説明

半導体装置およびその製造方法

【課題】導通状態での抵抗値のばらつきを抑制することが可能な縦型MOSトランジスタ構造のアンチヒューズを提供する。
【解決手段】半導体基板1の活性領域T内に形成された第1ピラー1aと、活性領域Tを区画する素子分離領域2内にあって、第1ピラー1aに隣接して形成され、第1ピラー1aの側面の一部に接する絶縁体からなるヒューズ用絶縁凸部2aと、第1ピラー1aの側面のうち、ヒューズ用絶縁凸部2aに接しない部分を覆うヒューズ絶縁膜9と、第1ピラー1a及びヒューズ用絶縁凸部2aを取り囲むヒューズ電極10と、を具備することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体製品では、製造工程での不具合に起因した動作不良の救済や、回路機能の切り替え等の目的で、製造の最終工程において回路結線情報を変更し、所望の回路動作を起こすことが一般的に行われている。
このような回路結線変更の実施手段の一つとして、あらかじめ半導体製品内にヒューズ(Fuse)を設けておき、外部から特定の信号を入力することでヒューズの導通状態を変更し、所望の回路動作を起こすことが行われる。その際に用いられるヒューズは、アンチヒューズ(または、電気ヒューズとも呼ばれる)として知られていて、初期状態で非導通状態となっており、外部からの信号入力に応答して導通状態に変えることが可能となっている。
MOS型トランジスタを備えた半導体装置においてアンチヒューズを形成する場合、MOS型トランジスタと概略同じ構造のヒューズ素子を形成し、絶縁膜の破壊の有無により導通状態を変更する技術が知られている(特許文献1)。
また、近年のトランジスタの微細化の進展に伴い、従来のプレーナ型MOSトランジスタに代えて、トランジスタを3次元的に形成した縦型MOSトランジスタを用いた半導体装置の開発が進められている(特許文献2)。
【0003】
縦型MOSトランジスタを備えた半導体装置においても、従来のプレーナ型MOSトランジスタの場合と同様にして、縦型MOSトランジスタと概略同じ構造の素子をアンチヒューズとして用いることが考えられている。
本発明者らは、縦型MOSトランジスタと概略同形状の素子をアンチヒューズとして用いることを検討した結果、以下の問題点のあることを見出した。
【0004】
まず、縦型MOSトランジスタを用いて形成したアンチヒューズの構成について説明する。縦型MOSトランジスタは、例えば特許文献2に記載されている方法で形成することができる。
【0005】
図15は縦型MOSトランジスタ構造を用いて形成した従来のアンチヒューズの平面図である。図15におけるB−B’断面を図16に示す。
活性領域T内にトランジスタが配置されている。
P型のシリコンからなる半導体基板101上には、素子分離領域102となる埋め込み絶縁体が設けられており、活性領域Tは素子分離領域102によって区画されている。
活性領域Tには、縦型MOSトランジスタと同等の構造を有するヒューズ素子Fが配置されている。
ヒューズ素子Fにおいて、半導体基板101表面をエッチングして形成した第2ピラー(半導体の立体柱)101cはヒューズ素子の電極として機能する。
【0006】
第2ピラー101cの下端部にはN型の第1不純物拡散領域108a及び第2不純物拡散領域108bが形成されている。
第2ピラー101cの上部には、N型の第4不純物拡散領域117が形成されている。
第2ピラー101cの側面には、ヒューズ素子のもう一方の電極となるヒューズ電極110が、ヒューズ絶縁膜109を介して、第2ピラー101cの外周を囲むように設けられている。
第2ピラー101cの周囲の半導体基板101の表面には絶縁膜107が形成されており、絶縁膜107によって第1不純物拡散領域108a及び第2不純物拡散領域108bとヒューズ電極110の底部とが電気的に絶縁されている。
【0007】
また、ヒューズ電極110を覆うように、第1層間絶縁膜111と第2層間絶縁膜112が設けられている。
【0008】
第2ピラー101cの上部に位置する第4不純物拡散領域117は、第3コンタクトプラグ119および第4コンタクトプラグ120を介して配線121に接続されている。
第3コンタクトプラグ119とヒューズ電極110とは、サイドウォール窒化シリコン膜118によって絶縁されている。なお、サイドウォール窒化シリコン膜118の底部と第2ピラー101cの上面との間には、酸化シリコン絶縁膜103aが設けられている。
第2ピラー101cの下部に位置する第1不純物拡散領域108aは、第1コンタクトプラグ113を介して配線115に接続されている。
【0009】
ここで、設計ルールが50nm以降の微細化された半導体装置を形成する場合、第2ピラー101cの外周に設けられたヒューズ電極110は、薄膜(膜厚10〜30nm程度)となる。このため、第4コンタクトプラグ120や配線121に短絡しないようにして、ヒューズ電極110用の引き出し配線を接続するためのコンタクトプラグを第2ピラー101cの近くに配置することが困難である。そこで、例えば特許文献2に開示されているように、第2ピラー101cに隣接する、第1ピラー101aを形成する。
【0010】
第1ピラー101aは、第2ピラー101cに隣接して活性領域T内に設けられている。第1ピラー101aは、半導体基板101をエッチングすることで第2ピラー101cと同時に形成される。第1ピラー101aは所定の方向(図15では左右方向)に延在する島状のパターンとなっている。
【0011】
第1ピラー101aの上面は、酸化シリコン絶縁膜103aを介して、窒化シリコンからなるマスク窒化膜103bで覆われている。
【0012】
第1ピラー101aの側面を囲むようにヒューズ電極110が設けられている。
第1ピラー101aと第2ピラー101cの間隔を調整することにより、図16に示したように、第1ピラー101aと第2ピラー101cとの隣接スペース部をヒューズ電極110で充填可能となっている。
また、ヒューズ電極110は第1ピラー101aの側面を囲むように形成されており、第2ピラー101cと反対側の端部において、第2コンタクトプラグ114に接続されている。ヒューズ電極110は第2コンタクトプラグ114を介して配線116に接続している。
また、第1ピラー101aの反対側の底部に隣接するように、第3不純物拡散領域101cが形成されている。
第2ピラー101cの周囲と同様に、第1ピラー101aの周囲の半導体基板101の表面には絶縁膜107が形成されており、絶縁膜107によって第3不純物拡散領域108cとヒューズ電極110の底部とが電気的に絶縁されている。
【0013】
素子分離領域102は第1不純物拡散領域108a、第2不純物拡散領域108b及び第3不純物拡散領域108cよりも深く形成されており、素子分離領域102を挟んで隣接する活性領域Tとは別の活性領域の不純物拡散領域同士が導通しないようになっている。
【0014】
半導体基板101および、第1不純物拡散領域108a、第2不純物拡散領域108b、第3不純物拡散領域108c及び第4不純物拡散領域117を所定の電位(例えば接地電位)に固定した状態で、配線116を介してヒューズ電極110に高電圧を印加することで、第2ピラー101cの側面に設けられたヒューズ絶縁膜109を破壊し、導通状態を変更することが可能となる。これによりアンチヒューズとして機能する。
【0015】
図17に第2ピラー101c近傍の拡大断面模式図を示す。
アンチヒューズの導通時状態変更に際して、半導体基板101とヒューズ電極110間に高電圧を印加した場合には、ヒューズ絶縁膜109を介して第1ピラー101a、第2101cと対向している場所のすべてに高電圧がかかることになる。このため、ヒューズ絶縁膜109の破壊箇所としてR1、R2、R3等の複数の経路が想定される。
さらに、サイドウォール窒化シリコン膜118の膜厚や成膜状態によっては、サイドウォール窒化シリコン膜118を介した経路R4で、ヒューズ電極110と第3コンタクトプラグ119間の短絡が生じることもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】特開2009−290189号公報
【特許文献2】特開2008−300623号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
このように、縦型MOSトランジスタ構造をそのまま用いてアンチヒューズを形成すると、絶縁膜の破壊経路が多数あり、電極短絡状態(導通状態)での抵抗値がばらつきやすいと言う問題がある。アンチヒューズ導通状態での抵抗値のばらつきは、回路動作に際してアンチヒューズの導通状態の誤判定の要因となるため、所定の回路動作に支障が起きる原因となる。このため、縦型MOSトランジスタ構造のアンチヒューズを搭載した半導体装置の信頼性が低下するといった問題がある。
【0018】
また、ピラー101c上部に不純物拡散領域117が形成されているため、不純物拡散領域117とヒューズ電極110との間における絶縁膜破壊の懸念があり、破壊電圧や破壊後の接続抵抗が不安定になるといった問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
半導体基板の活性領域内に形成された第1ピラーと、前記活性領域を区画する素子分離領域内にあって、前記第1ピラーに隣接して形成され、前記第1ピラーの側面の一部に接する埋込み絶縁体からなるヒューズ用絶縁凸部と、前記第1ピラーの側面のうち、前記ヒューズ用絶縁凸部に接しない部分を覆うヒューズ絶縁膜と、前記第1ピラー及び前記ヒューズ用絶縁凸部を取り囲むヒューズ電極と、を具備してなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
上記の構成によれば、アンチヒューズの導通状態での抵抗値のばらつきを抑制し、安定した動作を起こすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の第一の実施形態である半導体装置の平面レイアウトを示す平面模式図である。
【図2】図1中に示す線分A−A’による半導体装置の断面模式図である。
【図3】本発明の第一の実施形態である半導体装置の製造工程を説明するための断面模式図である。
【図4】本発明の第一の実施形態である半導体装置の製造工程を説明するための断面模式図である。
【図5】本発明の第一の実施形態である半導体装置の製造工程を説明するための断面模式図である。
【図6】本発明の第一の実施形態である半導体装置の製造工程を説明するための断面模式図である。
【図7】本発明の第一の実施形態である半導体装置の製造工程を説明するための断面模式図である。
【図8】本発明の第一の実施形態である半導体装置の製造工程を説明するための断面模式図である。
【図9】本発明の第一の実施形態である半導体装置の第1ピラー近傍の拡大断面模式図である。
【図10】本発明の第一の実施形態である半導体装置の平面レイアウトを示す平面模式図である。
【図11】本発明の第二の実施形態である半導体装置の断面模式図である。
【図12】本発明の第二の実施形態である半導体装置の製造工程を説明するための断面模式図である。
【図13】本発明の第二の実施形態である半導体装置の製造工程を説明するための断面模式図である。
【図14】本発明の第二の実施形態である半導体装置の製造工程を説明するための断面模式図である。
【図15】従来の半導体装置の平面レイアウトを示す平面模式図である。
【図16】図12中に示す線分B−B’による半導体装置の断面模式図である。
【図17】図12中に示す第2ピラー近傍の拡大断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の半導体装置およびその製造方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴を分かりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
【0023】
(第一の実施形態)
まず、図1および図2に示す、本発明の第一の実施形態である半導体装置の構造について説明する。
なお、図1は半導体装置の平面模式図である。また、図2は、図1に示す線分A−A’による断面模式図である。ただし、図1においては、この半導体装置の特徴部分を見易くするために、一部の構成を省略して示している。
【0024】
本実施形態である半導体装置は、図1および図2に示すように、アンチヒューズとして機能させるものであり、半導体基板1の活性領域T内に形成された第1ピラー1aと、活性領域Tを区画する素子分離領域2内にあって、第1ピラー1aに隣接して形成され、第1ピラー1aの側面の一部に接する埋込み絶縁体からなるヒューズ用絶縁凸部2aと、第1ピラー1aの側面のうち、ヒューズ用絶縁凸部2aに接しない部分を覆うヒューズ絶縁膜9と、第1ピラー1a及びヒューズ用絶縁凸部2aを取り囲むヒューズ電極10と、を備えている。
【0025】
P型のシリコンからなる半導体基板1上には、素子分離領域2となる埋め込み絶縁体が設けられている。この素子分離領域2によって活性領域Tが区画されている。
また、素子分離領域2内には素子分離領域2の底面まで貫通しないように第2の溝6が形成されている。この第2の溝6によって区画された埋込み絶縁体からなるヒューズ用絶縁凸部2aが形成されており、活性領域Tとの境界部分で、後述の第1ピラー1aの側面に接触している。
【0026】
活性領域T内には第1ピラー1aが形成されており、ヒューズ用絶縁凸部2aに接触している。第1ピラー1aは、活性領域T内の半導体基板1をエッチングして形成された柱状の半導体層(シリコン層)である。第1ピラー1aの幅(図1で上下方向の幅)は、例えば50〜100nm程度に形成される。なお、第1ピラー1aはアンチヒューズの一方の電極として機能する。
また、ヒューズ用絶縁凸部2aと第1ピラー1aとが一体化されてヒューズ電極引出し基部Hが構成されている。このヒューズ電極引出し基部Hは所定の方向(図1では左右方向)に延在する島状のパターンとなっている。また、本発明では、先に従来技術で説明した第2ピラー101cは存在せず、ヒューズ電極引き出し基部Hの一部である第1ピラー1aのヒューズ絶縁凸部2aと接していない側面が、アンチヒューズの導通状態を変更するために使用するヒューズ電極の引き出し部分となっている。
【0027】
また、第1ピラー1aの第1ピラー側面1bのうち、ヒューズ用絶縁凸部2a側の非ヒューズ領域1bはヒューズ用絶縁凸部2aと接している。また、第1ピラー側面1bのうち、ヒューズ用絶縁凸部2aと接していないヒューズ領域1bにはヒューズ絶縁膜9が形成されている。
また、第1ピラー1aのヒューズ領域に該当する側面1bは、活性領域T内に設けた第1の溝5によって区画されるように形成されている。第1の溝5は素子分離領域2よりも浅く形成されるよう設計されている。
【0028】
また、第1ピラー1aの周りの半導体基板1の表面であって、かつ、第1の溝5の底部に相当する箇所に第1ピラー1aに隣接してN型の不純物拡散領域8が形成されている。
また、素子分離領域2は不純物拡散領域8よりも深く形成されており、素子分離領域2を挟んで隣接する活性領域Tとは別の活性領域の不純物拡散領域同士が導通しないようになっている。
【0029】
ヒューズ電極引出し基部Hの側面を囲むように、第1の溝5および第2の溝6のそれぞれの内側面にヒューズ電極10が設けられている。より具体的には、ヒューズ電極10は活性領域T内において、ヒューズ絶縁膜9に重ねられて形成されている。つまり、ヒューズの一方の電極となる第1ピラー1aとヒューズ電極10とが、ヒューズ絶縁膜9を挟んで、ヒューズ用絶縁凸部2aにより覆われてないヒューズ領域1bにおいて対向している。
また、ヒューズ電極10の一部が、素子分離領域2内に設けられた第2の溝6の側面に沿って延在している。
【0030】
活性領域T内において、第1ピラー1aに隣接して形成された不純物拡散領域8の上面に相当する半導体基板1の表面に絶縁膜7が形成されている。この絶縁膜7の上にヒューズ電極10が形成されているため、不純物拡散領域8とヒューズ電極10の底部とが電気的に絶縁されている。
【0031】
絶縁膜7の上には酸化シリコン等からなる第一層間絶縁膜11が積層されている。また、第一層間絶縁膜11は、素子分離領域2に設けられた第2の溝6内にも充填されている。この第一層間絶縁膜11により第1の溝5および第2の溝6のそれぞれの内側面に形成されたヒューズ電極10が覆われている。
【0032】
第1ピラー1aおよび素子分離領域2の上面には酸化シリコン絶縁膜3aが成膜されている。また、酸化シリコン絶縁膜3aの上には窒化シリコン等であるマスク窒化膜3bが形成されている。マスク窒化膜3bの膜厚は、第一層間絶縁膜11の上面と概略同一面となるよう設計されている。
【0033】
第一層間絶縁膜11およびマスク窒化膜3bの上面には、第二層間絶縁膜12が成膜されている。
【0034】
不純物拡散領域8と接続するように第1コンタクトプラグ13が形成されている。第1コンタクトプラグ13は、第一層間絶縁膜11および第二層間絶縁膜12を貫通するように設けられている。また、第1コンタクトプラグ13の上面は、第二層間絶縁膜12の上面と概略同一面となるよう設計されている。
また、第二層間絶縁膜12の上であって、第1コンタクトプラグ13の上面と接続する配線15が形成されている。この配線15は、不純物拡散領域8に電位を与える供給源として機能する。
【0035】
ヒューズ用絶縁凸部2aの上に第2コンタクトプラグ14が形成されている。第2コンタクトプラグ14は、素子分離領域2の底面の深さに達しないよう設けられている。また、第2コンタクトプラグ14の上面は、第1コンタクトプラグ13の上面と同様に、第二層間絶縁膜12の上面と概略同一面となるよう設計されている。なお、第2コンタクトプラグ14は第2の溝6の近傍において、ヒューズ電極10に接続するように配置されている。
また、第二層間絶縁膜12の上であって、第2コンタクトプラグ14の上面と接続する配線16が形成されている。
【0036】
ここで、本実施形態の半導体装置における絶縁膜破壊に至るまでの電流経路について説明する。
まず、配線15および配線16に電圧を印加する。
この際に、半導体基板1にも所定の電圧を印加する。具体的には、配線15および半導体基板1に接地電位(0V)を印加し、配線16に正電圧を印加する。
配線15に印加した電圧は、第1コンタクトプラグ13を介して不純物拡散領域8に印加され、不純物拡散領域8と半導体基板の電位が固定される。
一方、配線16に印加した電圧は、第2コンタクトプラグ14を介して、ヒューズ電極10に印加される。
そうすると、第1ピラー1aとヒューズ電極が対向しているヒューズ領域1bにおいて、ヒューズ絶縁膜9の破壊が起こるとともに、第1ピラー1aとヒューズ電極10とが導通する。
【0037】
次に、本発明の実施形態である半導体装置の製造方法について説明する。
本発明の実施形態である半導体装置の製造方法は、活性領域T内の半導体基板1及び活性領域Tを区画する素子分離領域2となる埋込み絶縁体をエッチングすることにより、活性領域T内に立設する第1ピラー1aと、素子分離領域2内に設けられ、かつ、第1ピラー1aの側面の一部に接する埋込み絶縁体からなるヒューズ用絶縁凸部2aとを形成する第一の工程と、第1ピラー1a側面のうち、ヒューズ用絶縁凸部2aに接しない部分を覆うヒューズ絶縁膜9を形成する第二の工程と、第1ピラー1a及びヒューズ絶縁凸部2aの外周を取り囲むヒューズ電極10を形成する第三の工程と、に概略構成される。
なお、図3〜図10は、本発明の実施形態である半導体装置の製造方法の一例を説明する工程図であって、これらの工程を経て、図1および図2に示す半導体装置を製造する。
【0038】
まず、第一の工程について説明する。
まず、図3に示すように、加工前の半導体基板1を用意し、フォトリソグラフィとドライエッチングによって、半導体基板1上の素子分離領域2の形成領域に溝パターン(トレンチ)を設ける。
次に埋込み絶縁体を溝パターンに充填し、半導体基板1上の埋込み絶縁体をCMP(Chemical mechanical polishing)によって除去し、溝パターン内に埋込み絶縁体を残留させる。このようにして素子分離領域2を形成する。埋込み絶縁体としては、酸化シリコン(SiO)を用いるとよい。
本例では、半導体基板1として、P型のシリコン基板を用いた。
なお、図3は、本工程における半導体装置の断面模式図である。
【0039】
次に、図4に示すように、CVD法を用いて、半導体基板1および素子分離領域2の上面を覆うように、酸化シリコン絶縁膜3aと、窒化シリコン(Si)であるマスク窒化膜3bを形成する。
本例では、酸化シリコン絶縁膜3aおよびマスク窒化膜3bの膜厚をそれぞれ10nm、120nm程度とした。本明細書においては、酸化シリコン絶縁膜3aおよびマスク窒化膜3bとからなる積層膜をハードマスク3と呼ぶこととする。
なお、図4は、本工程における半導体装置の断面模式図である。
【0040】
次に、図5に示すように、フォトリソグラフィとドライエッチングを用いて、ハードマスク3を第1ピラー1aおよびヒューズ用絶縁凸部2aが一体化して構成されるヒューズ電極引き出し基部Hの形状にパターニングする。ヒューズ電極引き出し基部Hは所定の方向(図5では左右方向)に延在する島状の形状である。
続いて、パターニングしたハードマスク3を用いて、半導体基板1および素子分離領域2のドライエッチングを行う。ドライエッチングに際しては、半導体基板1のシリコンエッチングと、素子分離領域2の酸化シリコンエッチングを別のステップで実施してもよい。
これにより、図5に示すように、活性領域T内には、第1ピラー1aが形成されるとともに第1ピラー1aの外周を覆うように第1の溝5が形成される。なお、第1の溝5の底部は、素子分離領域2の底部深さに達しないようエッチング量を制御する。
また、素子分離領域2内にはヒューズ用絶縁凸部2aが形成されるとともにヒューズ用絶縁凸部2aの外周を覆うように第2の溝6が形成される。なお、第2の溝6の底部にはトレンチ内を充填した埋込み絶縁体が残存するようにエッチング量を制御する。
【0041】
次に、図5に示すように、第1の溝5および第2の溝6それぞれの内側面に酸化ストッパ膜22を形成する。この酸化ストッパ膜22は、CVD法を用いて、第1の溝5および第2の溝6が完全に埋め込まれない厚み(本例では、20nm程度)で、第1の溝5および第2の溝6の各内側面に窒化シリコン膜を成膜した後、この窒化シリコン膜を異方性エッチングし、第1の溝5および第2の溝6それぞれの内側面のみに窒化シリコン膜を残すことで形成する。
また、このとき、活性領域T内における第1の溝5の底部では、半導体基板1の表面(シリコン面)が露出した状態となる。
なお、図5は、本工程における半導体装置の断面模式図である。
【0042】
次に、図6に示すように、半導体基板1表面の露出部分となっている第1の溝5の底面に、熱酸化法によって酸化シリコンである絶縁膜7を形成する。このとき第1ピラー1aの側面で、ヒューズ用絶縁凸部2aと接していないヒューズ領域1bは酸化ストッパ膜22が形成されているため、酸化はされない。さらに、第1ピラー1aの上面はハードマスク3が形成されているため、酸化されない。なお、絶縁膜7の膜厚は30〜50nm程度とすることが好ましい。
【0043】
次に、イオン注入法を用いて、第1の溝部5の底面に相当する半導体基板1表面にヒ素(As)等のN型不純物を拡散させた不純物拡散領域8を形成する。不純物拡散領域8は、後続の製造工程中に加えられる熱によって拡散し、第1の溝部5の底面から第1ピラー1a側に広がりを有するように形成される。このイオン注入の実施直後に、窒素雰囲気でのアニール処理を実施してもよい。
不純物拡散領域8の不純物濃度は、第1ピラー1a側に最終的に拡散される部分の不純物濃度が、デバイス上必要とされる拡散層抵抗を満足できるように設定され、そのような不純物濃度となるようにイオン注入のドーズ量が設定される。また、不純物をイオン注入する際は、素子分離領域2下の半導体基板1に不純物が導入されないように、注入エネルギー、素子分離領域2の形成領域の深さおよび第1の溝5の深さを設定しなければならない。また、第1の溝部5は素子分離領域2の形成領域の溝深さよりも浅く形成して、活性領域Tと隣接して配置する別の素子と不純物拡散領域8を介して短絡しないようにする。
なお、本例では、注入エネルギーを5KeV、ドーズ量を1x1015 〜5x1015 atoms/cmとした。
【0044】
次に、熱リン酸を用いた湿式エッチングによって、第1の溝5および第2の溝6のそれぞれの内側面に形成した酸化ストッパ膜22を除去する。このときマスク窒化膜3bも同時にエッチングされるため、湿式エッチング後にマスク窒化膜3bが残存するように湿式エッチングの時間を調節する。
引き続き、第1ピラー1aの側面に形成されている自然酸化膜を、希フッ酸(HF)を用いた湿式エッチングによって除去して、半導体基板1の清浄なシリコン面を露出させる。このとき、絶縁膜7も同時にエッチングされるため、湿式エッチング後に絶縁膜7が残存するように湿式エッチングの時間を調節する。
なお、図6は、本工程における半導体装置の断面模式図である。
【0045】
次に、第二の工程について説明する。
図7に示すように、半導体基板1が露出したヒューズ領域1bを熱酸化法により酸化することによって、ヒューズ領域1bに酸化シリコンからなるヒューズ絶縁膜9を形成する。このとき、ヒューズ絶縁膜9の膜厚は4〜6nm程度とすることが好ましい。
【0046】
次に、第三の工程について説明する。
次に、図7に示すように、ハードマスク3、第1の溝5および第2の溝6の表面に、不純物を含有したポリシリコンをCVD法によって20nm程度の膜厚で成膜した後、異方性エッチングを行う。これにより、第1の溝5および第2の溝6の底部に成膜されていたポリシリコンを除去し、第1の溝5および第2の溝6のそれぞれの内側面部にポリシリコンを分離させることによりヒューズ電極10を形成する。つまり、ヒューズ電極引き出し基部Hの側面にヒューズ電極10を形成させることとなる。
ここで、第1の溝5および第2の溝6の幅を、あらかじめヒューズ電極10の膜厚の2倍以上となるように設定し、第1の溝5および第2の溝6内がヒューズ電極10によって完全に埋め込まれることのないようにする。また、素子分離領域2の側面にもポリシリコンが残ることとなるが、このポリシリコンはヒューズ電極として機能するものではない。
ヒューズ電極10の材料としては、タングステン(W)等の金属膜や、ポリシリコンと金属膜の積層体を用いてもよい。
なお、図7は、本工程における半導体装置の断面模式図である。
【0047】
次に、図8に示すように、CVD法により酸化シリコンを第1の溝5および第2の溝6に埋め込むのに十分な厚みで成膜した後に、成膜した酸化シリコン面をCMPにより研磨しながら、ストッパとなるマスク窒化膜3bの表面が露出するまで平坦化を行う。これにより、第1の溝5および第2の溝6には、酸化シリコンからなる第1層間絶縁膜11が成膜される。
その後、第1層間絶縁膜11およびマスク窒化膜3b上に、CVD法により酸化シリコンからなる第2層間絶縁膜12を成膜する。
なお、第1層間絶縁膜11と第2層間絶縁膜12の形成工程を分けずに、1回の成膜で形成してもよい。
【0048】
次に、ヒューズ用絶縁凸部2aの領域内に、第2層間絶縁膜12とマスク窒化膜3bを貫通し、かつ、ヒューズ用絶縁凸部2a側面に形成されたヒューズ電極10と導通する第2コンタクトプラグ14を形成する。このとき、第2コンタクトプラグ14上面は、第2層間絶縁膜12上面と概略同一面になるよう形成する。さらに、第2コンタクトプラグ14は後述の第1コンタクトプラグと短絡しない位置に配置する。また、第2コンタクトプラグ14は酸化シリコン絶縁膜3aおよび素子分離領域2の酸化シリコンに達してもかまわない。
【0049】
さらに、第2層間絶縁膜12、第1層間絶縁膜11および絶縁膜7を貫通して不純物拡散領域8と導通する第1コンタクトプラグ13を形成する。このとき、第1コンタクトプラグ13上面は、第2層間絶縁膜12上面と概略同一面になるよう形成する。また、第1コンタクトプラグ13の幅は、第1の溝5の内側面に形成されているヒューズ電極10と接しないよう設計する。
第2コンタクトプラグ14および第1コンタクトプラグ13の材料としては、チタン(Ti)、窒化チタン(TiN)、タングステン(W)を順次堆積した積層体を例示できる。
なお、第2コンタクトプラグ14および第1コンタクトプラグ13は、同時に形成しても良い。同時に形成する場合には、窒化シリコン膜と酸化シリコン膜のエッチング速度差を利用して、第2コンタクトプラグ14が素子分離領域2を貫通して半導体基板1に到達しないようにエッチング条件を設定する。
【0050】
次に、第2コンタクトプラグ14に接続する配線16および第1コンタクトプラグ13に接続する配線15を、金属膜を用いて形成する。金属膜の材料としては、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)等を例示できる。
なお、図8は、本工程における半導体装置の断面模式図である。
以上の工程によって、図1および図2に示す、本発明である半導体装置を製造することができる。
【0051】
以上のような、本発明の半導体装置を適用したアンチヒューズでは、半導体基板1および不純物拡散領域8を所定の電位(例えば接地電位)に固定した状態で、配線16を介してヒューズ電極10に高電圧を印加することで、ヒューズ絶縁膜9を破壊して、ヒューズ電極10と第1ピラー1aとを短絡させることができる。これにより初期状態で非導通状態であったアンチヒューズを導通状態に変化させることができる。
【0052】
本発明を適用したアンチヒューズの第1ピラー1a近傍の拡大断面模式図を図9に示す。
本発明では、ヒューズ絶縁膜9の破壊によってヒューズ電極10と短絡する場所は、ヒューズ電極引き出し基部Hの一部である第1ピラー1aにおけるヒューズ用絶縁凸部2aと接していない側面のみである。このため図9に示した経路R1でのみにおいてヒューズ絶縁膜9の破壊が発生し、導通状態での抵抗値を安定させることが可能となる。これにより、従来の縦型MOSトランジスタ構造のアンチヒューズを搭載した半導体装置の信頼性が低下するといった問題も解決することができる。さらに、動作の安定した半導体装置を容易に形成することも可能となる。
【0053】
また、本発明を適用したアンチヒューズの第1ピラー1aの上方には、不純物拡散領域とそれに接続するコンタクトプラグが形成されない。これにより、従来のアンチヒューズの構造上問題であった、ヒューズ電極とコンタクトプラグ間の絶縁膜破壊による短絡(図14の経路R4)により、破壊電圧や接続抵抗が不安定化することを防止できる。また、ヒューズ電極と第2ピラーの上方に位置する不純物拡散領域間での絶縁膜破壊の発生も生じない。
【0054】
また、図13に示す従来のアンチヒューズのように、第2ピラー101c上部に不純物拡散領域117があると、ヒューズ絶縁膜109の破壊箇所の観察および特定が困難になる。つまり、アンチヒューズを搭載した半導体装置の試作開発段階において、電子顕微鏡等を用いて絶縁膜の破壊箇所近傍の観察を行い、破壊箇所の特定を行うことは、重要な開発手段であるが、従来の3次元構造を有する縦型MOSトランジスタ構造をそのまま用いたアンチヒューズに関しては、先に説明したように推定破壊経路が多数あった。アンチヒューズは複雑な3次元構造のため観察が難しく、推定破壊経路が多数ある場合には絶縁膜の破壊箇所の特定が難しいといった問題があった。
これに対して本発明では、絶縁膜の破壊の発生する箇所が限定的であるため、電子顕微鏡等の観察手段を用いて、アンチヒューズの絶縁膜の破壊箇所を特定することが容易である。
【0055】
またさらには、図10に示すように、平面視して、ヒューズ電極引き出し基部Hの活性領域Tと重なる部分、つまり第1ピラー1aの幅(図10では左右方向)をできるだけ狭くした場合には、さらに効果的にアンチヒューズの絶縁膜の破壊箇所を特定することが可能となる。絶縁膜破壊の発生する場所を狭くすることにより、さらに、導通状態での抵抗値を安定させることも可能となる。
【0056】
(第二の実施形態)
本発明の第二の実施形態である半導体装置の構造について説明する。
図11は、本発明の実施形態である半導体装置の一例を示す断面模式図である。
なお、図11は第一の実施形態で示した部材と同一の部材については同一の符号を付して示している。
【0057】
本実施形態の半導体装置は、図11に示すように、1つの半導体基板1上に、本発明である半導体装置を適用したアンチヒューズBと縦型MOSトランジスタEを有するトランジスタ素子Aが隣接して形成されている。つまり、半導体基板1のアンチヒューズBが形成されている活性領域Tとは別の活性領域S内に縦型MOSトランジスタEが形成されている。
また、縦型MOSトランジスタEと隣接するように配置したトランジスタ用絶縁凸部202a上に、縦型MOSトランジスタEのゲート電極210に給電するためのゲート電極コンタクトプラグ214が配置されている。また、ゲート電極コンタクトプラグ214は、トランジスタ用絶縁凸部202aの延在する方向において、縦型MOSトランジスタEのチャネル領域用ピラー201cと対向している端部と反対側に位置するトランジスタ用絶縁凸部202aの端部に配置されている。
なお、トランジスタ素子Aの構造は、活性領域Sと活性領域Tとにおいて差異があるのみで、その他の構造はアンチヒューズBと概略同一である。
【0058】
図11に示すように、半導体基板1上には、本発明である半導体装置を用いたアンチヒューズBと縦型MOSトランジスタEを有するトランジスタ素子Aが形成されている。
このとき、トランジスタ素子AとアンチヒューズBは、不純物拡散領域8に隣接して形成されている素子分離領域2によって区画されている。
【0059】
トランジスタ素子Aの領域内において、アンチヒューズBと同様に半導体基板1上に、素子分離領域2となる埋込み絶縁体が設けられている。この素子分離領域2によって活性領域Sが区画されている。
また、アンチヒューズBと同様にトランジスタ素子Aの素子分離領域2内には、素子分離領域2の底面まで貫通しないように第2の溝206が形成されており、この第2の溝206によって区画された埋込み絶縁体からなるトランジスタ用絶縁凸部202aが形成されている。トランジスタ用絶縁凸部202aは活性領域Sとの境界部分で、後述の第1ピラー201aの側面に接触している。
【0060】
活性領域S内には、アンチヒューズBにおける第1ピラー1aと概略同一である第1ピラー201aが形成されており、トランジスタ用絶縁凸部202aに接触している。
また、トランジスタ用絶縁凸部202aと第1ピラー201aとが一体化されてゲート電極引出し基部Gが構成されている。このように、トランジスタ素子においても、第一の実施形態においてに説明した第1ピラー1aとヒューズ用絶縁凸部2aとから構成されるヒューズ電極引き出し基部Hと同様の構成を用いることができる。
【0061】
また、さらに活性領域S内には、ソース/ドレイン電極間に挟まれたチャネル領域となるチャネル領域用ピラー201cが形成されている。
チャネル領域用ピラー201cは、第1ピラー201aを挟むように、トランジスタ用絶縁凸部202aと反対側に配置されている。
また、チャネル領域用ピラー201cとゲート電極引き出し基部Gは離れて、所定幅のスペースを有するように配置されており、後述のゲート電極210の膜厚に応じてスペース部分が埋め込まれる距離に設定されている。
【0062】
第1ピラー201aの側面のうち、トランジスタ用絶縁凸部202aと接していない側面、および、チャネル領域用ピラー201cの側面にはゲート絶縁膜209が形成されている。
【0063】
チャネル領域用ピラー201cの下方には第1不純物拡散領域208a及び第2不純物拡散領域208bが設けられ、チャネル領域用ピラー201cの上方には第4不純物拡散領域217が設けられている。第2不純物拡散領域208bは第1ピラー201aとチャネル領域用ピラー201cとの間の下方に配置され、第1不純物拡散領域208aは第1不純物拡散領域208aと接しないように、ゲート電極引出し基部Gとは反対側に配置されている。
また、第1不純物拡散領域208a及び第2不純物拡散領域208bはソース/ドレイン電極として機能する。
【0064】
また、チャネル領域用ピラー201cの側面およびゲート電極引出し基部Gの側面を囲むように、ゲート電極210が形成されている。このとき、活性領域Sにおいてゲート電極210は、ゲート絶縁膜209と重ねられて形成されている。
なお、チャネル領域用ピラー201cとゲート電極引き出し基部Gとの間は、このゲート電極210によって埋め込まれている。
【0065】
活性領域S内において、チャネル領域用ピラー201cの下方に形成された第1不純物拡散領域208a及び第2不純物拡散領域208bの上面に相当する半導体基板1の表面に絶縁膜7が形成されている。この絶縁膜7の上にゲート電極210が形成されているため、第1不純物拡散領域208a及び第2不純物拡散領域208bと、ゲート電極210の底部とが電気的に絶縁されている。
【0066】
トランジスタ素子A内の絶縁膜7の上には、アンチヒューズBと同様に、酸化シリコン等からなる第一層間絶縁膜11が積層されている。また、第一層間絶縁膜11は、素子分離領域2に設けられた第2の溝206内にも充填されている。この第一層間絶縁膜11によりゲート電極210が覆われている。
【0067】
第1ピラー201a、素子分離領域2およびチャネル領域用ピラー201cの上面には酸化シリコン絶縁膜3aが成膜されている。また、第1ピラー201aおよび素子分離領域2の上面に形成されている酸化シリコン絶縁膜3aの上には窒化シリコン等であるマスク窒化膜3bが形成されている。マスク窒化膜3bの膜厚は、第一層間絶縁膜11の上面と概略同一面となるよう設計されている。
【0068】
また、チャネル領域用ピラー201cの上部に位置する第4不純物拡散領域217は、第3コンタクトプラグ219および第4コンタクトプラグ220を介して配線221に接続されている。第3コンタクトプラグ219とゲート電極210とは、第3コンタクトプラグ219の周囲に形成され、かつ、酸化シリコン絶縁膜3aの上に配置されたサイドウォール窒化シリコン膜218によって絶縁されている。
なお、第一層間絶縁膜11およびマスク窒化膜3bの上面には、第二層間絶縁膜12が形成されている。
【0069】
第1不純物拡散領域208aと接続するようにソースコンタクトプラグ213が形成されている。ソースコンタクトプラグ213は、第一層間絶縁膜11および第二層間絶縁膜12を貫通するように設けられている。また、ソースコンタクトプラグ213の上面は、第二層間絶縁膜12の上面と概略同一面となるよう設計されている。
また、第二層間絶縁膜12の上であって、ソースコンタクトプラグ213の上面と接続する配線15が形成されている。この配線15は、第1不純物拡散領域208aに電位を与える供給源として機能する。
【0070】
縦型MOSトランジスタEと隣接するように配置したトランジスタ用絶縁凸部202a内に、チャネル領域用ピラー201cの外周に設けられたゲート電極210に給電し、縦型MOSトランジスタEに接続するためのゲート電極コンタクトプラグ214が形成されている。ゲート電極コンタクトプラグ214は、トランジスタ用絶縁凸部202aの延在する方向において、縦型MOSトランジスタEのチャネル領域用ピラー201cと対向している端部と反対側に位置する、トランジスタ用絶縁凸部202aの端部に配置されている。
また、ゲート電極コンタクトプラグ214は素子分離領域2の底面の深さに達しないよう設けられている。
また、第二層間絶縁膜12の上であって、ゲート電極コンタクトプラグ214の上面と接続する配線16が形成されている。この配線16は、ゲート電極コンタクトプラグ214を介してゲート電極210に給電する供給源として機能する。
【0071】
本発明の第二の実施形態である半導体装置の製造方法について説明する。
図12〜図14は、本発明の実施形態である半導体装置の製造方法の一例を説明する工程断面図であって、これらの工程を経て、図11に示す半導体装置を製造する。
本実施形態である半導体装置の製造方法は、第一の実施形態である半導体装置の製造方法における第一の工程において、半導体基板1をエッチングして第1ピラー1aを形成するのと同時に、半導体基板1をエッチングして縦型MOSトランジスタEのチャネル領域用ピラー201cを活性領域Tとは別の活性領域S内に形成する工程と、第三の工程において、ヒューズ電極10を形成するのと同時に、縦型MOSトランジスタEのゲート電極210を形成する工程を行う。
つまり、本実施形態の半導体装置の製造方法では、1つの半導体基板上に、第一の実施形態である半導体装置を用いたアンチヒューズと縦型MOSトランジスタEを有するトランジスタ素子Aとを隣接するように、かつ、同時に形成する。
なお、図12〜図14において、第一の実施形態で示した部材と同一の部材については同一の符号を付して示している。
【0072】
まず、第一の工程において、第1ピラー1aを形成するのと同時に、縦型MOSトランジスタEのチャネル領域用ピラー201cを活性領域S内に形成する工程について図12を参照しながら説明する。
【0073】
図12に示すように、半導体基板1を、フォトリソグラフィとドライエッチングによって、半導体基板1上の素子分離領域2の形成領域に溝パターン(トレンチ)を設ける。
次に埋込み絶縁体を溝パターンに充填し、素子分離領域2を形成する。この素子分離領域2によってトランジスタ素子Aの領域とアンチヒューズBの領域とが区画される。
【0074】
次に、CVD法を用いて、半導体基板1および素子分離領域2の上面を覆うように、酸化シリコン絶縁膜3aと、窒化シリコンであるマスク窒化膜3bを形成する。本例においても第一の実施形態同様、酸化シリコン絶縁膜3aおよびマスク窒化膜3bの膜厚をそれぞれ10nm、120nm程度とした。
【0075】
次に、アンチヒューズBの領域において、ハードマスク3をヒューズ電極引き出し基部Hの形状にパターニングするのと同時に、トランジスタ素子Aの領域においても、第1ピラー201aおよびトランジスタ用絶縁凸部2aが一体化して構成されるゲート電極引出し基部G、及び、チャネル領域用ピラー201cの形状にハードマスク3をパターニングする。
ヒューズ電極引き出し基部H及びゲート電極引出し基部Gは所定の方向(図12では左右方向)に延在する島状の形状である。
【0076】
続いて、アンチヒューズBとトランジスタ素子Aの両領域において、パターニングしたハードマスク3を用いて、半導体基板1および素子分離領域2のドライエッチングを行う。
これにより、図12に示すように、活性領域T内に、第1ピラー1aを形成するとともに、第1ピラー1aの外周を覆うように第1の溝5が形成される。さらに、第1ピラー1aを形成すると同時に、活性領域S内に、縦型MOSトランジスタEのチャネル領域用ピラー201c及び第1ピラー201aを形成するとともに、第1ピラー201aの外周を覆うように第3の溝204が、そして、チャネル領域用ピラー201cの外周を覆うように第1の溝205が形成される。
またさらに、アンチヒューズBの素子分離領域2内にヒューズ用絶縁凸部2aを形成するとともに、ヒューズ用絶縁凸部2aの外周を覆うように第2の溝6が形成される。さらに、ヒューズ用絶縁凸部2aを形成すると同時に、トランジスタ素子Aの素子分離領域2内にはトランジスタ用絶縁凸部202aを形成するとともに、トランジスタ用絶縁凸部202aの外周を覆うように第2の溝206が形成される。
なお、形成したヒューズ用絶縁凸部2a及びトランジスタ用絶縁凸部202aにより、活性領域T及び活性領域Sが区画される。
【0077】
次に、第一の実施形態での製造方法と同様に、ヒューズ電極引出し基部Hの周囲を覆うように酸化ストッパ膜を形成すると同時に、トランジスタ素子A領域内のゲート電極引出し基部G及びチャネル領域用ピラー201cの周囲にも同様に酸化ストッパ膜を形成する。
【0078】
次に、活性領域T及び活性領域S内において、半導体基板1表面の露出部分に酸化シリコンである絶縁膜7を形成する。さらに、活性領域T内において、絶縁膜7の下部に相当する半導体基板1表面に不純物拡散領域8を形成するとともに、活性領域S内においても、チャネル領域用ピラー201cの下方に第1不純物拡散領域208a及び第2不純物拡散領域208bを形成する。このとき、第2不純物拡散領域208bは第1ピラー201aとチャネル領域用ピラー201cとの間の下方に配置し、第1不純物拡散領域208aは第1不純物拡散領域208aと接しないように、ゲート電極引出し基部Gとは反対側に配置する。
なお、絶縁膜7、不純物拡散領域8、第1不純物拡散領域208a及び第2不純物拡散領域208bの製造方法は、第一の実施形態における製造方法と同様である。
【0079】
次に、熱リン酸を用いた湿式エッチングによって、酸化ストッパ膜を除去する。
引き続き、第1ピラー1a、チャネル領域用ピラー201c及び第1ピラー201aの側面に形成されている自然酸化膜を、希フッ酸(HF)を用いた湿式エッチングによって除去して、半導体基板1の清浄なシリコン面を露出させる。
【0080】
次に、図13に示すように、第1ピラー1aの半導体基板1が露出したそれぞれの側面に、酸化シリコンからなる絶縁膜を成膜しヒューズ絶縁膜9を形成すると同時に、チャネル領域用ピラー201c及び第1ピラー201aの半導体基板1が露出したそれぞれの側面にも、酸化シリコンからなる絶縁膜を成膜しゲート絶縁膜209を形成する。
【0081】
次に、第三の工程において、ヒューズ電極10を形成するのと同時に、縦型MOSトランジスタEのゲート電極210を形成する工程について図13を参照しながら説明する。
【0082】
図13に示すように、第一の実施形態における第三の工程と同様に、ヒューズ電極引出し基部Hの側面を覆うようにヒューズ電極10を形成する。さらに、ヒューズ電極10を形成すると同時に、チャネル領域用ピラー201c及びゲート電極引出し基部Gのそれぞれの側面を覆うようにゲート電極210を形成する。ゲート電極210の材料、形成方法はヒューズ電極10と同様である。つまり、ヒューズ電極10を形成する工程とゲート電極210を形成する工程を同時に行うことができる。
【0083】
次に、図13に示すように、図12に示した第1の溝5および第2の溝6に、酸化シリコンからなる第1層間絶縁膜11を成膜すると同時に、図12に示した第1の溝205、第2の溝206及び第3の溝204にも第1層間絶縁膜11を成膜する。第1層間絶縁膜11の成膜方法は第一の実施形態における第1層間絶縁膜11の成膜方法と同様である。
これにより、ヒューズ電極10及びゲート電極210が、第1層間絶縁膜11によって覆われた構造となる。
【0084】
次に、図14に示すように、アンチヒューズB及びトランジスタ素子Aのそれぞれの領域において、第1層間絶縁膜11およびマスク窒化膜3b上に、CVD法により酸化シリコンからなる第2層間絶縁膜12を成膜する。
なお、第1層間絶縁膜11と第2層間絶縁膜12の形成工程を分けずに、1回の成膜で形成してもよい。
【0085】
次に、チャネル領域用ピラー201cの上部に相当するマスク窒化膜3bをエッチングにより除去し、チャネル領域用ピラー201cの上面に相当する半導体基板1表面に第4不純物拡散領域217を形成する。
続いて、マスク窒化膜3bを除去した箇所の溝パターンの側面にサイドウォール窒化シリコン膜218を成膜する。さらにサイドウォール窒化シリコン膜218の間を埋めるように、かつ、第4不純物拡散領域217の上部に相当する酸化シリコン絶縁膜3aを貫通するように第4不純物拡散領域217と導通する第3コンタクトプラグ219を形成する。
続いて、第3コンタクトプラグ219の上方において、第2層間絶縁膜12を貫通し、かつ、第3コンタクトプラグ219と接続する第4コンタクトプラグ220を形成する。
【0086】
次に、ヒューズ用絶縁凸部2aの領域内に、第2層間絶縁膜12とマスク窒化膜3bを貫通し、かつ、ヒューズ用絶縁凸部2a側面に形成されたヒューズ電極10と導通する第2コンタクトプラグ14を形成する。さらに、トランジスタ用絶縁凸部202aの領域内に、第2層間絶縁膜12とマスク窒化膜3bを貫通し、かつ、トランジスタ用絶縁凸部202a側面に形成されたゲート電極210と導通するゲート電極コンタクトプラグ214を形成する。
この第2コンタクトプラグ14を形成する工程とゲート電極コンタクトプラグ214を形成する工程は同時に行ってもよい。
また、第2コンタクトプラグ14及びゲート電極コンタクトプラグ214は、酸化シリコン絶縁膜3aおよび素子分離領域2の酸化シリコンに達してもかまわない。
【0087】
次に、第2層間絶縁膜12、第1層間絶縁膜11および絶縁膜7を貫通して不純物拡散領域8と導通する第1コンタクトプラグ13を形成する。さらに、第2層間絶縁膜12、第1層間絶縁膜11および絶縁膜7を貫通して第1不純物拡散領域208aと導通するソースコンタクトプラグ213を形成する。
この第1コンタクトプラグ13を形成する工程とソースコンタクトプラグ213を形成する工程は同時に行ってもよい。
【0088】
第2コンタクトプラグ14、第1コンタクトプラグ13、ゲート電極コンタクトプラグ214及びソースコンタクトプラグ213の材料としては、チタン(Ti)、窒化チタン(TiN)、タングステン(W)を順次堆積した積層体を例示できる。
なお、第2コンタクトプラグ14、第1コンタクトプラグ13ゲート電極コンタクトプラグ214及びソースコンタクトプラグ213は、同時に形成しても良い。同時に形成する場合には、窒化シリコン膜と酸化シリコン膜のエッチング速度差を利用して、第2コンタクトプラグ14及びゲート電極コンタクトプラグ214が素子分離領域2を貫通して半導体基板1に到達しないようにエッチング条件を設定する。
【0089】
次に、第2コンタクトプラグ14及びゲート電極コンタクトプラグ214に接続する配線16、第1コンタクトプラグ13及びソースコンタクトプラグ213に接続する配線15を、金属膜を用いて形成する。さらに、第4コンタクトプラグ220に接続する配線221を、金属膜を用いて形成する。
金属膜の材料としては、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)等を例示できる。
なお、配線15、配線16及び配線221は、同時に形成してもよい。
以上の工程によって、図11に示す、本発明である半導体装置を製造することができる。
【0090】
以上のような、本発明の実施形態である半導体装置は、1つの半導体基板上に、本発明を用いたアンチヒューズと、トランジスタ素子を同時に形成することが可能である。さらに、1つの半導体基板上に、本発明を用いたアンチヒューズと、トランジスタ素子を同時に形成する場合には、アンチヒューズ形成のための特別な追加工程を必要としない。これにより、製造コストの上昇を防ぐことができる。
【0091】
また、トランジスタ素子のゲート電極引き出し基部の構造以外は、先に説明した従来の縦型トランジスタと同様にして製造することが可能である。
【符号の説明】
【0092】
1…半導体基板 1a、201a…第1ピラー 1b…ピラー側面 1b…ヒューズ領域 1b…非ヒューズ領域 2…素子分離領域 2a…ヒューズ用絶縁凸部 3…ハードマスク 3a…酸化シリコン絶縁膜 3b…マスク窒化膜 5…第1の溝 6…第2の溝 7…絶縁膜 8…不純物拡散領域 9…ヒューズ絶縁膜 10…ヒューズ電極 11…第1層間絶縁膜 12…第2層間絶縁膜 13…第1コンタクトプラグ 14…第2コンタクトプラグ 15、16…配線 201c…チャネル領域用ピラー 202a…トランジスタ用絶縁凸部 210…ゲート電極 214…ゲート電極コンタクトプラグ E…縦型MOSトランジスタ F…ヒューズ素子 G…ゲート電極引出し基部 H…ヒューズ電極引き出し基部 T、S…活性領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板の活性領域内に形成された第1ピラーと、
前記活性領域を区画する素子分離領域内にあって、前記第1ピラーに隣接して形成され、前記第1ピラーの側面の一部に接する埋込み絶縁体からなるヒューズ用絶縁凸部と、
前記第1ピラーの側面のうち、前記ヒューズ用絶縁凸部に接しない部分を覆うヒューズ絶縁膜と、
前記第1ピラー及び前記ヒューズ用絶縁凸部を取り囲むヒューズ電極と、を具備してなることを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記ヒューズ用絶縁凸部は、前記素子分離領域内に設けた第2の溝によって区画された前記素子分離領域により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記半導体基板の表面に、前記第1ピラーの底部に隣接する不純物拡散領域が設けられるとともに、前記不純物拡散領域に電位を与える第1コンタクトプラグが前記不純物拡散領域上に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記ヒューズ電極に給電する第2コンタクトプラグが前記ヒューズ用絶縁凸部の上に配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第2コンタクトプラグは、前記ヒューズ用絶縁凸部の延在する方向において、前記第1ピラーの側面と接している端部と反対側の前記ヒューズ用絶縁凸部の端部に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
さらに、前記半導体基板の前記活性領域とは別の活性領域内に形成された縦型MOSトランジスタを備え、
前記縦型MOSトランジスタと隣接するように配置したトランジスタ用絶縁凸部上に、前記縦型MOSトランジスタのゲート電極に給電するためのゲート電極コンタクトプラグが配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記ゲート電極コンタクトプラグは、前記トランジスタ用絶縁凸部の延在する方向において、前記縦型MOSトランジスタのチャネル領域用ピラーと対向している端部と反対側に位置する、前記トランジスタ用絶縁凸部の端部に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
【請求項8】
半導体基板に埋込み絶縁体を埋設して活性領域を区画する素子分離領域を形成し、
前記活性領域内の半導体基板及び前記埋込み絶縁体をエッチングすることにより、前記活性領域内に立設する第1ピラーと、前記素子分離領域内に設けられ、前記第1ピラーの側面の一部に接する前記埋込み絶縁体からなるヒューズ用絶縁凸部とを形成する第一の工程と、
前記第1ピラーの側面のうち、前記ヒューズ用絶縁凸部に接しない部分を覆うヒューズ絶縁膜を形成する第二の工程と、
前記第1ピラー及び前記ヒューズ用絶縁凸部の外周を取り囲むヒューズ電極を形成する第三の工程と、を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項9】
前記第一の工程において、
前記第1ピラーおよび前記ヒューズ用絶縁凸部の形成領域を覆うハードマスクを形成し、
前記ハードマスクに覆われていない前記半導体基板および前記埋込み絶縁体をエッチングすることで前記第1ピラーおよびヒューズ用絶縁凸部を形成することを特徴とする請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項10】
前記第一の工程と前記第二の工程との間において、
前記活性領域内の前記半導体基板の表面のうち、前記第1ピラーの底部に隣接する部分に不純物拡散領域を形成し、
前記第三の工程のあとにおいて、
前記不純物拡散領域上に、前記不純物拡散領域に接続する第1コンタクトプラグを形成することを特徴とする請求項8または請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項11】
前記第一の工程において、
前記半導体基板をエッチングして前記第1ピラーを形成するのと同時に、前記半導体基板をエッチングして縦型MOSトランジスタのチャネル領域用ピラーを前記活性領域とは別の活性領域内に形成することを特徴とする請求項8〜請求項10のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項12】
前記第三の工程において、
前記ヒューズ電極を形成するのと同時に、前記縦型MOSトランジスタのゲート電極を形成することを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−38964(P2012−38964A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−178740(P2010−178740)
【出願日】平成22年8月9日(2010.8.9)
【出願人】(500174247)エルピーダメモリ株式会社 (2,599)
【Fターム(参考)】