吐出コック
【課題】吐出抑制手段を有する吐出コックにおいて、操作性を向上させた吐出コックを提供する。
【解決手段】円筒状のコック本体12、該コック本体12内に配され、吐出部12eを開閉するための弁体17、該弁体17を付勢して吐出部12eを閉鎖するための圧縮コイルバネ15、及び弁体17をコック本体12の外部から操作するための操作部14から構成され、前記吐出部12eは、操作部14が圧縮コイルバネ15の付勢力に抗して、コック本体12に対して回動され、次に、圧縮コイルバネ15の付勢力に抗して、コック本体12に対し、軸方向へ移動されることにより開放されることを特徴とする。
【解決手段】円筒状のコック本体12、該コック本体12内に配され、吐出部12eを開閉するための弁体17、該弁体17を付勢して吐出部12eを閉鎖するための圧縮コイルバネ15、及び弁体17をコック本体12の外部から操作するための操作部14から構成され、前記吐出部12eは、操作部14が圧縮コイルバネ15の付勢力に抗して、コック本体12に対して回動され、次に、圧縮コイルバネ15の付勢力に抗して、コック本体12に対し、軸方向へ移動されることにより開放されることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、供給部、例えば液体収納容器及び通流路に配置され、吐出抑制手段を有する吐出コックに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、供給部、例えば液体収納容器及び通流路に配置され、液体の流量を調節しながら液体を外部に吐出させるための吐出コックが知られている。従来より、特許文献1に記載されるような吐出コックが知られている。その吐出コックは、円筒状のバルブハウジングとその下端に形成される吐出口を開閉するための棒状の弁体から構成されている。弁体は圧縮コイルバネにより下方向へ付勢され、吐出口を閉鎖している。弁体は、その上端部において板状のレバーと連結され、該レバーが水平状態と起立状態を往復させることにより、吐出口を開閉調節することができる。
【特許文献1】特開2002−327850号公報(図面)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、特許文献1に開示される吐出コックは、板状レバーの水平状態と起立状態との移動のみで弁体による吐出口の開閉が調節されるため、偶然、板状レバーに接触した場合、容易に吐出口から液体が吐出してしまうという問題があった。そこで、弁体又はレバーに吐出抑制手段として別部材、例えばカバー及び係合ピンを使用して容易に吐出しないように構成することが検討される。しかしながら、それらにより弁体又はレバーを不動化させる方法では、操作の容易性の観点に反するおそれがあった。
【0004】
本発明は、従来技術の上記問題を解決するためになされたもので、その目的は、吐出抑制手段を有する吐出コックにおいて、操作性を向上させた吐出コックを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の吐出コックは、供給部と連結される筒状のコック本体、該コック本体内に配され、前記供給部と連通される吐出部を開閉するための弁体、該弁体を付勢して前記吐出部を閉鎖するための弾性体、及び前記弁体に連結されるとともに、前記コック本体の外部に設けられる操作部から構成される吐出コックにおいて、前記吐出部は、前記操作部が前記弾性体の付勢力に抗して、前記コック本体に対して回動され、次に、前記弾性体の付勢力に抗して、前記コック本体に対し、軸方向へ移動されることにより開放されることを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の吐出コックにおいて、前記操作部の前記コック本体に対する回動及び移動は、突部と溝部の係合を伴うことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の吐出コックにおいて、前記操作部は、凹状に成形され、その内側に形成された突部と前記コック本体の表面に形成された溝部が係合しながらコック本体に対して前記回動及び移動することを特徴とする。
【0007】
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の吐出コックにおいて、前記弾性体は、コイルバネであることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の吐出コックにおいて、前記吐出部は、前記コック本体の内周面において反吐出方向へテーパ状に縮径された縮径部と、前記弁体の外面において前記縮径部に相対向するようテーパ状に成形されたテーパ部とから構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、吐出抑制手段を有する吐出コックにおいて、操作性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の吐出コックを具体化した一実施形態を図1〜図7にしたがって説明する。
図1〜図4に示されるように、吐出コック11は円筒状のコック本体12により構成される。コック本体12は図示しない供給部と連結するための連結管12aが接続されている。連結管12aは、コック本体12の軸方向に対し略垂直になるように、一の端部とコック本体12の外周面において接続されている。連結管12aの他端部には、供給部に対し螺合により接続するための雌ネジ12bが設けられている。コック本体12の下端部には吐出口12cが設けられており、そこには吐出用キャップ13が取り付けられている。吐出用キャップ13はその中央に整流用の孔13aが設けられており、使用時に供給部からの液体をコック本体12を介して外部に吐出する。コック本体12の上部には、操作部としての把持部14が設けられ、吐出口12cにおける供給部から通流した液体の吐出調節を行なう。把持部14の外周面は、指の滑り止め防止を目的として、また把持部14のコック本体12に対する回動位置の確認を容易にするために略台形山状の断面形状を有する操作片14aが長手方向に沿って設けられている。操作片14aは、吐出口12cが閉鎖時において、把持部14の前方の位置にある。
【0010】
次に、図5,6に基づいて、吐出コック11の内部構造について説明する。図6に示されるようにコック本体12の内部は、その内周面により通流路12dが形成され、連結管12aの内周面と連通している。コック本体12の下端開口部には、吐出部12eが設けられ、その吐出部12eにおけるコック本体12の内周面は、反吐出方向へテーパ状に縮径されたテーパ面を有する第1縮径部12fが形成されている。コック本体12の下端開口部は、吐出用キャップ13と螺合により接続されている。コック本体12の中央上部の内周面には、上端開口部にまで延びる第2縮径部12gが形成されている。コック本体12の上端の開口端面には、把持部14を上方に付勢するための弾性体である圧縮コイルバネ15を嵌装するための収容溝12hが設けられている。収容溝12hは、長手方向に管状に延びるとともに長手方向に対する垂直断面がリング状をなしている。圧縮コイルバネ15の下端部は、コック本体12に対し回動不能に収容溝12hの底面部に取り付けられる。圧縮コイルバネ15は、時計回りのつる巻き螺旋である。
【0011】
図6に示されるように、把持部14は、有蓋円筒状に成形され、その内周面14bと蓋部裏面14cとにより凹状部14dを形成している。把持部14の内周面14bとコック本体12の上部外周面12iはスライド移動可能に接触している。圧縮コイルバネ15の上端部は、把持部14に対し回動不能に蓋部裏面14cにおいて取り付けられる。圧縮コイルバネ15は圧縮状態で蓋部裏面14cと当接し、把持部14は、それによりコック本体12に対し上方に付勢されている。把持部14には、ストッパー16を介し棒状の弁体17が軸方向に対し不動に、且つ相対回動可能に支持されている。把持部14の蓋部にはキャップ18が取り付けられている。
【0012】
図5,6に示されるように、弁体17は、コック本体12の通流路12d及び第2縮径部12gに嵌挿されている。弁体17の下端部には、下方に向けてテーパ状に拡径され、且つ第1縮径部12fのテーパ面と相対向するテーパ面を有するテーパ部17aが形成されている。テーパ部17aには、液漏れ防止用のシールリング19を収容するためのリング状収容溝17bが設けられている。コック本体12の吐出部12eは、コック本体12の第1縮径部12fと弁体17のテーパ部17aの離間及び接近により開閉される。把持部14及びそれに連結されている弁体17は、圧縮コイルバネ15により上方に付勢されているため、吐出部12eが閉鎖時においてコック本体12の第1縮径部12fと弁体17のテーパ部17aは、シールリング19を介し圧接されている。
【0013】
次に、吐出コック11の吐出抑制手段について説明する。
図1,2,5〜7に示されるように、上部外周面12iの左右両側面には、コック本体12の長手方向に沿って溝部としての一対の縦溝12j,12kがそれぞれ刻まれている。一対の縦溝12j,12kは、それぞれコック本体12の上端面を貫通している。一対の縦溝12j,12kの上端部からは、それぞれ反時計周り方向へ上部外周面12i及びコック本体12の上端面の両面に沿って、周方向に延びる溝部としての横溝12m,12nが刻まれている。図7に示されるように横溝12m,12nは、それぞれコック本体12の中心軸に対し略90°の範囲において、刻まれている。
【0014】
図5〜7に示されるように、把持部14の内周面14b上に前後一対の突部14e,14fが長手方向(上下方向)に沿って設けられている。把持部14の前方に設けられている突部14eの下端部は、吐出部12eが閉鎖時において、横溝12nの縦溝12kが刻まれていない方の端部と当接している。把持部14の後方に設けられている突部14fの下端部は、吐出部12eが閉鎖時において、横溝12mの縦溝12jが刻まれていない方の端部と当接している。
【0015】
次に、本実施形態の吐出コック11の作用について図1、8〜11に基づいて説明する。
本実施形態の吐出コック11は、図示しない供給部とコック本体12が連結管12aを介し接続されることにより使用される。吐出部12eが閉鎖状態では、図1に示されるように把持部14の操作片14aが前方位置にある。そして、圧縮コイルバネ15により把持部14及びそれに連結されている弁体17が上方に付勢されているため、コック本体12の第1縮径部12fと弁体17のテーパ部17aは、シールリング19を介し圧接している。吐出コック11を開状態にするには、最初に図8(a)に示されるように把持部14をコック本体12に対し時計回り且つ水平方向(矢印X方向)に回動させる。そして、把持部14の前方に設けられている突部14eの下端部は、横溝12n上を係合しながらスライド移動し、縦溝12kの一側面に当接する。同様に、把持部14の後方に設けられている突部14fの下端部は、横溝12m上を係合しながらスライド移動し、縦溝12jの一側面に当接する。把持部14を水平方向に回動させる際、把持部14は、圧縮コイルバネ15と回動不能に取り付けられているため、圧縮コイルバネ15の周方向への付勢力に抗して回動させる必要がある。
【0016】
次に、図8(b)に示されるように、把持部14は、下方(矢印Y方向)にスライド移動される。その時、把持部14の軸方向に延びる突部14eは、コック本体12の軸方向に延びる縦溝12kにスライド移動しながら挿入される(図9〜11参照)。同様に、把持部14の軸方向に延びる突部14fは、コック本体12の軸方向に延びる縦溝12jにスライド移動しながら挿入される。把持部14を軸方向且つ下方へ移動させる際、把持部14は、圧縮コイルバネ15の長手方向への付勢力に抗して移動される。そして、把持部14に支持されている弁体17も下方へ移動し、コック本体12の第1縮径部12fと弁体17のテーパ部17aとが離間する。それにより、供給部からの液体がコック本体12の吐出部12eから溶出し、さらには吐出口12cから吐出コック11の外に吐出される。
【0017】
次に、吐出部12eを閉鎖状態に戻すには、把持部14から手を離すのみで、自動的に把持部14は、吐出前の位置に戻る。つまり、把持部14は、まず圧縮コイルバネ15の長手方向の付勢力に従って、上方へ移動する。それにより、弁体17も上方へ移動し、コック本体12の第1縮径部12fと弁体17のテーパ部17aは、シールリング19を介し圧接することにより、吐出部12eは閉鎖される。さらに、把持部14は、圧縮コイルバネ15の周方向への付勢力に従って、回動する。そして、回動した把持部14は、突部14eの下端部と横溝12nの端部、及び突部14fの下端部と横溝12mの端部が当接することにより、吐出部12eが閉鎖する位置にて止まる。
【0018】
本実施形態の吐出コック11によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態の吐出コック11は、コック本体12の上部外周面12iに形成された縦溝12j、12k、横溝12m、12n、及びそれらに係合する把持部14の内周面14bに形成された突部14f,14eにより吐出抑制手段を構成した。そして、吐出部12eは、突部14f,14eがそれぞれ横溝12m、12n及び縦溝12j、12kの両方を移動することにより初めて開放するよう構成した。つまり、液体を吐出させるためには、把持部14をコック本体12に対して少なくとも2方向へ変化させる必要がある。したがって、偶然、把持部14に接触した場合であっても、吐出口12cから液体が容易に外部に吐出してしまうおそれがない。
【0019】
(2)本実施形態の吐出コック11は、把持部14が圧縮コイルバネ15の付勢力に抗して、コック本体12に対して回動され、次に、その圧縮コイルバネ15の付勢力に抗して、コック本体12に対し、軸方向(下方向)へ移動されることにより開放される。したがって、カバー等の別部材の取り外し操作を必要とすることがなく、容易に吐出操作をすることができる。また、閉鎖時は、把持部14より手を離すのみで、把持部14を圧縮コイルバネ15の付勢力により自動的に元の位置に戻すことができる。つまり、吐出抑制手段を有する吐出コックにおいて、操作性を向上させることができる。
【0020】
(3)本実施形態の吐出コック11の吐出操作は、溝部としての縦溝12j等と突部14f等の係合を伴う。それにより吐出抑制手段を容易に構成することができる。
(4)本実施形態の吐出コック11は、吐出抑制手段を構成する縦溝12j、12k、及び横溝12m、12n、並びに突部14f,14eは、それぞれコック本体12の上部外周面12i上及び把持部14の内周面14b上において形成した。したがって、カバー等の別部材を必要とすることなく、吐出抑制手段を容易に且つ安価に形成することができる。
【0021】
(5)本実施形態の吐出コック11は、把持部14の回動方向及び軸方向への付勢力を一つの圧縮コイルバネ15のみで行なった。したがって、複数の弾性体を必要とすることがないため、吐出抑制手段を容易に構成することができる。
【0022】
(6)本実施形態の吐出コック11は、吐出部12eについてコック本体12の反吐出方向へテーパ状に縮径された第1縮径部12fと、弁体17の外面において第1縮径部12fに相対向するよう吐出方向へテーパ状に拡径されたテーパ部17aとから構成した。したがって、軸方向のストロークを変えることにより最大流量を容易に変更することができる。それにより、従来のものよりも流量を容易に大きくすることができる。尚、軸方向へのストロークの変更は、例えば縦溝12j,12kの長さを変えることにより容易に達成することができる。
【0023】
(7)本実施形態の吐出コック11は、把持部14の表面上に軸方向に延びる操作片14aを設けた。したがって、操作時において指の滑り止め効果を発揮するとともに、また把持部14のコック本体12に対する回動位置を容易に確認することができる。
【0024】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、吐出部12eをコック本体12の第1縮径部12fと弁体17のテーパ部17aとから構成した。吐出部12eの構造はそれに限定されるものではなく、例えば吐出部12eにおけるコック本体12の内周面を反吐出方向に拡径されるテーパ状に成形してもよく、また平面状に成形してもよい。
【0025】
・上記実施形態において、弁体17を付勢する弾性体として、コイルバネを適用した。しかしながら、それ以外の弾性体、例えばゴム、及びエラストマーを適用してもよい。
・上記実施形態において、吐出抑制手段として把持部14に突部、及びコック本体12の上部外周面12iに溝部を構成した。しかしながら、把持部14に溝部、及びコック本体12の上部外周面12iに突部を構成してもよい。また、吐出抑制手段を構成する溝と突部の位置、数、大きさ及び長さは特に限定されない。
【0026】
・吐出抑制手段が、弁体17の表面とコック本体12の内周面、例えば第2縮径部12gとの間において形成されてもよい。
・上記実施形態において、把持部14が圧縮コイルバネ15の付勢力に抗して、コック本体12に対して回動してから次に軸方向へ移動することにより吐出部12eが開放されるよう構成されていれば、吐出抑制手段の構成は特に限定されない。
【0027】
・上記実施形態において、操作部として把持部14を設けることなく、弁体17の先端を操作部として構成してもよい。
・上記実施形態において、供給部としては特に限定されず、例えば液体を貯めておくタンク、及び通流管が挙げられる。タンクとしては、例えば温水タンク、冷水タンク、及び薬液貯蔵タンクが挙げられる。通流管としては、例えば温水管及び冷水管が挙げられる。吐出コック11は吐出抑制手段を有するため温水タンク、温水管、及び薬液貯蔵タンクに接続される際に好ましく適用される。
【0028】
・上記実施形態において、吐出コック11が適用される液体としては、特に限定されず、水、飲料水、薬品等が挙げられる。飲料水としては、例えば各種清涼飲料水、炭酸水、果汁及びアルコール類が挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】吐出コックの正面・平面・右側面側からの斜視図。
【図2】吐出コックの背面・底面・左側面側からの斜視図。
【図3】吐出コックの正面図。
【図4】吐出コックの右側面図。
【図5】吐出コックの分解斜視図。
【図6】吐出コックの断面図。(a)図3におけるA−A断面図。(b)図4におけるB−B断面図。
【図7】吐出コックの図3におけるC−C断面図。
【図8】使用時における吐出コックの正面・平面・右側面側からの斜視図。(a)把持部をコック本体に対し回動させた時の図。(b)(a)の動作の次に、把持部をコック本体に対し軸方向へスライドさせた時の図。
【図9】吐出時における吐出コックの正面図。
【図10】吐出時における吐出コックの右側面図。
【図11】吐出時における吐出コックの断面図。(a)図9におけるD−D断面図。(b)図10におけるE−E断面図。
【符号の説明】
【0030】
11…吐出コック、12…コック本体、12e…吐出部、12f…第1縮径部、12i…上部外周面、12j,12k…縦溝、12m,12n…横溝、14…操作部としての把持部、14d…凹状部、14e,14f…突部、15…弾性体としての圧縮コイルバネ、17…弁体、17a…テーパ部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、供給部、例えば液体収納容器及び通流路に配置され、吐出抑制手段を有する吐出コックに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、供給部、例えば液体収納容器及び通流路に配置され、液体の流量を調節しながら液体を外部に吐出させるための吐出コックが知られている。従来より、特許文献1に記載されるような吐出コックが知られている。その吐出コックは、円筒状のバルブハウジングとその下端に形成される吐出口を開閉するための棒状の弁体から構成されている。弁体は圧縮コイルバネにより下方向へ付勢され、吐出口を閉鎖している。弁体は、その上端部において板状のレバーと連結され、該レバーが水平状態と起立状態を往復させることにより、吐出口を開閉調節することができる。
【特許文献1】特開2002−327850号公報(図面)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、特許文献1に開示される吐出コックは、板状レバーの水平状態と起立状態との移動のみで弁体による吐出口の開閉が調節されるため、偶然、板状レバーに接触した場合、容易に吐出口から液体が吐出してしまうという問題があった。そこで、弁体又はレバーに吐出抑制手段として別部材、例えばカバー及び係合ピンを使用して容易に吐出しないように構成することが検討される。しかしながら、それらにより弁体又はレバーを不動化させる方法では、操作の容易性の観点に反するおそれがあった。
【0004】
本発明は、従来技術の上記問題を解決するためになされたもので、その目的は、吐出抑制手段を有する吐出コックにおいて、操作性を向上させた吐出コックを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の吐出コックは、供給部と連結される筒状のコック本体、該コック本体内に配され、前記供給部と連通される吐出部を開閉するための弁体、該弁体を付勢して前記吐出部を閉鎖するための弾性体、及び前記弁体に連結されるとともに、前記コック本体の外部に設けられる操作部から構成される吐出コックにおいて、前記吐出部は、前記操作部が前記弾性体の付勢力に抗して、前記コック本体に対して回動され、次に、前記弾性体の付勢力に抗して、前記コック本体に対し、軸方向へ移動されることにより開放されることを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の吐出コックにおいて、前記操作部の前記コック本体に対する回動及び移動は、突部と溝部の係合を伴うことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の吐出コックにおいて、前記操作部は、凹状に成形され、その内側に形成された突部と前記コック本体の表面に形成された溝部が係合しながらコック本体に対して前記回動及び移動することを特徴とする。
【0007】
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の吐出コックにおいて、前記弾性体は、コイルバネであることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の吐出コックにおいて、前記吐出部は、前記コック本体の内周面において反吐出方向へテーパ状に縮径された縮径部と、前記弁体の外面において前記縮径部に相対向するようテーパ状に成形されたテーパ部とから構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、吐出抑制手段を有する吐出コックにおいて、操作性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の吐出コックを具体化した一実施形態を図1〜図7にしたがって説明する。
図1〜図4に示されるように、吐出コック11は円筒状のコック本体12により構成される。コック本体12は図示しない供給部と連結するための連結管12aが接続されている。連結管12aは、コック本体12の軸方向に対し略垂直になるように、一の端部とコック本体12の外周面において接続されている。連結管12aの他端部には、供給部に対し螺合により接続するための雌ネジ12bが設けられている。コック本体12の下端部には吐出口12cが設けられており、そこには吐出用キャップ13が取り付けられている。吐出用キャップ13はその中央に整流用の孔13aが設けられており、使用時に供給部からの液体をコック本体12を介して外部に吐出する。コック本体12の上部には、操作部としての把持部14が設けられ、吐出口12cにおける供給部から通流した液体の吐出調節を行なう。把持部14の外周面は、指の滑り止め防止を目的として、また把持部14のコック本体12に対する回動位置の確認を容易にするために略台形山状の断面形状を有する操作片14aが長手方向に沿って設けられている。操作片14aは、吐出口12cが閉鎖時において、把持部14の前方の位置にある。
【0010】
次に、図5,6に基づいて、吐出コック11の内部構造について説明する。図6に示されるようにコック本体12の内部は、その内周面により通流路12dが形成され、連結管12aの内周面と連通している。コック本体12の下端開口部には、吐出部12eが設けられ、その吐出部12eにおけるコック本体12の内周面は、反吐出方向へテーパ状に縮径されたテーパ面を有する第1縮径部12fが形成されている。コック本体12の下端開口部は、吐出用キャップ13と螺合により接続されている。コック本体12の中央上部の内周面には、上端開口部にまで延びる第2縮径部12gが形成されている。コック本体12の上端の開口端面には、把持部14を上方に付勢するための弾性体である圧縮コイルバネ15を嵌装するための収容溝12hが設けられている。収容溝12hは、長手方向に管状に延びるとともに長手方向に対する垂直断面がリング状をなしている。圧縮コイルバネ15の下端部は、コック本体12に対し回動不能に収容溝12hの底面部に取り付けられる。圧縮コイルバネ15は、時計回りのつる巻き螺旋である。
【0011】
図6に示されるように、把持部14は、有蓋円筒状に成形され、その内周面14bと蓋部裏面14cとにより凹状部14dを形成している。把持部14の内周面14bとコック本体12の上部外周面12iはスライド移動可能に接触している。圧縮コイルバネ15の上端部は、把持部14に対し回動不能に蓋部裏面14cにおいて取り付けられる。圧縮コイルバネ15は圧縮状態で蓋部裏面14cと当接し、把持部14は、それによりコック本体12に対し上方に付勢されている。把持部14には、ストッパー16を介し棒状の弁体17が軸方向に対し不動に、且つ相対回動可能に支持されている。把持部14の蓋部にはキャップ18が取り付けられている。
【0012】
図5,6に示されるように、弁体17は、コック本体12の通流路12d及び第2縮径部12gに嵌挿されている。弁体17の下端部には、下方に向けてテーパ状に拡径され、且つ第1縮径部12fのテーパ面と相対向するテーパ面を有するテーパ部17aが形成されている。テーパ部17aには、液漏れ防止用のシールリング19を収容するためのリング状収容溝17bが設けられている。コック本体12の吐出部12eは、コック本体12の第1縮径部12fと弁体17のテーパ部17aの離間及び接近により開閉される。把持部14及びそれに連結されている弁体17は、圧縮コイルバネ15により上方に付勢されているため、吐出部12eが閉鎖時においてコック本体12の第1縮径部12fと弁体17のテーパ部17aは、シールリング19を介し圧接されている。
【0013】
次に、吐出コック11の吐出抑制手段について説明する。
図1,2,5〜7に示されるように、上部外周面12iの左右両側面には、コック本体12の長手方向に沿って溝部としての一対の縦溝12j,12kがそれぞれ刻まれている。一対の縦溝12j,12kは、それぞれコック本体12の上端面を貫通している。一対の縦溝12j,12kの上端部からは、それぞれ反時計周り方向へ上部外周面12i及びコック本体12の上端面の両面に沿って、周方向に延びる溝部としての横溝12m,12nが刻まれている。図7に示されるように横溝12m,12nは、それぞれコック本体12の中心軸に対し略90°の範囲において、刻まれている。
【0014】
図5〜7に示されるように、把持部14の内周面14b上に前後一対の突部14e,14fが長手方向(上下方向)に沿って設けられている。把持部14の前方に設けられている突部14eの下端部は、吐出部12eが閉鎖時において、横溝12nの縦溝12kが刻まれていない方の端部と当接している。把持部14の後方に設けられている突部14fの下端部は、吐出部12eが閉鎖時において、横溝12mの縦溝12jが刻まれていない方の端部と当接している。
【0015】
次に、本実施形態の吐出コック11の作用について図1、8〜11に基づいて説明する。
本実施形態の吐出コック11は、図示しない供給部とコック本体12が連結管12aを介し接続されることにより使用される。吐出部12eが閉鎖状態では、図1に示されるように把持部14の操作片14aが前方位置にある。そして、圧縮コイルバネ15により把持部14及びそれに連結されている弁体17が上方に付勢されているため、コック本体12の第1縮径部12fと弁体17のテーパ部17aは、シールリング19を介し圧接している。吐出コック11を開状態にするには、最初に図8(a)に示されるように把持部14をコック本体12に対し時計回り且つ水平方向(矢印X方向)に回動させる。そして、把持部14の前方に設けられている突部14eの下端部は、横溝12n上を係合しながらスライド移動し、縦溝12kの一側面に当接する。同様に、把持部14の後方に設けられている突部14fの下端部は、横溝12m上を係合しながらスライド移動し、縦溝12jの一側面に当接する。把持部14を水平方向に回動させる際、把持部14は、圧縮コイルバネ15と回動不能に取り付けられているため、圧縮コイルバネ15の周方向への付勢力に抗して回動させる必要がある。
【0016】
次に、図8(b)に示されるように、把持部14は、下方(矢印Y方向)にスライド移動される。その時、把持部14の軸方向に延びる突部14eは、コック本体12の軸方向に延びる縦溝12kにスライド移動しながら挿入される(図9〜11参照)。同様に、把持部14の軸方向に延びる突部14fは、コック本体12の軸方向に延びる縦溝12jにスライド移動しながら挿入される。把持部14を軸方向且つ下方へ移動させる際、把持部14は、圧縮コイルバネ15の長手方向への付勢力に抗して移動される。そして、把持部14に支持されている弁体17も下方へ移動し、コック本体12の第1縮径部12fと弁体17のテーパ部17aとが離間する。それにより、供給部からの液体がコック本体12の吐出部12eから溶出し、さらには吐出口12cから吐出コック11の外に吐出される。
【0017】
次に、吐出部12eを閉鎖状態に戻すには、把持部14から手を離すのみで、自動的に把持部14は、吐出前の位置に戻る。つまり、把持部14は、まず圧縮コイルバネ15の長手方向の付勢力に従って、上方へ移動する。それにより、弁体17も上方へ移動し、コック本体12の第1縮径部12fと弁体17のテーパ部17aは、シールリング19を介し圧接することにより、吐出部12eは閉鎖される。さらに、把持部14は、圧縮コイルバネ15の周方向への付勢力に従って、回動する。そして、回動した把持部14は、突部14eの下端部と横溝12nの端部、及び突部14fの下端部と横溝12mの端部が当接することにより、吐出部12eが閉鎖する位置にて止まる。
【0018】
本実施形態の吐出コック11によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態の吐出コック11は、コック本体12の上部外周面12iに形成された縦溝12j、12k、横溝12m、12n、及びそれらに係合する把持部14の内周面14bに形成された突部14f,14eにより吐出抑制手段を構成した。そして、吐出部12eは、突部14f,14eがそれぞれ横溝12m、12n及び縦溝12j、12kの両方を移動することにより初めて開放するよう構成した。つまり、液体を吐出させるためには、把持部14をコック本体12に対して少なくとも2方向へ変化させる必要がある。したがって、偶然、把持部14に接触した場合であっても、吐出口12cから液体が容易に外部に吐出してしまうおそれがない。
【0019】
(2)本実施形態の吐出コック11は、把持部14が圧縮コイルバネ15の付勢力に抗して、コック本体12に対して回動され、次に、その圧縮コイルバネ15の付勢力に抗して、コック本体12に対し、軸方向(下方向)へ移動されることにより開放される。したがって、カバー等の別部材の取り外し操作を必要とすることがなく、容易に吐出操作をすることができる。また、閉鎖時は、把持部14より手を離すのみで、把持部14を圧縮コイルバネ15の付勢力により自動的に元の位置に戻すことができる。つまり、吐出抑制手段を有する吐出コックにおいて、操作性を向上させることができる。
【0020】
(3)本実施形態の吐出コック11の吐出操作は、溝部としての縦溝12j等と突部14f等の係合を伴う。それにより吐出抑制手段を容易に構成することができる。
(4)本実施形態の吐出コック11は、吐出抑制手段を構成する縦溝12j、12k、及び横溝12m、12n、並びに突部14f,14eは、それぞれコック本体12の上部外周面12i上及び把持部14の内周面14b上において形成した。したがって、カバー等の別部材を必要とすることなく、吐出抑制手段を容易に且つ安価に形成することができる。
【0021】
(5)本実施形態の吐出コック11は、把持部14の回動方向及び軸方向への付勢力を一つの圧縮コイルバネ15のみで行なった。したがって、複数の弾性体を必要とすることがないため、吐出抑制手段を容易に構成することができる。
【0022】
(6)本実施形態の吐出コック11は、吐出部12eについてコック本体12の反吐出方向へテーパ状に縮径された第1縮径部12fと、弁体17の外面において第1縮径部12fに相対向するよう吐出方向へテーパ状に拡径されたテーパ部17aとから構成した。したがって、軸方向のストロークを変えることにより最大流量を容易に変更することができる。それにより、従来のものよりも流量を容易に大きくすることができる。尚、軸方向へのストロークの変更は、例えば縦溝12j,12kの長さを変えることにより容易に達成することができる。
【0023】
(7)本実施形態の吐出コック11は、把持部14の表面上に軸方向に延びる操作片14aを設けた。したがって、操作時において指の滑り止め効果を発揮するとともに、また把持部14のコック本体12に対する回動位置を容易に確認することができる。
【0024】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、吐出部12eをコック本体12の第1縮径部12fと弁体17のテーパ部17aとから構成した。吐出部12eの構造はそれに限定されるものではなく、例えば吐出部12eにおけるコック本体12の内周面を反吐出方向に拡径されるテーパ状に成形してもよく、また平面状に成形してもよい。
【0025】
・上記実施形態において、弁体17を付勢する弾性体として、コイルバネを適用した。しかしながら、それ以外の弾性体、例えばゴム、及びエラストマーを適用してもよい。
・上記実施形態において、吐出抑制手段として把持部14に突部、及びコック本体12の上部外周面12iに溝部を構成した。しかしながら、把持部14に溝部、及びコック本体12の上部外周面12iに突部を構成してもよい。また、吐出抑制手段を構成する溝と突部の位置、数、大きさ及び長さは特に限定されない。
【0026】
・吐出抑制手段が、弁体17の表面とコック本体12の内周面、例えば第2縮径部12gとの間において形成されてもよい。
・上記実施形態において、把持部14が圧縮コイルバネ15の付勢力に抗して、コック本体12に対して回動してから次に軸方向へ移動することにより吐出部12eが開放されるよう構成されていれば、吐出抑制手段の構成は特に限定されない。
【0027】
・上記実施形態において、操作部として把持部14を設けることなく、弁体17の先端を操作部として構成してもよい。
・上記実施形態において、供給部としては特に限定されず、例えば液体を貯めておくタンク、及び通流管が挙げられる。タンクとしては、例えば温水タンク、冷水タンク、及び薬液貯蔵タンクが挙げられる。通流管としては、例えば温水管及び冷水管が挙げられる。吐出コック11は吐出抑制手段を有するため温水タンク、温水管、及び薬液貯蔵タンクに接続される際に好ましく適用される。
【0028】
・上記実施形態において、吐出コック11が適用される液体としては、特に限定されず、水、飲料水、薬品等が挙げられる。飲料水としては、例えば各種清涼飲料水、炭酸水、果汁及びアルコール類が挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】吐出コックの正面・平面・右側面側からの斜視図。
【図2】吐出コックの背面・底面・左側面側からの斜視図。
【図3】吐出コックの正面図。
【図4】吐出コックの右側面図。
【図5】吐出コックの分解斜視図。
【図6】吐出コックの断面図。(a)図3におけるA−A断面図。(b)図4におけるB−B断面図。
【図7】吐出コックの図3におけるC−C断面図。
【図8】使用時における吐出コックの正面・平面・右側面側からの斜視図。(a)把持部をコック本体に対し回動させた時の図。(b)(a)の動作の次に、把持部をコック本体に対し軸方向へスライドさせた時の図。
【図9】吐出時における吐出コックの正面図。
【図10】吐出時における吐出コックの右側面図。
【図11】吐出時における吐出コックの断面図。(a)図9におけるD−D断面図。(b)図10におけるE−E断面図。
【符号の説明】
【0030】
11…吐出コック、12…コック本体、12e…吐出部、12f…第1縮径部、12i…上部外周面、12j,12k…縦溝、12m,12n…横溝、14…操作部としての把持部、14d…凹状部、14e,14f…突部、15…弾性体としての圧縮コイルバネ、17…弁体、17a…テーパ部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
供給部と連結される筒状のコック本体、該コック本体内に配され、前記供給部と連通される吐出部を開閉するための弁体、該弁体を付勢して前記吐出部を閉鎖するための弾性体、及び前記弁体に連結されるとともに、前記コック本体の外部に設けられる操作部から構成される吐出コックにおいて、
前記吐出部は、前記操作部が前記弾性体の付勢力に抗して、前記コック本体に対して回動され、次に、前記弾性体の付勢力に抗して、前記コック本体に対し、軸方向へ移動されることにより開放されることを特徴とする吐出コック。
【請求項2】
前記操作部の前記コック本体に対する回動及び移動は、突部と溝部の係合を伴うことを特徴とする請求項1に記載の吐出コック。
【請求項3】
前記操作部は、凹状に成形され、その内側に形成された突部と前記コック本体の表面に形成された溝部が係合しながらコック本体に対して前記回動及び移動することを特徴とする請求項2に記載の吐出コック。
【請求項4】
前記弾性体は、コイルバネであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の吐出コック。
【請求項5】
前記吐出部は、前記コック本体の内周面において反吐出方向へテーパ状に縮径された縮径部と、前記弁体の外面において前記縮径部に相対向するようテーパ状に成形されたテーパ部とから構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の吐出コック。
【請求項1】
供給部と連結される筒状のコック本体、該コック本体内に配され、前記供給部と連通される吐出部を開閉するための弁体、該弁体を付勢して前記吐出部を閉鎖するための弾性体、及び前記弁体に連結されるとともに、前記コック本体の外部に設けられる操作部から構成される吐出コックにおいて、
前記吐出部は、前記操作部が前記弾性体の付勢力に抗して、前記コック本体に対して回動され、次に、前記弾性体の付勢力に抗して、前記コック本体に対し、軸方向へ移動されることにより開放されることを特徴とする吐出コック。
【請求項2】
前記操作部の前記コック本体に対する回動及び移動は、突部と溝部の係合を伴うことを特徴とする請求項1に記載の吐出コック。
【請求項3】
前記操作部は、凹状に成形され、その内側に形成された突部と前記コック本体の表面に形成された溝部が係合しながらコック本体に対して前記回動及び移動することを特徴とする請求項2に記載の吐出コック。
【請求項4】
前記弾性体は、コイルバネであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の吐出コック。
【請求項5】
前記吐出部は、前記コック本体の内周面において反吐出方向へテーパ状に縮径された縮径部と、前記弁体の外面において前記縮径部に相対向するようテーパ状に成形されたテーパ部とから構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の吐出コック。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−150453(P2009−150453A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−327743(P2007−327743)
【出願日】平成19年12月19日(2007.12.19)
【出願人】(591141991)株式会社Deto (13)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年12月19日(2007.12.19)
【出願人】(591141991)株式会社Deto (13)
【Fターム(参考)】
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