前記判断手段による判断結果に基づいて規定される搬入機構の搬送速度情報より優先される搬送速度情報が前記商品の商品データに含まれることを特徴とする。
この発明によれば、商品データにキーワードデータが含まれるか否かの判断結果に基づき規定される搬送速度情報より優先する搬送速度情報が商品データ中に設定される。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明によれば、オペレータが商品毎に搬送速度を設定することなく、判断手段によって商品データがキーワードデータを含むか否か判断した結果に基づいて商品に合った搬送速度が設定される。したがって、搬入機構内において該商品に対して適切な搬送速度にて搬送して、該商品が滑ることを防ぎ、包装不良を防ぐことができる効果がある。
【0014】
請求項2の発明によれば、商品に対して必ず設けられる商品名データにキーワードデータが含まれるか否かを判断することにより、確実に搬送速度を制御することができる効果がある。
【0015】
請求項3の発明によれば、商品の搬送中に商品が滑ったり、あるいは商品が崩れたりすることを抑えることができる効果がある。
【0016】
請求項4の発明によれば、オペレータが搬送速度を変化させたい商品に関連するキーワードを自由に設定することができる効果がある。
【0017】
請求項5の発明によれば、商品に応じて搬送速度を制御して包装ミスを減少させつつ、商品の重量とそれに基づいて算出される商品の価格とを商品に貼付されるラベルに印字することができる効果がある。
【0018】
請求項6の発明によれば、搬送速度情報が商品の商品データ中に含まれているので、商品データ中にキーワードデータを含むか否かの判断によると適切な搬送速度に制御できない場合がある商品においても、確実に搬送速度を制御することができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の一実施形態による包装装置の内部構造を示す側面図である。図2は同実施形態における包装装置の内部構造を示す正面図である。図3は同実施形態における包装装置の内部構造を示す上面図である。図2に示すように、包装装置は、ストレッチフィルム包装機A(包装機構)と計量ラベルプリンタB(ラベル発行部)とを組み合わせて構成される。計量ラベルプリンタBは包装機Aにおける商品搬出路の側方上部に配置され、ブラケット106を介して機枠A1に取り付けられる。
【0020】
図1に示すように、ストレッチフィルム包装機Aは、フィルムの幅方向を拡張する機構(プレストレッチ機構)を備えた包装機で、機枠A1の正面、すなわち、前部に商品(被包装物)を載置する商品載置部(計量皿)aが設けられ、計量皿aに載せられた商品はインフィードコンベア1(搬入機構)により機枠内部に設けられたエレベータ2の上まで搬送される。エレベータ2の上方には包装部bが設けられている。
【0021】
図2の右側に示されている包装部bの上流側には、フィルムロール配置部4と、フィルムロール配置部4にセットされたフィルムロール5から繰り出されるフィルム5’の先端部を保持するフィルム保持手段A2とが設けられる。そして、包装部bを挟む前後両側部にはフィルム保持手段A2で保持されているフィルム先端を挟持して引き出し、包装部bまで搬送する上下の搬送ベルトからなるフィルム搬送機構A3が前記フィルム保持手段A2の先端に接近させて配置される。
【0022】
また、フィルム保持手段A2と搬送機構A3との間には、搬送機構A3で挟持され引き出されたフィルムを予め定められた長さに切断するカッタA4が配置されている。搬送機構A3の上方には、図1に示すように、左右折り込み板A5と後折り込み板A6、および後折り込み板A5の上方に位置して排出プッシャA7が配置され、機枠A1の前側に配置したインフィードコンベア1の上方には、前折り込みローラ6’および排出プッシャA7によって押し出される商品の排出路(ヒーターコンベア)6が水平に設けられている。
【0023】
よって、このストレッチフィルム包装機Aによれば、図2に示すように、エレベータ2に載せられた商品は、エレベータ2の上昇により包装部bに展張されたフィルム5’に対して突き上げられ、引き伸ばされた状態のフィルム5’の左右および後側端部が、図1に示すように、左右折り込み板A5と後折り込み板A6とにより商品の底面に折り込まれる。この後、排出プッシャA7により商品を機枠A1前側の排出路6へ向けて水平に移動させながら、前折り込みローラ6’によって上記フィルム5’の前側端部を折り込んでフィルム5’の折り込みを行う。
【0024】
次に、計量ラベルプリンタBは、商品(被包装物)を、図3に示す、ストレッチフィルム包装機Aの計量皿aに載置することによって計量されたデータを基に、予め入力設定されている単価から商品の値段を算出し、その値段とそれ以外のPLU(Price Look Up)データ(商品データ)をラベル用紙に印字し発行するものである。図2に示すように、計量ラベルプリンタBには印字発行されたラベルEを、印字面を上にして略水平に保持するラベル発行口7が設けられる。また、図3に示すように、2つのインフィード原点センサ8が、インフィードコンベア1の外周部周辺に対向して取り付けられる。
【0025】
図4はインフィード原点センサ8によって、インフィードコンベア1に取り付けられ、商品Fを押すプッシャ1aを検知する様子を示す図である。この図において、インフィード原点センサ8同士を対向させ、プッシャ1aがインフィード原点センサ8の間に存在する場合のみ、一方のインフィード原点センサ8が発光した光が他方のインフィード原点センサ8に受光されなくなる(遮られる)ように配置する。このように配置することにより、プッシャ1aを検出することができ、これによりインフィードコンベア1が1回転したことを認識することができる。尚、インフィードコンベア1が1回転する毎に1つの商品Fの包装を終了させるようにする。
【0026】
図5は、上述した包装装置の制御部の電気的構成を示す図であり、制御部は計量ラベルプリンタ制御部81(制御手段)および包装機構制御部91(制御手段)から構成される。計量ラベルプリンタ制御部81は、主として計量ラベルプリンタ関係の制御をCPU(Central Processing Unit)36(判断手段)によって行う。包装機構制御部91は、主として包装機の機構部の制御をCPU52によって行う。
【0027】
計量ラベルプリンタ制御部81は、CPU36と、ROM(Read Only Memory)37と、RAM(Random Access Memory)38と、表示操作部39(キーワード設定手段)と、計量部40と、交信用のインターフェース回路(INF)41と、印字部42と、操作部43(呼び出し手段)とから構成される。これらは、バスライン36aを介して相互に接続される。
【0028】
ROM37はCPU36が実行する各種制御プログラムを記憶している。RAM38は、CPU36がROM37に記憶された制御プログラムを実行する場合に用いるレジスタ、フラグ等のエリアと、予め各種データが記憶されたプリセットデータエリアとを備える。プリセットデータエリアには、各商品に対応するPLUデータ(商品データ、以下、PLUデータとする。)が設定されたPLUファイル(商品ファイル)71、後述するキーワードファイル72(キーワードデータ)(キーワード設定手段)等が記憶される。
【0029】
表示操作部39は液晶表示部の上にタッチパネルが積層された構造を有していて、各商品の商品名、バーコード、広告文等のPLUデータを設定することができる。また、キーワードファイル72に予めキーワードを設定することができる。操作部43は、品番キー、数字キー、ラベルフィードキー等を有しており、数字キーと品番キーとを押下することにより、各商品に割り振られている品番を選択し呼び出すことができる。
【0030】
印字部42は計量ラベルプリンタとしてサーマルプリンタを備え、CPU36の指令に基づいてラベルEに商品名、重量、値段、単価、バーコード等を印字する。
尚、ラベルE上に印字される位置、大きさ、色等は問わない。
【0031】
INF41は包装機構制御部91と各種データや指令等の交信を行うための回路である。計量部40は計量皿aに商品が載置され、商品の計量が安定すると、計量が安定したことを報知する計量信号をCPU36へ送信する。CPU36は計量部40から入力された計量信号に基づき、INF41を介して、包装機構制御部91へ搬入モータ駆動信号を送信する。
【0032】
包装機構制御部91はCPU52と、INF53と、ROM54と、RAM55と、操作部56と、機構駆動部57と、エレベータモータ58と、搬入モータ59と、フィルム搬送モータ60と、折り込み板駆動モータ61と、商品排出モータ62と、エンコーダ63とから構成される。これらは、バスライン52aを介して相互に接続される。INF53はINF41と接続され、計量ラベルプリンタ制御部81との各種データや指令等の交信を行う。すなわち、包装機構制御部91はINF53を介して、計量ラベルプリンタ制御部81と各種データや指令等の交信を行う。
【0033】
ROM54はCPU52が実行する各種制御プログラムを記憶している。RAM55は、CPU52がROM54に記憶された制御プログラムを実行する場合に用いるレジスタ、フラグ等のエリアと、予め各種データが記憶されたプリセットデータエリアとを備える。プリセットデータエリアには、商品を入れるトレイの使用を規定するトレイ番号毎に風袋重量およびトレイの横幅、縦幅、高さが設定されているトレイファイルと、後述するインフィードコンベア1の搬送速度とが記憶されている。また、RAM55は後述する搬送速度フラグエリアおよび搬送速度エリアを備えている。CPU52はトレイファイルのデータによって、フィルム5’をどの程度フィードさせるか、つまり、フィルム搬送モータ60をどのくらい回転させるかを決定する。操作部56は装置の起動、停止等のためのスイッチを有している。
【0034】
機構駆動部57は、包装を実行する場合に包装装置の各機構部を駆動するための回路である。具体的に、機構駆動部57は、エレベータ2を動作させるエレベータモータ58と、商品を搬入するインフィードコンベア1を動作させる搬入モータ59と、フィルム搬送機構A3を動作させるフィルム搬送モータ60と、左右折り込み板A5および後折り込み板A6を動作させる折り込み板駆動モータ61と、商品を排出するのに用いられる商品排出モータ62とを駆動する。
尚、搬入モータ59にはステッピングモータが使用される。CPU52は、RAM55内の搬送速度フラグエリアに搬送速度フラグ(搬送速度情報)を書き込む。RAM55内の搬送速度エリアには搬送速度としてパルス速度が搬送速度フラグに関連付けて記憶されていて、CPU52は該搬送速度フラグに関連付けられている搬送速度を読み出し、該搬送速度にて機構駆動部57を介して搬入モータ59を駆動する。
【0035】
また、機構駆動部57には、エンコーダ63が接続される。エンコーダ63は、回転軸をエレベータモータ58の回転軸と機械的に結合され、エレベータモータ58の回転に応じたパルスをCPU52に出力する。CPU52は該パルスをカウントし、機構駆動部57は該カウント値に基づいて、フィルム搬送モータ60と、折り込み板駆動モータ61と、商品排出モータ62とを以下のようにして駆動する。すなわち、機構駆動部57は包装する時のエレベータ2の動作と、インフィードコンベア1の動作、フィルム5’の搬送動作、左右折り込み板A5および後折り込み板A6の動作、商品排出モータ62の動作とのタイミングを合わせて、各部を駆動する。
【0036】
尚、計量ラベルプリンタ制御部81と包装機構制御部91との間には、前述したように計量皿aに載置された商品の計量が安定したことを報知する計量信号が計量ラベルプリンタ制御部81から送信される他に、各制御部の状態信号(正常かエラー中か等)が授受される。
【0037】
図6は、PLUファイル71の内容を示す表である。PLUファイル71は、商品毎に品番、商品名、単価、バーコード、広告文、コメント、ラベルサイズ、トレイファイル名等といったPLUデータを、表示操作部39または操作部43のキー操作によって入力し、予め記憶する。尚、商品名は、商品を個別に識別することが可能な名称を命名する。例えば、鮮魚(まぐろ)の場合、「冷凍まぐろ」と命名し、精肉(牛肉)の場合、「牛肉ロース焼き肉用」と命名する。
【0038】
図7は、キーワードファイル72の内容を示す表である。キーワードファイル72は、単数または複数のキーワードを、表示操作部39または操作部43のキー操作によって入力し、予め記憶する。尚、キーワードには、インフィードコンベア1の搬送速度を低下させる必要がある商品に関連する文字を設定する。例えば、搬送速度を低下させる必要がある場合として、次のようなことが考えられる。すなわち、それは、冷凍された商品が載置されたトレイをインフィードコンベア1によって搬送する場合であり、そのとき、結露により該トレイの底に濡れが生じ、インフィードコンベア1の起動時に該トレイがインフィードコンベア1上にて滑りを生じる事が考えられる。このように、滑り易くなる商品として冷凍品や冷蔵品が考えられるので、例えば、「冷」という文字を設定する。
【0039】
そして、表示操作部39または操作部43のキー操作によって入力されたPLUデータおよびキーワードは、漢字1文字単位で、4桁の16進数表記JIS漢字コードの形にて、RAM38の予め定められたエリアに記憶される。例えば、「冷」という漢字は「○○○○」という4桁の16進数表記JIS漢字コードの形にて記憶される。尚、上述したPLUデータ中の商品名とキーワードとは、後述するように、CPU36がインフィードコンベア1の搬送速度を制御するのに用いられる。
【0040】
次に、CPU36が上述したPLUデータとキーワードとを用いて搬送速度を制御する原理について説明する。
ここで、PLUファイル71内の品番「0001」の商品名に「冷凍まぐろ」が設定され、キーワードファイル72内のキーワードに「冷」というキーワードが設定されているとする。
【0041】
先ず、オペレータによって、操作部43内の数字キーと品番キーとにより、品番「0001」が呼び出されると、CPU36はPLUファイル71内の商品名の16進数表記データ(商品名データ)と、キーワードファイル72内のキーワードの「冷」の16進数表記データ(キーワードデータ)とを読み込んで両者を比較判断する。この場合、商品名が「冷凍まぐろ」であるので、商品名に「冷」という漢字に相当する「○○○○」という16進数表記データが含まれる。この場合、CPU36はINF41および53を介して、搬送速度フラグとして、搬送速度を「低速」に変更する(遅くする)という信号である“1”をCPU52へ送信する。一方、商品名データにキーワードデータが含まれない場合、CPU36はCPU52へ搬送速度フラグとして、搬送速度を「通常」にするという信号である“0”を送信する。
【0042】
そして、CPU52はCPU36から受信した搬送速度フラグが“1”であった場合、RAM55の搬送速度エリアに搬送速度フラグ“1”に関連付けて記憶されている搬送速度(以下、搬送速度「低速」という)を読み出して、該搬送速度にて、機構駆動部57を介して搬入モータ59を駆動する。
【0043】
例えば、「通常」の場合の搬送速度(以下、搬送速度「通常」という)として、1050Hzのパルス速度が設定され、搬送速度「低速」として、750Hzのパルス速度が設定された場合、CPU52がCPU36から搬送速度フラグ“1”を受信すると、搬入モータ59は、パルス速度750Hzに比例するモータ速度にて回転することになる。
【0044】
次に、上記実施形態による包装装置の動作を図8に示すフローチャートを参照して説明する。
先ず、オペレータによって、包装装置の電源が投入され、包装装置が起動し、表示操作部39および操作部43、56の操作キーの操作を受け付ける状態になる。このとき、包装装置内にて、初期化が行われ、搬入モータ59が、インフィードコンベア1に取り付けられたプッシャ1aが対向して取り付けられたインフィード原点センサ8間にて送受されている光を遮る位置に来るまで、インフィードコンベア1を駆動する。これにより、プッシャ1aはインフィード原点センサ8付近に移動する。
【0045】
次に、オペレータによって商品が選択される(ステップS1)。すなわち、オペレータによって操作部43の品番キーと数字キーが押下されることにより、該品番が選択されて該当する商品名データが呼び出される。次に、選択された商品の商品名データとキーワードデータとが比較判断される(ステップS2)。すなわち計量ラベルプリンタ制御部81内のCPU36は、商品名データにキーワードデータが含まれるか否かを判断し、キーワードデータが含まれる場合、CPU52に搬送速度フラグとして“1”を出力する。一方、商品名データにキーワードデータが含まれない場合、CPU52に搬送速度フラグとして“0”を出力する。
【0046】
次に、包装機構制御部内91のCPU52はCPU36から受信した搬送速度フラグをRAM55内の搬送速度フラグエリアに上書きする。例えば、CPU52が搬送速度フラグ“1”を受信した際には、RAM55内の搬送速度フラグエリアに“1”が上書きされ、搬送速度フラグ“0”を受信した際には、RAM55内の搬送速度フラグエリアに“0”が上書きされる(ステップS3)。以上のようにして、インフィードコンベア1の搬送速度が決定される。
【0047】
次に、商品Fが計量皿a上に載置され、商品Fの計量が安定すると、計量部40からCPU36へ計量信号が送信され、商品Fの重量と単価とが乗算されることにより、価格が算出され、該当する商品名、重量、値段、バーコード等が印字されたラベルEが印字部42から発行される(ステップS4)。
【0048】
次に、計量が安定すると、CPU36からINF41、INF53を介してCPU52に包装始動信号が送信され、機構駆動部57を介して、エレベータモータ58および搬入モータ59が起動し、インフィードコンベア1がスタートし、商品Fがエレベータ2の上まで搬送される(ステップS5)。このとき、搬入モータ59は、RAM55の搬送速度フラグエリアに記憶されている搬送速度フラグに関連付けられた搬送速度にてインフィードコンベア1を駆動する。インフィードコンベア1は1回転してプッシャ1aが同じ位置に来ることをもって停止する。
【0049】
次に、エレベータモータ58の駆動によりエンコーダ63にパルスが発生し、CPU52によってカウントされる。そして、機構駆動部57はカウントされたカウント値に基づいて、フィルム搬送モータ60、折り込み板駆動モータ61、商品排出モータ62を駆動し、包装を完了させる(ステップS6)。そして、S4にて発行されたラベルEをオペレータが取り、包装された商品の上面に貼付する。そして、包装装置の動作が終了する。
尚、フィルム搬送モータ60の回転量は、PLUファイル71内のトレイファイル名によって参照されるトレイファイルのデータによって決定される。
【0050】
本発明によれば、例えば、冷凍食品のように、インフィードコンベア1の搬送速度を遅くしたい商品の商品名に関連する文字をキーワードに設定し、オペレータに選択された商品の商品名データに該キーワードデータが含まれている場合にインフィードコンベア1の搬送速度を遅くするので、オペレータが商品を選択するだけで、該商品に合ったインフィードコンベア1の搬送速度が選択され、従来のように、各商品に対して、搬送速度を予め割り振っておく必要をなくすことができる。
【0051】
また、従来のようにトレイに対して搬送速度を割り振るのと異なり、トレイに載置する商品を選択するだけで、同じトレイであっても該商品に応じて搬送速度を変更することができる。
【0052】
また、載置される商品が変わる度に、つまり品番が変わる毎に、商品名データにキーワードデータが含まれるかが判断されるので、該商品に応じたインフィードコンベア1の搬送速度にて該商品を確実に搬送でき、ひいては包装ミスを防ぐことができる。
【0053】
尚、本実施形態においては、表示操作部39によって、PLUファイル71内のPLUデータおよびキーワードファイル72内のキーワードを設定しているが、他のPC(Personal Computer)等において設定されたデータを、本実施形態における包装装置にダウンロードするようにしてもよい。
【0054】
また、本実施形態においては、操作部43に設けられている数字キーと品番キーとを押下することにより、各商品に割り振られている品番を選択し呼び出しているが、表示操作部39あるいは操作部43の特定のキーを押下することにより、表示操作部39に商品を一覧表示させ、その中から画面をタッチすることにより品番を選択するようにしてもよい。
【0055】
また、本実施形態においては、商品Fの重量と単価とを乗算して価格が算出し、該当する商品名、重量、値段、バーコード等を、ラベルEに印字して発行しているが、予め価格が決まっている商品に貼付するための定額のラベルを発行するようにしてもよい。
【0056】
また、計量を行わない商品を包装する際には、以下のようにしてもよい。すなわち、該商品に対応して予め必要事項が印字されたラベルを用意し、操作部43の品番キーと数字キーとを押すことにより該商品を選択した後に計量皿aに該商品を載せ、例えばインフィードコンベア1をスタートさせるキーを押すことにより、該商品の搬入が開始されるようにしてもよい。また、ラベルを発行するラベルフィードキーを押すことによりラベルが発行されるようにしてもよい。この場合、計量部40は不要になる。
【0057】
また、本実施形態においては、CPU36において、PLUファイル71内の各品番の商品名データとキーワードファイル72内のキーワードデータとを比較判断しているが、文字コードについての比較を行っているため、以下のようなことも可能である。すなわち、PLUデータ内の広告文の16進数表記データと、とキーワードデータとを比較してもよい。つまり、PLUファイル71内のPLUデータのうちの文字コードにより構成される項目(例えば、広告文、コメント)の16進数表記データとキーワードファイル72内のキーワードデータとを比較してもよい。
【0058】
また、本実施形態においては、PLUデータの16進数表記データとキーワードデータとをJIS漢字コードにて比較したが、これに限らず、他の文字コードによって比較をしてもよい。また、本実施形態においては、キーワードに「冷」という文字を設定したが、これに限らず、キーワードに「冷凍」といった熟語を設定してもよい。
【0059】
また、キーワードファイル72にキーワードとして設定する言葉は問わない。本実施形態においては、冷凍品といった滑り易い商品について適用したが、例えば「りんご」や「もも」等の球形の商品はインフィードコンベア1の搬送速度が速いと、商品搬送中にトレイ上から転がってしまうおそれがあるので、例えば「りんご」、「もも」等の言葉をキーワードとして設定してもよい。この場合、商品名が「青森産りんご」、「山形産もも」である場合、商品名がキーワードである「りんご」や「もも」を含むので、それらの商品が選択された場合、インフィードコンベア1の搬送速度を低速に制御することができる。
【0060】
また、本実施形態においては、PLUデータにキーワードが含まれること、つまり、PLUデータにキーワードを構成する全ての文字が存在することをもって、インフィードコンベア1の搬送速度を変化させているが、PLUデータにキーワードを構成する一部の文字が存在することをもって、インフィードコンベア1の搬送速度を変化させてもよい。例えば、キーワードを「冷蔵」として、商品名が「冷凍みかん」としたときに、キーワードの一部の文字(「冷」)が商品名に含まれることをもって、インフィードコンベア1の搬送速度を変化させるようにしてもよい。また、キーワードの同義語ファイルを予め記憶させておき、同義語を含む場合も搬送速度を変化させるようにしてもよい。
【0061】
また、チーズブロック等、ブロック商品は、トレイ上にて安定して載置されるので、以下のようにインフィードコンベア1の搬送速度を制御してもよい。すなわち、キーワードファイル72に各キーワードに対応する備考の覧を設けて、「ブロック」というキーワードを設定し、「ブロック」というキーワードに対応する備考に「高速」と設定する。そして、CPU36が該備考を参照して搬送速度フラグとして“2”をCPU52に出力する。RAM55の搬送速度エリアに「高速」という搬送速度を記憶しておき、CPU52は搬送速度を「高速」に変更して機構駆動部57を介して搬入モータ59を駆動する。例えば、「高速」の場合の搬送速度として、1500Hzのパルス速度が設定される。尚、インフィードコンベア1の搬送速度を低下させる必要がある商品を規定するキーワードについては、該当するキーワードに対応する備考に「低速」と設定する。以上のように、トレイ上にて安定して載置される商品の包装において、搬送速度を上げることにより、包装に要する時間を節約することができる。
【0062】
また、搬送速度を3通りに制御する場合、搬送速度を、搬送速度「高速」、搬送速度「通常」、搬送速度「低速」と設定する他に、搬入モータ59のパルス速度の設定により搬送速度を、搬送速度「通常」、搬送速度「低速」、搬送速度「超低速」と設定してもよい。
【0063】
また、本実施形態においては、単数または複数のキーワードデータをキーワードファイル72に記憶して、該キーワードデータをキーワードファイル72から読み出してPLUデータの16進数表記データと比較しているが、キーワードの種類が少ない場合、キーワードファイル72の形式によらずに、ROM37またはRAM38内の予め定められたエリアにキーワードデータを記憶してもよい。
【0064】
また、特開2000−16413号公報に開示されているように、発行されたラベルを自動的に商品の上面に貼付するようにしてもよい。また、同出願に開示されているようにトレイの横幅、縦幅、高さを検知するセンサを備え、それらのセンサによって読み込まれたトレイサイズデータに基づいて、ラベル貼付位置を制御するようにしてもよい。
【0065】
また、本実施形態においては、包装装置の中においてトレイが正しい位置に進入しないことをオペレータによって監視しているが、以下のようにして、該監視を自動化することも可能である。すなわち、エレベータ2の付近にセンサを設けて、該センサによって商品Fの傾きを監視することも可能である。また、包装装置に学習機能を持たせ、搬送速度を低下させても商品Fの傾きが改善されない場合、搬送速度をさらに低下させる制御を行ってもよい。
【0066】
また、本実施形態の図6に示すPLUファイル71中の各品番に対して、前述した搬送速度フラグと同様に、搬送速度を「低速」に変更する“1”あるいは搬送速度を「通常」のままにする“0”という搬送速度フラグを記憶させるようにしてもよい。
すなわち、搬送速度フラグは表示操作部39を操作することにより、PLUファイル71中に商品毎のPLUデータとして設定することができるようにする。そして、呼び出された商品のPLUデータ中に搬送速度フラグが設定されている場合、該搬送速度フラグを優先させる。そして、CPU36が、INF41およびINF53を介して、該搬送速度フラグをCPU52へ送信し、CPU52が送信された搬送速度フラグに基づいてインフィードコンベア1の搬送速度を制御するようにしてもよい。
つまり、PLUファイル71中に各品番(各商品)に対して搬送速度フラグを記憶することにより、キーワードを含むか否かの判断によると適切な搬送速度に制御できない場合においても、確実に搬送速度を制御することができる。
【0067】
例えば、トレイへの載置の具合によって、搬送速度を変化させる必要のある商品として、惣菜が考えられる。惣菜は盛り付け方によっては崩れやすくなり、搬送速度を遅くする必要が出てくる場合がある。このような商品に対して、PLUファイル71のPLUデータとして搬送速度フラグ“1”(搬送速度「低速」)を予め記憶させることにより、上記問題に対処することができる。
このように、キーワードを含むか否かの判断によると適切な搬送速度に制御できない場合がある商品についてのみ搬送速度フラグを割り振ることとなるので、全ての商品に搬送速度フラグを割り振る場合に比べ、対象となる商品数を格段に少なくすることができる。
【0068】
また、キーワードを含むか否かによりインフィードコンベア1の搬送速度を制御する手段と、各品番に対して搬送速度フラグを設定し、インフィードコンベア1の搬送速度を制御する手段とを共に備え、いずれの制御手段を優先するかを選択する制御手段選択フラグを設けて該フラグに基づいて制御を行ってもよい。
【0069】
また、本実施形態においては、エレベータモータ58の駆動によりエンコーダ63に発生したパルスがCPU52によってカウントされ、CPU52が該カウント値に基づいてフィルム搬送モータ60および折り込み板駆動モータ61ならびに商品排出モータ62を駆動するようにしているが、これに限らず、エンコーダ63を用いることなく、CPU36から出力される包装始動信号に基づいて、CPU52が予め定められたタイミングにて機構駆動部57を介して、上記各モータを駆動するようにしてもよい。
【0070】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での設計変更も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の一実施形態における包装装置の内部構造を示す側面図である。
【図2】同実施形態における包装装置の内部構造を示す正面図である。
【図3】同実施形態における包装装置の内部構造を示す上面図である。
【図4】同実施形態において、インフィード原点センサ8によって、プッシャ1aを検知する様子を示す図である。
【図5】同実施形態における計量ラベルプリンタ制御部81および包装機構制御部91の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】同実施形態におけるPLU(Price Look Up)ファイル71の内容を示す表である。
【図7】同実施形態におけるキーワードファイル72の内容を示す表である。
【図8】同実施形態における包装装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0072】
1・・・インフィードコンベア(搬入機構)、1a・・・プッシャ、2・・・エレベータ、4・・・フィルムロール配置部、5・・・フィルムロール、5’・・・フィルム、6・・・排出路(ヒータコンベア)、6’・・・前折り込みローラ、7・・・ラベル発行口、8・・・インフィード原点センサ、36・・・CPU(Central Processing Unit)(判断手段)、52・・・CPU、36a、52a・・・バスライン、37、54・・・ROM(Read Only Memory)、38、55・・・RAM(Random Access Memory)、39・・・表示操作部(キーワード設定手段)、40・・・計量部、41、53・・・インターフェース回路(INF)、42・・・印字部、43・・・操作部(呼び出し手段)、56・・・操作部、57・・・機構駆動部、58・・・エレベータモータ、59・・・搬入モータ、60・・・フィルム搬送モータ、61・・・折り込み板駆動モータ、62・・・商品搬出モータ、63・・・エンコーダ、71・・・PLU(Price Look Up)ファイル(商品ファイル)、72・・・キーワードファイル(キーワードデータ)(キーワード設定手段)、81・・・計量ラベルプリンタ制御部(制御手段)、91・・・包装機構制御部(制御手段)、106・・・ブラケット、A・・・ストレッチフィルム包装機(包装機構)、A1・・・機枠、A2・・・フィルム保持手段、A3・・・フィルム搬送機構、A4・・・カッタ、A5・・・左右折り込み板、A6・・・後折り込み板、A7・・・排出プッシャ、a・・・商品載置部(計量皿)、B・・・計量ラベルプリンタ(ラベル発行部)、b・・・包装部、E・・・ラベル、F・・・商品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を搬入する搬入機構と、前記搬入機構により搬入された商品を包装する包装機構と、前記包装機構により包装された商品に貼付されるラベルを発行するラベル発行部と、前記搬入機構の搬送速度を制御する制御手段とを有する包装装置であって、
前記商品毎に少なくとも商品名データを含む商品データを記憶する商品ファイルと、
前記搬入機構の搬送速度を変化させる必要がある商品に関連するキーワードデータと、
前記商品ファイルから前記商品の商品データを呼び出す呼び出し手段と、
前記呼び出し手段によって呼び出された商品の商品データがキーワードデータを含むか否か判断する判断手段と、
を備え、
前記判断手段による判断に基づいて、前記搬入機構の搬送速度を制御する、
ことを特徴とする包装装置。
【請求項2】
前記判断手段が前記商品名データに前記キーワードデータが含まれるか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の包装装置。
【請求項3】
前記判断手段による判断に基づいて前記搬送速度を通常の速度より遅い速度に制御することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかの項に記載の包装装置。
【請求項4】
前記キーワードデータを設定するキーワード設定手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの項に記載の包装装置。
【請求項5】
前記商品の重量を計量する計量部を備え、
前記ラベル発行部が前記計量部によって計量された前記商品の重量と該重量に基づく前記商品の価格とを印字する、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかの項に記載の包装装置。
【請求項6】
前記判断手段による判断結果に基づいて規定される搬入機構の搬送速度情報より優先される搬送速度情報が前記商品の商品データに含まれることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかの項に記載の包装装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−36320(P2006−36320A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−221793(P2004−221793)
【出願日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【出願人】(000145068)株式会社寺岡精工 (317)
【Fターム(参考)】