説明

印刷システム、印刷装置及び制御プログラム

【課題】 端末の稼動状態の変化に随時対応した印刷履歴に基づいた節電制御を行うことにより最適な省電力化を実現できるようにする。
【解決手段】 プリンタ30は、複数のクライアント端末と接続され、印刷履歴管理部363は、印刷履歴管理テーブル331を用いて各クライアント端末に対応して印刷履歴(印刷回数)を管理する。電源監視/制御部361は、クライアント端末からの電源ON/OFF信号の受信状況からクライアント端末の稼動状況を監視し、印刷履歴合成部364は、印刷履歴管理テーブル331で管理される印刷履歴の中で電源監視/制御部361による監視により稼動していると判別されたクライアント端末に対応する印刷履歴を合成(加算)し、節電移行制御部365は、印刷履歴合成部364により合成(加算)された印刷履歴に基づき節電制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷システム、印刷装置及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、プリンタ等の印刷データ出力装置(印刷装置)において、省電力化に対する要求が厳しさを増している。
【0003】
その要求に答えるために、印刷装置の中には、未使用状態においては部分的な電源OFFを行う等の節電モードへの移行手段を備えたものが知られている。
【0004】
また、省電力化を実現するための技術として、下記特許文献1には、1日の使用実績データを基に稼動パターンを作り、この稼動パターンから特徴を抽出し、この特徴に応じた節電制御情報をタイマにセットし、自動的に電源ON/OFF制御する技術が開示されている。
【特許文献1】特開平3−159771号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、端末の稼動状態の変化に随時対応した印刷履歴に基づいた節電制御を行うことにより最適な省電力化を実現できる印刷システム、印刷装置及び制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1記載の印刷システムの発明は、印刷装置と、前記印刷装置に接続され、該印刷装置に対して印刷要求を行う複数の端末とを有し、前記印刷装置は、前記端末の稼動状態を監視する監視手段と、前記端末に対応して印刷履歴を管理する管理手段と、前記管理手段により管理される印刷履歴の中で前記監視手段による監視により稼動していると判別された端末に対応する印刷履歴に基づき節電の制御を行う制御手段とを具備する。
【0007】
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記管理手段は、前記監視手段により稼動していると判別された端末に対応する各時間帯ごとの印刷回数を加算する加算手段を具備する。
【0008】
請求項3記載の発明は、上記請求項2記載の発明において、前記制御手段は、前記加算手段で加算された印刷履歴に基づき各時間帯ごとの節電移行時間を決定し、該決定した節電移行時間に基づき各時間帯ごとに節電状態への移行を制御する。
【0009】
請求項4記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記印刷装置は、各端末に対応して印刷履歴を記憶する記憶手段を具備し、前記管理手段は、前記記憶手段に記憶された印刷履歴に基づき各端末に対応する印刷履歴を更新管理する。
【0010】
請求項5記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記端末は、該端末に対応した印刷履歴を記憶する記憶手段を具備し、前記管理手段は、前記監視手段により稼動開始と判別された端末から前記記憶手段に記憶された印刷履歴を取得して該端末に対応する印刷履歴を更新し、稼動終了と判別された端末に対して該端末に対応する印刷履歴を送信して前記記憶手段に記憶された印刷履歴を更新させる。
【0011】
請求項6記載の印刷装置の発明は、印刷要求を行う複数の端末の稼動状態を監視する監視手段と、前記端末に対応して印刷履歴を管理する管理手段と、前記管理手段により管理される印刷履歴の中で前記監視手段による監視により稼動していると判別された端末に対応する印刷履歴に基づき節電の制御を行う制御手段とを具備する。
【0012】
請求項7記載の発明は、上記請求項6記載の発明において、前記管理手段は、前記監視手段により稼動していると判別された端末に対応する各時間帯ごとの印刷回数を加算する加算手段を具備する。
【0013】
請求項8記載の発明は、上記請求項7記載の発明において、前記制御手段は、前記加算手段で加算された印刷履歴に基づき各時間帯ごとの節電移行時間を決定し、該決定した節電移行時間に基づき各時間帯ごとに節電状態への移行を制御する。
【0014】
請求項9記載の発明は、上記請求項6記載の発明において、複数の端末に対応して印刷履歴を記憶する記憶手段を具備し、前記管理手段は、前記記憶手段に記憶された各端末に対応する印刷履歴に基づき各端末に対応する印刷履歴を更新管理する。
【0015】
請求項10記載の発明は、上記請求項6記載の発明において、前記管理手段は、前記監視手段により稼動開始と判別された端末に設けられた記憶手段に記憶された印刷履歴を取得して該端末に対応する印刷履歴を更新し、稼動終了と判別された端末に対して該端末に対応する印刷履歴を送信して該端末の記憶手段に記憶された印刷履歴を更新させる。
【0016】
請求項11記載の制御プログラムの発明は、印刷要求を行う複数の端末の稼動状態を監視する監視ステップと、前記端末に対応して印刷履歴を管理する管理ステップと、前記監視ステップにより稼動していると判別された端末に対応して前記管理ステップで管理されている印刷履歴に基づき節電を制御するステップとを含む制御をコンピュータに実行させる。
【0017】
請求項12記載の発明は、上記請求項11記載の発明において、前記管理ステップは、前記監視ステップにより稼動していると判別された端末に対応する各時間帯ごとの印刷回数を加算する加算ステップを含む。
【0018】
請求項13記載の発明は、上記請求項12記載の発明において、前記節電を制御するステップは、前記加算ステップで加算された印刷履歴に基づき各時間帯ごとの節電移行時間を決定し、該決定した節電移行時間に基づき各時間帯ごとに節電状態への移行を制御する。
【発明の効果】
【0019】
請求項1記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、印刷システムの印刷装置は、端末の稼動状態の変化に随時対応した印刷履歴に基づいた節電制御を行って最適な省電力化を実現できる。
【0020】
請求項2記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、印刷システムの印刷装置は、電源が投入されている端末の実際の稼動状態に対応した印刷回数に基づいた節電制御を行うことができる。
【0021】
請求項3記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、印刷システムの印刷装置は、端末の稼動状態の各時間帯毎の変化に随時対応した印刷履歴に基づいた節電制御を行うことができる。
【0022】
請求項4記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、印刷システムの印刷装置は、端末に対応した印刷履歴の管理と、該端末の印刷履歴の更新管理を行なうことができる。
【0023】
請求項5記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、印刷システムの印刷装置は、印刷装置に端末の印刷履歴データを記憶する不揮発性メモリを設ける必要がなく、低コスト化が図れる。
【0024】
請求項6記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、印刷装置は、端末の稼動状態の変化に随時対応した印刷履歴に基づいた節電制御を行って最適な省電力化を実現できる。
【0025】
請求項7記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、印刷装置は、電源が投入されている端末の実際の稼動状態に対応した印刷回数に基づいた節電制御を行うことができる。
【0026】
請求項8記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、印刷装置は、端末の稼動状態の各時間帯毎の変化に随時対応した印刷履歴に基づいた節電制御を行うことができる。
【0027】
請求項9記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、印刷装置は、複数の端末の印刷履歴の管理と、該端末の印刷履歴の更新管理を行なうことができる。
【0028】
請求項10記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、印刷装置は、端末の印刷履歴データを記憶する不揮発性メモリを設ける必要がなく、低コスト化が図れる。
【0029】
請求項11記載の発明によれば、本制御プログラムを実装しない場合に比較して、コンピュータに、端末の稼動状態の変化に随時対応した印刷履歴に基づいた節電制御を行わせて最適な省電力化を実現できる。
【0030】
請求項12記載の発明によれば、本制御プログラムを実装しない場合に比較して、コンピュータに、電源が投入されている端末の実際の稼動状態に対応した印刷回数に基づいた節電制御を行なわせることができる。
【0031】
請求項13記載の発明によれば、本制御プログラムを実装しない場合に比較して、コンピュータに、端末の稼動状態の各時間帯毎の変化に随時対応した印刷履歴に基づいた節電制御を行なわせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0033】
図1は、実施例1に係る節電印刷システムの全体構成を示すブロック図である。
【0034】
この節電印刷システムは、文書の編集や印刷要求等の文書処理機能を有する複数のクライアント端末(特許請求の範囲における端末)10(10−1,10−2,…,10−n)と、任意のクライアント端末10からの印刷要求に基づき該印刷要求により印刷指定された文書情報を印刷出力するプリンタ30とをLANケーブル等の伝送路50を介して接続して構成される。
【0035】
図2は、実施例1に係わる節電印刷システムのクライアント端末10の機能構成を示すブロック図である。
【0036】
クライアント端末10は、例えば、PC(パーソナル・コンピュータ)により実現され、図2に示すように、キーボードやマウス等の入力デバイスから成る入力/操作部11、印刷要求画面等の各種情報を表示する表示部12、動作プログラム等の各種情報を記憶する記憶部13、装置全体の制御を行う制御部14、装置に駆動電源を供給する電源部15、伝送路50を介してプリンタ30との間の通信インタフェースを司る外部インタフェース部(外部 I/F)16を備えて構成される。
【0037】
クライアント端末10において、制御部14には、入力/操作部11での所定の印刷指示操作に応じてプリンタ30へ印刷要求を送出する制御機能の他、タイマ部141、電源制御部142が設けられる。
【0038】
タイマ部141は、時刻(絶対時刻)を計時する処理機能部であり、例えば、タイマIC(集積回路)で構成される。
【0039】
電源制御部142は、図示しない電源スイッチのオン/オフ操作に応じて、電源部15を、装置各部へ電源を供給する電源投入(ON)状態と、電源供給を停止する電源断(OFF)状態に駆動すると共に、該電源ON状態と電源OFF状態にそれぞれ対応して、電源ON信号と電源OFF信号を伝送路50を介してプリンタ30に送出する処理を行う。
【0040】
なお、ここで電源制御部142が監視対象とする電源ON状態とは、実際には、電源がONに制御され、かつ、OS(オペレーティング・システム)が立ち上がっていることにより、当該クライアント端末10が稼動可能である状態(稼動状態)を指す。
【0041】
図3は、実施例1に係わるプリンタ30の機能構成を示すブロック図である。
【0042】
図3に示すように、プリンタ30は、伝送路50を介して複数のクライアント端末10との間の通信インタフェースを司る外部インタフェース(外部 I/F)部31、外部 I/F部31を通じて任意のクライアント端末10から受信した印刷要求に含まれる印刷対象の文書情報(画像データ)に画像処理を施す画像処理部32、画像データや動作プログラム等の各種情報を記憶する記憶部33、画像処理部32により画像処理された画像信号(印刷データ)に基づき電子写真プロセスを実行して記録媒体(記録用紙)に画像を形成(印刷)する画像形成部34、タッチパネル機能を有する大型ビットマップディスプレイ等から成る表示/操作部35、装置全体の制御を行なう制御部36、装置に駆動電源を供給する電源部37を具備して構成される。
【0043】
プリンタ30において、制御部36には、外部 I/F部31を通じて任意のクライアント端末10から印刷要求を受信し、該印刷要求に含まれる印刷対象の文書情報(画像データ)を画像処理部32により画像処理して印刷データ(画像信号)を生成し、該印刷データを基に画像形成部34で記録用紙に画像を印刷して出力する制御機能の他、電源監視/制御部361、ソフトウェアタイマ部362、印刷履歴管理部363、印刷履歴合成部364、節電移行制御部365が設けられる。
【0044】
電源監視/制御部361は、図示しない電源スイッチのオン/オフ操作に応じて、電源部37を当該装置の各部へ電源を供給する電源投入(ON)状態と、電源供給を停止する電源断(OFF)状態に駆動すると共に、任意のクライアント端末10から送られてくる電源ON信号と電源OFF信号に応じて当該クライアント端末10が電源投入状態か否かを判別する処理を行う。
【0045】
なお、ここで電源監視/制御部361が判別するクライアント端末10の電源投入状態とは、実際には、電源がONに制御され、かつ、OS(オペレーティング・システム)が立ち上がっていることにより、当該クライアント端末10が稼動可能である状態(稼動状態)を指す。
【0046】
ソフトウェアタイマ部362は、電源監視/制御部361により電源投入状態であると(稼動していると)判別されたクライアント端末10と交信し、該クライアント端末10のタイマ部141から時間情報(絶対時刻情報)を取得すると共に、該取得したタイミングからソフトウェアによる時間のカウントアップを開始し、該カウントされた時間を取得した時刻情報に逐次加算することにより、現在時刻を示す時間情報を生成する処理を行う。
【0047】
印刷履歴管理部363は、電源投入状態のクライアント端末10からの印刷要求に応じて印刷対象の文書情報を印刷した場合に、該印刷要求元のクライアント端末10に対応して当該印刷が実行された時間帯毎に印刷履歴データを計数して集計する処理(図7のステップS135参照)と、この集計した印刷履歴データを用いてそれまでの印刷履歴データを更新、管理する処理を行う。
【0048】
このうち印刷履歴データの計数、集計処理においては、印刷が実行される毎に、ソフトウェアタイマ部362から現在の時刻情報を取得し、該取得した時刻情報に対応する時間帯に対応して印刷回数を「1」だけ累積加算する処理を行う。
【0049】
印刷履歴合成部364は、印刷履歴管理部363により各クライアント端末10に対応して管理される印刷履歴データの中で、電源監視/制御部361による監視により電源が投入されていると(稼動していると)判別されたクライアント端末10に対応する印刷履歴データをそれぞれ読み出してこれらを合成(加算)する処理を行う。
【0050】
節電移行制御部365は、印刷履歴合成部364により合成された印刷履歴データに基づき、電源部37を、例えば、電源供給対象各部の全てに対して電源を供給する通常給電モード(以下、通常モード)と、電源供給対象のうちの一部にのみ電源を供給して省電力動作を行なう節電モードとの切換えを行なう節電制御を実行する。
【0051】
この節電制御において、節電移行制御部365は、ソフトウェアタイマ部362が生成する時刻情報に対応する時間帯毎に、印刷履歴合成部364で合成された当該時間帯の印刷履歴データ(印刷回数)と、予め設定した印刷回数と節電移行時間との対応関係とを照合し、合成された当該時間帯の印刷回数に対応する節電移行時間を決定したうえで、該読取った節電移行時間の期間内にクライアント端末10から印刷要求がなかった場合は、通常モードから節電モードに移行するように電源部37を駆動制御する。
【0052】
かかる制御を実現するために、記憶部33には、印刷履歴管理テーブル(TB)331と、節電移行管理テーブル(TB)332が設けられる。印刷履歴管理テーブル(TB)331及び節電移行管理テーブル(TB)332は、例えば、不揮発性メモリにより実現される。
【0053】
印刷履歴管理テーブル331には、例えば、図4に示すように、各クライアント端末10(PC1,P12,PC3,…)の各々に対応して各時間帯(0時台〜23時台)毎の印刷回数とその他の情報で構成される印刷履歴データが格納される。
【0054】
この印刷履歴管理テーブル331に関連して、記憶部33には、各クライアント端末10に対応した例えば当日分の印刷履歴データ(各時間帯毎に印刷回数を累積加算し、集計したもの)を記憶するための集計用メモリ(図示せず)が設けられる。
【0055】
印刷履歴管理部363は、集計用メモリに記憶された各クライアント端末10に対応するその日の印刷履歴データ(各時間帯毎の印刷回数)を用いて、印刷履歴管理テーブル331に記憶されている各クライアント端末10に対応する前日までの印刷履歴データとの平均をそれぞれとる等の方法により該印刷履歴管理テーブル331内の各クライアント端末10に対応する印刷履歴データを更新、管理する。
【0056】
なお、図4の例では、0時台〜23時台の1時間単位の時間毎の印刷回数を集計、記憶しているが、1時間単位以外の時間単位で集計、記憶しても良い。
【0057】
節電移行管理テーブル332には、例えば、図5に示すように、各時間帯毎の印刷回数に対応して節電移行時間を設定した節電移行制御データが格納される。
【0058】
かかる構成を踏まえ、以下、本実施例の節電印刷システムにおける処理動作について述べる。
【0059】
図6及び図7は、本実施例に係わるプリンタ30の節電制御動作を示すフローチャートである。なお、この節電制御は、プリンタ30の、例えば、記憶部33に記憶された節電制御プログラムに基づいて実行される。
【0060】
図6において、プリンタ30では、ユーザによる図示しない電源スイッチのオン操作がなされると、電源監視/制御部361が、電源部37を駆動し、装置各部に電源を供給する。
【0061】
これにより、電源ON状態(ステップS101)となったプリンタ30の電源監視/制御部361では、外部 I/F部31を通じた電源ON信号の受信状況に基づきクライアント端末10の電源投入状況(稼動状況)をチェックし(ステップS103)、電源投入状態の(稼動している)クライアント端末10が存在するか否かを判定する(ステップS105)。
【0062】
ここで、外部 I/F部31を通じて電源ON信号が受信されることにより電源投入状態の(稼動している)クライアント端末10があると判定された場合(ステップS105YES)、ソフトウェアタイマ部362は、当該クライアント端末10と所定の通信手順を実行し、タイマ部141から時間情報(絶対時刻情報)を取り込み(ステップS107)、該取り込んだ時間情報を基にソフトウェアによるタイマ処理を開始する(ステップS109)。
【0063】
ここで、ソフトウェアタイマ部362は、ステップS107で時間情報を取り込んだ時点から時間のカウントを開始し、該カウントした時間をステップS107で取り込んだ時刻情報に加算することにより、逐次、現在の時刻情報を生成する処理を行う。
【0064】
上記ソフトタイマ開始後、印刷履歴合成部364は、ソフトウェアタイマ部362が生成する現在時刻を監視しつつ、記憶部33の印刷履歴管理テーブル331から上記ステップS105で電源投入状態であると判別されたクライアント端末10に対応する当該時間帯の印刷履歴データを読込み、これを合成する処理を行う(ステップS111)。
【0065】
具体的には、電源投入状態にある(稼動している)クライアント端末10に対応する当該時間帯の印刷回数を印刷履歴管理テーブル331から読み出し、該読み出した印刷回数を合算して当該時間帯の印刷回数を算出する。
【0066】
次いで、節電移行制御部365は、ステップS111で印刷履歴合成部364により合成された印刷履歴データ、すなわち、当該時間帯における稼動状態にあるクライアント端末10の印刷回数の合成値(加算値)を基に、記憶部33の節電移行管理テーブル332から当該印刷回数合成値に対応する節電移行時間を読み出し、該読み出した節電移行時間を節電制御パラメータとして設定する(ステップS113)。
【0067】
引き続き、制御部36は、外部 I/F部31を通じて任意のクライアント端末10からの印刷コマンドの受信状況を監視することにより印刷要求があるか否かをチェックする(ステップS115)。
【0068】
ここで、印刷要求があった場合(ステップS115YES)、制御部36は、図7に示す印刷処理に移行する。この印刷処理については、後で詳述する。
【0069】
これに対し、印刷要求がなかった場合(ステップS115NO)、電源監視/制御部361が、上記ステップS103及びS105と同様、外部 I/F部31を通じて電源ON信号の受信状況を監視することにより、各クライアント端末10を対象に電源投入状態(稼動状態)に変化があったか否かをチェックする(ステップS117)。
【0070】
ここで、新たに電源投入状態(稼動開始)または電源断状態(稼動終了)になったクライアント端末10があった場合(ステップS117YES)、ステップS111以降の処理に移行し、印刷履歴合成部364が、電源投入状態(稼動状態)であると判別されたクライアント端末10に対応する当該時間帯の印刷履歴データを合成し、節電移行制御部365が、該合成された印刷履歴データ(当該時間帯における稼動状態クライアント端末10の印刷回数加算値)を基に節電移行時間を決定(再設定)する(ステップS113)。
【0071】
また、新たに電源投入状態または電源断状態になったクライアント端末10がなかった場合(ステップS117NO)、制御部36は、ソフトウェアタイマ部362が算出する時間情報を基に、時間帯が遷移したか否かをチェックする(ステップS119)。
【0072】
ここで、例えば、8時台〜9時台という具合に時間帯が遷移していた場合(ステップS119YES)、ステップS111以降の処理に移行し、印刷履歴合成部364が、電源投入状態にあるクライアント端末10に対応する当該遷移後の時間帯の印刷履歴データを合成し(ステップS111)、節電移行制御部365が、該合成された印刷履歴データ(当該時間帯における稼動状態クライアント端末10の印刷回数加算値)を基に節電移行時間を決定(再設定)する(ステップS113)。
【0073】
これに対し、時間帯が遷移していない場合(ステップS119NO)、電源監視/制御部361は、自装置(当該プリンタ30)の電源スイッチが電源オフ操作されたか否かをチェックする(ステップS121)。
【0074】
ここで、当該プリンタ30の電源スイッチがオフ操作された場合(ステップS121YES)、電源監視/制御部361が、電源部37を電源OFF状態に制御し(ステップS123)、一連の節電印刷処理を終了する。
【0075】
一方、当該プリンタ30の電源スイッチがオフ操作されなかった場合は(ステップS121NO)、ステップS115以降の処理を繰り返し実施する。
【0076】
この間、制御部36における外部 I/F部31を通じた印刷コマンドの受信状況監視中に、任意のクライアント端末10から印刷コマンドが受信された場合(ステップS115YES)、制御部36は、図7に示すステップS131の処理に進む。
【0077】
図7において、ステップS131では、制御部36が、上記ステップS115(図6参照)で受信した印刷コマンドに基づき、該印刷コマンドに含まれて送られてくる印刷対象の文書情報(画像データ)を画像処理部32により画像処理して印刷データ(画像信号)を生成し、該印刷データを基に画像形成部34で記録用紙に画像を印刷して出力させる(ステップS131)。
【0078】
次いで、該印刷が終了したか否かを監視し(ステップS133)、印刷が終了しない間(ステップS133NO)は当該監視を続け、この間、印刷が終了した場合(ステップS133YES)、印刷履歴管理部363は、記憶部33に印刷履歴管理テーブル331に関連して設けられる集計用メモリを用い、上記ステップS115で受信した印刷コマンドの送出元のクライアント端末10に対応する当該時間帯の印刷履歴データ(印刷回数)に“1”を累積加算する印刷履歴データ計数、集計処理を行う(ステップS135)。
【0079】
引き続き、電源監視/制御部361は、上記ステップS117(図6参照)と同様、外部 I/F部31を通じて電源ON信号の受信状況を監視することにより、各クライアント端末10を対象に電源投入状態(稼動)に変化があったか否かをチェックする(ステップS137)。
【0080】
ここで、新たに電源投入状態(稼動開始)または電源断状態(稼動終了)になったクライアント端末10があった場合(ステップS137YES)、印刷履歴合成部364は、電源投入状態(稼動状態)であると判別されたクライアント端末10に対応する当該時間帯の印刷履歴データを合成し(ステップS139)、節電移行制御部365は、該合成された印刷履歴データ(当該時間帯における稼動状態クライアント端末10の印刷回数加算値)を基に節電移行時間を決定(再設定)する(ステップS141)。
【0081】
当該ステップS141における節電移行時間の再設定後、あるいは、上記ステップS147で、新たに電源投入状態または電源断状態になったクライアント端末10がなかったと判別された場合(ステップS137NO)、制御部36は、ソフトウェアタイマ部362が算出する時間情報を基に、時間帯が遷移したか否かをチェックする(ステップS143)。
【0082】
ここで、時間帯が遷移していた場合(ステップS143YES)、ステップS139以降の処理に移行し、印刷履歴合成部364が、電源投入状態にあるクライアント端末10に対応する当該遷移後の時間帯の印刷履歴データを合成し(ステップS139)、節電移行制御部365が、該合成された印刷履歴データ(当該時間帯における稼動状態クライアント端末10の印刷回数加算値)を基に節電移行時間を決定(再設定)する(ステップS141)。
【0083】
これに対し、時間帯が遷移していない場合(ステップS143NO)、節電移行制御部365は、ソフトウェアタイマ部362に、設定中の節電移行時間のカウントを開始させる(ステップS145)。
【0084】
なお、ここでカウント開始させる節電移行時間は、上記ステップS133での印刷終了後、新たに電源投入状態または電源断状態になったクライアント端末10があると判別された場合(ステップS137YES)、または、時間帯が遷移したと判別された場合(ステップS143YES)には、上記ステップS141により設定(決定)された節電移行時間であり、上記ステップS133での印刷終了後、新たに電源投入状態または電源断状態になったクライアント端末10がないと判別され(ステップS137NO)、かつ、時間帯が遷移していないと判別された場合(ステップS143NO)には、それ以前、上記ステップS113(図6参照)で設定(決定)された節電移行時間である。
【0085】
当該設定中の節電移行時間のカウント開始後(ステップS145)、制御部36は、外部 I/F部31を通じて任意のクライアント端末10からの印刷コマンドが受信されたか否かをチェックする(ステップS147)。
【0086】
ここで、印刷コマンドが受信された場合(ステップS147YES)、ソフトウェアタイマ部362による節電移行時間のカウントをリセット(ステップS149)した後、電源監視/制御部361により、電源供給対象各部の全てに対して電源を供給するように電源制御部37を制御する通常モードを維持したまま、当該印刷コマンドに基づく印刷動作(ステップS131)を実行し、その後は上述した通りの処理を継続する。
【0087】
これに対し、印刷コマンドが受信されない場合(ステップS147NO)、節電移行制御部365は、ソフトウェアタイマ部362による節電移行時間のカウントが終了(カウントアップ)したか否かをチェックし(ステップS151)、ここで、節電移行時間のカウントが完了していない間(ステップS151NO)は印刷コマンドが受信されたか否かを監視する(ステップS147)。
【0088】
この間、印刷コマンドが受信されないまま(ステップS147NO)、ソフトウェアタイマ部362による節電移行時間のカウントが終了した場合(ステップS153)、節電移行制御部365は、電源監視/制御部361により、電源供給対象各部のうちの一部に対してのみ電源を供給するように電源制御部37を制御する節電モードに設定し(ステップS153)、以後、この節電モードを維持したまま図6におけるステップS115以降の処理を続行する。
【0089】
その後、当該プリンタ30の電源スイッチがオフ操作された場合(ステップS121YES)、電源監視/制御部361が、電源部37を電源OFF状態に制御し(ステップS123)、一連の節電印刷処理を終了する。
【0090】
ここで、図6及び図7を参照して述べたプリンタ30の節電印刷制御の具体例について図8乃至図10を参照して説明する。
【0091】
図8は、プリンタ30で用いる印刷履歴管理テーブル331が図4に示す印刷履歴データ(印刷回数)の値を持つ場合における、全クライアント端末10(但し、ここではPC1,PC2,PC3の3台とする)を対象とする全時間帯の印刷履歴データの合成結果を概念的に示す特性図である。
【0092】
本実施例のプリンタ30によれば、図8の特性図に示す値を有する印刷履歴データを用いた場合、例えば、時間帯が10時台の時に、全てのクライアント端末10(PC1,PC2,PC3)が電源投入状態(稼動状態)にある場合、電源監視/制御部361によってその旨が判別され(例えば、図6のステップS117YES)、次いで、印刷履歴合成部364は、当該時間帯における各クライアント端末10の印刷履歴データ〔PC1=1,PC2=2,PC3=3〕を加算して印刷回数=6を求め(同、図6のステップS111)、更に、節電移行制御部365が節電移行管理テーブル332を参照して、この時の加算印刷回数=6に対応する節電移行時間=5(分)を節電制御パラメータとして設定する(同、図6のステップS113)。
【0093】
そして、この状態で、例えば、PC1に相当するクライアント端末10から印刷コマンドが受信される(同、図6のステップS115YES)と、節電移行制御部365は、当該印刷コマンドに基づく印刷が終了(図7のステップS133YES)した後、節電移行時間=5(分)のカウントを開始し(同、ステップS145)、該カウントが終了するまでの間〔印刷終了後、節電移行時間=5(分)が経過するまでの間〕に次の印刷コマンドが受信されなかった場合(同、ステップS151YES)に節電モードに移行する制御を行なう。
【0094】
次に、同じく10時台の時間帯に、例えば、2台のクライアント端末10(例えば、PC1,PC2)が稼動状態にある場合と、1台のクライアント端末10(例えば、PC1)のみが稼動状態にある場合とにおける節電印刷制御動作について考えてみる。
【0095】
前者の場合、印刷履歴合成部364は、例えば、図9に示すように、当該時間帯における電源投入状態の2台のクライアント端末10の印刷履歴データ〔PC1=1,PC2=2〕を加算して加算印刷回数=3を求め、更に、節電移行制御部365が節電移行管理テーブル332を参照して、加算印刷回数=3に対応する節電移行時間=10(分)を節電制御パラメータとして設定する。
【0096】
そして、この状態で、例えば、PC2に相当するクライアント端末10から印刷コマンドが受信されると、節電移行制御部365は、当該印刷コマンドに基づく印刷の終了後、節電移行時間=10(分)のカウントを開始し、該カウントが終了するまでの間に〔印刷終了後、節電移行時間=10(分)が経過するまでの間に〕次の印刷コマンドが受信されなかった場合に、節電モードに移行する制御を行なう。
【0097】
これに対し、後者の場合、印刷履歴合成部364は、例えば、図10に示すように、当該時間帯における稼動状態のクライアント端末10の印刷履歴データ〔PC1=1〕を加算印刷回数として求め、更に、節電移行制御部365が節電移行管理テーブル332を参照して、加算印刷回数=1に対応する節電移行時間=5(分)を節電制御パラメータとして設定する。
【0098】
そして、この状態で、クライアント端末10(PC1)から印刷コマンドが受信されると、節電移行制御部365は、当該印刷コマンドに基づく印刷の終了後、節電移行時間=5(分)のカウントを開始し、該カウントが終了するまでの間に〔印刷終了後、節電移行時間=5(分)が経過するまでの間に〕次の印刷コマンドが受信されなかった場合に、節電モードに移行する制御を行なう。
【0099】
このように、本実施例によれば、プリンタ30は、該プリンタ30に接続される複数のクライアント端末10の稼動状態を監視すると共に、各クライアント端末10に対応して印刷履歴データを管理し、該管理される印刷履歴データの中で稼動していると判別されたクライアント端末10に対応する印刷履歴(印刷回数)に基づき節電の制御を行う。
【0100】
また、本実施例では、クライアント端末10が絶対時刻情報を生成するタイマICで構成されるタイマ部141を有し、プリンタ30が、クライアント端末10のタイマ部141から取得した時間情報(絶対時刻情報)に基づき、ソフトウェアによるカウント処理によって、時間帯管理等に用いる時間情報を生成するソフトウェアタイマ部362を有する。
【実施例2】
【0101】
図11は、実施例2に係わる節電印刷システムの全体構成を示すブロック図である。
【0102】
この節電印刷システムは、複数のクライアント端末10B(10B−1,10B−2,…,10B−n)と、任意のクライアント端末10Bからの印刷要求に基づき該印刷要求により印刷指定された文書情報を印刷出力するプリンタ30BとをLANケーブル等の伝送路50を介して接続して構成される。
【0103】
この節電印刷システムにおいて、各クライアント端末10Bとプリンタ30Bとの接続態様は実施例1に係わるシステム(図1参照)における各クライアント端末10とプリンタ30との接続態様と同様であるが、実施例1に係わるシステムと異なる点として、各クライアント端末10Bが、該各クライアント端末10Bに対応した印刷履歴データを記憶する記憶手段(印刷履歴管理テーブル131)を有し、プリンタ30Bは、電源監視/制御部361により電源が投入されたと(稼動を開始したと)判別されたクライアント端末10Bに設けられる印刷履歴管理テーブル131に記憶された印刷履歴データを取得して該クライアント端末10Bに対応する印刷履歴データを更新すると共に、電源監視/制御部361により電源断状態になったと(稼動を終了したと)判別されたクライアント端末10Bに対して該クライアント端末10Bに対応する印刷履歴データを送信して当該クライアント端末10Bの印刷履歴管理テーブル131に記憶された印刷履歴データを更新させることを特徴としている。
【0104】
図12は、実施例2に係わる節電印刷システムのクライアント端末10Bの機能構成を示すブロック図であり、実施例1に係わるクライアント端末10(図2参照)に備わる構成要素と同一のものには同一の符号を付している。
【0105】
図12に示すように、本実施例に係わるクライアント端末10Bにおいて、記憶部13Bには、当該クライアント端末10Bに対応する印刷履歴データを記憶する印刷履歴管理テーブル(TB)131が設けられる。
【0106】
また、制御部14Bには、タイマ部141、電源制御部142に加えて、プリンタ30Bとの間の印刷履歴データの受渡しを含む印刷履歴データの管理を行なう印刷履歴管理部143が設けられる。
【0107】
図13は、実施例2に係わる節電印刷システムのプリンタ30Bの機能構成を示すブロック図であり、実施例1に係わるプリンタ30(図3参照)に備わる構成要素と同一のものには同一の符号を付している。
【0108】
図13に示すように、本実施例に係わるプリンタ30Bにおいて、記憶部33Bには、例えば、図5に示す構成を有する節電移行管理テーブル(TB)332が設けられる。
【0109】
ここで、プリンタ30Bの記憶部33に、実施例1に係わるプリンタ30の記憶部33に設けられる印刷履歴管理テーブル(TB)131を設けないのは、該プリンタ30Bが、各クライアント端末10Bの印刷履歴データを当該各クライアント端末10Bから取得する構成を採用しており、該取得した印刷履歴データの管理は一時記憶領域(後述する印刷履歴管理領域366)内で行える構成を有するためである。
【0110】
また、制御部36Bには、電源監視/制御部361、ソフトウェアタイマ部362、印刷履歴管理部363B、印刷履歴合成部364、節電移行制御部365の他、印刷履歴管理部363Bが各クライアント端末10Bに設けられる印刷履歴管理テーブル131から取得した印刷履歴データを保持する領域(印刷履歴保持領域:図示せず)と、例えば、その日の分の各クライアント端末10Bの印刷履歴データを集計して記憶する領域(印刷履歴集計領域:図示せず)とから成る印刷履歴管理領域366が設けられる。
【0111】
ここで、本実施例に係わるクライアント端末10Bにおける印刷履歴データの受渡し処理について、図14に示すフローチャートを参照して説明する。
【0112】
図14において、クライアント端末10Bは、図示しない電源スイッチのオン操作により電源ON状態になると(ステップS201)、印刷履歴管理部143は、プリンタ30Bから印刷履歴送信要求が受信されたか否かをチェックする(ステップS202)。
【0113】
これは、プリンタ30Bが、クライアント端末10Bから送出される電源ON/OFF信号を基に該クライアント端末10Bが電源投入状態に移行した(稼動が開始された)と電源監視/制御部361にて判別すると、印刷履歴管理部363Bが、該稼動開始と判別されたクライアント端末10Bに設けられる印刷履歴管理テーブル131から印刷履歴データを取得するために、当該クライアント端末10Bに対して印刷履歴送信要求を送信する処理に対応した処理である。
【0114】
ここで、プリンタ30Bから印刷履歴送信要求が受信されると(ステップS202YES)、印刷履歴管理部143は、印刷履歴管理テーブル131から当該クライアント端末10Bに対応する印刷履歴データを読み出し、プリンタ30Bに送信する(ステップS203)。
【0115】
このクライアント端末10Bから印刷履歴データの送信に対し、プリンタ30Bは、該印刷履歴データを受信して印刷履歴管理領域366中の印刷履歴保持領域にに保持する一方、その後、当該クライアント端末10Bから印刷コマンドを受信して印刷を行う毎に、当該クライアント端末10Bの印刷履歴データを当該印刷履歴管理領域366内の印刷履歴集計領域内で更新、管理する。
【0116】
一方、クライアント端末10Bでは、上記ステップS203でプリンタ30Bに印刷履歴データを送信した後、プリンタ30Bから電源OFF要求を受信したか否かの判定処理(ステップS204)、及び、当該クライアント端末10B(自装置)において電源スイッチが電源OFF操作されたか否かの判定処理(ステップS205)を順次実施する。
【0117】
この間に、例えば、電源OFF操作がなされると(ステップS205YES)、印刷履歴管理部143は、プリンタ30Bから自装置に対応する印刷履歴データを取得するための準備として、該プリンタ30Bに電源OFF要求を送出し(ステップS206)、引き続いて、所定時間が経過する前に(ステップS207NO)にプリンタ30Bから印刷履歴データ(印刷履歴管理領域366の印刷履歴集計領域内に記憶されていたもの)が受信されたか否かをチェックする(S208)。
【0118】
これは、プリンタ30Bが、クライアント端末10Bから送出される電源OFF要求を基に該クライアント端末10Bが電源断状態に移行した(稼動が終了した)と電源監視/制御部361にて判別すると、印刷履歴管理部363Bが、該稼動終了と判別されたクライアント端末10Bに対して当該クライアント端末10Bに対応する印刷履歴データを送信する処理に対応した処理である。
【0119】
ここで、所定時間が経過する前(ステップS207NO)に印刷履歴データが受信される(ステップS208YES)と、印刷履歴管理部143は、該受信した印刷履歴データを記憶部13Bの印刷履歴管理テーブル131に記憶し、更新させた後(ステップS209)、電源制御部142により電源OFF状態に制御し(ステップS210)、処理を終了する。
【0120】
これに対し、上記ステップS205で自装置の電源OFF操作が行なわれる前にプリンタ30Bから電源OFF要求を受信した場合(ステップS204YES)、印刷履歴管理部143は、更に、当該プリンタ30Bから印刷履歴データ(印刷履歴管理領域366の印刷履歴集計領域内に記憶されていたもの)を受信したか否かをチェックする(ステップS221)。
【0121】
このステップS204及びS221の処理は、プリンタ30Bが、電源スイッチの操作(電源OFF操作)に基づき自装置を電源OFF状態に制御する前に、各クライアント端末10Bの印刷履歴データを更新させるために、当該各クライアント端末10Bにそれぞれに対応する印刷履歴データ(印刷履歴管理領域366の印刷履歴集計領域内に記憶されていたもの)を送信する処理(各クライアント端末10Bに電源OFF要求を送信し、次いで、印刷履歴データを送信する)に対応する処理である。
【0122】
ここで、プリンタ30Bから電源OFF操作に応じて送信された印刷履歴データが受信されると(ステップS221)、印刷履歴管理部143は、当該印刷履歴データを記憶部13Bの印刷履歴管理テーブル131に記憶して更新した後、ステップS204以降の処理に戻る。
【0123】
その後、当該クライアント端末10Bで電源OFF操作がなされると(ステップS205)、プリンタ30Bに対して電源OFF要求が送出される(ステップS206)が、この時には既にプリンタ30Bが電源OFF状態になっているため、印刷履歴データが受信されないまま(ステップS208NO)、所定時間が経過する(ステップS207YES)ことで、電源制御部142により電源OFF状態に制御され(ステップS210)、処理が終了する。
【0124】
このように、本実施例に係わる節電印刷システムにおいて、各クライアント端末10Bは、印刷履歴管理テーブル131に記憶した印刷履歴データを電源投入(稼動開始)時にプリンタ30Bに送信する(ステップS203)と共に、該印刷履歴管理テーブル131に記憶された印刷履歴データを、該クライアント端末10Bの電源の切断(稼動終了)時(ステップS205)若しくはプリンタ30Bの電源切断(稼動終了)時(ステップS204)に該プリンタ30Bから当該プリンタ30Bの印刷履歴管理領域366(但し、印刷履歴集計領域)によって管理される該クライアント端末10Bに対応する印刷履歴データを取得して更新する(ステップS209,S222)処理機能を有する。
【0125】
このクライアント端末10Bの処理機能によって、プリンタ30B側では、稼動開始と判別されたクライアント端末10Bに設けられる印刷履歴管理テーブル131に記憶された印刷履歴データを取得して該クライアント端末10Bに対応する印刷履歴データを更新する処理機能と、稼動終了と判別されたクライアント端末10Bに対して該クライアント端末10Bに対応する印刷履歴データを送信して当該クライアント端末10Bの印刷履歴管理テーブル131に記憶された印刷履歴データを更新させる処理機能とを実現できる。
【0126】
図15は、本実施例に係わる各クライアント端末10B(P1C,PC2,PC3)の印刷履歴管理テーブル131(131−1,131−2,131−3)に記憶、管理される印刷履歴データの一例を示す表図である。
【0127】
印刷履歴管理テーブル131−1,131−2,131−3には、それぞれ、P1C,PC2,PC3に相当する各クライアント端末10Bに対応した各時間帯毎の印刷回数とその他の情報から成る印刷履歴データが記憶されている。
【0128】
これら各クライアント端末10B(P1C,PC2,PC3)の印刷履歴管理テーブル131(131−1,131−2,131−3)に記憶される印刷履歴データは、当該各クライアント端末10B(P1C,PC2,PC3)での電源投入時にプリンタ30Bに送信されて印刷履歴合成処理に利用されると共、当該各クライアント端末10B(P1C,PC2,PC3)の電源の切断時若しくはプリンタ30Bの電源切断時に、該プリンタ30Bの印刷履歴管理領域366の印刷履歴集計領域内から当該各クライアント端末10B(P1C,PC2,PC3)に送られるその日の印刷履歴集計値によって更新、管理される。
【0129】
次に、本実施例に係わるプリンタ30Bの節電制御動作について、図16及び図17に示すフローチャートを参照して説明する。この節電制御は、プリンタ30Bの、例えば、記憶部33Bに記憶された節電制御プログラムに基づいて実行される。
【0130】
なお、図16及び図17に示す一連の処理中、実施例1に係わるプリンタ30での図6及び図7に示す節電制御動作中の各処理と同じ処理には同一のステップ符号を付している。
【0131】
具体的には、図16では、ステップS108、S118及びS112の各処理ステップが本実施例特有の処理であり、それ以外の処理は実施例1における図6の処理を同様である。
【0132】
また、図17では、ステップS138の処理ステップが本実施例特有の処理であり、それ以外の処理は実施例1における図7の処理を同様である。
【0133】
ここでは、図16及び図17を参照し、本実施例に特有のステップS108、S118、112(図16参照)、及びS138(図17参照)の処理を主体に詳しく説明する。
【0134】
なお、これら各処理ステップは、各クライアント端末10Bの印刷履歴管理テーブル131と、プリンタ30Bの印刷履歴管理領域366との間で各クライアント端末10Bに対応する印刷履歴データの受渡しするという、本実施例の特徴を反映した部分である。この印刷履歴データの受渡し処理は、図14に示したフローチャートに沿って実施される。
【0135】
図16において、プリンタ30Bでは、電源ON状態(ステップS101)となり、クライアント端末10Bの電源投入状況のチェック(ステップS103)を経て、電源投入状態の(稼動開始した)クライアント端末10Bが存在することが電源監視/制御部361によって判定された場合(ステップS105YES)、ソフトウェアタイマ部362が、該クライアント端末10Bのタイマ部141から現在の時刻を示す時間情報を取り込み(ステップS108)、該取り込んだ時間情報を用いてソフトウェアタイマを開始させる(ステップS109)。
【0136】
この時、ステップS108において、印刷履歴管理部363Bは、電源投入状態(稼動している)と判別されたクライアント端末10Bの印刷管理部143と交信して、当該クライアント端末10Bの印刷履歴管理テーブル131から印刷履歴データを取得し(ステップS108)、該取得した印刷履歴データを印刷履歴管理領域366(印刷履歴保持領域)に保持、管理する。
【0137】
次いで、印刷履歴合成部364は、印刷履歴管理領域366(印刷履歴保持領域)に記憶された、稼動していると判別されたクライアント端末10Bの当該時間帯の印刷履歴データを合成(加算)し(ステップS111)、次いで、節電移行制御部365は、該合成(加算)された印刷履歴データを基に当該時間帯の節電移行時間を設定する(ステップS113)。
【0138】
その後、節電移行制御部365が印刷コマンドの受信があるか否かをチェックし(ステップS115)、印刷履歴合成部364が各クライアント端末10Bに電源投入状態(稼動状態)に変化があったか否かをチェックし(ステップS117)、更に、時間帯の遷移があったか否かをチェックする(ステップS119)。
【0139】
この間、各クライアント端末10に電源投入状態(稼動状態)に変化があった場合(ステップS117YES)、印刷履歴管理部363Bは、電源ON状態となった稼動中のクライアント端末10Bの印刷履歴管理テーブル131から当該クライアント端末10Bの印刷履歴データを取得し、印刷履歴管理領域366(印刷履歴保持領域)に記憶させると共に、電源OFF(断)要求を送ってきた稼動終了したクライアント端末10Bの印刷履歴データを印刷履歴管理領域366(印刷履歴集計領域)から読み出して当該クライアント端末10Bに送信する(ステップS118)。
【0140】
こうしてクライアント端末10Bの電源ON/OFF状態(稼動/非稼動状態)に応じて、各クライアント端末10Bとの間の印刷履歴データの受渡しを行った(ステップS118)後、印刷履歴合成部364が、印刷履歴管理領域366(印刷履歴保持領域)に記憶された、電源投入状態(稼動状態)のクライアント端末10Bの当該時間帯の印刷履歴データを合成(加算)し(ステップS111)、節電移行制御部365が、合成(加算)された印刷履歴データを基に当該時間帯の節電移行時間の設定を行なう(ステップS113)。
【0141】
その後、任意のクライアント端末10Bから印刷コマンドが受信されると(ステップS115YES)、図17に示す処理に進み、制御部36が、該印刷コマンドに基づき印刷対象の文書情報(画像データ)を印刷出力させ(ステップS131)、該印刷が終了すると(ステップS133YES)、印刷履歴管理部363が、印刷履歴管理領域366(印刷履歴集計領域)における当該クライアント端末10Bに対応する当該時間帯の印刷履歴データの計数、集計処理を行う(ステップS135)。
【0142】
ここで、新たに電源投入状態または電源断状態(稼動状態または非稼動状態)になったクライアント端末10がなく(ステップS137NO)かつ、時間帯の遷移もない場合(ステップS143NO)、ソフトウェアタイマ部362に、現在設定中の節電移行時間のカウントを開始させる(ステップS145)。
【0143】
その後、印刷コマンドが受信されないまま(ステップS147NO)、節電移行時間のカウントが終了した場合(ステップS153)、節電移行制御部365は節電モードに設定し(ステップS153)、以後、この節電モードを維持したまま図6におけるステップS115以降の処理を続行する。
【0144】
また、上記ステップS137で、新たに電源ON状態または電源OFF状態(稼動状態/非稼動状態)になったクライアント端末10があると判定された場合(ステップS137YES)、印刷履歴管理部363Bが、クライアント端末10Bの稼動状態/非稼動状態に応じて、各クライアント端末10Bとの間の印刷履歴データの受渡しを行った(ステップS138)後、印刷履歴合成部364が、印刷履歴管理領域366(印刷履歴保持領域)に記憶された、稼動状態のクライアント端末10Bの当該時間帯の印刷履歴データを合成(加算)し(ステップS139)、節電移行制御部365が、合成(加算)された印刷履歴データを基に当該時間帯の節電移行時間の設定を行なう(ステップS141)。その後は、当該節電移行時間を用いた節電移行制御が行なわれる。
【0145】
このように、本実施例によれば、各クライアント端末10Bの印刷履歴を当該各クライアント端末10Bに設けた印刷履歴管理テーブル131から取得する点では実施例1と異なるものの、節電制御に関しては、実施例1と同様、プリンタ30Bが各クライアント端末10Bに対応して印刷履歴データを管理し、該管理される印刷履歴データの中で稼動していると判別されたクライアント端末10Bに対応する印刷履歴(印刷回数)に基づき節電制御を行う。
【0146】
また、本実施例によれば、各クライアント端末10Bが印刷履歴データを記憶する印刷履歴管理テーブル131を有し、プリンタ30Bが、稼動開始と判別されたクライアント端末10Bに設けられる印刷履歴管理テーブル131に記憶された印刷履歴データを取得して該クライアント端末10Bに対応する印刷履歴データを更新すると共に、稼動終了と判別されたクライアント端末10Bに対して該クライアント端末10Bに対応する印刷履歴データを送信して当該クライアント端末10Bの印刷履歴管理テーブル131に記憶された印刷履歴データを更新させる構成とすることにより、プリンタ30Bにおいて、各クライアント端末10Bの印刷履歴データを記憶する記憶手段(不揮発性メモリ)を不要にしている。
【0147】
この他、本発明は、上記し、且つ図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
【0148】
例えば、上記実施例では、複数のクライアント端末に対して1台のプリンタを接続した構成を挙げたが、複数のプリンタを接続し、各プリンタの双方で、電源が投入されていると判別されたクライアント端末に対応する印刷履歴を合成し、該合成された印刷履歴に基づき節電制御を行う構成としても良い。
【0149】
また、上記実施例では、プリンタに節電制御プログラムを実装し、該節電制御プログラムに基づき、当該プリンタに、クライアント端末の稼動状態を監視する監視処理と、クライアント端末に対応して印刷履歴を管理する管理処理と、管理処理により管理される印刷履歴の中で監視処理による監視により稼動していると判別されたクライアント端末に対応する印刷履歴に基づく節電の制御とを実行させるようにしているが、当該節電制御プログラムをCDROM等の記憶媒体に格納して提供するようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0150】
本発明は、プリンタに限定されず、コピー、ファクシミリ、スキャナーに適用可能であり、これらの機能を備えた複合機にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0151】
【図1】実施例1に係る節電印刷システムの全体構成を示すブロック図。
【図2】実施例1に係わるクライアント端末の機能構成を示すブロック図。
【図3】実施例1に係わるプリンタの機能構成を示すブロック図。
【図4】実施例1に係わるプリンタに備わる印刷履歴管理テーブルの一例を示す表図。
【図5】実施例1に係わるプリンタに備わる節電移行管理テーブルの一例を示す表図。
【図6】実施例1に係わるプリンタの図7へと続く節電制御動作を示すフローチャート。
【図7】実施例1に係わるプリンタの図6から続く節電制御動作を示すフローチャート。
【図8】図4に示す内容の印刷履歴に基づく全クライアント端末(PC1,PC2,PC3)を対象とする全時間帯の印刷履歴データの合成結果を概念的に示す特性図。
【図9】図8に示す10時台の時間帯にPC3が電源OFFとなった場合の印刷履歴合成及び節電移行時間算出処理を説明するための図。
【図10】図8に示す10時台の時間帯に更にPC2が電源OFFとなった場合の印刷履歴合成及び節電移行時間算出処理を説明するための図。
【図11】実施例2に係る節電印刷システムの全体構成を示すブロック図。
【図12】実施例2に係わるクライアント端末の機能構成を示すブロック図。
【図13】実施例2に係わるプリンタの機能構成を示すブロック図。
【図14】実施例2に係わるクライアント端末における印刷履歴データの受渡し処理を示すフローチャート。
【図15】実施例2に係わる各クライアント端末の印刷履歴管理テーブルにおける印刷履歴データの一例を示す表図。
【図16】実施例2に係わるプリンタの図17へと続く節電制御動作を示すフローチャート。
【図17】実施例2に係わるプリンタの図16から続く節電制御動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0152】
10(10−1,10−2,…,10−n),10B(10B−1,10B−2,…,10B−n)…クライアント端末(PC)、11…入力/操作部、12…表示部、13,13B…記憶部、131,131−1,131−2,131−3…印刷履歴管理テーブル(TB)、14…制御部、141…タイマ部、142…電源制御部、143…印刷履歴管理部、15…電源部、16…外部インタフェース(I/F)部、30,30B…プリンタ、31…外部インタフェース(I/F)部、32…画像処理部、33,33B…記憶部、331…印刷履歴管理テーブル(TB)、332…節電移行管理テーブル(TB)、34…画像形成部、35…表示/操作部、36,36B…制御部、361…電源監視/制御部361、362…ソフトウェアタイマ部、363,363B…印刷履歴管理部、364…印刷履歴合成部、365…節電移行制御部、366…印刷履歴管理領域、37…電源部、50…伝送路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷装置と、
前記印刷装置に接続され、該印刷装置に対して印刷要求を行う複数の端末と
を有し、
前記印刷装置は、
前記端末の稼動状態を監視する監視手段と、
前記端末に対応して印刷履歴を管理する管理手段と、
前記管理手段により管理される印刷履歴の中で前記監視手段による監視により稼動していると判別された端末に対応する印刷履歴に基づき節電の制御を行う制御手段と
を具備する印刷システム。
【請求項2】
前記管理手段は、
前記監視手段により稼動していると判別された端末に対応する各時間帯ごとの印刷回数を加算する加算手段を具備する請求項1記載の印刷システム。
【請求項3】
前記制御手段は、
前記加算手段で加算された印刷履歴に基づき各時間帯ごとの節電移行時間を決定し、該決定した節電移行時間に基づき各時間帯ごとに節電状態への移行を制御する請求項2記載の印刷システム。
【請求項4】
前記印刷装置は、
各端末に対応して印刷履歴を記憶する記憶手段
を具備し、
前記管理手段は、
前記記憶手段に記憶された印刷履歴に基づき各端末に対応する印刷履歴を更新管理する請求項1記載の印刷システム。
【請求項5】
前記端末は、
該端末に対応した印刷履歴を記憶する記憶手段
を具備し、
前記管理手段は、
前記監視手段により稼動開始と判別された端末から前記記憶手段に記憶された印刷履歴を取得して該端末に対応する印刷履歴を更新し、稼動終了と判別された端末に対して該端末に対応する印刷履歴を送信して前記記憶手段に記憶された印刷履歴を更新させる請求項1記載の印刷システム。
【請求項6】
印刷要求を行う複数の端末の稼動状態を監視する監視手段と、
前記端末に対応して印刷履歴を管理する管理手段と、
前記管理手段により管理される印刷履歴の中で前記監視手段による監視により稼動していると判別された端末に対応する印刷履歴に基づき節電の制御を行う制御手段と
を具備する印刷装置。
【請求項7】
前記管理手段は、
前記監視手段により稼動していると判別された端末に対応する各時間帯ごとの印刷回数を加算する加算手段を具備する請求項6記載の印刷装置。
【請求項8】
前記制御手段は、
前記加算手段で加算された印刷履歴に基づき各時間帯ごとの節電移行時間を決定し、該決定した節電移行時間に基づき各時間帯ごとに節電状態への移行を制御する請求項7記載の印刷装置。
【請求項9】
複数の端末に対応して印刷履歴を記憶する記憶手段
を具備し、
前記管理手段は、
前記記憶手段に記憶された各端末に対応する印刷履歴に基づき各端末に対応する印刷履歴を更新管理する請求項6記載の印刷装置。
【請求項10】
前記管理手段は、
前記監視手段により稼動開始と判別された端末に設けられた記憶手段に記憶された印刷履歴を取得して該端末に対応する印刷履歴を更新し、稼動終了と判別された端末に対して該端末に対応する印刷履歴を送信して該端末の記憶手段に記憶された印刷履歴を更新させる請求項6記載の印刷装置。
【請求項11】
印刷要求を行う複数の端末の稼動状態を監視する監視ステップと、
前記端末に対応して印刷履歴を管理する管理ステップと、
前記監視ステップにより稼動していると判別された端末に対応して前記管理ステップで管理されている印刷履歴に基づき節電を制御するステップと
を含む制御をコンピュータに実行させる制御プログラム。
【請求項12】
前記管理ステップは、
前記監視ステップにより稼動していると判別された端末に対応する各時間帯ごとの印刷回数を加算する加算ステップを含む請求項11記載の制御プログラム。
【請求項13】
前記節電を制御するステップは、
前記加算ステップで加算された印刷履歴に基づき各時間帯ごとの節電移行時間を決定し、該決定した節電移行時間に基づき各時間帯ごとに節電状態への移行を制御する請求項12記載の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2008−33761(P2008−33761A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−208236(P2006−208236)
【出願日】平成18年7月31日(2006.7.31)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】