説明

収穫時そのままに長期間新鮮なワラビ

【課題】1年間経過しても、収穫された旬の状態で食べられる、ワラビの保存方法の提供。
【解決手段】収穫した新鮮ワラビを、樽容器の内底に並べ置く、その上に灰を適当なる層厚で撒く。これを数回繰り返して、新鮮ワラビと灰を積み重ねた積層を形成する、この状態にて適当なる量の70℃の湯を樽容器の上から注ぎ込み、次にこの積層の一番上に、押さえ蓋を被せて、この押さえ蓋の上に、重石を乗せて押さえる、この状態にて約2時間放置した後に、樽容器より新鮮ワラビを取り出して、口を開けた状態の、保存用ポリ袋に入れて、そのまま2時間放置し、その後前記ポリ袋の口を綴じて冷凍する、そのまま1年後に、保存用ポリ袋から出して、自然解凍を行い、水が奇麗になるまで水洗いをする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長期間新鮮な状態で保存出来ないとされる、ワラビの長期保存技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ワラビ等は旬に食するものであり、長期保存する方法技術は見つからなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
その為、収穫時期にすぐ調理して食するしかなく、季節外れに新鮮なワラビを食べることは出来なかった。
これらを改善するために本発明はなされたのである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
これらの課題を解決する手段として、収穫したばかりの新鮮ワラビ(1)を、樽容器(2)の内底に並べて置く。その上に灰(3)を適当なる層厚で撒いて、さらにその灰(3)の上に、また新鮮ワラビ(1)を並べ置き、その上にまた灰(3)を適当なる層厚で撒き、これを何回か繰り返して、新鮮ワラビ(1)と灰(3)を積み重ねた、何段かの積層を形成する。この状態にて適当なる量の、70℃の湯(10)を樽容器(2)の上から注ぎ込み、次にこの積層の一番上に、押さえ蓋(4)を乗せて、この押さえ蓋(4)の上に、重石(5)を乗せて押さえる。この状態にて約2時間放置した後に、樽容器(2)より新鮮ワラビ(1)を取り出して、口を開けた状態の、保存用ポリ袋(6)に入れて、そのまま粗熱を取るために2時間放置する。その後、空気を抜いて前記ポリ袋の口を綴じて、本格的に冷凍保存(7)を開始する。そのまま1年後に、冷凍保存(7)より取り出して水の中で、保存用ポリ袋(6)から出して、自然解凍(8)を行い水が奇麗になるまで、水洗い(9)をする。
本発明は以上のような構成よりなる、収穫時そのままに長期間新鮮なワラビである。
【発明の効果】
【0005】
保存して、1年後に食べたが、収穫時の新鮮な状態の食感であり、新鮮ワラビの特徴である、適度のヌメリと歯ざわり、味、共に季節外れの、新鮮な美味を提供してくれた。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明は、旬な時期にしか食べられない、貴重な新鮮ワラビを、季節外れの時期に、旬そのままに、食したい希望をかなえるための、ひらめきと研究によって達成したものであり、その最良の形態は、新鮮ワラビ(1)を、樽容器(2)の内底に並べ、その上に灰(3)を適当なる層厚で撒き、さらにその灰(3)の上に新鮮ワラビ(1)を並べその上にまた灰(3)を適当なる層厚で撒き、これを何回か繰り返して、新鮮ワラビ(1)と灰(3)を積み重ねて、何段かの積層を形成する。この状態にて適当なる量の70℃の湯(10)を樽容器(2)の上から注ぎ込み、次にこの積層の一番上に、押さえ蓋(4)を乗せて、この押さえ蓋(4)の上に、重石(5)を乗せて押さえる。この状態にて約2時間放置した後に、樽容器(2)より新鮮ワラビ(1)を取り出して、口を開けた状態の、保存用ポリ袋(6)に入れて、そのまま2時間放置する。その後前記ポリ袋の口を綴じて、本格的に冷凍保存(7)する。そのまま1年後に、冷凍保存(7)より取り出して水の中で、保存用ポリ袋(6)から出して、自然解凍(8)を行い、水が綺麗になるところまで、丹念に水洗い(9)をすれば良い。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】 本発明の前処理説明図である。
【図2】 本発明の実施説明図である。
【符号の説明】
【0008】
1 新鮮ワラビ
2 樽容器
3 灰
4 押さえ蓋
5 重石
6 保存用ポリ袋
7 冷凍保存
8 自然解凍
9 水洗い
10 70℃の湯

【特許請求の範囲】
【請求項1】
収穫した新鮮ワラビ(1)を、樽容器(2)の内底に並べ置く、その上に灰(3)を適当なる層厚で撒き、さらにその灰(3)の上に新鮮ワラビ(1)を並べ置き、その上にまた灰(3)を適当なる層厚で撒き、これを何回か繰り返して、新鮮ワラビ(1)と灰(3)を積み重ねた、何段かの積層を形成する、この状態にて適当なる量の70℃の湯(10)を樽容器(2)の上から注ぎ込み、次にこの積層の一番上に、押さえ蓋(4)を乗せて、この押さえ蓋(4)の上に、重石(5)を乗せて押さえる、この状態にて約2時間放置した後に、樽容器(2)より新鮮ワラビ(1)を取り出して、口を開けた状態の、保存用ポリ袋(6)に入れて、そのまま2時間放置し、その後前記ポリ袋の口を綴じて、本格的に冷凍保存(7)を開始する、そのまま1年後に、冷凍保存(7)より取り出して水の中で、保存用ポリ袋(6)から出して、自然解凍(8)を行い、水洗い(9)をしてなる、収穫時そのままに長期間新鮮なワラビ。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−325578(P2007−325578A)
【公開日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−186066(P2006−186066)
【出願日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【出願人】(506231630)
【Fターム(参考)】