説明

取り外し可能なファームウェアを備えた試験片読取装置

【課題】取り外し可能なファームウェア(30)を備えた試験片読取装置(10)を開示する。
【解決手段】ファームウェアは、第1の電気接続端子(32)と、データベースモジュール(34)と、計算モジュール(36)と、を含み、第1の電気接続端子(32)を通して試験片読取装置の第2の電気接続端子(610)に取り外し可能に接続している。データベースモジュール(34)は、試験片に対して複数の光反応式を記憶する。計算モジュール(36)は、ファームウェアの第1の電気接続端子(32)が第2の電気接続端子(610)から入力情報を受け取った後で、データベースモジュールから特定の光反応式を選択し、その特定の光反応式を計算する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、試験片読取装置に関し、特に、光化学反応信号の生物学的検出に適用された試験片読取装置及び、取り外し可能なファームウェアを備えた試験片読取装置に関する。
【背景技術】
【0002】
慢性疾患をモニタしたいという人の要求を満たすために、装置製造業者は、例えば、血糖測定装置や電子血圧計等、医療に適用される様々な種類の検出装置を開発してきた。全ての生化学的又は免疫学的検出装置のうち、より一般的に用いられているものは、血糖、尿酸又は、総コレステロールを検出するための検出装置である。そのような種類の検出システムは、光学反応システム及び電気化学的システムに分類することができるが、電気化学的システムの方が安価でありより頻繁に用いられている。
【0003】
しかしながら、生化学的検出であっても免疫学的検出であっても、検査を行うためには、正しいタイプの分析用ストリップを用いなければならない。例えば、血糖の検査には、血糖用ストリップを用いなければならず、一方、総コレステロールの検査には、総コレステロール用ストリップを用いなければならない。正しいタイプの分析用ストリップを選択することに加えて次にすることは、ストリップの容器上にあるロット番号及び使用期限の正確さを確認することである。分析用ストリップを検出装置に挿入してから、試薬の較正情報を当該装置に入力する。このステップは、異なるロットで製造された分析用ストリップの較正パラメータ同士が異なる場合があるために行うものである。しかしながら、上述した検出方法には次のようなリスクがある。1.使用した分析用ストリップが間違ったタイプである虞があること。2.使用した分析用ストリップの使用期限が既に切れている虞があること。3.分析用ストリップが異なるロット番号を有する虞があること。これらの間違いは、検査結果の精度を脅かしてしまうため、上述した事態のどれも起こってはならないものである。
【0004】
また、バイオテクノロジー産業の進歩及び検出技術の進展に伴って、異なるバイオ製造業者の分析用ストリップが絶えず開発されてきているため、新しいタイプの分析用ストリップを既存の検出装置で使用することができない。この問題を解決するための従来の解決法では、既存の装置を引き続き使用するために、ユーザが検出装置を製造業者や製造業者の代理店に送り返したり、代理店が装置のアップデートを行ってからユーザに送り返したりしなければならなかったが、このサービス方法では、ユーザが装置を使用する際に不便であり妨げになってしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した先行技術の問題点を改善し解決するため、本発明の1つの主要な目的は、内蔵されたバーコード読取装置が、分析用ストリップ上のバーコード情報を読み取り、自動的に検出を行って、分析用ストリップのタイプ、ロット番号、使用期限及びロットの較正情報を取得し、対応する光学反応式をデータベースモジュールから選択して特定の検出手順を行う試験片読取装置を提供することである。これにより、検査結果の正確性を脅かす手動による誤操作を効果的に回避することができる。
【0006】
本発明の他の主要な目的は、入力キーボードを備える試験片読取装置を提供することにより手動入力の機能をさらに提供することである。
【0007】
さらに、本発明の他の主要な目的は、取り外し可能なファームウェアを交換することによってファームウェアプログラムをアップデートすることができるため、試験片読取装置の運搬時に起こるリスク及び、運搬に係る時間を取り除いて、ユーザの操作を容易にすることができる取り外し可能なファームウェアを備えた試験片読取装置を提供することである。
【0008】
また、本発明の他の主要な目的は、試験片読取装置の安定性及び検査結果の精度を確かなものとするために、製造業者又は代理店が、取り外し可能なファームウェアを検証してから提供することで、取り外し可能なファームウェアにおけるデータの完全性を保証している、取り外し可能なファームウェアを備えた試験片読取装置を提供することである。
【0009】
また、さらに、本発明の他の主要な目的は、取り外し可能なファームウェアを交換することによって光学反応式のデータベースをアップデートして、検査結果の精度をさらに確実なものとすることができる、取り外し可能なファームウェアを備えた試験片読取装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した目的に鑑みて、まず、本発明は、ハウジングと、前記ハウジングに設けられたモニタと、分析用ストリップを支持して前記ハウジングの中又は、前記ハウジングの外へと引き渡す引渡し装置と、前記分析用ストリップのバーコード情報を読み取るために前記ハウジングに設けられたバーコード読取装置と、前記分析用ストリップの光化学反応信号を読み取るために前記ハウジングに設けられた反応信号読取装置と、前記モニタ、前記引渡し装置、前記バーコード読取装置及び、前記反応信号読取装置と、を電気的に接続するために前記ハウジングに設けられたマザーボードと、を備えた試験片読取装置を提供するものであり、前記試験片読取装置は、前記ハウジングに設けられた入力キーボードと、前記マザーボードに設けられ、保存された複数のタイプの分析用ストリップの光学反応式を有するデータベースモジュール及び前記データベースモジュールから分析用ストリップの対応する光学反応式を選択し前記反応信号読取装置によって提供された前記分析用ストリップの前記光化学反応信号に従って処理を行って検査結果を求める計算モジュールを備える取り外し可能なファームウェアと、をさらに備えて、前記取り外し可能なファームウェアは、識別コードが前記入力キーボードを介して入力された後で検出を行うことを特徴とする。
【0011】
そして、本発明は、試験片読取装置及び取り外し可能なファームウェアを備える、取り外し可能なファームウェアを備えた試験片読取装置を提供する。前記取り外し可能なファームウェアは、第1の電気接続端子と、データベースモジュールと、計算モジュールと、を備え、前記取り外し可能なファームウェアは、前記第1の電気接続端子を介して前記試験片読取装置における第2の電気接続端子と取り外し可能に電気的に接続され、前記試験片読取装置は、複数の分析用ストリップの光学反応式が前記データベースモジュールに保存され、前記取り外し可能なファームウェアの前記第1の電気接続端子が前記第2の電気接続端子から入力信号を取得すると、前記計算モジュールが、前記データベースモジュールから対応する光学反応式を選択してその処理を行って結果を求めることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本発明の上述した態様及び付随する利点の多くは、添付の図面と共に以下の詳細な説明を参照することでよりよく理解すれば、より容易に理解される。
【図1A】図1Aは、正面から見た時の本発明に係る試験片読取装置の斜視図である。
【図1B】図1Bは、本発明に係る取り外し可能なファームウェアの図である。
【図2】図2は、本発明に係る試験片読取装置の他の側面の斜視図である。
【図3】図3は、本発明に係る他の試験片読取装置の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明は、試験片読取装置を開示するものであるが、その生物学的検出、関連した分析用ストリップ及び、採用した機械的操作の基本的構造及び原理は、当業者には公知である。よって、そのような原理及びメカニズムの詳細な説明はここでは省略するものとする。さらに、本明細書において参照する図面は、実際の寸法で描いたものではなく、本発明の特徴を単に概略的に示すことを意図しているため、実際の寸法で描く必要はない。
【0014】
本発明に係る試験片読取装置の図として、まず、図1Aを参照して下さい。図1Aに示したように、試験片読取装置10は、ハウジング100、モニタ200、引渡し装置300、バーコード読取装置400、反応信号読取装置500、マザーボード600、スイッチ700、入力キーボード800及び、インターフェース900を備える。本実施形態において、試験片読取装置におけるモニタ200、引渡し装置300、バーコード読取装置400、反応信号読取装置500、スイッチ700、入力キーボード800及び、インターフェース900は全て、フレキシブルなバスを介してマザーボード600に電気的に接続される。もちろん、試験片読取装置10におけるモニタ200、引渡し装置300、バーコード読取装置400、反応信号読取装置500、スイッチ700、入力キーボード800及び、インターフェース900を全て、直接マザーボード600に固定して電気的に接続することもできる。上述したものが、本発明の全ての実施形態である。
【0015】
さらに、図1Bに示すように、本発明の試験片読取装置10には、取り外し可能なファームウェア30がさらに備えられる。取り外し可能なファームウェア30は、マザーボード600上の第2の電気接続端子610に電気的に接続され、回路基板(不図示)を含み、当該回路基板は、第2の電子接続端子610に電気的に接続されるために回路基板の1つの端子上に形成された第1の電気接続端子32を有する。一方、取り外し可能なファームウェア30の回路基板上には、データベースモジュール34及び計算モジュール36がさらに設けられ、複数の分析用ストリップの光学反応式がデータベースモジュール34に保存される。
【0016】
本発明の試験片読取装置10の操作手順を以下に説明する。モニタ200は、検出結果又は検査結果の状態を表示するためにハウジング100上に設けられる。引渡し装置300は、バーコードを有する分析用ストリップを支持するように構成され、ハウジング100の中又はハウジング100の外へと分析用ストリップ20を引き渡すように、分析用ストリップ20を所定の経路に沿って水平に動かす。本発明の引渡し装置300は、分析用ストリップ20上のバーコードを走査するために、透明なキャリアボードであってもよく、透明なキャリアボードは、分析用ストリップ20が支持される位置に形成されてもよく、あるいは、分析用ストリップ20が配置される位置に露出した構造を形成してもよい。従って、ハウジング100に設けられたバーコード読取装置400は、分析用ストリップ20上のバーコードを迅速かつスピーディーに走査して、分析用ストリップ20上のバーコード情報を読み取ることができる。分析用ストリップ20上のこのタイプのバーコードは、1次元的バーコード又は2次元的バーコードであってもよく、バーコードに記憶されたバーコード情報には、分析用ストリップのタイプ、製造日、製造ロット番号、使用期限又は、ロット番号の較正データ等が含まれる。
【0017】
また、本発明のバーコード読取装置400の読み取り方法には、以下に説明するように2つの方法がある。第1の読み取り方法は、上述したように、分析用ストリップ20がハウジング内へと引き渡されると、引渡し装置300は、所定の経路に沿って分析用ストリップ20を動かし、分析用ストリップ20上のバーコード情報を引き渡し過程において同時に読み取ることができる。第2の読み取り方法は、上述したように、分析用ストリップ20が、引渡し装置300によって前記経路の終点まで引き渡されると、分析用ストリップ20上のバーコード情報が読み取られる。明らかに、本発明において、バーコード読取装置400が分析用ストリップ20上のバーコード情報を読み取ってから、バーコード情報の内容に従って、分析用ストリップのタイプ、製造日、製造ロット番号、使用期限又は、ロット番号の較正データを正確に特定することができる。よって、検出の過程において、不適切な分析用ストリップ20又は使用期限切れの分析用ストリップ20の誤用を効果的に回避することで、検査結果の精度を確実にすることができる。分析用ストリップ20が使用期限切れでないことが証明されてから、バーコード読取装置400は、データベースモジュール34から対応する光学反応式を選択して以下の検出手順を行うために、分析用ストリップ20のタイプ情報を取り外し可能なファームウェア30上の計算モジュール36へと伝える。
【0018】
異なる分析用ストリップに対しては、検出手順が部分的に異なることをさらに説明する。例えば、ルミネセンス検出を例にすると、発光反応は、自発光なので、光信号反応を発生させるための照明用光源が必要ない。しかし、蛍光検出には光源の照明が必要なため、光信号反応を発生させるためにエネルギーを受け取って、エネルギーギャップを移動させることができる。例えば、分析用ストリップ20上の物質が発光性の物質の場合、発光反応を発生させるために光源装置の照明は必要ないが、蛍光色反応の分析用ストリップ20にとっては、光信号反応を発生させるために分析用ストリップ20上の蛍光性の物質用に光源装置の照明が必要である。そのため、本発明の試験片読取装置10には、選択的に光源装置(不図示)を設けることができる。例えば、蛍光検出を例に取ると、分析用ストリップ20が、バーコード読取装置400によって、蛍光色反応の分析用ストリップ20であると証明されると、試験片読取装置10は、分析用ストリップ20を連続的に照らすための光源を提供する。その後、反応信号読取装置500を用いて、分析用ストリップ20に関する特定の光反応パラメータを読み取り、そして、取り外し可能なファームウェア30の計算モジュール36へと伝える。
【0019】
上述したように、本発明の取り外し可能なファームウェア30には、データベースモジュール34及び計算モジュール36が備えられる。データベースモジュール34には、血糖、コレステロール又は、ヘモグロビンを検出する光学反応式等の、様々なタイプの分析用ストリップ20の光学反応式が記憶されている。そのため、計算モジュール36は、バーコード読取装置400を介して分析用ストリップ20上のバーコード情報を読み取り、バーコード情報における分析用ストリップ20のタイプに従ってデータベースモジュール34から対応する光学反応式を選択すると、バーコード情報におけるロット番号の較正データ及び反応信号読取装置500が読み取った特定の光化学反応を光学反応式にロードして検査結果を求める処理を行う。ここで強調されるのは、本発明における検査結果は、処理した後の値であっても、処理していない生データであってもよいことである。そして、この検査結果は、モニタ200によって表示しても、インターフェース900を介して伝達してもよい。例えば、分析用ストリップ20が血糖分析用ストリップである場合、バーコード読取装置400は、分析用ストリップ20が試験片読取装置10に挿入されてから、分析用ストリップ20上の、タイプ、製造日、製造ロット番号、使用期限又は、ロット番号の較正データ等を含む内容のバーコード情報を自動的に読み取る。次に、計算モジュール36が、バーコード情報の内容に従ってデータベースモジュール34から血糖分析用ストリップの光学反応式を選択し、そして、反応信号読取装置500が読み取ったロットの較正データや特定の光化学反応信号を方程式にロードして検査結果を求める処理を行う。本実施形態におけるデータベースモジュール34は、ライトワンスメモリであってもよく、不揮発性メモリ素子で構成されていてもよい。この不揮発性メモリ素子は、OTP−ROM、フラッシュメモリ、EPROM又は、EEPROM等であってもよい。
【0020】
上述した検出処理において、試験片読取装置10は、分析用ストリップ20上のバーコード情報に従って、全ての条件及び手順を決定する。例えば、バーコード読取装置400は、読み取った分析用ストリップ20の使用期限を、検出を行った日付と比較し、分析用ストリップ20の使用期限が過ぎている場合、試験片読取装置10は、直ちに検出手順を停止させ、関連情報をモニタ200に表示させる。また、例えば、分析用ストリップ20が、使用期限の過ぎていない尿酸分析用ストリップである場合、分析用ストリップ20を試験片読取装置10に挿入してから、バーコード読取装置400が読み取ったバーコード情報に従って使用期限の過ぎていない尿酸分析用ストリップであると判断する。そして、尿酸分析用ストリップの対応する光学反応式をデータベースモジュール34から選択し、計算モジュール36に読み込み、そして、分析用ストリップ20のロットの較正データ及び、反応信号読取装置500によって得られた光化学反応データを処理して検査結果を求める。
【0021】
また、試験片読取装置10は、ICカード番号、国民健康保険(NHI)ICカード番号、社会保障番号、既往歴番号等、被験者の識別コードを手動で入力してモニタ200上に表示させたり、検査結果と被験者の関係を識別するために検査結果を出力すると同時に、インターフェース900を介して出力したりすることができる入力キーボード800をさらに備える。さらに、分析用ストリップ20上のバーコード情報がバーコード読取装置400によって正確に読み取れない場合、この入力キーボード800を用いて、分析用ストリップのタイプ、製造日、製造ロット番号、使用期限、ロット番号の較正データ等の情報を手動で入力して、試験片読取装置10の操作を継続させることができる。
【0022】
次に、本発明の試験片読取装置10の他の側面図である図2を参照する。図2に示したように、インターフェース900が、検査結果を出力するために図1Aに示した試験片読取装置の他の側面にさらに設けられる。インターフェース900は、プリンタポート910、USBポート920、RS232ポート(不図示)、Bluetooth(登録商標)ポート(不図示)、ZigBeeポート(不図示)又は、ワイヤレスUSBポート(不図示)であってもよく、実際の必要性に従って設けることができる。明らかに、インターフェース900は、マザーボード600に電気的に接続され、ハウジング100上に設けられる。特に説明するのは、ユーザが検査結果をすぐさまプリントアウトすることを容易にするように、プリンタポート910をプリンタモジュールに直接接続して試験片読取装置10に内蔵することができることである。USBポート920及びRS232ポートも、検査結果を保存又は分析するために、PCに接続することができる。Bluetoothポート(不図示)、ZigBeeポート又は、ワイヤレスUSBポートは、対応するレシーバを介して検査結果をリモートファイルサーバ等の他の装置へ伝達することができる。
【0023】
ここで、本発明の試験片読取装置10の他の実施形態の図である図3を参照する。本実施形態は、図3に示したように、試験片読取装置10及び取り外し可能なファームウェア30を備え、試験片読取装置10の構造は、図1Aに示したものと同じであり、異なる点は、本発明の取り外し可能なファームウェア30が、ハウジング100上の接続スロット620を介して、マザーボード600上の第2の電気接続端子610に電気的に接続可能である点のみである。明らかに、本実施形態の第2の電気接続端子610は、マザーボード600(不図示)の1端子上に既に設けられて、ハウジング上の接続スロット620に対応しているため、取り外し可能なファームウェア30は、マザーボード600上の第2の電気接続端子610に簡便に電気的に接続したり、取り外したりすることができる。本実施形態における取り外し可能なファームウェア30が、ハウジング100上の接続スロット620を介してマザーボード600上の第2の電気接続端子610に電気的に接続される場合、その構造は、図1Aに示した実施形態の構造と同じであるため、本実施形態の試験片読取装置10の操作処理の説明は、繰り返さない。
【0024】
本発明の取り外し可能なファームウェア30は、マザーボード600上の第2の電気接続端子に取り外し可能に電気的に接続されているため、取り外し可能なファームウェア30を交換することにより、試験片読取装置10の制御プログラムを更新して試験片読取装置10の安定性及び検査結果の精度を確実なものとするという目的が達成されることを特に説明する。また、取り外し可能なファームウェア30の容量は非常に小さいので、製造業者は、至急便(Express)を用いて新しい取り外し可能なファームウェア30をユーザに届けて、試験片読取装置10の運搬時に発生するリスクを取り除き、ユーザの使用を容易にすることができる。
【0025】
本発明は、好適な実施形態を参照して説明してきたが、実施形態は、本発明の範囲を限定することを意図するものではないことが理解される。さらに、本明細書に開示した内容は、当業者であれば容易に理解し実施することができるものであり、本発明の精神から逸脱しない全ての同等な訂正又は変更は、添付した請求項により含まれるものとする。
【符号の説明】
【0026】
10 試験片読取装置
20 分析用ストリップ
30 取り外し可能なファームウェア
32 第1の電気接続端子
34 データベースモジュール
36 計算モジュール
100 ハウジング
200 モニタ
300 引渡し装置
400 バーコード読取装置
500 反応信号読取装置
600 マザーボード
610 第2の電気接続端子
700 スイッチ
800 入力キーボード
900 インターフェース
910 プリンタポート
920 USBポート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジング上に設けられたモニタと、
分析用ストリップを支持して、当該分析用ストリップを前記ハウジングの中又は、前記ハウジングの外へと動かす引渡し装置と、
前記分析用ストリップのバーコード情報を読み取るために前記ハウジングに設けられたバーコード読取装置と、
前記分析用ストリップから発せられた反応信号を読み取るために前記ハウジングに設けられた反応信号読取装置と、
前記モニタ、前記引渡し装置、前記バーコード読取装置及び、前記反応信号読取装置に電気的に接続される、前記ハウジングに設けられたマザーボードと、を備える試験片読取装置であって、
前記試験片読取装置は、
前記ハウジング上に設けられたキーボードと、前記マザーボード上に設けられ、複数のタイプの分析用ストリップの光学反応式を保存するデータベースモジュール及び、前記分析用ストリップ上のバーコード情報に従って1つの特定の光学反応式を前記データベースモジュールから選択し、前記反応信号読取装置によって提供された前記反応信号に従って処理を行い検定の検査結果を求める計算モジュールを含む取り外し可能なファームウェアと、をさらに備えて、前記キーボードを介して識別コードを前記取り外し可能なファームウェアに入力して検出を行うことを特徴とする試験片読取装置。
【請求項2】
前記分析用ストリップのバーコード情報には、分析用ストリップのタイプ、製造日、製造ロット番号、使用期限又は、異なる製造ロット番号を記録する較正データが含まれる請求項1に係る試験片読取装置。
【請求項3】
前記識別コードは、ICカード番号、国民健康保険(NHI)ICカード番号、社会保障番号又は、既往歴番号からなる群から選択することができる請求項1に係る試験片読取装置。
【請求項4】
前記データベースモジュールは、ライトワンスメモリである請求項1に係る試験片読取装置。
【請求項5】
前記データベースモジュールは、不揮発性メモリから構成される請求項1に係る試験片読取装置。
【請求項6】
前記不揮発性メモリは、OTP−ROM、フラッシュメモリ、EPROM及びEEPROMからなる群から選択される請求項5に係る試験片読取装置。
【請求項7】
前記ハウジングの1つの側面上に設けられたインターフェースをさらに備える請求項1に係る試験片読取装置。
【請求項8】
前記インターフェースは、プリンタポート、USBポート、RS232ポート、Bluetooth(登録商標)ポート、ZigBeeポート、ワイヤレスUSBポートからなる群から選択される請求項7に係る試験片読取装置。
【請求項9】
取り外し可能なファームウェアを備えた試験片読取装置であって、
試験片読取装置と、第1の電気接続端子、データベースモジュール及び、計算モジュールを備え、前記第1の電気接続端子を介して前記試験片読取装置の第2の電気接続端子に取り外し可能に電気的に接続される取り外し可能なファームウェアと、を備える取り外し可能な試験片読取装置であり、
前記試験片読取装置は、
前記データベースモジュールが複数の分析用ストリップの光学反応式を保存し、前記取り外し可能なファームウェアの前記第1の電気接続端子が前記第2の電気接続端子から入力信号を取得した後で、前記計算モジュールが前記データベースモジュールに保存されている前記複数の光学反応式から1つの特定の光学反応式を選択して、当該特定の光学反応式の処理を行うことを特徴とする取り外し可能なファームウェアを備えた試験片読取装置。
【請求項10】
前記データベースモジュールは、ライトワンスメモリである請求項9に係る取り外し可能なファームウェアを備えた試験片読取装置。
【請求項11】
前記データベースモジュールは、不揮発性メモリから構成される請求項9に係る取り外し可能なファームウェアを備えた試験片読取装置。
【請求項12】
前記不揮発性メモリは、OTP−ROM、フラッシュメモリ、EPROM及びEEPROMからなる群から選択される請求項11に係る分析用ストリップ読み取り装置。
【請求項13】
前記入力信号には、前記分析用ストリップのバーコード情報が含まれる請求項9に係る取り外し可能なファームウェアを備えた試験片読取装置。
【請求項14】
前記ハウジングの1つの側面上に設けられたインターフェースをさらに備える請求項9に係る取り外し可能なファームウェアを備えた試験片読取装置。
【請求項15】
前記インターフェースは、プリンタポート、USBポート、RS232ポート、Bluetoothポート、ZigBeeポート、ワイヤレスUSBポートからなる群から選択される請求項14に係る試験片読取装置。
【請求項16】
取り外し可能なファームウェアを備えた試験片読取装置であって、
ハウジングと、
前記ハウジング上に設けられたモニタと、
分析用ストリップを支持して、当該分析用ストリップを前記ハウジングの中又は、前記ハウジングの外へと動かす引渡し装置と、
前記分析用ストリップのバーコード情報を読み取るために前記ハウジングに設けられたバーコード読取装置と、
前記分析用ストリップの光化学反応信号を読み取るために前記ハウジングに設けられた反応信号読取装置と、
前記モニタ、前記引渡し装置、前記バーコード読取装置及び、前記反応信号読取装置に電気的に接続されるために前記ハウジングに設けられ、1端に第2の電気接続端子を備えるマザーボードと、
第1の電気接続端子、データベースモジュール及び、計算モジュールを備え、前記第1の電気接続端子を介して前記マザーボードの前記第2の電気接続端子に取り外し可能に電気的に接続された取り外し可能なファームウェアと、を備えた、取り外し可能なファームウェアを備えた試験片読取装置であり、
前記試験片読取装置は、前記データベースモジュールが複数の分析用ストリップの光学反応式を保存し、前記第1の電気接続端子が前記第2の電気接続端子から入力信号を取得した後で、前記計算モジュールが前記データベースモジュールに保存されている前記複数の光学反応式から1つの特定の光学反応式を選択し、当該特定の光学反応式の処理を行うことを特徴とする取り外し可能なファームウェアを備えた試験片読取装置。
【請求項17】
前記データベースモジュールは、ライトワンスメモリである請求項16に係る取り外し可能なファームウェアを備えた試験片読取装置。
【請求項18】
前記データベースモジュールは、不揮発性メモリから構成される請求項16に係る取り外し可能なファームウェアを備えた試験片読取装置。
【請求項19】
前記不揮発性メモリは、OTP−ROM、フラッシュメモリ、EPROM及び、EEPROMからなる群から選択される請求項18に係る試験片読取装置。
【請求項20】
前記入力信号には、前記分析用ストリップのバーコード情報が含まれる請求項16に係る取り外し可能なファームウェアを備えた試験片読取装置。
【請求項21】
前記ハウジングの1つの側面上に設けられたインターフェースをさらに備える請求項16に係る試験片読取装置。
【請求項22】
前記インターフェースは、プリンタポート、USBポート、RS232ポート、Bluetoothポート、ZigBeeポート及び、ワイヤレスUSBポートからなる群から選択することができる請求項21に係る試験片読取装置。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2012−510621(P2012−510621A)
【公表日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−538817(P2011−538817)
【出願日】平成20年12月5日(2008.12.5)
【国際出願番号】PCT/CN2008/001978
【国際公開番号】WO2010/063141
【国際公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
【出願人】(508099254)紅電醫學科技股▲分▼有限公司 (13)
【Fターム(参考)】