説明

印刷装置、印刷装置の制御方法、及びプログラム

【課題】 1つのジョブの印刷で最後に使用するタブ付シートの給紙後、続けて給紙されないで余剰となるタブ付シートを給紙して排紙する。
【解決手段】 タブ付シート、又はシートを給紙して印刷処理を行う印刷装置であって、前記タブ付シートを給紙する給紙段と、印刷するシートを給紙する給紙段とを切替えてタブ付シートとシートとを給紙するシート給紙手段と、1つのジョブで設定される部数印刷中に給紙すべき最後のタブ付シートを給紙した後、1組複数枚のタブ付シート中で使用されたタブ付シート枚数から余剰となるタブ付シートを連続して給紙し、最後の部に対応するシートを給紙するように前記シート給紙手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タブ付シートを給紙して印刷処理をおこなう印刷装置、印刷装置の制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、通常サイズの用紙よりなる出力束内の予め定めた位置にタブ付きシート(インデックス紙とも言う)を挿入し、見出し付けや章分けをしたドキュメントが作成可能な、タブ合紙モードを有する複写機及びプリンタが提案されている。使用されるタブ付きシートは予め定めた枚数を組み合わせて1セットとされ、例えば、5タブ付きシートならば5枚で1セットである。
【0003】
しかし、タブ合紙位置が2ケ所しか設定されていないのに、5枚のタブ付きシートがセットされた場合は、余剰のタブ付きシートが3枚発生することになる。余剰のタブ付シートを取り除くことなく、次の部またはジョブを印刷した場合、前に出力した印刷物とタブの位置が異なってしまう問題がある。
【0004】
しかしながら、この余剰のタブ付シートをユーザが予め取り除いてセットすることは煩わしい。この煩わしさを軽減するために、余剰のタブ付シートを部やジョブの切れ目などに自動的に排紙することで、次の部またはジョブでタブ付シートの先頭から印刷することができる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−40517号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、余剰のタブ付シートを排紙する際に、給紙段切り替えや両面、片面の切り替えが余分に発生する場合がある。
例えば、図10に示すように、1部分の印刷物1001の印刷終了後に、余剰なタブ紙を排紙した場合、Aで給紙段の切替をした後、普通紙を給紙する。そして、普通紙3枚を給紙した後、給紙段の切替をして、余剰なタブ紙を排紙する。そして、余剰なタブ紙を給紙した後、Bで給紙段の切替をして、次の部の普通紙を給紙する。
【0007】
このような給紙段の切替えを行う場合には、用紙の搬送経路の変更やジャム防止などのため、用紙の搬送間隔を開けている。そのため、給紙段の切替回数が多くなると、その分印刷完了までの時間が長くなり、生産性が低下してしまう。
【0008】
また、普通紙を両面印刷している場合には、余剰なタブ紙を排紙するために、両面印刷用の搬送経路から片面印刷用の搬送経路へ切替える必要があり、そのために用紙の搬送間隔が開いてしまい、生産性が低下する。
【0009】
このように、給紙段の切替えや両面、片面の切替えを行うことにより、生産性が落ちてしまう。そのため、余剰のタブ紙を排紙する前後の用紙が、タブ紙でない場合は、給紙段の切替えや両面、片面の切替えが必要となり生産性が落ちてしまうという問題がある。
【0010】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、1つのジョブの印刷で最後に使用するタブ付シートの給紙後、続けて給紙されないで余剰となるタブ付シートを給紙して排紙できる仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成する本発明の印刷装置は以下に示す構成を備える。
タブ付シート、又はシートを給紙して印刷処理を行う印刷装置であって、前記タブ付シートを給紙する給紙段と、印刷するシートを給紙する給紙段とを切替えてタブ付シートとシートとを給紙するシート給紙手段と、1つのジョブで設定される部数印刷中に給紙すべき最後のタブ付シートを給紙した後、1組複数枚のタブ付シート中で使用されたタブ付シート枚数から余剰となるタブ付シートを連続して給紙し、最後の部に対応するシートを給紙するように前記シート給紙手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、1つのジョブの印刷で最後に使用するタブ付シートの給紙後、給紙段や排紙段を切替えることなく、続けて給紙されないで余剰となるタブ付シートを給紙して排紙できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】印刷システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した印刷装置の構成を説明するブロック図である。
【図3】図2に示した操作部に表示されるUIの例を示す図である。
【図4】図1に示したコンピュータ端末の表示されるUIを示す図である。
【図5】図1に示したコンピュータ端末の表示されるUIを示す図である。
【図6】印刷装置のジョブ処理を説明するフローチャートである。
【図7】印刷装置のジョブ処理を説明するフローチャートである。
【図8】印刷装置のジョブ処理を説明するフローチャートである。
【図9】印刷装置におけるジョブ処理状態を説明する図である。
【図10】従来の印刷装置におけるジョブ処理状態を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
[システムの概要説明]
図1は、本発明の印刷システムの構成を示すブロック図である。
図1において、印刷システムは、印刷装置101とコンピュータ端末103とを含み、それらはネットワーク102に接続されている。
印刷装置101は、複数の給紙装置104と複数の排紙トレイ107を備えるシート処理装置105を備えている。
コンピュータ端末103は、アプリケーションで作成した印刷データを印刷装置101に送信する。
印刷装置101は、コンピュータ端末103から受信した画像データに基づいて画像データを生成し、シート給紙手段として機能する給紙装置104から給紙したシートに対して印刷し、印刷されたシートを排紙トレイ107に排紙する。
本実施形態における印刷装置101は、タブ付シートを給紙するシート給紙手段として機能するインサータ106を備え、さらに、インサータから給紙されたタブシートを排紙トレイ107に排紙することが可能に構成されている。ここで、インサータ106は、タブ付シートを給紙する給紙段として機能し、給紙装置104は印刷すべきシートを給紙する給紙段として機能する。108は印刷処理を行うプリンタ部である。なお、インサータ106は、タブ位置が異なる複数枚のタブ付シート1束が1組として積載され、インサータ106から1枚ずつ分離されて給紙される。
【0015】
[印刷装置の構成]
図2は、図1に示した印刷装置の構成を説明するブロック図である。本実施形態では、印刷装置の例として、MFP(Multi Function Peripheral)の例を示す。
【0016】
図2において、MFP制御部201は、CPUや、CPUによって読み出される各種プログラムを格納するROM、CPUのワークメモリとして機能するRAMを備え、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することによってMFPを統括的に制御する。コンピュータ端末103からネットワーク102を介し、印刷データが投入されると、NIC部/RIP部202は、ネットワークを利用して入力された印刷データ(主に、PDLデータ)を受信する。そして、NIC部/RIP部202は、受信した印刷データを解読し、メモリ部203を使用してRIP展開する。ここで、RIPとは、Raster Image Processorを意味する。
【0017】
次に、NIC部/RIP部202で展開された印刷データは、MFP制御部201に送られる。MFP制御部201は、入力されるデータや出力するデータを制御する交通整理の役割を果たしている。
【0018】
また、MFP制御部201はNIC部/RIP部202から送られてきた画像データを一旦メモリ部203に格納する。メモリ部203に格納された多値の画像データは一時的に格納されたり、必要に応じて呼び出された上で出力画像処理部204に送られたりする。
【0019】
出力画像処理部204は、送られてきた多値の画像データに対してプリントするための画像処理を施した上で、プリンタ部108に送る。
プリンタ部108では、シートを給紙し、出力画像処理部204から送られてきた印刷データをそのシート上に順次画像形成していく。
更に、操作部206は、MFPが備えるタッチパネルディスプレイを制御する。具体的に、操作部206は、コピーやFAXなどの機能の操作、MFPの各種設定の操作を制御し、その結果をMFP制御部201に出力する。プリンタ部108は、MFP制御部201によって制御される例を説明するが、プリンタ部108がMFP制御部201とは異なる制御部を独自に有し、当該制御部がプリンタ部108を制御してもよい。
【0020】
以下、本実施形態を示す印刷装置におけるタブ付シートの登録処理について説明する。
印刷装置101の給紙装置104にシートをセットした場合、ユーザは、操作部206を操作して、シートの種類の設定を促す画面を表示させる。特に、タブ付シートを給紙装置104にセットした場合は、図3に示すように何枚で1セットかを設定する画面を表示する。領域301は、現在設定しようとしている1組のタブ付シートの枚数を表示する。マイナスキー302、プラスキー303によって、1組のタブ付シーの枚数を増減させることができる。OKキー304を押すことで、印刷装置101にセットしたタブ付シート1組の枚数を決定する。
【0021】
以下、本実施形態を示す印刷装置における余剰なタブ付シートの排紙処理について説明する。
印刷ジョブの1部当たりに使用するタブ付シートが、印刷装置101にセットしたタブ付シート1組の枚数の整数倍になっていない場合、続けて次部の印刷を行うと、タブの位置のズレが生じてしまう。そのため、次部を印刷する前に余剰なタブ付シートを排紙する必要がある。排紙先は印刷物と別のトレイであることが望ましい。余剰なタブ付シートの排紙制御については、後述する実施形態で述べる。
【0022】
以下、本実施形態を示す印刷装置におけるタブ付シートを使用するジョブの設定処理について説明する。
本実施形態では、タブ付シートを使用するジョブは、コンピュータ端末103において、プリンタドライバを用いて設定する。
図4、図5は、図1に示したコンピュータ端末103の表示装置に表示されるユーザインタフェースの一例を示す図である。図4は、プリンタドライバが表示装置に表示した印刷ジョブで使用する用紙を設定する画面例であり、図5は。ページ/ページ範囲用用紙設定画面例である。
【0023】
図4において、ページ設定ボックス401は各ページで使用する用紙のサイズ、種類、片面両面、用紙トレイの設定を表示する欄である。ここで、本文と書かれた行は、印刷ドキュメント全体の設定である。2,5,8と書かれた行は、本文の設定には従わない例外的な設定である。
【0024】
図4に示す例の場合、2,5,8ページは両面オフ、インデックス紙、A4、カセット2と設定されている。
この例外設定は、ページ範囲定義ボタン402で設定する。ユーザがページ範囲定義ボタン402ボタンを押すと、プリンタドライバは、図5に示すページ/ページ範囲用用紙設定画面501を表示する。
【0025】
ページ範囲設定ボックス502には、図4で説明したように例外的なページの入力欄(本画面では、2,5,8ページ)である。
両面設定ボックス503は、両面のオン/オフの設定欄である。用紙サイズ設定ボックス504は、使用する用紙の設定欄である。用紙の種類設定ボックス505は、用紙の種類の設定欄である。用紙トレイ506は、用紙トレイの設定欄である。設定を行った後に定義追加ボタン507を押下すると、401のページ設定ボックスに設定が反映される。閉じるボタン508を押下することで、図4の用紙設定画面に戻る。
【0026】
これらの設定が完了した後、プリンタドライバから印刷指示を出すと、プリンタドライバは、ページ設定ボックス401の設定に従い印刷装置101に印刷ジョブを投げる。

以下、1部目は使用するタブ付シートの枚数をカウントしながら印刷し、1部目の印刷が終了したら余剰のタブ付シートを排紙する。2部目以降では、1部目と同じ枚数のタブ付シートを排紙したのに続けて、余剰のタブ付シートを排紙する実施形態について説明する。
【0027】
図6、図7は、本実施形態を示す印刷装置のジョブ処理を説明するフローチャートである。なお、S601〜S606、S701〜S706に示すステップは、MFP制御部201が、ROMやハードディスク(HDD)からRAMに制御プログラムをロードして実行することで実現される。1部目の印刷におけるフローチャートである。以下、1つのジョブで設定される部数印刷中に給紙すべき最後のタブ付シートを給紙した後、MFP制御部201による印刷制御を説明する。具体的には、MFP制御部201が1組複数枚のタブ付シート中で使用されたタブ付シート枚数から余剰となるタブ付シートを1つのジョブで使用する最後のタブ付シートに連続して給紙する例(図9参照)を説明する。なお、プリンタ部108は、MFP制御部201からの指示に従って、図6、図7に示される処理とは並列して印刷を実行する。
【0028】
NIC部/RIP部202は、ネットワーク102を介してコンピュータ端末103から送信された印刷ジョブを、MFP制御部201が有するRAM等に設けられた受信バッファに受信する。ここで、MFP制御部201は、NIC部/RIP部202を用いてページの解析を開始する。そして、S601で、MFP制御部201は、NIC部/RIP部202による印刷ジョブのページ解析が終了したかを判定する。S601で、MFP制御部201がページ解析を終了したと判定した場合、S602に処理を進める。そして、S602で、MFP制御部201は、1部目の印刷が完了しているかどうかを判定する。S602の詳細は後述する。
【0029】
一方、S601でページ解析が終了していないと判定された場合、MFP制御部201は、S603に処理を進める。そして、S603で、MFP制御部201は、NIC部/RIP部202を用いてページの解析を行う。MFP制御部201は、解析が終わったページの情報に基づき、1枚のシートに印刷すべきページの解析が完了した場合に、そのページの画像データとそのページの印刷指示を出力画像処理部204を介して、プリンタ部108に送信する。この印刷指示には、片面/両面の指示や縮小レイアウトの指示等の印刷体裁の指示が含まれ、プリンタ部108はMFP制御部201から受信したページを、指示された印刷体裁で印刷する。
【0030】
次に、S604で、MFP制御部201は、S603で解析されたページが、タブ付シートを使用して印刷されるものかどうかを判定する。タブ付シートを使用しないと判定された場合、MFP制御部201はS601に処理を進める。
【0031】
一方、S604で、タブ付シートを使用すると判定された場合、MFP制御部201は、S605に処理を進める。
そして、S605で、MFP制御部201は、1部当たりに使用するタブ付シート数をインクリメントし、インクリメントされた値をメモリ部203に記憶する。その後、S601へ戻る。
【0032】
一方、S601で1部の全ページの解析が終わると、S602で、MFP制御部201は、1部目の印刷を完了したか判定する。S602で、プリンタ部108によって1部目の印刷が完了したとMFP制御部201が判定した場合、S606へ処理を進める。そして、S606で、MFP制御部201が、1部目の印刷物で使用されなかった余剰タブ付シートの排紙を行う。ここで、MFP制御部201はメモリ部203に記憶した1部当たりに使用するタブ付シート数が、MFP101にセットされたタブ付シートの整数倍でない場合に、整数倍になるように余剰のタブ付シートを連続して排紙する。
【0033】
続けて、図7を用いて、2部目以降の印刷について述べる。
S701で、MFP制御部201は、ジョブが終了したかを判定する。ここで、ジョブが終了したとMFP制御部201が判定した場合は本処理を終える。
一方、S701で、ジョブがまだ終了していないとMFP制御部201が判定した場合はS702へ進む。
そして、S702で、MFP制御部201は出力画像処理部204を介して、プリンタ部108へ印刷指示を行う。次に、S703では、MFP制御部201は、S702で印刷したシートがタブ付シートであるかを判定する。ここで、タブ付シートでないとMFP制御部201が判定した場合は、S701へ進む。
【0034】
一方、S703で印刷したシートがタブ付シートであるとMFP制御部201が判定した場合は、S704へ進む。
そして、S704で、MFP制御部201は印刷したタブ付シートの枚数をインクリメントする。S705では、MFP制御部201はS702で印刷したシートが部の最後のタブ付シートであるかを判定する。すなわち、MFP制御部201は1部目でカウントしたタブ付シートの枚数分、タブ付シートを印刷したかを判定する。
【0035】
ここで、最後のタブを印刷していないとMFP制御部201が判定した場合は、S701へ戻る。
一方、S705で最後のタブを印刷したとMFP制御部201が判定した場合は、S706へ進む。そして、S706で、MFP制御部201は、余剰のタブ付シートを連続して排紙した後、S701へ戻る。なお、余剰のタブ付シートの枚数は、1部目と同じなので、S606で判定された枚数分の排紙を行う。
【0036】
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態ではページ解析を行いながらの印刷について述べたが、本実施形態では逆順印刷など、印刷前に全ページの解析を行ってから印刷する場合について説明する。すなわち、印刷1部目の印刷前に使用するタブ付シートの枚数が分かる例の場合である。
【0037】
図8は、本実施形態を示す印刷装置のジョブ処理を説明するフローチャートである。なお、S801〜S804に示すステップは、MFP制御部201が、ROMやハードディスク(HDD)からRAMに制御プログラムをロードして実行することで実現される。
【0038】
MFP制御部201は、ネットワークを介してコンピュータ端末103からNIC部/RIP部202を介して受信した印刷ジョブをRAM等に確保される受信バッファに記憶する。ここで、MFP制御部201は、NIC部/RIP部202を用いてページの解析を開始する。そして、S801で、印刷ジョブを受けたMFP制御部201は、S801でページ解析が終了したかを判定する。S801でページ解析が終了したと判定された場合、MFP制御部201はS701へ処理を進める。
【0039】
一方、S802でページ解析を終了していないと判定された場合、MFP制御部201はS802に処理を進める。
そして、S802で、MFP制御部201は、NIC部/RIP部202を用いてページの解析を行う。次に、S803では、MFP制御部201は、S802での解析結果により、タブ付シートが含まれるかを判定する。S803でタブ付シートがないと判定された場合、MFP制御部201はS801に処理を戻す。
【0040】
一方S803でタブ付シートがあると判定された場合、MFP制御部201はS804に処理を進める。
そして、S804で、MFP制御部201は、MFP制御部201は1部当たりに使用するタブ付シートの枚数をインクリメントし、インクリメントされた値をメモリ部203に記憶する。このようにして、ページ解析が全て終わると、図7のフローに移る。なお、図7の処理は第1実施形態と同様であるので省略する。
【0041】
以上の第1の実施形態または第2の実施形態に示すような制御を行うことにより、例えば、図9に示すようなタブ紙の排紙制御を行うことができる。
図9は、本実施形態を示す印刷装置におけるジョブ処理状態を説明する図である。本例は、9ページからなるジョブを複数部数印刷する場合に、排紙されるシートの順序を示している。図9において、FSHは、MFP制御部201が1組複数枚のタブ付シート中で使用されたタブ付シート枚数から余剰となるタブ付シートを1つのジョブで使用する最後のタブ付シートに連続して給紙するシートである。シートFSHは最後の部に対応するシートである。
【0042】
このように、余剰なタブ紙を、最後に給紙されたタブ紙の直後に排紙することによって、図10に示す従来のジョブ処理に比べて、給紙段の切替回数を少なくすることができる。そのため、給紙段の切替による生産性の低下を極力抑えることができる。
【0043】
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【0044】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
【0045】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではない。
【符号の説明】
【0046】
201 MFP制御部
202 NIC部RIP部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タブ付シート、又はシートを給紙して印刷処理を行う印刷装置であって、
前記タブ付シートを給紙する給紙段と、印刷するシートを給紙する給紙段とを切替えてタブ付シートとシートとを給紙するシート給紙手段と、
1つのジョブで設定される部数印刷中に給紙すべき最後のタブ付シートを給紙した後、1組複数枚のタブ付シート中で使用されたタブ付シート枚数から余剰となるタブ付シートを連続して給紙し、最後の部に対応するシートを給紙するように前記シート給紙手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
1つのジョブの印刷中に給紙されるタブ付シートの枚数をカウントするカウント手段を備え、
前記制御手段は、1つのジョブで設定される部数印刷中に給紙すべき最後のタブ付シートを給紙した後、前記カウント手段がカウントしたタブ付シートの枚数と1組複数枚のタブ付シート中で使用されたタブ付シート枚数とから余剰となるタブ付シートを連続して給紙し、最後の部に対応するシートを給紙するように前記シート給紙手段を制御することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
【請求項3】
印刷すべきジョブを解析して使用するタブ付シートの枚数を特定する特定手段を備え、
前記制御手段は、1つのジョブで設定される部数印刷中に給紙すべき最後のタブ付シートを給紙した後、前記特定手段が特定したタブ付シートの枚数と1組複数枚のタブ付シート中で使用されたタブ付シート枚数とから余剰となるタブ付シートを連続して給紙し、最後の部に対応するシートを給紙するように前記シート給紙手段を制御することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
【請求項4】
タブ付シート、又はシートを給紙して印刷処理を行う印刷装置の制御方法であって、
前記タブ付シートを給紙する給紙段と、印刷するシートを給紙する給紙段とを切替えてタブ付シートとシートとを給紙するシート給紙工程と、
1つのジョブで設定される部数印刷中に給紙すべき最後のタブ付シートを給紙した後、1組複数枚のタブ付シート中で使用されたタブ付シート枚数から余剰となるタブ付シートを連続して給紙し、最後の部に対応するシートを給紙するように前記シート給紙工程を制御する制御工程と、
を備えることを特徴とする印刷装置の制御方法。
【請求項5】
1つのジョブの印刷中に給紙されるタブ付シートの枚数をカウントするカウント工程を備え、
前記制御工程は、1つのジョブで設定される部数印刷中に給紙すべき最後のタブ付シートを給紙した後、前記カウント工程がカウントしたタブ付シートの枚数と1組複数枚のタブ付シート中で使用されたタブ付シート枚数とから余剰となるタブ付シートを連続して給紙し、最後の部に対応するシートを給紙するように前記シート給紙工程を制御することを特徴とする請求項4記載の印刷装置の制御方法。
【請求項6】
印刷すべきジョブを解析して使用するタブ付シートの枚数を特定する特定工程を備え、
前記制御工程は、1つのジョブで設定される部数印刷中に給紙すべき最後のタブ付シートを給紙した後、前記特定工程が特定したタブ付シートの枚数と1組複数枚のタブ付シート中で使用されたタブ付シート枚数とから余剰となるタブ付シートを連続して給紙し、最後の部に対応するシートを給紙するように前記シート給紙工程を制御することを特徴とする請求項4記載の印刷装置の制御方法。
【請求項7】
請求項4に記載の印刷装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−11696(P2012−11696A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−151227(P2010−151227)
【出願日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】