説明

商品販売システム、サーバ装置、および商品販売データ処理装置

【課題】 顧客がレシートを保管する必要がなく、いつでも簡単な手続きで自身の取引履歴を閲覧可能にすること。
【解決手段】 商取引を会計処理する商品販売データ処理装置6と、本部サーバ4とをネットワークを介して通信接続した商品販売システムにおいて、商品販売データ処理装置6が商取引を会計処理した際に、取引明細とポイントカードCから読取ったポイントカード番号とを本部サーバ4に送信させる。そして、本部サーバ4に商品販売データ処理装置6から受信した取引明細とポイントカード番号とを対応付けてジャーナルファイル42に記憶させる。顧客端末2から本部サーバ4にポイントカード番号が送信されたとき、本部サーバ4に受信したポイントカード番号に係る取引明細をジャーナルファイル42から検索させ、その検索結果を顧客端末2に返信させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取引毎のジャーナルデータを電子的に管理する商品販売システム、該システムにて使用されるサーバ装置および商品販売データ処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、ジャーナルを印字媒体に印字して保管するのではなく電子的に保管する、いわゆる電子ジャーナルが普及している。それに伴い、電子ジャーナルのように電子的に記憶された取引明細を利用して、顧客に自己の取引履歴を自由に閲覧させる発明もなされている。例えば、特許文献1には、メールアドレスを用いて取引履歴を管理するシステムが開示されている。このシステムでは、取引毎に発行されるレシートIDに取引明細を対応付けたレコードからなるデータベースがサーバ装置に設けられ、商品販売に際して前記レシートIDを一部に含むメールアドレスを印刷したレシートが発行される。そして、顧客端末を介してレシートに印刷されたメールアドレスに電子メールが送信されると、サーバ装置により当該電子メールの送信先アドレスに含まれるレシートIDに対応つけられた取引明細が前記データベースから検索される。かくして発見された取引明細が前記顧客端末に返信され、顧客がその内容を確認できるようになっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
取引履歴の閲覧に係る周知の技術には、利便性等に関してまだまだ改善の余地がある。例えば前述した特許文献1に記載されたシステムでは、後に取引履歴が電子的に閲覧されるにも関わらず顧客にメールアドレスを知らせるべくレシートを発行しなければならないし、顧客はいちいち取引履歴を閲覧するためにレシートを保管して電子メールを打たなければならず、実際に取引履歴を閲覧するまでにかかる手間が大きい等の問題がある。
【0004】
本発明は、上記のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、顧客がレシートを保管する必要がなく、いつでも簡単な手続きで自身の取引履歴を閲覧可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を解決するため、本発明は、次のような手段を講じている。
【0006】
本発明の第1の視点は、商取引を会計処理する商品販売データ処理装置と、サーバ装置とをネットワークを介して通信接続した商品販売システムにおいて、前記商品販売データ処理装置は、ポイントカードから当該ポイントカードの識別子を読取る読取手段と、会計処理された商取引の取引明細と前記読取手段により読取られたポイントカードの識別子とを前記サーバ装置に送信する取引明細送信手段とを備え、前記サーバ装置は、前記商品販売データ処理装置から受信した取引明細とポイントカードの識別子とを対応付けて記憶する取引明細記憶手段を備えていることを特徴とする商品販売システムである。
【0007】
本発明の第2の視点は、商取引を会計処理する商品販売データ処理装置および顧客端末のそれぞれと通信接続されたサーバ装置において、前記商品販売データ処理装置から商取引の取引明細とポイントカードの識別子とを受信したとき、当該取引明細とポイントカードの識別子とを対応付けて記憶する取引明細記憶手段と、前記顧客端末からポイントカードの識別子を受信したとき、当該ポイントカードの識別子に対応付けて前記取引明細記憶手段に記憶された取引明細を検索する取引明細検索手段と、この取引明細検索手段の検索結果である取引履歴を前記顧客端末に返信する返信手段とを備えていることを特徴とするサーバ装置である。
【0008】
本発明の第3の視点は、サーバ装置と通信接続され、商取引を会計処理する商品販売データ処理装置において、1商取引の取引明細を印字したレシートを発行するレシート発行手段と、ポイントカードから当該ポイントカードの識別子とレシート要否の特定情報とを読取る読取手段と、会計処理された商取引の取引明細と前記読取手段により読取られたポイントカードの識別子とを前記サーバ装置に送信する取引明細送信手段と、前記読取手段により読取られたレシート要否の特定情報がレシートを要する旨を示す場合には前記レシート発行手段にレシートを発行させ、前記読取手段により読取られたレシート要否の特定情報がレシートを要しない旨を示す場合には前記レシート発行手段にレシートを発行させない発行制御手段とを備えていることを特徴とする商品販売データ処理装置である。
【発明の効果】
【0009】
かかる手段を講じた本発明によれば、顧客がレシートを保管する必要がなく、いつでも簡単な手続きで自身の取引履歴を閲覧することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態における商品販売システムの構成を示す模式図。
【図2】同実施形態におけるジャーナルファイルのレコードの構成を示す図。
【図3】同実施形態におけるポイント管理ファイルのレコードの構成を示す図。
【図4】同実施形態における商品販売データ処理装置の構成を示すブロック図。
【図5】同実施形態におけるカード発行機の構成を示すブロック図。
【図6】同実施形態におけるカード発行機能のフローチャート。
【図7】同実施形態における商品販売機能のフローチャート。
【図8】同実施形態における取引履歴出力機能のフローチャート。
【図9】同実施形態における閲覧画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、本実施形態は、チェーン展開する複数の小売店を通信接続した商品販売システムに本発明を適用した一例である。
【0012】
図1は、本実施形態における商品販売システムの構成を示す模式図である。このシステムは、統括センタ1と、複数の店舗F(F1,F2,F3…)と、顧客が所有する顧客端末2とを、インターネット3を介して接続して構成されている。
【0013】
統括センタ1には、各店舗Fの売上データの収集および管理を行う本部サーバ4が設置されている。本部サーバ4は、本実施形態におけるサーバ装置として機能し、CPU(Central Processing Unit)を主体として構成された制御回路にハードディスクドライブ40や表示器等の出力ユニットおよびキーボード等の入力ユニットを接続して構成されている。ハードディスクドライブ40には、各店舗Fにて取り扱われる商品の名称や価格で構成される商品データが登録されたPLU(Price Look Up)ファイル31、電子ジャーナルを記憶するジャーナルファイル42、顧客に付与されたポイントを管理するポイント管理ファイル43等が記憶されている。なお、ジャーナルファイル42は、本実施形態における取引明細記憶手段として機能し、ポイント管理ファイル33は、本実施形態におけるパスワード記憶手段として機能する。
【0014】
図2は、ジャーナルファイル42に記憶されるレコードのデータ構造の一例を示す模式図である。ジャーナルファイル42に記憶されるレコードは、顧客が所有するポイントカードCの識別子であるポイントカード番号を記憶する番号記憶エリア42aと、取引が行われた日時を記憶する日時記憶エリア42bと、取引明細を記憶する取引明細記憶エリア42c等で構成されている。前記取引明細は、1商取引で販売された商品の商品データで構成され、個々の商品データは、商品を識別する商品コード,名称,単価等で構成されている。なお、レコード中の図示していない部分には、取引が行われた店舗や商品販売データ処理装置6を区別する情報等、取引に関わる各種の情報が含まれている。
【0015】
図3は、ポイント管理ファイル43に記憶されるレコードのデータ構造の一例を示す模式図である。ポイント管理ファイル43に記憶されるレコードは、ポイントカード番号を記憶する番号記憶エリア43aと、当該ポイントカード番号を用いた取引にて付与された累積ポイント数を記憶するポイント記憶エリア43bと、取引履歴の閲覧時に使用するパスワードを記憶するパスワード記憶エリア43cとで構成されている。
【0016】
各店舗Fには、店舗毎の売上データの収集および管理を行うストアサーバ5と、1つまたは複数の商品販売データ処理装置6と、1つまたは複数のカード発行機7が設置されている。ストアサーバ5と商品販売データ処理装置6およびカード発行機7とは、店舗内に構築されたLAN(Local Area Network)8にて相互通信可能に接続され、ストアサーバ5と本部サーバ4とは、前記インターネット3を介して相互通信可能に接続されている。
【0017】
ストアサーバ5は、CPUを主体として構成された制御回路にハードディスクドライブや表示器等の出力ユニットおよびキーボード等の入力ユニットを接続して構成されており、商品販売データ処理装置6から送信される取引明細を本部サーバ4とは独自に管理する。商品販売データ処理装置6は、買い上げ商品の会計を処理するPOS端末として機能する。カード発行機7は、顧客に対して各店舗で共通して使用できるポイントカードCを発行する。ポイントカードCは、例えば磁気ストライプに情報を記憶する磁気カードであり、既述のポイントカード番号とレシート発行の要否を特定するレシートフラグRFとを記憶している。
【0018】
顧客端末2は、例えばインターネットに接続可能な携帯通信端末やパーソナルコンピュータ等の電子機器であり、少なくともキーボードや操作釦等の入力ユニットと、表示器等の出力ユニットとを備えている。
【0019】
図4は、商品販売データ処理装置6の要部構成を示すブロック図である。商品販売データ処理装置6の制御回路は、制御の中枢として機能するCPU10に対してROM(Read Only Memory)11、RAM(Random Access Memory)12、通信I/F(Interface)13、スキャナI/F14、キーボードコントローラ15、キャッシャ側表示器コントローラ16、客側表示器コントローラ17、カードリーダコントローラ18、プリンタコントローラ19をアドレスバスやデータバス等のバスライン20にて接続して構成されている。そして、通信I/F13に前記LAN8が接続され、スキャナI/F14にスキャナ21が接続され、キーボードコントローラ15にキーボード22が接続され、キャッシャ側表示器コントローラ16にキャッシャ側表示器23が接続され、客側表示器コントローラ17に客側表示器24が接続され、カードリーダコントローラ18にカードリーダ25が接続され、プリンタコントローラ19にレシートプリンタ26が接続されている。
【0020】
ROM11は、BIOS(Basic Input/Output System)等の固定的データを記憶している。RAM12は、処理場面に応じて各種の作業用記憶エリアを形成する。通信I/F13は、LAN8を介してのストアサーバ5およびカード発行機7との通信を制御する。スキャナ21は、商品等に付されたバーコードを光学的に読取ってバーコードデータを生成し、スキャナI/F14に出力する。スキャナI/F14は、スキャナ21から出力されたバーコードデータをCPU10に通知する。
【0021】
キーボード22は、文字入力用のアルファベットキー、数値入力用のテンキー、商品登録の開始を宣言するPLUキー、商品登録の完了を宣言する小計キー、1商取引の会計の締めを宣言する預り/現計キー等の操作キーを備え、押下げされた操作キーに応じた電気信号をキーボードコントローラ15に出力する。キーボードコントローラ15は、キーボード22から出力される電気信号に基づいて押下げられた操作キーの種別を示すデジタル信号を生成し、CPU10に通知する。
【0022】
キャッシャ側表示器コントローラ16は、CPU10から出力される表示データをビデオ信号に変換してキャッシャ側表示器23に出力する。キャッシャ側表示器23は、商品販売データ処理装置6の操作を担当する店員(以下、キャッシャと称す)に対して、キャッシャ側表示器コントローラ16から出力されるビデオ信号に基づく情報を表示するCRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)、OEL(Organic Electro-Luminescence)等のディスプレイである。
【0023】
客側表示器コントローラ17は、CPU10から出力される表示データをビデオ信号に変換して客側表示器24に出力する。客側表示器24は、商品販売データ処理装置6にて会計を行う顧客に対して、客側表示器コントローラ17から出力されるビデオ信号に基づく情報を表示するCRT、LCD、OEL等のディスプレイである。
【0024】
カードリーダ25は、本実施形態における読取手段として機能し、商品販売データ処理装置6の筐体に設けられた読取溝にスライドされた磁気カードからカードデータを読取ってカードリーダコントローラ18に出力する。カードリーダコントローラ18は、カードリーダ25による磁気カードの読取タイミングを制御するとともに、カードリーダ25から出力されたカードデータをCPU10に通知する。
【0025】
レシートプリンタ26は、本実施形態におけるレシート発行手段として機能し、例えばサーマルヘッドとプラテンローラとで感熱紙であるレシート用紙を狭持しつつ搬送ローラにて搬送するように構成した、いわゆるサーマルプリンタである。プリンタコントローラ19は、印字ユニットを駆動してCPU10から受信した印字データに基づくパターンをレシート用紙に形成し、商品販売データ処理装置6の筐体面に設けられたレシート発行口から排出する。
【0026】
図5は、カード発行機7の要部構成を示すブロック図である。カード発行機7の制御回路は、制御の中枢として機能するCPU60に対してROM61、RAM62、通信I/F63、入力コントローラ64、表示コントローラ65、発行ユニットコントローラ66をアドレスバスやデータバス等のバスライン67にて接続して構成されている。そして、通信I/F63に前記LAN8が接続され、入力コントローラ64に操作部68が接続され、表示コントローラ65に表示器69が接続され、発行ユニットコントローラ66にカード発行ユニット70が接続されている。
【0027】
ROM61は、カード発行機7の動作に必要な固定的データを記憶している。RAM62は、処理場面に応じて各種の作業用記憶エリアを形成する。通信I/F63は、LAN8を介しての商品販売データ処理装置6との通信を制御する。
【0028】
操作部68は、選択釦、決定釦、取消釦等の操作釦で構成され、押下げされた操作釦に応じた電気信号を入力コントローラ64に出力する。入力コントローラ64は、操作部68から出力される電気信号に基づいて押下げられた操作釦の種別を示すデジタル信号を生成し、CPU60に通知する。
【0029】
表示コントローラ65は、CPU60から出力される表示データをビデオ信号に変換して表示器69に出力する。表示器69は、表示コントローラ65から入力されるビデオ信号に基づく情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)やVFD(Vacuum Fluorescent Display)等のディスプレイである。
【0030】
カード発行ユニット70は、ポイントカードCの磁気ストライプにポイントカード番号およびレシートフラグRFを書き込んで筐体に設けられたカード発行口から発行する。発行ユニットコントローラ66は、CPU60の指令に従ってカード発行ユニット70を駆動する。
【0031】
商品販売データ処理装置6は、ソフトウェア制御により、次の(1),(2)の手段を実現する。
【0032】
(1)会計処理された商取引の取引明細とカードリーダ25により読取られたポイントカードCのポイントカード番号とを本部サーバ4に送信する取引明細送信手段。
【0033】
(2)カードリーダ25により読取られたレシートフラグRFがレシートを要する旨を示す場合にはレシートプリンタ26に取引明細を印字したレシートを発行させ、レシートフラグRFがレシートを要しない旨を示す場合にはレシートプリンタ26にレシートを発行させない発行制御手段。
【0034】
また、本部サーバ4は、ソフトウェア制御により、次の(3),(4)の手段を実現する。
【0035】
(3)顧客端末2から受信したポイントカード番号に対応付けてジャーナルファイル32に記憶された取引明細を検索する取引明細検索手段。
【0036】
(4)取引明細検索手段の検索結果である取引履歴を顧客端末2に返信する返信手段。
【0037】
次に、当該商品販売システムの作用について説明する。
[カード発行機能]
先ず、顧客に対して新規にポイントカードCを発行するカード発行機能について説明する。
【0038】
図6は、本部サーバ4,商品販売データ処理装置6,カード発行機7がカード発行機能を実現するにあたって実行する処理のフローチャートである。キーボード22に設けられた所定の操作キーが押下げられると、商品販売データ処理装置6は、通信I/F13からLAN8およびインターネット3を介してポイントカード番号の発行要求コマンドを本部サーバ4に送信する(ステップS101)。
【0039】
本部サーバ4では商品販売データ処理装置6からの前記発行要求コマンドの到来を待ち受けている(ステップS102)。そして、前記発行要求コマンドを受信したならば(ステップS102のYes)、新規発行されるポイントカードに付与すべきポイントカード番号を決定する(ステップS103)。ポイントカード番号の決定方法には種々の方法を採用し得るが、例えば本部サーバ4のハードディスクドライブ40等にカウンタを設け、当該カウンタの値を発行すべきポイントカード番号として決定し、ポイントカード番号を発行する度に当該カウンタをインクリメントしていく。但し、どのような方法を採用した場合であっても、既に発行された番号と重複する番号を再度発行することがないように手段を講じておく。
【0040】
ポイントカード番号を決定したならば、本部サーバ4は、決定されたポイントカード番号を商品販売データ処理装置6に返信するとともに(ステップS104)、当該ポイントカード番号を番号記憶エリア43aに記憶したレコードを作成してポイント管理ファイル43に登録する(ステップS105)。
【0041】
前記発行要求コマンドを送信した後、商品販売データ処理装置6は、本部サーバ4からの返信を待ち受けている(ステップS106)。そして、本部サーバ4から返信されたポイントカード番号を通信I/F13を介して受信したならば(ステップS106のYes)、キャッシャ側表示器コントローラ16を介してキャッシャ側表示器23に所定のポップアップを表示し、レシート不要設定の要否を問う(ステップS107)。このとき、キャッシャが顧客に今後各店舗にて商品を購入した際に通常通りのレシート発行を希望するか否かを尋ね、その返答に応じてキーボード22を操作してレシート発行の要否を前記ポップアップに入力する。このときレシート発行が不要であるとの入力がなされたならば(ステップS107のYes)、商品販売データ処理装置6は、RAM12に設けられたレシートフラグRFを“1”に設定する(ステップS108)。一方、レシート発行が必要である旨の入力がなされたならば(ステップS107のNo)、商品販売データ処理装置6は、RAM12に設けられたレシートフラグRFを“0”に設定する(ステップS109)。かくしてレシート発行の要否を設定した後、カード発行コマンドとともに、ステップS106の処理にて受信したポイントカード番号と、ステップS108,S109の処理にて“1”または“0”に設定されたレシートフラグRFとを、通信I/F13およびLAN8を介してカード発行機7に送信する(ステップS110)。
【0042】
カード発行機7は、商品販売データ処理装置6から送信されるカード発行コマンド等の受信を待ち受けている(ステップS111)。そして、通信I/F63を介してカード発行コマンド等を受信したならば(ステップS111のYes)、発行ユニットコントローラ66にカード発行ユニット70を駆動させてカード発行コマンドとともに受信したポイントカード番号と、レシートフラグRFとを磁気ストライプに書き込んだポイントカードCを発行する(ステップS112)。かくして発行されたポイントカードCは、キャッシャから顧客に手渡される。
【0043】
[商品販売機能]
次に、買い上げ商品を会計処理する商品販売機能について説明する。
図7は、本部サーバ4および商品販売データ処理装置6が商品販売機能を実現するにあたって実行する処理のフローチャートである。なお、この処理が実行されるにあたり、PLUファイル41が本部サーバ4からストアサーバ5にダウンロードされているものとする。
【0044】
顧客が買い上げ商品を商品販売データ処理装置6が設置されたレジに運ぶと、キャッシャがキーボード22に設けられたPLUキーを押下げて商品登録処理を開始する(ステップS201)。この処理の中で、キャッシャは、商品に付されたバーコードをスキャナ21にて読取って商品コードを入力していく。商品コードが入力されると、ストアサーバ5に記憶されたPLUファイル41から入力された商品コードに対応付けて記憶された商品データが特定され、RAM12に設けられた商品データ登録用の作業用記憶エリアに登録されていく。全ての商品を登録し終えたときには、キャッシャがキーボード22に設けられた小計キーを押下げて商品登録の完了を宣言する。
【0045】
商品登録の完了が宣言された後、商品販売データ処理装置6は、ポイントカードCの読取りを待つ(ステップS202)。このとき、カードリーダコントローラ18がカードリーダ25を制御して、ポイントカードCの読取りを受け付ける状態に移行させる。キャッシャあるいは顧客がポイントカードCをカードリーダ25の読取溝にスライドさせると、ポイントカードCに記憶されたポイントカード番号とレシートフラグRFとが読取られ、カードリーダコントローラ18を介してCPU10に通知される。このとき、商品販売データ処理装置6は、ポイントカードCが読取られたと判断し(ステップS202のYes)、カードリーダコントローラ18から通知されたポイントカード番号とレシートフラグRFとをRAM12に記憶して、取引の締めの宣言を待つ(ステップS203)。
【0046】
顧客が支払った代金が入力されてキーボード22に設けられた預り/現計キーが押下げられると、商品販売データ処理装置6は、取引の締めが宣言されたと判断する(ステップS203のYes)。このとき、商品販売データ処理装置6は、ステップS202の処理にてRAM12に記憶したポイントカード番号と、累積ポイント数の問合せコマンドとを通信I/F13からLAN8およびインターネット3を介して本部サーバ4に送信する(ステップS204)。
【0047】
本部サーバ4は、商品販売データ処理装置6から送信される累積ポイント数の問合せコマンド等の受信を待ち受けている(ステップS205)。インターネット3を介して前記コマンド等を受信したならば(ステップS205のYes)、当該コマンドとともに受信したポイントカード番号に対応付けてポイント管理ファイル43に記憶された累積ポイント数を特定する(ステップS207)。特定した累積ポイント数は、インターネット3を介して商品販売データ処理装置6に返信する(ステップS208)。
【0048】
商品販売データ処理装置6は、前記コマンド等を送信した後、本部サーバ4からの累積ポイント数の返信を待ち受けている(ステップS209)。そして、本部サーバ4からポイント数を受信したならば(ステップS209のYes)、取引明細の作成,取引日時の確定,今回取引にて付与すべきポイント数の決定および累積ポイント数への加算等の締め処理を実行する(ステップS210)。なお、取引明細は、RAM12の作業用記憶領域に登録された商品データ等に基づいて作成し、取引日時には、取引の締めが宣言されたタイミングでのシステム日時を用いる。また、ポイント数は、例えば取引額に所定のポイント付与割合を乗じることで算出する。
【0049】
締め処理が完了したならば、商品販売データ処理装置6は、ステップS202の処理にてポイントカードCから読取ってRAM12に記憶したレシートフラグRFを参照し、当該フラグRFが“0”あるいは“1”のいずれに設定されているかを判定する(ステップS211)。レシートフラグRFが“0”に設定されている場合には(ステップS211のRF=0)、プリンタコントローラ19にレシートプリンタ26を駆動させて当該取引の明細等を印字したレシートを発行する(ステップS212)。しかる後、通信I/F13からLAN8およびインターネット3を介して取引明細,取引日時,ポイントカード番号等を本部サーバ4に送信し(ステップS213)、1商取引に係る商品販売処理を終了する。
【0050】
一方、レシートフラグRFが“1”に設定されている場合には(ステップS211のRF=1)、レシートを発行せずに取引明細等を本部サーバ4に送信し(ステップS213)、1商取引に係る商品販売処理を終了する。
【0051】
ステップS208の処理にてポイント数を商品販売データ処理装置6に返信した後、本部サーバ4は、商品販売データ処理装置6からの取引明細等の受信を待ち受けている(ステップS214)。商品販売データ処理装置6がステップS213の処理にて送信した取引明細等をインターネット3を介して受信すると(ステップS214のYes)、本部サーバ4は、受信した取引明細,取引日時,ポイントカード番号等を対応付けたレコードを作成してジャーナルファイル42に記憶するとともに、ポイント管理ファイル43中の受信したポイントカード番号に係るレコードの累計ポイント数を更新する(ステップS215)。
【0052】
このように、各店舗に設置された商品販売データ処理装置6にて取引が会計処理されると、その取引に係る取引明細や付与されたポイント数等が本部サーバ4に送信され、ジャーナルファイル42にレコードが追加されるとともにポイント管理ファイル43が更新されていく。
【0053】
[取引履歴閲覧機能]
さて、本実施形態における商品販売システムは、過去に顧客が購入した商品の履歴を顧客端末2から閲覧する取引履歴閲覧機能を備えている。ここでは、本機能を具体化する一例として、統括センタ1にて運営されるホームページに顧客端末2からアクセスし、取引履歴を閲覧する場合について説明する。
【0054】
ホームページから取引履歴を閲覧する場合には、個人情報保護の観点から事前にパスワードの設定を必要とする。パスワードの設定手順としては、先ず顧客が当該ホームページにアクセスし、画面上に設けられたGUIを操作してパスワード設定処理を開始する。そして、ホームページ上の画面に自己が所有するポイントカードCのポイントカード番号と、文字や数字にて構成される任意のパスワードとを入力する。このとき、入力されたポイントカード番号とパスワードとが本部サーバ4に送信される。これらを受信した本部サーバ4は、ポイント管理ファイル43中の受信したポイントカード番号に係るレコードのパスワード記憶エリア43cに受信したパスワードを登録する。かくしてパスワードの設定が完了する。
【0055】
一旦パスワードを設定すると、顧客は、取引履歴出力機能を利用することができる。図8は、顧客端末2および本部サーバ4が取引履歴出力機能を実現するにあたって実行する処理のフローチャートである。先ず、顧客は、顧客端末2を操作して前記ホームページにアクセスする(ステップS301)。このとき、顧客端末2上のウェブブラウザがポイントカード番号およびパスワードの入力画面を表示する。顧客が前記入力画面を介してポイントカード番号とパスワードとを入力すると、顧客端末2は、入力されたポイントカード番号等をインターネット3を介して本部サーバ4に送信する(ステップS302)。
【0056】
本部サーバ4では顧客端末2から送信されるポイントカード番号およびパスワードの到来を待ち受けている(ステップS303)。そして、顧客端末2から送信されるポイントカード番号等を受信したならば(ステップS303のYes)、ポイント管理ファイル43から受信したポイントカード番号に係るレコードを検索し(ステップS304)、発見したレコードのパスワード記憶エリア43cに登録されたパスワードと、顧客端末2から受信したパスワードとを比較してパスワード認証を行う(ステップS305)。
【0057】
ポイント管理ファイル43に登録されたパスワードと顧客端末2から受信したパスワードとが一致しない場合にはパスワード認証に失敗したと判定し(ステップS306のNo)、本部サーバ4は、パスワードが不適当である旨のエラーメッセージを顧客端末2に返信する(ステップS307)。この場合、本部サーバ4は、再度ステップS303の処理に戻ってポイントカード番号等の到来を待つ。
【0058】
一方、ポイント管理ファイル43に登録されたパスワードと顧客端末2から受信したパスワードとが一致する場合にはパスワード認証に成功したと判定し(ステップS306のYes)、ステップS303の処理にて受信したポイントカード番号が番号記憶エリア42aに記憶された全てのレコードをジャーナルファイル42から特定するとともに、同ポイントカード番号が番号記憶エリア43aに記憶されたレコードの累積ポイント数をポイント管理ファイル43から特定する(ステップS308)。ジャーナルファイル42から特定したレコードで構成される取引履歴と累積ポイント数とは、インターネット3を介して顧客端末2に返信する(ステップS309)。
【0059】
ステップS302の処理にてポイントカード番号等を送信した後、顧客端末2は、本部サーバ4から返信されるデータを待ち受けている(ステップS310)。そして、インターネット3を介して返信データを受信したならば(ステップS310のYes)、受信したデータが前記エラーメッセージであるか、取引履歴等であるかを判定する(ステップS311)。受信したデータがエラーメッセージである場合(ステップS311のエラーメッセージ)、顧客端末2のウェブブラウザが再びポイントカード番号とパスワードの入力画面を表示し、それらの入力を受け付ける(ステップS302)。
【0060】
一方、本部サーバ4から受信したデータが取引履歴等である場合には(ステップS311の取引履歴)、顧客端末2のウェブブラウザが、受信した取引履歴等を例えば図9に示すような閲覧画面50を介して表示する(ステップS312)。図示した閲覧画面50は、ポイント明細表示エリア51と取引履歴表示エリア52とを有している。ポイント明細表示エリア51には、本部サーバ4から受信した累積ポイント数が表示される。取引履歴表示エリア52には、本部サーバ4から受信した取引履歴が取引日時毎に表示される。本部サーバ4から受信した取引履歴を一度に表示しきれない場合を想定し、取引履歴表示エリア52の側端にはスクロールバーが設けられている。顧客は、このスクロールバーを操作して取引履歴表示エリア52に表示された取引履歴を上下にスクロールし、全ての取引履歴を閲覧することができる。
【0061】
以上説明したように、本実施形態における商品販売システムでは、取引履歴にポイントカード番号を対応付けたレコードを本部サーバ4のジャーナルファイル42にて管理する。したがって、同一のポイントカードCが使用された取引履歴を抽出して顧客端末2に出力する等の簡単な処理で同一顧客の取引履歴を閲覧することが可能となる。
【0062】
具体的には、顧客端末2からポイントカード番号を送信することで本部サーバ4に取引履歴の閲覧を要求し、本部サーバ4が受信したポイントカード番号に係る取引履歴を特定して返信し、顧客端末2が受信した取引履歴を出力する。すなわち、顧客は、自身が所有する顧客端末2からポイントカード番号を送信するとの簡便な手続きによって取引履歴を閲覧することができる。また、自身のポイントカード番号は各取引で同一であるため、ポイントカード番号が分かりさえすればレシートを保管する必要がない。
【0063】
また、取引履歴を閲覧するにあたり、ポイントカード番号に加えてパスワードを必要としたため、ポイントカードCの持ち主でない者が取引履歴を閲覧することはできない。したがって、個人情報たる取引履歴が第三者に知られることはない。
【0064】
また、ポイントカードCにレシート発行の要否を設定するレシートフラグRFを記憶し、その値によってはレシートを発行しないこととした。したがって、予めレシート不要の設定をしておけばその後の取引でもレシートが発行されないので、キャッシャはレシートを顧客に手渡す手間が省けるし、顧客は不要なレシートを受け取ることもない。さらには、レシート用紙の節約にも繋がる。
【0065】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。具体的な変形例としては、例えば次のようなものがある。
【0066】
(1)すなわち、前記実施形態では、複数の店舗Fが存在することを前提とし、各店舗Fを統括する本部サーバ4にてジャーナルファイル42やポイント管理ファイル43を管理するとした。しかしながら、各店舗Fにおけるストアサーバ5にてジャーナルファイル42やポイント管理ファイル43を管理するようにしてもよい。この場合には、前記実施形態において本部サーバ4が行うとして説明した処理をストアサーバ5に担当させればよい。
【0067】
(2)また、前記実施形態では、取引履歴閲覧機能を実現するにあたり顧客端末2からホームページを介して取引履歴を閲覧するとした。しかしながら、取引履歴の閲覧方法は、ホームページを介するものに限定されず、顧客端末2が本部サーバ4から取引履歴にて構成されるデータファイルをダウンロードするようにしてもよいし、顧客端末2に接続されたプリンタに取引履歴を印字して発行させるようにしてもよい。
【0068】
(3)また、前記実施形態では、LAN8を介して商品販売データ処理装置6とカード発行機7とが接続されているとした。しかしながら、カード発行機7は、商品販売データ処理装置6と汎用インターフェイス等を介して直接接続されていてもよいし、商品販売データ処理装置6に内蔵されていてもよい。
【0069】
(4)また、前記実施形態では、ポイントカードCが磁気ストライプを備えた磁気カードであるとした。しかしながら、ポイントカードCは、ポイントカード番号およびレシートフラグRFを表すバーコードや二次元コード等のシンボルコードが印字されたものを用いてもよいし、RFID(Radio Frequency Identification)タグが内蔵されたものを用いてもよい。シンボルコードを用いる場合には、スキャナ21によりシンボルコードを読取ってポイントカード番号等を入力するようにする。また、RFIDタグを内蔵したものを用いる場合には、商品販売データ処理装置6にRFIDリーダを接続してポイントカード番号等を入力するようにする。このように変形実施する場合には、スキャナ21やRFIDリーダが読取手段としての役割を担うことになる。
【0070】
この他、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、要旨を逸脱しない範囲内にて周知技術や慣用技術を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0071】
C…ポイントカード、1…統括センタ、2…顧客端末、3…インターネット、4…本部サーバ、5…ストアサーバ、6…商品販売データ処理装置、7…カード発行機、8…LAN、40…ハードディスクドライブ、31…PLUファイル、41…PLUファイル、42…ジャーナルファイル
【先行技術文献】
【特許文献】
【0072】
【特許文献1】特開平2004−185443号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商取引を会計処理する商品販売データ処理装置と、サーバ装置とをネットワークを介して通信接続した商品販売システムにおいて、
前記商品販売データ処理装置は、
ポイントカードから当該ポイントカードの識別子を読取る読取手段と、
会計処理された商取引の取引明細と前記読取手段により読取られたポイントカードの識別子とを前記サーバ装置に送信する取引明細送信手段とを備え、
前記サーバ装置は、前記商品販売データ処理装置から受信した取引明細とポイントカードの識別子とを対応付けて記憶する取引明細記憶手段を備えていることを特徴とする商品販売システム。
【請求項2】
前記ポイントカードの識別子の入力を受け付け、入力された識別子を前記ネットワークを介して前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置から返信される取引履歴を出力する顧客端末をさらに備え、
前記サーバ装置は、
前記顧客端末から受信した前記ポイントカードの識別子に対応付けて前記取引明細記憶手段に記憶された取引明細を検索する取引明細検索手段と、
この取引明細検索手段の検索結果である取引履歴を前記顧客端末に返信する返信手段とをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の商品販売システム。
【請求項3】
前記ポイントカードの識別子と所定のパスワードの入力を受け付け、入力された識別子とパスワードとを前記ネットワークを介して前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置から返信される取引履歴を出力する顧客端末をさらに備え、
前記サーバ装置は、
前記ポイントカードの識別子に対応付けてパスワードを記憶したパスワード記憶手段と、
前記顧客端末から受信した前記ポイントカードの識別子に対応付けて前記パスワード記憶手段に記憶されたパスワードと、前記顧客端末から受信したパスワードとが一致するとき、当該識別子に対応付けて前記取引明細記憶手段に記憶された取引明細を検索する取引明細検索手段と、
この取引明細検索手段の検索結果である取引履歴を前記顧客端末に返信する返信手段とをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の商品販売システム。
【請求項4】
前記読取手段は、前記ポイントカード番号に加えてレシート要否の特定情報を前記ポイントカードから読取り、
前記商品販売データ処理装置は、
1商取引の取引明細を印字したレシートを発行するレシート発行手段と、
前記読取手段により読取ったレシート要否の特定情報がレシートを要する旨を示す場合には前記レシート発行手段にレシートを発行させ、前記読取手段により読取ったレシート要否の特定情報がレシートを要しない旨を示す場合には前記レシート発行手段にレシートを発行させない発行制御手段とをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の商品販売システム。
【請求項5】
商取引を会計処理する商品販売データ処理装置および顧客端末のそれぞれと通信接続されたサーバ装置において、
前記商品販売データ処理装置から商取引の取引明細とポイントカードの識別子とを受信したとき、当該取引明細とポイントカードの識別子とを対応付けて記憶する取引明細記憶手段と、
前記顧客端末からポイントカードの識別子を受信したとき、当該ポイントカードの識別子に対応付けて前記取引明細記憶手段に記憶された取引明細を検索する取引明細検索手段と、
この取引明細検索手段の検索結果である取引履歴を前記顧客端末に返信する返信手段とを備えていることを特徴とするサーバ装置。
【請求項6】
サーバ装置と通信接続され、商取引を会計処理する商品販売データ処理装置において、
1商取引の取引明細を印字したレシートを発行するレシート発行手段と、
ポイントカードから当該ポイントカードの識別子とレシート要否の特定情報とを読取る読取手段と、
会計処理された商取引の取引明細と前記読取手段により読取られたポイントカードの識別子とを前記サーバ装置に送信する取引明細送信手段と、
前記読取手段により読取られたレシート要否の特定情報がレシートを要する旨を示す場合には前記レシート発行手段にレシートを発行させ、前記読取手段により読取られたレシート要否の特定情報がレシートを要しない旨を示す場合には前記レシート発行手段にレシートを発行させない発行制御手段とを備えていることを特徴とする商品販売データ処理装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2011−54125(P2011−54125A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−205065(P2009−205065)
【出願日】平成21年9月4日(2009.9.4)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】