反射装着具、反射タスキ、反射アウターウェア、反射カバン及び反射カバンカバー並びに反射立体標識
【課題】 夜間に横からの自動車の光を反射し難いこと。
【解決手段】 この反射タスキ100は、タスキ本体1の一部であって体の前後に相当する位置に設けた立体部2を有し、この立体部は断面がかまぼこ形状の湾曲面5を有する。湾曲面5の表面には、反射材4が幅方向に湾曲して設けられる。この反射タスキ100を体に対して肩から掛けると、反射材4がタスキの幅方向に湾曲していることから、体の正面から自動車等の光が当たっても当該光を反射でき、斜め方向、横方向から当たっても当該光を反射できる。このため、反射タスキ100を装着した人を自動車等から認識しやすい。
【解決手段】 この反射タスキ100は、タスキ本体1の一部であって体の前後に相当する位置に設けた立体部2を有し、この立体部は断面がかまぼこ形状の湾曲面5を有する。湾曲面5の表面には、反射材4が幅方向に湾曲して設けられる。この反射タスキ100を体に対して肩から掛けると、反射材4がタスキの幅方向に湾曲していることから、体の正面から自動車等の光が当たっても当該光を反射でき、斜め方向、横方向から当たっても当該光を反射できる。このため、反射タスキ100を装着した人を自動車等から認識しやすい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、横からの光が反射しやすいようにする反射装着具、反射タスキ、反射アウターウェア及び反射カバン及び反射カバンカバー並びに反射立体標識に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から自動車のドライバー等からの視認性を高めるためのタスキとして、下記特許文献1に記載のような夜行反射材タスキが知られている。この夜光反射材タスキは、タスキ本体に対して発光ダイオードを複数設けると共に当該タスキ本体の一部に電源を設けた構造である。また、タスキ本体の表面にはテープ状の反射材が設けられている。この夜光反射材タスキは、電源のスイッチを入れることで発光ダイオードが点灯し、広い範囲でタスキをかけた人の存在を知らせることが可能である。また、反射材が自動車の光を反射することでも、タスキをかけた人の存在を知らせることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平7−1483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の夜光反射材タスキでは、発光ダイオードを用いているため電源が必要であり、このためタスキが重くなると共に防水構造を採用しなければならないという問題点がある。更に、この夜光反射材タスキのような反射材では、横からの自動車の光を反射し難いという問題点がある。この発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで、この発明の反射装着具は、体に装着する本体と、当該本体に設けられ幅方向に湾曲面を有する立体部と、当該立体部の湾曲面に設けた反射面と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
また、この発明の反射タスキは、タスキ本体の一部に幅方向に湾曲面を有する立体部を有し、当該立体部の表面に反射面を設けたことを特徴とする。
【0007】
また、この発明の反射タスキは、タスキ本体の一部にその表面に対して略垂直に垂直面が形成された立体部を有し、前記表面及び垂直面に反射面を設けたことを特徴とする。
【0008】
また、この発明の反射タスキは、上記発明において、前記立体部が長さ方向に分割した構造であることを特徴とする。
【0009】
また、この発明の反射タスキは、上記発明において、前記立体部の内部にクッション材を設けたことを特徴とする。
【0010】
また、この発明の反射タスキは、タスキ本体の一部に、蛇腹構造の筒状体であって且つその表面に反射面を有する立体部を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、この発明の反射タスキは、タスキ本体の一部に、複数の筒体同士を挿入する伸縮構造であって且つその表面に反射面を有する立体部を備えたことを特徴とする。
【0012】
また、この発明の反射タスキは、タスキ本体の一部にコイル状の立体部を有し、この立体部の表面に反射面を設けたことを特徴とする。
【0013】
また、この発明のアウターウェアは、ベストその他のアウターウェアの前又は後に略縦方向に設けられ且つその幅方向に湾曲面を有する立体部を有し、当該立体部の表面に反射面を設けたことを特徴とする。
【0014】
また、この発明のアウターウェアは、上記発明において、前記立体部に長手方向に棒体を内蔵させたことを特徴とする。
【0015】
また、この発明の反射カバンは、ランドセルその他のカバンの略縦方向に設けられ且つその幅方向に湾曲面を有する立体部を有し、当該立体部の表面に反射面を設けたことを特徴とする。
【0016】
また、この発明の反射カバンカバーは、ランドセル、ショルダーバッグのかぶせに装着するカバーであって、略縦方向に設けられ且つその幅方向に湾曲面を有する立体部を有し、当該立体部の表面に反射面を設けたことを特徴とする。
【0017】
また、この発明の反射立体標識は、本体に表された文字または図形が立体部を有し、この立体部は幅方向に湾曲面を有すると共に当該立体部の表面に反射材を設けたことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】この発明の実施の形態1にかかる反射タスキの全体を示す断面図である。
【図2】図1に示した反射タスキの幅方向の断面図である。
【図3】反射タスキの使用例を示す説明図である。
【図4】反射タスキの使用例を示す説明図である。
【図5】この発明の実施の形態2にかかる反射タスキの全体を示す断面図である。
【図6】図5に示した反射タスキの幅方向の断面図である。
【図7】反射タスキの使用例を示す説明図である。
【図8】反射タスキの使用例を示す説明図である。
【図9】この発明の実施の形態3にかかる反射タスキの全体を示す断面図である。
【図10】図9に示した反射タスキの幅方向の断面図である。
【図11】反射タスキの使用例を示す説明図である。
【図12】反射タスキの使用例を示す説明図である。
【図13】この発明の実施の形態4にかかる反射タスキの全体を示す断面図である。
【図14】図13に示した反射タスキの幅方向の断面図である。
【図15】反射タスキの使用例を示す説明図である。
【図16】反射タスキの使用例を示す説明図である。
【図17】この発明の実施の形態5にかかる反射タスキの全体を示す断面図である。
【図18】図17に示した反射タスキを縮めた場合の断面図である。
【図19】反射タスキの使用例を示す説明図である。
【図20】反射タスキの使用例を示す説明図である。
【図21】この発明の実施の形態1にかかる反射タスキの全体を示す断面図である。
【図22】図21に示した反射タスキの縮めた場合の断面図である。
【図23】反射タスキの使用例を示す説明図である。
【図24】反射タスキの使用例を示す説明図である。
【図25】この発明の実施の形態5にかかる反射タスキの使用状態を示す説明図である。
【図26】この発明の実施の形態8にかかる反射ベストを示す説明図である。
【図27】この発明の実施の形態8にかかる反射ベストを示す説明図である。
【図28】実施の形態8にかかる反射ベストの変形例を示す説明図である。
【図29】実施の形態8にかかる反射ベストの変形例を示す説明図である。
【図30】この発明の実施の形態9にかかる反射タスキを示す平面図である。
【図31】図30に示した反射タスキを閉じた場合を示す平面図である。
【図32】図30に示した反射タスキを示す断面図である。
【図33】反射タスキの使用例を示す説明図である。
【図34】反射タスキの使用例を示す説明図である。
【図35】この発明の実施の形態10にかかる反射ランドセルを示す説明図である。
【図36】実施の形態10にかかる反射ランドセルの変形例を示す説明図である。
【図37】この発明の実施の形態11にかかる反射ランドセルカバーを示す説明図である。
【図38】図37に示した反射ランドセルカバーを示す断面図である。
【図39】この発明の実施の形態12にかかる立体標識を示す斜視図である。
【図40】図39に示した立体標識の正面図である。
【図41】図39に示した立体標識の側面図である。
【図42】図39に示した立体標識の断面図である。
【図43】図39に示した立体標識の断面図である。
【図44】この発明の実施の形態12にかかる立体標識を示す斜視図である。
【図45】図39に示した立体標識の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1にかかる反射タスキの全体を示す断面図である。図2は、図1に示した反射タスキの幅方向の断面図である。この反射タスキ100は、ポリエステルのタスキ本体1と、タスキ本体1の一部であって体の前後に相当する位置に設けた立体部2とを有する。立体部2は、図2に示すように、その断面がかまぼこ形であり、その結果、表面はタスキの幅方向に湾曲面5を有することになる。また、当該立体部2はタスキ本体1と同様にポリエステル材からなり、内部にはクッション材3としてスポンジまたはウレタンが封入されている。また、空気袋をクッション材3として用いても良い(図示省略)。この場合、空気袋に空気を入れた際に初めて立体部2が膨らむことになる。
【0020】
この立体部2の表面には、平面状の反射材4が設けられている。反射材4は、例えばライナー上に多数の極小ガラスビーズを展開し且つこのガラスビーズの上に透明プラスチックフィルムを積層した構造のガラスビーズ型反射材からなる。また、直角三角錐体の立体プリズムを表面に並べた構造のプリズム型反射材を用いても良い。このような反射材4を立体部2の湾曲面5に展着される結果、当該反射材4がタスキ本体1の幅方向に湾曲して設けられることになる。なお、反射材4の素材自体でクッション材3を封入して前記立体部2を構成しても良い。なお、この立体部2は、タスキ本体1から分離可能であり、面テープ等により着脱自在としても良い(図示省略)。
【0021】
図3及び図4は、反射タスキの使用例を示す説明図である。このように上記反射タスキ100を体に対して肩から掛けると、反射材4がタスキの幅方向に湾曲していることから、体の正面から自動車等の光が当たっても当該光を反射でき、また、斜め方向や横方向から当たっても当該光を反射できる。このため、反射タスキ100を装着した人を自動車等から認識しやすい。また、発光ダイオード等の光源を設けなくても広い認識角を得ることができ、防水の必要性もない。更に、全体として軽量である。特に、プリズム型の反射材は一方向からの光に対して強く反射するので、これを湾曲して設けることで強い反射光を得ることができる。
【0022】
以上、この反射タスキ100によればあらゆる角度からの光を反射でき、軽量かつ簡易な構造で夜間の歩行者の安全を確保できる。また、立体部2はポリエステル布でクッション材3を封入した構造であるため、自在に変形する。このため、反射タスキ100を装着しても違和感がない。
【0023】
(実施の形態2)
図5は、この発明の実施の形態2にかかる反射タスキの全体を示す断面図である。図6は、図5に示した反射タスキの幅方向の断面図である。この反射タスキ200は、ポリエステルのタスキ本体1と、タスキ本体1の一部であって体の前後に相当する位置に設けた立体部202とを有する。立体部202は円柱形状であり、その結果、立体部202の表面はタスキ本体1の幅方向に湾曲面205を有することになる。また、当該立体部202は長手方向に3分割され、中央にタスキ本体1が貫通する。また、立体部202は、タスキ本体1と同様にポリエステル材からなり、内部にはクッション材203としてスポンジまたはウレタンが封入されている。また、空気袋をクッション材203として用いても良い(図示省略)。この場合、空気袋に空気を入れた際に初めて立体部2が膨らむことになる。
【0024】
この立体部202の表面には、平面上の反射材204が設けられている。反射材204は、例えばライナー上に多数の極小ガラスビーズを展開し且つこのガラスビーズの上に透明プラスチックフィルムを積層した構造のガラスビーズ型反射材からなる。また、直角三角錐体の立体プリズムを表面に並べた構造のプリズム型反射材を用いても良い。このような反射材204を立体部202の湾曲面205に展着することで、当該反射材204が幅方向に湾曲して設けられることになる。なお、反射材204の素材自体でクッション材203を封入して構成にしても良い。
【0025】
図7及び図8は、反射タスキの使用例を示す説明図である。この反射タスキ200は上記実施の形態1の反射タスキ100と同じ効果を奏すると共に、立体部202を分割することで、あらゆる方向への光の反射性能を損なうことなく、当該立体部202を設けた部分を自由に変形できる。このため、反射タスキ200を装着した状態でジョギングや体操等の運動をしても違和感がない。
【0026】
(実施の形態3)
図9は、この発明の実施の形態3にかかる反射タスキの全体を示す断面図である。図10は、図9に示した反射タスキの幅方向の断面図である。この反射タスキ300は、ポリエステルのタスキ本体1と、タスキ本体1の一部であって体の前後に相当する位置に設けた立体部302とを有する。立体部302は、図10に示すように、その断面が逆T字形状あるいは凸形状であり、タスキ本体1の表面に対して略垂直に垂直面305が形成される。この垂直面305はウレタンで構成されるので、前記タスキ本体1に対して略垂直に立つことができる。
【0027】
この立体部302の表面303及び垂直面305には、反射材304が展着されている。当該反射材304は、上記実施の形態1において例示したガラスビーズ型反射材またはプリズム型反射材である。
【0028】
図11及び図12は、反射タスキの使用例を示す説明図である。このように上記反射タスキ300を体に対して肩から掛けると、反射材304がタスキ本体1の表面303及び垂直面305に設けられていることから、体の正面から自動車等の光が当たっても当該光を反射でき、斜め方向または横方向から当たっても当該光を反射できる。このため、反射タスキ300を装着した人を自動車等から認識しやすい。また、発光ダイオード等の光源を設けなくても広い認識角を得ることができ、防水の必要性もない。更に、全体として軽量である。特に、プリズム型の反射材304は一方向からの光に対して強く反射するので、これを湾曲して設けることで強い反射光を得ることができる。
【0029】
以上、この反射タスキ300によればあらゆる角度からの光を反射でき、軽量かつ簡易な構造で夜間の歩行者の安全を確保できる。特に、垂直面305に反射材304を設けることで横からの光を特に強く反射できる。
【0030】
(実施の形態4)
図13は、この発明の実施の形態4にかかる反射タスキの全体を示す断面図である。図14は、図13に示した反射タスキの幅方向の断面図である。この反射タスキ400は、実施の形態3にかかる反射タスキ300と略同じ構造であるが、体の前後に位置することになる各立体部402を均等に3分割した点が異なる。即ち、この反射タスキ400は、タスキ本体1の表面403にウレタンからなる垂直面405垂設し、当該表面403及び垂直面405に反射材404を展着した構造である。
【0031】
図15及び図16は、反射タスキの使用例を示す説明図である。このように、立体部402を分割することで、あらゆる方向への光の反射性能を損なうことなく、当該立体部402を設けた部分を自由に変形できる。特に、垂直面405は面方向に曲げ難いので、分割することの効果は大である。このため、反射タスキ400を装着した状態でジョギングや体操等の運動をしても違和感がない。
【0032】
(実施の形態5)
図17は、この発明の実施の形態5にかかる反射タスキの全体を示す断面図である。図18は、図17に示した反射タスキを縮めた場合の断面図である。この反射タスキ500は、ポリエステルのタスキ本体1と、タスキ本体1の一部であって体の前後に相当する位置に設けた立体部502とを有する。立体部502は、図17に示すようにプラスチック製の蛇腹構造の筒状体503であり、内部は空洞となる。この立体部502は、その一部においてタスキ本体1に対して固定されている。
【0033】
この立体部502の表面には、反射材504が設けられている。当該反射材504は、上記実施の形態1において例示したガラスビーズ型反射材またはプリズム型反射材である。反射材504は、蛇腹部分の一部にのみ設けても良い。例えば、蛇腹の折り曲げ部分506を避けて反射材504を張り付けるようにする。立体部502を蛇腹構造とすることで反射材504を使用したいときに立体部502を伸ばし、邪魔になったときには立体部502を縮めてコンパクトにできる。
【0034】
図19及び図20は、反射タスキの使用例を示す説明図である。このように上記反射タスキ500を体に対して肩から掛け、立体部502の蛇腹構造を伸ばした状態にすると、立体部502の反射材504が360度にわたって湾曲部505を有するため、体の正面から自動車等の光が当たっても当該光を反射でき、斜め方向、横方向から当たっても当該光を反射できる。このため、反射タスキ500を装着した人を自動車等から認識しやすい。また、発光ダイオード等の光源を設けなくても広い認識角を得ることができ、防水の必要性もない。更に、全体として軽量である。特に、プリズム型の反射材504は一方向からの光に対して強く反射するので、これを湾曲して設けることで強い反射光を得ることができる。更に、反射材504が邪魔なときには小さく縮めてしまえばよい。また、途中まで縮めれば、反射性能を保ちつつ、運動等の邪魔にならない。
【0035】
以上、この反射タスキ500によればあらゆる角度からの光を反射でき、軽量かつ簡易な構造で夜間の歩行者の安全を確保できる。また、立体部502は蛇腹構造であるため、図18に示すように、必要に応じて伸縮して使用できる。
【0036】
(実施の形態6)
図21は、この発明の実施の形態1にかかる反射タスキの全体を示す断面図である。図22は、図21に示した反射タスキの縮めた場合の断面図である。図23及び図24は、反射タスキの使用例を示す説明図である。この反射タスキ600は、ポリエステルのタスキ本体1と、タスキ本体1の一部であって体の前後に相当する位置に設けた立体部602とを有する。立体部602は、3つの筒体606,607,608からなり、第一の筒体606の内径は第二の筒体607の外径より大きく、第二の筒体607の内径は第三の筒体608の外径より大きく、これにより、第三の筒体608を第二の筒体607に、第二の筒体607を第一の筒体606に挿入可能となる。各筒体606〜608の長さは略同じであり、筒体同士を挿入することで全体として伸縮構造となる。また、第一の筒体606と第三の筒体608の端部にタスキ本体1が取り付けられる。また、当該立体部602は筒体である結果、その表面はタスキの幅方向に湾曲面605を有することになる。なお、各筒体606,607,608は隣接する筒体606,607,608から完全に抜けないように各筒体606,607,608の端部近傍に係止構造609,610が設けられている。具体的には、当該係止構造609,610は、端部径方向に設けた鍔同士が引っ掛かる構造である。
【0037】
当該立体部602はプラスチック製であり、その表面には、反射材604が設けられている。反射材604は実施の形態1に示したガラスビーズ型反射材またはプリズム型反射材を用いる。このような反射材604を立体部602の表面に展着することで、当該反射材604が幅方向に湾曲して設けられることになる。
【0038】
上記反射タスキ600を体に対して肩から掛けると、反射材604がタスキの幅方向に360度の湾曲部605(筒体の表曲面)を有することから、体の正面から自動車等の光が当たっても当該光を反射でき、斜め方向、横方向から当たっても当該光を反射できる。このため、反射タスキ600を装着した人を自動車等から認識しやすい。また、発光ダイオード等の光源を設けなくても広い認識角を得ることができ、防水の必要性もない。更に、全体として軽量である。特に、プリズム型の反射材は一方向からの光に対して強く反射するので、これを湾曲して設けることで強い反射光を得ることができる。
【0039】
更に、反射材604が邪魔なときには各筒体606,607,608を収納して小さく縮めてしまえばよい。この場合でも、第一の筒体606により光の反射が可能となる。また、第一の筒体606と第二の筒体607のみ、又は第二の筒体607と第三の筒体608のみ縮めて用いることもできる。
【0040】
以上、この反射タスキ600によればあらゆる角度からの光を反射でき、軽量かつ簡易な構造で夜間の歩行者の安全を確保できる。また、立体部602は必要に応じて伸縮して使用できる。
【0041】
(実施の形態7)
図25は、この発明の実施の形態5にかかる反射タスキの使用状態を示す説明図である。この反射タスキ700は、ポリエステルのタスキ本体1と、タスキ本体1の一部であって体の前後に相当する位置に設けた立体部702とを有する。立体部702は、可撓性の高いプラスチック製であってコイル体となる。コイル体の断面は円形または楕円形である。
【0042】
この立体部702の表面には、反射材704が設けられている。当該反射材704は、上記実施の形態1において例示したガラスビーズ型反射材またはプリズム型反射材である。反射材704は、テープ状であってコイル体の表面に巻き付けられ、その結果、コイル体の表面に反射材704による湾曲部が形成される。なお、反射材704は、コイル体に対して一定の間隔で巻きつけるようにしても良い。
【0043】
このように上記反射タスキ700を体に対して肩から掛けると、自重により立体部702がある程度伸びる。また、当該立体部702のコイル体の表面に設けた反射材704が360度にわたって湾曲部を有するため、体の正面から自動車等の光が当たっても当該光を反射でき、斜め方向または横方向から当たっても当該光を反射できる。特に、コイル状になっているため上下方向からの光についても効果的に反射できる。このため、反射タスキ700を装着した人を自動車等から認識しやすい。また、発光ダイオード等の光源を設けなくても広い認識角を得ることができ、防水の必要性もない。更に、全体として軽量である。特に、プリズム型の反射材は一方向からの光に対して強く反射するので、これを湾曲して設けることで強い反射光を得ることができる。更に、コイル状であるため立体部702を設けた部分も自由に変形できる。このため、反射タスキ700を装着した状態でジョギングや体操等の運動をしても違和感がない。また、使用していない状態ではコイル体が縮まるのでコンパクトになり、収納しやすくなる。
【0044】
以上、この反射タスキ700によればあらゆる角度からの光を反射でき、軽量かつ簡易な構造で夜間の歩行者の安全を確保できる。また、立体部702はコイル体からなるため、運動等をしても違和感がなく、使用していないときにはコンパクトに収納できる。
【0045】
(実施の形態8)
図26及び図27は、この発明の実施の形態8にかかる反射ベストを示す説明図である。この反射ベスト800は、工事現場等の作業員や誘導員等がアウターウェアとして着用するポリエステル製のベスト本体801の前後左右に、実施の形態1に示した長尺の立体部802を略縦方向に設けた構造である。立体部802が設けられていない部分には反射材806が設けられている。立体部802は、その断面がかまぼこ形状であり、その結果、幅方向に湾曲面805を有することになる。なお、この立体部802は、ベスト本体801から分離可能であり、面テープ等により着脱自在としても良い(図示省略)。
【0046】
また、当該立体部802はベスト本体801と同様にポリエステル材からなり、内部にはクッション材803としてスポンジやウレタンが封入されている(図26の破断部を参照)。また、空気袋をクッション材3として用いても良い(図示省略)。この場合、空気袋に空気を入れた際に初めて立体部2が膨らむことになる。
【0047】
この立体部802の表面には、反射材804が設けられている。反射材804は、例えばライナー上に多数の極小ガラスビーズを展開し且つこのガラスビーズの上に透明プラスチックフィルムを積層した構造のガラスビーズ型反射材からなる。また、直角三角錐体の立体プリズムを表面に並べた構造のプリズム型反射材を用いても良い。このような反射材804を立体部802の湾曲面805に展着することで、当該反射材804が幅方向に湾曲して設けられることになる。
【0048】
上記反射ベスト800を着用すると、反射材804が立体部802の幅方向に湾曲していることから、体の正面から自動車等の光が当たっても当該光を反射でき、斜め方向、横方向から当たっても当該光を反射できる。このため、反射ベスト800を装着した人を自動車等から認識しやすい。また、全体として軽量である。特に、プリズム型の反射材804は一方向からの光に対して強く反射するので、これを湾曲して設けることで強い反射光を得ることができる。
【0049】
以上、この反射ベスト800によればあらゆる角度からの光を反射でき、軽量かつ簡易な構造で着用者の安全を確保できる。また、立体部はポリエステル布でクッション材を封入した構造であるため、自在に変形する。このため、反射ベストを装着しても違和感がない。
【0050】
なお、前記立体部802の長手方向の中心に硬質プラスチック、カーボンファイバー、アルミニウム等の軽金属の棒体808を内蔵しても良い(図26において点線で示す)。即ち、立体部802に封入したスポンジの長手方向の略中心に当該棒体808を挿し込むようにする。これにより、自動車、パワーショベル、鉄骨等がぶつかったときに体を守ることができる。また、棒体808の周囲にクッション材803が配置されることになるので、ぶつかったときの体への衝撃を和らげることができる。
【0051】
また、反射ベスト800に、発光ダイオード等の光源を設けても良い(図示省略)。これにより、より車からの視認性を高めることができる。更に、図28及び図29に示すように、上記立体部802を3分割構造にしても良い。このようにすれば、あらゆる方向への光の反射性能を損なうことなく、当該立体部802が自由に変形する。このため、反射ベスト800を装着した状態で大きな動作を伴う作業をしても違和感がない。
【0052】
なお、この実施の形態8では作業ベストを例に挙げて説明したが、ジャンパーやレインウェア等のアウターウェアにも適用できる。例えばジャンパーに用いる場合も上記作業ベストと同様に上記立体部802をジャンパーの前又は後の略縦方向に設ける。これにより、夜間の視認性が飛躍的に高まる。
【0053】
(実施の形態9)
図30は、この発明の実施の形態9にかかる反射タスキを示す平面図である。図31は、図30に示した反射タスキを閉じた場合を示す平面図、図32は断面図である。この反射タスキ850は、ポリエステルのタスキ本体1と、タスキ本体1の一部であって体の前後に相当する位置に設けた立体部852とを有する。立体部852は、図30に示すように樹脂等の柔軟性のある素材からなる矩形の平板をタスキ本体1の両側に設けると共に当該平板856を湾曲させて端縁に設けたホック857により相互に固定することで構成される。これにより、図32に示すように、断面がかまぼこ形状の湾曲部855を形成する。平板856の表面には反射材854が設けられている。
【0054】
反射材854は、例えばライナー上に多数の極小ガラスビーズを展開し且つこのガラスビーズの上に透明プラスチックフィルムを積層した構造のガラスビーズ型反射材からなる。また、直角三角錐体の立体プリズムを表面に並べた構造のプリズム型反射材を用いても良い。このような反射材854を立体部852の湾曲面855に設けることで、当該反射材854が幅方向に湾曲して設けられることになる。なお、前記ホックは、面ファスナーやファスナーでもよい。
【0055】
図33及び図34は、反射タスキの使用例を示す説明図である。この反射タスキは、850は上記実施の形態1の反射タスキ100と同じ効果を奏すると共に、必要なときに平板856を湾曲させて立体部852を形成できる。また、反射タスキを裏返すことで反射材854が表側になり、平らな反射材854を有する反射タスキとして使用することもできる。なお、平板856の表裏に反射材854を設けるようにしても良い。
【0056】
(実施の形態10)
図35は、この発明の実施の形態10にかかる反射ランドセルを示す説明図である。この反射ランドセル900は、小学生が着用するランドセル本体901の左右の側面907に実施の形態1と同じ構造の立体部902を略縦方向に設けた構造である。この立体部902は、その断面がかまぼこ形であり、その結果、幅方向に湾曲面905を有することになる。当該立体部902はポリエステル材からなり、内部にはクッション材903としてスポンジ又はウレタンが封入されている。なお、この立体部902のクッション材903として空気袋を用いても良い(図示省略)。これにより、空気袋に空気を入れた場合に立体部902が膨らむことになる。
【0057】
また、立体部902は、面テープ910によりランドセル本体901の両側面907に装着される。また、立体部902はランドセル本体901の両側面907から大きくはみ出るようなサイズとするのが好ましい。これにより、ランドセル900の正面からの光も反射しやすくなる。
【0058】
この立体部902の表面には、反射材904が設けられている。反射材904は、例えばライナー上に多数の極小ガラスビーズを展開し且つこのガラスビーズの上に透明プラスチックフィルムを積層した構造のガラスビーズ型反射材からなる。また、直角三角錐体の立体プリズムを表面に並べた構造のプリズム型反射材を用いても良い。このようなテープ状の反射材904を立体部902の湾曲面905に設けることで、当該反射材904が幅方向に湾曲して設けられることになる。なお、立体部902は、ランドセル本体901のかぶせ908や肩ベルト909に面テープ等により略縦方向に装着できるようにしても良い。
【0059】
上記反射ランドセル900を着用すると、反射材904が立体部902の幅方向に湾曲していることから、体の正面から自動車等の光が当たっても当該光を反射でき、斜め方向、横方向から当たっても当該光を反射できる。このため、反射ランドセル900を装着した小学生を自動車等から認識しやすい。また、発光ダイオード等の光源を設けなくても広い認識角を得ることができ、防水の必要性もない。更に、全体として軽量である。特に、プリズム型の反射材は一方向からの光に対して強く反射するので、これを湾曲して設けることで強い反射光を得ることができる。
【0060】
以上、この反射ランドセル900によればあらゆる角度からの光を反射でき、軽量かつ簡易な構造で着用者の安全を確保できる。
【0061】
なお、立体部902は上記ランドセル以外のリュックサックやショルダーバッグ等にも適用できる。例えば、図36に示すように、ショルダーバッグ950の側面部958に上記立体部902を着脱可能に設けても良い。ショルダーバッグ950は片方にかけたり、タスキ掛けしたり、手提げが付いている場合には手で下げたりと様々な使用形態が考えられる。このような各種の使用形態においても、上記立体部902はあらゆる角度からの光を反射でき、軽量かつ簡易な構造で着用者の安全を確保できる。
【0062】
(実施の形態11)
図37は、この発明の実施の形態11にかかる反射ランドセルカバーを示す説明図である。図38は、図37に示した反射ランドセルカバーを示す断面図である。この反射ランドセルカバー960は、小学生が使用するランドセル本体901のかぶせ908に装着するカバーであってそのカバー本体961の左右の側縁967の略縦方向に立体部962を設けた点に特徴がある。カバー本体961は表面布968と裏面布969の二重構造となる。立体部962は断面が円形であり、その結果、幅方向に湾曲面965を有することになる。当該立体部962はビニールやポリエステル材からなり、内部にはクッション材963としてスポンジまたはウレタンが封入されている。
【0063】
この立体部962の表面には、反射材964が展着されている。反射材964は、例えばライナー上に多数の極小ガラスビーズを展開し且つこのガラスビーズの上に透明プラスチックフィルムを積層した構造のガラスビーズ型反射材からなる。また、直角三角錐体の立体プリズムを表面に並べた構造のプリズム型反射材を用いても良い。このような反射材964を立体部962の湾曲面965に展着することで、当該反射材964が幅方向に湾曲して設けられることになる。
【0064】
上記反射ランドセルカバー960を装着したランドセルを着用すると、かぶせ908の左右両端に立体部902が位置し、その反射材964が立体部962の幅方向に湾曲していることから、体の背後から自動車等の光が当たっても当該光を反射でき、斜め方向、横方向から当たっても当該光を反射できる。このため、反射ランドセルカバー960を装着したランドセル本体901を着用した小学生を自動車等から認識しやすい。また、発光ダイオード等の光源を設けなくても広い認識角を得ることができ、防水の必要性もない。更に、全体として軽量である。特に、プリズム型の反射材は一方向からの光に対して強く反射するので、これを湾曲して設けることで強い反射光を得ることができる。
【0065】
以上、この反射ランドセルカバー960によればあらゆる角度からの光を反射でき、軽量かつ簡易な構造で着用者の安全を確保できる。また、立体部962はポリエステル布等でクッション材963を封入した構造であるため、自在に変形する。このため、かぶせ909の開け閉めにおいて違和感がない。
【0066】
なお、前記立体部962の中心に硬質プラスチックやアルミニウム等の軽金属の棒体を内蔵しても良い。また、立体部962の外側の湾曲面を軽金属やカーボンファイバー等により構成しても良い。これにより、転倒や物にぶつかったときにカバンの中身を守ると共に、ユーザへの衝撃を緩和できる。また、上記ランドセルカバー960は、図36に示したようなショルダーバッグ950のかぶせに装着するような構造にしても良い。
【0067】
(実施の形態12)
図39は、この発明の実施の形態12にかかる立体標識を示す斜視図である。図40は、図39に示した立体標識の正面図、図41は側面図、図42は断面図である。この立体標識60は進入禁止を示す交通標識であり、金属製の本体61の片面には、交通標識を表す図形が設けられている。この図面を構成する部分は、その幅方向の断面形状がかまぼこ形の湾曲面65となる。即ち、当該立体標識60は本体61に図形を立体的に表した立体部62を有し、この立体部62が湾曲面65を備えたものである。
【0068】
前記湾曲面65には、実施の形態1に示したプリズム型反射材64が設けられる。この結果、当該反射材64が幅方向に湾曲して設けられることになる。なお、本体61の下部には、当該立体標識を立てる支柱が設けられる(図示省略)。なお、図形が設けられていない部分にも反射材が設けられている。
【0069】
上記立体標識60は、反射材64が図形の幅方向に湾曲していることから、正面から自動車等の光が当たっても当該光を反射でき、斜め方向、横方向から当たっても当該光を反射できる。このため、立体標識60を自動車等から認識しやすい。更に、発光ダイオード等の光源を設けなくても広い認識角を得ることができ、防水の必要性もない。特に、プリズム型の反射材は一方向からの光に対して強く反射するので、これを湾曲して設けることで強い反射光を得ることができる。
【0070】
以上、この立体標識60によればあらゆる角度からの光を反射でき、軽量かつ簡易な構造で周囲に注意を促すことができる。なお、同図では進入禁止の標識を例に挙げて説明したがこれに限定されるものではなく、歩行者専用道路等でもよい。特にドライバーの正面でない位置で認識しなければならない交通標識に有用である。また、図43に示すように、湾曲部65は、金属板をプレスして成形するようにしてもよい。
【0071】
(実施の形態13)
図44は、この発明の実施の形態13にかかる立体標識を示す斜視図である。図45は、図44の立体標識を示す断面図である。この立体標識70は、立体看板であって板状の本体71の片面には、広告を表す文字が設けられている。この文字を構成する部分は、その幅方向の断面形状がかまぼこ形の湾曲面75となる。即ち、当該立体標識は本体71に文字を立体的に表した立体部72を有し、この立体部72が湾曲面75を備えたものである。
【0072】
前記湾曲面75には、実施の形態1に示したプリズム型反射材が設けられる。この結果、当該反射材74が幅方向に湾曲して設けられることになる。なお、文字が設けられていない部分にも異なる色の反射材が設けて良い。
【0073】
上記立体標識70は、反射材74が文字の幅方向に湾曲していることから、正面から光が当たっても当該光を反射でき、斜め方向、横方向から当たっても当該光を反射できる。このため、立体標識70を周囲から認識しやすい。更に、発光ダイオード等の光源を設けなくても広い認識角を得ることができ、防水の必要性もない。特に、プリズム型の反射材は一方向からの光に対して強く反射するので、これを湾曲して設けることで強い反射光を得ることができる。
【0074】
以上、この立体標識70によればあらゆる角度からの光を反射でき、軽量かつ簡易に構成できる。なお、同図では文字を例に挙げて説明したがこれに限定されるものではなく、図形でもよい。
【符号の説明】
【0075】
100 反射タスキ
1 タスキ本体
2 立体部
3 クッション材
4 反射材
5 湾曲面
【技術分野】
【0001】
本発明は、横からの光が反射しやすいようにする反射装着具、反射タスキ、反射アウターウェア及び反射カバン及び反射カバンカバー並びに反射立体標識に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から自動車のドライバー等からの視認性を高めるためのタスキとして、下記特許文献1に記載のような夜行反射材タスキが知られている。この夜光反射材タスキは、タスキ本体に対して発光ダイオードを複数設けると共に当該タスキ本体の一部に電源を設けた構造である。また、タスキ本体の表面にはテープ状の反射材が設けられている。この夜光反射材タスキは、電源のスイッチを入れることで発光ダイオードが点灯し、広い範囲でタスキをかけた人の存在を知らせることが可能である。また、反射材が自動車の光を反射することでも、タスキをかけた人の存在を知らせることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平7−1483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の夜光反射材タスキでは、発光ダイオードを用いているため電源が必要であり、このためタスキが重くなると共に防水構造を採用しなければならないという問題点がある。更に、この夜光反射材タスキのような反射材では、横からの自動車の光を反射し難いという問題点がある。この発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで、この発明の反射装着具は、体に装着する本体と、当該本体に設けられ幅方向に湾曲面を有する立体部と、当該立体部の湾曲面に設けた反射面と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
また、この発明の反射タスキは、タスキ本体の一部に幅方向に湾曲面を有する立体部を有し、当該立体部の表面に反射面を設けたことを特徴とする。
【0007】
また、この発明の反射タスキは、タスキ本体の一部にその表面に対して略垂直に垂直面が形成された立体部を有し、前記表面及び垂直面に反射面を設けたことを特徴とする。
【0008】
また、この発明の反射タスキは、上記発明において、前記立体部が長さ方向に分割した構造であることを特徴とする。
【0009】
また、この発明の反射タスキは、上記発明において、前記立体部の内部にクッション材を設けたことを特徴とする。
【0010】
また、この発明の反射タスキは、タスキ本体の一部に、蛇腹構造の筒状体であって且つその表面に反射面を有する立体部を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、この発明の反射タスキは、タスキ本体の一部に、複数の筒体同士を挿入する伸縮構造であって且つその表面に反射面を有する立体部を備えたことを特徴とする。
【0012】
また、この発明の反射タスキは、タスキ本体の一部にコイル状の立体部を有し、この立体部の表面に反射面を設けたことを特徴とする。
【0013】
また、この発明のアウターウェアは、ベストその他のアウターウェアの前又は後に略縦方向に設けられ且つその幅方向に湾曲面を有する立体部を有し、当該立体部の表面に反射面を設けたことを特徴とする。
【0014】
また、この発明のアウターウェアは、上記発明において、前記立体部に長手方向に棒体を内蔵させたことを特徴とする。
【0015】
また、この発明の反射カバンは、ランドセルその他のカバンの略縦方向に設けられ且つその幅方向に湾曲面を有する立体部を有し、当該立体部の表面に反射面を設けたことを特徴とする。
【0016】
また、この発明の反射カバンカバーは、ランドセル、ショルダーバッグのかぶせに装着するカバーであって、略縦方向に設けられ且つその幅方向に湾曲面を有する立体部を有し、当該立体部の表面に反射面を設けたことを特徴とする。
【0017】
また、この発明の反射立体標識は、本体に表された文字または図形が立体部を有し、この立体部は幅方向に湾曲面を有すると共に当該立体部の表面に反射材を設けたことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】この発明の実施の形態1にかかる反射タスキの全体を示す断面図である。
【図2】図1に示した反射タスキの幅方向の断面図である。
【図3】反射タスキの使用例を示す説明図である。
【図4】反射タスキの使用例を示す説明図である。
【図5】この発明の実施の形態2にかかる反射タスキの全体を示す断面図である。
【図6】図5に示した反射タスキの幅方向の断面図である。
【図7】反射タスキの使用例を示す説明図である。
【図8】反射タスキの使用例を示す説明図である。
【図9】この発明の実施の形態3にかかる反射タスキの全体を示す断面図である。
【図10】図9に示した反射タスキの幅方向の断面図である。
【図11】反射タスキの使用例を示す説明図である。
【図12】反射タスキの使用例を示す説明図である。
【図13】この発明の実施の形態4にかかる反射タスキの全体を示す断面図である。
【図14】図13に示した反射タスキの幅方向の断面図である。
【図15】反射タスキの使用例を示す説明図である。
【図16】反射タスキの使用例を示す説明図である。
【図17】この発明の実施の形態5にかかる反射タスキの全体を示す断面図である。
【図18】図17に示した反射タスキを縮めた場合の断面図である。
【図19】反射タスキの使用例を示す説明図である。
【図20】反射タスキの使用例を示す説明図である。
【図21】この発明の実施の形態1にかかる反射タスキの全体を示す断面図である。
【図22】図21に示した反射タスキの縮めた場合の断面図である。
【図23】反射タスキの使用例を示す説明図である。
【図24】反射タスキの使用例を示す説明図である。
【図25】この発明の実施の形態5にかかる反射タスキの使用状態を示す説明図である。
【図26】この発明の実施の形態8にかかる反射ベストを示す説明図である。
【図27】この発明の実施の形態8にかかる反射ベストを示す説明図である。
【図28】実施の形態8にかかる反射ベストの変形例を示す説明図である。
【図29】実施の形態8にかかる反射ベストの変形例を示す説明図である。
【図30】この発明の実施の形態9にかかる反射タスキを示す平面図である。
【図31】図30に示した反射タスキを閉じた場合を示す平面図である。
【図32】図30に示した反射タスキを示す断面図である。
【図33】反射タスキの使用例を示す説明図である。
【図34】反射タスキの使用例を示す説明図である。
【図35】この発明の実施の形態10にかかる反射ランドセルを示す説明図である。
【図36】実施の形態10にかかる反射ランドセルの変形例を示す説明図である。
【図37】この発明の実施の形態11にかかる反射ランドセルカバーを示す説明図である。
【図38】図37に示した反射ランドセルカバーを示す断面図である。
【図39】この発明の実施の形態12にかかる立体標識を示す斜視図である。
【図40】図39に示した立体標識の正面図である。
【図41】図39に示した立体標識の側面図である。
【図42】図39に示した立体標識の断面図である。
【図43】図39に示した立体標識の断面図である。
【図44】この発明の実施の形態12にかかる立体標識を示す斜視図である。
【図45】図39に示した立体標識の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1にかかる反射タスキの全体を示す断面図である。図2は、図1に示した反射タスキの幅方向の断面図である。この反射タスキ100は、ポリエステルのタスキ本体1と、タスキ本体1の一部であって体の前後に相当する位置に設けた立体部2とを有する。立体部2は、図2に示すように、その断面がかまぼこ形であり、その結果、表面はタスキの幅方向に湾曲面5を有することになる。また、当該立体部2はタスキ本体1と同様にポリエステル材からなり、内部にはクッション材3としてスポンジまたはウレタンが封入されている。また、空気袋をクッション材3として用いても良い(図示省略)。この場合、空気袋に空気を入れた際に初めて立体部2が膨らむことになる。
【0020】
この立体部2の表面には、平面状の反射材4が設けられている。反射材4は、例えばライナー上に多数の極小ガラスビーズを展開し且つこのガラスビーズの上に透明プラスチックフィルムを積層した構造のガラスビーズ型反射材からなる。また、直角三角錐体の立体プリズムを表面に並べた構造のプリズム型反射材を用いても良い。このような反射材4を立体部2の湾曲面5に展着される結果、当該反射材4がタスキ本体1の幅方向に湾曲して設けられることになる。なお、反射材4の素材自体でクッション材3を封入して前記立体部2を構成しても良い。なお、この立体部2は、タスキ本体1から分離可能であり、面テープ等により着脱自在としても良い(図示省略)。
【0021】
図3及び図4は、反射タスキの使用例を示す説明図である。このように上記反射タスキ100を体に対して肩から掛けると、反射材4がタスキの幅方向に湾曲していることから、体の正面から自動車等の光が当たっても当該光を反射でき、また、斜め方向や横方向から当たっても当該光を反射できる。このため、反射タスキ100を装着した人を自動車等から認識しやすい。また、発光ダイオード等の光源を設けなくても広い認識角を得ることができ、防水の必要性もない。更に、全体として軽量である。特に、プリズム型の反射材は一方向からの光に対して強く反射するので、これを湾曲して設けることで強い反射光を得ることができる。
【0022】
以上、この反射タスキ100によればあらゆる角度からの光を反射でき、軽量かつ簡易な構造で夜間の歩行者の安全を確保できる。また、立体部2はポリエステル布でクッション材3を封入した構造であるため、自在に変形する。このため、反射タスキ100を装着しても違和感がない。
【0023】
(実施の形態2)
図5は、この発明の実施の形態2にかかる反射タスキの全体を示す断面図である。図6は、図5に示した反射タスキの幅方向の断面図である。この反射タスキ200は、ポリエステルのタスキ本体1と、タスキ本体1の一部であって体の前後に相当する位置に設けた立体部202とを有する。立体部202は円柱形状であり、その結果、立体部202の表面はタスキ本体1の幅方向に湾曲面205を有することになる。また、当該立体部202は長手方向に3分割され、中央にタスキ本体1が貫通する。また、立体部202は、タスキ本体1と同様にポリエステル材からなり、内部にはクッション材203としてスポンジまたはウレタンが封入されている。また、空気袋をクッション材203として用いても良い(図示省略)。この場合、空気袋に空気を入れた際に初めて立体部2が膨らむことになる。
【0024】
この立体部202の表面には、平面上の反射材204が設けられている。反射材204は、例えばライナー上に多数の極小ガラスビーズを展開し且つこのガラスビーズの上に透明プラスチックフィルムを積層した構造のガラスビーズ型反射材からなる。また、直角三角錐体の立体プリズムを表面に並べた構造のプリズム型反射材を用いても良い。このような反射材204を立体部202の湾曲面205に展着することで、当該反射材204が幅方向に湾曲して設けられることになる。なお、反射材204の素材自体でクッション材203を封入して構成にしても良い。
【0025】
図7及び図8は、反射タスキの使用例を示す説明図である。この反射タスキ200は上記実施の形態1の反射タスキ100と同じ効果を奏すると共に、立体部202を分割することで、あらゆる方向への光の反射性能を損なうことなく、当該立体部202を設けた部分を自由に変形できる。このため、反射タスキ200を装着した状態でジョギングや体操等の運動をしても違和感がない。
【0026】
(実施の形態3)
図9は、この発明の実施の形態3にかかる反射タスキの全体を示す断面図である。図10は、図9に示した反射タスキの幅方向の断面図である。この反射タスキ300は、ポリエステルのタスキ本体1と、タスキ本体1の一部であって体の前後に相当する位置に設けた立体部302とを有する。立体部302は、図10に示すように、その断面が逆T字形状あるいは凸形状であり、タスキ本体1の表面に対して略垂直に垂直面305が形成される。この垂直面305はウレタンで構成されるので、前記タスキ本体1に対して略垂直に立つことができる。
【0027】
この立体部302の表面303及び垂直面305には、反射材304が展着されている。当該反射材304は、上記実施の形態1において例示したガラスビーズ型反射材またはプリズム型反射材である。
【0028】
図11及び図12は、反射タスキの使用例を示す説明図である。このように上記反射タスキ300を体に対して肩から掛けると、反射材304がタスキ本体1の表面303及び垂直面305に設けられていることから、体の正面から自動車等の光が当たっても当該光を反射でき、斜め方向または横方向から当たっても当該光を反射できる。このため、反射タスキ300を装着した人を自動車等から認識しやすい。また、発光ダイオード等の光源を設けなくても広い認識角を得ることができ、防水の必要性もない。更に、全体として軽量である。特に、プリズム型の反射材304は一方向からの光に対して強く反射するので、これを湾曲して設けることで強い反射光を得ることができる。
【0029】
以上、この反射タスキ300によればあらゆる角度からの光を反射でき、軽量かつ簡易な構造で夜間の歩行者の安全を確保できる。特に、垂直面305に反射材304を設けることで横からの光を特に強く反射できる。
【0030】
(実施の形態4)
図13は、この発明の実施の形態4にかかる反射タスキの全体を示す断面図である。図14は、図13に示した反射タスキの幅方向の断面図である。この反射タスキ400は、実施の形態3にかかる反射タスキ300と略同じ構造であるが、体の前後に位置することになる各立体部402を均等に3分割した点が異なる。即ち、この反射タスキ400は、タスキ本体1の表面403にウレタンからなる垂直面405垂設し、当該表面403及び垂直面405に反射材404を展着した構造である。
【0031】
図15及び図16は、反射タスキの使用例を示す説明図である。このように、立体部402を分割することで、あらゆる方向への光の反射性能を損なうことなく、当該立体部402を設けた部分を自由に変形できる。特に、垂直面405は面方向に曲げ難いので、分割することの効果は大である。このため、反射タスキ400を装着した状態でジョギングや体操等の運動をしても違和感がない。
【0032】
(実施の形態5)
図17は、この発明の実施の形態5にかかる反射タスキの全体を示す断面図である。図18は、図17に示した反射タスキを縮めた場合の断面図である。この反射タスキ500は、ポリエステルのタスキ本体1と、タスキ本体1の一部であって体の前後に相当する位置に設けた立体部502とを有する。立体部502は、図17に示すようにプラスチック製の蛇腹構造の筒状体503であり、内部は空洞となる。この立体部502は、その一部においてタスキ本体1に対して固定されている。
【0033】
この立体部502の表面には、反射材504が設けられている。当該反射材504は、上記実施の形態1において例示したガラスビーズ型反射材またはプリズム型反射材である。反射材504は、蛇腹部分の一部にのみ設けても良い。例えば、蛇腹の折り曲げ部分506を避けて反射材504を張り付けるようにする。立体部502を蛇腹構造とすることで反射材504を使用したいときに立体部502を伸ばし、邪魔になったときには立体部502を縮めてコンパクトにできる。
【0034】
図19及び図20は、反射タスキの使用例を示す説明図である。このように上記反射タスキ500を体に対して肩から掛け、立体部502の蛇腹構造を伸ばした状態にすると、立体部502の反射材504が360度にわたって湾曲部505を有するため、体の正面から自動車等の光が当たっても当該光を反射でき、斜め方向、横方向から当たっても当該光を反射できる。このため、反射タスキ500を装着した人を自動車等から認識しやすい。また、発光ダイオード等の光源を設けなくても広い認識角を得ることができ、防水の必要性もない。更に、全体として軽量である。特に、プリズム型の反射材504は一方向からの光に対して強く反射するので、これを湾曲して設けることで強い反射光を得ることができる。更に、反射材504が邪魔なときには小さく縮めてしまえばよい。また、途中まで縮めれば、反射性能を保ちつつ、運動等の邪魔にならない。
【0035】
以上、この反射タスキ500によればあらゆる角度からの光を反射でき、軽量かつ簡易な構造で夜間の歩行者の安全を確保できる。また、立体部502は蛇腹構造であるため、図18に示すように、必要に応じて伸縮して使用できる。
【0036】
(実施の形態6)
図21は、この発明の実施の形態1にかかる反射タスキの全体を示す断面図である。図22は、図21に示した反射タスキの縮めた場合の断面図である。図23及び図24は、反射タスキの使用例を示す説明図である。この反射タスキ600は、ポリエステルのタスキ本体1と、タスキ本体1の一部であって体の前後に相当する位置に設けた立体部602とを有する。立体部602は、3つの筒体606,607,608からなり、第一の筒体606の内径は第二の筒体607の外径より大きく、第二の筒体607の内径は第三の筒体608の外径より大きく、これにより、第三の筒体608を第二の筒体607に、第二の筒体607を第一の筒体606に挿入可能となる。各筒体606〜608の長さは略同じであり、筒体同士を挿入することで全体として伸縮構造となる。また、第一の筒体606と第三の筒体608の端部にタスキ本体1が取り付けられる。また、当該立体部602は筒体である結果、その表面はタスキの幅方向に湾曲面605を有することになる。なお、各筒体606,607,608は隣接する筒体606,607,608から完全に抜けないように各筒体606,607,608の端部近傍に係止構造609,610が設けられている。具体的には、当該係止構造609,610は、端部径方向に設けた鍔同士が引っ掛かる構造である。
【0037】
当該立体部602はプラスチック製であり、その表面には、反射材604が設けられている。反射材604は実施の形態1に示したガラスビーズ型反射材またはプリズム型反射材を用いる。このような反射材604を立体部602の表面に展着することで、当該反射材604が幅方向に湾曲して設けられることになる。
【0038】
上記反射タスキ600を体に対して肩から掛けると、反射材604がタスキの幅方向に360度の湾曲部605(筒体の表曲面)を有することから、体の正面から自動車等の光が当たっても当該光を反射でき、斜め方向、横方向から当たっても当該光を反射できる。このため、反射タスキ600を装着した人を自動車等から認識しやすい。また、発光ダイオード等の光源を設けなくても広い認識角を得ることができ、防水の必要性もない。更に、全体として軽量である。特に、プリズム型の反射材は一方向からの光に対して強く反射するので、これを湾曲して設けることで強い反射光を得ることができる。
【0039】
更に、反射材604が邪魔なときには各筒体606,607,608を収納して小さく縮めてしまえばよい。この場合でも、第一の筒体606により光の反射が可能となる。また、第一の筒体606と第二の筒体607のみ、又は第二の筒体607と第三の筒体608のみ縮めて用いることもできる。
【0040】
以上、この反射タスキ600によればあらゆる角度からの光を反射でき、軽量かつ簡易な構造で夜間の歩行者の安全を確保できる。また、立体部602は必要に応じて伸縮して使用できる。
【0041】
(実施の形態7)
図25は、この発明の実施の形態5にかかる反射タスキの使用状態を示す説明図である。この反射タスキ700は、ポリエステルのタスキ本体1と、タスキ本体1の一部であって体の前後に相当する位置に設けた立体部702とを有する。立体部702は、可撓性の高いプラスチック製であってコイル体となる。コイル体の断面は円形または楕円形である。
【0042】
この立体部702の表面には、反射材704が設けられている。当該反射材704は、上記実施の形態1において例示したガラスビーズ型反射材またはプリズム型反射材である。反射材704は、テープ状であってコイル体の表面に巻き付けられ、その結果、コイル体の表面に反射材704による湾曲部が形成される。なお、反射材704は、コイル体に対して一定の間隔で巻きつけるようにしても良い。
【0043】
このように上記反射タスキ700を体に対して肩から掛けると、自重により立体部702がある程度伸びる。また、当該立体部702のコイル体の表面に設けた反射材704が360度にわたって湾曲部を有するため、体の正面から自動車等の光が当たっても当該光を反射でき、斜め方向または横方向から当たっても当該光を反射できる。特に、コイル状になっているため上下方向からの光についても効果的に反射できる。このため、反射タスキ700を装着した人を自動車等から認識しやすい。また、発光ダイオード等の光源を設けなくても広い認識角を得ることができ、防水の必要性もない。更に、全体として軽量である。特に、プリズム型の反射材は一方向からの光に対して強く反射するので、これを湾曲して設けることで強い反射光を得ることができる。更に、コイル状であるため立体部702を設けた部分も自由に変形できる。このため、反射タスキ700を装着した状態でジョギングや体操等の運動をしても違和感がない。また、使用していない状態ではコイル体が縮まるのでコンパクトになり、収納しやすくなる。
【0044】
以上、この反射タスキ700によればあらゆる角度からの光を反射でき、軽量かつ簡易な構造で夜間の歩行者の安全を確保できる。また、立体部702はコイル体からなるため、運動等をしても違和感がなく、使用していないときにはコンパクトに収納できる。
【0045】
(実施の形態8)
図26及び図27は、この発明の実施の形態8にかかる反射ベストを示す説明図である。この反射ベスト800は、工事現場等の作業員や誘導員等がアウターウェアとして着用するポリエステル製のベスト本体801の前後左右に、実施の形態1に示した長尺の立体部802を略縦方向に設けた構造である。立体部802が設けられていない部分には反射材806が設けられている。立体部802は、その断面がかまぼこ形状であり、その結果、幅方向に湾曲面805を有することになる。なお、この立体部802は、ベスト本体801から分離可能であり、面テープ等により着脱自在としても良い(図示省略)。
【0046】
また、当該立体部802はベスト本体801と同様にポリエステル材からなり、内部にはクッション材803としてスポンジやウレタンが封入されている(図26の破断部を参照)。また、空気袋をクッション材3として用いても良い(図示省略)。この場合、空気袋に空気を入れた際に初めて立体部2が膨らむことになる。
【0047】
この立体部802の表面には、反射材804が設けられている。反射材804は、例えばライナー上に多数の極小ガラスビーズを展開し且つこのガラスビーズの上に透明プラスチックフィルムを積層した構造のガラスビーズ型反射材からなる。また、直角三角錐体の立体プリズムを表面に並べた構造のプリズム型反射材を用いても良い。このような反射材804を立体部802の湾曲面805に展着することで、当該反射材804が幅方向に湾曲して設けられることになる。
【0048】
上記反射ベスト800を着用すると、反射材804が立体部802の幅方向に湾曲していることから、体の正面から自動車等の光が当たっても当該光を反射でき、斜め方向、横方向から当たっても当該光を反射できる。このため、反射ベスト800を装着した人を自動車等から認識しやすい。また、全体として軽量である。特に、プリズム型の反射材804は一方向からの光に対して強く反射するので、これを湾曲して設けることで強い反射光を得ることができる。
【0049】
以上、この反射ベスト800によればあらゆる角度からの光を反射でき、軽量かつ簡易な構造で着用者の安全を確保できる。また、立体部はポリエステル布でクッション材を封入した構造であるため、自在に変形する。このため、反射ベストを装着しても違和感がない。
【0050】
なお、前記立体部802の長手方向の中心に硬質プラスチック、カーボンファイバー、アルミニウム等の軽金属の棒体808を内蔵しても良い(図26において点線で示す)。即ち、立体部802に封入したスポンジの長手方向の略中心に当該棒体808を挿し込むようにする。これにより、自動車、パワーショベル、鉄骨等がぶつかったときに体を守ることができる。また、棒体808の周囲にクッション材803が配置されることになるので、ぶつかったときの体への衝撃を和らげることができる。
【0051】
また、反射ベスト800に、発光ダイオード等の光源を設けても良い(図示省略)。これにより、より車からの視認性を高めることができる。更に、図28及び図29に示すように、上記立体部802を3分割構造にしても良い。このようにすれば、あらゆる方向への光の反射性能を損なうことなく、当該立体部802が自由に変形する。このため、反射ベスト800を装着した状態で大きな動作を伴う作業をしても違和感がない。
【0052】
なお、この実施の形態8では作業ベストを例に挙げて説明したが、ジャンパーやレインウェア等のアウターウェアにも適用できる。例えばジャンパーに用いる場合も上記作業ベストと同様に上記立体部802をジャンパーの前又は後の略縦方向に設ける。これにより、夜間の視認性が飛躍的に高まる。
【0053】
(実施の形態9)
図30は、この発明の実施の形態9にかかる反射タスキを示す平面図である。図31は、図30に示した反射タスキを閉じた場合を示す平面図、図32は断面図である。この反射タスキ850は、ポリエステルのタスキ本体1と、タスキ本体1の一部であって体の前後に相当する位置に設けた立体部852とを有する。立体部852は、図30に示すように樹脂等の柔軟性のある素材からなる矩形の平板をタスキ本体1の両側に設けると共に当該平板856を湾曲させて端縁に設けたホック857により相互に固定することで構成される。これにより、図32に示すように、断面がかまぼこ形状の湾曲部855を形成する。平板856の表面には反射材854が設けられている。
【0054】
反射材854は、例えばライナー上に多数の極小ガラスビーズを展開し且つこのガラスビーズの上に透明プラスチックフィルムを積層した構造のガラスビーズ型反射材からなる。また、直角三角錐体の立体プリズムを表面に並べた構造のプリズム型反射材を用いても良い。このような反射材854を立体部852の湾曲面855に設けることで、当該反射材854が幅方向に湾曲して設けられることになる。なお、前記ホックは、面ファスナーやファスナーでもよい。
【0055】
図33及び図34は、反射タスキの使用例を示す説明図である。この反射タスキは、850は上記実施の形態1の反射タスキ100と同じ効果を奏すると共に、必要なときに平板856を湾曲させて立体部852を形成できる。また、反射タスキを裏返すことで反射材854が表側になり、平らな反射材854を有する反射タスキとして使用することもできる。なお、平板856の表裏に反射材854を設けるようにしても良い。
【0056】
(実施の形態10)
図35は、この発明の実施の形態10にかかる反射ランドセルを示す説明図である。この反射ランドセル900は、小学生が着用するランドセル本体901の左右の側面907に実施の形態1と同じ構造の立体部902を略縦方向に設けた構造である。この立体部902は、その断面がかまぼこ形であり、その結果、幅方向に湾曲面905を有することになる。当該立体部902はポリエステル材からなり、内部にはクッション材903としてスポンジ又はウレタンが封入されている。なお、この立体部902のクッション材903として空気袋を用いても良い(図示省略)。これにより、空気袋に空気を入れた場合に立体部902が膨らむことになる。
【0057】
また、立体部902は、面テープ910によりランドセル本体901の両側面907に装着される。また、立体部902はランドセル本体901の両側面907から大きくはみ出るようなサイズとするのが好ましい。これにより、ランドセル900の正面からの光も反射しやすくなる。
【0058】
この立体部902の表面には、反射材904が設けられている。反射材904は、例えばライナー上に多数の極小ガラスビーズを展開し且つこのガラスビーズの上に透明プラスチックフィルムを積層した構造のガラスビーズ型反射材からなる。また、直角三角錐体の立体プリズムを表面に並べた構造のプリズム型反射材を用いても良い。このようなテープ状の反射材904を立体部902の湾曲面905に設けることで、当該反射材904が幅方向に湾曲して設けられることになる。なお、立体部902は、ランドセル本体901のかぶせ908や肩ベルト909に面テープ等により略縦方向に装着できるようにしても良い。
【0059】
上記反射ランドセル900を着用すると、反射材904が立体部902の幅方向に湾曲していることから、体の正面から自動車等の光が当たっても当該光を反射でき、斜め方向、横方向から当たっても当該光を反射できる。このため、反射ランドセル900を装着した小学生を自動車等から認識しやすい。また、発光ダイオード等の光源を設けなくても広い認識角を得ることができ、防水の必要性もない。更に、全体として軽量である。特に、プリズム型の反射材は一方向からの光に対して強く反射するので、これを湾曲して設けることで強い反射光を得ることができる。
【0060】
以上、この反射ランドセル900によればあらゆる角度からの光を反射でき、軽量かつ簡易な構造で着用者の安全を確保できる。
【0061】
なお、立体部902は上記ランドセル以外のリュックサックやショルダーバッグ等にも適用できる。例えば、図36に示すように、ショルダーバッグ950の側面部958に上記立体部902を着脱可能に設けても良い。ショルダーバッグ950は片方にかけたり、タスキ掛けしたり、手提げが付いている場合には手で下げたりと様々な使用形態が考えられる。このような各種の使用形態においても、上記立体部902はあらゆる角度からの光を反射でき、軽量かつ簡易な構造で着用者の安全を確保できる。
【0062】
(実施の形態11)
図37は、この発明の実施の形態11にかかる反射ランドセルカバーを示す説明図である。図38は、図37に示した反射ランドセルカバーを示す断面図である。この反射ランドセルカバー960は、小学生が使用するランドセル本体901のかぶせ908に装着するカバーであってそのカバー本体961の左右の側縁967の略縦方向に立体部962を設けた点に特徴がある。カバー本体961は表面布968と裏面布969の二重構造となる。立体部962は断面が円形であり、その結果、幅方向に湾曲面965を有することになる。当該立体部962はビニールやポリエステル材からなり、内部にはクッション材963としてスポンジまたはウレタンが封入されている。
【0063】
この立体部962の表面には、反射材964が展着されている。反射材964は、例えばライナー上に多数の極小ガラスビーズを展開し且つこのガラスビーズの上に透明プラスチックフィルムを積層した構造のガラスビーズ型反射材からなる。また、直角三角錐体の立体プリズムを表面に並べた構造のプリズム型反射材を用いても良い。このような反射材964を立体部962の湾曲面965に展着することで、当該反射材964が幅方向に湾曲して設けられることになる。
【0064】
上記反射ランドセルカバー960を装着したランドセルを着用すると、かぶせ908の左右両端に立体部902が位置し、その反射材964が立体部962の幅方向に湾曲していることから、体の背後から自動車等の光が当たっても当該光を反射でき、斜め方向、横方向から当たっても当該光を反射できる。このため、反射ランドセルカバー960を装着したランドセル本体901を着用した小学生を自動車等から認識しやすい。また、発光ダイオード等の光源を設けなくても広い認識角を得ることができ、防水の必要性もない。更に、全体として軽量である。特に、プリズム型の反射材は一方向からの光に対して強く反射するので、これを湾曲して設けることで強い反射光を得ることができる。
【0065】
以上、この反射ランドセルカバー960によればあらゆる角度からの光を反射でき、軽量かつ簡易な構造で着用者の安全を確保できる。また、立体部962はポリエステル布等でクッション材963を封入した構造であるため、自在に変形する。このため、かぶせ909の開け閉めにおいて違和感がない。
【0066】
なお、前記立体部962の中心に硬質プラスチックやアルミニウム等の軽金属の棒体を内蔵しても良い。また、立体部962の外側の湾曲面を軽金属やカーボンファイバー等により構成しても良い。これにより、転倒や物にぶつかったときにカバンの中身を守ると共に、ユーザへの衝撃を緩和できる。また、上記ランドセルカバー960は、図36に示したようなショルダーバッグ950のかぶせに装着するような構造にしても良い。
【0067】
(実施の形態12)
図39は、この発明の実施の形態12にかかる立体標識を示す斜視図である。図40は、図39に示した立体標識の正面図、図41は側面図、図42は断面図である。この立体標識60は進入禁止を示す交通標識であり、金属製の本体61の片面には、交通標識を表す図形が設けられている。この図面を構成する部分は、その幅方向の断面形状がかまぼこ形の湾曲面65となる。即ち、当該立体標識60は本体61に図形を立体的に表した立体部62を有し、この立体部62が湾曲面65を備えたものである。
【0068】
前記湾曲面65には、実施の形態1に示したプリズム型反射材64が設けられる。この結果、当該反射材64が幅方向に湾曲して設けられることになる。なお、本体61の下部には、当該立体標識を立てる支柱が設けられる(図示省略)。なお、図形が設けられていない部分にも反射材が設けられている。
【0069】
上記立体標識60は、反射材64が図形の幅方向に湾曲していることから、正面から自動車等の光が当たっても当該光を反射でき、斜め方向、横方向から当たっても当該光を反射できる。このため、立体標識60を自動車等から認識しやすい。更に、発光ダイオード等の光源を設けなくても広い認識角を得ることができ、防水の必要性もない。特に、プリズム型の反射材は一方向からの光に対して強く反射するので、これを湾曲して設けることで強い反射光を得ることができる。
【0070】
以上、この立体標識60によればあらゆる角度からの光を反射でき、軽量かつ簡易な構造で周囲に注意を促すことができる。なお、同図では進入禁止の標識を例に挙げて説明したがこれに限定されるものではなく、歩行者専用道路等でもよい。特にドライバーの正面でない位置で認識しなければならない交通標識に有用である。また、図43に示すように、湾曲部65は、金属板をプレスして成形するようにしてもよい。
【0071】
(実施の形態13)
図44は、この発明の実施の形態13にかかる立体標識を示す斜視図である。図45は、図44の立体標識を示す断面図である。この立体標識70は、立体看板であって板状の本体71の片面には、広告を表す文字が設けられている。この文字を構成する部分は、その幅方向の断面形状がかまぼこ形の湾曲面75となる。即ち、当該立体標識は本体71に文字を立体的に表した立体部72を有し、この立体部72が湾曲面75を備えたものである。
【0072】
前記湾曲面75には、実施の形態1に示したプリズム型反射材が設けられる。この結果、当該反射材74が幅方向に湾曲して設けられることになる。なお、文字が設けられていない部分にも異なる色の反射材が設けて良い。
【0073】
上記立体標識70は、反射材74が文字の幅方向に湾曲していることから、正面から光が当たっても当該光を反射でき、斜め方向、横方向から当たっても当該光を反射できる。このため、立体標識70を周囲から認識しやすい。更に、発光ダイオード等の光源を設けなくても広い認識角を得ることができ、防水の必要性もない。特に、プリズム型の反射材は一方向からの光に対して強く反射するので、これを湾曲して設けることで強い反射光を得ることができる。
【0074】
以上、この立体標識70によればあらゆる角度からの光を反射でき、軽量かつ簡易に構成できる。なお、同図では文字を例に挙げて説明したがこれに限定されるものではなく、図形でもよい。
【符号の説明】
【0075】
100 反射タスキ
1 タスキ本体
2 立体部
3 クッション材
4 反射材
5 湾曲面
【特許請求の範囲】
【請求項1】
体に装着する本体と、当該本体に設けられ幅方向に湾曲面を有する立体部と、当該立体部の湾曲面に設けた反射面と、を備えたことを特徴とする反射装着具。
【請求項2】
タスキ本体の一部に幅方向に湾曲面を有する立体部を有し、当該立体部の表面に反射面を設けたことを特徴とする反射タスキ。
【請求項3】
タスキ本体の一部にその表面に対して略垂直に垂直面が形成された立体部を有し、前記表面及び垂直面に反射面を設けたことを特徴とする反射タスキ。
【請求項4】
前記立体部が長さ方向に分割した構造であることを特徴とする請求項2又は3に記載の反射タスキ。
【請求項5】
前記立体部の内部にクッション材を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の反射タスキ。
【請求項6】
タスキ本体の一部に、蛇腹構造の筒状体であって且つその表面に反射面を有する立体部を備えたことを特徴とする反射タスキ。
【請求項7】
タスキ本体の一部に、複数の筒体同士を挿入する伸縮構造であって且つその表面に反射面を有する立体部を備えたことを特徴とする反射タスキ。
【請求項8】
タスキ本体の一部にコイル状の立体部を有し、この立体部の表面に反射面を設けたことを特徴とする反射タスキ。
【請求項9】
ベストその他のアウターウェアの前又は後に略縦方向に設けられ且つその幅方向に湾曲面を有する立体部を有し、当該立体部の表面に反射面を設けたことを特徴とする反射アウターウェア。
【請求項10】
前記立体部に長手方向に棒体を内蔵させたことを特徴とする請求項9に記載の反射アウターウェア。
【請求項11】
ランドセルその他のカバンの略縦方向に設けられ且つその幅方向に湾曲面を有する立体部を有し、当該立体部の表面に反射面を設けたことを特徴とする反射カバン。
【請求項12】
ランドセル、ショルダーバッグのかぶせに装着するカバーであって、略縦方向に設けられ且つその幅方向に湾曲面を有する立体部を有し、当該立体部の表面に反射面を設けたことを特徴とする反射カバンカバー。
【請求項13】
本体に表された文字または図形が立体部を有し、この立体部は幅方向に湾曲面を有すると共に当該立体部の表面に反射材を設けたことを特徴とする反射立体標識。
【請求項1】
体に装着する本体と、当該本体に設けられ幅方向に湾曲面を有する立体部と、当該立体部の湾曲面に設けた反射面と、を備えたことを特徴とする反射装着具。
【請求項2】
タスキ本体の一部に幅方向に湾曲面を有する立体部を有し、当該立体部の表面に反射面を設けたことを特徴とする反射タスキ。
【請求項3】
タスキ本体の一部にその表面に対して略垂直に垂直面が形成された立体部を有し、前記表面及び垂直面に反射面を設けたことを特徴とする反射タスキ。
【請求項4】
前記立体部が長さ方向に分割した構造であることを特徴とする請求項2又は3に記載の反射タスキ。
【請求項5】
前記立体部の内部にクッション材を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の反射タスキ。
【請求項6】
タスキ本体の一部に、蛇腹構造の筒状体であって且つその表面に反射面を有する立体部を備えたことを特徴とする反射タスキ。
【請求項7】
タスキ本体の一部に、複数の筒体同士を挿入する伸縮構造であって且つその表面に反射面を有する立体部を備えたことを特徴とする反射タスキ。
【請求項8】
タスキ本体の一部にコイル状の立体部を有し、この立体部の表面に反射面を設けたことを特徴とする反射タスキ。
【請求項9】
ベストその他のアウターウェアの前又は後に略縦方向に設けられ且つその幅方向に湾曲面を有する立体部を有し、当該立体部の表面に反射面を設けたことを特徴とする反射アウターウェア。
【請求項10】
前記立体部に長手方向に棒体を内蔵させたことを特徴とする請求項9に記載の反射アウターウェア。
【請求項11】
ランドセルその他のカバンの略縦方向に設けられ且つその幅方向に湾曲面を有する立体部を有し、当該立体部の表面に反射面を設けたことを特徴とする反射カバン。
【請求項12】
ランドセル、ショルダーバッグのかぶせに装着するカバーであって、略縦方向に設けられ且つその幅方向に湾曲面を有する立体部を有し、当該立体部の表面に反射面を設けたことを特徴とする反射カバンカバー。
【請求項13】
本体に表された文字または図形が立体部を有し、この立体部は幅方向に湾曲面を有すると共に当該立体部の表面に反射材を設けたことを特徴とする反射立体標識。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図18】
【図19】
【図20】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図17】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図18】
【図19】
【図20】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図17】
【図21】
【公開番号】特開2011−164481(P2011−164481A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−29264(P2010−29264)
【出願日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【出願人】(305061601)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【出願人】(305061601)
【Fターム(参考)】
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