合成樹脂成形品群の回転装置
【課題】印刷作業が容易で、印刷品質も安定する合成樹脂成形品群の回転装置を提供する。
【解決手段】 合成樹脂成形品群保持回転機構と合成樹脂成形品搬出機構とからなり、合成樹脂成形品群保持回転機構は、起倒可能な合成樹脂成形品群反転アームと、前記合成樹脂成形品群反転アームに挿入され、昇降自在な合成樹脂成形品導入コンベアと、前記合成樹脂成形品導入コンベアの両端側に配設された加圧回転盤と前記加圧回転盤に対向している耐圧回転盤とを有する加圧回転部とからなり、前記加圧回転盤は進退自在な可動板の前方に回転可能な回転盤を配設することによって形成されており、前記耐圧回転盤は起倒自在な支柱の上部に回転盤を配設することによって形成されており、前記合成樹脂成形品群反転アームと回転盤を配設してなる支柱とは一体的に起倒するように同軸に取り付けられており、合成樹脂成形品搬出機構は、前記合成樹脂成形品群保持回転機構の前記耐圧回転盤を挿入可能な空隙を有している。
【解決手段】 合成樹脂成形品群保持回転機構と合成樹脂成形品搬出機構とからなり、合成樹脂成形品群保持回転機構は、起倒可能な合成樹脂成形品群反転アームと、前記合成樹脂成形品群反転アームに挿入され、昇降自在な合成樹脂成形品導入コンベアと、前記合成樹脂成形品導入コンベアの両端側に配設された加圧回転盤と前記加圧回転盤に対向している耐圧回転盤とを有する加圧回転部とからなり、前記加圧回転盤は進退自在な可動板の前方に回転可能な回転盤を配設することによって形成されており、前記耐圧回転盤は起倒自在な支柱の上部に回転盤を配設することによって形成されており、前記合成樹脂成形品群反転アームと回転盤を配設してなる支柱とは一体的に起倒するように同軸に取り付けられており、合成樹脂成形品搬出機構は、前記合成樹脂成形品群保持回転機構の前記耐圧回転盤を挿入可能な空隙を有している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、合成樹脂製パレットや合成樹脂製箱等の角型合成樹脂成形品の側面に印刷したり、ICチップを取り付けたりする等の後加工をする際の補助装置に係り、詳しくは、前記合成樹脂成形品を並べて回転させながら任意の面を表示してスクリーン印刷やICチップの取り付け等を容易に行うことができる合成樹脂成形品群の回転装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば合成樹脂製パレットの側面には、パレットの所有者名、所有者マーク、天地を示すマーク、パレットの番号等の表示部が印刷されることがある。例えば、図12に示すように、パレット1の側面中央部2に表示部3がスクリーン印刷される。
【0003】
一般に、合成樹脂製パレットの側面への印刷は次のようにして行われる。まず、搬送されてきたパレット1を作業者が一枚ずつ目視検査をして、目視検査した後積み重ね機で載置台4に10枚のパレットを段積みする。水平に段積みした10枚のパレットを上部から順次下方にスクリーン印刷をする。
【0004】
スクリーン印刷は、上段のパレットから下段のパレットに向かって順次行われるが、作業者は印刷面の前に立ち、上段部のパレットのときは腕を伸ばした状態で印刷作業しなければならないとともに、下段部のパレットのときは腰を屈めた状態で行わなければならない。また、印刷面は垂直面になっているから、スキージをスクリーンに均一に加圧、移動させることが困難であった。また、スクリーンも垂直になるから、スキージを移動させるときに印刷インクが垂れないように注意する必要がであった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような印刷方法では、作業者は、背を伸ばしたり、屈んだりの動作を繰り返さなければならず、作業者にとって印刷は困難な作業であった。また、スクリーン枠を上下に移動させるばかりでなく、垂直な印刷面に押圧するために、作業効率が悪いばかりでなく印刷不良を生じさせるおそれがあった。
【0006】
そこで、この発明は、作業者にとって印刷作業を容易に行うことができ、作業効率のよい合成樹脂成形品群の回転装置を提供するものである。また、この発明は、安定した状態で印刷することにより、印刷不良を生じさせない合成樹脂成形品群の回転装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る合成樹脂成形品群の回転装置は、合成樹脂成形品群保持回転機構と、前記合成樹脂成形品群保持回転機構からの合成樹脂成形品を受けて排出する合成樹脂成形品搬出機構とからなり、次のように構成してなる。即ち、合成樹脂成形品群保持回転機構は、一端を軸に起倒可能な合成樹脂成形品群反転アームと、前記合成樹脂成形品群反転アームに挿入され、昇降自在な合成樹脂成形品導入コンベアと、前記合成樹脂成形品導入コンベアの両端側に配設された加圧回転盤と前記加圧回転盤に対向している耐圧回転盤とを有する加圧回転部とからなる。前記加圧回転盤は、進退自在な可動板の前方に回転可能な回転盤を配設することによって形成されており、前記耐圧回転盤は起倒自在な支柱の上部に回転盤を配設することによって形成されている。前記合成樹脂成形品群反転アームと回転盤を配設してなる支柱とは、一体的に起倒するように同軸に取り付けられている。また、合成樹脂成形品搬出機構は、前記合成樹脂成形品群保持回転機構の前記耐圧回転盤を挿入可能な空隙を有する構成とされている。
【0008】
上記構成のよって、合成樹脂成形品導入コンベアに導入された複数の合成樹脂成形品群は、加圧回転盤と耐圧回転盤とによって縦方向に並列した状態で所定角度に回転させることができ、印刷作業やICチップの取り付けなどの後加工を容易にできる。
【0009】
合成樹脂成形品導入コンベアの合成樹脂成形品搬入方向の後方の位置には、合成樹脂成形品を停止させるストッパーを設けることが好ましい。合成樹脂成形品停止用のストッパーを設けることによって、合成樹脂成形品を直線上に並列させることができる。
【0010】
合成樹脂成形品群反転アームと回転盤を配設してなる支柱は、ほぼ角度で同じ回動軸に取り付けることができる。このように同軸に取り付けることによって合成樹脂成形品群反転アームが水平に保持されているときは回転盤を配設してなる支柱は垂直に起立した状態とすることができ、縦方向に並列した合成樹脂成形品群を段積みした状態に変更して次工程に排出することができる。
【0011】
合成樹脂成形品搬出機構は、並列させたコンベアを有し、前記コンベアの間に合成樹脂成形品群保持回転機構の耐圧回転盤を挿入可能とすることができ、好ましくは、約90度水平に回動する載置板に並列させたコンベアを配設し、前記コンベアの間に合成樹脂成形品群保持回転機構の耐圧回転盤を挿入可能とすることができる。
上記構成とすることによって、段積みした状態の合成樹脂成形品群を排出することができ、約90度水平に回動する載置板に並列させたコンベアを配設した場合には、合成樹脂成形品群をいずれの方向へも排出することができる。
【0012】
また、合成樹脂成形品群保持回転機構には、合成樹脂成形品を縦方向に載置する導入補助コンベアをステージ上に移動可能に配設してもよい。
このような導入補助コンベアを配設することによって、合成樹脂成形品をスムーズに導入することができる。
【発明の効果】
【0013】
この発明に係る合成樹脂成形品群の回転装置によれば、角型合成樹脂製成形品を自動的に並べて側面を表示させることができ、後加工する際には並べた成形品を回転させることにより加工面を任意の角度で表示することができる。従って、後加工を連続的に行うことができるとともに、作業を効率よく、しかも確実に行うことができる。
また、後加工の作業が終了した後は、合成樹脂製成形品を段積みした状態で排出することができるから、保管作業も容易である。
【0014】
そして、この発明に係る合成樹脂成形品群の回転装置をパレットの印刷に使用した場合には、パレットの印刷面を傾斜させることができ、スクリーン印刷におけるスキージを上下方向に加圧・移動させることができるから、印刷作業が容易であり作業効率が向上するとともに、印刷品質も安定させることができる。
また、パレットや合成樹脂製箱等の合成樹脂成形品にICチップ等を取り付ける等の後加工をする際の補助装置として使用した場合には、合成樹脂成形品を並べて回転させることにより各成形品の同一面を任意の角度で表示することができるから、後加工を効率よく、しかも容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、この発明に係る合成樹脂成形品群の回転装置の最良の実施形態を添付の図面を参照して説明する。ここでは、合成樹脂成形品の一例を合成樹脂製パレットとした場合について説明する。添付図面の図1は一実施形態に係るパレット搬入用コンベアを備えた印刷補助装置の平面図、図2は印刷補助装置の正面図、図3は印刷補助装置の要部を示す背面斜視図である。この発明に係る合成樹脂成形品群の回転装置5は、パレット搬入機構6と、パレット保持回転機構7と、パレット搬出機構8によって構成されている。
【0016】
前記パレット搬入機構6は、図3及び図4〜6に示すように、作業ステージ11上に導入補助コンベア13が水平移動可能に取り付けられている。前記導入補助コンベア13は、作業ステージ11の長手方向の両側端上部に設けたガイドレール11a,11aに導入補助コンベア13の下面に設けたスライダー13a,13aを嵌合させ、導入補助コンベア13の後部に固定した駆動チェーン11bによって作業ステージ11上を往復動可能に形成されている。
【0017】
前記駆動チェーン11bは、作業ステージ11の両端部に設けたスプロケット11c、11cに張架されている。一方のスプロケット11cの回転軸11dに取り付けられたベルト車11eがベルトを介してモータ11gによって回転することになり、同時に同軸のスプロケット11cが回転することになる。スプロケット11c、11cに懸架された駆動チェーン11bが駆動され、導入補助コンベア13が左右方向に移動することになる。
【0018】
さらに、導入補助コンベア13の前部には、操作スイッチ盤13bが設けられている。前記操作スイッチ盤13bは、パレット保持回転機構7にパレットを垂直方向に並列させるように、導入補助コンベア13をパレットの高さ分だけ1ピッチずつ移動させるとともに、10枚のパレットを並列させた後は待機位置(図1の右側端部)に復帰するように設定されている。
【0019】
前記操作スイッチ盤13bのスイッチを入れると前記モータ11gが作動して最初のパレットを搬入する位置(図1の左側端部)に移動して待機する。パレットが縦方向で導入補助コンベア13に載置されると、そのまま導入補助コンベア13からパレット保持回転機構7のパレット導入コンベア15上に搬入される。導入補助コンベア13とパレット導入コンベア15は、駆動装置を有しないため手動で移送される。パレットがパレット保持回転機構7のパレット導入コンベアに受け取られると、導入補助コンベア13はパレットの高さ分だけ1ピッチ右側に移動して次のパレットの搬入のために待機する。続いて、縦方向のパレットが導入補助コンベア13に載置されると、そのまま導入補助コンベア13からパレット保持回転機構7のパレット導入コンベア15上に搬入して、先に搬入されたパレットと並列させる。
【0020】
同様にして、パレットはパレット保持回転機構7のパレット導入コンベア15上に次々と縦方向の状態で並列される。導入補助コンベア13からパレット保持回転機構7のパレット導入コンベア15上に次々と10枚のパレット群が並列すると、導入補助コンベア13は次のパレット搬入に備えて待機位置(図1の右側端部)で待機することになる。導入補助コンベア13が右側に移動して待機しているときは、作業ステージ11上は開放されているから作業者が乗ることができ、作業ステージ11上でパレットの側面に印刷する印刷作業を開始することができる。
【0021】
次に、パレット保持回転機構7について説明する。パレット保持回転機構7は、導入補助コンベア13から導入されたパレットを縦方向に載置するパレット導入コンベア15と、前記縦方向に並列させた10枚のパレット群を一体に保持して同時に回転させる加圧回転部17と、前記パレット導入コンベア15の外周部にあってパレット導入コンベア15を挿入可能なパレット群反転アーム19によって構成されている。
【0022】
前記パレット導入コンベア15上の10枚のパレット群が加圧回転部17によって一体に保持されると、パレット群が回転可能なようにパレット導入コンベア15は降下する。そして、加圧回転部17によってパレット群が回転し、パレットの側面が所定の角度で停止し作業者による印刷が完了すると、パレット導入コンベア15が上昇してパレット群を載置する。次いで、パレット導入コンベア15がパレット群を載置しまま降下すると、パレット導入コンベア15がパレット群反転アーム19内を通過することによって、パレット群はパレット群反転アーム19に受け取られることになる。次いで、パレット群反転アーム19が垂直に起立することによって、パレット群は垂直状態から水平状態になり次工程に搬出される。
【0023】
さらに、前記パレット導入コンベア15について詳述する。パレット導入コンベア15は、図7に示すように、昇降台20上に導入補助コンベア21が設置されており、前記昇降台20はパレット群反転アーム19内に挿入されるようにリンク機構によって昇降自在に構成されている。即ち、昇降台20は、リンク部25と前記リンク部25の上端に取り付けられた水平台26とかなる。前記リンク部25は、リンク25a、25bのほぼ中央部を固定軸25cによってX字状に回動自在に軸支してなり、リンク25aの下端をベース上に回動自在に軸支するとともに、リンク25bの下端はエアーシンリダー25dのロッド25eが取り付けられ、レール25f上を摺動するように構成されている。
【0024】
また、リンク部25の上端は、水平台26に設けたガイド溝26aに摺動可能に係合しており、他方のリンク25bの上端は前記水平台26に回動自在に軸支してなる。従って、前記エアーシンリダー25dを作動させるとリンク25bの下端がレール25f上を摺動してリンク25bを起倒させるとともに、固定軸25cによって回動自在に軸支され上端が水平台26に設けたガイド溝26aに係合しているリンク25aも起倒し、リンク部25全体を立ち上がらせ、あるいは折り畳むことができる。リンク部25の起倒によって上端に取り付けられた水平台26とともに昇降台23が上下動することになる。
【0025】
前記パレット導入コンベア15のパレットを搬入する方向の後方の位置には、図1及び図3に示すように、パレットを停止させるストッパー27が設けられている。前記ストッパー27は、パレット導入コンベア15に垂直に立てた状態で搬入されたパレットの下端部に当接して停止させるものであって、前後にスライドして固定位置を調節することができるように形成されている。前記ストッパー27は、平面においてパレット導入コンベア15との間に間隔を設けるとともに、上記パレット群反転アーム19が起倒可能なように、パレット群反転アーム19の外側に位置するように形成されている。従って、導入されたパレットは、パレット導入コンベア15に縦方向に載置されるとともに、パレット導入コンベア15が降下したときはパレット群反転アーム19に受け取られる。
【0026】
次に、加圧回転部17について説明する。加圧回転部17は、図1〜図3に示されているように、加圧回転盤17Aと前記加圧回転盤17Aに対向してパレット群を保持する耐圧回転盤17Bによって構成されている。前記加圧回転盤17Aは、架台30の上面に設けられた方形状フレーム31に進退自在に配設された可動板33と前記可動板33の前方に回転可能に一体に配設した回転盤35によって構成されている。
【0027】
前記可動板33は、フレーム31の四隅に取り付けたホルダー35に挿通した4本のガイドシャフト36の先端部に一体に取り付けられており、4本のガイドシャフト36と一体に進退する。ガイドシャフト36は4本設けることによって、前記可動板33の前面を耐圧回転盤17Bに平行に対向させることができる。
【0028】
さらに、前記可動板33には、前記フレーム31の上下及び左右に取り付けたエアーシリンダー37のロッド37aが固定されている。従って、前記エアーシリンダー37が作動すると、ロッド37aとともに可動板33が4本のガイドシャフト36にガイドされて一体に進退する。前記可動板33の前方には、回転盤39が回転可能に一体に配設されており、可動板33とともに回転盤39も一体に進退することになる。
【0029】
前記回転盤39の背面側中央には、回転駆動軸40が前記可動板33を貫通して取り付けられている。前記回転駆動軸40の後端部には、プーリ41が取り付けられている。前記回転駆動軸40はプーリ41に対して軸方向にスライド可能に取り付けられている。前記プーリ41とモータ43の回転軸に取り付けたプーリ45との間にベルト47が巻回されている。
【0030】
従って、モータ43が駆動すると、ベルト47によって回転駆動軸40が回転することになり、回転駆動軸40は前記可動板33を貫通して回転可能に取り付けられているから、回転駆動軸40の回転と同時に回転盤39も回転することになる。
【0031】
前記回転駆動軸40は、プーリ41に対してスライド可能であるとともに前記可動板33を貫通して取り付けられているから、前記可動板33がエアーシリンダー37の作動によって進退すると、可動板33の前方に一体に配設されている回転盤39も一体に進退することになる。
【0032】
一方、耐圧回転盤17Bは、図1〜図3、及び図9に示すように、支柱50の上部に回転盤51を回転可能に軸着することによって形成されており、支柱50の下端部は回動軸53に固着されている。前記耐圧回転盤17Bは、それ自身駆動装置を備えることなく、パレット群を介することにより加圧回転盤17Aによって伝達回転させられる。前記回動軸53には、上記パレット群反転アーム19も一体に固着されており、耐圧回転盤17Bとパレット群反転アーム19とは一体的に起倒する。前記耐圧回転盤73Bとパレット群反転アーム19とはほぼ直角面をなすように配設されており、前記支柱50が垂直に立っているときには、前記上記パレット群反転アーム19は水平に保持されている。
【0033】
前記回動軸53は、モータ55によって回動するように構成されている。即ち、図1〜図3に示すように、モータ55の回転軸には、スライドバー57に設けたホルダー59に挿通されたボールネジ60が連結されており、前記スライドバー57の先端部には前記回動軸53に取り付けたアーム61が軸止されている。
【0034】
従って、モータ55が作動すると、ボールネジ60が回転するからホルダー59を介してスライドバー57が前後にスライドすることになる。スライドバー57がスライドすると、スライドバー57の先端に軸止してなるアーム61が回動軸53を回動させる。回動軸53が回動すると、一体に取り付けられている上記パレット群反転アーム19と支柱50が同時に起倒することになる。
【0035】
即ち、上記パレット群反転アーム19と支柱50はそれぞれ回動軸53にほぼ直角方向に取り付けられているから、支柱50が倒されるとパレット群反転アーム19が起立することになり、支柱50が起立するとパレット群反転アーム19が倒されて元の位置に復帰することになる。
【0036】
支柱50が倒されパレット群反転アーム19が起立すると、パレット群反転アーム19上に縦方向の状態で並列されているパレット群は、片側を耐圧回転盤17Bに支えられながら徐々に倒されて支柱50が水平になりパレット群反転アーム19が直立したときに水平状態に段積みされた状態となる(図2参照)。
【0037】
次に、上記パレット保持回転機構7からパレット群を受け取って下流の待機導入補助コンベアに搬送するパレット搬出機構8について説明する。パレット搬出機構8は、図9以下に示されているように、水平方向に略90度回動する回動台63にフラットトップチェーンコンベア65を二列に配設することによって構成されている。
【0038】
前記回動台63は、平面において一部を切り欠いた円弧状走行レール67に載置板69の下面に固着したリニアガイド70が係合しており、前記載置版69にモータ71とフラットトップチェーンコンベア65が配設されている。前記モータ71の回転軸に取り付けた歯車75が前記円弧状走行レール67aの内側に敷設した半円弧状ラックギア77と噛み合うように構成されている。前記歯車75が回転すると半円弧状ラックギア77と噛み合って走行するとともに、円弧状走行レール67と係合しているリニアガイド70が走行することによって、回動台63は水平に回動することになる。
【0039】
前記円弧状走行レール67及び半円弧状ラックギア77をパレット保持回転機構7側を切り欠いた円弧状としたのは、次の理由による。即ち、支柱50が背面側に倒れて支柱50がフラットトップチェーンコンベア65、65の間に挿入されたときに回転盤51が水平になるようにするためである。支柱50は、フラットトップチェーンコンベア65、65の間に挿入され、さらに、前記円弧状走行レール67及び半円弧状ラックギア77の間に挿入される。回転盤51の上面がフラットトップチェーンコンベア65、65の上面と同じか、僅かに低い位置となることによって、耐圧回転盤17Bに支持されたパレット群は、フラットトップチェーンコンベア65に載置される。
【0040】
前記回動台63上には、フラットトップチェーンコンベア65、65が、パレット保持回転機構7側を向くように配設されており、前記載置板69上にはラットトップチェーンコンベア65、65を駆動するモータ79を配設してなる。前記モータ79が作動することによって、駆動軸80を介してフラットトップチェーンコンベア65、65が駆動され、支柱50が倒れることによって受け取られ、水平に段積みされたパレット群を下流の搬出コンベアに移送することができる。
【0041】
前記パレット搬出機構8は、ほぼ90度の範囲で水平回動が可能であるから、パレット群をいずれの方向にも移送することができる。
尚、パレット搬出機構8は、上記構成に限定されるものではなく、倒れた支柱50を挿入する空隙を有し、パレット群を受け取ることができる構成のコンベアであればよく、水平回動することなく単に二列に配設した構成のコンベア装置であってもよい。
【0042】
次に上記構成の合成樹脂成形品群の回転装置の使用方法について説明する。まず、操作スイッチ盤13bを操作して導入補助コンベア13を待機位置から最初の搬入位置に移動させる。前工程から移送されてきたパレットは、縦方向のまま導入補助コンベア13に載置され、そのままパレット導入コンベア15に移送される。前記導入補助コンベア13とパレット導入コンベア15は搬送用の駆動装置が設けられていない導入補助コンベアであり、パレットを手動で押して移送する。パレット導入コンベア15上に移送されてきたパレットは、後端部に設けた位置決めストッパー27に当接して停止する。
【0043】
同様にして、作業者は操作スイッチ盤13bを操作して導入補助コンベア13を1ピッチずつずらしながら、縦方向で移送されてきたパレットをパレット導入コンベア15上に並列させる。10枚のパレットが並列した段階で導入補助コンベア13を待機位置に復帰させる。
【0044】
パレット導入コンベア15は、縦方向に並列した10枚のパレット群を回転させるために、エアシリンダー25dを作動させて一旦パレット導入コンベア15を上昇させパレットの中心と加圧回転盤17A及び耐圧回転盤17Bの中心位置とを一致させる。次いで、エアーシリンダー37を作動させて可動板33を前進させ、耐圧回転盤17Bとの間に10枚のパレット群を加圧保持させる。
【0045】
その後、エアシリンダー25dを作動させてパレット導入コンベア15を最下位の位置まで降下させる。パレット導入コンベア15が降下すると、10枚のパレット群は浮いた状態になっているから回転することが可能である。そこで、モータ43を作動させると、ベルト47と回転駆動軸40を介して回転盤39が回転する。回転盤39が回転すると、加圧している一方の耐圧回転盤17Bも一体に回転してパレット群を回転させることになる。
【0046】
パレット群が回転して最も印刷しやすい設定角度になったときに停止させる。パレット群が回転して最も印刷しやすい角度で傾斜停止したときに、作業者は印刷作業に入ることができる。上記パレット導入コンベア15の上昇、加圧回転盤17Aと耐圧回転盤17Bによる加圧保持、パレット導入コンベア15の降下、パレットの設定角度までの回転は、作業者がスタートボタンを押す作業開始指令によって行われる。
【0047】
パレット群の回転が設定角度で停止すると、作業者は作業ステージ11上に乗り印刷作業を開始することができる。一面の印刷が完了すると、操作盤の次位置回転ボタンを押して90度又は180度回転させる。このようにして、所定の印刷面の印刷が完了する。
【0048】
パレットへの印刷は、従来と同様にスクリーン印刷により行われる。パレットの印刷作業は、従来のように段積みしたパレットの垂直面に上部から一段ずつ下方にずらして印刷するのではなく、パレットの印刷面は傾斜面となっており、スキージを上下方向に加圧・移動することができるとともに、作業者は水平方向に移動するだけであるから、容易に印刷することができる。言い換えれば、印刷面を傾斜させて水平方向に並列されたパレットの傾斜面に一枚ずつ水平方向にずらして印刷するので、同じ姿勢で印刷することができる。印刷作業は、水平方向に移動するだけで印刷できるので印刷作業が容易であるとともに、印刷品質も保持される。
【0049】
印刷作業が完了すると、作業者は作業ステージ11から降りて終了ボタンを操作してパレットの搬出を指令する。パレットの搬出が指令されると、パレット保持回転機構7のエアシリンダー25dが作動して導入補助コンベア21を上昇させてパレット群に当接させる。その後、エアーシリンダー37が作動して回転盤39Aを後退させる。
【0050】
次いで、エアシリンダー25dが作動して導入補助コンベア21を降下させる。導入補助コンベア21が降下すると、パレット群はパレット群反転アーム19に載置される。導入補助コンベア21は、パレット群をパレット群反転アーム19に載置させた後も降下を続けて最下位の待機位置で停止する。パレット群がパレット群反転アーム19に載置されると、モータ55が作動してボールネジ60、スライドバー57、アーム61を介して回動軸53を回動させる。回動軸53が回動すると、回動軸53に一体に固着されているパレット群反転アーム19が起立し、同時に支柱50は倒れることになる。
【0051】
パレット群反転アーム19が垂直に起立し、支柱50が倒れて水平になることにより、縦方向に並列していたパレット群は水平方向に段積みした状態となる。そして、この状態でパレット群はフラットトップチェ-ンコンベア65,65に載置される。従って、この状態でパレット搬出機構8のコンベアによって次工程に搬出される。上記実施形態では、パレット搬出機構8のコンベアは水平方向にほぼ90度回動することができるから、いずれの方向にも搬出することができる。
【0052】
尚、上記実施形態では、パレット保持回転機構にパレット搬入機構とパレット搬出機構を備えた場合について説明したが、上記実施形態に限定されるものではない。パレット保持回転機構のパレット導入コンベアへのパレットの導入は、パレットを縦方向に導入できるものであれば他の手段によって導入してもよく、また、手動で導入してもよい。
【0053】
以上、この発明に係る合成樹脂成形品群の回転装置を合成樹脂製パレットの側面にスクリーン印刷をする場合の実施形態について説明したが、この発明の要旨を変更しない範囲で、方形状の立方体であって側面を当接させて並列させることができる角型の合成樹脂成形品に後加工する際の補助装置としても適用できるものである。例えば、パレットや合成樹脂製箱の側面にICチップを取り付ける等の後加工する際の補助装置として使用することができる。同一成形品を並べて回転させながら同一加工面を表示できるので後加工の作業を連続的に行うことができる。従って、作業効率がよいばかりでなく確実に行うことができ、安定した品質も得られる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】この発明の一実施形態に係る合成樹脂成形品群の回転装置の概略を示す平面図である。
【図2】同じく一部を省略した正面図である。
【図3】同じく一部を省略した背面斜視図である。
【図4】パレット搬入装置の平面図である。
【図5】同じくパレット搬入装置の正面図である。
【図6】同じくパレット搬入装置の側面図である。
【図7】パレット保持回転機構におけるパレット導入コンベアの斜視図である。
【図8】パレット保持回転機構の側面図である。
【図9】パレット保持回転機構の一部とパレット搬出機構の正面図である。
【図10】パレット搬出機構の平面図である。
【図11】パレット搬出機構の正面図である。
【図12】パレットを段積みし、従来の印刷方法を示す説明図である。
【符号の説明】
【0055】
5:合成樹脂成形品群の回転装置
6:パレット搬入機構
7:パレット保持回転機構
8:パレット搬出機構
11:作業ステージ
11a:ガイドレール
11b:駆動チェーン
11c:スプロケット
11d:回転軸
11e:ベルト車
11g:モータ
13:導入補助コンベア
13a:スライダー
13b:操作スイッチ盤
15:パレット導入コンベア
19:パレット群反転アーム
20:昇降台
21:導入補助コンベア
25:リンク部
26:水平台
27:ストッパー
30:架台
33:可動板
35:ホルダー
36:ガイドシャフト
37:エアーシリンダー
39:回転盤
40:回転駆動軸
41:プーリ
43:モータ
45:プーリ
47:ベルト
50:支柱
51:回転盤
53:回動軸
55:モータ
57:スライドバー
59:ホルダー
60:ボールネジ
63:回動台
65:フラットトップチェーンコンベア
67:走行レール
69:載置板
70:リニアガイド
71:モータ
77:半円弧状ラックギア
79:モータ
80:駆動軸
【技術分野】
【0001】
この発明は、合成樹脂製パレットや合成樹脂製箱等の角型合成樹脂成形品の側面に印刷したり、ICチップを取り付けたりする等の後加工をする際の補助装置に係り、詳しくは、前記合成樹脂成形品を並べて回転させながら任意の面を表示してスクリーン印刷やICチップの取り付け等を容易に行うことができる合成樹脂成形品群の回転装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば合成樹脂製パレットの側面には、パレットの所有者名、所有者マーク、天地を示すマーク、パレットの番号等の表示部が印刷されることがある。例えば、図12に示すように、パレット1の側面中央部2に表示部3がスクリーン印刷される。
【0003】
一般に、合成樹脂製パレットの側面への印刷は次のようにして行われる。まず、搬送されてきたパレット1を作業者が一枚ずつ目視検査をして、目視検査した後積み重ね機で載置台4に10枚のパレットを段積みする。水平に段積みした10枚のパレットを上部から順次下方にスクリーン印刷をする。
【0004】
スクリーン印刷は、上段のパレットから下段のパレットに向かって順次行われるが、作業者は印刷面の前に立ち、上段部のパレットのときは腕を伸ばした状態で印刷作業しなければならないとともに、下段部のパレットのときは腰を屈めた状態で行わなければならない。また、印刷面は垂直面になっているから、スキージをスクリーンに均一に加圧、移動させることが困難であった。また、スクリーンも垂直になるから、スキージを移動させるときに印刷インクが垂れないように注意する必要がであった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような印刷方法では、作業者は、背を伸ばしたり、屈んだりの動作を繰り返さなければならず、作業者にとって印刷は困難な作業であった。また、スクリーン枠を上下に移動させるばかりでなく、垂直な印刷面に押圧するために、作業効率が悪いばかりでなく印刷不良を生じさせるおそれがあった。
【0006】
そこで、この発明は、作業者にとって印刷作業を容易に行うことができ、作業効率のよい合成樹脂成形品群の回転装置を提供するものである。また、この発明は、安定した状態で印刷することにより、印刷不良を生じさせない合成樹脂成形品群の回転装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る合成樹脂成形品群の回転装置は、合成樹脂成形品群保持回転機構と、前記合成樹脂成形品群保持回転機構からの合成樹脂成形品を受けて排出する合成樹脂成形品搬出機構とからなり、次のように構成してなる。即ち、合成樹脂成形品群保持回転機構は、一端を軸に起倒可能な合成樹脂成形品群反転アームと、前記合成樹脂成形品群反転アームに挿入され、昇降自在な合成樹脂成形品導入コンベアと、前記合成樹脂成形品導入コンベアの両端側に配設された加圧回転盤と前記加圧回転盤に対向している耐圧回転盤とを有する加圧回転部とからなる。前記加圧回転盤は、進退自在な可動板の前方に回転可能な回転盤を配設することによって形成されており、前記耐圧回転盤は起倒自在な支柱の上部に回転盤を配設することによって形成されている。前記合成樹脂成形品群反転アームと回転盤を配設してなる支柱とは、一体的に起倒するように同軸に取り付けられている。また、合成樹脂成形品搬出機構は、前記合成樹脂成形品群保持回転機構の前記耐圧回転盤を挿入可能な空隙を有する構成とされている。
【0008】
上記構成のよって、合成樹脂成形品導入コンベアに導入された複数の合成樹脂成形品群は、加圧回転盤と耐圧回転盤とによって縦方向に並列した状態で所定角度に回転させることができ、印刷作業やICチップの取り付けなどの後加工を容易にできる。
【0009】
合成樹脂成形品導入コンベアの合成樹脂成形品搬入方向の後方の位置には、合成樹脂成形品を停止させるストッパーを設けることが好ましい。合成樹脂成形品停止用のストッパーを設けることによって、合成樹脂成形品を直線上に並列させることができる。
【0010】
合成樹脂成形品群反転アームと回転盤を配設してなる支柱は、ほぼ角度で同じ回動軸に取り付けることができる。このように同軸に取り付けることによって合成樹脂成形品群反転アームが水平に保持されているときは回転盤を配設してなる支柱は垂直に起立した状態とすることができ、縦方向に並列した合成樹脂成形品群を段積みした状態に変更して次工程に排出することができる。
【0011】
合成樹脂成形品搬出機構は、並列させたコンベアを有し、前記コンベアの間に合成樹脂成形品群保持回転機構の耐圧回転盤を挿入可能とすることができ、好ましくは、約90度水平に回動する載置板に並列させたコンベアを配設し、前記コンベアの間に合成樹脂成形品群保持回転機構の耐圧回転盤を挿入可能とすることができる。
上記構成とすることによって、段積みした状態の合成樹脂成形品群を排出することができ、約90度水平に回動する載置板に並列させたコンベアを配設した場合には、合成樹脂成形品群をいずれの方向へも排出することができる。
【0012】
また、合成樹脂成形品群保持回転機構には、合成樹脂成形品を縦方向に載置する導入補助コンベアをステージ上に移動可能に配設してもよい。
このような導入補助コンベアを配設することによって、合成樹脂成形品をスムーズに導入することができる。
【発明の効果】
【0013】
この発明に係る合成樹脂成形品群の回転装置によれば、角型合成樹脂製成形品を自動的に並べて側面を表示させることができ、後加工する際には並べた成形品を回転させることにより加工面を任意の角度で表示することができる。従って、後加工を連続的に行うことができるとともに、作業を効率よく、しかも確実に行うことができる。
また、後加工の作業が終了した後は、合成樹脂製成形品を段積みした状態で排出することができるから、保管作業も容易である。
【0014】
そして、この発明に係る合成樹脂成形品群の回転装置をパレットの印刷に使用した場合には、パレットの印刷面を傾斜させることができ、スクリーン印刷におけるスキージを上下方向に加圧・移動させることができるから、印刷作業が容易であり作業効率が向上するとともに、印刷品質も安定させることができる。
また、パレットや合成樹脂製箱等の合成樹脂成形品にICチップ等を取り付ける等の後加工をする際の補助装置として使用した場合には、合成樹脂成形品を並べて回転させることにより各成形品の同一面を任意の角度で表示することができるから、後加工を効率よく、しかも容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、この発明に係る合成樹脂成形品群の回転装置の最良の実施形態を添付の図面を参照して説明する。ここでは、合成樹脂成形品の一例を合成樹脂製パレットとした場合について説明する。添付図面の図1は一実施形態に係るパレット搬入用コンベアを備えた印刷補助装置の平面図、図2は印刷補助装置の正面図、図3は印刷補助装置の要部を示す背面斜視図である。この発明に係る合成樹脂成形品群の回転装置5は、パレット搬入機構6と、パレット保持回転機構7と、パレット搬出機構8によって構成されている。
【0016】
前記パレット搬入機構6は、図3及び図4〜6に示すように、作業ステージ11上に導入補助コンベア13が水平移動可能に取り付けられている。前記導入補助コンベア13は、作業ステージ11の長手方向の両側端上部に設けたガイドレール11a,11aに導入補助コンベア13の下面に設けたスライダー13a,13aを嵌合させ、導入補助コンベア13の後部に固定した駆動チェーン11bによって作業ステージ11上を往復動可能に形成されている。
【0017】
前記駆動チェーン11bは、作業ステージ11の両端部に設けたスプロケット11c、11cに張架されている。一方のスプロケット11cの回転軸11dに取り付けられたベルト車11eがベルトを介してモータ11gによって回転することになり、同時に同軸のスプロケット11cが回転することになる。スプロケット11c、11cに懸架された駆動チェーン11bが駆動され、導入補助コンベア13が左右方向に移動することになる。
【0018】
さらに、導入補助コンベア13の前部には、操作スイッチ盤13bが設けられている。前記操作スイッチ盤13bは、パレット保持回転機構7にパレットを垂直方向に並列させるように、導入補助コンベア13をパレットの高さ分だけ1ピッチずつ移動させるとともに、10枚のパレットを並列させた後は待機位置(図1の右側端部)に復帰するように設定されている。
【0019】
前記操作スイッチ盤13bのスイッチを入れると前記モータ11gが作動して最初のパレットを搬入する位置(図1の左側端部)に移動して待機する。パレットが縦方向で導入補助コンベア13に載置されると、そのまま導入補助コンベア13からパレット保持回転機構7のパレット導入コンベア15上に搬入される。導入補助コンベア13とパレット導入コンベア15は、駆動装置を有しないため手動で移送される。パレットがパレット保持回転機構7のパレット導入コンベアに受け取られると、導入補助コンベア13はパレットの高さ分だけ1ピッチ右側に移動して次のパレットの搬入のために待機する。続いて、縦方向のパレットが導入補助コンベア13に載置されると、そのまま導入補助コンベア13からパレット保持回転機構7のパレット導入コンベア15上に搬入して、先に搬入されたパレットと並列させる。
【0020】
同様にして、パレットはパレット保持回転機構7のパレット導入コンベア15上に次々と縦方向の状態で並列される。導入補助コンベア13からパレット保持回転機構7のパレット導入コンベア15上に次々と10枚のパレット群が並列すると、導入補助コンベア13は次のパレット搬入に備えて待機位置(図1の右側端部)で待機することになる。導入補助コンベア13が右側に移動して待機しているときは、作業ステージ11上は開放されているから作業者が乗ることができ、作業ステージ11上でパレットの側面に印刷する印刷作業を開始することができる。
【0021】
次に、パレット保持回転機構7について説明する。パレット保持回転機構7は、導入補助コンベア13から導入されたパレットを縦方向に載置するパレット導入コンベア15と、前記縦方向に並列させた10枚のパレット群を一体に保持して同時に回転させる加圧回転部17と、前記パレット導入コンベア15の外周部にあってパレット導入コンベア15を挿入可能なパレット群反転アーム19によって構成されている。
【0022】
前記パレット導入コンベア15上の10枚のパレット群が加圧回転部17によって一体に保持されると、パレット群が回転可能なようにパレット導入コンベア15は降下する。そして、加圧回転部17によってパレット群が回転し、パレットの側面が所定の角度で停止し作業者による印刷が完了すると、パレット導入コンベア15が上昇してパレット群を載置する。次いで、パレット導入コンベア15がパレット群を載置しまま降下すると、パレット導入コンベア15がパレット群反転アーム19内を通過することによって、パレット群はパレット群反転アーム19に受け取られることになる。次いで、パレット群反転アーム19が垂直に起立することによって、パレット群は垂直状態から水平状態になり次工程に搬出される。
【0023】
さらに、前記パレット導入コンベア15について詳述する。パレット導入コンベア15は、図7に示すように、昇降台20上に導入補助コンベア21が設置されており、前記昇降台20はパレット群反転アーム19内に挿入されるようにリンク機構によって昇降自在に構成されている。即ち、昇降台20は、リンク部25と前記リンク部25の上端に取り付けられた水平台26とかなる。前記リンク部25は、リンク25a、25bのほぼ中央部を固定軸25cによってX字状に回動自在に軸支してなり、リンク25aの下端をベース上に回動自在に軸支するとともに、リンク25bの下端はエアーシンリダー25dのロッド25eが取り付けられ、レール25f上を摺動するように構成されている。
【0024】
また、リンク部25の上端は、水平台26に設けたガイド溝26aに摺動可能に係合しており、他方のリンク25bの上端は前記水平台26に回動自在に軸支してなる。従って、前記エアーシンリダー25dを作動させるとリンク25bの下端がレール25f上を摺動してリンク25bを起倒させるとともに、固定軸25cによって回動自在に軸支され上端が水平台26に設けたガイド溝26aに係合しているリンク25aも起倒し、リンク部25全体を立ち上がらせ、あるいは折り畳むことができる。リンク部25の起倒によって上端に取り付けられた水平台26とともに昇降台23が上下動することになる。
【0025】
前記パレット導入コンベア15のパレットを搬入する方向の後方の位置には、図1及び図3に示すように、パレットを停止させるストッパー27が設けられている。前記ストッパー27は、パレット導入コンベア15に垂直に立てた状態で搬入されたパレットの下端部に当接して停止させるものであって、前後にスライドして固定位置を調節することができるように形成されている。前記ストッパー27は、平面においてパレット導入コンベア15との間に間隔を設けるとともに、上記パレット群反転アーム19が起倒可能なように、パレット群反転アーム19の外側に位置するように形成されている。従って、導入されたパレットは、パレット導入コンベア15に縦方向に載置されるとともに、パレット導入コンベア15が降下したときはパレット群反転アーム19に受け取られる。
【0026】
次に、加圧回転部17について説明する。加圧回転部17は、図1〜図3に示されているように、加圧回転盤17Aと前記加圧回転盤17Aに対向してパレット群を保持する耐圧回転盤17Bによって構成されている。前記加圧回転盤17Aは、架台30の上面に設けられた方形状フレーム31に進退自在に配設された可動板33と前記可動板33の前方に回転可能に一体に配設した回転盤35によって構成されている。
【0027】
前記可動板33は、フレーム31の四隅に取り付けたホルダー35に挿通した4本のガイドシャフト36の先端部に一体に取り付けられており、4本のガイドシャフト36と一体に進退する。ガイドシャフト36は4本設けることによって、前記可動板33の前面を耐圧回転盤17Bに平行に対向させることができる。
【0028】
さらに、前記可動板33には、前記フレーム31の上下及び左右に取り付けたエアーシリンダー37のロッド37aが固定されている。従って、前記エアーシリンダー37が作動すると、ロッド37aとともに可動板33が4本のガイドシャフト36にガイドされて一体に進退する。前記可動板33の前方には、回転盤39が回転可能に一体に配設されており、可動板33とともに回転盤39も一体に進退することになる。
【0029】
前記回転盤39の背面側中央には、回転駆動軸40が前記可動板33を貫通して取り付けられている。前記回転駆動軸40の後端部には、プーリ41が取り付けられている。前記回転駆動軸40はプーリ41に対して軸方向にスライド可能に取り付けられている。前記プーリ41とモータ43の回転軸に取り付けたプーリ45との間にベルト47が巻回されている。
【0030】
従って、モータ43が駆動すると、ベルト47によって回転駆動軸40が回転することになり、回転駆動軸40は前記可動板33を貫通して回転可能に取り付けられているから、回転駆動軸40の回転と同時に回転盤39も回転することになる。
【0031】
前記回転駆動軸40は、プーリ41に対してスライド可能であるとともに前記可動板33を貫通して取り付けられているから、前記可動板33がエアーシリンダー37の作動によって進退すると、可動板33の前方に一体に配設されている回転盤39も一体に進退することになる。
【0032】
一方、耐圧回転盤17Bは、図1〜図3、及び図9に示すように、支柱50の上部に回転盤51を回転可能に軸着することによって形成されており、支柱50の下端部は回動軸53に固着されている。前記耐圧回転盤17Bは、それ自身駆動装置を備えることなく、パレット群を介することにより加圧回転盤17Aによって伝達回転させられる。前記回動軸53には、上記パレット群反転アーム19も一体に固着されており、耐圧回転盤17Bとパレット群反転アーム19とは一体的に起倒する。前記耐圧回転盤73Bとパレット群反転アーム19とはほぼ直角面をなすように配設されており、前記支柱50が垂直に立っているときには、前記上記パレット群反転アーム19は水平に保持されている。
【0033】
前記回動軸53は、モータ55によって回動するように構成されている。即ち、図1〜図3に示すように、モータ55の回転軸には、スライドバー57に設けたホルダー59に挿通されたボールネジ60が連結されており、前記スライドバー57の先端部には前記回動軸53に取り付けたアーム61が軸止されている。
【0034】
従って、モータ55が作動すると、ボールネジ60が回転するからホルダー59を介してスライドバー57が前後にスライドすることになる。スライドバー57がスライドすると、スライドバー57の先端に軸止してなるアーム61が回動軸53を回動させる。回動軸53が回動すると、一体に取り付けられている上記パレット群反転アーム19と支柱50が同時に起倒することになる。
【0035】
即ち、上記パレット群反転アーム19と支柱50はそれぞれ回動軸53にほぼ直角方向に取り付けられているから、支柱50が倒されるとパレット群反転アーム19が起立することになり、支柱50が起立するとパレット群反転アーム19が倒されて元の位置に復帰することになる。
【0036】
支柱50が倒されパレット群反転アーム19が起立すると、パレット群反転アーム19上に縦方向の状態で並列されているパレット群は、片側を耐圧回転盤17Bに支えられながら徐々に倒されて支柱50が水平になりパレット群反転アーム19が直立したときに水平状態に段積みされた状態となる(図2参照)。
【0037】
次に、上記パレット保持回転機構7からパレット群を受け取って下流の待機導入補助コンベアに搬送するパレット搬出機構8について説明する。パレット搬出機構8は、図9以下に示されているように、水平方向に略90度回動する回動台63にフラットトップチェーンコンベア65を二列に配設することによって構成されている。
【0038】
前記回動台63は、平面において一部を切り欠いた円弧状走行レール67に載置板69の下面に固着したリニアガイド70が係合しており、前記載置版69にモータ71とフラットトップチェーンコンベア65が配設されている。前記モータ71の回転軸に取り付けた歯車75が前記円弧状走行レール67aの内側に敷設した半円弧状ラックギア77と噛み合うように構成されている。前記歯車75が回転すると半円弧状ラックギア77と噛み合って走行するとともに、円弧状走行レール67と係合しているリニアガイド70が走行することによって、回動台63は水平に回動することになる。
【0039】
前記円弧状走行レール67及び半円弧状ラックギア77をパレット保持回転機構7側を切り欠いた円弧状としたのは、次の理由による。即ち、支柱50が背面側に倒れて支柱50がフラットトップチェーンコンベア65、65の間に挿入されたときに回転盤51が水平になるようにするためである。支柱50は、フラットトップチェーンコンベア65、65の間に挿入され、さらに、前記円弧状走行レール67及び半円弧状ラックギア77の間に挿入される。回転盤51の上面がフラットトップチェーンコンベア65、65の上面と同じか、僅かに低い位置となることによって、耐圧回転盤17Bに支持されたパレット群は、フラットトップチェーンコンベア65に載置される。
【0040】
前記回動台63上には、フラットトップチェーンコンベア65、65が、パレット保持回転機構7側を向くように配設されており、前記載置板69上にはラットトップチェーンコンベア65、65を駆動するモータ79を配設してなる。前記モータ79が作動することによって、駆動軸80を介してフラットトップチェーンコンベア65、65が駆動され、支柱50が倒れることによって受け取られ、水平に段積みされたパレット群を下流の搬出コンベアに移送することができる。
【0041】
前記パレット搬出機構8は、ほぼ90度の範囲で水平回動が可能であるから、パレット群をいずれの方向にも移送することができる。
尚、パレット搬出機構8は、上記構成に限定されるものではなく、倒れた支柱50を挿入する空隙を有し、パレット群を受け取ることができる構成のコンベアであればよく、水平回動することなく単に二列に配設した構成のコンベア装置であってもよい。
【0042】
次に上記構成の合成樹脂成形品群の回転装置の使用方法について説明する。まず、操作スイッチ盤13bを操作して導入補助コンベア13を待機位置から最初の搬入位置に移動させる。前工程から移送されてきたパレットは、縦方向のまま導入補助コンベア13に載置され、そのままパレット導入コンベア15に移送される。前記導入補助コンベア13とパレット導入コンベア15は搬送用の駆動装置が設けられていない導入補助コンベアであり、パレットを手動で押して移送する。パレット導入コンベア15上に移送されてきたパレットは、後端部に設けた位置決めストッパー27に当接して停止する。
【0043】
同様にして、作業者は操作スイッチ盤13bを操作して導入補助コンベア13を1ピッチずつずらしながら、縦方向で移送されてきたパレットをパレット導入コンベア15上に並列させる。10枚のパレットが並列した段階で導入補助コンベア13を待機位置に復帰させる。
【0044】
パレット導入コンベア15は、縦方向に並列した10枚のパレット群を回転させるために、エアシリンダー25dを作動させて一旦パレット導入コンベア15を上昇させパレットの中心と加圧回転盤17A及び耐圧回転盤17Bの中心位置とを一致させる。次いで、エアーシリンダー37を作動させて可動板33を前進させ、耐圧回転盤17Bとの間に10枚のパレット群を加圧保持させる。
【0045】
その後、エアシリンダー25dを作動させてパレット導入コンベア15を最下位の位置まで降下させる。パレット導入コンベア15が降下すると、10枚のパレット群は浮いた状態になっているから回転することが可能である。そこで、モータ43を作動させると、ベルト47と回転駆動軸40を介して回転盤39が回転する。回転盤39が回転すると、加圧している一方の耐圧回転盤17Bも一体に回転してパレット群を回転させることになる。
【0046】
パレット群が回転して最も印刷しやすい設定角度になったときに停止させる。パレット群が回転して最も印刷しやすい角度で傾斜停止したときに、作業者は印刷作業に入ることができる。上記パレット導入コンベア15の上昇、加圧回転盤17Aと耐圧回転盤17Bによる加圧保持、パレット導入コンベア15の降下、パレットの設定角度までの回転は、作業者がスタートボタンを押す作業開始指令によって行われる。
【0047】
パレット群の回転が設定角度で停止すると、作業者は作業ステージ11上に乗り印刷作業を開始することができる。一面の印刷が完了すると、操作盤の次位置回転ボタンを押して90度又は180度回転させる。このようにして、所定の印刷面の印刷が完了する。
【0048】
パレットへの印刷は、従来と同様にスクリーン印刷により行われる。パレットの印刷作業は、従来のように段積みしたパレットの垂直面に上部から一段ずつ下方にずらして印刷するのではなく、パレットの印刷面は傾斜面となっており、スキージを上下方向に加圧・移動することができるとともに、作業者は水平方向に移動するだけであるから、容易に印刷することができる。言い換えれば、印刷面を傾斜させて水平方向に並列されたパレットの傾斜面に一枚ずつ水平方向にずらして印刷するので、同じ姿勢で印刷することができる。印刷作業は、水平方向に移動するだけで印刷できるので印刷作業が容易であるとともに、印刷品質も保持される。
【0049】
印刷作業が完了すると、作業者は作業ステージ11から降りて終了ボタンを操作してパレットの搬出を指令する。パレットの搬出が指令されると、パレット保持回転機構7のエアシリンダー25dが作動して導入補助コンベア21を上昇させてパレット群に当接させる。その後、エアーシリンダー37が作動して回転盤39Aを後退させる。
【0050】
次いで、エアシリンダー25dが作動して導入補助コンベア21を降下させる。導入補助コンベア21が降下すると、パレット群はパレット群反転アーム19に載置される。導入補助コンベア21は、パレット群をパレット群反転アーム19に載置させた後も降下を続けて最下位の待機位置で停止する。パレット群がパレット群反転アーム19に載置されると、モータ55が作動してボールネジ60、スライドバー57、アーム61を介して回動軸53を回動させる。回動軸53が回動すると、回動軸53に一体に固着されているパレット群反転アーム19が起立し、同時に支柱50は倒れることになる。
【0051】
パレット群反転アーム19が垂直に起立し、支柱50が倒れて水平になることにより、縦方向に並列していたパレット群は水平方向に段積みした状態となる。そして、この状態でパレット群はフラットトップチェ-ンコンベア65,65に載置される。従って、この状態でパレット搬出機構8のコンベアによって次工程に搬出される。上記実施形態では、パレット搬出機構8のコンベアは水平方向にほぼ90度回動することができるから、いずれの方向にも搬出することができる。
【0052】
尚、上記実施形態では、パレット保持回転機構にパレット搬入機構とパレット搬出機構を備えた場合について説明したが、上記実施形態に限定されるものではない。パレット保持回転機構のパレット導入コンベアへのパレットの導入は、パレットを縦方向に導入できるものであれば他の手段によって導入してもよく、また、手動で導入してもよい。
【0053】
以上、この発明に係る合成樹脂成形品群の回転装置を合成樹脂製パレットの側面にスクリーン印刷をする場合の実施形態について説明したが、この発明の要旨を変更しない範囲で、方形状の立方体であって側面を当接させて並列させることができる角型の合成樹脂成形品に後加工する際の補助装置としても適用できるものである。例えば、パレットや合成樹脂製箱の側面にICチップを取り付ける等の後加工する際の補助装置として使用することができる。同一成形品を並べて回転させながら同一加工面を表示できるので後加工の作業を連続的に行うことができる。従って、作業効率がよいばかりでなく確実に行うことができ、安定した品質も得られる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】この発明の一実施形態に係る合成樹脂成形品群の回転装置の概略を示す平面図である。
【図2】同じく一部を省略した正面図である。
【図3】同じく一部を省略した背面斜視図である。
【図4】パレット搬入装置の平面図である。
【図5】同じくパレット搬入装置の正面図である。
【図6】同じくパレット搬入装置の側面図である。
【図7】パレット保持回転機構におけるパレット導入コンベアの斜視図である。
【図8】パレット保持回転機構の側面図である。
【図9】パレット保持回転機構の一部とパレット搬出機構の正面図である。
【図10】パレット搬出機構の平面図である。
【図11】パレット搬出機構の正面図である。
【図12】パレットを段積みし、従来の印刷方法を示す説明図である。
【符号の説明】
【0055】
5:合成樹脂成形品群の回転装置
6:パレット搬入機構
7:パレット保持回転機構
8:パレット搬出機構
11:作業ステージ
11a:ガイドレール
11b:駆動チェーン
11c:スプロケット
11d:回転軸
11e:ベルト車
11g:モータ
13:導入補助コンベア
13a:スライダー
13b:操作スイッチ盤
15:パレット導入コンベア
19:パレット群反転アーム
20:昇降台
21:導入補助コンベア
25:リンク部
26:水平台
27:ストッパー
30:架台
33:可動板
35:ホルダー
36:ガイドシャフト
37:エアーシリンダー
39:回転盤
40:回転駆動軸
41:プーリ
43:モータ
45:プーリ
47:ベルト
50:支柱
51:回転盤
53:回動軸
55:モータ
57:スライドバー
59:ホルダー
60:ボールネジ
63:回動台
65:フラットトップチェーンコンベア
67:走行レール
69:載置板
70:リニアガイド
71:モータ
77:半円弧状ラックギア
79:モータ
80:駆動軸
【特許請求の範囲】
【請求項1】
起倒可能な合成樹脂成形品群反転アームと、前記合成樹脂成形品群反転アームに挿入され、昇降自在な合成樹脂成形品コンベアと、前記合成樹脂成形品導入コンベアの両端側に配設された加圧回転盤と前記加圧回転盤に対向している耐圧回転盤とを有する加圧回転部とからなり、前記加圧回転盤は進退自在な可動板の前方に回転可能な回転盤を配設することによって形成されており、前記耐圧回転盤は起倒自在な支柱の上部に回転盤を配設することによって形成されており、前記合成樹脂成形品群反転アームと回転盤を配設してなる支柱とは一体的に起倒するように同軸に取り付けられている合成樹脂成形品群保持回転機構と、前記合成樹脂成形品群保持回転機構の前記耐圧回転盤を挿入可能な空隙を有する合成樹脂成形品搬出機構とからなることを特徴とする合成樹脂成形品群の回転装置。
【請求項2】
合成樹脂成形品群保持回転機構において、合成樹脂成形品導入コンベアの合成樹脂成形品搬入方向の後方の位置に合成樹脂成形品を停止させるストッパーを設けたことを特徴とする請求項1に記載の合成樹脂成形品群の回転装置。
【請求項3】
合成樹脂成形品群反転アームと回転盤を配設してなる支柱は、ほぼ角度で同じ回動軸に取り付けられており、合成樹脂成形品群反転アームが水平に保持されているときは回転盤を配設してなる支柱は垂直に起立した状態にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の合成樹脂成形品群の回転装置。
【請求項4】
合成樹脂成形品搬出機構は、並列させたコンベアを有し、前記コンベアの間に合成樹脂成形品群保持回転機構の耐圧回転盤を挿入可能としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の合成樹脂成形品群の回転装置。
【請求項5】
合成樹脂成形品搬出機構は、約90度水平に回動する載置板に並列させたコンベアを配設し、前記コンベアの間に合成樹脂成形品群保持回転機構の耐圧回転盤を挿入可能としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の合成樹脂成形品群の回転装置。
【請求項6】
合成樹脂成形品を縦方向に載置する導入補助コンベアをステージ上に移動可能に配設してなる合成樹脂成形品搬入機構を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の合成樹脂成形品群の回転装置。
【請求項1】
起倒可能な合成樹脂成形品群反転アームと、前記合成樹脂成形品群反転アームに挿入され、昇降自在な合成樹脂成形品コンベアと、前記合成樹脂成形品導入コンベアの両端側に配設された加圧回転盤と前記加圧回転盤に対向している耐圧回転盤とを有する加圧回転部とからなり、前記加圧回転盤は進退自在な可動板の前方に回転可能な回転盤を配設することによって形成されており、前記耐圧回転盤は起倒自在な支柱の上部に回転盤を配設することによって形成されており、前記合成樹脂成形品群反転アームと回転盤を配設してなる支柱とは一体的に起倒するように同軸に取り付けられている合成樹脂成形品群保持回転機構と、前記合成樹脂成形品群保持回転機構の前記耐圧回転盤を挿入可能な空隙を有する合成樹脂成形品搬出機構とからなることを特徴とする合成樹脂成形品群の回転装置。
【請求項2】
合成樹脂成形品群保持回転機構において、合成樹脂成形品導入コンベアの合成樹脂成形品搬入方向の後方の位置に合成樹脂成形品を停止させるストッパーを設けたことを特徴とする請求項1に記載の合成樹脂成形品群の回転装置。
【請求項3】
合成樹脂成形品群反転アームと回転盤を配設してなる支柱は、ほぼ角度で同じ回動軸に取り付けられており、合成樹脂成形品群反転アームが水平に保持されているときは回転盤を配設してなる支柱は垂直に起立した状態にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の合成樹脂成形品群の回転装置。
【請求項4】
合成樹脂成形品搬出機構は、並列させたコンベアを有し、前記コンベアの間に合成樹脂成形品群保持回転機構の耐圧回転盤を挿入可能としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の合成樹脂成形品群の回転装置。
【請求項5】
合成樹脂成形品搬出機構は、約90度水平に回動する載置板に並列させたコンベアを配設し、前記コンベアの間に合成樹脂成形品群保持回転機構の耐圧回転盤を挿入可能としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の合成樹脂成形品群の回転装置。
【請求項6】
合成樹脂成形品を縦方向に載置する導入補助コンベアをステージ上に移動可能に配設してなる合成樹脂成形品搬入機構を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の合成樹脂成形品群の回転装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2009−102123(P2009−102123A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−275164(P2007−275164)
【出願日】平成19年10月23日(2007.10.23)
【出願人】(000155229)株式会社明治ゴム化成 (63)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年10月23日(2007.10.23)
【出願人】(000155229)株式会社明治ゴム化成 (63)
【Fターム(参考)】
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