印刷制御システム、プリンタ及びプリンタ制御用プログラム
【課題】原稿ページ番号に加えて、枚数番号を単純に記録シートに印刷すると枚数番号を印刷すべきスペースを印刷面に確保することができなくなることを防止する。
【解決手段】記録シートの印刷面に画像を印刷することが可能なプリンタと、プリンタが接続されたコンピュータと、記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を、印刷面のうち画像が印刷される印刷面と反対側の印刷面に印刷する枚数番号印刷手段とを備えることにより、枚数番号を印刷すべきスペースを確実に確保することができる。
【解決手段】記録シートの印刷面に画像を印刷することが可能なプリンタと、プリンタが接続されたコンピュータと、記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を、印刷面のうち画像が印刷される印刷面と反対側の印刷面に印刷する枚数番号印刷手段とを備えることにより、枚数番号を印刷すべきスペースを確実に確保することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録用紙等の記録シートに画像を印刷するためのものであり、具体的には、印刷制御システム、プリンタ及びプリンタ制御用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
文章データ等の画像データは、文書データを作成する際に、ワードプロセッサ等の文書作成用応用ソフト(アプリケーションソフト)にてページ(以下、このページを原稿ページという。)が設定されており、通常、アプリケーションソフトにて設定された原稿ページ単位に画像データが記録シートに印刷されていく。
【0003】
このとき、記録シートに画像データと共に原稿ページの番号(原稿ページ番号という。)を印刷することができるが、例えば1枚の記録シートに原稿ページで2ページ分の画像データを印刷する場合においては、記録シートに印刷された原稿ページ番号と画像が印刷された記録シートの枚数を示す枚数番号とが一致しなくなるので、例えば特許文献1に記載の発明では、原稿ページ番号に加えて、枚数番号も記録シートに印刷している。
【特許文献1】特開2003−91520号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、原稿ページ番号に加えて、枚数番号を単純に記録シートに印刷すると、以下に述べるような問題が発生する。
すなわち、本来、記録シートに印刷すべき画像データが大きい場合には、記録シートの印刷面の全域を、画像データを印刷すべき領域として印刷するので、枚数番号を印刷すべきスペースを印刷面に確保することができなくなるという問題が発生する。以下、この問題を第1の解決課題という。
【0005】
また、1枚の記録シートに原稿ページで1ページ分の画像データを印刷する場合においては、原稿ページ番号と枚数番号とが一致するので、同じ番号が複数箇所に印刷され、無用な番号が印刷されてしまうという問題が発生する。以下、この問題を第2の解決課題という。
【0006】
本発明は、上記点に鑑み、上記第1の解決課題及び第2の解決課題のうち少なくとも一方を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、記録シートの印刷面に画像を印刷することが可能なプリンタと、プリンタが接続されたコンピュータと、記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を、印刷面のうち画像が印刷される印刷面と反対側の印刷面に印刷する枚数番号印刷手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
これにより、請求項1に記載の発明では、枚数番号を印刷すべきスペースを確実に確保することができるので、上記第1の解決課題を解決することができる。
請求項2に記載の発明では、記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタと、プリンタが接続されたコンピュータと、記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を印刷面に印刷する枚数番号印刷手段と、記録シートに印刷される画像毎に異なる番号にて構成されたページの番号を印刷面に印刷するページ番号印刷手段と、1枚の記録シートに印刷される画像が画像の1ページ分である場合に、枚数番号印刷手段の作動を禁止する禁止手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
これにより、請求項2に記載の発明では、同じ番号が複数箇所に印刷されることを回避することができるので、無用な番号が印刷されてしまうことを防止でき、上記第2の解決課題を解決することができる。
【0010】
請求項3に記載の発明では、記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタと、プリンタが接続されたコンピュータと、記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を印刷面に印刷する枚数番号印刷手段と、枚数番号が印刷される領域外に画像が印刷されるように、記録シートに印刷すべき画像を縮小する縮小手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
これにより、請求項3に記載の発明では、枚数番号を印刷すべきスペースを確実に確保することができるので、上記第1の解決課題を解決することができる。
ところで、記録シートの縦横比が√2:1である場合には、記録シートに印刷すべき画像を、本来、印刷すべき位置から移動させても、複数枚の記録シートを綴じたとき等においては、原稿ページ番号の印刷位置と枚数番号の印刷位置とが重なる可能性が高いので、枚数番号を印刷するスペースを確保することが難しい。
【0012】
そこで、請求項4に記載の発明では、記録シートの縦横比を判定する判定手段を備えており、画像縮小手段は、判定手段により判定された縦横比が√2:1である場合に、記録シートに印刷すべき画像を縮小することにより、枚数番号を印刷するスペースを確実に確保することができるようにしている。
【0013】
請求項5に記載の発明では、記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタと、プリンタが接続されたコンピュータと、記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を印刷面に印刷する枚数番号印刷手段と、記録シートに印刷すべき画像を、枚数番号が印刷される領域外に印刷する移動手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
これにより、請求項5に記載の発明では、枚数番号を印刷すべきスペースを確実に確保することができるので、上記第1の解決課題を解決することができる。
請求項6に記載の発明では、印刷面のいずれの位置に枚数番号を印刷するかを選択する選択手段を備えることを特徴とする。
【0015】
これにより、請求項6に記載の発明では、利用者の設定入力に基づいて、枚数番号を印刷面のいずれかの位置に印刷させることができるので、利用者が望む位置に枚数番号を印刷することができる。
【0016】
請求項7に記載の発明では、枚数番号印刷手段は、記録シートに印刷すべき画像に含まれる文字のうち少なくとも1つの文字の書体と異なる書体にて枚数番号を印刷することを特徴とする。
【0017】
これにより、請求項7に記載の発明では、利用者は、記録シートに印刷された枚数番号と画像とを容易に区別するができる。
請求項8に記載の発明では、プリンタはカラー印刷が可能であり、さらに、枚数番号印刷手段は、記録シートに印刷すべき画像に含まれる文字のうち少なくとも1つの文字の色と異なる色にて枚数番号を印刷することを特徴とする。
【0018】
これにより、請求項8に記載の発明では、利用者は、記録シートに印刷された枚数番号と画像とを容易に区別するができる。
請求項9に記載の発明では、記録シートの印刷面に画像を印刷することが可能なプリンタであって、記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を、印刷面のうち画像が印刷される印刷面と反対側の印刷面に印刷する枚数番号印刷手段を備えることを特徴とする。
【0019】
これにより、請求項9に記載の発明では、枚数番号を印刷すべきスペースを確実に確保することができるので、上記第1の解決課題を解決することができる。
請求項10に記載の発明では、記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタであって、記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を印刷面に印刷する枚数番号印刷手段と、記録シートに印刷される画像毎に異なる番号にて構成されたページの番号を印刷面に印刷するページ番号印刷手段と、1枚の記録シートに印刷される画像が画像の1ページ分である場合に、枚数番号印刷手段の作動を禁止する禁止手段とを備えることを特徴とする。
【0020】
これにより、請求項10に記載の発明では、同じ番号が複数箇所に印刷されることを回避することができるので、無用な番号が印刷されてしまうことを防止でき、上記第2の解決課題を解決することができる。
【0021】
請求項11に記載の発明では、記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタであって、記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を印刷面に印刷する枚数番号印刷手段と、枚数番号が印刷される領域外に画像が印刷されるように、記録シートに印刷すべき画像を縮小する縮小手段とを備えることを特徴とする。
【0022】
これにより、請求項11に記載の発明では、枚数番号を印刷すべきスペースを確実に確保することができるので、上記第1の解決課題を解決することができる。
請求項12に記載の発明では、記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタであって、プリンタが接続されたコンピュータと、記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を印刷面に印刷する枚数番号印刷手段と、記録シートに印刷すべき画像を、枚数番号が印刷される領域外に印刷する移動手段とを備えることを特徴とする。
【0023】
これにより、請求項12に記載の発明では、枚数番号を印刷すべきスペースを確実に確保することができるので、上記第1の解決課題を解決することができる。
請求項13に記載の発明では、記録シートの印刷面に画像を印刷することが可能なプリンタを制御するコンピュータに組み込まれるプリンタ制御用プログラムであって、コンピュータを記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を、印刷面のうち画像が印刷される印刷面と反対側の印刷面に印刷する枚数番号印刷手段として機能させることを特徴とする。
【0024】
これにより、請求項13に記載の発明では、枚数番号を印刷すべきスペースを確実に確保することができるので、上記第1の解決課題を解決することができる。
請求項14に記載の発明では、記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタを制御するコンピュータに組み込まれるプリンタ制御用プログラムであって、コンピュータを記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を印刷面に印刷する枚数番号印刷手段、記録シートに印刷される画像毎に異なる番号にて構成されたページの番号を印刷面に印刷するページ番号印刷手段、及び1枚の記録シートに印刷される画像が画像の1ページ分である場合に、枚数番号印刷手段の作動を禁止する禁止手段として機能させることを特徴とする。
【0025】
これにより、請求項14に記載の発明では、同じ番号が複数箇所に印刷されることを回避することができるので、無用な番号が印刷されてしまうことを防止でき、上記第2の解決課題を解決することができる。
【0026】
請求項15に記載の発明では、記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタを制御するコンピュータに組み込まれるプリンタ制御用プログラムであって、コンピュータを、記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を印刷面に印刷する枚数番号印刷手段、及び枚数番号が印刷される領域外に画像が印刷されるように、記録シートに印刷すべき画像を縮小する縮小手段として機能させることを特徴とする。
【0027】
これにより、請求項15に記載の発明では、枚数番号を印刷すべきスペースを確実に確保することができるので、上記第1の解決課題を解決することができる。
請求項16に記載の発明では、記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタを制御するコンピュータに組み込まれるプリンタ制御用プログラムであって、コンピュータを記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を印刷面に印刷する枚数番号印刷手段、及び記録シートに印刷すべき画像を、枚数番号が印刷される領域外に印刷する移動手段として機能させることを特徴とする。
【0028】
これにより、請求項16に記載の発明では、枚数番号を印刷すべきスペースを確実に確保することができるので、上記第1の解決課題を解決することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係る印刷制御システムの概要を示す図であり、この印刷制御システムは、コンピュータ10及びプリンタ20等から構成されている。以下、図1に基づいて本実施形態に係る印刷制御システムの構成を説明する。
【0030】
コンピュータ10(以下、コンピュータ10をPC10と記す。)は、表示部11、操作部12、CPU13、ROM14、RAM15及びHDD16等の記憶手段、並びにプリンタ20を接続するプリンタポートインタフェース17等を有して構成された情報処理装置である。
【0031】
そして、表示部11は、画像及び文字を表示するLCDやCRT等にて構成され、操作部12は、表示部11の特定部位を指し示すポインタ(図示せず)を移動させるマウス(図示せず)等のポインティング手段及びキーボード(図示せず)等にて構成されている。
【0032】
また、プリンタ20は、プリンタ20に備える機能を選択等するための操作キー21、操作内容や作業状況等を表示する表示パネル22、記録シート等の被記録媒体に文字や画像等を印刷する印刷部23、CPU24、ROM25、RAM26及びHDD27等から構成されている。
【0033】
因みに、不揮発性RAM28は、電力の供給が停止した場合であっても記憶された内容を保持することが可能な記憶手段であり、プリンタポートインタフェース29は、プリンタ20をLANを介さずにPC10に直接接続するための接続手段である。
【0034】
なお、本実施形態に係るプリンタ20(印刷部23)は、記録シートの表裏両面に印刷を可能とする両面印刷機能を備える画像形成装置である。
2.印刷制御用プログラム(印刷制御システム)の作動
本実施形態に係る印刷制御プログラム(プリンタドライバ)は、PC10にインストールされて(組み込まれて)印刷制御システムを制御するものであり、このPC10には、プリンタドライバに加えてワードプロセッサ等のアプリケーションソフトがインストールされている。
【0035】
因みに、本実施形態では、PC10のOS(Operating System)としてWindows(登録商標)を用いており、以下、特に説明(定義)が無い用語は、Windowsにおける一般的な意味にて用いる。
【0036】
2.1.枚数番号印刷の設定
本実施形態に係るプリンタドライバの特徴は、記録シートの印刷面のうち画像が印刷される印刷面と反対側の印刷面に枚数番号を印刷する機能を備えることを特徴とするものである。
【0037】
ここで、枚数番号とは、記録シート毎に異なる番号にて構成された番号をいい、画像が印刷された記録シートの枚数を表す番号である。したがって、例えば、4ページ分の画像を記録シート1枚当たり2ページ分ずつ印刷した場合には、1〜2ページ分の画像が印刷されている記録シートの枚数番号は「1」となり、3〜4ページ分の画像が印刷されている記録シートの枚数番号は「2」となる。
【0038】
そして、図2はプリンタドライバを起動したとき、又はアプリケーションソフトを介して印刷指令を発したときに開くことができる印刷設定画面(印刷ダイアログ)100の一例を示す図であり、図2に示すように、印刷設定画面100には、印刷を実行する際に記録シートに枚数番号を印刷するか否かを選択するための枚数番号チェックボックス101が設けられている。
【0039】
なお、本実施形態では、枚数番号チェックボックス101が選択されて「レ」が表示されて、その旨がHDD16又はRAM15等の記憶手段に記憶されている状態(以下、この状態を「枚数番号印刷が有効化されている」という。)で印刷指令がされたときに、記録シートに枚数番号が印刷され、一方、枚数番号印刷が有効化されていない状態で印刷指令がされたときには、記録シートに枚数番号が印刷されない。
【0040】
また、詳細設定ボタン102は、枚数番号の印刷位置等を設定するための枚数番号設定画面200を起動(表示)させる手段であり、原稿ページ番号チェックボックス103は原稿ページ番号を印刷するか否かを選択するための手段である。
【0041】
そして、図3は枚数番号の設定画面200の一例を示す図であり、図3に示すように、枚数番号の設定画面200には、アプリケーションソフトにて設定された原稿ページの番号(以下、原稿ページ番号という。)、及び枚数番号の印刷位置を設定するための位置設定部210、並びに位置設定部210にて設定された原稿ページ番号及び枚数番号が、実際に印刷されたときの印刷イメージを表示するイメージ表示部220が設けられている。
【0042】
位置設定部210のうち原稿ページ番号設定部211は、利用者の設定入力に基づいて、原稿ページ番号を記録シートのいずれの位置に印刷するかを選択する手段であり、位置設定部210のうち第1設定部212は、利用者の設定入力に基づいて、枚数番号が印刷される印刷面のいずれの位置に枚数番号を印刷するかを選択する手段である。
【0043】
また、位置設定部210のうち第2設定部213は、利用者の設定入力に基づいて、枚数番号を記録シートの表裏両面のいずれの印刷面に印刷するかを選択する手段である。第1イメージ表示部221は、表面の印刷イメージを表示する手段であり、第2イメージ表示部222は、裏面のイメージを表示する手段である。
【0044】
なお、OKボタン230は設定内容を保存した後、設定画面200を閉じる手段であり、キャンセルボタン231は設定内容を保存することなく、設定画面200を閉じる手段である。
【0045】
そして、本実施形態では、記録シートに印刷すべき画像(以下、原稿画像という。)が印刷される印刷面に枚数番号を印刷することが選択された場合において、枚数番号が印刷される位置と原稿ページ番号が印刷される位置とが重なるように選択されたときには、例えば図4に示すような警告メッセージが利用者に対して発せられ、上記選択による枚数番号及び原稿ページ番号の印刷位置の設定が禁止される。
【0046】
因みに、図5は、枚数番号印刷の設定を行う場合における利用者の作業手順を示した工程表であり、枚数番号印刷の設定を行うには、利用者は、先ず、印刷設定画面100を開いて(S1)、枚数番号チェックボックス101を選択して枚数番号印刷を有効化する(S2)。
【0047】
次に、利用者は、詳細設定ボタン102を選択して枚数番号の設定画面200を開いて(S3)、原稿ページ番号及び枚数番号の印刷位置等を設定した後(S4)、記録シートのサイズや印刷時の解像度等のその他の設定を行って印刷設定を終了させる(S5)。
【0048】
2.2.印刷制御
図6は、利用者により原稿の印刷指令が発せられたときに起動される印刷制御の概略を示すフローチャートである。
【0049】
例えば、アプリケーションソフトを介して原稿の印刷指令が発せられると、先ず、アプリケーションソフトにて作成された原稿画像に基づいて、プリンタ20にて実行可能なPDL形式等の印刷データが作成された後(S20)、枚数番号印刷が有効化されているか否かが判定される(S25)。枚数番号印刷が有効化されているか否かは、印刷設定画面100の枚数番号チェックボックス101(図2参照)がチェックされているか否かによって判定される。
【0050】
そして、枚数番号印刷が有効化されていると判定された場合には(S25:YES)、S20にて作成された印刷データに枚数番号が追加された印刷データが作成され(S30)、その枚数番号が追加された印刷データがプリンタポートインタフェース17を介してプリンタ20に送信される(S35)。
【0051】
一方、枚数番号印刷が有効化されていないと判定された場合には(S25:NO)、枚数番号が追加されることなく、S20にて作成された印刷データがプリンタポートインタフェース17を介してプリンタ20に送信される(S35)。
【0052】
以上、印刷制御によってプリンタ20に送信された印刷データは、プリンタポートインタフェース29を介してプリンタ20に受信され、印刷部23によって記録シートに印刷される。
【0053】
なお、両面印刷モードの設定は、印刷設定画面100の基本設定(図2参照)が選択(クリック)されることにより表示される画面(図示せず)上にて設定することができ、この設定内容に基づいて、片面印刷が設定されているか両面印刷が設定されているかが判定される。
【0054】
3.本実施形態に係る印刷制御システム(プリンタドライバ)の特徴
本実施形態では、記録シートの印刷面のうち、原稿画像が印刷される印刷面が片面のみの場合、原稿画像が印刷される印刷面と反対側の印刷面に枚数番号を印刷すれば、枚数番号を印刷すべきスペースを確実に確保することができ、上記第1の解決課題を解決することができる。
【0055】
また、原稿画像が印刷される印刷面に枚数番号を印刷することが選択された場合において、枚数番号が印刷される位置と原稿ページ番号が印刷される位置とが重なるように選択されたときには警告が発せられ、上記選択による枚数番号及び原稿ページ番号の印刷位置の設定が禁止されるので、枚数番号が印刷される位置と原稿ページ番号が印刷される位置とが重なった状態で印刷ジョブが実行されてしまうことを未然に防止できる。
【0056】
また、利用者の設定入力に基づいて、枚数番号又は原稿ページ番号を印刷面のいずれの位置に印刷させることができるので、利用者が望む位置に枚数番号を印刷することができる。
【0057】
4.発明特定事項と実施形態との対応関係
本実施形態では、枚数番号チェックボックス101及び第2設定部213により請求項1に記載された枚数番号印刷手段が構成され、第1設定部212が特許の範囲に記載された選択手段に相当する。
【0058】
なお、上記の第1実施形態に係る説明では、枚数番号が印刷される位置と原稿ページ番号が印刷される位置とが重なるように、図3の設定画面200で設定されたとき、図4に示すような警告メッセージが発せられたが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、重なるような選択をさせないようにしてもよい。
【0059】
つまり、枚数番号が印刷される位置と原稿ページ番号が印刷される位置とが重なる場合には、例えば、いずれかの番号の位置をチェックしたときには、他方の番号の位置のチェックボックスのうち、重なるような設定となってしまうチェックボックスの表示をグレー表示して選択できないようにしてもよい。
【0060】
(第2実施形態)
第1実施形態では、記録シートの表面、裏面のうち、枚数番号を印刷する面を選択できる構成をとったので、両面印刷機構を有するプリンタを必須とする印刷制御システムであったが、本実施形態は、片面のみ印刷可能なプリンタを備える印刷制御システムであっても適用可能なものである。
【0061】
すなわち、片面のみ印刷可能なプリンタ20では、第1実施形態のように裏面側に枚数番号を印刷することができないので、原稿画像が印刷される領域が大きい場合には、枚数番号が印刷される位置と原稿ページ番号が印刷される位置とが重ならないように設定することができない可能性が高くなる。
【0062】
そこで、本実施形態では、枚数番号を印刷しないときの原稿画像に比べて枚数番号を印刷する際の原稿画像を縮小する、又は枚数番号を印刷する際の原稿画像の印刷位置を、枚数番号を印刷しないときの原稿画像の印刷位置に対して移動させることにより、枚数番号を印刷すべきスペースを確保するようにしたものである。以下に、本実施形態の詳細を説明する。
【0063】
1.枚数番号の設定画面
図7は、本実施形態に係る枚数番号の設定画面200の一例を示す図であり、本実施形態に係る枚数番号の設定画面200には、第2設定部213に代えて、枚数番号が印刷される位置と原稿ページ番号が印刷される位置とが重なってしまう場合に行う処理を選択する手段として、記録シートに印刷すべき原稿画像を縮小又は移動させるか否かの設定をするための加工設定部214が設けられている。
【0064】
そして、加工設定部214には、3種類の設定部214A〜214Cが設けられており、第1加工設定部214Aは、枚数番号を印刷しないときの原稿画像に比べて枚数番号を印刷する際の原稿画像を縮小して印刷させるか否かの選択をするための手段であり、第2加工設定部214Bは、枚数番号を印刷する際の原稿画像の印刷位置を、枚数番号を印刷しないときの原稿画像の印刷位置に対して移動させるか否かの選択をするための手段である。
【0065】
また、第3加工設定部214Cは、記録シートの縦横比が√2:1となる場合には、自動的に原稿画像を縮小して印刷させるか否かの選択をするための設定手段であり、記録シートの縦横比が√2:1であるか否かの判定は、本実施形態では、印刷用の記録シートとして設定されている用紙サイズに基づいて判定される。
【0066】
具体的には、印刷用の記録シートが、Aサイズ又はBサイズ等のように、縦横比の規格が√2:1である記録シートが印刷用の記録シートとして選択されている場合には、記録シートの縦横比が√2:1であると判定される。
【0067】
なお、図7に示す第1イメージ表示部221には、枚数番号が印刷される位置と原稿ページ番号が印刷される位置とが重ならないように原稿画像に縮小処理を施したときの記録シートの表面の印刷イメージが表示されている。
【0068】
2.印刷制御
図8は、本実施形態において、利用者により原稿の印刷指令が発せられたときに起動される印刷制御の概略を示すフローチャートである。
【0069】
例えば、アプリケーションソフトを介して原稿の印刷指令が発せられると、先ず、アプリケーションソフトにて作成された原稿画像に基づいて印刷データが作成された後(S50)、枚数番号印刷が有効化されているか否かが判定される(S55)。枚数番号印刷が有効化されているか否かは、印刷設定画面100の枚数番号チェックボックス101(図2参照)がチェックされているか否かによって判定される。
【0070】
そして、枚数番号印刷が有効化されていると判定された場合には(S55:YES)、第1加工設定部214Aの機能が有効化されているか、つまり原稿画像を縮小して印刷させる旨が選択されているか否かが判定される(S60)。
【0071】
このとき、第1加工設定部214Aが有効化されていると判定された場合には(S60:YES)、原稿画像が縮小加工され(S85)その加工された印刷データに枚数番号が追加された印刷データが作成された後(S75)、枚数番号が追加された印刷データがプリンタ20に送信される(S80)。
【0072】
一方、第1加工設定部214Aが有効化されていないと判定された場合には(S60:NO)、第2加工設定部214Bの機能が有効化されているか、つまり原稿画像を移動させて印刷させる旨が選択されているか否かが判定される(S65)。
【0073】
そして、第2加工設定部214Bの機能が有効化されていると判定された場合には(S65:YES)、原稿画像が移動加工され(S90)、その加工された印刷データに枚数番号が追加された印刷データが作成された後(S75)、枚数番号が追加された印刷データがプリンタ20に送信される(S80)。
【0074】
また、第2加工設定部214Bの機能が有効化されていないと判定された場合には(S65:NO)、第3加工設定部214Cの機能が有効化されているか、つまり原稿画像を自動的に縮小させて印刷させる旨が選択されているか否かが判定される(S70)。
【0075】
そして、第3加工設定部214Cの機能が有効化されていると判定された場合には(S70:YES)、印刷用の記録シートの縦横比が√2:1であるか否かが判定され(S95)、縦横比が√2:1であると判定された場合には(S95:YES)、原稿画像が縮小加工された後(S100)、その加工された印刷データに枚数番号が追加された印刷データが作成された後(S75)、枚数番号が追加された印刷データがプリンタ20に送信される(S80)。
【0076】
一方、縦横比が√2:1でないと判定された場合には(S95:NO)、印刷データが加工されることなく枚数番号が追加された後(S75)、枚数番号が追加された印刷データがプリンタ20に送信される(S80)。
【0077】
なお、S55にて枚数番号印刷が有効化されていないと判定された場合には(S55:NO)、枚数番号が追加されることなく、S50にて作成された印刷データがプリンタ20に送信される(S80)。
【0078】
3.本実施形態に係る印刷制御システムの特徴
本実施形態では、第1加工設定部214Aが有効化されると、枚数番号が印刷される領域外に原稿画像が印刷されるように原稿画像を縮小加工するので、枚数番号を印刷すべきスペースを確実に確保することができ、上記第1の解決課題を解決することができる。
【0079】
ところで、記録シートの縦横比が√2:1である場合には、原稿画像を記録シートの片面に1ページ分印刷するときは勿論のこと、複数ページ印刷するときであっても、分割された各原稿画像の縦横比が記録シートの縦横比と同じ√2:1となる。したがって、原稿画像を本来印刷すべき位置から移動させる余地が少ない可能性が高く、枚数番号を印刷するスペースを確保することが難しい。
【0080】
これに対して、本実施形態では、第3加工設定部214Cが有効化され、かつ、記録シートの縦横比が√2:1であるとは判定された場合には、原稿画像が自動的に縮小加工されるので、枚数番号を印刷するスペースを確実に確保することができる。
【0081】
また、本実施形態では、第2加工設定部214Bが有効化されると、原稿画像を枚数番号が印刷される領域外に移動加工させて印刷するので、枚数番号を印刷すべきスペースを確実に確保することができ、上記第1の解決課題を解決することができる。
【0082】
4.発明特定事項と実施形態との対応関係
本実施形態では、S85及びS100が特許請求の範囲に記載された縮小手段に相当し、S90が特許請求の範囲に記載された移動手段に相当し、S95が特許請求の範囲に記載された判定手段に相当する。
【0083】
なお、上記の第2実施形態に係る説明では、図7の214Bの移動をチェックしたが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば移動するスペースがなかった場合、第1加工設定部214Aや第3加工設定部214Cの縮小処理を行ってもよい。
【0084】
(第3実施形態)
上述の実施形態では、枚数番号印刷が有効化されている場合には、常に枚数番号が記録シートに印刷されたが、本実施形態では、1枚の記録シートに印刷される画像が原稿画像の1ページ分である場合には、枚数番号印刷が有効化されている場合であっても、枚数番の印刷を禁止する禁止手段を設けたことを特徴とするものである。
【0085】
1.印刷制御
図9は、本実施形態において、利用者により原稿の印刷指令が発せられたときに起動される印刷制御フローの概略を示すフローチャートである。
【0086】
例えば、アプリケーションソフトを介して原稿の印刷指令が発せられると、先ず、アプリケーションソフトにて作成された原稿画像に基づいて印刷データが作成された後(S120)、枚数番号印刷が有効化されているか否かが判定される(S125)。枚数番号印刷が有効化されているか否かは、印刷設定画面100の枚数番号チェックボックス101(図2参照)がチェックされているか否かによって判定される。
【0087】
そして、枚数番号印刷が有効化されていると判定された場合には(S125:YES)、記録シート1枚(片面)当たりに印刷される原稿画像が2ページ分以上であるか否かが判定される(S130)。
【0088】
なお、記録シート片面当たりに印刷される原稿画像の数は、印刷設定画面100の基本設定(図2参照)が選択(クリック)されることにより表示される画面(図示せず)上にて設定することができ、この設定内容に基づいて、記録シート片面当たりに印刷される原稿画像が2ページ分以上であるか否かの判定がなされる。
【0089】
このとき、記録シート片面当たりに印刷される原稿画像が2ページ分以上であると判定された場合には(S130:YES)、S120にて作成された印刷データに枚数番号が追加された印刷データが作成され(S135)、その枚数番号が追加された印刷データがプリンタ20に送信される(S140)。
【0090】
一方、記録シート片面当たりに印刷される原稿画像が2ページ分以上でないと判定された場合、つまり1枚の記録シート片面に印刷される画像が原稿画像の1ページ分であると判定された場合には(S130:NO)、原稿ページ番号の印刷が有効化されているか否かが判定される(S145)。
【0091】
なお、原稿ページ番号印刷が有効化されているか否かは、印刷設定画面100の原稿ページ番号チェックボックス103がチェックされているか否かによって判定される。
そして、原稿ページ番号の印刷が有効化されていないと判定された場合には(S145:NO)、S120にて作成された印刷データに枚数番号が追加された印刷データが作成され(S135)、その枚数番号が追加された印刷データがプリンタ20に送信される(S140)。
【0092】
一方、原稿ページ番号の印刷が有効化されていると判定された場合には(S145:YES)、枚数番号が追加されることなく、S120にて作成された印刷データがプリンタ20に送信される(S140)。
【0093】
なお、S125にて枚数番号印刷が有効化されていないと判定された場合には(S125:NO)、枚数番号が追加されることなく、S120にて作成された印刷データがプリンタ20に送信される(S140)。
【0094】
2.本実施形態に係る印刷制御システムの特徴
本実施形態では、1枚の記録シート片面に印刷される画像が原稿画像の1ページ分である場合には、枚数番号印刷が有効化されている場合であっても、枚数番号の印刷を禁止するので、枚数番号と原稿ページ番号とで同じ番号が同じ記録シートの複数箇所に印刷されることを回避することができる。したがって、無用な番号が印刷されてしまうことを防止できるので、上記第2の解決課題を解決することができる。
【0095】
また、本実施形態では、1枚の記録シート片面に印刷される画像が原稿画像の1ページ分である場合であっても、原稿ページ番号が印刷されないときには、枚数番号を印刷するので、原稿の枚数を示す番号が印刷されなくなってしまうことを未然に防止できる。
【0096】
なお、本実施形態では、S130が特許請求の範囲に記載された禁止手段に相当し、図9のS145を廃止しても本実施形態を実現することができることは当然である。
また、本実施形態において、プリンタ20が両面印刷機構を有する場合、片面当たりに印刷される原稿画像が1ページであっても、両面印刷モードであれば、枚数番号と原稿ページ番号とが異なってくるので、図9のS130で記録シート片面当たりに印刷される原稿画像の数を判定する処理に合わせて、片面印刷が設定されているか両面印刷が設定されているかを判定する処理を行うことが望ましい。
【0097】
(第4実施形態)
本実施形態は、原稿画像に含まれる文字のうち少なくとも1つの文字の書体と異なる書体による枚数番号印刷を可能とする機能(以下、この機能を第1印刷機能という。)、及び原稿画像に含まれる文字のうち少なくとも1つの文字の色と異なる色により枚数番号印刷を可能とする機能(以下、この機能を第2印刷機能という。)を備えたものである。以下、表面に枚数番号を印刷する場合を例に本実施形態の詳細を説明する。
【0098】
1.枚数番号の設定画面
図10は本実施形態に係る枚数番号の設定画面200の一例を示す図であり、本実施形態では、第1、2印刷機能を有効とするか否かを利用者が選択するためのフォント設定部215が設けられている。
【0099】
そして、フォント設定部215のフォント設定がチェックされて第1、2印刷機能が有効化されると、第1、2印刷機能を詳細設定するための詳細設定ボタン215Aが選択可能(有効化)とされ、詳細設定ボタン215Aが選択されると、印刷番号を表す文字の書体及び色を設定するためのフォント設定画面400(図11参照)が表示される。
【0100】
このとき、枚数番号を表す文字の書体及び色は、フォント設定画面400を介して利用者が設定した内容となるので、仮に、利用者が原稿画像に含まれる文字と同一の書体及び同一の色を選択すると、実質的に第1、2印刷機能が有効的に機能しなくなる。
【0101】
そこで、本実施形態では、利用者が原稿画像に含まれる文字と同一の書体及び同一の色を選択した状態でフォント設定画面400のOKボタン401を選択した場合には、第1、2印刷機能が有効的に機能しなくなる旨の警告メッセージ、及び書体及び色のうち少なくとも一方の設定を変更すべき旨の警告メッセージが利用者に対して発せられる。
【0102】
なお、利用者が原稿画像に含まれる文字と同一の書体又は同一の色を選択した状態でOKボタン401を選択した場合には、その設定内容が保存されて枚数番号が印刷されるが、例えば書体を原稿画像と同一として色を原稿画像と相違させた場合には第2印刷機能のみが実施されることとなり、色を原稿画像と同一として書体を原稿画像と相違させた場合には第1印刷機能のみが実施されることとなる。
【0103】
利用者によってOKボタン401が選択されると、フォント設定画面400が閉じられ、フォント設定画面400にて設定された枚数番号の書体や色が、枚数番号の設定画面200(図10参照)の第1イメージ表示部221に反映される。
【0104】
2.印刷制御
図12は、本実施形態における利用者により原稿の印刷指令が発せられたときに起動される印刷制御の概略を示すフローチャートである。
【0105】
例えば、アプリケーションソフトを介して原稿の印刷指令が発せられると、先ず、アプリケーションソフトにて作成された原稿画像に基づいて印刷データが作成された後(S150)、枚数番号印刷が有効化されているか否かが判定される(S155)。枚数番号印刷が有効化されているか否かは、印刷設定画面100の枚数番号チェックボックス101(図2参照)がチェックされているか否かによって判定される。
【0106】
そして、枚数番号印刷が有効化されていると判定された場合には(S155:YES)、フォント設定部215のフォント設定が選択されて第1、2印刷機能が有効化されているか否かが判定される(S160)。
【0107】
このとき、フォント設定部215が選択されていると判定された場合には(S160:YES)、S150にて作成された印刷データに、フォント設定画面400にて設定されたフォントの枚数番号が追加された印刷データが作成された後(S165)、その枚数番号が追加された印刷データがプリンタ20に送信される(S170)。
【0108】
一方、フォント設定部215のフォント設定が選択されていないと判定された場合には(S160:NO)、S150にて作成された印刷データに、原稿画像と同一のフォント設定の枚数番号が追加された印刷データが作成された後(S175)、その枚数番号が追加された印刷データがプリンタ20に送信される(S170)。
【0109】
なお、S155にて枚数番号印刷が有効化されていないと判定された場合には(S155:NO)、枚数番号が追加されることなく、S150にて作成された印刷データがプリンタ20に送信される(S170)。
【0110】
3.本実施形態に係る印刷制御システムの特徴
本実施形態では、原稿画像に含まれる文字のうち少なくとも1つの文字の書体と異なる書体にて枚数番号を印刷することができるので、利用者は、記録シートに印刷された枚数番号と画像とを容易に区別するができる。
【0111】
また、本実施形態では、原稿画像に含まれる文字のうち少なくとも1つの文字の色と異なる色にて枚数番号を印刷することができるので、利用者は、記録シートに印刷された枚数番号と画像とを容易に区別するができる。
【0112】
なお、本実施形態では、枚数番号の書体及び色を利用者が選択したが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、例えばフォント設定部215のフォント設定が選択された場合に、自動的に、枚数番号の書体及び色のうち少なくとも一方が原稿画像に含まれる文字と異なるように設定されるようにしてもよい。
【0113】
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、第1〜4実施形態のうち少なくとも2つの実施形態を組み合わせてもよい。
【0114】
また、上述の実施形態では、プリンタドライバにて本願発明の特徴が全て実現されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばプリンタ20自体に本願発明の特徴を実現させるための手段を設けてもよい。
【0115】
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0116】
【図1】本実施形態に係る印刷制御システムの概要を示す図である。
【図2】本実施形態に係る印刷設定画面(印刷ダイアログ)100の一例を示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る枚数番号の設定画面200の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る警告メッセージの一例を示す図である。
【図5】枚数番号印刷の設定を利用者が行う際の利用者の作業手順を示した工程表である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る印刷制御フローの概略を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態に係る枚数番号の設定画面200の一例を示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る印刷制御フローの概略を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第3実施形態に係る印刷制御フローの概略を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第4実施形態に係る枚数番号の設定画面200の一例を示す図である。
【図11】本発明の第4実施形態に係る枚数番号のフォント設定画面400の一例を示す図である。
【図12】本発明の第4実施形態に係る印刷制御フローの概略を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0117】
10…コンピュータ、11…表示部、12…操作部、20…プリンタ、
21…操作キー、22…表示パネル、23…印刷部、100…印刷設定画面、
101…枚数番号チェックボックス、102…詳細設定ボタン、200…設定画面、
210…位置設定部、210…置設定部、211…原稿ページ番号設定部、
212…第1設定部、213…第2設定部、214…加工設定部、
214A…設定部、214A…第1加工設定部、214B…第2加工設定部、
214C…第3加工設定部、215…フォント設定部、215A…詳細設定ボタン、
220…イメージ表示部、221…第1イメージ表示部、
222…第2イメージ表示部、400…フォント設定画面、401…OKボタン。
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録用紙等の記録シートに画像を印刷するためのものであり、具体的には、印刷制御システム、プリンタ及びプリンタ制御用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
文章データ等の画像データは、文書データを作成する際に、ワードプロセッサ等の文書作成用応用ソフト(アプリケーションソフト)にてページ(以下、このページを原稿ページという。)が設定されており、通常、アプリケーションソフトにて設定された原稿ページ単位に画像データが記録シートに印刷されていく。
【0003】
このとき、記録シートに画像データと共に原稿ページの番号(原稿ページ番号という。)を印刷することができるが、例えば1枚の記録シートに原稿ページで2ページ分の画像データを印刷する場合においては、記録シートに印刷された原稿ページ番号と画像が印刷された記録シートの枚数を示す枚数番号とが一致しなくなるので、例えば特許文献1に記載の発明では、原稿ページ番号に加えて、枚数番号も記録シートに印刷している。
【特許文献1】特開2003−91520号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、原稿ページ番号に加えて、枚数番号を単純に記録シートに印刷すると、以下に述べるような問題が発生する。
すなわち、本来、記録シートに印刷すべき画像データが大きい場合には、記録シートの印刷面の全域を、画像データを印刷すべき領域として印刷するので、枚数番号を印刷すべきスペースを印刷面に確保することができなくなるという問題が発生する。以下、この問題を第1の解決課題という。
【0005】
また、1枚の記録シートに原稿ページで1ページ分の画像データを印刷する場合においては、原稿ページ番号と枚数番号とが一致するので、同じ番号が複数箇所に印刷され、無用な番号が印刷されてしまうという問題が発生する。以下、この問題を第2の解決課題という。
【0006】
本発明は、上記点に鑑み、上記第1の解決課題及び第2の解決課題のうち少なくとも一方を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、記録シートの印刷面に画像を印刷することが可能なプリンタと、プリンタが接続されたコンピュータと、記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を、印刷面のうち画像が印刷される印刷面と反対側の印刷面に印刷する枚数番号印刷手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
これにより、請求項1に記載の発明では、枚数番号を印刷すべきスペースを確実に確保することができるので、上記第1の解決課題を解決することができる。
請求項2に記載の発明では、記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタと、プリンタが接続されたコンピュータと、記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を印刷面に印刷する枚数番号印刷手段と、記録シートに印刷される画像毎に異なる番号にて構成されたページの番号を印刷面に印刷するページ番号印刷手段と、1枚の記録シートに印刷される画像が画像の1ページ分である場合に、枚数番号印刷手段の作動を禁止する禁止手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
これにより、請求項2に記載の発明では、同じ番号が複数箇所に印刷されることを回避することができるので、無用な番号が印刷されてしまうことを防止でき、上記第2の解決課題を解決することができる。
【0010】
請求項3に記載の発明では、記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタと、プリンタが接続されたコンピュータと、記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を印刷面に印刷する枚数番号印刷手段と、枚数番号が印刷される領域外に画像が印刷されるように、記録シートに印刷すべき画像を縮小する縮小手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
これにより、請求項3に記載の発明では、枚数番号を印刷すべきスペースを確実に確保することができるので、上記第1の解決課題を解決することができる。
ところで、記録シートの縦横比が√2:1である場合には、記録シートに印刷すべき画像を、本来、印刷すべき位置から移動させても、複数枚の記録シートを綴じたとき等においては、原稿ページ番号の印刷位置と枚数番号の印刷位置とが重なる可能性が高いので、枚数番号を印刷するスペースを確保することが難しい。
【0012】
そこで、請求項4に記載の発明では、記録シートの縦横比を判定する判定手段を備えており、画像縮小手段は、判定手段により判定された縦横比が√2:1である場合に、記録シートに印刷すべき画像を縮小することにより、枚数番号を印刷するスペースを確実に確保することができるようにしている。
【0013】
請求項5に記載の発明では、記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタと、プリンタが接続されたコンピュータと、記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を印刷面に印刷する枚数番号印刷手段と、記録シートに印刷すべき画像を、枚数番号が印刷される領域外に印刷する移動手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
これにより、請求項5に記載の発明では、枚数番号を印刷すべきスペースを確実に確保することができるので、上記第1の解決課題を解決することができる。
請求項6に記載の発明では、印刷面のいずれの位置に枚数番号を印刷するかを選択する選択手段を備えることを特徴とする。
【0015】
これにより、請求項6に記載の発明では、利用者の設定入力に基づいて、枚数番号を印刷面のいずれかの位置に印刷させることができるので、利用者が望む位置に枚数番号を印刷することができる。
【0016】
請求項7に記載の発明では、枚数番号印刷手段は、記録シートに印刷すべき画像に含まれる文字のうち少なくとも1つの文字の書体と異なる書体にて枚数番号を印刷することを特徴とする。
【0017】
これにより、請求項7に記載の発明では、利用者は、記録シートに印刷された枚数番号と画像とを容易に区別するができる。
請求項8に記載の発明では、プリンタはカラー印刷が可能であり、さらに、枚数番号印刷手段は、記録シートに印刷すべき画像に含まれる文字のうち少なくとも1つの文字の色と異なる色にて枚数番号を印刷することを特徴とする。
【0018】
これにより、請求項8に記載の発明では、利用者は、記録シートに印刷された枚数番号と画像とを容易に区別するができる。
請求項9に記載の発明では、記録シートの印刷面に画像を印刷することが可能なプリンタであって、記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を、印刷面のうち画像が印刷される印刷面と反対側の印刷面に印刷する枚数番号印刷手段を備えることを特徴とする。
【0019】
これにより、請求項9に記載の発明では、枚数番号を印刷すべきスペースを確実に確保することができるので、上記第1の解決課題を解決することができる。
請求項10に記載の発明では、記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタであって、記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を印刷面に印刷する枚数番号印刷手段と、記録シートに印刷される画像毎に異なる番号にて構成されたページの番号を印刷面に印刷するページ番号印刷手段と、1枚の記録シートに印刷される画像が画像の1ページ分である場合に、枚数番号印刷手段の作動を禁止する禁止手段とを備えることを特徴とする。
【0020】
これにより、請求項10に記載の発明では、同じ番号が複数箇所に印刷されることを回避することができるので、無用な番号が印刷されてしまうことを防止でき、上記第2の解決課題を解決することができる。
【0021】
請求項11に記載の発明では、記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタであって、記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を印刷面に印刷する枚数番号印刷手段と、枚数番号が印刷される領域外に画像が印刷されるように、記録シートに印刷すべき画像を縮小する縮小手段とを備えることを特徴とする。
【0022】
これにより、請求項11に記載の発明では、枚数番号を印刷すべきスペースを確実に確保することができるので、上記第1の解決課題を解決することができる。
請求項12に記載の発明では、記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタであって、プリンタが接続されたコンピュータと、記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を印刷面に印刷する枚数番号印刷手段と、記録シートに印刷すべき画像を、枚数番号が印刷される領域外に印刷する移動手段とを備えることを特徴とする。
【0023】
これにより、請求項12に記載の発明では、枚数番号を印刷すべきスペースを確実に確保することができるので、上記第1の解決課題を解決することができる。
請求項13に記載の発明では、記録シートの印刷面に画像を印刷することが可能なプリンタを制御するコンピュータに組み込まれるプリンタ制御用プログラムであって、コンピュータを記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を、印刷面のうち画像が印刷される印刷面と反対側の印刷面に印刷する枚数番号印刷手段として機能させることを特徴とする。
【0024】
これにより、請求項13に記載の発明では、枚数番号を印刷すべきスペースを確実に確保することができるので、上記第1の解決課題を解決することができる。
請求項14に記載の発明では、記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタを制御するコンピュータに組み込まれるプリンタ制御用プログラムであって、コンピュータを記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を印刷面に印刷する枚数番号印刷手段、記録シートに印刷される画像毎に異なる番号にて構成されたページの番号を印刷面に印刷するページ番号印刷手段、及び1枚の記録シートに印刷される画像が画像の1ページ分である場合に、枚数番号印刷手段の作動を禁止する禁止手段として機能させることを特徴とする。
【0025】
これにより、請求項14に記載の発明では、同じ番号が複数箇所に印刷されることを回避することができるので、無用な番号が印刷されてしまうことを防止でき、上記第2の解決課題を解決することができる。
【0026】
請求項15に記載の発明では、記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタを制御するコンピュータに組み込まれるプリンタ制御用プログラムであって、コンピュータを、記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を印刷面に印刷する枚数番号印刷手段、及び枚数番号が印刷される領域外に画像が印刷されるように、記録シートに印刷すべき画像を縮小する縮小手段として機能させることを特徴とする。
【0027】
これにより、請求項15に記載の発明では、枚数番号を印刷すべきスペースを確実に確保することができるので、上記第1の解決課題を解決することができる。
請求項16に記載の発明では、記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタを制御するコンピュータに組み込まれるプリンタ制御用プログラムであって、コンピュータを記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を印刷面に印刷する枚数番号印刷手段、及び記録シートに印刷すべき画像を、枚数番号が印刷される領域外に印刷する移動手段として機能させることを特徴とする。
【0028】
これにより、請求項16に記載の発明では、枚数番号を印刷すべきスペースを確実に確保することができるので、上記第1の解決課題を解決することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係る印刷制御システムの概要を示す図であり、この印刷制御システムは、コンピュータ10及びプリンタ20等から構成されている。以下、図1に基づいて本実施形態に係る印刷制御システムの構成を説明する。
【0030】
コンピュータ10(以下、コンピュータ10をPC10と記す。)は、表示部11、操作部12、CPU13、ROM14、RAM15及びHDD16等の記憶手段、並びにプリンタ20を接続するプリンタポートインタフェース17等を有して構成された情報処理装置である。
【0031】
そして、表示部11は、画像及び文字を表示するLCDやCRT等にて構成され、操作部12は、表示部11の特定部位を指し示すポインタ(図示せず)を移動させるマウス(図示せず)等のポインティング手段及びキーボード(図示せず)等にて構成されている。
【0032】
また、プリンタ20は、プリンタ20に備える機能を選択等するための操作キー21、操作内容や作業状況等を表示する表示パネル22、記録シート等の被記録媒体に文字や画像等を印刷する印刷部23、CPU24、ROM25、RAM26及びHDD27等から構成されている。
【0033】
因みに、不揮発性RAM28は、電力の供給が停止した場合であっても記憶された内容を保持することが可能な記憶手段であり、プリンタポートインタフェース29は、プリンタ20をLANを介さずにPC10に直接接続するための接続手段である。
【0034】
なお、本実施形態に係るプリンタ20(印刷部23)は、記録シートの表裏両面に印刷を可能とする両面印刷機能を備える画像形成装置である。
2.印刷制御用プログラム(印刷制御システム)の作動
本実施形態に係る印刷制御プログラム(プリンタドライバ)は、PC10にインストールされて(組み込まれて)印刷制御システムを制御するものであり、このPC10には、プリンタドライバに加えてワードプロセッサ等のアプリケーションソフトがインストールされている。
【0035】
因みに、本実施形態では、PC10のOS(Operating System)としてWindows(登録商標)を用いており、以下、特に説明(定義)が無い用語は、Windowsにおける一般的な意味にて用いる。
【0036】
2.1.枚数番号印刷の設定
本実施形態に係るプリンタドライバの特徴は、記録シートの印刷面のうち画像が印刷される印刷面と反対側の印刷面に枚数番号を印刷する機能を備えることを特徴とするものである。
【0037】
ここで、枚数番号とは、記録シート毎に異なる番号にて構成された番号をいい、画像が印刷された記録シートの枚数を表す番号である。したがって、例えば、4ページ分の画像を記録シート1枚当たり2ページ分ずつ印刷した場合には、1〜2ページ分の画像が印刷されている記録シートの枚数番号は「1」となり、3〜4ページ分の画像が印刷されている記録シートの枚数番号は「2」となる。
【0038】
そして、図2はプリンタドライバを起動したとき、又はアプリケーションソフトを介して印刷指令を発したときに開くことができる印刷設定画面(印刷ダイアログ)100の一例を示す図であり、図2に示すように、印刷設定画面100には、印刷を実行する際に記録シートに枚数番号を印刷するか否かを選択するための枚数番号チェックボックス101が設けられている。
【0039】
なお、本実施形態では、枚数番号チェックボックス101が選択されて「レ」が表示されて、その旨がHDD16又はRAM15等の記憶手段に記憶されている状態(以下、この状態を「枚数番号印刷が有効化されている」という。)で印刷指令がされたときに、記録シートに枚数番号が印刷され、一方、枚数番号印刷が有効化されていない状態で印刷指令がされたときには、記録シートに枚数番号が印刷されない。
【0040】
また、詳細設定ボタン102は、枚数番号の印刷位置等を設定するための枚数番号設定画面200を起動(表示)させる手段であり、原稿ページ番号チェックボックス103は原稿ページ番号を印刷するか否かを選択するための手段である。
【0041】
そして、図3は枚数番号の設定画面200の一例を示す図であり、図3に示すように、枚数番号の設定画面200には、アプリケーションソフトにて設定された原稿ページの番号(以下、原稿ページ番号という。)、及び枚数番号の印刷位置を設定するための位置設定部210、並びに位置設定部210にて設定された原稿ページ番号及び枚数番号が、実際に印刷されたときの印刷イメージを表示するイメージ表示部220が設けられている。
【0042】
位置設定部210のうち原稿ページ番号設定部211は、利用者の設定入力に基づいて、原稿ページ番号を記録シートのいずれの位置に印刷するかを選択する手段であり、位置設定部210のうち第1設定部212は、利用者の設定入力に基づいて、枚数番号が印刷される印刷面のいずれの位置に枚数番号を印刷するかを選択する手段である。
【0043】
また、位置設定部210のうち第2設定部213は、利用者の設定入力に基づいて、枚数番号を記録シートの表裏両面のいずれの印刷面に印刷するかを選択する手段である。第1イメージ表示部221は、表面の印刷イメージを表示する手段であり、第2イメージ表示部222は、裏面のイメージを表示する手段である。
【0044】
なお、OKボタン230は設定内容を保存した後、設定画面200を閉じる手段であり、キャンセルボタン231は設定内容を保存することなく、設定画面200を閉じる手段である。
【0045】
そして、本実施形態では、記録シートに印刷すべき画像(以下、原稿画像という。)が印刷される印刷面に枚数番号を印刷することが選択された場合において、枚数番号が印刷される位置と原稿ページ番号が印刷される位置とが重なるように選択されたときには、例えば図4に示すような警告メッセージが利用者に対して発せられ、上記選択による枚数番号及び原稿ページ番号の印刷位置の設定が禁止される。
【0046】
因みに、図5は、枚数番号印刷の設定を行う場合における利用者の作業手順を示した工程表であり、枚数番号印刷の設定を行うには、利用者は、先ず、印刷設定画面100を開いて(S1)、枚数番号チェックボックス101を選択して枚数番号印刷を有効化する(S2)。
【0047】
次に、利用者は、詳細設定ボタン102を選択して枚数番号の設定画面200を開いて(S3)、原稿ページ番号及び枚数番号の印刷位置等を設定した後(S4)、記録シートのサイズや印刷時の解像度等のその他の設定を行って印刷設定を終了させる(S5)。
【0048】
2.2.印刷制御
図6は、利用者により原稿の印刷指令が発せられたときに起動される印刷制御の概略を示すフローチャートである。
【0049】
例えば、アプリケーションソフトを介して原稿の印刷指令が発せられると、先ず、アプリケーションソフトにて作成された原稿画像に基づいて、プリンタ20にて実行可能なPDL形式等の印刷データが作成された後(S20)、枚数番号印刷が有効化されているか否かが判定される(S25)。枚数番号印刷が有効化されているか否かは、印刷設定画面100の枚数番号チェックボックス101(図2参照)がチェックされているか否かによって判定される。
【0050】
そして、枚数番号印刷が有効化されていると判定された場合には(S25:YES)、S20にて作成された印刷データに枚数番号が追加された印刷データが作成され(S30)、その枚数番号が追加された印刷データがプリンタポートインタフェース17を介してプリンタ20に送信される(S35)。
【0051】
一方、枚数番号印刷が有効化されていないと判定された場合には(S25:NO)、枚数番号が追加されることなく、S20にて作成された印刷データがプリンタポートインタフェース17を介してプリンタ20に送信される(S35)。
【0052】
以上、印刷制御によってプリンタ20に送信された印刷データは、プリンタポートインタフェース29を介してプリンタ20に受信され、印刷部23によって記録シートに印刷される。
【0053】
なお、両面印刷モードの設定は、印刷設定画面100の基本設定(図2参照)が選択(クリック)されることにより表示される画面(図示せず)上にて設定することができ、この設定内容に基づいて、片面印刷が設定されているか両面印刷が設定されているかが判定される。
【0054】
3.本実施形態に係る印刷制御システム(プリンタドライバ)の特徴
本実施形態では、記録シートの印刷面のうち、原稿画像が印刷される印刷面が片面のみの場合、原稿画像が印刷される印刷面と反対側の印刷面に枚数番号を印刷すれば、枚数番号を印刷すべきスペースを確実に確保することができ、上記第1の解決課題を解決することができる。
【0055】
また、原稿画像が印刷される印刷面に枚数番号を印刷することが選択された場合において、枚数番号が印刷される位置と原稿ページ番号が印刷される位置とが重なるように選択されたときには警告が発せられ、上記選択による枚数番号及び原稿ページ番号の印刷位置の設定が禁止されるので、枚数番号が印刷される位置と原稿ページ番号が印刷される位置とが重なった状態で印刷ジョブが実行されてしまうことを未然に防止できる。
【0056】
また、利用者の設定入力に基づいて、枚数番号又は原稿ページ番号を印刷面のいずれの位置に印刷させることができるので、利用者が望む位置に枚数番号を印刷することができる。
【0057】
4.発明特定事項と実施形態との対応関係
本実施形態では、枚数番号チェックボックス101及び第2設定部213により請求項1に記載された枚数番号印刷手段が構成され、第1設定部212が特許の範囲に記載された選択手段に相当する。
【0058】
なお、上記の第1実施形態に係る説明では、枚数番号が印刷される位置と原稿ページ番号が印刷される位置とが重なるように、図3の設定画面200で設定されたとき、図4に示すような警告メッセージが発せられたが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、重なるような選択をさせないようにしてもよい。
【0059】
つまり、枚数番号が印刷される位置と原稿ページ番号が印刷される位置とが重なる場合には、例えば、いずれかの番号の位置をチェックしたときには、他方の番号の位置のチェックボックスのうち、重なるような設定となってしまうチェックボックスの表示をグレー表示して選択できないようにしてもよい。
【0060】
(第2実施形態)
第1実施形態では、記録シートの表面、裏面のうち、枚数番号を印刷する面を選択できる構成をとったので、両面印刷機構を有するプリンタを必須とする印刷制御システムであったが、本実施形態は、片面のみ印刷可能なプリンタを備える印刷制御システムであっても適用可能なものである。
【0061】
すなわち、片面のみ印刷可能なプリンタ20では、第1実施形態のように裏面側に枚数番号を印刷することができないので、原稿画像が印刷される領域が大きい場合には、枚数番号が印刷される位置と原稿ページ番号が印刷される位置とが重ならないように設定することができない可能性が高くなる。
【0062】
そこで、本実施形態では、枚数番号を印刷しないときの原稿画像に比べて枚数番号を印刷する際の原稿画像を縮小する、又は枚数番号を印刷する際の原稿画像の印刷位置を、枚数番号を印刷しないときの原稿画像の印刷位置に対して移動させることにより、枚数番号を印刷すべきスペースを確保するようにしたものである。以下に、本実施形態の詳細を説明する。
【0063】
1.枚数番号の設定画面
図7は、本実施形態に係る枚数番号の設定画面200の一例を示す図であり、本実施形態に係る枚数番号の設定画面200には、第2設定部213に代えて、枚数番号が印刷される位置と原稿ページ番号が印刷される位置とが重なってしまう場合に行う処理を選択する手段として、記録シートに印刷すべき原稿画像を縮小又は移動させるか否かの設定をするための加工設定部214が設けられている。
【0064】
そして、加工設定部214には、3種類の設定部214A〜214Cが設けられており、第1加工設定部214Aは、枚数番号を印刷しないときの原稿画像に比べて枚数番号を印刷する際の原稿画像を縮小して印刷させるか否かの選択をするための手段であり、第2加工設定部214Bは、枚数番号を印刷する際の原稿画像の印刷位置を、枚数番号を印刷しないときの原稿画像の印刷位置に対して移動させるか否かの選択をするための手段である。
【0065】
また、第3加工設定部214Cは、記録シートの縦横比が√2:1となる場合には、自動的に原稿画像を縮小して印刷させるか否かの選択をするための設定手段であり、記録シートの縦横比が√2:1であるか否かの判定は、本実施形態では、印刷用の記録シートとして設定されている用紙サイズに基づいて判定される。
【0066】
具体的には、印刷用の記録シートが、Aサイズ又はBサイズ等のように、縦横比の規格が√2:1である記録シートが印刷用の記録シートとして選択されている場合には、記録シートの縦横比が√2:1であると判定される。
【0067】
なお、図7に示す第1イメージ表示部221には、枚数番号が印刷される位置と原稿ページ番号が印刷される位置とが重ならないように原稿画像に縮小処理を施したときの記録シートの表面の印刷イメージが表示されている。
【0068】
2.印刷制御
図8は、本実施形態において、利用者により原稿の印刷指令が発せられたときに起動される印刷制御の概略を示すフローチャートである。
【0069】
例えば、アプリケーションソフトを介して原稿の印刷指令が発せられると、先ず、アプリケーションソフトにて作成された原稿画像に基づいて印刷データが作成された後(S50)、枚数番号印刷が有効化されているか否かが判定される(S55)。枚数番号印刷が有効化されているか否かは、印刷設定画面100の枚数番号チェックボックス101(図2参照)がチェックされているか否かによって判定される。
【0070】
そして、枚数番号印刷が有効化されていると判定された場合には(S55:YES)、第1加工設定部214Aの機能が有効化されているか、つまり原稿画像を縮小して印刷させる旨が選択されているか否かが判定される(S60)。
【0071】
このとき、第1加工設定部214Aが有効化されていると判定された場合には(S60:YES)、原稿画像が縮小加工され(S85)その加工された印刷データに枚数番号が追加された印刷データが作成された後(S75)、枚数番号が追加された印刷データがプリンタ20に送信される(S80)。
【0072】
一方、第1加工設定部214Aが有効化されていないと判定された場合には(S60:NO)、第2加工設定部214Bの機能が有効化されているか、つまり原稿画像を移動させて印刷させる旨が選択されているか否かが判定される(S65)。
【0073】
そして、第2加工設定部214Bの機能が有効化されていると判定された場合には(S65:YES)、原稿画像が移動加工され(S90)、その加工された印刷データに枚数番号が追加された印刷データが作成された後(S75)、枚数番号が追加された印刷データがプリンタ20に送信される(S80)。
【0074】
また、第2加工設定部214Bの機能が有効化されていないと判定された場合には(S65:NO)、第3加工設定部214Cの機能が有効化されているか、つまり原稿画像を自動的に縮小させて印刷させる旨が選択されているか否かが判定される(S70)。
【0075】
そして、第3加工設定部214Cの機能が有効化されていると判定された場合には(S70:YES)、印刷用の記録シートの縦横比が√2:1であるか否かが判定され(S95)、縦横比が√2:1であると判定された場合には(S95:YES)、原稿画像が縮小加工された後(S100)、その加工された印刷データに枚数番号が追加された印刷データが作成された後(S75)、枚数番号が追加された印刷データがプリンタ20に送信される(S80)。
【0076】
一方、縦横比が√2:1でないと判定された場合には(S95:NO)、印刷データが加工されることなく枚数番号が追加された後(S75)、枚数番号が追加された印刷データがプリンタ20に送信される(S80)。
【0077】
なお、S55にて枚数番号印刷が有効化されていないと判定された場合には(S55:NO)、枚数番号が追加されることなく、S50にて作成された印刷データがプリンタ20に送信される(S80)。
【0078】
3.本実施形態に係る印刷制御システムの特徴
本実施形態では、第1加工設定部214Aが有効化されると、枚数番号が印刷される領域外に原稿画像が印刷されるように原稿画像を縮小加工するので、枚数番号を印刷すべきスペースを確実に確保することができ、上記第1の解決課題を解決することができる。
【0079】
ところで、記録シートの縦横比が√2:1である場合には、原稿画像を記録シートの片面に1ページ分印刷するときは勿論のこと、複数ページ印刷するときであっても、分割された各原稿画像の縦横比が記録シートの縦横比と同じ√2:1となる。したがって、原稿画像を本来印刷すべき位置から移動させる余地が少ない可能性が高く、枚数番号を印刷するスペースを確保することが難しい。
【0080】
これに対して、本実施形態では、第3加工設定部214Cが有効化され、かつ、記録シートの縦横比が√2:1であるとは判定された場合には、原稿画像が自動的に縮小加工されるので、枚数番号を印刷するスペースを確実に確保することができる。
【0081】
また、本実施形態では、第2加工設定部214Bが有効化されると、原稿画像を枚数番号が印刷される領域外に移動加工させて印刷するので、枚数番号を印刷すべきスペースを確実に確保することができ、上記第1の解決課題を解決することができる。
【0082】
4.発明特定事項と実施形態との対応関係
本実施形態では、S85及びS100が特許請求の範囲に記載された縮小手段に相当し、S90が特許請求の範囲に記載された移動手段に相当し、S95が特許請求の範囲に記載された判定手段に相当する。
【0083】
なお、上記の第2実施形態に係る説明では、図7の214Bの移動をチェックしたが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば移動するスペースがなかった場合、第1加工設定部214Aや第3加工設定部214Cの縮小処理を行ってもよい。
【0084】
(第3実施形態)
上述の実施形態では、枚数番号印刷が有効化されている場合には、常に枚数番号が記録シートに印刷されたが、本実施形態では、1枚の記録シートに印刷される画像が原稿画像の1ページ分である場合には、枚数番号印刷が有効化されている場合であっても、枚数番の印刷を禁止する禁止手段を設けたことを特徴とするものである。
【0085】
1.印刷制御
図9は、本実施形態において、利用者により原稿の印刷指令が発せられたときに起動される印刷制御フローの概略を示すフローチャートである。
【0086】
例えば、アプリケーションソフトを介して原稿の印刷指令が発せられると、先ず、アプリケーションソフトにて作成された原稿画像に基づいて印刷データが作成された後(S120)、枚数番号印刷が有効化されているか否かが判定される(S125)。枚数番号印刷が有効化されているか否かは、印刷設定画面100の枚数番号チェックボックス101(図2参照)がチェックされているか否かによって判定される。
【0087】
そして、枚数番号印刷が有効化されていると判定された場合には(S125:YES)、記録シート1枚(片面)当たりに印刷される原稿画像が2ページ分以上であるか否かが判定される(S130)。
【0088】
なお、記録シート片面当たりに印刷される原稿画像の数は、印刷設定画面100の基本設定(図2参照)が選択(クリック)されることにより表示される画面(図示せず)上にて設定することができ、この設定内容に基づいて、記録シート片面当たりに印刷される原稿画像が2ページ分以上であるか否かの判定がなされる。
【0089】
このとき、記録シート片面当たりに印刷される原稿画像が2ページ分以上であると判定された場合には(S130:YES)、S120にて作成された印刷データに枚数番号が追加された印刷データが作成され(S135)、その枚数番号が追加された印刷データがプリンタ20に送信される(S140)。
【0090】
一方、記録シート片面当たりに印刷される原稿画像が2ページ分以上でないと判定された場合、つまり1枚の記録シート片面に印刷される画像が原稿画像の1ページ分であると判定された場合には(S130:NO)、原稿ページ番号の印刷が有効化されているか否かが判定される(S145)。
【0091】
なお、原稿ページ番号印刷が有効化されているか否かは、印刷設定画面100の原稿ページ番号チェックボックス103がチェックされているか否かによって判定される。
そして、原稿ページ番号の印刷が有効化されていないと判定された場合には(S145:NO)、S120にて作成された印刷データに枚数番号が追加された印刷データが作成され(S135)、その枚数番号が追加された印刷データがプリンタ20に送信される(S140)。
【0092】
一方、原稿ページ番号の印刷が有効化されていると判定された場合には(S145:YES)、枚数番号が追加されることなく、S120にて作成された印刷データがプリンタ20に送信される(S140)。
【0093】
なお、S125にて枚数番号印刷が有効化されていないと判定された場合には(S125:NO)、枚数番号が追加されることなく、S120にて作成された印刷データがプリンタ20に送信される(S140)。
【0094】
2.本実施形態に係る印刷制御システムの特徴
本実施形態では、1枚の記録シート片面に印刷される画像が原稿画像の1ページ分である場合には、枚数番号印刷が有効化されている場合であっても、枚数番号の印刷を禁止するので、枚数番号と原稿ページ番号とで同じ番号が同じ記録シートの複数箇所に印刷されることを回避することができる。したがって、無用な番号が印刷されてしまうことを防止できるので、上記第2の解決課題を解決することができる。
【0095】
また、本実施形態では、1枚の記録シート片面に印刷される画像が原稿画像の1ページ分である場合であっても、原稿ページ番号が印刷されないときには、枚数番号を印刷するので、原稿の枚数を示す番号が印刷されなくなってしまうことを未然に防止できる。
【0096】
なお、本実施形態では、S130が特許請求の範囲に記載された禁止手段に相当し、図9のS145を廃止しても本実施形態を実現することができることは当然である。
また、本実施形態において、プリンタ20が両面印刷機構を有する場合、片面当たりに印刷される原稿画像が1ページであっても、両面印刷モードであれば、枚数番号と原稿ページ番号とが異なってくるので、図9のS130で記録シート片面当たりに印刷される原稿画像の数を判定する処理に合わせて、片面印刷が設定されているか両面印刷が設定されているかを判定する処理を行うことが望ましい。
【0097】
(第4実施形態)
本実施形態は、原稿画像に含まれる文字のうち少なくとも1つの文字の書体と異なる書体による枚数番号印刷を可能とする機能(以下、この機能を第1印刷機能という。)、及び原稿画像に含まれる文字のうち少なくとも1つの文字の色と異なる色により枚数番号印刷を可能とする機能(以下、この機能を第2印刷機能という。)を備えたものである。以下、表面に枚数番号を印刷する場合を例に本実施形態の詳細を説明する。
【0098】
1.枚数番号の設定画面
図10は本実施形態に係る枚数番号の設定画面200の一例を示す図であり、本実施形態では、第1、2印刷機能を有効とするか否かを利用者が選択するためのフォント設定部215が設けられている。
【0099】
そして、フォント設定部215のフォント設定がチェックされて第1、2印刷機能が有効化されると、第1、2印刷機能を詳細設定するための詳細設定ボタン215Aが選択可能(有効化)とされ、詳細設定ボタン215Aが選択されると、印刷番号を表す文字の書体及び色を設定するためのフォント設定画面400(図11参照)が表示される。
【0100】
このとき、枚数番号を表す文字の書体及び色は、フォント設定画面400を介して利用者が設定した内容となるので、仮に、利用者が原稿画像に含まれる文字と同一の書体及び同一の色を選択すると、実質的に第1、2印刷機能が有効的に機能しなくなる。
【0101】
そこで、本実施形態では、利用者が原稿画像に含まれる文字と同一の書体及び同一の色を選択した状態でフォント設定画面400のOKボタン401を選択した場合には、第1、2印刷機能が有効的に機能しなくなる旨の警告メッセージ、及び書体及び色のうち少なくとも一方の設定を変更すべき旨の警告メッセージが利用者に対して発せられる。
【0102】
なお、利用者が原稿画像に含まれる文字と同一の書体又は同一の色を選択した状態でOKボタン401を選択した場合には、その設定内容が保存されて枚数番号が印刷されるが、例えば書体を原稿画像と同一として色を原稿画像と相違させた場合には第2印刷機能のみが実施されることとなり、色を原稿画像と同一として書体を原稿画像と相違させた場合には第1印刷機能のみが実施されることとなる。
【0103】
利用者によってOKボタン401が選択されると、フォント設定画面400が閉じられ、フォント設定画面400にて設定された枚数番号の書体や色が、枚数番号の設定画面200(図10参照)の第1イメージ表示部221に反映される。
【0104】
2.印刷制御
図12は、本実施形態における利用者により原稿の印刷指令が発せられたときに起動される印刷制御の概略を示すフローチャートである。
【0105】
例えば、アプリケーションソフトを介して原稿の印刷指令が発せられると、先ず、アプリケーションソフトにて作成された原稿画像に基づいて印刷データが作成された後(S150)、枚数番号印刷が有効化されているか否かが判定される(S155)。枚数番号印刷が有効化されているか否かは、印刷設定画面100の枚数番号チェックボックス101(図2参照)がチェックされているか否かによって判定される。
【0106】
そして、枚数番号印刷が有効化されていると判定された場合には(S155:YES)、フォント設定部215のフォント設定が選択されて第1、2印刷機能が有効化されているか否かが判定される(S160)。
【0107】
このとき、フォント設定部215が選択されていると判定された場合には(S160:YES)、S150にて作成された印刷データに、フォント設定画面400にて設定されたフォントの枚数番号が追加された印刷データが作成された後(S165)、その枚数番号が追加された印刷データがプリンタ20に送信される(S170)。
【0108】
一方、フォント設定部215のフォント設定が選択されていないと判定された場合には(S160:NO)、S150にて作成された印刷データに、原稿画像と同一のフォント設定の枚数番号が追加された印刷データが作成された後(S175)、その枚数番号が追加された印刷データがプリンタ20に送信される(S170)。
【0109】
なお、S155にて枚数番号印刷が有効化されていないと判定された場合には(S155:NO)、枚数番号が追加されることなく、S150にて作成された印刷データがプリンタ20に送信される(S170)。
【0110】
3.本実施形態に係る印刷制御システムの特徴
本実施形態では、原稿画像に含まれる文字のうち少なくとも1つの文字の書体と異なる書体にて枚数番号を印刷することができるので、利用者は、記録シートに印刷された枚数番号と画像とを容易に区別するができる。
【0111】
また、本実施形態では、原稿画像に含まれる文字のうち少なくとも1つの文字の色と異なる色にて枚数番号を印刷することができるので、利用者は、記録シートに印刷された枚数番号と画像とを容易に区別するができる。
【0112】
なお、本実施形態では、枚数番号の書体及び色を利用者が選択したが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、例えばフォント設定部215のフォント設定が選択された場合に、自動的に、枚数番号の書体及び色のうち少なくとも一方が原稿画像に含まれる文字と異なるように設定されるようにしてもよい。
【0113】
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、第1〜4実施形態のうち少なくとも2つの実施形態を組み合わせてもよい。
【0114】
また、上述の実施形態では、プリンタドライバにて本願発明の特徴が全て実現されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばプリンタ20自体に本願発明の特徴を実現させるための手段を設けてもよい。
【0115】
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0116】
【図1】本実施形態に係る印刷制御システムの概要を示す図である。
【図2】本実施形態に係る印刷設定画面(印刷ダイアログ)100の一例を示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る枚数番号の設定画面200の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る警告メッセージの一例を示す図である。
【図5】枚数番号印刷の設定を利用者が行う際の利用者の作業手順を示した工程表である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る印刷制御フローの概略を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態に係る枚数番号の設定画面200の一例を示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る印刷制御フローの概略を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第3実施形態に係る印刷制御フローの概略を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第4実施形態に係る枚数番号の設定画面200の一例を示す図である。
【図11】本発明の第4実施形態に係る枚数番号のフォント設定画面400の一例を示す図である。
【図12】本発明の第4実施形態に係る印刷制御フローの概略を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0117】
10…コンピュータ、11…表示部、12…操作部、20…プリンタ、
21…操作キー、22…表示パネル、23…印刷部、100…印刷設定画面、
101…枚数番号チェックボックス、102…詳細設定ボタン、200…設定画面、
210…位置設定部、210…置設定部、211…原稿ページ番号設定部、
212…第1設定部、213…第2設定部、214…加工設定部、
214A…設定部、214A…第1加工設定部、214B…第2加工設定部、
214C…第3加工設定部、215…フォント設定部、215A…詳細設定ボタン、
220…イメージ表示部、221…第1イメージ表示部、
222…第2イメージ表示部、400…フォント設定画面、401…OKボタン。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録シートの印刷面に画像を印刷することが可能なプリンタと、
前記プリンタが接続されたコンピュータと、
記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を、前記印刷面のうち画像が印刷される印刷面と反対側の印刷面に印刷する枚数番号印刷手段と
を備えることを特徴とする印刷制御システム。
【請求項2】
記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタと、
前記プリンタが接続されたコンピュータと、
記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を前記印刷面に印刷する枚数番号印刷手段と、
前記記録シートに印刷される画像毎に異なる番号にて構成されたページの番号を前記印刷面に印刷するページ番号印刷手段と、
1枚の前記記録シートに印刷される画像が前記画像の1ページ分である場合に、前記枚数番号印刷手段の作動を禁止する禁止手段と
を備えることを特徴とする印刷制御システム。
【請求項3】
記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタと、
前記プリンタが接続されたコンピュータと、
記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を前記印刷面に印刷する枚数番号印刷手段と、
前記枚数番号が印刷される領域外に画像が印刷されるように、前記記録シートに印刷すべき画像を縮小する縮小手段と
を備えることを特徴とする印刷制御システム。
【請求項4】
記録シートの縦横比を判定する判定手段を備えており、
前記画像縮小手段は、前記判定手段により判定された縦横比が√2:1である場合に、記録シートに印刷すべき画像を縮小することを特徴とする請求項3に記載の印刷制御システム。
【請求項5】
記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタと、
前記プリンタが接続されたコンピュータと、
記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を前記印刷面に印刷する枚数番号印刷手段と、
前記記録シートに印刷すべき画像を、前記枚数番号が印刷される領域外に印刷する移動手段と
を備えることを特徴とする印刷制御システム。
【請求項6】
前記印刷面のいずれの位置に前記枚数番号を印刷するかを選択する選択手段を備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の印刷制御システム。
【請求項7】
前記枚数番号印刷手段は、記録シートに印刷すべき画像に含まれる文字のうち少なくとも1つの文字の書体と異なる書体にて前記枚数番号を印刷することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の印刷制御システム。
【請求項8】
前記プリンタはカラー印刷が可能であり、
さらに、前記枚数番号印刷手段は、記録シートに印刷すべき画像に含まれる文字のうち少なくとも1つの文字の色と異なる色にて前記枚数番号を印刷することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の印刷制御システム。
【請求項9】
記録シートの印刷面に画像を印刷することが可能なプリンタであって、
記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を、前記印刷面のうち画像が印刷される印刷面と反対側の印刷面に印刷する枚数番号印刷手段
を備えることを特徴とするプリンタ。
【請求項10】
記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタであって、
記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を前記印刷面に印刷する枚数番号印刷手段と、
前記記録シートに印刷される画像毎に異なる番号にて構成されたページの番号を前記印刷面に印刷するページ番号印刷手段と、
1枚の前記記録シートに印刷される画像が前記画像の1ページ分である場合に、前記枚数番号印刷手段の作動を禁止する禁止手段と
を備えることを特徴とするプリンタ。
【請求項11】
記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタであって、
記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を前記印刷面に印刷する枚数番号印刷手段と、
前記枚数番号が印刷される領域外に画像が印刷されるように、前記記録シートに印刷すべき画像を縮小する縮小手段と
を備えることを特徴とするプリンタ。
【請求項12】
記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタであって、
前記プリンタが接続されたコンピュータと、
記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を前記印刷面に印刷する枚数番号印刷手段と、
前記記録シートに印刷すべき画像を、前記枚数番号が印刷される領域外に印刷する移動手段と
を備えることを特徴とするプリンタ。
【請求項13】
記録シートの印刷面に画像を印刷することが可能なプリンタを制御するコンピュータに組み込まれるプリンタ制御用プログラムであって、
前記コンピュータを
記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を、前記印刷面のうち画像が印刷される印刷面と反対側の印刷面に印刷する枚数番号印刷手段
として機能させることを特徴とするプリンタ制御用プログラム。
【請求項14】
記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタを制御するコンピュータに組み込まれるプリンタ制御用プログラムであって、
前記コンピュータを
記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を前記印刷面に印刷する枚数番号印刷手段、
前記記録シートに印刷される画像毎に異なる番号にて構成されたページの番号を前記印刷面に印刷するページ番号印刷手段、及び
1枚の前記記録シートに印刷される画像が前記画像の1ページ分である場合に、前記枚数番号印刷手段の作動を禁止する禁止手段
として機能させることを特徴とするプリンタ制御用プログラム。
【請求項15】
記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタを制御するコンピュータに組み込まれるプリンタ制御用プログラムであって、
前記コンピュータを、
記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を前記印刷面に印刷する枚数番号印刷手段、及び
前記枚数番号が印刷される領域外に画像が印刷されるように、前記記録シートに印刷すべき画像を縮小する縮小手段
として機能させることを特徴とするプリンタ制御用プログラム。
【請求項16】
記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタを制御するコンピュータに組み込まれるプリンタ制御用プログラムであって、
前記コンピュータを
記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を前記印刷面に印刷する枚数番号印刷手段、及び
前記記録シートに印刷すべき画像を、前記枚数番号が印刷される領域外に印刷する移動手段
として機能させることを特徴とするプリンタ制御プログラム。
【請求項1】
記録シートの印刷面に画像を印刷することが可能なプリンタと、
前記プリンタが接続されたコンピュータと、
記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を、前記印刷面のうち画像が印刷される印刷面と反対側の印刷面に印刷する枚数番号印刷手段と
を備えることを特徴とする印刷制御システム。
【請求項2】
記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタと、
前記プリンタが接続されたコンピュータと、
記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を前記印刷面に印刷する枚数番号印刷手段と、
前記記録シートに印刷される画像毎に異なる番号にて構成されたページの番号を前記印刷面に印刷するページ番号印刷手段と、
1枚の前記記録シートに印刷される画像が前記画像の1ページ分である場合に、前記枚数番号印刷手段の作動を禁止する禁止手段と
を備えることを特徴とする印刷制御システム。
【請求項3】
記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタと、
前記プリンタが接続されたコンピュータと、
記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を前記印刷面に印刷する枚数番号印刷手段と、
前記枚数番号が印刷される領域外に画像が印刷されるように、前記記録シートに印刷すべき画像を縮小する縮小手段と
を備えることを特徴とする印刷制御システム。
【請求項4】
記録シートの縦横比を判定する判定手段を備えており、
前記画像縮小手段は、前記判定手段により判定された縦横比が√2:1である場合に、記録シートに印刷すべき画像を縮小することを特徴とする請求項3に記載の印刷制御システム。
【請求項5】
記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタと、
前記プリンタが接続されたコンピュータと、
記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を前記印刷面に印刷する枚数番号印刷手段と、
前記記録シートに印刷すべき画像を、前記枚数番号が印刷される領域外に印刷する移動手段と
を備えることを特徴とする印刷制御システム。
【請求項6】
前記印刷面のいずれの位置に前記枚数番号を印刷するかを選択する選択手段を備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の印刷制御システム。
【請求項7】
前記枚数番号印刷手段は、記録シートに印刷すべき画像に含まれる文字のうち少なくとも1つの文字の書体と異なる書体にて前記枚数番号を印刷することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の印刷制御システム。
【請求項8】
前記プリンタはカラー印刷が可能であり、
さらに、前記枚数番号印刷手段は、記録シートに印刷すべき画像に含まれる文字のうち少なくとも1つの文字の色と異なる色にて前記枚数番号を印刷することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の印刷制御システム。
【請求項9】
記録シートの印刷面に画像を印刷することが可能なプリンタであって、
記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を、前記印刷面のうち画像が印刷される印刷面と反対側の印刷面に印刷する枚数番号印刷手段
を備えることを特徴とするプリンタ。
【請求項10】
記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタであって、
記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を前記印刷面に印刷する枚数番号印刷手段と、
前記記録シートに印刷される画像毎に異なる番号にて構成されたページの番号を前記印刷面に印刷するページ番号印刷手段と、
1枚の前記記録シートに印刷される画像が前記画像の1ページ分である場合に、前記枚数番号印刷手段の作動を禁止する禁止手段と
を備えることを特徴とするプリンタ。
【請求項11】
記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタであって、
記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を前記印刷面に印刷する枚数番号印刷手段と、
前記枚数番号が印刷される領域外に画像が印刷されるように、前記記録シートに印刷すべき画像を縮小する縮小手段と
を備えることを特徴とするプリンタ。
【請求項12】
記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタであって、
前記プリンタが接続されたコンピュータと、
記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を前記印刷面に印刷する枚数番号印刷手段と、
前記記録シートに印刷すべき画像を、前記枚数番号が印刷される領域外に印刷する移動手段と
を備えることを特徴とするプリンタ。
【請求項13】
記録シートの印刷面に画像を印刷することが可能なプリンタを制御するコンピュータに組み込まれるプリンタ制御用プログラムであって、
前記コンピュータを
記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を、前記印刷面のうち画像が印刷される印刷面と反対側の印刷面に印刷する枚数番号印刷手段
として機能させることを特徴とするプリンタ制御用プログラム。
【請求項14】
記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタを制御するコンピュータに組み込まれるプリンタ制御用プログラムであって、
前記コンピュータを
記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を前記印刷面に印刷する枚数番号印刷手段、
前記記録シートに印刷される画像毎に異なる番号にて構成されたページの番号を前記印刷面に印刷するページ番号印刷手段、及び
1枚の前記記録シートに印刷される画像が前記画像の1ページ分である場合に、前記枚数番号印刷手段の作動を禁止する禁止手段
として機能させることを特徴とするプリンタ制御用プログラム。
【請求項15】
記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタを制御するコンピュータに組み込まれるプリンタ制御用プログラムであって、
前記コンピュータを、
記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を前記印刷面に印刷する枚数番号印刷手段、及び
前記枚数番号が印刷される領域外に画像が印刷されるように、前記記録シートに印刷すべき画像を縮小する縮小手段
として機能させることを特徴とするプリンタ制御用プログラム。
【請求項16】
記録シートの印刷面に画像を印刷するプリンタを制御するコンピュータに組み込まれるプリンタ制御用プログラムであって、
前記コンピュータを
記録シート毎に異なる番号にて構成された枚数番号を前記印刷面に印刷する枚数番号印刷手段、及び
前記記録シートに印刷すべき画像を、前記枚数番号が印刷される領域外に印刷する移動手段
として機能させることを特徴とするプリンタ制御プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2008−186406(P2008−186406A)
【公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−21772(P2007−21772)
【出願日】平成19年1月31日(2007.1.31)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年1月31日(2007.1.31)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
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