説明

同軸オーガの外軸オーガ着脱装置

【課題】中軸オーガの駆動装置ケースに対する外軸オーガの取付け、取外しが容易となる構造の同軸オーガの外軸オーガ着脱装置を提供する。
【解決手段】中軸オーガ駆動装置の収容ケース39の筒状部39dの外周にアッパープレート54とロアープレート55を固着する。これらのプレート54,55の間の隙間61に円環状のロックプレート65を嵌める。アッパープレート54とロアープレート55に複数のピン孔62,63を設ける。ロックプレート65の内周部にピン孔62,63に対応して切欠き65aを設ける。外軸オーガ駆動装置ケース40の天板40aの上面に、凹部64aを有する連結ピン64を設ける。連結ピン64をアッパープレート54およびロアープレート55のピン孔62,63に挿入し、ロックプレート65を回してその内周部を凹部64aに嵌めることにより、外軸オーガ35のケース40を上下動不能に係止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建設機械のフロントに取付けられ、外軸オーガとなるケーシング内に中軸オーガを同心に挿着してなる同軸オーガにおける外軸オーガ着脱装置に関する。
【背景技術】
【0002】
基礎杭を施工する工法を実施する建設機械として、例えば特許文献1に記載のように、外軸オーガとなるケーシング内にスクリューオーガ等の中軸オーガを同心に挿着してなる同軸オーガを、建設機械の多関節アームの先端に取付けたものがある。この建設機械を用いて杭を施工する場合は、外軸オーガと中軸オーガを同方向に回転させるかまたは互いに逆転させながら縦穴を掘削し、この縦穴に生コンクリートや既成杭等を埋設する。
【0003】
このような同軸オーガは、工法によっては、中軸オーガの駆動装置を収容したケースに対し、外軸オーガを着脱する構造とする場合がある。従来はこの中軸オーガの駆動装置ケースに対する外軸オーガの取付けを、両側それぞれ上下に間隔を有して設けられる2本ずつの横付け連結ピンにより行なっている。このように左右それぞれ上下に間隔を有して2本ずつ連結ピンを設けている理由は、連結部の強度を高め、オーガによる掘削中にオーガが転石に当り、ケーシングが横方向の曲がり力を受けた場合の連結部の破損を防止するためである。
【0004】
【特許文献1】特開2002−303087号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように、外軸オーガの中軸オーガの駆動装置ケースに対する取付けは、連結ピンを用いて行う必要があるが、連結ピン自体が重量物であるため、取付け、取外し作業が容易ではない。特に前述のように4本の連結ピンを着脱する場合には外軸オーガの取付け、取外し作業に労力を要する。また、前記工法を実施する場合、外軸オーガの中軸オーガの駆動装置ケースへの取付けは、外軸オーガの上端が地上より2〜3m高い位置に突出した高さで行う高所作業であるため、この取付け、取外し作業がより困難となる。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑み、中軸オーガの駆動装置ケースに対する外軸オーガの取付け、取外しが容易となる構造の同軸オーガの外軸オーガ着脱装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の同軸オーガの外軸オーガ着脱装置は、建設機械のフロントに取付けられ、外軸オーガとなるケーシング内に中軸オーガを同心に挿着してなる同軸オーガの外軸オーガ着脱装置において、
前記フロントに装着される中軸オーガ駆動装置の収容ケースの筒状部の外周に固着されたアッパープレートおよびロアープレートと、
前記アッパープレートと前記ロアープレートとの間に形成された隙間に回動可能に嵌合され、外周に回動操作手段を有する円環状のロックプレートと、
前記アッパープレートと前記ロアープレートの上下に連通する位置で、かつ前記中軸オーガの軸心を中心とした同心位置に周方向に間隔を有して設けられた複数のピン孔と、
前記ロックプレートの内周部に前記ピン孔に対応して設けられた複数の切欠きと、
前記外軸オーガの駆動装置ケースの天板上面に前記ピン孔に対応して上向きに固着され、前記アッパープレートおよび前記ロアープレートのピン孔の位置と前記ロックプレートの前記切欠きの位置とが一致した際に前記ピン孔および前記切欠きに挿脱可能な複数の連結ピンと、
前記連結ピンに設けられ、前記連結ピンが前記アッパープレートおよび前記ロアープレートの前記ピン孔に挿入された状態において、前記ロックプレートの回動により前記ロックプレートの内周部が摺動可能に嵌まり、前記外軸オーガの駆動装置ケースを上下動不能に係止する凹部とを備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項2の同軸オーガの外軸オーガ着脱装置は、請求項1に記載の同軸オーガの外軸オーガ着脱装置において、
前記アッパープレートおよび前記ロアープレートのピン孔に前記ロックプレートの切欠きの位置が一致した状態と、不一致の状態とについてそれぞれロックプレートを回り止めするためのピン孔を、前記アッパープレート、前記ロアープレートおよび前記ロックプレートに設け、更にこれらのピン孔に挿脱する回り止め具を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項3の同軸オーガの外軸オーガ着脱装置は、請求項1または2に記載の同軸オーガの外軸オーガ着脱装置において、
前記アッパープレートと前記ロアープレートとの隙間の前記ロックプレート外周側に、前記ロックプレートに接する複数のガイドローラを設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明によれば、ロックプレートの内周部に設けた切欠きをアッパープレートとロアープレートのピン孔に合わせ、外軸オーガの連結ピンをピン孔および切欠きに挿入し、人力によりロックプレートを回すことにより、外軸オーガを中軸オーガのケースに取付けることができるから、従来のように人力による連結ピンによる連結に比較して外軸オーガの連結が容易となる。
【0011】
請求項2の発明によれば、アッパープレート、ロアープレートおよびロックプレートの回り止め用のピン孔に回り止め具を挿着することによりロックプレートの回り止めが行えるため、回り止めが容易に行える。
【0012】
請求項3の発明によれば、ロックプレートの外周に接する複数のガイドローラによりロックプレートが中軸オーガと同心に位置設定され、ロックプレートの内周部に設けた切欠きとアッパープレートとロアープレートのピン孔との位置合わせが精度良く行える。また、ガイドローラ57によりロックプレート65の回動抵抗が低くなり、回動操作が容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1は本発明の同軸オーガの外軸オーガ着脱装置を適用する建設機械の一例を示す側面図である。この建設機械は、クローラ式下部走行体1上に旋回装置2を介して上部旋回体3を設置し、この上部旋回体3には油圧パワーユニット4や運転室5を設置して建設機械本体を構成する。上部旋回体3にはフロント6を取付ける。フロント6の先端に同軸オーガ7を取付ける。
【0014】
この例のフロント6は多関節フロントであり、上部旋回体3にピン11により起伏可能に取付けられた第1のアーム12と、上部旋回体3と第1アーム12にそれぞれピン13,14により両端を連結して取付けられた第1のアームシリンダ15と、第1のアーム12の先端にピン16により回動可能に取付けられた第2のアーム17と、第1のアーム12と第2のアーム17にそれぞれピン18,19により両端を連結して取付けられた第2のアームシリンダ20と、第2のアーム17の先端にピン21により回動可能に取付けられた第3のアーム22と、第2のアーム17と第3のアーム22にそれぞれピン23,24により両端を連結して取付けられた第3のアームシリンダ25とを有する。
【0015】
この例では第3のアーム22の先端にブラケット27がピン28により回動可能に取付けられる。このブラケット27を回動させるためのシリンダ29の一端は第3のアーム22にピン30により連結される。シリンダ29の他端は、一端が第3のアーム22にピン連結された第1のリンク31および一端がブラケット27にピン連結された第2のリンク32の各他端にピン33により連結される。同軸オーガ7は、ブラケット27の先端にピン34により連結し、垂下して取付けられる。
【0016】
このフロント6は、ブラケット27の先端を垂直に上下動させるため、フロント6の関節部の角度センサー(図示せず)や、各角度センサーから信号によりシリンダ15,20,25,29の伸縮とその速度を制御するための演算装置(図示せず)を有するものである。
【0017】
同軸オーガ7は、外軸オーガとなるケーシング35内にスクリューオーガからなる中軸オーガ36を同心に挿着してなる。ケーシング35の下端には掘削爪37を有し、中軸オーガ36の下端にも掘削刃38を有する。39は中軸オーガ36の駆動装置を収容したケース、40は外軸オーガ35の上端に設けた駆動装置(減速装置)のケースである外軸オーガの駆動装置ケース、41はこのケース40上に設けた駆動モータである。中軸オーガ36の駆動装置ケース39が前記ブラケット27の先端にピン34により連結される。また、中軸オーガ36の駆動装置ケース39に対し、外軸オーガ35の駆動装置ケース40が後述の構造により着脱可能に取付けられる。
【0018】
図2は図1の同軸オーガ7の拡大図、図3は図2のE−E断面図、図4は図3のF−F断面図である。図2に示すように、中軸オーガ36の駆動装置ケース39は、ブラケット27にピン34により連結するためのピン孔39bを有する取付け部39aと、中軸オーガの駆動モータ42を収容した円筒形のモータ収容部39cと、このモータ収容部の下面にボルト43によってフランジ結合された円筒形をなす減速装置収容部39dとからなる。44は中軸オーガ36の上端をボルト45により結合する出力軸である。
【0019】
外軸オーガ35の駆動モータ41は油圧モータでなり、この駆動モータ41は駆動装置ケース40の天板40a上に搭載される。46は駆動モータ41の出力歯車である。47はこの出力歯車46に噛合する外歯歯車である。この外歯歯車47はケース40の天板40aの下面にボルト48により固定された軸受49に回転自在に支持される。また、この外歯歯車47は、外軸オーガ35の頂部に設けた円環状の結合板50にボルト51により固定される。52は結合板50とケース40の下板40bとの間に設けたシールである。
【0020】
次に外軸オーガ36の着脱装置について図2ないし図4により説明する。54は中軸オーガの駆動装置ケース39の円筒形の減速装置収容部39dの外周に円形内周部が溶接により固着された正方形状のアッパープレートである。55はアッパープレート54と同様の形状をなすロアープレートである。ロアープレート55はアッパープレート54の下面に重ねられ、ボルト56や後述のガイドローラ57取付け用のボルト59、ナット60により結合される。アッパープレート54とロアープレート55の内周側、すなわちボルト56により結合される部分より外側の部分に隙間61が形成される。アッパープレート54とロアープレート55には上下方向に連通する位置にピン孔62,63が設けられる。これらのピン孔62,63は、中軸オーガ36の軸心を中心とする同一半径上に周方向に等間隔をもって複数個(この例では4個)設けられる。
【0021】
64は外軸オーガ35のケース40の天板40a上に溶接により固着して設けられた連結ピンである。この連結ピン64は、前記ピン孔62,63に対応して、外軸オーガ35の軸心を中心とする同一半径上に周方向に等間隔をもって複数個(この例では4本)設けられる。この連結ピン64は図5に示すように側面に凹部64aを有する。図2に示すように、連結ピン64は凹部64aが同軸オーガ7の外側に向くように配置される。
【0022】
65はアッパープレート54とロアープレート55との間の隙間61に回動可能に嵌合された円環状のロックプレートである。図6に示すように、このロックプレート65にはその内周部65dにピン孔62,63に対応する複数(4個)の切欠き65aが設けられる。この切欠き65aの幅Wはピン孔62,63の直径と同一あるいはやや大きく設定される。このロックプレート65にはその外周65eから突出させて回動操作手段としてのレバー65bが設けられる。
【0023】
65cは回り止め用のピン66(図4参照)を挿着するピン孔である。アッパープレート54およびロアープレート55には、ロックプレート65の切欠き65aがピン孔62,63の位置に一致したときに回り止め用ピン孔65cと一致する位置(連結ピン64の挿脱可能位置)に回り止め用のピン孔67を有する。また、図3に実線で示すように、連結ピン64の挿脱可能位置からロックプレート65をa方向、b方向に回して切欠き65aがピン孔62,63の位置に一致しない位置(連結ピン64の挿脱不可能位置)となった際にロックプレート65を回り止めするため、アッパープレート54およびロアープレート55には、回り止め用のピン孔67から周方向に離れた位置にピン孔69,70を設ける。
【0024】
ガイドローラ57は、アッパープレート54およびロアープレート55の4つのコーナー部にボルト59、ナット60により回動可能に取付けられる。これらのガイドローラ57はロックプレート65の外周に接触し、内周面は非接触としてロックプレート65の回動を円滑化する。また、ガイドローラ57はロックプレート65の回動中心を中軸オーガ36の軸心に一致させてピン孔62,63と切欠き65aとの位置合わせ精度を高める役目を果たす。
【0025】
この建設機械において、中軸オーガ36の駆動装置ケース39に対する外軸オーガ35の取付けを行う場合は、まず、ロックプレート65のレバー65bを図3の実線に示す位置に設定し、ロックプレート65の切欠き65aをアッパープレート54、ロアープレート55のピン孔62,63の位置に一致させる。この状態で、回り止め用のピン66をアッパープレート54、ロアープレート55のピン孔67およびロックプレート65のピン孔65aに挿入してロックプレート65を回り止めしておく。
【0026】
そして、前もって中軸オーガ36が出力軸44に結合された状態の中軸オーガ36の駆動装置ケース39に対し、外軸オーガ35の駆動装置ケース40を外軸オーガ35と共に相対的に近接させ、連結ピン64をピン孔62,63および切欠き65aに挿入する。
【0027】
次に回り止め用のピン66を抜き、ロックプレート65のレバー65bを図3のaまたはb方向に回す。これにより、ロックプレート65の内周部が連結ピン64の凹部64aに嵌合され、連結ピン64がアッパープレート54およびロアープレート55から抜け止めされ、これにより外軸オーガ35がケース39に結合される。この状態でロックプレート65のピン孔65cをピン孔69または70に合わせ、ピン66をピン孔69,65cまたは70,65cに挿着し、ロックプレート65を回り止めする。
【0028】
外軸オーガ35の取外しは、この反対に、回り止め用のピン66をピン孔69,65cまたは70,65cから抜き、レバー65bを反aまたは反b方向に回し、ロックプレート65の内周部65dの切欠き65aをピン孔62,63に合わせる。そしてピン66をピン孔67,65cに通して回り止めする。そしてケース39とオーガ35とを相対的に離し、外軸オーガ35を取外す。
【0029】
このような外軸オーガ35の着脱作業は、前記従来技術の欄において述べた工法において、外軸オーガ35のケース40の頂部が地上より2〜3m程度突出した状態で行うことができる。
【0030】
このように、この外軸オーガの着脱装置においては、ロックプレート65の内周部65dに設けた切欠き65aをアッパープレート54とロアープレート55のピン孔62,63に合わせ、外軸オーガ35の連結ピン64をピン孔62,63に挿入し、人力によりロックプレート65を回すことにより、外軸オーガ35を中軸オーガ36の駆動装置ケース39に取付けることができ、また取外しは逆の操作により行えるから、従来のように人力によって重量のある連結ピンによる取付け、取外しに比較して外軸オーガの取付け、取外しが容易となる。
【0031】
また、本実施の形態においては、アッパープレート54、ロアープレート55のピン孔67,69,70およびロックプレート65の回り止め用のピン孔65cに回り止め具となるピン66を挿着することにより、ロックプレート65の回り止めが行えるため、連結ピン64による連結状態、着脱可能状態が確実に維持できる。
【0032】
また、本実施の形態においては、ロックプレート65の外周65eに接する複数のガイドローラ57を設けたので、ロックプレート65が中軸オーガ36と同心に位置設定され、ロックプレート65の内周部65dに設けた切欠き65aとアッパープレート54とロアープレート55のピン孔62,63との位置合わせが精度良く行える。また、ガイドローラ57によりロックプレート65の回動抵抗が低くなり、回動操作が容易となる。
【0033】
この外軸オーガの着脱装置を備えた建設機械を用いて杭を施工する工法の一例として次のようなものがある。(a)外軸オーガ35中に中軸オーガ36を挿入した状態で両者による掘削を行う。(b)その後、中軸オーガ36の駆動装置を収容したケース39から外軸オーガ35を外し、フロント6の操作により中軸オーガ36のみを引上げ、旋回装置2を動作させて上部旋回体3を旋回させ、中軸オーガ36に付いた土砂を地上に落とす。(c)続いて上部旋回体3の旋回により中軸オーガ36を外軸オーガ35上に位置させ、フロント6の操作により再度中軸オーガ36を外軸オーガ35中に下ろし、中軸オーガ36の駆動装置を収容したケース39に外軸オーガ35を連結する。(d)所定の高さに中軸オーガ36、外軸オーガ35を引上げて縦穴の底部に空間を形成し、外軸オーガ35の側面に設けた開口部(図示せず)に地上においた移動式ホッパ(図示せず)の投入口の位置を合わせる。(e)外軸オーガ35をケース39から外し、外軸オーガ35の上部の最上の開口部よりも中軸オーガ36の下端の位置が高くなるまで中軸オーガ36を引上げる。(f)ホッパの前記投入口より砕石を縦穴の底部における外軸オーガ35の下端より下の部分に投入する。(g)中軸オーガ36を下ろし、底部の砕石に下端が着いたらフロント6の操作により中軸オーガ36を上下動させて砕石を突き固める。(h)中軸オーガ36を下ろし、ケース39に外軸オーガ35を取付ける。(i)前記と同様に、中軸オーガ36と共に外軸オーガ35をさらに所定の高さに引上げ、外軸オーガ35の前記開口部より低い位置の開口部をホッパの投入口に合わせる。(j)外軸オーガ35をケース39から引き離し、中軸オーガ36をその下端がホッパの投入口より高くなるまで引上げる。(k)前記(f)、(g)の砕石の投入、突き固めを行う。(l)上記作業を繰り返す。
【0034】
このように、外軸オーガ35の着脱を頻繁に繰り返す工法に使用する建設機械において、本発明は特に有効である。また、本発明は、前述した工法以外に、外軸オーガ35をケース39に対して着脱する他の工法あるいは段取り作業もしくは継ぎ足し作業を行う建設機械において採用することができる。また、本発明は、フロントが多関節アームではなく、リーダ式フロントの場合にも採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明を適用する建設機械の一例を示す側面図である。
【図2】本発明の同軸オーガの外軸オーガ着脱装置の一実施の形態を示す図1の部分拡大側面図である。
【図3】図2のE−E断面図である。
【図4】図3のF−F断面図である。
【図5】本実施の形態の連結ピンを示す側面図である。
【図6】本実施の形態のロックプレートの平面図である。
【符号の説明】
【0036】
1:下部走行体、2:旋回装置、3:上部旋回体、4:油圧パワーユニット、5:運転室、6:フロント、7:同軸オーガ、12:第1のアーム、15:第1のアームシリンダ、17:第2のアーム、20:第2のアームシリンダ、22:第3のアーム、25:第3のアームシリンダ、27:ブラケット、29:シリンダ、35:外軸オーガ、36:中軸オーガ、37:掘削爪、38:掘削刃、39:中軸オーガの駆動装置を収容したケース、40:外軸オーガの駆動装置ケース、41:駆動モータ、42:駆動モータ、43:ボルト、44:出力軸、45:ボルト、46:出力歯車、47:外歯歯車、48:ボルト、49:軸受、50:結合板、51:ボルト、52:シール、54:アッパープレート、55:ロアープレート、57:ガイドローラ、59:ボルト、60:ナット、61:隙間、62,63:ピン孔、64:連結ピン、64a:凹部、65:ロックプレート、65a:切欠き、65b:レバー、65c:回り止め用ピン孔、65d:内周部、65e:外周、67,69,70:回り止め用のピン孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建設機械のフロントに取付けられ、外軸オーガとなるケーシング内に中軸オーガを同心に挿着してなる同軸オーガの外軸オーガ着脱装置において、
前記フロントに装着される中軸オーガ駆動装置の収容ケースの筒状部の外周に固着されたアッパープレートおよびロアープレートと、
前記アッパープレートと前記ロアープレートとの間に形成された隙間に回動可能に嵌合され、外周に回動操作手段を有する円環状のロックプレートと、
前記アッパープレートと前記ロアープレートの上下に連通する位置で、かつ前記中軸オーガの軸心を中心とした同心位置に周方向に間隔を有して設けられた複数のピン孔と、
前記ロックプレートの内周部に前記ピン孔に対応して設けられた複数の切欠きと、
前記外軸オーガの駆動装置ケースの天板上面に前記ピン孔に対応して上向きに固着され、前記アッパープレートおよび前記ロアープレートのピン孔の位置と前記ロックプレートの前記切欠きの位置とが一致した際に前記ピン孔および前記切欠きに挿脱可能な複数の連結ピンと、
前記連結ピンに設けられ、前記連結ピンが前記アッパープレートおよび前記ロアープレートの前記ピン孔に挿入された状態において、前記ロックプレートの回動により前記ロックプレートの内周部が摺動可能に嵌まり、前記外軸オーガの駆動装置ケースを上下動不能に係止する凹部とを備えたことを特徴とする同軸オーガの外軸着脱装置。
【請求項2】
請求項1に記載の同軸オーガの外軸オーガ着脱装置において、
前記アッパープレートおよび前記ロアープレートのピン孔に前記ロックプレートの切欠きの位置が一致した状態と、不一致の状態とについてそれぞれロックプレートを回り止めするためのピン孔を、前記アッパープレート、前記ロアープレートおよび前記ロックプレートに設け、更にこれらのピン孔に挿脱する回り止め具を備えたことを特徴とする同軸オーガの外軸着脱装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の同軸オーガの外軸オーガ着脱装置において、
前記アッパープレートと前記ロアープレートとの隙間の前記ロックプレート外周側に、前記ロックプレートに接する複数のガイドローラを設けたことを特徴とする同軸オーガの外軸着脱装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2009−209614(P2009−209614A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−55046(P2008−55046)
【出願日】平成20年3月5日(2008.3.5)
【出願人】(000005522)日立建機株式会社 (2,611)
【Fターム(参考)】