説明

単結晶引上げ装置の断熱板移載治具

【課題】単結晶引上げ装置に用いられる断熱板の取り付け、取り外しを安全かつ効率的に行うことができる単結晶引上げ装置の断熱板移載治具を提供する。
【解決手段】単結晶引上げ装置において、断熱板を昇降、移送するチェーン又はワイヤーの先端に取り付けられ、断熱板を支持する断熱板移載治具31であって、少なくとも、断熱板の貫通孔内を通過可能な下板27を有する本体部36と、下板27に水平回転可能に一端が取り付けられ、断熱板を支持する2つ以上の支持アーム23、23’、23’’とを備え、支持アーム23、23’、23’’が水平回転することによって、支持アーム23、23’、23’’が取り付けられた下板27が断熱板の貫通孔を通過可能、又は、支持アーム23、23’、23’’により断熱板を支持可能になるものである単結晶引上げ装置の断熱板移載治具31。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、単結晶引上げ装置において、断熱板を昇降、移送する際に断熱板を支持する断熱板移載治具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、単結晶引上げ装置において、ルツボ及びヒーターの下部に断熱板を設置することにより、ヒーターの下部へ逃げる熱の割合を減らして、ヒーター電力のロスを減らすことが実施されてきた。
単結晶引上げ装置のルツボのサイズが小さい場合は、断熱板は作業者が1人で設置することが容易であったが、ルツボサイズが大型化され、また、電力ロスを抑える為に断熱板が可能な限り大型化されてくると、1人作業での断熱板の装着が困難になってきた。
【0003】
また、このような断熱板は、ルツボ下部の湯漏れ受けの上部に設置されるが、大型化され、ヒーター等の他部品と断熱板の隙間が小さい為に、特許文献1に示される様な、部材の外側から支持する治具を使用することは困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−175882号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、単結晶引上げ装置に用いられる断熱板の取り付け、取り外しを安全かつ効率的に行うことができる単結晶引上げ装置の断熱板移載治具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、チャンバー内で原料融液を収容するルツボと、該ルツボを加熱するヒーターと、前記ルツボを支持する支持軸と、前記ルツボの下部に配設され、前記支持軸が貫通するための貫通孔を有する断熱板とを具備する単結晶引上げ装置において、前記断熱板を昇降、移送するチェーン又はワイヤーの先端に取り付けられ、前記断熱板を支持する断熱板移載治具であって、少なくとも、前記断熱板の貫通孔内を通過可能な下板を有する本体部と、前記下板に水平回転可能に一端が取り付けられ、前記断熱板を支持する2つ以上の支持アームとを備え、前記支持アームが水平回転することによって、前記支持アームが取り付けられた下板が前記断熱板の貫通孔を通過可能、又は、前記支持アームにより前記断熱板を支持可能になるものであることを特徴とする単結晶引上げ装置の断熱板移載治具を提供する。
【0007】
このような本発明の単結晶引上げ装置の断熱板移載治具であれば、断熱板を安定して支持し、昇降、移送することができる。また、支持する断熱板に貫通孔さえあれば、断熱板の大きさ、ヒーター等の他部品との隙間の大きさ等によらず、安全に断熱板を移載することが可能な治具となる。
【0008】
このとき、前記本体部が、前記下板に対向する上板と、該上板と下板に両端が固定された固定柱と、前記上板の上面に前記チェーン又はワイヤーを取り付けるための取り付け部とを有するものであることが好ましい。
このように、本体部が、下板に対向する上板と、上板と下板に両端が固定された固定柱と、上板の上面にチェーン又はワイヤーを取り付けるための取り付け部とを有するものであれば、支持アームを取り付ける下板のスペースを広く確保でき、設計の自由度が増してより効率的な治具となる。
【0009】
このとき、前記支持アームの前記下板に水平回転可能に取り付けられた一端に配設され、前記支持アームの回転に連動して回転するアームギアと、前記2つ以上の支持アームの一端に配設されたアームギアの全てと噛み合う中心ギアとを備え、1つの支持アームを水平回転すれば、該支持アームのアームギアが回転して、前記中心ギアを介して全ての前記支持アームが水平回転するものであることが好ましい。
このような、下板に水平回転可能に取り付けられた支持アームの一端に配設され、支持アームの回転に連動して回転するアームギアと、2つ以上の支持アームの一端に配設されたアームギアの全てと噛み合う中心ギアとを備え、1つの支持アームを水平回転すれば、支持アームのアームギアが回転して、中心ギアを介して全ての支持アームが水平回転するものであれば、支持アームの回転を一度に行うことができ、操作がより容易な治具になる。
【0010】
このとき、前記上板の上面に、前記2つ以上の支持アームの一端に配設されたアームギア及び前記中心ギアのうち少なくとも一つのギアに連結されて、該連結されたギアを回転させることができるつまみを備えたものであることが好ましい。
このような、上板の上面に、2つ以上の支持アームの一端に配設されたアームギア及び中心ギアのうち少なくとも一つのギアに連結されて、連結されたギアを回転させることができるつまみを備えたものであれば、より容易に支持アームを回転させることができ、断熱板の移載をより効率的に行うことができる治具となる。
【発明の効果】
【0011】
以上のように、本発明の単結晶引上げ装置の断熱板移載治具によれば、単結晶引上げ装置の設置、解体において、断熱板を効率的かつ安全に取り付け、取り外しすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の単結晶引上げ装置の断熱板移載治具の実施態様の一例を示す概略図である。
【図2】本発明の単結晶引上げ装置の断熱板移載治具により断熱板を移載する際の模式図である。
【図3】本発明の単結晶引上げ装置の断熱板移載治具により断熱板を移載する際の模式図である。
【図4】本発明の単結晶引上げ装置の断熱板移載治具により断熱板を移載する際の模式図である。
【図5】単結晶引上げ装置の一例を示す概略図である。
【図6】単結晶引上げ装置内に取り付けられた状態のヒーターと断熱板の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の単結晶引上げ装置の断熱板移載治具について、実施態様の一例として、図を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は、本発明の単結晶引上げ装置の断熱板移載治具の実施態様の一例を示す概略図である。図2−4は、本発明の単結晶引上げ装置の断熱板移載治具により断熱板を移載する際の模式図である。図5は、単結晶引上げ装置の一例を示す概略図である。図6は、単結晶引上げ装置内に取り付けられた状態のヒーターと断熱板の平面図である。
【0014】
本発明の断熱板移載治具は、例えば図5に示す単結晶引上げ装置10の断熱板20の装脱着に用いることができる。
図5に示す単結晶引上げ装置10は、チャンバー22内で原料融液を収容するルツボ15と、ルツボ15を加熱する黒鉛製のヒーター12と、ルツボ15を支持する支持軸(ペディスタル)16と、ルツボ15の下部に配設され、支持軸16が貫通するための貫通孔21を有する断熱板20とを具備する。断熱板20は、断熱板支柱17により支持されている。また、ルツボ15は、石英ルツボ13と黒鉛ルツボ14からなり、そのルツボ15を囲繞するヒーター12は、クランプ19を介して電極18により支持されている。ヒーター12の外側には、ヒーター12の熱がチャンバー22に直接輻射されないようにシールド11が配置されている。
【0015】
そして、上記のような単結晶引上げ装置10の断熱板20を昇降、移送するチェーン又はワイヤーの先端に取り付けられ、断熱板20を支持する図1の本発明の断熱板移載治具31は、断熱板20の貫通孔21内を通過可能な下板27を有する本体部36と、下板27に水平回転可能に一端が取り付けられ、断熱板20を支持する2つ以上の支持アーム23、23’、23’’とを備え、支持アーム23、23’、23’’が水平回転することによって、支持アーム23、23’、23’’が取り付けられた下板27が断熱板20の貫通孔21を通過可能、又は、支持アーム23、23’、23’’により断熱板20を支持可能になるものである。
【0016】
このような単結晶引上げ装置の断熱板移載治具31であれば、断熱板20を安定して支持し、昇降、移送することできる。また、断熱板20は、図6に示すように、ヒーター12の内側下方に配置されるが、この場合、ヒーター12と断熱板20の隙間が小さいほど、単結晶引き上げ中に下方に逃げる熱が小さくなるため、熱効率が良くなる。本発明の断熱板移載治具31によれば断熱板20の貫通孔21を通して支持できるため、従来のように、断熱板20の外周側から保持する必要が無く、断熱板20をヒーター12の内径ぎりぎりまで大きくして単結晶引上げ装置10の熱効率を向上させることができる(図6)。すなわち、従来のように断熱板を外側から支持できるようにするために、断熱板の径を小さくする必要がない。
また、支持アームは最低2つ取り付けられていれば、断熱板20を支持可能であるが、図1に示すように、支持アーム23、23’、23’’の3つ以上であれば、より安定して断熱板20を支持することができ、移送時にもより安全である。支持アーム23、23’、23’’の形状は、水平回転して、下板27内に収納することができれば特に限定されず、図1のような短冊状のものとすることができるし、より断熱板20の支持が安定するように先端を幅広としてもよい。
【0017】
本発明の下板27は、断熱板20の貫通孔21を通過可能な大きさであればよく、下板27が円板状の場合には、貫通孔21の内径よりも小さい直径の円板状のものとなる。なお、下板27が四角形の場合には、その対角線の距離が貫通孔21の内径より小さければよい。
このような本発明の断熱板移載治具31では、支持アーム23、23’、23’’が取り付けられた下板27が、断熱板20の貫通孔21を通過する際には、支持アーム23、23’、23’’を下板27の内側に水平回転させて閉じた状態(収納された状態)で、通過することができる。また、支持アーム23、23’、23’’により断熱板20を支持する際には、断熱板移載治具31を断熱板20の貫通孔21を通過させた後、支持アーム23、23’、23’’を上記とは逆に水平回転させて、支持アーム23、23’、23’’を下板27の外側に放射状にひろげて(図1の状態)、支持アーム23、23’、23’’が貫通孔21の内径よりもひろがった状態で断熱板20の下面を支持アーム23、23’、23’’で支持することができる。
【0018】
このとき、図1に示すように、本体部36が、下板27に対向する上板26と、上板26と下板27に両端が固定された固定柱30と、上板26の上面にチェーン又はワイヤーを取り付けるための取り付け部24とを有するものであることが好ましい。
これにより、取り付け部24等の支持アーム23以外の部品を本体部36に取り付けるスペースを上板26に確保でき、設計の自由度がより大きい治具31となる。
【0019】
なお、上板26の形状等は特に限定されず、下板27と同じ直径、形状とすることができる。
また、本発明の断熱板移載治具の本体部が、下板を有し上板は有さない場合には、チェーン又はワイヤーを取り付けるための取り付け部を、下板の上面に配置することもできる。
【0020】
取り付け部24は、特に限定されず、チェーン又はワイヤーの先端がフックになっている場合には、図1のように、取り付け部24として吊環を溶接やねじ止め等で固定することができる。
【0021】
このとき、図1に示すように、下板27に水平回転可能に取り付けられた支持アーム23、23’、23’’の一端に配設され、支持アーム23、23’、23’’の回転に連動して回転するアームギア28、28’、28’’と、2つ以上の支持アーム23、23’、23’’の一端に配設されたアームギア28、28’、28’’の全てと噛み合う中心ギア29とを備え、例えば1つの支持アーム23’を水平回転すれば、その支持アーム23’のアームギア28’が回転して、中心ギア29を介して全ての支持アーム23、23’、23’’が水平回転するものであることが好ましい。
このような治具31であれば、支持アーム23、23’、23’’の開閉を一度に確実に行うことができ、より効率的な治具となる。
【0022】
このとき、上板26の上面に、2つ以上の支持アーム23、23’、23’’の一端に配設されたアームギア28、28’、28’’及び中心ギア29のうち少なくとも一つのギアに連結されて、連結されたギアを回転させることができるつまみ25を備えたものであることが好ましい。図1では、支持アーム23’のアームギア28’と上板26の上面のつまみ25とが連結されたものとした。
このような断熱板移載治具31であれば、上方からつまみ25の回転操作によって全部の支持アーム23、23’、23’’の開閉が一度に容易に行うことができ、断熱板20の取り付け、取り外しをより効率的に行うことができる。
【0023】
次に、上記のような本発明の単結晶引上げ装置の断熱板移載治具31を用いて図5に示す単結晶引上げ装置10への断熱板20の設置作業の態様について説明する。
まず、ボトムチャンバーに黒鉛製の湯漏れ受け38を設置し、湯漏れ受け38内に断熱板20を支持する為の断熱板支柱17を取り付け、この断熱板支柱17の上に断熱板20を設置する。
【0024】
断熱板20の装着は、次の様に実施する。図2に示すように、台車34上に支持ブロック33を置いて、その上に断熱板20を置くことで、断熱板20と台車34の間に30mm程度の隙間を設ける。そして、吊下げアーム35のホイスト37から巻き出されたチェーン又はワイヤー32の下端に取り付けられた断熱板移載治具31を下降させて、断熱板20中心の貫通孔21に通す。
そして、断熱板移載治具31を、下板27及び支持アーム23、23’、23’’が貫通孔21を通過して断熱板20の下面より下になるまで降下させる。この時点までは、断熱板移載治具31の支持アーム23、23’、23’’は水平回転されて下板27内に閉じた状態である。そして、断熱板移載治具31の上板26上面のつまみ25を回して、3本の支持アーム23、23’、23’’を同時に旋回(水平回転)させ、断熱板20の下面を支持する(図3)。
【0025】
次に、ホイスト37でチェーン又はワイヤー32を巻き上げて、断熱板移載治具31に支持された断熱板20を持ち上げ、吊下げアーム35を旋回させて、チャンバー22内の湯漏れ受け38内に取り付けられた断熱板支柱17の上に断熱板20を降ろしていく。そして、図4に示すように、断熱板20を断熱板支柱17上に載置して固定し、断熱板20が正しく装着できたことを確認する。その後、断熱板移載治具31のつまみ25を回し、3本の支持アーム23、23’、23’’を水平回転させて本体部36の内部に収納してから、ホイスト37でチェーン又はワイヤー32を巻き上げて、断熱板移載治具31のみを上昇させて回収する。
【0026】
次に、電極18に黒鉛製のクランプ19を組み合わせるが、クランプ19を黒鉛製ヒーター12の足部に黒鉛製ボルトで固定することにより、予めクランプ19とヒーター12を一体にして、その後電極18上にヒーター12をクランプ19ごと取り付ける。ヒーター12の炉内への設置は、特開平9−175882号公報に示されるような治具を使用することができる。
【0027】
その後、同様にシールド11をヒーター12外周に設置する。支持軸(ペディスタル)16と黒鉛ルツボ14を設置して、黒鉛ルツボ14内に原料が充填された石英ルツボ13を設置する。その後、メインチャンバーとプルチャンバーをボトムチャンバー上に設置する。
このように設置した単結晶引上げ装置10のチャンバー22内を真空置換し、不活性ガスを流入して、ヒーター12に通電し、原料を融解し、単結晶を引上げることによって製造することができる。
【0028】
一方、単結晶引上げ装置10の解体は、単結晶引上げ後、チャンバー22内を放冷し、十分に冷えた後、チャンバー22を解放し、固化したシリコンが残った石英ルツボ13を黒鉛ルツボ14ごと取り出す。次に支持軸(ペディスタル)16、シールド11、ヒーター12の順で同様に取り外す。
そして、本発明の断熱板移載治具31を用いて、装着時と逆の手順で断熱板20を取り出していく。まずホイスト37のチェーン又はワイヤー32に吊下げた断熱板移載治具31を、その下板27が貫通孔21を通過して断熱板20の下面より下になるまで降下させる。その後、断熱板移載治具31のつまみ25を回し、3本の支持アーム23、23’、23’’を同時に旋回させ、断熱板20の下面を支持する。
その後、ホイスト37によりチェーン又はワイヤー32を巻き上げて、断熱板移載治具31と一緒に断熱板20を持ち上げ、吊下げアーム35を旋回させることで移送して、台車34上に断熱板20を載置する。
【0029】
以上のように、本発明の断熱板移載治具を用いることで、断熱板の効率的な取り付け、取り外しが可能になり、作業員1人の作業で断熱板の装脱着も可能である。なお、上記の単結晶引上げ装置の部品の設置、解体する順序は、上記した順序に限定されない。
【0030】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【符号の説明】
【0031】
10…単結晶引上げ装置、 11…シールド、 12…ヒーター、
13…石英ルツボ、 14…黒鉛ルツボ、 15…ルツボ、
16…支持軸、 17…断熱板支柱、 18…電極、 19…クランプ、
20…断熱板、 21…貫通孔、 22…チャンバー、
23、23’、23’’…支持アーム、 24…取り付け部、 25…つまみ、
26…上板、 27…下板、 28、28’、28’’…アームギア、
29…中心ギア、 30…固定柱、 31…断熱板移載治具、
32…チェーン又はワイヤー、 33…支持ブロック、 34…台車、
35…吊下げアーム、 36…本体部、 37…ホイスト、 38…湯漏れ受け。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャンバー内で原料融液を収容するルツボと、該ルツボを加熱するヒーターと、前記ルツボを支持する支持軸と、前記ルツボの下部に配設され、前記支持軸が貫通するための貫通孔を有する断熱板とを具備する単結晶引上げ装置において、前記断熱板を昇降、移送するチェーン又はワイヤーの先端に取り付けられ、前記断熱板を支持する断熱板移載治具であって、少なくとも、
前記断熱板の貫通孔内を通過可能な下板を有する本体部と、前記下板に水平回転可能に一端が取り付けられ、前記断熱板を支持する2つ以上の支持アームとを備え、前記支持アームが水平回転することによって、前記支持アームが取り付けられた下板が前記断熱板の貫通孔を通過可能、又は、前記支持アームにより前記断熱板を支持可能になるものであることを特徴とする単結晶引上げ装置の断熱板移載治具。
【請求項2】
前記本体部が、前記下板に対向する上板と、該上板と下板に両端が固定された固定柱と、前記上板の上面に前記チェーン又はワイヤーを取り付けるための取り付け部とを有するものであることを特徴とする請求項1に記載の単結晶引上げ装置の断熱板移載治具。
【請求項3】
前記支持アームの前記下板に水平回転可能に取り付けられた一端に配設され、前記支持アームの回転に連動して回転するアームギアと、前記2つ以上の支持アームの一端に配設されたアームギアの全てと噛み合う中心ギアとを備え、1つの支持アームを水平回転すれば、該支持アームのアームギアが回転して、前記中心ギアを介して全ての前記支持アームが水平回転するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の単結晶引上げ装置の断熱板移載治具。
【請求項4】
前記上板の上面に、前記2つ以上の支持アームの一端に配設されたアームギア及び前記中心ギアのうち少なくとも一つのギアに連結されて、該連結されたギアを回転させることができるつまみを備えたものであることを特徴とする請求項3に記載の単結晶引上げ装置の断熱板移載治具。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−157232(P2011−157232A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−20149(P2010−20149)
【出願日】平成22年2月1日(2010.2.1)
【出願人】(000190149)信越半導体株式会社 (867)
【Fターム(参考)】