化粧用スポンジの製造方法
【課題】色彩及び形状がバリエーションに富み、見た目に美しく楽しい化粧用スポンジを提供する。
【解決手段】複数のサイズ及び形状が異なる(或いは等しい)ダイスの内、小さい一方のダイス1で棒状のスポンジを予め形成しておき、該棒状スポンジを大きい一方のダイス2のダイス穴21内に設置したら、該ダイス穴21内にスポンジ原料3を注入し、凝固したら加熱処理を施すことで多色を具有する一本の棒状スポンジ4を一体成形し、最後に分割、裁断、研磨を経ることで化粧用スポンジを完成させる。
【解決手段】複数のサイズ及び形状が異なる(或いは等しい)ダイスの内、小さい一方のダイス1で棒状のスポンジを予め形成しておき、該棒状スポンジを大きい一方のダイス2のダイス穴21内に設置したら、該ダイス穴21内にスポンジ原料3を注入し、凝固したら加熱処理を施すことで多色を具有する一本の棒状スポンジ4を一体成形し、最後に分割、裁断、研磨を経ることで化粧用スポンジを完成させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は化粧用スポンジの構造に係り、特に複数の少なくとも二色以上の異なる色を具有するスポンジ原料を用いることにより、完成した一つのスポンジが多色を具有し、見た目に美しい化粧用スポンジの一体成形方法に関わる。
【背景技術】
【0002】
美に対する意識は時代により変化するものであるが、美を追求する人の心とはいつの時代も変わらないもので、装飾品や衣服、または化粧によって美しさをアピールする方法は遥か昔から現在にいたるまで用いられている。その中でも化粧こそが最も効果的に時代毎の美感を醸し出す手段と言えるであろう。
従来、美しさを際立たせるための化粧に用いられる道具としては、特許文献1、2に開示されているような、化粧用スポンジが挙げられる。
【特許文献1】特開2000-287747号公報
【特許文献2】特開2000-354514号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、前述した従来のスポンジでは、形状や色が単調で外観の美しさや面白みに欠け、化粧を楽しみもっと美しくしようとする意欲をかきたてる効果などが全く考慮されていないことが言える。
本発明の課題は、このような問題点に鑑みてなされたもので、一つのスポンジに複数の色を具有させ、形状も多種多様にして、化粧を楽しみもっと美しくしようとする意欲をかきたてる化粧用スポンジの製造方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、以下の1から6の手順を含む化粧用スポンジの製造方法において、
1.サイズが異なる複数のダイスの内、サイズの小さい一方のダイスで予め棒状のスポンジを形成しておき、
2.該棒状のスポンジをもう一方の大きいサイズであるダイスのダイス穴内に設置し、
3.該サイズの大きなダイスの穴内に異なる色のスポンジ原料を注入し、
4.該ダイスの穴内のスポンジ原料を凝固させて該棒状スポンジと該スポンジ原料とを結合させ、更に加熱処理を経て異なる色を具有する棒状スポンジとして一体成形し、
5.該一体成形された異なる色を具有する棒状のスポンジを分割、切断し、
6.化粧用のスポンジとして提供する
手順を含むことを特徴とする化粧用スポンジの製造方法である。
請求項2の発明は、前記複数のダイスとは、大小異なるサイズのものとし、並びに、形状においては異なる或いは等しい形状とすることを特徴とする請求項1記載の化粧用スポンジの製造方法である。
請求項3の発明は、前記手順の1において、予め形成された棒状のスポンジは、先にスポンジ原料の注入されたダイスの穴に設置されるものとし、且つ異なる色及び形状のスポンジを形成するべく、該スポンジの原料は該棒状のスポンジとは異なる色のものとし、並びに該スポンジ原料とは一般に用いられているスポンジに相応した原料やラテックス等とすることを特徴とする請求項1記載の化粧用スポンジの製造方法である。
【0005】
請求項4の発明は、以下の1から6の手順を含む化粧用スポンジの製造方法において、
1.サイズの異なる複数のダイスの内、小さいサイズの一方のダイスをもう一方のダイスである大きいサイズのダイスの穴内に設置し、
2.該サイズの大きなダイスの穴内にスポンジ原料を注入し、
3.該ダイス穴内のスポンジ原料が凝固したら更に加熱処理を経て該ダイス穴内のサイズの小さいダイスを取り出し、該ダイス穴内に設置空間を形成し、
4.該ダイス穴内の設置空間内には、上述とは異なる色を具有するスポンジ原料を注入してから、該原料を凝固させることで棒状のスポンジを形成し、
5.多色を具有する該棒状のスポンジを分割、切断し、
6.化粧用のスポンジとして提供する
手順を含むことを特徴とする化粧用スポンジの製造方法である。
請求項5の発明は、前記複数のダイスは、大小サイズが異なり、並びに形状においては異なるもの、或いは等しいものとすることを特徴とする請求項4記載の化粧用スポンジの製造方法。
【0006】
すなわち、これらの発明の特徴とするところは、化粧用スポンジの色彩を豊かにすべく、大小異なるサイズのダイスを準備し、先ず大きいサイズのダイス内に適量のスポンジ原料を注入し、該スポンジ原料内に既に形成されている棒状スポンジを設置し、該原料を凝固させることでこれらを結合させ、更に加熱処理を経ることで一本の棒状スポンジを一体成形し、分割、裁断、研磨を経て完成とする。
或いは小さいサイズのダイスを大きいサイズのダイス穴内に設置し、該ダイス穴内にスポンジ原料を注入し、該原料が凝固したら該サイズの小さいダイスを取り出して設置空間を形成させ、更に該設置空間内に上述とは異なる色の原料を注入し、同様にして加熱処理を経ることで結合させ、分割、裁断、研磨を経て化粧用スポンジを完成させる。
また該大小サイズの異なるダイスの形状においては、等しい或いは異なる形状とすることで更に豊富なバリエーションを提供するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、簡単な製造方法により、一つのスポンジに複数の色を具有させると同時に、形状も多種多様にすることができ、化粧を楽しみ、もっと美しくしようとする意欲をかきたてる化粧用スポンジを製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の好適な化粧用スポンジを製造方法の実施例を図面に沿って説明する。
図1,2,3,4に示すように、本発明の実施例において小さいサイズ及び大きいサイズのダイスを用いた場合における製造方法を以下に示す。
(1)複数のサイズと異なる形状のダイス1,2があるが、その内の小さいサイズのダイス1にスポンジの原料3を注入し、棒状のスポンジ31を形成する。
(2)成形しようとする棒状のスポンジ31をもう一つの大きなサイズのダイス2の穴21内に設置する。
(3)該ダイス穴21内のスポンジ原料3が凝固すると、該スポンジ31と結合するが、加熱処理を経た後に一体成形することで、異なる色を具有する棒状スポンジ4を形成する。
(4)異なる色を具有する該スポンジ4を分割、裁断、研磨する。
(5)完成。
【0009】
つまり、上述の製造方法では、大きなサイズのダイスのダイス穴21内にブロック状のスポンジ31を設置した後、スポンジ原料3を注入し、該スポンジ原料3が凝固して該棒状スポンジ31と結合させた後、更に加熱処理を経て該ダイス穴21内のスポンジ原料3とブロック状スポンジ31とを結合させ、異なる色を具有するスポンジ4を形成すべく一体成形する。該スポンジ原料3とは一般に用いられているスポンジ原料やラテックス等の材質、及びスポンジ製造に相応したその他の原料とし、これにより化粧用に適するスポンジ41を製造するものとする。
また複数の異なるサイズ及び異なる(或いは等しい)形状のダイス1,2を用いることにより、成形された後のスポンジ41が多層になり、見た目にも美しいといった効果を提供する。
【0010】
図5,6,7の別の実施例を説明すると、サイズの大きなダイス2のダイス穴21内に適量のスポンジ原料3を注入し、更に予め製造してある棒状スポンジ31を該スポンジ原料3が注入されたダイス穴21内に設置する。該ダイス穴21内のスポンジ原料3が凝固することにより、該スポンジ原料3と該棒状スポンジ31とが結合し、更に加熱の過程を経ることにより一体成形された棒状スポンジ4とする。最後に該棒状スポンジ4を裁断して異なる色を具有するスポンジ41を完成させる。
【0011】
図8から図11の更に別の実施例を説明すると、複数のダイス1,2を異なる特殊な形状に製造し、これを用いて異なる色のスポンジ原料3を複合させることによって各種異なる(或いは等しい)形状の棒状スポンジ31を形成する。更に既に形状が定まった棒状スポンジ31を順に該ダイス2の穴21内に設置することで様々なデザインの棒状スポンジ4を形成し、最後に分割、切断、研磨を経ることで、色が多層に分かれた美しい外観を具有するスポンジを形成するものとする。
このように、該スポンジ41は多種の異なる色の組合せを持つため、消費者の購買意欲をそそるばかりか、楽しい気持ちで化粧をする心を促進するため、化粧の技術を高める効果が期待される。
【0012】
図12から図14に示すように、本発明における、もう一つの製造方法の実施例を説明する。
この実施例の製造方法を以下に示す。
(1)複数のサイズが異なるダイス1,2のうち、小さなサイズのダイス1をもう一方の大きなサイズのダイス2のダイス穴21内に設置する。
(2)該大きい一方のダイス2の穴21内にスポンジ原料3を注入する。
(3)該ダイス穴21内のスポンジ原料が凝固したら、更に加熱処理を経てサイズの小さい一方の該ダイス1を取り出し、該ダイス穴21内に設置空間211を形成させる。
(4)該ダイス穴21の設置空間211内に異なる色のスポンジ原料3を注入し、凝固させることにより異なる色を具有する棒状スポンジ4を一体成形する。
(5)異なる色を具有する該棒状スポンジ4を分割、裁断、研磨する。
(6)化粧用スポンジ41が完成。
【0013】
本発明におけるスポンジ41の別の製造方法であるが、小さいサイズのダイス1を大きいサイズのダイス2の穴21内に設置し、該大きいサイズのダイス2の穴21内にスポンジ原料3を注入する。該原料3が凝固したら小さなサイズの該ダイス1を該ダイス穴21内より取り出し、該ダイス穴21内に小さいサイズのダイス1の形状をした設置空間211を形成する。該設置空間211内には異なる色を具有するスポンジ原料3を注入し、該設置空間211内のスポンジ原料3が凝固したら、更に加熱処理を施し、異なる色を具有する棒状スポンジ4が形成される。最後は上述同様にして該棒状スポンジ4を裁断して個々のスポンジ41とする。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施例におけるサイズの小さなダイスにスポンジの原料を注入した様子を示す立体外観図である。
【図2】本発明の実施例におけるダイスとブロック状スポンジの立体分解図である。
【図3】本発明の実施例における大きいサイズのダイスにスポンジの原料を注入した様子を示す立体外観図である。
【図4】本発明の実施例におけるスポンジを裁断した様子を示す立体外観図である。
【図5】本発明におけるもう一つの製造方法(2)の実施例を示す立体分解図である。
【図6】本発明におけるもう一つの製造方法(2)の実施例を示す立体斜視図である。
【図7】本発明におけるもう一つの製造方法の実施例によるスポンジを裁断した様子を示す立体外観図である。
【図8】本発明における実施例であり、スポンジを裁断した様子を示す立体外観図である。
【図9】本発明における実施例であり、小さいサイズのダイスにおける立体分解図である。
【図10】本発明における実施例であり、大きなサイズのダイスにおける立体外観図である。
【図11】本発明におけるもう一つの実施例のスポンジの立体外観図である。
【図12】本発明におけるもう一つの製造方法(3)を示す立体分解図である。
【図13】本発明におけるもう一つの製造方法(3)を示す立体分解図である。
【図14】本発明におけるもう一つの製造方法によるスポンジの立体外観図である。
【符号の説明】
【0015】
1 ダイス
2 ダイス
21 ダイス穴
211 設置空間
3 スポンジ原料
31 ブロック状スポンジ
4 棒状スポンジ
41 スポンジ
【技術分野】
【0001】
本発明は化粧用スポンジの構造に係り、特に複数の少なくとも二色以上の異なる色を具有するスポンジ原料を用いることにより、完成した一つのスポンジが多色を具有し、見た目に美しい化粧用スポンジの一体成形方法に関わる。
【背景技術】
【0002】
美に対する意識は時代により変化するものであるが、美を追求する人の心とはいつの時代も変わらないもので、装飾品や衣服、または化粧によって美しさをアピールする方法は遥か昔から現在にいたるまで用いられている。その中でも化粧こそが最も効果的に時代毎の美感を醸し出す手段と言えるであろう。
従来、美しさを際立たせるための化粧に用いられる道具としては、特許文献1、2に開示されているような、化粧用スポンジが挙げられる。
【特許文献1】特開2000-287747号公報
【特許文献2】特開2000-354514号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、前述した従来のスポンジでは、形状や色が単調で外観の美しさや面白みに欠け、化粧を楽しみもっと美しくしようとする意欲をかきたてる効果などが全く考慮されていないことが言える。
本発明の課題は、このような問題点に鑑みてなされたもので、一つのスポンジに複数の色を具有させ、形状も多種多様にして、化粧を楽しみもっと美しくしようとする意欲をかきたてる化粧用スポンジの製造方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、以下の1から6の手順を含む化粧用スポンジの製造方法において、
1.サイズが異なる複数のダイスの内、サイズの小さい一方のダイスで予め棒状のスポンジを形成しておき、
2.該棒状のスポンジをもう一方の大きいサイズであるダイスのダイス穴内に設置し、
3.該サイズの大きなダイスの穴内に異なる色のスポンジ原料を注入し、
4.該ダイスの穴内のスポンジ原料を凝固させて該棒状スポンジと該スポンジ原料とを結合させ、更に加熱処理を経て異なる色を具有する棒状スポンジとして一体成形し、
5.該一体成形された異なる色を具有する棒状のスポンジを分割、切断し、
6.化粧用のスポンジとして提供する
手順を含むことを特徴とする化粧用スポンジの製造方法である。
請求項2の発明は、前記複数のダイスとは、大小異なるサイズのものとし、並びに、形状においては異なる或いは等しい形状とすることを特徴とする請求項1記載の化粧用スポンジの製造方法である。
請求項3の発明は、前記手順の1において、予め形成された棒状のスポンジは、先にスポンジ原料の注入されたダイスの穴に設置されるものとし、且つ異なる色及び形状のスポンジを形成するべく、該スポンジの原料は該棒状のスポンジとは異なる色のものとし、並びに該スポンジ原料とは一般に用いられているスポンジに相応した原料やラテックス等とすることを特徴とする請求項1記載の化粧用スポンジの製造方法である。
【0005】
請求項4の発明は、以下の1から6の手順を含む化粧用スポンジの製造方法において、
1.サイズの異なる複数のダイスの内、小さいサイズの一方のダイスをもう一方のダイスである大きいサイズのダイスの穴内に設置し、
2.該サイズの大きなダイスの穴内にスポンジ原料を注入し、
3.該ダイス穴内のスポンジ原料が凝固したら更に加熱処理を経て該ダイス穴内のサイズの小さいダイスを取り出し、該ダイス穴内に設置空間を形成し、
4.該ダイス穴内の設置空間内には、上述とは異なる色を具有するスポンジ原料を注入してから、該原料を凝固させることで棒状のスポンジを形成し、
5.多色を具有する該棒状のスポンジを分割、切断し、
6.化粧用のスポンジとして提供する
手順を含むことを特徴とする化粧用スポンジの製造方法である。
請求項5の発明は、前記複数のダイスは、大小サイズが異なり、並びに形状においては異なるもの、或いは等しいものとすることを特徴とする請求項4記載の化粧用スポンジの製造方法。
【0006】
すなわち、これらの発明の特徴とするところは、化粧用スポンジの色彩を豊かにすべく、大小異なるサイズのダイスを準備し、先ず大きいサイズのダイス内に適量のスポンジ原料を注入し、該スポンジ原料内に既に形成されている棒状スポンジを設置し、該原料を凝固させることでこれらを結合させ、更に加熱処理を経ることで一本の棒状スポンジを一体成形し、分割、裁断、研磨を経て完成とする。
或いは小さいサイズのダイスを大きいサイズのダイス穴内に設置し、該ダイス穴内にスポンジ原料を注入し、該原料が凝固したら該サイズの小さいダイスを取り出して設置空間を形成させ、更に該設置空間内に上述とは異なる色の原料を注入し、同様にして加熱処理を経ることで結合させ、分割、裁断、研磨を経て化粧用スポンジを完成させる。
また該大小サイズの異なるダイスの形状においては、等しい或いは異なる形状とすることで更に豊富なバリエーションを提供するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、簡単な製造方法により、一つのスポンジに複数の色を具有させると同時に、形状も多種多様にすることができ、化粧を楽しみ、もっと美しくしようとする意欲をかきたてる化粧用スポンジを製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の好適な化粧用スポンジを製造方法の実施例を図面に沿って説明する。
図1,2,3,4に示すように、本発明の実施例において小さいサイズ及び大きいサイズのダイスを用いた場合における製造方法を以下に示す。
(1)複数のサイズと異なる形状のダイス1,2があるが、その内の小さいサイズのダイス1にスポンジの原料3を注入し、棒状のスポンジ31を形成する。
(2)成形しようとする棒状のスポンジ31をもう一つの大きなサイズのダイス2の穴21内に設置する。
(3)該ダイス穴21内のスポンジ原料3が凝固すると、該スポンジ31と結合するが、加熱処理を経た後に一体成形することで、異なる色を具有する棒状スポンジ4を形成する。
(4)異なる色を具有する該スポンジ4を分割、裁断、研磨する。
(5)完成。
【0009】
つまり、上述の製造方法では、大きなサイズのダイスのダイス穴21内にブロック状のスポンジ31を設置した後、スポンジ原料3を注入し、該スポンジ原料3が凝固して該棒状スポンジ31と結合させた後、更に加熱処理を経て該ダイス穴21内のスポンジ原料3とブロック状スポンジ31とを結合させ、異なる色を具有するスポンジ4を形成すべく一体成形する。該スポンジ原料3とは一般に用いられているスポンジ原料やラテックス等の材質、及びスポンジ製造に相応したその他の原料とし、これにより化粧用に適するスポンジ41を製造するものとする。
また複数の異なるサイズ及び異なる(或いは等しい)形状のダイス1,2を用いることにより、成形された後のスポンジ41が多層になり、見た目にも美しいといった効果を提供する。
【0010】
図5,6,7の別の実施例を説明すると、サイズの大きなダイス2のダイス穴21内に適量のスポンジ原料3を注入し、更に予め製造してある棒状スポンジ31を該スポンジ原料3が注入されたダイス穴21内に設置する。該ダイス穴21内のスポンジ原料3が凝固することにより、該スポンジ原料3と該棒状スポンジ31とが結合し、更に加熱の過程を経ることにより一体成形された棒状スポンジ4とする。最後に該棒状スポンジ4を裁断して異なる色を具有するスポンジ41を完成させる。
【0011】
図8から図11の更に別の実施例を説明すると、複数のダイス1,2を異なる特殊な形状に製造し、これを用いて異なる色のスポンジ原料3を複合させることによって各種異なる(或いは等しい)形状の棒状スポンジ31を形成する。更に既に形状が定まった棒状スポンジ31を順に該ダイス2の穴21内に設置することで様々なデザインの棒状スポンジ4を形成し、最後に分割、切断、研磨を経ることで、色が多層に分かれた美しい外観を具有するスポンジを形成するものとする。
このように、該スポンジ41は多種の異なる色の組合せを持つため、消費者の購買意欲をそそるばかりか、楽しい気持ちで化粧をする心を促進するため、化粧の技術を高める効果が期待される。
【0012】
図12から図14に示すように、本発明における、もう一つの製造方法の実施例を説明する。
この実施例の製造方法を以下に示す。
(1)複数のサイズが異なるダイス1,2のうち、小さなサイズのダイス1をもう一方の大きなサイズのダイス2のダイス穴21内に設置する。
(2)該大きい一方のダイス2の穴21内にスポンジ原料3を注入する。
(3)該ダイス穴21内のスポンジ原料が凝固したら、更に加熱処理を経てサイズの小さい一方の該ダイス1を取り出し、該ダイス穴21内に設置空間211を形成させる。
(4)該ダイス穴21の設置空間211内に異なる色のスポンジ原料3を注入し、凝固させることにより異なる色を具有する棒状スポンジ4を一体成形する。
(5)異なる色を具有する該棒状スポンジ4を分割、裁断、研磨する。
(6)化粧用スポンジ41が完成。
【0013】
本発明におけるスポンジ41の別の製造方法であるが、小さいサイズのダイス1を大きいサイズのダイス2の穴21内に設置し、該大きいサイズのダイス2の穴21内にスポンジ原料3を注入する。該原料3が凝固したら小さなサイズの該ダイス1を該ダイス穴21内より取り出し、該ダイス穴21内に小さいサイズのダイス1の形状をした設置空間211を形成する。該設置空間211内には異なる色を具有するスポンジ原料3を注入し、該設置空間211内のスポンジ原料3が凝固したら、更に加熱処理を施し、異なる色を具有する棒状スポンジ4が形成される。最後は上述同様にして該棒状スポンジ4を裁断して個々のスポンジ41とする。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施例におけるサイズの小さなダイスにスポンジの原料を注入した様子を示す立体外観図である。
【図2】本発明の実施例におけるダイスとブロック状スポンジの立体分解図である。
【図3】本発明の実施例における大きいサイズのダイスにスポンジの原料を注入した様子を示す立体外観図である。
【図4】本発明の実施例におけるスポンジを裁断した様子を示す立体外観図である。
【図5】本発明におけるもう一つの製造方法(2)の実施例を示す立体分解図である。
【図6】本発明におけるもう一つの製造方法(2)の実施例を示す立体斜視図である。
【図7】本発明におけるもう一つの製造方法の実施例によるスポンジを裁断した様子を示す立体外観図である。
【図8】本発明における実施例であり、スポンジを裁断した様子を示す立体外観図である。
【図9】本発明における実施例であり、小さいサイズのダイスにおける立体分解図である。
【図10】本発明における実施例であり、大きなサイズのダイスにおける立体外観図である。
【図11】本発明におけるもう一つの実施例のスポンジの立体外観図である。
【図12】本発明におけるもう一つの製造方法(3)を示す立体分解図である。
【図13】本発明におけるもう一つの製造方法(3)を示す立体分解図である。
【図14】本発明におけるもう一つの製造方法によるスポンジの立体外観図である。
【符号の説明】
【0015】
1 ダイス
2 ダイス
21 ダイス穴
211 設置空間
3 スポンジ原料
31 ブロック状スポンジ
4 棒状スポンジ
41 スポンジ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の1から6の手順を含む化粧用スポンジの製造方法において、
1.サイズが異なる複数のダイスの内、サイズの小さい一方のダイスで予め棒状のスポンジを形成しておき、
2.該棒状のスポンジをもう一方の大きいサイズであるダイスのダイス穴内に設置し、
3.該サイズの大きなダイスの穴内に異なる色のスポンジ原料を注入し、
4.該ダイスの穴内のスポンジ原料を凝固させて該棒状スポンジと該スポンジ原料とを結合させ、更に加熱処理を経て異なる色を具有する棒状スポンジとして一体成形し、
5.該一体成形された異なる色を具有する棒状のスポンジを分割、切断し、
6.化粧用のスポンジとして提供する
手順を含むことを特徴とする化粧用スポンジの製造方法。
【請求項2】
前記複数のダイスとは、大小異なるサイズのものとし、並びに、形状においては異なる或いは等しい形状とすることを特徴とする請求項1記載の化粧用スポンジの製造方法。
【請求項3】
前記手順の1において、予め形成された棒状のスポンジは、先にスポンジ原料の注入されたダイスの穴に設置されるものとし、且つ異なる色及び形状のスポンジを形成するべく、該スポンジの原料は該棒状のスポンジとは異なる色のものとし、並びに該スポンジ原料とは一般に用いられているスポンジに相応した原料やラテックス等とすることを特徴とする請求項1記載の化粧用スポンジの製造方法。
【請求項4】
以下の1から6の手順を含む化粧用スポンジの製造方法において、
1.サイズの異なる複数のダイスの内、小さいサイズの一方のダイスをもう一方のダイスである大きいサイズのダイスの穴内に設置し、
2.該サイズの大きなダイスの穴内にスポンジ原料を注入し、
3.該ダイス穴内のスポンジ原料が凝固したら更に加熱処理を経て該ダイス穴内のサイズの小さいダイスを取り出し、該ダイス穴内に設置空間を形成し、
4.該ダイス穴内の設置空間内には、上述とは異なる色を具有するスポンジ原料を注入してから、該原料を凝固させることで棒状のスポンジを形成し、
5.多色を具有する該棒状のスポンジを分割、切断し、
6.化粧用のスポンジとして提供する
手順を含むことを特徴とする化粧用スポンジの製造方法。
【請求項5】
前記複数のダイスは、大小サイズが異なり、並びに形状においては異なるもの、或いは等しいものとすることを特徴とする請求項4記載の化粧用スポンジの製造方法。
【請求項1】
以下の1から6の手順を含む化粧用スポンジの製造方法において、
1.サイズが異なる複数のダイスの内、サイズの小さい一方のダイスで予め棒状のスポンジを形成しておき、
2.該棒状のスポンジをもう一方の大きいサイズであるダイスのダイス穴内に設置し、
3.該サイズの大きなダイスの穴内に異なる色のスポンジ原料を注入し、
4.該ダイスの穴内のスポンジ原料を凝固させて該棒状スポンジと該スポンジ原料とを結合させ、更に加熱処理を経て異なる色を具有する棒状スポンジとして一体成形し、
5.該一体成形された異なる色を具有する棒状のスポンジを分割、切断し、
6.化粧用のスポンジとして提供する
手順を含むことを特徴とする化粧用スポンジの製造方法。
【請求項2】
前記複数のダイスとは、大小異なるサイズのものとし、並びに、形状においては異なる或いは等しい形状とすることを特徴とする請求項1記載の化粧用スポンジの製造方法。
【請求項3】
前記手順の1において、予め形成された棒状のスポンジは、先にスポンジ原料の注入されたダイスの穴に設置されるものとし、且つ異なる色及び形状のスポンジを形成するべく、該スポンジの原料は該棒状のスポンジとは異なる色のものとし、並びに該スポンジ原料とは一般に用いられているスポンジに相応した原料やラテックス等とすることを特徴とする請求項1記載の化粧用スポンジの製造方法。
【請求項4】
以下の1から6の手順を含む化粧用スポンジの製造方法において、
1.サイズの異なる複数のダイスの内、小さいサイズの一方のダイスをもう一方のダイスである大きいサイズのダイスの穴内に設置し、
2.該サイズの大きなダイスの穴内にスポンジ原料を注入し、
3.該ダイス穴内のスポンジ原料が凝固したら更に加熱処理を経て該ダイス穴内のサイズの小さいダイスを取り出し、該ダイス穴内に設置空間を形成し、
4.該ダイス穴内の設置空間内には、上述とは異なる色を具有するスポンジ原料を注入してから、該原料を凝固させることで棒状のスポンジを形成し、
5.多色を具有する該棒状のスポンジを分割、切断し、
6.化粧用のスポンジとして提供する
手順を含むことを特徴とする化粧用スポンジの製造方法。
【請求項5】
前記複数のダイスは、大小サイズが異なり、並びに形状においては異なるもの、或いは等しいものとすることを特徴とする請求項4記載の化粧用スポンジの製造方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2006−103064(P2006−103064A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−290600(P2004−290600)
【出願日】平成16年10月1日(2004.10.1)
【出願人】(504370092)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年10月1日(2004.10.1)
【出願人】(504370092)
【Fターム(参考)】
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