説明

印刷装置

【課題】 感光体を露光する露光ヘッドに有機ELアレイを用いた印刷装置において、有機ELアレイの輝度低下にともなう印刷品質の低下を緩和する。
【解決手段】 複数の発光素子(211)が配列した発光素子アレイ(21)と、前記発光素子の配列方向とは直交する方向に移動する感光体(15)とを有し、前記感光体の移動に合わせて、前記発光素子が印刷画像のデータに基づいて発光する光により前記感光体が露光される印刷装置であって、
前記発光素子アレイは、前記印刷画像の1ラインの画素数より多い数の前記発光素子を備えており、前記感光体への露光が停止している期間に、前記印刷画像の1ラインのデータに応じて発光する前記発光素子の位置を前記発光素子の配列方向にシフトさせることを特徴とする印刷装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置、詳しくは複写機やプリンタ等の電子写真方式を用いた印刷装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の印刷装置には、発光ダイオードや有機エレクトロルミネセンス素子などの発光素子を直線状に並べ、これを露光用ヘッドとして用いたものがある。レーザ光をポリゴンミラーで走査する露光方式と異なり、発光素子アレイからの光をレンズアレイを介して感光体面上に照射し、感光体の移動速度に応じた周期で露光を繰り返すことにより感光体面に潜像を形成する。発光素子アレイを用いることにより印刷装置全体が小型化され、騒音も少ない。
【0003】
有機EL素子は、長時間使用すると輝度が低下するという性質がある。有機EL素子アレイ全体で均一に輝度低下する場合は、輝度低下が10%程度であっても印刷品質としては大きな問題にならない。しかし、一部の有機EL素子が他よりも長い時間点灯し続けるような印刷を繰り返すと、アレイの場所によって輝度低下の程度が違ってしまう。この場合には、輝度低下が1〜5%であっても印刷画像にスジ状のムラが生じてしまい、印刷品質の悪化を招いてしまう。
【0004】
特許文献1は、LEDアレイを露光ヘッドとする印刷装置において、複数本のLEDアレイを1本ずつ、輝度が低下したところで交代させながら順次使用する発明を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−346871号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
発光素子アレイを複数本設ける場合、各発光素子アレイの寿命は決まっているので、全体としての寿命を延ばすには本数を増やすしかない。一方、発光素子アレイは、ロッドレンズアレイによって感光体上に結像させるので、ロッドレンズアレイの口径範囲に限られ、発光素子アレイの本数はあまり多くはできない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上述した課題を鑑みたものであり、露光用ヘッドとして有機ELアレイを用いた電子写真方式の印刷装置において、有機ELアレイの輝度低下にともなう印刷品質の低下を抑え、露光ヘッドの寿命を延ばすことを目的とする。
【0008】
本発明は、
複数の発光素子が配列した発光素子アレイと、前記発光素子の配列方向とは直交する方向に移動する感光体とを有し、前記感光体の移動に合わせて、前記発光素子が印刷画像のデータに基づいて発光する光により前記感光体が露光される印刷装置であって、
前記発光素子アレイは、前記印刷画像の1ラインの画素数より多い数の前記発光素子を備えており、前記感光体への露光が停止している期間に、前記印刷画像の1ラインのデータに応じて発光する前記発光素子の位置を前記発光素子の配列方向にシフトさせることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の構成によれば、発光領域をシフトさせることで発光素子の発光頻度を分散させ平均化することができるので、局所的な輝度低下が抑制され、露光ヘッドの寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る印刷装置の概略図である。
【図2】第1の実施形態に係る露光ヘッドの概略図である。
【図3】第1の実施形態に係る有機ELアレイの平面図である。
【図4】第1の実施形態に係る有機ELアレイの回路図である。
【図5】第1の実施形態に係る有機ELアレイに入力される印刷画像データの仕様である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る印刷装置の概略図である。
【図7】第2の実施形態に係る露光ヘッドと感光体の位置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る印刷装置の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、特に図示または記述されない部分に関しては、当該技術分野の周知または公知技術を適用する。本発明の適用される範囲は、以下の実施形態で述べる有機ELアレイ中の有機EL素子の数とその配列ピッチに限るものではなく、印刷装置の仕様によって適宜変更できる。以下の説明では、有機エレクトロルミネセンス素子(以下、有機EL素子という)を例に取っているが、本発明は、無機EL素子、LED,電界放出素子などの他の発光素子にも適用できる。
【0012】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態である印刷装置の構成を示す概略図である。
【0013】
記録ユニット14は、感光材料が表面に塗布されたドラム状の感光体15と、帯電器16と、露光ヘッド17と、現像器18と、転写器19を含んでいる。感光体15の表面が帯電器16で帯電させられ、露光ヘッド17内にある有機EL素子が配列した発光素子アレイ(以下、有機ELアレイという)が発光して感光体15を露光する。感光体の感光量は、露光照度と露光時間の積によって制御される。有機EL素子が点灯し露光されたところは帯電電位が変化し、現像器18を通ることでその部分にトナーが付着する。用紙12は本体内の搬送ローラー13によって記録ユニット14に搬送される。転写器19で感光体15に付着したトナーが転写され、定着器110で固定されて排出され、印刷が完了する。異なる色のトナーを備えた記録ユニット14を複数並べ、用紙12に順に印刷することでカラー画像を得ることもできる。
【0014】
図2は露光ヘッド17の概略図である。
【0015】
露光ヘッド17は、有機ELアレイ21とレンズアレイ22とが筐体23によって一定距離で固定されたものである。有機ELアレイ21は、複数の有機EL素子211を図2の紙面に垂直に並べて形成されている。有機EL素子の並んだ方向は、感光体15の回転軸と平行である。
【0016】
レンズアレイ22はロッドレンズ221を有機EL素子211と平行に多数個並べて形成される。レンズアレイ22は有機EL素子211と感光体15の間に位置し、有機EL素子211から出射した光が、ロッドレンズ221を介して感光体15の表面で結像するようになっている。レンズアレイ22中のロッドレンズ221の数は、有機EL素子211の数と同じでなくてもよい。しかし、すべての有機EL素子211の光がレンズアレイ22に入射するよう、レンズアレイ22は有機ELアレイと同じ長さを有していることが好ましい。
【0017】
図3は有機ELアレイ21を発光面側から見た平面図である。
【0018】
有機ELアレイ21の中では、全部で4776個の有機EL素子211が配列している。その配列ピッチは42.3umであり、600dpiの精細度の画像を形成することが可能である。感光体15の表面は、有機EL素子211の配列と直交する向きに移動する。有機ELアレイ21は、感光体15の移動に合わせて、感光体15の上にアレイ方向と同じ42.3umピッチで露光を繰り返す。
【0019】
有機ELアレイ21には印刷画像データが入力される。印刷画像データは、印刷画像をマトリクス画素に分解して画素ごとの2値または多値のディジタルデータにしたものであって、マトリクスの1ラインごとに有機ELアレイ21に入力される。1ラインのデータが入ったところで有機EL素子が発光し、感光体15を露光する。ラインごとにデータが順次入力される間に、感光体15が移動し、印刷画像データに応じて点灯した部分の光が感光体15を露光していく。その結果、感光体15に静電潜像が形成される。
【0020】
1ライン当たりの露光時間はプロセススピードで決まっている。A4サイズ(210mm×297mm)の用紙に1ページ4秒で印刷するためには、1ラインあたり約600usの時間で露光が行われる必要がある。この時間が有機ELアレイの1回の発光時間になる。露光はラインごとに繰り返され、A4用紙を縦に印刷するときは6785ラインの露光が行われる。
【0021】
図4は有機ELアレイ21の回路を示す図である。有機ELアレイ21は、有機EL素子211の他に、それと同数の駆動回路52と、入力されるデータ信号を各駆動回路に送る信号変換回路51を含んでいる。
【0022】
印刷画像のデータ信号は1ラインごとに信号変換回路51に入力される。信号変換回路51は、シリアル信号として入力されるデータ信号をパラレル信号に変え、さらに適当な電圧に変換して情報線Dataに出力する回路である。信号変換回路51はシフトレジスタ511とD/A(ディジタル/アナログ)コンバータ512で構成されている。
【0023】
情報線Data1は駆動回路52に接続されている。他の列にも同様に情報線Dataと駆動回路52がある。
【0024】
駆動回路52は、2つのトランジスタM11,M12と保持容量C11で構成されている。トランジスタM11のソースは情報線Data1に、ゲートはラッチ信号線P1に、ドレインは保持容量C11の一端にそれぞれ接続されている。トランジスタM12のゲートはトランジスタM11のドレインに、ドレインは有機EL素子211のアノードにそれぞれ接続されている。トランジスタM12のソースと保持容量C11の他端とは電源電位Vccに固定されている。
【0025】
ラッチ信号線P1がH(high)レベルになるとトランジスタM11が導通状態(オン)になり、情報線Dataの電圧が保持容量C11に伝達される。次に、ラッチ信号線P1がL(low)レベルになるとトランジスタM11が非導通状態(オフ)になるが、保持容量C11の電圧は保持される。トランジスタM12は保持容量C11の電圧によって決まる電流を生成して有機EL素子211に供給する。
【0026】
A4用紙に、上下左右に5mmずつの余白を取り、短辺200mm*長辺287mmの有効領域で印刷する場合を考える。短辺の印刷有効領域幅は200mmであるから、印刷に必要な有機EL素子の数は200mm/42.3um=4728個である。
【0027】
これに対し、有機ELアレイ21には、それより多い、全部で4776個の有機EL素子が配列している。すなわち、有機ELアレイ21は、印刷有効領域幅の4728個の有機EL素子に加えて48個の予備の有機EL素子を備えている。予備の有機EL素子の幅は約2mmになり、有機EL素子211の配列の全長は200+2mmとなる。
【0028】
本発明は、印刷有効領域の画素数より多い数の有機EL素子を持つ有機ELアレイを用いて、1ライン中の印刷有効領域の位置を変えていくものである。位置の変更は、決められた時間が経過した後、または一定の印刷量を超えた後の、ページの切り替えやページ途中の余白・空行など、露光が停止している間に行われる。
【0029】
図5は、印刷ページごとに印刷有効領域を1個分シフトさせる場合の印刷手順を示す図である。有機ELアレイ21には、印刷有効範囲の4728画素に対する印刷画像データが入力される。有機ELアレイは、1ページ目の印刷に際して、これをまず1ラインの左端の1番目の画素から4728番目の画素までに割り当て、残りの画素を予備画素とする。予備画素には消灯信号をダミー信号として与える。これを第1ラインから第6785ラインまで繰り返し1ページの印刷が完了する。1ページ内では印刷有効範囲の位置を変えない。
【0030】
左端の1番目の画素から4728番目の画素までに印刷画像データを割り当て、残りの右端までの48画素を予備画素とするには、シフトレジスタをリセットした後、左端からデータを入れて4728段までシフトクロックを入れ、そこでシフトクロックを止めればよい。
【0031】
次ページの印刷は、2番目の画素から4729番目の画素を印刷有効領域として、印刷画像データが割り振られる。1番目と4730番目−4776番目の画素にはダミーの消灯信号が与えられる。このようにデータを割り振るには、シフトレジスタをリセットした後、左端からデータを入れて4728段までのシフトクロックを入れ、その後、左端に消灯信号を入れてさらに1段シフトさせればよい。
【0032】
以下、ページが変わるごとに印刷有効領域が、幅を変えずに1画素ずつ右にシフトして行く。n(nは1から49までの整数)ページ目はn〜(4728+n−1)画素目が印刷有効領域となる。最後の49ページ目では、1ラインの左から48画素が予備画素となり、右の4728画素が印刷有効領域となる。50ページ目からはもとに戻って、再び有機ELアレイの左から印刷有効範囲をとり、以下同じようなシフトを繰り返す。
【0033】
ページごとの印刷画像データと消灯信号の割り振りおよびシフトクロックの入力と停止は、不図示の制御回路で生成される制御信号に従って行われる。
【0034】
レンズアレイ22は、有機ELアレイ21のすべての有機EL素子211を感光体15に結像させることができるように十分長くしておく。それによって有機ELアレイ21の端から端までの全範囲にわたって印刷有効領域をシフトさせることが可能になる。
【0035】
以上の実施形態では、有機ELアレイ21が1ラインのデータにダミーデータを付け加える機能を持っている。しかし、有機ELアレイ21とは別のデータ生成回路で、有機ELアレイ中の全ての有機EL素子のデータを作成して、それを有機ELアレイに入力するようにしてもよい。その際は、データ生成回路で、48画素分のダミーデータがページ番号に応じて印刷画像データの前後に振り分けて付け加えられる。有機ELアレイはシフトレジスタのシフトクロックを途中で止めるという機能を持たず、入力されたデータをパラレルデータにして電圧信号を発生するだけでよい。
【0036】
ページの更新に合わせて新しいページの1ライン目から印刷有効領域を切り替え、ページの途中では切り替えを行わないようにすると、ページ内の印刷画像に位置ズレが生じない。ページ間の印刷位置は最大で2mmずれるが、通常の紙面では印刷有効領域の周囲に余白があるので支障はない。
【0037】
印刷有効領域の切り替えは、必ずしもページ単位でなくてもよい。有機ELアレイの全有機EL素子が消灯状態にあって感光体への露光が停止している間であればよい。露光ヘッドがページの上下の余白部分を通過しているときに切り替えることも可能である。テキスト印刷の場合は、文字の行間で切り替えてもよい。
【0038】
ページ内の印刷量が少ないときは、ページ単位でなく、2ページあるいはそれ以上のページ数を印刷した後に印刷有効領域を切り替えてもよい。また、ホストコンピュータからの印刷指令ごとに切り替えたり、1日ごとなどの時間で切り替えることもできる。
【0039】
印刷有効領域を、2画素、あるいはそれ以上の画素単位でシフトしてもよい。また印刷有効領域をランダムな画素単位でシフトしてもよい。有機ELアレイの中央部を中心とした正規分布となるように印刷有効領域を選ぶと、用紙の中央からのずれた印刷の出現頻度を低く抑えることもできる。
【0040】
文字を構成する線分の太さが2mm以内であれば、シフトしない場合に特定の画素に集中していた累積発光時間を、その周囲の48画素に分散することができる。その結果、個々の画素の輝度低下を遅らせることができる。線分の太さが2mm以上であっても、そのパターンのエッジ部をぼかすことができるので、ムラとしては視認し難くなる。以上のようにして、印刷品位を長期的に維持することが可能となる。
【0041】
A4の短手より小さいサイズの用紙に印刷するときは、用紙にあわせて印刷有効領域を設定し、シフトもその用紙の余白の範囲内に収める必要がある。このように、有機ELアレイ21の全体をシフト範囲とせず、中央のたとえば800画素を印刷有効領域に取り、その左右の計24画素を予備画素として、それより端にある有機EL素子211を印刷にまったく用いない場合もある。
【0042】
図3と図4に示した有機ELアレイはA4用紙の短手を印刷有効領域とする。これより大きいサイズの用紙を印刷する印刷装置では、有機ELアレイがさらに多くの有機EL素子を備えている。そのような有機EL素子においても、同じように、有機EL素子数を印刷有効領域の幅方向の画素数より多くして、印刷有効領域をシフトさせればよい。
【0043】
露光ヘッド17中の有機ELアレイ21は、有機EL素子211が2列以上配列したものであってもよい。その場合は、各列の印刷有効領域を一斉にシフトさせる。
【0044】
(実施形態2)
図6は、本発明の第2の実施形態の印刷装置の概略図である。図1と同じ部分には同じ符号を付した。
【0045】
図6の印刷装置は、図1の印刷装置に、露光ヘッド17の移動機構111が追加されている。本実施形態では、有機ELアレイ21の印刷有効領域をシフトさせると同時に、露光ヘッド17とそれに固定された有機ELアレイ21の位置を移動させる。有機ELアレイ21の移動方向は有機EL素子211の配列方向と平行でかつ印刷有効領域のシフトと逆向きである。感光体15の位置は固定しておく。これにより、用紙12の上で印刷領域を常に一定に保つことができる。
【0046】
図7は、有機ELアレイ21に対して印刷有効領域が(a)中央の場合と、(b)端の場合の、露光ヘッド17と感光体15の相対位置を示す。
【0047】
図7(a)では、印刷有効領域が有機ELアレイ21の中央にあり、両側に24個ずつ予備画素がある。感光体15とレンズアレイ22は、印刷有効領域の直下に位置している。
【0048】
図7(b)は、印刷有効領域が有機ELアレイ21の右端にシフトし、左側に48個の予備画素がある状態を示している。移動機構111は、有機ELアレイ21の印刷有効領域の右方向へのシフトに合わせて、露光ヘッド17とロッドレンズアレイ22を左に移動させる。移動距離を印刷有効領域のシフト距離と同じにすると、結果的に印刷有効領域の位置が変わらないようになる。感光体15の位置は固定されているので、印刷有効領域から出た光は(a)と(b)で感光体の同じ位置を露光する。
【0049】
実施形態1では、印刷有効領域のシフトによって用紙上の印刷位置がずれていたが、本実施形態ではずれがない。したがって、用紙の余白部分の広さによらず、有機ELアレイ21の予備画素領域の数を多くして、印刷有効領域のシフト範囲を広くすることができる。発光頻度の高い画素が一層広い範囲に分散するので、露光ヘッドの寿命がさらに向上する。
【0050】
露光ヘッド17の位置を移動させる代わりに、用紙12を有機EL素子の配列方向に平行に移動させる機構を設けることによっても、同様の効果が得られる。用紙12は、印刷有効領域のシフトと同じ向きに同じ距離だけ移動させる。
【符号の説明】
【0051】
12 用紙
14 記録ユニット
15 感光体
17 露光ヘッド
21 有機ELアレイ
22 レンズアレイ
211 有機EL素子
111 移動機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の発光素子が配列した発光素子アレイと、前記発光素子の配列方向とは直交する方向に移動する感光体とを有し、前記感光体の移動に合わせて、前記発光素子が印刷画像のデータに基づいて発光する光により前記感光体が露光される印刷装置であって、
前記発光素子アレイは、前記印刷画像の1ラインの画素数より多い数の前記発光素子を備えており、前記感光体への露光が停止している期間に、前記印刷画像の1ラインのデータに応じて発光する前記発光素子の位置を前記発光素子の配列方向にシフトさせることを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記発光素子の位置のシフトが、印刷ページの更新にあわせて行われることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記発光素子アレイを前記発光素子の配列と平行な方向に移動させる移動機構を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置。
【請求項4】
用紙の位置を前記発光素子の配列と平行な方向に移動させる移動機構を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記発光素子が有機エレクトロルミネセンス素子であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の印刷装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−103353(P2013−103353A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−246715(P2011−246715)
【出願日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】