説明

口腔用組成物及びそのシステム

【課題】口腔ケア有益剤を口腔組織に一晩中十分に送達するが、消費者が目覚めたときは付着した製品の存在を感じないように、口腔内で溶解する口腔組成物であり、かつブラッシング又は漱ぎのような機械的な除去手段を必要としない該組成物の提供。
【解決手段】口腔組織上への適用及び定着に最適な特性を備えた口腔用組成物、さらに、口腔への口腔用組成物適用システム。抗菌剤含有定着性組成物を、口腔組織上に染みを生じることなく習慣的に適用できるような口腔の処理方法。さらにその上、過酸化物安定性の着香剤システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は口腔用組成物、口腔組織の処理システム及び処理方法に関する。さらに詳細には本発明は、口腔用組成物、口腔組織との持続的接触システム及びその日常使用、及び口腔用組成物を適用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
口腔の衛生を保つことの利点はよく理解されている。歯のブラッシング及び口内洗浄剤の使用のような毎日の口腔処理の利点を消費者は理解している。これらの利点には、虫歯、歯垢、及び歯肉炎の減少、知覚過敏の治療、息のフレッシュニング、歯のホワイトニング及び染みの除去、歯のミネラル除去等がある。消費者のさらなる要求は、歯を一生涯維持することへのニーズである。消費者は、健康な口腔組織及び「フレッシュな息」を健康な体及びライフスタイルと結び付けている。良好な口腔衛生の短期的な保全を補助するために、多種多様な口腔ケア製品が開発されてきた。これらの製品は、一般に、消費者自身が日課の一部として適用することを意図された態様で、及び/又は口腔衛生の専門家が投薬治療の際に投与する態様で、種々の口腔ケア有益剤を口腔の軟組織及び硬組織に送達する。
【0003】
欧米社会において用いられる、最も頻繁に使用される口腔衛生処理物質は、日課の一部として1日に1度か2度、消費者自身が施すような処理物質である。このような処理物質の例としては、例えば抗菌歯垢活性物質及び/又は抗虫歯活性物質を含有する歯磨き剤、並びに抗菌活性物質及び/又は息フレッシュニング活性物質を含有する口内洗浄剤が挙げられる。「朝目覚めた時の息(morning breath)」及びそれに関連する状態があるということは、毎晩床につく前の既存の口腔ケアレジメンの適用も夜の間の口腔の健康状態の低下にはほとんど効果を持たないということを示している。眠っている間の、唾液の流動の減少及び嫌気性細菌の過剰な増殖は、口腔組織の変性並びに口腔内悪臭及び歯肉炎の発達に非常に適した状態をもたらす。口腔内でのpH制御の低下と結びついて、これらの状態は、虫歯、歯肉炎及び歯垢の形成のような口腔状態の発達に最適となる。このようなプロセスは進行性であり、既存の処理物質によって低減され又は緩和される場合もあるが、それらは、継続的な注意(これは実用的ではない)によって、又は長期持続性の処理物質の使用によってのみ、予防的若しくは治療的のいずれかで、効果的に処理することができる。
【0004】
口腔ケア有益剤を口腔組織に曝露することを向上させるのを目的として、実質性を高め、口腔組織接触時間を長くした製品を提供するために幾つかの試みがなされてきた。これらの試みには、種々の活性物質を口腔組織、特に硬組織に送達するための水溶性、及び水不溶性皮膜形成ポリマーの使用がある。米国特許第5,462,728号は、口腔に適用する治療薬を含有する水不溶性生態接着剤コポリマーマトリックスを教示している。このような水不溶性ビヒクル類は、口腔への適用時にそのビヒクルに含有されたポリマー性キャリア及び活性物質を沈殿させるように設計され、口腔の小領域を処理できるように設計されている。また、このようなポリマー性皮膜類はブラッシングのような機械的手段により除去される必要がある。またこれにより、消費者にとって好ましくない触知可能な硬質コーティングが口腔組織上に形成される結果となる場合がある。米国特許第5,462,728号は、数時間の間活性物質を残存させる付着性の水不溶性皮膜をその場で形成させる、口腔組成物の口腔への適用方法を開示している。
【0005】
米国特許第5,425,953号は、高濃度のエチルアルコール及び過酸化カルバミドを有するセルロース系ポリマー類を含む組成物の適用を教示している。適用後に、溶媒が蒸発し、含有された過酸化カルバミドを送達するポリマー性皮膜が歯に残存する。前記特許における組成物は、口腔状態の処理における間欠的又は即時的な適用のためのものとして開示されている。これらの組成物は濃度50%を超える一価アルコール類を含有し、口腔組織に、触知可能な層に対する望ましくない消費者の反応を引き起こすことがある。さらに、それらは適用後の機械的除去手段を必要とする場合がある。
【0006】
米国特許第5,438,076号は口腔へ薬剤を送達するためのアクリルポリマー類の使用を教示している。これらの組成物は、口腔全体としてではなく、悩まされている口腔領域に提供されるように設計され、一部の消費者が好ましくないと感じる触知可能な皮膜の形成を生じることがある。
【0007】
口腔ケア有益剤の持続性の送達の別の方法は、PCT国際公開特許WO02/34221に記載されている。この文書はシリコーン樹脂、シリコーンゴム及びシリコーン流体並びに口腔ケア有益剤を含む口腔ケア組成物の適用を開示している。この文書の開示する口腔ケア組成物は、歯又は歯肉の表面上に実質性の皮膜を形成し、「口腔全体に広く適用され」得る。組成物が実質性であるために、組成物は口腔組織上に8時間以上残存し、ブラッシングや漱ぎのような機械的手段による除去を必要とする。PCT国際公開特許WO02/34221号の組成物は口腔ケア有益剤の長時間の送達を提供することに関しては優れているが、一部の消費者は、翌朝口腔組織上に触知可能なシリコーン残存物があることを好まないことが明らかになっている。
【0008】
米国特許第5,631,000号は、水性ゲルをデンタルトレイに入れてからそのデンタルトレイを口腔内に装着することによって水性ゲルを口腔組織に曝露させる、水性ゲルを用いた歯のホワイトニングを教示している。デンタルトレイは通常夜に装着されるが、昼間に装着されてもよい。しかしながら、デンタルトレイは装着するのに快適ではない。デンタルトレイを必要とせずに、口腔ケアを一晩中適用することは、口腔への適用の容易さ、及び消費者の良好な審美的効果のために、有利である。
【0009】
PCT国際公開特許WO04/017933号では、口腔ケア有益剤の一晩を通しての適用及び送達に使用する組成物及び方法を開示している。これらの組成物は、優れた実質性、抗菌活性、及び口腔の健康状態の向上をもたらす一方で、習慣的な使用に理想的に適しているとはいえない。残念ながらこのような組成物は、口腔内、特に口腔硬組織への接触におけるその長い保持時間のため、習慣的使用を受けて、すなわち少なくとも1週間毎日の適用で顕著な染みを生じる可能性がある。
【0010】
睡眠中、最初の適用後の追加適用や処置を必要とせず、口腔組織にいかなる染みも付けないような口腔ケア有益剤を消費者に送達する、一晩を通した適用に適した口腔用組成物を備えることが望ましい。口腔ケアの一晩中の送達は、睡眠中に発達する口腔内の状態に対抗する好適な療法となる。一晩中の送達はまた、専門家の器具や知識を過度に必要とせず、消費者の毎日の口腔レジメンに容易に組み込まれるので、有利である。
【0011】
さらには、その口腔ケア製品が口腔内での長時間使用に許容可能な好ましい口当たり及び味を有することが望ましい。許容可能な口当たりは、消費者の規則正しい使用を促進するので有利である。残念ながら、口腔用組成物で使用される多くの着香剤成分は、他の口腔ケア活性物質存在下で安定しておらず、時間が経つと着香剤成分は不安定化され、組成物から消滅してしまう。過酸化物供給源存在下で、消費者にはっきりとわかる味をもたらす安定な着香剤システムを備えた口腔用組成物を提供することが望ましい。
【0012】
長時間の口当たりは、実質性、付着性及び粘性の間のバランス作用として認識される。望ましい製品は、口腔への適用を可能にし、口腔組織に付着し、含有される口腔ケア有益剤を長時間に渡って放出するのに十分な、実質性及び粘性を必要とする。ただし、適用時に口腔中にうまく広がっていない、新たに適用された製品の球状の部分を消費者が感じることができるほど、粘性が高くなってはならない。口腔への容易な適用、口腔組織を覆う薄い層の形成、並びにさらには歯周ポケット及び裂溝への広がりを可能にする、本発明で使用するためのゲルを有することが望ましい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
朝、「フレッシュな」口の感覚があり、口腔ケア製品が口腔組織上に触知可能に維持されることのない状態で、目覚めることが消費者に必要とされている。したがって、口腔ケア有益剤を口腔組織に一晩中十分に送達するが、消費者が目覚めたときは付着した製品の存在を感じないように、口腔内で溶解する口腔組成物が必要とされ、該組成物はブラッシング又は漱ぎのような機械的な除去手段を必要としない。
【課題を解決するための手段】
【0014】
第1の態様では、本発明は以下を含む水性ゲル状の口腔ケア組成物を提示する。
a)抗菌剤
b)多糖類増粘剤、合成ポリマー類及びコポリマー類、又はこれらの混合物を含む増粘剤
c)0.1%〜1.5%の過酸化水素
d)10%未満のシリコーン
e)18%未満の一価アルコール類
【0015】
第2の別の態様では、本発明は、過酸化物供給源及び着香化合物を含む口腔ケア組成物をさらに提示し、前記着香化合物が総組成物の
a)0.1重量%〜1重量%のサッカリン、スクラロース、又はこれらの混合物を含む甘味剤、及び
b)0.05重量%〜1重量%のWS−3、WS−23、又はこれらの混合物を含む冷却剤で構成される。
【0016】
第3の別の態様では、本発明はさらに、以下を含む口腔ケアシステムを提示する。
a)水性ゲル状の口腔ケア組成物
b)アプリケータ
【0017】
アプリケータは、例えば細長く、好ましくは柔軟なノズルを備えた軟毛ブラシ又はチューブとすることができ、例えばチューブを絞って、歯肉線へ直接製品を送達するのに使用することが可能である。好ましい実施形態では、アプリケータは第1の自由端部及び第2の末端部を備えた細長ハンドル部材を含み、アプリケータヘッド部材は、前記細長ハンドル部材の第2の末端部と共に形成され、前記ヘッド部材は、20〜90のショアA硬度を持つエラストマー材を含む弾力的マッサージ部品を含む。
【0018】
第4の別の態様では、本発明はさらに、増粘剤、0.01%〜5%の少なくとも1つの抗菌剤、及び0.01%〜8%の少なくとも1つの過酸化物供給源を含む水性ゲルで、前記ゲルが少なくとも15分間口腔組織と接触して残存するように少なくとも1週間毎日適用される、適用を含む口腔処理方法を提示する。
【0019】
本発明のこれら及びその他の特徴、態様、及び利点は、本開示を読むことにより当業者に明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本明細書は、本発明を特に指摘し、明確に請求する特許請求の範囲をもって結論とするが、本発明は以下の説明から理解が深まると考えられる。
【0021】
本明細書で使用する百分率は、特に記述されない限りすべて総組成物の重量によるものであり、測定はすべて特に記述されない限り、20℃で行われる 特に記載のない限り、すべての比率は重量比である。
【0022】
ゲルの粘度は、本明細書で使用するとき、特に記述されない限り、ギャップ500μm、ステンレススチール平行プレート、及びせん断速度0.1〜1s−1及び1〜900s−1の連続直線ランプを60秒間かけて走査されるレオメーターを使用して、0.1cmの製品を用いて20℃で測定する。
【0023】
本明細書では、「増粘剤」とは、溶媒又はキャリアに加えるとその溶媒又はキャリアの粘度を増大させる結果となる、あらゆる物質を意味する。
【0024】
本明細書では、「研磨剤」とは、実質的に水に不溶性であり直径が約1μm〜約100μmである、磨き又は研磨特性を有するあらゆる粒子状物質を意味する。
【0025】
本明細書で使用するとき、用語「口腔ケア活性物質」とは、口腔内で直接に予防的、治療的、若しくは審美的な効果を有するか、又は口腔を経由して吸収されるが他のところにその主要な効果を有するかのいずれかの組成物のことをいう。
【0026】
本明細書で使用するとき、用語「口腔」とは、口唇から喉頭蓋までの空洞のことをいう。用語「硬組織」とは、歯及び歯周支持体などのような組織を含み、用語「軟組織」とは、歯肉、舌、頬腔の表面などのような組織を含む。本出願の範囲内において、口腔の硬組織はまた、例えば義歯、部分義歯、歯列矯正用ブリッジなどのような口腔内で使用されるあらゆるデバイスを含むと考えるべきである。
【0027】
本明細書における有用な活性物質及び他の構成成分は、審美的及び/若しくは治療上の効果から、又はそれらが持っている作用様式によって分類される又は本明細書に記載される場合がある。ただし、本明細書に有用な活性物質及び他の成分が、場合によっては美容及び/もしくは治療的な複数の効果をもたらすこと、又は複数の作用様式で作用することもあることを理解すべきである。したがって、本明細書での分類は便宜上のものであって、ある成分を特に記載される用途又は列挙される用途に制限しようとするものではない。
【0028】
本明細書において「を含む」とは、最終結果に影響を与えない他の工程及び他の成分を加えることができることを意味する。この用語には「からなる」及び「から本質的になる」という用語が含まれる。本発明の組成物及び方法/プロセスは、本明細書に記載される本発明の必須要素及び制限、並びに本明細書に記載される追加又は任意の成分、要素、工程、若しくは制限のいずれかを含むものからなり、それらから本質的になることができる。
【0029】
A.口腔用組成物
本発明の第1の態様では、以下を含む口腔用組成物を提示する。
a)抗菌剤
b)多糖類増粘剤、合成コポリマー、又はこれらの混合物を含む増粘剤
c)0.1%〜1.5%の過酸化水素
d)10%未満のシリコーン
e)18%未満の一価アルコール類
【0030】
本発明の第1の態様による口腔用組成物は、口腔組織に悪影響を与えることなく、消費者が口腔に長期間毎日適用(すなわち習慣的適用)することができる。さらに本明細書の口腔用組成物は口腔組織に長期間付着し、就寝前の適用に適しており、組成物が睡眠中口腔組織に接触して残存する。これによって、抗菌剤への長期間暴露に関係したどんな染みも付けない、優れた抗菌活性の送達が可能となる。さらに本明細書の口腔用組成物は、睡眠前に適用される場合、消費者が口の清潔感を保ったまま目覚めることができ、上述した「朝目覚めた時の口(morning mouth)」を避ける。
【0031】
抗菌剤
本発明の第1の態様による組成物は、陽イオン性剤、非陽イオン性剤、金属イオン塩類などの当業者には既知の抗菌剤を含む。この抗菌質としては、通常はトリクロサンと呼ばれ、メルクインデックス(Merck Index)、11版、(1989年)、1529頁(見出し番号9573)に記載されている5−クロロ−2−(2,4−ジクロロフェノキシ)−フェノール、フタル酸及びその塩類、置換モノペルフタル酸(monoperphthalic acid)及びその塩類並びにエステル類、好ましくはマグネシウムモノペルオキシフタレート、クロルヘキシジン(メルクインデックス、番号2090)、アレキシジン(メルクインデックス、番号222)、ヘキセチジン(メルクインデックス、番号4624)、サンギナリン(メルクインデックス、番号8320)、塩化ベンザルコニウム(メルクインデックス、番号1066)、サリチルアニリド(メルクインデックス、番号8299)、ドミフェンブロミド(メルクインデックス、番号3411)、塩化セチルピリジニウム(CPC)(メルクインデックス、番号2024)、塩化テトラデシルピリジニウム(TPC)、塩化N−テトラデシル−4−エチルピリジニウム(TDEPC)、オクテニジン(octenidine)、デルモピノール(delmopinol)、オクタピノール(octapinol)、及びその他のピペリジン誘導体、ナイシン(nicin)製剤類、亜鉛/第一スズイオン剤類、オーグメンティン(augmentin)、アモキシリン、テトラサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、及びメトロニダゾール、並びに上記の類似体及び塩類、チモール、ゲラニオール、カルバクロール、シトラール、ヒノキチオール、ユーカリプトール、カテコール(特に4−アリルカテコール)及びこれらの混合物を含めた精油、サリチル酸メチル、過酸化水素、ナノシトサン、亜塩素酸金属塩類及び上記すべての混合物が挙げられるが、これらに限定されない。好ましい抗菌剤には、塩化セチルピリジニウム、トリクロサン、又はこれらの混合物が含まれ、より好ましくは塩化セチルピリジニウムである。好ましくは抗菌剤は、組成物の約0.01重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約2重量%、より好ましくは約0.1重量%を超え約1重量%未満を構成する。
【0032】
増粘剤
本明細書の口腔用組成物は、ゲル状とすることが可能である。ゲルは口腔での使用に対して安全であり、それらに組み込まれている口腔ケア有益剤と反応しない、又はそれらを不活性化しない当該技術分野で既知の増粘剤類から形成される高粘度マトリクスである。さらに、これらの増粘剤で形成されたゲルは、歯又は粘膜がコーティングされた状態を15分以上の時間にわたって保持するのに十分な、歯又は粘膜への付着を提供し得る。
【0033】
ゲルを形成するのに必要な増粘剤の量は、ゲルの粘度がせん断速度0.1s−1において約10Pa.s超えるような量である。この開発は、適用具又は指に載せたときに、流れ落ちない、又は効果的に使用するために流動的過ぎることがわからない、ゲルを生ずる。この増粘剤の量は、粘度がせん断速度1s−1において約0.1Pa.s〜約300Pa.s、好ましくは約30Pa.s〜約200Pa.s、より好ましくは約80Pa.s〜約120Pa.sとなるような量である。この量は良好な審美性を有し、消費者の要求に沿ったゲルを創造するために有利であり、ゲルを口腔組織に効果的に広げることができ、しかも適用後にこれらの組織上に実質性を残す。
【0034】
本発明に有用な好適な増粘剤としては、多糖類増粘剤類、粘土類、架橋ポリアクリレート類、ポリマー類、コポリマー類、ポリエチレングリコール類及び誘導体、タンパク質増粘剤類及びこれらの混合物が挙げられる。ゲルを形成するために好ましい増粘剤の量は、約0.1重量%〜約5重量%、好ましくは約2重量%〜約5重量%である。
【0035】
本発明に有用な多糖類増粘剤としては、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、カルボキシメチルセルロース(CMC、セルロースガム)、メチルセルロース、セチルヒドロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、微結晶セルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム、スクレロチウムガム、カルボキシメチルヒドロキシプロピルグアー、グアーガム、アルギン酸グリセリル、グアー(cyanopsis tetragonoloba)ガム、グアーヒドロキシプロピル塩化トリモニウム、アラビアゴム、ヒドロキシプロピルグアー、カラヤ(sterculia urens)ガム、ジェランガム、寒天、カラギーナン(カッパ、イオタ、ラムダ)、ペクチン、イナゴマメ(ceratonia siliqua)ガム、カルボキシメチルキトサン、ヒドロキシエチルキトサン、カルボキシメチルデキストラン、コーン(Zea mays)スターチ、デキストリン、アルギン酸カリウム、加工ジャガイモデンプン、アルギン酸プロピレングリコール、カルボキシメチルベータグルカンナトリウム、カルボキシメチルデキストランナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、ヒドロキシプロピルデンプンリン酸ナトリウム、マルトデキストリン、アルギン酸、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0036】
本発明で有用な粘土としては、ケイ酸ナトリウムマグネシウム、ケイ酸リチウムマグネシウム、ケイ酸リチウムマグネシウムナトリウム、フルオロリソケイ酸ナトリウムマグネシウム(sodium magnesium fluorolithosilicate)、ベントナイト、モンモリロナイト粘土、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0037】
本発明に有用な架橋ポリアクリレート類としては、アクリル酸ナトリウム/ビニルアルコールコポリマー、アクリレート/c10〜30アルキルアクリレートクロスポリマー、アクリレート類/セテス−20イタコネートコポリマー、アクリレート類/セテス−20メタクリレートコポリマー、アクリレート類/ステアレス−50アクリレートコポリマー、アクリレート類/ステアレス−20イタコネートコポリマー、アクリレート類/ステアレス−20メタクリレートコポリマー、カルボマー、グリセリン/グリセリルポリアクリレート、及びこれらの混合物が挙げられる。本発明で有用なその他の合成ポリマー類及びコポリマー類としては、ポロキサマー407、PVM/MAコポリマー、(商品名「ガントレッツ(Gantrez)」で市販)、PVP((ポリ(ビニルピロリドン))、ポリアクリルアミデオメチルプロパンスルホン酸(polyacrylamideomethylpropane sulfonic acid)及びこれらの混合物が挙げられる。
【0038】
本発明で有用なポリエチレングリコール類としては、PEG−2M、PEG−5M、PEG−7M、PEG−9M、PEG−14M、PEG−20M、PEG−23M、PEG−25M、PEG−45M、PEG−90M、PEG−115M、PEG−160M、PEG−クロスポリマー、PEG−140グリセリルトリステアレート及びこれらの混合物が挙げられる。
【0039】
本発明で用いるのに好ましい増粘剤には、多糖類増粘剤、合成ポリマー類及びコポリマー類がある。水溶性セルロース系、及びアクリル系増粘剤類がより好ましい。最も好ましいのはHECである。水性ゲルは、約2.1重量%〜4.9重量%のHEC、好ましくは2.5重量%〜4.7重量%、より好ましくは2.8重量%〜4.3重量%を含んでいてもよい。口腔ケア有効剤には、増粘剤と反応して相乗的にゲルの粘度を改変するものがあることが分かっている。より具体的には、第四級抗菌剤類とセルロース系増粘剤類との組み合わせは、セルロース系の増粘剤だけで使用した場合よりも、ゲルをより効果的に増粘する。例えばHPMC、HEC及び陽イオン性界面活性剤抗菌剤類のようなセルロース系誘導体類が好ましい。約0.02%を超える塩化セチルピリジニウム(CPC)と約2.1%〜約4.9%のHECの組み合わせが好ましい。これらの濃度でCPCをHECに組み込むことにより、ゲルの粘度は、HEC単独の場合と比べると著しく増大する。理論に制限されるわけではないが、CPCの濃度が基準のミセル濃度(これは文献によると約0.017重量%であると報告されている)に達すると、CPCはHPMC及びHECのような増粘剤類と相互作用して、ゲルをHPMC又はHEC単独の場合よりも著しく増粘化する。
【0040】
過酸化物供給源
本明細書の口腔用組成物は、好ましくは過酸化物供給源を含む。それ自体が持つ抗菌効果に加え、過酸化物供給源は、抗菌剤による歯の染み防止に役立つ。過酸化物供給源は、可溶化又は水和のいずれかにより過酸化物を放出するどの形態であることも可能である。本明細書で表わされるすべての過酸化活性物質の濃度は、過酸化水素についてであり、過酸化カルバミドなどのその他の過酸化物放出分子については適切な変換がされなければならない。好ましくは、本明細書の口腔用組成物は、総組成物の約0.01重量%〜約8重量%の過酸化物供給源を含み、より好ましくは約0.1重量%〜約5重量%、さらにより好ましくは約0.1重量%〜約2重量%である。本明細書に用いるのに好適な過酸化供給源例としては、過酸化水素、過酸化カルシウム、過酸化カルバミド、過炭酸ナトリウム、過酸化ベンゾイル、又はこれらの混合物が挙げられる。好ましくは、過酸化物供給源は過酸化水素、過酸化カルシウム、過酸化カルバミド、又はこれらの混合物を含み、より好ましくは過酸化水素である。さらにより好ましくは、過酸化物供給源は過酸化水素である。過酸化物濃度は、ヨード滴定法(Iodometric titration method)(「過酸化水素(Hydrogen Peroxide)」、ウォルターC.シャム(Walter C.Schumb)、ラインホールド出版(Reinhold Publishing)、版権1955年)を用いて測定することができる。ヨード滴定法は、過酸化物濃度を測定するための当該技術分野において既知の標準方法である。一般に、過酸化活性物質を含む材料及び組成物片を秤量し、それを1M硫酸に溶解し、過酸化物を数滴の1%モリブデン酸アンモニウム(VWRカタログ番号VW3627−1)存在下で過剰の10%ヨウ化カリウム水溶液(顆粒状の試薬がJ.T.Baker社から市販、カタログ番号3162−01、CAS番号7681−11−0)と反応させる方法がとられる。次に、0.025N濃度のチオ硫酸ナトリウム(VWRカタログ番号VW3127−1)で、デンプン指示薬が透明となる終点まで滴定する。滴定溶液が浅黄色になったら、1%デンプン指示薬(VWRカタログ番号VW3368−1)を添加する。材料片を滴定完了の際に坪量し、組成物の重量は、装置と組成物の重量を加えた出発重量からの差によ
り決定する。組成物中の過酸化物濃度を計算することができる。
【0041】
歯を白くする製品の保管期間後に過酸化物濃度を測定するが、この保管期間が長い場合には、過酸化活性物質の濃度は、あるいは、少なくとも120日後に上述のように濃度を測定し、次に残りの期間については、当該技術分野において既知のように、一次速度式を用いて外挿することにより決定することができる。当該技術分野において既知であるように、過酸化物の絶対濃度並びに残っている本来の濃度の比率を決定するために、過酸化物製品の製造直後及び指定の保管期間の終了時に上記の方法を実施することができる。
【0042】
B.過酸化物安定着香剤
本発明の第2の態様では、過酸化物に安定な着香剤システムを含む口腔用組成物を提示する。本明細書の着香剤システムは、過酸化物供給源存在下、40℃において、少なくとも1ヶ月間安定である。さらに本明細書の着香剤システムは、消費者にとって許容可能であり、口中に入った時に冷却感と知覚経験の改善をもたらす。その上本明細書の着香剤システムは、塩化セチルピリジニウムなどの陽イオン性抗菌剤の苦味をマスクすることができる。
【0043】
本発明の第2の態様によると、口腔ケア組成物は過酸化物供給源及び着香化合物を含み、前記着香化合物が総組成物の
a)約0.1重量%〜約1重量%のサッカリン、スクラロース、又はこれらの混合物を含む甘味剤
b)約0.05重量%〜約1重量%のN−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド(WS−3として市販)、N,2,3−トリメチル−2−イソプロピルブタナミド(WS−23として市販)、又はこれらの混合物を含む冷却剤で構成される。
【0044】
好ましくは口腔用組成物は、総組成物の約0.1重量%〜約0.4重量%の甘味剤を含み、前記甘味剤は、好ましくはサッカリン及びスクラロースの混合物を含む。本明細書で使用するとき、用語「サッカリン」は、サッカリンの遊離酸に加え、そのアルカリ金属、アルカリ土類金属及びアンモニウム塩を含む。この第2の態様において、口腔用組成物は、好ましくは総組成物の約0.1重量%〜約0.5重量%の冷却剤を含み、前記冷却剤は、好ましくはN−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド(WS−3)及びN,2,3−トリメチル−2−イソプロピルブタナミド(WS−23)の混合物を含む。
【0045】
第2の態様の着香剤システムをさらに改善するため、追加の着香材料を使用してもよい。好適な着香材料は、過酸化物供給源存在下で安定であるものが好ましい。非限定的な好適な着香材料の例としては、l−メントール、メントン、メンチルアセテート、ジヒドロアネトール又はこれらの混合物が挙げられる。好ましくは口腔用組成物は、これら追加の着香材料を約0.01%〜約5%、より好ましくは約0.01%〜約1%含む。追加の冷却剤としては、TK−10として既知である3−1−メントキシプロパン−1,2−ジオール(高砂(Takasago)から市販)、MGAとして既知であるメントングリセロールアセタール、(ハーマン・アンド・ライマー(Haarmann and Reimer)から市販)及びフレスコラト(Frescolat)(登録商標)として既知であるメンチルラクテート(ハーマン・アンド・ライマー(Haarmann and Reimer)から市販)、又はこれらの混合物を含んでもよい。
【0046】
好ましくは第2の態様による口腔用組成物は、上記で開示した抗菌剤をさらに含んでもよい。さらに第2の態様による口腔用組成物は、上述した増粘剤を好ましくは含んでもよい。
【0047】
C.口腔ケアシステム
本発明の第3の態様では、水性ゲル状の口腔ケア組成物及びアプリケータを含む口腔ケアシステムを提示する。アプリケータは、口腔ケア組成物を歯肉線により良く到達させることができ、ユーザーの指による適用よりも組成物がさらに均等に広がる。また、指を使うよりも衛生的である。
【0048】
口腔ケア組成物
本発明の第3の態様による口腔ケアシステムは口腔用組成物を含み、前記組成物は少なくとも1つの口腔ケア有益剤を含んでいる。好ましい口腔ケア組成物は、本発明の第1及び第2の態様によるものである。本発明の口腔ケア有益剤は、上記で開示した抗菌剤に加え、減感剤、抗染み剤、抗歯石剤、抗歯垢剤、フッ化物イオン源、歯強化剤、栄養素、抗酸化剤、H−2拮抗物質及びこれらの混合物から選択してもよい。口腔ケア有益剤は、ゲルの約0.01重量%〜約15重量%を構成してよい。以下は、本発明に使用してもよい口腔ケア有益剤の包括的なリストである。
【0049】
抗歯石剤
デンタルケア製品に使用することが知られている抗歯石剤としては、ピロホスフェート類、4以上の繰り返し単位を有する直鎖ポリホスフェート類、ポリホスホネート類及びこれらの混合物が挙げられる。歯に送達されるピロホスフェートイオン類はピロホスフェート塩類から誘導される。ピロリン酸塩は、カーク・オスマー(Kirk & Othmer)、工業化学百科事典、第3版、第17巻、ワイリー−インターサイエンス・パブリッシャーズ(Wiley-Interscience Publishers)(1982年)により詳細に記載されている。ピロリン酸塩類に代わりに、又はピロリン酸塩類と組み合わせて使用してもよい剤としては、ポリアクリレート類、及び無水マレイン酸又はマレイン酸とメチルビニルエーテルのコポリマー類を含めて、例えば米国特許第4,627,977号(ガファル(Gaffar)ら)に記載の合成陰イオン性ポリマー類として知られる物質、並びに、例えばポリアミノプロパンスルホン酸(polyamino propoane sulfonic acid)(AMPS)、クエン酸亜鉛三水和物、直鎖ポリホスフェート類(例えば、トリポリホスフェート、ヘキサメタホスフェート)、ジホスホネート類(例えば、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホネート、1−アザシクロヘプタン−1,1−ジホスホネート)、ポリペプチド類(ポリアスパラギン酸及びポリグルタミン酸など)、及びこれらの混合物が挙げられる。その他の抗歯石剤としては、ポリカルボキシレート類、ポリエポキシスクシネート類、エチレンジアミン四酢酸、直鎖アルキルジホスホネート類、直鎖カルボン酸類、クエン酸亜鉛ナトリウム、ニトリロ三酢酸、及び関連化合物が挙げられる。
【0050】
フッ化物イオン源
フッ化物イオン源は、口腔ケア組成物において虫歯予防剤として使用されることが周知である。フッ化物イオンはこの目的のために多くの口腔ケア組成物に含有されている。多種多様な物質を本組成物中の可溶性フッ化物の供給源として使用することができる。例としては、フッ化ナトリウム、フッ化第一スズ及びモノフルオロリン酸ナトリウムが挙げられる。好適には組成物は、約50重量ppm〜10,000重量ppm、より好ましくは約100〜3000重量ppmのフッ化物イオンを供給する。
【0051】
抗炎症剤
抗炎症剤はまた、本発明の水性ゲル中に存在することもできる。この抗炎症剤としては、ケトロラク、フルルビプロフェン、イブプロフェン、ナプロキセン、インドメタシン、アスピリン、ケトプロフェン、ピロキシカム、及びメクロフェナム酸のような非ステロイド性抗炎症剤類(すなわちNSAID類)が挙げられるが、これらに限定されない。ケトロラクのようなNSAID類の使用は、米国特許第5,626,838号(1997年5月6日発行)で請求されている。前記明細書には、口腔又は口腔咽頭にNSAIDの効果的な量を局所的投与することにより、原発又は再発の口腔又は口腔咽頭の扁平上皮癌を予防及び、又は治療する方法が開示されている。
【0052】
栄養素
栄養素は、口腔の状態を改善する可能性があり、本明細書の組成物に含むことができる。この栄養素としては、ミネラル類、ビタミン類、栄養補給剤類、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0053】
好適なミネラル類としては、カルシウム、リン、フッ化物、亜鉛、マンガン、カリウム及びこれらの混合物が挙げられる。これらのミネラル類は、「薬物の実際と比較(Drug Facts and Comparisons)」(ルーズリーフ式薬物情報サービス(loose leaf drug information service))、ウォルターズ・クリューアー社(Wolters Kluer Company)、ミズーリ州セントルイス、(版権)1997年、10頁〜17頁で開示されている。
【0054】
ビタミン類は、ミネラル類と共に含有させることもできるし、別個に使用することもできる。ビタミン類には、ビタミンC及びD、チアミン、リボフラビン、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、葉酸、ニコチンアミド、ピリドキシン、シアノコバラミン、パラ−アミノ安息香酸、ビオフラボノイド類、及びこれらの混合物が挙げられる。このようなビタミン類は、「薬物の実際と比較(Drug Facts and Comparisons)」(ルーズリーフ式薬物情報サービス(loose leaf drug information service))、ウォルターズ・クリューアー社(Wolters Kluer Company)、ミズーリ州セントルイス、(版権)1997年、3頁〜10頁)で開示されている。
【0055】
栄養補給剤としては、「薬物の実際と比較(Drug Facts and Comparisons)」(ルーズリーフ式薬物情報サービス(loose leaf drug information service))、ウォルターズ・クリューアー社(Wolters Kluer Company)、ミズーリ州セントルイス(版権)1997年、55〜54e頁に開示されるような、アミノ酸類、脂肪親和物質類、魚油、タンパク質製品類、グルコースポリマー類、コーンオイル、ベニバナ油、中鎖トリグリセリド類及びこれらの混合物が挙げられる。アミノ酸類には、L−トリプトファン、L−リシン、メチオニン、スレオニン、レボカルニチン又はL−カルニチン及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。脂肪親和物質には、コリン、イノシトール、ベタイン、リノール酸、リノレン酸、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。魚油は、大量のω−3(N−3)多不飽和脂肪酸類、エイコサペンタエン酸及びドコサヘキサエン酸を含有している。
【0056】
酵素
数種の融和性酵素を単独もしくは組み合わせて本明細書の組成物に含むことができる。酵素は生体系の化学反応の生物学的触媒である。酵素は基質と結合し、酵素−基質反応中間体を形成するよう作用する。その後この中間体は、反応生成物とその特異的酵素機能を維持した遊離酵素に変換される。
【0057】
本発明に有用な酵素としては、いずれかの市販のプロテアーゼ類、グルカノヒドロラーゼ類、エンドグリコシダーゼ類、アミラーゼ類、ムタナーゼ類(mutanases)、リパーゼ類及びムシナーゼ類又はそれらの適合性の混合物が挙げられる。プロテアーゼ類、デキストラナーゼ類、エンドグリコシダーゼ類、及びムタナーゼ類(mutanases)が好ましく、パパイン、エンドグリコシダーゼ又はデキストラナーゼとムタナーゼの混合物が最も好ましい。
【0058】
抗酸化剤
抗酸化剤は、一般に本発明の水性ゲルようなものに有用であると認識されている。抗酸化剤は、「抗酸化剤便覧(The Handbook of Antioxidants)」(版権)(カデナス&パッカー(Cadenas and Packer)1996年、マーセル・デッカー社(Marcel Dekker,Inc.))などのテキストに開示されている。本発明の水性ゲル又は物質に含めてもよい抗酸化剤としては、ビタミンE、アスコルビン酸、尿酸、カロテノイド類、ビタミンA、フラボノイド類及びポリフェノール類、植物抗酸化剤類、メラトニン、アミノインドール類、リポ酸類及びこれらの混合物が挙げられる。
【0059】
H−2拮抗物質
ヒスタミン−2(H−2)受容体拮抗化合物(H−2拮抗物質)は、本発明の水性ゲルに使用してもよい。H−2拮抗物質は、H−2受容体をブロックする化合物であるが、ヒスタミン−1(H−1)受容体をブロックすることにおいては重要な活性をもたない。H−2拮抗物質は、消化管や気管のような種々の臓器の平滑筋の収縮を刺激し、この効果は、低濃度のメピラミン(典型的な抗ヒスタミン剤)で抑制することができる。これらメピラミン感受性のヒスタミン応答に関与する薬理学的受容体は、H−1受容体と定義されている(アッシュ,A.S.F.&H.O.シルド(Ash, A.S.F. & H.O. Schild),ブリット・J・薬理学 化学療法(Brit. J. Pharmacol Chemother.),27巻(1966),427ページ)。当該水性ゲルで有用なH−2拮抗物質は、メピラミンに非感受性の非H−1(H−2)ヒスタミン応答に関与する受容体を遮断し、メピラミン感受性のヒスタミン応答に関与する受容体を遮断しないものである。上記基準を満たすH−2拮抗物質として、シメチジン、ラニチジン、及びその他、米国特許第5,294,433号及び米国特許第5,364,616号に開示されるものが挙げられる。
【0060】
アプリケータ
本明細書に用いるのに好ましいアプリケータは、以下を含んでいる。
i)第1の自由端部及び第2の末端部を備えた細長ハンドル部材
ii)前記細長ハンドル部材の第2の末端部と共に形成されるアプリケータヘッド部材であって、20〜90のショアA硬度を持つ熱可塑性エラストマー材を含む弾力的マッサージ部品を含むアプリケータヘッド部材;直径0.5mm以下、長さ4mm以上、好ましくは5mm以上のどのような形状の毛も含まない前記アプリケータヘッド部材
【0061】
アプリケータヘッドは、口腔の硬及び軟組織へ口腔ケア組成物を適用できるように、口腔内歯肉の内側及び外側に沿って楽に配置および動く形状となっている。アプリケータの好適かつ非限定的な実施例は、PCT国際公開特許WO03/086141号により詳細に記載されている。
【0062】
アプリケータは、第1の自由端部及び第2の末端部を備えた細長ハンドル部材を含む。またアプリケータは、細長ハンドル部材の第2の末端部と共に形成されるアプリケータヘッド部材も含む。好ましくは、アプリケータヘッド部品は、歯肉部分に対して押された場合に口腔用組成物が適用される歯肉部分の輪郭に、一般的に適合するような形状の弾力的マッサージ部品を含む。弾力的マッサージ部品は、20〜90、好ましくは20〜80、より好ましくは20〜75のショアA硬度を有する熱可塑性エラストマー材を含む。本明細書で使用する時、ショアA硬度は、ASTM規格D2240−00(2002年1月10日改訂)にしたがって測定する。
【0063】
細長ハンドル部材は、アプリケータヘッド部材に振動運動を行わせるような電動振動機器へのアプリケータの装着を容易にするように形成してもよい。
【0064】
アプリケータヘッド部材は一般に、外唇部まで至る凹んだ内側表面を備えた釣鐘のような形状としてもよい。外唇部品は、湾曲した外縁部を備えた形状である。これは、口腔ケア組成物の分配及び定着を可能とするために有利である。
【0065】
図1〜3には、本発明の好ましい実施形態に従うアプリケータ(一般に100とする)の様々な図を示す。アプリケータ100は、自由な第1の末端部(一般に12とする)及び湾曲ネック部(16とする)を含む第2の末端部(一般に14とする)を備えた細長ハンドル(一般に10とする)を含む。
【0066】
細長ハンドル部材10の第1の末端部12で一体に形成される、2ヶ所の人間工学的に形成させた握り部(18及び20とする)が存在する。
【0067】
またアプリケータ100は、細長ハンドル部材10の第2の末端部14と共に形成され、固着されているアプリケータヘッド部材(一般に22とする)も含む。アプリケータヘッド部材22は、弾力的ゴム又はプラスチック材料で形成され、一般に外唇部(24とする)まで至る凹んだ内側表面を備えた釣鐘の形状をしている。弾力的突出部(28とする)は、マッサージと歯肉及び歯への口腔ケア組成物の適用を改善するように、凹んだ内側表面26から伸びて形成されている。
【0068】
アプリケータ100は人間工学的に、ユーザーの親指隆起部末端からヘッドの先端又はアプリケータ100の第2の末端部14との距離が、ヒトの歯肉構造の片側の平均長さとなるよう最適化されており、それによりユーザーは、口中の一番後ろの歯及び歯肉へ口腔用組成物を適用できる。
【0069】
図2で見られる様に側面からみた場合、アプリケータ100の湾曲ネック部16は、ヒトの義歯の自然な解剖学的輪郭に沿うように湾曲している。したがって、口腔用組成物を最も離れた歯や歯肉部に適用する時、細長ハンドル部材10は、一般に義歯に平行に維持され、湾曲ネック部16は、機能性に影響を与えずに、細長ハンドル部材10と義歯間にある程度の距離を持たせる。
【0070】
湾曲ネック部16は、使用する際、口腔組織への過剰な圧力負荷を避けるために必要な、累加的な可撓性を伴う形状である。この湾曲ネック部16の累加的可撓性は、湾曲ネック部16の断面形状により制御され、先端部30へ向かってだんだんと細くなる。湾曲ネック部16の断面形状は、安全面だけではなく、使用する際、湾曲ネック部16に必要な強さと湾曲ネック部16実幅の最小化の必要性の両方を最適に満足させるため、一般に楕円形であり鋭利な端部を有していない。
【0071】
ユーザーの親指用握り部18は一般に、アプリケータヘッド部材22と同一方向に面しており、細長ハンドル部材10の第1の自由端12に位置している。ユーザーの人差し指及びその他の指用握り部20は一般に、アプリケータヘッド部材22の反対方向に面しており、細長ハンドル部材10の第1の自由端12に位置し、アプリケータ100の操作中により良い制御やバランスが取れるようになっている。
【0072】
アプリケータヘッド部材22は、一般に釣鐘状であり、細長ハンドル部材10の第2の末端部14の先端部30へ、化学結合又は機械的結合により付着されている。アプリケータヘッド部材22は、先端部30の軸線に対して実質的に90度に傾斜した向きで位置している。
【0073】
図4は、別のヘッド部材22を図示し、そこでは外唇部が、環状の別個の弾力的マッサージ突出部30に分かれている。溝部32は、隣接するマッサージ突出部対の間に形成されている。溝部により、アプリケータを使用する場合、ヘッド部材の中心部へ適用されたゲルがマッサージ突出部間に絞り出されることができ、ゲルが歯肉の一区画に広がるのを防ぎ、それによりさらにいっそう拡散する。内側突出部28は、歯肉マッサージを補助し、ゲルが最初にアプリケータ上に絞り出された時に、ヘッド部材の中心部からのゲル流出の防止に役立つ。
【0074】
図5は、ハンドル10へのヘッド部材22の接続法の1つを示す。ハンドル10は、薄い花弁状延伸部34を形成しており、ハンドルに対するヘッド部材の動きを必要以上に制限することなく、ハンドルをヘッド部材にしっかりと取り付けるために強い面をもたらす。ハンドルに対するエラストマーヘッド部材の取り付けをさらに強固にするためには、部材が取り付けられるハンドルを通す穴(図示なし)を備えることにより、提供できる。ヘッド部材がエラストマーフロー上に穴を通って形成される場合、使用中のハンドルからのヘッド部材の引き抜きを防止するエラストマー材料の輪をもたらす。
【0075】
全般
本発明の全ての態様による口腔ケア組成物中に存在する水は、好ましくは脱イオンされ、有機不純物を含有しない水とすべきである。水は、典型的にはゲルの約0.1重量%〜約95重量%、好ましくは約5重量%〜約90重量%、最も好ましくは約10重量%〜約80重量%を構成する。この水の量は、加えられる遊離の水に加え、その他の物質と共に導入される水を含む。
【0076】
本発明の全ての態様による水性ゲルには任意選択的ににキシリトールを含んでもよい。キシリトールは甘味付け及び香味付けのために加えられることがあるポリオールである。キシリトールは、抗カリエス剤としての利点を有すると考えられている。当該水性ゲルは、約0.1%〜約15%のキシリトール、好ましくは約1%〜約10%のキシリトール、より好ましくは約2%〜約8%のキシリトールを含んでもよい。
【0077】
また、ゲルの保存安定性を最適化し、当該物質を口腔組織に対し安全とするために、pH調整剤を加えてもよい。このようなpH調整剤、又は緩衝剤は、水性ゲルのpHを調整するのに好適であるいかなる物質であってもよい。好適な物質としては、重炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化アンモニウム、スズ酸ナトリウム、トリエタノールアミン、クエン酸、ソルビン酸、リンゴ酸、塩酸、クエン酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、リンゴ酸二ナトリウム塩、及びこれらの組み合わせが挙げられる。pH調整剤は、一般にゲルのpHを、約3.5〜約11、好ましくは約4〜約9、より好ましくは約4.5〜約8に調整するのに十分な量で加えられる。pH調整剤は、一般に約0.001%〜約15%、好ましくは約0.005%〜約5%の量で存在する。
【0078】
保湿剤も、本発明の全ての態様による水性ゲルに追加することができる。好適な保湿剤には、グリセリン、ソルビトール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、及び他の食用多価アルコール類が挙げられる。保湿剤は、一般に水性ゲルの約10重量%〜約50重量%、好ましくは15重量%〜40重量%の量で存在する。上述の材料に加えて、本発明のゲルは多数のその他の構成成分を含んでよい。
【0079】
さらに、本発明の全ての態様による水性ゲルは、好ましくは約18%以下のC〜C一価アルコール類を含む。一晩中の使用を意図したゲルにおける高めのアルコール濃度は、有害である可能性がある。しかしながら、上記に開示された多価アルコール類は、ゲル中で保湿剤として有用であることが当業者には既知である。好ましくは、水性ゲルは10%未満の一価アルコール類、より好ましくは5%未満を含有し、なおより好ましくは一価アルコール類を含有しない。これらの濃度は安全性及びゲルの審美性を維持するために望ましい。
【0080】
同様に、本発明の全ての態様による水性ゲルは、好ましくは5%未満の研磨剤を含む。研磨剤は、歯磨き剤において有用ではあるが、本発明においては望ましくない。好ましくは、ゲルは4%未満の研磨剤類、より好ましくは2%未満の研磨剤類を含み、なおより好ましくは研磨剤を含まない。低濃度の研磨剤は、消費者の要求に沿い良好なゲルの審美性を維持するために望ましいことを本出願人は見出した。
【0081】
本発明の全ての態様による水性ゲルは、適当量のシリコーンを含んでもよい。シリコーン類はレオロジー及び実質性の改変を助けるために望ましい。ただし、一部の消費者は、ゲルが、より高濃度のシリコーン類を含有するゲルほどには実質性でないことを好むので、高濃度のシリコーン類は望ましくない。適度の濃度のシリコーンを有するゲルは、改善された口当たりと、知覚される送達を提供するので、望ましい。本明細書に用いる水性ゲルは、約10重量%未満、好ましくは約0.05重量%〜約9重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約8重量%のシリコーンを含む。本発明に使用するのに好ましいシリコーン類としては、PCT国際公開特許WO01/01940に記載されているものが挙げられる。好ましいシリコーン類には、25℃における粘度が、約1×10−6/s〜約1×10−3/sであるシリコーン樹脂類、シリコーンガム類、及びシリコーン流体類が挙げられる。シリコーン流体類がより好ましい。分子量が少なくとも4000でRがメチル置換基である直鎖ジメチコーン類のような直鎖ポリシロキサンポリマー類を含めたポリシロキサン流体類、及びポリシロキサン物質の他の低粘度類似体が、なおより好ましい。PCT国際公開特許WO96/33693に記載されているような、アルキル及びアルコキシ置換型ジメチコーンポリオール類もまた好ましい。
【0082】
D.使用方法
第4の態様では、本発明は、増粘剤、0.01%〜5%の少なくとも1つの抗菌剤、及び0.01%〜8%の少なくとも1つの過酸化物供給源を含む水性ゲル、前記ゲルが少なくとも15分間口腔組織と接触して残存するように、少なくとも1週間毎日適用される、適用を含む口腔処理方法を対象としている。好ましくは、ゲルを就寝前に口腔に適用し、就寝前に口をゆすぐ又は機械的ブラッシング又はその他同様の方法によって口腔から意図的に適用を除去しないようにする。この方法は、口腔の変性に一晩中有効であり、朝目覚めた時の口臭を低減させることにおいて有利であることが明らかになっている。
【0083】
この方法は、消費者が、毎日の口腔衛生レジメンの一部として、十分なブラッシング、口内洗浄、デンタルフロスによる処理、及び口腔衛生の維持に関わるその他の同様の行為の後に、水性ゲルを口腔に適用することを含む。消費者による口腔衛生行為の完了の後で、かつ就寝前に、水性ゲルを口腔に適用する方法がより好ましい。好ましくは、水性ゲルは、15分以上、好ましくは30分以上、より好ましくは1時間以上の延長した時間にわたって口腔の組織上で保持され、含有される口腔ケア有益剤を口腔組織へと放出する。好ましくは、ゲルは少なくとも2週間、より好ましくは少なくとも1ヶ月間、さらにより好ましくは少なくとも2ヶ月間、毎日適用する。
【0084】
好ましくは、水性ゲルは、本発明の第4の態様の方法に従い、固形支持構造の補助なしで口腔に適用する。本明細書で使用する時、「固形支持構造」は、水性ゲルを歯に接触させ維持するために使われるような器具を意味する。例えば、デンタルトレイや、PCT国際公開特許WO98/55044号に開示されているフィルム状構造が、本明細書の固形支持構造である。好ましくは、前記ゲルは、本明細書に開示されるアプリケータを使用して口腔内に適用されるが、実質性でありそれ自体で口腔組織に付着する。
【0085】
好ましくは、本発明による使用法は、口腔硬組織に顕著な染みを生じさせない。理論によって制限されるわけではないが、少なくとも1週間にわたる習慣的な(すなわち毎日)抗菌剤を含む組成物の使用は、口腔硬組織に染みを生じさせると考えられている。この染みは、非常に目立つことの多い歯表面上の黄褐色の着色として表れる。本発明の第4の態様に従って使用する組成物は、染みが目立ちはじめるのを防ぐ過酸化物供給源を含む。本明細書で使用する時、「顕著な染み」は、消費者の約10%が最初の自己評価で目立つと感じる染みがある(すなわち少なくとも10%の被験者が、本発明に従う日常使用の後、口腔硬組織上の染みを自己報告する)、又はロベーンステイン指数(Lobene tain Index)「米国歯科医師会誌」(Journal of the American Dental Association)(1968)、77(4)、849〜855頁)を用い、使用前値(0日、本発明に従う使用直前)から統計的な有意差(P<0.05)があることを意味する。ロベーンステイン指数(Lobene stain Index)は、染みの強度及び範囲の点数化のための、よく知られた方法である。簡潔に言えば、「0」(染みなし)〜「3」(強度「重度」又は範囲「領域の2/3以上」)の4段階で、訓練された観察者が、全前歯の歯肉部及び歯体部上の染みの強度及び範囲を点数化する。1被験者あたりの全てのグレードの歯表面値を平均し、単一の強度及び範囲スコアを算出する。
【0086】
本明細書に説明されている本発明の態様及び実施形態は多くの利点を有する。例えば、それらは良好な口腔衛生を提供する口腔ケア有益剤の送達の有効性を改善することができる。同様に、口腔の一晩中の処理の結果として、消費者の体験する「朝目覚めた時の口(morning mouth)」が低減されることがある。さらに、口腔ケア有益剤の一晩中の適用により、睡眠により付与される条件によって促進される口腔の変性が効果的に低減されることがある。本発明の種々の実施形態はより良好な消費者審美性に対するニーズに対応し、向上した適用の容易性を兼ね備える強力な口腔処理物質への懇請に対処する。
【0087】
以下の表A及びBに記載の実施例は、本発明の範囲内の好ましい実施形態について更に説明する。本発明の範囲から逸脱することなく本発明の多くの変形形態が可能であるため、これらの実施例は例示を目的とするものだけであって、本発明を制限するものとして解釈すべきではない。本明細書の組成物例は、好ましくは歯を洗浄し、就寝前に日々行う通常の口腔ケアの実施後、歯肉線の周囲にゲルを適用することにより毎日使用する。この方法で使用する場合、歯に顕著な染みが生じることなく、翌朝にフレッシュな息をもたらす利点がある。
【表1】

【表2】

HEC ナトロソル(Natrosol) 250M−Pharm;
50%HEC ナトロソル(Natrosol) 250M−Pharm&50%HEC ナトロソル(Natrosol) 250G−Pharm;
HEC ナトロソル(Natrosol) 250G−Pharm
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明の好ましい実施形態に従うアプリケータの正面図。
【図2】図1のアプリケータの側面図。
【図3】図1のアプリケータの平面図。
【図4】アプリケータの別のエラストマーヘッド部材の平面図。
【図5】アプリケータのヘッド部分の断面図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
口腔の処理方法であって、
増粘剤と、0.01%〜5%の少なくとも1つの抗菌剤と、及び0.01%〜8%の少なくとも1つの過酸化物供給源を含む水性ゲルを適用し、
前記ゲルが少なくとも15分間口腔組織と接触して残存するように少なくとも1週間毎日適用されてなることを含んでなる、口腔の処理方法。
【請求項2】
前記水性ゲルを固形支持構造の補助なしで口腔に適用する、請求項1に記載の口腔の処理方法。
【請求項3】
前記ゲルが、1s−1のせん断速度において、0.1Pa.s〜300Pa.sの粘度を有する、請求項1又は2に記載の口腔の処理方法。
【請求項4】
前記ゲルが、5%未満の研磨剤を含んでなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の口腔の処理方法。
【請求項5】
前記ゲルが、18%未満の一価アルコール類を含んでなる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の口腔の処理方法。
【請求項6】
前記ゲルが、10%未満のシリコーンを含んでなる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の口腔の処理方法。
【請求項7】
前記ゲルが、少なくとも1ヶ月間毎日適用されてなる、請求項1〜6のいずれか一項に記載の口腔の処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−221208(P2009−221208A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−120097(P2009−120097)
【出願日】平成21年5月18日(2009.5.18)
【分割の表示】特願2007−525828(P2007−525828)の分割
【原出願日】平成17年8月12日(2005.8.12)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】