説明

印字ユニット及び自動取引装置

【課題】印字量が多い場合であっても、顧客が明細票を受け取りやすい形で排出することができる印字ユニット及び自動取引装置を提供する。
【解決手段】ロール紙14を収納する収納部13と、ロール紙を搬送する搬送部16と、ロール紙を切断する切断部21と、切断されたロール紙を、搬送部とは異なる場所に搬送する退避搬送部と、ロール紙を搬送部から排出口17まで搬送する排出部とで構成する。切断されたロール紙が退避搬送部に搬送された場合において、つぎに収納部に収納されているロール紙を搬送部が排出口の方向に搬送し、切断部がロール紙を所定の大きさに切断し、切断されたロール紙を排出口の方向に搬送し、退避部に搬送されているロール紙と新たに切断部によって切断されたロール紙とが重ねて繰り返し搬送されるように、駆動制御部および切断制御部の動作を制御する制御部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ATM(Automated-Teller Machine)等の自動取引装置に使用して好適な印字ユニット及び該印字ユニットを備える印字ユニット及び自動取引装置に関し、特に、取引処理の内容を印字した明細票を発行する明細票発行機構に関する。
【背景技術】
【0002】
今般、貸金法改正による約款等の表示義務や金融機関によるATMでの相互取引等により、取引明細の印字量が1枚長の明細票に収まらなくなってきた。
【0003】
現金自動取引装置等に関する従来技術として、1枚長の明細票に印字量が収まらない場合、通常は、複数枚の明細票に印字するか、または明細票の1枚長を長くするかのいずれかの方法が取られる。例えば、特許文献1に開示された技術では、紙幣・明細票集積機構を具備し、集積紙幣の上に複数枚の明細票を追加集積し排出している。また、特許文献2に開示された技術では、明細票の1枚長を長くすることによって、取引明細の印字量を収めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭63−295356号公報
【特許文献2】特許第3859500号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の方式は、紙幣・明細票集積機構による明細票複数枚重ね排出であるが、今般の現金自動取引装置等においては、紙幣部と明細票部の機構が独立化されているのが現状であり、明細票集積部単独で明細票を複数枚重ね排出することはできない。また、特許文献2の方式は、1明細票長を長くして印字し排出する為、利用者が受け取りにくいという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、前述した従来技術の問題点を解決し、印字量が多い場合であっても、顧客が明細票を受け取りやすい形で排出することができる印字ユニット及び自動取引装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成するために、本発明にかかる印字ユニットは、利用者との間で行われた取引情報を媒体に印字し、前記利用者に前記取引情報を印字した前記媒体を排出口から発行する印字ユニットであって、ロール紙を収納する収納部と、前記ロール紙を引き出し、引き出された前記ロール紙を前記排出口の方向に搬送する搬送部と、前記ロール紙を所定の大きさに切断する切断部と、前記切断部を動作させる切断制御部と、前記切断部によって切断された前記ロール紙を、前記搬送部とは異なる場所に搬送する退避搬送部と、前記ロール紙を前記搬送部から前記排出口まで搬送する排出部と、前記搬送部と前記退避部と前記排出部とを駆動する駆動部と、前記駆動部を動作させる駆動制御部と、前記切断部によって切断された前記ロール紙が前記退避搬送部に搬送された場合において、前記搬送部が前記収納部に収納されている前記ロール紙を前記排出口の方向に搬送し、前記切断部が前記ロール紙を所定の大きさに切断し、前記退避部が前記切断部によって切断された前記ロール紙を前記排出口の方向に搬送し、前記退避部に搬送されている前記ロール紙と新たに前記切断部によって切断された前記ロール紙とが重ねて繰り返し搬送されるように、前記駆動制御部および前記切断制御部の動作を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、上記印字ユニットを備えた自動取引装置である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、印字量が多い場合であっても、顧客が明細票を受け取りやすい形で排出することができる印字ユニット及び自動取引装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】現金自動取引装置(ATM)の外観を示す斜視図である。
【図2】ATMの機能的な構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示した明細票発行機構の物理的な構成の例を示す概略図である(回収箱が搬送路の上に位置する場合)。
【図4】図2に示した明細票発行機構の物理的な構成の例を示す概略図である(回収箱が搬送路の下に位置する場合)。
【図5】図2に示した明細票発行機構の機能構成を示すブロック図である。
【図6】明細票発行機構の印字ユニットが、印字指示待ち(待機中)の状態を示す図である。
【図7】明細票ロール紙の先端部を、搬送区間から排出区間へと搬送する様子を示す図である。
【図8】カットされた明細票が、排出区間まで搬送された様子を示す図である。
【図9】排出区間まで搬送された明細票が、退避区間まで搬送された様子を示す図である。
【図10】1枚目の明細票の先端部と、2枚目となる明細票の先端部とが等速で搬送される様子を示す図である。
【図11】2枚の明細票が重ねて搬送される様子を示す図である。
【図12】重ねられた2枚の明細票が、排出区間から退避区間へと搬送される様子を示す図である。
【図13】重ねられた2枚の明細票の先端部が、回収センサから所定の距離だけ搬送された後、停止した様子を示す図である。
【図14】重ねられた明細票の先端部と、3枚目となる明細票の先端部とが等速で搬送される様子を示す図である。
【図15】排出区間において、1〜2枚目の明細票と3枚目の明細票とがずれた状態を維持しつつ明細票排出口17まで搬送された様子を示す図である。
【図16】1〜2枚目の明細票と3枚目の明細票とがずれた状態を維持した状態で、明細票排出口17から排出される様子を示す図である。
【図17】3枚の明細票が排出された様子を示す図である。
【図18】回収箱と、回収センサと、搬送路の退避区間の配置が異なる印字ユニットの物理的な構成を示す図である。
【図19】明細票ロール紙の先端部を、搬送区間から排出区間へと搬送する様子を示す図である。
【図20】カットされた明細票が、排出区間まで搬送された様子を示す図である。
【図21】排出区間まで搬送された明細票が、退避区間まで搬送される様子を示す図である。
【図22】明細票の先端部が退避区間の回収センサを通過する手前の位置付近まで搬送される様子を示す図である。
【図23】1枚目の明細票の先端部と、2枚目となる明細票の先端部とが等速で搬送される様子を示す図である。
【図24】1枚目の明細票の先端部と2枚目となる明細票の先端部とがずれた状態で重なるように等速で搬送される様子を示す図である。
【図25】カッタによってカットされた後、2枚の明細票が重ねて搬送される様子を示す図である。
【図26】重ねられた2枚の明細票が、排出区間から退避区間へと搬送される様子を示す図である。
【図27】回収センサが明細票の先端部を検知した場合、2枚目の明細票の終端部から所定の長さの位置まで搬送される様子を示す図である。
【図28】重ねられた1〜2枚目の明細票の先端部と、3枚目となる明細票の先端部とがずれた状態で重ねられる様子を示す図である。
【図29】3枚目の明細票がカッタによって切断され、1枚目の明細票と2枚目の明細票と3枚目の明細票とがずれた状態で搬送される様子を示す図である。
【図30】1〜3枚目の明細票がずれた状態を維持しつつ明細票排出口付近まで搬送される様子を示す図である。
【図31】1〜3枚目の明細票がずれた状態を維持した状態で、明細票排出口から排出される様子を示す図である。
【図32】3枚の明細票が排出された様子を示す図である。
【図33】順序を変えて3枚の明細票が排出された様子を示す図である。
【図34】向きを変えて3枚の明細票が排出された様子を示す図である。
【図35】順序および向きを変えて3枚の明細票が排出された様子を示す図である。
【図36】図17に示した明細票において、順序を変えて3枚の明細票が排出された様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる印字ユニット及び自動取引装置の実施の形態を詳細に説明する。以下の説明では、印字ユニット及び自動取引装置を現金自動取引装置(以下、ATM:Automated-Teller Machineと呼ぶ。)1000に適用した場合について説明しているがこれに限定されるものではない。例えば、ロール紙を用いてレシート等の印刷媒体を発行するレジスタ等、ロール紙を用いて印刷して印刷媒体を発行する様々な装置に適用することができる。
【0012】
図1は、現金自動取引装置1000の外観を示す斜視図である。図1に示すように、現金自動取引装置1000は、CPU、RAM、HDD等の記憶装置等を備えて装置全体を制御する本体制御部2と、表示装置上に設けられるタッチパネル等により構成される操作部3と、カード挿入口41を有するカード取り扱い装置4と、明細票排出口17を有する明細票発行機構5と、現金入出金口61を有する現金取り扱い装置6と、通帳挿入口71を有する通帳印字装置7と、センタ1との間の通信を行うNIC(Network Interface Card)等の回線制御部8と、外部装置との間の接続を行う外部入出力装置9とを含んで構成されている。
【0013】
図2は、図1に示したATM1000の機能的な構成を示すブロック図である。図2に示すように、ATM1000は、不図示のネットワークを介して、ATM1000を管理するセンタ1に接続され、図1に示した各装置や各ユニットに対応する機能的な構成を有している。
【0014】
カード取り扱い装置4は、利用者がカート挿入口41から挿入したカードを取り込み、カードに記録された利用者情報を読み出して本体制御部2へ報告する。また、カード取り扱い装置4は、本体制御部2から指示されたデータを、挿入されたカードに書き込んでカード挿入口41から排出する。
【0015】
操作部3は、利用者が入力した取引の種類や取引金額等の取引情報を本体制御部2に出力連絡する。現金取り扱い装置6は、本体制御部2の指示により、現金入出金口61に現金を出金したり、あるいは利用者が預け入れた現金を現金入出金口61から取り込んで計数し、その結果を本体制御部2に出力する。
【0016】
明細票発行機構5は、本体制御部2の指示により、取引情報に従って利用者との間で行った取引に関するデータ(取引データ)を明細票に印字し、印字した明細票10を明細票排出口17から排出する。
【0017】
通帳印字装置7は、利用者が通帳挿入口71から挿入された通帳を取り込み、本体制御部2の指示により、取引データを通帳に印字して通帳挿入口71から排出する。回線制御部8は、本体制御部2の指示により、暗証番号、取引金額、口座番号、振込み先情報等の取引情報をセンタ1への送信を媒介したり、あるいはセンタ1の処理結果を受信して本体制御部2に出力する。
【0018】
センタ1は、回線制御部8から受信した暗証番号、取引金額、口座番号、振込み先情報等の取引情報を確認し、確認結果を回線制御部8へ送信したりする。外部入出力装置9は、例えば、CD−ROM、DVD−ROM等の外部記録媒体用の入出力装置であり、本体制御部2の内部の記憶装置(不図示)に格納されているソフトウェアの入れ替え、更新等のために利用される。なお、外部入出力装置9は、ネットワークに接続されてソフトウェアの入れ替え、更新等のための情報を、ネットワークを介して外部のサイト等から受け取ることが可能なものであってもよい。
【0019】
図3および図4は、図2に示した明細票発行機構5の物理的な構成の例を示す概略図である。なお、本実施の形態では、明細票は、収納部にセットされ、ロール状に巻かれた明細票ロール紙14を利用して作成するものとし、最終的に利用者に排出される個々の明細票は、必要な印字を行った後に、明細票ロール紙14を切断して提供されるものとする。
【0020】
図3に示すように、明細票発行機構5は、明細票排出口17から明細票ロール紙14を保持するホッパ部13までの間に、図示しない搬送モータ及び連結クラッチを有する駆動装置により区間毎(後述)に駆動される搬送路16が設けられ、その搬送路16に沿って、明細票排出口17に近い側から、明細票10が利用者に抜き取られたか否かを検知する抜取センサ12、排出区間(後述)に明細票が搬送されたか否かを検知する排出センサ11、明細票の搬送先を排出区間(後述)と退避区間(後述)との間で切り替える分岐ゲート31、明細票を所定の大きさに切断するカッタ21、取引情報等を明細票に印字する印字ヘッド20、明細票が搬送区間(後述)に搬送されたか否かを検知する搬送路入口センサ18、明細票ロール紙14と明細票ロール紙14から繰り出される明細票とを分離する分離部15、不要な明細票等を回収する回収箱33、明細票が退避区間(後述)に搬送されたか否かを検知する回収センサ32を有する印字ユニット500を備えている。
【0021】
なお、図4に示した例では、回収箱33が搬送路16の下側に配置された場合の印字ユニットを示している。このように、回収箱33を搬送路16の下側に備えることによって、印字ユニット500のサイズをより小さくすることが可能となる。
【0022】
ここで、区間とは、明細票が明細票ロール紙14から搬送路16に沿って搬送され、最終的に明細票排出口17から明細票10として利用者に排出されるまでの区間である。以下では、明細票が明細票ロール紙14から搬送路16に沿って印字ヘッド20付近まで搬送される区間を搬送区間D1、印字ヘッド20付近から明細票排出口17まで搬送される区間を排出区間D2、明細票排出口17から回収箱33付近まで搬送される区間を退避区間D3と呼ぶこととする。
【0023】
また、印字ユニット500には、明細票ロール紙14の径の大きさを検知して明細票ロール紙14残量を検出するロール紙残量センサ19が備えられている。尚、図示しない搬送モータ及び連結クラッチにより、搬送路16は明細票排出口17からカッタ21及び回収箱33側を駆動する場合と、搬送路16全体が駆動する場合とがあり、印字の時は搬送路16全体を駆動し、カッタ21によるカット後は、明細票排出口17からカッタ21及び回収箱33側を駆動する。
【0024】
図5は、図2に示した明細票発行機構5の機能構成を示すブロック図である。明細票発行機構5は、明細票発行機構5の全体を制御する明細票制御部22、回線制御部28、センサ制御部23、搬送モータ制御部24、カッタ制御部25、印字ヘッド制御部26、印字編集制御部27、印字バッファ29、アクチェータ制御部30を含んで構成されている。
【0025】
回線制御部28は、本体制御部2から、明細票ロール紙14のローディング、用紙への印字、用紙のカットまたは排出等の指示情報を受信し、受信した指示情報を明細票制御部22に出力する。また、回線制御部28は、明細票が印字され、利用者に排出された場合の処理結果を明細票制御部22から受け取って本体制御部2へ送信する。
【0026】
センサ制御部23は、搬送路入口センサ18や、抜取センサ11、あるいは排出センサ12等が、明細票が搬送路16上を通過したか否か、明細票が残留しているか否か、あるいはアクチェータ等の定位置を監視している複数のセンサ(不図示)からの情報を読み取り、その結果を明細票制御部22に出力する。
【0027】
搬送モータ制御部24は、明細票制御部22からの指示により、明細票10を搬送する図示しない搬送モータをON/OFF制御する。
【0028】
カッタ制御部25は、明細票制御部22からの指示により、明細票を明細票10の大きさにカットするカッタ21を動作させる。
【0029】
印字ヘッド制御部26は、明細票制御部22からの指示により印字ヘッド20を制御して印字バッファ29に格納されている内容である取引データを明細票10に印字させる。
【0030】
印字編集制御部27は、明細票制御部22からの指示により、取引データを編集し、編集結果を印字バッファ29に格納する。
【0031】
アクチェータ制御部30は、明細票制御部22からの指示により、上述した区間に分けられた搬送路16の動作を制御する連結クラッチ等のアクチェータを制御する。
【0032】
なお、上述した明細票発行機構5の各部は、プログラムによる命令として実行され、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が不図示のメモリ等からプログラムを読み出して実行することにより、上記各部が不図示の主記憶装置上にロードされ、回線制御部28やセンサ制御部23等の各部がその主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0033】
図6〜図17、及び図18〜図32は、上述した明細票発行機構5の印字ユニットが、明細票を繰り出してから利用者に排出するまでの様子を示す図である。なお、図6〜図17に示す図は、明細票を3枚印字した場合において最下段のみ明細票を先出しするように重ね合わせする場合の例である。また、図18〜図32に示す図は、明細票を3枚印字した場合において階段状に重ね合わせする場合の例である。まず、図6〜図17を用いて、明細票を3枚印字した場合において最下段のみ明細票を先出しするように重ね合わせする場合について説明する。
【0034】
図6は、明細票発行機構5の印字ユニット500が、印字指示待ち(待機中)の状態を示す図である。図6に示すように、印字ユニット500は、明細票制御部22が印字指示を行った場合、アクチェータ制御部30は、名採用制御部22からの指示により、明細票ロール紙14の先端部Pを、図示してない連結クラッチにより搬送路16全体を駆動可能に設定し、搬送区間D1から排出区間D2へと搬送する。
【0035】
図7は、明細票ロール紙14の先端部Pを、搬送区間D1から排出区間D2へと搬送する様子を示す図である。図7に示すように、明細票ロール紙14の先端部Pは、印字ヘッド20付近を通過して印字された後、あらかじめ定められた明細票の大きさ(長さ)にまで先端部Pが到達した場合に、カッタ21が動作し、利用者に排出する明細票の大きさにカットされ、カットされた後の明細票は、排出区間D2まで搬送される。
【0036】
このとき、図示してない連結クラッチにより、搬送路16は、排出区間D2および退避区間D3の部分が駆動するように設定されている。そして、明細票制御部22は、分岐ゲート31を、搬送区間D1と排出区間D2とが繋がるように、その先端部Tを、元の位置(退避区間D3と排出区間D2との中間位置、すなわち回収箱33側と印字ヘッド20側の中間位置)から上方に向けるように制御している。
【0037】
図8は、カットされた明細票10が、排出区間D2まで搬送された様子を示す図である。図8に示すように、カットされた明細票10は排出区間D2まで搬送され、抜取センサ11および排出センサ12が、搬送された明細票を検知している。
【0038】
その後、アクチェータ制御部30が、図示してない連結クラッチを動作させ、排出区間D2まで搬送された明細票10が、排出区間D2から退避区間D3に搬送される。
【0039】
図9は、排出区間D2まで搬送された明細票10が、退避区間D3まで搬送された様子を示す図である。図9に示すように、明細票10は排出区間D2から退避区間D3まで搬送され、その先端部Pが退避区間D3の回収センサ32を通過した位置付近まで搬送されている。このとき、明細票制御部22は、分岐ゲート31を、排出区間D2と退避区間D3とが繋がるように、その先端部Tを、上方から下方に向けるように制御している。
【0040】
なお、回収センサ32が明細票10の先端部Pを検知した場合、明細票制御部22からの指示により、アクチェータ制御部30は、図示してない連結クラッチは排出区間D2と退避区間D3の搬送路16の動作を直ちに停止させる。その理由は、2枚目の明細票10を印字する際に、その先端部P’と1枚目の明細票10(図9に示す例では、退避区間D3にある明細票10)の先端部Pとが、互いにずれを生じることなく重ねて搬送させるためである。
【0041】
すなわち、分岐ゲート31の先端部Tから回収センサ32までの距離だけ明細票10の先端部Pが搬送された際の停止位置は、分岐ゲート31の先端部Tからカッタ21までの距離に等しくなるように制御されている。
【0042】
そして、明細票制御部22が分岐ゲート31の先端部Tを元の位置にセットした後、アクチェータ制御部30は、図示してない連結クラッチにより搬送路16全体を駆動可能に設定とし、搬送路16の退避区間D3部分の搬送速度と搬送路16の排出区間D2および搬送区間D1の搬送速度とが等速となるように連結クラッチを制御している。
【0043】
図10は、1枚目の明細票10の先端部Pと、2枚目となる明細票の先端部P’とが等速で搬送される様子を示す図である。図10に示すように、分岐ゲート31が元の位置にセットされた状態で、1枚目の明細票10の先端部Pと2枚目となる明細票の先端部P’とが、ずれがない状態で重なるように等速で搬送されている。
【0044】
図11は、上述した2枚の明細票10が重ねて搬送される様子を示す図である。図11に示すように、2枚の明細票10は、その先端部PおよびP’とが互いにずれがない状態で重なるように等速で抜取センサ12、排出センサ11の位置付近まで搬送されている。このとき、明細票制御部22は、1枚目の明細票10を搬送した場合と同様に、分岐ゲート31の先端Tを、元の位置から上方に向けるように制御している。
【0045】
その後、明細票制御部22は、分岐ゲート31の先端Tを、元の位置から下方に向けるように制御し、さらに、アクチェータ制御部30が、図示してない連結クラッチにより搬送路16全体を駆動可能に設定とする。そして、重ねられた2枚の明細票10が、排出区間D2から退避区間D3へと搬送される。
【0046】
図12は、重ねられた2枚の明細票10が、排出区間D2から退避区間D3へと搬送される様子を示す図である。図12に示すように、重ねられた2枚の明細票10は、退避区間D3へと搬送され、その後、回収センサ32が明細票10の先端部P(P’)を検知した場合、明細票制御部22からの指示により、アクチェータ制御部30は、明細票10を所定の距離(あるいは、所定の時間)だけ搬送させた後に、図示してない連結クラッチは排出区間D2と退避区間D3の搬送路16の動作を停止させる。その理由は、3枚目の明細票10を印字する際に、その先端部P”と1〜2枚目の明細票10の先端部PおよびP’とが、所定の間隔rだけずらした状態で重ねて搬送させるためである。
【0047】
図13は、重ねられた2枚の明細票10の先端部P(P’)が、回収センサ32から所定の距離rだけ搬送された後、停止した様子を示す図である。図13に示すように、重ねられた2枚の明細票10は、その先端部P(P’)が、回収センサ32から距離rだけ搬送された位置で停止している。このとき、明細票制御部22は、1枚目の明細票10を搬送した場合と同様に、分岐ゲート31の先端部Tを元の位置にセットした後、アクチェータ制御部30が、搬送路16の退避区間D3部分の搬送速度と搬送路16の排出区間D2および搬送区間D1の搬送速度とを等速で搬送させている。
【0048】
図14は、重ねられた明細票10の先端部P(P’)と、3枚目となる明細票の先端部P”とが等速で搬送される様子を示す図である。図14に示すように、分岐ゲート31が元の位置にセットされた状態で、1〜2枚目の明細票10の先端部Pおよび先端部P’と3枚目となる明細票の先端部P”とが、間隔rだけずれた状態で重なるように等速で搬送されている。
【0049】
その後、3枚目の明細票がカッタ21によってカットされ、図15に示すように、排出区間D2において、1〜2枚目の明細票10と3枚目の明細票10とは間隔rだけずれた状態を維持しつつ明細票排出口17付近まで搬送され、その後、図16に示すように、1〜2枚目の明細票10と3枚目の明細票10とは間隔rだけずれた状態を維持した状態で、明細票排出口17から3枚の明細票が排出される。
【0050】
図17は、3枚の明細票10が排出された様子を示す図である。図17に示すように、最下段となる3枚目の明細票10の先端部P”のみが、利用者側に間隔rだけずれた状態で、3枚の明細票10が排出されている。
【0051】
続いて、上述した実施の形態において、図4に示したように、回収箱33の位置を搬送路16の下側に配置した場合の印字ユニット800において、複数枚の明細票を印字して排出する場合について説明する。
【0052】
図18に示すように、印字ユニット800は、回収箱33とは異なる位置に配置された回収箱330と、回収センサ32とは異なる位置に配置された回収センサ320と、搬送路16の退避区間D3とは異なる位置に配置された搬送路16の退避区間D3’とを有している点で、印字ユニット500とは異なっている。これら以外の各構成については、上述した実施の形態における印字ユニット500と同様であるため、以下では、同一の符号を付してその説明を省略している。
【0053】
図18は、印字ユニット800が、印字指示待ち(待機中)の状態を示す図であり、明細票制御部22が印字指示を行った場合、アクチェータ制御部30は、明細票ロール紙14の先端部Pを、搬送区間D1から排出区間D2へと搬送させる。
【0054】
図19は、明細票ロール紙14の先端部Pを、搬送区間D1から排出区間D2へと搬送する様子を示す図である。図19に示すように、明細票ロール紙14の先端部Pは、印字ヘッド20付近を通過して印字された後、カッタ21によって利用者に排出する明細票の大きさにカットされ、排出区間D2まで搬送される。このとき、明細票制御部22は、分岐ゲート31を、搬送区間D1と排出区間D2とが繋がるように、その先端部Tを、元の位置から下方に向けるように制御している。
【0055】
図20は、カットされた明細票10が、排出区間D2まで搬送された様子を示す図である。図20に示すように、カットされた明細票10は排出区間D2まで搬送され、抜取センサ11および排出センサ12が、搬送された明細票を検知している。
【0056】
図21は、排出区間D2まで搬送された明細票10が、退避区間D3まで搬送される様子を示す図である。図21に示すように、明細票10は排出区間D2から退避区間D3まで搬送され、その後、図22に示すように、その先端部Pが退避区間D3の回収センサ320を通過する手前の位置付近(明細票10の終端部Eから所定の長さlだけ搬送された位置)まで搬送されている。
【0057】
図22に示す例では、明細票制御部22は、所定の間隔r’だけ明細票10をずらして重ねるように明細票10を搬送させている。なお、所定の間隔r’とは、明細票10の全体の長さから長さlを差し引いた長さであり、回収センサ320が、明細票102を検知しれから長さlまで搬送されると、アクチュエータ制御部30は、図示してない連結クラッチの排出区間D2と退避区間D3の搬送路16の動作を停止させる。このとき、明細票制御部22は、分岐ゲート31を、排出区間D2と退避区間D3とが繋がるように、その先端部Tを、下方から上方に向けるように制御している。
【0058】
そして、明細票制御部22が分岐ゲート31の先端部Tを元の位置にセットした後、アクチュエータ制御部30は、図示してない連結クラッチにより搬送路16全体を駆動可能に設定し、搬送路16の退避区間D3部分の搬送速度と搬送路16の排出区間D2および搬送区間D1の搬送速度とが等速となるように連結クラッチを制御する。
【0059】
図23は、1枚目の明細票10の先端部Pと、2枚目となる明細票の先端部P’とが等速で搬送される様子を示す図である。図23に示すように、分岐ゲート31が元の位置にセットされた状態で、1枚目の明細票10と2枚目となる明細票とが搬送される。そして、図24に示すように、1枚目の明細票10の先端部Pと2枚目となる明細票の先端部P’とが、間隔r’だけずれた状態で重なるように等速で搬送され、その後、2名目の明細票がカッタ21によって明細票10の大きさにカットされている。
【0060】
図25は、カッタ21によってカットされた後、2枚の明細票10が重ねて搬送される様子を示す図である。図25に示すように、2枚の明細票10は、その先端部PおよびP’とが互いに間隔r’だけずれた状態で重なるように等速で抜取センサ12、排出センサ11の位置付近まで搬送されている。
【0061】
その後、明細票制御部22は、分岐ゲート31の先端Tを、元の位置から上方に向けるように制御し、さらに、アクチュエータ制御部30は、図示してない連結クラッチにより搬送路16全体を駆動可能に設定とし、重ねられた2枚の明細票10が、排出区間D2から退避区間D3へと搬送する。
【0062】
図26は、重ねられた2枚の明細票10が、排出区間D2から退避区間D3へと搬送される様子を示す図である。図26に示すように、間隔r’だけずらして重ねられた2枚の明細票10は、退避区間D3へと搬送され、その後、図27に示すように、回収センサ320が明細票10の先端部P(P’)を検知した場合、1枚目の明細票10の場合と同様に、2枚目の明細票10の終端部E’から所定の長さlの位置まで搬送されている。このように、2枚目の明細票10の終端部E’から所定の長さlの位置(明細票10の全体の長さから長さlを差し引いた所定の間隔r”だけ搬送された位置)まで搬送されると、1枚目の明細票10の場合と同様に、図示してない連結クラッチは排出区間D2と退避区間D3の搬送路16の動作を停止させる。
【0063】
図28は、重ねられた1〜2枚目の明細票10の先端部P(P’)と、3枚目となる明細票の先端部P”とが、間隔r”だけずれた状態で重ねられる様子を示す図である。図28に示すように、1〜2枚目の明細票10の先端部P(P’)と、3枚目となる明細票の先端部P”とが、間隔r”だけずれた状態で重ねられ、その後、図29に示すように、3枚目の明細票がカッタ21によって切断され、1枚目の明細票10と1枚目の明細票10とが間隔r’だけずれた状態、また、2枚目の明細票10と3枚目の明細票10とが間隔r”だけずれた状態で搬送される。なお、このとき、明細票制御部22は、1枚目の明細票10を搬送した場合と同様に、分岐ゲート31の先端部Tを元の位置にセットした後、搬送路16の退避区間D3の搬送速度と搬送路16の排出区間D2および搬送区間D1の搬送速度とを等速で搬送させている。
【0064】
そして、図30に示すように、1〜3枚目の明細票10は、上述した間隔だけずれた状態を維持しつつ明細票排出口17付近まで搬送され、その後、図31に示すように、1〜3枚目の明細票10が上述した間隔だけずれた状態を維持した状態で、明細票排出口17から3枚の明細票が排出される。
【0065】
図32は、このようにして3枚の明細票10が排出された様子を示す図である。図32に示すように、1枚目の明細票10と2枚目の明細票10とは間隔r'だけずれた状態、2枚目の明細票10と3枚目の明細票10とは、間隔r”だけずれた状態で、3枚の明細票10が排出されている。
【0066】
このように、利用者との間で行われた取引情報を媒体に印字し、利用者に取引情報を印字した媒体を明細票排出口17から発行する印字ユニット500において、収納部が明細票ロール紙14を収納し、搬送路16(搬送区間部分)が、明細票ロール紙14を引き出し、引き出された明細票ロール紙14を明細票排出口17の方向に搬送し、カッタ21が明細票ロール紙14を所定の大きさに切断し、カッタ制御部25がカッタ21を動作させ、搬送路16(退避区間部分)が、カッタ21によって切断された明細票ロール紙14を、搬送部(搬送区間部分)とは異なる場所に搬送し、搬送路16(排出区間部分)が、明細票ロール紙14を搬送路16(搬送区間部分)から明細票排出口17まで搬送し、連結クラッチが、搬送路16の搬送区間部分と退避区間部分と排出区間部分とを駆動し、アクチュエータ制御部30が、連結クラッチを動作させ、明細票制御部22が、カッタ21によって切断された明細票ロール紙14が搬送路16(退避区間部分)に搬送された場合において、搬送路16(搬送区間部分)が収納部に収納されている明細票ロール紙14を明細票排出口17の方向に搬送し、カッタ21が明細票ロール紙14を所定の大きさに切断し、搬送路16(退避区間部分)がカッタ21によって切断された明細票ロール紙14を明細票排出口17の方向に搬送し、搬送路16(退避区間部分)に搬送されている明細票ロール紙14と新たにカッタ21によって切断された明細票ロール紙14とが重ねて繰り返し搬送されるように、アクチュエータ制御部30およびカッタ制御部25の動作を制御するので、印字量が多い場合であっても、顧客が明細票を受け取りやすい形で排出することができる。
【0067】
なお、図32に示した例では、文字列等が正方向(利用者側)となる向きに印字され、最上段が明細票10の1頁目となるように複数枚の明細票10を排出することとした。しかし、印刷順序や印字向き等の設定や変更を受け付けるパネル等の入力受付部(不図示)を設け、入力受付部(不図示)が受け付けたこれらの設定をメモリ等の記憶媒体(不図示)に記憶しておき、記憶された設定に従って印字した複数枚の明細票10を、上述したように搬送することによって、例えば、図33に示すように、最上段が明細票10の3頁目になるように、複数枚の明細票10を排出することも可能である。
【0068】
さらには、図34に示すように、文字列等が逆方向(利用者側とは逆)となる向きに印字され、最上段が明細票10の1頁目となるように複数枚の明細票10を排出したり、あるいは、図35に示すように、文字列等が逆方向(利用者側とは逆)となる向きに印字され、最上段が明細票10の3頁目となるように複数枚の明細票10を排出したり、図36に示すように、図17に示した明細票10の排出順序を入れ替えて、最上段が明細票10の3頁目になるように複数枚の明細票10を排出することも可能である。
【0069】
前述した本発明の実施形態での各処理は、プログラムにより構成し、本発明が備えるCPUに実行させることができ、また、それらのプログラムは、FD、CDROM、DVDROM等の記録媒体に格納して提供することができ、また、ネットワークを介してディジタル情報により提供することができる。
【0070】
本実施の形態のATM1000(明細票機構部5)で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。本実施の形態のATM1000(明細票機構部5)で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0071】
さらに、本実施の形態のATM1000(明細票機構部5)で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施形態のATM1000(明細票機構部5)で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0072】
なお、本発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
【符号の説明】
【0073】
1000 ATM
1 センタ
2 本体制御部
3 操作部
4 カード取扱機構
5 明細票発行機構
6 現金取扱機構
7 通帳取扱機構
8 回線制御部
9 外部入出力装置
10 明細票
11 排出センサ
12 抜き取りセンサ
13 ホッパ部
14 明細票ロール
15 分離部
16 搬送路
17 明細票排出口
18 搬送路入口センサ
19 ロール紙残量センサ
20 印字ヘッド
21 明細票カッタ
22 明細票制御部
23 センサ制御部
24 搬送モータ制御部
25 カッタ制御部
26 印字ヘッド制御部
27 印字編集制御部
28 回線制御部
29 印字バッファ
30 アクチェータ制御部
31 分岐ゲート
32 320 回収センサ
33 330 回収箱
500 800 印字ユニット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者との間で行われた取引情報を媒体に印字し、前記利用者に前記取引情報を印字した前記媒体を排出口から発行する印字ユニットであって、
ロール紙を収納する収納部と、
前記ロール紙を引き出し、引き出された前記ロール紙を前記排出口の方向に搬送する搬送部と、
前記ロール紙を所定の大きさに切断する切断部と、
前記切断部を動作させる切断制御部と、
前記切断部によって切断された前記ロール紙を、前記搬送部とは異なる場所に搬送する退避搬送部と、
前記ロール紙を前記搬送部から前記排出口まで搬送する排出部と、
前記搬送部と前記退避部と前記排出部とを駆動する駆動部と、
前記駆動部を動作させる駆動制御部と、
前記切断部によって切断された前記ロール紙が前記退避搬送部に搬送された場合において、前記搬送部が前記収納部に収納されている前記ロール紙を前記排出口の方向に搬送し、前記切断部が前記ロール紙を所定の大きさに切断し、前記退避部が前記切断部によって切断された前記ロール紙を前記排出口の方向に搬送し、前記退避部に搬送されている前記ロール紙と新たに前記切断部によって切断された前記ロール紙とが重ねて繰り返し搬送されるように、前記駆動制御部および前記切断制御部の動作を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする印字ユニット。
【請求項2】
前記制御部は、前記退避搬送部と前記搬送部とを等速で駆動させるように前記駆動制御部の動作を制御することにより、前記退避部に搬送されている前記ロール紙と新たに前記切断部によって切断された前記ロール紙とを重ねて繰り返し搬送させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の印字ユニット。
【請求項3】
前記制御部は、既に前記退避部に搬送されている前記ロール紙と、新たに前記切断部によって切断された前記ロール紙とが、互いに所定の間隔をあけて前記排出口から排出されるように、前記駆動制御部の動作を制御する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の印字ユニット。
【請求項4】
前記制御部は、最後に前記切断部によって切断された前記ロール紙のみが、既に前記退避部に搬送されている前記ロール紙よりも前記所定の間隔をあけて先に前記排出口から排出されるように、前記駆動制御部の動作を制御する、
ことを特徴とする請求項3に記載の印字ユニット。
【請求項5】
前記切断部によって切断された前記ロール紙を排出する順序の変更を受け付ける入力受付部をさらに備え、
前記制御部は、前記入力受付部が受け付けた順序に従って、前記切断部によって切断された前記ロール紙が前記排出口から排出されるように、前記駆動制御部の動作を制御する、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の印字ユニット。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の印字ユニットを備えたことを特徴とする自動取引装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【公開番号】特開2011−104894(P2011−104894A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−263044(P2009−263044)
【出願日】平成21年11月18日(2009.11.18)
【出願人】(504373093)日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 (1,225)
【Fターム(参考)】