説明

商品排出装置及び商品排出方法

【課題】同一パレットに種類の異なる商品の混在を防止することができる商品排出装置を提供する。
【解決手段】商品排出装置Sは、予め決められた第1の商品1の第1の所定個数の第1のデータから第2の商品2の第2の所定個数の第2のデータへの移行時、第1のデータ及び第2のデータに基づき、バーコードリーダー4により読み取られた第1の商品1と個数、第2の商品2と個数を積算し、第1の搬送手段3により搬送される第1の商品1の個数が予め決められた第1の商品1の第1の所定個数に満たない場合、満たない個数の第1の商品1を第1のパレットP1に、第2の商品2を第2のパレットP2に、それぞれ載置するように、パレタイザ7、空パレット供給手段6、第2の搬送手段5を制御する制御手段8を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品排出装置及び商品排出方法に係り、特に、同一パレットに種類の異なる商品の混在を防止することができる商品排出装置及び商品排出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンベヤ等の搬送手段により搬送されてくる商品をパレットに所定個数載置する場合、搬送手段により搬送されてくる商品が同一の場合、支障を生じない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述の場合にあっては、搬送手段により搬送されてくる商品が第1の商品から第2の商品に移行する際、予め決められ通りに搬送されない場合、例えば、第1の商品が予め決められた数より多い場合、余った第1の商品が次のパレットに第2の商品と共に混在したり、
また、逆に、第1の商品が予め決められた数より少ない場合、第1の商品を載置したパレットに第2の商品が混在するという問題点が生じた。
【0004】
本発明は、上記の問題点を考慮してなされたもので、同一パレットに種類の異なる商品の混在を防止することができる商品排出装置及び商品排出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の商品排出装置は、第1の所定個数の第1の商品を第1のパレットに、第2の所定個数の第2の商品を第2のパレットに、それぞれ載置して排出する商品排出装置であって、バーコードが付された複数の前記第1、第2の商品を搬送する第1の搬送手段と、この第1の搬送手段の近傍に位置し、前記バーコードを読み取るバーコードリーダーと、第2の搬送手段と、この第2の搬送手段に順次、空の前記第1のパレット、第1’のパレット、前記第2のパレットを供給する空パレット供給手段と、前記第1の搬送手段により搬送される前記第1、第2の商品を前記第2の搬送手段の搬送部位に位置する前記第1、第1’、第2のパレットに載置するパレタイザと、前記第1の搬送手段により搬送される前記第1の商品が前記第2の商品へ移行する時、予め決められた前記第1の商品の第1の所定個数の第1のデータ及び前記第2の商品の第2の所定個数の第2のデータに基づき、前記バーコードリーダーにより読み取られた前記第1の商品と個数、前記第2の商品と個数を積算し、前記第1の搬送手段により搬送される前記第1の商品の個数が予め決められた前記第1の商品の第1の所定個数を超えた場合、予め決められた前記第1の商品の第1の所定個数を前記パレタイザにより前記第1のパレットに載置し、前記第1の所定個数を超えた前記第1の商品を前記第1’のパレットに、前記第2の商品を前記第2のパレットに、それぞれ載置するように、前記パレタイザ、前記空パレット供給手段、前記第2の搬送手段を制御する制御手段とを備えているものである。
【0006】
また、請求項2記載の商品排出装置は、第1の所定個数の第1の商品を第1のパレットに、第2の所定個数の第2の商品を第2のパレットに、それぞれ載置して排出する商品排出装置であって、バーコードが付された複数の前記第1、第2の商品を搬送する第1の搬送手段と、この第1の搬送手段の近傍に位置し、前記バーコードを読み取るバーコードリーダーと、第2の搬送手段と、この第2の搬送手段に順次、空の前記第1のパレット、前記第2のパレットを供給する空パレット供給手段と、前記第1の搬送手段により搬送される前記第1、第2の商品を前記第2の搬送手段の搬送部位に位置する前記第1、第2のパレットに載置するパレタイザと、前記第1の搬送手段により搬送される前記第1の商品が前記第2の商品へ移行する時、予め決められた前記第1の商品の第1の所定個数の第1のデータ及び前記第2の商品の第2の所定個数の第2のデータに基づき、前記バーコードリーダーにより読み取られた前記第1の商品と個数、前記第2の商品と個数を積算し、前記第1の搬送手段により搬送される前記第1の商品の個数が予め決められた前記第1の商品の第1の所定個数に満たない場合、満たない個数の前記第1の商品を前記第1のパレットに、前記第2の商品を前記第2のパレットに、それぞれ載置するように、前記パレタイザ、前記空パレット供給手段、前記第2の搬送手段を制御する制御手段とを備えているものである。
【0007】
また、請求項3記載の商品排出方法は、第1の所定個数の第1の商品を第1のパレットに、第2の所定個数の第2の商品を第2のパレットに、それぞれ載置して排出する商品排出方法であって、バーコードが付された複数の前記第1、第2の商品を搬送する第1の搬送手段と、この第1の搬送手段の近傍に位置し、前記バーコードを読み取るバーコードリーダーと、第2の搬送手段と、この第2の搬送手段に順次、空の前記第1のパレット、第1’のパレット、前記第2のパレットを供給する空パレット供給手段と、前記第1の搬送手段により搬送される前記第1、第2の商品を前記第2の搬送手段の搬送部位に位置する前記第1、第1’、第2のパレットに載置するパレタイザとを備え、前記第1の搬送手段により搬送される前記第1の商品が前記第2の商品へ移行する時、予め決められた前記第1の商品の第1の所定個数の第1のデータ及び前記第2の商品の第2の所定個数の第2のデータに基づき、前記バーコードリーダーにより読み取られた前記第1の商品と個数、前記第2の商品と個数を積算し、前記第1の搬送手段により搬送される前記第1の商品の個数が予め決められた前記第1の商品の第1の所定個数を超えた場合、予め決められた前記第1の商品の第1の所定個数を前記パレタイザにより前記第1のパレットに載置し、前記第1の所定個数を超えた前記第1の商品を前記第1’のパレットに、前記第2の商品を前記第2のパレットに、それぞれ載置するように、前記パレタイザ、前記空パレット供給手段、前記第2の搬送手段を制御するものである。
【0008】
また、請求項4記載の商品排出方法は、第1の所定個数の第1の商品を第1のパレットに、第2の所定個数の第2の商品を第2のパレットに、それぞれ載置して排出する商品排出方法であって、バーコードが付された複数の前記第1、第2の商品を搬送する第1の搬送手段と、この第1の搬送手段の近傍に位置し、前記バーコードを読み取るバーコードリーダーと、第2の搬送手段と、この第2の搬送手段に順次、空の前記第1のパレット、前記第2のパレットを供給する空パレット供給手段と、前記第1の搬送手段により搬送される前記第1、第2の商品を前記第2の搬送手段の搬送部位に位置する前記第1、第2のパレットに載置するパレタイザとを備え、前記第1の搬送手段により搬送される前記第1の商品が前記第2の商品へ移行する時、予め決められた前記第1の商品の第1の所定個数の第1のデータ及び前記第2の商品の第2の所定個数の第2のデータに基づき、前記バーコードリーダーにより読み取られた前記第1の商品と個数、前記第2の商品と個数を積算し、前記第1の搬送手段により搬送される前記第1の商品の個数が予め決められた前記第1の商品の第1の所定個数に満たない場合、満たない個数の第1の商品を第1のパレットに、前記第2の商品を前記第2のパレットに、それぞれ載置するように、前記パレタイザ、前記空パレット供給手段、前記第2の搬送手段を制御するものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1記載の商品排出装置によれば、第1の搬送手段により搬送される第1の商品が第2の商品へ移行する時、予め決められた第1の商品の第1の所定個数の第1のデータ及び第2の商品の第2の所定個数の第2のデータに基づき、バーコードリーダーにより読み取られた第1の商品と個数、第2の商品と個数を積算し、第1の搬送手段により搬送される第1の商品の個数が予め決められた第1の商品の第1の所定個数を超えた場合、予め決められた第1の商品の第1の所定個数をパレタイザにより第1のパレットに載置し、第1の所定個数を超えた第1の商品を第1’のパレットに、第2の商品を第2のパレットに、それぞれ載置するようにパレタイザ、空パレット供給手段、第2の搬送手段を制御する制御手段を設けたため、同一パレットに種類の異なる商品の混在を防止することができる。
【0010】
また、請求項2記載の商品排出装置によれば、第1の搬送手段により搬送される第1の商品が第2の商品へ移行する時、予め決められた第1の商品の第1の所定個数の第1のデータ及び第2の商品の第2の所定個数の第2のデータに基づき、バーコードリーダーにより読み取られた第1の商品と個数、第2の商品と個数を積算し、第1の搬送手段により搬送される第1の商品の個数が予め決められた第1の商品の第1の所定個数に満たない場合、満たない個数の第1の商品を第1のパレットに、第2の商品を第2のパレットに、それぞれ載置するように、パレタイザ、空パレット供給手段、第2の搬送手段を制御する制御手段を設けたため、同一パレットに種類の異なる商品の混在を防止することができる。
【0011】
また、請求項3記載の商品排出方法によれば、第1の搬送手段により搬送される第1の商品が第2の商品への移行時、予め決められた第1の商品の第1の所定個数の第1のデータ及び第2の商品の第2の所定個数の第2のデータに基づき、バーコードリーダーにより読み取られた第1の商品と個数、第2の商品と個数を積算し、第1の搬送手段により搬送される第1の商品の個数が予め決められた第1の商品の第1の所定個数を超えた場合、予め決められた第1の商品の第1の所定個数をパレタイザにより第1のパレットに載置し、第1の所定個数を超えた第1の商品を第1’のパレットに、第2の商品を第2のパレットに、それぞれ載置するように、パレタイザ、空パレット供給手段、第2の搬送手段を制御するため、同一パレットに種類の異なる商品の混在を防止することができる。
【0012】
また、請求項4記載の商品排出方法によれば、第1の搬送手段により搬送される第1の商品が第2の商品へ移行する時、予め決められた第1の商品の第1の所定個数の第1のデータ及び第2の商品の第2の所定個数の第2のデータに基づき、バーコードリーダーにより読み取られた第1の商品と個数、第2の商品と個数を積算し、第1の搬送手段により搬送される第1の商品の個数が予め決められた第1の商品の第1の所定個数に満たない場合、満たない個数の第1の商品を第1のパレットに、第2の商品を第2のパレットに、それぞれ載置するように、パレタイザ、空パレット供給手段、第2の搬送手段を制御するため、同一パレットに種類の異なる商品の混在を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本発明の一実施例の商品排出装置の概略的斜視図である。
【図2】図2は、図1の商品排出装置の概略的構成図である。
【図3】図3は、図1の商品排出装置の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の一実施例の商品排出装置及び商品排出方法を図面を参照して説明する。
図1に示すSは商品排出装置で、商品排出装置Sは、第1の所定個数(例えば、60個)の第1の商品1を第1のパレットP1に、第2の所定個数(例えば、60個)の第2の商品2を第2のパレットP2に、それぞれ載置して排出するものである。
商品排出装置Sは、概略的に、第1の搬送手段3、バーコードリーダー4、第2の搬送手段5、空パレット供給手段6、パレタイザ7、制御手段8とから構成されている。
なお、第1の商品1、第2の商品2には、それぞれ、何本かのライン(バー)で商品名、製造会社名、品目等の商品情報を表されたバーコード9が付されている(図1及び図2参照)。
【0015】
第1の搬送手段3は、例えば、フィードコンベヤで、複数の第1、第2の商品1、2を搬送するものであり、第1の搬送手段3の搬送面の中途に第1、第2の商品1、2を90度回動する回動手段(図示せず)が設けられている。
また、バーコードリーダー4は、第1の搬送手段3の近傍に位置し、第1の搬送手段3により搬送される第1、第2の商品1、2に付されたバーコード9を読み取るものである。
また、第2の搬送手段5は、例えば、フィードコンベヤで、第1のパレットP1、第1’のパレットP1’、第2のパレットP2を搬送するものである。
また、空パレット供給手段6は制御手段8により制御されて、第2の搬送手段5の搬送部位に順次、空の第1のパレットP1、第1’のパレットP1’、第2のパレットP2を供給するものである。なお、空パレット供給手段6から供給される同じパレットを第1のパレットP1、第1’のパレットP1’、第2のパレットP2と差別化して記述したのは、第1の搬送手段3によって搬送される商品が、第1の商品1から第2の商品2へ移行する時、移行状態を説明し易くするためである。
また、パレタイザ7は、第1の搬送手段3により搬送される第1、第2の商品1、2を第2の搬送手段5の搬送部位に位置する第1、第1’、第2のパレットP1、P1’、P2に載置するものである。
【0016】
また、制御手段8は、第1の搬送手段3により搬送される第1の商品1が第2の商品2へ移行した時、予め決められた第1の商品1の第1の所定個数(例えば、60個)の第1のデータ及び第2の商品2の第2の所定個数(例えば、60個)の第2のデータに基づき、バーコードリーダー4により読み取られた第1の商品1と個数、第2の商品2と個数を積算し、第1の搬送手段3により搬送される第1の商品1の個数が予め決められた第1の商品1の第1の所定個数(例えば、60個)を超えた場合(例えば、60+n個 n<60)、予め決められた第1の商品1の第1の所定個数(例えば、60個)をパレタイザ7によりパレット(第1のパレットP1)に載置し、第1の所定個数(例えば、60個)を超えた第1の商品1の、例えば、n個(n<60)をパレット(第1’のパレットP1’)に、第2の商品2をパレット(第2のパレットP2)に、それぞれ載置するように、パレタイザ7、空パレット供給手段6、第2の搬送手段5を制御するものである。
また、制御手段8は、第1の搬送手段3により搬送される第1の商品1の個数が予め決められた第1の商品1の第1の所定個数(例えば、60個)に満たない場合(例えば、60−n個 n<60)、満たない個数、例えば、60−n個(n<60)の第1の商品1をパレット(第1のパレットP1)に、第2の商品2をパレット(第2のパレットP2)に、それぞれ載置するように、パレタイザ7、空パレット供給手段6、第2の搬送手段5を制御するものである。
【0017】
次に、制御手段7の機能をフローチャートを使って、第1の搬送手段3により搬送される第1の商品1から第2の商品2へ移行する時、予め決められた個数(第1の商品1が、例えば、60個)で移行する正規の場合、予め決められた個数より多く供給されて移行する場合、予め決められた個数より少なく供給されて移行する場合について、場合分けして、以下説明する。
【0018】
予め決められた個数(第1の商品1が、例えば、60個)で移行する正規の場合、つまり、第1の搬送手段3により搬送される最終の商品群の第1番から第60番まで第1の商品1が60個搬送され、その後、第2の商品2へ移行する場合である。
先ず、第1の商品認識手段81により第1の商品1であるか否か(ステップS1)が判定され、YESであるから、第1の商品の所定個数積算手段82により第1の商品1の個数が積算される(ステップS2)。
次に、第1の商品の所定個数判定手段83により第1の所定個数(例えば、60個)に達しているか否か(ステップS3)が判定され、積算された個数が第1の商品1の第1の所定個数(例えば、60個)に達するまで、ステップS1、ステップS2、ステップS3のステップを繰り返すこととなる。
そして、積算された個数が第1の商品1の第1の所定個数(例えば、60個)に達すると、ステップS4において、第1のパレットP1に第1の商品1がパレタイザ制御手段84’によりパレタイザ7を制御して60個載置され、その後、パレット排出・供給手段84により第2の搬送手段5を制御して第1の商品1を60個載置された第1のパレットP1を排出し、排出後、パレット排出・供給手段84により空パレット供給手段6を制御して次のパレット(第2のパレットP2又は第1’のパレットP1’)を第2の搬送手段5の搬送面上へ載置するようにする。
次に、第1の搬送手段3により搬送される最終の商品群の第1の商品1の第1番から数えて第61番(第2の商品2で言えば、第1番)の第2の商品2が搬送されると、ステップS1、後述するステップS5において、それぞれNOと判定され、第2の商品認識手段87により第2の商品2であるか否か(ステップS9)判定され、YESであるから、第2の商品2の所定個数積算手段88により第2の商品2の個数が積算される(ステップS10)。
次に、第2の商品の所定個数判定手段89により第2の所定個数(例えば、60個)に達しているか否か(ステップS11)が判定され、積算された個数が第2の商品2の第2の所定個数(例えば、60個)に達するまで、ステップS1、ステップS5、ステップS9、ステップS10、ステップS11のステップを繰り返すこととなる。
そして、積算された個数が第2の商品2の第2の所定個数(例えば、60個)に達すると、ステップS12へと進む。
ステップS12は、パレタイザ制御手段84’によりパレタイザ7を制御してパレット(第2のパレットP2)に第2の商品2を60個載置し、その後、パレット排出・供給手段84により第2の搬送手段5を制御して第2の商品2を60個載置されたパレット(第2のパレットP2)を排出し、排出後、パレット排出・供給手段84により空パレット供給手段6を制御して次のパレット(第2のパレットP2)を第2の搬送手段5の搬送面上へ載置するようにする。
【0019】
[予め決められた個数よりn個(n<60)多く供給された場合について]

次に、第1の搬送手段3により搬送される商品が、第1番から第60+n番まで第1の商品1で、第2の商品2が第60+n+1番であると、ステップS1において、NOと判定され、ステップS5へと進む。
ステップS5は、移行異常判定手段85により第1の商品1から第2の商品2への移行が異常か否かを判定し、異常である場合はY、異常でない場合はNとなる。
第1の搬送手段3により搬送される商品が、第1番から第60+n番まで第1の商品1で、第2の商品2が第60+n+1番であるため、第60+n+1番の第2の商品2は、第2の商品2の移行前の第1の商品1が設定値よりn個多く、移行が異常であり、ステップS5でYESと判定され、ステップS6へと進む。
ステップS6は、移行前個数判定手段86により、第1の商品1から第2の商品2へ移行する前において、第1の商品1が第1の所定個数(例えば、60個)に達していたか否か(ステップS6)が判定される。
第60+n+1番の第2の商品2は、移行前の第1の商品1が予め決められた個数よりn個(n<60)多く供給された場合であるため、YESと判定され、ステップS8へと進む。
ステップS8は、パレタイザ制御手段84’によりパレタイザ7を制御して、余分なn個の第1の商品1をパレット(第1’のパレットP1’)に載置し、その後、パレット排出・供給手段84により第2の搬送手段5を制御して第1の商品1をn個載置されたパレット(第1’のパレットP1’)を排出し、排出後、パレット排出・供給手段84により空パレット供給手段6を制御して次のパレット(第2のパレットP2)を第2の搬送手段5の搬送面上へ載置するようにする。
なお、第1の商品1が第61番から第60+n番までは、ステップS1、ステップS2、ステップS3のステップを繰り返すこととなる。
また、第1の搬送手段3により搬送される第60+n+2番の第2の商品2が搬送されると、ステップS1、S5において、それぞれNOと判定される。
なお、ステップS5においては、第1の搬送手段3により搬送される第60+n+1番と第60+n+2番が共に、第2の商品2で商品自体が移行しないため、移行が異常でない、つまり、NOと判定される。
そして、第2の商品認識手段87により第2の商品2であるか否か(ステップS9)が判定され、YESであるから、第2の商品の所定個数積算手段88により第2の商品2の個数が積算される(ステップS10)。
次に、第2の商品の所定個数判定手段88により第2の所定個数(例えば、60個)に達しているか否か(ステップS11)が判定され、積算された個数が第2の商品2の第2の所定個数(例えば、60個)に達するまで、ステップS1、ステップS5、ステップS9、ステップS10、ステップS11のステップを繰り返すこととなる。
そして、積算された個数が第2の商品2の第2の所定個数(例えば、60個)に達すると、ステップS12へと進む。
ステップS12は、パレタイザ制御手段84’によりパレタイザ7を制御してパレット(第2のパレットP2)に第2の商品2を60個載置し、その後、パレット排出・供給手段84により第2の搬送手段5を制御して第2の商品2を60個載置されたパレット(第2のパレットP2)を排出し、排出後、パレット排出・供給手段84により空パレット供給手段6を制御して次のパレット(第2のパレットP2)を第2の搬送手段5の搬送面上へ載置するようにする。
【0020】
[予め決められた個数よりn個(n<60)少なく供給された場合について]

次に、第1の搬送手段3により搬送される商品が、第1番から第60−n番まで第1の商品1で、第2の商品2が第60−n+1番であると、第60−n+1番の第2の商品2は、ステップS1においてNOと判定され、ステップS5へと進む。
ステップS5は、移行異常判定手段85により第1の商品1から第2の商品2への移行が異常か否かを判定し、異常である場合はY、異常でない場合はNとなる。
第60−n+1番の第2の商品2は、第2の商品2の移行前の第1の商品1が設定値よりn個少なく、移行が異常であるため、ステップS5でYESと判定され、ステップS6へと進む。
ステップS6は、移行前個数判定手段86により、第1の商品1から第2の商品2へ移行する前において、第1の商品1が第1の所定個数(例えば、60個)に達していたか否かが判定される。
第60−n+1番の第2の商品2は、移行前の第1の商品1が予め決められた個数よりn個(n<60)少なく供給された場合であるため、NOと判定され、ステップS7へと進む。
ステップS7は、パレタイザ制御手段84’によりパレタイザ7を制御して、60−n個の第1の商品1をパレット(第1のパレットP1)に載置し、その後、パレット排出・供給手段84により第2の搬送手段5を制御して第1の商品1を60−n個載置されたパレット(第1のパレットP1)を排出し、排出後、パレット排出・供給手段84により空パレット供給手段6を制御して次のパレット(第2のパレットP2)を第2の搬送手段5の搬送面上へ載置するようにする。
なお、第1の商品1が第1番から第60−n番までは、ステップS1、ステップS2、ステップS3のステップを繰り返すこととなる。
また、第1の搬送手段3により搬送される第60−n+2番の第2の商品2が搬送されると、ステップS1、S5において、それぞれNOと判定される。
なお、ステップS5においては、第1の搬送手段3により搬送される第60−n+1番と第60−n+2番が共に、第2の商品2で商品自体が移行しないため、移行が異常でない、つまり、NOと判定される。
そして、第2の商品認識手段87により第2の商品2であるか否か(ステップS9)が判定され、YESであるから、第2の商品2の所定個数積算手段88により第2の商品2の個数が積算される(ステップS10)。
次に、第2の商品2の所定個数判定手段88により第2の所定個数(例えば、60個)に達しているか否か(ステップS11)が判定され、積算された個数が第2の商品2の第2の所定個数(例えば、60個)に達するまで、ステップS1、ステップS5、ステップS9、ステップS10、ステップS11のステップを繰り返すこととなる。
そして、積算された個数が第2の商品2の第2の所定個数(例えば、60個)に達すると、ステップS12へと進む。
ステップS12は、パレタイザ制御手段84’によりパレタイザ7を制御してパレット(第2のパレットP2)に第2の商品2を60個載置し、その後、パレット排出・供給手段84により第2の搬送手段5を制御して第2の商品2を60個載置されたパレット(第2のパレットP2)を排出し、排出後、パレット排出・供給手段84により空パレット供給手段6を制御して次のパレット(第2のパレットP2)を第2の搬送手段5の搬送面上へ載置するようにする。
【0021】
上述した商品排出装置S(商品排出方法)によれば、第1の搬送手段3により搬送される第1の商品1が第2の商品2へ移行した時、予め決められた第1の商品1の第1の所定個数(例えば、60個)の第1のデータ及び第2の商品2の第2の所定個数(例えば、60個)の第2のデータに基づき、バーコードリーダー4により読み取られた第1の商品1と個数、第2の商品2と個数を積算し、第1の搬送手段3により搬送される第1の商品1の個数が予め決められた第1の商品1の第1の所定個数を超えた場合、予め決められた第1の商品1の第1の所定個数(例えば、60個)をパレタイザ7によりパレット(第1のパレットP1)に載置し、第1の所定個数を超えたn(n<60)個の第1の商品1をパレット(第1’のパレットP1’)に、第2の商品2をパレット(第2のパレットP2)に、それぞれ載置するように、制御手段8によりパレタイザ7、空パレット供給手段6、第2の搬送手段5を制御するため、同一パレットに種類の異なる商品1、2の混在を防止することができる。
【0022】
また、バーコードリーダー4により読み取られた第1の商品1と個数、第2の商品2と個数を積算し、第1の搬送手段3により搬送される第1の商品1の個数が予め決められた第1の商品1の第1の所定個数に満たない場合、満たない個数60−n(n<60)個の第1の商品1をパレット(第1のパレットP1)に、第2の商品2をパレット(第2のパレットP2)に、それぞれ載置するように、制御手段8によりパレタイザ7、空パレット供給手段6、第2の搬送手段5を制御するため、同一パレットに種類の異なる商品1、2の混在を防止することができる。
【符号の説明】
【0023】
S 商品排出装置
1 第1の商品
2 第2の商品
3 第1の搬送手段
5 第2の搬送手段
6 空パレット供給手段
7 パレタイザ
8 制御手段
P1 第1のパレット
P2 第2のパレット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の所定個数の第1の商品を第1のパレットに、第2の所定個数の第2の商品を第2のパレットに、それぞれ載置して排出する商品排出装置であって、
バーコードが付された複数の前記第1、第2の商品を搬送する第1の搬送手段と、
この第1の搬送手段の近傍に位置し、前記バーコードを読み取るバーコードリーダーと、
第2の搬送手段と、
この第2の搬送手段に順次、空の前記第1のパレット、第1’のパレット、前記第2のパレットを供給する空パレット供給手段と、
前記第1の搬送手段により搬送される前記第1、第2の商品を前記第2の搬送手段の搬送部位に位置する前記第1、第1’、第2のパレットに載置するパレタイザと、
前記第1の搬送手段により搬送される前記第1の商品が前記第2の商品へ移行する時、予め決められた前記第1の商品の第1の所定個数の第1のデータ及び前記第2の商品の第2の所定個数の第2のデータに基づき、前記バーコードリーダーにより読み取られた前記第1の商品と個数、前記第2の商品と個数を積算し、前記第1の搬送手段により搬送される前記第1の商品の個数が予め決められた前記第1の商品の第1の所定個数を超えた場合、予め決められた前記第1の商品の第1の所定個数を前記パレタイザにより前記第1のパレットに載置し、前記第1の所定個数を超えた前記第1の商品を前記第1’のパレットに、前記第2の商品を前記第2のパレットに、それぞれ載置するように、前記パレタイザ、前記空パレット供給手段、前記第2の搬送手段を制御する制御手段とを備えている
ことを特徴とする商品排出装置。
【請求項2】
第1の所定個数の第1の商品を第1のパレットに、第2の所定個数の第2の商品を第2のパレットに、それぞれ載置して排出する商品排出装置であって、
バーコードが付された複数の前記第1、第2の商品を搬送する第1の搬送手段と、
この第1の搬送手段の近傍に位置し、前記バーコードを読み取るバーコードリーダーと、
第2の搬送手段と、
この第2の搬送手段に順次、空の前記第1のパレット、前記第2のパレットを供給する空パレット供給手段と、
前記第1の搬送手段により搬送される前記第1、第2の商品を前記第2の搬送手段の搬送部位に位置する前記第1、第2のパレットに載置するパレタイザと、
前記第1の搬送手段により搬送される前記第1の商品が前記第2の商品へ移行する時、予め決められた前記第1の商品の第1の所定個数の第1のデータ及び前記第2の商品の第2の所定個数の第2のデータに基づき、前記バーコードリーダーにより読み取られた前記第1の商品と個数、前記第2の商品と個数を積算し、前記第1の搬送手段により搬送される前記第1の商品の個数が予め決められた前記第1の商品の第1の所定個数に満たない場合、満たない個数の前記第1の商品を前記第1のパレットに、前記第2の商品を前記第2のパレットに、それぞれ載置するように、前記パレタイザ、前記空パレット供給手段、前記第2の搬送手段を制御する制御手段と、
を備えていることを特徴とする商品排出装置。
【請求項3】
第1の所定個数の第1の商品を第1のパレットに、第2の所定個数の第2の商品を第2のパレットに、それぞれ載置して排出する商品排出方法であって、
バーコードが付された複数の前記第1、第2の商品を搬送する第1の搬送手段と、
この第1の搬送手段の近傍に位置し、前記バーコードを読み取るバーコードリーダーと、
第2の搬送手段と、
この第2の搬送手段に順次、空の前記第1のパレット、第1’のパレット、前記第2のパレットを供給する空パレット供給手段と、
前記第1の搬送手段により搬送される前記第1、第2の商品を前記第2の搬送手段の搬送部位に位置する前記第1、第1’、第2のパレットに載置するパレタイザとを備え、
前記第1の搬送手段により搬送される前記第1の商品が前記第2の商品へ移行する時、予め決められた前記第1の商品の第1の所定個数の第1のデータ及び前記第2の商品の第2の所定個数の第2のデータに基づき、前記バーコードリーダーにより読み取られた前記第1の商品と個数、前記第2の商品と個数を積算し、前記第1の搬送手段により搬送される前記第1の商品の個数が予め決められた前記第1の商品の第1の所定個数を超えた場合、予め決められた前記第1の商品の第1の所定個数を前記パレタイザにより前記第1のパレットに載置し、前記第1の所定個数を超えた前記第1の商品を前記第1’のパレットに、前記第2の商品を前記第2のパレットに、それぞれ載置するように、前記パレタイザ、前記空パレット供給手段、前記第2の搬送手段を制御する
ことを特徴とする商品排出方法。
【請求項4】
第1の所定個数の第1の商品を第1のパレットに、第2の所定個数の第2の商品を第2のパレットに、それぞれ載置して排出する商品排出方法であって、
バーコードが付された複数の前記第1、第2の商品を搬送する第1の搬送手段と、
この第1の搬送手段の近傍に位置し、前記バーコードを読み取るバーコードリーダーと、
第2の搬送手段と、
この第2の搬送手段に順次、空の前記第1のパレット、前記第2のパレットを供給する空パレット供給手段と、
前記第1の搬送手段により搬送される前記第1、第2の商品を前記第2の搬送手段の搬送部位に位置する前記第1、第2のパレットに載置するパレタイザとを備え、
前記第1の搬送手段により搬送される前記第1の商品が前記第2の商品へ移行する時、予め決められた前記第1の商品の第1の所定個数の第1のデータ及び前記第2の商品の第2の所定個数の第2のデータに基づき、前記バーコードリーダーにより読み取られた前記第1の商品と個数、前記第2の商品と個数を積算し、前記第1の搬送手段により搬送される前記第1の商品の個数が予め決められた前記第1の商品の第1の所定個数に満たない場合、満たない個数の第1の商品を第1のパレットに、前記第2の商品を前記第2のパレットに、それぞれ載置するように、前記パレタイザ、前記空パレット供給手段、前記第2の搬送手段を制御する
ことを特徴とする商品排出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−101896(P2012−101896A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−251435(P2010−251435)
【出願日】平成22年11月10日(2010.11.10)
【出願人】(310020529)朝霧ビバレッジ株式会社 (1)
【Fターム(参考)】