説明

受信装置及びCASカード制御方法

【課題】2以上のCASカードが挿入可能な受信装置および受信する際に、有料放送における限定受信やコンテンツの保護のために利用される限定受信用のICカード(CASカード)の制御方法を提供する。
【解決手段】この発明の受信装置(101)及び限定受信用のICカードの使用/CASカード制御方法は、入力ストリームからそのストリームの受信を許可する識別情報を取得し、予め保持した参照情報と取得した識別情報とを比較して、CASカードの種別を判定し、CASカードの中から代表する1つのCASカードを選択し、選択された1つのCASカードに対してアクセスを優先することである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、デジタル放送を受信する装置において、コンテンツ供給元及び配信事業者から提供される番組(コンテンツ)を受信する受信装置および受信する際に、有料放送における限定受信やコンテンツの保護のために利用される限定受信用のICカード(CASカード)の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル放送の普及によって、地上デジタル、BSデジタル、CSデジタルと従来アナログ放送時代からチャンネル数が格段に増え、さらには高速通信網の普及にともない、この通信網を介して番組を配信(供給)する配信事業者から取得するコンテンツなどユーザーは様々な系でコンテンツを取得して視聴することが可能になってきている。
【0003】
一般的に有料放送や有料コンテンツの配信もしくはコンテンツ保護を目的としてコンテンツの暗号化や鍵の受け渡し等を制御する限定受信システム(Conditional Access System,CAS)が利用される。
【0004】
この限定受信システムとしてはデジタル放送においてはCASカードを受信装置に接続することで制御を実現する方式が採用されており、ネットワークを介したコンテンツ配信においては受信側のソフトウェアにCASカードに相当する機能を持たせることで制御を実現する方式を利用することが多い。
【0005】
限定受信方式としては、送信側でコンテンツを暗号化(スクランブル)し、受信側では別途取得した鍵で復号化(デスクランブル)することで、鍵を取得可能な受信装置のみコンテンツを視聴することを許可させるようにするのが基本である。このデスクランブルのために取得した鍵を適切に保管管理するのがCASカードであり、セキュリティの観点から耐タンパ性能の高いICカードが利用されることが多い。
【0006】
国内のデジタル放送ではCASカードは、周知の通り、社団法人電波産業会(ARIB)が管理するARIB STD−B25に準拠したCASカードのほか、放送事業者が独自に制定した仕様に基づくCASカードが存在する。
【0007】
これらの限定受信システムは番組やコンテンツの供給元ごとに異なるCASシステムを利用する場合や1つのシステムを複数の供給元で利用する場合がある。
【0008】
つまり、CASカードを利用する限定受信システムの場合、1枚のCASカードがあれば複数の供給元からのコンテンツを受信することが可能になる場合と、システムの異なるCASカードを複数枚利用することが必要な場合がある。
【0009】
特許文献1には、後者の異なる限定受信システムの複数のICカードが装着された場合、いずれかの限定受信システムに対応しているかを識別するものが示されている。
【0010】
特許文献2には、ICカード(CASカード)が装着された場合、ICカードから取得したカードIDを装置内部のカードID記憶部に記憶するものが示されている。
【0011】
また、CASカードを利用した限定受信システムのコンテンツを同時に複数受信しようとした場合には、CASカード自体の性能による制限や運用仕様による制限で同時に受信するコンテンツの数が制限される場合がある。
【0012】
そのため、1つの限定受信システムであっても複数のCASカードが必要になる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開2002−44638号公報
【特許文献2】特開2001−186492号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
特許文献1は、ICカードがCASカードであるか否か異なる限定受信システムであるかを検出するのみであり、1つの限定受信システムで2以上のCASカードが用意された場合の運用や切り替えについては、言及されていない。
【0015】
特許文献2は、CASカードから取得したカードIDを装置内部に保持することを示すのみで、1つの限定受信システムで2以上のCASカードを同時利用する場合の運用や切り替えについては、言及されていない。
【0016】
この発明の目的は、1つの限定受信システムで2以上のCASカードの挿入が必要な受信装置および受信する際に、有料放送における限定受信やコンテンツの保護のために利用される限定受信用のICカード(CASカード)の制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
この発明は、上記問題点に基づきなされたもので、この発明は、上記問題点に基づきなされたもので、デジタル放送を受信するチューナーを複数備えたデジタル放送受信装置であって、暗号化により保護された番組の視聴可否判定を行うCAS(Conditional Access System)カードを複数枚接続してアクセス可能な読み出しモジュールと、前記読み出しモジュールに接続されたCASカードにアクセスしてCASカードが保持する識別情報を読み出し、前記識別情報と内部に保持しているCASカードのIDからその機能種別を識別する参照情報とを比較してCASカードの種別を判定するCASカード種別判定モジュールと、前記CASカード種別判定モジュールの判定結果と優先選択情報に基づいて、前記複数のCASカードの中から優先してアクセスを行うCASカードを優先カードとして選択するCASカード優先選択モジュールと、を有することを特徴とする受信装置を提供するものである。
【0018】
また、この発明は、上記問題点に基づきなされたもので、複数のCASカードからその識別情報を取得し、予め保持したIDとその機能種別を判定するための参照情報と取得した識別情報とを比較して、それぞれのCASカードの種別を判定し、前記CASカードの中から機能種別が1つの場合には任意のCASカードを機能種別が複数の場合には所定の機能種別を持ったCASカードを1つ選択し、選択された1つのCASカードに対してアクセスを優先することを特徴とするCASカード制御方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0019】
この発明の一つの実施の形態は、1つの限定受信システムで複数枚のCASカードを使用する場合に、優先カードとして特定のカードを設定することにより、ユーザーが複数枚のCASカードを扱う際の混乱を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】この発明の実施の形態が適用可能な受信装置の構成の一例を示す概略図。
【図2】図1に示した受信装置に組み込まれるCAS制御モジュールの構成の一例を示す概略図。
【図3】図1および図2に示した受信装置において、接続される複数のCASカードから優先カードを設定する方法の一例を示す概略図。
【図4】図1および図2に示した受信装置において、接続される複数のCASカードから優先カードに優先してアクセスする制御の一例を示す概略図。
【図5】図1および図2に示した受信装置において、装置に装着されているCASカードを一覧表示する一覧表示画面の表示例の一例を示す概略図。
【図6】図1および図2に示した受信装置において、優先カードスロットが定義されている場合に、優先カードスロットへの優先カードの挿入を促す一覧表示画面の表示例の一例を示す概略図。
【図7】図1および図2に示した受信装置において、複数用意されるカードスロットに、任意数の同一種別のCASカードが挿入されている場合に、優先カードを設定する表示例の一例を示す概略図。
【図8】図1および図2に示した受信装置において、装置に装着されているCASカードを一覧表示する一覧表示画面の表示例であって、優先カードとそのカードが挿入されたスロットを明示する表示例の一例を示す概略図。
【図9】図4に示した制御において表示される「優先カードの挿入を促すメッセージ」の表示例の一例を示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して、本発明の実施の一形態について説明する。
【0022】
図1は、この発明を適用した受信装置の構成を概略的に示す。なお、図1に示す受信装置は、所定の容量の記録媒体を内蔵したレコーダ装置(テレビジョン放送記録再生装置)としての機能を有し、地上アナログ放送、地上デジタル放送、衛星デジタル放送及び有線方式で番組を配信する配信事業者(ケーブルテレビジョン事業者)等の供給元が提供するさまざまなコンテンツを受信して再生信号を出力するとともに、ユーザーが希望するコンテンツについては、ユーザーの希望する画質及び音質により記録できる。また、コンテンツは、映像及び音声もしくは音楽等を含み、放送においては「番組」と称される。また、映像は、動画と静止画、あるいはテキストを主体とした文字放送やデータ放送の表示等を含む。また、受信装置は、主としてケーブルテレビジョン事業体の放送基地(配信)局から配信される番組を受信するセットトップボックス(STB)等であってもよい。また、受信装置は、表示装置を一体に有するテレビ受信装置であってもよい。
【0023】
図1に示す受信装置101は、任意数の入力1a,1b,・・・,1n−1,1n(nは、正の整数)を備え、デジタル放送信号を受信し、CAS制御モジュール2から取得される鍵情報をもとに暗号化されたコンテンツの復号を行う受信処理モジュール1、複数のCASカードを接続することが可能であり、接続されるCASカードを選択してアクセスするCAS制御モジュール2、受信処理モジュール1からの信号と記録再生モジュールからの信号の切り替える信号選択モジュール3、受信した信号をデコード処理して表示装置が表示可能な信号として出力するデコードモジュール4及びA/V(Audio/Video)出力モジュール5のそれぞれを制御するとともに、モジュール間の信号の受け渡しを管理する主制御モジュール6を含む。また、受信装置101は、ユーザーの要求に従い、受信したコンテンツの記録や記録されたコンテンツの再生を行う記録再生制御モジュール7をさらに有する。なお、上述ならびに以下に「モジュール」と呼称する要素は、ハードウェアで実現するものであってもよいし、CPU(マイクロコンピュータ)等を用いてソフトウェアで実現するものであってもよい。
【0024】
受信処理モジュール1は、図2を用いて詳述するが、1a,1b,・・・,1n−1,1n(nは、正の整数)毎に、入力信号から所定のチャンネルを選局(チューニング)し、復調してトランスポートストリーム(Transport Stream,TS)を出力するチューナーモジュール、チューナーモジュールで選局されたTSからCASの制御情報を含む管理情報を分離するTS分離モジュール、TS分離モジュールが分離したCASの制御情報を、以下に説明するCAS制御モジュール経由でCASカードに送り、レスポンスされる鍵情報でデスクランブルしたTSを得るデスクランブラモジュールを含む。
【0025】
CAS制御モジュール2は、複数のCASカード(たとえば4枚)を接続してアクセスすることが可能であり、TS分離モジュールで取得された制御情報(EMM、ECM)を選択したCASカードにおくり、CASカードに契約情報を設定、CASカードからのデスクランブル鍵取得し、取得したデスクランブル鍵をデスクランブラモジュールに設定する機能を有している。また、CASカードの識別符号(ID)を読み取り、接続されているCASカードの識別を行う機能も有している。
【0026】
さて、限定受信システムによってはCASカードの性能やシステム性能によって1枚のCASカードで同時に処理可能なストリーム数が制限される場合がある。
【0027】
つまり、1枚のCASカードでは同時に処理可能なストリーム数が2つであるという制限があった場合に、2つの番組を同時録画しながら別の番組を視聴しようとした場合、2枚のCASカードが必要なことになる。
【0028】
また、同じCASで運用されるCASカードであってもたとえば、有料放送まで視聴可能なカードとコンテンツ保護機能のみ可能なカード等カード毎に利用可能な機能を制限する運用を行う場合があり、その識別には例えばCASカードのIDが使用される。
【0029】
例えば、国内のデジタル放送においては、地上デジタル放送はすべてコンテンツ保護を伴う無料番組であり、BS/CSでは有料放送を実施している事業者とコンテンツ保護を伴う無料番組のみを行う事業者が混在している。また、受信機においても地上デジタル専用機とBS/CSまで対応している受信機が混在している。つまり、地上デジタル専用のCASカードとすべての放送波に対応したCASカードを運用することが可能な状況にある。
【0030】
このような場合、受信装置101で挿入されたカードの識別を可能にするために事前にCASを運用している事業者から対応する機能種別とそのID範囲が提示されたり、ネットワーク上に公開されるなど何ならの通知手段が実行されることになる。
【0031】
また、CASによってはCASカード内に保存される提示期間情報に応じて受信装置101に対してメッセージを表示させるような機能をもっている場合もあり、この場合、たとえば契約や事業者への連絡で表示期間の変更などが行われる。その際にはCASカードのIDを電話やインターネット、封書等で連絡することが行われる。
【0032】
信号選択モジュール3は、主要な構成及びその機能は広く知られているので詳細な説明を省略するが、受信処理モジュール1または記録再生制御モジュール7から供給される各信号を、信号毎に規定された処理方法に従い、引き続くデコードモジュール4がデコード可能に、処理する。
【0033】
受信モジュール1が出力する信号が、衛星放送すなわちBS(Broadcasting Satellite,放送衛星)またはCS(Communication Satellite,通信衛星)により提供される衛星デジタル放送信号である場合、チューナーモジュールで選局されたチャンネルのコンテンツは、PSK(Phase Shift Keying)復調モジュールにより復調され、トランスポートストリーム(Transport Stream,TS)が取り出されたのち、TS復号モジュールにより、復号処理(デパケット)される。これにより、選択したコンテンツのデジタルの映像信号及び音声(オーディオ)信号(PES(Packetized Elementary Stream))が得られる。
【0034】
受信モジュール1が出力する信号が、地上デジタル放送信号である場合、チューナーモジュールで選局されたチャンネルのコンテンツは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調モジュールにより復調され、トランスポートストリーム(Transport Stream,TS)が取り出されて、以下、衛星放送信号と同様に、処理される。
【0035】
なお、後段に説明する記録再生制御モジュール7が出力する信号は、通常は、MPEG(Moving Picture Experts Group)−2あるいは,−4(H.264−AVC)規格(オーディオ/音声はMEPG−2)に基づいて圧縮された信号であり、そのまま後段のデコードモジュール4へ出力される。
【0036】
デコードモジュール4は、主要な構成及びその機能は広く知られているので詳細な説明を省略するが、信号選択モジュール3から出力されるTSをTS復号モジュールにより、復号処理(デパケット)して得られたコンテンツのデジタルの映像信号及び音声(オーディオ)信号(PES(Packetized Elementary Stream))をデコードし、選択されたコンテンツの映像信号および音声(オーディオ)信号を出力する。映像信号及びオーディオ(音声)信号は、後段のA/V(Audio/Video)出力モジュール5に供給され、出力先に応じて適切なフォーマットにして出力される。
【0037】
A/V(Audio/Video)出力モジュール5は、主要な構成及びその機能は広く知られているので詳細な説明を省略するが、外部に接続されるモニタ装置(ディスプレイ)が表示(再生)可能な映像出力を生成する映像処理モジュールと外部に接続されるオーディオ(音声)再生装置、すなわちスピーカあるいはヘッドホン等が再生可能なオーディオ出力(音声を含む)を出力するためのオーディオ処理モジュールとを含む。映像出力については、デコードモジュール4から供給されるデジタルの映像信号と、例えば操作ガイドやエラーメッセージ等であり、OSD(On Screen Display)信号生成モジュールで生成されるOSD信号と、データ放送等である場合に生成される画像(テキスト)データと、TSから取得したEPGデータあるいは字幕信号等を合成して、映像出力8に出力する。オーディオ出力については、必要に応じ、予め用意された案内(音声ガイド)を、適時重畳して、オーディオ出力9に出力する。なお、テレビ受信装置等、表示装置及びスピーカが一体的に設けられている場合には、映像処理モジュール及びオーディオ処理モジュールの出力が、そのまま供給されることはいうまでもない。
【0038】
また、図示しないがOSD信号生成モジュールが映像処理モジュールに出力する出力OSD信号は、OSD信号生成モジュールの出力OSD信号とグラフィック処理モジュールの両出力を、例えばそれぞれ画面の半分を構成するように組み合わせて表示(再生)可能に、映像出力に反映することができる。また、グラフィック処理モジュールは、αブレンディングと呼ばれるパラメーターが設定されることで、通常の映像表示上に、ODS信号生成モジュールからの出力を、「半透明」状態で(通常の映像信号の一部を透過可能に)重ね合わせた状態で表示(再生)可能に、映像出力に反映することができる。グラフィック処理モジュールはまた、コンテンツが字幕信号を伴い、字幕が表示可能である場合は、映像出力に、字幕信号を重畳することができる。
【0039】
主制御モジュール6は、主要な構成及びその機能は広く知られているので一部を除いて詳細な説明を省略するが、番組データベース処理モジュール6A、視聴制御モジュール6B、メモリモジュール6C、表示制御モジュール6D及びMPU(マイクロプロセッサ、あるいはコアプロセッサ)6Eを少なくとも含む。
【0040】
番組データベース処理モジュール6Aは、例えばEPGの表示やEPGにより取得したコンテンツの情報に従う録画予約の受け付け等の機能に利用される。
【0041】
視聴制御モジュール6Bは、コンテンツを受信して視聴する制御全般を行うものであり、挿入されているCASカードの種類や状態による状態制御も含んでいる。
【0042】
メモリモジュール6Cは、動作プログラムを保持したROM(Read Only Memory)、作業エリアを提供するRAM(Random Access Memory)、及び各種の設定情報や制御情報等が格納され、保持される不揮発性メモリ(Non Volatility Memory,NVM)を含む。なお、RAMは、取得したEPGデータも保持する。また、不揮発性メモリ(NVM)は、録画予約を実現するための予約情報、直前に視聴あるいは録画していたチャンネル情報等を保持する。
【0043】
表示制御モジュール6Dは、A/V(Audio/Video)出力モジュール5に出力すべきOSD信号の生成や操作ガイドとして表示される画像表示(アイコン(Icon)表示やGUI(Graphical User Interface)において表示すべきさまざまな表示)を制御する。
【0044】
主制御モジュール6は、上述した受信処理モジュール1、CAS制御モジュール2、信号選択モジュール3、デコードモジュール4及びA/V(Audio/Video)出力モジュール5のそれぞれを制御するとともに、モジュール間の信号の受け渡しを管理する。
【0045】
また、主制御モジュール6は、図示しない操作モジュールにより入力される操作情報、または図示しないリモコン(リモート端末)から送出された操作情報を図示しないリモコン受信モジュールにより受信したリモコン入力に対応する操作内容が反映されるように、上述した各モジュールを制御するとともに、メモリモジュール6Cが含むROMが保持するプログラムに従い、起動プログラムを実行し、次の入力、または録画予約等に備えた待機状態をセットする。
【0046】
また、主制御モジュール6は、ROMに格納されている制御プログラムに基づいて、後段に説明するが、記録再生制御モジュール7が有する記録媒体について、欠陥場所検出、未記録領域検出、録画情報記録位置設定、UDF記録、及びA/Vアドレス設定等を実行する。なお、主制御モジュール6は、詳述しないが、ディレクトリ検出部、VMG(ビデオ管理情報)作成部、コピー関連情報検知部、コピー及びスクランブリング情報処理部(RDI処理部)、パケットヘッダ処理部、シーケンスヘッダ処理部、アスペクト比情報処理部、編集を実行する際の管理情報を処理する編集時管理情報制御部、あるいは録画を実行する際の管理情報を処理する録画時管理情報制御部、等として所定の動作あるいは処理を実現するための、さまざまな信号処理ブロックを含む。
【0047】
主制御モジュール6はまた、設定された『予約録画』に関する、例えば[開始日時],[終了日時],[チャンネル]及び[レート]等の情報を保持し、設定された予約録画を実現する。
【0048】
主制御モジュール6はまた、CAS制御モジュール2の任意のカードスロットに挿入されたCASカードのIDを取得し、CASカードの種別判別、それぞれのCASカードに記録されているユーザー識別情報や契約情報の照会等を行う。また、後段に詳述するが、特定のCASカードを、起動中において優先的にアクセスするカード(「優先カード」と称する)として取り扱うための設定、「優先カード」に設定すべきCASカードの検索、及びそれらを実行するためのユーザーからの指示の受け取り(GUIによるユーザーからの指示入力を促し、入力された指示入力に対応する表示例の表示)等を実行する。
【0049】
主制御モジュール6はまた、デコードされた信号から、TSに含まれているセクション情報、各種データ(サービス情報)、電子番組ガイド(EPG)情報、番組属性情報(番組ジャンル等)、字幕情報を取得する。
【0050】
なお、コンテンツ(ストリーム)に付属する管理情報(CASの情報)は、図2により後段に説明するが、受信処理ジュール1が含むTS分離モジュールにより、予めTSから分離される。CASの情報については、大きくはECM(MPEG−2規格である場合)、EMM(有料放送の契約情報等)がある。ECMは受信した受信装置101で共通に使用する情報であるが、契約情報等を設定するEMMは接続されるCASカードのIDがEMMで指定されるIDに一致しているときのみ受信制御される情報である。
【0051】
上述のように契約情報等を設定するEMMは特定のCASカードのIDに対して送られるため、ユーザーが契約の申し込み等を行う場合にはCASカードが複数接続されている場合、ユーザーがCASカードのIDを指定した制御(契約の申し込み等)を行う場合や特定の期間に表示させたメッセージを解除させる場合やデータ放送を受信してCASカードIDを表示する場合などCASカードを特定する必要がある場合がある。この様な場合に「優先カード」として指定したCASカードを対象として制御を行う。上述のEMM情報は、「優先カード」にのみ供給する。また、データ放送を受信し、何らかの登録等を行う場合には、データ放送に含まれるBMLによってCASカードの識別情報の表示が要求される場合がある。この際に「優先カード」のIDを常に表示することで、ユーザーに対いては常に同じカードのIDを表示できるため、これまで登録に利用していたIDと異なったものを登録してしまうなどの使用時の混乱を低減することができる。
【0052】
また、コンテンツ保護機能のみのカードと加えて有料放送まで対応可能なカードとが混在して挿入されている場合、対応範囲の広い有料放送まで対応可能なカードを「優先カード」とし、IDの表示等を行うことで、有料放送の申し込みを出来ない等のユーザーの使用時の混乱を低減することができる。
【0053】
なお、主制御モジュール6による起動処理時(起動プログラム実行時)に、それぞれのカードの種別等を予めチェックすることはいうまでもない。
【0054】
記録再生制御モジュール7は、記録モード(レート)による違いがあるが、百時間程度のコンテンツの録画が可能なHDD(Hard Disk Drive,大容量記憶装置)を含み、受信したコンテンツあるいは入力される情報を保持する。なお、HDDは、2以上用意されてもよく、図1に示す例では、4である。また、HDDが複数用意される場合、それぞれが同一あってもよく、もちろん異なるものであってもよい。また、HDDに代えて、例えば半導体メモリ(メモリカード)を記録媒体とすることも可能であるし、併用されてもよいことはいうまでもない。
【0055】
図2は、図1に示した受信装置の受信処理部をより詳細に説明する。
【0056】
受信装置101の受信処理モジュール1においては、図1により概略を説明したが、各空間波、すなわちBS/CSデジタル放送向け、地上デジタル放送向け等の図示しないアンテナ、あるいは光ファイバ網等を介して配信事業者が供給するコンテンツの入力端等を経由して、任意数のチャンネルのコンテンツが受信可能である。
【0057】
図2に示す例では、CAS制御モジュール2は、4枚のCASカードを処理可能であるので、仮にある限定受信システムでは1つのCASカードで処理可能なストリーム数が2だとすると最大で同時に8つのストリーム(コンテンツ)を受信処理可能になる。
【0058】
また、CAS制御モジュール2は、起動時にそれぞれのカードIDを読み込み、受信装置101内に保持しているIDリストと比較してCASの識別を行い、それぞれのCASカードの適用範囲の確認を行う。
【0059】
図2に示す受信処理モジュール1が受信した信号(放送波または配信事業者が光ファイバ網を経由して供給するストリーム)は、任意のチューナーモジュール11a,11b,・・・,11n−1,11n(nは、正の整数)により選局され、対応するTS分離モジュール12a,12b,・・・,12n−1,12n(nは、正の整数)、対応するデスクランブルモジュール13a,13b,・・・,13n−1,13n(nは、正の整数)の順に供給され、CAS制御モジュール2から取得した鍵でデスクランブルして出力される。
【0060】
図3は、複数接続されるCASカードから優先カードを設定する方法の一例を示す。
【0061】
受信装置101が起動されることで、全てのカードスロットに挿入されているCASカードのカード識別情報がチェックされる(ブロック[01])。このチェックにはCASカードの存在チェックのほか、カードの機能種別を特定するための情報(ID範囲など)が事前に設定され、これとカードから読みだした識別情報を比較するものである。
【0062】
続いて、「優先カード」がいずれかのカードスロットに挿入されているか否かが、チェック時される(ブロック[02])。
【0063】
「優先カード」が挿入されている場合(ブロック[02−YES])、通常の起動ルーチンにより受信装置101が起動され、ユーザーからの指示に応じたコンテンツ(番組)の受信や記録媒体に記録されているコンテンツ(番組)が再生される。
【0064】
「優先カード」がいずれのカードスロットにも挿入されていない場合(ブロック[02−N0])、まだ一度も「優先カード」を設定していない場合と設定した「優先カード」が見つからない場合があるが、動作としては同じである。全てのカードスロットに挿入されているCASカードの種別がチェックされる(ブロック[03])。
【0065】
全てのカードスロットに挿入されているCASカードが同一種別である場合(ブロック[03−YES])、いずれかのCASカードを「優先カード」に設定するよう、GUI表示が起動され、ユーザーからの指示入力に従い、「優先カード」が設定される(ブロック[04])。「優先カード」に設定されたCASカードのID情報は優先選択情報としてメモリ部6Cに記憶され、次回の判定に利用される。
【0066】
カードスロットに挿入されているCASカードが同一種別ではない場合(ブロック[03−NO])、適用範囲(受信可能範囲)の広いCASカードから「優先カード」を設定するよう、GUI表示が起動され、ユーザーからの指示入力に従い、「優先カード」が設定される(ブロック[05])。
【0067】
つまりCASカードとして、コンテンツ保護のみ対応のCASカードAとコンテンツ保護を含み有料放送まで対応可能なCASカードBが挿入されていた場合にはCASカードBが「優先カード」として選択されることになり、ユーザーが契約の追加などでカードIDが必要な場合に適切なIDを提示することが可能になる。
【0068】
図4は、物理的にスロットを指定することによる優先カードを決定とアクセス制御の一例を示す。なお、図4に示す例は、図1及び図2に示したCAS制御モジュール内に、「優先カード」専用のカードスロットが規定されている場合を想定している。専用のカードスロットは、例えば主制御モジュール6においてカードが挿入されているかいないか、をチェックする際に、任意のスロットについて『優先カード用スロット』として、ソフトウェア的に認識させることにより、容易に実現できる。もちろん、ハード的に、優先するスロットを設けてもよいことはいうまでもない。
【0069】
受信装置101が起動されると、全てのカードスロットに挿入されているCASカードのカード識別情報がチェックされる(ブロック[11])。
【0070】
受信装置101が起動されることで、全てのカードスロットに挿入されているCASカードのカード識別情報がチェックされる(ブロック[11])。
【0071】
続いて、「優先カード」となりうるカードが『優先カード用スロット』すなわち専用スロットに挿入されているか否か、がチェックされる(ブロック[12])。
【0072】
「優先カード」となりうるカードとは、たとえば上述のコンテンツ保護のみ対応のCASカードAとコンテンツ保護を含み有料放送まで対応可能なCASカードBの場合、CASカードBを「優先カード」とするというルールのもとに決定されるものであり、この場合、CASカードBが「優先カード」となりうるカードとなる。
【0073】
『優先カード用スロット』すなわち専用スロットに、「優先カード」となりうるカードが挿入されている場合(ブロック[12−YES])、通常の起動ルーチンにより受信装置101が起動され、ユーザーからの指示に応じたコンテンツ(番組)の受信や記録媒体に記録されているコンテンツ(番組)が再生される。
【0074】
専用スロットに、「優先カード」となりうるカードが挿入されていない場合(ブロック[12−NO])、他のスロットに挿入されている全てのCASカードが「優先カード」となりうるカードであるか否か(「優先カード」となりうるカードがいずれかのスロットに挿入されているか否か)、がチェックされる(ブロック[13])。
【0075】
他のスロットに挿入されているいずれかのCASカードに「優先カード」となりうるカードがある場合(ブロック[13−YES])、例えば『スロット3のカードを専用スロットに入れてください』等の専用スロットに「優先カード」となりうるカードを移動することを促すメッセージを表示可能な表示出力が映像出力8に出力される(ブロック[14])。
【0076】
スロットに挿入されている全てのCASカードが「優先カード」となりうるカード以外である場合(ブロック[13−NO])、例えば『「優先カード」となりうるカードを専用スロットに挿入してください』等の「優先カード」を専用スロットに挿入することを促すメッセージを表示可能な表示出力が映像出力8に出力される(ブロック[15])。
【0077】
以上のようにして「優先カード」専用スロットを容易することで、「優先カード」の選択を容易にしたり、「優先カード」の特定を容易にすることが可能である。
【0078】
この場合において、「優先カード」としているCASカードのIDをメモリ部6Cに記憶しておき、次回記憶しているIDと異なるCASカードが挿入されたことを検知した場合にメッセージ表示をするといったことも可能である。
【0079】
図5は、図3に示した「優先カード」の設定において、表示装置に表示される表示画面の表示例の一例を示す。なお、図5に示す例は、映像出力8に表示装置(モニタ装置)が接続された状態、あるいは受信装置がモニタ装置と一体であるテレビ受信装置である場合の表示例を提供可能な表示出力(信号)に相当する。また、実際に表示される際には、モニタ装置(表示装置)のサイズやアスペクト比、解像度等のさまざまな要因に従って変化する場合がある。
【0080】
図5に示す表示例は、図3における「全てのカードスロットに挿入されているCASカードのカード識別情報」をチェックした結果の表示例の一例に相当し、スロットが4つである場合において、スロット1にカードが挿入されているか否かを表示する『表示511』、スロット2にカードが挿入されているか否かを表示する『表示512』、同スロット3にカードが挿入されているか否かを表示する『表示513』、及び同スロット4にカードが挿入されているか否かを表示する『表示514』を含む『表示501』を示す。
【0081】
なお、『表示511〜513(スロット1〜3)』は、CASカードが挿入されている状態を示し、『表示514(スロット4)』については、一例ではあるが『このスロットはカードが挿入できます』等の、スロット4にCASカードが挿入された場合には、さらに2つのストリームの受信が可能であることを示唆するメッセージを表示した『表示521』が同時に表示された例を示す。もちろん、『表示521』は省略されてもよいし、スロット1〜3について、カードが挿入されていることを報知するメッセージ表示が用意されてもよい。
【0082】
図7は、図3に示した「優先カード」の設定において、表示装置に表示される表示画面の表示例の一例を示す。なお、図7に示す例も、映像出力8に表示装置(モニタ装置)が接続された状態、あるいは受信装置がモニタ装置と一体であるテレビ受信装置である場合の表示例を提供可能な表示出力(信号)に相当し、実際に表示される際には、モニタ装置(表示装置)のサイズやアスペクト比、解像度等のさまざまな要因に従って変化する場合がある。
【0083】
図7に示す表示例は、図3で説明した「全てのカードスロットに挿入されているCASカードが同一種別である場合」において、「優先カード」を設定するよう、GUIを出力し、ユーザーからの指示入力に従い、「優先カード」が設定された状態に相当する。
【0084】
『表示701』は、4つのスロットにそれぞれ同一種別のCASカードが挿入されている状態を示す『表示711〜714』と、それぞれのスロットおよびカードのうちのどれが「優先カード」であるかを表示する『優先カードバー721』と優先カードバー721のうちのスロット1に挿入されているカードを「優先カード」と設定した『優先カード表示722』を含む。なお、『表示723』は、該当するスロット及び挿入されているカードが「優先カード」ではない(「優先カードに選ばれていない」)ことを表示するが、省略されてもよいことはいうまでもない。また、『表示722』/『表示723』は、例えば表示色の変化や、ボタン表示(選択されているスロットの表示が、押しボタンが押し込まれた状態を表示する)等、任意の表示方式が適用できる。
【0085】
図6に示す表示例は、図4で説明した「「優先カード」を専用スロットに挿入する」ことを促す、GUIの表示出力の一例に相当する。
【0086】
『表示601』は、4つのスロットのうちの最上段に表示されるスロットが「優先カードスロット」であることを表示する『表示611』、「優先カード」以外が挿入されるべきスロットであることを表示する『表示612(スロット2)』、『表示613(スロット3)』、及び『表示614(スロット4)』を含む。また、『表示621』は、「「優先カード」を専用スロットに挿入する」ことを促すメッセージ表示である。
【0087】
図8に示す表示例は、図4で説明した「「優先カード」が専用スロットに挿入されている」状態を、一例ではあるが、他のスロットに挿入されているカードとの識別が可能に表示する一例に相当する。
【0088】
『表示801』は、4つのスロットのうちの最上段に表示されるスロットが「優先カード」が挿入された「優先カードスロット」であることを表示する『表示811』、「優先カード」以外が挿入されるべきスロットであり、それぞれに任意のカードが挿入されていることを表示する『表示812(スロット2)』、『表示813(スロット3)』、及び『表示814(スロット4)』を含む。なお、それぞれの表示が表示される位置や方向、表示の順等は、任意に変更されてもよいことはいうまでもない。
【0089】
以上説明したように、この発明の実施の一形態を適用することにより、2枚のCASカードで処理できるストリーム数以上のストリーム処理を行うために2以上のCASカードを挿入可能にした受信装置において、「優先カード」としてアクセスと特定するカードを識別する仕組みを用意することで、ユーザーに対する混乱を低減することができる。
【0090】
なお、この発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々な変形もしくは変更が可能である。また、各実施の形態は、可能な限り適宜組み合わせて、もしくは一部を削除して実施されてもよく、その場合は、組み合わせもしくは削除に起因したさまざまな効果が得られる。
【符号の説明】
【0091】
1…受信処理モジュール、2…CAS制御モジュール、3…信号選択モジュール、4…デコードモジュール、5…A(Audio)/V(Video)出力モジュール、6…主制御モジュール、7…記録再生制御モジュール、8…映像出力、9…オーディオ(音声)出力、101…受信装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル放送を受信するチューナーを複数備えたデジタル放送受信装置であって、
暗号化により保護された番組の視聴可否判定を行うCAS(Conditional Access System)カードを複数枚接続してアクセス可能な読み出しモジュールと、
前記読み出しモジュールに接続されたCASカードにアクセスしてCASカードが保持する識別情報を読み出し、前記識別情報と内部に保持しているCASカードのIDからその機能種別を識別する参照情報とを比較してCASカードの種別を判定するCASカード種別判定モジュールと、
前記CASカード種別判定モジュールの判定結果と優先選択情報に基づいて、前記複数のCASカードの中から優先してアクセスを行うCASカードを優先カードとして選択するCASカード優先選択モジュールと、
を有することを特徴とする受信装置。
【請求項2】
前記CASカード優先選択モジュールは、前記優先カードと決定したCASカードのIDを優先選択情報として保持する機能を備え、前記CASカード種別判定モジュールの判定結果で複数種別のCASカードがあると判定される場合、前記優先選択情報に該当するCASカードがある場合は当該CASカードを優先カードとし、前記優先選択情報に該当するCASカードがない場合は参照情報で特定される機能種別で機能として特定の機能種別をもったCASカードのID範囲内にあるIDをもったCASカードを優先カードとし、同一種別のCASカードの場合は任意のCASカードを優先カードとすることを特徴とする請求項1記載の受信装置。
【請求項3】
前記CASカード優先選択モジュールは、優先カード専用としてあらかじめ決められたスロットに挿入されたCASカードが、参照情報で特定される機能種別で事前に決めた対応機能以上の機能種別を有するカードである場合、挿入されたCASカードを優先カードとして選択し、前記優先カード専用スロットにカードが挿入されていない場合、挿入されたCASカードが前記対応機能以上の機能種別を有する場合には当該カードを優先カードとして設定することを特徴とする請求項1記載の受信装置。
【請求項4】
前記複数のCASカードから読み出したそれぞれのCASカードの識別情報を表示可能な表示出力を出力する表示出力モジュールをさらに有し、前記CASカード選択モジュールが選択する1つの優先カードを、他のCASカードと区分可能に表示出力を出力することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の受信装置。
【請求項5】
入力放送波がデータ放送を含むコンテンツであり、BMLスクリプトにおいてCASカードの識別情報の表示が要求される場合、前記CASカード選択モジュールが選択した優先カードの識別情報を表示させる表示制御モジュールをさらに有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の受信装置。
【請求項6】
前記CASカードから画面上にメッセージ表示をおこなうか否かの制御情報を取得する場合、前記CASカード選択モジュールが選択した優先カードからのみもしくは他のカードより優先して取得することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の受信装置。
【請求項7】
CASカードが複数接続されている場合において、CASカードのIDを指定した制御や特定の期間に表示させたメッセージを解除させる際、前記CASカード選択モジュールが選択した優先カードを対象とすることを特徴とする請求項4記載の受信装置。
【請求項8】
前記表示出力モジュールが出力する表示出力を表示する表示装置をさらに有することを特徴とする請求項4記載の受信装置。
【請求項9】
複数のCASカードからその識別情報を取得し、
その機能種別を判定するための参照情報と取得した識別情報とを比較して、それぞれのCASカードの種別を判定し、
前記CASカードの中で機能種別が1つの場合には任意のCASカードの中から1つを、機能種別が異なるカードが複数ある場合には所定の機能種別を持ったCASカードから1つ選択する手段、
もしくは、特定のカードスロットに挿入されたカードを選択カードとして選択する手段のいずれかで選択し、
選択された1つのCASカードに対してアクセスを優先することを特徴とするCASカード制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−77929(P2011−77929A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−228635(P2009−228635)
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】