化学物質でコーティングされた金鍍金ステント、オリゴヌクレオチドをバインディングさせた金鍍金ステント、及びこれらの製造方法
【課題】損傷部位に局所的に濃度を高めて全身的に毒性は最小化することができる長所を有していて血管整形術の後、再狭窄の防止に用いられるオリゴヌクレオチド金鍍金ステントを提供する。
【解決手段】金鍍金ステントに多様な化学物質、つまり2−アミノアルカンチオール、エピハロゲンヒドリン、及びジアミン化合物を順次に反応させて前記化学物質でコーティングされた金鍍金ステント、前記化学物質でコーティングされた金鍍金ステントに生体素材のオリゴヌクレオチドをバインディング(binding)させたオリゴヌクレオチド金鍍金ステントを提供する。
【解決手段】金鍍金ステントに多様な化学物質、つまり2−アミノアルカンチオール、エピハロゲンヒドリン、及びジアミン化合物を順次に反応させて前記化学物質でコーティングされた金鍍金ステント、前記化学物質でコーティングされた金鍍金ステントに生体素材のオリゴヌクレオチドをバインディング(binding)させたオリゴヌクレオチド金鍍金ステントを提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は金鍍金ステント(stent)及びその製造方法に関するものであって、より詳しくは金鍍金ステントに多様な化学物質、つまり2−アミノアルカンチオール、エピハロゲンヒドリン、及びジアミン化合物を順次に反応させて前記化学物質でコーティングされた金鍍金ステント、及び前記化学物質でコーティングされた金鍍金ステントに生体素材のオリゴヌクレオチドをバインディングさせたオリゴヌクレオチド金鍍金ステントに関するものである。
【背景技術】
【0002】
米国心臓学会によると、心血管疾患は死亡率1位という高い数値を記録しており、一日に2千6百人以上が疾患で死亡すると報告された。韓国の場合も1980年代以後、食習慣がますます西欧化されながら動脈硬化による疾患の有病率が大きく増加しつつある。
【0003】
経皮経管冠動脈形成拡張術(Percutaneous Transluminal Coronary Angioplasty)は心血管造影術を行った後、血管狭窄程度が激しい場合に狭窄病変を治療する方法であって、脳卒中、狭心症、及び心筋梗塞症の患者などに行われる。血管を通した侵襲的な治療であるが、バイパス術より入院期間が短く、何度も施術が可能であり、死亡率が少ない。ガイドワイヤーを病変冠状動脈内に挿入し、その上にバルーンカテーテルを病変部位に位置させた後、圧力を加えてバルーンを拡張させて狭くなった病変を広める方法である。膨張されたバルーンによるアテローム斑の破裂、圧着、伸展で病変が広がれる。しかし、血管損傷を導いている血管のリモデリングと中間膜の増殖を導いて結局30乃至70%の患者に6ヶ月以内に再び狭くなる副作用を起させることによって何度も行わなければならないという短所があった。
【0004】
このような過程を数回繰り返しても残余狭窄の程度が激しかったり、血管剥離、破裂されたアテローム斑によって血管閉鎖がある場合、これを防止するために金属網のステント(stent)を挿入する。
【0005】
1994年、Benestent及びstress臨床研究において、網手術がバルーン拡張形成術に比べてその長期再狭窄率をさらに減らすことができるという根拠を備えた以後、現在の臨床においては80から90%まで冠動脈狭窄病変の治療に網治療手術が普遍化したと見られる。ステント手術が普遍化されながらも15乃至20%程度の再狭窄は克服することができなく、これを克服するために放射線治療が使用されたが、後期再狭窄及び血栓症によって使用に限られた。しかし最近、これを克服した方法として抗癌剤や免疫抑制剤を用いてステント表面の再狭窄率を10%未満に減らした薬物コーティングステント(シロリムス溶出ステント(Sirolimus eluting stent)例:RAVEL, SIRIUS, C- & E-SIRIUS, DIRECT, SVELTE, SIRIUS, REALITY、パクリタキセル溶出ステント(Paclitaxel-eluting stent)例:TAXUSI〜VI, Endeavor-I〜IIIなど)が開発されて研究を通してその効用性を立証した。しかしながら、これもステントコーティング薬剤が免疫抑制剤または抗癌剤などが使用されていて内皮細胞にも毒性が示される可能性がある。
【0006】
韓国内で経皮冠動脈インターベンションは年一万回を超え、韓国内の市場規模のみにしても200億以上になる。血管形成術に用いられるステントの国産化程度は非常にわずかな水準であるのみならず、医療器資材及び薬剤が全て外国から開発されて1年間の技術料のみでも莫大な国富が費やされる。従って、新しい心血関係の疾患の標的とこれに対する新薬開発は莫大な経済、社会的な利益をもたらすと予想され、薬物コーティングステントは局所的な薬物を効果的かつ持続的に伝達してステント内の再狭窄率を画期的に低めることができると報告された以後、最近に韓国内の市場で市販されて既存のステントの約2倍ほどの高い値段で販売されるだけでなく、これから薬物コーティングステント市場の規模はさらに速い速度で成長すると期待されていて、これに対する技術開発が至急の状況である。
【0007】
一方、最近には生体素材を用いた薬剤市場が全世界的に拡大される成り行きであり、RNA研究の中でもRNA干渉(RNAi、RNA interference)に対する研究が集中スポットライトを受けられ、その中でも特にRNA干渉現象が導かれる低分子干渉RNA(siRNA、small interfering RNA)技術が脚光を浴びている。また、RNA干渉を起こすsiRNAはあたかも遺伝情報を伝達するRNA線の遺伝子スイッチのように中間で蛋白質合成の遺伝情報を遮断する役割を果たして、遺伝病治療だけでなくウイルス感染性疾患治療などの多方面に渡って応用が可能である。
【0008】
現在RNA干渉技術の最も重要な問題はsiRNA運びシステムが無いということであって、RNA干渉効果を十分導くことができるようにsiRNAを標的細胞に注入する効率かつ安全な伝達システムが必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明において、金鍍金ステントにバインディングするオリゴヌクレオチドの中でsiRNAは生体素材であって、化学物(薬物)による毒性を最小化して中間層の平滑筋細胞が特異的に作用して増殖抑制の効果をもたらすことと期待され、なお、siRNAを金鍍金ステントにバインディングして投与する方法は損傷部位に局所的に濃度を高め、全身的に毒性は最小化することができる長所がある。化学的にステントをコーティングする技術やsiRNAを変化する技術はそれぞれ技術導入は可能であるが、本発明から行われた金鍍金ステントにsiRNAをバインディングする技術は今まで行ったことの無い新しい方法である。
【0010】
本発明で生体素材のsiRNAをバインディングすることは、化学物による毒性を最小化して中間層の平滑筋細胞が特異的に作用して増殖抑制効果と損傷部位に局所的に濃度を高め、全身的に毒性は最小化することができる長所がある。
【0011】
前記目的を達成するために、本発明は金で鍍金されたステントの表面上に多様な化学物質を順次に反応させて化学物質でコーティングされた金鍍金ステント及びそれの製造方法を提供することに目的がある。
【0012】
また、本発明は前記化学物質でコーティングされた金鍍金ステントに生体素材のオリゴヌクレオチドをバインディング(binding)させたオリゴヌクレオチド金鍍金ステント及びこれの製造方法を提供することにもう一つの目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は金鍍金ステント及びその製造方法に関するものであって、より詳しくは金鍍金ステントに多様な化学物質、つまり2−アミノアルカンチオール、エピハロゲンヒドリン、及びジアミン化合物を順次に反応させて前記化学物質でコーティングされた金鍍金ステント、及び前記化学物質でコーティングされた金鍍金ステントに生体素材のオリゴヌクレオチドをバインディングさせたオリゴヌクレオチド金鍍金ステントに関するものである。
【0014】
以下、本発明を具体的に説明する。
【0015】
本発明は下記構造式Iで表示される金鍍金ステントに関するものである。
【0016】
<構造式I>
【0017】
前記式中、R1はBr、Cl、または
【化2】
であり;R2はアミノ基またはC1乃至C30のアルキルアミノ基から選ばれる1つ以上が置換されたC1乃至C30のアルキル又は水素であり;AはC1乃至C30のアルキレンであり、前記アルキレンの炭素原子は酸素、窒素、または硫黄から選ばれる1つ以上のへテロ原子で置換でき;mは1以上の整数、nは1乃至30の整数、pは1乃至30の整数である。
【0018】
前記構造式1中、mは1以上の整数であって、ステントの表面を囲んでいる程度であるため、その数を制限することは意味が無い。
【0019】
また、本発明は前記構造式Iで表示されるステントのアミン(−NH−または−NH2)基とsiRNAがバインディングして形成させることを特徴とする、siRNAでバインディングされた金鍍金ステントに関するものである。バッファー処理した時、前記siRNAは(−)電荷を帯びるものであって、アミン(−NH−または−NH2)基を含めている化学物質でコーティングされた金鍍金ステントのアミン(−NH−または−NH2)基と電荷を帯びながらバインディングするものである。
【0020】
本発明による金鍍金ステントは下記の構造式I−1の金鍍金ステント、構造式I−2のアミン(−NH−)を有する金鍍金ステント、構造式IIのアミン(−NH−または−NH2)を有する金鍍金ステント、及び前記ステントのアミン基にオリゴヌクレオチドがバインディングされた金鍍金ステントを含み、前記オリゴヌクレオチドはDNA、RNA、及びsiRNAからなる群から選ばれるものが望ましく、さらに望ましくはsiRNA(small interfering RNA)である。
【0021】
前記オリゴヌクレオチドはDNA、RNA、及びsiRNAからなる群から選ばれることを特徴とするが、バッファー処理時に(−)電荷を帯びるsiRNAが金鍍金ステントにバインディングされることと同じ原理で、DNA、RNAもやはり金鍍金ステントと電荷を帯びながらバインディングされることができる。
【0022】
<構造式I−1>
【0023】
<構造式I−2>
【0024】
<構造式II>
【0025】
前記式中、A、R2、n、及びpは前記構造式Iにおける定義と同一であり;XはBrまたはClであり;R11及びR12は互いに独立に水素またはC1乃至C30のアルキルであり;mは1乃至百万の整数であり;qは1乃至30の整数である。
【0026】
本発明による金鍍金ステントは下記構造式IIIのアミン基(−NH−または −NH2)を含む金鍍金ステントであるものが望ましく、下記構造式IIIのアミン基(−NH−または−NH2)を含む金鍍金ステントのアミン基(−NH−または−NH2)にsiRNA(small interfering RNA)がバインディングされた金鍍金ステントであるものが最も望ましく、図1に例示した。
【0027】
<構造式III>
【0028】
前記式中、mは1乃至100万の整数である。
【0029】
本発明による前記構造式I−1の金鍍金ステントは下記の段階を経て製造される。
【0030】
1)下記構造式IVの金鍍金ステント(stent)に化学式1の2−アミノアルカンチオールを反応させて下記構造式Vのステントを形成する段階;及び
2)前記形成された下記構造式Vの硫黄(S)が結合されたステントと化学式2のエピハロゲンヒドリンをエポキシ開環反応させて下記構造式I−1のステントを形成する段階;
<構造式IV>
<構造式V>
<構造式I−1>
<化学式1>
<化学式2>
【0031】
前記式中、XはBrまたはClであり;mは1以上の整数であり;nは1乃至30の整数である。
【0032】
本発明による前記構造式I−2のアミン基(−NH−または−NH2)を含む金鍍金ステントは下記の段階を経て製造される。
【0033】
1)下記構造式IVの金鍍金ステント(stent)に化学式1の2−アミノアルカンチオールを反応させて下記構造式Vの硫黄(S)が結合されたステントを形成する段階;
2)前記形成された下記構造式Vの硫黄(S)が結合されたステントと化学式2のエピハロゲンヒドリンをエポキシ開環反応させて下記構造式I−1のステントを形成する段階;及び
3)前記形成された下記構造式I−1のステントに化学式3のジアミン化合物を反応させて下記構造式I−2のアミン基(−NH−または−NH2)を含むステントを形成する段階
<構造式IV>
<構造式V>
<構造式I−1>
<構造式I−2>
<化学式1>
<化学式2>
<化学式3>
【0034】
前記式中、AはC1乃至C30のアルキレンであり、前記アルキレンの炭素原子は酸素、窒素、または硫黄から選ばれる1つ以上のへテロ原子で置換でき;R2はアミノ基またはC1乃至C30のアルキルアミノ基から選ばれる1つ以上が置換されたC1乃至C30のアルキル又は水素であり;XはBrまたはClであり;mは1以上の整数、nは1乃至30の整数、pは1乃至30の整数である。
【0035】
本発明による前記構造式I−3のオリゴヌクレオチドがアミン基(−NH−または−NH2)にバインディングされた金鍍金ステントは下記の段階を経て製造される。
【0036】
1)下記構造式IVの金鍍金ステント(stent)に化学式1の2−アミノアルカンチオールを反応させて下記構造式Vのステントを形成する段階;
2)前記形成された下記構造式Vのステントに化学式2のエピハロゲンヒドリンを反応させて下記構造式I−1のステントを形成する段階;及び
3)前記形成された下記構造式I−1のステントに化学式3のジアミン化合物を反応させて下記構造式I−2のステントを形成する段階;
4)前記形成された下記構造式I−2のステントのアミン基(−NH−または−NH2)にオリゴヌクレオチドをバインディングさせてsiRNA(small interfering RNA)がバインディングされた金鍍金ステントを形成する段階
<構造式IV>
<構造式V>
<構造式I−1>
<構造式I−2>
<化学式1>
<化学式2>
<化学式3>
【0037】
前記式中、AはC1乃至C30のアルキレンであり、前記アルキレンの炭素原子は酸素、窒素、または硫黄から選ばれる1つ以上のへテロ原子で置換でき;R2はアミノ基またはC1乃至C30のアルキルアミノ基から選ばれる1つ以上が置換されたC1乃至C30のアルキル又は水素であり;XはBrまたはClであり;mは1以上の整数であり;nは1乃至30の整数であり;pは1乃至30の整数である。
【0038】
前記構造式I−2のアミン(−NH−または−NH2)を含むステントは鎖内にアミン基(−NH−または−NH2)を含有しており、前記アミン基に生体素材のオリゴヌクレオチドがバインディングして製造されるオリゴヌクレオチドがバインディングされた金鍍金ステントを通して血管にオリゴヌクレオチドが伝達できるようになる。
【0039】
本発明においてオリゴヌクレオチドで使用されたsiRNAオリゴの5′位置に蛍光を現すフルオレセインを金鍍金されたステントにバインディングして蛍光分光光度計で検出した。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】化学物質でコーティングされた金鍍金ステントに生体素材のsiRNAをバインディング(binding)させたsiRNA金鍍金ステントの一例である。
【図2】実施例1において試料を入れない状態(対照群)のIRスペクトルである。
【図3】実施例1から製造された化合物CのIRスペクトルである。
【図4】実施例1から製造された化合物DのIRスペクトルである。
【図5】実施例1から製造された化合物Eのアミン化合物を有する金(Au)化合物のIRスペクトルである。
【図6】実施例1で使用される純粋な金箔のゼータポテンシャル(zeta-potential)測定結果のグラフである。
【図7】実施例1から製造された化合物Cのゼータポテンシャル(zeta-potential)測定結果のグラフである。
【図8】実施例1から製造された化合物Dのゼータポテンシャル(zeta-potential)測定結果のグラフである。
【図9】実施例1から製造された化合物Eのゼータポテンシャル(zeta-potential)測定結果のグラフである。
【図10】実施例2において炭酸ナトリウム緩衝剤(sodium carbonate buffer、pH11)を使用して蛍光分光光度計(spectrofluorophotometer)で測定したスペクトル(対照群)である。
【図11】実施例2で炭酸ナトリウム緩衝剤の下において、siRNAがバイン ディングされた金鍍金ステントを10秒間反応させた後、蛍光分光光度計(spectrofluorophotometer)で5′−フルオレセイン(5'-Fluorescein)を測定したスペクトルである。
【図12】実施例2で炭酸ナトリウム緩衝剤の下において、siRNAがバイン ディングされた金鍍金ステントを3分間反応させた後、蛍光分光光度計(spectrofluorophotometer)で5′−フルオレセイン(5'-Fluorescein)を測定したスペクトルである。
【図13】実施例2で炭酸ナトリウム緩衝剤の下において、siRNAがバイン ディングされた金鍍金ステントを6分間反応させた後、蛍光分光光度計(spectrofluorophotometer)で5′−フルオレセイン(5'-Fluorescein)を測定したスペクトルである。
【図14】実施例2で炭酸ナトリウム緩衝剤の下において、siRNAがバイン ディングされた金鍍金ステントを9分間反応させた後、蛍光分光光度計(spectrofluorophotometer)で5′−フルオレセイン(5'-Fluorescein)を測定したスペクトルである。
【図15】実施例2において5′−フルオレセイン(5'-Fluorescein)siRNAを用いて金鍍金ステントとsiRNAとの間のバインディングされた量を測定したグラフである。
【図16】実施例2で炭酸ナトリウム緩衝剤の下において、蛍光染色された5′−フルオレセイン(5'-Fluorescein)siRNAオリゴ30pmolを定量して蛍光分光光度計(spectrofluorophotometer)で5′−フルオレセインを測定したスペクトルである。
【図17】実施例2で炭酸ナトリウム緩衝剤の下において、蛍光染色された5′−フルオレセイン(5'-Fluorescein)siRNAオリゴ33.2pmolを定量して蛍光分光光度計(spectrofluorophotometer)で5′−フルオレセインを測定したスペクトルである。
【図18】実施例2で炭酸ナトリウム緩衝剤の下において、蛍光染色された5′−フルオレセインsiRNAオリゴ68pmolを定量して蛍光分光光度計で5′−フルオレセインを測定したスペクトルである。
【図19】実施例2で炭酸ナトリウム緩衝剤の下において、蛍光染色された5′−フルオレセインsiRNAオリゴ108.5pmolを定量して蛍光分光光度計で5′−フルオレセインを測定したスペクトルである。
【図20】実施例2で5′−フルオレセインsiRNAを用いて最高濃度で結合されたステントとsiRNAのバインディングされた程度を逆に定量したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0041】
本発明は下記の実施例に基づいてさらに詳しく説明し、下記の実施例は本発明についてよりわかりやすくするためのものであって、本発明の範囲がここに限られるものではない。
【0042】
<実施例1>
化学物質がコーティングされた金鍍金ステント(構造式III)の製造
【化3】
【0043】
前記式中、mは1乃至100万の整数である。
【0044】
エタノール下において、金鍍金されたステント(0.0165g、0.084mmol)[金鍍金ステント=薄膜の厚さ0.03μm、Daeduckケミカル]と2−アミノエタンチオール(3.88mmol、金鍍金ステントの46倍、Aldrich)を過量使用して常温で2時間超音波処理(sonicate)して金鍍金されたステントの表面に硫黄(S)が結合された金鍍金ステント[化合物A]を合成した。前記合成されたステント[化合物A]をアセトニトリル(Acetonitrile)20mlで3回洗滌した後、トリエチルアミン(Triethylamine、3.36mmol、金鍍金ステントの40倍)と過量のエピブロモヒドリン(3.53mmol、金鍍金ステントの42倍、Aldrich)のニート反応させてステント[化合物B]を合成した。
【0045】
前記合成されたステント[化合物B]をAldrich社から購入したスペルミン(2.52mmol、金鍍金ステントの30倍)を使用してホウ酸ナトリウム緩衝剤(pH9.5)で反応した後、アセトニトリルで3回洗滌してアミン(−NH−または −NH2)を含むステント[構造式III]を得た。
【0046】
構造式IIIで表示されるアミン(−NH−または−NH2)を含むステントを製造するために使用される化学物質が順次に結合しているかを確認するためにIR及びゼータポテンシャル(zeta-potential)を測定した。しかし、ステントは鉄網でNMR、IR、mpなどの測定が不可であるため、本発明で使用される金が鍍金されたステントのステントの代わりに金箔(DongYang金銀箔粉工業社)を用いて前記実施例1と同一な方法で2−アミノエタンチオール、エピブロモヒドリン、及びスペルミンを順次に反応させてそれぞれの段階で合成される化合物C、化合物D、及び化合物Eのアミン末端を有する化合物のIRとゼータポテンシャルを測定した結果を図2乃至図9に示した。
【0047】
前記図2と図6は対照群であり、図3乃至図5に化合物C、化合物D、及び化合物Eのアミン末端を有する化合物のIRをそれぞれ示し、図7乃至図9に化合物C、化合物D、及び化合物Eのアミン末端を有する化合物のゼータポテンシャルを測定した結果をそれぞれ示した。
【0048】
図2の対照群と比較する場合、図3乃至図5のIRスペクトルから3,300cm−1乃至3,500cm−1の範囲でアミン基を、1,250cm−1乃至1,190cm−1でCH2−Brの曲げ、1,050cm−1で一次アルコールのC−Oのストレッチ(stretch)をそれぞれ確認することができた。
【0049】
また、純粋金において(+)電荷を帯びる図5(対照群)と比べた時、図7乃至図9のゼータポテンシャルの電荷値の変化でその合成を確認することができ、金は+2価なので自体は(+)電荷の値であり、末端にアミン(N+)が付くと周りに(−)値が集められてゼータポテンシャルを測定すれば−に変わるからchargeの変化でその合成有無を判断した。
【0050】
<実施例2> siRNAがバインディングされた金鍍金ステントの製造
【0051】
蛍光染色された5′−フルオレセインsiRNAオリゴ(CCU ACG CCA AUU UCG U:序列目録1)10nmolをトリスバッファー(Tris buffer)(バイオニアpH7.4)1000μlで希釈した後、ここに前記実施例1から製造されたアミン基を含むステント[構造式III]を入れて5分間反応させ、DEPC DW(Diethyl pyrocarbonate treated distilled water、バイオニア)1mlで5回洗滌してsiRNAがアミン基にバインディングされた金鍍金ステントを得て、図1に一部を例示した。
【0052】
<構造式III>
【0053】
前記式中、mは1乃至100万の整数である。
【0054】
炭酸ナトリウム(Na2CO3、Aldrich社)を使用して製作したバッファー(pH11)3mlに前記得られたsiRNAがアミン(−NH−または−NH2)にバイン ディングされた金鍍金ステントを一定時間置きでを浸して剥して取れたフルオレセイン(siRNAオリゴの5′位置に蛍光を現すフルオレセイン)を蛍光分光光度計(SHIMADZU、RF-5301PC)で測定して、下記表1と図9乃至図14に示し、9分で最高107.478の強度を見せることが確認できた。
【0055】
<表1>
【0056】
前記表1から、最高の強度である107.478を見せる9分でフルオレセインの量を逆に定量するために、炭酸ナトリウム(Na2CO3、Aldrich社)を使用して製作したバッファー(pH11)3mlの下において前記得られたsiRNAがアミン(−NHX)にバインディングされた金鍍金ステント[構造式III]を浸して剥して取れたフルオレセイン(siRNAオリゴの5′位置に蛍光を現すフルオレセイン)を蛍光分光光度計(SHIMADZU、RF-5301PC)で測定して、逆にその量を定量して強度とpmolを下記表2と図15乃至図19に示し、107.478の強度は約100pmolの量であることを確認した。
【0057】
<表2>
【産業上の利用可能性】
【0058】
前記から調べてみたように、金鍍金されたステント表面にオリゴヌクレオチドのsiRNAオリゴの5′位置に付いてあるフルオレセインを測定することによって、金鍍金されたステント化合物にsiRNAがバインディングされていることを蛍光分光光度計で確認することができた。
【0059】
また、従来のステントコーティング薬剤で選択使用された各種抗癌剤は内皮細胞に毒性を示したが、本発明による金鍍金ステントは生体素材のオリゴヌクレオチドをバインディングすることで、化学物による毒性を最小化して中間層の平滑筋細胞が特異的に作用して増殖抑制効果と損傷部位に局所的に濃度を高めて全身的な毒性は最小化することが期待できる。
【技術分野】
【0001】
本発明は金鍍金ステント(stent)及びその製造方法に関するものであって、より詳しくは金鍍金ステントに多様な化学物質、つまり2−アミノアルカンチオール、エピハロゲンヒドリン、及びジアミン化合物を順次に反応させて前記化学物質でコーティングされた金鍍金ステント、及び前記化学物質でコーティングされた金鍍金ステントに生体素材のオリゴヌクレオチドをバインディングさせたオリゴヌクレオチド金鍍金ステントに関するものである。
【背景技術】
【0002】
米国心臓学会によると、心血管疾患は死亡率1位という高い数値を記録しており、一日に2千6百人以上が疾患で死亡すると報告された。韓国の場合も1980年代以後、食習慣がますます西欧化されながら動脈硬化による疾患の有病率が大きく増加しつつある。
【0003】
経皮経管冠動脈形成拡張術(Percutaneous Transluminal Coronary Angioplasty)は心血管造影術を行った後、血管狭窄程度が激しい場合に狭窄病変を治療する方法であって、脳卒中、狭心症、及び心筋梗塞症の患者などに行われる。血管を通した侵襲的な治療であるが、バイパス術より入院期間が短く、何度も施術が可能であり、死亡率が少ない。ガイドワイヤーを病変冠状動脈内に挿入し、その上にバルーンカテーテルを病変部位に位置させた後、圧力を加えてバルーンを拡張させて狭くなった病変を広める方法である。膨張されたバルーンによるアテローム斑の破裂、圧着、伸展で病変が広がれる。しかし、血管損傷を導いている血管のリモデリングと中間膜の増殖を導いて結局30乃至70%の患者に6ヶ月以内に再び狭くなる副作用を起させることによって何度も行わなければならないという短所があった。
【0004】
このような過程を数回繰り返しても残余狭窄の程度が激しかったり、血管剥離、破裂されたアテローム斑によって血管閉鎖がある場合、これを防止するために金属網のステント(stent)を挿入する。
【0005】
1994年、Benestent及びstress臨床研究において、網手術がバルーン拡張形成術に比べてその長期再狭窄率をさらに減らすことができるという根拠を備えた以後、現在の臨床においては80から90%まで冠動脈狭窄病変の治療に網治療手術が普遍化したと見られる。ステント手術が普遍化されながらも15乃至20%程度の再狭窄は克服することができなく、これを克服するために放射線治療が使用されたが、後期再狭窄及び血栓症によって使用に限られた。しかし最近、これを克服した方法として抗癌剤や免疫抑制剤を用いてステント表面の再狭窄率を10%未満に減らした薬物コーティングステント(シロリムス溶出ステント(Sirolimus eluting stent)例:RAVEL, SIRIUS, C- & E-SIRIUS, DIRECT, SVELTE, SIRIUS, REALITY、パクリタキセル溶出ステント(Paclitaxel-eluting stent)例:TAXUSI〜VI, Endeavor-I〜IIIなど)が開発されて研究を通してその効用性を立証した。しかしながら、これもステントコーティング薬剤が免疫抑制剤または抗癌剤などが使用されていて内皮細胞にも毒性が示される可能性がある。
【0006】
韓国内で経皮冠動脈インターベンションは年一万回を超え、韓国内の市場規模のみにしても200億以上になる。血管形成術に用いられるステントの国産化程度は非常にわずかな水準であるのみならず、医療器資材及び薬剤が全て外国から開発されて1年間の技術料のみでも莫大な国富が費やされる。従って、新しい心血関係の疾患の標的とこれに対する新薬開発は莫大な経済、社会的な利益をもたらすと予想され、薬物コーティングステントは局所的な薬物を効果的かつ持続的に伝達してステント内の再狭窄率を画期的に低めることができると報告された以後、最近に韓国内の市場で市販されて既存のステントの約2倍ほどの高い値段で販売されるだけでなく、これから薬物コーティングステント市場の規模はさらに速い速度で成長すると期待されていて、これに対する技術開発が至急の状況である。
【0007】
一方、最近には生体素材を用いた薬剤市場が全世界的に拡大される成り行きであり、RNA研究の中でもRNA干渉(RNAi、RNA interference)に対する研究が集中スポットライトを受けられ、その中でも特にRNA干渉現象が導かれる低分子干渉RNA(siRNA、small interfering RNA)技術が脚光を浴びている。また、RNA干渉を起こすsiRNAはあたかも遺伝情報を伝達するRNA線の遺伝子スイッチのように中間で蛋白質合成の遺伝情報を遮断する役割を果たして、遺伝病治療だけでなくウイルス感染性疾患治療などの多方面に渡って応用が可能である。
【0008】
現在RNA干渉技術の最も重要な問題はsiRNA運びシステムが無いということであって、RNA干渉効果を十分導くことができるようにsiRNAを標的細胞に注入する効率かつ安全な伝達システムが必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明において、金鍍金ステントにバインディングするオリゴヌクレオチドの中でsiRNAは生体素材であって、化学物(薬物)による毒性を最小化して中間層の平滑筋細胞が特異的に作用して増殖抑制の効果をもたらすことと期待され、なお、siRNAを金鍍金ステントにバインディングして投与する方法は損傷部位に局所的に濃度を高め、全身的に毒性は最小化することができる長所がある。化学的にステントをコーティングする技術やsiRNAを変化する技術はそれぞれ技術導入は可能であるが、本発明から行われた金鍍金ステントにsiRNAをバインディングする技術は今まで行ったことの無い新しい方法である。
【0010】
本発明で生体素材のsiRNAをバインディングすることは、化学物による毒性を最小化して中間層の平滑筋細胞が特異的に作用して増殖抑制効果と損傷部位に局所的に濃度を高め、全身的に毒性は最小化することができる長所がある。
【0011】
前記目的を達成するために、本発明は金で鍍金されたステントの表面上に多様な化学物質を順次に反応させて化学物質でコーティングされた金鍍金ステント及びそれの製造方法を提供することに目的がある。
【0012】
また、本発明は前記化学物質でコーティングされた金鍍金ステントに生体素材のオリゴヌクレオチドをバインディング(binding)させたオリゴヌクレオチド金鍍金ステント及びこれの製造方法を提供することにもう一つの目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は金鍍金ステント及びその製造方法に関するものであって、より詳しくは金鍍金ステントに多様な化学物質、つまり2−アミノアルカンチオール、エピハロゲンヒドリン、及びジアミン化合物を順次に反応させて前記化学物質でコーティングされた金鍍金ステント、及び前記化学物質でコーティングされた金鍍金ステントに生体素材のオリゴヌクレオチドをバインディングさせたオリゴヌクレオチド金鍍金ステントに関するものである。
【0014】
以下、本発明を具体的に説明する。
【0015】
本発明は下記構造式Iで表示される金鍍金ステントに関するものである。
【0016】
<構造式I>
【0017】
前記式中、R1はBr、Cl、または
【化2】
であり;R2はアミノ基またはC1乃至C30のアルキルアミノ基から選ばれる1つ以上が置換されたC1乃至C30のアルキル又は水素であり;AはC1乃至C30のアルキレンであり、前記アルキレンの炭素原子は酸素、窒素、または硫黄から選ばれる1つ以上のへテロ原子で置換でき;mは1以上の整数、nは1乃至30の整数、pは1乃至30の整数である。
【0018】
前記構造式1中、mは1以上の整数であって、ステントの表面を囲んでいる程度であるため、その数を制限することは意味が無い。
【0019】
また、本発明は前記構造式Iで表示されるステントのアミン(−NH−または−NH2)基とsiRNAがバインディングして形成させることを特徴とする、siRNAでバインディングされた金鍍金ステントに関するものである。バッファー処理した時、前記siRNAは(−)電荷を帯びるものであって、アミン(−NH−または−NH2)基を含めている化学物質でコーティングされた金鍍金ステントのアミン(−NH−または−NH2)基と電荷を帯びながらバインディングするものである。
【0020】
本発明による金鍍金ステントは下記の構造式I−1の金鍍金ステント、構造式I−2のアミン(−NH−)を有する金鍍金ステント、構造式IIのアミン(−NH−または−NH2)を有する金鍍金ステント、及び前記ステントのアミン基にオリゴヌクレオチドがバインディングされた金鍍金ステントを含み、前記オリゴヌクレオチドはDNA、RNA、及びsiRNAからなる群から選ばれるものが望ましく、さらに望ましくはsiRNA(small interfering RNA)である。
【0021】
前記オリゴヌクレオチドはDNA、RNA、及びsiRNAからなる群から選ばれることを特徴とするが、バッファー処理時に(−)電荷を帯びるsiRNAが金鍍金ステントにバインディングされることと同じ原理で、DNA、RNAもやはり金鍍金ステントと電荷を帯びながらバインディングされることができる。
【0022】
<構造式I−1>
【0023】
<構造式I−2>
【0024】
<構造式II>
【0025】
前記式中、A、R2、n、及びpは前記構造式Iにおける定義と同一であり;XはBrまたはClであり;R11及びR12は互いに独立に水素またはC1乃至C30のアルキルであり;mは1乃至百万の整数であり;qは1乃至30の整数である。
【0026】
本発明による金鍍金ステントは下記構造式IIIのアミン基(−NH−または −NH2)を含む金鍍金ステントであるものが望ましく、下記構造式IIIのアミン基(−NH−または−NH2)を含む金鍍金ステントのアミン基(−NH−または−NH2)にsiRNA(small interfering RNA)がバインディングされた金鍍金ステントであるものが最も望ましく、図1に例示した。
【0027】
<構造式III>
【0028】
前記式中、mは1乃至100万の整数である。
【0029】
本発明による前記構造式I−1の金鍍金ステントは下記の段階を経て製造される。
【0030】
1)下記構造式IVの金鍍金ステント(stent)に化学式1の2−アミノアルカンチオールを反応させて下記構造式Vのステントを形成する段階;及び
2)前記形成された下記構造式Vの硫黄(S)が結合されたステントと化学式2のエピハロゲンヒドリンをエポキシ開環反応させて下記構造式I−1のステントを形成する段階;
<構造式IV>
<構造式V>
<構造式I−1>
<化学式1>
<化学式2>
【0031】
前記式中、XはBrまたはClであり;mは1以上の整数であり;nは1乃至30の整数である。
【0032】
本発明による前記構造式I−2のアミン基(−NH−または−NH2)を含む金鍍金ステントは下記の段階を経て製造される。
【0033】
1)下記構造式IVの金鍍金ステント(stent)に化学式1の2−アミノアルカンチオールを反応させて下記構造式Vの硫黄(S)が結合されたステントを形成する段階;
2)前記形成された下記構造式Vの硫黄(S)が結合されたステントと化学式2のエピハロゲンヒドリンをエポキシ開環反応させて下記構造式I−1のステントを形成する段階;及び
3)前記形成された下記構造式I−1のステントに化学式3のジアミン化合物を反応させて下記構造式I−2のアミン基(−NH−または−NH2)を含むステントを形成する段階
<構造式IV>
<構造式V>
<構造式I−1>
<構造式I−2>
<化学式1>
<化学式2>
<化学式3>
【0034】
前記式中、AはC1乃至C30のアルキレンであり、前記アルキレンの炭素原子は酸素、窒素、または硫黄から選ばれる1つ以上のへテロ原子で置換でき;R2はアミノ基またはC1乃至C30のアルキルアミノ基から選ばれる1つ以上が置換されたC1乃至C30のアルキル又は水素であり;XはBrまたはClであり;mは1以上の整数、nは1乃至30の整数、pは1乃至30の整数である。
【0035】
本発明による前記構造式I−3のオリゴヌクレオチドがアミン基(−NH−または−NH2)にバインディングされた金鍍金ステントは下記の段階を経て製造される。
【0036】
1)下記構造式IVの金鍍金ステント(stent)に化学式1の2−アミノアルカンチオールを反応させて下記構造式Vのステントを形成する段階;
2)前記形成された下記構造式Vのステントに化学式2のエピハロゲンヒドリンを反応させて下記構造式I−1のステントを形成する段階;及び
3)前記形成された下記構造式I−1のステントに化学式3のジアミン化合物を反応させて下記構造式I−2のステントを形成する段階;
4)前記形成された下記構造式I−2のステントのアミン基(−NH−または−NH2)にオリゴヌクレオチドをバインディングさせてsiRNA(small interfering RNA)がバインディングされた金鍍金ステントを形成する段階
<構造式IV>
<構造式V>
<構造式I−1>
<構造式I−2>
<化学式1>
<化学式2>
<化学式3>
【0037】
前記式中、AはC1乃至C30のアルキレンであり、前記アルキレンの炭素原子は酸素、窒素、または硫黄から選ばれる1つ以上のへテロ原子で置換でき;R2はアミノ基またはC1乃至C30のアルキルアミノ基から選ばれる1つ以上が置換されたC1乃至C30のアルキル又は水素であり;XはBrまたはClであり;mは1以上の整数であり;nは1乃至30の整数であり;pは1乃至30の整数である。
【0038】
前記構造式I−2のアミン(−NH−または−NH2)を含むステントは鎖内にアミン基(−NH−または−NH2)を含有しており、前記アミン基に生体素材のオリゴヌクレオチドがバインディングして製造されるオリゴヌクレオチドがバインディングされた金鍍金ステントを通して血管にオリゴヌクレオチドが伝達できるようになる。
【0039】
本発明においてオリゴヌクレオチドで使用されたsiRNAオリゴの5′位置に蛍光を現すフルオレセインを金鍍金されたステントにバインディングして蛍光分光光度計で検出した。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】化学物質でコーティングされた金鍍金ステントに生体素材のsiRNAをバインディング(binding)させたsiRNA金鍍金ステントの一例である。
【図2】実施例1において試料を入れない状態(対照群)のIRスペクトルである。
【図3】実施例1から製造された化合物CのIRスペクトルである。
【図4】実施例1から製造された化合物DのIRスペクトルである。
【図5】実施例1から製造された化合物Eのアミン化合物を有する金(Au)化合物のIRスペクトルである。
【図6】実施例1で使用される純粋な金箔のゼータポテンシャル(zeta-potential)測定結果のグラフである。
【図7】実施例1から製造された化合物Cのゼータポテンシャル(zeta-potential)測定結果のグラフである。
【図8】実施例1から製造された化合物Dのゼータポテンシャル(zeta-potential)測定結果のグラフである。
【図9】実施例1から製造された化合物Eのゼータポテンシャル(zeta-potential)測定結果のグラフである。
【図10】実施例2において炭酸ナトリウム緩衝剤(sodium carbonate buffer、pH11)を使用して蛍光分光光度計(spectrofluorophotometer)で測定したスペクトル(対照群)である。
【図11】実施例2で炭酸ナトリウム緩衝剤の下において、siRNAがバイン ディングされた金鍍金ステントを10秒間反応させた後、蛍光分光光度計(spectrofluorophotometer)で5′−フルオレセイン(5'-Fluorescein)を測定したスペクトルである。
【図12】実施例2で炭酸ナトリウム緩衝剤の下において、siRNAがバイン ディングされた金鍍金ステントを3分間反応させた後、蛍光分光光度計(spectrofluorophotometer)で5′−フルオレセイン(5'-Fluorescein)を測定したスペクトルである。
【図13】実施例2で炭酸ナトリウム緩衝剤の下において、siRNAがバイン ディングされた金鍍金ステントを6分間反応させた後、蛍光分光光度計(spectrofluorophotometer)で5′−フルオレセイン(5'-Fluorescein)を測定したスペクトルである。
【図14】実施例2で炭酸ナトリウム緩衝剤の下において、siRNAがバイン ディングされた金鍍金ステントを9分間反応させた後、蛍光分光光度計(spectrofluorophotometer)で5′−フルオレセイン(5'-Fluorescein)を測定したスペクトルである。
【図15】実施例2において5′−フルオレセイン(5'-Fluorescein)siRNAを用いて金鍍金ステントとsiRNAとの間のバインディングされた量を測定したグラフである。
【図16】実施例2で炭酸ナトリウム緩衝剤の下において、蛍光染色された5′−フルオレセイン(5'-Fluorescein)siRNAオリゴ30pmolを定量して蛍光分光光度計(spectrofluorophotometer)で5′−フルオレセインを測定したスペクトルである。
【図17】実施例2で炭酸ナトリウム緩衝剤の下において、蛍光染色された5′−フルオレセイン(5'-Fluorescein)siRNAオリゴ33.2pmolを定量して蛍光分光光度計(spectrofluorophotometer)で5′−フルオレセインを測定したスペクトルである。
【図18】実施例2で炭酸ナトリウム緩衝剤の下において、蛍光染色された5′−フルオレセインsiRNAオリゴ68pmolを定量して蛍光分光光度計で5′−フルオレセインを測定したスペクトルである。
【図19】実施例2で炭酸ナトリウム緩衝剤の下において、蛍光染色された5′−フルオレセインsiRNAオリゴ108.5pmolを定量して蛍光分光光度計で5′−フルオレセインを測定したスペクトルである。
【図20】実施例2で5′−フルオレセインsiRNAを用いて最高濃度で結合されたステントとsiRNAのバインディングされた程度を逆に定量したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0041】
本発明は下記の実施例に基づいてさらに詳しく説明し、下記の実施例は本発明についてよりわかりやすくするためのものであって、本発明の範囲がここに限られるものではない。
【0042】
<実施例1>
化学物質がコーティングされた金鍍金ステント(構造式III)の製造
【化3】
【0043】
前記式中、mは1乃至100万の整数である。
【0044】
エタノール下において、金鍍金されたステント(0.0165g、0.084mmol)[金鍍金ステント=薄膜の厚さ0.03μm、Daeduckケミカル]と2−アミノエタンチオール(3.88mmol、金鍍金ステントの46倍、Aldrich)を過量使用して常温で2時間超音波処理(sonicate)して金鍍金されたステントの表面に硫黄(S)が結合された金鍍金ステント[化合物A]を合成した。前記合成されたステント[化合物A]をアセトニトリル(Acetonitrile)20mlで3回洗滌した後、トリエチルアミン(Triethylamine、3.36mmol、金鍍金ステントの40倍)と過量のエピブロモヒドリン(3.53mmol、金鍍金ステントの42倍、Aldrich)のニート反応させてステント[化合物B]を合成した。
【0045】
前記合成されたステント[化合物B]をAldrich社から購入したスペルミン(2.52mmol、金鍍金ステントの30倍)を使用してホウ酸ナトリウム緩衝剤(pH9.5)で反応した後、アセトニトリルで3回洗滌してアミン(−NH−または −NH2)を含むステント[構造式III]を得た。
【0046】
構造式IIIで表示されるアミン(−NH−または−NH2)を含むステントを製造するために使用される化学物質が順次に結合しているかを確認するためにIR及びゼータポテンシャル(zeta-potential)を測定した。しかし、ステントは鉄網でNMR、IR、mpなどの測定が不可であるため、本発明で使用される金が鍍金されたステントのステントの代わりに金箔(DongYang金銀箔粉工業社)を用いて前記実施例1と同一な方法で2−アミノエタンチオール、エピブロモヒドリン、及びスペルミンを順次に反応させてそれぞれの段階で合成される化合物C、化合物D、及び化合物Eのアミン末端を有する化合物のIRとゼータポテンシャルを測定した結果を図2乃至図9に示した。
【0047】
前記図2と図6は対照群であり、図3乃至図5に化合物C、化合物D、及び化合物Eのアミン末端を有する化合物のIRをそれぞれ示し、図7乃至図9に化合物C、化合物D、及び化合物Eのアミン末端を有する化合物のゼータポテンシャルを測定した結果をそれぞれ示した。
【0048】
図2の対照群と比較する場合、図3乃至図5のIRスペクトルから3,300cm−1乃至3,500cm−1の範囲でアミン基を、1,250cm−1乃至1,190cm−1でCH2−Brの曲げ、1,050cm−1で一次アルコールのC−Oのストレッチ(stretch)をそれぞれ確認することができた。
【0049】
また、純粋金において(+)電荷を帯びる図5(対照群)と比べた時、図7乃至図9のゼータポテンシャルの電荷値の変化でその合成を確認することができ、金は+2価なので自体は(+)電荷の値であり、末端にアミン(N+)が付くと周りに(−)値が集められてゼータポテンシャルを測定すれば−に変わるからchargeの変化でその合成有無を判断した。
【0050】
<実施例2> siRNAがバインディングされた金鍍金ステントの製造
【0051】
蛍光染色された5′−フルオレセインsiRNAオリゴ(CCU ACG CCA AUU UCG U:序列目録1)10nmolをトリスバッファー(Tris buffer)(バイオニアpH7.4)1000μlで希釈した後、ここに前記実施例1から製造されたアミン基を含むステント[構造式III]を入れて5分間反応させ、DEPC DW(Diethyl pyrocarbonate treated distilled water、バイオニア)1mlで5回洗滌してsiRNAがアミン基にバインディングされた金鍍金ステントを得て、図1に一部を例示した。
【0052】
<構造式III>
【0053】
前記式中、mは1乃至100万の整数である。
【0054】
炭酸ナトリウム(Na2CO3、Aldrich社)を使用して製作したバッファー(pH11)3mlに前記得られたsiRNAがアミン(−NH−または−NH2)にバイン ディングされた金鍍金ステントを一定時間置きでを浸して剥して取れたフルオレセイン(siRNAオリゴの5′位置に蛍光を現すフルオレセイン)を蛍光分光光度計(SHIMADZU、RF-5301PC)で測定して、下記表1と図9乃至図14に示し、9分で最高107.478の強度を見せることが確認できた。
【0055】
<表1>
【0056】
前記表1から、最高の強度である107.478を見せる9分でフルオレセインの量を逆に定量するために、炭酸ナトリウム(Na2CO3、Aldrich社)を使用して製作したバッファー(pH11)3mlの下において前記得られたsiRNAがアミン(−NHX)にバインディングされた金鍍金ステント[構造式III]を浸して剥して取れたフルオレセイン(siRNAオリゴの5′位置に蛍光を現すフルオレセイン)を蛍光分光光度計(SHIMADZU、RF-5301PC)で測定して、逆にその量を定量して強度とpmolを下記表2と図15乃至図19に示し、107.478の強度は約100pmolの量であることを確認した。
【0057】
<表2>
【産業上の利用可能性】
【0058】
前記から調べてみたように、金鍍金されたステント表面にオリゴヌクレオチドのsiRNAオリゴの5′位置に付いてあるフルオレセインを測定することによって、金鍍金されたステント化合物にsiRNAがバインディングされていることを蛍光分光光度計で確認することができた。
【0059】
また、従来のステントコーティング薬剤で選択使用された各種抗癌剤は内皮細胞に毒性を示したが、本発明による金鍍金ステントは生体素材のオリゴヌクレオチドをバインディングすることで、化学物による毒性を最小化して中間層の平滑筋細胞が特異的に作用して増殖抑制効果と損傷部位に局所的に濃度を高めて全身的な毒性は最小化することが期待できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記構造式Iで表示される金鍍金ステント。
<構造式I>
前記式中、R1はBr、Cl、または
【化1】
であり;R2はアミノ基またはC1乃至C30のアルキルアミノ基から選ばれる1つ以上が置換されたC1乃至C30のアルキル又は水素であり;AはC1乃至C30のアルキレンであり、前記アルキレンの炭素原子は酸素、窒素、または硫黄から選ばれる1つ以上のへテロ原子で置換でき;mは1以上の整数、nは1乃至30の整数、pは1乃至30の整数である。
【請求項2】
下記構造式IIで表示される請求項1に記載の金鍍金ステント。
<構造式II>
前記式中、A、n、及びpは請求項1の定義と同一であり;mは1乃至 100万の整数であり;R11及びR12は互いに独立で水素またはC1乃至C30のアルキルであり;qは1乃至30の整数である。
【請求項3】
下記構造式IIIで表示される請求項2に記載の金鍍金ステント。
<構造式III>
前記式中、mは1乃至100万の整数である。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3から選ばれるいずれか1項に記載の金鍍金ステントのアミノ基とオリゴヌクレオチドがバインディングして形成されたことを特徴とする金鍍金ステント。
【請求項5】
オリゴヌクレオチドはDNA、RNA、及びsiRNAからなる群から選ばれたものであることを特徴とする請求項4に記載の金鍍金ステント。
【請求項6】
1)下記構造式IVの金鍍金ステント(stent)に化学式1の2−アミノアルカンチオールを反応させて下記構造式Vのステントを形成する段階;
2)前記形成された下記構造式Vの硫黄(S)が結合されたステントと化学式2のエピハロゲンヒドリンをエポキシ開環反応させて下記構造式I−1のステントを形成する段階;及び
3)前記形成された下記構造式I−1のステントに化学式3のジアミン化合物を反応させて下記構造式I−2のステントを形成する段階;
とを含む構造式I−2の金鍍金ステントを製造する方法。
<構造式IV>
<構造式V>
<構造式I−1>
<構造式I−2>
<化学式1>
<化学式2>
<化学式3>
前記式中、AはC1乃至C30のアルキレンであり、前記アルキレンの炭素原子は酸素、窒素、または硫黄から選ばれる1つ以上のへテロ原子で置換でき;R2はアミノ基またはC1乃至C30のアルキルアミノ基から選ばれる1つ以上が置換されたC1乃至C30のアルキル又は水素であり;XはBrまたはClであり;mは1以上の整数、nは1乃至30の整数、pは1乃至30の整数である。
【請求項7】
1)下記構造式IVの金鍍金ステント(stent)に化学式1の2−アミノアルカンチオールを反応させて下記構造式Vのステントを形成する段階;
2)前記形成された下記構造式Vの硫黄(S)が結合されたステントと化学式2のエピハロゲンヒドリンをエポキシ開環反応させて下記構造式I−1のステントを形成する段階;
3)前記形成された下記構造式I−1のステントに化学式3のジアミン化合物を反応させて下記構造式I−2のステントを形成する段階;
4)前記形成された下記構造式I−2のステントのアミン基(−NH−または−NH2)にオリゴヌクレオチドをバインディングさせてオリゴヌクレオチドがバインディングされた金鍍金ステントを形成する段階;とを含む金鍍金ステントを製造する方法。
<構造式IV>
<構造式V>
<構造式I−1>
<構造式I−2>
<化学式1>
<化学式2>
<化学式3>
前記式中、AはC1乃至C30のアルキレンであり、前記アルキレンの炭素原子は酸素、窒素、または硫黄から選ばれる1つ以上のへテロ原子で置換でき;R2はアミノ基またはC1乃至C30のアルキルアミノ基から選ばれる1つ以上が置換されたC1乃至C30のアルキル又は水素であり;XはBrまたはClであり;mは1以上の整数、nは1乃至30の整数、pは1乃至30の整数である。
【請求項8】
1)下記構造式IVの金鍍金ステント(stent)に化学式1の2−アミノアルカンチオールを反応させて下記構造式Vのステントを形成する段階;及び
2)前記形成された下記構造式Vの硫黄(S)が結合されたステントと化学式2のエピハロゲンヒドリンをエポキシ開環反応させて下記構造式I−1のステントを形成する段階;とを含む構造式I−1の金鍍金ステントを製造する方法。
<構造式IV>
<構造式V>
<構造式I−1>
<化学式1>
<化学式2>
前記式中、XはBrまたはClであり;mは1以上の整数であり;nは1乃至30の整数である。
【請求項1】
下記構造式Iで表示される金鍍金ステント。
<構造式I>
前記式中、R1はBr、Cl、または
【化1】
であり;R2はアミノ基またはC1乃至C30のアルキルアミノ基から選ばれる1つ以上が置換されたC1乃至C30のアルキル又は水素であり;AはC1乃至C30のアルキレンであり、前記アルキレンの炭素原子は酸素、窒素、または硫黄から選ばれる1つ以上のへテロ原子で置換でき;mは1以上の整数、nは1乃至30の整数、pは1乃至30の整数である。
【請求項2】
下記構造式IIで表示される請求項1に記載の金鍍金ステント。
<構造式II>
前記式中、A、n、及びpは請求項1の定義と同一であり;mは1乃至 100万の整数であり;R11及びR12は互いに独立で水素またはC1乃至C30のアルキルであり;qは1乃至30の整数である。
【請求項3】
下記構造式IIIで表示される請求項2に記載の金鍍金ステント。
<構造式III>
前記式中、mは1乃至100万の整数である。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3から選ばれるいずれか1項に記載の金鍍金ステントのアミノ基とオリゴヌクレオチドがバインディングして形成されたことを特徴とする金鍍金ステント。
【請求項5】
オリゴヌクレオチドはDNA、RNA、及びsiRNAからなる群から選ばれたものであることを特徴とする請求項4に記載の金鍍金ステント。
【請求項6】
1)下記構造式IVの金鍍金ステント(stent)に化学式1の2−アミノアルカンチオールを反応させて下記構造式Vのステントを形成する段階;
2)前記形成された下記構造式Vの硫黄(S)が結合されたステントと化学式2のエピハロゲンヒドリンをエポキシ開環反応させて下記構造式I−1のステントを形成する段階;及び
3)前記形成された下記構造式I−1のステントに化学式3のジアミン化合物を反応させて下記構造式I−2のステントを形成する段階;
とを含む構造式I−2の金鍍金ステントを製造する方法。
<構造式IV>
<構造式V>
<構造式I−1>
<構造式I−2>
<化学式1>
<化学式2>
<化学式3>
前記式中、AはC1乃至C30のアルキレンであり、前記アルキレンの炭素原子は酸素、窒素、または硫黄から選ばれる1つ以上のへテロ原子で置換でき;R2はアミノ基またはC1乃至C30のアルキルアミノ基から選ばれる1つ以上が置換されたC1乃至C30のアルキル又は水素であり;XはBrまたはClであり;mは1以上の整数、nは1乃至30の整数、pは1乃至30の整数である。
【請求項7】
1)下記構造式IVの金鍍金ステント(stent)に化学式1の2−アミノアルカンチオールを反応させて下記構造式Vのステントを形成する段階;
2)前記形成された下記構造式Vの硫黄(S)が結合されたステントと化学式2のエピハロゲンヒドリンをエポキシ開環反応させて下記構造式I−1のステントを形成する段階;
3)前記形成された下記構造式I−1のステントに化学式3のジアミン化合物を反応させて下記構造式I−2のステントを形成する段階;
4)前記形成された下記構造式I−2のステントのアミン基(−NH−または−NH2)にオリゴヌクレオチドをバインディングさせてオリゴヌクレオチドがバインディングされた金鍍金ステントを形成する段階;とを含む金鍍金ステントを製造する方法。
<構造式IV>
<構造式V>
<構造式I−1>
<構造式I−2>
<化学式1>
<化学式2>
<化学式3>
前記式中、AはC1乃至C30のアルキレンであり、前記アルキレンの炭素原子は酸素、窒素、または硫黄から選ばれる1つ以上のへテロ原子で置換でき;R2はアミノ基またはC1乃至C30のアルキルアミノ基から選ばれる1つ以上が置換されたC1乃至C30のアルキル又は水素であり;XはBrまたはClであり;mは1以上の整数、nは1乃至30の整数、pは1乃至30の整数である。
【請求項8】
1)下記構造式IVの金鍍金ステント(stent)に化学式1の2−アミノアルカンチオールを反応させて下記構造式Vのステントを形成する段階;及び
2)前記形成された下記構造式Vの硫黄(S)が結合されたステントと化学式2のエピハロゲンヒドリンをエポキシ開環反応させて下記構造式I−1のステントを形成する段階;とを含む構造式I−1の金鍍金ステントを製造する方法。
<構造式IV>
<構造式V>
<構造式I−1>
<化学式1>
<化学式2>
前記式中、XはBrまたはClであり;mは1以上の整数であり;nは1乃至30の整数である。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公表番号】特表2010−530273(P2010−530273A)
【公表日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−513100(P2010−513100)
【出願日】平成20年6月16日(2008.6.16)
【国際出願番号】PCT/KR2008/003385
【国際公開番号】WO2008/156270
【国際公開日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(502235773)バイオニア コーポレーション (14)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年6月16日(2008.6.16)
【国際出願番号】PCT/KR2008/003385
【国際公開番号】WO2008/156270
【国際公開日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(502235773)バイオニア コーポレーション (14)
【Fターム(参考)】
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