説明

単一のRLCエンティティについての拡張された多重化

単一のRLCエンティティのコンテキスト内でより高い優先度のパケットの送信/受信のためにより低い優先度のパケットの送信/受信を中断する方法及び装置が、本明細書において提供される。第1の上位層パケットのデータセグメントを含むより低い優先度のデータブロックの送信/受信が中断されて、第2の上位層パケットのデータセグメントを含むより高い優先度のデータブロックが送信/受信される。第2の上位層パケットの最後のセグメントの送信/受信の後に、第1の上位層パケットの送信/受信が再開される。いくつかの実施形態では、第2の上位層パケットの最後のセグメントは、第1の上位層パケットの残りのデータセグメントとともに、最後のより高い優先度のデータブロックの中にカプセル化される。最後のより高い優先度のデータブロックは、第2の上位層パケットから第1の上位層パケットへの遷移を示すための遷移指標をさらに含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、2009年8月28日に出願された米国仮出願第61/237、744号及び2009年11月13日に出願された米国仮出願第61/261、118号の利益を主張する。また、当該米国仮出願の両方は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、概して、無線通信ネットワークについての無線リンク制御(RLC)プロトコルに関する。より具体的には、本発明は、単一のRLCエンティティ内で異なる優先度のパケットフローについてRLCデータブロックのレベルで送信を中断し、再開する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
RLCは、移動局と無線アクセスネットワークとの間でユーザプレーン情報又は制御プレーン情報を伝達するために、無線通信ネットワークの中で使用されるプロトコルである。ユーザプレーン情報が伝達される場合に、RLCプロトコルは、論理リンク制御(LLC)層として知られる上位層からプロトコルデータユニット(PDU)を受信する。各LLC PDUは、パケットフローコンテキスト(PFC)に関連付けられ、無線通信チャネル上での受信機への送信のために、本明細書ではRLCデータブロックと呼ばれるより小さなデータパケットに分割される。受信機は、受信されたRLCデータブロックからLLC PDUを再構築する。
【0004】
いくつかのシナリオでは、送受信機及び受信機で動作するRLCプロトコルエンティティは、並行する複数のパケットデータセッションの送信及び受信をサポートし得る。それにより、複数のPFCが、共通のRLCエンティティを共有する。各PFCは、自らのパケットデータプロトコル(PDP)コンテキストを有し、よって、自らのサービス品質(QoS)属性を有する。当該QoS属性から、送信の優先度が導き出され得る。共通のRLCエンティティが複数のPFCをサポートする場合に、送信するRLCエンティティは、これらのPFCに対応するLLC PDUを非同期的に受信し得る。また、当該RLCエンティティは、通常、LLC PDUごとのレベルでどのPFCにサービスを提供すべきかを決定する。これは、RLCエンティティに、次のLLC PDUの送信の開始前の過程でLLC PDUの送信を完了することを求める。したがって、共通のRLCエンティティが、より低い優先度のLLC PDUの送信を完了するまでの間に、より高い優先度のLLC PDUは、望ましくない送信遅延を受け得る。とりわけ、より低い優先度のLLC PDUが非常に長い場合に、当該遅延は、より高い優先度のLLC PDUによりサポートされるサービスの知覚できる劣化を引き起こし得る。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、共通のRLCエンティティのコンテキスト内でより低い優先度の上位層パケットの送信/受信を中断してより高い優先度の上位層パケットを送信/受信する方法及び装置を提供することにより、共通のRLCエンティティの使用に関連付けられる優先度に基づく問題を克服する。RLCエンティティは、LLC PDUを上位層パケットとみなす。本発明は無線通信ネットワークのアップリンク及びダウンリンクの両方に適用されることが理解されるであろう。
【0006】
1つの例示的な実施形態によれば、より低い優先度の第1のPFCに関連付けられる第1の上位層パケットのデータセグメントを含むより低い優先度のデータブロック(本明細書ではRLCデータブロックとも呼ばれる)は、受信機への継続する送信を経験する。第1の上位層パケットの送信が中断されて、より高い優先度の第2のPFCに関連付けられる第2の上位層パケットのデータセグメントを含むより高い優先度のデータブロックが送信される。第2の上位層パケットの最後のデータセグメントの送信後に、第1の上位層パケットの送信が再開される。1つの例示的な実施形態では、より低い優先度のデータブロックは、中断前に連続して番号を付けられる。そして、連続的な番号付けは、連続番号の再開なしに、中断するより高い優先度のデータブロック及び再開するより低い優先度のデータブロックについて継続する。
【0007】
受信機は、より低い優先度のデータブロックを受信する。第1のより高い優先度のデータブロックの受信に基づいて、受信機は、第1の上位層パケットの中断を検出する。第1の上位層パケットの中断は、第2の上位層パケットの最後のデータセグメントを含む最後のより高い優先度のデータブロックが受信されるまで継続する。その後、第1の上位層パケットの受信が再開される。
【0008】
本発明は、中断した上位層パケットから中断された上位層パケットへの遷移の間に異なる上位層パケットに関連付けられるデータセグメントをより効率的に束ねる方法及び装置も提供する。より具体的には、より高い優先度の第1のPFCに関連付けられる第1の上位層パケットの最後のデータセグメントは、より低い優先度の第2のPFCに関連付けられる第2の上位層パケットのデータセグメントとともに、最後のより高い優先度のデータブロックの中にカプセル化されて、第1の上位層パケットの送信を完了し、第2の上位層パケットの送信を再開する。最後のより高い優先度のデータブロックは、第1の上位層パケットから第2の上位層パケットへの最後のより高い優先度のデータブロック内での遷移を示すための遷移指標をさらに含む。
【0009】
受信機は、第1の上位層パケットの最後のデータセグメント、第2の上位層パケット残りのデータセグメント、及び遷移指標を含む最後のより高い優先度のデータブロックを受信する。受信機は、遷移指標に基づいて最後のより高い優先度のデータブロックから第2の上位層パケットについての残りのデータセグメントを分離して、以前に中断された第2の上位層パケットの受信を再開する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】外部のパケットデータネットワークへの接続を提供する1つの例示的なモバイル通信システムを示す。
【図2】モバイル端末と外部のパケットデータネットワークとの間でデータパケットを送信するモバイル通信システムについての1つの例示的なプロトコルスタックを示す。
【図3】送信機及び受信機での共通のRLCエンティティと上位層パケットとの間の関係の1つの例示的な簡略化したブロック図を示す。
【図4】共通のRLCエンティティのコンテキスト内で上位層パケットの送信を中断し、再開する1つの例示的な送信方法を示す。
【図5】共通のRLCエンティティのコンテキスト内で上位層パケットの受信を中断し、再開する1つの例示的な受信方法を示す。
【図6】共通のRLCエンティティを使用して上位層パケットの送信を中断し、再開する1つの例示的なシナリオを示す。
【図7】共通のRLCエンティティのコンテキスト内での単一のデータブロックを介した送信のために異なる上位層パケットからのデータセグメントをカプセル化する1つの例示的な方法を示す。
【図8】共通のRLCエンティティのコンテキスト内で単一のデータブロックの中で受信される異なる上位層パケットからのデータセグメントを分離する1つの例示的な方法を示す。
【図9】共通のRLCエンティティを使用してパケットの送信を中断し、再開する別の例示的なシナリオを示す。
【図10】本発明の1つの例示的な実施形態に従った送信機及び受信機のブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、共通のRLCエンティティのコンテキスト内で、RLCデータブロックごとのレベルでより低い優先度のLLC PDUの送信/受信を中断して、より高い優先度のLLC PDUを送信する方法及び装置を提供する。より低い優先度のPFCに関連付けられるより低い優先度のLLC PDUのデータセグメントを含むRLCデータブロックの送信/受信が中断されて、より高い優先度のPFCに関連付けられるより高い優先度のLLC PDUのデータセグメントを含むRLCデータブロックが送信される。RLCデータブロックの中でのより高い優先度のLLC PDUの最後のデータセグメントの送信/受信の後に、同一のRLCデータブロックの中で、又は後続のRLCデータブロックの中で、より低い優先度のLLC PDUの送信/受信が再開する。本明細書で説明される中断される送信及び再開される送信は、複数のPFCが共通のRLCエンティティを共有する場合に、RLCデータブロックに基づく送信粒度を使用して、可能な最大限までPFCの相対的な優先度が守られることを保証することにより、望ましくない送信遅延を減らす。本明細書で説明されるRLCのプロセスは、アップリンク上で移動局により使用され、ダウンリンク上で基地局により使用され得る、ということが理解されるであろう。
【0012】
本発明の説明を容易にするために、以下では、まず、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)による拡張汎用パケット無線サービス(EGPRS)標準に基づく例示的なモバイル通信システムを説明する。そして、続いて、EGPRSモバイル通信システムを背景として本発明を説明する。しかしながら、本発明は、共通のRLCエンティティを使用して複数の異なるパケットデータセッションを並行して送信する他の通信プロトコルに適用される、ということが理解されるであろう。さらに、本発明はダウンリンク通信及びアップリンク通信の両方に適用されるということが理解されるであろう。
【0013】
図1は、GMS/EGPRS無線アクセスネットワーク(GERAN)12及びコアネットワーク16を含む例示的なEGPRSネットワーク10を示す。GERAN12は、典型的には、1つ以上の基地局サブシステム(BSS)14を含む。明示的には示されていないが、各BSS14は、基地局コントローラ(BSC)及び1つ以上の基地送受信機局(BTS)を含む。これらは、同一の位置に配置され、又は離れた位置に配置され得る。BTSは、モバイル端末100と通信するために必要なアンテナ、RF機器、及びベースバンド処理回路を備える。BSCは、モバイル端末100との通信に使用される無線リソースを管理し、コアネットワーク16への接続を提供する。
【0014】
コアネットワーク16は、1つ以上のサービス提供中のGPRSサポートノード(SGSN)18及び1つ以上のゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)20を含む。SGSN18は、パケット交換通信についてのサポートを提供し、パケット交換サービスについてのセッション管理機能及び移動性管理機能を担い、GGSN20への接続を提供する。GGSN20は、コアネットワーク16と例えばインターネットのような外部のパケットデータネットワーク30との間のゲートウェイとしてサービスを提供する。パケットデータ通信のために、モバイル端末100は、SGSN18との通信セッションを確立する。また、GGSN20は、SGSN18と外部のパケットデータネットワーク30とを接続する。コアネットワーク16のより詳細な説明は、関連するEGPRS標準で容易に入手可能である。
【0015】
図2は、モバイル端末100とSGSN18との間のパケットデータの送信に使用されるEGPRSのプロトコルスタック50の簡略化した説明を提供する。プロトコルスタック50は、複数のプロトコル層を含む。プロトコルスタック50の様々な層は、プロセッサ及びメモリを含むホストコンピュータ装置上で動作するソフトウェアにより実装され得るプログラム並びにプロトコルのセットを表す。各層は、上位層のプロトコルから受信したデータをカプセル化し、次の下位層へ引き継がれるプロトコルデータユニット(PDU)を生成する。本明細書で使用されるPDUという用語は、パケットという用語と同義である。
【0016】
SGSN18は、GGSN20からIPパケットを受信する。IPパケット又は他のデータパケットは、例えば、GPRSトンネリングプロトコル(GTP)を使用してSGSN18に送信され得る。SGSN18及びモバイル端末100により実装されるプロトコルスタック50は、サブネットワーク依存コンバージェンスプロトコル(SNDCP)層、論理リンク制御(LLC)層、無線リンク制御(RLC)層、媒体アクセス制御(MAC)層、及び物理層(PL)を含む。SNDCP層は、IPパケットを、基礎となるGPRSネットワークアーキテクチャに準拠したフォーマットに変換する。SNDCP PDUは、LLC層へ引き継がれる。LLC層は、SGSN18とモバイル端末100との間の論理的な接続を提供する。LLC層は、SNDCP PDUをLLCヘッダでカプセル化して、LLC PDUを生成する。基地局システムGPRSプロトコル(BSSGP)層(図示せず)は、(例えば、フレームリレーPL上で)LLC PDUをサービス提供中のBBS14へルーティングする。BSSGPは、SGSN18とBBS14との間で動作し、例えば、BSSGPは、エアインターフェース上には延びない。
【0017】
BSS14では、LLCリレーは、LLC PDUをRLC層に提供する。RLCエンティティは、(例えば、対応するパケット交換サービスのQoSにより求められる場合に)BSS14とモバイル端末100との間に信頼性のあるリンクを確立する。RLCエンティティは、上位層PDU(この例ではLLC PDU)のRLCパケットへの分割及び上位層PDUの再構築も実行する。当該RLCパケットは、本明細書ではRLCデータブロックと呼ばれる。各RLCデータブロックは、ヘッダ及びデータフィールドを含む。ヘッダは、PFCへ一意にマッピングする一時フローID(TFI)を含む。また、データフィールドは、対応するヘッダの中のTFIにより一意に識別されるPFCに関連付けられるLLC PDUからのデータセグメントを含む。RLCデータブロックは、MAC層へ引き継がれる。当該MAC層は、RLCデータブロックをMACヘッダでカプセル化する。MAC層は、エアインターフェースを横断するアクセスシグナリングを制御する。当該アクセスシグナリングは、RLCデータブロックを搬送するのに使用されるアップリンク無線ブロック及びダウンリンク無線ブロックの割り当てを含む。そして、データは、PLを介してエアインターフェース上でモバイル端末100に送信される。PLは、MAC層から受けたデータを、無線インターフェース上でのモバイル端末100への送信に適したビットストリームに変換することに関与する。
【0018】
BSS14及び/又はモバイル端末100のRLC層は、並行する複数のパケットデータセッションの送受信をサポートし得る。それにより、各パケットセッションは、対応するPFCを有し、複数のPFCは、共通のRLCエンティティを共有する。各LLC PDUは、異なるPFCに一意に関連付けられる。各PFCは、個々の送信優先度及びQoSを有する。図3に示されるように、より低い優先度のPFCに関連付けられるLLC PDU、例えばLLC PDUは、より高い優先度のPFCに関連付けられるLLC PDU、例えばLLC PDUと、共通のRLCエンティティを共有し得る。従来のシステムは、LLC PDUに基づく送信粒度を使用して動作する。よって、従来のシステムは、異なるLLC PDUに関連付けられるRLCデータブロックの送信/受信を開始する前に、特定のLLC PDUに関連付けられるRLCデータブロックの送信/受信を完了することを、RLCエンティティに求める。結果として、RLCエンティティが、より低い優先度のLLC PDUについてのデータブロックの送信/受信を完了するまでの間に、より高い優先度のLLC PDUについてのデータの送受信は、望ましくなく遅延し得る。
【0019】
本発明は、単一のRLCエンティティのコンテキスト内でより高い優先度のPFCについてのRLCデータブロックの送信のほうを選んでより低い優先度のPFCについてのRLCデータブロックの送信を中断する方法及び装置を提供することにより、この問題を解決する。図4は、より低い優先度の送信を中断し、再開する1つの例示的な方法200を示す。一般に、RLCエンティティは、より低い優先度のPFCに関連付けられるLLC PDU(LLC PDU)のデータセグメントを含むRLCデータブロックを送信する(ブロック210)。当該より低い優先度のRLCデータブロックは、連続して番号を付けられる。RLCエンティティは、より高い優先度のPFCに関連付けられるLLC PDU(LLC PDU)のデータセグメントを含む1つ以上のRLCデータブロックを送信することにより、LLC PDUの送信を中断する(ブロック220)。より高い優先度のRLCデータブロックも、連続して番号を付けられる。当該連続的な番号付けは、連続番号の再開なしに、より低い優先度のRLCデータブロックから継続される。RLCデータブロックの中でLLC PDUの最後のデータセグメントを送信した後に、RLCエンティティは、同一のRLCデータブロックの中で、又は後続のRLCデータブロックの中で、LLC PDUに関連付けられるデータセグメントの送信を再開する(ブロック230)。残りのより低い優先度のRLCデータブロックも、連続して番号を付けられる。当該連続的な番号付けは、連続番号の再開なしに、より高い優先度のRLCデータブロックから継続される。
【0020】
図5は、受信機の観点からの1つの例示的な中断及び再開の方法250を示す。一般に、RLCエンティティは、LLC PDUについてのデータセグメントを含むRLCデータブロックを受信する(ブロック260)。当該より低い優先度のRLCデータブロックは、連続して番号を付けられる。RLCエンティティは、LLC PDUについてのデータセグメントを含むRLCデータブロックを受信することに基づいて、LLC PDUの中断を検出する(ブロック270)。より高い優先度のRLCデータブロックも、連続して番号を付けられる。当該連続的な番号付けは、連続番号の再開なしに、より低い優先度のRLCデータブロックから継続される。RLCデータブロックの中でLLC PDUの最後のデータセグメントを受信した後に(ブロック280)RLCエンティティは、LLC PDUのデータセグメントの受信を再開する(ブロック290)。LLC PDUのデータセグメントは、同一のRLCデータブロックの中に、又は後続のRLCデータブロックの中に含まれ得る。残りのより低い優先度のRLCデータブロックも、連続して番号を付けられる。当該連続的な番号付けは、連続番号の再開なしに、より高い優先度のRLCデータブロックから継続する。
【0021】
本発明の中断及び再開の遷移を成功裡に実装するために、RLCエンティティは、中断及び/又は再開の遷移をシグナリングする。RLCエンティティは、中断するRLCデータブロックの一時フローID(TFI)を変更することにより、中断の遷移をシグナリングし得る。例えば、RLCエンティティは、中断するRLCデータブロックのヘッダの中のTFIを、より低い優先度のPFCに一意に関連付けられるTFIから、より高い優先度のPFCに一意に関連付けられるTFIへ変更し得る。同様に、RLCエンティティは、再開するRLCデータブロックのヘッダの中にTFIを含めることにより、再開の遷移をシグナリングし得る。例えば、最初の及び再開するより低い優先度のRLCデータブロックのヘッダは、TFIをそれぞれ含み得る。一方、中断するより高い優先度のRLCデータブロックのヘッダは、TFIをそれぞれ含み得る。RLCデータブロックのデータフィールドは、ヘッダのTFIにより識別されるPFCに関連付けられるデータセグメントを含む、ということが理解されるであろう。
【0022】
別の実施形態では、RLCエンティティは、より高い優先度のRLCデータブロックのヘッダの中にTFIを含めることにより、中断の遷移をシグナリングする。また、また、RLCエンティティは、最初の中断するより高い優先度のRLCデータブロックのデータフィールドの中に、遷移指標とともにTFIを含める。最初の中断するより高い優先度のRLCデータブロックのデータフィールドの中に遷移指標及びTFIを含めることにより、受信機が、最初の中断するより高い優先度のRLCデータブロックの直前にRLCデータブロックを成功裏に受信しなかったとしても、受信するRLCエンティティは、受信するRLCデータブロックのシーケンスの中の正確な中断のポイントを検出できる。RLCエンティティは、最初の再開するRLCデータブロックのデータフィールドの中にTFI及び遷移指標を含め、また全ての再開するより低い優先度のRLCデータブロックのヘッダの中にTFIを含めることにより、再開の遷移をシグナリングする。最初の再開するRLCデータブロックのデータフィールドの中に遷移指標及びTFIを含めることにより、受信機が、最初の再開するより高い優先度のRLCデータブロックの直前にRLCデータブロックを成功裏に受信しなかったとしても、RLCエンティティは、受信機が遷移を検出できるようにする。中断の遷移指標は、再開の遷移指標と同一であってもよく、又は異なってもよい。例えば、124又は125に設定される長さ指標(LI)が使用されて、中断及び/又は再開の遷移が示されてもよい。
【0023】
図6は、単一のRLCエンティティのコンテキスト内での異なる優先度のPFC70及びPFC80に関連付けられる多重化されたRLCデータブロック60の一例を示す。図6のRLCデータブロック60は、送信データブロック又は受信データブロックを表し得る。図6は、データフィールドの中に遷移指標を含める実施形態についてのRLCデータブロック60を説明するが、本発明はこの実施形態に限定されないということが、理解されるであろう。
【0024】
各RLCデータブロック60は、ヘッダ及びデータフィールドを含む。各データフィールドは、Xオクテットのデータを搬送し得る。また、LLC PDUからのデータセグメントは、1つ以上の連続するデータフィールドのオクテットを使用する。この例では、より低い優先度のPFC70に関連付けられるLLC PDU(LLC PDU)は、3.5個のRLCデータブロック60を必要とする。一方、より高い優先度のPFC80に関連付けられるLLC PDU(LLC PDU)は、2.25個のRLCデータブロック60を必要とする。その結果、RLCエンティティは、LLC PDU及びLLC PDUについて、ブロック連続番号(BSN)1〜7で連続して番号を付けられる7つのRLCデータブロック60を使用する。より低い優先度のPFC70からより高い優先度のPFC80への遷移、及びより低い優先度のPFC70への遷移は、BSN連続番号の再開を開始しない。換言すると、連続するRLCデータブロック60が、異なるPFCからのデータセグメントを含む場合であっても、単一の連続的な一連のBSN値が、RLCデータブロック60の中に存在する。
【0025】
各RLCデータブロック60のヘッダは、対応するデータフィールドの中のデータセグメントと特定のPFCとを一意に関連付けるTFIを含む。例えば、BSN1、BSN2、BSN6、及びBSN7のヘッダの中のTFIは、対応するデータフィールドの中のデータセグメントとより低い優先度のPFC70とを関連付ける。より高い優先度のPFC80による、より低い優先度のPFC70の中断の遷移をシグナリングするために、RLCエンティティは、中断するRLCデータブロック60のヘッダの中のTFIをTFIに変更し、対応するデータフィールドの中にLLC PDUについてのデータセグメントを入れる。例えばBSN3のような、最初の中断するRLCデータブロック60のデータフィールドも、オプションで、TFIと、例えば124のような所定の遷移値に設定される遷移長さ指標(LI)とを、データフィールドの最初の2オクテットの中に含めることにより、中断の遷移をシグナリングし得る。図6の中で示されるように、データフィールドが遷移指標を含む場合に、データフィールドは、ペイロードデータセグメントに利用可能なより少ないオクテットを有する。例えば、BSN3では2オクテット少なく、BSN5では3オクテット少ない。
【0026】
より低い優先度のPFC70の再開の遷移をシグナリングするために、RLCエンティティは、再開するRLCデータブロック60のヘッダの中のTFIをTFIに変更し、対応するデータフィールドの中により低い優先度のLLC PDUの残りのデータセグメントを入れる。例えばBSN6のような、最初の再開するRLCデータブロック60のデータフィールドは、TFIと、例えば124のような所定の遷移値に設定される遷移LIとを、データフィールドの最初の2オクテットの中に含めることにより、再開の遷移をさらにシグナリングし得る。
【0027】
図6の中に示されるように、例えば、BSN5及びBSN7のようないくつかのRLCデータブロック60のデータフィールドは、完全にデータで満たされないこともあり得る。例えば、より高い優先度のLLC PDUは、より高い優先度の送信/受信を完了するのに、BSN5の中の利用可能なオクテットの全てを必要とはしない。この場合に、データフィールドの1オクテットは、例えばLI=0.25X+2のように、LLC PDUの送信/受信を完了するのに必要なオクテット数に等しい値に設定されたLIを含めることにより、より高い優先度のLLC PDUの最後のデータセグメントについてのデータを含むオクテット数を識別し得る。また、オプションで、データフィールドの1オクテットが使用されて、例えば127のような充填(filler)値に設定されたLIが含まれ、より高い優先度のLLC PDUの最後のデータセグメントに対応するオクテットで満たされていないデータフィールドの一部が充填オクテット(例えば、ダミーデータ)を含むことがシグナリングされ得る。
【0028】
どのようにRLCエンティティがより高い優先度のPFCのほうを選んでより低い優先度のPFCを中断して、よって望ましくない送信/受信の遅延を防ぎ得るかが、上述のように開示される。より低い優先度のPFCからより高い優先度のPFCへ遷移する場合に、中断前により低い優先度のLLC PDUについて送信される最後のRLCデータブロックは、典型的には、より低い優先度のLLC PDUの最後のデータセグメントを含まない。よって、データフィールドは、満たされる。したがって、典型的には、より低い優先度のPFCからより高い優先度のPFCへの遷移の間に経験される非効率さはない。しかしながら、より高い優先度のPFCからより低い優先度のPFCへの遷移の場合に、最後のより高い優先度のRLCデータブロックは、図6に示されるように、より高い優先度のLLC PDUの送信/受信を完了するのに、データフィールドの中の利用可能なペイロードスペースの全てを必要としないこともあり得る。これは、未使用のペイロードスペースに起因するRLC層における非効率さにつながる。単一のRLCエンティティのコンテキスト内でのより高い優先度のPFCからより低い優先度のPFCへの遷移の間におけるアップリンク及びダウンリンクの両方についてのRLCデータブロックのパッキングの効率性をどのように改善するかを、以下に説明する。より具体的には、より高い優先度のPFCからより低い優先度のPFCへの遷移の間に、異なるPFCに対応するLLC PDUからのデータセグメントを単一のRLCデータブロックにどのようにカプセル化して、消耗する利用可能なペイロードスペースを避け得るかを、以下に説明する。
【0029】
図7及び図8は、送信機及び受信機のそれぞれについてのカプセル化の方法300、350を示す。送信機では、より高い優先度のLLC PDUの最後のデータセグメントを含む1つ以上のデータセグメントが、以前に中断されたより低い優先度のPFCに関連付けられるより低い優先度のLLC PDUの1つ以上の残りのデータセグメントとともに、最後のより高い優先度のRLCデータブロックのデータフィールドの中にカプセル化される(ブロック310)。最後のより高い優先度のRLCデータブロックは、より高い優先度のPFCからより低い優先度のPFCへの、最後のより高い優先度のRLCデータブロック内での遷移を示すための遷移指標をさらに含む(ブロック320)。より高い優先度のPFC及びより低い優先度のPFCの両方についてのデータセグメントを含むRLCデータブロックの受信に基づいて(ブロック360)、受信機におけるRLCエンティティは、より高い優先度のPFCの最後のデータセグメントに使用されるオクテット数と、データブロックの中に含まれる遷移指標とに基づいて、より低い優先度のデータセグメントをデータブロックから分離する(ブロック370)。送信の実施形態及び受信の実施形態の両方において、遷移指標は、最後のより高い優先度のRLCデータブロックのデータフィールド内の、所定の遷移値(例えば、124又は125)に設定される遷移LIを含み得る。遷移指標は、ヘッダのTFIとは異なるデータフィールドのTFIをさらに含み得る。ヘッダのTFIは、データフィールド内のデータセグメントの第1のセットのより高い優先度のPFCへの関連付けをシグナリングする。また、データフィールドのTFIは、データフィールド内のデータセグメントの第2のセットの別のより低い優先度のPFCへの関連付けをシグナリングする。
【0030】
図9は、単一のRLCエンティティのコンテキスト内での、異なる優先度のPFCに関連付けられる多重化された送信RLCデータブロック又は受信RLCデータブロックの一例を示す。少なくとも1つのRLCデータブロックは、上述したカプセル化の方法を使用して、より高い優先度のPFC80からより低い優先度のPFC70への遷移の間に、異なるPFCに関連付けられるデータセグメントをより効率的に送信し、受信する。図6で示されたように、より低い優先度のPFC70は、3.5個のRLCデータブロックを必要とし、一方、より高い優先度のPFC80は、2.25個のRLCデータブロックを必要とする。しかしながら、開示されるカプセル化の方法のために、この実施形態についてのRLCエンティティは、図6と同じより低い優先度のLLC PDU及びより高い優先度のLLC PDUについて、ブロック連続番号(BSN)1〜6で連続して番号を付けられる6つのRLCデータブロック60のみを使用する。図9の例では、RLCデータブロックBSN1〜BSN4は、図5のRLCデータブロックと同じである。したがって、上述した中断の詳細は、ここでは繰り返されない。
【0031】
より高い優先度のPFCからより低い優先度のPFCへの遷移をより効率的に行うために、RLCエンティティは、例えばBSN5のような、最後のより高い優先度のデータセグメント及び残りのより低い優先度のデータセグメントの両方を単一のRLCデータブロック60の中にカプセル化する最後のより高い優先度のRLCデータブロック60を生成する。BSN5のヘッダは、TFIを含んで、BSN5の少なくとも一部はより高い優先度のPFCに対応するペイロードを含むことをシグナリングする。BSN5のデータフィールドは、例えばLI=0.25X+2のような、LLC PDUの最後のデータセグメントの送信を完了するのに必要なオクテット数と等しい値に設定されたLIと、例えばLI=124のような所定の遷移値に設定された遷移LIと、TFIとを含む。データフィールドの残りは、LLC PDUの最後の0.25X+2オクテット、続いてLLC PDUの次の0.75X−5オクテットを含む。BSN6は、LLC PDUの送信を完了する。
【0032】
図9に示されるように、例えばBSN6のような、RLCデータブロック60のうちのいくつかのデータフィールドは、完全に満たされないこともあり得る。例えば、LLC PDUは、より低い優先度の送信/受信を完了するのに、BSN6の中で利用可能なオクテットの全てを必要としない。この場合に、BSN6のデータフィールドは、オプションで、例えばLI=127のような充填値に設定された追加のLIを含んで、より低い優先度のLLC PDUの最後のデータセグメントに対応するデータで満たされていないデータフィールドの一部が充填オクテット(例えば、ダミーデータ)を含むことをシグナリングし得る。BSN5が、LLC PDU及びLLC PDUの送信を完了するのに必要なオクテットよりも多くのオクテットを含む場合に、BSN5も、例えば、LLC PDUの送信を完了するのに必要なオクテット数と等しい値に設定されたLIのような、追加のLI値と、例えば、LI=127のような、充填値に設定されたLIとを含んでもよい、ということがさらに理解されるであろう。
【0033】
図10は、本明細書で説明されるような単一のRLCエンティティのコンテキスト内での中断及び再開の遷移を実装する例示的な通信端末400を説明する。通信端末400は、受信機又は送信機を表し得る。また、通信端末400は、モバイル端末100又は基地局14を含み得る。通信端末400は、信号を送受信するアンテナ404に接続される送受信機402を含む。ベースバンドプロセッサ406は、通信端末400へ送信され、通信端末400により受信される信号を処理する。ベースバンドプロセッサ406により実行される例示的な処理は、変調/復調、インターリーブ/デインターリーブ、符号化/復号等を含む。ベースバンドプロセッサ406は、本明細書で説明したようなRLCプロトコルを実装するRLCプロセッサ408を含む。上述したように、RLCプロセッサ408は、単一のRLCエンティティのコンテキスト内でより低い優先度のデータ及びより高い優先度のデータの中断及び再開の遷移を実行する。RLCエンティティが、より低い優先度の送信を再開する場合に、RLCプロセッサ408は、1つ以上の残りのより低い優先度のデータセグメントとともに、最後のより高い優先度のデータセグメントを、単一のRLCデータブロックの中にカプセル化するように構成され得る。
【0034】
本発明は、共通のRLCエンティティのコンテキスト内での、より高い優先度のPFCのほうを選んでの、より低い優先度のPFCの単一の中断の観点から説明された。しかしながら、いずれの数の送信の中断が発生してもよい、ということが理解されるであろう。例えば、第1のより低い優先度のPFCの送信/受信は、複数回中断されて、複数のより高い優先度のPFCに関連付けられるLLC PDUの送信/受信を可能にしてもよい。さらに、より低い優先度のLLC PDUの送信/受信が再開される前に2つ以上の送信の中断が発生するように、送信の中断がスタックされてもよい。例えば、より低い優先度のLLC PDU(PDU−A)の送信/受信が中断されて、より高い優先度のLLC PDU(PDU−B)が送信/受信されてもよい。今度は、PDU−Bの送信/受信が中断されて、さらに高い優先度のLLC PDU(PDU−C)が送信/受信されてもよい。最後のより高い優先度のRLCデータブロックは、2つよりも多くのPFCに関連付けられるLLC PDUからのデータセグメントを含んでもよい、ということも理解されるであろう。例えば、最後のより高い優先度のRLCデータブロックは、PDU−Cの最後のデータセグメント、PBU−Bの最後のデータセグメント、及びPDU−Aの1つ以上の残りのデータセグメントを含んでもよい。
【0035】
当然ながら、本発明は、本発明の不可欠な特徴から逸脱することなく、本明細書で具体的に説明された手法以外の手法で実行されてもよい。本実施形態は、あらゆる点において、説明のためのものであって限定するためのものではないとみなされるべきである。添付の特許請求の範囲の意味及び等価な範囲内から生じる全ての変更は特許請求の範囲に包含されることを意図する。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
単一の無線リンク制御(RLC)エンティティのコンテキスト内で送信機から受信機へデータパケットを送信する方法であって:
より低い優先度の第1のパケットフローコンテキスト(PFC)に関連付けられる第1の上位層パケットのデータセグメントを含むより低い優先度のデータブロックを送信するステップと;
前記第1の上位層パケットの送信を中断して、より高い優先度の第2のPFCに関連付けられる第2の上位層パケットのデータセグメントを含むより高い優先度のデータブロックを送信するステップと;
前記第2の上位層パケットの最後のデータセグメントの送信後に、前記第1の上位層パケットの送信を再開するステップと;
を含む方法。
【請求項2】
プロセッサは、中断前に送信される前記より低い優先度のデータブロックに連続して番号を付け、前記より高い優先度のデータブロックを送信する場合に、連続番号の再開なしに連続的な番号付けを継続し、前記より低い優先度のデータブロックの送信を再開する場合に、連続番号の再開なしに連続的な番号付けを継続する、請求項1の通信端末。
【請求項3】
前記上位層パケットは、LLC層に関連付けられ、且つLLCプロトコルに従ってフォーマットされる、論理リンク制御(LLC)プロトコルデータユニット(PDU)を含み、
前記データブロックは、RLC層に関連付けられ、且つRLCプロトコルに従ってフォーマットされる、RLCデータブロックを含む、
請求項1の方法。
【請求項4】
前記第1の上位層パケットの送信を中断する前記ステップは、前記第2の上位層パケットの最初のデータセグメントを含む最初のより高い優先度のデータブロックを送信することを含み、
前記最初のより高い優先度のデータブロックは、前記第2の上位層パケットが属する前記第2のPFCに一意に関連付けられる一時フローID(TFI)を含むヘッダを含む、
請求項1の方法。
【請求項5】
前記第1の上位層パケットの送信を中断する前記ステップは、前記第2の上位層パケットの最初のデータセグメントを含む最初のより高い優先度のデータブロックを送信することを含み、
前記最初のより高い優先度のデータブロックは、所定の長さ指標(LI)値に設定される遷移指標とともに、前記第2の上位層パケットが属する前記第2のPFCに一意に関連付けられる一時フローID(TFI)を含む、データフィールドを含む、
請求項1の方法。
【請求項6】
前記最初のより高い優先度のデータブロックは、前記第2の上位層パケットが属する前記第2のPFCに一意に関連付けられるTFIを含むヘッダをさらに含む、請求項5の方法。
【請求項7】
前記第1の上位層パケットの送信を再開する前記ステップは:
前記第2の上位層パケットの最後のデータセグメントを含む最後のより高い優先度のデータブロックを送信することと;
前記最後のより高い優先度のデータブロックは、所定の長さ指標(LI)値に設定される遷移指標とともに、前記第1の上位層パケットが属する前記第1のPFCに一意に関連付けられる一時フローID(TFI)を含む、データフィールドを含むことと;
前記最後のより高い優先度のデータブロックを送信した後に、前記第1の上位層パケットについての1つ以上の残りのデータセグメントを送信することと;
を含む、請求項1の方法。
【請求項8】
前記第1の上位層パケットの送信を再開する前記ステップは、最後のより高い優先度のデータブロックを生成し、送信することを含み、
前記最後のより高い優先度のデータブロックは:
前記第2の上位層パケットの送信を完了するための、前記第2の上位層パケットの最後のデータセグメントと;
前記第1の上位層パケットの送信を再開するための、前記第1の上位層パケットの残りのデータセグメントと;
前記第2の上位層パケットから前記第1の上位層パケットへの、前記最後のより高い優先度のデータブロック内での遷移を示すための遷移指標と;
を含む、
請求項1の方法。
【請求項9】
前記遷移指標は、前記最後のより高い優先度のデータブロックのデータフィールド内の所定の長さ指標(LI)値及び一時フローID(TFI)を含み、
前記TFIは、前記第1の上位層パケットが属する前記第1のPFCに一意に関連付けられる、
請求項8の方法。
【請求項10】
前記最後のより高い優先度のデータブロックを生成し、送信することは、前記最後のより高い優先度のデータブロックの前記データフィールドの中に充填指標を含めて、前記最後のより高い優先度のデータブロックの未使用部分が充填データを含むことを示すことをさらに含む、請求項8の方法。
【請求項11】
単一の無線リンク制御(RLC)エンティティのコンテキスト内で受信機にデータを送信する通信端末は:
無線通信チャネル上で受信機にデータブロックを送信する送受信機と;
前記無線通信チャネル上での送信のための前記データブロックを生成するプロセッサと;
を備え、
前記プロセッサは、
より低い優先度の第1のパケットフローコンテキスト(PFC)に関連付けられる第1の上位層パケットのデータセグメントを含むより低い優先度のデータブロックを生成し、前記受信機に送信し、
より高い優先度の第2のPFCに関連付けられる第2の上位層パケットのデータセグメントを含むより高い優先度のデータブロックを生成し、前記受信機に送信することにより、前記より低い優先度のデータブロックの生成及び送信を中断し、
前記より高い優先度のデータブロックの生成及び送信の完了後に、前記より低い優先度のデータブロックの生成及び送信を再開する
ように構成される、
通信端末。
【請求項12】
前記プロセッサは、中断前に送信される前記より低い優先度のデータブロックに連続して番号を付け、前記より高い優先度のデータブロックを生成し、送信する場合に、連続番号の再開なしに連続的な番号付けを継続し、前記より低い優先度のデータブロックの生成及び送信を再開する場合に、連続番号の再開なしに連続的な番号付けを継続する、請求項11の通信端末。
【請求項13】
前記上位層パケットは、LLC層に関連付けられ、且つLLCプロトコルに従ってフォーマットされる、論理リンク制御(LLC)プロトコルデータユニット(PDU)を含み、
前記データブロックは、RLC層に関連付けられ、且つRLCプロトコルに従ってフォーマットされる、RLCデータブロックを含む、
請求項11の方法。
【請求項14】
前記プロセッサは、前記第2の上位層パケットの最初のデータセグメントを含む最初のより高い優先度のデータブロックを生成し、送信することにより、前記第1の上位層パケットの生成及び送信を中断し、
前記最初のより高い優先度のデータブロックは、前記第2の上位層パケットが属する前記第2のPFCに一意に関連付けられる一時フローID(TFI)を含むヘッダを含む、
請求項11の通信端末。
【請求項15】
前記プロセッサは、前記第2の上位層パケットの最初のデータセグメントを含む最初のより高い優先度のデータブロックを生成し、送信することにより、前記第1の上位層パケットの生成及び送信を中断し、
前記最初のより高い優先度のデータブロックは、所定の長さ指標(LI)値に設定される遷移指標とともに、前記第2の上位層パケットが属する前記第2のPFCに一意に関連付けられる一時フローID(TFI)を含む、データフィールドを含む、
請求項11の通信端末。
【請求項16】
前記最初のより高い優先度のデータブロックは、前記第2の上位層パケットが属する前記第2のPFCに一意に関連付けられるTFIを含むヘッダをさらに含む、請求項15の通信端末。
【請求項17】
前記プロセッサは:
所定の長さ指標(LI)値に設定される遷移指標とともに、前記第2の上位層パケットの最後のデータセグメントと、前記第1の上位層パケットが属する前記第1のPFCに関連付けられる一時フローID(TFI)と、を含むデータフィールドを含む送信のための最後のより高い優先度のデータブロックを生成し、送信し、
前記最後のより高い優先度のデータブロックの生成及び送信を完了した後に、残りのより低い優先度のデータブロックを生成し、送信する
ことにより、前記第1の上位層パケットの生成及び送信を再開する、
請求項11の通信端末。
【請求項18】
前記プロセッサは、最後のより高い優先度のデータブロックを生成し、送信することにより、前記第1の上位層パケットの生成及び送信を再開し、
前記最後のより高い優先度のデータブロックは:
前記第2の上位層パケットの送信を完了するための、前記第2の上位層パケットの最後のデータセグメントと;
前記第1の上位層パケットの送信を再開するための、前記第1の上位層パケットの残りのデータセグメントと;
前記第2の上位層パケットから前記第1の上位層パケットへの、前記最後のより高い優先度のデータブロック内での遷移を示すための遷移指標と;
を含む、
請求項11の通信端末。
【請求項19】
前記遷移指標は、前記最後のより高い優先度のデータブロックのデータフィールド内の所定の長さ指標(LI)値及び一時フローID(TFI)を含み、
前記TFIは、前記第1の上位層パケットが属する前記第1のPFCに一意に関連付けられる、
請求項18の通信端末。
【請求項20】
前記最後のより高い優先度のデータブロックは、前記最後のより高い優先度のデータブロックの未使用部分が充填データを含むことを示すための充填指標を、前記データフィールド内にさらに含む、請求項18の通信端末。
【請求項21】
前記通信端末は、モバイル装置を含み、
前記受信機は、基地局を含む、
請求項11の通信装置。
【請求項22】
単一の無線リンク制御(RLC)エンティティのコンテキスト内での送信機から受信機への上位層パケットの送信のために、前記上位層パケットからデータセグメントを使用して下位層ブロックを生成する方法であって:
より高い優先度の第1のパケットフローコンテキスト(PFC)に関連付けられる第1の上位層パケットの最後のデータセグメントを、より低い優先度の第2のPFCに関連付けられる第2の上位層パケットの残りのデータセグメントとともに、最後のより高い優先度のデータブロックの中にカプセル化して、前記第1の上位層パケットの送信を完了し、前記第2の上位層パケットの送信を再開するステップと;
前記最後のより高い優先度のデータブロックに遷移指標を含めて、前記第1の上位層パケットから前記第2の上位層パケットへの、前記最後のより高い優先度のデータブロック内での遷移を示すステップと;
を含む方法。
【請求項23】
前記遷移指標を含める前記ステップは、所定の長さ指標(LI)値及び一時フローID(TFI)を、前記最後のより高い優先度のデータブロックのデータフィールドの中に含めることを含み、
前記TFIは、前記第2の上位層パケットが属する前記第2のPFCに一意に関連付けられる、
請求項22の方法。
【請求項24】
前記最後のより高い優先度のデータブロックに充填指標を含めて、当該最後のより高い優先度のデータブロックの未使用部分が充填データを含むことを示すステップをさらに含む、請求項22の方法。
【請求項25】
前記上位層パケットは、LLC層に関連付けられ、且つLLCプロトコルに従ってフォーマットされる、論理リンク制御(LLC)プロトコルデータユニット(PDU)を含み、
前記最後のより高い優先度のデータブロックは、RLC層に関連付けられ、且つRLCプロトコルに従ってフォーマットされる、RLCデータブロックを含む、
請求項22の方法。
【請求項26】
単一の無線リンク制御(RLC)エンティティのコンテキスト内での受信機への送信のために、データをカプセル化する通信端末であって:
無線通信チャネル上で受信機にデータブロックを送信する送受信機と;
前記送受信機による送信のための下位層ブロックの中に、上位層パケットからのデータをカプセル化するプロセッサと;
を備え、
前記プロセッサは、
より高い優先度の第1のパケットフローコンテキスト(PFC)に関連付けられる第1の上位層パケットの最後のデータセグメントを、より低い優先度の第2のPFCに関連付けられる第2の上位層パケットの残りのデータセグメントとともに、最後のより高い優先度のデータブロックの中にカプセル化して、前記第1の上位層パケットの送信を完了し、前記第2の上位層パケットの送信を再開し、
前記最後のより高い優先度のデータブロックに遷移指標を含めて、前記第1の上位層パケットから前記第2の上位層パケットへの、前記最後のより高い優先度のデータブロック内での遷移を示す
ように構成される、
通信端末。
【請求項27】
前記遷移指標は、前記最後のより高い優先度のデータブロックのデータフィールド内の所定の長さ指標(LI)値及び一時フローID(TFI)を含み、
前記TFIは、前記第2の上位層パケットが属する前記第2のPFCに一意に関連付けられる、
請求項26の通信端末。
【請求項28】
前記プロセッサは、前記最後のより高い優先度のデータブロックに充填指標を含めて、当該最後のより高い優先度のデータブロックの未使用部分が充填データを含むことを示すようにさらに構成される、請求項26の通信端末。
【請求項29】
前記上位層パケットは、LLC層に関連付けられ、且つLLCプロトコルに従ってフォーマットされる、論理リンク制御(LLC)プロトコルデータユニット(PDU)を含み、
前記最後のより高い優先度のデータブロックは、RLC層に関連付けられ、且つRLCプロトコルに従ってフォーマットされる、RLCデータブロックを含む、
請求項26の通信端末。
【請求項30】
前記通信端末は、モバイル装置を含み、
前記受信機は、基地局を含む、
請求項26の通信装置。
【請求項31】
単一の無線リンク制御(RLC)エンティティのコンテキスト内で送信機から受信機でデータを受信する方法であって:
より低い優先度の第1のパケットフローコンテキスト(PFC)に関連付けられる第1の上位層パケットのデータセグメントを含むより低い優先度のデータブロックを受信するステップと:
より高い優先度の第2のPFCに関連付けられる第2の上位層パケットのデータセグメントを含むより高い優先度のデータブロックの受信に基づいて、前記第1の上位層パケットの中断を検出するステップと;
前記第2の上位層パケットの最後のデータセグメントを含む最後のより高い優先度のデータブロックを受信するステップと;
前記第2の上位層パケットの前記最後のデータセグメントの受信後に、前記第1の上位層パケットの受信を再開するステップと;
を含む方法。
【請求項32】
前記より低い優先度のデータブロックを受信する前記ステップは、連続して番号を付けられたより低い優先度のデータブロックを受信することを含み、前記より高い優先度のデータブロックを受信する前記ステップは、連続して番号を付けられたより高い優先度のデータブロックを受信することを含み、
連続的な連続付けは、前記第1の上位層パケットの最初のデータセグメントを含む最初のより低い優先度のデータブロックから始まり、連続番号の再開なしに、前記最後のより高い優先度のデータブロックまで前記より高い優先度のデータブロックを通して継続し、連続番号の再開なしに、後続のより低い優先度のデータブロックを通してさらに継続する、
請求項31の方法。
【請求項33】
前記上位層パケットは、LLC層に関連付けられ、且つLLCプロトコルに従ってフォーマットされる、論理リンク制御(LLC)プロトコルデータユニット(PDU)を含み、
下位層ブロックは、RLC層に関連付けられ、且つRLCプロトコルに従ってフォーマットされる、RLCデータブロックを含む、
請求項31の方法。
【請求項34】
前記中断を検出する前記ステップは、前記第1の上位層パケットから前記第2の上位層パケットへの遷移を示すための、前記第2の上位層パケットが属する前記第2のPFCに一意に関連付けられる一時フローID(TFI)を含むヘッダを含む、最初のより高い優先度のデータブロックを受信することを含む、請求項31の方法。
【請求項35】
前記中断を検出するステップは、データフィールドを含む最初のより高い優先度のデータブロックを受信することを含み、
前記データフィールドは:
前記第2の上位層パケットの最初のデータセグメントと;
前記第1の上位層パケットから前記第2の上位層パケットへの遷移を示すための所定の長さ指標(LI)値に設定される遷移指標とともに、前記第2の上位層パケットが属する前記第2のPFCに一意に関連付けられる一時フローID(TFI)と;
を含む、
請求項31の方法。
【請求項36】
前記最初のより高い優先度のデータブロックは、前記第1の上位層パケットから前記第2の上位層パケットへの前記遷移をさらに示すための、前記第2の上位層パケットに関連付けられるTFIを含むヘッダをさらに含む、請求項35の方法。
【請求項37】
前記第2の上位層パケットの前記最後のデータセグメントの受信後に、前記第1の上位層パケットの受信を再開する前記ステップは:
前記第2の上位層パケットから前記第1の上位層パケットへの遷移を示すための所定の長さ指標(LI)値に設定される遷移指標とともに、前記第2の上位層パケットの前記最後のデータセグメントと、前記第1の上位層パケットが属する前記第1のPFCに関連付けられる一時フローID(TFI)と、を含むデータフィールドを含む前記最後のより高い優先度のデータブロックを受信することと;
前記第2の上位層の前記最後のデータセグメントを受信した後に、前記第1の上位層パケットについての1つ以上の残りのデータセグメントを受信することと;
を含む、請求項31の方法。
【請求項38】
前記最後のより高い優先度のデータブロックは:
前記第1の上位層パケットについての残りのデータセグメントと;
前記第2の上位層パケットから前記第1の上位層パケットへの、前記最後のより高い優先度のデータブロック内での遷移を示すための遷移指標と;
をさらに含む、請求項31の方法。
【請求項39】
前記遷移指標は、前記最後のより高い優先度のデータブロックのデータフィールド内の所定の長さ指標(LI)値及び一時フローID(TFI)を含み、
前記TFIは、前記第1の上位層パケットが属する前記第1のPFCに一意に関連付けられる、
請求項38の方法。
【請求項40】
前記最後のより高い優先度のデータブロックは、前記最後のより高い優先度のデータブロックの未使用部分が充填データを含むことを示すための充填指標をさらに含む、請求項31の方法。
【請求項41】
単一の無線リンク制御(RLC)エンティティのコンテキスト内で送信機からのデータパケットを受信する通信端末であって:
無線通信チャネル上で前記送信機により送信されるデータを受信する送受信機と;
より低い優先度の第1のパケットフローコンテキスト(PFC)に関連付けられる第1の上位層パケットのデータセグメント、及びより高い優先度の第2のPFCに関連付けられる第2の上位層パケットのデータセグメントを再構築するように構成されるプロセッサと;
を備え、
前記プロセッサは、
前記第1の上位層パケットの前記データセグメントを含むより低い優先度のデータブロックを処理し、
前記第2の上位層パケットの最初のデータセグメントを含む最初のより高い優先度のデータブロックの受信に基づいて、前記より低い優先度のデータブロックの処理を中断して、前記第2の上位層パケットの前記データセグメントを含むより高い優先度のデータブロックを処理し、
前記第2の上位層パケットの最後のデータセグメントを含む最後のより高い優先度のデータブロックを含む1つ以上の追加のより高い優先度のデータブロックを処理し、
前記第2の上位層パケットの前記最後のデータセグメントを受信した後に、前記より低い優先度のデータブロックの処理を再開する
ことにより、前記第1の上位層パケットの前記データセグメント及び前記第2の上位層パケットの前記データセグメントを再構築するように構成される、
通信端末。
【請求項42】
前記より低い優先度のデータブロック及び前記より高い優先度のデータブロックは、連続的な番号付けが、前記第1の上位層パケットの最初のデータセグメントを含む最初のより低い優先度のデータブロックから始まり、連続番号の再開なしに前記最後のより高い優先度のデータブロックまで継続し、連続番号の再開なしに最後のより低い優先度のデータブロックまでさらに継続するように、連続して番号を付けられる、請求項41の通信端末。
【請求項43】
前記上位層パケットは、LLC層に関連付けられ、且つLLCプロトコルに従ってフォーマットされる、論理リンク制御(LLC)プロトコルデータユニット(PDU)を含み、
下位層ブロックは、RLC層に関連付けられ、且つRLCプロトコルに従ってフォーマットされる、RLCデータブロックを含む、
請求項41の通信端末。
【請求項44】
前記最初のより高い優先度のデータブロックは、前記第1の上位層パケットから前記第2の上位層パケットへの遷移を示すための、前記第2の上位層パケットが属する前記第2のPFCに一意に関連付けられる一時フローID(TFI)を含むヘッダを含む、請求項41の通信端末。
【請求項45】
前記最初のより高い優先度のデータブロックは、前記第1の上位層パケットから前記第2の上位層パケットへの遷移を示すための所定の長さ指標(LI)値に設定される遷移指標とともに、前記第2の上位層パケットが属する前記第2のPFCに一意に関連付けられる一時フローID(TFI)を含む、データフィールドを含む、請求項41の通信端末。
【請求項46】
前記最初のより高い優先度のデータブロックは、前記第1の上位層パケットから前記第2の上位層パケットへの前記遷移をさらに示すための、前記第2の上位層パケットが属する前記第2のPFCに関連付けられる前記TFIを含むヘッダをさらに含む、請求項45の通信端末。
【請求項47】
前記最後のより高い優先度のデータブロックは、前記第2の上位層パケットから前記第1の上位層パケットへの後続の遷移を示すための所定の長さ指標(LI)値に設定される遷移指標とともに、前記第1の上位層パケットが属する前記第1のPFCに一意に関連付けられる一時フローID(TFI)を含む、データフィールドを含む、請求項41の通信端末。
【請求項48】
前記最後のより高い優先度のデータブロックは:
前記第1の上位層パケットについての残りのデータセグメントと;
前記第2の上位層パケットから前記第1の上位層パケットへの、前記最後のより高い優先度のデータブロック内での遷移を示すための遷移指標と;
をさらに含む、請求項41の通信端末。
【請求項49】
前記遷移指標は、前記最後のより高い優先度のデータブロックのデータフィールド内の所定の長さ指標(LI)値及び一時フローID(TFI)を含み、
前記TFIは、前記第1の上位層パケットが属する前記第1のPFCに一意に関連付けられる、
請求項48の通信端末。
【請求項50】
前記最後のより高い優先度のデータブロックは、前記最後のより高い優先度のデータブロックの未使用部分が充填データを含むことを示すための充填指標をさらに含む、請求項41の通信端末。
【請求項51】
前記通信端末は、基地局を含み、
前記送信機は、モバイル端末を含む、
請求項41の通信端末。
【請求項52】
単一の無線リンク制御(RLC)エンティティのコンテキスト内で送信機から受信されるデータを処理する方法において:
データブロックであって、
第1のパケットフローコンテキスト(PFC)に関連付けられる第1の上位層パケットについての最後のデータセグメント、
第2のPFCに関連付けられる第2の上位層パケットについての残りのデータセグメント、及び
前記第1の上位層パケットから前記第2の上位層パケットへの、前記データブロック内での遷移を示すための遷移指標
を含む前記データブロックを受信するステップと;
前記遷移指標に基づいて前記第2の上位層パケットについての前記残りのデータセグメントを前記データブロックから分離して、以前に中断された前記第2の上位層パケットの受信を再開するステップと;
を含む方法。
【請求項53】
前記遷移指標は、前記データブロックのデータフィールド内の所定の長さ指標(LI)値及び一時フローID(TFI)を含み、
前記TFIは、前記第2の上位層パケットが属する前記第2のPFCに一意に関連付けられる、
請求項52の方法。
【請求項54】
受信される前記データブロックは、受信される当該データブロックの未使用部分が充填データを含むことを示すための充填指標をさらに含む、請求項52の方法。
【請求項55】
前記上位層パケットは、LLC層に関連付けられ、且つLLCプロトコルに従ってフォーマットされる、論理リンク制御(LLC)プロトコルデータユニット(PDU)を含み、
前記データブロックは、RLC層に関連付けられ、且つRLCプロトコルに従ってフォーマットされる、RLCデータブロックを含む、
請求項52の方法。
【請求項56】
単一の無線リンク制御(RLC)エンティティのコンテキスト内で送信機から受信されるデータを処理する通信端末において:
データブロックを受信する送受信機であって、
第1のパケットフローコンテキスト(PFC)に関連付けられる第1の上位層パケットについての最後のデータセグメント、
第2のPFCに関連付けられる第2の上位層パケットについての残りのデータセグメント、及び
前記第1の上位層パケットから前記第2の上位層パケットへの、前記データブロック内での遷移を示すための遷移指標
を含む前記データブロックを受信する前記送受信機と;
前記遷移指標に基づいて前記第2の上位層パケットについての前記残りのデータセグメントを前記データブロックから分離して、以前に中断された前記第2の上位層パケットの受信を再開するように構成されるプロセッサと;
を備える通信端末。
【請求項57】
前記遷移指標は、前記データブロックのデータフィールド内の所定の長さ指標(LI)値及び一時フローID(TFI)を含み、
前記TFIは、前記第2の上位層パケットが属する前記第2のPFCに一意に関連付けられる、
請求項56の通信端末。
【請求項58】
受信される前記データブロックは、受信される当該データブロックの未使用部分が充填データを含むことを示すための充填指標をさらに含む、請求項56の通信端末。
【請求項59】
前記上位層パケットは、LLC層に関連付けられ、且つLLCプロトコルに従ってフォーマットされる、論理リンク制御(LLC)プロトコルデータユニット(PDU)を含み、
前記データブロックは、RLC層に関連付けられ、且つRLCプロトコルに従ってフォーマットされる、RLCデータブロックを含む、
請求項56の通信端末。
【請求項60】
前記通信端末は、基地局を含み、
前記送信機は、モバイル装置を含む、
請求項56の通信端末。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2013−503541(P2013−503541A)
【公表日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−526169(P2012−526169)
【出願日】平成22年8月25日(2010.8.25)
【国際出願番号】PCT/IB2010/053826
【国際公開番号】WO2011/024131
【国際公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】