説明

医用画像処理装置及び医用画像処理方法

【課題】過去に出力したフィルム画像データの情報を利用して、同じフォーマットの画像データを再出力することができる医用画像処理装置を提供する。
【解決手段】撮影装置によって取得した画像データから任意の画像データを選択し、選択した画像データ及びその付帯情報を用いて所定のレイアウトのフィルム画像データを生成するフィルム画像生成部と、フィルム画像データの印刷パラメータを設定するパラメータ入力部と、印刷パラメータ及びレイアウトの情報を記憶する記憶部と、フィルム画像データを印刷装置に出力するかフィルム出力部とを備え、フィルム画像生成部は、以前に出力されたフィルム画像を指定して再出力要求があったときに記憶部の情報を基に過去に出力されたフィルム画像と同じフォーマットのフィルム画像データを生成することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、X線CT装置、MRI装置、超音波診断装置等の医用装置で取得した医用画像データを処理してフィルムに出力したり、画像表示手段に表示する医用画像処理装置及び医用画像処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の医用画像診断においては、X線CT装置(X線コンピュータトモグラフィ装置)、MRI装置(磁気共鳴イメージング装置)、超音波診断装置等の医用装置を用いて被検体を撮影し、取得した画像データを処理してフィルムに出力したり、画像表示手段に表示して医師が診断、読影を行っている。
【0003】
例えば、画像データを処理してフィルムに出力する場合、撮影された複数の画像から任意の画像を選択して、所定のレイアウトで表示し、さらに輝度やコントラスト等の印刷パラメータを調整した上でフィルムに印刷して出力している。また、フィルムには画像だけでなく、患者情報、医師のコメント等の付帯情報を付して出力するようにしている。
【0004】
また、医用装置で取得した画像データや付帯情報等を含む医用データを医用サーバに保管する場合もある。この場合、医師は医用サーバにアクセスして所望の医用データを抽出し、読影装置によって画像を表示したり、読影装置に表示された画像データをフィルムに出力して診断を行うようにしている。
【0005】
ところで、従来の医用画像処理装置では、基本的に一度出力したフィルム情報は、再利用するという概念がない。つまり、フィルム画像データはフィルム出力時に一時的に作成されるものであり、出力後には不要なものとして削除されているのが一般的である。
【0006】
このため、フィルム出力後に、画像は変更せず付帯情報の一部(例えば患者氏名)だけを変更して、同一レイアウト、同一パラメータで再度フィルム画像データを出力したい場合には、以前のフィルム画像データが削除されているために、ユーザは再度、画像選択を行い、輝度調整等の印刷パラメータの設定を行って作成し直す必要があった。
【0007】
また、同一患者の病変部の経時変化を観察するために、同一部位の画像を時系列的に撮影し、同じレイアウト、同じ印刷パラメータで表示、又は印刷出力して比較したい場合に、以前に作成したフィルム画像データが削除されているため、ユーザは過去のフィルム画像データを参考にすることができないという不具合があった。
【0008】
医用画像データを表示する際のレイアウト選択に関して、特許文献1には、画面分割数と医用画像のコマ位置を指定する表示形態情報を用いて、任意のレイアウトで画面上に医用画像を表示する例が記載されている。
【0009】
また、特許文献2には、画像レイアウトの作業負担を軽減するために、任意の規則に従って所定数の画像を選定し、選定した画像を規則に従って仮想フィルム上にレイアウトし外部の印刷装置に出力する例が記載されている。
【0010】
しかしながら、特許文献1及び2は、フィルムのコマ割りを自動的にユーザへ提示するものであり、一度出力したフィルム情報(レイアウトや、画像輝度情報等)を再利用するという概念はない。
【特許文献1】特開2005−33463号公報
【特許文献2】特開2005−261559号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
従来の医用画像処理装置では、フィルム出力後に、フィルム出力の特定の情報だけを変更・修正して再出力したい場合に、ユーザは再度画像選択を行い、レイアウト設定や輝度設定等を行う必要があり、作業効率が悪いという問題点があった。また特許文献1,2の例では画像のレイアウト設定を支援するだけであるため、再出力したい場合には印刷パラメータ等の設定が再度必要であった。
【0012】
本発明は、上記事情に鑑みて成されたもので、過去に出力したフィルム画像データの情報を利用して、同一のレイアウト、同一の印刷パラメータで画像データを処理して再出力することができる医用画像処理装置及び医用画像処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の請求項1記載の医用画像処理装置は、フィルムに医用画像を印刷可能にした医用画像処理装置であって、撮影装置によって取得した画像データ及び付帯情報入力部から入力した付帯情報を記憶する第1の記憶部と、前記取得した画像データのうち任意の画像データを選択する選択手段と、前記選択した画像データ及びそれらに付帯する付帯情報を前記第1の記憶部から読み出して所定のレイアウトのフィルム画像データを生成するフィルム画像生成部と、前記フィルム画像データの印刷パラメータを設定するパラメータ入力部と、前記設定した印刷パラメータ及び前記レイアウトに関する情報を含むフィルム情報を記憶する第2の記憶部と、前記パラメータ入力部によって設定された印刷パラメータで前記フィルム画像データを印刷装置に出力するフィルム出力部と、過去に出力されたフィルム画像を指定してフィルム画像データの再出力要求を行う過去フィルム情報入力部とを具備し、前記フィルム画像生成部は、前記再出力要求があったときに前記指定されたフィルム画像に係るフィルム情報を前記第2の記憶部から読み出し、前記第1の記憶部から読み出した最新の付帯情報を利用して前記過去に出力されたフィルム画像と同じフォーマットのフィルム画像データを生成することを特徴とする。
【0014】
本発明の請求項10記載の医用画像処理装置は、撮影装置によって取得した画像データ及び付帯情報入力部から入力した付帯情報を記憶する第1の記憶部と、前記取得した画像データのうち任意の画像データを選択する選択手段と、前記選択した画像データ及びそれらに付帯する付帯情報を前記第1の記憶部から読み出して所定のレイアウトで送信画像データを生成し画質調整して出力する画質調整部と、前記送信画像データの画質及び前記レイアウトに関する情報を含む送信情報を記憶する第2の記憶部と、前記画質調整された送信画像データをサーバに送信する送信部と、過去に送信した送信画像を指定して送信画像データの再出力要求を行う入力部とを具備し、前記画質調整部は、前記再出力要求があったときに前記指定された送信画像に係る送信情報を前記第2の記憶部から読み出し、前記第1の記憶部から読み出した最新の付帯情報を利用して前記過去に送信された送信画像と同じフォーマットの送信画像データを生成することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の請求項15記載の医用画像処理方法は、フィルムに医用画像を印刷可能にした医用画像処理方法であって、撮影装置によって取得した画像データ及び付帯情報入力部から入力した付帯情報を第1の記憶部に記憶し、前記取得した画像データのうち任意の画像データを選択し、選択した画像データ及びそれらに付帯する付帯情報を前記第1の記憶部から読み出して所定のレイアウトでフィルム画像データを生成し、前記フィルム画像データの印刷パラメータを設定し、設定されたパラメータで前記フィルム画像データを印刷装置に出力し、前記設定した印刷パラメータ及び前記レイアウトに関する情報を含むフィルム情報を第2の記憶部に記憶し、過去に出力されたフィルム画像を指定してフィルム画像データの再出力要求を行い、前記再出力要求があったときに前記指定されたフィルム画像に係るフィルム情報を前記第2の記憶部から読み出し、前記第1の記憶部から読み出した最新の付帯情報を利用して前記過去に出力されたフィルム画像と同じフォーマットのフィルム画像データを生成することを特徴とする。
【0016】
また、本発明の請求項16記載の医用画像処理方法は、撮影装置によって取得した画像データ及び付帯情報入力部から入力した付帯情報を第1の記憶部に記憶し、前記取得した画像データのうち任意の画像データを選択し、選択した画像データ及びそれらに付帯する付帯情報を前記第1の記憶部から読み出して所定のレイアウトで送信画像データを生成し、生成した前記送信画像データを画質調整して出力し、前記画質調整された送信画像データをサーバに送信し、前記送信画像データの画質及び前記レイアウトに関する情報を含む送信情報を第2の記憶部に記憶し、過去に前記サーバに送信した送信画像を指定して送信画像データの再出力要求を行い、前記再出力要求があったときに前記指定された送信画像に係る送信情報を前記第2の記憶部から読み出し、前記第1の記憶部から読み出した最新の付帯情報を利用して前記過去に送信された送信画像と同じフォーマットの送信画像データを生成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、一度出力したフィルム画像データの情報を保持することにより、変更・修正等により再出力する際には同一パラメータにてスムーズに出力することができるため、ユーザの労力を削減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、この発明の一実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0019】
図1は本発明の医用画像処理装置の一実施形態を示すブロック図であり、医用画像をフィルムに印刷出力する場合の例を示す。
【0020】
図1において、10は医用装置であり、例えばX線装置、X線CT装置、MRI装置、超音波診断装置等で構成され、患者を撮影して画像データを取得する撮影装置100、入力部200、表示部300を有する。また医用装置10は、取得した画像データを処理してフィルムに出力可能な機能を持つ。
【0021】
医用装置10には、画像記憶部11、付帯情報記憶部12、情報管理部13、サムネイル画像生成部131、付帯情報入力部14が含まれている。
【0022】
画像記憶部11には、情報管理部13を介して撮影装置100で取得した画像データが記憶され、付帯情報記憶部12には、患者氏名、患者ID、性別、生年月日、撮影時のパラメータ等、画像データ以外の付帯情報が記憶される。情報管理部13は、患者の画像データ及び付帯情報の処理を取りまとめ、画像記憶部11及び付帯情報記憶部12に記憶し、また必要に応じて記憶した情報の読み出し等の制御を行う。
【0023】
また情報管理部13には、サムネイル画像生成部131が接続され、このサムネイル画像生成部131は、画像記憶部11に記憶された画像データを利用してサムネイル画像を生成する。サムネイル画像生成部131で生成したサムネイル画像は、画像記憶部11に記憶される。
【0024】
付帯情報入力部14は、患者の付帯情報の入力を受け付けるものである。ここではユーザ権限管理を踏まえた処理が行われ、権限を与えられたユーザ(医師等)のみが患者の付帯情報を入力することができる。したがって、権限のないユーザは患者の付帯情報の入力、変更ができない。付帯情報入力部から入力された付帯情報は、情報管理部13を介して付帯情報記憶部12に格納される。
【0025】
医用装置10には、さらに選択画面表示部15、フィルム画像生成部16、パラメータ入力部17、フィルム情報記憶部18が含まれている。
【0026】
選択画面表示部15は、表示部300を用いて情報管理部13で生成されたサムネイル画像を一覧表示し、フィルムへの出力を希望する画像をユーザに選択させるための選択画面を表示する。また、選択した画像をどのようなレイアウトで表示するかを選択するための選択画面を表示する。選択画面を利用した画像の選択、及びレイアウトの選択はユーザが入力部200を操作することによって行われる。
【0027】
選択画面表示部15による選択画面を利用して画像の選択とレイアウトの選択が行われると、フィルム画像生成部16は、情報管理部13を介して画像記憶部11及び付帯情報記憶部12から必要な画像データ及び付帯情報を取得し、選択した画像データを選択したレイアウトで処理し、フィルム画像データを生成する。この際、選択した各画像には識別番号(例えば連番)が付される。
【0028】
パラメータ入力部17は、レイアウトされた各画像の輝度やコントラスト、カラー濃度等の画質に関するパラメータを入力するものである。ここで入力されたパラメータはフィルム画像生成部16に送られ、実際のフィルム画像に反映される印刷パラメータとなる。
【0029】
フィルム情報記憶部18は、フィルム画像生成部16によって生成されたフィルム画像データの構成情報を記憶するもので、フィルムの識別情報と、フィルム出力用に使用した画像の番号、コマ割りのレイアウト情報、各画像の輝度やコントラスト等の印刷パラメータ、などのフィルム情報を記憶する。
【0030】
また、医用装置10には、プレビュー画面表示部19、フィルム出力部20、過去フィルム情報入力部21、を含んでいる。
【0031】
プレビュー画面表示部19は、表示部300を用いてフィルム画像生成部16によって生成されたフィルム画像データのプレビュー画面を表示するものである。ユーザがプレビュー画面を確認し、出力決定するとフィルム出力部20にフィルム画像データを送信する。フィルム出力部20は、フィルム画像データを外部の印刷装置22へ送信する。送信する画像データはフィルム画像生成部16によって生成されたものである。
【0032】
過去フィルム情報入力部21は、以前に出力されたフィルム画像データの取得要求(再出力要求)を行うもので、ユーザから再出力要求があると、フィルム画像生成部16を介してフィルム情報記憶部18から以前に出力したフィルム情報を呼び出す。以前に出力されたフィルム情報の呼び出しには、フィルムの識別情報が用いられる。
【0033】
ユーザが、過去フィルム情報入力部21を用いて、以前に出力された画像データの再出力要求を行うと、フィルム画像生成部16は、フィルム情報記憶部18に記憶された過去のフィルム情報を参照して以前に出力したフィルム画像データを生成し、プレビュー画面表示部19はプレビュー画面を表示する。これによりユーザは、画像選択や印刷パラメータの調整等をすることなく、以前に出力したフィルム画像と同じパラメータ、同じレイアウトで規定されるフォーマットのフィルム画像データを生成し、印刷することができる。
【0034】
尚、入力部200はキーボードやマウスを含み、付帯情報入力部14、パラメータ入力部17、過去フィルム情報入力部21でのデータの入力や、選択画面表示部15での画像選択、レイアウト選択、及びプレビュー画面の表示指示や、フィルム出力部20からのフィルム出力の決定等は、入力部200をユーザが操作することによって行われる。
【0035】
また、表示部300は、選択画面やプレビュー画面の表示を行うほか、付帯情報入力部14、パラメータ入力部17、過去フィルム情報入力部21を介して各種情報を入力する際の補助画面を表示する。
【0036】
次に図2のフローチャートを用いて、本発明の医用画像処理装置の動作を説明する。また図3〜図7は表示部300における各種の表示画面の一例を示したものであり、図2の流れの中で順次説明する。
【0037】
図2のステップS1は開始ステップである。次のステップS2において、ユーザは検査リストの中から例えば撮影済みの患者名を選択していずれかのリストを選択する。ステップS3では過去に出力したフィルムのリストを表示するか否かの判断を行う。通常は、ステップS4に移行してフィルムに出力する画像を選択するための一覧画面301が表示される。
【0038】
図3は或る検査で撮影された画像の一覧画面301を示している。この例では患者の検査項目を指定すると、その検査において撮影された画像一覧が表示されることを想定している。ステップS4では、図3の一覧画面301の中からフィルムに出力する画像の選択が行われ、任意の複数の画像が選択される。
【0039】
次のステップS5では、選択した複数の画像をどのようなレイアウトで表示するかの選択が行われる。このとき図4で示すようなレイアウト選択画面302が表示される。レイアウトの選択画面302を利用することで、ユーザはコマ割りに加えて、どの画像をどの場所に配置するかを決定することができる。
【0040】
レイアウト選択画面302の中から例えばレイアウト302nが選択されると、次のステップS6では、図5に示すようなプレビュー画面303を表示する。プレビュー画面303の右側の画面303aはレイアウト選択画面で選択したレイアウト(本例では3×4枚)で複数の画像を配置し、プレビュー画面303の左側の画面303bは複数の画像の中からいずれかを選択して拡大表示した画像を示している。
【0041】
図5のプレビュー画面303を利用することで、ユーザは各コマの画像を細かく調整することができる。ユーザは右側の画面303aからいずれかのコマを選択し、該当する画像を拡大表示してから、輝度調整やコントラスト調整を行い、注目箇所のマーキング(ROIの生成)、コメントの挿入、付帯情報の変更等を行うことができる。
【0042】
ステップS7では、選択した画像の輝度、コントラスト等の画質に関するパラメータ調整を行うか否か、あるいは付帯情報の変更等を行うかを判断し、ユーザがパラメータの調整や付帯情報の変更を行う場合は、ステップS6に戻り、図5の拡大画像303bを表示して、それぞれの画像毎にパラメータの調整を行う。あるいは付帯情報の作成や付帯情報の変更を行う。
【0043】
こうして、プレビュー画面に表示された構成でフィルム出力部20からフィルム画像のデータが出力可能となる。ステップS8においてユーザがフィルム出力を決定すると、外部印刷装置22にフィルム画像データが出力され、ステップS9でフィルムに印刷処理が行われる。
【0044】
一方、ユーザは上記の通常の方法とは別に、過去フィルムから該当するフィルムを選択することにより、以前に出力したフィルム画像を利用して、プレビュー画面を表示することができる。
【0045】
即ち、ステップS3において、ユーザが過去に出力したフィルムのリストを表示することを選択した場合は、ステップS10に移行する。ステップS10では過去にフィルム出力したリストを表示し、例えば図6で示すようなリストを表示する。図6は、過去に出力したフィルムの一覧画面304である。
【0046】
次のステップS11では、図6のリストから例えば該当する患者名を選択することで、該当患者の過去に出力したフィルムを選択することができる。ステップS12では、フィルム情報記憶部18から過去に出力したフィルムのフィルム情報を取得する。
【0047】
したがって選択した画像、レイアウト情報、付帯情報、及び画像ごとの画質のパラメータ等は過去に使用された情報を再利用することができる。ステップS12のあとはステップS6に移行し、プレビュー画面の表示が行われる。これにより、過去のフィルム情報を使用してプレビュー画面を表示することができる。
【0048】
そして、過去のフィルム画像データの一部、例えば付帯情報を変更したい場合や画質パラメータの調整を行う場合はステップS7からステップS6に戻って図5のプレビュー画面303を見ながら調整/変更を行うことができる。
【0049】
もし過去フィルムで使用された画像データが記憶部から削除されている場合には、その画像はプレビュー表示されず、表示可能な画像のみでフィルム情報を再度構成し直すことになる。
【0050】
図7は、過去のフィルムをそのまま使用してプレビュー表示し、付帯情報305の一部を変更した例を概略的に示したものである。図7において、(a)は過去に出力したフィルムを示し、(b)は、付帯情報305のみが自動的に変更されたフィルムを示す。(b)のフォーマットは過去のフィルムと同じままである。したがって、過去に出力したフィルムを再利用して一部のみを変更・修正することが容易にできる。
【0051】
尚、付帯情報については、付帯情報記憶部12に記憶された付帯情報が以前のフィルム出力時から更新されている場合、プレビュー表示したときに最新の付帯情報が取得されて自動的に表示される。
【実施例2】
【0052】
次に本発明の医用画像処理装置の第2の実施形態について説明する。
【0053】
同一患者の病変部の経時変化を見るには、同一部位の、過去の画像と最新の画像とを同じフォーマットで印刷し、両者を比較するのが有効であり、過去の画像と最新の画像とを比較することで病変部の変化を容易に確認することができる。
【0054】
第2の実施形態はこれを実現するもので、第1の実施形態と同様の構成で、過去フィルムのパラメータを最新の画像群に適用してフィルムを作成するものである。これは図8のフローチャートで実現することができる。
【0055】
図8のステップS21は開始ステップである。次のステップS22において、ユーザ(医師)は検査リストの中から撮影済みのリストを選択する。
【0056】
次のステップS23では過去フィルムで設定したレイアウトやパラメータを適用するか否かの判断を行う。過去フィルムの設定を適用しない場合はステップS24に移行し、フィルムに出力する画像を選択するための一覧画面が表示される。この一覧画面は図3に示した一覧画面301と同様である。ステップS24では一覧画面の中からフィルムに出力する画像の選択が行われ、複数の画像が選択される。
【0057】
次にステップS25に移行して、選択した複数の画像をどのようなレイアウトで表示するかの選択が行われる。ここでは図4で示すレイアウトの選択画面302が表示され、ユーザはコマ割りに加えて、どの画像をどの場所に配置するかを決定する。
【0058】
レイアウト選択後はステップS26に移行し、図5に示すようなプレビュー画面303が表示される。ステップS26からステップS27のループにより、ユーザは、図5のプレビュー画面303を利用して各コマの画像を細かく調整することができる。ユーザはいずれかのコマを選択し、該当する画像を拡大表示してから、輝度等のパラメータの調整や注目箇所のマーキング(ROIの生成)、コメントの挿入、付帯情報の変更等を行うことが可能となる。
【0059】
こうして、プレビュー画面に表示された構成でフィルム画像のデータがフィルム出力部20から出力可能となる。ステップS28においてユーザがフィルム出力を決定すると、外部印刷装置22にフィルム画像データが出力され、ステップS29でフィルムに印刷処理が行われる。
【0060】
一方、ステップS23において、ユーザが過去フィルムの設定を適用することを選択した場合は、ステップS30に移行する。ステップS30では過去にフィルム出力したリストを表示し、例えば図6で示すようなリストを表示する。次のステップS31では、図6のリストから例えば該当する患者名を選択することで、該当患者の過去に出力したフィルムを選択することができる。
【0061】
さらに次のステップS32では、撮影済みの画像の中から過去フィルムと同じ部位の画像を自動的に選択し、かつ過去フィルムと同じ設定を適用して、過去フィルムと同じレイアウト、同じパラメータ(輝度、コントラスト)でフィルム画像を生成する。このステップS32では過去フィルムの設定が自動的に反映される。
【0062】
尚、過去フィルムと同じ部位の画像を自動的に選択する方法は種々考えられるが、例えば過去のフィルム画像に、付帯情報として撮影部位のx軸,y軸,z軸の座標データを付加しておき、新たに患者の撮影を行ったあと、この座標データを基に同じ座標の撮影画像を自動的に選択するようにすれば良い。
【0063】
こうして過去フィルムと同一部位の画像を自動選択して過去フィルムと同じパラメータを適用してフィルム画像を生成し、ステップS26に移行し、プレビュー画面の表示が行われる。
【0064】
尚、新たに患者を撮影する場合は、過去に撮影したときの条件(例えばX線CT装置であれば管電流、管電圧など)と同じ条件で撮影する必要があり、過去の撮影時の条件をフィルム情報記憶部18に記憶しておき、新たな撮影時にはその条件を読み出して同じ条件で撮影すると良い。
【0065】
また図8のフローでは、ステップS32においてフィルムの全レイアウトを完全に決定する場合を述べたが、ユーザが、画像単位ごとに、過去のパラメータの適用を決定するようにしても良い。
【0066】
これにより、過去に出力したフィルムと新たに出力したフィルムにそれぞれ、同じレイアウト、同じパラメータで規定されるフォーマットでフィルム画像を印刷することができる。過去のフィルム出力と最新のフィルム出力を比較することで、該当部位の病状の進行状況あるいは治癒の状況を確認することが容易になる。
【実施例3】
【0067】
次に図9を参照して本発明の医用画像処理装置の第3の実施形態について説明する。
【0068】
第1,第2の実施形態では、過去のフィルム情報を利用して再度同じレイアウト、同じパラメータによるフィルム出力を得る例について述べたが、第3の実施形態では、フィルム印刷に限らず、医用サーバに画像処理したデータを送信し、ユーザがサーバにアクセスして画像処理したデータを利用できるようにしたものである。
【0069】
図9において、10は医用装置であり、患者を撮影して画像データを取得する撮影装置100、入力部200、表示部300を有する。また医用装置10は、取得した画像データを処理してサーバ40に送信可能な機能を持つ。
【0070】
医用装置10の、画像記憶部11、付帯情報記憶部12、情報管理部13、付帯情報入力部14、選択画面表示部15、及びプレビュー画面表示部19は図1と同様のものである。
【0071】
図9では、図1のフィルム画像生成部16に代えて画質調整部31を設け、フィルム情報記憶部18に代えて送信情報記憶部32を設け、過去フィルム情報入力部21に代えて過去送信情報入力部33を設け、フィルム出力部20に代えて送信部34を設けたものである。
【0072】
画像記憶部11には、画像データが記憶され、付帯情報記憶部12には、患者氏名、患者ID、性別、生年月日等、画像データ以外の付帯情報が記憶される。情報管理部13は、患者の画像データ及び付帯情報の処理を取りまとめ、画像記憶部11及び付帯情報記憶部12に記憶し、また必要に応じて記憶した情報の読み出しを行う。またサムネイル画像生成部131は、画像記憶部11に記憶された画像データを利用してサムネイル画像を生成する。
【0073】
付帯情報入力部14は、患者の付帯情報の入力を受け付けるものである。付帯情報入力部14から入力された付帯情報は、情報管理部13を介して付帯情報記憶部12に格納される。
【0074】
選択画面表示部15は、情報管理部13で生成されたサムネイル画像を一覧表示し、サーバ40への送信を希望する画像をユーザに選択させるための画像選択画面を表示する。また、選択した画像をどのようなレイアウトで表示するかを選択するためのレイアウト選択画面を表示する。
【0075】
選択画面表示部15によって画像の選択とレイアウトの選択が行われると、画質調整部31は、情報管理部13を介して必要な付帯情報、画像データを取得し、選択したレイアウトで選択した画像を処理し、送信画像データを生成する。この際、レイアウトされた各画像の輝度やコントラスト調整、カラー濃度等の画質調整が行われる。
【0076】
送信情報記憶部32は、画質調整部31によって調整された送信画像データの送信情報を記憶するもので、送信情報を識別する識別情報と、送信情報に含まれる各画像の番号、コマ割りのレイアウト情報、各画像の輝度やコントラスト情報などのパラメータを記憶する。
【0077】
プレビュー画面表示部19は、プレビュー画面を表示するもので、プレビュー画面は画質調整部31によって生成される。ユーザがプレビュー画面を確認し、送信決定すると送信部34は、送信に必要な情報を組み合わせて送信データを構成し、サーバ40に送信する。
【0078】
サーバ40にはネットワーク50を介して他のユーザの端末装置60が接続可能であり、この端末装置60に印刷装置70を接続することで、サーバ40に保存された情報を処理してフィルムに印刷出力することができる。
【0079】
過去送信情報入力部33は、以前に送信された送信画像データの再出力要求を行うもので、ユーザから再出力要求があると、画質調整部31を介して送信情報記憶部32から以前に送信した送信画像データの送信情報を呼び出す。以前に送信された情報の呼び出しには識別情報が用いられる。過去送信情報入力部33を用いることでユーザは画像選択やパラメータ調整をすることなく、以前に送信した送信画像データと同じフォーマットのプレビュー画面を表示することができる。
【0080】
尚、入力部200はキーボードやマウスを含み、付帯情報入力部14、過去送信情報入力部33でのデータの入力や、選択画面表示部15での画像選択、レイアウト選択、及びプレビュー画面表示部19によるプレビュー画面の表示指示を行う。また、送信部34からの情報送信の決定は、入力部200をユーザが操作することによって行われる。
【0081】
また、表示部300には、付帯情報入力部14、過去送信情報入力部33を介して各種情報を入力する際の補助画面を表示したり、あるいは選択画面表示部15やプレビュー画面表示部19の制御のもとに各種の画面を表示する。
【0082】
図9の例では、画像データおよび付帯情報をサーバ40に送信した後に、例えば付帯情報のみを変更したい場合、再度送信画像の選択を含めて画像処理をやり直す必要がなく、システムが自動的に以前に出力した送信情報を抽出して準備するため、変更箇所、たとえば付帯情報の一部だけを変更するだけで済む。変更処理後は、送信部34を介してサーバ40に送信することができ、変更処理した送信画像のデータは送信情報記憶部32に記憶される。
【0083】
また、サーバ40に対して、画像データ及び付帯情報を送信し、フィルム出力時にレイアウト情報を後から再送信して任意のレイアウトでフィルムを構成することも可能である。
【0084】
このように本発明によれば、一度出力または送信した情報に関する画像レイアウトや各画像の輝度などの印刷パラメータを保持し、再出力時に同一パラメータにてスムーズにプレビュー表示することができる。したがって、以前に出力または送信した情報の一部を変更、修正する際に、レイアウト情報やパラメータをそのまま再利用可能であるため、ユーザの労力を削減することができる。
【0085】
また、特許請求の範囲を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明に係る医用画像処理装置の一実施の形態を示すブロック図。
【図2】図1の医用画像処理装置の動作を説明するフローチャート。
【図3】本発明の動作説明に供する画像選択画面の一例を示す説明図。
【図4】本発明の動作説明に供するレイアウト選択画面の一例を示す説明図。
【図5】本発明の動作説明に供するプレビュー画面の一例を示す説明図。
【図6】本発明の動作説明に供するリスト表示画面の一例を示す説明図。
【図7】本発明の医用画像処理装置における過去フィルム情報を利用したプレビュー画面を説明する説明図。
【図8】本発明の医用画像処理装置の第2の実施形態の動作を説明するフローチャート。
【図9】本発明に係る医用画像処理装置の第3の実施形態を示すブロック図。
【符号の説明】
【0087】
10…医用装置
11…画像記憶部
12…付帯情報記憶部
13…情報管理部
131…サムネイル画像生成部
14…付帯情報入力部
15…選択画面表示部
16…フィルム画像生成部
17…パラメータ入力部
18…フィルム情報記憶部
19…プレビュー画面表示部
20…フィルム出力部
21…過去フィルム情報入力部
22,70…印刷装置
31…画質調整部
32…送信情報記憶部
33…過去送信情報入力部
34…送信部
40…サーバ
100…撮影装置
200…入力部
300…表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルムに医用画像を印刷可能にした医用画像処理装置であって、
撮影装置によって取得した画像データ及び付帯情報入力部から入力した付帯情報を記憶する第1の記憶部と、
前記取得した画像データのうち任意の画像データを選択する選択手段と、
前記選択した画像データ及びそれらに付帯する付帯情報を前記第1の記憶部から読み出して所定のレイアウトのフィルム画像データを生成するフィルム画像生成部と、
前記フィルム画像データの印刷パラメータを設定するパラメータ入力部と、
前記設定した印刷パラメータ及び前記レイアウトに関する情報を含むフィルム情報を記憶する第2の記憶部と、
前記パラメータ入力部によって設定された印刷パラメータで前記フィルム画像データを印刷装置に出力するフィルム出力部と、
過去に出力されたフィルム画像を指定してフィルム画像データの再出力要求を行う過去フィルム情報入力部と、を具備し、
前記フィルム画像生成部は、前記再出力要求があったときに前記指定されたフィルム画像に係るフィルム情報を前記第2の記憶部から読み出し、前記第1の記憶部から読み出した最新の付帯情報を利用して前記過去に出力されたフィルム画像と同じフォーマットのフィルム画像データを生成することを特徴とする医用画像処理装置。
【請求項2】
前記フォーマットは、少なくとも前記印刷パラメータ及び前記レイアウトによって規定されることを特徴とする請求項1記載の医用画像処理装置。
【請求項3】
前記パラメータ入力部は、前記フィルム画像データの画質調整のパラメータを設定可能であることを特徴とする請求項1記載の医用画像処理装置。
【請求項4】
前記画質調整のパラメータは、少なくとも前記フィルム画像データの輝度、コントラストに関するパラメータで成ることを特徴とする請求項3記載の医用画像処理装置。
【請求項5】
前記フィルム画像生成部で生成した前記フィルム画像データを用いてプレビュー画面を表示するプレビュー画面表示部をさらに備え、前記プレビュー画面を利用して前記印刷装置に出力する前記フィルム画像データの付帯情報を、前記付帯情報入力部を介して変更可能にしたことを特徴とする請求項1記載の医用画像処理装置。
【請求項6】
前記過去のフィルム画像と再出力されたフィルム画像は、前記第1の記憶部に記憶された同じ画像データを用いて構成し、前記再出力されたフィルム画像データの付帯情報を、前記付帯情報入力部を介して変更可能にしたことを特徴とする請求項1記載の医用画像処理装置。
【請求項7】
前記再出力されたフィルム画像は、前記過去のフィルム画像に対して、所定期間を経過した後に撮影した同じ患者の同じ部位の画像データを前記第1の記憶部から読み出し、前記過去フィルム画像と同じレイアウト及び同じパラメータで出力表示することを特徴とする請求項1記載の医用画像処理装置。
【請求項8】
前記選択手段は、前記第1の記憶部に記憶された画像データをもとに画像の一覧を表示部に表示して任意の画像を選択するとともに、前記表示部にレイアウト選択画面を表示して前記選択した画像の配置を選択可能にしたことを特徴とする請求項1記載の医用画像処理装置。
【請求項9】
前記過去フィルム情報入力部は、過去に出力されたフィルム画像のリストを表示部に表示して、前記リストに表示されたフィルム画像を指定することを特徴とする請求項1記載の医用画像処理装置。
【請求項10】
撮影装置によって取得した画像データ及び付帯情報入力部から入力した付帯情報を記憶する第1の記憶部と、
前記取得した画像データのうち任意の画像データを選択する選択手段と、
前記選択した画像データ及びそれらに付帯する付帯情報を前記第1の記憶部から読み出して所定のレイアウトで送信画像データを生成し画質調整して出力する画質調整部と、
前記送信画像データの画質及び前記レイアウトに関する情報を含む送信情報を記憶する第2の記憶部と、
前記画質調整された送信画像データをサーバに送信する送信部と、
過去に送信した送信画像を指定して送信画像データの再出力要求を行う入力部と、を具備し、
前記画質調整部は、前記再出力要求があったときに前記指定された送信画像に係る送信情報を前記第2の記憶部から読み出し、前記第1の記憶部から読み出した最新の付帯情報を利用して前記過去に送信された送信画像と同じフォーマットの送信画像データを生成することを特徴とする医用画像処理装置。
【請求項11】
前記フォーマットは、少なくとも前記調整された画質及び前記レイアウトによって規定されることを特徴とする請求項10記載の医用画像処理装置。
【請求項12】
前記画質調整部は、少なくとも前記送信画像データの輝度、コントラストを調整可能であることを特徴とする請求項10記載の医用画像処理装置。
【請求項13】
前記画質調整部で生成した前記送信画像データを用いてプレビュー画面を表示するプレビュー画面表示部をさらに備え、前記プレビュー画面を利用して前記サーバに送信する送信画像データの付帯情報を、前記付帯情報入力部を介して変更可能にしたことを特徴とする請求項10記載の医用画像処理装置。
【請求項14】
前記選択手段は、前記第1の記憶部に記憶された画像データをもとに画像の一覧を表示部に表示して任意の画像を選択するとともに、前記表示部にレイアウト選択画面を表示して前記選択した画像の配置を選択可能にしたことを特徴とする請求項10記載の医用画像処理装置。
【請求項15】
フィルムに医用画像を印刷可能にした医用画像処理方法であって、
撮影装置によって取得した画像データ及び付帯情報入力部から入力した付帯情報を第1の記憶部に記憶し、
前記取得した画像データのうち任意の画像データを選択し、選択した画像データ及びそれらに付帯する付帯情報を前記第1の記憶部から読み出して所定のレイアウトでフィルム画像データを生成し、
前記フィルム画像データの印刷パラメータを設定し、設定されたパラメータで前記フィルム画像データを印刷装置に出力し、
前記設定した印刷パラメータ及び前記レイアウトに関する情報を含むフィルム情報を第2の記憶部に記憶し、
過去に出力されたフィルム画像を指定してフィルム画像データの再出力要求を行い、
前記再出力要求があったときに前記指定されたフィルム画像に係るフィルム情報を前記第2の記憶部から読み出し、前記第1の記憶部から読み出した最新の付帯情報を利用して前記過去に出力されたフィルム画像と同じフォーマットのフィルム画像データを生成することを特徴とする医用画像処理方法。
【請求項16】
撮影装置によって取得した画像データ及び付帯情報入力部から入力した付帯情報を第1の記憶部に記憶し、
前記取得した画像データのうち任意の画像データを選択し、選択した画像データ及びそれらに付帯する付帯情報を前記第1の記憶部から読み出して所定のレイアウトで送信画像データを生成し、
生成した前記送信画像データを画質調整して出力し、
前記画質調整された送信画像データをサーバに送信し、
前記送信画像データの画質及び前記レイアウトに関する情報を含む送信情報を第2の記憶部に記憶し、
過去に前記サーバに送信した送信画像を指定して送信画像データの再出力要求を行い、
前記再出力要求があったときに前記指定された送信画像に係る送信情報を前記第2の記憶部から読み出し、前記第1の記憶部から読み出した最新の付帯情報を利用して前記過去に送信された送信画像と同じフォーマットの送信画像データを生成することを特徴とする医用画像処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−43435(P2008−43435A)
【公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−220137(P2006−220137)
【出願日】平成18年8月11日(2006.8.11)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】